JPH09508928A - 炭化水素発泡剤の存在下におけるポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
炭化水素発泡剤の存在下におけるポリウレタンフォームの製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、ポリイソシアヌレートをベースとするフォームに関し、詳細には、ある種の発泡剤の存在下において製造されるポリウレタンもしくはポリウレタン−ポリイソシアヌレートフォームに関する。この発泡剤は、以下の成分(a)及び(b)の総量を基準として、(a)5〜80モルパーセントのC5-6脂環式アルカンもしくはその混合物、及び(b)95〜20モルパーセントの、80:20〜20:80のモル比で存在するイソペンタンとn−ペンタンの混合物からなる。
Description
【発明の詳細な説明】
炭化水素発泡剤の存在下における
ポリウレタンフォームの製造方法
本発明は、脂環式アルカン及び脂肪族アルカンからなる炭化水素混合物、この
炭化水素混合物を含むイソシアネート反応性組成物、及び炭化水素混合物の存在
下において製造されるポリウレタンもしくはポリウレタン−ポリイソシアヌレー
トフォームの製造方法に関する。
ハロカーボン発泡剤の存在下においてポリイソシアネートを活性水素含有材料
と反応させることにより気泡質ポリウレタンを製造することはよく知られている
。可撓性ポリウレタンフォームを製造する場合、発泡用のガスを発生させる場合
に、水を補うためにハロカーボンがしばしば用いられる。しかしながら、ハロカ
ーボン発泡剤の使用は硬質フォームの製造においては特に重要である。硬質フォ
ームにおいては、ハロカーボン発泡剤は断熱性を与え、硬質フォームを製造する
際の発泡剤の大部分を占める。ハロカーボンのうち、トリクロロフルオロメタン
(R-11)、ジクロロジフルオロメタン(R-12)及びトリクロロトリフルオロエタン(R
-113)が、その断熱性、沸点及び安定性の点から工業上最も重要である。これら
の欠点は、大気のオゾン減少に大きく関与することである。従って、このハロカ
ーボンをそのような環境上に害のないと考えられる他の発泡剤に替えることが特
に望ましい。他の発泡剤は炭化水素である。
ポリウレタンフォームを製造する際の発泡剤として脂肪族及び脂環式アルカン
を含む炭化水素の使用は知られている。米国特許第 5,182,309号及び欧州特許出
願EP-A-472,080は、ポリウレタン発泡剤
としてのペンタンを含む脂肪族アルカンの使用を開示している。米国特許第 3,5
86,651号は、硬質の独立気泡ポリウレタンフォームを製造する際の発泡剤として
シクロペンタン/アセトン混合物の使用を開示している。同様に、米国特許第 5
,096,933号及び 5,034,424号において、ポリウレタンフォームを製造するため、
他の発泡剤と組み合わせたシクロペンタン及び/又はシクロヘキサンの使用が開
示されている。ポリウレタン発泡剤としてのハロカーボンと炭化水素の組合せは
米国特許第 5,132,332号及び 5,001,164号に開示されている。発泡剤としての炭
化水素の使用はオゾンの枯渇に関してはより環境上許容される系を与えるが、断
熱性及び寸法安定性を含む長期間の工業上好ましい物理特性を有するフォームを
製造することはできない。
従って、ハロゲンを含まない発泡剤の存在下においてポリウレタンフォームを
製造し、得られるフォームが現在の工業上及び環境上の要求をみたす長期間の断
熱性及び寸法安定性を示すものである方法を開発することが望ましい。
一態様において、本発明は、ポリウレタンもしくはポリイソシアヌレートフォ
ームを製造する際の物理発泡剤として用いるに適した、下記のa)及びb)の総重量
を基準として
a)5〜80モルパーセントのC5-6脂環式アルカンもしくはその混合物、及び
b)95〜20モルパーセントの、80:20〜20:80のモル比で存在するイソペンタン
とn−ペンタンの混合物
からなる炭化水素混合物に関する。
第二の態様において、本発明は、ポリアール、水、及び炭化水素混合物を含む
ポリウレタンもしくはポリイソシアヌレートフォームの製造に用いるためのイソ
シアネート反応性組成物であって、
a)ポリアールが、このポリアールの総重量100 部に対し30〜90部の芳香族開始
ポリエーテルポリオールを含み、
b)水がポリアールの総重量100 部に対し1.5 〜10部存在し、
c)ポリアールの総重量100 部に対し1〜25部存在する炭化水素混合物が、下記
のc1) 及びc2) の総量を基準として
c1) 5〜80モルパーセントのC5-6脂環式アルカンもしくはその混合物、及
び
c2) 95〜20モルパーセントの、80:20〜20:80のモル比で存在するイソペン
タンとn−ペンタンの混合物
からなることを特徴とする組成物に関する。
第三の態様において、本発明は、物理発泡剤の存在下においてイソシアネート
反応性水素を含むポリアールを有機ポリイソシアネートと反応させることによる
ポリウレタンもしくはポリイソシアヌレートフォームの製造方法であって、
a)ポリアール100 重量部に対し1〜25部存在する発泡剤が、下記のi)及びii)
の総量を基準として
i)5〜80モルパーセントのC5-6脂環式アルカンもしくはその混合物、及び
ii) 95〜20モルパーセントの、80:20〜20:80のモル比で存在するイソペンタ
ンとn−ペンタンの混合物
からなり、
b)平均2〜3.5 イソシアネート基/分子を有するポリイソシアネートが、存在
するイソシアネート反応性水素に対し0.5 〜5個のイソシアネート基を与える量
で存在する
ことを特徴とする方法に関する。
図1は、以下に示す実施例を参照し、異なる発泡剤混合物の存在下で製造され
たポリウレタンフォームの熱伝導率の時間変化を示し
ている。フォーム10は本発明を示し、フォーム1、6及び21は比較である。
本発明において、炭化水素混合物はポリウレタンもしくはポリイソシアヌレー
トフォームを製造するための物理発泡剤として用いられる。この発泡剤は、第一
の成分として、脂環式C5-6アルカンもしくはその混合物と、そして第二の成分
として、80:20〜20:80のモル比のイソペンタンとn-ペンタンの混合物からなる
。この発泡剤は、第一と第二の成分の総量を基準として、5〜80モルパーセント
の第一の成分と95〜20モルパーセントの第二の成分を含む。得られるフォームを
家庭用電気器具に用いる場合、長期間の断熱性及び寸法安定性のため、80:20〜
60:40のモル比のイソペンタンとn-ペンタン異性体を有することが有利であるこ
とが見出された。得られるフォームを構造材料に用いる場合、40:60〜20:80の
モル比のイソペンタンとn-ペンタン異性体を有することが有利であることが見出
された。
第一の成分として、好適なC5-6脂環式アルカンは、シクロペンタン、メチル
シクロペンタン、シクロヘキサン、もしくはこれらの2種以上の混合物を含む。
気体熱伝導性が低いためシクロペンタンが好ましく、シクロヘキサンが特に好ま
しい。第一の成分がシクロペンタンである場合、沸点及び分圧のため、これは5
〜80、好ましくは15〜60、より好ましくは20〜45モルパーセント存在する。逆に
、第二の成分は95〜20、好ましくは85〜40、より好ましくは80〜55モルパーセン
ト存在する。第一の成分がメチルシクロペンタンもしくはシクロヘキサン、又は
これらのアルカンのいずれかを主要部含む混合物である場合、これは5〜40、好
ましくは10〜35、より好ましくは20〜35モルパーセント存在する。逆に、第二の
成分は95〜60、好ましくは90〜65、より好ましくは80〜65モルパーセント存在す
る。
本発明の炭化水素混合物は、微孔質エラストマーを含むポリイソシアネートを
ベースとするフォーム及び特に硬質ポリウレタン及びポリイソシアヌレートフォ
ームのような気泡質ポリマーの製造に有効である。そのようなフォームの製造に
おいて、有機ポリイソシアネートは炭化水素混合物、及び所望により水の存在下
においてポリアールと反応される。ポリイソシアネートと接触させる前に、この
混合物をポリアールと予備混合することがしばしば好ましい。しかしながら、フ
ォームの製造において、ポリイソシアネート、ポリアール及び炭化水素混合物を
同時に混合することも可能である。気泡質ポリマーの製造において、10〜700、
好ましくは15〜300、より好ましくは20〜100kg/m3の全体密度を有するポリマー
を与えるに十分な発泡剤を用いることが有利である。そのような密度を与えるた
め、通常炭化水素混合物はポリアールの重量100 部に対し1〜25、好ましくは3
〜22、より好ましくは10〜20部用いられる。
ポリイソシアネートをベースとする気泡質ポリマーの製造において有効なポリ
アールは、イソシアネートと反応することのできる活性水素を含む基を1以上有
する物質を含む。好ましい化合物は、分子あたり少なくとも2個のヒドロキシ、
1級もしくは2級アミン、カルボン酸、もしくはチオール基を有するものである
。ポリオール、すなわち分子あたり少なくとも2個のヒドロキシ基を有する化合
物は、ポリイソシアネートとの望ましい反応性のため特に好ましい。通常、硬質
ポリウレタンの製造に適したポリアールは、50〜700、好ましくは70〜300、より
好ましくは70〜150 の当量を有するものを含む。そのようなポリアールは分子あ
たり、有利には少なくとも2、好ましくは3、そして16以下、好ましくは8以下
の活性水素原子を有する。ポリアールの例は、ポリエーテルポリオール、ポリエ
ステルポリオール、ポリヒドロキシ末端アセタール樹脂、ヒドロキ
シ末端アミン及びポリアミンを含む。これら及び他の好適なイソシアネート反応
性材料の例は、米国特許第 4,394,491号の、特にカラム3〜5に詳細に記載され
ている。特性、入手性及びコストに基づき、硬質フォームの製造に好ましいもの
は、2〜8、好ましくは3〜8個の活性水素原子を有する開始剤にアルキレンオ
キシドを添加することにより製造されるポリオールである。そのようなポリオー
ルの例は、The Dow Chemical Companyより販売されているVORANOL 202、VORANOL
360、VORANOL 370、VORANOL 446、VORANOL 490、VORANOL 575、VORANOL 800 を
含むVORANOL、及びBASF Wyandotteより販売されているPLURACOL 824として市販
入手可能なものを含む。他の好ましいポリオールは、例えば、米国特許第 3,297
,597号、4,137,265 号及び 4,383,102号に開示されているようなマンニッヒ縮合
のアルキレンオキシド誘導体、並びに米国特許第 4,704,410号及び 4,704,411号
に記載されているようなアミノアルキルピペラジン開始ポリエーテルを含む。
本発明の好ましい実施態様において、ポリアールは、総重量100 部に対し30〜
90部の芳香族開始ポリエーテルポリオールを含む組成物である。この芳香族開始
ポリエーテルポリオールに加え、この組成物は総重量100 部に対し5〜35部のア
ミン開始ポリエーテルポリオール、又は総重量100 部に対し5〜35部の、室温に
おいて液体である芳香族ポリエステルポリオールも含んでよい。本発明のさらに
好ましい実施態様において、ポリアール組成物は総重量100 部に対し30〜90部の
芳香族開始ポリエーテルポリオール、5〜35部のアミン開始ポリエーテルポリオ
ール、及び5〜35部の芳香族ポリエステルポリオールを含む。有利には、芳香族
開始ポリエーテルポリオールは、米国特許第 3,470,118号及び 4,046,721号に開
示されているような、しばしば「ノボラック」ポリオールと呼ばれるフェノール
/ホルムアルデヒド樹脂のアルキレンオキシド付加物、又は米国特許第 4,883,8
26号及び 5,120,815号に開示されているような、しばしば「マンニッヒ」ポリオ
ールと呼ばれるフェノール/ホルムアルデヒド/アルカノールアミン樹脂のアル
キレンオキシド付加物である。
ポリウレタンの製造に有効なポリイソシアネートは、脂肪族及び芳香族、好ま
しくは芳香族ポリイソシアネートもしくはその組合せを含み、有利には分子あた
り2〜3.5 個、好ましくは2.4 〜3.2 個のイソシアネート基を有するものである
。好適なポリイソシアネートの例は、m-もしくはp-フェニレンジイソシアネート
、2,4-もしくは2,6-トルエンジイソシアネート、ヘキサメチレン-1,6- ジイソシ
アネート、テトラメチレン-1,4- ジイソシアネート、シクロヘキサン-1,4- ジイ
ソシアネート、ヘキサヒドロトルエンジイソシアネート、ナフチレン-1,5- ジイ
ソシアネート、1-メチルフェニル-2,4-フェニルジイソシアネート、ジフェニル
メタン-4,4'-ジイソシアネート、ジフェニルメタン-2,4'-ジイソシアネート、4,
4'- ビフェニレンジイソシアネート、3,3'- ジメトキシ-4,4'-ビフェニレンジイ
ソシアネート及び3,3'- ジメチルジフェニルプロパン-4,4'-ジイソシアネート、
トリイソシアネート、例えばトルエン-2,4,6- トリイソシアネート及びポリイソ
シアネート、例えば4,4'- ジメチルジフェニルメタン-2,2',5',5'-テトライソシ
アネート及び種々のポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートを含む。トル
エンジアミンの混合物のホスゲン化により得られる粗トルエンジイソシアネート
もしくは粗ジフェニルメタンジアミンのホスゲン化により得られる粗ジフェニル
メタンジイソシアネートのような粗ポリイソシアネートも本発明において用いて
よい。ポリウレタンと架橋できるその能力のため、メチレン架橋ポリフェニルポ
リイソシアネートが特に好
ましい。活性水素原子の当量に対するイソシアネートの当量の比は、0.5 〜5、
好ましくは0.9 〜2、より好ましくは1.0 〜1.5 である。この比は100 倍してイ
ソシアネートインデックスとして示される。
前記成分に加え、気泡質ポリマーの製造において他の成分を用いることが好ま
しい。そのような追加成分は、水、触媒、界面活性剤、難燃剤、防腐剤、着色剤
、抗酸化剤、強化剤及び充填剤である。
有利には、炭化水素混合物により与えられた発泡能を補助するために水が存在
する。水はイソシアネートと反応し、二酸化炭素を発生する。この水は、存在す
る場合、ポリアールの総重量100 部に対し1〜10、好ましくは1.5 〜8、より好
ましくは2〜6、さらにより好ましくは2.5 〜5部の量で用いられる。
ポリウレタンの製造において有効な他の助剤は、界面活性剤、顔料、着色剤、
充填剤、繊維、抗酸化剤、触媒、難燃剤及び安定剤である。ポリウレタンフォー
ムの製造において、硬化するまで発泡反応混合物を安定化させるために少量の界
面活性剤を用いることが好ましい。そのような界面活性剤は有利には、液体もし
くは固体オルガノシリコーン界面活性剤を含む。他のあまり好ましくない界面活
性剤は、長鎖アルコールのポリエチレングリコールエーテル、長鎖アルキル酸サ
ルフェートエステル、アルキルスルホン酸エステル及びアルキルアリールスルホ
ン酸の3級アミンもしくはアルカノールアミン塩を含む。そのような界面活性剤
は、潰れもしくは大きな不均一な気泡の形成に対し発泡反応混合物を安定化する
に十分な量で用いられる。通常、ポリアール100 重量部に対し0.2 〜5部の界面
活性剤がこの目的に対し十分である。
有利には、ポリアール(及び水)とポリイソシアネートとの反応用の1種以上
の触媒が用いられる。あらゆる好適なウレタン触媒を用いてよく、3級アミン化
合物及び有機金属化合物を含む。3級ア
ミン化合物の例は、トリエチレンジアミン、M-メチルモルホリン、N,N-ジメチル
シクロヘキシルアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルエチ
レンジアミン、1-メチル-4- ジメチルアミノエチルピペラジン、3-メトキシ-N-
ジメチルプロピルアミン、N-エチルモルホリン、ジエチルエタノールアミン、N-
ココモルホリン、N,N-ジメチル-N',N- ジメチルイソプロピルプロピレンジアミ
ン、N,N-ジエチル-3- ジエチルアミノプロピルアミン及びジメチルベンジルアミ
ンを含む。有機金属触媒の例は、有機水銀、有機鉛、有機鉄及び有機錫触媒を含
み、有機錫触媒が好ましい。好適な錫触媒は、塩化第一錫、カルボン酸の錫塩、
例えばジブチル錫ジ-2- エチルヘキサノエート、並びに他の有機金属化合物、例
えば米国特許第 2,846,408号に開示されているものを含む。ポリイソシアヌレー
トを与えるポリイソシアネートの三量化用の触媒、例えばアルカリ金属アルコキ
シドも所望により用いてよい。そのような触媒はポリウレタンもしくはポリイソ
シアヌレート形成の速度を高める量で用いられる。通常の量は、ポリアール100
部に対し0.001〜1部である。
ポリウレタンフォームの製造において、ポリオール、ポリイソシアネート及び
他の成分が接触され、よく混合され、発泡され、そして気泡質ポリマーに硬化さ
れる。特定の混合装置は問題ではなく、種々のタイプの混合ヘッド及びスプレー
装置を用いることができる。必ずしも必要ではないが、ポリイソシアネートと活
性水素含有成分を反応させる前に原料の一部を予備混合することが好ましい。例
えば、ポリイソシアネートを除くポリオール、発泡剤、界面活性剤、触媒及び他
の成分を混合し、次いでこの混合物をポリイソシアネートと接触させることが有
効である。これとは別に、すべての成分を個々に混合ゾーンに入れ、そこでポリ
イソシアネートとポリオール
とを接触させてもよい。また、水の非存在下において、ポリオールのすべてもし
くは一部をポリイソシアネートと予備反応させ、プレポリマーを形成してもよい
が、これはあまり好ましくない。
本発明のポリウレタンフォームは、広範囲の用途、例えば吹付断熱材、家電製
品フォーム、硬質断熱板、積層板、及び多くのタイプの硬質フォームにおいて有
効である。
以下の実施例は本発明を説明するものであり、その範囲を限定するものではな
い。特に示さない限り、部及びパーセントはすべて重量基準である。実施例1
以下に示すような水、触媒及び界面活性剤の存在下において、平均NCO 官能価
2.7 の、The Dow Chemical Companyより入手可能なVORANATE M220 粗メチレンジ
フェニルイソシアネートをポリアール組成物と、1.25のNCO インデックスで反応
させることにより成形ポリウレタンフォームを製造する。約20℃において成分を
混合し、プロペラミキサーにより約3000rpm で10秒間攪拌し、次いでこの反応混
合物を30×30×10cmの型に注ぐ。約34kg/m3の密度を有する成形フォームを得る
に十分な反応混合物を型に注ぐ。自由に発泡させたフォームの物理特性と共に、
個々のフォームの製造に用いた炭化水素発泡剤組成を表1に示す。
78.7pbw フェノール/ホルムアルデヒド樹脂のオキシエチレンオキシプロピレ
ン付加物、ヒドロキシル価 196
26.2pbw NIAX APP315、Union Carbide Co.より入手可能なヒドロキシル価 31
5の芳香族ポリエステルポリオール
26.2pbw VORANOL RA640、The Dow Chemical Companyより入手可能な、ヒドロ
キシル価 640のエチレンジアミンのオキシプロピレン付加物
13 pbw ジエチレングリコール
1.8pbw 水
3.25pbw TEGOSTAB B8408、Th.Goldschmidt AGより入手可能なシリコーンベー
ス界面活性剤
1.17pbw ジメチルシクロヘキシルアミン
1.3pbw CURITHANE 206、The Dow Chemical Companyより入手可能なウレタン触
媒
フォームの物理特性は以下の試験法により観察する。コア密度:DIN 53420、
熱伝導性:ISO 2581、圧縮強度:DIN 53421、寸法安定性:ISO 2796。平均気泡
直径は、Quantimet 520 イメージ分析システムと組み合わせた偏光光学顕微鏡を
用いて薄いセクションの観察によりもとめた。その正確さは±0.02mm(20 ミクロ
ン)と考えられる。フォーム10及び比較フォーム1、6及び21の熱伝導性を長期
間にわたって調べると、炭化水素発泡剤混合物により製造されたフォームの有利
な長期間の断熱性が明らかとなる。所定時間発泡させた後の他のフォームと比較
すると、フォーム10はその当初の値に対して最低の断熱性の損失を示し、最低の
熱伝導性を示す。
これらの値及び示された寸法安定性は、本発明により製造された
ポリウレタンフォームが優れていることを示している。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年11月13日
【補正内容】
1)明細書
国際出願明細書第2頁(明細書翻訳文第2頁第17行〜第4頁第2行「一態様に
おいて…比較である。」)
一態様において、本発明は、物理発泡剤の存在下においてイソシアネート反応
性水素を含むポリアールを有機ポリイソシアネートと反応させることによるポリ
ウレタンもしくはポリイソシアヌレートフォームの製造方法であって、
a)ポリアール100 重量部に対し1〜25部存在する発泡剤が、下記のi)及びii)
の総量を基準として
i)5〜80モルパーセントのC5-6脂環式アルカンもしくはその混合物、及び
ii)95〜20モルパーセントの、80:20〜20:80のモル比で存在するイソペンタ
ンとn−ペンタンの混合物
からなり、
b)平均2〜3.5 イソシアネート基/分子を有するポリイソシアネートが、存在
するイソシアネート反応性水素に対し0.5 〜5個のイソシアネート基を与える量
で存在する
ことを特徴とする方法に関する。
他の態様において、本発明は、ポリアール、水、及び炭化水素混合物を含む、
ポリウレタンもしくはポリイソシアヌレートフォームの製造に用いるためのイソ
シアネート反応性組成物であって、
a)ポリアールが、このポリアールの総重量100 部に対し30〜90部の芳香族開始
ポリエーテルポリオールを含み、
b)水がポリアールの総重量100 部に対し1.5 〜10部存在し、
c)ポリアールの総重量100 部に対し1〜25部存在する炭化水素混合物が、下記
のc1) 及びc2) の総量を基準として
c1) 5〜80モルパーセントのC5-6脂環式アルカンもしくはそ
の混合物、及び
c2) 95〜20モルパーセントの、80:20〜20:80のモル比で存在するイソペン
タンとn−ペンタンの混合物
からなることを特徴とする組成物に関する。
図1は、以下に示す実施例を参照し、異なる発泡剤混合物の存在下で製造され
たポリウレタンフォームの熱伝導率の時間変化を示している。フォーム10は本発
明を示し、フォーム1、6及び21は比較である。
2)請求の範囲(請求の範囲翻訳文第14頁〜第16頁)
請求の範囲
1.物理発泡剤の存在下においてイソシアネート反応性水素を含むポリアール
を有機ポリイソシアネートと反応させることによるポリウレタンもしくはポリイ
ソシアヌレートフォームの製造方法であって、
a)ポリアール100 重量部に対し1〜25部存在する発泡剤が、下記のi)及びii)
の総量を基準として
i)5〜80モルパーセントのC5-6脂環式アルカンもしくはその混合物、及び
ii)95〜20モルパーセントの、80:20〜20:80のモル比で存在するイソペンタ
ンとn−ペンタンの混合物
からなり、
b)平均2〜3.5 イソシアネート基/分子を有するポリイソシアネートが、存在
するイソシアネート反応性水素に対し0.5 〜5個のイソシアネート基を与える量
で存在する
ことを特徴とする方法。
2.炭化水素混合物の脂環式アルカンがシクロペンタン、メチルシクロペンタ
ン、もしくはシクロヘキサンである、請求項1記載の方法。
3.炭化水素混合物が
a)5〜40モルパーセントのシクロヘキサン、及び
b)95〜60モルパーセントの、イソペンタンとn-ペンタンの混合物
からなる、請求項2記載の方法。
4.炭化水素混合物が
a)15〜60モルパーセントのシクロヘキサン、及び
b)85〜40モルパーセントの、イソペンタンとn-ペンタンの混合物
からなる、請求項2記載の方法。
5.イソシアネート反応性組成物のポリアールが、ポリアールの総重量100 部
に対して30〜90部の芳香族開始ポリエーテルポリオールを含む、請求項1記載の
方法。
6.ポリアールが、ポリアールの総重量100 部に対して5〜35部のアミン開始
ポリエーテルポリオールをさらに含む、請求項5記載の方法。
7.ポリアールが、ポリアールの総重量100 部に対して5〜35部の液体芳香族
ポリエステルポリオールをさらに含む、請求項5又は6記載の方法。
8.ポリアールの総重量100 部あたり1.5 〜10部の水をさらに含む、請求項1
〜7に記載の発明。
9.ポリアール、水、及び炭化水素混合物を含むポリウレタンもしくはポリイ
ソシアヌレートフォームの製造に用いるためのイソシアネート反応性組成物であ
って、
a)前記ポリアールが、このポリアールの総重量100 部に対し30〜90部の芳香族
開始ポリエーテルポリオールを含み、
b)水がポリアールの総重量100 部に対し1.5 〜10部存在し、
c)ポリアールの総重量100 部に対し1〜25部存在する炭化水素混合物が、下記
のc1) 及びc2) の総量を基準として
c1) 5〜80モルパーセントのC5-6脂環式アルカンもしくはその混合物、及
び
c2) 95〜20モルパーセントの、80:20〜20:80のモル比で存在するイソペン
タンとn−ペンタンの混合物
からなることを特徴とする組成物。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.ポリウレタンもしくはポリイソシアヌレートフォームの製造の際の物理発 泡剤として用いるに適した炭化水素混合物であって、以下のa)及びb)の総量を基 準として、 a)5〜80モルパーセントのC5-6脂環式アルカンもしくはその混合物、及び b)95〜20モルパーセントの、80:20〜20:80のモル比で存在するイソペンタン とn−ペンタンの混合物 からなる炭化水素混合物。 2.ポリアール、水、及び炭化水素混合物を含むポリウレタンもしくはポリイ ソシアヌレートフォームの製造に用いるためのイソシアネート反応性組成物であ って、 a)前記ポリアールが、このポリアールの総重量100部に対し30〜90部の芳香族 開始ポリエーテルポリオールを含み、 b)水がポリアールの総重量100部に対し1.5 〜10部存在し、 c)ポリアールの総重量100部に対し1〜25部存在する炭化水素混合物が、下記 のc1) 及びc2) の総量を基準として c1) 5〜80モルパーセントのC5-6脂環式アルカンもしくはその混合物、及 び c2) 95〜20モルパーセントの、80:20〜20:80のモル比で存在するイソペン タンとn−ペンタンの混合物 からなることを特徴とする組成物。 3.物理発泡剤の存在下においてイソシアネート反応性水素を含むポリアール を有機ポリイソシアネートと反応させることによるポリウレタンもしくはポリイ ソシアヌレートフォームの製造方法であって、 a)ポリアール100 重量部に対し1〜25部存在する発泡剤が、下記のi)及びii) の総量を基準として i)5〜80モルパーセントのC5-6脂環式アルカンもしくはその混合物、及び ii)95〜20モルパーセントの、80:20〜20:80のモル比で存在するイソペンタ ンとn−ペンタンの混合物 からなり、 b)平均2〜3.5 イソシアネート基/分子を有するポリイソシアネートが、存在 するイソシアネート反応性水素に対し0.5 〜5個のイソシアネート基を与える量 で存在する ことを特徴とする方法。 4.炭化水素混合物の脂環式アルカンがシクロペンタン、メチルシクロペンタ ン、もしくはシクロヘキサンである、請求項1〜3記載の発明。 5.炭化水素混合物が a)5〜40モルパーセントのシクロヘキサン、及び b)95〜60モルパーセントの、イソペンタンとn-ペンタンの混合物 からなる、請求項4記載の発明。 6.炭化水素混合物が a)15〜60モルパーセントのシクロヘキサン、及び b)85〜40モルパーセントの、イソペンタンとn-ペンタンの混合物 からなる、請求項4記載の発明。 7.ポリアールが、ポリアールの総重量100 部に対して30〜90部の芳香族開始 ポリエーテルポリオールを含む、請求項2及び3記載の発明。 8.ポリアールが、ポリアールの総重量100 部に対して5〜35部のアミン開始 ポリエーテルポリオールをさらに含む、請求項2及び 7記載の発明。 9.ポリアールが、ポリアールの総重量100 部に対して5〜35部の液体芳香族 ポリエステルポリオールをさらに含む、請求項2、7及び8記載の発明。 10.ポリアールの総重量100 部あたり1.5 〜10部の水をさらに含む、請求項3 〜11に記載の発明。
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