JPH09508255A - 移動無線システムにおいてグループデータを維持する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 複数の交換機(MX1-MX9)を備えた移動通信システムにおいて通信グループに関するグループデータを維持するための方法及び移動通信システムが提供される。グループデータの管理を最適化するために、上記交換機(MX1-MX9)の１つがメイン交換機(MX1)として選択され、そのデータベース(DB)には、通信グループのグループデータのマスターコピーが維持され、固定分配エリア(1)の交換機(MX1-MX3)に関する情報が上記選択されたメイン交換機(MX1)のデータベースに維持され、上記グループデータは、加入者(MS)の位置に関わりなくこれら交換機のデータベースに記憶され、拡張分配エリアの交換機(MX4-MX9)については、上記グループデータは、上記通信グループに属する加入者(MS)が上記交換機のもとに登録される場合にこれらの交換機に記憶され、そして現在の拡張分配エリアの交換機(MX5,MX9)については、上記通信グループの加入者(MS)は、これら交換機のもとに現在登録され、更に、上記グループデータは、上記固定の分配エリア(1)の交換機(MX1-MX3)のデータベース(DB)に記憶され、そして上記グループデータは、上記現在の拡張分配エリアの交換機(MX5-MX9)のデータベースに記憶される。

Description

【発明の詳細な説明】 移動無線システムにおいてグループデータを維持する方法発明の分野 本発明は、ベースステーションを経て加入者に接続される複数の交換機を備え た移動通信システムにおいて通信グループに関連したグループデータを維持する 方法であって、上記加入者の少なくとも幾つかは上記通信グループに属し、上記 交換機はデータベースを組み込んでいるような方法に係る。 本発明は、多数の交換機のサービスエリアに加入者が位置したときにグループ 通信が確立される移動通信システムに係る。先行技術の説明 本発明は、典型的に全てのチャンネルが１つ又は多数のユーザ組織により共用 される会社又は当局のネットワークであるトランク式ネットワークとして知られ ているものに使用するよう特に意図される。このようなネットワークでは、加入 者は、個々の加入者番号と、加入者が属する通信グループ又は加入者グループを 指示するグループ番号とを有し、従って、所与のグループのメンバーに意図され た通信をそのグループの加入者へ切り換えることができる。 本発明は、デジタル及びアナログの無線経路をもつ移動通信ネットワークに用 いるのに適している。デジタルの移動通信システムは、例えば、ＴＥＴＲＡ（環 ヨーロッパトランク式無線）規格に基づく。アナログの移動通信システムは、例 えば、ＭＰＴ１３２７「トランク式専用地上移動無線システムの信号規格（A Si gnalling Standard for Trunked Private Land Mobile Radio Systems）」、１ ９８８年１月出版、１９９１年１１月改定・再版；及びＭＰＴ１３４３「性能仕 様(Performance Specification)」、１９８８年１月出版、１９９１年９月改定 ・再版、英国通商産業省、無線通信庁、に説明されている。 上記移動通信システムの本質的な特徴は、例えば、多数の加入者を伴うグルー プ通信を実施することができ且つ所望されることである。グループ通信は、予め 定められたグループ内の全てに通知される通信である。グループは、例えば、オ ープンチャンネル型の動作を模倣するか或いはグループ通話を可能にするために 使用される。 グループ通信では、グループ全体が単一のコール番号でアドレスされる。個々 の移動ステーション（例えば、無線電話）、即ち加入者は、移動ステーションに プログラムされた多数のグループに属することができる。システムは、各グルー プ番号に関連したベースステーションにデータファイルを維持する。グループ通 信は、無線電話交換機又は移動交換機のサービスエリアに１つ、多数又は全ての ベースステーションを含むことができると共に、多数の移動交換機も含むことが できる。グループ通話を確立する場合、そのグループに関連した全てのベースス テーションにトラフィックチャンネルが割り当てられ、そしてこれらのベースス テーションの各々は、グループ番号及び情報を含むグループ通話メッセージを、 割り当てられたトラフィックチャンネルに送信する。移動ステーションがグルー プ通話メッセージに含まれたグループ番号を確認した場合に、グループ通話メッ セージで指示されたトラフィックチャンネルに切り換わる。従って、原理的に、 移動ステーションは、グループの所定の動作エリア内に位置しそして通話に参加 するためにページングもされる場合には、常にグループ通話に使用することがで きる。 グループ通信は、通常、特殊用途に意図されたネットワークを特徴とする。こ のようなネットワークは、一般に、多数の交換機を備えていない。更に、従来、 例えば、交換機のサービスエリアをグループ通信を確立するためにエリアとして 予約することが可能であった。最近、移動通信システムの規模が拡張されたため に、多数の交換機のサービスエリアへ延びるグループ通信が確立され、従って、 多数の交換機のサービスエリアにおいて確立されるグループ通信のためのグルー プデータをいかに維持するかが問題となってきている。 通信グループのためのグループデータは、所与のグループに関する全てのデー タを含む。これらのデータは、グループ通信を確立するのに必要なグループ関連 データを含む。グループデータは、例えば、グループ通信に許された確立エリア と、グループの通信の権利とを含む。又、グループデータは、次のデータを含む ことができる。 １．当該グループの種類を指示するグループ形式。この形式は、例えば、固定 又はシフトである。 ２．グループ通信がそのエリアで確立されるところのベースステーションを指 示するグループ最小エリア。この情報は、グループ通信が現在そのエリアで確立 されているベースステーションを必ずしも指示するものではない。 ３．グループ通信をそのエリアまで拡張できるところのベースステーションを 指示するグループ最大シフトエリア。 ４．現在の加入者登録に基づいてグループ通信がそのエリアで確立されるとこ ろの交換機及びベースステーションを指示するグループの真のシフトエリア。 ５．グループ加入者、即ちグループに属している加入者のリスト。 ６．優先的ベースステーション、即ち通信をスタートする前に通信に含まねば ならないベースステーション。 ７．グループの優先順位レベル。 ８．たとえリソースが他の通信によって使用されていても先取りを用いて他の 通信のリソースを割り当てることにより通信を確立できるようにする先取り優先 順位。 ９．暗号データ。 １０．固定制御ポイントのリスト。 １１．デフォールト値のリスト。 小さなネットワークにおいては、これらのグループデータは、全ての交換機へ 分配することができ、即ち接続することができる。しかしながら、この場合に、 ネットワークは、非常に多くの交換機を含むことができず、交換機へコピーされ るべきデータの量が非常に多くなると、多数の別々のグループは考えられなくな る。公知の解決策では、１つの交換機が常にデータを全ての他の交換機へ分配す る。コピーされるべきデータの量及び「ターゲット」交換機の数が増加するにつ れて、実行されるべきコピー及び更新も増大する。 グループ通信は、固定、シフト或いはその組合せである。これも又グループデ ータのマネージメントに需要を課する。１つの要件は、グループデータのマネー ジメントが動的で且つ最大の効率を有していなければならないことである。 ＧＳＭシステムのような公衆移動通信システムでは、個々の加入者のデータが ホーム及びビジター位置レジスタ、即ちＨＬＲ及びＶＬＲデータベースに記憶さ れる。この状態において、各加入者は、自分のデータが記憶された固定のＨＬＲ データベースを有し、そして加入者データは、加入者がその交換機のサービスエ リア内のネットワークをローミングするときに交換機のＶＬＲデータベースへコ ピーされる。従って、加入者のデータは、加入者がそのサービスエリアに位置し ているところの交換機のＶＬＲデータベースにコピーされる。 広範なネットワークのどこかにグローバルなデータ即ちあらゆるデータを維持 すること、即ちグループに対する全てのデータを全ての交換機に維持することは 非常に厄介で且つコストのかかる解決策であり、非常に大きなデータベースを必 要とする上に、これを連続的に更新することにより、ネットワークに大きな負荷 がかかる。 通信グループの幾つかは、通信が常に確立される固定のエリアを有している。 更に、エリアは、加入者の位置によっても左右される。この場合に、例えば、加 入者の位置に基づき固定エリアの交換機のビジターデータベースにデータを維持 することは不必要である。というのは、加入者の位置に関わりなく当該エリアに おいて通信が確立されるからである。更に、加入者の移動に基づきビジターデー タベースを形成したり除去したりすることは、システムに不必要に負荷をかける ことになる。発明の要旨 本発明の目的は、グループ通信が確立される交換機にグループデータを迅速に 使用できるようにすることである。これは、確立されるべきグループ通信の設定 時間が、グループ通信がサービスエリアで確立されるところの全ての交換機にお いてできるだけ短くなるよう実施されねばならない。更に、これは、データ接続 並びにディスク及びメモリスペースの利用が最大の効率となるように実施されね ばならない。本発明は、システムの通信確立交換機がネットワークの異なる部分 に分配されたデータベースを有することにより、通信グループに関するデータを 維持しそして該データへ容易にアクセスすることを目的とする。更に、本発明の 目的は、データを必要とする交換機により容易に管理し且つ迅速にアクセスでき るようにグループデータが配置された適当なデータベースシステムを実施するこ とである。 移動通信システムにおいて通信グループに関するグループデータを維持するこ の新規な方法は、通信グループのグループデータのマスターコピーがデータベー スに維持されたメイン交換機として上記交換機の１つを選択し、固定分配エリア の交換機に関して情報をこの選択されたメイン交換機のデータベースに維持し、 上記グループデータは、加入者の位置に関わりなくこれら交換機のデータベース に記憶され、拡張分配エリアの交換機については、上記グループデータは、上記 通信グループに属する加入者が上記交換機のもとで登録される場合にこれら交換 機に記憶され、そして現在の拡張分配エリアの交換機については、上記通信グル ープの加入者は、これら交換機のもとに現在登録され、更に、上記固定の分配エ リアの交換機のデータベースに上記グループデータを記憶し、そして上記現在の 拡張分配エリアの交換機のデータベースに上記グループデータを記憶することを 特徴とする本発明の方法によって達成される。 本発明は、更に、ベースステーションを経て加入者に接続される複数の交換機 を備え、少なくともある加入者が通信グループに属しており、上記交換機がデー タベースを組み込んでいるような移動通信システムに係る。 本発明の移動通信システムは、上記通信グループに関するグループデータのマ スターコピーをデータベースに維持する手段と、固定の分配エリアの交換機に関 する情報を選択されたメイン交換機のデータベースに維持する手段とを備え、上 記グループデータは、加入者の位置に関わりなく固定分配エリアの交換機のデー タベースに記憶され、拡張分配エリアの交換機に関する情報を上記選択されたメ イン交換機のデータベースに維持するために、上記グループデータは、上記通信 グループに属する加入者が上記拡張分配エリアの交換機のもとに登録される場合 に拡張分配エリアの交換機のデータベースに記憶され、そして現在の拡張分配エ リアの交換機に関する情報を維持するために、上記通信グループの加入者は上記 交換機のもとに登録され、更に、上記固定分配エリアの交換機のデータベースに 上記グループデータを記憶する手段と、上記現在の拡張分配エリアの交換機のデ ータベースに上記グループデータを記憶する手段とを備えたことを特徴とする。 本発明は、移動通信システムのデータベースシステムが、固定分配エリアと、 必要に応じて延びる拡張分配エリアとが定められた通信グループに関するデータ のマスターコピーを記憶するという考え方に基づいている。データベースは、現 在分配エリアに関する情報も記憶する。定められた分配エリアは、必要に応じて 変更できるが、現在の拡張分配エリアも、加入者の移動に応じて通信に対し特定 に変更することができる。システムにおいて定められたグループデータのマスタ ーコピーは、固定位置に記憶される。データの全ての更新は、マスターコピーに おいて行われ、それらは直ちに他の所望の交換機に記憶されたグループデータの コピーへ分配される。分配されそして更新されるべきコピーは、定められた分配 エリア、及び必要に応じて拡張される拡張分配エリアのコピーである。データの 読み取り専用コピーが分配される分配エリアは、データに関連して定められる。 又、この分配エリアは、必要に応じて変更することができる。更に、データの読 み取り専用コピーは、グループの加入者の移動に基づいて決定された分配エリア の外部で作ることもできる。定められたエリアの外部のこれらコピーは、上記グ ループの加入者を現在登録している交換機のみに記憶される。変更されたデータ は、実際の分配エリアの外部の交換機のコピーについても更新される。 本発明の新規な特徴は、動的な分配エリアと、それをリアルタイムで更新する ことにある。この考え方は、グループデータを実際のホーム交換機から通話に対 して特定に検索する必要がなく、且つグループデータが全ネットワークのエリア に分配されず、グループに特定に定められた交換機へ分配されると共に、必要に 応じて、上記グループに属する登録された加入者又は上記グループでの登録を現 在保持している交換機へも分配されることである。各グループが有する定められ たホーム交換機は、グループデータを組み込んでいると共に、他の交換機のグル ープデータのコピーにおいてデータの分配及び更新の役目も果たす。 移動通信システムにおいて通信グループに関するグループデータを維持するこ のような方法の効果は、本発明により、ネットワーク全体の全ての交換機にグロ ーバルにデータを維持する必要がなく、データは必要に応じてのみネットワーク に分配されることである。データの維持及びデータベースのメモリスペースの必 要性は、実際の要求に応じて構成される。従って、データは、いかなる場合にも グループ通話をそのサービスエリアに確立すべきところの交換機に永久的に維持 され、そしてグループの加入者が一時的に登録されるところの交換機に一時的に 維持される。 本発明の別の効果は、本発明による手順をたどるときに、いかなる場合にもグ ループ通信がそのサービスエリアに確立されるところの交換機において加入者ビ ジターデータ即ちグループデータを形成するために加入者を監視するという必要 がないことである。この手順は、それが必要とされる交換機においてのみ加入者 を監視しそしてグループデータをコピーすることに基づいている。これは、ネッ トワークの負荷、データベースのスペース要求及びデータ収集の速度について効 果的な解決策である。 本発明の更に別の効果は、グループ通話を迅速に確立できることである。デー タは、必要な場合に、ローカル位置で入手することができる。 本発明の更に別の効果は、小さなネットワーク及び大きなネットワークに容易 に適用できることである。例えば、小さなネットワークでは、ネットワークの全 ての交換機を含む固定エリアを本発明の解決策により形成できる。これは、小さ なネットワークにおける従来のグローバルなデータモデルに対応する。一方、本 発明によれば、大きなネットワークは、データをおそらく必要とする交換機のみ においてデータを永久的に記憶しそして更新することができる。従って、他の交 換機でもデータが必要な場合には、固定エリア外の交換機にもデータを一時的に 維持することができる。 本発明の更に別の効果は、更新が１つの位置で行われるときにデータの更新を 明快なことである。従って、矛盾するデータを更新及び変更するための複雑な方 法は必要とされない。 本発明の更に別の効果は、欠陥状態においても信頼性があることである。デー タは、多数の交換機によりローカルにアクセスすることができ、従って、データ 接続の欠陥又は個々の装置エンティティの欠陥が、単一の交換機において局部的 である以外は、通信の確立を通常は妨げることがない。図面の簡単な説明 以下、添付図面を参照し、本発明を詳細に説明する。 図１は、本発明の移動通信システムのブロック図である。好ましい実施形態の詳細な説明 図１は、移動通信システムにおける交換機ＭＸ１−ＭＸ９を示している。交換 機ＭＸ１は、メイン交換機として選択され、そのデータベースには、通信グルー プのグループデータと、固定の分配エリアの交換機ＭＸ１−ＭＸ３に関する情報 とのマスターコピーが維持される。所望のグループデータは、グループ通話に参 加できる加入者がこれら交換機のサービスエリアに位置しているかどうかに関わ りなく、固定の分配エリアの交換機のデータベースに記憶される。 又、移動通信システムの交換機は、通話を切り換えるスイッチング手段と、グ ループデータを維持するデータベースとを組み込んだインテリジェントなベース ステーションとも称する。 本発明のシステムでは、グループデータのマスターコピーは、交換機に組み込 まれた１つのデータベースに記憶される。この場合、この「メイン交換機」は、 交換機ＭＸ１である。例えば、上記グループ通話の固定の確立エリアの交換機Ｍ Ｘ１−ＭＸ３は、加入者独立データ分配エリアとして定義されている。更に、デ ータは、上記グループで登録された加入者が上記交換機のもとに登録される場合 には分配エリアの外に位置する交換機へとコピーされる。この場合、コピーは、 上記グループに属する加入者を登録した交換機ＭＸ５及びＭＸ９に分配されてい る。当該交換機が、グループで登録された加入者をもはや保持しない場合には、 これら交換機ＭＸ５、ＭＸ９の各々のデータベースからコピーが削除される。 本発明の方法において、交換機ＭＸ１のマスターコピーにおいてデータが更新 される。マスターコピーを記憶するデータベースは、全ての現在の読み取り専用 コピーへデータを分配する。グループで登録された加入者が、それまでデータを 記憶していない交換機のもとに登録される場合には、マスターコピーからそのデ ータをコピーすることによって一時的な読み取り専用コピーが形成される。この 一時的な読み取り専用コピーは、最後に登録された加入者が交換機を去ったとき に削除される。 グループ通話が確立されると、交換機は、先ず、そのデータベースにおいてデ ータをサーチする。交換機のデータベースにそのデータが記憶されていない場合 には、それらがマスターコピーから検索される。しかしながら、通常は、通話を 確立すべき交換機のデータベースには情報が記憶されていなければならない。と いうのは、加入者が上記交換機のもとに登録されたときに上記交換機のデータベ ースにデータがコピーされるからである。 従って、本発明は、移動通信システムにおいて通信グループのグループデータ のための分散型データマネージメントシステムに係る。このデータマネージメン トシステムは、データの固定のマスターコピーと、固定エリアに対するデータの 読み取り専用コピーと、加入者の移動に基づいて形成されるべきデータの一時的 な読み取り専用コピーとを備えている。 本発明は、移動通信ネットワークにおいてグループデータを管理するデータベ ースシステムであって、所定のルールに基づいてグループ通話を確立することの できるデータベースシステムに係る。グループデータは、加入者データに対応す るが、加入者は、多数の異なる交換機のサービスエリアに同時に位置することが あり、グループデータの内容は、加入者データの内容とある程度相違する。通信 グループは、多数の加入者を含み、そしてグループは、いかなる場合もその交換 機に通話が確立されるところの特定の固定エリアを有する。この場合に、固定の 分配エリアの交換機が問題となる。 一時的な読み取り専用コピーの形成及び削除は、交換機のもとでの加入者の現 在の登録に基づかねばならないが、データの削除には所与の遅延があるのも好ま しい。これは、必要な正しい情報を入手できそして不要な情報はデータベースに 長時間記憶されないよう確保する。例えば、加入者がある瞬間にアクティブなグ ループのリストからグループを除去するが、間もなくそれを回復する場合、或い は加入者がある交換機のサービスエリアの境界から一時的に他の交換機のサービ スエリアへ移動するが、前の交換機のサービスエリアへ戻る場合には、不必要な 負荷を回避するために、遅延あるのがが好ましい。 データは、ローカルコピーにおいて更新され、その更新がマスターコピーへ送 られるのが好ましい。従って、データベースシステムは、マスターコピーへのア クセスを取り扱うことができると共に、考えられる欠陥状態を取り扱うことがで き、データベースにおいて更新を行う全てのものがそれら自身で状態を取り扱う 必要はない。 又、本発明は、ベースステーションＢＳを経て加入者に接続される複数の交換 機ＭＸ１−ＭＸ９を備え、少なくとも幾つかの加入者が通信グループに属し、上 記交換機ＭＸ１−ＭＸ９がデータベースＤＢを組み込んでいるような移動通信シ ステムにも係る。本発明による移動通信システムは、上記通信グループに関する グループデータのマスターコピーをデータベースＤＢに維持するための手段１０ を備えている。本発明による移動通信システムは、更に、固定の分配エリア１の 交換機ＭＸ１−ＭＸ３に関する情報を選択されたメイン交換機ＭＸ１のデータベ ースＤＢに維持するための手段１１も備え、上記グループデータは、加入者ＭＳ の位置に関わりなく固定分配エリア１の交換機ＭＸ１−ＭＸ３のデータベースに 記憶され、拡張分配エリアの交換機ＭＸ４−ＭＸ９に関する情報を上記選択され たメイン交換機ＭＸ１のデータベースＤＢに維持するために、上記グループデー タは、上記通信グループに属する加入者ＭＳが上記拡張分配エリアの交換機ＭＸ ４−ＭＸ９のもとに登録される場合に拡張分配エリアの交換機ＭＸ４−ＭＸ９の データベースに記憶され、そして現在の拡張分配エリアの交換機ＭＸ５、ＭＸ９ に関する情報を維持するために、上記通信グループの加入者ＭＳが上記交換機Ｍ Ｘ５、ＭＸ９のもとに登録される。 本発明による移動通信システムは、更に、上記グループデータを上記固定の分 配エリアの交換機のデータベースに記憶するための手段１２を備えている。 本発明による移動通信システムは、更に、上記現在の拡張分配エリアの交換機 ＭＸ５−ＭＸ９のデータベースに上記グループデータを記憶するための手段１３ も備えている。 上記手段は、移動通信システムのネットワーク要素に組み込まれることに注意 されたい。 本発明は、データベースの細部の実施に何ら制約を課さない。例えば、データ ベースは、交換機に固定に組み込まれてもよいが、交換機に接続された個別のエ ンティティであってもよい。 拡張分配エリアの交換機に一時的な読み取り専用のコピーを形成しそして削除 することについての判断は、異なる方法で行うこともできる。この判断は、加入 者の登録のみに基づいて行われてもよいし、又は加入者のグループ登録における 変化を付加的に観察し、即ち所与の加入者がグループに属するかどうかに基づい て行われてもよい。加入者は、いつでも、グループで登録し又はその登録を除去 することができ、従って、加入者がある交換機のもとに登録されるか又はそこを 去るときだけ状態がチェックされる場合には、データが必ずしも最新のものでな い。この状態においては、種々の遅延も使用され、従って、グループデータは、 例えば、そのグループに属する加入者が交換機を去ったことが分かったときから の時間切れの後に削除される。 データは、マスターコピーにおいて少なくとも２つの方法で更新することがで きる。更新は、加入者が登録されている交換機に記憶された読み取り専用コピー において行うことができる。データベースシステムは、更新をマスターコピーへ 転送し、マスターコピーは、更に、他の読み取り専用コピーを更新する。別のや り方として、各交換機が常に更新をマスターコピーに直接行い、マスターコピー が全ての読み取り専用コピーを更新するようにしてもよい。 添付図面及びそれに関連した上記の説明は、本発明の考え方を単に説明するも のに過ぎない。移動通信システムにおいてグループデータを維持する本発明によ る方法及び移動通信システムは、請求の範囲内でその細部を変更し得る。主とし て無線電話システムについて本発明を説明したが、本発明は、ＧＳＭ移動通信シ ステム等の他の移動通信システムにも使用できる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ 【要約の続き】 エリアの交換機(MX5-MX9)のデータベースに記憶され る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ベースステーション(BS)を経て加入者(MS)に接続される複数の交換機(MX1-M X9)を備えた移動通信システムにおいて通信グループに関連したグループデータ を維持する方法であって、上記加入者の少なくとも幾つかは上記通信グループに 属し、上記交換機(MX1-MX9)はデータベース(DB)を組み込んでいるような方法に おいて、 通信グループのグループデータのマスターコピーがデータベース(DB)に維持 されたメイン交換機(MX1)として上記交換機(MX1-MX9)の１つを選択し、 固定分配エリア(1)の交換機(MX1-MX3)に関して情報を上記選択されたメイン 交換機(MX1)のデータベース(DB)に維持し、上記グループデータは、加入者(MS) の位置に関わりなくこれら交換機のデータベースに記憶され、拡張分配エリアの 交換機(MX4-MX9)については、上記グループデータは、上記通信グループに属す る加入者(MS)が上記交換機のもとで登録される場合にはこれらの交換機に記憶さ れ、そして現在の拡張分配エリアの交換機(MX5,MX9)については、上記通信グル ープの加入者(MS)は、これら交換機のもとに現在登録され、 更に、上記固定の分配エリア(1)の交換機(MX1-MX3)のデータベース(DB)に上 記グループデータを記憶し、そして 上記現在の拡張分配エリアの交換機(MX5-MX9)のデータベースに上記グルー プデータを記憶することを特徴とする方法。 ２．通信グループに属する加入者(MS)が上記拡張分配エリアの交換機(MX9)のも とに登録されそして上記交換機(MX9)のデータベースが上記通信グループのグル ープデータを保持しない場合には、上記交換機(MX9)は、通信グループのメイン 交換機(MX1)からグループデータを要求し、この交換機(MX1)は、上記要求された グループデータを拡張分配エリアの上記交換機(MX9)へ送信し、そして上記交換 機(MX9)に関連したデータを、そのデータベース(DB)に記憶された現在分配エリ アの交換機についての情報に挿入する請求項１に記載の方法。 ３．上記拡張分配エリアの交換機(MX9)のもとに登録される加入者(MS)が、該交 換機(MX9)のデータベースにグループデータが記憶されない通信グループで登録 される場合には、上記交換機(MX9)は、上記メイン交換機(MX1)から上記通 信グループに対するグループデータを要求し、このメイン交換機は、上記要求さ れたグループデータを拡張分配エリアの上記交換機(MX9)へ送信し、そして上記 交換機(MX9)に関するデータを、そのデータベース(DB)に記憶された現在分配エ リアの交換機に関する情報に挿入する請求項１又は２に記載の方法。 ４．上記現在拡張分配エリアの交換機(MX9)のもとに登録される上記通信グルー プに属する唯一の加入者(MS)が、上記交換機のサービスエリアを去るか或いは上 記グループでのその登録を除去する場合には、上記通信グループに対するグルー プデータが上記交換機(MX9)のデータベースから削除され、そして上記交換機(MX 9)に関する情報が、メイン交換機のデータベース(DB)に記憶された現在拡張分配 エリアの交換機(MX5,MX9)に関する情報から削除される請求項１、２又は３に記 載の方法。 ５．上記グループデータが変更されるときに、それらはメイン交換機(MX1)のデ ータベース(DB)において更新され、そこから更にそれらは、上記固定の分配エリ ア(1)の交換機(MX2,MX3)のデータベース、及び上記現在の拡張分配エリアの交換 機(MX5,MX9)のデータベースに対しても更新される請求項１、２、３又は４に記 載の方法。 ６．ベースステーション(BS)を経て加入者(MS)に接続される複数の交換機(MX1-M X9）を備え、少なくともある加入者が通信グループに属しており、上記交換機(M X1-MX9)がデータベース(DB)を組み込んでいるような移動通信システムにおいて 、 上記通信グループに関するグループデータのマスターコピーをデータベース (DB)に維持する手段(10)と、 固定の分配エリア(1)の交換機(MX1-MX3)に関する情報を選択されたメイン交 換機(MX1)のデータベース(DB)に維持する手段(11)とを備え、上記グループデー タは、加入者(MS)の位置に関わりなく固定分配エリア(1)の交換機(MX1-MX3)のデ ータベースに記憶され、拡張分配エリアの交換機(MX4-MX9)に関する情報を上記 選択されたメイン交換機(MX1)のデータベース(DB)に維持するために、上記グル ープデータは、上記通信グループに属する加入者(MS)が上記拡張分配エリアの交 換機のもとに登録される場合にその拡張分配エリアの交換機 (MX4-MX9)のデータベースに記憶され、そして現在の拡張分配エリアの交換機(MX 5,MX9)に関する情報を維持するために、上記通信グループの加入者(MS)は上記交 換機のもとに登録され、 更に、上記固定分配エリアの交換機(MX1-MX3)のデータベースに上記グルー プデータを記憶する手段(12)と、 上記現在の拡張分配エリアの交換機(MX5,MX9)のデータベースに上記グルー プデータを記憶する手段(13)とを備えたことを特徴とする移動通信システム。