【発明の詳細な説明】
消化管運動機能障害の治療方法
発明の背景
本発明は消化管運動機能障害のある哺乳類に対する新規の治療方法に係わる。
消化管の主要機能は摂取した栄養分の吸収である。この主要機能を達成するに
は食道及び消化管に沿った移動が水分及び電解質を最適条件で消化及び吸収する
ことを可能にする速度で進行しなければならない。食道及び消化管運動機能障害
は病因学的にも病態生理学的にも未だ完全に解明されてはいないが、運動機能の
刺激(過剰運動性)の原因となる異常な消化管運動機能障害パターンは多様な障
害症候、例えば散在性食道痙縮(えん下困難を特徴とする食道閉塞障害)、弛緩
不能(下部食道括約筋が充分弛緩できずえん下困難を招く閉塞障害)、非心性胸
痛のほか、刺激感応性腸管症候群(IBS)のような機能的腸管障害、非潰瘍性えん
下困難、及び突発性便秘症を惹起するおそれがある。
上述した食道及び消化管の障害は現在のところ完全に解明されてはいないが、
異常運動性(平滑筋活性)に起因すると考えられる。従って、発明者らは合理的
な治療方法があるとすれば過剰運動性を抑制し、正常な食道及び消化管運動パタ
ーンを回復することであると確信する。米国において運動機能障害治療薬として
認可されているのはシサプリド(cisapride)とメトクロプラミドの2種類だけで
あり、後者は筋層間神経叢からアセチルコリンを放出させるドーパミD2受容体
拮抗剤であり、運動機能を高めるように作用するから過剰運動性の治療には望ま
しくない薬剤である。食道及び消化管の
過剰運動障害を治療する有効な方法は今のところ存在しない。コリン抑制剤及び
平滑筋弛緩剤を投与して得られた観察結果はコリン抑制剤の場合には口の渇きや
目のかすみ、平滑筋弛緩剤の場合には頭痛というような副作用を伴なうため期待
を裏切るものであった。
発明者らは従来消化管運動機能障害の治療手段とは考えられなかった新種のム
スカリン剤を発見した。
発明の要約
本発明の方法は消化管障害を有する患者に有効量の下記式(1)で表わされ3
化合物を投与することから成る:
ただし
Xは酸素または硫黄;
Rは水素、アミノ、ハロゲン、−CHO,−NO2,−R4,−Y,−NHCO−R4,−OR4
,−SR4,−SOR4,−SO2R4,C3-10−シクロアルキル、C4-10−シクロアルケ
ニル、C4-10−(シクロアルキルアルキル)、−Z1−C3-10−シクロアルキル
、−Z1−C4-10−シクロアルケニル、−Z1−C4-10−(シクロアルキルアルキ
ル)、−Z1−C4-10−(シクロアルケニルアルキル)、−Z1−C4-10−(メチ
レンシクロアルキルアルキル)、−NH−R4,−NR4R5,−NH−OR4,−CH=NOR4、
フェニル、ベンジルオキシカルボニル、フェノキシ、ベンゾイル、テトラヒドロ
ナフチル、ナフチル、インデニル(ただし各芳香族はハロゲン、−NO2,−CN,
C1-4−アル
キル、C1-4−アルコキシ、−OCF3,−CONH2,−CSNH2、フェノキシまたはフェ
ニルで随意置換される);またはRは−Z1−R6−Z2−R5, −Z1−R6−Z2
−R7−Z3−R5,−Z1−CO−R5,−Z1−R6−CO−R5,−Z1−R6−CO2−
R5,−Z1−R6−O2C−R5,−Z1−R6−CONH−R5,Z1−R6−NHCO−R5,
−Z1−R6−Y,−Z1−R6−Z2−Y(ただしZ1及びZ2はそれぞれ独立に酸
素または硫黄であり、R4及びR5はそれぞれ独立に直鎖または分枝C1-15−アル
キル、直鎖または分枝C2-15−アルケニル、直鎖または分枝C2-15−アルキニル
であってそれぞれが1個または2個以上のハロゲン、C1-6−アルコキシ、−CF3
,−CN,−COOH,−OH,−NH2,C1-6−アルキルエステル、−SH,−NHR4,−NR4
R5、フェニルまたはフェノキシで随意置換され、各芳香族がハロゲン−NO2,−
CN,C1-4,−アルキル、C1-4−アルコキシ、−OCF3,−CONH2,−CSNH2、フェ
ニルまたはフェノキシで随意置換され、R6及びR7はそれぞれ独立に直鎖または
分枝C1-10−アルキレン、直鎖または分枝C2-10−アルケニレン、直鎖または分
枝C2-10−アルキニレンであってそれぞれが1個または2個以上のハロゲン、−
CF3,−CN,−COOH,−OH,−NH2,C1-6−アルキルエステル、−SH,−NHR4,
−NR4R5、フェニルまたはフェノキシで随意置換され、Yは1ないし4個のN
,OまたはS原子またはこれらの組合わせを含み、炭素または窒素原子が随意直
鎖または分枝C1-6−アルキル、フェニルまたはベンジルで置換されるか、また
は含有する炭素原子が酸素原子と共にカルボニル基を形成するか、または全体が
随意フェニル基と融合する5または6員環複素環基である);Gは下記アザ双環
性環の1つ
(ただしアザ双環性環のいずれかの炭素原子にチアジアゾールまたはオキサジア
ゾール環を結合することができ;R1及びR2はチアジアゾールまたはオキサジア
ゾール環の結合点を含めてどの位置をも占めることができ、それぞれ独立に水素
、直鎖または分枝C1-5−アルキル、直鎖または分枝C2-5−アルケニル、直鎖ま
たは分枝C2-5−アルキニル、直鎖または分枝C1-10−アルコキシ、直鎖または
分枝C1-15−アルキルであり、−OH,−OHハロゲン、−NH2またはカルボキシで
置換され;R3はH、直鎖または分枝C1-5−アルキル、直鎖または分枝C2-5−
アルケニルまたは直鎖または分枝C2-5−アルキニルであり、nは0,1または
2;mは0,1また
は二重結合である)
から選択されるか;または
薬剤学的に許容できるその塩である。
このような塩の例としては塩化水素酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、
酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸
塩のような無機及び有機酸付加塩または同様の薬剤学的に許容できる無機または
有機酸付加塩のほか、参考のため本願明細書に引用したJournal of Pharmaceuti
cal Science,66,2(1977)に記載されている薬剤学的に許容できる塩が挙げら
れる。
特に好ましい塩は酒石酸塩及び塩化水素酸塩などである。
なおここに使用する語“患者”は消化管障害治療の恩恵を受けることのできる
すべての哺乳動物を含む。特にヒト患者について述べるが、ヒト患者に制限する
つもりはない。
本発明の方法に使用されるチアジアゾール及びオキサジアゾール化合物はPCT
/DK91/00236に開示され、特許が請求されている。チアジアゾール及びオキサ
ジアゾール誘導体は初老性及び老人性痴呆の治療に有用なムスカリン様コリン作
動薬として知られている。これらの化合物はアルツハイマー病、緑内障及び苦痛
状態の治療に有用であると考えられる。コリン作用欠損に起因する症状を呈する
疾病の治療にもチアジアゾール化合物が有用であることを示唆する文献もある(
ヨーロッパ特許出願307142)。このような疾病としてはハンチングトン舞踏病、
晩発性口部ジスキネジー、運動亢進症、躁病、ツレット症候群などがある。
本発明の化合物はSchiavoneらが報告した(1988年)化合物とは化学的にも生
物学的にも異なり、アトロピンによって運動機能抑制を阻止してからコリン作動
メカニズムを介して小腸及び結腸の運動機能を抑制する(10及び100μg/kg静
脈注射)。またこの運動機能抑制化合物は唾液分泌及び心拍に対する作田が極め
て小さいという好ましい特徴を有する。
また、この方法に使用される化合物は神経レセプタとの結合度を測定するよう
に構成された種々の試験管内結合分析においてすぐれた活性プロフィルを示すこ
とが判明している。
本発明の化合物のIC50レベルは3H−オキソトレモリン−M結合分析で1μM
以下であり、このことは化合物のムスカリン受容体親和力を裏づけるものである
。
試験管内受容体結合分析におけるこのような活性プロフィルは運動機能テスト
において得られるプロフィルと同様に本発明の化合物
が消化管運動機能障害の治療に有効であることを示唆すると考えられる。方法
体重が0.8−1.5kgの断食させた雄のフェレットで動物実験を実施した。ウレタ
ン(1.5g/kg腹腔内注射)で麻酔し、自然呼吸を可能にする通気路を確保するた
め気管チューブを挿入し、恒温ブランケットを利用して体温を38℃に維持した。
薬剤を投与するため左頸静脈にカニューレを挿入し、血圧及び心拍を連続測定す
るため頸動脈にカニューレを挿入した。
運動機能測定。laporatomyの終了後、空腸及び結腸のセグメントをGI管の残り
部分から隔離した。主として円形平滑筋の運動機能を記録するため口から空腸及
び結腸へ食塩水を充填したカニューレを挿入した。
実験プロトコル。初期安定化段階後30分間に亘って自発発生的運動を記録し、
次いで静脈注射で薬剤を大量投与し、カニューレを介して1mlの生理的食塩水(
37℃)を送入して洗浄した。10分後、この10分間に記録された運動機能の変化に
基づいて2回目の投与を検討した。運動機能が基礎レベル(処置前のレベル)に
戻らなければ投与間隔をもっと長く設定した(最大20分間)。薬剤はすべて生理
的食塩水をベースとして調製し、毎日新しいものを調製した。
データ分析。化合物の大量注射してからの消化管運動機能停止時間を計算した
。化合物の多くは1,3,10及び30μg/kg静脈注射というスクリーニング投与
でテストした。
非選択拮抗配位子 3H−オキソトレモリン−Mを使用してムスカリン受容体に
対する化合物の親和力を測定した。Birdsdall N.J.M.,Hulme E.C.、及びBurgen
A.S.V.,“The Character of Muscarinic Receptors in Different Regions of
the Rat Brain”,207 Proc
.Roy.Soc.
1(London,Series B.1980)。この分析の結果を下掲の表1に示
す。各化合物をテストすることにより下記手順に従ってムスカリン受容体に対す
るその親和力を測定した。
各試験管内結合ごとに、体重が約100ないし約150gのSprague-Dawley(Harlan
Sprague-Dawley,Indianapolis,IN)ラットを断頭処分した。迅速に脳を取出し
、脳から大脳皮質を分離した。大脳皮質組織を0.32Mスクロース10容中に均質化
し、約1000×gで約10分間均質化した。表面遊離物を約10分間約12,000×gで遠
心分離処理し、得られたペレットを20mMトリス−Cl,pH7.4中に再懸濁させた。
再懸濁させたペレットを約10分間約50,000×gで再び遠心分離処理した。得られ
た組織粉末懸濁液を約10分間約25℃で予備保温し、約10分間約50,000×gで再び
遠心分離処理した。3mlのバッファにつきペレット1gの割合でペレットを再懸
濁させ、使用まで約−80℃で凍結させた。
実施例の化合物、3nM 3H−オキソトレモリン−M(約87Cl/mmoles,New En
gland Nuclear,Boston MA)、及び含水重量が約10mgに相当する大脳皮質膜、即
ち、約100μgの皮質膜プロテインを、1mMのMnCl2を含有する総容量約1mlの20
nMトリス−Clバッファ、pH7.4中で混合することによって3H−オキソトレモリン
−Mによるムスカリン受容体との結合抑制を測定した。上記組織粉末懸濁液混合
物を約15分間に亘って約25℃に保温したのち、真空中でガラスフィルタ(Whatman
,GF/C)によって濾過した。フィルタを約2mlの低温トイス−Clバッファで3
回洗浄し、約10mlのシンチレーション液(Ready Proteint,Beckman,Fullerton
,(A)が入っているシンチレーションバイアルに移した。フィルタでトラップさ
れた放射能を液体シンチレーション分光法によって測定した。1μMアトロピン
を使用して非特異性結合を測定した。特異結合50%(IC50)の
抑制に必要な化合物濃度は標準コンピュータによる計算を利用して測定した。De
Lean,A.et al.Am.J.Physiol.,235,(1978)。
本発明のいくつかの化合物をテストして得た結果は下記表1に示す通り:
この方法において使用される化合物は広い服用量範囲に亘って有効である。例
えば、成人の治療では1日に約0.05ないし約100mg、
好ましくは約0.1ないし約100mgを使用すればよい。最も好ましい服用量は1日に
約10mgないし約70mgである。消化管運動機能障害のある患者に対する治療プログ
ラムを選択する際には1日約30ないし約70mgの服用量から始め、状態が落着いた
ら1日約1ないし約10mgに減らさねばならない場合が多い。正確な服用量は投与
方式、投与薬剤形態、被治療体、及びその体重、担当の医師または獣医の好みと
経験に応じて異なる。
投与経路は任意であり、活性化合物を適切なまたは所要の作用部位まで有効に
輸送することができさえすればよく、経口または非経口、例えば直腸内、経皮、
皮下、静脈内、筋肉内また鼻腔内投与の方法が可能であり、特に経口投与が好ま
しい。
典型的な組成物としては式1で表わされる化合物または薬剤学的に許容できる
その酸付加塩を薬剤学的に許容できるキャリヤと組合わせたものがある。組成物
を調製する際には従来の調剤方法を利用すればよい。例えば、活性化合物をキャ
リヤと混合するか、またはキャリヤによって希釈するか、あるいはアンプル、カ
プセル、薬袋またはその他の容器という形態のキャリヤ内に封入するのが従来の
方法である。キャリヤが希釈剤として利用される場合、キャリヤはビヒクル、賦
形剤または活性化合物の媒質として作用する固形、半固形または液状の形を取る
ことができる。活性化合物を顆粒に吸収させ、これを例えば薬袋のような容器に
封入することもできる。適当なキャリヤの例としては、水、食塩水、アルコール
、ポリエチレングリコール、ポリヒドロキシエトキシレーテッドヒマシ油、ゼラ
チン、ラクトース、アミロース、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ケイ酸、
脂肪酸モノグリセリド及びジグリセリド、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル
、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
製剤は殺菌し、必要に応じて補助剤、乳化剤、浸透圧を調整するための食塩、
バッファ及び/または着色剤など、活性化合物と有害な形で反応しない物質と混
合することができる。
非経口投与の場合、特に好適なのは注射可能な溶液または懸濁液、好ましくは
活性化合物をポリヒドロキシレーテッドヒマシ油に溶解させた水性溶液である。
タルク及び/または炭水化物キャリヤまたはバインダーなどを含む錠剤、糖衣
錠またはカプセルが経口投与に特に好適である。錠剤、糖衣錠またはカプセルに
好ましいキャリアとしてはラクトース、コーンターチ、及び/またはポテトスタ
ーチなどがある。甘味を加えたビヒクルを使用できる場合にはシロップまたはエ
リキシルを使用することができる。
一般に、化合物は薬剤学的に許容できるキャリヤ中に約1ないし約100mgを含
有する単位形態で調剤される。
この方法において使用するのに好適な典型的な錠剤は従来の錠剤製法によって
調製すればよく、下記成分を含有する:
この方法に使用する化合物は公知の化学的方法で調製できる。化合物の多くは
参考のため本願明細書に引用したPCT/DK91/00236に開示されている方法で調製
できる。以下の説明はこの方法に使用する化合物を調製するための合成プロセス
を明らかにするのがその目的である。
化合物は
a)式II(ただし、Gはすでに述べたのと同じ内容を意味し、
ルである
で表わされる化合物をS2Cl2と反応させることによって式III(ただし、Gはすで
に述べたのと同じ内容を意味する)
で表わされる化合物を形成し:次いでClを適当に求核置換することによってXが
Sである式Iの化合物を得るか、または
b)式IV(ただし、Gはすでに述べたのと同じ内容を意味し、R7はアルキル
、アミノ、ハロゲン、アルコキシまたはアルキルチオである)
で表わされる化合物を脱水することによって式V(ただし、G及びR7はすでに
述べたのと同じ内容を意味する)
で表わされる化合物を形成するか、または
c)式V中のR7がアミノである場合、公知の方法でアミノ基を塩素で置換し
、次いでClを適当に求核置換することによってXがOの式Iで表わされる化合物
を得るか、または
d)式VI(ただしG,R4及びXはすでに述べたのと同じ内容を意味する)
で表わされる化合物を標準的な方法で酸化することによって式VII
で表わされる化合物を形成し、次いで−SO2−R4を適当に求核置換することによ
って式Iで表わされる化合物を形成する。
なお本発明は式Iで表わされる化合物の立体異性体及びセラミ化合物にも係わ
る。
以下に述べる例は本発明の方法に使用される化合物の調製をさらに具体的に説
明するためのものである。ただし、これらの例によって本発明を制限しようとす
るものではない。例1
A.エチル(1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン−3−イリジン)シア ノアセテート
トルエン(400ml)に3−キヌクリドン(75g,0.6mol)、酢酸アンモニウム(2.
3g,30mmol)、酢酸(3.75ml)及びシアノ酢酸エチル(67.8g,0.6mol)を溶解さ
せた溶液を水分離器で18時間に亘って還流処理した。水(100ml)及びNaOHを添加
し、混合物を数回に亘ってエーテルで抽出処理した。有機相を乾燥させ、蒸発さ
せた。残留物をカラムクロマトグラフィで精製し(溶離液:EtOAc/MeOH(2:1)
),73gの表題化合物を得た。
B.エチル(1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン−3−イル)シアノア セテート
無水エタノール(1l)にエチル(1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン
−3−イリデン)シアノアセテート(73g,0.33mol)を溶融させた溶液を5時
間に亘って20psiのparrシェーカ中で木炭を担体とする10%パラジウム(10g)
及び水素によって処理した。濾過し、蒸発させて68gの所期生成物を得た。
C.(1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン−3−イル)ヒドロキシイミ ノアセトニトリル
無水エタノール(60ml)にナトリウム(1.04g,45mmol)を溶解させた溶液に
エチル(1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン−3−イル)シアノアセテー
ト(10g,45mmol)を添加した。混合物を室温で15分間撹拌し、イソアミルニト
リト(7.9ml,60mmol)を添加した。反応混合物を60℃で18時間撹拌した。反応混
合物を蒸発させることによって粗製の表題化合物を得、精製せずにそのまま使用
した。
D.3−クロロ−3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル −4−イル)−アザビシクロ〔2,2,2〕−オクタンオキザレート
DMF(60ml)に粗製の(1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン−3−イル)
ヒドロキシイミノアセトニトリル(最大45mmol)を溶解させた溶液に、DMF(20ml
)にS2Cl2(10.85ml,135mmol)を溶解させた溶液を0℃でゆっくり添加した。添加
後、反応混合物を室温で48時間撹拌した。氷冷した反応混合物を水及び50%NaOH
を添加し、エーテルで抽出した。混合エーテル相を乾燥させ、蒸発させた。残留
物をカラムクロマトグラフィ(溶離液:EtOAc/MeOH(2:1))で精製することに
より表題化合物の遊離塩基1.04gを得た。シュウ酸でアセトンから結晶させるこ
とによって分析上純粋な生成物(化合物1)を得た。M.p.137−139℃。例2
3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−3−ヒドロキシ −1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート
エタノール(25ml)に3−クロロ−3−(3−クロロ−1,2,5−チアジア
ゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン(250mg,0.95mmol
)を溶解させた溶液を60℃で18時間に亘ってギ酸(750μl,20mmol)、トリエチル
アミン(4.2ml,30mmol)及び木炭を担体とする10%パラジウムで処理した。濾過
し、蒸発させ、残留物に水及びK2CO3を添加し、エーテルで抽出した。乾燥した
エーテル相を蒸発させ、カラムクロマトグラフィ(溶離液:EtOAc/MeOH(2:1
))で精製した。アセトンからシュウ酸として結晶させることによって表題化合物
150mgを得た。(化合物2)。M.p.241−242℃。例3
3−メトキシ−3−(3−メトキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル) −1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート及び3−(3−メトキ シ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕 オクト−2−エンオクサレート
エタノール(20ml)に3−クロロ−3−(3−クロロ−1,2,5−チアジア
ゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン(500mg,1.9mmol
)及びナトリウムメトキシド(20mmol)を溶解させた溶液を60℃で48時間撹拌し
た。反応混合物に水を添加し、エーテルで抽出した。結合した有機相を乾燥させ
、蒸発させた。カラムクロマトグラフィ(溶離液:EtOAc/MeOH(2:1))によっ
て2つの生成物を分離した。アセトンからシュウ酸酸としてジメトキシ生成物を
結晶させて200mgを得た。(化合物3)。M.p.113−117℃。シュウ酸モノメ
トキシを分離して69mgを得た(化合物4)。M.p.143−145℃。例4
3−(3−ヘキシルオキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア ザビシクロ〔2,2,2〕オクト−2−エンオクサレート、3−ヘキシルオキシ −3−(3−ヘキシルオキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア ザビシクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート及び3−(3−ヘキシルオキシ −1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−3−ヒドロキシ−1−アザビシクロ 〔2,2,2〕オクタンオクサレート
50%水素化ナトリウム分散液(960mg,20mmol)をヘキシルアルコールに溶解さ
せ、3−クロロ−3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−
1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン(500mg,1.9mmol)を添加した。反応
混合物を90℃で18時間撹拌
、蒸発させた。残留物を水に溶かし、エーテルで抽出した。乾燥エーテル相を蒸
発させ、生成物をカラムクロマトグラフィ(溶離液:EtOAc/MeOH(2:1))によ
って分離した。最初の画分に含まれていた消失生成物をシュウ酸で結晶させ、70
mgを(化合物5)を得た。M.p.135−137℃。
次の画分に含まれていたジヘキシルオキシ類似体からシュウ酸塩の形で70mg(
化合物6)を得た。M.p.84−85℃。
その後の画分からシュウ酸塩として100mgのヒドロキシ−ヘキシルオキシ化合
物(化合物7)を得た。M.p.145−147℃。例5
3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシク ロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート
木炭を担体とする10%パラジウム(2.0g)の存在において30psiで3−クロロ−
3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ
〔2,2,2〕オクタン(15.2g,66mmol)のエタノール(500ml)溶液を48時間
に亘って水素添加処理し、濾過し、蒸発させて所期生成物の塩化水素酸塩を得た
。メタノール/アセトン/エーテルからシュウ酸でサンプルを結晶させて表題化
合物(化合物8)を得た。M.p.207−209℃。例6
3−(3−エトキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシ クロ〔2,2,2〕オクタンフマレート
エタノール(30ml)にナトリウム(200mg,8.7mmol)を溶解させ、3−(3−
クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,
2〕オクタン(300mg,1.3mmol)を加えた。反応混合物を60℃で18時間撹拌した
。水を加え、エーテルで抽出した。乾燥させ、濾過したエーテル抽出物を蒸発さ
せて遊離塩基
を得た。イソプロパノール/エーテルからフマル酸塩の形で結晶させて表題の化
合物(化合物9)210mgを得た。M.p.128−131℃。例7
適当なアルコールを使用して例6で述べたのと全く同じ態様で下記化合物を調
製した:
3−(3−プロポキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビ
シクロ〔2,2,2〕オクタンフマレート。(化合物10)。M.p.64−67℃。
3−(3−ブトキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシ
クロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート。(化合物46)。M.p.159−160℃
。例8
3−(3−ヘキシルオキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア ザビシクロ〔2,2,2〕オクタンフマレート
50%水素化ナトリウム分散液(230mg,5mmol)をヘキシルアルコール(25ml)
に溶かし、3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔2,2,2〕オクタン(250mg,1.1mmol)を加えた。反応混合物を80
℃で8時間、室温で18時間撹拌した。蒸発させたのち残留物に水を加え、エーテ
ルで抽出した。結合したエーテル相を乾燥させ、蒸発させた。イソプロパノール
/エーテルからフマル酸で結晶させ、表題の化合物220mgを得た(化合物11)。
M.p.108−109℃。
ヘキシルアルコールに代わる適当なアルコールを使用して全く同じ態様で下記
化合物を得た:
3−(3−(5−ヘキセニルオキシ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル
)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンフマレ
ート、M.p.107−110℃(化合物48)。
3−(3−(3−ヘキセニルオキシ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル
)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンフマレート、M.p.135.5−137
.5℃(化合物49)。
3−(3−ペンチルオキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート、M.p.102−104℃(化合物
50)。
3−(3−イソペンチルオキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート、M.p.135.5−137.5℃
(化合物51)。例9
3−(3−ペンチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザ ビシクロ〔2,2,2〕オクタンフマレート
DMF(20ml)に3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート(500mg,1.56mmol)、一水
硫化水素ナトリウム(463mg,6.25mmol)及び炭酸カリウム(1.38g,10mmol)を
溶かした溶液を室温で1時間撹拌した。臭化ペンチル(755mg,5mmol)を加え、
反応混合物を室温で18時間撹拌した。1N HClを加え、混合物をエーテルで1回
抽出した。水性相に50%NaOHを加え、エーテルで抽出した。エーテル相を乾燥蒸
発させた。残留物にフマル酸を加えてイソプロパノール/エーテルから結晶させ
て表題化合物(化合物12)380mgを得た。M.p.138−139℃。例10
適当なハロゲン化アルキルを使用し、例9と全く同じ態様で下記化合物を調製
した:
3−(3−ブチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)
−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンフマレート(化合物13)。M.p.
85−87℃。
3−(3−ヘキシルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザ
ビシクロ〔2,2,2〕オクタンフマレート(化合物14)。M.p.138−139℃
。
3−(3−(3−フェニルプロピルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−
イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンフマレート(化合物44)。M
.p.123−124℃。
3−(3−(4−シアノベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート(化合物45)、M
.p.200℃。分解。
3−(3−エチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビ
シクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート、M.p.194−195℃(化合物52)
。
3−(3−プロピルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザ
ビシクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート、M.p.206.5−208℃(化合物
53)。
3−(3−ヘプチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザ
ビシクロ〔2,2,2〕オクタンフマレート、M.p.130−132℃(化合物54)
。例11
A.エチル(1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−6−イリデン)シア ノアセテート
トルエン(500ml)に1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−6−オン(41.2
5g,0.33mol)、酢酸(2ml)、酢酸アンモニウム(1.25g)及びエチルシアノ
アセテート(37g,0.33mol)を溶かした溶液を40時間に亘ってDean−Stark水分離
器で還流させた。トルエ
ン相を3×200mlの5M HCl溶液で抽出した。水相を28%水酸化アンモニウム溶
液で塩基化し、エーテル(4×200ml)で抽出した。有機相を硫酸マグネシウム
上で乾燥させ、蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィ(溶離液:CH2Cl2
/MeOH(9:1))で精製し、表題の化合物41gを得た。
B.エチル(1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−6−イル)シアノア セテート
無水エタノール(500ml)にエチル(1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン
−6−イリデン)シアノアセテート(41g,0.19mol)を溶かした溶液を炭素を担
体とする10%パラジウム(5g)及び水素で5時間に亘り30psiのParrシェーカ
ー中で処理した。濾過し、蒸発させて表題の化合物36gを得た。
C.(1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−6−イル)ヒドロキシイミ ノアセトニトリル
無水エタノール(100ml)にエチル(1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン
−6−イル)シアノアセテート(36g,0.16mol)を溶かした溶液を無水エタノー
ル(100ml)にナトリウム(4g,0.21mol)を溶かした溶液に加えた。0.5時間に亘
ってイソアミルニトリト(25ml,0.19mol)を添加し、混合物を4時間に亘り50℃
に加熱した。反応混合物を蒸発させることにより表題化合物の粗製ナトリウム塩
を得、精製せずにこのまま使用した。
D.6−クロロ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル) −1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン
DMF(150ml)に粗製の(1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−6−イル
)ヒドロキシイミノアセトニトリル(最大0.16mol)を溶かした溶液を1時間に亘
って0℃で、DMF(100ml)にS2Cl2(50ml,0.68mol)を溶かした溶液に加えた。反
応混合物を1晩撹拌し、氷
水(500ml)を加えた。混合物を濾過し、濾塊を1M HCl(3×100ml)で洗浄した
。この水溶液をエーテル(2×200ml)で抽出し、28%水酸化アンモニウム溶液
で塩基化し、エーテル(4×200ml)で抽出した。最終抽出からの結合したエー
テル抽出物を乾燥、蒸発させた。カラムクロマトグラフィ(溶離液:CH2Cl2/MeO
H(9:1))で残留物を精製し、エント形とエキソ形の混合物として表題化合物11
gを得た。例12
1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン−3−オンを始発材料として例11と
全く同じ態様で下記化合物を調製した:
3−クロロ−3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン。例13
エキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及びエンド−6−(3−クロロ−1,2,5 −チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサ レート
無水エタノール(100ml)にエンド/エキソ−6−クロロ−6−(3−クロロ−
1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オク
タン(1.3g,5mmol)を溶かした溶液を炭素を担体とする10%パラジウム(300mg
)で4時間に亘り20psiのParrシェーカー中で処理した。溶液を濾過し、蒸発させ
た。カラムクロマトグラフィ(溶離液:CH2Cl2/MeOH/TEA(9:1:0.25)で残
留物を精製した。最初の画分に含まれたエキソ型化合物をシュウ酸によってアセ
トンから結晶させることによって150mg(化合物15)を得た。M.p.148−149℃
。次の画分に含まれたエンド形化合物を同じくシュウ酸によってアセトンから結
晶させ、600mg(化合物
16)を得た。M.p.195−197℃。例14
エンド−6−(3−ヘキシルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)− 1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート
DMF(10ml)にエンド−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン(229mg,1.0mmol)を加えた溶
液に硫化水素ナトリウムの−水塩(230mg,3.1mmol)を添加した。反応混合物を
室温で1時間撹拌した。炭酸カリウム(1.38g,10mmol)及び臭化ヘキシル(335
mg,2.5mmol)を加え、この混合物を1時間撹拌した。1N HCl溶液を添加し、混
合物をエーテル(2×50ml)で抽出した。この水溶液を28% NH3溶液で塩基化し
、塩化メチレン(3×100ml)で抽出した。塩化メチレン相を乾燥、蒸発させた
。カラムクロマトグラフィ(溶離液:CH2Cl2/MeOH(9:1))で残留物を精製した
。精製された塩基にシュウ酸を加えてアセトンから結晶させることにより100mg
の表題化合物(化合物17)を得た。M.p.137−139℃。例15
適当な臭化アルキルを使用し、例14と全く同じ態様で下記化合物を得た:
エンド−6−(3−(5−ヘキセニルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4
−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物18)
。M.p.113−114℃。
エンド−6−(3−ブチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物24)。M.p.12
3−124℃。
エンド−6−(3−エチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4
−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物25)
。M.p.150−151℃。
エンド−6−(3−ペンチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−
1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物26)。M.p.
137−138℃。
エンド−6−(3−フェニルプロピルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4
−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物27)
。M.p.127−129℃。
エンド−6−(3−(4−シアノベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル
−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物
28)。M.p.159−161℃。
エンド−6−(3−プロピルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−
1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物57)。M.p.
132−134℃。例16
エクソ−6−(3−エトキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1− アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート及びエンド−6−(3−エト キシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1 〕オクタンオクサレート
無水エタノール(20ml)にナトリウム(230mg,10mmol)を加えた溶液にエンド
−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシク
ロ〔3,2,1〕オクタン(229mg,1mmol)を加えた。反応混合物を12時間に亘
って50℃に加熱し、蒸発させた。水(100ml)を加え、混合物を塩化メチレン(4
×50ml)で抽出した。有機相を乾燥、蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラ
フィ(溶離液:CH2Cl2/MeOH/TEA(9:1:0.25))で精製した。最初の画分に含
まれたエキソ形化合物をシュウ酸によってアセトンか
ら結晶させて50mg(化合物19)を得た。M.p.110−112℃。次の画分に含まれ
たエンド形化合物にもシュウ酸を加えてアセトンから結晶させ、20mg(化合物20
)を得た。M.p.127−129℃。例17
エキソ−3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア ザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンオクサレート及びエンド−3−(3−クロロ −1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘ プタンオクサレート
無水エタノール(100ml)にエンド/エキソ−3−クロロ−3−(3−クロロ−
1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプ
タン(0.5g,2mmol)を加えた溶液を4時間に亘り20psiのParrシェーカー中で炭
素を担体とする10%パラジウムで処理した。この溶液を濾過し、蒸発させた。残
留物をカラムクロマトグラフィ(溶離液:CH2Cl2/MeOH(9:1))で精製した。最
初の画分に含まれたエキソ形化合物にシュウ酸を加えてアセトン/エーテルから
結晶させ、50mg(化合物21)を得た。M.p.138−140℃。次の画分に含まれた
エンド形化合物も同様にシュウ酸を加えてアセトンから結晶させ、450mg(化合物
22)を得た。M.p.118−121℃。例18
エンド−3−(3−メトキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1− アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンオクサレート
メタノール(20ml)にナトリウム(110mg,5mmol)を加えた溶液にエンド−3
−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔
2,2,1〕ヘプタン(110mg,0.5mmol)を加えた。反応混合物を60時間に亘っ
て還流加熱し、蒸発させた。水(50ml)を加え、混合物を塩化メチレン(4×50
ml)で抽出し
た。有機相を乾燥、蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィ(溶離液:CH2
Cl2/MeOH(9:1))で精製した。シュウ酸を加えてアセトン/エーテルから遊離
塩基を結晶させ、40mgの表題化合物(化合物23)を得た。M.p.104−106℃。例19
エンド−6−(3−ヘキシルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)− 1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート
DMF(20ml)にエキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン(229mg,1.0mmol)を加えた溶
液に硫化水素ナトリウムの一水塩(230mg,3.0mmol)を添加した。反応混合物を
室温で1時間撹拌した。炭酸カリウム(1.38g,10mmol)及び臭化ヘキシル(33
5mg,2.5mmol)を加え、この混合物を1時間撹拌した。1N HCl溶液を加え、混
合物をエーテル(2×5ml)で抽出した。この水溶液を28% NH3溶液で塩基化し
、エーテル(2×50ml)で抽出した。エーテル相を乾燥、蒸発させた。残留物を
アセトン/エーテルからシュウ酸塩の形で結晶させ、200mg(化合物29)を得た。
M.p.118−119℃。例20
適当な臭化アルキルを使用し、例19と全く同じ態様で下記化合物を得た:
エキソ−6−(3−ブチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物30)。M.p.14
3−145℃。
エキソ−6−(3−ペンチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−
1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物31)。M.p.
117−118℃。
エキソ−6−(3−エチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物32)。M.p.15
9−160℃。
エクソ−6−(3−プロピルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−
1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物58)。M.p.
173−174℃。例21
エンド−3−(3−ペンチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)− 1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンフマレート
DMF(20ml)にエンド−3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン(215mg,1.0mmol)を溶かした溶
液に硫化水素ナトリウムの一水塩(230mg,3.0mmol)を加えた。反応混合物を室温
で1時間撹拌した。炭酸カリウム(1.38g,10mmol)及び臭化ペンチル(0.45g
,3mmol)を添加し、1時間撹拌した。1M塩酸溶液(100ml)を加え、混合物を
エーテル(2×50ml)で抽出した。この水溶液を28%NH3溶液で塩基化し、エー
テル(3×75ml)で抽出した。エーテル相を乾燥、蒸発させた。残留物をMeOH/
エーテルからフマル酸塩の形で結晶させ、250mg(化合物33)を得た。M.p.120
−122℃。例22
適当な臭化アルキルを使用して例21と全く同じ態様で下記化合物を得た:
エンド−3−(3−ヘキシルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−
1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンフマレート(化合物34)。M.p.12
7−129℃。
エンド−3−(3−(3−フェニルプロピルチオ)−1,2,5−チアジアゾ
ル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘ
プタンオクサレート(化合物35)。M.p.119−120℃。
エンド−3−(3−ブチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンフマレート(化合物36)。M.p.106
−108℃。
エンド−3−(3−プロピルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−
1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンオクサレート(化合物37)。M.p.
169−170℃。例23
エキソ−3−(3−ペンチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)− 1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンオクサレート
DMF(20ml)にエキソ−3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン(215mg,1.0mmol)を溶かした溶
液に硫化水素ナトリウムの一水塩(230mg,3.0mmol)を加えた。反応混合物を室温
で1時間撹拌した。炭酸カリウム(1.38g,10mmol)及び臭化ペンチル(0.45g
,3mmol)を添加し、この混合物を1時間撹拌した。1M塩酸溶液(100ml)を加
え、混合物をエーテル(2×50ml)で抽出した。この水溶液を28%NH3溶液で塩
基化し、エーテル(3×75ml)で抽出した。エーテル相を乾燥、蒸発させた。残
留物をMeOH/エーテルからシュウ酸塩として結晶させ、250mg(化合物38)を得た
。M.p.120−122℃。例24
適当な臭化アルキルを使用し、例23と全く同じ態様で下記化合物を得た:
エキソ−3−(3−ヘキシルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−
1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンオクサレート(化合物39)。M.p.
102−103℃。
エキソ−3−(3−プロピルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−
1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンオクサレート(化合物40)。M.p.
132−133℃。
エキソ−3−(3−(3−フェニルプロピルチオ)−1,2,5−チアジアゾ
ル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンオクサレート(化合
物41)。M.p.126−127℃。
エキソ−3−(3−ブチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンオクサレート(化合物42)。M.p.18
8−189℃。例25
A.8−エトキシカルボニル−3−クロロ−2−ホルミル−8−アザビシクロ 〔3,2,1〕オクト−2−エン
無水CH2Cl2(150ml)に無水DMF(45g,0.6mol)を加えた溶液に0−10℃でPOCl3(
75g,0.5mol)を添加した。無水CH2Cl2(60ml)に溶かした8−エトキシカルボ
ニル−8−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−3−オン(57g,0.29モル)
をこれに加えた。反応混合物を室温で1晩撹拌し、これを氷水(1000ml)に加え
た。相を分離させ、水相をCH2Cl2(2×200ml)で抽出した。結合しているCH2Cl2
抽出物を飽和NaHCO3溶液及び水で洗浄し、乾燥、蒸発させて70gの表題化合物
を得、これを精製せずに次の工程に使用した。
B.8−エトキシカルボニル−3−クロロ−2−(3−クロロ−1,2,5− チアジアゾル−4−イル)−8−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−2−エン
シアン化カリウム(8.5g,0.13mol)及び塩化アンモニウム(6.4g,0.12mol)を
最少量の水に溶かした。これに8−エトキシカルボニル−3−クロロ−2−ホル
ミル−8−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−2−エン(23g,0.1mol)のDM
F(25ml)溶液を加えた。反
応混合物を室温で3日間撹拌したのち、これを5N塩酸溶液(200ml)に加えた。
水性相をエーテル(3×75ml)で抽出し、次いで28% NH3溶液で塩基化し、エー
テル(4×100ml)で抽出した。最終抽出からのエーテル相を乾燥、蒸発させ、D
MF(50ml)に溶かした。この溶液を一塩化硫黄(16.8g,0.12mol)のDMF(50ml)溶液
に加えた。反応混合物を室温で1晩撹拌し、氷水に注入した。水性相をエーテル
(3×100ml)で抽出した。結合しているエーテル相を乾燥、蒸発させた。残留
物をカラムクロマトグラフィ(溶離液:CH2Cl2)で精製した。油状で3.2gの収
量を得た。例26
3−クロロ−2−(3−エトキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)− 8−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−2−エンオクサレート
無水エタノール(50ml)にナトリウム(230mg,10mmol)を溶かした溶液に8−
エトキシカルボニル−3−クロロ−2−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾ
ル−4−イル)−8−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−2−エン(670mg,2
mmol)を加えた。反応混合物を1晩還流加熱し、蒸発させ、これに濃HCl(40ml)を
加えた。反応混合物を4日間還流加熱し、蒸発させ、28% NH3溶液で塩基化した
。この水溶液をエーテル(3×75ml)で抽出した。結合しているエーテル抽出物
を乾燥、蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィ(溶離液:CH2Cl2/MeOH(
9:1))で精製した。シュウ酸によってアセトンから遊離塩基を結晶させて110m
gの表題化合物(化合物43)を得た。M.p.178−180℃。例27
3−クロロ−2−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−8 −アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−2−エンオク サレート
無水トルエン(50ml)に8−エトキシカルボニル−3−クロロ−2−(3−ク
ロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−8−アザビシクロ〔3,2,1
〕オクト−2−エン(1.7g,5mmol)を溶かした溶液にAlCl3(2.6g,20mmol)
を加えた。反応混合物をゆっくり80℃まで加熱し、10分間この温度に維持した。
室温まで冷却したのち、反応混合物を氷上に注ぎ、50%NaOH溶液で塩基化した。
水性相をCH2Cl2(3×100ml)で抽出した。結合している有機抽出物をMgSO4上で
乾燥させ、蒸発させた。残留物をアセトンからシュウ酸塩として結晶させて表題
化合物(化合物47)1.6gを得た。M.p.194−195℃。例28
適当なアルコール使用し、例16と全く同じ態様で下記化合物を得た:
エキソ−6−(3−ペンチルオキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)
−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物59)、M.p
.122−123℃。
エンド−6−(3−ペンチルオキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)
−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物60)、M.p
.124−125℃。例29
A.4−クロロ−3−ホルミル−1−アザビシクロ〔3,3,1〕ノン−2− エン
0℃で1時間に亘ってDMF(50ml,0.68mmol)にPOCl3(50ml,0.54mol)をゆっく
りと加えた。さらに1−アザビシクロ〔3,3,1〕ノナン−4−オン塩酸塩(
17.5g,0.1mol)の一部を加え、反応混合物を1時間に亘って100℃に加熱した
。冷却後、反応混合物を氷
(1000g)上に注ぎ、炭酸カリウムで中和した。水性相をエーテル(5×200ml
)で抽出した。有機相をMgSO4上で乾燥させ、蒸発させた。残留物をカラムクロ
マトグラフィ(溶離液:CH2Cl2/CH3OH(9:1))で精製し、表題化合物17gを得
た。
B.4−クロロ−3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル) −1−アザビシクロ〔3,3,1〕ノン−3−エンオクサレート
シュウ酸(9.0g,100mmol)の水(100ml)溶液に4−クロロ−3−ホルミル−1
−アザビシクロ〔3,3,1〕ノン−2−エン(17.0g,95mmol)を加えた。最
少量の水に溶かしたシアン化カリウム(6.8g,10mmol)を滴加した。反応混合物
を室温で2時間撹拌した。沈殿した結晶体を濾過し、水/EtOH(4:1,120ml
)中に懸濁させた。塩化アンモニウム6.0g,100mmol)及び水酸化アンモニウム
(水10ml中28%)を加え、反応混合物を室温で1晩撹拌した。水性相を塩化メチ
レン(5×100ml)で抽出した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発
させた。残留物をDMF(50ml)に溶かし、反応混合物を室温で4時間撹拌してから
、これに砕氷(500g)を加えた。沈殿した硫黄を濾別し、濾液を1M塩酸溶液(
2×100ml)で洗浄し、結合している水性相をアンモニア(水中で28%)で塩基
化し、エーテル(4×200ml)で抽出した。結合している有機相を乾燥、蒸発さ
せた。残留物をアセトン/エーテルからシュウ酸塩として結晶させることによっ
て表題の化合物(化合物61)10.8gを得た。M.p.149−150℃。例30
4−クロロ−3−(3−プロピルオキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ ル)−1−アザビシクロ〔3,3,1〕ノン−3−エ ンオクサレート
n−プロパノール(10ml)にナトリウム(0.23g、10mmol)を溶かした溶液に
4−クロロ−3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−
アザビシクロ〔3,3,1〕ノン−3−エン(0.274g、1mmol)を添加した。
反応混合物を2時間に亘って60℃に加熱した。塩酸(1M、100ml)を加え、水
性相をエーテル(2×50ml)で抽出した。水性相を固体炭酸カリウムで塩基化し
、エーテル(3×75ml)で抽出した。結合しているエーテル抽出物を硫酸マグネ
シウム上で乾燥させ、蒸発させた。残留物をアセトン/エーテルからシュウ酸塩
として結晶させることによって表題の化合物(化合物62)180mgを得た。M.p.1
22−123℃。例31
適当なアルコールを使用し、例30と全く同じ態様で下記化合物を得た:
4−クロロ−3−(3−ペンチルオキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,3,1〕ノン−3−エンオクサレート(化合物63
)、M.p.114−115℃。
4−クロロ−3−(3−トメキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−
1−アザビシクロ〔3,3,1〕ノン−3−エンオクサレート(化合物64)、M
.p.103−104℃。例32
4−クロロ−3−(1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシク ロ〔3,3,1〕ノン−3−エンオクサレート
イソプロパノール(40ml)にナトリウム(0.092g、4mmol)を溶かした溶液
にn−ブチルメルカプタン(270ml、3mmol)を加えた。さらに、4−クロロ−
3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ
〔3,3,1〕ノン−3−
エン(0.82g、3mmol)のイソプロパノール(10ml)溶液を加え、反応混合物を
蒸発させ、塩酸(1M、100ml)を加えた。水性相をエーテル(2×50ml)で抽
出し、固体炭酸カリウムで塩基化し、エーテル(3×75ml)で抽出した。有機相
を乾燥、蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィ(溶離液:酢酸エチル)
で精製し、シュウ酸を加えてアセトンから遊離塩基を結晶させることにより表題
の化合物(化合物65)250mgを得た。M.p.175−177℃。例33
(−)3−(3−ブチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1− アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン(+)L−タートレート
エタノール(50ml)に(例10における化合物13の遊離塩基である)3−(3−
ブチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,
2,2〕オクタン(5.5g、19.43mmol)を溶かした溶液に(+)L−酒石酸(2.
9g、19.4mmol)の水(10ml)溶液を加えた。この溶液にエーテル(約200ml)を
加えることによってやや不透明な溶液を得た。1晩に亘って表題の化合物が沈殿
し、濾過によって結晶体(3.05g)が得られた。エタノール(20ml)及びエーテ
ルから2回に亘って再結晶させることにより純粋な(−)鏡像異性体(1.90g)(
化合物55)を得た。M.p.106−108℃。〔α〕(遊離塩基)=−15.80°(C=
MeOH中で4.05)。例34
(+)3−(3−ブチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1− アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン(−)D−タートレート
(+)L−酒石酸による結晶(例33)からの母液を蒸発させ、残留物を50%Na
OH水溶液で処理し、エーテルで抽出した。結合してい
るエーテル相を乾燥、蒸発させることによって表題化合物の粗製遊離塩基(2.9
g、10.2mmol)を得た。これをエタノール(15ml)に溶かし、これに(−)D−
酒石酸(1.54g、10.2mmol)の水(4ml)溶液を加えた。溶液にエーテルを加え
、1晩かけて表題化合物を沈殿させた。濾過によって結晶を回収し、エタノール
/エーテルから2回に亘って再結晶させることによって純粋な(+)鏡像異性体
(1.90g)を得た(化合物56)、M.p.106−108℃。〔α〕(遊離塩基)=+
14.94°(C=MeOH中で4.09)。例35
3−(3−アミノ−1,2,5−オキサジアゾル−4−イル)−1−アザビシ クロ〔2,2,2〕オクタンフマレート
メタノール(50ml)粗製(1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン−3−イ
ル)ヒドロキシイミノアセトニトリル(10g、最大限29mmol)(例1C)を溶かした
溶液にNH2OH,HClから調製されたヒドロキシアミン(4.2g、60mmol)のメタノ
ール(60ml)溶液及びナトリウム(1.38g、60mmol)のメタノール(60ml)溶液
を加えた。反応混合物を40℃で18時間攪拌し、粗製アミドオキシム誘導体を得る
ため蒸発させた。残留物を45℃で18時間に亘り過剰量のPOCl3で処理した。水及
び水酸化ナトリウムを加えてアルカリpHとし、この水性混合物をクロロホルムで
抽出した。結合している有機相を乾燥、蒸発させて表題化合物の遊離塩基を固体
の状態で得た(収量570mg)。MS:M+:194。イソプロパノールからフマル酸塩
として結晶させることにより表題の化合物110mgを得た。(化合物66)、M.p
.60−75℃。例36
A.5−カルボキサルデヒド−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン
テトラヒドロフラン(100ml)に1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−5
−イル−N−メチルN−メトキシカルボキサミド(4.0g、17.4mmol)を溶かし
た溶液にDIBALの1M溶液(26ml、26mmol)を−65℃において滴加した。反応混
合物の温度を30分間かけて0℃まで上昇させたのち−65℃まで冷却した。この低
温の反応混合物に塩酸水溶液(75ml、5N)を添加し、テトラヒドロフランを真
空蒸発させた。水性残留物を室温で1晩攪拌してから蒸発させた。残留物に水及
び炭酸カリウムを加え、塩化メチレン(3×300ml)で抽出した。結合している
塩化メチレン相を乾燥、蒸発させることにより、油状の表題化合物2.75gを得た
。
B.2−アミノ−2−(1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−5−イル) アセトニトリル
シアン化カリウム(1.43g、22mmol)の水(20ml)溶液に対して0−10℃にお
いて30分間かけて5−カルボキサルデヒド−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オ
クタン(2.75g、19.8mmol)を加えた。5−10℃において30分間かけて反応混合
物に酢酸(1.26ml、22mmol)を加えた。反応混合物を室温でさらに18時間攪拌し
、5℃まで冷却した。水酸化ナトリウム水溶液を添加してアルカリpHとし、塩化
メチレン(3×200ml)で抽出した。結合している有機相を蒸発させ、残留物を
塩化アンモニウム(3.8g、72mmol)の水(10ml)溶液及び25%アンモニア水(
5ml)で処理した。反応混合物を室温で18時間攪拌してから、塩化メチレンで抽
出した。結合している有機相を乾燥、蒸発させて表題の化合物を得た。収量1.67
g。
C.5−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビ シクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート
2−アミノ−2−(1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−5−イル)アセ
トニトリル(1.67g、10mmol)をDMF(10ml)に溶かし
、一塩化硫黄(2.57ml、30mmol)のDMF(10ml)溶液を0℃において滴加した。反
応混合物を室温で18時間攪拌してから0℃に冷却し、これと同時に水(40ml)及
び水酸化カリウム水溶液をゆっくりと添加した。このアルカリ性反応混合物をエ
ーテル(3×300ml)で抽出し、結合しているエーテル相を乾燥、蒸発させた。
残留物(850mg)にシュウ酸を加えてアセトン/メタノールから結晶させること
により表題の化合物を得た。収量710mg(化合物67)、M.p.137.5−139.5℃
。例37
5−(3−ヘキシルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザ ビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート
室温において一水化硫化水素ナトリウム(326mg、4.4mmol)を5−(3−クロ
ロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕
オクタンオクサレート(350mg、1.1mmol)のDMF(20ml)溶液に加え、反応混合
物を30分間攪拌した。炭酸カリウム(1.24g、9mmol)及び1−ブロモヘキサン
(561μl、4mmol)を添加し、反応混合物を3時間攪拌した。反応混合物に水
(50ml)を加え、水性相をエーテル(3×200ml)で抽出した。表題化合物の粗
製遊離塩基を(220mg)を得るため結合しているエーテル相を乾燥、蒸発させた
。残留物をアセトンからシュウ酸として結晶させることにより表題の化合物を得
た。収量200mg(化合物68)、M.p.67−69℃。例38
エキソ−3−(3−メチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1 −アザビシクロ〔2,2,2〕ヘプタンオクサレート
エキソ−3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔2,2,2〕ヘプタン(2.15mg、1.0mm
ol)のDMF(20ml)溶液に一水化硫化水素ナトリウム(230mg、3.0mmol)を加えた
。反応混合物を室温で1時間攪拌した。炭酸カリウム(1.38g、10mmol)及びヨ
ウ化メチル(0.42g、3mmol)を加え、この混合物を室温で0.5時間攪拌した。
1N塩酸溶液(100ml)を加え、エーテル(2×50ml)で抽出した。この水溶液
を28%NH3溶液で塩基化し、エーテル(3×75ml)で抽出した。結合しているエ
ーテル相を乾燥、蒸発させた。残留物をアセトンからシュウ酸塩として結晶させ
て180mgを得た。(化合物69)、M.p.133−139℃。例39
ヨウ化エチルを使用し、例38と全く同じ態様で下記化合物を得た:
ヨウ化エチル及びエキソ−3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4
−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンからのエキソ−3−(3−
エチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,
2,1〕ヘプタンオクサレート。(化合物70)、M.p.156−157℃。
エキソ−3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン及び4−シアノベンジルクロリドからのエキ
ソ−3−(3−(4−シアノベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−
イル)−1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンオクサレート。(化合物173)
、M.p.200−201℃。例40
エンド−3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン及び適当なハロゲン化アルキルを使用し、例
38と全く同じ態様で下記化合物を得た:
2−フェノキシエチルブロミド及びエンド−3−(3−クロロ−1,2,5−
チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンからエン
ド−3−(3−(2−フェノキシエチルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4
−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンオクサレート(化合物71)
、M.p.127−130℃。
1−クロロ−3−(2−チエニル)プロパン及びエンド−3−(3−クロロ−
1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプ
タンからエンド−3−(3−(2−チエニル)プロピルチオ−1,2,5−チア
ジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンオクサレート
(化合物72)、M.p.123−126℃。
1−クロロ−2−(フェニルチオ)エタン及びエンド−3−(3−クロロ−1
,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタ
ンからエンド−3−(3−(2−フェニルチオ)エチルチオ−1,2,5−チア
ジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンオクサレート
(化合物73)、M.p.143−145℃。例41
エキソ−6−(3−メチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1 −アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート
DMF(20ml)にエキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン(229mg、1.0mmol)を溶かした
溶液に一水化硫化水素ナトリウム(230mg、3.0mmol)を加えた。反応混合物を室
温で1時間攪拌した。炭酸カリウム(1.38g、10mmol)及びヨウ化メチル(0.42
g、3mmol)を加え、混合物を1時間攪拌した。1N塩酸溶液(100ml)を
加え、混合物をエーテル(2×50ml)で抽出した。この水溶液を28%NH3溶液で
塩基化し、エーテル(3×75ml)で抽出した。結合しているエーテル相を乾燥、
蒸発させた。残留物をシュウ酸塩としてアセトンから結晶させて200mg(化合物7
4)を得た。M.p.141−142℃。例42
適当なハロゲン化アルキルを使用し、例41と全く同じ態様で下記化合物を得た
:
エキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び1−ブロモヘプタンからエキソ−6−(
3−ヘプチルチオ−1,2,5−チジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔
3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物75)、M.p.111−112℃。
エキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び1−ブロモ−4−メチルペンタンからエ
キソ−6−(3−イソヘキシルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−
1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物76)、M.p.
128−130℃。
エクソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び1−ブロモ−3−メチルブタンからエキ
ソ−6−(3−イソペンチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン(化合物77)、M.p.130−132℃。
エキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び1−ブロモ−4−シアノブタンからエキ
ソ−6−(3−(4−シアノブチルチオ
)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕
オクタンオクサレート(化合物78)、M.p.148−150℃。
エキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及びクロロアセトニトリルからエキソ−6−
(3−シアノメチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビ
シクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物79)、M.p.141−142℃
。
エキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び1−ブロモ−2−シアノエタンからエキ
ソ−6−(3−(2−シアノエチルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物80)、M
.p.151−152℃。
エキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び1−ブロモ−3−シアノプロパンからエ
キソ−6−(3−(3−シアノプロピルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4
−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物81)
、M.p.114−115℃。
エキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び4−シアノベンジルクロリドからエキソ
−6−(3−(4−シアノベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物82)、M
.p.198−199℃。
エキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び1−ブロモ−3−フェニル
プロパンからエキソ−6−(3−(3−フェニルプロピルチオ)−1,2,5−
チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレ
ート(化合物83)、M.p.149−150℃。
エキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び1−ブロモ−2−フェノキシエタンから
エキソ−6−(3−(2−フェノキシエチルチオ)−1,2,5−チアジアゾル
−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物1
33)、M.p.137−144℃。
エキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及びベンジルクロリドからエキソ−6−(3
−ベンジルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔
3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物134)、M.p.153−155℃。
エキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び2−シアノベンジルブロミドからエキソ
−6−(3−(2−シアノベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物223)、M
.p.107−110℃。
エキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び3−シアノベンジルブロミドからエキソ
−6−(3−(3−シアノベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物224)、M
.p.154−
156℃。
エキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び2−トリフルオロメチルベンジルブロミ
ドからエキソ−6−(3−(2−トリフルオロメチルベンジルチオ)−1,2,
5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオク
サレート(化合物225)、M.p.135−138℃。
エキソ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び3−トリフルオロメチルベンジルブロミ
ドからエキソ−6−(3−(3−トリフルオロメチルベンジルチオ)−1,2,
5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオク
サレート(化合物226)、M.p.152−155℃。例43
エンド−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタンを適当なハロゲン化アルキルと反応させるこ
とにより例41で述べたのと全く同じ態様で下記化合物を得た:
エンド−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び1−ブロモ−2−フェノキシエタンから
エンド−6−(3−(2−フェノキシエチルチオ)−1,2,5−チアジアゾル
−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物
84)、M.p.150−155℃。
エンド−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及びヨウ化メチルからエンド−6−(3−メ
チルチオ−1,2,5−チアジアゾル−
4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物85
)、M.p.150−151℃。
エンド−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び1−ブロモ−3−メチルブタンからエン
ド−6−(3−イソペンチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物86)、M.p.11
8−120℃。
エンド−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び1−ブロモ−4−メチルペンタンからエ
ンド−6−(3−イソヘキシルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−
1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物87)、M.p.
110−112℃。
エンド−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及びベンジルクロリドからエンド−6−(3
−ベンジルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔
3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物88)、M.p.110−112℃。
エンド−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及びクロロアセトニトリルからエンド−6−
(3−シアノメチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビ
シクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物89)、M.p.158−159℃
。
エンド−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び1−ブロモ−2−シアノエタンからエン
ド−6−(3−(2−シアノエチルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔
3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物90)、M.p.160−161℃。
エンド−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び1−ブロモ−3−シアノプロパンからエ
ンド−6−(3−(3−シアノプロピルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4
−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物91)
、M.p.119−120℃。
エンド−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び1−ブロモ−4−シアノブタンからエン
ド−6−(3−(4−シアノブチルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物92)、M
.p.150−151℃。
エンド−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び2−シアノベンジルブロミドからエンド
−6−(3−(2−シアノベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物227)、M
.p.210−211℃。例44
4−クロロ−3−(3−ブトキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)− 1−アザビシクロ〔3,3,1〕ノン−3−エンオクサレート
n−ブタノール(10ml)にナトリウム(0.23g、10mmol)を溶かした溶液に4
−クロロ−3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,3,1〕ノン−3−エ
ン(化合物61)(0.274g、1mmol)を加えた。反応混合物を4時間に亘って60℃に
加熱した。水(100ml)を加え、水性相をエーテル(3×50ml)で抽出した。結
合しているエーテル抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させた。残留
物をアセトン/エーテルから結晶させて200mgの表題化合物を得た(化合物93)
、M.p.104−107℃。例45
4−クロロ−3−(3−ヘキシルオキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ ル)−1−アザビシクロ〔3,3,1〕ノン−3−エンヒドロクロリド
4−クロロ−3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ〔3,3,1〕ノン−3−エンをヘキシルアルコールと反応させ
ることによって例44で述べたように化合物を調製した。遊離塩基を塩化水素酸塩
としてエーテルから結晶させた。(化合物94)、M.p.100−101℃。例46
3−(3−ブトキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシ クロ〔3,3,1〕ノン−3−エンオクサレート
無水エタノール(20ml)に4−クロロ−3−(3−ブトキシ−1,2,5−チ
アジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,3,1〕ノン−3−エン(0.
63g、2.0mmol)を溶かした溶液にトリエチルアミン(3ml)及びギ酸(1ml)
を加えた。反応混合物を窒素雰囲気中で80℃に加熱した。この温度において炭素
を担体とするパラジウム(0.5g、5%)の一部を加えた。15分後、炭素を担体
とするパラジウムの他の部分(0.25g、5%)を加えた。炭素を担体とするパラ
ジウムの最後の添加は2回繰返えした。冷却後、反応混合物を濾過し蒸発させた
。残留物を水に溶かし、炭酸カリウムで
塩基化し、エーテル(3×75ml)で抽出した。エーテル抽出物を乾燥、蒸発させ
た。粗製化合物をカラムクロマトグラフィ(溶離液:CH2Cl2/MeOH(9:1))
で精製し、80mgの遊離塩基を得た。アセトン/エーテルからシュウ酸で結晶させ
、80mgの表題化合物(化合物95)を得た。M.p.150−151℃。例47
例46で述べたのと全く同じ態様で下記化合物を得た:
4−クロロ−3−(3−メトキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−
1−アザビシクロ〔3,3,1〕ノン−3−エンから3−(3−メトキシ−1,
2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,3,1〕ノン−3
−エンオクサレート(化合物96)、M.p.200−201℃。
4−クロロ−3−(3−プロポキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)
−1−アザビシクロ〔3,3,1〕ノン−3−エンから3−(3−プロポキシ−
1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,3,1〕ノン
−3−エンオクサレート(化合物97)、M.p.166−167℃。
4−クロロ−3−(3−ヘキシルオキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,3,1〕ノン−3−エンから3−(3−ヘキシル
オキシ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,3,
1〕ノン−3−エンオクサレート(化合物98)、M.p.100−101℃。例48
3−(3−イソペンチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1− アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンフマレート
DMF(20ml)に3−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン(化合物8)
(420mg、1.83mmol)、一水化硫化水素ナトリウム(245mg、3.70mmol)及び炭酸
カリウム(780mg、5.64mmol)を加えた溶液を室温で2時間攪拌した。1−ブロ
モ−3−メチルブタン(420mg、2.75mmol)のDMF(5ml)溶液を加え、反応混合物
を室温で3時間攪拌した。水(20ml)を加え、この混合物の酢酸エーテル(3×
100ml)で抽出した。結合しているエーテルをブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4
)、濾過し、蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィ(溶離液:CH2Cl2:
MeOH:NH4OH(8:2:0.5%)で精製することにより、所期の生成物の遊離塩基4
00mgを得た。フマル酸によってイソプロパノール/エーテルから残留物を結晶さ
せて表題の化合物370mgを得た。(化合物99)。M.p.130−132℃。
1−ブロモ−3−メチルブタンの代りに指摘のハロゲン化アルキルを使用する
ことで上述したのと同じ態様で下記化合物を得た:
2−ブロモブタンを使用して3−(3−(1−メチルプロピルチオ)−1,2
,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンフ
マレート(化合物100)。
1−ブロモ−2−メチルプロパンを使用して3−(3−イソブチルチオ−1,
2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン
フマレート(化合物101)。
β−ブロモフェントールを使用して3−(3−(2−フェノキシエチルチオ)
−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オ
クタンフマレート(化合物102)、M.p.135−137℃。
クロロアセトニドルを使用して3−(3−シアノメチルチオ−1,2,5−チ
アジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレー
ト(化合物103)、M.p.188−189℃。
1−クロロ−3−(2−チエニル)プロパンを使用して3−(3−(3−(2
−チエニル)プロピルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔2,2,2〕オクタンフマレート(化合物104)、M.p.134−136
℃。
1−ブロモ−4−クロロブタンを使用して3−(3−(4−クロロブチルチオ
)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕
オクタン(化合物105)。
ブロモメタンを使用して3−(3−メチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−
4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート(化合物131
)、M.p.185−187℃。
N−(2−ブロモエチル)フタルイミドを使用して3−(3−(N−(2−エ
チルチオ)フタルイミド)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザ
ビシクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート(化合物135)、M.p.160−161
℃。
2−メトキシエチルブロミドを使用して3−(3−(2−メトキシエチルチオ
)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕
オクタンオクサレート(化合物136)、M.p.124−125℃。
2−(1,3−ジオキサラン−2−イル)エチルブロミドを使用して3−(3
−(2−(1,3−ジオキサラン−2−イル)エチルチオ)−1,2,5−チア
ジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート
(化合物137)、M.p.151−153℃。
4−(クロロメチル)ピリジンを使用して3−(3−(4−ピリジルメチルチ
オ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2
〕オクタンオクサレート(化合物138)、M.p.155−157℃。
シクロプロピルメチルブロミドを使用して3−(3−シクロプロピルメチルチ
オ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕
オクタンオクサレート(化合物139)、M.p.217−218℃。
4−フルオロベンジルブロミドを使用して3−(4−フルオロベンジルチオ−
1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オク
タンオクサレート(化合物140)。
1−ブロモ−2−ヒドロキシブタンから3−(3−(2−ヒドロキシブチルチ
オ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2
〕オクタンオクサレート(化合物214)、M.p.180−182℃。
1−ブロモ−2−ブタノンから3−(3−(2−ブタノニルチオ)−1,2,
5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンオク
サレート(化合物215)、M.p.197−198℃。
1−ヒドロキシメチル−3−フェノキシベンゼンから3−(3−(3−フェノ
キシベンジルオキシ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシ
クロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート(化合物216)、M.p.117−120℃。
1−ブロモ−4−カルボキシブタンから3−(3−(4−カルボキシブチルチ
オ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2
〕オクタンヒドロクロリド(化合物217)、M.p.122−124℃。
1−ブロモ−3−ヒドロキシブタンから3−(3−(3−ヒドロキシブチルチ
オ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2
〕オクタンオクサレート(化合物218)、M.p.140−141℃。
1−ブロモ−4−ヒドロキシブタンから3−(3−(4−ヒドロキシブチルチ
オ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2
〕オクタンオクサレート(化合物219)、M.p.160−161℃。例49
3−(3−(1−メチルテトラゾル−5−イルチオ)ブチルチオ−1,2,5 −チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンオクサ レート
DMF(50ml)に3−(3−(4−クロロブチルチオ)−1,2,5−チアジアゾ
ル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン(化合物105)(3.0g
、9.5mmol)、炭酸カリウム(10g、72mmol)及び1−メチル−5−メルカプトテ
トラゾール(5.0g、43mmol)を加えた溶液を室温で3日間攪拌した。1N塩酸
を添加し、混合物をエーテルで抽出した。エーテル相を排除した。反応混合物を
4N水酸化ナトリウムで塩基化してからエーテル(3×150ml)で抽出した。結
合しているエーテル相を乾燥させ(MgSO4)、蒸発させた。残留物をシュウ酸によ
ってアセトンから結晶させて表題の化合物420mgを得た。(化合物106)。M.p.
78−80℃。
1−メチル−5−メルカプトテトラゾールの代りに指摘のメルカプト誘導体を
使用して上述したのと同じ態様で下記化合物を得た:
2−メルカプト−5−メチル−1,3,4−チアジアゾールを使用して3−(
3−(2−メチル−1,3,4−チアジアゾル−5−イルチオ)ブチルチオ−1
,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタ
ンオクサレート(化合物107)、M.p.104−105℃。
2−メルカプトベンゾチアゾールを使用して3−(3−(4−(2−ベンゾチ
アゾリル)チオ)ブチルチオ−1,2,5−チアジア
ゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート(化
合物108)、M.p.51−53℃。例50
3−(3−(4−エチルベンジルオキシ)−1,2,5−チアジアゾル−4− イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート
無水THF(20ml)に4−エチルベンジルアルコール(1.63g、12mmol)を加えた
溶液に0℃において水素化ナトリウム(鉱油中に50%分散)(50mg、12mmol)を加え
た。反応混合物を室温で1時間攪拌してから3−(3−クロロ−1,2,5−チ
アジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン(920mg、
4mmol)のTHF溶液を滴加した。反応混合物を3時間攪拌した。1N塩酸を加え
、エーテルで抽出した。エーテル相を排除した。4N水酸化ナトリウムで反応混
合物を塩基化し、エーテル(3×200ml)で抽出した。結合しているエーテル相
を乾燥させ、蒸発させた。カラムクロマトグラフィ(溶離液:CH2Cl2:MeOH:NH4
OH(8:2:0.5%)で残留物を精製した。シュウ酸によってアセトンから結晶
させることによって表題の化合物180mgを得た。(化合物109)。M.p.100−102
℃。例51
4−エチルベンジルアルコールの代りに3−(2−チエニル)−1−プロパノ
ールを使用して例50と同じ態様で下記化合物を得た:
3−(3−(3−(2−チエニル)プロポキシ)−1,2,5−チアジアゾル
−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンフマレート(化合物110
)、M.p.117−121℃。例52
(5S,6S)−6−(3−ブチルチオ−1,2,5−チアジア ゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン(+)L−タート レート
エタノールと酢酸エチルの1:1混合液(2.165l、50ml/g)に(±)エキ
ソ−6−(3−ブチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザ
ビシクロ〔3,2,1〕オクタン(化合物30)を溶かした溶液に(+)L−酒石
酸(15.0g、0.1mmol)を加え、この混合物を透明溶液となるまで加熱した。1
晩に亘って4℃に冷却したのち、沈殿した結晶を濾過して19.5gの粗製(−)エ
キソ−6−(3−ブチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−アザビ
シクロ〔3,2,1〕オクタン(+)L−タートレートを得た。減圧下に母液を
蒸発させることによって23.8gの粗製(+)エキソ−6−(3−ブチルチオ−1
,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタ
ン(+)L−タートレートを得た。これをエタノール/酢酸エチルの1:1混合
液(1.19l、50ml/g)に溶かし、還流加熱した。1晩に亘って4℃に冷却した
のち、沈殿結晶を濾別した。母液を蒸発させ、エタノール/酢酸エチル混合液(
50ml/g)から再結晶させた。エタノール/酢酸エチル溶剤混合物(50ml/g)
からの最終結晶で表題化合物4.9mgを得た。(化合物111)。M.p.128−129℃。
〔α〕D=+28.9°(シュウ酸塩、MeOH)。〔α〕D=+3.71°(遊離塩基、MeOH
)。例53
(5R,6R)−6−(3−ブチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン(−)D−タートレート
(−)D−酒石酸(化合物112)を使用して例52と全く同じ態様でこの化合物を
得た。(化合物112)、M.p.128−130°。〔α〕D
=−27.5°(シュウ酸塩、MeOH)。〔α〕D=+3.75°(遊離塩基、MeOH)。例54
(5R,6R)−6−(3−プロピルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4− イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン(+)L−タートレート
水/エタノール(20:80、180ml)に(±)−エキソ−6−(3−プロピルチ
オ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕
オクタン(化合物58)(4.50g、17.6mmol)を加えた溶液に(+)L−酒石酸(2.64
g、17.6mmol)を加えた。エーテル(90ml)を加え、混合物を1晩4℃に冷却し
た。沈殿結晶体を濾別し、エタノール/水/エーテル(10:40:50)から2回再
結晶させて表題化合物1.5gを得た(化合物113)。M.p.163−165℃。〔α〕D
=+4.4°(遊離塩基、MeOH)。例55
(5S,6S)−6−(3−プロピルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4− イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン(−)D−タートレート
(−)D−酒石酸を使用して例54と全く同じ態様でこの化合物を得た。(化合
物114)。M.p.164−165℃。〔α〕D=−4.2°(遊離塩基、MeOH)。例56
エクソ−6−(3−ブチルスルホニル−1,2,5−チアジアゾル−4−イル )−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート
エキソ−6−(3−ブチルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−
1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン(化合物30
)(2.5g、0.0088mol)をH2O(20ml+9mlNHCl)に加えた酸性溶液を、オキソン(8
g、0.13mol)のH2O(40ml)に溶かしたものを滴加しながら氷水浴で冷却した。冷
却を止め、1晩の攪拌後再び冷却し、pHを9に調整した。混合物をCHCl3(3×30
ml)で抽出し、抽出物を乾燥させ、溶媒を蒸発させた。残留物をEtOAc(100ml)中
に懸濁させ、K2CO3飽和水溶液(15ml)、ブライで抽出し、溶媒を乾燥、蒸発さ
せて黄色油(2.6g)を得た。EtOcからシュウ酸塩を結晶させた。M.p.107−
108℃。(化合物115)。C13H21,N3O2S2−C2H2O4,C,HN分析:
理論値 C,44.43;H,5.72;N,10,36
実測値 C,44.67;H,5.70;N,10,38
エキソ−6−(3−(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチルオ キシ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2, 1〕オクタンオクサレート
THF(15ml)にNaH(オイル中0.11g60%NaOH、0.0028mol)を加えた懸濁液を、2
,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタノール(0.56g、0.0074mol)を
滴加しながら11℃まで冷却した。ガス発生が止んだら、(化合物115)の遊離塩基
のTHF(25ml)溶液を加え、1.25時間に亘って35−45℃に温めてから周囲温度で1
晩攪拌し、次いで還流させながら4時間加熱した。上述のように調製したナトリ
ウムヘプタフルオロブトキシドの別に用意した溶液(0.0028mol)を加え、1時間
還流加熱した。反応混合物をH2O(10ml)で処理し、エーテルで希釈し、1N HCl
(2×10ml)で抽出した。酸性抽出物を塩基化し、EtOAc(3×25ml)で抽出した
。有機抽出物を乾燥させ、溶剤を蒸発させ、残留物をラジアルクロマトグラフィ
(2.5%FtOH−0.25%NH4OH−CHCl3)によって精製して黄色油(0.48g)を得た。E
tOAcからシュウ酸塩として白色固体を結晶させた(化合物116)
。M.p.115−116℃。
C13H14F7N3OS−C2H2O4のC,H,N分析:
理論値 C,37.27;H,3.34;N,8.69;
実測値 C,37.55;H,3.49;N,8.80。
2,2,3,3,4,4−ヘプタフルオロブタノールの代りに指摘のアルコー
ルを使用して上述したのと同じ態様で下記化合物を得た:
メタノールを使用してエキソ−6−(3−メトキシ−1,2,5−チアジアゾ
ル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合
物117)、M.p.143−145℃。
エタノールを使用してエキソ−6−(3−エトキシ−1,2,5−チアジアゾ
ル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合
物118)、M.p.90−92℃。
プロパノールを使用してエキソ−6−(3−プロポキシ−1,2,5−チアジ
アゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(
化合物119)、M.p.152−154℃。
ブタノールを使用してエキソ−6−(3−ブトキシ−1,2,5−チアジアゾ
ル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合
物120)。
ペンタノールを使用してエキソ−6−(3−ペンチルオキシ−1,2,5−チ
アジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレー
ト(化合物121)、M.p.109−110℃。
ヘキサノールを使用してエキソ−6−(3−ヘキシルオキシ−1,2,5−チ
アジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレー
ト(化合物122)、M.p.109−111℃。
イソヘキサノールを使用してエキソ−6−(3−イソヘキシルオキシ−1,2
,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンジ
オクサレート(化合物123)、M.p.94−96℃。
2−ブチン−1−オールを使用してエキソ−6−(3−(2−ブチニルオキシ
)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕
オクタンオクサレート(化合物124)、M.p.119−121℃。例57
エキソ−6−(3−(3−(2−チエニル)−1−プロピルチオ)1,2,5 −チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサ レート
DMF(10ml)に6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン(エキソ−及びエンド異性体の混合物(20
0mg、0.9mmol))を加えた溶液を5℃まで冷却し、炭酸カリウム(180mg、1.3mmol
)及び一水化硫化水素ナトリウム(71mg、1.0mmol)を反応混合物に加えた。1
時間攪拌したのち、炭酸カリウム(120mg、0.9mmol)及び3−(2−チエニル)
−クロロプロパン(154mg、1.0mmol)のDMF(5ml)溶液を反応混合物に加え、室
温で1時間攪拌した。反応混合物を水冷し、酢酸エチル(3×75ml)で抽出した
。有機相をNaCl/Na2SO4上で乾燥させ、次いで蒸発させた。1%NH4OH/10%EtO
Hを含むCHCl3を溶離液とするラジアルクロマトグラフィで残留物を精製した。エ
キソ形異性体を分離し、シュウ酸塩の形で表題の化合物29mgを得た。(化合物125
)。M.p.157−160℃。
適当な始発材料を使用し、上述したのと全く同じ態様で下記化合物を得た:
4−フルオロベンジルブロミドを使用してエキソ−6−(3−(4−フルオロ
ベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔
3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物141)、M.p.152.5−153.5℃。
4−クロロベンジルブロミドを使用してエキソ−6−(3−(4−クロロベン
ジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,
2,1〕オクタンオクサレート(化合物142)、M.p.168−170℃。
4−メチルベンジルブロミドを使用してエキソ−6−(3−(4−メチルベン
ジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,
2,1〕オクタンオクサレート(化合物143)、M.p.176.5−178℃。
4−トリフルオロメトキシベンジルブロミドを使用してエキソ−6−(3−(
4−トリフルオロメトキシベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物144)、M
.p.175−176.5℃。
4−チオカルバミルベンジルブロミドを使用してエキソ−6−(3−(4−チ
オカルバミルベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物145)、M.p.125℃de
c.
4−メチルスルホニルベンジルブロミドを使用してエキソ−6−(3−(4−
メチルスルホニルベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物146)、M.p.125
℃dec.
5,5,5−トリフルオロペンチルブロミドを使用してエキソ−6−(3−(
5,5,5−トリフルオロペンチルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕
オクタンオクサレート(化合物147)、M.p.125−127℃。
3,3,3−トリフルオロプロピルブロミドを使用してエキソ−6−(3−(
3,3,3−トリフルオロプロピルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物148)、M
.p.93−96℃。
エンド−6−(3−(3−(2−チエニル)−1−プロピルチオ)−1,2, 5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオク サレート
エキソ形異性体に関して述べたのと同様に上記残留物からエンド形異性体を分
離した。(化合物126)。M.p.125−128℃。
3−(2−チエニル)−1−クロロプロパンの代りに4,4,4−トリフルオ
ロ−1−ブロモブタンを使用してエンド−6−(3−(4,4,4−トリフルオ
ロブチルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔
3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物127)を得た。M.p.75−78℃。
3−(2−チエニル)−1−クロロプロパンの代りに6,6,6−トリフルオ
ロ−1−ブロモヘキサンを使用してエンド−6−(3−(6,6,6−トリフル
オロ−1−ヘキシルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザ
ビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物128)を得た。M.p.130
−133℃。
4−トリフルオロメトキシベンジルブロミドを使用してエンドー6−(3−(
4−トリフルオロメトキシベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物149)、M
.p.150−152.5℃。
4−メチルベンジルブロミドを使用してエンド−6−(3−(4−メチルベン
ジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,
2,1〕オクタンオクサレート(化合物
150)、M.p.158−161℃。
4−フルオロベンジルブロミドを使用してエンド−6−(3−(4−フルオロ
ベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔
3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物151)、M.p.146−150℃。
シクロプロピルメチルブロミドからはエキソ−6−(3−シクロプロピルメチ
ルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,
1〕オクタンオクサレート(化合物175)、M.p.200−201℃。
1−ブロモ−2−(ジオキサラニル)エタンからはエキソ−6−(3−(2−
(1,3−ジオキサラン−2−イル)−エチルチオ)−1,2,5−チアジアゾ
ル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合
物176)、M.p.147−149℃。
4−メトキシベンジルクロリドからはエキソ−6−(3−(4−メトキシベン
ジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,
2,1〕オクタンオクサレート(化合物177)、M.p.170−171℃。
1−ブロモ−2−メトキシエタンからはエキソ−6−(3−(2−メトキシエ
チルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,
2,1〕オクタンオクサレート(化合物178)、M.p.142−144℃。
1−ブロモ−3−ヒドロキシプロパンからはエキソ−6−(3−(3−ヒドロ
キシプロピルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシク
ロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物179)、M.p.115−116℃。
4,4,4−トリフルオロ−1−ブロモブタンからはエキソ−6
−(3−(4,4,4−トリフルオロブチルチオ)−1,2,5−チアジアゾル
−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物1
80)、M.p.132−134℃。
シクロプロピルメチルブロミドからはエンド−6−(3−シクロプロピルメチ
ルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,
1〕オクタンオクサレート(化合物181)、M.p.152−154℃。
4−メトキシベンジルクロリドからはエンド−6−(3−(4−メトキシベン
ジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,
2,1〕オクタンオクサレート(化合物212)、M.p.155−158℃。
1−ブロモ−2−メトキシエタンからはエンド−6−(3−(2−メトキシエ
チルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,
2,1〕オクタンオクサレート(化合物182)、M.p.108−112℃。
4−トリフルオロメチルベンジルクロリドからはエンド−6−(3−(4−ト
リフルオロメチルベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオキシレート(化合物183)、M.p.154
−156℃。
5−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシク
ロ〔3,2,1〕オクタン及び4−シアノベンジルクロリドからは5−(3−(
4−シアノベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザ
ビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物172),M.p.136−138
℃。例58
(5S,6S)−6−(3−ブチルスルホニル−1,2,5−チアジアゾル− 4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタ ンオクサレート
(5S,6S)−6−(3−ブチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンタートレート(化合物111)(4.4
g,10.1mmol)の水溶液を塩基化するまで飽和NaHO3水溶液で処理し、酢酸エチル
(3×100ml)で抽出した。有機相をNaCl/Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。
残留物を1NHCl水溶液及び水(23ml)に移し、0℃まで冷却した。水(45ml)
にオキソン(9.2g,15.0mmol)を加えた溶液を反応混合物に滴加し、室温で1晩
撹拌した。反応混合物のpHを9に調整し、クロロホルムで抽出した。有機相をNa
Cl/Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させて3.9gの遊離塩基を得た。シュウ酸で結晶
させることによって表題の化合物を得た。(化合物129)。M.p.147−151℃。
適当な始発材料を使用して上述したのと全く同じ態様で下記化合物を得た:
(5R,6R)−6−(3−プロピルスルホニル−1,2,5−チアジアゾル
−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物1
52),M.p.160−162℃。
(5S,6S)−6−(3−プロピルスルホニル−1,2,5−チアジアゾル
−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕−オクタンオクサレート(化合
物153),M.p.160−162℃。
エキソ−6−(3−プロピルスルホニル−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物184),M
.p.201−203℃。
(+)3−(3−ブチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−
アザビジクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレートから(+)3−(3−ブチル
スルホニル−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,
2,2〕オクタンオクサレ
ート(化合物220),M.p.121−122℃。例59
(5S,6S)−6−(3−(4,4,4−トリフルオロ−1−ブチルチオ) −1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オ クタンオクサレート
DMF(20ml)に(5S,6S)−6−(3−ブチルスルホニル−1,2,5−チ
アジアゾル−4−イル)−1−アザビジクロ〔3,2,1〕オクタン(化合物129
)(1.3g,4.1mmol)を加えた溶液を40℃まで加熱し、これにNa2S・9H2O(1.2g,5
.0mmol)を加えた。反応混合物を3時に亘って100℃に加熱し、1−ブロモ−4,
4,4−トリフルオロブタンのDMF(5ml)溶液を加えた。100℃で1時間、さらに
室温で1晩撹拌した反応物を水に注入してから酢酸エチル(3×100ml)で抽出
した。有機相をNaCl/Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。2%NH4OH/20%E+O
Hを含むCHCl3を溶離液とするラジアルクロマトグラフィで残留物を精製した。シ
ュウ酸塩を生成させて545mgの表題化合物(化合物130)を得た。M.p.147−151
℃。
同様にして下記化合物を調製した:
(+)3−(3−ブチルスルホニル−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)
−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン及び1−ブロモ−2−ブタノンから
(+)3−(3−(2−ブタノニルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタンオクサレート(化合物221),M
.p.189−191℃。
(+)3−(3−ブチルスルホニル−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)
−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン及び1−ブロモ−2−ヒドロキシブ
タンから(+)3−(3−(2−ヒドロ
キシブチルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ
〔2,2,2〕オクタンオクサレート(化合物222)。例60
3−(1,2,5−チアジアゾル−3−イル)−1−アザビシクロ〔2,2, 2〕オクタンフマレート
THF(50ml)に1−ブタンチオール(2.2ml,20mmol)を加えた溶液に対して、0℃
において水素化ナトリウム(鉱油中に50%懸濁、960mg,20mmol)を加えた。反
応混合物を1時間撹拌してから、これに3−(3−クロロ−1,2,5−チアジ
アゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン(830mg,3.6mmo
l)のTHF(25ml)溶液を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。水を加え、
この混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥、蒸発させ、残留物をカラム
クロマトグラフィ(溶離液:CH2Cl2:MeOH:NH4OH(80:20:0.5)で精製した。フ
マル酸によりイソプロパノール/エーテルから結晶させて表題化合物(化合物132
)70mgを得た。M.p.177−179℃例61
(5S)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−6−オン(+)カンフ ァ−スルホネート
エタノール(100ml)に(±)1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−6−
オン(124g,1mol)を加えた溶液に対して、200mlのエタノールに(+)カンフ
ァースルホン酸(232g,1.0mol)を溶かした溶液を加えた。この混合物を70℃ま
で加熱し、2時間かけて5℃までゆっくり冷却した。濾過によって沈澱結晶を回
収し、冷エタノール(3×40ml)で洗浄した。粗製化合物をエタノール(150ml
)から結晶させて表題化合物57.3gを得た。M.p.267−268℃(分解)。〔α
〕D=+48°(水)。例62
(5R)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−6−オン(−)カンフ ァースルホネート
(±)1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−6−オン及び(−)カンフ
ァースルホン酸を使用して例1と同じ態様でこの化合物を調製した。M.p.26
7−268℃(分解)。〔α〕D=−48°(水)例63
A.(5S)−エチル(1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−6−イリデ ン)シアノアセテートヒドロクロリド
(5R)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−6−オン(−)カンフ
ァースルホネート(61.8g,135.0mmol)及びトリエチルアミン(20.4g,202mmol)
及びエチルシアノアセテート(61.8g,547mmol)を混合し、室温で6日間撹拌し
た。反応混合物にトルエン(120ml)及び水(120ml)を加え、濃塩酸でpHを2に調整
した。各相を分離し、水性相をトルエン(30ml)で抽出した。結合している有機
相は水(20ml)で洗浄した。結合している水性相はNH3(25%水溶液)でpHを9.4
に調整し、トルエン(1×120ml,1×60ml)で抽出した。結合しているトルエ
ン抽出物を蒸発させた。残留物をエタノール(120ml)に溶解させ、濃塩酸(16ml
)を加えた。表題化合物が沈澱し、その沈澱量は22gであった。母液を蒸発させ
、エタノール(40ml)から結晶させて表題化合物14.6gを得た。
B.エキソ−及びエンド−6−クロロ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジ アゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン(+)L−ター トレート
(5S)−エチル(1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−6−イリデン
)シアノアセテート(220g,1mol)を無水エタノール
(500ml)に溶解させた。炭素を担体とするパラジウム(10g,5%)を加え、混
合物を20psiのParrシェーカー中で10時間に亘って水素処理した。触媒を濾別し
、溶液を最終の容積400mlになるまで蒸発させた。この溶液をエタノール(200ml)
にナトリウム(25.3g,1.1モル)を溶かした溶液に加えた。0−5℃において
イソアミルニトリット(183.3g,1.56mol)を加えた。反応混合物を室温まで温め
、6時間撹拌した。反応混合物を4℃まで冷却し、1晩の間この4℃に保った。
反応混合物を減圧下で蒸発させ、トルエン(300ml)を加え、再び蒸発させた。残
留物をDMF(300ml)に溶かし、0−5℃において一塩化硫黄(466g,3.5mol)とD
MF(140ml)の混合物へゆっくりと添加した。3時間かけて温度をゆっくり20℃
まで上昇させ、反応混合物を室温で1晩撹拌した。慎重に水(750ml)を加えた。p
Hを水酸化ナトリウム溶液(36%NaOH)添加によって4に調整した。混合物を70
℃で濾過し、冷却し、水酸化ナトリウムで塩基化した。水性相をトルエン(900ml
+400ml)で抽出した。有機相を蒸発させた。残留物をエタノール(670ml)に溶解
させ、(+)L−酒石酸(117g,0.8mol)を加えた。沈澱結晶を濾過して表題の
化合物270gを得た。
全く同様にして下記化合物を調製した;
2−メチル−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−6−オンか2−メチ
ル−6−クロロ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−
1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン。
8−メチル−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−6−オンから8−メ
チル−6−クロロ−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)
−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン。
C.(5S,6S)−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル )−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン及び(5S,6R)−6−(3− クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2, 1〕オクタンヒドロクロリド
エタノール(1.5l)に溶解させた6−クロロ−6−(3−クロロ−1,2,5
−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン(121g
,0.6mol)をラネー・ニッケル(20ml,50%)及び水素で大気圧下で処理した。
触媒を濾別し、エタノールを減圧下で蒸発させた。残留物をエタノール(400ml)
から再結晶させることによって表題の化合物115.8gを得た。
全く同様にして下記化合物を調製した。
エキソ/エンド−2−メチル−6−クロロ−6−(3−クロロ−1,2,5−
チアジアゾール−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンからエ
キソ−2−メチル−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)
−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン(化合物169)及びエンド−2−メチ
ル−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシ
クロ〔3,2,1〕オクタン(化合物70)。
エキソ/エンド−8−メチル−6−クロロ−6−(3−クロロ−1,2,5−
チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンからエキ
ソ−8−メチル−6−(3−クロロ−1,2,5−チアンアゾル−4−イル)−
1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン(化合物171)及びエンド−8−メチル
−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシク
ロ〔3,2,1〕オクタン(化合物213)。
D.(5S,6S)−6−(3−ブチルチオ−1,2,5−チアジ アゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕−オクタン(+)L−タ ートレート
例63Cに述べた(5S,6S)−及び(5S,6R)−6−(3−クロロ−1
,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタ
ンの混合物を始発材料として、例14で述べたように塩素をブチルチオで置換した
。(5S,6S)−及び(5S,6R)−6−(3−ブチルチオ−1,2,5−
チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンの1:9
混合物(10g,35mmol)をトルエン(40ml)に溶解させ1時間に亘り還流させな
がらカリウムヒーブトキンド(0.5g)で処理した。トルエン溶液を水(15ml)で
洗浄し、乾燥、蒸発させた。残留物を(+)L−酒石酸で結晶させることにより
、光学的に純粋な表題化合物12.5gを得た(化合物111)。M.p.128−129℃。例64
分割された(5S)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−6−オン(
例61)または(5R)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン−6−オン(
例62)から得られる6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)
−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンの(5S,6S)、(5R,6R)
、(5S,6R)及び(5R,6S)鏡像異性体を利用し、適当なハロゲン化ア
ルキルを使用すると共にカラムクロマトグラフィでエキソ形及びエンド形化合物
を分離することによって下記化合物を合成した:
4−シアノベンジルブロミドを使用して(5R,6R)−6−(3−(4−シ
アノベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシク
ロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物154),M.p.196−197℃。
4−シアノベンジルプロミドを使用して(5S,6S)−6−(
3−(4−シアノベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物155),M.p.195
−196℃。
プロピルブロミドを使用して(5S,6R)−6−(3−プロピルチオ−1,
2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン
(+)L−タートレート(化合物156)。
イソヘキシルブロミドを使用して(5R,6R)−6−(3−イソヘキシルチ
オ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕
オクタン(+)L−タートレート(化合物157),M.p.152−153℃。
イソヘキシルブロミドを使用して(5S,6S)−6−(3−イソヘキシルチ
オ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕
オクタンオクサレート(化合物158),M.p.118−122℃。
イソヘキシルブロミドを使用して(5R,6S)−6−(3−イソヘキシルチ
オ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕
オクタン(+)L−タートレート(化合物159),M.p.102−103℃。
4,4,4−トリフルオロブチルブロミドを使用して(5S,6R)−6−(
3−4,4,4−トリフルオロブチルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−
イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン(−)D−タートレート(化
合物160),M.p.94−96℃。
4,4,4−トリフルオロブチルブロミドを使用して(5R,6S)−6−(
3−(4,4,4−トリフルオロブチルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4
−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタン(+)L−タートレート(
化合物161),M.p.94−
96℃。
4−シアノベンジルブロミドを使用して(5S,6R)−6−(3−(4−シ
アノベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシク
ロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物162),M.p.167−172℃
4−シアノベンジルブロミドを使用して(5R,6S)−6−(3−(4−シアノ
ベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔
3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物163),M.p.168−172℃。
プロピルブロミドを使用して(5R,6S)−6−(3−プロピルチオ−1,2,
5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオク
サレート(化合物164),M.p.64−65℃。
3,3,3−トリフルオロプロピルブロミドを使用して(5R,6R)−6−(3
−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4
−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンヒドロクロリド(化合物165
),M.p.199−202℃。
3−(2−チエニル)プロピルクロリドを使用して(5R,6R)−6−(3−(
3−(2−チエニル)プロピルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)
−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物166),M.p
.135−139℃。
4,4,4−トリフルオロブチルブロミドを使用して(5R,6R)−6−(3−
(4,4,4−トリフルオロブチルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物167),M
.p.153−154℃。
3,3,3−トリフルオロプロピルブロミドを使用して(5R,6S
)−6−(3−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオ)−1,2,5−チア
ジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンヒドロクロリ
ド(化合物168),M.p.170−174℃。
(+)エキソ−6−(3−メチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル
)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンオクサレート(化合物185),M.
p.144−145℃。
(+)エキソ−6−(3−エチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル
)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンオクサレート(化合物186),M.
p.120−124℃。
(+)エキソ−6−(3−ペンチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンオクサレート(化合物187),M
.p.128−129℃。
(+)エキソ−6−(3−ヘキシルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンオクサレート(化合物188),M
.p.149−150℃。
(−)エキソ−6−(3−メチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル
)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンオクサレート(化合物189),M.
p.144−145℃。
(−)エキソ−6−(3−エチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル
)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物190),M.
p.120−123℃。
(−)エキソ−6−(3−ペンチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物191),M
.p.132−134℃。
(−)エキソ−6−(3−ヘキシルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物192),M
.p.149−150℃。
(+)エンド−6−(3−メチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル
)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物193),M.
p.138−139℃。
(+)エンド−6−(3−エチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル
)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物194),M.
p.87−89℃。
(+)エンド−6−(3−ペンチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物195),M
.p.65−70℃。
(+)エンド−6−(3−ヘキシルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物196),M
.p.89−90℃。
(−)エンド−6−(3−メチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル
)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物197),M.
p.137−140℃。
(−)エンド−6−(3−エチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル
)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物198),M.
p.107−110℃。
(−)エンド−6−(3−ペンチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物199),M
.p.85−90℃。
(−)エンド−6−(3−ヘキシルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物200),M
.p.132−134℃。
4−トリフルオロメチルベンジルクロリドから(+)エキソ−6−(3−(4
−トリフルオロメチルベンジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)
−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オク
タンオクサレート(化合物201),M.p.172−174℃。
4−ニトロベンジルクロリドから(+)エキソ−6−(3−(4−ニトロベン
ジルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,
2,1〕オクタンオクサレート(化合物202),M.p.173−174℃。
2−ヒドロキシ−1−クロロエタンから(+)エキソ−6−(3−(2−ヒド
ロキエチルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ
〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物203),M.p.179−181℃。
1−ブロモ−2−プロパノンを使用して(+)エキソ−6−(3−(2−プロ
パノニルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ[
3,2,1]オクタンオクサレート(化合物228),M.p.151−154℃。
1−ブロモ−2−ヒドロキシプロパンを使用して(+)エキソ−6−(3−
(2−ヒドロキシプロピルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1
−アザビシクロ[3,2,1]オクタンオクサレート(化合物229),M.p.179
−180℃。
1−ブロモ−3−フェニルプロパンを使用して(+)−エキソ−6−(3−(
3−フェニルプロピルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−ア
ザビシクロ[3,2,1]オクタンオクサレート(化合物230),M.p.135−13
6℃。
1−ブロモ−3−フェニルプロパンを使用して(−)エキソ−6−(3−(3
−フェニルプロピルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−(ア
ザビシクロ[3,2,1]オクタンオクサレート(化合物231),M.p.135−13
6℃。
1−ブロモ−3−フェニルプロパンを使用して(+)エンド−6−(3−(3
−フェニルプロピルチオ)−1,2,5−チアジアゾ
ル−4−イル)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンオクサレート(化合
物232),M.p.110−113℃。
1−ブロモ−3−フェニルプロパンを使用して(−)エンド−6−(3−(3
−フェニルプロピルチオ)−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザ
ビシクロ[3,2,1]オクタンオクサレート(化合物233),M.p.100−106
℃。
1−ブロモ−2−(4−フルオロフェノキシ)エタンを使用して(+)エキソ
−6−(3−(4−フルオロフェノキシエチルチオ)−1,2,5−チアジアゾ
ル−4−イル)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンオクサレート(化合
物234)。
1−ブロモ−2−(4−フルオロフェノキシ)エタンを使用して(−)エキソ
−6−(3−(4−フルオロフェノキシエチルチオ)−1,2,5−チアジアゾ
ル−4−イル)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンオクサレート(化合
物235),M.p.132−137℃。
1−ブロモ−2−(4−フルオロフェノキシ)エタンを使用して(+)エンド
−6−(3−(4−フルオロフェノキシエチルチオ)−1,2,5−チアジアゾ
ル−4−イル)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンオクサレート(化合
物236)。
1−ブロモ−2−(4−フルオロフェノキシ)エタンを使用して(−)エンド
−6−(3−(4−フルオロフェノキシエチルチオ)−1,2,5−チアジアゾ
ル−4−イル)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンオクサレート(化合
物237),M.p.144−147℃。
上記例において旋光は遊基塩基で測定した。例65
例64と全く同じ態様で下記化合物を得た:
エンド−2−メチル−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンからエンド−2−メチル−6−
(3−プロピルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシク
ロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物204),M.p.123−124℃。
エンド−8−メチル−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンからエンド−8−メチル−6−
(3−プロピルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシク
ロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物205),M.p.172−175℃。
エキソ−2−メチル−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンからエキソ−2−メチル−6−
(3−プロピルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシク
ロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物206),M.p.155−156℃。
エキソ−8−メチル−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ[3,2,1]からエキソ−8−メチル−6−(3−プ
ロピルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ〔3,
2,1〕オクタンオクサレート(化合物207),M.p.144−146℃。
エキソ−2−メチル−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンからエキソ−2−メチル−6−
(3−ブチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシクロ
〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物208),M.p.160−164℃。
エキソ−8−メチル−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンから
エキソ−8−メチル−6−(3−ブチルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−
イル)−1−アザビシクロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物209),
M.p.143−147℃。
エキソ−2−メチル−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンからエキソ−2−メチル−6−
(3−ヘキシルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシク
ロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物210),M.p.128−131℃。
エキソ−8−メチル−6−(3−クロロ−1,2,5−チアジアゾル−4−イ
ル)−1−アザビシクロ[3,2,1]オクタンからエキソ−8−メチル−6−
(3−ヘキシルチオ−1,2,5−チアジアゾル−4−イル)−1−アザビシク
ロ〔3,2,1〕オクタンオクサレート(化合物211),M.p.140−142℃。
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(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
C07D 413/00 9159−4C C07D 413/00
417/00 9053−4C 417/00
453/02 9283−4C 453/02
487/08 9271−4C 487/08
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),AM,AU,BB,BG,B
R,BY,CA,CN,CZ,EE,FI,GE,HU
,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,
LT,LV,MD,MG,MN,MW,NO,NZ,P
L,RO,RU,SD,SI,SK,TJ,TT,UA
,UZ,VN