JPH09507641A - たばこフィルタ材の改良 - Google Patents

たばこフィルタ材の改良

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JPH09507641A JP7526815A JP52681595A JPH09507641A JP H09507641 A JPH09507641 A JP H09507641A JP 7526815 A JP7526815 A JP 7526815A JP 52681595 A JP52681595 A JP 52681595A JP H09507641 A JPH09507641 A JP H09507641A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、水溶性多糖物含有押出したばこフィルタ材の処理方法及び装置に係わり、押出物を押出機の押出しダイから切断手段に搬送する間、該押出物を加熱、成形及び冷却することにより所定の寸法と物理的特性を有するたばこフィルタ材を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 たばこフィルタ材の改良 本発明は、押出しされたたばこフィルタ材の下流処理方法及びその装置に関す るものである。 ここで用いる用語「下流処理」とは、押出しされた物質又は押出し物すなわち 押出機の押出ダイから押出しされた物質(以下、押出物という)を加工処理する ことを意味するものである。 押出技術は、食品産業界及びプラスチック産業界において広く知られている。 食品産業界における押出物の下流処理は、一般には押出し直後の押出物を切断 し、必要に応じて、この切断された押出物に例えば膨張処理(フライング)を施 すことからなる。一方、例えばスパゲッティのように押出し直後に押出物の切断 処理を行わないものは、通常、押出物をその最終直径になるように押出される。 食品産業界では、押出しの際に押出物を特定の寸法又は形状にする要件は比較的 きびしくない。 プラスチック産業界において、例えばプラスチック管のような押出物は、通常 、押出ダイの大きさに押出し加工され、従って、一旦押出された状態の形状及び 寸法を固めるための冷却処理のみを必要とする。この場合の冷却処理には、所定 の形状寸法で押出しされた押出物を水槽等に通過させる方法を用いるのが通常で ある。 たばこ産業界では、粒状煙成分を効果的に減少するために、たばこ煙がフィル タを通過できるよう押出ダイから押出された際に押出物を発泡または膨張させる 必要がある。加えて、フィルタ材が一定 の円周と圧力降下特性を有するようなフィルタ材のロッドを用いる必要がある。 これらの特徴は、フィルタ材が関する限り、たばこ産業界に特に求められるもの である。 本発明は上記問題点に鑑み提案するものであり、その目的とする処は、許容範 囲の圧力降下特性を有するたばこフィルタエレメントを一定の大きさと形状のフ ィルタ材から製造する方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、 分解可能なフィルタ材を提供することにある。ここに言う「分解可能」とは、全 ての水溶性又は水分散性の成分が溶解又は分散し、非水溶性又は非水分散性の成 分が水を加えた場合に融解または溶融結合体を形成しないことを意味するもので ある。水及び/又は太陽光の作用を受けることにより押出物の物理的形態、強度 及び形状に変化が生じる。 本発明は、水溶性多糖物を含有した分解可能なたばこフィルタ材を処理してた ばこフィルタエレメントを製造する方法を提供する。この方法は、押出機の押出 ダイから押出された押出物を切断手段まで搬送する工程の間に、前記押出物から 過剰水分を除去し、この押出成型に適した温度に加熱して、この押出物を所望の 円周寸法にし、この成形された押出物を切断可能な温度に冷却して、このされた 押出物をフィルタ長、その整数倍の長さ或は他の所望のに切断する工程からなる 。 さらに本発明は、特に水溶性多糖物を含有した分解可能なたばこフィルタ材を 提供する下流処理装置において、押出物が押出ダイを出るときの押出物の押出速 度に相対的な速度で移動する押出物搬送手段と、押出物から過剰水分を除去する 加熱手段と、前記押出物の 成形手段と、前記押出物を冷却する手段と、成形された押出物をたばこフィルタ エレメント長またはその整数倍の長さに切断する切断手段とからなる構成される ものである。 水溶性多糖物含有押出物は、0−90%のプラスチック物質又は無機物質、5 −100%の水溶性多糖膨張剤及び0−50%のバインダーからなる。または、 前記水溶性多糖物含有押出物は、欧州特許出願第94301642.8号に記載 された組成物からなっていても良い。前記水溶性多糖膨張剤には、例えば澱粉、 変性澱粉、セルロース系バインダー又は変性セルロース系バインダーを使用する ことができる。 押出物の過剰水分を除去する方法としては、加熱処理を用いることが好ましい 。しかしながら、押出物を押出しする際に押出し前の押出物用混合物に効果的な 乾燥処理すなわち押出物の水分を減少させる処理を施す場合には、必ずしも前記 加熱処理を行う必要はない。前記乾燥処理は、例えば真空排気型押出機を用いる ことにより行うことができる。さらにまた、押出物を下流処理工程で加熱処理を 必要としない程度の水分で押出し成形することもできる。 押出物搬送手段は、押出機からの押出物の押出速度と同じ又はこれより速い速 度で移動し、前記押出機の押出ダイから押出物を取り出しするように作用する。 前記搬送手段の作動速度は一定であるのが好ましいが、必要に応じて制御の目的 で変化させることもできる。搬送手段の作動は、押出物直径測定装置等の押出物 測定装置と連動させることが好ましい。この搬送手段に、レーザーマイクロメー ターを備えた適当なフィードバックシステムを設けることも好まし い。 押出物搬送手段は、押出機から離れる方向に押出物を搬送する1つ又はそれ以 上の搬送手段から構成されている。この押出物搬送手段は、無端可撓性ベルトか ら成るものが好ましく、これには成形手段を離れる際の押出物と同じか又はこれ より小さい寸法の溝を設けることが好ましい。または、押出物搬送手段には、有 孔ベルトから成るものも使用することが可能である。このベルトの孔部を介して 加熱手段からの熱風又は冷却手段からの冷風を通過させ、押出物を加熱又は冷却 することが可能となる。この有孔ベルトは、メッシュ状のものを使用しても良い 。さらにまた、前記押出物搬送手段は、一連のローラーを使用した手段や、エア ーナイフで知られる空気ベアリング手段であっても良い。 上述した全ての場合において、押出物搬送手段は、通常、成形手段の下流に配 設されるが、成形手段の上流にも設けることができる。押出物搬送手段は、押出 物の冷却がある程度すすむ前に、必ずしも設ける必要はない。押出物搬送手段に 可撓性ベルトを用いた場合は、押出物を所定の円周寸法に成形する成形手段とし ても使用することが可能となる。 押出物から過剰水分を除去する手段には、加熱手段を用いることが好ましい。 この加熱手段は、熱風送風機を利用したものが好ましく、加熱手段を使用する場 合、例えば送風する空気の温度は85−300℃の範囲内が好ましく、さらに好 ましくは85−130℃であり、100℃前後が特に好ましい。加熱空気は、搬 送される押出物の方向に対して同一方向又は反対方向、若しくは横断方向に流れ るようにしても良い。さらに加熱手段には、マイクロ波ヒーター、赤外線ヒータ ー又は高周波ヒーターのような加熱手段を用いて押出物から過剰の水分を取り除 くことができる。さらに、サーマルジャケットを押出物の周りに配することもで きる。これらの加熱手段は、押出物が最初に遭遇する装置である。 成形手段は、所定の円周寸法に見合ったテーパーオリフィスを備えた金属ブロ ックからなるのが好ましい。また、押出物を成形し且つ寸法取りするための可撓 性バンドを有する工具を用いて押出物を成形しても良い。成形手段として、1つ 又はそれ以上の温度制御有溝ローラーを用いることができ、この場合、ローラー 軸の一端における溝は同軸の他端に向かって減少する半径を有するものである。 さらに成形手段として、一対の協働有孔ローラーからなる回転式寸法取りダイを 用いても良い。さらにまた、成形手段として、真空成形装置を用いることも可能 である。真空成形装置を成形手段として使用した場合、押出物は所望の直径より 小さく押出しされ、この押出物は前記真空成形装置を通過して真空作用により所 望の寸法に膨張して成形される。押出物のある程度の乾燥は同時にまたは僅か後 に生ずる。 さらに前記成形手段は、空気又は水等を循環させて冷却する冷却手段を組み込 むことも可能である。この場合、成形手段を出る時の押出物は直ちに切断可能な 温度に維持される。 冷却手段には、冷風送風機のような冷たい空気又は周囲の空気を供給する手段 、冷却された面に亘って押出物を通過させて冷却する手段、例えば冷却ジャケッ ト、或いは水冷却、冷媒冷却又はペルチ エ冷却された成形ダイを使用することが可能である。 切断処理に使用されるカッターには、ロータリーカッター、往復カッター、シ リンダーカッター、ニップカッター又はレーザーカッターのいずれであっても使 用可能であり、標準的な紙巻たばこの製造及びフィルタ製造装置に使用されてい る切断手段を使用することも可能である。成形手段により成形された押出物は、 この切断処理工程で例えば1メートル程度の長さに切断され、多数のカッターに 供給される。 押出機は、真空排気装置と関連して使用することが望ましい。真空排気により 、ダイの出口の押出物の水分を制御することで加熱による水分の除去の必要性を 省くことができる。さらに、押出物が成形手段に入る前に押出物の柔軟性を保つ 温度になるようにする手段を設けても良い。 押出ダイから出る時の押出物の温度は、90−200℃の範囲内が好ましく、 100−150℃の範囲内がさらに好ましい。前記加熱処理における押出物の温 度は、50−200℃の範囲内が好ましく、押出物が柔軟性を保つ80−100 ℃の範囲内がさらに好ましい。押出しされた材料から水分を除去するためには、 加熱手段の加熱空気を押出材料よりも高い温度にすることが必要であり、押出物 の温度よりも少なくとも10−50℃、特に10−30℃程度高いことが好まし い。 押出物が成形手段に入る時の押出物の外面温度は、80−100℃の範囲内が 好ましく、通常100℃である。、水冷却手段を備えた成形手段を使用した場合 、押出物はこの成形手段から冷却作用 を受ける。この場合には、前記押出物が前記成形手段を出る時の押出物の前記外 面温度を約40℃まで冷却することができる。この押出成形物の外面温度は、押 出成形物が1ユニットで押出物を成形し且つ切断に際して適切な温度に冷却され る場合は、約30℃である。 さらに成形手段として、この成形手段内の成形ダイ又はテーパーオリフィスに 沿って制御された温度勾配を有するものを使用しても良い。この温度勾配は、成 形手段の成形端部又はテーパー端部で高い温度に設定され、下流端部に向かって 徐々に低くなるように設定されている。切断の際の押出物の温度は、40℃以下 好ましくは30℃以下であり、この温度で押出し成形されたたばこフィルタ材は 、その形状又は円周寸法及び圧力降下特性等の物理的特性を変化なく維持するこ とができる。 前記押出物搬送手段は、通常5−600m/min の範囲内の速度で作動し、この 速度は押出機の出力に見合ったように定められる。押出ダイからの押出物の押出 速度より高い放出速度(haul off)の変化に応じて、押出成形物の物理的特性は 変化する。 押出しされたたばこフィルタ材を所望の長さに切断したものは、フィルタ取付 装置に供給するためのホッパーに送られる。 前記押出ダイは、複数のダイから成るように構成しても良い。このようにする と、押出機の押出量を増加させることができる。 本発明をより詳細に説明するために、添付図面を参照しつつ本発明の下流処理 装置を詳述する。 図面には、たばこフィルタエレメントを製造するためのスターチ 含有たばこフィルタ材を処理するための押出機及び下流処理装置(1)を示す。 押出ダイ(2)の下流には、加熱手段(3)と、成形手段(4)と、押出物搬送 手段(5)と、カッター(6)とからなる装置(1)が設けられている。 加熱手段(3)は熱風ブロワーからなり、これにより押出成形物(7)から過 剰の水分を取り除くために約100℃の加熱空気を供給する。 BC21クレックストラル押出機から押出された押出物(7)は、65%のセ ルロースアセテートフレークと、24%のとうもろこしスターチと、11%のヒ ドロキシプロピルセルロースとの混合物から成るものである。グリセロールの2 5%水溶液を1.14l/h で押出機のバレルに供給する。このバレルを通過する 前記混合物の供給量は8.86kg/hである。 押出ダイ(2)は直径6mmの円形であり、ダイの出口の温度は115℃とした 。バレルに沿った温度分布は、65℃,85℃及び押出ダイの最終バレル部にお いて115℃とした。 搬送手段(5)は、一対の連動する溝付きベルト(8)から構成されている。 溝は、共に8mmの直径を有するように形成されている。この溝付きベルト(8) は、選択された速度で押出ダイ(2)から離れる方向に押出物を放出するのに使 用される。搬送手段(5)は15m/min で作動しており、速度可変モーターによ り制御された速度で駆動することもできる。これによって、搬送手段の作動速度 は所望の製品特性に応じて変化させることができる。作動速度は、例えば押出物 の物理的特性を記録するフィードバックシステムにより 制御して変化させても良い。押出物(7)は、成形工程後にある程度伸びを生じ ることがある。搬送手段(5)は実際に10−20m/min の速度で作動させたが 、使用する押出機、要求される押出量及び要求される押出物の物理的特性に応じ てこれよりも速い速度で作動しても良い。 この実施例において、成形手段(4)は、直径が約8mmになるまでテーパーし ているオリフィス(10)を備えた水冷金属ブロック(9)から成る。押出物( 7)が成形手段(4)に入る時の押出物の外表面の温度は、この押出物が柔軟且 つ曲げ易い十分な温度である約100℃である。成形手段(4)から出る時の押 出物の外表面温度は約60℃である。切断手段がフィルタ材を切断して一定の物 理特性を有するフィルタロッドを製造するためには、切断処理の前に所定の処理 温度まで冷却する必要があることが判明した。実施例において調製された押出物 の場合、その切断処理温度は、押出物全体に亘って約30℃が好適である。 成形されて切断された押出物は、通常はフィルタエレメント長に切断するフィ ルタ取付け装置に送られる。その際、できれば貯蔵ホッパー(図示せず)を介し てフィルタ取付け装置に搬送するのが好ましい。 また他の態様において、搬送手段が一連のローラーから構成されているものが あるが、この場合下流処理工程中押出物を支持するために、前記ローラーを加熱 手段の上流及び下流と成形手段の下流にそれぞれ配設しても良い。この搬送手段 としてのローラーは、各搬送手段の位置で必要に応じて加熱又は冷却することが 可能である。 実施例1 押出物の物理的特性における押出物搬送手段の放出速度の影響を確かめるため に、上述した装置を用いて3つのサンプルを製造した。これらのサンプルの製造 は、前述した押出物成形機の場合と同じ組成を用いて行った。異なる点は、グリ セロール供給量がグリセロール水溶液25重量%に換算して1.08l/h である こと及び押出ダイの直径が5.5mmであったことである。表に結果を示す。 本発明により製造された水溶性多糖物含有たばこフィルタ材は、 この材に沿って煙が流れることができるような発泡連続気泡構造をとる。このよ うな構造及び組成のフィルタ材は、煙の微粒子を濾過すると共に自然環境下で分 解可能である。 2つのダイホールを有する押出ダイで処理が行われた場合、各ダイから得られ る押出物はほぼ同じであった。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年4月15日 【補正内容】 補正明細書 本発明は、押出しされたたばこフィルタ材の下流処理方法及びその装置に関す るものである。 ここで用いる用語「下流処理」とは、押出しされた物質又は押出し物すなわち 押出機の押出ダイから押出しされた物質(以下、押出物という)を加工処理する ことを意味するものである。 押出技術は、食品産業界及びプラスチック産業界において広く知られている。 食品産業界における押出物の下流処理は、一般には押出し直後の押出物を切断 し、必要に応じて、この切断された押出物に例えば膨張処理(フライング)を施 すことからなる。一方、例えばスパゲッティのように押出し直後に押出物の切断 処理を行わないものは、通常、押出物をその最終直径になるように押出される。 食品産業界では、押出しの際に押出物を特定の寸法又は形状にする要件は比較的 きびしくない。 プラスチック産業界において、例えばプラスチック管のような押出物は、通常 、押出ダイの大きさに押出し加工され、従って、一旦押出された状態の形状及び 寸法を固めるための冷却処理のみを必要とする。この場合の冷却処理には、所定 の形状寸法で押出しされた押出物を水槽等に通過させる方法を用いるのが通常で ある。 たばこ産業界では、粒状煙成分を効果的に減少するために、たばこ煙がフィル タを通過できるよう押出ダイから押出された際に押出物を発泡または膨張させる 必要がある。加えて、フィルタ材が一定 の円周と圧力降下特性を有するようなフィルタ材のロッドを用いる必要がある。 これらの特徴は、フィルタ材が関する限り、たばこ産業界に特に求められるもの である。 本発明は上記問題点に鑑み提案するものであり、その目的とする処は、許容範 囲の圧力降下特性を有するたばこフィルタエレメントを一定の大きさと形状のフ ィルタ材から製造する方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、 分解可能なフィルタ材を提供することにある。ここに言う「分解可能」とは、全 ての水溶性又は水分散性の成分が溶解又は分散し、非水溶性又は非水分散性の成 分が水を加えた場合に融解または溶融結合体を形成しないことを意味するもので ある。水及び/又は太陽光の作用を受けることにより押出物の物理的形態、強度 及び形状に変化が生じる。 英国特許明細書第2205102号にはプラスチック物質、多糖物質及び水か ら成る発泡性フィルタ材を製造する方法が開示されている。この方法による製品 はしかしながら非分解性である。しかも上述した下流処理に関しては殆ど開示が ない。 米国特許第2806474号には非発泡性多糖物質をピストン押出機を用いて 所定の円周に押出することにより製品を製造する方法及び装置が開示されている 。この方法によると熱を用いて全ての水を除去して、押出しロッドを固化するよ うになっている。多糖物質は接触点においてプラスチック粒子を互いに接着させ るのに用いられている。上記のいずれの方法においても発泡性多糖成分含有押出 物を人工的に冷却することあるいは押出物の成型温度についてなんら特定な示唆 がない。 米国特許第4279848号、スイス特許第525632号及び英国特許第2 015921号には非多糖物含有フィルタ製品を製造する各種の下流装置が開示 されている。これらの先行技術における解決手段は本発明のそれとことなる。即 ち、本発明のごとく下流処理方法において発泡性多糖物質含有押出物に対して一 定の形状及び寸法とさらに許容範囲の圧力降下特性を与える方法と異なる。 本発明は、水溶性多糖物を含有した分解可能なたばこフィルタ材を処理してた ばこフィルタエレメントを製造する方法を提供する。この方法は、押出機の押出 ダイから押出しされた押出物を切断手段に搬送し、この間に、前記押出物から過 剰水分を除去し、必要に応じて成形に適した温度に維持し、所定の円周寸法にな るように成形し、この場合、前記押出物が成形手段に導入される際の押出物の外 面温度を50−200℃の範囲内に保ち、さらに成形された押出物を切断可能な 温度まで冷却し、該押出物を所定のフィルタエレメント長又はその整数倍の長さ に切断する工程からなる。 さらに本発明は、特に水溶性多糖物を含有した分解可能なたばこフィルタ材を 提供する下流処理装置において、押出ダイを備えた押出機と、押出物が押出ダイ を出るときの押出物の押出速度に相対的な速度で移動する押出物搬送手段と、押 出物から過剰水分を除去する加熱手段と、必要に応じて押出物を成型する手段と この場合前記押出物が成形手段に導入される際の押出物の外面温度を50−20 0°Cの範囲内に保ち、さらに成形された押出物を所定の切断温度にまで冷却し 、外押出物を所定のフィルタエレメント長またはその整数倍の長さに切断するた めの切断手段とから構成されるものであ る。 補正特許請求の範囲 1. 水溶性多糖物を含有した押出成形されたたばこフィルタ用たばこフィルタ 材の下流処理方法において、 押出機の押出ダイから押出された押出物を切断手段まで搬送する工程の間に、前 記押出物から過剰水分を除去し、この押出物を成形に適した温度に加熱して、こ の押出物を所望の円周寸法に成形し、この場合前記押出物が成形手段に導入され る際の押出物の外面温度を50−200°Cの範囲内に保ち、さらに冷却手段を 用いてこの成形した押出物を切断可能な温度まで人工的に冷却し、前記押出物を 所定のフィルタエレメント長またはその整数倍の長さに切断する工程からなるた ばこフィルタ材の処理方法。 2. 前記押出物から過剰水分を加熱処理により除去する請求項1記載の方法。 3. 前記押出物を押出機の押出ダイから放出する請求項1または2に記載の方 法。 4. 前記押出物の押出速度と同じまたはこれより速い速度で前記押出物を前記 押出ダイから取り除いて放出する請求項3記載の方法。5. 前記押出物を所望 の寸法に成形するための成形装置に通過さて、前記押出物を成形する請求項1乃 至4のいずれか1項に記載方法。 6. 前記押出物を所望の大きさに膨張させるための真空成形装置に前記押出物 を通過させて、前記押出物を成形する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方 法。 7. 押出物を成形する段階で前記押出物を冷却する請求項1乃至6のいずれか 1項に記載の方法。 8. 前記押出機に真空排気装置を設け、この押出機の押出ダイから取り出され る押出物の水分含有量を制御する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。 9. 前記押出物が前記押出ダイから出るときの押出物の温度が、90−200 °Cの範囲内である請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。 10.前記押出物を加熱する段階での押出物の温度が、50−100°Cの範囲 内である請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法。11.前記押出物が前記 成形手段から出る際の前記押出物の外面の温度が40°Cである請求項1乃至1 0のいずれか1項に記載の方法。 12.前記押出物の外面温度が約30°Cである請求項11記載の方法。 13.前記押出物を切断する際の前記押出物の温度が40°C以下である請求項 1乃至12のいずれか1項に記載の方法。 14.前記押出物を切断する際の前記押出物の温度が30°C以下である請求項 13記載の方法。 15.水溶性多糖物を含有した分解性押出たばこフィルタ材の下流処理装置にお いて、 押出ダイを備えた押出機と、押出物が押出ダイを出るときの押出物の押出速度 に相対的な速度で移動する押出物搬送手段と、押出物から過剰水分を除去する加 熱手段と、前記押出物の成形手段と、こ の場合、前記押出物が成形手段に導入される際の押出物の外面温度を50−20 0°Cの範囲内に保ち、さらに成形された押出物を所定の切断温度にまで冷却し 、前記押出物を所定のフィルタエレメント長又はその整数倍の長さに切断するた めの切断手段とから構成されたたばこフィルタ材の処理装置。 16.前記押出物搬送手段が可撓性ベルトから成る請求項15記載の装置。 17.前記ベルトが前記成形された押出物と同一またはこれより小さい寸法から なる溝を有する請求項16記載の装置。 18.前記押出物搬送手段が有孔ベルトである請求項15記載の装置。 19.前記押出物搬送手段が一連のローラーから成る請求項15記載の装置。 20.前記押出物搬送手段が、前記成形手段の下流に配設された請求項15乃至 19のいずれか1項に記載の装置。 21.前記押出物搬送手段を1つ又はそれ以上設けた請求項16記載の装置。 22.押出物から過剰水分を除去する前記加熱手段が、熱風送風機、マイクロ波 ヒーター、赤外線ヒーター、高周波ヒーター又はサーマルジャケットの内の1つ または2つからなる請求項15乃至21のいずれか1項に記載の装置。 23.前記成形手段が押出物を所定の寸法に成形するために長さに沿って減少す る半径又は直径を有する溝あるいは1つまたは2つ以上のオリフィスを設けた装 置から成る請求項15乃至22のいずれ か1項に記載の装置。 24.前記成形手段が、所定の円周寸法にテーパーしたオリフィスを備えた金属 ブロック、工具と可撓性バンド、ローラー軸の一端から他端に向って減少する半 径を有する溝部、回転寸法取りダイまたは真空成形装置を形成する一対の協働有 溝ローラーのいずれかからなる請求項23の記載の装置。 25.前記成形手段が、冷却手段を有する請求項23または24に記載の装置。 26.前記切断手段がロータリーカッター、往復カッター、シリンダーカッター 、ニップカッター、レーザーカッターまたは標準的な紙巻たばこ及びフィルター の製造装置に使用する切断手段から選ばれる請求項15乃至25のいずれか1項 に記載の装置。 27.押出機が、真空排気装置を有する請求項15乃至26のいずれか1項に記 載の装置。 28.前記冷却手段が冷風送風機、冷却ジャケットまたは冷却された成形ダイか ら選ばれる請求項15乃至27のいずれか1項に記載の装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ケイス・ポール・デヴィッド イギリス、ハンプシャー エスオー 167 ビーキュー、サザンプトン、バセット、レ ッドヒル クレッセント 18 (72)発明者 コールマン・マーティン イギリス、ハンプシャー エスオー 153 イーエス、サザンプトン、フリーマント ル、ウルズリー ロード 61 (72)発明者 グレイグ・コーリン・キャンベル イギリス、ウィルトシャー エスピー 52 エイチエイチ、サリスバリー、レッドリン チ、クォヴェイ ロード、ジオールド グ ラナリー (番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 水溶性多糖物を含有した押出成型されたたばこフィルタ用たばこフィルタ 材の下流処理方法において、 押出機の押出ダイから押出された押出物を切断手段まで搬送する工程の間 に、前記押出物から過剰水分を除去し、この押出成型に適した温度に加熱して、 この押出物を所望の円周寸法にし、この成形された押出物を切断可能な温度に冷 却して、このされた押出物をフィルタ長、その整数倍の長さ或は他の所望のに切 断する下流処理方法。 2. 前記押出物から過剰水分を加熱処理により除去する請求項1記載の方法。 3. 前記押出物を押出機の押出ダイから放出する請求項1又は2に記載の方法 。 4. 前記押出物の押出速度と同じ又はこれより速い速度で前記押出物を前記押 出ダイから取り除いて放出する請求項3に記載の方法。 5. 前記押出物を所望の寸法に成形するための成形装置に通過させて、前記押 出物を成形する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。 6. 前記押出物を所望の大きさに膨張させるための真空成形装置に前記押出物 を通過させて、前記押出物を成形する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方 法。 7. 押出物を成形する段階で前記押出物を冷却する請求項1乃至 6のいずれか1項に記載の方法。 8. 前記押出機に真空排気装置を設け、この押出機の押出ダイから取り出され る押出物の水分含有量を制御する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。 9. 前記押出物が前記押出ダイから出る時の押出物の温度が、90乃至200 °Cの範囲内である請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。 10.前記押出物を加熱する段階での押出物の温度が、50乃至100°Cの範 囲内である前記請求項のいずれか1項に記載の方法。 11.前記押出物が前記成形手段に入る際の前記押出物の外面の温度が50乃至 200°Cの範囲内である前記請求項のいずれか1項に記載の方法。 12.前記押出物が前記成形手段から出る際の前記押出物の外表面の温度が40 °Cまで冷却される前記請求項のいずれか1項に記載の方法。 13.前記押出物の外面温度が、約30°Cである請求項12記載の方法。 14.前記押出物を切断する際の前記押出物の温度が、40°C以下である前記 請求項のいずれか1項に記載の方法。 15.前記押出物を切断する際の前記押出物の温度が、30°C以下である請求 項14記載の方法。 16.水溶性多糖物を含有した押出成型されたたばこフィルタ材の下流処理装置 において、 押出物が押出ダイを出るときの押出物の押出速度に相対的な速度で移動す る押出物搬送手段と、押出物から過剰水分を除去する加熱手段と、前記押出物の 成形手段と、前記押出物を冷却する手段と、成形された押出物をたばこフィルタ エレメント長またはその整数倍の長さに切断する切断手段とからなる下流処理装 置。 17.前記押出物搬送手段が可撓性ベルトからなる請求項16記載の装置。 18.前記可撓請求項ベルト前記成形された押出物と同一またはこれより小さい 寸法の溝を有する請求項17記載の装置。 19.前記押出物搬送手段が有孔ベルトである請求項16記載の装置。 20.前記押出物搬送手段が、一連のローラーからなる請求項16記載の装置。 21.前記押出物搬送手段が前記成形手段の下流に位置する請求項16乃至21 いずれか1項記載の装置。 22.前記押出物搬送手段を1つまたはそれ以上設けた請求項17記載の装置。 23.前記押出物から過剰水分を除去する前記手段が、熱風送風機、マイクロ波 ヒーター、赤外線ヒーター、高周波ヒーターまたはサーマルジャケットの内の1 つまたは2つからなる請求項16乃至22いずれか1項記載の装置。 24.前記成形手段が、押出物を所定の寸法に成形するために長さに沿って減少 する半径または直径を有する溝あるいは1つまた は2つ以上のオリフィスを設けた装置からなる請求項16乃至23いずれか1項 記載の装置。 25.前記成形手段が所定の円周寸法にテーパーしたオリフィスを備えた金属ブ ロック、工具と可撓性バンド、1つまたはそれ以上の温度制御された溝付きロー ラー、回転寸法取りダイまたは真空成形装置を形成する1対の協動有溝ローラー から選択され、前記温度制御された溝付きローラーはローラー軸の他端に向って 減少する半径を有するローラー軸の一端に溝を有する請求項24記載の装置。 26.前記成形手段も冷却手段を有する請求項24または25記載の装置。 27.前記切断手段が、ロータリーカッター、往復カッター、シリンダーカッタ ー、ニップカッター、レーザーカッターまたは従来の紙巻たばこ及びフィルタの 製造装置に使用される切断手段から選択される請求項16乃至26いずれか1項 記載の装置。 28.押出機が、真空排気装置を有する請求項16乃至27いずれか1項に記載 の装置。 29.前記冷却手段が冷風送風機、冷却ジャケットまたは冷却された成型ダイか ら選択される請求項16乃至28いずれか1項記載の装置。 30.添付の図1を参照して説明される水溶性多糖物を含有した押出成型された たばこフィルタ材の下流処理する方法。 31.添付の図1を参照して説明される水溶性多糖物を含有した押出成型された たばこフィルタ材の下流処理装置。
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