JPH09507327A - 内燃機関の制御方法および制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 少なくとも１つのマイクロプロセッサを備えた車両における内燃機関の制御方法ならびに制御装置に関する。第１の記憶手段に、少なくとも２つのデータセットを入力可能である。各データセットにおける優先されたメモリセルに識別子を入力可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 内燃機関の制御方法および制御装置 従来の技術 本発明は、独立請求項の上位概念に記載の内燃機関の制御方法および制御装置 に関する。 この種の方法およびこの種の装置は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第３７２ ３０２４号公報（アメリカ合衆国特許第５１３８５４８号明細書）から公知であ る。そこにもやはり、少なくとも１つのマイクロプロセッサを有する車両内燃機 関の制御装置が記載されている。この場合、少なくとも１つの第１の記憶手段に 、それぞれ異なる識別子のもとで多種のデータセットが格納されている。この従 来技術の場合、個々のデータセットのアドレスが既知でなければならず、いわゆ るベクトル場に格納しなければならない。 さらに、製造終了時に完全なデータセットないしはデータセットの一部分のプ ログラミングが行われる形式の装置および方法が公知である。このような装置に おける欠点は、データの格納されている記憶されたアドレスに基づき適正なデー タセットを選択する手段を設けなければならないことである。 この場合、１つの制御装置を複数の車種に利用できるのが望ましい。このこと で制御装置についての在庫 管理が簡単になる。そして制御装置を車両に収り付けた後で、ふさわしい変形構 成が選ばれるようにしたい。つまりたとえば、それぞれマニュアル変速機タイプ の車両であったりまたはオートマチック変速機タイプの車両であったりするし、 それらがＡＳＲを装備している可能性もあるし装備していない可能性もある。さ らに、それぞれ異なるパワーの程度も変形構成と呼べる。 各車両固有のデータセットの所定の個所に識別子を格納しておくことで、デー タセットを物理的なメモリ内に任意に配置させることができるようになる。あと になって作動させたときにたとえば変更を目的としてデータにアクセスしたいな らば、識別子だけが既知であればよく、メモリにおけるアドレスが既知である必 要はない。 さらにたとえば顧客サービスに際して、取り違えの生じる可能性を排除できる 。また、のちの世代の制御装置において各データセットを種々異なるアドレスに 格納することもできる。 発明の課題 本発明の課題は、冒頭で述べた形式の内燃機関の制御方法および制御装置にお いて変形構成に対するコーディングを簡単にすることである。 従属請求項には著しく有利な実施形態が示されている。 図面 次に、図面を参照しながら本発明の実施例ついて詳細に説明する。第１図は本 発明による制御装置のブロック図であり、第２図は制御装置に格納されているデ ータの構造を示す図であり、第３図は本発明による方法のフローチャートである 。 実施例の説明 ここで説明する形式の制御においては、少なくとも１つのマイクロプロセッサ と少なくとも１つの第１および第２の記憶手段を備えた電子制御装置を対象とし ている。これらの制御装置は車両製造時に適切な個所に組み込まれる。この場合 、これらの制御装置は種々異なる車種および車両構成に対して同一のものである 。これらの制御装置は、たとえば噴射燃料量のようなそれぞれ異なるエンジン制 御データのための計算プログラム、ならびにこの計算プログラムに必要とされる データを選択するためのプログラムを有している。これらのいわゆる基本プログ ラムは、制御装置における固定的にプログラミングされたメモリ内に格納されて いる。 車両組立ラインの最後において、制御装置の利用者つまり車両メーカは、車両 に固有のデータを制御装置における任意にプログラミング可能なメモリへ入力す ることができる。このために一般的に、外部の影響を受けないよう保護するため に密閉封止された制御装置 を開ける必要はない。ここで説明している実施例の構成によれば、種々の車種の ためのデータも有利にはやはり固定的にプログラミング可能なメモリに格納され ている。 所望のデータセットを選択するために、制御装置は第１図に示されているよう にプラグコネクタを介してプログラミング装置いわゆるプログラミングステーシ ョンと接続される。 第１図に示されているブロック図の場合、プログラミング装置１はプラグコネ クタ２を介して制御装置３と接続されている。この制御装置は基本的に、第１の 記憶手段６および第２の記憶手段７と接続されたマイクロプロセッサ４を有して いる。有利には、このマイクロプロセッサは操作部材５へ制御信号を供給する。 プログラミング装置１は線路を介して第２の記憶手段７と接続されている。こ のプログラミング装置１により、記憶手段７におけるデータを変更したりプログ ラムの入力を行うことができる。第１のステップにおいて制御装置３により第２ の記憶手段７に格納されているデータに基づき、第１の記憶手段に格納されてい るデータにおける所定のデータセットが選び出される。これらのデータならびに センサにより捕捉された関連するパラメータに基づきマイクロプロセッサ４は、 たとえば噴射燃料量の制御に用いられるような操作部材５を作動させるための制 御信号を計算する。見やす くするため、センサならびに車両におけるその他の操作部材との接続はここには 示されていない。 第１の記憶手段をプログラミング可能なメモリたとえばＥＰＲＯＭまたはＲＯ Ｍとして実現すると、きわめて有利である。 第２の記憶手段には、任意にプログラミング可能なメモリたとえばＥ²ＰＲＯ Ｍを用いるのがよい。 第１の記憶手段６内に格納されている種々のデータセットは、それぞれ異なる メモリ領域を占有している。第２図には、実例としてこの占有状態が示されてい る。この場合、物理的なアドレスと仮想のアドレスとを区別する必要がある。デ ータセットＤＳ１は、メモリセル０８０００とメモリセル０Ａ０００との間に格 納されている。別の変形構成のためのデータセットＤＳ２は、メモリセル０Ａ０ ００とメモリセル０Ｃ０００との間に格納されている。さらにこれに続いて別の データセットが配置されている。メモリセルＹＸ０００からは、ｘ番目の変形構 成のデータを有するデータセットＤＳＸが格納されている。最後のデータセット ＤＳＮは、メモリセル１Ｅ０００と１ＦＦＦＦの間に格納されている。 本発明によれば、各データセットの所定のメモリセルに識別子たとえば識別番 号がそれぞれ格納されている。これらの識別番号は、最初のデータセットについ てはＫ１で表され、２番目のデータセットについては Ｋ２で表され、さらにｘ番目のデータセットに対してはＫＸ、ｎ番目のデータセ ットに対してはＫＮで表される。さらに本発明によれば、これらの識別子は個々 のデータセットの所定のアドレスＫＡＤＲのところに格納されている。つまり識 別子は、各データセットの優先されたメモリセルに格納されている。この場合に たとえば、識別子をその領域の最初のメモリセルに格納しておくことができる。 別の実施形態によれば、最初のメモリセルに１つまたは複数のワードが格納され ており、このワードによってそのメモリセルから新たなデータセットの始まるこ とが表される。このメモリセルに続いて、次のメモリセルに識別子が格納されて いる。 制御装置の製造に際して、可能なあらゆるデータセットがこのような形式で第 １の記憶手段６に格納される。そして特定の車両の製造の最後にあたり、制御装 置がプログラミング装置１と接続され、第２の記憶手段に選択値Ｋ_sollが格納さ れる。この選択値Ｋ_sollは車両の変形構成を示すものである。その際に選択値と して、たとえばＴｙｐ１というようにＡＳＣＩＩ文字の平文を記憶させることも できる。 ここでマイクロプロセッサは上記の選択値を用いて、第１の記憶手段６から適 正なデータセットを選び出す。このことは、図３のフローチャートに示されてい るようにして行われる。 ステップ１００においてスタートして選択値が記憶手段７から読み出された後 、ステップ１１０においてカウンタｘが０にセットされる。次にステップ１２０ において、カウンタｘが１だけインクリメントされ、ｘ番目のデータセットＤＳ Ｘが選択される。質問ステップ１３０において、アドレスＫＡＤＲを有するメモ リセルの内容が第２の記憶手段７に格納されていた選択値Ｋ_sollと一致している か否かについてチェックされる。 質問ステップ１３０において両方の値が互いに等しいと判定されれば、プログ ラムはステップ１６０で終了する。両方の値が一致していなければステップ１４ ０において、カウンタの値がデータセットの最大数ｎよりも大きいないしは等し いか否かがチェックされる。これがあてはまらなければ、プログラムはステップ １２０から続行される。最後のデータセットに達したならば、ステップ１５０に おいてエラーメッセージが送出されて、ふさわしいデータセットがこの制御装置 には格納されていないことが指示される。 各データセットのアドレスＫＡＤＲに格納されている識別子を、製造ラインの 最後に第２の記憶手段に入力された選択値と比較することにより、用いられるべ きデータセットが選択される。 第１の記憶手段におけるデータセットの編成も自由に行える。これらのデータ セットは任意の順序で格納 できる。１つのデータセットを見つけ出すために、メモリ内のアドレスが既知で ある必要はない。このことで、顧客サービスにおいても特定のデータセットに対 しきわめて簡単にアクセスでき、それらを変更することができる。したがって、 データセットやデータセットのアドレスの変更に起因する取り違えが排除される 。 殊に有利であるのは、データセットの変更に際して目下の製造ラインにおける そのつど最も最新のデータセットを記憶手段の最上位に挿入することである。こ の場合、最上位のデータセットをチェックすることで、記憶手段の明確な同定が 可能になる。 たとえば、個々のデータセットごとにチェックサム照合を行うことができる。 それというのは、記憶手段を識別するために付加的な識別番号が必要とされない からである。 さらに、それぞれ異なる変形構成状態のものを混在させて在庫管理を行える。 その理由は、所望の変形構成を制御装置において利用できるか否かを必ず識別で きるからである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨーゼフ ネヴァルト ドイツ連邦共和国 70469 シュツットガ ルト バンツハルデンシュトラーセ 89 (72)発明者 ベルント イルク ドイツ連邦共和国 75031 エッピンゲン ゲラーニエンシュトラーセ ７／１ (72)発明者 フェリックス フォルスター オーストリア国 Ａ−1100 ヴィーン ラ クセンブルガー シュトラーセ 100／５ ／４ (72)発明者 シュテファン ポーレドナ オーストリア国 Ａ−1020 ヴィーン ウ ンテレ アウガルテンシュトラーセ 36 ／17 (72)発明者 エリック シュミット オーストリア国 Ａ−2143 グロースクル ト バーンシュトラーセ 12

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．少なくとも１つのマイクロプロセッサが設けられており、第１の記憶手段 に少なくとも２つのデータセットが格納されている、車両における内燃機関の制 御方法において、 各データセットの優先的なメモリセルに識別子を入力することを特徴とする、 内燃機関の制御方法。 ２．第２の記憶手段に選択値を格納する、請求項１記載の方法。 ３．前記の識別子と選択値とを用いて所定のデータセットを選択する手段を設 ける、請求項１または２記載の方法。 ４．識別子が選択値と一致したときにデータセットを選択する、請求項１〜３ のいずれか１項記載の方法。 ５．少なくとも１つのマイクロプロセッサが設けられており、第１の記憶手段 に少なくとも２つのデータセットが格納されている、車両における内燃機関の制 御装置において、 各データセットの優先的なメモリセルに識別子が含まれていることを特徴とす る、内燃機関の制御装置。 ６．第１の記憶手段としてプログラミング可能なメモリたとえばＥＰＲＯＭま たはＲＯＭが用いられる、請求項５記載の装置。 ７．第２の記憶手段として任意にプログラミング可能なメモリたとえばＥ²Ｐ ＲＯＭが用いられる、請求項５または６記載の装置。