JPH09507137A - 弁 - Google Patents

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JPH09507137A
JPH09507137A JP7517986A JP51798695A JPH09507137A JP H09507137 A JPH09507137 A JP H09507137A JP 7517986 A JP7517986 A JP 7517986A JP 51798695 A JP51798695 A JP 51798695A JP H09507137 A JPH09507137 A JP H09507137A
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JP7517986A
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ジガードソン、ペル・アーネ
Original Assignee
シコ・メディカル・アーベー
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/0004Closure means for urethra or rectum, i.e. anti-incontinence devices or support slings against pelvic prolapse
    • A61F2/0022Closure means for urethra or rectum, i.e. anti-incontinence devices or support slings against pelvic prolapse placed deep in the body opening

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、患者の尿道(2)または尿道様体内構造の上部(2A)に配置され、それを通して膀胱(5)または膀胱様体内構造から尿等を排出させるための手段となる弁(1)に関する。この弁(1)は、尿道に入れることが可能な補助具を用いて尿道(2)等への取り外しが行われ、かつ患者の体外(10)から装着できるように構成され、また、この弁(1)は膀胱(5)等から尿を排出させるための弁の開閉を患者の体外(10)から行うことが可能な形にされる。本発明の技術上の主たる目的は、漏れが生じず、患者が容易に開閉でき、肉体を損なわず、副作用のないような構造の弁を提供することである。この弁は、患者の性別、年齢、体重、及び尿道の大きさに合わせて作られなければならない。

Description

【発明の詳細な説明】 弁 本発明は、患者の尿道または尿道様体内構造の上部に配置される弁であって、 それを通して膀胱または膀胱様体内構造から尿等を排出させるための手段となる 弁に関する。背景 不随意の尿失禁は非常に一般的な疾患である。尿失禁は生命を脅かすようなも のではないが生活の質に極めて悪影響を及ぼすものである。 概ね年少者及び老人からなる人口の約10%の人々は、自分の膀胱の機能を十 分に制御することができない。このような人の多くは軽症の尿失禁を煩っている が、小さな失禁用のパットを用いたり、または頻繁に下着を代えるといった単純 な手段によって快適な生活を送ることができる。人口の約1%に当たる残りの人 々は、より重傷の尿失禁を煩っており、これは深刻な社会問題である。肉体的な 欠陥が原因の尿失禁を煩う若い人々にとっては、尿失禁は歩行が困難となる程の 深刻な障害である。尿失禁によって、他人との継続的人間関係を生成したり、自 立した生活を営んだり、個人的生活及び職業人としての生活の両面で社会に適応 したりすることが非常に困難になってしまうのである。 尿失禁の中でも極めて問題となるものは、膀胱の先天異常、または(例えば脊 髄髄膜瘤のような)膀胱の神経の先天異常、若しくは交通事故による脊髄の損傷 、若しくは、出生時の骨盤底の損傷、若しくは、(脳炎または髄膜炎のような) 神経系への感染症を原因として引き起こされるものである。更に、パーキンソン 氏病による前立腺肥大のようなある種の成人病によって、尿失禁が生ずることも ある。 一般に、尿失禁は、膀胱筋の不随意収縮(刺激膀胱(unstable bladder)と称 される)、若しくは、尿道括約筋の不十分な収縮によって引起こされる。刺激膀 胱に対しては、投薬、若しくは膀胱の訓練によって良好な治療効果を上げること が可能である。失禁の原因が括約筋の弱化または損傷である場合は、問題はより 深刻となる。括約筋の収縮を高め得るような治療方法で、同時に大きな副作用を 与えることなくなし得るようなものは、従来存在しなかった。現時点における重 傷の症例に対する唯一の効果的な治療は、膀胱系または尿道の周りに人工括約筋 を移植し、移植されたポンプシステムによって患者が制御できるようにする手術 を行う方法のみである。これは生命の危険を伴う大手術であって、手術費用も嵩 み(スウェーデン国においては、少なくとも100,000スウェーデンクロー ナかかる)15〜25%の患者に対しては手術が不成功に終わり、また移植され るデバイスには寿命があって、壊れた部品を交換するための再手術を行う必要も ある。従って、多くの患者は、成功が確実でない大手術を行う代わりにひどい失 禁を抱えたままでいることを選択している。 人口の0.1%未満に当たる人々の中は、括約筋が損なわれていることが原因 で生じた、最も重症の治療が困難な失禁を煩っている。またこのような失禁を抱 えた患者は全世界に数百万人存在する。 長年に亘って、医療関係者は機能不全の括約筋を有する患者を治療するための 別の方法を研究してきた。幾つかのこの研究の中心地(ミュンヘン、サンフラン シスコ)では電気刺激器の移植または筋肉の移植といった困難で費用のかかる方 法をためしている。尿道内に移植するための栓または弁が開発された(例えば米 国特許第4,679,546号及び米国特許第4,643,169号参照)が、 従来の方法及び材料では、尿結石及び感染症が生じ、このようなデバイスの使用 は断念されていた。 しかし、近年、生体組織の拒絶反応が起こらない生物学的適合性の(biocompati ble)材料が開発されることにより、尿路内に設置される人工弁の寿命を延ばせ る可能性が生まれてきた。 従って、本発明の主たる目的は、尿道内、若しくは人体や動物の他の中空の導 管組織に設置するための弁の開発、及び患者の尿道を損なわないような弁を構成 することである。 この弁は、尿結石及び感染症を防止するために定期的に、例えば、6カ月ごと に交換されるものである。更に、尿道内の適当な位置に保持するデバイス内の圧 力は、弁が尿道の粘膜を損なわない程度で、かつ、弁の開放がうまくゆかず膀胱 内の圧力が危険なレベルまで上昇した場合に全体が患者の肉体から排出され得る ように調整され、これによって弁の安全性が高められている。 上述の目的は、本発明に基づく弁によって達成されるが、この弁は、弁ハウジ ング内に収められる弁本体部が永久磁石によって形成され、それと共に、止め部 材が前記弁ハウジングの内側端部に設けられることを特徴とし、前記弁ハウジン グの中央部の内部領域及び弁ハウジングの中央通路に達する形で排出口が延在し 、前記弁が押し込みポジションにある場合には、前記弁を通して内容物の排出が 行われる状態におかれ、前記弁が引き出しポジションある場合には、前記弁本体 部によって前記弁が閉じられた状態におかれるようにされていることを特徴とし 、前記弁が、前記尿道または尿道様体内構造のなかに装着され、その取り外しは 、前記尿道または尿道様体内構造のなかに挿入することが可能な補助具を用いて 行われ、かつ、前記患者の体外から装着できるるように構成されていることを特 徴とし、前記弁が、その外周部による封止効果及び位置保持効果と共に、自己膨 張する本体部分から形成された保持デバイスによって、前記尿道または尿道様体 内構造内における位置を保持されてい ることを特徴とし、前記膀胱または膀胱様体内構造から内容物を排出するための 前記弁の調節は、前記患者の体外から行われ得ることを特徴とする。 本発明のいくつかの実施例について、以下図面を参照しながら説明する。 第1図は、本発明の弁の、女性及び男性のそれぞれの場合における設置状態を 示す模式図である。 第2図は、開放状態にある弁の部分断面図である。 第3図は、弁の着脱用の補助具を示す図である。 第4図は、本発明の弁の第1実施例における、手動式弁本体部を示す断面図で ある。 第5図は、患者の尿道内に装着できるように作られた弁の断面図である。 第6図は、弁の着脱用の補助具を示す図である。 第7図は、本発明の弁の別の実施態様の断面図であって、弁の位置を保持する ための保持デバイス本体部分が示されている。 第8図は、本発明の弁の第2実施例における、電気インパルスによって作動可 能な形に構成された弁本体部を示す図である。 本発明の弁1は、女性3及び男性4の患者の尿道2または他の管状の体内構造 の上部2Aの膀胱5との境界部分に、女性の場合は尿道の括約筋6の内側に、ま た男性の場合は括約筋7及び前立腺8の内側に配置されて、患者の膀胱5または 他の体腔から内容物をその弁1を通して排出する手段となるように構成され、ま た痛みを伴わずに尿道または尿道様体内構造の内部に簡単に装着され、患者が外 部から動かすことができるように構成されている。 更に詳述すると、弁1は、その尿道または尿道様体内構造の内部空間 9からの取り外しを、尿道または尿道様体内構造の内部に入れることが可能な補 助具11を用いて行うことが可能な形に構成され、また患者の体外10から装着 することが可能な形に構成される。本発明の基づくこの弁1では、膀胱5等から 尿を排出するための調節も患者の体外10から行うことが可能である。 前記弁1は、弁の外周部の周りに封止効果及び位置保持効果を与える保持デバ イス12によって尿道の内部2Aに保持される。 前記保持デバイス12は、弁1の後側端部1Bの外側表面13に設けられた大 径の部分12Iによって形成され得る。 保持デバイスは、好ましくは液体17によって満たすことができる横向き延出 している本体部分12IIよって形成することも可能である。ここで、この液体は 、例えば、弁1を取り外す時に起こり得る尿道2への液体の漏れが生じた場合に 、患者に害を与えないような液体である。 第5図に示す本発明の実施例の1つである弁1は、その長手方向14に散在す る数多くの環状の本体部分12IIを有し、一般にこの本体部分は、注入する液体 17用の注入オリフィスを備えたゴム風船15によって形成され、弁1の端部に 接着剤で取り付けられている。この本体部分は上述の、弁1を尿道の内部空間9 の内側表面Aに位置を保持し、かつ封止をなすデバイスを形成する。 第7図に示す本発明の実施例の1つにおいては、このような保持デバイス12III が、圧縮性材料を丸めたロール18によって形成されており、このロールは 例えばゴム材料製のもので、弁1の目的部位に取り付けられる。前記ロール18 は、液体に接触した場合に膨張し、弁を尿道内に効果的に保持し、かつ封止をな すことができるものである。 第1図〜第7図に示すように、弁1は弁本体部21を備え、それが円筒形の弁 ハウジング20に受容されて内部で移動可能となるような機械 的構造を有し、また、この弁本体部は、好ましくは永久磁石からなり、それと共 に、止め部材22が弁ハウジングの内側端部1Aに設置される。弁1の内側端部 は、弁の尿道2への挿入時に、尿道に向けられる部分である。 また、好ましくは、弁1を垂直に横断する向きに延在する数多くの排出口23 も設けられる。前記排出口23は、環状の弁の外部ケーシング24を通して弁ハ ウジングの中央部1Cの内部空間25及び弁ハウジングの中央通路26に達する まで延在しており、これによって弁本体部21が押し込みポジシヨンIに押し込 まれたとき弁1を通して尿を排出することが可能となり、また弁が引き出しポジ ションにある場合、前記弁本体部21が弁1に接触できるようになる。このとき 、弁は磁石の効果によって位置を保持され、かつ排出口23と中央通路26とが 連通することにより、弁1を通しての尿が漏出が防止されることになるのである 。 弁座27は弁ハウジング24の内部に受容され、かつ好ましくは永久磁石から なる弁本体部の外側端部21Aと相互作用する。弁座27は、好ましくは整合し た形状の適当なシール28と組み合わせられたスリーブの形に構成される。この シール28は例えば弁本体部21に取り付けられて、弁本体部21と少なくとも 1つの弁座27との間に挟まれて、弁本体部21と相互作用するものである。 前記弁1は手動式にすることもできる。このとき、膀胱5から尿を排出するた めに、外部から尿道2を通して符号19の方向に弁1の止め部材22に達するま で導入することができるC型チュービング片(C-shaped piece of tubing)、ワ イヤ、プローブ、若しくはカテーテルのような作動デバイス45を補助的に用い て、弁本体部21を機械的に動かさなければならない。弁本体1の、膀胱の底部 5Aに対応する部位に対称的な配置となるように設けられた排出口23の開放も 、同様の方法で行 われるのが好ましい。 この弁によってもたらされる技術的なメリットについては、すでにテーブル試 験にその効果が具体的に示された。差し迫った次の段階は、動物実験においてこ の試作品を評価することである。 上述の弁を、人体に害を与えない形で実現することができ得るならば、重要な 医学的進歩として称賛を得ることは間違いない。この弁は、その装着が単純な膀 胱鏡検査の手順を踏むことによって行い得るものでなければならず、また、成人 に対して用いるならば、装着にあたって全身麻酔は不要であり、局所麻酔のもと で実行され得るものであるべきである。また、この弁は、正しい表面処理を施す ことにより、弁の再装着が必要となるまで少なくとも6カ月間、またはそれ以上 位置ずれすることなく装着しておくことが可能なものとするべきである。更に、 ここに記載したような設計の弁では、新しい弁の着脱も単純な手順に従って行な われ得るはずである。 本発明によってもたらされる医学的な進歩は、上述したような、その治療のた めには必ずしも満足ゆく結果が得られない大手術を必要とするような弱った尿道 の括約筋を持つ患者のグループに対して別の治療法が提供される点である。 機能不全性の括約筋6、7を持つ患者の多くは、定期的に膀胱にカテーテルを 挿入する処置を勧められている。この方法は、間欠性カテーテル式清浄(CIC )として知られている。このような人々に対しては、カテーテル45またはプロ ーブを尿道2に導入することによって開放される永久磁石21を備えた弁1を装 着させることで十分に対応できる。しかし、多くの場合、皮下の厚い層に設置さ れたコイルを経皮的に誘導することによって開放され、尿道へのカテーテルの導 入が不要な電磁石式の弁が必要となる。重症の失禁を煩う人々は、このように尿 道への挿 入を全く行わない形で制御できる弁によって生活の質を著しく向上させることが できる。 弁本体部21は、弁座27と同様に、永久磁石製であることが好ましく、外部 より機械的に閉じられると、そのまま閉状態におかれる。このことは、磁石から なる弁本体部21が、好ましくはやはり永久磁石製の弁座27の方へ引き込まれ る力によって可能となる。 従って、尿道の上部2Aの内側に設置された前記弁1は、損傷を受けた、また は機能不全の尿道2の括約筋6、7の代用と見なされ得る。 弁ハウジング20及び止め部材22は青銅またはチタン製であり得る。また、 弁座27及び弁本体部21は永久磁石製であり得る。一方シール28は所望の厚 みを有するシリコンゴムのシートを接合したものからなり得る。シール28を除 く全ての構成部品は、ニッケルによる防錆処理の被覆をなされる。この被覆はこ の次に行われる金めっき処理の下地としての役割も果たす。金は不活性であり、 金めっきした部分は組織が拒絶反応を起こさず、尿結晶及びバクテリアが付着し ないようになる。このような弁1を、患者の体内において、正しい状態で正しい 位置に設置することは、弁1を尿道2を通して外側開口部29から着脱用の補助 具11を用いて導入することによって可能となる。また、このような着脱用の補 助具11は例えば第3図においてよく示されている。補助具の前部に配置された ニップル31は、弁の後側端部1Bにおける内側にねじを切られたデバイス43 と相互作用し得るように外側にねじ山32を切られたデバイスであって、両デバ イスは互いに螺合し、ガイド部材及び弁1の取り付け手段を形成する。弁1が、 補助具11と螺合された後、尿道の開口部29を通して所望の深さまで導入され たとき、内部の状態は超音波またはX線等を用いて検証され、この後ニップル3 1は可撓性ケーブル33の上に設けられた後部ハンドル30を用いて螺合した状 態 から切り離され、尿道2から引き抜かれる。ニップル31とケーブル33との結 合はクランプスリーブ34によってなされる。挿入用の補助具と弁との結合のた めの、ねじ山を有するデバイス以外の手段としては、例えばグラブクロー(grab claw)のような形態のものが可能である。 次に弁1は、保持デバイス12の補助により尿道2内の特定の位置に保持され る。このとき、同時に、弁1の部分を通した液漏れを防止する良好な封止がなさ れる。 保持デバイス12IIには、圧縮性コンテナ35から液体17を注入することが できる。この圧縮性コンテナは可撓性挿入ケーブル33の内部に延在する注入ホ ース36を介して弁1と結合される。弁に取り付けられた風船15と連通するフ ラップ弁37によって液体17を、リング状のデバイス12IIの個別の部分に供 給することができるのである。弁の取り外し時においては、リング状のデバイス の各部分は同時に穿刺されて、弁1が補助具11によって容易に引き出されるよ うになる。 弁1は、個々の患者の尿道の大きさや、失禁の問題に応じて異なった寸法に作 ることができ、また、概ね6カ月間の間隔で取り替えられなければならない。 第8図に示す電気的に作動する弁101では、尿の排出のために尿道2を通し て長いデバイスを導入する必要がなく、患者の体外から弁を作動させることがで きる。弁101は、電気インパルスを用いて、いわゆるリモートコントロールで 開閉されるように構成される。 円筒形弁ハウジング120の内部の、弁の後側端部101Bには中央通路12 6が存在しており、磁気コアで形成された前記弁座120の周りには磁気巻線1 50及び151が存在しており、磁気巻線150は弁101を閉じるべく引出し 力150Aを与え、また弁の中央部152に存在する磁気巻線151は、弁10 1を開放するべく逆方向の押し込み 力151Aを与える。 同様に、弁の前側端部101Aには磁気巻線153及び154が存在しており 、これらは、それぞれ弁101の閉じる動作及び開く動作を行うための押込み力 153A及び引出し力154Aを与える。 好ましくは円筒形で永久磁石となっている可動弁本体部121は、弁101の 弁ハウジング前部120Aの内部の空間125を自由に動くことができるように 弁ハウジング前部に受容される形で設けられ、青銅材料またはチタン材料製であ る。 シール128Aは、磁気材料によって可動弁本体部121の各端部121A、 121Bに取着されて、中央通路126の弁座120の各末端部155、156 を封止することができるようになっている。シールに用いられる材料は、好まし くは、シリコンゴムであるが、他の適当な弾性材料を用いてもよい。 弁本体部121は、磁力のために開状態または閉状態に自ら位置を保持し、電 気インパルスによって開閉されるように構成されている。電気インパルスは、弁 の前部101Aの内側の止め部材158及び弁座120の極性を、弁本体部12 1に関して反転させる。排出口123は、弁ハウジングの部分120Aを通して 弁本体121の下部の内部空間125に達するまで延在しており、通路126と 連通している。 弁101が尿道の上部に設置されている場合、前記排出口123は、膀胱の底 部の近傍の内側にくることになり、一方弁の外部の装着のための部分152等は 尿道の内部に保持されている状態となる。装着のための保持デバイス152は前 の実施例において述べたのと似たような形状の適当なものを用いる。 約1ミリ秒間の極性反転に対して、小さな押し込み力が弁本体部の接触してい る部分(弁座または止め部材)に対してかかり、且つ強い引き 出し力が弁本体の反対側にかかる。また、弁本体部は、弁を閉じるためのインパ ルスとは独立して、機械的に開放することが可能である。 永久磁石は、前述したような比較的小さい極性反転インパルスによって弁本体 部の開閉がそれぞれ行われるように、磁力の釣り合いがとられていることが好ま しい。 前記弁は、患者の粘膜を損なわない程度の圧力の適当な液体が注入されるよう な構成にもされる。例えば6カ月ごと程度の間隔で定期的に交換される形で用い られているこの弁は、膀胱内部において過剰な圧力が生成した場合、例えば弁開 放プロセスが妨げられるような場合に、尿道または尿道様体内構造から自動的に 放出され得るような形に構成される。従って、弁が患者の体内から放出されるよ うな、弁自体の機能とは独立して発揮される機能である安全機能が備えられてい るために、安全性の面における問題はなくなるのである。 電気式弁: 電気式弁については、弁の押し込み/取り外しのための電気式制御手段を装着す るのに大手術が必要となる可能性は別として、上述の基準を満たさなければなら ない。 本発明は、上述した実施例及び図に示した実施例に限定されるものではなく、 請求の範囲に記載の本発明の範囲内で本発明の精神を逸脱することなく改変され 得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,GE,HU ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LT, LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK ,TJ,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.患者の尿道2または尿道様体内構造の上部2Aに配置され、それを通して膀 胱5または膀胱様体内構造から内容物を排出させるための手段となる弁1、10 1であって、 弁ハウジング20内に収められる弁本体部21が永久磁石によって形成され、 それと共に、止め部材22が前記弁ハウジング20の内側端部1Aに設けられる ことを特徴とし、 前記弁ハウジングの中央部1Cの内部領域25、125及び弁ハウジングの中 央通路26に達する形で排出口23が延在し、前記弁1が押し込みポジションI にある場合には、前記弁1を通して内容物の排出が行われる状態におかれ、前記 弁が引き出しポジションある場合には、前記弁本体部21によって前記弁が封止 された状態におかれるようにされていることを特徴とし、 前記弁1、101が、前記尿道2または尿道様体内構造のなかに装着され、そ の取り外しは、前記尿道または尿道様体内構造のなかに挿入することが可能な補 助具11を用いて行われ、かつ、前記患者の体外10から装着できるように構成 されていることを特徴とし、 前記弁1が、その外周部による封止効果及び位置保持効果と共に、自己膨張す る本体部分12HII、12HIIIから形成された保持デバイスによって、前記尿 道2または尿道様体内構造内における位置を保持されていることを特徴とし、 前記膀胱5または膀胱様体内構造から内容物を排出するための前記弁1、10 1の調節は、前記患者の体外10から行われ得ることを特徴とする弁。 2.前記保持デバイスが、液体17を注入することが可能な構成であることを特 徴とする請求項1に記載の弁。 3.前記保持デバイスを形成する前記本体部分12IIが、前記弁の長手方向に沿 って散在する複数の環状の前記本体部分12IIであって、前記液体17を注入す るための一般的な注入オリフィス16と、一般的なゴム風船15から形成されて いることを特徴とする請求項2に記載の弁。 4.前記本体部分12IIIからなる前記保持デバイスが、圧縮性材料から形成さ れ、及び/若しくは液体に接触すると膨張することを特徴とする請求項1に記載 の弁。 5.弁座27が、前記弁ハウジングの内部に収められ、かつ前記弁本体部の外側 端部21Aと相互作用するように設けられていることを特徴とする請求項1に記 載の弁。 6.前記弁座27が、好ましくはスリーブ形状に構成されることを特徴とし、 シール28が、前記弁本体部21と少なくとも1つの弁座27との間に設けら れ、前記弁本体部21と相互作用することを特徴とする請求項5に記載の弁。 7.前記弁1が、10から前記尿道または尿道様体内構造を通して前記弁1に達 するまで導入することができる作動デバイス45を補助的に用いて、手動式で開 閉できるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載 の弁。 8.弁101が、いわゆる遠隔操作によって、電気インパルスを用いて開く動作 及び/若しくは閉じる動作をさせることができるように構成されていることを特 徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の弁。 9.比較的小さい極性の反転インパルスによって前記弁の開閉が行われ得るよう に、前記永久磁石の磁力の釣り合いがとられていることを特徴とする請求項1乃 至8の何れかに記載の弁。 10.前記保持デバイスが、前記患者の粘膜を損なわない程度の圧力で 適当な流体が注入されるように構成されていることを特徴とし、 定例的に一定の期間をおいて交換される前記弁が、内部に過剰な圧力が発生し た場合、前記尿道または尿道様体内構造から自動的に放出され得るように構成さ れていることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の弁。
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