JPH0950586A - 顧客大量輸送車両内危機管理システム - Google Patents

顧客大量輸送車両内危機管理システム

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Publication number
JPH0950586A
JPH0950586A JP18795995A JP18795995A JPH0950586A JP H0950586 A JPH0950586 A JP H0950586A JP 18795995 A JP18795995 A JP 18795995A JP 18795995 A JP18795995 A JP 18795995A JP H0950586 A JPH0950586 A JP H0950586A
Authority
JP
Japan
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vehicle
customer
receiver
signal
transmitter
Prior art date
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Application number
JP18795995A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Yabunaka
和利 藪中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Seisakusho KK
Original Assignee
Shinko Seisakusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電車等の顧客用車両内での痴漢等の犯罪の発
生を止めさせることができ、飲食物や雑誌等の購入を希
望する顧客に要求に迅速に応答することができ、急病人
が出たなどの緊急時に乗務員などに緊急事態であること
を直ちに通報することができる電車等の車両内の危機管
理システムを提供する。 【構成】 電車又は地下鉄等の多数の顧客を輸送する顧
客大量輸送車両内の危機管理のためのシステムであっ
て、顧客が前記車両内で所定の信号を無線で発信できる
携帯用無線発信機と、顧客用車両内に備えられ、前記携
帯用無線発信機からの信号を受信する受信機と、乗務員
用車両内に備えられ、前記受信機からの信号を受信する
受信機と、などから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電車又は地下鉄等の多
数の顧客を輸送する顧客大量輸送車両内の危機管理のた
めのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電車、地下鉄、鉄道列車など
の顧客を大量輸送する車両(以下では、これらの「顧客
大量輸送車両」を、一括して「電車等」と略す場合があ
る)においては、一般公衆が自由に出入りするため、痴
漢の被害や爆発物・薬物などの不審物の存在など、様々
な犯罪が発生する可能性がある。そのため、駅などにお
いて警備員などを常駐させて、犯罪の発生を防止したり
犯罪者を逮捕したりするための態勢が整えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在の
駅などに警備員などを配置するだけの態勢では、電車等
の車両内での痴漢の発生や不審物の摘発のために必ずし
も有効とは言えないという問題がある。また従来の電車
等では、飲食物や雑誌等の販売員が各車両を巡回するこ
とが行われているが、飲食物や雑誌等の購入を緊急に希
望する顧客としては、その巡回を待つのは耐え難いとい
う問題がある。さらにまた、従来の電車等においては、
癲癇などの急病人が出たなどの緊急時に、緊急事態が発
生したことを乗務員などに直ちに通報することができず
不便であるという問題がある。
【0004】本発明は、前記のような従来技術の問題点
に着目してなされたものであって、電車等の顧客用車両
内での犯罪の発生を抑止できる電車等の車両内の危機管
理システムを提供することを目的とする。また、本発明
は、飲食物や雑誌等の購入を緊急に希望する顧客に要求
に迅速に応答することができる、電車等の車両内の危機
管理システムを提供することを目的とする。さらにまた
本発明は、癲癇などの急病人が出たなどの緊急時に乗務
員などに緊急事態であることを直ちに通報することがで
きる電車等の車両内危機管理システムを提供することを
目的とする。また本発明は、顧客用車両内の状況を乗務
員用車両で画像や音声によりリアルタイムに把握して有
効な危機管理を行うことができる電車等の車両内危機管
理システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による顧客大量輸
送車両内危機管理システムは、女性顧客が前記車両内で
痴漢の被害に遭遇しているときに、痴漢被害中であるこ
とを示す信号を無線で発信できる携帯用無線発信機と、
顧客用車両内に備えられ、前記携帯用無線発信機からの
信号を受信する第1の受信機と、乗務員用車両内に備え
られ、前記第1の受信機からの信号を受信する第2の受
信機と、前記の痴漢被害が発生していることを示す信号
が発信された車両内に備えられたスピーカに対して、
「痴漢被害が発生している」旨の内容を含む言葉を音声
で出力するように制御する制御手段と、から成ることを
特徴としている。なお、このシステムでは、前記第1の
受信機からの信号に基づいて、痴漢被害が発生している
ことを示す信号を、駅などの輸送監督部署内の受信機に
送信する発信機を含むことが望ましい(こうすれば、駅
などの輸送監督部署では、その車両が駅に到着する前
に、駅でその犯罪者を逮捕するための準備をしておくこ
とができる)。
【0006】なお、請求項1〜8に記載の各発明におい
て、「携帯用無線発信機」の「無線」には、赤外線など
の光を使う光無線も含まれることは勿論である。
【0007】また、本発明による顧客大量輸送車両内危
機管理システムは、女性顧客が前記車両内で痴漢の被害
に遭遇しているときに、痴漢被害が発生していることを
示す信号を無線で発信できる携帯用無線発信機と、顧客
用車両内に備えられ、前記携帯用無線発信機からの信号
を受信する第1の受信機と、乗務員用車両内に備えら
れ、前記第1の受信機からの信号を受信する第2の受信
機と、前記第1の受信機からの信号に基づいて、前記の
信号が発信された車両内に備えられたスピーカに対し
て、「痴漢被害が発生している」旨の内容を含む言葉を
音声で出力するように制御する制御手段と、から成るこ
とを特徴としている。なお、この顧客大量輸送車両内危
機管理システムでは、前記第1の受信機からの信号に基
づいて、痴漢被害が発生していることを示す信号を、駅
などの輸送監督部署内の受信機に送信する発信機を、さ
らに含むことが望ましい(こうすれば、駅などの輸送監
督部署では、その車両が駅に到着する前に、駅でその犯
罪者を逮捕するための準備をしておくことができる)。
【0008】また本発明による顧客大量輸送車両内危機
管理システムは、顧客が前記車両内で不審物を発見した
ときに、不審物が存在していることを示す信号を無線で
発信できる携帯用無線発信機と、顧客用車両内に備えら
れ、前記携帯用無線発信機からの信号を受信する第1の
受信機と、乗務員用車両内に備えられ、前記の第1の受
信機からの信号を受信する第2の受信機と、乗務員用車
両内に備えられ、前記の第2の受信機による受信に基づ
いて、不審物が存在することを示す信号を、駅などの輸
送監督部署内の受信機に送信する発信機と、から成るこ
とを特徴としている。
【0009】また本発明による顧客大量輸送車両内危機
管理システムは、顧客用車両内の所定の複数箇所に備え
付けられ、不審物を発見した顧客の操作により、不審物
が存在することを示す信号を発信できる備え付け発信機
と、乗務員用車両内に備えられ、前記の備え付け受信機
からの信号を受信する受信機と、乗務員用車両内に備え
られ、前記の備え付け受信機からの信号に基づいて、不
審物が存在することを示す信号を、駅などの輸送監督部
署内の受信機に送信する発信機と、から成ることを特徴
としている。
【0010】さらに、本発明による顧客大量輸送車両内
危機管理システムは、顧客用車両内で飲食物や雑誌等の
購入を希望する顧客の操作により、飲食物や雑誌等の購
入を希望することを示す信号を無線で発信できる携帯用
無線発信機と、顧客用車両に備え付けられ、前記携帯用
無線発信機からの信号を受信する備え付け受信機と、乗
務員用車両内に備えられ、前記備え付け受信機からの信
号を受信する受信機と、から成ることを特徴としてい
る。
【0011】さらにまた、本発明による顧客大量輸送車
両内危機管理システムは、顧客用車両内に備え付けら
れ、飲食物や雑誌等の購入を希望する顧客の操作によ
り、飲食物や雑誌等の購入を希望することを示す信号を
発信できる備え付け発信機と、乗務員用車両内に備えら
れ、前記の備え付け発信機からの信号を受信する受信機
と、から成ることを特徴としている。
【0012】また本発明による顧客大量輸送車両内危機
管理システムは、顧客が緊急事態の発生を示す信号を発
信できる携帯用無線発信機と、顧客用車両内に備えら
れ、前記携帯用無線発信機からの信号を受信する第1の
受信機と、乗務員用車両内に備えられ、前記第1の受信
機からの信号を受信する第2の受信機と、から成ること
を特徴としている。
【0013】さらに、本発明による顧客大量輸送車両内
危機管理システムは、顧客用車両内に備えられ、顧客が
緊急事態の発生を示す信号を発信できる備え付け発信機
と、乗務員用車両内に備えられ、前記備え付け発信機か
らの信号を受信する受信機と、から成ることを特徴とし
ている。
【0014】また、本発明による顧客大量輸送車両内危
機管理システムでは、顧客用車両内の所定の複数箇所に
備え付けられ、女性顧客が前記車両内で痴漢の被害に遭
遇しているときに、痴漢被害が発生していることを示す
信号を発信できる備え付け発信機と、乗務員用車両内に
備えられ、前記の備え付け発信機からの信号を受信する
備え付け受信機と、前記備え付け受信機による受信に基
づいて、前記の痴漢被害が発生していることを示す信号
が発信された車両内に備えられたスピーカから、「痴漢
被害が発生している」旨の内容を含む言葉を音声で出力
するための音声発生手段と、から成ることを特徴として
いる。
【0015】また、本発明による顧客大量輸送車両内危
機管理システムでは、顧客用車両内に備えられ、顧客用
車両内の状況を撮像できる撮像手段と、乗務員用車両内
に備えられ、前記撮像手段からの信号に基づいて顧客用
車両内の状況を表示できる表示手段と、をさらに含むこ
とが望ましい。なお、ここでいう「撮像手段」には、従
来のシャッター式カメラ、CCD(電荷結合素子)カメ
ラ、ビデオカメラ、電子式カメラなど、周囲の状況を撮
像できるものならば全て含まれる。
【0016】また、本発明による顧客大量輸送車両内危
機管理システムでは、前記撮像手段は複数備え付けられ
ており、前記表示手段は、顧客から信号が発せられたと
き、その信号が発せられた地点に近い撮像手段からの信
号に基づいて顧客用車両内の状況を表示するものである
ことが望ましい。
【0017】またさらに、本発明による顧客大量輸送車
両内危機管理システムでは、顧客用車両内に備えられ、
顧客用車両内の音声を集音できるマイクと、乗務員用車
両内に備えられ、前記マイクからの信号に基づいて顧客
用車両内の音声を出力できるスピーカと、をさらに含む
ことが望ましい。
【0018】
【作用】本発明による顧客大量輸送車両内危機管理シス
テムでは、女性顧客は、車両内で痴漢の被害に遭遇した
ときは、前記携帯用無線発信機から、痴漢被害が発生し
ていることを示す信号を無線で発信する。この信号は、
顧客用車両内に備えられた前記第1の受信機により受信
される。またこの第1の受信機による受信に基づいて、
さらに、痴漢被害発生を示す信号が、前記乗務員用車両
内に備えられた第2の受信機に送られる。制御手段は、
前記第2の受信機からの出力に基づいて、前記の痴漢被
害が発生していることを示す信号が発信された車両内に
備えられたスピーカから、「痴漢被害が発生している」
旨の内容を含む言葉を音声で出力させる。よって、女性
顧客は、車両内で痴漢の被害を被ったときは、自らイニ
シアチブをとって、その事実を乗務員に知らせることが
できる。また、女性顧客は、車両内で痴漢の被害を被っ
たときは、その事実を乗務員に知らせてその乗務員を介
して、その車両内に、「痴漢被害が発生している」旨の
内容を含む言葉を音声でスピーカから出力させることが
できる。しかも、女性顧客の取る行動としては、単に、
携帯用無線発信機を操作するだけなので、痴漢の犯罪者
にはその操作を知られることがなく、そのため痴漢の犯
罪者からの反撃を受ける恐れもないというメリットがあ
る。なお、前記制御手段は、前記第2の受信機による受
信により痴漢被害の発生を知った乗務員の指令に基づい
て、前記の痴漢被害が発生していることを示す信号が発
信された車両内に備えられたスピーカから、「痴漢被害
が発生している」旨の内容を含む言葉を音声で出力させ
るようにしてもよい。
【0019】また本発明による顧客大量輸送車両内危機
管理システムでは、女性顧客は、車両内で痴漢の被害に
遭遇したときは、前記携帯用無線発信機から、痴漢被害
が発生していることを示す信号を無線で発信する。この
信号は、顧客用車両内に備えられた前記第1の受信機で
受信される。この第1の受信機による受信に基づいて、
さらに、痴漢被害発生を示す信号が、前記乗務員用車両
内に備えられた第2の受信機に送られる。また、制御手
段は、前記第1の受信機からの信号に基づいて、前記の
痴漢被害が発生していることを示す信号が発信された車
両内に備えられたスピーカから、「痴漢被害が発生して
いる」旨の内容を含む言葉を音声で出力させる。よっ
て、女性顧客は、車両内で痴漢の被害を被ったときは、
自らイニシアチブをとって、その事実を乗務員に知らせ
ると共に、その車両内での前記アナウンスを行って痴漢
に対する威嚇を行うことができる。しかも、女性顧客と
しては、単に、携帯用無線発信機を操作するだけなの
で、痴漢の犯罪者にその操作の行動を知られることがな
く、またそれゆえに、痴漢の犯罪者からの反撃を受ける
恐れもないというメリットもある。
【0020】また本発明による顧客大量輸送車両内危機
管理システムでは、爆発物や殺傷能力を有するサリンな
どの化学物質などの可能性がある不審物を顧客が発見し
たとき、その顧客は、自己が携帯している携帯用無線発
信機を操作して、不審物が存在することを示す信号を発
信する。その信号は、顧客用車両内に備えられた第1の
受信機により受信される。この受信に基づいて、さら
に、不審物が存在することを示す信号が、乗務員用車両
内に備えられた受信機に送信される。また、この受信に
基づいて、乗務員用車両内の発信機から、不審物が存在
することを示す信号が、駅などの輸送監督部署内の受信
機に送信される。よって、顧客からの通報に基づき、車
両の乗務員及び駅などの輸送監督部署は、走行中の車両
内の不審物の存在をいち早く知り、早期にその不審物に
対する対策を立てることができる。特に、顧客は携帯用
の無線発信機を操作するだけなので、自己の動作を不審
物を設置した者に知られることがないので、自己の安全
がその者により脅かされる危険もない。
【0021】また本発明による顧客大量輸送車両内危機
管理システムでは、爆発物や殺傷能力を有するサリンな
どの化学物質などの可能性がある不審物を顧客が発見し
たとき、その顧客は、手近の場所に予め備えられた発信
機を操作する。すると、その発信機から不審物が存在す
ることを示す信号が発信され、その信号は、乗務員用車
両内に備えられた受信機で受信される。また、この受信
に基づいて、乗務員用車両内の発信機から、不審物が存
在することを示す信号が、駅などの輸送監督部署内の受
信機に送信される。よって、顧客からの通報に基づき、
車両の乗務員及び駅などの輸送監督部署は、走行中の車
両内の不審物の存在をいち早く知り、早期にその不審物
に対する対策を立てることができる。
【0022】また、本発明による顧客大量輸送車両内危
機管理システムでは、走行車両内で、顧客が飲食物や雑
誌等の購入を希望するときは、携帯用無線発信機を操作
することにより、飲食物や雑誌等の購入を希望すること
を示す信号を無線で発信する。この携帯用無線発信機か
らの信号は、乗務員用車両内に備えられた受信機により
受信される。よって、乗務員用車両内の乗務員は、飲食
物や雑誌等の購入を希望する顧客の存在を知ることがで
き、その顧客の居る車両に対して販売員を派遣するなど
顧客のニーズに対して迅速な対応を行うことが可能にな
る。
【0023】また、本発明による顧客大量輸送車両内危
機管理システムでは、顧客用車両内において、飲食物や
雑誌等の購入を希望する顧客は、車両内の複数箇所に予
め備え付けられた発信機を操作して、飲食物や雑誌等の
購入を希望することを示す信号を発信する。すると、そ
の信号は、乗務員用車両内に備え付けられた受信機によ
り受信される。よって、乗務員用車両内の乗務員は、飲
食物や雑誌等の購入を希望する顧客の存在を知ることが
でき、その顧客の居る車両に対して販売員を派遣するな
ど顧客のニーズに対して迅速な対応を行うことが可能に
なる。
【0024】また本発明による顧客大量輸送車両内危機
管理システムでは、走行中の車両内で急病人が発生した
などの緊急事態の発生(他に、痴漢の発生や不審物の存
在なども、ここで言う緊急事態の発生に含まれる)を発
見した顧客は、前記の携帯用無線発信機によりその緊急
事態の発生の事実を、前記顧客用車両内の第1の受信機
及び前記乗務員用車両内の第2の受信機を介して、乗務
員に通報することができる。よって、顧客が自らイニシ
アチブをとって、車両内の緊急事態への対処を早急に講
ずるように、乗務員に働きかけることができる。
【0025】また本発明による顧客大量輸送車両内危機
管理システムでは、走行中の車両内で急病人が発生した
などの緊急事態の発生(他に、痴漢の発生や不審物の存
在なども、ここで言う緊急事態の発生に含まれる)を発
見した顧客は、前記の予め車両内に備え付けられた備え
付け発信機により、その緊急事態の発生の事実を、前記
乗務員用車両内の受信機を介して、乗務員に通報するこ
とができる。よって、顧客が自らイニシアチブをとっ
て、車両内の緊急事態への対処を早急に講ずるように、
乗務員に働きかけることができる。
【0026】また、本発明による顧客大量輸送車両内危
機管理システムでは、顧客用車両内で痴漢の被害が発生
しているときに、顧客が車両内に備え付けられた発信機
を操作することにより、痴漢の被害の発生を乗務員車両
内の乗務員に直ちに知らせると共に、車両内に備えられ
たスピーカから「痴漢被害が発生している」旨の内容を
含む音声を出力させられるようになる。
【0027】また、本発明による顧客大量輸送車両内危
機管理システムでは、顧客用車両内に備えられた撮像手
段からの信号に基づいて車両内の状況を表示手段に表示
させるようにしているので、乗務員車両内の乗務員は、
顧客用車両内の状況を画像によりリアルタイムに把握す
ることが可能になる。
【0028】また、本発明による顧客大量輸送車両内危
機管理システムでは、顧客から信号が発せられたとき、
前記複数備えられた撮像手段の中の前記の信号が発せら
れた場所に近い撮像手段からの信号に基づいて、顧客用
車両内の状況を前記表示手段で表示するようにしている
ので、乗務員車両内の乗務員は、信号が発信された場所
の周囲の状況を、鮮明に把握することが可能になる。ま
た、乗務員は、誰がその信号を発したかをも把握できる
ようになり、「いたずら」による信号の発信を抑止する
ことが期待できる。また、その被害の状況を画像で記録
できるので、犯人逮捕後の証拠物件として利用すること
ができる。
【0029】またさらに、本発明による顧客大量輸送車
両内危機管理システムでは、顧客用車両内に、顧客用車
両内の音声を集音できるマイクを備え、このマイクから
の信号に基づいて顧客用車両内の音声を乗務員車両内に
出力するようにしているので、乗務員車両内の乗務員
は、顧客用車両内の状況を、音声によっても、リアルタ
イムに把握することが可能になる。また、従来より顧客
用車両内に備え付けられている放送用スピーカと前記の
マイクとを組み合わせることにより、顧客用車両内の顧
客と乗務員車両内の乗務員との間で、双方向で会話を交
わすことが可能になり、緊急の場合の適切な危機管理が
より容易になる。つまり、例えば、顧客が携帯用発信機
又は備え付け発信機から信号を発した場合で、乗務員が
直ちに現場に急行でないときは、乗務員から社内に例え
ば「どうしましたか」とか「どのような状況ですか」な
どの放送をその車両内に行い、顧客が例えば「急病人が
います」とか「火災です」などと発言すれば、その発言
内容は、前記マイクにより直ちに乗務員車両内に伝えら
れるので、乗務員は適切な指示を顧客に与えたり適切な
措置を採ることが可能になる。
【0030】
【実施例】
実施例1.次に、図1を参照して本発明の実施例1を説
明する。図1において、符号11は、電車等(地下鉄や
鉄道列車などを含む)の顧客用車両1内の女性顧客が携
帯している携帯用無線発信機である。この携帯用無線発
信機11は、女性顧客が前記車両1内で痴漢の被害に遭
遇しているときに、簡単な操作により、痴漢被害中であ
ることを示す信号を無線で発信できる。また符号12
は、顧客用車両1内に備えられ、前記携帯用無線発信機
11からの信号を受信する受信機である。また符号13
は、乗務員用車両2内に備えられ、前記受信機12から
の信号を受信する受信機である。また符号14は、前記
の受信機13からの信号に基づいて、前記の痴漢被害が
発生していることを示す信号が発信された顧客用車両1
内に備えられたスピーカ15に対して、「痴漢被害が発
生している」旨の内容を含む言葉を音声で出力するよう
に制御する制御装置(マイクロコンピュータなどで構成
されている)である。なお、この実施例1では、乗務員
用車両2内の前記制御装置14は、前記受信機12から
の信号に基づいて、痴漢被害が発生していることを示す
信号を、駅などの輸送監督部署内の受信機に送信するこ
とをも行うようにしている(こうすれば、駅などの輸送
監督部署では、その車両が駅に到着する前に、駅でその
犯罪者を逮捕するための準備をしておくことができ
る)。
【0031】次に、この実施例1の携帯用無線発信機1
1の構成を図9に基づいて説明する。この携帯用発信機
11は、駅の売店などで一般顧客用に販売できるもので
ある。この発信機11には、例えば、図9(a)に示す
ように、痴漢、不審物、急病、飲食、その他の顧客が乗
務員に通報したい情報の種類毎にそれぞれに対応したキ
ーが備えられている。女性顧客は、走行中の車両内にお
いて痴漢の被害に遭遇したときは、この発信機11のチ
カン(痴漢)に対応するキーを押すことにより、痴漢被
害が発生していることを示す信号を無線で発信させるこ
とができる。また、図9(b)は、他の携帯用発信機1
1の例を示すもので、これはテン・キーが備えられ、例
えば、痴漢被害の信号を発信したいときは“#12”、
不審物の存在を示す信号を発信したいときは“123”
など、発信したい信号に応じて、特定のキーを押し、そ
の上で、発信ボタン92を押すことにより、その希望す
る内容の信号が発信できるようになっている。なお、こ
の図9(b)の例では、LCD(液晶表示装置)が備え
られ、今押したキーにより発信される予定の信号の内容
が表示され、操作者はそれを眼で確認した上で、発信ボ
タン92を押すようにするのが望ましい。
【0032】以上の図9では、本実施例に使用される携
帯用発信機11の例を示しているが、この実施例1で使
用される携帯用発信機11はこれに限られるものではな
く、例えば、女性の身体に付けやすい指輪、ブレスレッ
ト、時計、胸の位置に付ける校章、胸の位置に付ける会
社マーク、靴、などに、発信機を内蔵させるようにして
もよい。
【0033】以上のように、この実施例1では、女性顧
客は、車両1内で痴漢の被害に遭遇したときは、前記携
帯用無線発信機11から、痴漢被害が発生していること
を示す信号を無線で発信する。この信号は、顧客用車両
1内に備えられた前記受信機12により受信される。ま
たこの受信機12による受信に基づいて、さらに、痴漢
被害発生を示す信号が、前記乗務員用車両2内に備えら
れた受信機13に送られる。制御装置14は、前記受信
機13からの出力に基づいて、前記の痴漢被害が発生し
ていることを示す信号が発信された車両内に備えられた
スピーカ15から、「痴漢被害が発生している」旨の内
容を含む言葉を音声で出力させる。
【0034】よって、女性顧客は、車両1内で痴漢の被
害を被ったときは、自らイニシアチブをとって、その事
実を乗務員に知らせることができる。また、女性顧客
は、車両1内で痴漢の被害を被ったときは、その事実を
乗務員に知らせてその乗務員を介して、その車両1内
に、「痴漢被害が発生している」旨の内容を含む言葉を
音声でスピーカ15から出力させることができる。しか
も、女性顧客の取る行動としては、単に、携帯用無線発
信機11を操作するだけなので、痴漢の犯罪者にはその
操作を知られることがなく、そのため痴漢の犯罪者から
の反撃を受ける恐れもないというメリットがある。な
お、上記の説明では、制御装置14は、前記受信機13
からの出力に基づいて、前記の痴漢被害が発生している
ことを示す信号が発信された車両内に備えられたスピー
カ15から、「痴漢被害が発生している」旨の内容を含
む言葉を音声で出力させるようにしているが、本発明で
はこれに限られるものではなく、制御装置14は、痴漢
被害の発生を知った乗務員の指令に基づいて、前記スピ
ーカ15から前記アナウンスを出力させるようにしても
よい。
【0035】実施例2.次に、本発明の実施例2を図2
に基づいて説明する。図2において、図1の共通する部
分には同一の符号を付している。図2において、符号2
1は、携帯用発信機11からの信号を受信した顧客用車
両1内の受信機12からの信号に基づいて、スピーカ1
5から痴漢被害が発生している旨のアナウンスを出力さ
せる制御装置である。また、符号22は、携帯用発信機
11からの信号を受信した乗務員用車両内2の受信機1
3からの信号に基づいて、痴漢被害が発生していること
を示す信号を駅などの輸送管理施設に送信(無線又は有
線送信で)するための制御装置である。なお、この実施
例2でも、携帯用発信機11は実施例1について説明し
たものと同様のものを使用できる。
【0036】以上のように、この実施例2では、女性顧
客は、車両1内で痴漢の被害に遭遇したときは、前記携
帯用無線発信機11から、痴漢被害が発生していること
を示す信号を無線で発信する。この信号は、顧客用車両
1内に備えられた前記受信機12で受信される。この受
信機12による受信に基づいて、さらに、痴漢被害発生
を示す信号が、前記乗務員用車両2内に備えられた受信
機13に送られる。また、制御装置21は、前記受信機
12からの信号に基づいて、前記の痴漢被害が発生して
いることを示す信号が発信された車両1内に備えられた
スピーカ15から、「痴漢被害が発生している」旨の内
容を含む言葉を音声で出力するようにスピーカ15を制
御する。また制御装置22は、携帯用発信機11からの
信号を受信した乗務員用車両内2の受信機13からの信
号に基づいて、痴漢被害が発生していることを示す信号
を駅などの輸送管理施設に送信(無線又は有線送信で)
する。
【0037】よって、女性顧客は、車両1内で痴漢の被
害を被ったときは、自らイニシアチブをとって、その事
実を乗務員に知らせると共に、その車両1内での前記ア
ナウンスを行って痴漢に対する威嚇を行うことができ
る。しかも、女性顧客としては、単に、携帯用無線発信
機11を操作するだけなので、痴漢の犯罪者にその操作
の行動を知られることがなく、またそれゆえに、痴漢の
犯罪者からの反撃を受ける恐れもないというメリットも
ある。
【0038】実施例3.次に本発明の実施例3を図3に
基づいて説明する。図3において、図1又は図2と共通
する部分には同一の符号を付している。図3において、
符号11は、顧客が前記車両1内で不審物を発見したと
きに、不審物が存在していることを示す信号を無線で発
信できる携帯用無線発信機である。また符号12は、顧
客用車両1内に備えられ、前記携帯用無線発信機11か
らの信号を受信する受信機12である。また符号13
は、乗務員用車両2内に備えられ、前記の受信機12か
らの信号を受信する受信機である。また符号22は、乗
務員用車両2内に備えられ、前記の受信機13による受
信に基づいて、不審物が存在することを示す信号を、駅
などの輸送監督部署内の受信機に送信する発信機であ
る。なお、前記の携帯用発信機11は、実施例1で説明
したものと同様のものを使用できる。
【0039】この実施例3では、以上のように構成され
ているので、爆発物や殺傷能力を有するサリンなどの化
学物質などの可能性がある不審物を顧客が発見したと
き、その顧客は、自己が携帯している携帯用無線発信機
11を操作して、不審物が存在することを示す信号を発
信する。その信号は、顧客用車両1内に備えられた受信
機12により受信される。この受信に基づいて、さら
に、不審物が存在することを示す信号が、乗務員用車両
2内に備えられた受信機13に送信される。また、この
受信に基づいて、乗務員用車両2内の発信機22から、
不審物が存在することを示す信号が、駅などの輸送監督
部署内の受信機に送信される。よって、顧客からの通報
に基づき、車両の乗務員及び駅などの輸送監督部署は、
走行中の車両内の不審物の存在をいち早く知り、早期に
その不審物に対する対策を立てることができる。特に、
顧客は携帯用の無線発信機11を操作するだけなので、
自己の動作を不審物を設置した者に知られることがない
ので、自己の安全がその者により脅かされる危険もな
い。
【0040】実施例4.次に本発明の実施例4を図4に
基づいて説明する。図4において、図1〜3と共通する
部分には同一の符号を付している。図4において、符号
41は、顧客用車両1内の所定の複数箇所、例えば各座
席42の端部などの位置に備え付けられた発信機で、不
審物を発見した顧客の操作により、不審物が存在するこ
とを示す信号を発信できる発信機である。また符号13
は、乗務員用車両2内に備えられ、前記の備え付けの受
信機41からの信号を受信する受信機である。また符号
22は、乗務員用車両2内に備えられ、前記の備え付け
受信機41からの信号に基づいて(さらに、この信号を
受けた受信機13からの信号に基づいて)、不審物が存
在することを示す信号を、駅などの輸送監督部署内の受
信機に送信する発信機である。なお、この座席42など
に備え付けられた発信機41は、例えば図10に示すよ
うに、痴漢、不審物、急病人、飲食、その他という5つ
の種類にそれぞれ対応する5つのキーが備えられてお
り、顧客はそれぞれの希望に応じて、該当するキーを操
作するようにしている。
【0041】この実施例4では、以上のように構成され
ているので、爆発物や殺傷能力を有するサリンなどの化
学物質などの可能性がある不審物を顧客が発見したと
き、その顧客は、座席42などの手近の場所に予め備え
られた発信機41を操作する。すると、その発信機41
から不審物が存在することを示す信号が発信され、その
信号は、乗務員用車両2内に備えられた受信機13で受
信される。また、この受信機13からの信号に基づい
て、乗務員用車両内の発信機22から、不審物が存在す
ることを示す信号が、駅などの輸送監督部署内の受信機
に送信される。よって、顧客からの通報に基づき、車両
の乗務員及び駅などの輸送監督部署は、走行中の車両内
の不審物の存在をいち早く知り、早期にその不審物に対
する対策を立てることができる。
【0042】なお、この実施例4では、前記受信機13
からの信号に基づいて、乗務員用車両内の発信機22か
ら、不審物が存在することを示す信号を、駅などの輸送
監督部署内の受信機に送信するようにしているが、それ
以外に、顧客用車両1内の発信機41からの信号を直接
この発信機22に接続して、受信機13を介することな
く、発信機41からの信号を直接に発信機22に送っ
て、この発信機41からの信号に基づいて、発信機22
から駅などに信号を発信させるようにしてもよい。ま
た、この実施例4の上記の説明では、発信機41は座席
42などに備え付けているが、座席に限られるものでは
なく、吊り革や窓の近くなど様々な場所に備え付けるこ
とができる。
【0043】実施例5.次に、本発明の実施例5を図5
に基づいて説明する。図5において図1〜4と共通する
部分には同一の符号を付している。図5において、符号
11は、顧客用車両1内で飲食物や雑誌等の購入を希望
する顧客の操作により、飲食物や雑誌等の購入を希望す
ることを示す信号を無線で発信できる携帯用無線発信機
である。また符号12は、顧客用車両1に備え付けら
れ、前記携帯用無線発信機11からの信号を受信する備
え付け受信機である。また符号13は、乗務員用車両2
内に備えられ、前記備え付け受信機12からの信号を受
信する受信機である。
【0044】この実施例5では、以上のように構成され
ているので、顧客用車両1内において、飲食物や雑誌等
の購入を希望する顧客は、自己が保有する携帯用発信機
11を操作して、飲食物や雑誌等の購入を希望すること
を示す信号を発信する。すると、その信号は、顧客用車
両1内の天井などに備えられた受信機12により受信さ
れる。この受信機12からは前記の飲食物や雑誌等を希
望することを示す信号が発信され、この信号は、乗務員
用車両2内に備え付けられた受信機13により受信され
る。よって、乗務員用車両2内の乗務員は、飲食物や雑
誌等の購入を希望する顧客の存在を知ることができ、そ
の顧客の居る車両に対して販売員を派遣するなど顧客の
ニーズに対して迅速な対応を行うことが可能になる。
【0045】実施例6.次に、本発明の実施例6を図6
に基づいて説明する。図6において、図1〜5までと共
通する部分には同一の符号を付している。図6におい
て、符号41は、顧客用車両1内の座席42等に備え付
けられ、飲食物や雑誌等の購入を希望する顧客の操作に
より、飲食物や雑誌等の購入を希望することを示す信号
を発信できる備え付け発信機である。また符号13は、
乗務員用車両2内に備えられ、前記の備え付け発信機4
1からの信号を受信する受信機である。
【0046】この実施例6は、以上のように構成されて
いるので、顧客用車両1内において、飲食物や雑誌等の
購入を希望する顧客は、車両内の複数箇所に予め備え付
けられた発信機41を操作して、飲食物や雑誌等の購入
を希望することを示す信号を発信する。この信号は、乗
務員用車両1内に備え付けられた受信機13により受信
される。よって、乗務員用車両2内の乗務員は、飲食物
や雑誌等の購入を希望する顧客の存在を知ることがで
き、その顧客の居る車両に対して販売員を派遣するなど
顧客のニーズに対して迅速な対応を行うことが可能にな
る。
【0047】実施例7.次に本発明の実施例7を図7に
基づいて説明する。図7において、図1〜6におけると
共通する部分には同一の符号を付している。図7におい
て、符号11は、顧客が所定の信号を発信できる携帯用
無線発信機である。また符号12は、顧客用車両1内に
備えられ、前記携帯用無線発信機11からの信号を受信
する受信機である。また符号13は、乗務員用車両1内
に備えられ、前記受信機12からの信号を受信する受信
機である。
【0048】この実施例7では、以上のように構成され
ているので、走行中の車両内で急病人が発生したなどの
緊急事態の発生を発見した顧客は、前記の携帯用無線発
信機11により、その緊急事態の発生の事実を、前記顧
客用車両1内の受信機12及び前記乗務員用車両2内の
受信機13を介して、乗務員に通報することができる。
よって、顧客が自らイニシアチブをとって、車両内の緊
急事態への対処を早急に講ずるように、乗務員に働きか
けることができる。
【0049】実施例8.次に本発明の実施例8を図8に
基づいて説明する。図8において、図1〜7におけると
共通する部分には同一の符号を付している。図8におい
て、符号41は、顧客用車両1の座席42などに備え付
けられ、顧客が緊急事態の発生を示す信号を発信できる
備え付け発信機である。また符号13は、乗務員用車両
2内に備えられ、前記備え付け発信機41からの信号を
受信する受信機である。
【0050】この実施例8では、以上のように構成され
ているので、走行中の車両内で急病人が発生したなどの
緊急事態の発生を発見した顧客は、前記の予め車両内に
備え付けられた備え付け発信機41により、その緊急事
態の発生の事実を、前記乗務員用車両内の受信機13を
介して、乗務員にいち早く通報することができる。よっ
て、顧客が自らイニシアチブをとって、車両内の緊急事
態への対処を早急に講ずるように、乗務員に働きかける
ことができる。
【0051】実施例9.次に、図11は本発明の実施例
9を示す図である。図において、41は、顧客用車両1
内の座席横などの所定の複数箇所に備え付けられ、女性
顧客が前記車両内で痴漢の被害に遭遇しているときに、
その女性顧客又は他の顧客が「痴漢被害が発生してい
る」ことを示す信号を発信できる備え付け発信機、13
は、乗務員用車両2内に備えられ、前記の備え付け発信
機41からの信号を受信する備え付け受信機、22は、
この受信機13からの信号に基づいて、駅などの車両外
の本部に通報するための送信機である。
【0052】また、図において、111は、前記受信機
13からの信号に基づいて、スピーカ112を制御して
所定の音声を発生させるための制御装置(増幅器などを
含む)である。すなわち、この制御装置111は、前記
受信機13による受信に基づいて、前記の痴漢被害が発
生していることを示す信号が発信された車両1内に備え
られたスピーカ112から、「痴漢被害が発生してい
る」旨の内容を含む言葉を音声で出力するようにしてい
る。
【0053】実施例10.次に、図12は本発明の実施
例10を示す図で、顧客用車両1と乗務員用車両2と
を、車両の屋根側から下方に透視して見た図である。図
において、123は、各顧客用車両1内の座席横などに
備え付けられた発信機である。また124は、各顧客が
携帯している小型の携帯用無線発信機である。これらの
発信機123又は124からの信号は、図示省略してい
る車両1内の受信機により受信され、この受信機から乗
務員用車両2内の受信装置に送信されるようになってい
る。
【0054】よって、各顧客は、痴漢の被害を発見した
とき、爆発物などの可能性がある不審物を発見したと
き、飲食物や雑誌等の購入を希望するとき、又は急病人
の発生や火災の発生などの緊急事態が発生したときなど
に、前記の発信機123又は無線発信機124を操作し
て、乗務員用車両2内の乗務員に、前記の各情報を通報
することができる。あるいは、どのような内容かまでは
通報できなくても、「とにかくこちらの車両で何らかの
事態が発生したので、直ちに来て欲しい」という趣旨の
信号を発することができる。
【0055】また図12において、121は、車両の4
隅と中央と車両の長手方向の両側部中央との計6カ所
(いずれも天井側)に備え付けられた、撮像手段として
のCCDカメラである。これらの計6個のCCDカメラ
121は、すべて顧客用車両1内に備えられた制御用コ
ンピュータ125に接続されている(接続配線について
は図示を省略している)。よって、前記の各CCDカメ
ラ121により撮像された映像は、全てこの制御用コン
ピュータ125にデジタルデータとして蓄積されるよう
になっている。
【0056】また、この制御用コンピュータ125は、
乗務員用車両2に備えられたコンピュータ126に接続
されており、前記CCDカメラ121からの画像データ
は、コンピュータ125からこのコンピュータ126に
送られるようになっている。よって、乗務員用車両2内
の乗務員は、このコンピュータ126に入力された画像
データを表示装置126aに出力することにより、顧客
用車両1内の状況を、リアルタイムに把握できるように
なっている。また、前記CCDカメラ121からの画像
信号は、コンピュータ126を介して、駅などの車両外
の本部にも、送信されるようになっている。
【0057】また、図において、122は、顧客用車両
1の天井側の2カ所に備えられたマイクである。このマ
イク122は、増幅器122aなどを介して乗務員用車
両2内のスピーカ127に接続されている。よって、乗
務員用車両2内の乗務員は、このスピーカ127からの
出力により、随時、顧客用車両1内の状況を(画像だけ
でなく)音声によっても、リアルタイムに把握すること
ができるようになっている。また、前記マイク122か
らの音声信号は、スピーカ127に供給されるだけでな
く、駅などの車両外の本部にも、送信されるようになっ
ている。
【0058】また図において、乗務員用車両2にはマイ
ク128が備えられており、このマイク128からの音
声が、増幅器128aなどを介して各顧客用車両1内に
備えられたスピーカ129から出力できるようになって
いる。よって、このマイク128及びスピーカ129
と、前記顧客用車両1内のマイク122とを組み合わせ
ることにより、乗務員用車両2内の乗務員と顧客用車両
1内の顧客とが、互いに距離的に離れていても、双方向
でリアルタイムに会話をすることができるようになって
いる。
【0059】例えば、顧客用車両1内で急病人や火災な
どの緊急事態が発生したとき、顧客は備え付けの発信機
123を操作して、そのことを乗務員用車両2内の乗務
員に知らせる。すると、乗務員用車両2内の乗務員は、
表示装置126aによりその顧客用車両1内の状況を画
像で把握すると共に、前記スピーカ127によりその顧
客用車両1内の状況を音声でも把握する。そして、例え
ば、乗務員は、マイク128及びスピーカ129を使用
して、「どうされましたか」などの問いかけを顧客用車
両1内に発することができる。すると、顧客の側では、
前記マイク122を使用して、「実はこれこれの状況
で、必要な指示をして欲しい(あるいは、直ちに、何々
を支給して欲しい)」などの返答を乗務員に返すことが
できる。また、乗務員側では、この顧客からの返答に応
じて必要な指示を与えたり、必要な措置を採ることがで
きる。また、例えば、急病人が発生したときは、顧客側
では、このマイク122を使用して「至急、医師を派遣
して欲しい」と乗務員に伝えることができ、乗務員の側
からは、各顧客用車両1内に「〇号車両で急病人が発生
したので医師の方はおられませんか」という呼びかけを
することが可能であり、その呼びかけを聞いた医師の側
では、前記マイク122を使用して、ここにいる旨の情
報を直ちに乗務員を知らせることができる。このよう
に、顧客用車両1内にもマイク122を設けることによ
り、乗務員用車両2内の乗務員と顧客用車両1内の顧客
とが、互いにリアルタイムで双方向に対話をすることが
可能になるので、緊急時の対処などがよりスムーズに行
われるようになる。
【0060】また、顧客用車両1内で、ある女性顧客が
痴漢の被害に遭遇したとき、その女性顧客は、携帯用発
信機124を操作することにより、乗務員用車両2内の
乗務員にそのことを知らせる。この顧客からの信号が発
せられると、コンピュータ125は、その信号が発せら
れた場所に近い場所に設置されているCCDカメラ12
1a及び121bを判別して、そのCCDカメラ121
a及び121bからの画像データをその旨の印をつけて
コンピュータ126に送る。コンピュータ126では、
特にこの印をつけられた画像データを拡大して表示装置
126aで表示する。
【0061】よって、乗務員側では、発信された携帯用
発信機124の場所に比較的近いCCDカメラ121a
及び121bからの画像データに基づいて、表示装置1
26aで被害の状況を確認し、痴漢犯人の逮捕などの必
要な措置を採るようにする。また、この画像データは、
コンピュータ126内の記録装置に記録され、痴漢犯人
の逮捕の場合の有効な証拠物件となる。また、実際に痴
漢の被害を受けている女性からの通報だけでなく、その
被害を発見した顧客からでも、備え付けの発信機123
を操作することにより、乗務員にそのことを知らせるこ
とができる。この場合も、乗務員は、その信号が発信さ
れた発信機123の近傍のCCDカメラ121からの画
像データに基づいて、本当に被害が発生しているかどう
かを確認することができるし、その画像データを記録し
た装置を犯人逮捕後の証拠物件とすることができる。な
お、前述のように一つの顧客用車両1内において複数の
発信機の中のどの発信機から信号が発信されたのかをコ
ンピュータ125が判別することは、例えば、無線電波
の受信指向性のある受信機を車両1内の複数箇所に設け
て、どの受信機が受信したかを判別することなどによ
り、可能である。また備え付け発信機123はそれぞれ
識別コードを付与することにより、どこから信号が発せ
られたかは容易に把握できる。
【0062】なお、この実施例では、痴漢被害などを示
す信号が発信された場合に、乗務員は画像データでそれ
を確認することができるので、もし顧客が「いたずら」
で痴漢被害の信号を発信した場合には、乗務員はそれが
「いたずら」であることを容易に認識できるので、「い
たずら」に振り回されることがなくなる。また、どの顧
客が「いたずら」で発信したかも、CCDカメラ121
に写すことにより分かるので、「いたずら」の抑止も期
待できる。
【0063】なお、以上のCCDカメラ121やマイク
122などをのメリットは、痴漢被害や急病人などの緊
急事態の発生の場合だけでなく、顧客が不審物を発見し
た場合や顧客が飲食物や雑誌などを緊急に必要とする場
合などにも、利用することができる。
【0064】実施例11.次に図13は、本発明の実施
例11を示す図で、車両を屋根側から透視して見た図で
ある。図13において、123は備え付けの発信機、1
24は携帯用の発信機である。また、133は車両の天
井に備え付けられたレール、131はこのレール133
に載せられたCCDカメラ、132はCCDカメラ13
1に取り付けられたマイクである。この実施例11で
は、CCDカメラ131及びマイク132は、図示しな
い駆動装置により、前記レール133上を、図の左右方
向に移動できるようになっている。前述のように、一つ
の顧客用車両1内において、複数の発信機124,12
3の中のどの発信機から信号が発信されたのかを判別す
ることは、例えば、無線受信指向性のある受信機を複数
設けて、どの受信機が受信したかにより(また備え付け
発信機の場合はその発信機の識別コードにより)、どの
場所から信号が発信されたかを判別することなどによ
り、可能である。そこで、この実施例10では、どの発
信機から信号が発信されたかをコンピュータ125が判
別すると、コンピュータ125からの指令に基づいて、
その発信機123又は124の近くまで、駆動装置によ
り、CCDカメラ131及びマイク132が移動するよ
うになっている。よって、このCCDカメラ131とマ
イク132からは、常に、信号が発信された場所の近傍
の状況が、それぞれ画像データと音声データとが得られ
るようになっている。なお、このレール133は車両の
進行方向に延びているが、これとともに、進行方向と直
交する方向に延びるようにして、CCDカメラ131を
車両1内で前後左右に動かすようにしてもよい。
【0065】そして、これらの画像データと音声データ
とは、顧客用車両1内のコンピュータ125に送られ、
コンピュータ125からさらに乗務員用車両2内のコン
ピュータ126に送られる。乗務員用車両2内の乗務員
は、このコンピュータ126に送られたデータに基づい
て、表示装置126a及びスピーカ126bから、現場
の生の状況を画像及び音声で知ることができる。また、
この画像と音声のデータは、コンピュータ126から駅
等の車両外の本部にも送信される。
【0066】
【発明の効果】本発明による顧客大量輸送車両内危機管
理システムでは、女性顧客は、車両内で痴漢の被害を被
ったときは、携帯用無線発信機を操作するという極めて
簡単な動作により、自らイニシアチブをとって、その事
実を乗務員に知らせることができる。また、女性顧客
は、車両内で痴漢の被害を被ったときは、乗務員に知ら
せると共に、その車両内に「痴漢被害が発生している」
旨の内容を含む言葉を音声でスピーカから出力させるこ
とができる。しかも、女性顧客の取る行動としては、単
に、携帯用無線発信機を操作するだけなので、痴漢の犯
罪者にはその操作の行動を知られることはまずなく、そ
のため、痴漢の犯罪者からの反撃を受ける恐れもないと
いうメリットもある。
【0067】また本発明による顧客大量輸送車両内危機
管理システムでは、女性顧客は、車両内で痴漢の被害を
被ったときは、携帯用無線発信機を操作するという極め
て簡単な動作により、自らイニシアチブをとって、その
事実を乗務員に知らせることができる。また、携帯用無
線発信機を操作するという極めて簡単な動作により、そ
の車両内で「痴漢被害が発生している」旨の内容を含む
アナウンスを行って痴漢に対する威嚇を行うことができ
る。しかも、女性顧客としては、単に、携帯用無線発信
機を操作するだけなので、痴漢の犯罪者にその操作を知
られることがなく、またそれゆえに、痴漢の犯罪者から
の反撃を受ける恐れもないというメリットもある。
【0068】また本発明による顧客大量輸送車両内危機
管理システムでは、爆発物や殺傷能力を有するサリンな
どの化学物質などの可能性がある不審物を顧客が発見し
たとき、その顧客は、自己が携帯している携帯用無線発
信機を操作することにより、不審物が存在することを、
乗務員用車両内の乗務員や駅などの輸送監督部署に通報
することが可能になる。よって、この顧客からの通報に
基づき、車両の乗務員及び駅などの輸送監督部署は、走
行中の車両内の不審物の存在をいち早く知り、早期にそ
の不審物に対する対策を立てることができる。また、顧
客は携帯用の無線発信機を操作するだけなので、自己の
動作を不審物を設置した者に知られることがないので、
自己の安全がその者により脅かされる危険もない。
【0069】また本発明による顧客大量輸送車両内危機
管理システムでは、爆発物や殺傷能力を有するサリンな
どの化学物質などの可能性がある不審物を発見した顧客
からの乗務員への通報が可能になるので、この顧客から
の通報に基づき、車両の乗務員や駅などの輸送監督部署
では、走行中の車両内の不審物の存在をいち早く知り、
早期にその不審物に対する対策を立てることができるよ
うになる。
【0070】さらに、本発明による顧客大量輸送車両内
情報管理システムでは、走行中の顧客用車両内で、顧客
が飲食物や雑誌等の購入を希望するときは、携帯用無線
発信機を操作することにより、乗務員用車両内の乗務員
に、飲食物や雑誌等の購入を希望する顧客の存在を知ら
せることができる。よって、乗務員が、その顧客の居る
車両に対して販売員を派遣するなど顧客のニーズに対し
て迅速な対応を行うことが可能になる。
【0071】さらにまた、本発明による顧客大量輸送車
両内情報管理システムでは、走行中の顧客用車両内にお
いて、顧客が飲食物や雑誌等の購入を希望するときは、
車両内の複数箇所に予め備え付けられた発信機を操作す
ることにより、乗務員用車両内の乗務員に、飲食物や雑
誌等の購入を希望する顧客の存在を知らせることができ
る。よって乗務員は、その顧客の居る車両に対して販売
員を派遣するなど顧客のニーズに対して迅速な対応を行
うことが可能になる。
【0072】また本発明による顧客大量輸送車両内危機
管理システムでは、走行中の車両内で急病人が発生した
などの緊急事態の発生(他に、痴漢の発生や不審物の存
在なども、ここで言う緊急事態の発生に含まれる)を発
見した顧客は、前記の携帯用無線発信機によりその緊急
事態の発生の事実を、前記顧客用車両内の第1の受信機
及び前記乗務員用車両内の第2の受信機を介して、乗務
員に通報することができる。よって、顧客が自らイニシ
アチブをとって、車両内の緊急事態への対処を早急に講
ずるように、乗務員に働きかけることができる。
【0073】また本発明による顧客大量輸送車両内危機
管理システムでは、走行中の車両内で急病人が発生した
などの緊急事態の発生(他に、痴漢の発生や不審物の存
在なども、ここで言う緊急事態の発生に含まれる)を発
見した顧客は、前記の予め車両内に備え付けられた備え
付け発信機により、その緊急事態の発生の事実を、前記
乗務員用車両内の受信機を介して、乗務員に通報するこ
とができる。よって、顧客が自らイニシアチブをとっ
て、車両内の緊急事態への対処を早急に講ずるように、
乗務員に働きかけることができる。
【0074】また、本発明による顧客大量輸送車両内危
機管理システムでは、顧客用車両内で痴漢の被害が発生
しているときに、顧客側から容易に乗務員に通報するこ
とができるので、痴漢被害の防止と予防が可能になる。
特に、備え付けの発信機によっても通報が可能になるの
で、携帯用発信機を所持していない顧客でも通報が可能
になる。
【0075】また、本発明による顧客大量輸送車両内危
機管理システムでは、顧客用車両内に備えられた撮像手
段からの信号に基づいて車両内の状況を表示手段に表示
させるようにしているので、乗務員車両内の乗務員は、
顧客用車両内の状況をリアルタイムで把握することがで
き、危機管理がよりスムーズに行えるようになる。
【0076】また、本発明による顧客大量輸送車両内危
機管理システムでは、顧客から信号が発せられたとき、
前記複数備えられた撮像手段の中の前記の信号が発せら
れた場所に近い撮像手段からの信号に基づいて、顧客用
車両内の状況を前記表示手段で表示するようにしている
ので、乗務員車両内の乗務員は、信号が発信された場所
の周囲の状況を、鮮明に把握することが可能になる。ま
た、その現場の状況を画像で記録できるので、後日の証
拠物件としても活用できる。また、その信号が発信され
た場所の近傍の画像が得られるので、誰が信号を発した
かをも知ることができる。よって、「いたずらで信号が
発せられたかどうか」「誰がいたずらで発信したか」を
も知ることができるようになり、「いたずら」に振り回
されることがなくなり、「いたずら」を抑止することも
できるようになる。
【0077】またさらに、本発明による顧客大量輸送車
両内危機管理システムでは、顧客用車両内に、顧客用車
両内の音声を集音できるマイクを備え、このマイクから
の信号に基づいて顧客用車両内の音声を乗務員車両内に
出力するようにしているので、乗務員車両内の乗務員
は、顧客用車両内の状況を、音声によっても、リアルタ
イムで把握することが可能になる。また、従来より顧客
用車両内に備え付けられている放送用スピーカと前記の
マイクとを組み合わせることにより、顧客用車両内の顧
客と乗務員車両内の乗務員との間で、双方向で会話を交
わすことが可能になり、緊急の場合の適切な危機管理が
より容易になる。つまり、例えば、顧客が携帯用又は備
え付けの発信機から信号を発した場合で、乗務員が直ち
に現場に急行でないときは、乗務員から社内に例えば
「どうしましたか」とか「どのような状況ですか」など
の放送をその車両内に行い、顧客が例えば「急病人がい
ます」とか「火災です」などと発言すれば、その発言内
容は、前記マイクにより直ちに乗務員車両内に伝えられ
るので、乗務員は適切な指示を顧客に与えたり適切な措
置を採ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の構成及び動作を説明するた
めの概念図である。
【図2】本発明の実施例2の構成及び動作を説明するた
めの概念図である。
【図3】本発明の実施例3の構成及び動作を説明するた
めの概念図である。
【図4】本発明の実施例4の構成及び動作を説明するた
めの概念図である。
【図5】本発明の実施例5の構成及び動作を説明するた
めの概念図である。
【図6】本発明の実施例6の構成及び動作を説明するた
めの概念図である。
【図7】本発明の実施例7の構成及び動作を説明するた
めの概念図である。
【図8】本発明の実施例8の構成及び動作を説明するた
めの概念図である。
【図9】本発明における携帯用無線発信機の例を示す図
である。
【図10】本発明における座席等への備え付け発信機の
例を示す図である。
【図11】本発明の実施例9の構成及び動作を説明する
ための概念図である。
【図12】本発明の実施例10の構成及び動作を説明す
るための概念図である。
【図13】本発明の実施例11の構成及び動作を説明す
るための概念図である。
【符号の説明】
1 顧客用車両 2 乗務員用車両 11,124 携帯用無線発信機 12,13 受信機 21,22 制御装置 41,123 備え付け発信機 42 座席 121,131 CCDカメラ 122,128,132 マイク 125,126 コンピュータ 126a 表示装置 126b,127,129 スピーカ 133 レール

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電車又は地下鉄等の多数の顧客を輸送す
    る顧客大量輸送車両内の危機管理のためのシステムであ
    って、 女性顧客が前記車両内で痴漢の被害に遭遇しているとき
    に、痴漢被害が発生していることを示す信号を無線(光
    無線を含む。以下同じ)で発信できる携帯用無線発信機
    と、 顧客用車両内に備えられ、前記携帯用無線発信機からの
    信号を受信する第1の受信機と、 乗務員用車両内に備えられ、前記第1の受信機からの信
    号を受信する第2の受信機と、 前記第2の受信機による受信に基づいて、前記の痴漢被
    害が発生していることを示す信号が発信された車両内に
    備えられたスピーカを、「痴漢被害が発生している」旨
    の内容を含む言葉を音声で出力するように制御する制御
    手段と、から成る顧客大量輸送車両内危機管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 電車又は地下鉄等の多数の顧客を輸送す
    る顧客大量輸送車両内の危機管理のためのシステムであ
    って、 女性顧客が前記車両内で痴漢の被害に遭遇しているとき
    に、痴漢被害が発生していることを示す信号を無線で発
    信できる携帯用無線発信機と、 顧客用車両内に備えられ、前記携帯用無線発信機からの
    信号を受信する第1の受信機と、 乗務員用車両内に備えられ、前記第1の受信機からの信
    号を受信する第2の受信機と、 前記携帯用無線発信機からの信号を受信した前記第1の
    受信機からの信号に基づいて、その信号が発信された車
    両内に備えられたスピーカから、「痴漢被害が発生して
    いる」旨の内容を含む言葉を音声で出力させる制御手段
    と、から成る顧客大量輸送車両内危機管理システム。
  3. 【請求項3】 電車又は地下鉄等の多数の顧客を輸送す
    る顧客大量輸送車両内の危機管理のためのシステムであ
    って、 顧客が前記車両内で不審物を発見したときに、不審物が
    存在していることを示す信号を無線で発信できる携帯用
    無線発信機と、 顧客用車両内に備えられ、前記携帯用無線発信機からの
    信号を受信する第1の受信機と、 乗務員用車両内に備えられ、前記の第1の受信機からの
    信号を受信する第2の受信機と、 乗務員用車両内に備えられ、前記の第2の受信機による
    受信に基づいて、不審物が存在することを示す信号を、
    駅などの輸送監督部署内の受信機に送信する発信機と、
    から成る顧客大量輸送車両内危機管理システム。
  4. 【請求項4】 電車又は地下鉄等の多数の顧客を輸送す
    る顧客大量輸送車両内の危機管理のためのシステムであ
    って、 顧客用車両内の所定の複数箇所に備え付けられ、不審物
    を発見した顧客の操作により、不審物が存在することを
    示す信号を発信できる備え付け発信機と、 乗務員用車両内に備えられ、前記の備え付け受信機から
    の信号を受信する備え付け受信機と、 乗務員用車両内に備えられ、前記の備え付け受信機によ
    る受信に基づいて、不審物が存在することを示す信号
    を、駅などの輸送監督部署内の受信機に送信する発信機
    と、から成る顧客大量輸送車両内危機管理システム。
  5. 【請求項5】 電車又は地下鉄等の多数の顧客を輸送す
    る顧客大量輸送車両内の危機管理のためのシステムであ
    って、 顧客用車両内で飲食物や雑誌等の購入を希望する顧客の
    操作により、飲食物や雑誌等の購入を希望することを示
    す信号を無線で発信できる携帯用無線発信機と、 顧客用車両に備え付けられ、前記携帯用無線発信機から
    の信号を受信する備え付け受信機と、 乗務員用車両内に備えられ、前記備え付け受信機からの
    信号を受信する受信機と、から成る顧客大量輸送車両内
    危機管理システム。
  6. 【請求項6】 電車又は地下鉄等の多数の顧客を輸送す
    る顧客大量輸送車両内の危機管理のためのシステムであ
    って、 顧客用車両内に備え付けられ、飲食物や雑誌等の購入を
    希望する顧客の操作により、飲食物や雑誌等の購入を希
    望することを示す信号を発信できる備え付け発信機と、 乗務員用車両内に備えられ、前記の備え付け発信機から
    の信号を受信する受信機と、から成る顧客大量輸送車両
    内危機管理システム。
  7. 【請求項7】 電車又は地下鉄等の多数の顧客を輸送す
    る顧客大量輸送車両内の危機管理のためのシステムであ
    って、 顧客が急病人の発生などの緊急事態の発生を示す信号を
    発信できる携帯用無線発信機と、 顧客用車両内に備えられ、前記携帯用無線発信機からの
    信号を受信する第1の受信機と、 乗務員用車両内に備えられ、前記第1の受信機からの信
    号を受信する第2の受信機と、から成る顧客大量輸送車
    両内危機管理システム。
  8. 【請求項8】 電車又は地下鉄等の多数の顧客を輸送す
    る顧客大量輸送車両内の危機管理のためのシステムであ
    って、 顧客用車両内の複数箇所に備え付けられ、顧客が急病人
    の発生などの緊急事態の発生を示す信号を発信できる備
    え付け発信機と、 乗務員用車両内に備えられ、前記備え付け発信機からの
    信号を受信する受信機と、から成る顧客大量輸送車両内
    危機管理システム。
  9. 【請求項9】 電車又は地下鉄等の多数の顧客を輸送す
    る顧客大量輸送車両内の危機管理のためのシステムであ
    って、 顧客用車両内の所定の複数箇所に備え付けられ、女性顧
    客が前記車両内で痴漢の被害に遭遇しているときに、痴
    漢被害が発生していることを示す信号を発信できる備え
    付け発信機と、 乗務員用車両内に備えられ、前記の備え付け発信機から
    の信号を受信する備え付け受信機と、 前記備え付け受信機による受信に基づいて、前記の痴漢
    被害が発生していることを示す信号が発信された車両内
    に備えられたスピーカから、「痴漢被害が発生してい
    る」旨の内容を含む言葉を音声で出力するための音声発
    生手段と、を含む顧客大量輸送車両内危機管理システ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項1から9までのいずれかにおい
    て、 顧客用車両内に備えられ、顧客用車両内の状況を撮像で
    きる撮像手段と、 乗務員用車両内に備えられ、前記撮像手段からの信号に
    基づいて顧客用車両内の状況を表示できる表示手段と、
    をさらに含む、顧客大量輸送車両内危機管理システム。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記撮像手段は複数個備え付けられており、 前記表示手段は、顧客から信号が発せられたとき、その
    信号が発せられた場所に近い撮像手段からの信号に基づ
    いて顧客用車両内の状況を表示するものである、顧客大
    量輸送車両内危機管理システム。
  12. 【請求項12】 請求項1から12までのいずれかにお
    いて、 顧客用車両内に備えられ、顧客用車両内の音声を集音で
    きるマイクと、 乗務員用車両内に備えられ、前記マイクからの信号に基
    づいて顧客用車両内の音声を出力できるスピーカと、を
    さらに含む、顧客大量輸送車両内危機管理システム。
JP18795995A 1995-05-29 1995-06-30 顧客大量輸送車両内危機管理システム Pending JPH0950586A (ja)

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