【発明の詳細な説明】
予め形成された自己接着結び目構造技術分野
本発明は、一般的には、予め形成された結び目構造に関する。背景技術
予め製造された結び目構造についてのデザインは、従来技術として公知である
。たとえば、米国特許第3,637,455号、第3,954,212号、第4,3
29,382号、第4,476,168号および第4,515,837号があり、こ
れらの内容は、本書中に参照として含まれている。このような結び目構造10は
、リボンまたはリボンのような材料で構成され、図1および2に示されたように
、ベース部14を形成する共通位置に(たとえば、ステープル13によって)互い
に固定された複数のループ12を有する結び目部材11を有する。ループ12の
数、寸法および相対位置は、種々の所望の結び目形状を達成することを可能にす
る。
ある場合には、このように予め形成された結び目構造は、補強シート15を備
える。補強シート15は、ボール紙のような適した材料で構成され、図2によく
示されたように、結び目構造のベース部14に(ループ12をたとえばステープ
ル13によって都合よく)共通に取り付けられる。所定長さの感圧接着剤テープ(
図示せず)は、予め形成された結び目構造をパッケージに固定するために使用さ
れることができる。しかし、このアプローチは、結び目構造を対象物に固定する
ために所定長さの感圧接着剤を別に準備することが必要であるので、完全に都合
がよいという訳ではない。また、テープが見えて、パッケージの外観を損なうか
もしれない。
あるいは、補強シート15は、結び目構造ベース部14から離れる方向に向け
られた補強シートの表面17の感圧接着剤層を、都合よく、備えることができる
。感圧接着剤層は、一般に、使用前に取り外し可能なライナ18によって覆われ
ている。露出された感圧接着剤は、ギフトパッケージのような対象物に結び目構
造を接着するために、用いられることができる。
以前には、このような感圧接着剤は、表面に適用後に“永久的に”接着するも
の
であり、相対的に短い“滞留時間”であったが、結び目構造は、結び目構造また
はパッケージまたはその両方に損傷を引き起こすことなしに、パッケージから取
り外されることが不可能である。これは、結び目構造の再配置または再使用を妨
げる。
また、よくあることだが、予め形成された結び目構造と連係して都合のよい配
置に、リボンバンドをギフトパッケージに固定することが望ましい。このように
ギフトパッケージを構成することは、予め形成された結び目構造が準備され、次
に、パッケージに取り付けられることを必要とし、その後、所定の長さのリボン
が準備されてギフトパッケージに別に取り付けられることを必要とする。同様に
、別の長さの感圧接着剤テープが、ギフトパッケージにリボンを固定するために
備えられることが必要であるならば、便利さが減少し、リボンはパッケージまた
は結び目構造に対して都合よく再配置されることができないであろう。
また、図3および4に示されたように、対象物に結び目構造を取り付けるのに
役立てるために、代わりの形状10'の予め形成された結び目構造に対して中間
位置において所定長さのリボン19を(たとえば、ループ12と補強シート15
とともにステープル13によって)取り付けることが知られている。既に説明し
たように、これは、結び目構造10'およびリボン19の組み合わせを対象物に
固定するために、所定長さの感圧接着剤テープ(図示せず)のような、別の手段を
準備することを必要とする。
“プルボウ(Pull Bows)”と呼ばれる自己形成する結び目構造を設計すること
は、図1〜4に示された予め形成された結び目構造の代わりとして、公知技術で
ある。このような自己形成結び目構造は、米国特許第3,637,455号、第3
,954,212号、第4,329,382号、第4,476,168号および第4,
515,837号に開示されていて、それらの内容は本書中に含まれている。図
5〜7に示されたように、このようなプルボウ20は、2つのリボンバンド21
a,21bを含んでいる。一対の引き紐22a,22bは、リボンバンドの間に介在さ
せられている。
引き紐21a,21bの第1端部は互いに結合され、(24のように)リボンバン
ドの一端近傍において、リボンバンド22a,22bに結合される。また、リボン
バンドは、引き紐のいずれか片側において間隔を設けて対になる位置26に、互
いに結合される。引き紐の反対側においてリボンバンドの結合された対になる位
置26は、“折り線”30を形成する。この折り線30は、引き紐21a,21b
の対向する端部34,36がしっかりつかまれて方向38に引っ張られる一方、
リボンバンドが静止状態に保持され、または反対方向40(図6に示す)に押され
るとき、リボンバンドに(図6および7において32で示すように)ループを形成
するために作用する。
ここで、図5を再び参照すると、折り線30がリボンバンドの長さを横切るな
らば、(30aのように)出来上がったループ32は互いにかつリボンバンドとそ
ろえられ、結び目構造ができあがる。これは、ミネソタ州セントポールのミネソ
タマイニングアンドマニュファクチュアリングカンパニーから商標“ティアラ(T
iara)”として市販されている。アオヤマに与えられた米国特許第4,476,1
68号において、リボンバンドに関して傾けられている(図5において30bのよ
うな)折り線30が開示されている。これによって、引き紐に関して傾けられる
ことができるループを有する結び目構造が形成されるようになる。傾けられた折
り線を有する結び目構造は、ミネソタ州セントポールのミネソタマイニングアン
ドマニュファクチュアリングカンパニーから商標“ポム(Pom)”および“リーガ
ル(Regal)”として市販されている。もちろん、種々の折り線の数、角度、位置
を決めることによって、他の結び目構造デザインを考案でき、公知技術であるか
もしれない。
図7Aは、図5〜7に示された従来の予め製造された自己形成プルボウ構造を
構成するためのひとつの装置および方法を図示している。引き紐ウェブ21aお
よび21bは供給ロール50および52から、それぞれ、方向54に引き出され
、そろえられたニップローラ56および58を通る。リボンバンド22aおよび
22bは、供給ロール60および62から、それぞれ引き出され、引き紐がリボ
ンバンドの間に介在させられてそろえられたニップローラ64および66を通る
。少なくとも3つの結合部材70(その一つだけが図7Aに示されている)が、備
え
られている。一方は、リボンバンドの各縦方向縁に、大略、そろえられ、他方は
、中間位置において横方向に配置されている。
結合部材70は、従来技術において知られたように周期的に作動されて、引き
紐の他方の面のリボンバンドの縦方向縁に沿って、または、中間位置24におい
て結合部26を形成し、図5に示されたように、プラットホーム72によって支
持される結び目構造の第1端を確立する。結合部の位置と間隔とは予め決められ
、既に述べたように、所望の寸法および形状を有する結び目構造を構成すること
ができる。
切断手段は、結合された連続ウェブからそれぞれの予め形成された自己形成プ
ルボウを切断するために、ナイフ74の形で備えられる。一般に、ナイフは、連
続する結び目構造のそれぞれの第1端部と第2端部との間に山形状に形成された
部分(図5および7に示されている)を形成する。各切断された結び目構造20は
、容器76内に連続して受け入れられる。
一旦、結び目構造が形成されると、図7に示すように、延長された引き紐21
a,21bは、パッケージのような対象物(図示せず)のまわりに一緒に結ばれ、結
び目構造を所定位置に固定することができる。しかし、このアプローチは、結び
目構造を対象物に適切に固定することができない。さらに、結び目構造は、引き
紐を切断することなく、再使用を損なうことなく、都合よく取り外し可能にする
ことはできない。あるいは、引き紐を固定し、したがって、結び目構造を対象物
に固定するために、感圧接着剤テープの部分(図示せず)が引き紐に適用されても
よい。対象物に結び目構造を所定位置に保持するとき感圧接着剤部分を用いるこ
とは、既に議論したように、望ましくない。
また、その面に感圧接着剤のコーティングを有する装飾リボンを提供すること
が、米国特許第4,826,712号および米国特許第2,278,673号から知
られている。'673号特許は、面から取り外し可能な感圧接着剤が使用されて
よいことを開示しており、'712号特許は、面に関して再配置可能すなわち再
剥離可能である感圧接着剤が用いられてよいことを開示している。しかし、これ
らの特許のどちらも、予め形成されたまたは自己接着の結び目構造と連係するリ
ボンに塗布されたこのような感圧接着剤を示唆していない。
“予め製造された自己形成自己接着プルボウを形成する方法および装置とそれ
によって形成されるプルボウ”と題する1993年3月15日出願の同時係属中
の米国特許出願第08/031,560号は、図5〜7に示されたように、本書
において説明された従来のプルボウと構成および動作が同様であるプルボウを開
示している。しかし、第08/031,560号出願に開示されたプルボウにお
いて、引き紐の対向する主要面の少なくとも一部分は、その上に塗布された感圧
接着剤の層を有し、引き紐を接着するようになっていて、引き紐は結び目構造が
形成された後に分離され、露出された感圧接着剤層が、対象物に結び目構造を接
着するために、対象物に適用される。好ましくは、感圧接着剤層は、再配置可能
であり、一旦形成されると、プルボウはパッケージのような対象物に適用される
ことができ、次に、パッケージや結び目構造を損なうことなく、取り外されて再
度適用されることができる。感圧接着剤塗布面を対象物に適用するために、互い
に接着された引き紐を分離するのを促進する手段を備えることができる。
しかし、以上の結び目構造は、予め形成されまたは自己形成であるが、いずれ
も、パッケージに予め形成された結ぶ目構造を素早くかつ都合よく固定するとい
う問題に適切に取り組んでいない。発明の要旨
本発明は、対象物に適用するための予め形成された自己接着結び目構造を提供
する。予め形成された自己接着結び目構造は、ベース部で相互結合された複数の
結び目ループを含む予め形成された結び目部材を備える。第1端部および対向す
る第2端部と第1主要面とを有する少なくとも一つのアプリケーションバンドが
備えられ、少なくとも一つのアプリケーションバンドの第1主要面の少なくとも
一部分は、その上に塗布された感圧接着剤層を有する。少なくとも一つのアプリ
ケーションバンドを結び目部材のベース部に取り付けるための取付手段が備えら
れる。少なくとも一つのアプリケーションバンドの第1主要面の露出された感圧
接着剤層は、結び目構造が対象物に接着されることを可能にする。
本発明の一つの実施例において、一対のアプリケーションバンドが備えられる
。
一対のアプリケーションバンドは、そのそれぞれの第1端部近傍に上記結び目部
材の上記ベース部に取り付けられ、それぞれの第1主要面は対面する関係となり
、相互に接着される。アプリケーションバンドは、分離され、露出された感圧接
着剤層が対象物に適用され、結び目構造を対象物に接着する。
本発明の他の実施例において、単一のアプリケーションバンドが備えられ、そ
の第1および第2端部の交差位置において上記結び目部材に取付られる。第1主
要面の感圧接着剤層は、対象物に結び目構造を接着するために、対象物に結び目
構造を取り付けるための結び目構造の結び目部材から離れる方向に向けられてい
る。
本発明の他の実施例において、少なくとも一つのアプリケーションバンドの感
圧接着剤層は再配置可能な感圧接着剤であり、結び目構造は、少なくとも一つの
感圧接着剤が塗布されたアプリケーションバンドを、結び目構造またはパッケー
ジを損なうことなく、パッケージから分離することによって、パッケージから取
り外されることができる。図面の簡単な説明
本発明は、同じ部分は同じ番号を付している添付図面を参照しながら、さらに
詳しく説明する。
図1は、従来の予め形成された結び目構造の平面図である。
図2は、図1の従来の予め形成された結び目構造の下面図である。
図2Aは、図2の予め形成された結び目構造のベース部と補強シートとの拡大
側面図である。
図3は、対象物に結び目構造を固定するためにリボンバンドがそれに取付られ
る従来の予め形成された結び目構造の側面図である。
図4は、図3の従来の予め形成された結び目構造の下面図である。
図5は、従来の自己形成引っ張り結び目構造の平面図である。
図6は、部分的に結び目に形成された図5の自己形成引っ張り結び目構造の側
面図である。
図7は、十分に形成された自己形成結び目構造の平面図である。
図7Aは、図5〜7の自己形成結び目構造を形成するための方法および装置の
略図である。
図8は、相互に接着された感圧接着剤が塗布されてそれに取付られた一対のア
プリケーションバンドを有する本発明の予め形成された自己接着結び目構造の下
面図である。
図8Aは、図8の相互に接着された感圧接着剤を塗布されたアプリケーション
バンドの一部分の拡大断面図である。アプリケーションバンドの分離に役立てる
ために一つのアプリケーションバンドに弱化線が形成されている。
図8Bは、図8の予め形成された結び目構造と感圧接着剤が塗布されたアプリ
ケーションバンドとの部分側面図である。
図9は、一つのアプリケーションバンドに弱化線が形成されている相互接着さ
れた感圧接着剤が塗布されたアプリケーションバンドを形成するための方法およ
び装置の略図である。
図10は、図8の予め形成された自己接着結び目構造と感圧接着剤バンドの側
面図である。バンドは、分離されて対象物に部分的に適用される。
図11は、バンドの対向する主要面の間に介在させられた剥離ライナと、アプ
リケーションバンドと結び目構造のベース部との間に介在させられた補強シート
と、リボンのベース部とを有する本発明の他の実施例の部分側面図である。
図11Aは、図11のアプリケーションバンドの断面図である。
図11Bは、図11のアプリケーションバンドと取り外し可能なライナとを構
成する方法および装置の略図である。
図12は、補強シートと結び目構造のベース部との間に介在させられた感圧接
着剤が塗布されたアプリケーションバンドを有する本発明の予め形成された自己
接着結び目構造の他の一つの実施例である。
図12Aは、図12のリボンの部分側面図である。アプリケーションバンドが
分離されて対象物に適用されている。
図12Bは、図12および12Aの一実施例のアプリケーションバンドの第2
端部の部分拡大上面図である。バンドは等しくない長さを有する。
図12Cは、図12Bのアプリケーションバンドの実施例の部分拡大図である
。剥離可能なライナは、露出されるべき接着剤を覆っている。
図13は、本発明の予め形成された自己接着引っ張り結び目構造の実施例の下
面図である。補強シートの一部分は結び目構造から取り外すことができる。
図14は、本発明の予め形成された自己接着リボンの他の実施例の側面図であ
る。補強シートと、感圧接着剤コーティングと干渉位置において予め形成された
リボンのケース部に接着された剥離ライナとを有する単一のアプリケーションバ
ンドとを備える。
図15は、図14の予め形成された結び目構造の下面図である。
図16は、アプリケーションバンドの幅より小さい幅を有する感圧接着剤層を
有するアプリケーションバンドの第2端部の部分拡大断面図である。
図17は、タブがその上に取付られたアプリケーションバンドの第2端部の部
分拡大平面図である。
図17Aは、図17の実施例にしたがってその上に取付られたタブを有する相
互に接着されたアプリケーションバンドの面17A−17Aに沿っての部分拡大
断面図である。
図17Bは、図17Aのリボンのアプリケーションバンドにタブを適用するた
めの方法および装置の略図である。
図18は、本発明の予め形成された自己接着リボンの他の実施例の部分拡大図
である。アプリケーションバンドの長さは他のアプリケーションバンドの長さよ
り大きく、ループはより大きい長さを有するアプリケーションバンドにおいて中
間位置に形成される。
図18Aは、図18に示された相互に接着された一対のアプリケーションバン
ドにループを形成するための方法および装置の略図である。
図19は、本発明の予め形成された自己接着結び目構造の田の実施例の部分拡
大断面図である。感圧接着剤層は、アプリケーションバンドの対面する面の相殺
位置に塗布される。発明の詳細な説明
さて、図8、8A、および8Bを参照すると、本発明による予め形成された自
己接着結び目構造110が示されている。結び目構造110は、結び目部材11
2と1または2以上のアプリケーションバンド114とを備える。結び目部材1
12はベース部116に共通に一緒に結合された複数のループ115を構成する
。好ましくは、ループ115は、連続する一本のリボン材料から形成される。本
発明について、“リボン”という用語は、曲げやすい幅の狭い細片に形成された
、任意の織られた、織られてない、またはフィルム状の材料を含む。しかし、結
び目部材は、各長さの少なくとも一端において、好ましくは両端において同様に
共通に結合されてベース部を形成する分離された長さのリボン材料(図示せず)か
ら形成された複数のループから構成されることが可能である。
リボンは任意の適切なリボン材料から構成されることが可能であるが、以下は
、好ましい材料の非排他的リストである。ポリエチレン、ポリプロピレン、発泡
ポリプロピレン、紙、スチレン、セルロースアセテート、ポリエステル、ナイロ
ンなどの高分子フィルムと、その内容が本明細書に参照として含まれている米国
特許第4,634,612および4,713,257号に開示されたような装飾シー
ト材料。最も好ましくは、リボン材料は、着色ポリプロピレン、発泡着色ポリプ
ロピレン、および上記された装飾シート材料である。本発明の自己接着結び目構
造を構成するときに用いるために適しているリボン材料は、ミネソタ州セントポ
ールのミネソタマイニングアンドマニュファクチュアリングカンパニーから商標
“サシーン(Sasheen)”または“デコシーン(Decosheen)”として市販されている
。
リボン材料のループを共通に結合する手段が備えられている。図示された実施
例において、結合手段は、ステープル118を含む。あるいは、リボンループは
、クリップのような任意の適切な器具によって結合されて、あるいは、互いに熱
接着されてもよい。“熱接着”という用語は、熱ロール、熱頭造、ヒートガン、
ソニックシーラー、超音波溶接機、レーザー、貼合せ機などのような技術を含む
。
図8に図示された実施例において、少なくとも一つのアプリケーションバンド
114は、一対のアプリケーションバンド114aおよび114bを含む。各アプ
リケーションバンド114a,114bは、第1端部124と第2端部126とを
含む。図示された実施例において、アプリケーションバンド114a,114bは
、それぞれの第1端部からそれぞれの第2端部までの長さが、大略同じである。
また、アプリケーションバンドは、本明細書中で定義され説明されたリボン材
料から構成される。最も好ましくは、アプリケーションバンドは結び目部材11
2と同じリボン材料から構成される。
アプリケーションバンドを結び目部材のベース部に取り付けるための手段が備
えられる。本発明の好ましい実施例において、複数のアプリケーションバンドは
、結び目部材のループを互いに固定する同じステープル118によって、それぞ
れの第1端部に隣接してベース部に取付られる。あるいは、複数のアプリケーシ
ョンバンドは、クリップのような任意の適切な器具または熱接着によって結び目
部材に固定されてもよい。
バンド114a,114bの対向する主要面130および132には、バンドの
対向する面の少なくとも一部分、好ましくは全体の長さおよび幅に沿って、それ
それ、感圧接着剤層134,136が塗布される。感圧接着剤層134,136は
、結び目が形成された後に都合よく分離されて対象物に適用されることを可能に
する任意の適切なタイプの感圧接着剤からなることが可能である。このような接
着剤は、ゴム樹脂感圧接着剤、アクリレート感圧接着剤、合成ブロックコポリマ
ー、複数の感圧接着剤などを含む。
好ましくは、感圧接着剤は、再剥離可能接着剤であり、バンドが表面またはバ
ンドを損なうことなく表面から取り外されることを可能にする。このような“再
剥離可能”感圧接着剤は、ミネソタ州セントポールのミネソタマイニングアンド
マニュファクチュアリングカンパニーによって製造され、商標“ポストイット”
を付した製品に応用されている。再剥離可能接着剤の例は、米国特許第3,69
1,140号、第3,857,731号、第4,166,152号、第4,968,5
62号、第5,045,569号、第5,118,570号、および欧州特許第44
3,263号に開示された微少球感圧接着剤と、米国特許第5,073,457号
に開示されたアクリレート配合物とを含み、本明細書中にすべて参照して含まれ
ている。
最も好ましくは、接着剤は、微少球感圧接着剤のような再剥離可能な断続する
感圧接着剤である。このような接着剤は、中実微少球、中空微少球、またはそれ
らの組み合わせを含んでよい。好ましい再剥離可能感圧接着剤は、溶媒中に約5
から50重量パーセントまでの微少球を含む。微少球は、固体の、不融性の、溶
媒分散性の、不溶性の感圧接着剤の微少球であり、90から90.5重量パーセ
ントまでの少なくとも一つのアルキルアクリレートエステル、たとえば、2-エ
チルヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2-メチルブチルアク
リレートなどと、実質的に油不溶性かつ水溶性である約10から0.5重量パー
セントまでの無水マレイン酸または少なくとも一つのイオンコモノマー、たとえ
ば、ナトリウムメタクリレート、アンモニウムアクレート、ナトリウムアクリレ
ート、アクリル酸などとのコポリマーから作られる。
感圧接着剤層134,136は、押出、ダイまたは塗りロールコーティングの
ような任意の適切な塗布処理を用いてバンドに塗布されてもよく、あるいは、感
圧接着剤がエアゾール容器などからスプレーされてもよく、または、接着剤転写
テープ(たとえば、ミネソタ州セントポールのミネソタマイニングアンドマニュ
ファクチュアリングカンパニーから市販されている品番951の感圧接着剤テー
プ)またはバンドの対向面に接着された両面塗布感圧接着剤テープ(たとえば、ミ
ネソタ州セントポールのミネソタマイニングアンドマニュファクチュアリングカ
ンパニーから市販されている665および9424の両面塗布感圧接着剤テープ
)として塗布されてもよい。665および9424の感圧接着剤テープは、テー
プ基材の両面に塗布された異なる感圧接着剤を含むテープの例である。2つの接
着剤は、互いに相対的に低レベルの接着力を有し、剥離ライナを異なる接着剤の
対向する層の間に介在させることなしに、ロールの形で供給されることを可能と
する。これによって、図13において本発明の他の実施例に関して開示されたよ
うに、テープが互いに対向する異なる接着剤を有するバンドに接着されるならば
、本発明の結び目構造は、ライナがバンドの対向する面の間に介在させられるこ
となしに、構成されることが可能となる。しかし、異なる接着剤は、バンドが適
用される面に積極的に接着する。もちろん、異なる感圧接着剤は、上記された利
点
とともに、バンドの対向する面に直接塗布されてもよい。
また、バンド114a,114bには、感圧接着剤層130,132と表面134
,136との間に配置された下塗剤層(図示せず)が、それぞれ塗布されて、バン
ド材料に対する感圧接着剤の接着力を強化してもよい。有効な下塗剤は、その内
容が本明細書中に参照として含まれている米国特許第4,822,670号に開示
されたレジンバインダー中の酸化亜鉛と、塩素化ポリオフィンと、フェノール樹
脂とを含む。また、コロナ処理がバンドの面130,132に適用されて、リボ
ン材料に対する接着剤の接着力を強化してもよい。下塗剤の選択は、バンドを構
成する材料と、適用される感圧接着剤とに依存する。
また、バンド材料には、感圧接着剤が塗布された面130,132とは反対側
の面131,133に接着力の弱い裏糊付け材の層(図示せず)が塗布されてもよ
い。有用な低接着力裏糊付け材は、ポリオルガノシキサン類、フルオロシリコー
ン類、エポキシポリシロキサン類などを含む。このような低接着力裏糊付け層は
、感圧接着剤を塗布されたアプリケーションバンドウェブをロールの形に巻き取
り、次に本発明の自己接着結び目構造の組み立て時にほどくのに役に立つが、そ
れ以外には、本発明の構造または操作に影響を与えない。
場合によっては、リボンから糸が引っ張られるのを防ぐために、保護コーティ
ングがバンドに用いられてもよい。有用なコーティングは、アクリルターポリマ
ーおよびターポリマー類を含み、その内容は本明細書中に参照して含まれている
米国特許第3,011,988号に開示されている。
感圧接着剤層134,136を含むアプリケーションバンドの対向する面13
0および132を手で分離することが可能である。しかし、露出された感圧接着
剤層134,136を対象に適用するために、アプリケーションバンドの相互に
接着された感圧接着剤層を都合よく分離するのに役立つ手段を備えることが、好
ましい。
弱化線140がアプリケーションバンドの一つに(アプリケーションバンド1
14aのように)形成されている分離手段の一つの実施例が、図8および8Aに図
示されている。これは、アプリケーションバンド114aを2つの部分、すなわ
ち、主要部分114a'とバンドの第2端部(126の部分)に隣接する相対的に短
い部分114a''とに分割する。弱化線140は、刻み目線、バンドの切断打ち
抜き線、アプリケーションバンドの一つが所望の位置で分割されるその他の任意
の等価な構造の形とすることができる。本発明の好ましい実施例において、弱化
線はアプリケーションバンド114aの厚さを貫通する横方向切断の形である。
アプリケーションバンド114a,114bの分離は、アプリケーションバンド
114aの主要部分114a'の端を手で嵌合させるために、バンド114aを凸状
に曲げることによって達成される。他の部分114a''は、アプリケーションバ
ンド114bの下に積層されている感圧接着剤層をマスクし、また、アプリケー
ションバンドを分離するためにつかまれてもよい。部分114a''は、好ましく
次に取り外されて配置される。本発明の最も好ましい実施例において、部分11
4a''は、アプリケーションバンドから互いに分離する前に取り外されて、実際
に、図12Bに示されたのと同様に、等しくない長さのアプリケーションバンド
を提供してよい。
本発明の一実施例において(図8Aおよび8Bに示されている)、選択自由の補
強シート142は、結び目構造のベース部に取付られ、結び目構造に対する支持
を与えて結び目構造を対象物に取り付けるのに役に立ち、少なくとも一つのアプ
リケーションバンドを結び目部材に取り付ける。図示されたように、補強シート
142は、結び目部材のベース部とアプリケーションバンド114a,114bと
の間に介在させられる。好ましくは、補強シートは、ステープル118によって
、アプリケーションバンド114a,144bとともに結び目部材に共通に取付ら
れる。
図9は、図8,8A,8Bに示された実施例にしたがって予め製造された自己接
着結び目構造を構成するための装置および方法を図示している。一対の連続する
アプリケーションバンドのウェブ114a,114bは、既に説明されたように感
圧接着剤層134および136がそれぞれ塗布されているが、方向160に回転
するローラ158に、供給ロール150および152によって供給される。第1
ニップローラ158は、アプリケーションバンドウェブ114aを回転方向16
0のローラ158のまわりに向ける。アプリケーションバンドウェブ114aは
、第2ニップローラ156のところでバンド114bとそろえられて接触し、両
方の感圧接着剤層134,136は互いに対向し、アプリケーションバンドは互
いに相互に接着され、方向166に運ばれる。
弱化線の形成は、図示された実施例においては、アプリケーションバンドウェ
ブ114aに隣接して配置されたナイフ162などによって達成され、機構(図示
せず)によって周期的に作動され、方向164に移動してアプリケーションバン
ド114aと接触し、所望の間隔でアプリケーションバンドウェブ114aに横方
向切断を形成する。ローラ158は、その周囲の面に沿って真空ホイールの形を
なし、アプリケーションバンドウェブ114bはニップローラ156と嵌合され
るまで、供されたアプリケーションバンドウェブは、回転方向160に運ばれて
位置保持される。その後、組み合わされたアプリケーションバンド114a,11
4bは、方向166に運ばれ、次に、本明細書中の他の所で説明された予め形成
された結び目に取付られる。
図10は、本明細書中で説明したように、相互に接着されたアプリケーション
バンド114a,114bを分離した後に、ギフトパッケージ138のような対象
物への結び目構造の適用を図示している。接着剤塗布面130,132は、それ
ぞれパッケージに適用され、結び目構造は所望の位置に配置される。本発明の好
ましい実施例において、アプリケーションバンドの感圧接着剤層は、再剥離可能
な感圧接着剤である。これによって、結び目構造はパッケージから取り外されて
、同じパッケージに関して再使用または再配置されることとが、可能となる。
図11Aおよび11Bは、剥離ライナ180がアプリケーションバンド114
aおよび114bの感圧接着剤層134,136の間に介在させられた本発明の他
の実施例110aを図示している。好ましくは、剥離ライナ180は、バンドの
感圧接着剤層134,136と同一の広さを持ち、バンドの分離に役に立つ。ラ
イナ180を通してアプリケーションバンド114bを超音波溶接または熱接着
してアプリケーションバンドを予め形成された結び部材に取り付けるのは難しい
ので、本明細書のほかの所で説明されている縫製、機械式ステープル(たとえば
、
図8および8Aのステープル118)、クリップなどの他の取り付け手段が、好
ましい。あるいは、アプリケーションバンドが予め形成された結び目部材に取り
付けられる場所を避けるために、ライナ180は、連続するのではなく分離され
た長さで、アプリケーションバンドの間に介在させられてもよい。
図11Bは、図11および11Aの予め製造された自己接着結び目構造を構成
するための装置および方法の一実施例を図示し、バンドウェブ114a,114b
用の供給ロール182および184をそれぞれ含んでいる。アプリケーションバ
ンドウェブはニップロール186および188を通る。剥離ライナウェブ180
は、アプリケーションバンドウェブ114a,114bの間において供給ロール1
90からニップローラ186および188に運ばれ、方向192に運ばれる積層
物を形成し、最後に、本明細書中において既に説明されたようにして、予め製造
された自己接着結び目構造110aを製造するために利用される。
図11および11Aにおいて、補強シート142は、ベース部とアプリケーシ
ョンバンド114a,114bとの間に介在させられる。図12および12Aに示
された本発明の実施例110bにおいて、アプリケーションバンドは結び目部材
のベース部と補強シート142との間に介在させられる。図12Aにおいて、ア
プリケーションバンド114a,114bは分離され、ギフトパッケージのような
対象物に適用される。
(図8および8Aに示すように)同じ長さのアプリケーションバンドが備えられ
るならば、最も下のアプリケーションバンド114aは補強シートのまわりで折
られ、したがって、パッケージに対してより短い有効長さを与えなければならい
。図12Bおよび12Cに図示された本発明の実施例110bでは、アプリケー
ションバンド114aおよび114bが備えられている。アプリケーションバンド
114aの長さは、アプリケーションバンド114bの長さより長く、アプリケー
ションバンドが分離されてアプリケーションバンド114aが補強シート142
のまわりで折り曲げられた後に、アプリケーションバンド114aの追加分の長
さは、感圧接着剤塗布アプリケーションバンドの同じ長さを対象物アプリケーシ
ョンバンド114bに有効に与える。
アプリケーションバンド114aの第1主要面に塗布された感圧接着剤層がア
プリケーションバンドと同一の広さであるならば、アプリケーションバンド11
4bの第2端部を越えて延在するアプリケーションバンド114aの部分は露出さ
れた接着剤を有する。もっとも、必要とされなければ、露出された接着剤は、(
図12Cに示すように)のシリコン塗布剥離ライナような所定長さの取り外し可
能なライナ196を用いて使用前に覆われてよい。あるいは、露出された感圧接
着剤は、露出された領域において任意の接着剤を排除するために、弱める細片に
よってマスクされても、マスク層が塗布されてもまたはパターン塗布されてもよ
い。しかし、これらのアプローチは、取り外し可能なライナの必要性をなくすも
のではないが、その第2端部近傍に対象物に接着されないアプリケーションバン
ドを備える。
好ましくは、ライナはアプリケーションバンドの露出された部分と同じ広さと
なるように構成される。最も好ましくは、ここに開示されクレームされた全ての
実施例において本発明のアプリケーションバンドの端部は、“真っ直ぐ切断”さ
れる。すなわち、図12Bに示すように、アプリケーションバンドの長さ方向縁
に対して横方向に供される。
図13は、図11および12のどちらの実施例と似たまた別の実施例110c
を図示している。本実施例においては、選択自由の補強シート142'が備えら
れて、アプリケーションバンドにふさわしく、結び目部材のベース部に取り付け
らる。しかし、本発明の好ましい実施例において、補強シート142'が含まれ
るとき、好ましくは、補強シートは、アパチャー200または曲げられたスロッ
ト(図示せず)を含み、結び目構造を販売のために展示するときに役に立つことが
分かるであろう突出ロッド(図示せず)のような支持構造に結び目構造をたずさわ
らせるのに役に立つ。
また、補強シートは分離線202とともに形成されてもよい。好ましくは、分
離線202は、ミシン目を入れられた線202である。分離線は、たとえば、結
び目構造を対象物に適用する丁度前に、アパチャーを含む部分はもはや必要とさ
れず、結び目構造の引きつけからそらしてもよいので、補強シート142'の一
部分142'aが分割されて取り外されことを可能にする。もちろん、アパチャー
200は、分離線202なしで用いられることができ、分離線は、必要とされる
ならば、アパチャーなしで用いられてもよい。
図14および15は、単一のアプリケーションバンド114cが備えられた本
発明の他の実施例110dを図示する。単一のアプリケーションバンドは、第1
端部210および第2端部212と、第1主要面214および第2主要面216
とを含む。第1主要面214には感圧接着剤層218が、最も好ましくは、ここ
で説明されたように、再剥離可能感圧接着剤が塗布される。
単一のアプリケーションバンド114cは、主要面214が結び目部材から離
れて対面する第1主要面とともに、最も好ましくはステープル118によって、
中間位置において結び目部材112のベース部116に取り付けられる。取り外
し可能な剥離ライナ220は、使用前に感圧接着剤層218全体に適用される。
ライナ220が取り外されると、アプリケーションバンドは、ギフトパッケージ
のような対象物に取付られることができる。
図14および15に図示された本発明の実施例において、補強カード142は
、既に説明されたように、組み入れられる。補強カード142は、アプリケーシ
ョンバンド114cと結び目部材との間に介在させられてもよく、あるいは、代
わりに、アプリケーションバンドが補強カードと結び目部材との間に介在させら
れてもよい。
図16は、本発明の分離手段のまた別の実施例110eを図示している。本実
施例において、感圧接着剤層134aは、適用されるアプリケーションバンド(そ
の一つだけが図示されている)の幅より小さい幅を有する縦方向細片に塗布され
る。これは、確実に、アプリケーションバンドの対向面の少なくとも一部分は互
いに接着されないようにする。これらの非接着部分は、アプリケーションバンド
を分離するために、きつくつかまれて引っ張られることができる。好ましくは、
感圧接着剤の縦手方向細片は、アプリケーションバンドに対して平行で横方向に
間隔を設けられた非接着縦方向細片を形成するために、中央に配置される。
図17および17Aは、本発明の他の実施例110fを図示する。本実施例に
おいて、タブ230は、バンド114aおよび114bの感圧接着剤層134およ
び136の少なくとも一方に接着され、好ましくは、両方に接着される。各タブ
230は、アプリケーションバンドの対面する相互に接着された面を越えて突出
する部分230aを含む。タブ230の突出部分230aは、バンドを分離するた
めにきつく引っ張られて離される。両方のタブ230は、アプリケーションバン
ドに永久に接着されてもよく、あるいは、図11および11Aに示された本発明
の実施例における取り外し可能な剥離ライナと同様に、使用前に取り外し可能で
あってもよい。
図17Bは、図17および17Aに示された本発明の実施例110fを構成す
る装置および方法の一実施例を図示する。アプリケーションバンドウェブ114
aおよび114bは、それぞれ、供給ロール232および234から引き出される
。アプリケーションバンドウェブ114a,114bは、感圧接着剤塗布面134,
136とともに運ばれニップローラ236および238において接触し、その後
、本書において既に説明されたように、予め製造された自己接着結び目構造をさ
らに構成するために、方向240に一緒に運ばれる。
タブ230a,230bをアプリケーションバンドウェブ114a,114bの感圧
接着剤層134,136に取り付けるための手段が備えられる。図示された実施
例において、アプリケータ手段は、アプリケーションバンドウェブ114aおよ
び114bの間に配置されたタブアプリケータ242の形をとる。タブアプリケ
ータ242は、タブ付け部材242aおよび242bと、そろえられたプラテン2
44aおよび244bとを含む。タブ付け部材242a,242bは、周期的に駆動
されて、タブ230を各アプリケーションバンドウェブに貼り付け、プラテン2
44aおよび244bによって再び付勢される。好ましくは、両方のアプリケーシ
ョンバンドのタブ230a,230bは、アプリケーションバンドウェブ114a,
114bが相互に接着されるときに、そろえられる。
本発明の予め製造された自己接着結び目構造のまた別の実施例110gが、図
18に示されている。予め製造された自己接着結び目構造110fは、アプリケ
ーションバンド114a,114bの第2端部近傍にループ250を含む。ループ
250は、手でかみ合わせて、バンドを分離するのに役に立つ。アプリケーショ
ンバンドの感圧接着剤層134および136の部分は、必要とされるならば、剥
離ライナ部分254および256でそれぞれ覆われる。あるいは、ループ250
を形成するバンドの部分は、感圧接着剤が主要面130,132のそろえられた
部分に塗布されずに、構成されてもよい。
図18Aは、図18の予め製造された自己接着結び目構造110gを構成する
ための装置および方法の一実施例を図示する。アプリケーションバンドウェブ1
14a,144bは、それぞれ、供給ロール260および262から引き出され、
それそれの感圧接着剤層134,136は互いに対面する。ループ形成部材26
4は、機構(図示せず)によって周期的に駆動され、バンドウェブ114bに対し
て方向266に延在する。バンド114a,114bは、ニップローラ268に一
緒に運ばれ、相互に接着されて突出している“タブ”(図示せず)とするために、
プレテン270によって一緒にブラシがけされる。相互に接着されたバンドは、
方向272に運ばれる。したがって、ループ250は、方向272に運ばれた相
互に接着されたバンドウェブに周期的に形成される。この実施例は、本発明の予
め製造された自己接着結び目構造110fを形成するときに、バンド114aより
大きい長さのバンド114bを利用する。
図示された実施例において、タブを形成することなくループで開始するアプリ
ケーションバンドの分離に役立てるために、従来技術として公知の任意の従来の
方法でループ250において、ライナ254,256は、アプリケーションバン
ドウェブの感圧接着剤塗布面130,132に対面するときに、そろえられた位
置に適用されることができる。あるいは、一旦、ループ250がアプリケーショ
ンバンド114bに形成されたとき、アプリケーションバンドは、(図12Bおよ
び12Cのように)アプリケーションバンド114aの長さより長い長さを有する
アプリケーションバンド114bを形成するために、ループで供せられることが
できる。
図19は、本発明の他の実施例110hを図示する。この実施例において、ア
プリケーションバンド114a,114bの対向する面130,132は、相殺位置
に感圧接着剤層134',136'が塗布されている。すなわち、感圧接着剤の層
134',136'は、アプリケーションバンドが互いに運ばれるときに、接着剤
同士は接触しない。むしろ、感圧接着剤層は、対向するアプリケーションバンド
の対面する面の非塗布部分に接着するであろう。図示された実施例において、ア
プリケーションバンドの対向する面の塗布部分は、バンドの交互面において長手
方向に延在する細片である。
図19に示された実施例110hの利点の一つは、感圧接着剤は直接接触しな
いので、任意の適した感圧接着剤を利用してよいことである。さらに、適した弱
い接着力のコーティングが、アプリケーションバンドの反対位置に適用されて、
アプリケーションバンドを分離するために必要とされる力を所望のレベルまでに
制限することができ、そのうえ、結び目構造が適用される面に強力に接着する感
圧接着剤を与えることができる。
ところで、本発明は、これらの組み合わせの実施例を参照して説明されていな
い。開示された実施例において、本発明の技術的範囲から外れることなく、多く
の変更を行なうことが可能であることは、当業者にとって明らかであろう。たと
えば、上記実施例のいずれかにおいて、アプリケーションバンドの対向する面の
一部分は、感圧接着剤を既に塗布されたバンドの部分の上に、公知のように、マ
スク材層を適用することによって、非接着にしてもよい。マスク材は、シート材
、または、適用後に凝固する液体材料の形をとってもよい。さらに、長手方向に
間隔を設けられた部分が接着剤がないまま残るように、バンドに感圧接着剤をパ
ターン塗布することが、好ましいかもしれない。接着剤のない部分は、たとえば
、アプリケーションバンドが互いに固定されて結び目部材に取り付けられる位置
124に、そろえられるであろう。したがって、本発明の技術的範囲は、本出願
中に開示された実施例に限定されるべきでなく、クレームの文言により開示され
た構成およびこれらの構成と均等なものによって限定されるべきである。
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【要約の続き】