JPH0950520A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置

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JPH0950520A
JPH0950520A JP7203205A JP20320595A JPH0950520A JP H0950520 A JPH0950520 A JP H0950520A JP 7203205 A JP7203205 A JP 7203205A JP 20320595 A JP20320595 A JP 20320595A JP H0950520 A JPH0950520 A JP H0950520A
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smor
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image signal
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雅彦 山田
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/73Deblurring; Sharpening
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像のアンダーシュート、オーバーシュート
を抑制し、ノイズ成分等の画像読影に不要な成分を強調
することなく、注目する特定の画像部分だけを効率よく
強調処理する。 【解決手段】 第1〜3のローパスフィルタ11a〜cお
よび演算素子14a1 3 によりオリジナル画像信号Sor
g を高周波数成分SH 、中周波数成分SM 、低周波数成
分SL に分割し、一方、モーフォロジーフィルタ12によ
り、所望の画像部分については大きな値を示すがその他
の画像部分に対しては小さな値を示すモーフォロジー信
号Smor を得、第1〜3の変換テーブル13a〜cにより
モーフォロジー信号Smor に応じた3つの強調係数αm
1 (Smor ),αm2 (Smor ),αm3 (Smor )を
求めて、各周波数成分SH ,SM ,SL ごとに、モーフ
ォロジー信号に依存した強調係数αm1 (Smor ),α
2 (Smor ),αm3 (Smor )を乗じて、各周波数
成分中の所望の画像部分だけを選択的に、かつ所望の度
合いで各別に強調処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理方法および
装置に関し、詳細には画像のうち、異常陰影やコントラ
ストの高い画像部分等の特定の画像部分だけを選択的に
強調処理する画像処理方法および装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の画像取得方法により得
られた画像を表す画像信号に対して、階調処理や周波数
処理等の画像処理を施し、画像の観察読影性能を向上さ
せることが行われている。特に人体を被写体とした放射
線画像のような医用画像の分野においては、医師等の専
門家が、得られた画像に基づいて患者の疾病や傷害の有
無を的確に診断する必要があり、その画像の読影性能を
向上させる画像処理は不可欠なものとなっている。
【0003】この画像処理のうち、いわゆる周波数強調
処理としては、例えば特開昭61-169971 号に示されるよ
うに、原画像の濃度値等の画像信号(オリジナル画像信
号という)Sorg を、
【0004】
【数3】
【0005】なる画像信号Sprocに変換するものが知ら
れている。ここでβは周波数強調係数、Susは非鮮鋭マ
スク(いわゆるボケマスク)信号である。このボケマス
ク信号Susは、2次元に配置された画素に対してオリジ
ナル画像信号Sorg を中心画素とするN列×N行(Nは
奇数)の画素マトリクスからなるマスク、すなわちボケ
マスクを設定し、
【0006】
【数4】
【0007】等として求められる超低空間周波数成分で
ある。
【0008】式(3)の第2項括弧内の値(Sorg −S
us)は、オリジナル画像信号から超低空間周波数成分で
あるボケマスク信号を減算したものであるから、オリジ
ナル画像信号のうちの、超低空間周波数成分を除去した
超低空間周波数よりも高い周波数成分を意味する。この
比較的高い周波数成分に周波数強調係数βを乗じたうえ
で、オリジナル画像信号を加算することにより、この比
較的高い周波数成分を強調することができる。
【0009】一方、画像のうち異常な陰影等の特定の画
像部分だけを選択的に抽出する、モーフォロジー(Morp
hology;モフォロジーまたはモルフォロジーとも称す
る)のアルゴリズムに基づく処理(以下、モーフォロジ
ー演算またはモーフォロジー処理という)が知られてい
る。このモーフォロジー処理は、特に乳癌における特徴
的形態である微小石灰化像を検出するのに有効な手法と
して研究されているが、対象画像としては、このような
マンモグラムにおける微小石灰化像に限るものではな
く、検出しようとする特定の画像部分(異常陰影等)の
大きさや形状が予め分かっているものについては、いか
なる画像に対しても適用することができる。
【0010】以下、このモーフォロジー処理を、マンモ
グラムにおける微小石灰化像の検出に適用した例によ
り、モーフォロジー処理の概要について説明する。
【0011】(モーフォロジーの基本演算)モーフォロ
ジー処理は一般的にはN次元空間における集合論として
展開されるが、直感的な理解のために2次元の濃淡画像
を対象として説明する。
【0012】濃淡画像を座標(x,y)の点が濃度値f
(x,y)に相当する高さをもつ空間とみなす。ここ
で、濃度値f(x,y)は、CRTに表示するための信
号のように、輝度の高いもの程大きな値となる高輝度高
信号レベルの信号とする。
【0013】まず、簡単のために、その断面に相当する
1次元の関数f(x)を考える。モーフォロジー演算に
用いる構造要素gは次式(5)に示すように、原点につ
いて対称な対称関数
【0014】
【数5】
【0015】であり、定義域内で値が0で、その定義域
Gが下記式(6)であるとする。
【0016】
【数6】
【0017】このとき、モーフォロジー演算の基本形は
式(7)〜(10)に示すように、非常に簡単な演算とな
る。
【0018】
【数7】
【0019】
【外1】
【0020】すなわち、dilation(ダイレーション)処
理は、注目画素を中心とした、±m(構造要素Bに応じ
て決定される値)の幅の中の最大値を探索する処理であ
り(図7(A)参照)、一方、erosion (エロージョ
ン)処理は、注目画素を中心とした、±mの幅の中の最
小値を探索する処理である(図7(B)参照)。したが
って、このようにダイレーション処理、あるいはエロー
ジョン処理された信号(図7(A),(B)において破
線で示す)をオリジナル画像信号から差し引くことによ
って、図面上の斜線で示す、信号値が急俊に変化すると
いう画像のエッジ部と構造要素より空間的に小さな範囲
で変動する画像部分とについてのみゼロ以外の値を出力
するモーフォロジー信号Smor を得るものである。
【0021】また、opening (またはclosing )処理は
最小値(または最大値)の探索の後に、最大値(または
最小値)を探索することに相当する。すなわちopening
(オープニング)処理は、低輝度側から濃度曲線f
(x)を滑らかにし、マスクサイズ2mより小さい凸状
の濃度変動部分(周囲部分よりも輝度が高い部分)を取
り除くことに相当する(図7(C)参照)。一方、clos
ing (クロージング)処理は、高輝度側から濃度曲線f
(x)を滑らかにし、マスクサイズ2mより小さい凹状
の濃度変動部分(周囲部分よりも輝度が低い部分)を取
り除くことに相当する(図7(D)参照)。したがって
オープニング処理、クロージング処理されたもの(図7
(C),(D)において破線で示す)をオリジナル画像
信号から差し引くことによって、図面上の斜線で示すよ
うな、構造要素より空間的に小さな範囲で変動するとい
う特徴的な画像部分についてのみゼロ以外の値を出力す
るモーフォロジー信号Smor を得るものである。
【0022】なお、構造要素gが原点に対して対称では
ない場合の、式(7)に示すダイレーション演算をMink
owski (ミンコフスキー)和、式(8)に示すエロージ
ョン演算をミンコフスキー差という。
【0023】ここで、濃度値f(x)が、ネガフイルム
に記録するための信号のように、濃度の高いもの程大き
な値となる高濃度高信号レベルの信号の場合において
は、輝度と濃度との関係が逆転するため、高濃度高信号
レベルの信号におけるダイレーション処理は、高輝度高
信号レベルにおけるエロージョン処理(図7(B))と
一致し、高濃度高信号レベルの信号におけるエロージョ
ン処理は、高輝度高信号レベルにおけるダイレーション
処理(図7(A))と一致し、高濃度高信号レベルの信
号におけるオープニング処理は、高輝度高信号レベルに
おけるクロージング処理(図7(D))と一致し、高濃
度高信号レベルの信号におけるクロージング処理は、高
輝度高信号レベルにおけるオープニング処理(図7
(C))と一致する。
【0024】なお、本項では高輝度高信号レベルの画像
信号(輝度値)の場合について説明する。
【0025】(石灰化陰影検出への応用)石灰化陰影の
検出には、原画像から平滑化した画像を引き去る差分法
が考えられる。単純な平滑化法では石灰化陰影と細長い
形状の非石灰化陰影(乳腺、血管および乳腺支持組織
等)との識別が困難であるため、東京農工大の小畑ら
は、多重構造要素を用いたオープニング演算に基づく下
記式(11)で表されるモーフォロジーフィルターを提案
している(「多重構造要素を用いたモルフォロジーフィ
ルタによる微小石灰化像の抽出」電子情報通信学会論文
誌 D-II Vol.J75-D-II No.7 P1170 〜1176 1992年7月
等)。
【0026】
【数8】
【0027】ここでBi (i=1,2,…,M)は、例
えば図8に示す直線状の4つ(この場合M=4)の構造
要素(これら4つの構造要素の全体をもって多重構造要
素というが、以下、i=1の場合を含めて単に構造要素
という)である。構造要素Bi を検出対象である石灰化
陰影よりも大きく設定すれば、上記オープニング演算に
よる処理で、構造要素Bi よりも細かな凸状の信号変化
部分である石灰化陰影は取り除かれる。一方、細長い形
状の非石灰化陰影はその長さが構造要素Bi よりも長
く、その傾きが4つの構造要素Bi のいずれかに一致す
れば、それぞれの構造要素Bi に対するオープニング処
理の最大値(式(11)の第2項の演算)を求めてもその
まま残る。したがってこのようにして得られた平滑化画
像(石灰化陰影のみが取り除かれた画像)を原画像fか
ら引き去ることで、小さな石灰化陰影のみが含まれる画
像が得られる。これが式(11)の考え方である。
【0028】なお、前述したように、高濃度高信号レベ
ルの信号の場合においては、石灰化陰影は周囲の画像部
分よりも濃度値が低くなり、石灰化陰影は周囲部分に対
して凹状の信号変化部分となるため、オープニング処理
に代えてクロージング処理を適用し、式(11)に代えて
式(12)を適用する。
【0029】
【数9】
【0030】このように、モーフォロジー処理は、 (1)石灰化陰影そのものの抽出に有効であること (2)複雑なバックグラウンド情報に影響されにくいこ
と (3)抽出した石灰化陰影がひずまないこと などの特徴がある。すなわち、この手法は一般の微分処
理に比べて、石灰化陰影のサイズ・形状・濃度分布など
の幾何学的情報をより良く保った検出が可能である。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述したよう
に、画像の読影性能を向上させるには、対象となる画像
に対して画像処理を行うことが不可欠となっているが、
特開平2−1078号に開示されているように、単に濃度依
存による強調処理では、例えばマンモグラムにおける放
射線ノイズ成分のような、画像読影の障害となる成分ま
で強調されるため、読影性能をむしろ低下させることに
なる。
【0032】また特公昭60−192482号、特開平2−1209
85号、特表平3−502975号等に開示されているように、
画像信号の分散値に依存した強調処理では、局所的に濃
度変化の大きい画像部分が強く強調されるため、その付
近でアンダーシュート、オーバーシュートが相対的に目
立ち、特にX線画像に関しては高濃度側でアーチファク
トが発生しやすいという問題がある。
【0033】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、ノイズ成分等の画像読影に不要な成分を強調する
ことなく、注目する特定の画像部分だけを効率よく強調
処理し、アーチファクトの発生を抑制した画像処理方法
および装置を提供することを目的とするものである。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の画像処理
方法は、画像を表すオリジナル画像信号Sorg に対し
て、構造要素Biおよびスケール係数λを用いたモーフ
ォロジー演算を施すことにより、前記画像信号が空間的
に前記構造要素Biより小さく変動する画像部分および
/または前記オリジナル画像信号の変化が急俊な画像部
分について特徴的な出力を示すモーフォロジー信号Smo
r を求め、前記オリジナル画像信号Sorg を互いに異な
る複数の周波数成分Sn に分割し、前記複数の周波数成
分Sn のうち少なくとも1つの周波数成分について、前
記モーフォロジー信号Smor に依存した強調処理を施し
て処理済画像信号Sprocを求めることを特徴とするもの
である。
【0035】なお、上記互いに異なる複数の周波数成分
n とは、必ずしも各周波数成分の周波数帯域と他の周
波数成分の周波数帯域との重複部分がないような周波数
成分だけを意味するものではなく、一部の周波数帯域が
他の周波数成分の周波数帯域と異なるものであればよ
い。
【0036】また、上記モーフォロジー演算としては、
例えば下記式(13)〜(16)に示すものを適用すること
ができる。以下の発明についても同様である。
【0037】
【数10】
【0038】
【数11】
【0039】
【数12】
【0040】
【数13】
【0041】なお、構造要素Biを構成する構造要素B
としては、例えば、正方形、長方形、円形、楕円形、線
形または菱形等の上下左右対称の要素が望ましい。
【0042】また、前記モーフォロジー信号Smor に依
存した強調処理としては、前記複数の周波数成分Sn
とに予め設定された、モーフォロジー信号Smor に応じ
た強調係数αmn (Smor )を出力する変換テーブルの
該出力に基づいて、下記式(1)または(1′)にした
がった強調処理を用いることができる。
【0043】
【数1】
【0044】上記強調係数αmn (Smor )としては、
例えばオリジナル画像信号Sorg を高・中・低の3つの
周波数帯域fH ・fM ・fL に対応する3つの周波数成
分SH ・SM ・SL に分割した場合には、図2に示すよ
うな関数形状を有するものが望ましい。すなわち、高周
波数成分SH に対応する強調係数αmH (Smor )は図
2(A)に示すように、モーフォロジー信号値Smor の
増大にしたがって単調増加し、ある程度モーフォロジー
信号値Smor が大きい領域については出力αmH (Smo
r )を一定にするような関数形状にする。また中周波数
成分SM に対応する強調係数αmM (Smor )は図2
(B)に示すように、モーフォロジー信号値Smor の増
大にしたがって単調減少し、ある程度モーフォロジー信
号値Smorが大きい領域については出力αmM (Smor
)を0(ゼロ)にするような関数形状にする。さらに
低周波数成分SL に対応する強調係数αmL (Smor )
は図2(C)に示すように、略一定値(=1)の関数形
状にする。
【0045】このような関数形状とすることにより、低
周波数帯域fL の信号成分を強調し、中周波数帯域fM
のノイズ(粒状成分)を抑制し、高周波数帯域fH の信
号成分をより強調することができる。なお、高周波数帯
域fH の粒状成分はオリジナル画像信号Sorg のものと
同一であるが、信号成分が強調されることにより相対的
に抑制される。
【0046】式(13)で表されるモーフォロジー演算を
適用することにより、モーフォロジー信号Smor とし
て、周囲の画像部分よりも信号値が大きく、かつ前記構
造要素Bi より空間的に小さく変動する画像部分(例え
ば、高輝度高信号レベルの画像信号における石灰化陰
影)を構成する画素の信号を抽出することができ、この
画像部分を効果的に強調処理することができる。
【0047】また、式(14)で表されるモーフォロジー
演算を適用することにより、モーフォロジー信号Smor
として、周囲の画像部分よりも信号値が小さく、かつ前
記構造要素Bi より空間的に小さく変動する画像部分
(例えば、高濃度高信号レベルの画像信号における石灰
化陰影)を構成する画素の信号を抽出することができ、
この画像部分を効果的に強調処理することができる。
【0048】さらにまた、式(15)または(16)で表さ
れるモーフォロジー演算を適用した場合、モーフォロジ
ー信号Smor として、信号値が前記構造要素Bi より空
間的に小さく変動する画像部分や、輝度(濃度)が急激
に変化するエッジ部分を構成する画素の信号を抽出する
ことができ、このような画像部分を効果的に強調処理す
ることができる。
【0049】本発明の第2の画像処理方法は、上記第1
の画像処理方法において単一の構造要素Biに代えて、
互いにサイズの異なる複数の構造要素Bin を用いてオ
リジナル画像信号に対してモーフォロジー演算を施すも
のである。
【0050】すなわち本発明の第2の画像処理方法は、
画像を表すオリジナル画像信号Sorg に対して、互いに
異なる周波数帯域にそれぞれ対応した互いに大きさの異
なる複数の構造要素Bin およびスケール係数λを用い
たモーフォロジー演算を施すことにより、各構造要素B
n より小さく変動する画像部分および/または前記オ
リジナル画像信号の変化が急俊な画像部分について特徴
的な出力を示す複数のモーフォロジー信号Smor n を求
め、前記オリジナル画像信号Sorg を、前記複数の構造
要素の大きさにそれぞれ対応した互いに異なる複数の周
波数成分Sn に分割し、前記複数の周波数成分Sn のう
ち少なくとも1つの周波数成分について、該周波数成分
が含まれる周波数帯域に対応した大きさの構造要素Bi
n によるモーフォロジー演算で得られたモーフォロジー
信号Smor n に依存した強調処理を施して処理済画像信
号Sprocを求めることを特徴とするものである。
【0051】また、上記第2の画像処理方法において、
前記モーフォロジー信号Smor n に依存した強調処理と
して、上記複数の周波数成分Sn ごとに予め設定され
た、モーフォロジー信号Smor n に応じた強調係数αm
n (Smor n )を出力する変換テーブルの該出力に基づ
いて、下記式(2)または(2′)にしたがった強調処
理を行うようにしてもよい。
【0052】
【数2】
【0053】なお、上記第1または第2の各画像処理方
法においては、複数の周波数成分Sn のうち少なくとも
1つの周波数成分について、さらにオリジナル画像信号
Sorg に依存した強調処理を施すようにしてもよい。
【0054】具体的には、例えばモーフォロジー信号S
mor に応じた強調係数αmn (Smor )(第2の方法に
あってはαmn (Smor n ))とオリジナル画像信号S
orgに依存した強調係数αdn (Sorg )とを下記式(1
7)または(18)に示すように乗算あるいは加算してこ
れを新たな強調係数αn として式(1)もしくは
(1′)または(2)もしくは(2′)に適用すればよ
い。
【0055】
【数14】
【0056】本発明の第1の画像処理装置は、画像を表
すオリジナル画像信号Sorg に対して、構造要素Biお
よびスケール係数λを用いたモーフォロジー演算を施す
ことにより、前記画像信号が空間的に前記構造要素Bi
より小さく変動する画像部分および/または前記オリジ
ナル画像信号の変化が急俊な画像部分について特徴的な
出力を示すモーフォロジー信号Smor を求めるモーフォ
ロジー信号演算手段と、前記オリジナル画像信号Sorg
を互いに異なる複数の周波数成分Sn に分割する周波数
帯域分割手段と、前記複数の周波数成分Sn のうち少な
くとも1つの周波数成分について、前記モーフォロジー
信号Smor に依存した、例えば複数の周波数成分Sn
とに予め設定された、前記モーフォロジー信号Smor に
応じた強調係数αmn (Smor )を出力する変換テーブ
ルの該出力に基づいて、上記式(1)または(1′)に
したがった強調処理を施して処理済画像信号Sprocを求
める強調手段とを備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0057】本発明の第2の画像処理装置は、画像を表
すオリジナル画像信号Sorg に対して、互いに異なる周
波数帯域にそれぞれ対応した互いに大きさの異なる複数
の構造要素Bin およびスケール係数λを用いたモーフ
ォロジー演算を施すことにより、各構造要素Bin より
小さく変動する画像部分および/または前記オリジナル
画像信号の変化が急俊な画像部分について特徴的な出力
を示す複数のモーフォロジー信号Smor n を求めるモー
フォロジー信号演算手段と、前記オリジナル画像信号S
org を、前記複数の構造要素の大きさにそれぞれ対応し
た互いに異なる複数の周波数成分Sn に分割する周波数
帯域分割手段と、前記複数の周波数成分Sn のうち少な
くとも1つの周波数成分について、該周波数成分が含ま
れる周波数帯域に対応した大きさの構造要素Bin によ
るモーフォロジー演算で得られたモーフォロジー信号S
mor n に依存した、例えば前記複数の周波数成分Sn
とに予め設定された、前記モーフォロジー信号Smor n
に応じた強調係数αmn (Smor n )を出力する変換テ
ーブルの該出力に基づいて、上記式(2)または
(2′)にしたがった強調処理を施して処理済画像信号
Sprocを求める強調手段とを備えてなることを特徴とす
るものである。
【0058】なお前記強調手段は、複数の周波数成分S
n のうち少なくとも1つの周波数成分について、式(1
7),(18)に示すようにさらにオリジナル画像信号So
rg に依存した強調処理を施すものであってもよい。
【0059】なお、構造要素Bi (i=1,2,…,
M)は、2次元面内での向きが互いに異なる構造要素B
として準備されたM個の構造要素Bの集合を意味するも
のであり、M=1の場合は上下左右対称の要素を意味
し、本発明においてはi≧2である多重構造要素および
i=1の場合も含めて構造要素Bi と表記するものとす
る。また、スケール係数λは上記ミンコフスキー和の演
算およびミンコフスキー差の演算を行う回数を意味し、
回数を増加するに応じて平滑化の程度が進む。
【0060】
【発明の効果】本発明の第1の画像処理方法・装置は、
画像を表すオリジナル画像信号Sorgに対して、構造要
素Bi およびスケール係数λを用いたモーフォロジー演
算を施すことにより、画像信号が空間的に構造要素Bi
より小さく変動する画像部分および/または信号値が急
激に変動する画像部分が抽出される。この抽出された画
像部分には所望の画像部分も含まれるが、いわゆる高周
波成分である放射線ノイズ等の粒状成分も含まれる。こ
こで、放射線ノイズに対応するモーフォロジー信号Smo
r は微小なものであり、一方、所望の画像部分について
のモーフォロジー信号Smor は、この放射線ノイズにつ
いてのモーフォロジー信号Smor より大きな値を示す。
【0061】一方、オリジナル画像信号Sorg を複数
(例えばn個)の周波数帯域に分割する。
【0062】モーフォロジー信号Smor は、オリジナル
画像信号Sorg を分割した複数個の周波数帯域に対応し
た複数の変換テーブル等により、それぞれモーフォロジ
ー信号Smor に応じた強調係数αmn (Smor )が算出
され、分割された各周波数帯域ごとに対応する強調係数
αmn (Smor )により強調処理される。この強調処理
は必ずしも分割して得られたすべての周波数帯域に対し
て施す必要はなく、所望の画像部分に対応した周波数帯
域についてのみ行うようにしてもよい。
【0063】このように本発明の第1の画像処理方法
は、分割された周波数帯域に含まれるオリジナル画像信
号の周波数成分に対して上記モーフォロジー信号Smor
に依存した強調処理を施すことにより、粒状成分等の画
像読影に不要な成分を強調することなく、その周波数帯
域に含まれる強調しようとする画像部分だけを強調処理
することができる。また、分散値依存強調処理で生じる
アーチファクトの発生を抑制することができる。
【0064】なお、各周波数帯域ごとに強調係数αmn
(Smor )を異なるように設定しておくことにより各周
波数帯域の強調度合いを任意に変えて強調することがで
き、きめ細かい強調処理を施すことができる。
【0065】これを図解すると図6に示すものとなる。
すなわち、図6(A)に示すようなオリジナル画像信号
Sorg に対して非鮮鋭マスク信号処理を施すことによ
り、オリジナル画像信号Sorg を例えば4つの周波数帯
域の成分SLL、SL 、SM 、SH に分割し、各周波数帯
域の成分SLL、SL 、SM 、SH に対して、それぞれモ
ーフォロジー信号Smor に応じた強調係数αmLL(Smo
r )(=1;一定)、αmL (Smor )(図2(C)参
照)、αmM (Smor )(図2(B)参照)、αm
H (Smor )(図2(A)参照)を乗じて下記式(1)
または(1′)にしたがった強調処理を施すことによ
り、各周波数成分のうちの信号成分だけが選択的に強調
されて、同図(B)に示すような信号成分だけが強調さ
れた処理済画像信号Sprocに変換される。
【0066】
【数1】
【0067】さらに、本発明の第1の画像処理方法・装
置によれば、モーフォロジー演算では画像信号の分散値
を計算する処理に代えて最大値または最小値を計算する
処理を行うため、その演算時間を短縮することができ
る。
【0068】以下に、モーフォロジー演算の一例である
式(14)を具体的に説明する。なお、簡単のためλ=
1,i=1とする。
【0069】高濃度高信号レベルの画像信号である濃度
値Sorg についてのモーフォロジー演算によれば、例え
ば図9(1)の実線に示すような濃度値Sorg の分布を
有する画像データに対して、同図(2)に示すような直
線状の3画素の構造要素Bで、ミンコフスキー和の演算
を行うことにより、ある注目画素の濃度値Si は、その
注目画素を中心として互いに隣接する3画素(構造要素
Bにより決定される)の中の最大値Si+1 を採用したS
i ′に変換される。この演算を全画素について行うこと
により、濃度値Sorg ′の分布を有する同図(1)の破
線で示す画像データに変換される。
【0070】次に、このミンコフスキー和の演算で得ら
れた濃度値の構造要素Bによるミンコフスキー差を考え
ると、同図(1)の破線で示された注目画素の濃度値S
i ′は、その注目画素を中心として互いに隣接する3画
素の中の最小値Si-1 ′を採用したSi ″(=Si )に
変換される。この演算を全画素について行うことによ
り、濃度値Sorg ″の分布を有する同図(1)の一点鎖
線で示す画像データに変換される。この一点鎖線で示さ
れた画像データは、もとの実線のオリジナルの画像デー
タに対して、構造要素Bよりも細かい信号値の変化の画
像部分が消え、構造要素Bよりも大きい信号値の変化の
画像部分は演算前の元の状態を保持することを示してい
る。すなわち、以上の処理(クロージング処理)は、画
像濃度の分布を高濃度側から平滑化する処理である。
【0071】このようにクロージング処理で得られた値
を元の画像信号Sorg から差し引くことにより得られた
値Smor は、上記クロージング処理で消された細かい信
号値の変化の画像部分を表す。
【0072】ここで、本来、画像信号は2次元の要素で
ある位置(x,y)と、3次元目の要素である信号値f
(x,y)を有するが、上記説明においては、理解の容
易化のために、この2次元上に展開された画像の所定の
断面に現れた、1次元状の画像信号分布曲線について説
明した。
【0073】したがって、本発明の各画像処理方法・装
置は、以上の説明を2次元画像に拡大適用したものであ
り、式(14)に示した構造要素Bi は、このような断面
におけるモーフォロジー演算を2次元面に拡大適用する
場合に、この2次元面内での向きが互いに異なる構造要
素Bとして準備されたi個の構造要素Bの集合を意味す
るものである。
【0074】またこれらすべての構造要素Bi について
クロージング処理を行った結果、構造要素Bi のうちの
いずれかと、その延びる方向が一致し、かつその大きさ
よりも大きく変化する画像部分については、式(14)の
第2項の値がSorg そのものとなるため、Smor の値は
ゼロとなり、その部分については強調処理されない。
【0075】なお、スケール係数λは上記ミンコフスキ
ー和の演算およびミンコフスキー差の演算を行う回数を
意味し、回数を増加するに応じて平滑化の程度が進む。
【0076】本発明の第2の画像処理方法・装置は、上
記第1の画像処理方法・装置におけるモーフォロジー演
算を、複数の大きさの構造要素Bi n を用いて行うもの
であり、その結果、複数のモーフォロジー信号Smor n
を得る。
【0077】このモーフォロジー演算のために設定され
た複数の構造要素Bi n は、オリジナル画像信号を分割
して得られる複数の周波数帯域に応じて設定されるもの
であり、低周波数帯域から高周波数帯域になるにしたが
って、構造要素は小さくなるように対応させる。
【0078】得られた複数のモーフォロジー信号Smor
n は、それぞれ対応する変換テーブル等により、各モー
フォロジー信号Smor n に応じた強調係数αmn (Smo
r n)が算出され、分割された各周波数帯域ごとに対応
する強調係数αmn (Smorn )により強調処理され
る。この強調処理も必ずしも分割して得られたすべての
周波数帯域に対して施す必要はなく、所望の画像部分に
対応した周波数帯域についてのみ行うようにしてもよ
い。
【0079】このように本発明の第2の画像処理方法
は、分割された周波数帯域に含まれるオリジナル画像信
号の周波数成分に対して上記モーフォロジー信号Smor
n に依存した強調処理を施すことにより、各周波数帯域
について、粒状成分等の画像読影に不要な成分を強調す
ることなく各周波数帯域に含まれる強調しようとする画
像部分だけを強調処理することができる。また、分散値
依存強調処理で生じるアーチファクトの発生を抑制する
ことができる。
【0080】なお、各周波数帯域ごとに強調係数αmn
(Smor n )を異なるように設定しておくことにより各
周波数帯域の強調度合いを任意に変えて強調することが
でき、きめ細かい強調処理を施すことができる。
【0081】さらに、本発明の第2の画像処理方法・装
置についても、画像信号の分散値を計算する処理に代え
て最大値または最小値を計算する処理を行うため、その
演算時間を短縮することができる。
【0082】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像処理方法を具
体的に実施するための画像処理装置について図面を用い
て説明する。
【0083】図1は本発明の第1の実施形態である画像
処理装置を示す概略ブロック図である。図示の画像処理
装置は、入力信号の超低空間周波数に対応する非鮮鋭マ
スク信号Susを求める第1のローパスフィルタ11a,第
2のローパスフィルタ11b,第3のローパスフィルタ11
cと、これらの各ローパスフィルタ11a,11b,11cの
入出力信号間で差の演算を行いオリジナル画像信号Sor
g の高周波帯域fH に対応する高周波成分SH 、中周波
帯域fM に対応する中周波成分SM 、低周波帯域fL
対応する低周波成分SL を求める演算素子14a1 ,14a
2 ,14a3 と、オリジナル画像信号Sorg に対して、構
造要素Biおよびスケール係数λを用いたモーフォロジ
ー演算を施すことにより、オリジナル画像信号Sorg が
空間的に構造要素Biより小さく変動する画像部分やエ
ッジ等の信号値が急激に変化する画像部分については大
きな値のモーフォロジー信号Smor を、そうでない画像
部分についてはゼロまたは極小さな値のモーフォロジー
信号Smor を出力するモーフォロジーフィルタ12と、モ
ーフォロジー信号Smor の入力を受けてモーフォロジー
信号Smor に応じた前記各周波数帯域fH ,fM ,fL
に対応する強調係数αm1 (Smor ),αm2 (Smor
),αm3 (Smor )(以下、簡単のため単にα
1 ,αm2 ,αm3 と表記する)を出力する第1〜第
3の変換テーブル13a,13b,13cと、各変換テーブル13
a,13b,13cから出力された各強調係数αm1 ,αm
2 ,αm3 と演算素子14a1 ,14a2 ,14a3 からの各
出力SH ,SM ,SL とを対応する周波数帯域ごとに乗
じる演算を行う演算素子14b1 ・14b2 ・14b3 と、各
演算素子14b1 ・14b2 ・14b3 の出力と第3のローパ
スフィルタ11cの出力とを加算する演算素子14c1 ・14
2 ・14c3 とを備えてなる構成である。
【0084】ここで画像を表すオリジナル画像信号Sor
g は、予め所定の画像読取装置により放射線画像から読
み取られて所定の記憶手段に記憶されたものであっても
よいし、画像読取装置から直接入力されたものであって
もよい。また、本実施形態における放射線画像としては
マンモグラムとし、各ローパスフィルタ11a,11b,11
cはオリジナル画像信号Sorg に対して、例えば3列×
3行の画素マトリクスからなるボケマスクを設定し、下
記式(4)(N=3に設定)にしたがって得られたボケ
マスク信号Susを出力する。
【0085】
【数4】
【0086】このボケマスクとしては上記式(4)に示
すようにマスク内の画素値の単純平均を用いるものの
他、例えば図1の右下端のマトリクスに示したような、
中心画素からの距離に応じてマスク内の画素値の重み付
けを変化させたものを用いることもできる。
【0087】ここで各ローパスフィルタ11a,11b,11
cの出力をSus1,Sus2,Sus3とする。
【0088】モーフォロジーフィルタ12はオリジナル画
像信号Sorg に対して、例えば5列×5行の画素マトリ
クスからなる構造要素Bとスケール係数λとにより下記
式(14)に示すクロージング処理にしたがって演算処理
することにより、オリジナルの画像信号Sorg の値が周
囲の画像部分よりも小さくかつ構造要素Bi より空間的
に小さく変動する画像部分(例えばマンモグラムにおい
ては乳癌であることを示す微小石灰化部分)に対応する
画像信号が入力された場合は大きな値のモーフォロジー
信号Smor を出力し、一方、オリジナルの画像信号Sor
g の値が周囲の画像部分よりも大きくまたは構造要素B
i より空間的に大きく変動する画像部分に対応する画像
信号が入力された場合は極めて小さな値のモーフォロジ
ー信号Smor を出力する。なお、構造要素Bは強調処理
を施そうとする所望の微小石灰化部分の形状や大きさに
応じて予め設定されたものである。
【0089】
【数11】
【0090】各変換テーブル13a,13b,13cは、例え
ば図2に示すように、高周波数帯域fH については
(A)に、中周波帯域fM については(B)に、低周波
帯域fL ついては(C)にそれぞれ示すように、各周
波数帯域に対応してモーフォロジー信号値Smor に応じ
た出力である強調係数αm1 ,αm2 ,αm3 を出力す
る。
【0091】次に本実施形態の画像処理装置の作用につ
いて説明する。
【0092】画像処理装置にオリジナル画像信号Sorg
が入力されると、オリジナル画像信号Sorg は第1のロ
ーパスフィルタ11aから順次第2のローパスフィルタ11
b、第3のローパスフィルタ11cに入力される。第1の
ローパスフィルタ11aは入力されたオリジナル画像信号
Sorg に対して、3列×3行の画素マトリクスからなる
ボケマスクを設定し、上記式(4)にしたがった演算を
施して第1のボケマスク信号Sus1を出力する。この第
1のボケマスク信号Sus1は3列×3行の画素マトリク
スからなるボケマスクによるものであるため、所定の高
周波成分SH が除去された信号成分であり、演算素子14
1 がオリジナル画像信号Sorg からこの第1のボケマ
スク信号Sus1を差し引く演算をなすことにより、高周
波成分SH だけが抽出される。
【0093】第1のローパスフィルタ11aから出力され
た第1のボケマスク信号Sus1は第2のローパスフィル
タ11bにも入力され、第2のローパスフィルタ11bは第
1のローパスフィルタ11aと同様の作用により、第1の
ボケマスク信号Sus1のうちの高い周波数成分である中
周波数成分SM が除去された第2のボケマスク信号Sus
2を出力し、演算素子14a2 が第1のボケマスク信号S
us1からこの第2のボケマスク信号Sus2を差し引く演
算をなすことにより、中周波成分SM だけが抽出され
る。
【0094】第3のローパスフィルタ11cおよび演算素
子14a3 も同様にして低周波成分SL だけを抽出する。
なお、第3のローパスフィルタ11cからの出力である第
3のボケマスク信号Sus3は、低周波成分SL に含まれ
ない最も低い周波数成分であり、これを超低周波成分S
LL(=Sus3)とする。
【0095】以上の作用によりオリジナル画像信号Sor
g は4つの周波数帯域の周波数成分SH ,SM ,SL
LLに分割される。
【0096】なお、本実施形態においては各周波数成分
H ,SM ,SL ,SLLは周波数帯域が互いに重複しな
いように分割されるが、本発明においては必ずしも各周
波数帯域間で重複帯域がないように分割する必要はな
く、一部に重複帯域を含むように分割するものであって
もよい。
【0097】一方、オリジナル画像信号Sorg はモーフ
ォロジーフィルタ12にも入力される。モーフォロジーフ
ィルタ12はこの入力されたオリジナル画像信号Sorg に
対して、例えば5列×5行の画素マトリクスからなる構
造要素Bとスケール係数λとにより、上記式(14)にし
たがった演算処理を施して、その画像部分の特徴的な形
状や信号値の変動に応じた唯一のモーフォロジー信号S
mor を出力する。ここでその画像部分が異常陰影である
微小石灰化部分である場合には大きな値のモーフォロジ
ー信号Smor が出力され、その他の場合には極めて小さ
な値のモーフォロジー信号Smor が出力される。
【0098】モーフォロジーフィルタ12から出力された
モーフォロジー信号Smor は第1〜第3の各変換テーブ
ル13a,13b,13cにそれぞれ入力される。
【0099】第1の変換テーブル13aは入力されたモー
フォロジー信号Smor に応じて、前述の高周波成分SH
に対応する強調係数αm1 を出力し、第2の変換テーブ
ル13bは入力されたモーフォロジー信号Smor に応じ
て、前述の中周波成分SM に対応する強調係数αm2
出力し、第3の変換テーブル13cは入力されたモーフォ
ロジー信号Smor に応じて、前述の低周波成分SL に対
応する強調係数αm3 をそれぞれ出力する。
【0100】なお、超低周波成分SLLに対応する強調係
数を仮にαm4 とし、モーフォロジー信号Smor に応じ
た強調係数αm4 を出力する第4の変換テーブルを設け
てもよいが、本実施形態においてはこの超低周波成分S
LLを個別に強調することを要しないため、αm4 =1
(一定)として省略している。すなわち、n個の周波数
成分に分割された信号のうち(n−1)個の周波数成分
の強調度を低くして抑制度とすることによって、相対的
に残りの1周波数成分の強調度を制御することができる
からである。
【0101】各変換テーブル13a,13b,13cからの出
力である強調係数αm1 ,αm2 ,αm3 はそれぞれ対
応する演算素子14b1 ・14b2 ・14b3 に入力される。
一方、この演算素子14b1 ,14b2 ,14b3 には対応す
る演算素子14a,14a2 ,14a3 からそれぞれ前述の高
周波成分SH 、中周波成分SM 、低周波成分SL も入力
され、演算素子14b1 ,14b2 ,14b3 はこれらを対応
する組ごと(αm1 とSH ,αm2 とSM ,αm3 とS
L )に乗算し、それぞれ演算素子14c1 ,14c2 ,14c
3 に出力する。この作用は各周波数成分ごとのモーフォ
ロジー信号に応じた重み付けを行うことを意味してい
る。
【0102】演算素子14c1 ,14c2 ,14c3 は演算素
子14b1 ,14b2 ,14b3 からの出力を総和するととも
に、第3のローパスフィルタ11cからの出力である超低
周波成分SLLを加算し、下記式(19)に示す処理済画像
信号Sprocを出力する。
【0103】
【数15】
【0104】この処理済画像信号Sprocは、オリジナル
画像信号Sorg に対して、各周波数成分ごとにモーフォ
ロジー信号に応じた強調処理を施した信号であり、上述
の構造要素Bのサイズ、ボケマスクのサイズ、分割する
周波数帯域の数などを種々変化させることにより、また
変換テーブルによる強調関数の形状を種々変えることに
より、各周波数帯域に含まれる所望の信号成分だけを選
択的に所望の強調度合いで強調処理を行うことができ、
従来の強調処理と比べてよりきめ細かい強調の調節が可
能となり、画像診断性能を向上させることができる。
【0105】なお、上記式(19)は一般式として式
(1)のように表すことができる。すなわち式(19)は
式(1)において、超低周波成分SLLに乗じられるべき
強調係数を1(=一定)として省略したに過ぎない。し
たがって本実施形態においても上述したように、超低周
波成分SLLに対してモーフォロジー信号に応じた強調係
数を例えばαm4 として設定し、これを超低周波成分S
LLに乗じるようにしてもよい。
【0106】図3は本発明の第2の実施形態である画像
処理装置を示す概略ブロック図である。図示の画像処理
装置は、上記第1の実施形態の画像処理装置においてモ
ーフォロジーフィルタ12に代えて、上記オリジナル画像
信号Sorg の高周波数成分SH に対応した大きさの構造
要素BS でオリジナル画像信号Sorg のモーフォロジー
信号Smor1を求める第1のモーフォロジーフィルタ12a
と、中周波成分SM に対応した大きさの構造要素BM
モーフォロジー信号Smor2を求める第2のモーフォロジ
ーフィルタ12bと、低周波成分SL に対応した大きさの
構造要素BL でオリジナル画モーフォロジー信号Smor3
を求める第3のモーフォロジーフィルタ12cとを備える
とともに、第1の変換テーブル13aは第1のモーフォロ
ジーフィルタ12aの出力である第1のモーフォロジー信
号Smor1の入力を受けてこの第1のモーフォロジー信号
Smor1に応じた強調係数αm1 (Smor1)を出力するよ
うに、第2の変換テーブル13bは第2のモーフォロジー
フィルタ12bの出力である第2のモーフォロジー信号S
mor2の入力を受けてこの第2のモーフォロジー信号Smo
r2に応じた強調係数αm2 (Smor2)を出力するよう
に、第3の変換テーブル13cは第3のモーフォロジーフ
ィルタ12cの出力である第3のモーフォロジー信号Smo
r3の入力を受けてこの第3のモーフォロジー信号Smor3
に応じた強調係数αm3 (Smor3)を出力するようにそ
れぞれ構成されている。
【0107】なお各構造要素BL ,BM ,BS は、BL
が最も大きく、BS が最も小さく、BM はBL とBS
の中間の大きさである。
【0108】このように各構造要素BS ,BM ,BL
大きさを設定することにより、各モーフォロジーフィル
タ12a〜12cは、対応する大きさの画像部分については
特徴的な値のモーフォロジー信号Smor1,Smor2,Smo
r3を出力する。この各モーフォロジーフィルタ12a〜12
cから出力されたモーフォロジー信号Smor1,Smor2,
Smor3に応じて、対応する各変換テーブル13a〜13cが
強調係数αm1 (Smor1),αm2 (Smor2),αm3
(Smor3)を出力する。
【0109】この出力された各強調係数αm1 (Smor
1),αm2 (Smor2),αm3 (Smor3)が、演算素
子14b1 ,14b2 ,14b3 により、対応する各周波数成
分SH,SM ,SL に乗じられることにより、構造要素B
S ,BM ,BL の大きさに応じた画像部分を、強調係数
αm1 (Smor1),αm2 (Smor2),αm3 (Smor
3)に応じた強調度合いで各別に強調処理することがで
きる。
【0110】このように本実施形態の画像処理装置によ
れば、分割された周波数帯域に含まれる周波数成分につ
いて、粒状成分等の画像読影に不要な成分を排除した強
調しようとする画像部分だけを選択的に抽出することが
でき、また各変換テーブルを所望の大きさの画像部分を
強調しまたは抑制するように予め設定することにより、
上記選択的に抽出した画像部分だけを選択的に所望の強
調度合いで強調処理することができ、きめ細かく強調処
理を施すことができる。
【0111】図4は本発明の第3の実施形態である画像
処理装置を示す概略ブロック図である。図示の画像処理
装置は、上記第2の実施形態の画像処理装置において、
オリジナル画像信号Sorg の入力を受けて、オリジナル
画像信号Sorg に応じた単調増加の強調係数αd(Sor
g )を出力する第2の変換テーブル16と、この第2の変
換テーブル16から出力された、オリジナル画像信号Sor
g に応じた強調係数αd(Sorg )を互いに異なる増幅
率で増幅する3つの増幅器15a,15b,15cと、各増幅
器15a,15b,15cの出力αd1 (Sorg )αd2 (S
org )αd3 (Sorg )と周波数帯域がそれぞれ対応す
るモーフォロジーフィルタ12a,12b,12cに基づく強
調係数αm1 (Smor1),αm2 (Smor2),αm
3 (Smor3)とを対応せしめて加算処理する演算素子14
1 ,14d2 ,14d3 とをさらに備えた構成である。
【0112】ここで、増幅器15a,15b,15cは、同一
の入力値αd(Sorg )が入力されたときに、15aが最
も大きい強調係数αd1 (Sorg )を出力し、15cが最
も小さい小さい強調係数αd3 (Sorg )を出力し、15
bが15aと15cとの中間の強調係数αd2 (Sorg )を
出力するように設定されている。
【0113】以上のように構成された第3の実施形態に
係る画像処理装置によれば、高周波数成分SH は、モー
フォロジー信号Smor1に基づく強調係数αm1 (Smor
1)とオリジナル画像信号Sorg に基づく強調係数αd
1 (Sorg )との和に応じた強調係数α1 で強調処理が
なされ、中周波数成分SM は、モーフォロジー信号Smo
r2に基づく強調係数αm2 (Smor2)とオリジナル画像
信号Sorg に基づく強調係数αd2 (Sorg )との和に
応じた強調係数α2 で強調処理がなされ、低周波数成分
L は、モーフォロジー信号Smor3に基づく強調係数α
3 (Smor3)とオリジナル画像信号Sorg に基づく強
調係数αd3 (Sorg )との和に応じた強調係数α3
強調処理がなされる。
【0114】このように本実施形態の画像処理装置は、
モーフォロジー信号に基づく強調処理とオリジナル画像
信号値に基づく強調処理とを組み合わせて強調処理を行
うため、例えば人口骨等の局所的に濃度変化の激しい部
分での過剰な強調(オーバーシュートまたはアンダーシ
ュート)を抑制することができる。
【0115】なお、モーフォロジー信号に基づく強調処
理とオリジナル画像信号値に基づく強調処理とを組合わ
せの方法としては、上記実施形態のように、各強調処理
のための強調係数同士の和を用いるものに限らず、これ
らの対応する強調係数同士を互いに乗じて新たな強調係
数αn を求めるようにしてもよい。
【0116】さらにまた、第5図に示すように、直列に
配置された3つのローパスフィルタ11a,11b,11cに
代えて5つのローパスフィルタ11a,11b1 ,11b2
11c1 ,11c2 を直列に配してもよく、また演算素子14
1 ,14c2 ,14c3 を、第1・2・3の実施形態のよ
うにローパスフィルタ11cの出力信号Sus3と加算処理
する位置ではなく、オリジナル画像信号Sorg と加算処
理する位置に設けてもよい。この場合、処理済画像信号
Sprocは下記式(1)ではなく式(1′)で示すことが
できる。
【0117】
【数1】
【0118】この式(1′)も式(1)と同様に、オリ
ジナル画像信号Sorg に対して、各周波数成分ごとにモ
ーフォロジー信号に応じて強調度合いを変化させた信号
を得ることを意味し、所望の周波数帯域ごとに、各周波
数帯域に含まれる所望の大きさの画像部分だけに所望の
強調処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の第1実施形態を示すブ
ロック図
【図2】(A)第1の変換テーブルを表す関数のグラフ (B)第2の変換テーブルを表す関数のグラフ (C)第3の変換テーブルを表す関数のグラフ
【図3】本発明の画像処理装置の第2実施形態を示すブ
ロック図
【図4】本発明の画像処理装置の第3実施形態を示すブ
ロック図
【図5】本発明の画像処理装置の第4実施形態を示すブ
ロック図
【図6】本発明の画像処理方法・装置の作用を示す説明
図、(A)オリジナル画像データ、(B)処理済画像デ
ータ
【図7】モーフォロジー演算の基本的な作用を説明する
【図8】モーフォロジーフィルターにおける構造要素B
i (i=1,2,…,M;M=4)を示す図
【図9】モーフォロジー演算による処理を具体的に説明
するための濃度分布図
【符号の説明】
11a,11b,11c ローパスフィルタ 12 モーフォロジーフィルタ 13a,13b,13c 変換テーブル 14a1 〜14a3 ,14b1 〜14b3 ,14c1 〜14c3
算素子 Sorg オリジナル画像信号 SH 高周波数成分 SM 中周波数成分 SL 低周波数成分 Sproc 処理済画像信号

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を表すオリジナル画像信号Sorg に
    対して、構造要素Biおよびスケール係数λを用いたモ
    ーフォロジー演算を施すことにより、前記画像信号が空
    間的に前記構造要素Biより小さく変動する画像部分お
    よび/または前記オリジナル画像信号の変化が急俊な画
    像部分について特徴的な出力を示すモーフォロジー信号
    Smor を求め、 前記オリジナル画像信号Sorg を互いに異なる複数の周
    波数成分Sn に分割し、 前記複数の周波数成分Sn のうち少なくとも1つの周波
    数成分について、前記モーフォロジー信号Smor に依存
    した強調処理を施して処理済画像信号Sprocを求めるこ
    とを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記モーフォロジー信号Smor に依存し
    た強調処理は、 前記複数の周波数成分Sn ごとに予め設定された、前記
    モーフォロジー信号Smor に応じた強調係数αmn (S
    mor )を出力する変換テーブルの該出力に基づいて、下
    記式(1)または(1′)にしたがった強調処理である
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。 【数1】
  3. 【請求項3】 画像を表すオリジナル画像信号Sorg に
    対して、互いに異なる周波数帯域にそれぞれ対応した互
    いに大きさの異なる複数の構造要素Bin およびスケー
    ル係数λを用いたモーフォロジー演算を施すことによ
    り、各構造要素Bin より小さく変動する画像部分およ
    び/または前記オリジナル画像信号の変化が急俊な画像
    部分について特徴的な出力を示す複数のモーフォロジー
    信号Smor n を求め、 前記オリジナル画像信号Sorg を、前記複数の構造要素
    の大きさにそれぞれ対応した互いに異なる複数の周波数
    成分Sn に分割し、 前記複数の周波数成分Sn のうち少なくとも1つの周波
    数成分について、該周波数成分が含まれる周波数帯域に
    対応した大きさの構造要素Bin によるモーフォロジー
    演算で得られたモーフォロジー信号Smor n に依存した
    強調処理を施して処理済画像信号Sprocを求めることを
    特徴とする画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記モーフォロジー信号Smor n に依存
    した強調処理は、 前記複数の周波数成分Sn ごとに予め設定された、前記
    モーフォロジー信号Smor n に応じた強調係数αm
    n (Smor n )を出力する変換テーブルの該出力に基づ
    いて、下記式(2)または(2′)にしたがった強調処
    理であることを特徴とする請求項3記載の画像処理方
    法。 【数2】
  5. 【請求項5】 前記複数の周波数成分Sn のうち少なく
    とも1つの周波数成分について、さらに前記オリジナル
    画像信号Sorg に依存した強調処理を施すことを特徴と
    する請求項1から4のうちいずれか1項に記載の画像処
    理方法。
  6. 【請求項6】 画像を表すオリジナル画像信号Sorg に
    対して、構造要素Biおよびスケール係数λを用いたモ
    ーフォロジー演算を施すことにより、前記画像信号が空
    間的に前記構造要素Biより小さく変動する画像部分お
    よび/または前記オリジナル画像信号の変化が急俊な画
    像部分について特徴的な出力を示すモーフォロジー信号
    Smor を求めるモーフォロジー信号演算手段と、 前記オリジナル画像信号Sorg を互いに異なる複数の周
    波数成分Sn に分割する周波数帯域分割手段と、 前記複数の周波数成分Sn のうち少なくとも1つの周波
    数成分について、前記モーフォロジー信号Smor に依存
    した強調処理を施して処理済画像信号Sprocを求める強
    調手段とを備えてなることを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記強調手段によるモーフォロジー信号
    Smor に依存した強調処理は、 前記複数の周波数成分Sn ごとに予め設定された、前記
    モーフォロジー信号Smor に応じた強調係数αmn (S
    mor )を出力する変換テーブルの該出力に基づいて、下
    記式(1)または(1′)にしたがった強調処理である
    ことを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。 【数1】
  8. 【請求項8】 画像を表すオリジナル画像信号Sorg に
    対して、互いに異なる周波数帯域にそれぞれ対応した互
    いに大きさの異なる複数の構造要素Bin およびスケー
    ル係数λを用いたモーフォロジー演算を施すことによ
    り、各構造要素Bin より小さく変動する画像部分およ
    び/または前記オリジナル画像信号の変化が急俊な画像
    部分について特徴的な出力を示す複数のモーフォロジー
    信号Smor n を求めるモーフォロジー信号演算手段と、 前記オリジナル画像信号Sorg を、前記複数の構造要素
    の大きさにそれぞれ対応した互いに異なる複数の周波数
    成分Sn に分割する周波数帯域分割手段と、 前記複数の周波数成分Sn のうち少なくとも1つの周波
    数成分について、該周波数成分が含まれる周波数帯域に
    対応した大きさの構造要素Bin によるモーフォロジー
    演算で得られたモーフォロジー信号Smor n に依存した
    強調処理を施して処理済画像信号Sprocを求める強調手
    段とを備えてなることを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記強調手段によるモーフォロジー信号
    Smor n に依存した強調処理は、 前記複数の周波数成分Sn ごとに予め設定された、前記
    モーフォロジー信号Smor n に応じた強調係数αm
    n (Smor n )を出力する変換テーブルの該出力に基づ
    いて、下記式(2)または(2′)にしたがった強調処
    理であることを特徴とする請求項8記載の画像処理装
    置。 【数2】
  10. 【請求項10】 前記強調手段が、 複数の周波数成分Sn のうち少なくとも1つの周波数成
    分について、さらに前記オリジナル画像信号Sorg に依
    存した強調処理を施すことを特徴とする請求項5から9
    のうちいずれか1項に記載の画像処理装置。
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JP2006127517A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Mitsutoyo Corp 機械視覚検査方法およびそのためのユーザーインターフェース
JP2019503727A (ja) * 2015-11-26 2019-02-14 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 医用画像を強調するためのユーザインタフェースを有する装置

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