JPH09504159A - 導体結合部 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 結合すべき端部がドーム状に丸くされた２つの円柱状高圧導体、、特にカプセル形高圧開閉装置のブスバー導体の導体端部（１、２）用の導体結合部において、各導体端部は、、少なくともドーム状丸み部の領域に、それぞれ他方の導体端部（１、２）の円柱状外面輪郭（６、８）を受け入れるための部分円柱状切欠（５、７）を有している。これによって、導体端部間の継ぎ目は、アンダーカットを回避されかつ全く簡蛍な幾何学的形状にフライス盤によって切削することができるように形成される。

Description

【発明の詳細な説明】 導体結合部 本発明は、結合すべき端部がドーム状に丸くされ、半径方向に互いにずらされ かつ軸方向に重ねられた２つの円柱状高圧導体、特にカプセル形高圧開閉装置の ブスバー導体の導体端部用の導体結合部に関する。 この種の堺体結合部は、例えば金属カプセル形高圧開閉装置の内部において、 ブスバー導体案内部がブスバー導体の側方への跳びすなわち曲げを必要とするよ うな個所に必要とされる。このような問題は、特に、正三角形の形状の断面に配 置された３つのブスバー導体を持つ第１の金属保護ケースと正三角形の形状の断 面に同様に配置された３つの導体を持つ第２の金属保護ケースとの間に移行部が 構成されなければならない場合に発生する。その場合、第１の金属保護ケースの 内部における導体の相互間隔は第２の金属保護ケースの内部における導体の相互 間隔とは異なっている。このような事例は、例えば、第１開閉装置の部品が他の 型の第２開閉装置の部品に結合されなければならない場合に現れる。 この種の導体結合部は、３極式カプセル形開閉装置において第１のブスバー導 体三重線を、位相状態が第１のブスバー導体三重線の位相状態に比べて幾何学的 に回転している第２の三重線に結合するためにも使うことができる。 本発明の課題は、例えば突出した角部及び稜線部を回避することによって、結 合個所が誘電体的に出来るだけ良好な挙動を示すように、冒頭で述べた種類の導 体結合部を構成することにある。 この課題は本発明によれば、各導体端部が、少なくともドーム状丸み部の領域 でそれぞれ他方の導体端部に面する側面に、それぞれ他方の導体端部の円柱状外 面輪郭を受け入れるための部分円柱状切欠を有することにより解決される。 導体端部の誘電体的に出来るだけ良好な装置を全体的に得るために、これらの 導体端部は導体端部の連続した仮想外面輪郭が互いに貫通するように配置される 。このようにして、一方の導体端部の丸み部がそれぞれ他方の導体端部を遮蔽す る。この構成における難点は、両導体端部を加工する際に加工経費が出来るだけ 僅か となるように、結合すべき両導体端部間の継ぎ目を位置決めする点にある。 例えば、導体端部の一方において円柱状外被面だけが平らにされる場合、他方 の導体端部も同様に対応する領域が平らにされなければならない。 しかしながらその場合、第２の導体端部では第１の導体端部のドーム状丸み部 の領域に遮蔽されない稜線部が形成され、複雑なアンダーカットを設けなければ この稜線部を回避することができないという問題が発生する。 さらに本発明による構成においては、電流路には単一の継ぎ目しか生ぜず、こ のことにより損失が僅少になりかつ機能信頼性が高まる。 それに対して、導体端部部の本発明による構成によれば、両導体端部はアンダ ーカットを備えることなくフライス盤による簡単な切削部だけを有し、その場合 フライス盤による切削部は部分円柱状形状及び必要に応じて平坦領域だけを有す る。このようにして、単純なプログラムでコンピュータ制御されたフライス盤を 用いて僅かな作業工程にて簡単な加工が可能になる。これによって他の変形例に 比べて相当なコストの節約となる。 本発明はさらに、各導体端部が部分円柱状切欠の、導体端部のドーム状丸み部 とは反対側に位置する側部に続く領域に平坦面を有し、この平坦面が互いに当接 することによって有利に形成することができる。 この平坦面は加工の際に両導体端部を互いに整列させるのに又は個々の導体端 部を整列させるのに使うことができる。 導体端部の互いに当接する平坦面によって良好な接触が得られる。 本発明の他の有利な実施態様によれば、平坦面の領域にはこれらを貫通する固 定手段が設けられる。 この固定手段として例えば両導体端部を相対的に位置決めするための短軸なら びに固定ボルトが設けられる。導体端部の少なくとも一方はこのために導体端部 を貫通して他方の導体端部部と向き合った導体端部側面で開口する孔を備えるこ とができ、それゆえボルトは装置全体の絶縁耐力を低下させることなく固定手段 として設けることができる。 次に本発明を図面に示された実施例に基づいて説明する。 図１は組立前の両導体端部部の１つの状態を示す斜視図である。 図２は本発明による導体結合部によって互いに連結された２つの３極式カプセ ル形ブスバー導体装置を示す断面図である。 図３は図２に示された装置の一部分を示す概略横断面図である。 図１にはそれぞれ１つのドーム状丸み部３、４を有する第１の導体端部１及び 第２の導体端部２が示されている。両導体端部１、２は構成前の１つの状態を示 している。第１の導体端部１は部分円柱状切欠５を有しており、導体結合部を構 成する際第２の導体端部２の円柱状外面輪郭６がこの部分円柱状切欠５内へ食い 込む。 第２の導体端部２は部分円柱状切欠７を有しており、導体結合部を構成する際 第１の導体端部１の円柱状外面輪郭８がこの部分円柱状切欠７内へ食い込む。部 分円柱状切欠５、７はフライス盤によって簡単に導体端部１、２に設けることが できる。 さらに、第１の導体端部１は平坦面９を有しており、この平坦面９は導体結合 部を構成すると第２の導体端部２の平坦面１０に当接する。 平坦面９、１０には、第２の導体端部２の孔１３、１４内に食い込んで導体端 部１、２を互いに位置決めするピン１１、１２が貫通する。 第２の導体端部２には差込棒１５が設けられており、この差込棒１５には円柱 状導体の形態の導体端部２の連続部が差込まれる。 平坦面９、１０には図示されていない結合ボルト用の他の切欠１６、１７が設 けられている。 図２には３つの導体結合部が示されており、その場合第１の導体端部１８、１ ９、２０は第１の金属保護ケース２１内を定められた相互間隔でもって延びてい る３つのブスバー導体にそれぞれ属している。第２の導体端部２２、２３、２４ は第２の金属保護ケース２５の内部に、第１の導体端部の相互間隔より大きい相 互間隔でもって配置されている。 導体結合部によって導体の曲げが達成され、それにより第１の導体間隔から第 ２の導体間隔への移行が構造的に簡単に実現される。 図３は概要を理解し易くするために図２の導体端部の横断面図を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．結合すべき端部がドーム状に丸くされ、半径方向に互いにずらされかつ軸方 向に重ねられた２つの円柱状高圧導体、特にカプセル形高圧開閉装置のブスバー 導体の導体端部（１、２）用の導体結合部において、各導体端部は、少なくとも ドーム状丸み部の領域でそれぞれ他方の導体端部に面する側面に、それぞれ他方 の導体端部（１、２）の円柱状外面輪郭（６、８）を受け入れるための部分円柱 状切欠（５、７）を有することを特徴とする導体結合部。 ２．各導体端部（１、２）は、、部分円柱状切欠（５、７）の、導体端部（１、 ２）のドーム状丸み部（３、４）とは反対側に位置する側部に続く領域に、平坦 面（９、１０）を有し、この平坦面（９、１０）が互いに当接することを特徴と する請求項１記載の導体結合部。 ３．平坦面（９、１０）の領域にはこれらを貫通する固定手段（１１、１２）が 設けられていることを特徴とする請求項２記載の導体結合部。