JPH0950412A - 遠隔手続き呼び出し方法およびシステム - Google Patents

遠隔手続き呼び出し方法およびシステム

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JPH0950412A
JPH0950412A JP7204711A JP20471195A JPH0950412A JP H0950412 A JPH0950412 A JP H0950412A JP 7204711 A JP7204711 A JP 7204711A JP 20471195 A JP20471195 A JP 20471195A JP H0950412 A JPH0950412 A JP H0950412A
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JP7204711A
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Seiichi Domyo
誠一 道明
Sawaki Kuroda
澤希 黒田
Atsushi Kobayashi
敦 小林
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クライアントからサーバに処理を依頼する前
に、期限内に処理を完了できるか否かを知ることができ
るようにする。 【構成】 クライアント計算機からサーバ計算機の手続
きを呼び出す際に、その手続きの処理を終了すべき期限
の情報を手続き呼出し要求データに付加してサーバ計算
機に送信し、サーバ計算機においては要求された手続き
の処理が終了期限までに終了するか否かを前記期限の情
報と要求された手続き毎に設定された所要時間の情報と
を比較することによって判定し、その判定結果をクライ
アント計算機に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分散型アプリケーショ
ンプログラム等の手続きを遠隔呼出しする遠隔手続き呼
出し方法およびシステムに係わり、特に、サーバプログ
ラムにおいて、長時間実行する手続きを呼び出す際に好
適な遠隔手続き呼出し方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】分散型アプリケーションプログラムの構
成技術として、遠隔手続き呼び出し方法という技術があ
る。遠隔手続き呼び出し(RPC)は、呼び出し側の計
算機(クライアント)から呼ばれる側の計算機(サー
バ)に制御を移し、呼ばれる側で所定の手続きを実行
し、呼び出し側に再び制御を戻す方法である。
【0003】RPCでは、OS(オペレーションシステ
ム)の通信機能とアプリケーションプログラム(クライ
アントおよびサーバ)との間にスタブと呼ばれる手続き
を用意する。
【0004】スタブは、転送データのバイト列の変換や
データ消失時の再送等のデータ転送の基本的な処理を行
うので、アプリケーションプログラムは、データ転送の
細かい事柄を意識する必要がなくなり、分散アプリケー
ションプログラムを作成し易くなる。
【0005】このようなRPC技術として開示する文献
として、例えば、W.リチャードスティーヴァンス著,
篠田陽一訳「UNIXネットワークプログラミング」
(トッパン:1992)がある。
【0006】図11は、従来のRPCの処理手順を示す
フローチャートであり、クライアントプログラムが起動
されると、クライアント側のスタブが遠隔手続き呼出し
処理を開始し(ステップ301)、サーバ側の手続きを
呼び出すための要求データをサーバ側に送信する(ステ
ップ302)。
【0007】一方、サーバ側は、管理者によってサーバ
プログラムが起動されると遠隔手続き呼出し処理が開始
可能な状態となり(ステップ305)、クライアント側
からの要求(処理依頼)を待つ(ステップ306)。こ
の状態で、クライアント側から手続きを呼び出すための
要求データを受信すると(ステップ307)、要求され
た手続きの処理を実行し(ステップ308)、その実行
後に、実行結果のデータをクライアント側に送信する
(ステップ309)。
【0008】この間、クライアントプログラムは、実行
結果のデータの受信待ち状態で待機しており(ステップ
303)、実行結果のデータが受信されたならば、処理
を終了する(ステップ304)。
【0009】ところで、近年、業務の変化に伴い、イン
ターネット,WWWという用語で代表されるように、遠
方のネットワークに配置されたサーバを利用する機会が
増えて来ている。このサーバの処理は、コンピュータグ
ラフィック処理や統計処理等の専門的な内容であり、他
のサーバでは代用できない。しかも、サーバプログラム
の処理は、数時間から数日のオーダで時間がかかる場合
がある。
【0010】これに対し、クライアントプログラムの利
用者は、締切日を考慮した業務を分散処理によって行う
場合が多い。例えば、月々の売上のデータを各支店から
集計し、月末に全社の売上を集計する場合である。この
ような締切日を考慮した業務にRPC技術を適用するこ
とを仮定した場合、指定した日時までに、サーバプログ
ラム(各支店の集計、本社の売上作成)の処理を完了
し、クライアントプログラム(帳票画面)に制御が戻っ
ている必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のRPC
技術にあっては、サーバプログラムは遠隔手続き呼出し
の要求データを受信し、要求された手続きの処理を開始
するが、その所要時間あるいは終了時刻をクライアント
プログラムに何等通知しない。
【0012】従って、クライアントプログラムの利用者
は、サーバプログラムでの処理時間およびデータ転送に
かかる時間を推測したうえでRPCを利用する必要があ
り、推測を誤った場合は業務の締切日に間に合わなくな
り、多大な損失を引き起こすという問題がある。
【0013】しかも、クライアントプログラムの利用者
は、制御がサーバプログラムからクライアントプログラ
ムに戻るまで待機しなけらばならず、もしも期限までに
実行結果が得られない場合は待機時間が無駄になってし
まうという問題がある。
【0014】本発明の目的は、クライアントからサーバ
に処理を依頼する前に、期限内に処理を完了できるか否
かを知ることができる遠隔手続き呼出し方法およびシス
テムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の遠隔手続き呼び出し方法は、基本的には、
クライアント計算機からサーバ計算機の手続きを呼び出
す際に、その手続きの処理を終了すべき期限の情報を手
続き呼出し要求データに付加してサーバ計算機に送信
し、サーバ計算機においては要求された手続きの処理が
終了期限までに終了するか否かを前記期限の情報と要求
された手続き毎に設定された所要時間の情報とを比較す
ることによって判定し、その判定結果をクライアント計
算機に送信するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0016】
【作用】上記手段によれば、サーバ計算機の手続きを呼
び出す際に、その手続きの処理を終了すべき期限の情報
を手続き呼出し要求データに付加してサーバ計算機に送
信する。
【0017】これに対し、サーバ計算機においては、要
求された手続きの処理が終了期限までに終了するか否か
を前記期限の情報と要求された手続き毎に設定された所
要時間の情報とを比較することによって判定し、その判
定結果をクライアント計算機に送信する。
【0018】これにより、クライアントの利用者は、サ
ーバでの処理時間およびデータ転送にかかる時間を推測
してRPCを実行することが不要となり、締切日のある
業務を確実に遂行することが可能になる。
【0019】また、期限までに間に合うか否かが直ちに
判明するため、間に合わない場合は他のサーバ計算機に
処理を依頼するなどの対応が可能となる。また、期限ま
でに終了しない処理依頼については、サーバ計算機側で
実行させないことにより、クライアント計算機を無駄に
待機させることがなくなる。
【0020】ここで、計算機技術には、ターンアラウン
ドタイム、応答時間という定義がある。ターンアラウン
ドタイムは、クライアント計算機がサーバ計算機に対す
る処理を依頼する要求データを送信開始した後、その処
理結果のデータの全ての受信を終了するまでの時間であ
る。応答時間は、クライアントが計算機がサーバ計算機
に対する処理を依頼する要求データを送信終了した後、
クライアント計算機が処理結果のデータの受信を開始す
るまでの時間である。一般に、業務の締切日までの時
間、ターンアラウンドタイム、応答時間の順に包含関係
にある。本明細書では、上記の3種類の定義をまとめ
て、手続きを終了すべき期限の情報として定義する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により詳細に
説明する。
【0022】図1は、本発明の遠隔手続き呼び出し方法
の一実施例を示すフローチャートであり、ステップ11
1〜ステップ122はクライアント計算機での処理手
順、ステップ141〜ステップ155はサーバ計算機で
の処理手順を示すものである。
【0023】この図1においては、クライアント計算機
が処理を終了すべき期限の情報を付加してサーバ計算機
の手続きを呼び出し(ステップ113)、サーバ計算機
側では往路の要求データの所要時間をもとに復路の処理
結果の転送所要時間を計算し(ステップ146)、さら
に手続きの開始および終了時刻,データの転送の開始お
よび終了時刻を算出し(ステップ147)、その算出し
た終了時刻とクライアント計算機から指定された終了期
限の情報とを比較することにより、サーバ計算機におい
て手続き処理を実行するか否かを判定し(ステップ14
8)、判定結果およびステップ147の各時刻をクライ
アント計算機に返す(ステップ149)手順を設けたこ
とに特徴がある。
【0024】図2は、図1の処理手順と、クライアント
計算機でのターンアラウンドタイム、処理の終了期限、
サーバでの処理時間、処理結果のデータ転送時間との関
連を示した図である。
【0025】図3は、本発明の遠隔手続き呼び出し方法
を実施するネットワークシステムのシステム構成図であ
り、ここでは、WAN403およびLAN401,40
2を通じて遠距離の複数のクライアント計算機411と
1つのサーバ計算機421間でRPCによる分散処理を
行う構成を示しており、クライアント計算機411には
磁気ディスク装置412が外部記憶装置として接続さ
れ、その内部には、クライアントプログラム413、計
測手段416および送信手段419を備えたスタブ41
4、通信手段を備えたOS(オペレーティングシステ
ム)415が設けられている。
【0026】一方、サーバ計算機421には、磁気ディ
スク装置422が接続され、その内部には、サーバプロ
グラム423、スタブ424、通信手段を備えたOS4
25が設けられている。スタブ424には、計測手段4
26、参照手段427、判定手段428、送信手段42
9、補正手段430、計算手段431が設けられてい
る。
【0027】また、クライアント側の磁気ディスク装置
412には、手続きの処理を終了すべき期限の一覧を格
納する処理終了期限一覧テーブル417が設けられ、サ
ーバ側の磁気ディスク装置422には、手続き毎に、そ
の処理の所要時間一覧を格納した所要時間一覧テーブル
427が設けられている。
【0028】なお、クライアント計算機411とサーバ
計算機421が使用している「時刻」は、従来から知ら
れている時刻同期サービス、例えばUNIXネットワー
クにおけるNTP(ネットワークタイムプロトコル)等
の方法で一致しているものとする。
【0029】以下、図1〜図3を用いて本発明の遠隔手
続き呼出し方法について説明する。
【0030】まず、クライアント計算機411での処理
手順を説明する。
【0031】利用者は、まず、クライアントプログラム
413を起動する前に、処理終了期限の情報を設定し、
磁気ディスク装置412内に存在する処理終了期限一覧
テーブル417に格納する(ステップ111)。この設
定内容の詳細は図4で後述する。
【0032】利用者がクライアントプログラム413を
起動し、RPCを実行させると、クライアント計算機4
11内のスタブ414の手続きが呼ばれる(ステップ1
12)。
【0033】スタブ414は、サーバ計算機421にお
ける手続きを呼び出す要求データに対し処理終了期限一
覧テーブル417に設定された処理終了期限の設定値を
付加する。その後、スタブ414は、通信手段を備えた
OS415を介し処理終了期限の設定値を付加した要求
データを送信する(ステップ113)。この時、スタブ
414は、要求データに対しクライアント計算機411
での送信時刻を刻印する。
【0034】ここで、クライアントプログラム413を
起動する度に、処理終了期限の情報を利用者が設定する
のは煩わしいものとなる。そこで、スタブ414は、過
去における複数回の処理終了時間のうち例えば最大値
を、「終了処理期限の情報」として自動設定するため
に、ステップ112において計測手段416に設けられ
たタイマを起動する。
【0035】このタイマは、ステップ118においてサ
ーバ計算機421から処理結果のデータを受信した段階
で計時動作が停止される。
【0036】要求データを送信した後、クライアント計
算機411のスタブ414は、サーバ計算機のスタブ4
24より要求データに対する応答を待ち続ける(ステッ
プ114)。
【0037】そして、サーバ計算機421から処理実行
の「受諾」あるいは「拒否」を示す識別子、サーバの処
理の実行計画、実行時刻および処理結果のデータ転送時
刻を含んだ応答データを受信する(ステップ115)。
【0038】そこで、クライアント計算機411のスタ
ブ414は、応答データ中の識別子を判定し(ステップ
121)、「拒否」の場合にはRPCのエラーとしてク
ライアントプログラム413に制御を戻し、RPCを終
了する(ステップ122)。
【0039】「受諾」の場合は、サーバプログラム42
3に対し、処理実行を正式に依頼する「肯定応答」を送
信する(ステップ116)か、あるいは処理実行をキャ
ンセルする「肯定応答」を送信する。
【0040】キャンセルの場合はステップ122に進
む。その後、従来のRPCと同じく、スタブ414は処
理結果のデータ転送を待ち続ける(ステップ117)。
【0041】この際に、ステップ115で受信した、サ
ーバ計算機421におけるスタブ424が予定している
データ転送開始および終了時刻、データ転送量を参照す
ることにより、データ受信のための準備やメモリの確保
を行う。
【0042】その後、スタブ414は、受信した実行結
果のデータをクライアントプログラム413に戻し、R
PCを終了する(ステップ118)。
【0043】その後、スタブ414は、ステップ112
において実際の処理終了時間を計測するために起動した
タイマを停止させ、処理結果を受信するまでの経過時間
の値をタイマの値によって計測する(ステップ11
9)。そして、過去に取得しておいた複数回の経過時間
の最大値を選択し、この最大値を処理終了期限一覧テー
ブル417に設定する(ステップ120)。
【0044】次に、サーバ計算機421における処理手
順を説明する。
【0045】管理者は、まず、サーバプログラム423
を起動する前に、手続きの処理所要時間と実行結果のデ
ータの転送量を設定する(ステップ141)。この設定
内容の詳細は図5で後述する。
【0046】管理者が設定した設定内容は、磁気ディス
ク装置422内に存在する所要時間一覧テーブル427
に格納される。
【0047】次に、管理者がサーバプログラム423を
起動すると(ステップ142)、スタブ424はOS4
25を介してクライアント計算機411からの要求デー
タを待つ(ステップ143)。
【0048】そこで、スタブ424は、要求データを受
信したならば(ステップ144)、従来のRPC技術と
異なり、ステップ145からステップ149の処理を行
う。
【0049】すなわち、サーバ計算機421のスタブ4
24は、要求データをクライアント計算機411から受
信したならば、その受信データの受信時刻を計測手段4
26内のタイマから取得し、クライアント計算機411
のスタブ414が要求データに対し刻印した送信時刻と
サーバ計算機421での受信時刻の差から往路(クライ
アントからサーバの経路)の転送所要時間を計算手段4
31によって計算する(ステップ145)。この際、要
求データの転送量(バイト数)も計測手段426によっ
て計測する。
【0050】次に、実行結果の復路(サーバからクライ
アントの経路)にかかる時間を計算手段431で計算す
る(ステップ146)。
【0051】実行結果を転送するために必要な時間は、
例えば、実行結果の転送量と要求データの転送量との比
に往路での転送時間を掛ける計算で簡単に求めることが
できる。
【0052】次に、サーバ計算機421における現在時
刻、テーブル427に格納されるサーバの処理の所要時
間、ステップ146で得られた実行結果のデータ転送時
間とに基づき、サーバ計算機421における処理の開始
および終了時刻、処理結果の転送開始時刻と終了時刻と
を計算手段431によって計算する(ステップ14
7)。
【0053】この際に、サーバ計算機421から送信し
たデータのクライアント計算機411の肯定応答にかか
る時間も含めて計算することで、より精密な時刻が計算
できることは言うまでもない。
【0054】次に、このようにして得られた終了時刻と
クライアント計算機411から送られて来た終了処理期
限とを較し、サーバプログラム423での手続きを実行
すべきかどうかを判定する(ステップ148)。
【0055】次に、その判定結果を示す識別子と、ステ
ップ147で計算した転送開始時刻および終了時刻とを
含んだ応答データをクライアント計算機411からの要
求データに対する応答として返す(ステップ149)。
【0056】次に、クライアント計算機411から要求
された手続き処理を実行し(ステップ152)、クライ
アント計算機411におけるステップ116の「肯定応
答」を待ち(ステップ150)、肯定応答を受信したな
らば(ステップ151)、手続き処理を継続し(ステッ
プ156)、その処理結果をクライアントに送信する
(ステップ153)。
【0057】肯定応答を待つステップ150において一
定時間応答がなければ、クライアント計算機411から
の依頼はキャンセルされたものと判断し、処理の実行を
中断する(ステップ157)。
【0058】ここで、スタブ424は、ステップ152
でタイマで計測した手続きの所要時間と、ステップ15
3でタイマで計測した実行結果のデータ送信の所要時間
を収集する。そして、ステップ153の所要時間の計測
と合わせて、転送に利用したバッファのサイズを計測す
ることでデータ量の情報を収集する(ステップ15
4)。
【0059】この後、スタブ424は、複数回の計測の
平均値をもとに所要時間一覧テーブル427の値を設定
する(ステップ155)。これによって、ステップ14
1において管理者がサーバ計算機421の起動時に、手
続きの所要時間と応答データ量の情報を毎回設定する操
作を省略することができる。
【0060】図2は、クライアント計算機411とサー
バ計算機421とのデータのやり取りを示したものであ
り、クライアント計算機411とサーバ計算機421の
スタブ間で、手続きの実行に先立ち、処理を終了すべき
期限の情報と、サーバ側で推定した手続きの処理終了時
刻およびデータ転送開始時刻の情報とを送受し、クライ
アント計算機411が指定した期限までにサーバ計算機
421での処理が終了するか否かの折衝を行い、クライ
アント計算機411が指定した期限までに間に合えば、
サーバ計算機421はクライアント計算機411からの
「肯定応答」に先だって手続きの処理を開始し、「肯定
応答」を受信してサーバ計算機411からの処理依頼を
確認したならば手続きの処理を継続することを示してい
る。
【0061】このように、クライアント計算機411か
らの「肯定応答」に先だって手続きの処理を開始するこ
とにより、クライアント計算機411から依頼された手
続きの実行結果をクライアント計算機411に返信する
までの所要時間が短縮され、ターンアラウンドタイムが
短くなるという効果がある。
【0062】なお、サーバ計算機421において、クラ
イアント計算機411から依頼された期限までに間に合
うと判断した場合には、直ちに依頼された手続きの処理
を開始するモードと、終了期限に間に合う任意の時刻に
処理を開始するモードと、クライアント計算機411か
らの「肯定応答」を待って処理を開始するモードと、期
限の判定結果の内容によらず処理を開始するモードとの
何れかのモードを示す識別子を、処理終了期限の情報に
付加し、サーバ計算機421に送信し、サーバ計算機4
21では指定されたモードに従って処理を行うようにし
てもよい。
【0063】このように構成することにより、システム
の利用状況に応じて柔軟な対応が可能になる。
【0064】図4は、クライアント計算機411におい
て使用する処理終了期限の情報に関する説明図であり、
図4(a)は計測手段416で計測したターンアラウン
ドタイムの計測値に関する情報の構成図であり、図4
(b)は処理終了期限一覧テーブル417に格納される
処理終了期限に関する情報の構成図である。
【0065】計測手段416で計測したターンアラウン
ドタイムの計測値に関する情報は、サーバ計算機名60
1、要求データの構成602、ターンアラウンドタイム
603、実行結果の計測値604とで構成され、サーバ
計算機名601にはネットワークアドレス等のサーバ計
算機を特定できる文字列が記録される。また、要求デー
タの構成602には、処理要求の種別を示す識別子、要
求データのサイズ(バイト数)が記録される。
【0066】さらに、ターンアラウンドタイム603に
は、サーバ計算機421において実際にかかった所要時
間(秒数)が記録される。また、実行結果の計測値60
4には、受信データのサイズ(バイト数)、復路での所
要時間(秒数)が記録される。
【0067】このターンアラウンドタイムの計測値に関
する情報は、クライアント計算機411がサーバ計算機
421に対して処理を要求し、その実行結果が返信され
る度に記録される。
【0068】一方、処理終了期限一覧テーブル417に
格納される処理終了期限に関する情報は、要求データの
要求種別611、サーバ計算機での所要時間を示すター
ンアラウンドタイム612、実行結果613で構成され
ている。
【0069】このうち、実行結果613は、データのサ
イズ(バイト数)、所要時間、時刻指定の有無、受信開
始時刻、受信終了時刻の各データで構成されている。
【0070】システムの運用開始時点では、ターンアラ
ウンドタイムの実績データが存在しないため、クライア
ント計算機411の管理者または利用者が、処理を終了
すべき期限としてターンアラウンドタイム612を設定
する。この時、その終了処理期限内で、特にクライアン
トが希望する受信開始時刻と受信終了時刻があれば、そ
の時刻を指定し、データ受信を待つようにする。
【0071】システムが所定期間以上運用され、ターン
アラウンドタイムの実績データが計測手段416によっ
て収集されたならば、スタブ414は所要時間、データ
サイズの最小値、平均値、最大値を算出し、図4(b)
に示すように終了期限一覧テーブル417に設定する。
【0072】これ以降は、スタブ414は、利用者また
は管理者から特別な指示がない限り、ターンアラウンド
タイムの実績データに基づいて自動設定した処理終了期
限の情報を当該要求種別の処理終了期限としてサーバ計
算機421に送信する。
【0073】この場合、最小値、平均値、最大値のうち
利用者から指定されたものを代表値として用いる。
【0074】このように、ターンアラウンドタイムの実
績データに基づいて自動設定した処理終了期限の情報を
用いるようにすることにより、利用者または管理者が行
う処理終了期限の設定作業の煩わしさを解消できるう
え、終了期限に間に合うか否かをシステムの運用実績に
沿って極め細かに判定することができる。
【0075】図5は、サーバ計算機421で使用する手
続き毎の所要時間に関する情報の説明図であり、図5
(a)は計測手段426で計測した処理の所要時間およ
び転送に要した時間の計測結果の情報の構成図、図5
(b)は所要時間一覧テーブル427に格納される所要
時間に関する情報の構成図である。
【0076】計測手段426で計測した処理の所要時間
および転送に要した時間の計測結果の情報は、クライア
ント計算機名501、要求データの計測結果502、サ
ーバでの処理時間503、実行結果の計測値504とか
ら構成されている。
【0077】クライアント計算機名501には、ネット
ワークアドレス等のクライアント計算機411を特定で
きる文字列が記録され、要求データの計測結果502に
は、要求種別を示す識別子、要求データのサイズ(バイ
ト数)、往路での所要時間(秒数)が記録される。
【0078】さらに、サーバでの処理時間503には、
実際にかかった所要時間(秒数)が記録され、また実行
結果の計測値504には送信データのサイズ(バイト
数)、復路での所要時間(秒数)が記録される。
【0079】このサーバの所要時間の計測値に関する情
報は、クライアント計算機411がサーバ計算機421
に対して処理を要求し、その実行結果が返信される度に
記録され、その記録内容に基づいて図5(b)の所要時
間一覧テーブル427の各項目が補正手段430によっ
て自動設定される。
【0080】一方、所要時間一覧テーブル427に設定
される情報は、要求データの要求種別511、サーバの
処理所要時間512、データサイズおよび所要時間から
成る実行結果513で構成されている。
【0081】システムの運用開始時点では、所要時間に
関する実績データが存在しないため、サーバ計算機42
1の管理者が、要求種別毎の所要時間512を設定す
る。
【0082】システムが所定期間以上運用され、所要時
間に関する実績データが計測手段426によって収集さ
れたならば、スタブ424は補正手段430によって所
要時間、データサイズの最小値、平均値、最大値を算出
し、図5(b)に示すように所要時間一覧テーブル42
7に自動設定する。
【0083】これ以降は、スタブ424は、利用者また
は管理者から特別な指示がない限り、所要時間の実績デ
ータに基づいて自動設定した所要時間の情報を当該要求
種別の所要時間として参照手段427によって参照し、
実行結果の送信開始時刻および送信終了時刻の算出を行
う。
【0084】この場合、最小値、平均値、最大値のうち
利用者から指定されたものを代表値として用いる。
【0085】このように、手続き種別毎の所要時間の実
績データに基づいて自動設定した所要時間の情報を用い
るようにすることにより、利用者または管理者が行う所
要時間の設定作業の煩わしさを解消できるうえ、終了期
限に間に合うか否かをシステムの運用実績に沿って極め
細かに判定することができる。
【0086】以上のように本実施例においては、クライ
アント計算機411からサーバ計算機421に対して処
理を依頼する際に、クライアント計算機411が処理を
終了すべき期限の情報を付加してサーバ計算機421の
手続きを呼び出し、サーバ計算機側421では往路の要
求データの所要時間をもとに復路の処理結果の転送所要
時間を計算し、さらに手続きの開始および終了時刻,デ
ータの転送の開始および終了時刻を算出し、その算出し
た終了時刻とクライアント計算機411から指定された
終了期限の情報とを比較することにより、サーバ計算機
421において手続き処理を実行するか否かを判定し、
その判定結果および手続きの開始および終了時刻,デー
タの転送の開始および終了時刻をクライアント計算機4
11に返信するようにしたため、クライアント計算機4
11の利用者は、サーバ計算機421での処理時間およ
びデータ転送にかかる時間を推測してRPCを実行する
ことが不要となり、締切日のある業務を確実に遂行する
ことが可能になる。
【0087】また、期限までに間に合うか否かが直ちに
判明するため、間に合わない場合は他のサーバ計算機に
処理を依頼するなどの対応が可能となる。
【0088】また、期限までに終了しない処理依頼につ
いては、サーバ計算機側421で実行させないことによ
り、クライアント計算機411を無駄に待機させること
がなくなる。
【0089】さらに、ターンアラウンドタイムの実績デ
ータに基づいて自動設定した処理終了期限の情報を用い
るようにすることにより、利用者または管理者が行う処
理終了期限の設定作業の煩わしさを解消できるうえ、終
了期限に間に合うか否かをシステムの運用実績に沿って
極め細かに判定することができる。
【0090】同様に、手続き種別毎の所要時間の実績デ
ータに基づいて自動設定した所要時間の情報を用いるよ
うにすることにより、利用者または管理者が行う所要時
間の設定作業の煩わしさを解消できるうえ、終了期限に
間に合うか否かをシステムの運用実績に沿って極め細か
に判定することができる。
【0091】また、クライアント計算機411が指定し
た期限までにサーバ計算機421での処理が終了するか
否かの折衝を行い、クライアント計算機411が指定し
た期限までに間に合えば、サーバ計算機421はクライ
アント計算機411からの「肯定応答」に先だって手続
きの処理を開始し、「肯定応答」を受信してサーバ計算
機411からの処理依頼を確認したならば手続きの処理
を継続するため、クライアント計算機411から依頼さ
れた手続きの実行結果をクライアント計算機411に返
信するまでの所要時間が短縮され、ターンアラウンドタ
イムが短くなるという効果がある。
【0092】また、手続き呼出し要求データに対し、終
了期限の情報を付加して送信するため、終了期限の情報
を単独で送信する場合に比べてネットワーク通信路の負
荷が軽くなり、ネットワーク資源の浪費が減少するとい
う効果がある。
【0093】図6は、サーバ計算機421における計算
手段431および補正手段430を定義し、設定する画
面の一例を示す図である。
【0094】図6において、801はサーバ計算機42
1のCRT画面であり、802の操作メニューと、計算
手段431の一覧803とを含んでいる。システム管理
者は、一覧803において例えばUNIXのシェルプロ
グラム言語等を用いて、プログラムの実行や計算手段4
31そのものを記述することができる。また、補正手段
430に関する一覧804において補正手段430自体
の補正アルゴリズムを記述することができる。スタブ4
24は、これらの一覧803804で定義した計算手段
431や補正手段430のアルゴリズムを実行する。
【0095】計算手段431における計算アルゴリズム
としては、(1)管理者が設定した値を所要時間として
そのまま利用する、(2)データの転送時間を考慮して
所要時間を計算する、(3)サーバ計算機の付加を考慮
して所要時間を計算するなどが考えられる。
【0096】このように、計算手段431および補正手
段430におけるアルゴリズムを任意に設定可能にする
ことにより、ネットワークの規模や業務に応じて最適な
遠隔手続き呼出しを実行し、信頼性の高いシステムを構
築することができる。
【0097】ところで、上記実施例はサーバ計算機が1
つの構成であるが、複数のサーバ計算機が存在した場合
に、それらのサーバ計算機に対してマルチキャストで遠
隔手続き呼び出しを行った時、いずれのサーバ計算機に
手続きの処理を実行させるかが問題になる。
【0098】図7は、複数のサーバ計算機に対してマル
チキャストで遠隔手続き呼び出しを行った場合のクライ
アント計算機での処理の実施例を示すフローチャートで
あり、最初に応答を返したサーバ計算機に処理を依頼
し、他のサーバ計算機に対しては処理依頼をキャンセル
することに特徴がある。
【0099】すなわち、クライアント計算機は、マルチ
キャストで複数のサーバ計算機に対して処理期限の情報
を付加した手続きの呼出し要求データを送信する(ステ
ップ701)。
【0100】次に、呼出し要求データに対する応答を待
ち(ステップ114)、サーバ計算機における所要時間
の情報を含んだ応答データを受信したならば(ステップ
115)、応答データ中の識別子によって応答したサー
バ計算機に処理を実行させるか否かを判定し(ステップ
121)、応答データ中の識別子が「拒否」の場合には
RPCエラーとして処理を終了する(ステップ12
2)。
【0101】識別子が「受諾」の場合は、最初に応答し
たサーバ計算機であるか否かをさらに判定し(ステップ
702)、最初に応答したサーバ計算機であれば、「肯
定応答」を該当のサーバ計算機に送信し、処理の実行を
正式に依頼する(ステップ116)。しかし、最初に応
答したサーバ計算機でなければ、キャンセル応答を送信
し、手続き呼出しをキャンセルする(ステップ70
3)。
【0102】一方、複数のサーバ計算機に対して手続き
呼出し要求を行ったが、タイマで規定された所定時間以
内に応答データが全く返信されなかった場合は、タイム
アウトとして処理を終了する。
【0103】このように、マルチキャストによって複数
のサーバ計算機に対して遠隔手続き呼出しを行った場
合、最初に「受諾」応答をしたサーバ計算機にのみ正式
の処理依頼を行うことにより、クライアント計算機はネ
ットワーク通信路を無駄に使用することなく実行結果を
得ることができる。
【0104】図8は、複数のサーバ計算機421a,4
21b,421cに対し処理の所要時間を問い合わせ、
最短の所要時間を返答したサーバ計算機を選択して処理
を実行させるようにした実施例を示すシーケンス図であ
り、図2との違いは、予め、手続きと別にサーバ計算機
に処理の所要時間を問い合わせることにある。
【0105】すなわち、図8(b)に示すように、クラ
イアント計算機411から複数のサーバ計算機421
a,421b,421cのいずれかに対し、処理を依頼
する場合、手続き呼出し要求データを送信するに先立
ち、各サーバ計算機421a,421b,421cのそ
れぞれに、処理の所要時間を逐次適に問い合わせ(ステ
ップ901)、それらのうち最短の所要時間のサーバ計
算機を選択して「肯定応答」を送信し、正式の処理依頼
を行う。例えば、サーバ計算機421bの所要時間が最
も短かった場合は、図8(c)に示すように、サーバ計
算機421bに対して正式の処理依頼を行う。
【0106】これにより、クライアント計算機411は
期限日に間に合うサーバ計算機を確実に選択し、最短時
間で実行結果を得ることができる。
【0107】図9は、クライアント計算機411におい
てクライアントプログラム413の初期設定等のメニュ
ーの延長で設定する遠隔手続き呼び出しの設定画面の一
例を示す図であり、ここでは、締切りの指定欄101
1、締切りに遅れる場合の対応欄1012、サーバ計算
機で締切りに余裕があると判定した場合の対応欄101
3が表示され、締切りの指定欄1011における時間指
定または時刻指定によって締切期限を指定することがで
きるようになっている。
【0108】クライアント計算機411は、この締切り
の指定欄1011の設定内容とサーバ計算機421から
の所要時間あるいは処理開始時刻、処理終了時刻とを照
合することによって、締切りの指定欄1011で指定さ
れた期限に間に合わない場合は処理依頼をキャンセルす
る。
【0109】しかし、締切り期限に間に合わないと判定
した場合であっても、締切りに遅れる場合の対応欄10
12の内容によっては処理依頼を行う。すなわち、対応
欄1012に(1)遅れても実行、(2)X分以内の延
長なら可、のいずれかが設定されている場合は、正式の
処理依頼を行う。
【0110】一方、締切り期限はあるが、余裕がある場
合に、「サーバの低負荷時に実行」が設定されている場
合は、サーバ計算機421の低負荷時に実行させる。
【0111】なお、図9(a)の設定画面で設定したデ
ータは、例えば、図9(b)に示すように、1001〜
1005の項目で構成した問い合わせデータとなり、R
PCの本データ1020に付加し送信される。なお、1
001は締切り時間を指定するか否かを示すフラグ、1
002は指定する場合の時刻を示す整数、1003はサ
ーバでの処理が締切り1002に遅れた場合の対応を示
すモード指定、1004は指定時刻1002をさらに延
長する場合の時間を示す整数、1005は即時実行ある
いはサーバが低負荷時に実行するかを示すフラグであ
る。
【0112】サーバ計算機421は、その判定結果とし
て、図9(c)に示すように、1031〜1033の項
目を含んだデータを返信する。1031はサーバ計算機
421が処理を行うか否かを示すフラグ、1032は処
理を行わない時にその理由を示すエラーコード、103
3はサーバプログラムで計算した完了予定時刻を示す整
数である。
【0113】このように、処理終了期限に関する情報の
他に、期限に間に合わない場合の対応を設定することに
より、サーバ計算機での処理の仕方に柔軟性を持たせる
ことができる。
【0114】図10(a)は、図10(b)に示すよう
に、クライアント計算機411からパイプ処理によって
サーバ計算機421に対してデータを継続的に入力する
遠隔手続き呼び出しにおいて、入力データの量で処理に
必要な時間をサーバ計算機421で計算し、クライアン
ト計算機411に返答するようにしたシーケンスを示す
図であり、図2との違いは、入力データ量で処理に必要
な時間を計算することにある。
【0115】図10(a)においては、サーバ計算機4
21に対し処理対象のデータが入力されると、サーバ計
算機421は所定量のデータが入力される都度、あるい
は入力データ量が所定量に達する都度、その処理に必要
な処理時間を計算し、クライアント計算機411に応答
する。図10(a)では、このままデータを入力し続け
ると、処理時間をオーバするという応答が返信される例
を示している。
【0116】このように、入力データ量によって処理に
必要な時間を計算し、期限内に処理可能か否かを返信す
るようにすることにより、データ量が特定できない場合
に、期限に間に合うかどうかを正確に把握することが可
能になる。
【0117】以上、本発明を実施例に沿って説明した
が、種々の適用が可能である。例えば、通信ネットワー
ク上に複数存在するファイルサーバから同一内容のファ
イルを転送するときにも適用できる。
【0118】また、処理終了期限の情報として、ターン
アラウンドタイムを例に挙げたが、業務の種類に応じて
応答時間とターンアラウンドタイムとを選択して設定可
能にすることができる。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
クライアント計算機からサーバ計算機に対して処理を依
頼する際に、クライアント計算機が処理を終了すべき期
限の情報を付加してサーバ計算機の手続きを呼び出し、
サーバ計算機側では往路の要求データの所要時間をもと
に復路の処理結果の転送所要時間を計算し、さらに手続
きの開始および終了時刻,データの転送の開始および終
了時刻を算出し、その算出した終了時刻とクライアント
計算機から指定された終了期限の情報とを比較すること
により、サーバ計算機において手続き処理を実行するか
否かを判定し、その判定結果および手続きの開始および
終了時刻,データの転送の開始および終了時刻をクライ
アント計算機に返信するようにしたため、クライアント
計算機の利用者は、サーバ計算機での処理時間およびデ
ータ転送にかかる時間を推測してRPCを実行すること
が不要となり、締切日のある業務を確実に遂行すること
が可能になる。
【0120】また、期限までに間に合うか否かが直ちに
判明するため、間に合わない場合は他のサーバ計算機に
処理を依頼するなどの対応が可能となる。
【0121】また、期限までに終了しない処理依頼につ
いては、サーバ計算機側で実行させないことにより、ク
ライアント計算機を無駄に待機させることがなくなる。
【0122】さらに、ターンアラウンドタイムや応答時
間の実績データに基づいて自動設定した処理終了期限の
情報を用いるようにすることにより、利用者または管理
者が行う処理終了期限の設定作業の煩わしさを解消でき
るうえ、終了期限に間に合うか否かをシステムの運用実
績に沿って極め細かに判定することができる。
【0123】同様に、手続き種別毎の所要時間の実績デ
ータに基づいて自動設定した所要時間の情報を用いるよ
うにすることにより、利用者または管理者が行う所要時
間の設定作業の煩わしさを解消できるうえ、終了期限に
間に合うか否かをシステムの運用実績に沿って極め細か
に判定することができる。
【0124】また、手続き呼出し要求データに対し、終
了期限の情報を付加して送信するため、終了期限の情報
を単独で送信する場合に比べてネットワーク通信路の負
荷が軽くなり、ネットワーク資源の浪費が減少するとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遠隔手続き呼び出し方法の一実施例を
示すフローチャートである。
【図2】クライアント計算機での終了処理期限、サーバ
計算機での処理時間、処理結果のデータ転送時間との関
連を示した説明図である。
【図3】図1の手順を実施する遠隔手続き呼び出しシス
テムの実施例を示すシステム構成図である。
【図4】処理終了期限に関する情報の計測内容と設定値
の関連を示した説明図である。
【図5】サーバ計算機における処理の所要時間に関する
情報の計測内容と設定値の関連を示した説明図である。
【図6】サーバ計算機における計算手段および補正手段
を定義する画面の一例を示す図である。
【図7】クライアント計算機が複数のサーバ計算機にマ
ルチキャストで遠隔手続きの問い合わせをする場合の処
理手順を示すフローチャートである。
【図8】複数のサーバ計算機に対し処理の所要時間を問
い合わせ、最短の所要時間を返答したサーバ計算機を選
ぶ方法を示したシーケンス図である。
【図9】手続きを終了すべき期限を設定する画面の一例
を示す図である。
【図10】データが継続的に入力される場合の遠隔手続
き呼び出しに対し、入力データの量で処理時間を計算
し、実行時に返答する場合のシーケンス図である。
【図11】従来の遠隔手続き呼出し方法を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
411…クライアント計算機、413…クライアントプ
ログラム、414,424…スタブ、417…処理終了
期限一覧テーブル、421…サーバ計算機、423…サ
ーバプログラム、427…所要時間一覧テーブル。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クライアント計算機が通信ネットワーク
    を通じてサーバ計算機の手続きを呼び出す遠隔手続き呼
    び出し方法において、 クライアント計算機からサーバ計算機の手続きを呼び出
    す際に、その手続きの処理を終了すべき期限の情報を手
    続き呼出し要求データに付加してサーバ計算機に送信
    し、サーバ計算機においては要求された手続きの処理が
    終了期限までに終了するか否かを前記期限の情報と要求
    された手続き毎に設定された所要時間の情報とを比較す
    ることによって判定し、その判定結果をクライアント計
    算機に送信するようにしたことを特徴とする遠隔手続き
    呼出し方法。
  2. 【請求項2】 クライアント計算機から要求された手続
    きの処理が終了期限までに終了しないと判定した場合
    は、サーバ計算機から失敗の応答をクライアント計算機
    に返信することを特徴とする請求項1記載の遠隔手続き
    呼び出し方法。
  3. 【請求項3】 サーバ計算機における手続き毎の所要時
    間の情報はサーバ管理者が設定することを特徴とする請
    求項1または2記載の遠隔手続き呼び出し方法。
  4. 【請求項4】 サーバ計算機における手続き毎の所要時
    間の情報は、過去の複数回の実行時の所要時間を蓄積し
    ておき、その中の代表値を選択して設定することを特徴
    とする請求項1または2記載の遠隔手続き呼び出し方
    法。
  5. 【請求項5】 サーバ計算機が判定結果のデータを返信
    する際に、クライアント計算機から要求された手続きの
    処理の終了予定時刻を算出し、その終了予定時刻の情報
    を前記判定結果のデータに付加して返信することを特徴
    とする請求項1ないし4記載のいずれかの遠隔手続き呼
    び出し方法。
  6. 【請求項6】 クライアント計算機から複数のサーバ計
    算機に対して手続き呼出し要求データを送信した場合、
    複数のサーバ計算機から返信された終了予定時刻に基づ
    き処理所要の時間の最も短いサーバ計算機の手続きを選
    択して呼び出すことを特徴とする請求項5記載の遠隔手
    続き呼び出し方法。
  7. 【請求項7】 クライアント計算機が通信ネットワーク
    を通じてサーバ計算機の手続きを呼び出す遠隔手続き呼
    び出しシステムにおいて、 クライアント計算機は、手続きの処理を終了すべき期限
    の情報を手続き呼出し要求データに付加してサーバ計算
    機に送信する手段を備え、 サーバ計算機は、クライアント計算機から要求された手
    続きの処理が終了期限までに終了するか否かを前記期限
    の情報と要求された手続き毎に設定された所要時間の情
    報とを比較することによって判定する手段と、その判定
    結果をクライアント計算機に送信する手段とを備えるこ
    とを特徴とする遠隔手続き呼出しシステム。
  8. 【請求項8】 サーバ計算機は、過去における手続き毎
    の複数回の所要時間を蓄積しておき、その中の代表値を
    選択して手続き毎の所要時間として設定する手段をさら
    に備えることを特徴とする請求項7記載の遠隔手続き呼
    び出しシステム。
  9. 【請求項9】 サーバ計算機は、クライアント計算機か
    ら要求された手続きの処理の終了予定時刻を算出し、そ
    の終了予定時刻の情報を前記判定結果のデータに付加し
    て返信する手段をさらに備えることを特徴とする請求項
    7または8記載の遠隔手続き呼び出しシステム。
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