JPH0950403A - キャッシュメモリおよびそれを用いたマイクロプロセッサ - Google Patents

キャッシュメモリおよびそれを用いたマイクロプロセッサ

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JPH0950403A
JPH0950403A JP8138158A JP13815896A JPH0950403A JP H0950403 A JPH0950403 A JP H0950403A JP 8138158 A JP8138158 A JP 8138158A JP 13815896 A JP13815896 A JP 13815896A JP H0950403 A JPH0950403 A JP H0950403A
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circuit
address
array
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Application number
JP8138158A
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Inventor
Yasuhisa Shimazaki
靖久 島崎
Katsuhiro Norisue
勝博 則末
Susumu Narita
進 成田
Koichiro Ishibashi
孝一郎 石橋
Junichi Nishimoto
順一 西本
Seiichi Nagata
誠一 永田
Shinichi Yoshioka
真一 吉岡
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Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2212/00Indexing scheme relating to accessing, addressing or allocation within memory systems or architectures
    • G06F2212/10Providing a specific technical effect
    • G06F2212/1028Power efficiency
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

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  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高速動作と低消費電力での低速動作とを切り替
え可能にする。 【解決手段】アドレスアレイ100の各ウェイでのヒッ
トチェックが確定する前には、ヒット信号φhitをハ
イレベルであり、ミスヒットが確定したときにローレベ
ルになるように比較器109を構成スル。クロック周波
数が高いとき、アドレスアレイをクロック信号φ1で起
動した後、アドレスアレイ100でのヒットチェックが
確定する前の時刻にクロック信号φ2でデータアレイ1
01の全てのウェイを起動し、ヒットチェックが確定し
たときに、データアレイ内のヒットしたウェイから読み
出されたデータを直ちにデータ線に出力し、ミスヒット
したウェイにおける動作を停止する。これにより、高速
動作が可能である。クロック周波数が低いとき、ヒット
チェックの完了後にデータアレイ内のヒットしたウェイ
のみを起動する。これにより、低速動作時には、消費電
力が低くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、キャッシュメモ
リ、特にマイクロプロセッサ内に組み込むのに好適なキ
ャッシュメモリに関する。
【0002】
【従来の技術】キャッシュメモリは主記憶に比べて容量
は小さいが、メインメモリより高速のアクセスが可能な
メモリで、プロセッサ、例えば、マイクロプロセッサ内
の中央処理装置(CPU)に、メインメモリ内のデータ
を高速に供給する目的で、そのCPUのごく近くにおか
れる。キャッシュメモリに関するいろいろの問題が、AC
M, Computing Surveys, Vol.14, No.3, 1994, pp.473-5
30あるいは"Computer Organization & Design - The Ha
rdware/Software Interface," Morgan KaufmannPublish
ers, pp.454-527, 1994で詳しく論じられている。キャ
ッシュメモリの主たる問題には、アクセス時間と消費電
力がある。
【0003】消費電力が比較的小さい従来のキャッシュ
メモリの例が、日経エレクトロニクス、1994年2月
14日号第79頁−第92頁(以下、第1の従来技術と
呼ぶ)に示されている。図2は、このキャッシュメモリ
の概略構造を示す。
【0004】この従来技術によるキャッシュメモリは、
4ウェイセットアソシアティブキャッシュメモリであ
る。セットアソシアティブキヤッシュメモリとは、キャ
ッシュメモリのそれぞれブロックと言われる大きさのデ
ータを保持可能な複数の領域を、複数のローと複数のカ
ラムに分割し、メインメモリ(図示せず)の、それぞれ
ブロックを保持可能な領域を、このカラム数を周期とす
る複数のカラムにグループ分けし、主記憶の同一カラム
内の複数のブロック記憶領域を、そのカラムに対応する
キャッシュメモリのカラム内の任意のブロック記憶領域
に対応させるものである。
【0005】具体的には、この従来技術によるキャッシ
ュメモリは、図2に示すように、アドレスアレイ200
は4つのメモリマット(ウェイともいう)206(ウェ
イ0、ウェイ1、ウェイ2、ウェイ3)と、それらに共
通に設けられたデコーダ205、それぞれ各ウェイに対
応して設けられた、プリチャージ・イコライザ回路20
7、センスアンプ208と比較器209とからなる。同
様にデータアレイ201も4つのメモリマット(ウェイ
とも言う)218(ウェイ0、ウェイ1、ウェイ2、ウ
ェイ3)からなり、各ウェイに対応して設けられた、ア
ドレスデコーダ217、プリチャージ・イコライザ回路
219、センスアンプ220と出力バッファ221とか
らなる。
【0006】このキャッシュメモリの動作は次のとおり
である。線204から入力される中位アドレスAmに従
い4つのウェイ206へのアクセスを開始し、ウェイ
0、ウェイ1、ウェイ2、ウェイ3に登録されたアドレ
ス(これはタグとも呼ばれる)を読み出し、それぞれの
ウェイに対応して設けられたセンスアンプ208から出
力する。各ウェイに対応して設けられた比較器209に
おいて、線210から入力される上位アドレスAuと対
応するウェイから読み出されたアドレスとの比較を行な
う。各比較器209は、比較の結果一致を検出した場合
(すなわち、キャッシュメモリがヒットした場合)、対
応するヒット線211、212、213または214を
アサートする。逆に、比較の結果、不一致を検出した場
合(すなわち、キャッシュメモリがミスした場合)、対
応するヒット線をネゲートしたままにする。
【0007】データアレイ200の4つのウェイの内、
アドレスアレイ100のヒットしたウェイに対応する1
つのウェイのみが、これらのヒット線を用いて起動され
るようになっている。
【0008】従ってこの従来技術では、低消費電力化の
点で有利である。しかしながら、キャッシュメモリ全体
のアクセス時間は、アドレスアレイ200のアクセス時
間と、対応する比較器209での比較に要する時間と、
データアレイ201のアクセス時間の和となり、比較的
大きい。そのため動作周波数を向上させることが難しい
という欠点がある。
【0009】このような問題をなくすには、アドレスア
レイをデータアレイの起動と同時に起動する方法が考え
られる。図3は、このような起動方法を適用した4ウェ
イセットアソシアティブキャッシュメモリ3000の概
略構成(以下、参考技術と呼ぶ)を示す。図において、
アドレスアレイ300、データアレイ301の構造は図
2のものと同じである。この方法では、図2と異なり、
アドレスアレイ300を起動したときに、データアレイ
301も同時に起動し、データアレイ301の4つのウ
ェイの内、アドレスアレイのヒットしたウェイに対応す
るウェイの出力バッファ321のみをデータ線322に
出力するようにすればよい。この方法では、アドレスア
レイ300とデータアレイ301が同時にアクセスされ
るので、キャッシュメモリ3000のアクセス時間は、
データアレイ301に対するアクセス時間とほぼ等しく
なり、比較的短時間である。しかしながら、ヒットして
いないアドレスアレイのウェイに対する、データアレイ
のウェイもアクセスされるため、データアレイの消費電
力は非常に大きくなる。さらに、動作周波数を低くした
場合でも、データアレイは、同じ動作をするため、消費
電力は減らない。日経エレクトロニクス1995年3月
27号第13頁から第20頁には本譲受人他により開発
された新しいRISCプロセッサ(以下、第2の従来技
術と呼ぶ)が紹介され、とりわけ第16頁には、キャッ
シュの消費電力を抑える技術として以下の記載がある。
SH7708では、キャッシュの消費電力を抑えるため
に、3つの方式を採用した。第1にアドレスアレイでヒ
ットしたウエイのみ駆動する方式である。本方式は、S
H7604においても採用したが、SH7708では回
路速度の限界から、高速動作時に、アドレスアレイのヒ
ット判定を待ってからデータアレイを駆動することがで
きない。そのために、動的にデータアレイの駆動タイミ
ングを決定する回路構成とし、ヒット判定が間に合わな
い場合には、データアレイを4ウエイとも駆動する。デ
ータアレイの一つのウエイを選択駆動可能な周波数の限
界は40MHz程度である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のごとく、第1の
従来技術によるキャッシュメモリでは、消費電力は比較
的小さくできるが、アクセス速度を速くすることは難し
い。第2の従来技術は、具体的にどのようにして消費電
力の低減を図ったのか記載していない。
【0011】本発明の目的は、高速動作が可能で、か
つ、少なくとも低速動作時に消費電力を比較的少なくで
きるキャッシュメモリを提供することである。本発明の
他の目的は、高速動作時にも消費電力を低減でき、低速
動作時に消費電力をさらに低減できるキャッシュメモリ
を提供することである。
【0012】本発明の他の目的は、かなり高い動作周波
数でも動作でき、低い周波数での動作時には消費電力を
より小さく出来、それらの中間の比較的高い周波数での
動作時にも消費電力を低減できるキャッシュメモリを提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
【0014】上記の目的を達成するために、本発明によ
るキャッシュメモリには、他のメモリからのデータの読
み出しを要求する読み出し要求に応答して、アドレスア
レイを起動する第1の起動回路とは別に、該アドレスア
レイが起動された後に、該データアレイを起動する第2
の起動回路が設けられ、上記第2の起動回路は、該アド
レスアレイが起動された後上記ヒットチェックが完了す
る前に上記データアレイを起動する第1の起動動作と、
上記ヒットチェックが完了し上記アドレスアレイがヒッ
トしたことが判明した後に上記データアレイを起動する
第2の起動動作とを動的に切り換えて実行する起動実行
回路を有する。第1の動作はヒットチェックの完了を待
たないので、高速な動作を実現でき、第2の動作は、デ
ータアレイ内のヒットしたウエイのみを起動するので消
費電力が少ない動作を実現できる。
【0015】より具体的には、上記起動実行回路は、上
記キャッシュメモリの動作を制御するクロック信号が有
するクロック周波数に依存して上記第1、第2の起動動
作を切り換えて実行する回路を有する。これにより、動
作周波数に依存して高速な動作と、低速ではあるが消費
電力が少ない動作を自動的に切り換えることができる。
さらに具体的には、第1、第2の起動回路は、それぞれ
第1のクロック信号、および第1のクロック信号と同じ
周波数を有し、第1のクロック信号に対して所定の位相
だけ遅延した第2のクロック信号に応答してアドレスア
レイ及びデータアレイを起動する。この位相差はこれら
のクロック信号の周波数が変化しても実質的に一定に維
持される。これにより、これらのクロック信号の周波数
が高いときおよび低いときに、上記第1、第2の動作を
行うよう、これらの動作を自動的に切り換えることがで
きる。
【0016】さらに、本発明のキャッシュメモリの他の
望ましい態様では、アドレスアレイおよびデータアレイ
がそれぞれ複数のウエイに区分され、アドレス情報保持
用のウェイを並行して起動する第1の起動回路とは別
に、アドレス情報の読み出しの起動後、該複数のアドレ
ス情報に対するヒットチェックが完了する前に、複数の
データ保持用のウェイを並行して起動する第2の起動回
路が設けられる。さらに、アドレスアレイでのヒットチ
ェックの結果、いずれか一つのアドレス情報保持用のウ
ェイがヒットしたとき、その一つのアドレス情報保持用
のウェイに対応するいずれか一つのデータ保持用のウェ
イにより読み出されたデータの出力を該一つのデータ保
持用のウェイに指示する出力制御回路が設けられる。デ
ータアレイの複数のウエイが、ヒットチェックが完了す
る前に起動されるので、ヒットチェックが完了した後速
やかに、ヒットしたウエイのデータを速やかに読み出す
ことができる。
【0017】本発明のさらにより望ましい態様では、上
記第2の起動回路は、該複数のデータ保持用のウェイに
おける読み出しを、ヒットチェックが完了した後に完了
させるようなタイミングに上記複数のデータ保持用のウ
ェイを起動する回路を有し、上記キャッシュメモリは、
ヒットしなかったデータ保持用のウェイに対して、実行
中のデータ読み出し動作の停止を指示する回路をさらに
有する。これにより、ヒットしなかったデータ保持用の
ウエイの動作を直ちに停止できる。この停止により、ヒ
ットしなかったデータ保持用のウエイでの消費電力を低
減できる場合が生じる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るキャッシュメ
モリを図面に示した発明の実施の形態を参照してさらに
詳細に説明する。
【0019】<発明の実施の形態> (1)装置の概要 図9は本発明によるキャッシュメモリを用いたマイクロ
プロセッサシステムの一発明の実施の形態を示す。図9
において、804はマイクロプロセッサ、813は主記
憶装置である。マイクロプロセッサ804は、一つの大
規模集積回路(LSI)上に形成され、中央処理装置
(CPU)805と、キャッシュメモリ1000と、主
記憶インタフェース回路809と、クロック信号発生器
808を有する。その他の回路は簡単化のために図示し
ていない。
【0020】キャッシュメモリ1000は、アドレスア
レイ100と、データアレイ101、アドレスアレイコ
ントローラ150、データアレイコントローラ151と
からなる。キャッシュメモリ1000からのデータの読
み出しあるいは書き込みの動作の概略は、従来技術と同
様である。すなわち、CPU805でメモリアクセス命
令が実行されたときに、メモリ参照アドレスは、アドレ
スバス140を介して、キャッシュメモリ1000に供
給され、メモリアクセス要求が制御バス160を介しキ
ャッシュメモリ1000に供給され、アドレスアレイ1
00はこのメモリ参照アドレスを用いてヒットチェック
を行いヒット線111−114を介してチェック結果を
データアレイ101に供給する。例えば、このメモリア
クセス命令が、主記憶装置813からデータを読み出す
ことを要求する命令であるとき、データアレイ101
は、線111−114から供給されたヒットチェック結
果がキャッシュヒットを示しているときに、線104か
ら供給されたメモリ参照アドレスに基づいてヒットした
データをデータバス122を介してCPUに供給する。
もし、線111−114から供給されたヒットチェック
が、ミスヒットを示すときに、データアレイ101は、
主記憶インタフェース部809にメモリ読み出しを要求
する。この要求にしたがって、主記憶装置813から読
み出されたデータは、データバス140を介してCPU
へ送られるとともに、データアレイ101にも書き込ま
れる。もし、CPU805で実行された命令がデータ書
き込み命令であるときには、CPUから出力された書き
込みデータは、データバス122を介してデータアレイ
101に書き込まれる。
【0021】本実施の形態では、クロック信号発生器8
08は、アドレスアレイ100とデータアレイ101に
クロック信号φ1、φ2を与える。クロック信号φ2
は、クロック信号φ1と同じ周波数を有するが、所定の
位相だけクロック信号φ1に対して遅延している。クロ
ック信号発生器808は、PLL回路(図示せず)を用
いてこれらのクロック信号φ1、φ2を、これらのクロ
ック信号の周波数が変化しても、この位相差を変えない
ように生成する。クロック信号発生器808は、線81
0を経由して、マイクロプロセッサ804の外部から与
えられるクロック制御信号にしたがって、発生するクロ
ック信号φ1、φ2の周波数を変更可能に構成されてい
る。さらに、クロック信号発生器808は、バス12
2、140、160にも接続され、CPUからこれらの
バスを介して与えられる制御データを保持するレジスタ
(図示せず)を有し、この制御データの値に応じてもク
ロック信号φ1、φ2の周波数を変更可能に構成されて
いる。たとえば、正常の動作時には、これらのクロック
信号の周波数を高くし、マイクロプロセッサ804で命
令が実行されていないか、あるいは実行されている命令
数が非常に少なくなったとき、これらのクロック信号の
周波数を低くする。PDA(Personal Digital Assista
nts)等の電池で動作する携帯端末に本実施の形態のマ
イクロコンピュータを適用する場合には、アプリケーシ
ョンプログラムの種類や動作状態に応じて、周波数切り
替えを行う。例えば、手書き文字認識、音声認識等の高
性能を要求する処理を実行する場合には、クロックφ
1、φ2の周波数を高くし、通常の動作時にはこれらの
クロックの周波数を低くする。
【0022】本実施の形態では、これから説明するよう
に、これらのクロック信号の周波数が高いときに、キャ
ッシュメモリ1000のアクセス時間を短縮し、これら
のクロック信号の周波数が低いときには、キャッシュメ
モリの消費電力を低減するように、キャッシュメモリ1
000が構成されている。
【0023】図1は、本発明の一実施の形態である4ウ
ェイセットアソシアティブキャッシュメモリの概略ブロ
ック図である。但し、図には、CPUからのデータの読
み出し要求あるいはデータの書き込み要求を受信する回
路あるいは主記憶インタフェース回路809に読み出し
要求を出力する回路、あるいはそこからデータを受信す
る回路等は簡単化のために示していない。
【0024】図1において、キャッシュメモリ1000
は、アドレスアレイ100、データアレイ101、アド
レスアレイコントローラ150、データアレイコントロ
ーラ151を有する。
【0025】アドレスアレイ100は、複数のメモリマ
ット(ウェイとも呼ばれる)106とこれらに共通に設
けられたアドレスデコーダ105とを有する。さらに、
各ウェイに対応して、プリチャージイコライズ回路10
7、センスアンプ108、比較器109を有する。
【0026】同様にデータアレイ101も4つのメモリ
マット(ウェイとも言う)118(ウェイ0、ウェイ
1、ウェイ2、ウェイ3)からなり、各ウェイに対応し
て設けられた、アドレスデコーダ117、各アドレスデ
コーダ117をアドレスアレイ100内の対応する比較
器109の出力により起動するためのANDゲート11
5と、プリチャージ・イコライザ回路119、センスア
ンプ120と、出力バッファ321と、データアレイ1
01の動作を制御するためのいろいろのANDゲート1
53から155および制御論理回路116とを有する。
これらのANDゲートと制御論理回路は、データアレイ
101の各ウェイに対して設けられているが、図では簡
単化のために、ウェイ0に対して設けられたもののみを
示す。
【0027】アドレスアレイコントローラ150は、C
PUから線160を介してメモリアクセス要求φacが
与えられたときに、クロック信号φ1に応答してアドレ
スアレイ100を制御するいろいろの信号を生成する。
データアレイコントローラ151は、このメモリアクセ
ス要求φacが与えられたときに、このクロック信号φ
1とφ2に応答してデータアレイ101を制御するいろ
いろの信号を生成する。アドレスアレイコントローラ1
50とデータアレイコントローラ151は、クロック信
号φ1、φ2の周波数が変化したときでも、そこで生成
するいろいろの制御信号と、これらのクロック信号との
位相差が変わらないように、これらの制御信号を生成す
る。図6、図7は、は、いずれもクロック信号φ1、φ
2の周波数が高い場合におけるこれらの回路の主要な信
号のタイムチャートである。とくに、図6は、クロック
信号φ1、φ2の周波数がかなり高い場合、すなわち、
後述する限界周波数40MHzより高い場合、例えば、
60MHzの場合であり、図7は、クロック信号φ1、
φ2の周波数が比較的高い場合、すなわち、限界周波数
40MHzより少し高い場合、例えば、50MHzの場
合である。図8は、クロック信号φ1、φ2の周波数が
かなり低い場合、すなわち、限界周波数より低い場合、
例えば、10MHzの場合におけるこれらの回路の主要
な信号のタイムチャートである。これらの図において、
破線で示されているのはキャッシュミスを起こすウェイ
の動作波形であり、実線で示されているのはヒットする
ウェイの動作波形である。また、アスタリスク(*)が
ついた信号は、アスタリスクが付いていない信号をAN
Dゲート115、153−155、出力バッファ制御論
理116のいずれかによりヒット信号φhitと論理積
を取った後の信号を示す。ここで低い周波数とは、例え
ば、マイクロプロセッサ804が待機状態にあるとき
に、消費電力を減らすために使用される周波数である。
したがって、この場合には図8に示すクロック信号の周
期は、図6あるいは図7に示すクロック信号の周期より
はるかに低いが、図8では、簡単化のために、時間軸の
長さは図6あるいは図7より拡大して示している。
【0028】本実施の形態では、上記ANDゲート16
0、115、152−155および116bとにより、
データアレイ101の各ウェイの起動時期および起動の
終了時期を制御しているところに特徴がある。
【0029】本実施の形態では、これらのタイムチャー
トからも分かるように、次のような工夫がされている。
【0030】(a)クロック周波数が高いときには、ア
ドレスアレイ100の各ウェイの比較器109により出
力されるヒットチェック信号φhitが確定する時刻よ
りも、データアレイのウェイの動作時間以上前の時刻
に、データアレイの全てのウエイを起動可能なように、
クロック信号φ2および他の制御信号とクロック信号φ
2の位相差が決められている。
【0031】すなわち、第2クロック信号φ2は、第1
クロック信号φ1より90度遅延した位相差を有し、ク
ロック信号φ1の周波数が限界周波数、例えば、40M
Hzより高い場合には、クロック信号φ1とφ2の時間
差が少なくなり、図6あるいは図7に示すように、アド
レスアレイのヒット信号φhitの立ち下がりが始まる
よりも、早く立ち上がるようなる。それにより、各比較
器109によるヒットチェック信号φhitが確定した
時点で、ヒットしたウェイに対応するデータアレイのウ
ェイのデータが、直ちに出力バッファ121からデータ
線122に出力されるので、キャッシュメモリを参照す
るに要する時間を図3に示した参考技術と同様に少なく
出来る。なお、この限界周波数は、装置の構造に依存す
る値であり、ここではあくまで一例である。以下におい
て挙げる他の周波数の数値例も同様である。
【0032】なお、比較器109は、比較結果φhit
が確定する前に、第2クロック信号φ2でもってデータ
アレイ101を起動可能にするために、アドレスアレイ
100の各ウェイの比較器109は、その出力φhit
を、その比較器での比較が確定するまでは、ハイレベル
に維持し(いわゆる、ノーマリハイに維持し)、比較の
結果、その比較器で一致が検出されたときには、その出
力φhitをそのままハイレベルに維持し、一致が検出
されなかったときには、その出力φhitをローレベル
に落とすように構成されている。この点でこの比較器
は、図2に記載した従来技術による比較器あるいは図3
に記載した参考技術による比較器と異なる。
【0033】(b)本実施の形態では、アドレスアレイ
100のミスヒットしたウェイに対応するデータアレイ
101のウェイの動作を直ちに停止する。このとき、ア
ドレスアレイ100でのヒットチェックが完了するタイ
ミングにデータアレイ101の動作がどこまで進んでい
るかにより、データアレイの消費電力が異なる。後に説
明するように、データアレイ101内のセンスアンプ1
20(図5)が起動される前に、ヒットチェックの結果
が判明した場合には、このセンスアンプ120は起動さ
れなくなるので、データアレイ101での消費電力が、
図3に示した参考技術に比べて減る。また、センスアン
プが120が起動された直後、データアレイ101のデ
ータ線502(図5)の電位が十分変化する前にヒット
チェックの結果が判明した場合でも、データ線502を
完全に充電する必要がなくなるので、それだけ消費電力
が減る。
【0034】アドレスアレイ100とデータアレイ10
1の起動の時間差は、第1、第2クロック信号の周波数
により変わるので、データアレイ101の消費電力はク
ロック周波数により異なることになる。具体的には、ク
ロック周波数が、上記限界周波数よりかなり高い場合、
例えば、60MHzの場合、図6に示すように、アドレ
スアレイ100とデータアレイ101の起動の時間差が
小さくなり、ヒットチェックが完了した時点では、デー
タアレイ101のセンスアンプ120は動作をほぼ完了
し、データ線502の電位の変化も完了している。従っ
て、このような高い周波数に対しては、データアレイ1
01の消費電力は、図3に示した参考技術の場合に比べ
て大きくは減らない。一方、クロック周波数が上記限界
周波数より少し高い場合、例えば、50MHzの場合で
は、図7に示すように、データアレイ101のセンスア
ンプ120が起動される前にヒットチェックが完了する
ので、消費電力が図3の場合より小さくなる。
【0035】(c)一方、クロック信号φ1の周波数が
十分低いときには、クロック信号φ1とφ2の時間差が
大きくなり、図8に示すように、クロック信号φ2の立
上りは、φhitの立ち下がり時刻より遅くなる。この
結果、データアレイの4つのウェイのうち、ヒットした
ウェイのみが起動されることになる。このため、データ
アレイ101の立ち上がり時間は遅くなるが、むしろ消
費電力が低くなる。
【0036】(d)クロック信号φ1、φ2の周波数が
高いときの上記した高速動作をするか、あるいは、クロ
ック信号φ1、φ2の周波数が低いときの上記した消費
電力が低い動作をするかは、クロック信号φ2および他
の制御信号が出力されるタイミングとアドレスアレイ1
00からヒット信号φhitが出力されるタイミングに
依存するので、結局、クロック信号φ1、φ2の周波数
に応じて消費電力が自動的に変わることになる。
【0037】以下、図1の回路の詳細とその動作を説明
する。
【0038】(2)アドレスアレイ100 図4はアドレスアレイ100の内、一つのウェイに関す
る部分の詳細を示す図である。他のウェイも図4と同様
である。図において、アドレスアレイ100を構成する
メモリマット106には、マトリックス上にメモリセル
401が配置され、各行のメモリセル401は、その行
に対して設けたワード線418に接続され、各列のメモ
リセルは一対のビット線402に接続されている。
【0039】アドレスデコーダ105には、CPUから
アドレスバス140を介して与えられるメモリ参照アド
レスのうち、線104を介して中位のアドレスAmが与
えられる。アドレスデコーダ105はこの中位のアドレ
スAmに応答して、メモリマット106のワード線41
8を選択的に駆動する。但し、この駆動は、第1のクロ
ック信号φ1とCPUから与えられるメモリアクセス要
求φacがともにANDゲート161に入力され、この
ANDゲート161の出力がハイレベルになったときか
ら開始する。選択されたワード線の電位は、図6図7あ
るいは図8に示すワード信号φwd1で示されるように
変化する。この選択されたワード線に接続されたメモリ
セル401に記憶された信号が、それぞれのメモリセル
401に接続された一対のビット線402に供給され、
後にセンスアンプ108により増幅される。
【0040】プリチャージ・イコライズ回路107は、
各列ごとに設けた複数の金属酸化膜半導体(MOS)ト
ランジスタ回路からなり、それぞれは、対応する列に属
する一対のビット線をプリチャージするための一対のP
型MOSトランジスタと、その一対のビット線の電位を
同一の値に設定するためのP型MOSトランジスタとか
らなる。これらのMOSトランジスタ回路は、線403
を介して与えられるプリチャージ・イコライズ制御信号
φpc1により起動される。図6、図7あるいは図8に
示されるように、本実施の形態では、メモリセルの記憶
信号を読み出す前に各列のビット線対をプリチャージす
るように、ワード線信号φwd1の立上りより先に、プ
リチャージ・イコライズ制御信号φpc1が立ち上がる
ように設計されている。
【0041】センスアンプ108は、それぞれ一つの列
に対して設けられた一対のビット線の電位を差動で増幅
して、一方をハイレベルに、他方をローレベルに変化さ
せる複数のCMOSトランジスタ回路からなる。これら
のCMOSトランジスタ回路は、線404を介して与え
られるセンスアンプ制御信号φsa1により起動され
る。
【0042】比較器109では、センスアンプ108に
より増幅された各列に対するビット線対の電圧をインバ
ータ420が反転し、信号取込み用のN型MOSトラン
ジスタ421を介して、二つのインバータからなるラッ
チ414がこの反転された信号を取り込み、各列のビッ
ト線対の一対の信号は、このラッチ414に接続された
一対のラッチ信号線430の電位として保持される。こ
のラッチ制御用N型MOSトランジスタ421は、線4
05を介してアドレスアレイコントローラ150より与
えられるラッチ制御信号φlt1によりオンにされる。
【0043】さらに、各列に対して設けられた比較用C
MOSトランジスタ回路417が、その列に対する一対
のラッチ信号線430上の信号と、線110を介してク
ロック信号φ1に同期して与えられる、メモリ参照アド
レスの内の上位アドレスAuの対応するビットとを比較
して、比較の結果一致が検出されたときには、その列に
対応して設けられたNORゲート416にハイレベルの
信号を供給する。このNORゲート416には、比較器
制御信号φcpが線408を介してアドレスアレイコン
トローラ150から供給され、この信号φcpは、比較
用CMOSトランジスタ回路417の出力にNORゲー
ト416が応答すべきタイミングで、ローレベルになる
信号である。したがって、このNORゲート416の出
力は、比較用CMOSトランジスタ回路417で一致が
検出された場合にはローレベルとなるが、一致が検出さ
れなかったときには、ハイレベルのままである。
【0044】各列のNORゲート416はさらにその列
に対応して設けられたディスチャージ用N型MOSトラ
ンジスタ415のゲートに供給される。複数の列に各々
に対して設けられたディスチャージ用のMOSトランジ
スタ415のドレインは、これらの列に共通な比較結果
出力線413に接続されている。PMOSトランジスタ
412が、線409から与えられるプリチャージ制御信
号φpc2に応答して、上記比較の動作より前にこの比
較結果出力線413をプリチャージするように構成され
ている。410は、リーク電流補償用のP型MOSトラ
ンジスタである。複数の列に設けられた複数のディスチ
ャージ用N型MOSトランジスタ415は、共通の信号
線413とともにNOR回路を構成する。したがって、
上記比較器制信号φcpがローレベルになったときに
は、いずれかの列に対する比較用CMOSトランジスタ
回路417で不一致が検出されたときには、この共通の
信号線はローレベルにディスチャージされる。
【0045】この比較結果出力線413の電圧は、イン
バータ411aと、信号取り込み用のN型MOSトラン
ジスタ411bに供給される。このトランジスタ411
bは、線406を介してラッチ制御信号φlt2がアド
レスアレイコントローラ150から与えられたときにオ
ンになり、二つのインバータ411c、411dの並列
接続からなるラッチ411は、比較結果出力線413の
電位を取り込み、取り込まれた信号は、インバータ41
1cで反転されて、線111にφhitとして出力され
る。この出力φhitは、比較結果出力線413の電位
を二つのインバータ411a、411cにより2度反転
した信号に相当するので、各列の比較器417での比較
が実行される前には、信号φhitはハイレベルであ
る。各列の比較器で比較が実行された後は、全ての列に
おいて一致が検出されたときには、信号φhitはハイ
レベルのままであり、いずれかの列において不一致が検
出されたときには、信号φhitはローレベルに低下す
る。このように、本実施の形態では、アドレス比較が確
定する前には、ラッチ411により、比較結果出力線4
13のプリチャージ時のハイレベルを出力し、比較結果
が確定した後は、比較結果が一致であるか不一致である
かに応じてハイレベルあるいはローレベルを出力するよ
うに構成されているところに特徴がある。
【0046】図6に示すように、クロック信号φ1の周
波数がかなり高いとき、すなわち前述の限界周波数より
かなり高い場合、例えば、60MHzの場合には、ヒッ
ト信号φhitは、第1クロック信号φ1の立上り後、
約4分の3周期経過したときに確定している。さらに、
図7に示すように、クロック信号φ1の周波数が比較的
高いとき、すなわち前述の限界周波数より少し高い場
合、例えば、50MHzの場合には、ヒット信号φhi
tは、第1クロック信号φ1の立上り後、約2分の1周
期経過したときに確定している。一方、図8に示すよう
に、クロック信号φ1の周波数が比較的低いとき、すな
わち、限界周波数よりかなり低い場合、例えば、10M
Hzの場合には、ヒット信号φhitは、第1クロック
信号訳φ1の立上り後、約4分の1周期経過したときに
確定している。
【0047】(3)データアレイ101 (3a)回路構成 図5はデータアレイ101の回路図である。図には、一
つのウェイに対応する部分のみを示すが、他のウェイに
関連する部分も同様の構造からなる。図において、11
8はメモリマット、501はメモリセル、502は一対
のビット線、509はワード線、117はアドレスデコ
ーダ、119はプリチャージ・イコライズ回路、120
はセンスアンプである。これらの要素の構造と動作はア
ドレスアレイ100の対応するものと同じである。した
がって、これらの要素の説明は省略する。さらに、図5
において、121は出力バッファ、116は出力バッフ
ァ制御論理、115、153、154、155はAND
ゲートであり、これらはアドレスアレイ100には使用
されていないものである。
【0048】ANDゲート115は、線103を介して
クロック発生器から与えられる第2クロック信号φ2と
CPUからのメモリアクセス要求φacとが入力される
ANDゲート162の出力と、対応するウェイに対する
ヒット信号φhitとに応答して、アドレスデコーダ1
17を起動するもので、アドレスデコーダ117は、起
動されると線104より供給される中位アドレスAmに
応答して、いずれかのワード線を選択的に起動する。
【0049】ANDゲート153は、データアレイコン
トローラ151から線503を介して与えられるプリチ
ャージ・イコライズ制御信号φpc3を、ヒット信号φ
hitに応答して、プリチャージ・イコライズ回路11
9に線503aを介して供給するためのものである。
【0050】ANDゲート154は、データアレイコン
トローラ151から線504与えられるセンスアンプ制
御信号φsa2を、ヒット信号φhitに応答して、セ
ンスアンプ回路120に線504aを介して供給するた
めのものである。ANDゲート155は、データアレイ
コントローラ151から線505を介して与えられるラ
ッチ制御信号φlt3を、ヒット信号φhitに応答し
て、出力バッファ121に線505aを介して供給する
ためのものである。
【0051】出力バッファ121は、各列のメモリセル
に対応して設けられ、その列に対して検出された信号を
ラッチする回路507からなり、このラッチ回路507
は、具体的には各列の一つのビット線に接続された第1
のインバータ507aと、信号取り込み用のN型MOS
トランジスタ507bと、取り込んだ信号を保持する一
対のインバータ507c、507dと、さらにその一対
のインバータに保持された信号を線122に出力するの
を制御する出力制御用のインバータ507eとよりな
る。
【0052】さらに、出力バッファ制御論理116は、
線506でもって出力バッファ121に接続され、アド
レスアレイ100内の4つのウェイの内、図示している
一つのェイに対応するウェイがヒットし、他のウェイが
ミスヒットしたときに、図示しているデータアレイ10
1のウェイの出力バッファ121からデータを出力線1
22に出力するように、出力バッファ121を制御す
る。具体的には、データアレイコントローラ151から
線506を経由して与えられる出力バッファ制御信号φ
bdを、図示しているウェイに関するヒット信号φhi
tに応答して出力バッファ121に供給するためのAN
Dゲート116bと、他のウェイのいずれもがヒットし
ていないことを検出するための、それらの他のウェイに
関するヒットチェック信号φhitのNORゲート11
6aとよりなり、このNORゲートの出力がハイのとき
には、このNORゲートの出力でもって、ANDゲート
116bから出力バッファ制御信号φbdが転送される
のを禁止している。
【0053】(3b)高速動作 本実施の形態では、すでに述べたように、ヒット信号φ
hitは、アドレスアレイでの比較が確定するまでは、
実際にヒットしたときにこの信号が持つべきハイレベル
となっている。本実施の形態では、第2クロック信号φ
2として、第1クロック信号φ1より4分の一周期遅延
したクロック信号を使用する。図6または図7に示すよ
うに、クロック周波数が比較的高い場合、クロック信号
φ2が与えられた時点では、ヒット信号φhitはいず
れのウェイに対してもまだハイレベルのままであるの
で、データアレイ101の全てのウェイが起動される。
その後、プリチャージ・イコライズ制御信号φpc3
が、ゲート153を経由してプリチャージ・イコライズ
回路119に供給され、その後、選択されたワード線の
電圧φwd2が上昇する。さらにセンスアンプ制御信号
φsa2とラッチ制御信号φlt3もそれぞれゲート1
54、155を経由してセンスアンプ120、出力バッ
ファ121に供給され、出力バッファ121は選択され
たワード線から読み出された情報をラッチする。本実施
の形態ではこれらの動作はヒット信号φhitが確定す
る前に行われ、各ウェイでラッチされた信号を、ヒット
信号φhitが出力された時点で、すぐに利用可能にし
ている。
【0054】その際、各ウェイの出力バッファ121に
ラッチされた読み出しデータのうち、ヒットされたウェ
イに対する読み出しデータだけが出力線122に出力さ
れるように、出力バッファ制御論理116が働く。すな
わち、各ウェイの出力バッファ制御論理116内のNO
Rゲート116aは、他のウェイに対するヒット信号φ
hitがすべてローのときにハイとなる。しかるに、す
でに述べたように、ヒットチェックが確定する前は、全
てのウェイのヒット信号φhitはハイレベルにある。
したがって、全てのウェイのNORゲート116aの出
力はローレベルにある。したがって、この状態では、デ
ータアレイコントローラ151から出力バッファ制御信
号φbdを供給されても、ANDゲート116bはオフ
のままであり、いずれのウェイの出力バッファからも読
み出しデータは出力されない。したがって、図6に示す
ような、比較的高い周波数のクロック信号を使用してい
る場合には、データアレイコントローラ151は、アド
レスアレイ100でのヒットチェックが終了する直後
に、出力バッファ制御信号φbdを供給するように構成
されている。アドレスアレイ100でのヒットチェック
の結果、ヒット信号φhitが確定すると、ヒットした
ウェイ、例えば、ウェイ0に対するヒット信号φhit
はハイのままであり、ミスヒットしたウェイ、例えば、
ウェイ1から3に対するヒット信号φhitは全てロー
になる。したがって、データアレイ101のウェイ0の
出力バッファ制御論理116のNORゲートの出力はハ
イとなり、出力バッファ制御信号φbdがANDゲート
116bを経て、出力制御用インバータ507eに線5
06aを介して供給され、このヒットしたウェイ0の出
力バッファ121のみから読み出しデータが線122に
出力される。アドレスアレイ100の各ウェイによって
ヒット信号φhitが出力されるタイミングがバラつい
ても以上の動作が正常に行われると言う効果もある。
【0055】さらに、ヒットしたウェイでは、ヒット信
号φhitはハイのままであるので、ANDゲート11
5、153、154、155はオンしたままであり、こ
のウェイの回路の動作は変わらない。しかるに、ヒット
しなかったウェイでは、ヒット信号φhitがローにな
るため、これらのANDゲートがオフになる。このため
ため、プリチャージ・イコライザ回路119、センスア
ンプ120、出力バッファ121はその動作を停止す
る。なお、以上から明らかなように、アドレスアレイ1
00がヒットしなかったときは、すなわちそのアドレス
アレイ100のいずれのウエイもヒットしなかったとき
は、いずれのウエイもヒット信号φhitをローにす
る。このときに、データアレイ101の全てのウエイは
動作を停止するので、データアレイ101はデータを出
力することはない。このように、アドレスアレイ100
のミスヒットしたウェイに対応するデータアレイ101
のウェイの動作を直ちに停止したときのデータアレイ1
01の消費電力は、アドレスアレイ100でのヒットチ
ェックが完了するタイミングまでにデータアレイ101
の動作がどこまで進んでいるかにより異なる。図6に示
したように、クロック周波数が、上記限界周波数よりか
なり高い場合、例えば、60MHzの場合、アドレスア
レイ100とデータアレイ101の起動の時間差が小さ
くなり、ヒットチェックが完了した時点では、データア
レイ101のセンスアンプ120は動作をほぼ完了し、
データ線502の電位の変化も完了している。従って、
このような高い周波数に対しては、データアレイ101
の消費電力は、図3に示した参考技術の場合に比べて大
きくは減らない。一方、図7に示したように、クロック
周波数が上記限界周波数より少し高い場合、例えば、5
0MHzの場合では、データアレイ101のセンスアン
プ120が起動される前にヒットチェックが完了するの
で、このセンスアンプによる消費電力が生じない。それ
だけ図3の場合より消費電力が小さくなる。なお、クロ
ック周波数の値が50MHzと40MHzの間の場合、
センスアンプ120が起動された後、データアレイ10
1のデータ線502の電位が十分変化する前にヒットチ
ェックの結果が判明することが生じ得る。この場合で
も、データ線502を完全に充電する必要がなくなるの
で、それだけ消費電力が減る。このように、本実施の形
態では、使用するクロック周波数が適当な値を有する場
合、比較的高速で、しかも消費電力も低減した動作を実
現できる。
【0056】以上から分かるように、本実施の形態のキ
ャッシュメモリのアクセス時間は第1クロック信号φ1
のアサート時刻から第2クロック信号φ2のアサート時
刻までの時間と、データアレイ101のアクセス時間と
の和となり、前者の時間はアドレスアレイの動作時間よ
り短く出来るので、動作周波数が高い場合には本実施の
形態のキャッシュメモリは高速に動作することになる。
【0057】(3c)低速動作 図8の場合、図6あるいは図7と異なり特徴的な点はア
ドレスアレイ100におけるアドレスと上位アドレスA
uの比較結果が確定した後に第2クロック信号φ2がア
サートされていることである。アドレスアレイ100
は、図6、図7の場合と同様のシーケンスで動作を行
い、データアレイ101に対してヒット信号φhitを
出力する。この時データアレイ101は、クロック信号
φ2がまだアサートされていないため起動されていな
い。データアレイ101のアドレスデコーダ117はク
ロック信号φ2とヒット信号φhitの論理積により制
御されているため、やがてクロック信号φ2がアサート
されるとデータアレイ101はφhit がアサートさ
れているウェイ、つまりヒットしたウェイのみ起動され
ることとなる。
【0058】クロック信号φ2がアサートされ、中位ア
ドレスAmに対応したワード線509が選択されると、
メモリセル501からデータが読み出され、ビット線5
02によってセンスアンプ120に伝えられる。センス
アンプ制御信号φsa2を図8に示すタイミングで与え
ることにより、ビット線502上のデータは増幅され、
ラッチ507へと伝えられる。そして、ラッチ制御信号
φlt3を図8のタイミングで与えることにより、読み
出したデータをこのラッチ507にラッチする。さらに
出力バッファ制御信号φbdを図8のタイミングで与え
ることにより読み出したデータ122を外部へ出力す
る。ただしこの場合は、データアレイ起動時刻以前にヒ
ット信号φhitが確定しているため、アドレスデコー
ダ117以降の全ての回路はヒットした1ウェイのみが
動作することになる。したがって、動作周波数が低い場
合には、データアレイ101はヒットしたウェイのみが
動作するため、消費電力が少なくて済む。結局、第1、
第2のクロックの位相差を一定に維持したまま、これら
のクロック信号の周波数を低減することにより、データ
アレイ101をヒット信号φhitが確定した後に起動
するすることができる。逆に言えば、第1、第2のクロ
ックの周波数が所定の値、例えば、10MHzにおい
て、データアレイ101をこのようなタイミングで起動
できるように、それらのクロック信号の間の位相差をを
決める必要がある。
【0059】以上より分かるように、本実施の形態で示
したキャッシュメモリは、動作周波数がかなり高い時は
高速動作をし、さらに、動作周波数がかなり低い時は低
消費電力動作をする。しかもこの2種類の動作モードの
切り替えは自動的に行なわせることができる。さらに、
動作周波数が比較的高い時は、比較的高速動作をし、か
つ、消費電力も減らせる。
【0060】<変形例> (1)上記実施の形態では4ウェイセットアソシアティ
ブキャッシュメモリを示したが、本発明は4ウェイのみ
ならず他の複数のウェイからなるキャッシュメモリある
いは一つのウエイのみからなるキャッシュメモリに対し
ても有効である。
【0061】(2)上記実施の形態では、アドレスアレ
イ100および中央処理装置805に対しクロック信号
φ1を供給し、データアレイ101に対しクロック信号
φ1とは異なる位相のクロック信号φ2を供給している
が、アドレスアレイ100に対しクロック信号φ1を供
給し、中央処理装置805およびデータアレイ101に
対しクロック信号φ1とは異なる位相のクロック信号φ
2を供給しても本発明の効果は損なわれることはない。
【0062】(3)上記実施の形態は、マイクロプロセ
ッサ上のキャッシュメモリに本発明を適しているが、本
発明は、マイクロプロセッサ以外の装置に使用するキャ
ッシュメモリにも適用可能である。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、高速動作が可能で、し
かも低速動作時には消費電力を軽減できるキャッシュメ
モリが得られる。また、適当にクロック周波数を選べ
ば、比較的高速で、かつ、低消費電力で動作できるキャ
ッシュメモリが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるキャッシュメモリの概略構成図で
ある。
【図2】従来技術によるキャッシュメモリの概略構成図
である。
【図3】従来技術から考え得るキャッシュメモリの概略
構成図である。
【図4】図1の装置に使用するアドレスアレイの回路図
である。
【図5】図1の装置に使用するデータアレイの回路図で
ある。
【図6】図1の装置の、動作周波数がかなり高いときの
タイミングチャートである。
【図7】図1の装置の、動作周波数が比較的高いときの
タイミングチャートである。
【図8】図1の装置の、動作周波数が低いときのタイミ
ングチャートである。
【図9】図1の装置を使用したマイクロプロセッサの概
略回路構成図である。
【符号の説明】
401・・・メモリセル、402・・・ビット線、40
3・・・プリチャージ・イコライズ制御信号、404・
・・センスアンプ制御信号、405・・・ラッチ制御信
号、406・・・出力バッファ制御信号、408・・・
比較器制御信号、409・・・比較器プリチャージ制御
信号、410・・・リーク電流補償用MOSトランジス
タ、411・・・比較結果保持用ラッチ、412・・・
比較器プリチャージ用MOSトランジスタ、414・・
・読み出しデータラッチ、415・・・NOR線から電
荷を引き抜くためのMOSトランジスタ、416・・・
比較動作制御用NORゲート、417・・・比較回路、
418・・・ワード線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 則末 勝博 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 成田 進 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 石橋 孝一郎 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 西本 順一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 永田 誠一 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 吉岡 真一 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれが他のメモリ内のデータに対応す
    る複数のデータを保持するデータアレイと、 該保持された複数のデータに対する、該他のメモリのア
    ドレスに関連するアドレス情報を保持するアドレスアレ
    イと、 該他のメモリからのデータの読み出しを要求する読み出
    し要求に応答して、該読み出し要求が指定する読み出し
    アドレスに関連するアドレス情報を読み出すために該ア
    ドレスアレイを起動する第1の起動回路と、 該アドレスアレイから読み出されたアドレス情報に基づ
    いて該読み出しアドレスのヒットチェックを実行するヒ
    ットチェック回路と、該アドレスアレイが起動された後
    に、該読み出しアドレスに関連するデータを 読み出すために該データアレイを起動する第2の起動回
    路と、 該ヒットチェックの結果、該アドレスアレイがヒットし
    たと判定されたことに応答して、上記データアレイの上
    記起動により読み出される上記関連するデータの出力を
    該データアレイに指示する出力制御回路とを有し、 上記第2の起動回路は、該アドレスアレイが起動された
    後上記ヒットチェックが完了する前に上記データアレイ
    を起動する第1の起動動作と、上記ヒットチェックが完
    了し上記アドレスアレイがヒットしたことが判明した後
    に上記データアレイを起動する第2の起動動作とを動的
    に切り換えて実行する起動実行回路を有するキャッシュ
    メモリ。
  2. 【請求項2】上記起動実行回路は、上記キャッシュメモ
    リの動作を制御するクロック信号が有するクロック周波
    数に依存して上記第1、第2の起動動作を切り換えて実
    行する回路を有する請求項1記載のキャッシュメモリ。
  3. 【請求項3】上記起動実行回路内の上記回路は、上記ク
    ロック周波数が相対的に高い第1の周波数であるときに
    は、上記第1の起動動作を実行し、上記クロック周波数
    が相対的に低い第2の周波数であるときには、上記第2
    の起動動作を実行する回路を有する請求項2記載のキャ
    ッシュメモリ。
  4. 【請求項4】上記第1の起動回路は、上記キャッシュメ
    モリの動作を制御するクロック信号と該読み出し要求と
    の組に応答して該アドレスアレイを起動する回路を有
    し、 該第2の起動回路は、該クロック信号と同じクロック周
    波数を有し、かつ、そのクロック信号に対して所定の位
    相差だけ遅れた他のクロック信号に応答して、上記アド
    レスアレイの起動後に上記データアレイを起動し、もっ
    て上記データアレイを起動するタイミングを、上記クロ
    ック周波数と上記所定の位相差に依存して、上記ヒット
    チェックの完了前もしくは完了後に変化させる回路を有
    し、 上記クロック周波数が第1の相対的に高い周波数である
    ときには上記データアレイを起動するタイミングが該ヒ
    ットチェックが完了する前に位置し、上記クロック周波
    数が第2の相対的に低い周波数であるときには上記デー
    タアレイを起動するタイミングが該ヒットチェックが完
    了した後に位置するように、上記所定の位相差が定めら
    れている請求項1記載のキャッシュメモリ。
  5. 【請求項5】上記クロック周波数が上記第1の相対的に
    高い周波数であるときには、上記データアレイを起動す
    る上記タイミングが、上記データアレイによるデータの
    読み出しを該ヒットチェックが完了した後に完了させる
    タイミングとなるように、上記位相差が定められている
    請求項4記載のキャッシュメモリ。
  6. 【請求項6】上記クロック周波数が上記第1の相対的に
    高い周波数である場合において、該ヒットチェックによ
    り該アドレスアレイがヒットしなかったと判定されたと
    きには、実行中のデータ読み出し動作の中止を該データ
    アレイに指示する回路をさらに有する請求項5記載のキ
    ャッシュメモリ。
  7. 【請求項7】上記クロック周波数が上記第1の相対的に
    高い周波数よりさらに高い第3の周波数であるときに
    は、上記データアレイを起動する上記タイミングが、上
    記データアレイによるデータの読み出しを該ヒットチェ
    ックが完了する前に完了させるタイミングとなるよう
    に、上記位相差が定められている請求項4記載のキャッ
    シュメモリ。
  8. 【請求項8】該データアレイは、それぞれが該他のメモ
    リに保持されたデータの写である複数のデータをそれぞ
    れ保持する複数のデータ保持用のウエイに区分され、 該アドレスアレイは、該複数のデータ保持用のウェイの
    一つにそれぞれ対応して設けられ、それぞれ対応するデ
    ータ保持用のウェイに保持された複数のデータの、該他
    のメモリのメモリアドレスに関連するアドレス情報を保
    持する複数のアドレス情報保持用のウェイに区分され、 上記第1の起動回路は、該読み出し要求と該クロック信
    号との組に応答して、該複数のアドレス情報保持用のウ
    ェイを互いに並行して起動する回路を有し、 上記ヒットチェック回路は、上記複数のアドレス情報保
    持用のウェイから読み出された複数のアドレス情報のそ
    れぞれと該読み出しアドレスとのヒットチェックを互い
    に並行に実行する回路を有し、 上記第1の起動動作は、上記複数のアドレス情報保持用
    のウェイのそれぞれに対するヒットチェックの終了前に
    上記複数のデータ保持用のウエイを互いに並列に起動す
    る動作であり、 上記第2の起動動作は、上記複数のアドレス情報保持用
    のウェイのそれぞれに対するヒットチェックが完了し、
    いずれか一つのアドレス情報保持用のウェイがヒットし
    たと判定された後に、該一つのアドレス情報保持用のウ
    ェイに対応する一つのデータ保持用のウエイを選択的に
    起動する動作である請求項4記載のキャッシュメモリ。
  9. 【請求項9】上記クロック周波数が上記第1の相対的に
    高い周波数であるときには、上記データアレイを起動す
    る上記タイミングが、各データ保持用のウエイによるデ
    ータの読み出しが、対応するアドレス情報保持用のウエ
    イに対する該ヒットチェックが完了した後に完了させる
    タイミングとなるように、上記位相差が定められ、 上記クロック周波数が上記第1の相対的に高い周波数で
    ある場合において、いずれかのアドレス情報保持用のウ
    エイに対する該ヒットチェック回路により該アドレス情
    報保持用のウエイがヒットしなかったと判定されたとき
    には、該アドレス情報保持用のウエイに対応するデータ
    保持用のウエイに対して、実行中のデータ読み出し動作
    の中止を指示する回路をさらに有する請求項8記載のキ
    ャッシュメモリ。
  10. 【請求項10】上記クロック周波数が上記第1の相対的
    に高い周波数より高い第3の周波数であるときには、上
    記データアレイを起動する上記タイミングが、上記デー
    タアレイによるデータの読み出しが該ヒットチェックが
    完了する前に完了させるタイミングとなるように、上記
    位相差が定められている請求項8記載のキャッシュメモ
    リ。
  11. 【請求項11】それぞれが他のメモリに保持されたデー
    タの写である複数のデータをそれぞれ保持する複数のデ
    ータ保持用のウエイに区分されたデータアレイと、 該複数のデータ保持用のウェイの一つにそれぞれ対応し
    て設けられ、それぞれ対応するデータ保持用のウェイに
    保持された複数のデータの、該他のメモリのメモリアド
    レスに関連するアドレス情報を保持する複数のアドレス
    情報保持用のウェイに区分されたアドレスアレイと、 該他のメモリからのデータの読み出しを要求するデータ
    読み出し要求に応答して、該読み出し要求が指定するメ
    モリ読み出しアドレスに関連するアドレス情報の読み出
    しのために該複数のアドレス情報保持用のウェイを並行
    して起動する第1の起動回路と、 該複数のアドレス情報保持用のウェイから読み出された
    複数のアドレス情報に基づいて、それぞれのウエイに対
    する該メモリ読み出しアドレスのヒットチェックを互い
    に並行に実行するヒットチェック回路と、 該複数のアドレス情報保持用のウエイの起動後、該ヒッ
    トチェックが完了する前に、該メモリ読み出しアドレス
    に関連するデータの読み出しのために該複数のデータ保
    持用のウェイを並行して起動する第2の起動回路と、 該ヒットチェックの結果、いずれか一つのアドレス情報
    保持用のウェイがヒットしたことに応答して、その一つ
    のアドレス情報保持用のウェイに対応するいずれか一つ
    のデータ保持用のウェイにより読み出されたデータの出
    力を該一つのデータ保持用のウェイに指示する出力制御
    回路とを有するキャッシュメモリ。
  12. 【請求項12】上記第2の起動回路は、該複数のデータ
    保持用のウェイにおける読み出しを、該複数のアドレス
    情報保持用のウェイに関するヒットチェックが完了した
    後に完了させるようなタイミングに上記複数のデータ保
    持用のウェイを起動する回路を有し、 上記キャッシュメモリは、該ヒットチェックの結果、そ
    のアドレス情報保持用のウェイがヒットしなかったこと
    が検出されたときに、該一つのアドレス情報保持用のウ
    ェイに対応する一つのデータ保持用のウェイに対して実
    行中のデータ読み出し動作の停止を指示する回路をさら
    に有する請求項11記載のキャッシュメモリ。
  13. 【請求項13】それぞれが他のメモリ内のデータに対応
    する複数のデータを保持するデータアレイと、 該保持された複数のデータに対する、該他のメモリのア
    ドレスに関連するアドレス情報を保持するアドレスアレ
    イと、 該他のメモリからのデータの読み出しを要求する読み出
    し要求とキャッシュメモリの動作を制御する第1のクロ
    ック信号との組に応答して、該読み出し要求が指定する
    読み出しアドレスに関連するアドレス情報を読み出すた
    めに該アドレスアレイを起動する第1の起動回路と、 該アドレスアレイから読み出されたアドレス情報と該読
    み出しアドレスとのヒットチェックを実行するヒットチ
    ェック回路と、 該第1のクロック信号と同じクロック周波数を有し、か
    つ、その第1のクロック信号に対して所定の位相差だけ
    遅れた第2のクロック信号に応答して、該アドレスアレ
    イが起動された後に、該読み出しアドレスに関連するデ
    ータを読み出すために該データアレイを起動する第2の
    起動回路と、 該ヒットチェックの結果、該アドレスアレイがヒットし
    たと判定されたことに応答して、上記データアレイの上
    記起動により読み出される上記関連するデータの出力を
    該データアレイに指示する出力制御回路とを有するキャ
    ッシュメモリ。
  14. 【請求項14】上記所定の位相差は、上記クロック周波
    数に依らないで実質的に一定である請求項13記載のキ
    ャッシュメモリ。
  15. 【請求項15】該データアレイは、それぞれが該他のメ
    モリに保持されたデータの写である複数のデータをそれ
    ぞれ保持する複数のデータ保持用のウエイに区分され、 該アドレスアレイは、該複数のデータ保持用のウェイの
    一つにそれぞれ対応して設けられ、それぞれ対応するデ
    ータ保持用のウェイに保持された複数のデータの、該他
    のメモリのメモリアドレスに関連するアドレス情報を保
    持する複数のアドレス情報保持用のウェイに区分され、 上記第1の起動回路は、該読み出し要求と該第1のクロ
    ック信号との組に応答して、該複数のアドレス情報保持
    用のウェイを互いに並行して起動する回路を有し、 上記ヒットチェック回路は、上記複数のアドレス情報保
    持用のウェイから読み出された複数のアドレス情報のそ
    れぞれと該読み出しアドレスとのヒットチェックを互い
    に並行に実行する回路を有し、 該第2の起動回路は、該第2のクロック信号に応答し
    て、該アドレス情報保持用のウエイの起動後、該読み出
    しアドレスに関連するデータの読み出しのために該複数
    のデータ保持用のウェイを互いに並行して起動する回路
    を有し、 上記出力制御回路は、該ヒットチェックの結果、該複数
    のアドレス情報用のウエイの一つがヒットしたと判定さ
    れたことに応答して、上記複数のデータ保持用のウエイ
    の内、上記一つのアドレス情報保持用のウエイに対応す
    る一つのデータ保持用のウエイより読み出された上記読
    み出しアドレスに関連するデータの出力を該一つのデー
    タ保持用のウエイデータアレイに指示する回路を有する
    請求項14記載のキャッシュメモリ。
  16. 【請求項16】上記ヒットチェック回路は、それぞれ上
    記複数のアドレス情報保持用のウェイの一つに対応して
    設けられた複数のヒットチェック回路からなり、 各ヒットチェック回路は、対応するアドレス情報保持用
    のウェイでのヒットチェックが完了する前は、ヒット信
    号を出力し、その対応するアドレス情報保持用のウェイ
    に対するヒットチェックが完了した時点で、その対応す
    るアドレス情報保持用のウェイがミスヒットしたと判明
    したときには、ミスヒット信号を出力する回路を有し、 上記出力制御回路内の上記出力指示回路は、上記複数の
    ヒットチェック回路の一つから与えられるヒット信号と
    該一つのヒットチェック回路以外の複数のヒットチェッ
    ク回路のそれぞれから与えられる複数のミスヒット信号
    とに応答して、上記一つのヒットチェック回路に対応す
    る一つのデータ保持用のウエイに対して、そのデータ保
    持用のウエイにより読み出されたデータの出力を指示す
    る回路を有する請求項15記載のキャッシュメモリ。
  17. 【請求項17】上記クロック周波数が第1の相対的に高
    い周波数であるときには、上記データアレイを起動する
    タイミングが、該アドレスアレイが起動された後該ヒッ
    トチェックが完了する前に位置し、上記クロック周波数
    が第2の相対的に低い周波数であるときには、上記デー
    タアレイを起動するタイミングが該ヒットチェックが完
    了した後に位置するように、上記所定の位相差が定めら
    れている請求項14記載のキャッシュメモリ。
  18. 【請求項18】上記クロック周波数が上記第1の相対的
    に高い周波数であるときには、上記データアレイを起動
    する上記タイミングが、上記データアレイによるデータ
    の読み出しを該ヒットチェックが完了した後に完了させ
    るタイミングとなるように、上記位相差が定められてい
    る請求項17記載のキャッシュメモリ。
  19. 【請求項19】上記クロック周波数が上記第1の相対的
    に高い周波数である場合において、該ヒットチェックに
    より該アドレスアレイがヒットしなかったと判定された
    ときには、実行中のデータ読み出し動作の中止を該デー
    タアレイに指示する回路をさらに有する請求項18記載
    のキャッシュメモリ。
  20. 【請求項20】上記クロック周波数が第1の相対的に高
    い周波数よりさらに高い第3の相対的に高い周波数であ
    るときには、上記データアレイを起動するタイミング
    が、上記データアレイによるデータの読み出しを該ヒッ
    トチェックが完了する前に完了させるタイミングとなる
    ように、上記位相差が定められている請求項17記載の
    キャッシュメモリ。
  21. 【請求項21】中央処理装置と、 これに接続され上記請求項1記載のキャッシュメモリ
    と、 該中央処理装置と該キャッシュメモリの動作を制御する
    複数のクロック信号を該キャッシュメモリに供給するク
    ロック供給回路とを有し、 該中央処理装置と、該キャッシュメモリと、該クロック
    供給回路が、共通の集積回路基板上に形成されているマ
    イクロプロセッサ。
  22. 【請求項22】中央処理装置と、 これに接続され上記請求項11記載のキャッシュメモリ
    と、 該中央処理装置と該キャッシュメモリの動作を制御する
    複数のクロック信号を該キャッシュメモリに供給するク
    ロック供給回路とを有し、 該中央処理装置と、該キャッシュメモリと、該クロック
    供給回路が、共通の集積回路基板上に形成されているマ
    イクロプロセッサ。
  23. 【請求項23】中央処理装置と、 これに接続され上記請求項13記載のキャッシュメモリ
    と、 該キャッシュメモリに対して該第1、第2のクロック信
    号を供給するクロック信号発生器とを有し、 該中央処理装置と、該キャッシュメモリと、該クロック
    信号発生器は、共通の集積回路基板上に形成されている
    マイクロプロセッサ。
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JP2005038427A (ja) * 2003-07-14 2005-02-10 Samsung Electronics Co Ltd ダイナミック周波数スケーリングキャッシュメモリの休止時間を利用する方法、回路及びシステム
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