JPH09502642A - アイススケート靴又はローラースケート靴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ブーツ（１）を備え、このブーツ（１）のソールに、基面上で移動するための少なくとも一つの手段を取り付けるための支持体（４）が設けられた、アイススケート靴又はインラインスケート靴のようなスケート靴において、足首を通る垂直軸線（Ｂ）と、滑走刃（ローラー）の表面接触点を通る垂直軸線（Ｃ）との間の所定の位置に、下方に差し向けられ前記手段（７）と相互作用する延長部（６）が設けられたインソール（３ｂ）を備えたことを特徴とするスケート靴である。

Description

【発明の詳細な説明】 アイススケート靴又はローラースケート靴 技術分野 本発明はスケート靴に関し、更に詳細には、ブーツを備え、このブーツの底側 に、基面上での移動を行うための少なくとも一つの手段を取り付けるための支持 体が設けられたスケート靴に関する。本発明によるスケート靴は、アイススケー ト靴又はローラー・インラインスケート靴である。 背景技術 周知の実施例では、アイススケート靴は、滑走刃（runner blade）を取り付け るための略Ｕ字形状の支持体の形体をなす下方に差し向けられた延長部を有する 足部に、脚部が足首の位置でヒンジ連結されたブーツを有する。足部は、通常は 、踵位置及び爪先位置でＵ字形状支持体に連結されている。滑走刃は、凹状の側 を上にした完全に湾曲した半径の形体（perfect curvilinear radius configula tion）であり、ブレードと氷との接触点は、スケーターの重心を通る垂直軸線と 一致して前方に位置決めされている。 スケート靴性能を最適化するには、スケーターが、必要なスラストを、スケー ターの足首を通る垂直軸線とブレードの中央を通る垂直軸線との間の範囲内に加 える必要があるため、この種の周知のスケート靴はこのような最適化に役立った ことがかつてなかったということは明らかである。これは、支持体がＵ字形状で あるためにスラストが爪先位置及び踵位置、即ち所望の位置の外側に作用するた めである。 本発明の目的は、この不都合をなくすこと、及びスケーターがスラスト作用を 滑走刃の適当に決定された位置に伝達できるアイススケート靴を提供することで ある。 発明の開示 この目的及び以下の説明から明らかになる他の目的は、本発明によれば、ブー ツを備え、このブーツの底側に、滑走刃を取り付けるための支持体が設けられた アイススケート靴において、下方に差し向けられた延長部を有するインソールを 備え、この延長部が足首を通る垂直軸線と、ブーツ又はブレードの中央を通る垂 直軸線との間の所定位置に配置されブレードと相互作用することを特徴とするア イススケート靴によって達成される。 周知の実施例では、ローラースケート靴は、脚部が足首の位置で足部に関節連 結されてなるブーツを備えており、足部のソールに、互いに長手方向に整合した 複数のローラーを取り付けるための支持体が取り付けられている。 スケート靴性能を最適化するには、スケーターが、必要なスラストを、スケー ターの足首を通る垂直軸線と、ブーツの垂直方向中央軸線との間に配置された所 定の位置に加える必要があるため、 ローラー又はインラインスケート靴は容易にはこのような最適化を行うことが できず、 技術の拙いスケーターは、実質的に体を立てた姿勢でスポーツを行うため、ス ラストがブーツの中央を通る軸線に沿って及ぼされ、場合によってはブーツの前 部に及ぼされ、 技術の拙いスケーターは、身体を脚部に対して直角に前方に大きく曲げた状態 でスポーツを行うため、身体の重心が、所定の軸線に沿って、ブーツ又はブレー ド又はフレームの中央軸線の前方に移動してしまう、 ということが明らかである。 本発明の目的は、これらの欠点をなくすこと、及びスケーターが、必要なスラ ストを、足首を通る垂直軸線とブーツの中央軸線を通る垂直軸線との間に配置さ れた所定位置に及ぼすことができるローラースケート靴を提供することである。 この目的及び以下の説明から明らかになる他の目的は、本発明によれば、互い に長手方向に整合した複数のローラーを取り付けるための支持体が底側に設けら れたブーツを備えたローラースケート靴において、下方に差し向けられた錐体状 延長部がブーツのソールに設けられ、この延長部にローラーを取り付けるための 支持体が連結され、前記延長部が、足首を通る垂直軸線と、ブーツの長手方向中 央を通る垂直軸線との間の所定位置に配置されていることを特徴とするローラー スケート靴によって達成される。 添付図面を参照して本発明を以下に詳細に説明する。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明の一実施形態のアイススケート靴の部分断面側面図であり、 第２図は、第１図に示すアイススケート靴の部分横断面図であり、 第３図は、アイススケート靴の第２実施形態の部分断面側面図であり、 第４図は、アイススケート靴の第３実施形態の部分断面側面図であり、 第５図は、アイススケート靴の第４実施形態の部分断面側面図であり、 第６図は、本発明の一実施形態のローラースケート靴の概略側面図であり、 第７図は、第６図に示すローラースケート靴の部分横断面図であり、 第８図は、別の実施形態のローラースケート靴の部分断面側面図であり、 第９図は、第８図に示すローラースケート靴の部分横断面図である。 発明を実施するための最良の形態 添付図面に示すように、第１図及び第２図によれば、本発明によるアイススケ ート靴は、実質的に、脚部２が足首の位置の近くで二つの枢軸３ａによって足部 ３に関節連結されてなるブーツ１を有する。足部３は、略Ｕ字形状の支持体４の 形態の下方延長部を有し、この支持体４に対して円弧状形状の滑走刃７がその凹 状の側を上に向けて取り付けられている。 足部３には、略截頭錐体形状の支柱６が下側に設けられたインソール３ｂが入 っている。支柱６は、その広幅の基部がねじ５でインソール３ｂに固定されてお り、その狭幅の基部が滑走刃７を支持する。支柱６は、足部３から、ソールに形 成された対応形状の開口部を通って延びるとともに、密封ガスケット（図示せず ）が設けられている。 支柱６の垂直軸線Ａは、足首を通る垂直軸線Ｂと、足乃至はブーツとの関係に おいて滑走刃の底端部の点を通る垂直軸線Ｃとの間に配置されている。 インソール３ｂ及び支柱６は、足部３及び支持体４に使用した材料よりも剛性 がかなり高いプラスチック材料でできている。他の場合には、支柱６は、アルミ ニウム等の金属材料でできている。 支柱６の位置により、スケーターがインソール３ｂに及ぼすスラスト力は、ス ケーターが完全に正しいスケート靴姿勢をとっていない場合でも、滑走刃７に最 適の位置で伝達される。 第３図に示す実施形態では、インソール１３ｂの下側には二つの支柱１６、１ ６′が設けられている。支柱１６の垂直軸線は、足首を通る軸線と、足乃至はブ ーツとの関係において滑走刃の底端部の点を通る軸線との間に配置され、支柱１ ６′の垂直軸線は、足の爪先を通る。このアイススケート靴は、特にフィギュア スケート靴で使用するようになっている。 第４図に示す実施形態では、ブーツ２１の足部２３のインソール２３ｂには、 支柱２６を下側に固定するためのねじ２５を受け入れるための長手方向に延びる スロット開口部２３ｃが形成されている。この実施形態では、支柱２６を長手方 向に移動することによってそのアタック点（point of attack）を変えることが できる。足首と刃の底端部との関連においてスラストをブレードに伝達する点で ある。 第５図に示す実施形態では、ブーツ３１のソール３３ｇの下面と滑走刃３７の 支持体３４の上面との間に、足部３３の爪先部分３３ｄ及び踵部分３３ｅの位置 で、ソール補強体３６が配置されている。ソール補強体３６は、垂下した、三角 形形状又は錐体形状の部材であり、作動力を小さな点に集中させる。この場合、 ソール補強体３６は、角を持つように曲げられた輪郭を有し、この角によって、 足首を通る垂直軸線と、静止位置における滑走刃と氷面との間の接触点を通る垂 直軸線との間の所定の位置で、滑走刃３７を支持することができるようになって いる。第５図に示すように、軸線Ａはインソール３３ｂの最も下の点と交わる。 更に、この図には、インソール３３ｂが、ブーツ３３の爪先部分３３ｄ及び踵部 分３３ｅの夫々にリベット３３ｆで取り付けられていることも示してある。 第３図及び第５図による実施形態では、脚部の足部への関節連結は示してない ということに着目されたい。それにも関わらず、これらの変形例でも、第１図及 び第３図の実施形態と関連して開示したように、足首の位置と隣接した関節連結 部を有する。 第６図及び第７図に示すように、本発明によるローラースケート靴は、脚部４ ２が足首の位置と隣接した２つの枢軸４３ａで足部４３に関節連結されたブーツ ４１を有する。基部プレート４８であるブーツ４１のソールには、実質的に剛性 の錐体状延長部４６がねじ４５で取り付けられている。延長部４６は、ピン４９ を中心として回転自在のローラーホイール４７を取り付けるためのフォーク状ブ ラケットとして形成されている。 延長部４６の側部には、適当な形体の二つの平行な剛性バー４４が支持体とし て取り付けられている。これらのバー４４は、ローラー４７と長手方向に整合し たローラー４７′を取り付けるためのピン４９′によって互いに連結されている 。 詳細には、延長部４６の垂直軸線Ａは、足の足首を通る垂直軸線Ｂと、ブーツ の長手方向中央を通る垂直軸線Ｃとの間の所定位置に配置されている。 延長部４６の位置により、基部プレート４８であるソールにスケーターが及ぼ したスラストが、ローラー（ホイール）４７に直接伝達され、上述の平行な剛性 のバー４４を介して他のローラー（ホイール）４７′に間接的に伝達され、スケ ーターが完全に正しいスケート靴姿勢をとっていない場合でも、ローラー（ホイ ール）４７に作用するスラスト／伝達を最大にするということは明らかである。 第８図に示す実施形態では、ブーツ５１は基部プレート５８自体に取り付けら れている。この基部プレートは、ローラー５７用の取り付け支持体として機能す る延長部５６に固定的に連結されるとともに、ピン５９′を中心として回転する ように配置された各ローラー５７′を取り付けるための並列バー５４を有する。 延長部４６は、上文中に言及した標準型（regulation type）（第４図参照） のように、延長部４６を基部プレート４０′上の異なる位置にねじ４５で取り付 けることを可能にする延長スロット又は多数の穴によって、ブーツ乃至は足に関 して長手方向及び横方向に移動できるようになっている。これらは全て、使用者 が自分なりの滑走法に適合させた自分用のものにし、滑走能力を改善させるため のものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＣＡ，ＥＥ，ＪＰ，ＮＯ，Ｒ Ｕ，ＵＳ 【要約の続き】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ブーツ（１−５１）を備え、このブーツ（１−５１）の底側に、基面上 での移動を行うための少なくとも一つの手段（７−５７）を取り付けるための支 持体（４−５４）が設けられたスケート靴において、 前記ブーツ（１−５１）のソールは、下方に差し向けられ、前記保持手段（７ −５７）を取り付けるための前記支持体（４−５４）と連結された錐体状延長部 （６−５６）を有し、 この延長部（６−５６）は、足首を通る垂直軸線（Ｂ）と、前記ブーツの長手 方向中央を通る垂直軸線（Ｃ）との間の所定位置に配置されている、ことを特徴 とするスケート靴。 ２． ブーツのソールに取り付けられた支持体上に、滑走手段としての滑走刃 （７−５７）が設けられ、この滑走刃は、基面をなす氷上でスケート動作すなわ ち移動を行うように位置決めされたスケート靴において、 下方に差し向けられた延長部（６−１６；１６′；２６；３６）を有するイン ソール（３ｂ−２３ｂ）又はソール（３３g）を備え、 前記延長部は、足首を通る垂直軸線（Ｂ）と、足乃至は又ブーツとの関係にお いて滑走刃の底端を通る垂直軸線（Ｃ）との間の所定位置において、前記滑走刃 （７−３７）と相互作用をすることを特徴とするスケート靴。 ３． 前記インソール（３ｂ−２３ｂ）は、前記ブーツ（１−３１）内に収容 されている、ことを特徴とする請求項２に記載のアイススケート靴。 ４． 前記延長部（６、１６、２６）は、截頭円錐形状を有する、ことを特徴 とする請求項２に記載のアイススケート靴。 ５． 前記延長部（６、１６、２６）は、前記インソールに固定的に連結され ている、ことを特徴とする請求項２に記載のアイススケート靴。 ６． 前記延長部（６、１６、２６；３６）は、ねじ（５、２５）で前記イン ソール（３ｂ、１３ｂ）又は前記ソール（３３g）に固定されている、ことを特 徴とする請求項４に記載のアイススケート靴。 ７． 前記ブーツの爪先端と隣接する他の延長部（１６′）が設けられている 、ことを特徴とする請求項２に記載のアイススケート靴。 ８． 前記延長部は、前記ブーツ（３１）のソール（３３g）の下面と前記滑 走刃（３７）を支持する前記支持体（３４）の上面との間に配置されたソール補 強手段（３６）と一体化されている、ことを特徴とする請求項２に記載のアイス スケート靴。 ９． 前記強化手段（３６）は、角を持つように曲がった輪郭を有する、こと を特徴とする請求項８に記載のアイススケート靴。 １０． 前記インソール（２３ｂ）には、前記延長部（２６）を調節するため の長手方向に延びるスロット開口部（２３ｃ）が形成されている、ことを特徴と する請求項６に記載のアイススケート靴。 １１． 前記移動手段として、互いに長手方向に整合した複数のローラー（４ ７、４７′：５７、５７′）の形体をなす滑走手段が設けられ、 前記延長部（４６、５６）は、略Ｕ字形状をなすとともに、ローラーホイール （４７、５７）を取り付けるためのピン（４９、５９）を受け入れている、こと を特徴とする請求項１に記載のスケート靴。 １２． 前記延長部（４６、５６）には、支持体として、別の複数のローラー （４７’、５７′）を取り付けるためのピン（４９’；５９’）によって横方向 に相互連結された二つの平行なバー（４４、５４）が取り付けられている、こと を特徴とする請求項１１に記載のローラースケート靴又はインラインスケート靴 。 １３． 前記ブーツ（５１）の前記ソールには、延長部（５６）が固定された 基部プレート（５８）が取り付けられている、ことを特徴とする請求項１に記載 のローラースケート靴又はインラインスケート靴。