JPH0950242A - ブラウン管からの電界輻射の抑圧装置 - Google Patents

ブラウン管からの電界輻射の抑圧装置

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JPH0950242A
JPH0950242A JP19940895A JP19940895A JPH0950242A JP H0950242 A JPH0950242 A JP H0950242A JP 19940895 A JP19940895 A JP 19940895A JP 19940895 A JP19940895 A JP 19940895A JP H0950242 A JPH0950242 A JP H0950242A
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JP
Japan
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cathode ray
ray tube
electric field
high voltage
beam current
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Application number
JP19940895A
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English (en)
Inventor
Yoshio Amamiya
喜夫 雨宮
Masayuki Koyama
昌之 小山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】VDTにおける電界輻射が人体に悪影響を与え
るという懸念を解消するため、ブラウン管の前面からの
電界輻射を低減させる。 【構成】ブラウン管からの電界輻射を抑制する装置は、
輻射しないように、予めキャンセルしようとするもので
フライバックトランス12の高圧巻線を流れるビーム電
流を電圧の低い流入口に繋いだ抵抗R6から検出し、こ
のビーム電流の変化を反転および増幅器11で増幅した
後、ブラウン管9の外周黒鉛部8、または、ブラウン管
9の周囲に位置するベゼル20の内面に施した導電塗
装、又は金属部に繋ぎ、ブラウン管9の外周黒鉛部8、
または、ベゼル20の内面に施した導電塗装、又は金属
部とブラウン管の内部にある高圧電極10との間に存在
する静電容量とを利用して結合することで、ブラウン管
9からの電界輻射を打消し抑圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブラウン管からの電界輻
射を抑圧する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管を使用した表示装置(VD
T)における電界輻射、特に5Hz〜400kHzの電界輻射
が、人体に悪影響を与えるということで問題になってい
る。
【0003】例えば、スウェーデンにおけるTCO規格
(TCO1992)によれば、AEF(Alternating El
ectric Field)に関して、Band Ι(20Hz〜2kHz)で1
0V/m、Band Ц(2kHz〜400kHz)で1V/m以下
と規制されている。
【0004】VDTから輻射される電界の多くは、水平
偏向の帰線パルスに起因しており、これによる電界は、
ブラウン管に取り付けられる偏向ヨークから主として発
生することが判っている。
【0005】このような水平偏向の帰線パルスに起因す
る電界は、前述した周波数範囲における比較的高い周波
数領域に有る。
【0006】また、VDTから輻射される電界には、上
述した水平偏向回路の偏向パルスに基くものだけでな
く、ブラウン管のアノードに印加される高電圧が垂直同
期で変動することによって、もたらさせるものも有る。
【0007】この垂直同期で変動する電圧によってもた
らされる電界は、前述した周波数範囲における比較的低
い周波数領域に現れる。
【0008】このような電界の輻射は、ブラウン管の前
面以外の領域では、金属板等から成るシールド材によっ
て効果的にシールドすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしブラウン管の前
面にあっては、画像を目に見えるように表示しなければ
ならないため、金属板等によるシールドを単純に適用す
ることはできない。
【0010】他方、ブラウン管に印加された高電圧によ
って、その前面が帯電し、それによって空気中の塵埃が
付着するのを防止するため、透明導電性膜をブラウン管
の前面又はブラウン管の前方に配置される透明パネル上
に形成し、この透明導電性膜を接地することが行なわれ
ている。
【0011】このような透明導電性膜は、ブラウン管の
前面から輻射される電界にたいして、有る程度のシール
ド効果を期待することができる。
【0012】しかし、このような透明導電性膜の形成に
は、高いコストが必要である。
【0013】また、弊害としては見掛上のフォーカスを
悪くしてしまう点である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、ブラウ
ン管の前面から輻射される電界を効果的に抑圧できる装
置を提供することにある。
【0015】
【作用】この発明によるブラウン管からの電界輻射を抑
圧する装置は、前述したようなシールドによるのではな
く、輻射しないように、予めキャンセルしようとするも
のであって、上述した技術的課題を解決するために、フ
ライバックトランスの高圧巻線を流れるビーム電流を電
圧の低い流入口に繋いだ抵抗から検出し、このビーム電
流の変化を反転および増幅器で増幅した後、ブラウン管
の外周黒鉛部、または、ブラウン管の周囲に位置するベ
ゼルの内面に施した導電塗装、又は金属部に繋ぎ、この
ブラウン管の外周黒鉛部、または、ベゼルの内面に施し
た導電塗装、又は金属部とブラウン管の内部にある高圧
電極との間に存在する静電容量とを利用して結合するこ
とで、ブラウン管からの電界輻射を打消し抑圧する。
【0016】本発明では、ブラウン管からの電界輻射を
打消す為の元信号として、フライバックトランスの高圧
巻線を流れるビーム電流を電圧の低い流入口に繋いだ抵
抗から検出しているが、この理由の第1は、ビーム電流
に比例していることである。第2は、高電圧でないため
扱いやすいためである。
【0017】このビーム電流を活用する方法は、前述し
た周波数範囲における比較的低い周波数領域における電
界成分をキャンセルさせることに効果が有る。
【0018】又、一方、ブラウン管面からの電界輻射の
高い周派数成分は偏向ヨーク及びをフライバックトラン
スから出ており、一般に水平周期の正極性パルスであ
る。
【0019】このパルスを打ち消す方法も同様に反転増
幅器に加算混合することで、前述した周波数範囲におけ
る比較的高い周波数領域における電界成分をキャンセル
させることに効果が有る。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示している。
【0021】この実施例は、ブラウン管から輻射される
電界のうち、特にキャンセルの難しい前述した周波数範
囲における比較的低い周波数領域における電界成分をキ
ャンセルするのに効果が有る。
【0022】ブラウン管9のアノード7にはフライバッ
クトランス12の高圧整流ダイオードD2から高圧が印
加されている。
【0023】高圧整流ダイオードD2のカソードは高圧
平滑コンデンサC2および高圧ブリーダ抵抗R3,R
4,R5がつながれている。
【0024】R3の端子3はブラウン管9にフォーカス
電圧を供給するためのフォーカス電圧取り出し端子であ
る。
【0025】R4の端子4はブラウン管9にスクリーン
電圧を供給するためのスクリーン電圧取り出し端子であ
る。
【0026】R5はアノード7の高圧の変動を検出する
ためのブリーダ抵抗であり、フライバックトランス12
の電源レギュレータ13にフィードバックされている。
【0027】電源レギュレータ13には電源電圧入力端
子2から直流電圧が供給されている。
【0028】電源レギュレータ13からはフライバック
トランス12の1次巻線に抵抗R5で検出した電圧に対
応した電圧が供給されている。
【0029】フライバックトランス12の1次巻線には
水平出力トランジスタQ1のコレクタ、ダンパダイオー
ドD1および共振コンデンサC1がつながつている。
【0030】水平出力トランジスタQ1のベース1には
水平ドライブパルスが供給されている。
【0031】上記のような構成により、ブラウン管9の
アノード7の電圧を一定にすることができる。なお、フ
ライバックトランス12の一次巻線電圧と高圧巻線電圧
とは一般に比例関係に有るため、水平出力トランジスタ
Q1のコレクタ電圧(Vc-peak)も、ほぼ一定にな
る。
【0032】また、マルチスキャンモニタのように、異
なる偏向周波数を扱う場合には、ベース1に供給されて
いる水平ドライブパルス周波数に応じた直流電圧を電源
電圧入力端子2から電源レギュレータ13に供給する必
要が有る。この水平ドライブパルス周波数に応じた直流
電圧は一般にF−V(Frequency-Voltage)変換回路で作
る。
【0033】フライバックトランス12の高圧巻線の低
電位側と直流電源端子6との間には、抵抗R6が直列に
繋がれている。
【0034】ブラウン管9のアノード電流(Beam電流I
b)は抵抗R6を介して、直流電源端子6から流入して
いるので、抵抗R6の電圧降下を検出すれば、アノード
電流(Beam電流Ib)の変化を知ることができる。
【0035】D3はクランプ用ダイオードであり、抵抗
R6の電圧降下が接地電圧以下にならないようにするた
めのものである。C3は高周波ノイズの除去用の平滑コ
ンデンサである。
【0036】ダイオードD3のカソード電圧波形を図2
(a)に示している。図中の記号Vは垂直(Vertical)走
査期間を示している。図中(b)は水平(Horizontal)走
査期間の波形を示している。
【0037】ダイオードD3のカソード電圧波形を結合
コンデンサC4で取りだして信号反転&増幅器11で増
幅した後、結合コンデンサC5で直流成分除去後、クラ
ンプダイオードD5で電圧波形の最小値を接地電位に直
流再生した後、ノイズ除去用コイルL1、コンデンサC
6を経てブラウン管の外周黒鉛部8に接続している。ま
た、ブラウン管の外周黒鉛部8からは抵抗R8で接地さ
れている。この抵抗R8は数十k〜数百kΩ程度を使用
してよい。
【0038】コイルL1、コンデンサC6は高周波の不
要輻射ノイズ抑圧用フィルタであるから高周波の不要輻
射ノイズが問題なければ、当然削除してもよい。ノイズ
抑圧用フィルタの遮断周波数は数十MHz以上のハイパ
スフィルタを構成すれば、図2(a)及び(b)に示す
検出波形に影響なくノイズ抑圧用フィルタの役目を持た
せることができる。
【0039】ダイオードD4及びダイオードD5はブラ
ウン管9の管内放電時に信号反転&増幅器11の素子破
壊を防止するための静電破壊保護用である。
【0040】信号反転&増幅器11の出力ポートは低イ
ンピーダンスにしておくと、前述したダイオードD5に
よる直流再生動作が効果的にできる。従ってプッシュプ
ル増幅を使用するとよい。勿論、SEPP,SRPP形
式のプッシュプル増幅または、低インピーダンスである
ならばカスコード増幅器でも当然可能である。
【0041】また、抵抗R7は結合コンデンサC5の直
流再生動作時の放電用である。
【0042】図1の実施例では結合コンデンサC5を使
用した直流再生形式を示すが勿論、直流直結形式でも動
作可能であり、この時には結合コンデンサC5、抵抗R
7、は不要である。
【0043】ブラウン管9の外部黒鉛部8はブラウン管
9の内部の高圧電極部(シャドウマスク及びコーン部の
高圧電極部)との間の静電容量(数千pF)によって結
合しているので、信号反転&増幅器11の出力で外部黒
鉛部8から駆動することができる。
【0044】図3はブラウン管9の周囲にあるベゼル2
0及び、バックカバー21、ティルト台25、キャビネ
ット内部にある主基板24、ブラウン管9のネック部の
基板23を描いたものである。
【0045】この実施例はブラウン管9の外周黒鉛部8
に、信号反転&増幅器11の出力を印加して駆動する代
わりにベゼルの内面に施した導電塗装、又は金属部とブ
ラウン管の内部にある高圧電極との間に存在する静電容
量とを利用して結合することの説明図である。この場
合、結合が粗の時は信号反転&増幅器11の出力を大き
く、また結合が密の時は信号反転&増幅器11の出力を
小さく、すれば同等の効果を得ることができる。此れ等
構造物の相対関係は予め決められているので当然、設計
可能である。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、ブラウン管からの電界
輻射を打消す為の元信号として、フライバックトランス
の高圧巻線を流れるビーム電流を電圧の低い流入口に繋
いだ抵抗から検出しており、ビーム電流に比例している
信号を使用しているため、キャンセル効果が大きい。
【0047】第2は、高電圧回路の制御でないためコス
トが安価で、かつ回路の取扱い容易にできる点である。
【0048】第3は、前述した周波数範囲における比較
的低い周波数領域における電界成分をキャンセルさせる
ことに効果が有るだけでなく、前述した周波数範囲にお
ける比較的高い周波数領域における電界成分をも同時に
キャンセルさせる効果が有る。
【0049】第4は、高電圧回路の制御でないためブラ
ウン管の管内放電で回路素子の破壊の危険が少ない点で
ある。
【0050】第5は、ブラウン管の前面に透明導電性膜
の形成する必要が無から、安いコストで実現でき、且
つ、見掛上のフォーカスを悪くする様な弊害もない優れ
た効果がある点である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図。
【図2】本発明の実施例の波形図。
【図3】本発明の一実施例を示す説明図。
【符号の説明】
Q1…水平出力トランジスタ、 10…ブラウン管
の内部高圧電極部、D1…ダンパダイオード、
11…信号反転&増幅器、D2…高圧整流ダイオー
ド、 12…フライバックトランス、7…アノー
ド電極、 13…電源レギュレータ、8
…外周黒鉛部、 R6…ビーム電流検
出用抵抗、9…ブラウン管、 C4,
C5…結合コンデンサ、C1…共振コンデンサ、
C2…高圧用平滑コンデンサ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フライバックトランスの高圧巻線を流れる
    ビーム電流を電圧の低い流入口に繋いだ抵抗から検出
    し、前記ビーム電流の変化を反転増幅器で増幅して後、
    ブラウン管の外周黒鉛部に繋ぎ、前記外周黒鉛部と前記
    ブラウン管の内部の高圧電極との間に存在する静電容量
    とを利用して結合することを特徴とする前記ブラウン管
    からの電界輻射の抑圧装置。
  2. 【請求項2】フライバックトランスの高圧巻線を流れる
    ビーム電流を電圧の低い流入口に繋いだ抵抗から検出
    し、前記ビーム電流の変化を反転増幅器で増幅して後、
    ブラウン管の周囲に位置するベゼルの内面に施した導電
    塗装、又は金属部に繋ぎ、前記ベゼルの内面に施した導
    電塗装、又は前記金属部と前記ブラウン管の内部にある
    高圧電極との間に存在する静電容量とを利用して結合す
    ることを特徴とするブラウン管からの電界輻射の抑圧装
    置。
JP19940895A 1995-08-04 1995-08-04 ブラウン管からの電界輻射の抑圧装置 Pending JPH0950242A (ja)

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