JPH0950180A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH0950180A
JPH0950180A JP7200898A JP20089895A JPH0950180A JP H0950180 A JPH0950180 A JP H0950180A JP 7200898 A JP7200898 A JP 7200898A JP 20089895 A JP20089895 A JP 20089895A JP H0950180 A JPH0950180 A JP H0950180A
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JP
Japan
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toner
voltage
image
linear electrode
developing roller
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JP7200898A
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English (en)
Inventor
Masayasu Onodera
正泰 小野寺
Kunio Shigeta
邦男 重田
Hiroyuki Nomori
弘之 野守
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像剤に小粒径のトナーを用いた場合でも、
現像性が高く、画像濃度ムラや画像欠陥のない高画質が
長時間安定して得られる現像装置を提供する。 【構成】 像担持体と現像剤搬送体との間隙に線状電極
を設け、振動電界下でトナーを飛翔させて前記像担持体
上の潜像を反転現像する現像装置に於いて、潜像現像時
には現像剤搬送体に直流と交流の重畳電圧を、線状電極
には直流電圧を印加し、非現像時には現像剤搬送体に直
流電圧を、線状電極に交流電圧を印加する現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式を用いて
像担持体上の潜像を現像するための現像装置に関し、さ
らに詳しくは、像担持体と現像剤搬送体との間隙に線状
電極を設け、振動電界下でトナーを飛翔させて前記像担
持体上の潜像を反転現像する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を用いて像担持体上
の潜像を現像し多色の画像を形成するための画像形成装
置として、帯電、露光、現像、転写の各工程を複数回繰
り返し、転写材上で複数のトナー像を重ね合わせて多色
の画像を形成する画像形成装置がある。この画像形成装
置においては、各色の現像が終了する毎に転写材上にト
ナー像を転写するため、装置内部に転写材を保持する機
構を設ける必要があり、装置が大型化するという欠点が
あった。
【0003】これに対し、帯電、露光、現像の各工程を
複数回繰り返し、同一の像担持体上に複数のトナー像を
重ね合わせて現像し、前記像担持体上の複数のトナー像
を一括して転写材上に転写して多色の画像を形成する画
像形成装置がある。この画像形成装置においては、いわ
ゆる重ね合わせ現像・一括転写方式を採用しているた
め、装置内部に転写材を保持する機構を設ける必要がな
く、装置が小型化されるという利点がある。
【0004】このような画像形成装置においては、例え
ば、現像剤搬送体上の現像剤層と像担持体とを非接触と
し、前記現像剤搬送体に直流成分と交流電圧の重畳電圧
を印加して振動電界下でトナーを飛翔させて前記像担持
体上の潜像を現像する現像装置が用いられ、非接触であ
るため、既に像担持体上に付着している前段のトナーが
異なる色のトナーを収容している後段の現像装置に大量
に混入することがないという点で好ましい。
【0005】しかしながらこのような非接触現像では、
現像剤搬送体上の現像剤層と像担持体とを非接触とし、
トナーを飛翔させて前記像担持体上の潜像を現像するた
め、繊細な線や点あるいは濃淡差を再現しにくく、高画
質が得られにくいという問題があった。
【0006】一般に、高画質の画像を得るためには、ト
ナーを微粒化することが有効であるが、上述のような非
接触現像においてトナーを微粒化しようとした場合、十
分な画像濃度を得るためには現像剤搬送体に印加する交
流電圧を大きくする必要があり、一方交流電圧を大きく
すると背景部にかぶりトナーが付着し、結局上述のよう
な非接触現像においてトナーを微粒化して高画質を得る
ということは困難であった。
【0007】そこで、例えば特開昭59−223467
号公報には、像担持体と現像剤搬送体上の現像剤層との
間隙にトナーの飛翔を制御するワイヤー状の制御電極を
設け、該制御電極または現像剤搬送体の少なくとも何れ
か一方に交流電圧を印加して振動電界を形成し、トナー
を飛翔させてトナークラウドを形成して現像を行う現像
方法が開示されている。前記公報には、二成分現像剤の
トナーとして微粒子のものを用いることができ、しかも
かぶりが防止され、鮮明な高画質が得られることが記載
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の公
報に記載の現像方法を用いた場合でも、線状電極はトナ
ークラウドが形成される空間の中に設置されるので、長
時間にわたって使用すると線状電極にトナーが付着し、
それによってトナークラウドの形成が不均一となって画
像濃度ムラが発生したり、また線状電極に付着したトナ
ーが像担持体に接触して像担持体上の画像を乱して画像
欠陥が発生するという問題があった。
【0009】本発明の目的は、上記の問題を解決し、現
像剤に小粒径のトナーを用いた場合でも長時間安定した
高画質が得られる現像装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、像担持体と現像剤搬送体との間隙に線状電極を設
け、振動電界下でトナーを飛翔させて前記像担持体上の
潜像を反転現像する現像装置について検討を行った結
果、以下のことが判明した。
【0011】(1)線状電極にトナーが付着していない
場合、画像濃度ムラや画像欠陥のない良好な画像が得ら
れる。
【0012】(2)コピー枚数が増加するのに伴い、画
像濃度ムラや画像欠陥が増加する。その状態で線状電極
を観察すると多量のトナーが付着している。
【0013】(3)線状電極に多量のトナーが付着した
後、線状電極の清掃を実施して付着したトナーを除去す
ると、画像濃度ムラや画像欠陥のない良好な画像が得ら
れる。 (4)線状電極に付着したトナーは、線状電極及び現像
剤搬送体を以下のような電圧を印加することにより電気
的に除去することが可能である。
【0014】現像剤搬送体に直流電圧を印加し、線状
電極に交流電圧を印加する。
【0015】現像剤搬送体に直流電圧を印加し、線状
電極を電気的にフローティングにする。
【0016】現像剤搬送体を電気的にフローティング
にし、線状電極に直流と交流の重畳電圧を印加する。
【0017】上記の目的は、潜像現像時には現像剤搬送
体に直流と交流の重畳電圧を、前記線状電極には直流電
圧を印加し、非現像時には現像剤搬送体に直流電圧を、
線状電極には交流電圧を印加することを特徴とする現像
装置によって達成できる。
【0018】また上記の目的は、潜像現像時には現像剤
搬送体に直流と交流の重畳電圧を、前記線状電極には直
流電圧を印加し、非現像時には現像剤搬送体に直流電圧
を印加し、前記線状電極は電気的にフローティングにす
ることを特徴とする現像装置によって達成できる。
【0019】更に、上記の目的は、潜像現像時には現像
剤搬送体に直流と交流の重畳電圧を、前記線状電極には
直流電圧を印加し、非現像時には現像剤搬送体を電気的
にフローティングにし、前記線状電極には直流と交流の
重畳電圧を印加することを特徴とする現像装置によって
達成される。
【0020】
【作用】本発明においては、潜像現像時には現像剤搬送
体に直流と交流の重畳電圧を、線状電極には直流電圧を
印加する。このような電圧条件にすることにより、線状
電極の周りにはトナークラウドが形成され、小粒径のト
ナーを用いた場合でも十分な現像性を得ることができ
る。
【0021】さらに第1の発明では、非現像時に現像剤
搬送体には直流電圧を、線状電極には交流電圧を印加す
る。即ち線状電極には付着したトナーをはじき飛ばす電
圧を、現像剤搬送体には線状電極からはじき飛ばされた
トナーを移動させる電圧を印加したので、効果的に線状
電極に付着したトナーを除去することができる。従っ
て、線状電極への付着トナーによってトナークラウドが
不均一になることを防止できるので、長時間安定した高
画質を得ることができる。
【0022】さらに第2の発明では、非現像時に現像剤
搬送体には直流電圧を印加し、線状電極は電気的にフロ
ーティングにする。即ち線状電極に付着したトナーを移
動させる電界を線状電極が設置されている空間に形成し
たので、線状電極へ付着したトナーを効果的に除去する
ことができる。従って、線状電極への付着トナーによっ
てトナークラウドが不均一になることを防止できるの
で、長時間安定した高画質を得ることができる。
【0023】さらに第3の発明では、非現像時に現像剤
搬送体を電気的にフローティングにし、線状電極に直流
と交流の重畳電圧を印加する。即ち線状電極に、付着し
たトナーをはじき飛ばす電圧と、はじき飛ばしたトナー
を移動させる電圧を印加したので、線状電極に付着した
トナーを効果的に除去することができる。従って、線状
電極への付着トナーによってトナークラウドが不均一に
なることを防止できるので、長時間安定した高画質を得
ることができる。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を説明する。
【0025】図1は本発明による現像装置の一例を示す
断面図である。図において、41は内部に固定の磁石体
42を有する現像剤搬送体である現像ローラ、43は線
状電極、45は現像剤供給部材である供給ローラ、46
は現像剤搬送量規制部材である規制棒、47は現像剤掻
き取り部材であるスクレーパ、48は現像剤撹拌部材で
ある撹拌ローラ、49は現像装置のケーシング、50は
トナーTとキャリアCからなる二成分現像剤、51およ
び52はそれぞれバイアス印加手段としての電源、10
は導電性基体11上に感光層12を形成した像担持体で
ある感光体ドラム、また図中の矢印は前記感光体ドラム
10および前記現像ローラ41の回転方向を示す。
【0026】現像ローラ41は例えばアルミニウム、ス
テンレス鋼等の非磁性かつ導電性の金属からなる直径5
〜30[mm]の円筒であり、表面粗さが1〜30[μ
m]となるように加工されている。前記現像ローラ41
の内部には、該現像ローラ41の表面の磁界が500〜
1200[ガウス]となるようにN極またはS極に着磁
された4〜12極の磁極を有する円柱状の磁石体42が
固定して配設されており、前記現像ローラ41は前記磁
石体42に対して回転可能になっている。
【0027】線状電極43は例えばタングステン、ステ
ンレス鋼等の導電性の金属からなり、好ましくは表面に
絶縁被覆を有するワイヤーであり、前記感光体ドラム1
0と前記現像ローラ41とが対向している間隙に前記現
像ローラ41の移動方向と直角の方向に、現像ローラ4
1と平行に架設されている。
【0028】ケーシング49は例えばアクリル、ポリカ
ーボネート等の絶縁性の樹脂からなり、ケーシング49
内には前記固定の磁石体42を内包した現像ローラ4
1、供給ローラ45、スクレーパ47および撹拌ローラ
48が配置され、前記ケーシング49の出口には規制棒
46が配置されている。また前記ケーシング49の両側
板の外面には固定ピンが植設されており、該固定ピンに
は前記線状電極43の一端は直接、他端は引張りばねを
介して係着されている。
【0029】前記ケーシング49の内部にはトナーTと
キャリアCからなる二成分現像剤50が貯留される。該
二成分現像剤50は前記撹拌ローラ48により撹拌混合
されるとともに、前記供給ローラ45により供給されて
前記現像ローラ41上に付着して磁気ブラシを形成す
る。該磁気ブラシは前記現像ローラ41の回転とともに
前記規制棒46により搬送量を規制されながら搬送され
る。
【0030】図2は本発明の画像形成装置の一例を示す
構成図である。図において、10は像担持体である感光
体ドラム、20は帯電手段であるスコロトロン帯電器、
25は画像読み取り部、30は露光手段であるレーザー
ビームを用いた画像書き込み部、40A、40B、40
Cおよび40Dはそれぞれ異なる色の二成分現像剤を収
容した図1に示す現像装置、60は第1給紙ローラ61
および第2給紙ローラ62を備えた給紙部、70は転写
手段である転写用コロナ帯電器、75は分離手段である
分離用コロナ帯電器、80は搬送部、85は定着部、9
0はクリーニングブレード91を備えたクリーニング装
置、95は帯電前露光ランプを表す。また図中の矢印は
前記感光体ドラム10の回転方向を示す。
【0031】本実施例による多色画像形成プロセスの基
本動作は、まず、図示しない操作部から図示しない制御
部にコピー開始指令が送出され、感光体ドラム10が回
転を始める。前記感光体ドラム10の回転に従い、その
周面はスコロトロン帯電器20により一様に帯電され
る。また、画像読み取り部25では原稿からの光情報が
電気信号に変換され、該電気信号は画像処理を加えられ
た後、画像書き込み部30に入力される。前記帯電され
た感光体ドラム10上には、画像書き込み部30により
レーザービームが照射され、前記感光体ドラム10上に
潜像が形成される。前記感光体ドラム10上の潜像は、
前記現像装置40A、40B、40Cまたは40Dの何
れかにより現像され、前記感光体ドラム10上にトナー
像が形成される。
【0032】前記トナー像が形成された感光体ドラム1
0は、再び前記スコロトロン帯電器20により一様に帯
電され、前記画像書き込み部30によりレーザービーム
が照射され、次の潜像が形成される。前記感光体ドラム
10上の潜像は、前記現像装置40A、40B、40C
または40Dの何れかにより現像され、前記感光体ドラ
ム10上に次のトナー像が重ね合わされる。
【0033】本実施例では以上のような潜像形成工程、
現像工程が4回繰り返され、前記感光体ドラム10上に
4色のトナー像が重ね合わされる。
【0034】給紙部60には転写材である記録紙が収納
されており、第1給紙ローラ61および第2給紙ローラ
62により前記感光体ドラム10上に重ね合わされたト
ナー像と同期して転写用コロナ帯電器70に送出され
る。前記感光体ドラム10上で重ね合わされたトナー像
は前記転写用コロナ帯電器70により記録紙上に転写さ
れ、該記録紙は分離用コロナ帯電器75により前記感光
体ドラム10から分離される。トナー像を転写された記
録紙は搬送部80を経て定着部85へ搬送され、溶融加
圧定着された後、装置外に排出される。
【0035】一方、記録紙に転写されずに前記感光体ド
ラム10上に残ったトナーはタイミングをとって前記感
光体ドラム10上に圧着されるクリーニングブレード9
1を備えたクリーニング装置90により掻き落とされ、
帯電前露光ランプ95により残留電位を除去された後、
次回の画像形成プロセスに入る。
【0036】ここで、本発明の要件について説明する。
【0037】本発明においては、現像時には現像ローラ
41に電源51から直流と交流の重畳電圧を、また線状
電極43に電源52から直流電圧を印加する。即ち現像
ローラ41と前記線状電極43との間隙および前記現像
ローラ41と前記感光体ドラム10との間隙にそれぞれ
強い振動電界と弱い振動電界を形成することにより、前
記強い振動電界によりトナーTがキャリアCから離れて
飛翔し、トナークラウドが発生する。該トナークラウド
は前記弱い振動電界により前記感光体ドラム10上の潜
像に向かう飛翔を助けられ、前記感光体ドラム10上に
トナー像が形成される。これ以外の組み合わせの電圧を
現像ローラ41及び線状電極43に印加した場合には、
現像ローラ41と感光体ドラム10の間に十分なトナー
クラウドを形成することができないので、十分な現像性
が得られない。
【0038】例えば感光体ドラム10の帯電電位が−5
00〜−1000[V]で、負の電荷を持ったトナーT
を用いて反転現像を行う場合、現像ローラ41に印加す
る重畳電圧は、直流電圧は−500〜−1500
[V]、交流電圧はピーク間電圧が0〜2000[V]
で周波数は1〜20[kHz]が好ましく、線状電極4
3に印加する直流電圧は0〜−1500[V]が好まし
く、さらに好ましくは現像ローラ41に印加する直流電
圧よりも大きいことが好ましい。
【0039】さらに第1の発明では、非現像時に現像ロ
ーラ41には直流電圧を、線状電極43には交流電圧を
印加する。即ち線状電極43には付着したトナーをはじ
き飛ばす電圧を、現像ローラ41には線状電極43から
はじき飛ばされたトナーを移動させる電圧を印加したの
で、効果的に線状電極43に付着したトナーを除去する
ことができる。従って、線状電極43への付着トナーに
よってトナークラウドが不均一になることを防止できる
ので、長時間安定した高画質を得ることができる。これ
以外の組み合わせの電圧を現像ローラ41と線状電極4
3に印加しても線状電極43に付着したトナーを完全に
除去することはできないので、トナークラウドが不均一
となり、安定した高画質を得ることはできない。
【0040】例えば非現像時に現像ローラ41に印加す
る直流電圧は、0〜−1000[V]が好ましく、線状
電極43に印加する交流電圧はピーク間電圧が0〜20
00[V]で周波数は1〜20[kHz]が好ましい。
【0041】また第2の発明では、非現像時に現像ロー
ラ41には直流電圧を印加し、線状電極43は電気的に
フローティングにする。線状電極43を電気的にフロー
ティングにする事により、線状電極43は実質的に、感
光体ドラム10と現像ローラ41の電位差を、現像ロー
ラ41と感光体ドラム10の距離に対する現像ローラ4
1と線状電極43の距離の比の電位差を持つことにな
る。この電位差により、線状電極43が設置されている
空間に線状電極43に付着したトナーを移動させる電界
が形成されるようにしたので、線状電極43へ付着した
トナーを効果的に除去することができる。従って、線状
電極43への付着トナーによってトナークラウドが不均
一になることを防止できるので、長時間安定した高画質
を得ることができる。これ以外の組み合わせの電圧を現
像ローラ41と線状電極43に印加しても線状電極43
に付着したトナーを完全に除去することはできないの
で、トナークラウドが不均一となり、安定した高画質を
得ることはできない。例えば非現像時に現像ローラ41
に印加する直流電圧は、−500〜−2000[V]が
好ましい。
【0042】また第3の発明では、非現像時に現像ロー
ラ41を電気的にフローティングにし、線状電極43に
直流と交流の重畳電圧を印加する。即ち線状電極43
に、付着したトナーをはじき飛ばす電圧(交流電圧)
と、はじき飛ばしたトナーを移動させる電圧(直流電
圧)を印加したので、線状電極43に付着したトナーを
効果的に除去することができる。従って、線状電極43
への付着トナーによってトナークラウドが不均一になる
ことを防止できるので、長時間安定した高画質を得るこ
とができる。
【0043】これ以外の組み合わせの電圧を現像ローラ
41と線状電極43に印加しても線状電極43に付着し
たトナーを完全に除去することはできないので、トナー
クラウドが不均一となり、安定した高画質を得ることは
できない。
【0044】例えば非現像時に線状電極43に印加する
重畳電圧は、直流電圧は0〜−1000[V]、交流電
圧はピーク間電圧が0〜2000[V]で周波数は1〜
20[kHz]が好ましい。
【0045】次に本発明に関わるその他の条件について
説明する。
【0046】前記線状電極43は例えばタングステン、
ステンレス鋼等の導電性の金属からなるワイヤーであ
り、前記線状電極43と前記現像ローラ41との間で発
生する放電を防止するために表面にポリウレタン、ポリ
アミド等の絶縁樹脂からなる被覆層を有することが好ま
しい。
【0047】前記線状電極43の現像装置への取付は、
例えば一端は現像装置のケーシング49の外面に植設し
た固定ピンに固定し、他端は引っ張りバネを介して現像
装置ケーシングに植設した固定ピンに固定する。前記線
状電極43の位置決めは現像ローラ41の回転軸の両端
に現像ローラ41の回転を阻害しないように固定した位
置決め部材によって行われ、現像ローラ41との最近接
距離、感光体ドラム10と現像ローラ41の最近接位置
に対する前記線状電極43の相対位置を決定する。前記
線状電極43の架設張力は、前記引っ張りバネによって
設定し、その大きさは材質と直径から決定される許容荷
重、許容たわみ量、現像ローラ41に印加する交流電圧
の周波数と線状電極43の固有振動数の関係等を考慮し
て決定する。例えば直径0.02〜0.25[mm]の
タングステンワイヤーで、現像ローラ41と対向する部
分の長さが200〜350[mm]の場合、張力は20
0〜1500[g]が適切である。
【0048】前記線状電極43の振動が問題となる場合
には、前記位置決め部材より内側に防振部材を用いる。
防振部材としては弾性の高い材料が良い。
【0049】前記感光体ドラム10と現像ローラ41の
最近接距離は0.2〜1[mm]が好ましく、前記現像
ローラ41上の現像剤層は前記感光体ドラム10は非接
触に配置される。
【0050】次にトナーTについて説明する。
【0051】一般にトナーTの平均粒径dtが大きくな
ると画像の荒れが目立つようになる。通常10[本/m
m]程度のピッチで並んだ細線の解像力を得るためには
前記平均粒径dtは20[μm]程度でも問題がない
が、解像力をさらに向上させ濃淡差も忠実に再現した鮮
明な高画質画像を得るためには前記トナーTの平均粒径
dtが小さい方が好ましい。前記トナーTの平均粒径d
tは10[μm]以下が好ましく、4〜6[μm]が特
に好ましい。
【0052】前記トナーTの平均粒径dtは、電解水溶
液約200[ml]中に試料約1[mg]と界面活性剤
とを加えて超音波分散器で約1分間分散して得られた懸
濁液を粒度分布測定装置「コールターカウンターTA−
II型」(コールター社製、アパーチャー100[μ
m])を用いて体積平均粒径分布を測定することにより
得られる。
【0053】またトナーTの平均帯電量Qtが大きくな
ると前記トナーを飛翔させるために必要な電界を強くす
る必要があり、線状電極43と現像ローラ41との間隙
において放電が起こりやすくなる。逆に前記トナーTの
平均帯電量Qtが小さすぎるとは前記トナーTが現像装
置から飛散しやすくなる。前記トナーTの平均帯電量Q
tは通常絶対値で5〜40[μC/g]程度である。
【0054】前記トナーTの平均帯電量Qtは、2[c
m]×5[cm]の導電性板を直径20[mm]の現像
ローラに最近接距離0.7[mm]で対向させ、前記現
像ローラ41に現像剤を供給して200[rpm]で回
転させながら前記現像ローラ41に直流成分と交流成分
の重畳電圧(例えばVDC=−1000[V]、VAC
1500[V]、fAC=8000[Hz])を印加して
前記導電性板上にトナーTを現像し、つぎに前記トナー
Tが現像された導電性板をファラデーケージに接続して
トナーTを吹き飛ばし、このとき飛ばされたトナーTの
電荷量と重量とを測定することにより得られる。
【0055】前記トナーTは、例えばスチレン系樹脂、
ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、シリ
コン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹
脂などの樹脂にカーボンブラックまたはカラー顔料やカ
ラー染料のような着色成分と荷電制御剤等をいれ、従来
公知のトナー粒子製造方法と同様の方法によってつくる
ことができる。また、必要に応じて粒子の流動性を上げ
るための流動化剤や感光体ドラム10面の清浄化の為の
クリーニング剤を混合することができる。流動化剤とし
ては、コロイダルシリカ、シリコンワニス、金属石鹸、
非イオン表面活性剤などを用いることができ、クリーニ
ング剤としては脂肪酸金属塩、有機基置換シリコン、フ
ッ素などの表面活性剤を用いることができる。
【0056】また前記トナーTとともに2成分現像剤5
0を構成するキャリアCには、鉄、クロム、ニッケル、
コバルト、亜鉛、銅、などの金属、或いはそれらの化合
物や合金、たとえばγ−酸化第二鉄、二酸化クロム、酸
化マンガン、フェライトといった強磁性体や常磁性体の
球形化された粒子、またはそれら磁性体粒子表面をスチ
レン系樹脂、ビニル系樹脂、エチレン系樹脂、アクリル
系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステルなどの樹脂で被
覆するか、磁性体微粒子を分散して含有した樹脂や脂肪
酸ワックスの球形粒子をつくるかして得られた粒子を用
いる。その平均粒径は70[μm]以下、好ましくは3
0〜50[μm]程度のものが好適に用いられる。
【0057】以下、本発明の実施例をさらに具体的に説
明する。
【0058】〔現像装置〕フルカラー複写機「Koni
ca 9028」(コニカ社製)用のイエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各現像剤を
収容する4種類の現像装置のケーシング49の両側板を
それぞれ改造して線状電極を張設し、本発明の現像装置
40A、40B、40Cおよび40Dとした。
【0059】〔画像形成装置〕フルカラー複写機「Ko
nica 9028」(コニカ社製)のイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各
現像装置の代わりに本発明の現像装置40A、40B、
40Cおよび40Dを装着し、各現像装置の現像ローラ
に直流成分と交流成分の重畳電圧を印加するための電源
および線状電極に直流電圧を印加するための電源をそれ
ぞれ別に設けて本発明の画像形成装置とした。
【0060】各線状電極43及び現像ローラ41に電圧
を印加するタイミングは、帯電器20がONで、現像ロ
ーラ41の回転がONの場合には現像時のバイアス条件
で線状電極43及び現像ローラ41それぞれに電圧を印
加し、帯電器20がONで現像ローラ41の回転がOF
Fの場合には非現像時のバイアス条件で、線状電極43
及び現像ローラ41それぞれに電圧を印加した。
【0061】(実験例1)現像装置を表1に示す条件に
設定し、線状電極のクリーニング間隔を変更して画像出
しを実施し、そのときの画像濃度ムラを目視評価した。
線状電極のクリーニングは現像装置を複写機本体から取
り出し、線状電極に付着したトナーを拭き取る方法とし
た。
【0062】
【表1】
【0063】結果を表2に示す。表2はコピー数と画質
濃度ムラの関係を示す。
【0064】
【表2】
【0065】表2の結果に示すように、1コピー毎にク
リーニングを実施すると画像濃度ムラのない高画質が得
られる。また、画像濃度ムラ発生後でも線状電極のクリ
ーニングを実施すると画像濃度ムラのない高画質が得ら
れる。
【0066】(実験例2)現像装置を表1に示す条件に
設定し、連続で数十コピー実施して線状電極にトナーを
十分付着させ、線状電極及び現像ローラに印加する電圧
の組み合わせを変化させて、そのときの線状電極のトナ
ー付着量を目視で評価した。
【0067】結果を表3に示す。
【0068】
【表3】
【0069】現像ローラに直流で線状電極に交流、現像
ローラに直流で線状電極をフローティング、現像ローラ
をフローティングにし線状電極に直流と交流の重畳電圧
を印加した場合に線状電極上のトナーが除去される。
【0070】(実験例3)現像装置を表4に示す条件に
設定し、連続で画像だしを実施し、そのときの画像濃度
ムラを目視で評価した。
【0071】
【表4】
【0072】結果を表5に示す。表5はコピー数と画質
濃度ムラの関係を示す。
【0073】
【表5】
【0074】表5に示すように非現像時に現像ローラに
直流電圧を、線状電極に交流電圧を印加することにより
画像濃度ムラのない高画質が得られる。
【0075】(実験例4)現像装置を表6に示す条件に
設定し、連続で画像だしを実施し、そのときの画像濃度
ムラを目視で評価した。
【0076】
【表6】
【0077】結果を表7に示す。表7はコピー数と画質
濃度ムラの関係を示す。
【0078】
【表7】
【0079】表7に示すように非現像時に現像ローラに
直流電圧を印加し、線状電極をフローティングにするこ
とにより画像濃度ムラのない高画質が得られる。
【0080】(実験例5)現像装置を表8に示す条件に
設定し、連続で画像だしを実施し、そのときの画像濃度
ムラを目視で評価した。
【0081】
【表8】
【0082】結果を表9に示す。
【0083】
【表9】
【0084】表9に示すように非現像時に現像ローラを
フローティングにし、線状電極に直流と交流の重畳電圧
を印加することにより画像濃度ムラのない高画質が得ら
れる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明の現像装置お
よび画像形成装置によって、画像濃度ムラや画像欠陥の
ない高画質が長時間安定して得られる現像装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による現像装置の一例を示す断面図。
【図2】本発明の画像形成装置の一例を示す構成図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(像形成体) 11 導電性基体 12 感光層 20 スコロトロン帯電器 25 画像読み取り部 30 画像書き込み部 40A,40B,40C,40D 現像装置 41 現像ローラ(現像剤搬送体) 42 磁石体 43 線状電極 45 供給ローラ 46 規制棒 47 スクレーパ 48 撹拌ローラ 49 ケーシング 50 二成分現像剤 51,52 電源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と現像剤搬送体との間隙に線状
    電極を設け、振動電界下でトナーを飛翔させて前記像担
    持体上の潜像を反転現像する現像装置に於いて、 潜像現像時には現像剤搬送体に直流と交流の重畳電圧
    を、前記線状電極には直流電圧を印加し、非現像時には
    現像剤搬送体に直流電圧を、前記線状電極に交流電圧を
    印加することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 像担持体と現像剤搬送体との間隙に線状
    電極を設け、振動電界下でトナーを飛翔させて前記像担
    持体上の潜像を反転現像する現像装置に於いて、 潜像現像時には現像剤搬送体に直流と交流の重畳電圧
    を、前記線状電極には直流電圧を印加し、非現像時には
    現像剤搬送体に直流電圧を印加し、前記線状電極を電気
    的にフローティングにすることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 像担持体と現像剤搬送体との間隙に線状
    電極を設け、振動電界下でトナーを飛翔させて前記像担
    持体上の潜像を反転現像する現像装置に於いて、 潜像現像時には現像剤搬送体に直流と交流の重畳電圧
    を、前記線状電極には直流電圧を印加し、非現像時には
    現像剤搬送体を電気的にフローティングにし、前記線状
    電極には直流と交流の重畳電圧を印加することを特徴と
    する現像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11143145A (ja) * 1997-11-04 1999-05-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2010262174A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Ricoh Co Ltd 現像剤担持体、現像装置、及び画像形成装置

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JPH11143145A (ja) * 1997-11-04 1999-05-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
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