JPH09501513A - 弦の共鳴を取り入れたサウンド合成モデル - Google Patents

弦の共鳴を取り入れたサウンド合成モデル

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JPH09501513A
JPH09501513A JP7508273A JP50827394A JPH09501513A JP H09501513 A JPH09501513 A JP H09501513A JP 7508273 A JP7508273 A JP 7508273A JP 50827394 A JP50827394 A JP 50827394A JP H09501513 A JPH09501513 A JP H09501513A
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クック,ペリー・アール
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Abstract

(57)【要約】 楽器をエミューレートするシンセサイザ・モデルが、共鳴による弦の振動を考慮に入れるように改良される。本発明の実施形態の1つでは、サウンド合成モデル(220)からの出力信号にスケーリングを施して、いくつかの単一弦エミュレータ(210〜212)のための入力信号として利用し、これら単一弦エミュレータに弦楽器の共鳴振動に対応するサウンド信号を発生させる。合成モデル(220)及び単一弦エミュレータ(201〜212)の全てからの出力信号が合計される。もう1つの実施形態では、模倣される楽器の低弦を模倣するため、1オクターブに相当する単一弦エミュレータが用いられる。さらにもう1つの実施形態は、サウンド信号を受信するための入力バス(220A)、スケーリング手段(244)、複数の単一弦エミュレータ、及び、単一弦エミュレータからの出力信号の和を求める為の手段から成るシンセサイザである。実施形態では、ウエーブガイド合成または撥弦楽器モデルを用いて、単一弦をエミューレートするのが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 弦の共鳴を取り入れたサウンド合成モデル 技術分野 本発明は、サウンド合成及びサウンド合成モデルに関するものであり、とりわ け、弦の共鳴によって生じるサウンドをシミュレートするための方法に関するも のである。 背景技術 大部分のデジタル・サウンド合成方法は、所望のサウンドの振幅を表した一定 の時間間隔のデジタル値を発生することによって、所望のサウンドを模倣しよう とする。最も正確なデジタル方法の1つは、サンプル合成である。サンプル合成 は、デジタル録音の再生によってサウンドを発生する。サンプル合成は、一般に 、比較的少ない数の異なるドラム・サウンドだけをエミューレートするドラム・ マシンに用いられる。 サンプル合成は、用途によっては、必要とするメモリが大きすぎて、実用的で はなくなる場合もある。例えば、ピアノ・エミュレーションでは、最低音のデジ タル録音は、30秒まで続く可能性があり、44.1KHzのサンプリング・レ ートで録音すると、2メガバイトを超える16ビット振幅が必要になる。これに 標準的なピアノの88鍵分をかけると、記憶容量は200メガバイトを超えるこ とになる。ピアノは、また、キーをたたく強さに応じて異なる音色を生じる。標 準的な楽器のデジタル・インターフェイス(MIDI)は、128の異なる速度 曲線を備えているので、今では、記憶容量は30ギガバイトに達する。 これらの全てのサウンドが録音されたとしても、ペダル・ダンパ及び弦間結合 の効果が抜け落ちているので、まだ、実際のピアノと全く同様のサウンドを模倣 することにはならない。ピアノの場合、ダンパ・ペダルを踏まなければ、弦に対 応するキーが押し下げられたままでない限り、フェルト・パッドによって弦の振 動か抑制される。ある組み合わせのキーすなわちコードが押し下げられたままの 場合、たたかれた弦は相互作用する。同様に、ダンパ・ペダルを踏むと、弦の全 てが、共鳴板を介して互いに結合するので、音色の質が変化する。より優れたサ ンプル合成は、ダンパ・ペダルを踏んだ状態と、踏んでいない状態において、同 時に弾かれたピアノの音符の組み合わせを録音することである。88鍵のうちの 2つ、88鍵のうちの3つ、...といったふうにして、88鍵のうちの88に 至る可能性のある全てのキーの組み合わせを取り上げると、天文学的数字になる が、それでもまだ、時間的オフセットが考慮されていない。従って、サンプル合 成では、実際上、完全にピアノを模倣することはできない。 サンプル合成以外にも、多くの合成方法が存在する。ウエーブガイド合成は、 楽器の物理的構造に基づくモデルを利用して、楽器を模倣する合成方法である。 ウエーブガイド合成の特定の事例には、撥弦によって生じるサウンドを模倣する する撥弦アルゴリズムがある。 図1Aには、弦によって生じるサウンドを模倣するために利用可能な撥弦アル ゴリズムのブロック図が示されている。撥弦アルゴリズムには、遅延線101に データを満たすことが必要になる。遅延線101は、一般に、デジタル遅延回路 またはメモリの一部である。出力バス120における出力サウンドの振幅は、固 定サプリング・レートで遅延線101からデータを周期的に読み取る結果である 。 遅延線からのデータは、遅延線101にフィード・バックする前に、サウンド の漸進的変化を考慮して、フィルタ103によって処理される。フィルタ103 及び遅延線101の長さは、模倣される弦の物理的特性に基づいて選択される。 図1B及び1Cには、図1の撥弦アルゴリズムに用いることが可能なタイプの・ フィルタ例が示されている。図1Bには、1対の乗算器131及び132、遅延 線133、及び、加算器134を備えたゼロ・ポール・フィルタが示されている 。図1Cには、1対の乗算器141及び143、遅延線144、及び、加算器1 42を備えた1極フィルタが示されている。 もう1度図1Aを参照すると、総和手段102が、フィルタ103からの信号 と入力バス110の励起データを組み合わせ、その和を遅延線101にフィード バックする。遅延線101のデータを全て1回読み取ってしまうと、ループ式に 、再び最初から読み取りが開始される。出力バス120のサウンド信号が、遅延 線101のデータ・ポイント数及びサンプリング・レートによって決まる周波数 で 繰り返される。 一般に、合成モデルは楽器を完全に再生しないので、合成モデルの正確度を向 上させる方法が必要である。とりわけ、ピアノ・エミューレーションに、いかな るピアノの合成方法にも適用可能なダンパ・ペダルの効果を付加する方法は、ピ アノの模倣の正確度を大幅に向上させる。大きな有益さを与えるこうした方法は 、過剰な記憶容量または過剰な計算力を必要とすべ音符ではない。 発明の目的 本発明の目的は、弦の共鳴音をまねたサウンド信号を発生することによって、 サウンド合成モデルを改良するための方法及び構造を提供することにある。 発明の開示 本発明の実施態様の1つによれば、サウンド合成モデルからの出力信号にスケ ーリングを施して、いくつかの単一弦エミュレータのための入力信号として利用 し、これら単一弦エミュレータに弦の共鳴に対応するサウンド信号を発生させる 。合成モデル及び単一弦エミュレータの全てからの出力信号を合計することによ って、合成サウンドが発生する。この実施態様による方法は、発生する信号だけ に依存するものであって、信号の発生方法に依存するものではないので、利用さ れる合成モデルのタイプには左右されない。 一般に、合成モデルは、弦楽器を模倣するが、単一弦エミュレータは、模倣す る楽器の実際の弦をまねるものである。例えば、ダンパ・ペダルの効果を伴わな い音色をシミュレートするピアノ・エミュレータは、ダンパ・ペダルを踏むと生 じる共鳴振動を考慮するように改良することが可能である。1オクターブの各音 符毎に1つずつ、12の単一弦エミュレータを用いることが可能である。 もう1つの実施態様には、サウンド信号を受信する入力バス、スケーリング手 段、複数の単一弦エミュレータ、及び、弦エミュレータからの出力信号の和を求 める手段が含まれている。 ウエーブガイド合成が上記実施態様の単一弦エミュレータに用いられるのが望 ましい。 図面の簡単な説明 図1Aには、撥弦アルゴリズムを用いた先行技術の単一弦エミュレータが示さ れている。 図1Bには、図1Aの単一弦エミュレータに利用可能なゼロ・ポール・フィル タが示されている。 図1Cには、図1Aの単一弦エミュレータに利用可能な1ポール・フィルタが 示されている。 図2には、本発明による改良型サウンド合成モデルのブロック図が示されてい る。 好ましい実施形態の詳細な説明 本発明の実施形態によれば、弦楽器の共鳴振動音を表す信号を発生するための 方法及び装置が得られる。 図2には、ダンパ・ペダル・シミュレーションを含むピアノ・シンセサイザの ブロック図が示されている。合成モデル220は、ダンパ・ペダルを踏まない場 合のピアノのサウンドをエミューレートするが、合成モデル220の代わりに、 真正のピアノ・エミュレータではない任意のデジタル信号発生器を利用すること も可能である。合成モデル220の正確な特性は、弦の共鳴サウンドの発生にと って重要ではない。合成モデル220は、ハードウエアまたはソフトウエアにお いて実現可能であり、サウンドの振幅を表した一連のデジタル値を有する信号を 発生する。図2の場合、220A、230A、及び、250のようなバスは、1 つ以上のラインを備え、サウンド・シンセサイザの要素との間でデジタル信号の やりとりを行う。ソフトウェアによる実施の場合、バスは、述べられる要素の機 能を実施する命令または変数間におけるデータの流れを示している。 合成モデル220からのサウンド信号は、加算器242及びスイッチ240を 介して乗算器244に送られる。乗算器244は、例えば、デジタル値に固定係 数をかける、物理的回路素子またはソフトウェア命令として実施することが可能 である。乗算器244は、所望の弦の結合強度に関連した固定量によってサウン ド信号にスケーリングを施してから、このスケーリングを施した信号を単一弦エ ミュレータ201〜212に送り込む。代替案として、乗算器244の代わりに 、各単一弦エミュレータ201〜212毎にデジタル・フィルタ及び/または個 別乗算器を含む他のスケーリング手段を用いることも可能である。 スイッチ240によって、単一弦エミュレータ201〜212へのデータの流 入がオン・オフされる。スイッチ240が開くと、モデル220からの出力信号 は、変更を受けないまま、加算器235を通り、バス250の出力信号は、合成 モデル220からの信号である(ダンパ・ペダルを踏まない場合のピアノのサウ ンドを表した信号)。スイッチ241及び245は、オプションであり、弦の共 鳴の模倣をオン・オフする代替手段を提供する。 スイッチ240が閉じると、スケーリングを施したサウンド信号が単一弦エミ ュレータ201〜212に送り込まれる。単一弦エミュレータ201〜212は 、弦が音波に応答するのと同様に入力信号に応答するように選択される。すなわ ち、単一弦エミュレータ201〜212からの出力信号は、入力信号の大きさ及 び周波数分布によって決まる。 実施形態の1つでは、弦エミュレータ201〜212は、図1Aに示すような 撥弦アルゴリズムを利用する。撥弦アルゴリズムは、模倣する弦の周波数特性に よって応答し、入力または励起信号に比例して応答する。他の合成方法を利用す ることも可能であり、単一弦エミュレータ201〜212は、回路またはソフト ウェアとして実施することが可能である。 弦エミュレータ201〜212は、励起されると、弦の放射するサウンドを表 したデジタル信号を発生する。加算器230によって単一弦エミュレータ201 〜212からの信号の和を求め、次に、加算器235によって合成モデル220 からの信号と組み合わせることによって、バス250に出力信号が送り出される ことになる。出力信号は、モデル220によって模倣されるサウンドと弦の共鳴 のサウンドとの組み合わせ(ダンパ・ペダルを踏んだ場合のピアノのサウンド) を表している。加算器230及び235は、ソフトウエアで実施しても、ハード ウエアで実施してもかまわない。 単一弦エミュレータ201〜212からの信号の和が、加算器230から乗算 器243を介して加算器242に送られる。加算器242は、その和信号とモデ ル220からの信号を組み合わせる。例えば、ピアノの物理的弦は、弾かれた弦 からのサウンドと、共鳴によって振動する弦からのサウンドによって駆動される ので、信号を組み合わせることによって、単一弦エミュレータ201〜212に 関する励起がより正確に行えるようになる。乗算器243は、加算器230から の和と、模倣される楽器の結合量を再生するように調整可能な固定された定数を 掛け合わせる。代替案として、乗算器243をデジタル・フィルタに置音符換え ることも可能である。 図2の実施形態の場合、12個の弦エミュレータ201〜212が存在する。 エミュレータ201は、音符Aを模倣する。残りのエミュレータ202〜212 は、反音階の1オクターブにおける残りの音符を模倣する。他のエミュレータ数 、他の開始音符、及び、弦の他のピッチ分布を利用することも可能である。 標準的なピアノの場合、標準的なピアノの各音符毎に1つずつ、88の単一弦 エミュレータを用いることも可能である。利用する単一弦エミュレータ数を少な くすることによって、ハードウェア実施形態のコストを軽減し、ソフトウェア実 施形態の速度を高める計算力の要求が緩和される。12の単一弦エミュレータは 、半音階のオクターブが複数配列された多数の弦を備えるピアノまたはハープシ コードのような楽器におけるほとんどの共鳴による弦の振動を模倣するのに十分 である。特に、単一弦エミュレータが、深い、すなわち、低いピッチの音符を意 味する低弦を模倣する場合に十分である、 半音階の場合、1オクターブ内にシャープ(またはフラット)をカウントする と、12の音符が存在し、あるオクターブの音波は、サウンド周波数が先行する オクターブの音波の倍になる。低ピッチ弦は、弦のファンダメンタル・モードの 周波数特性及びファンダメンタル・モードの倍数の周波数に共鳴する。従って、 振動周波数が高くなると、1オクターブ以上高い弦のサウンドに似たサウンドが 放射される。従って、低いオクターブからの12以上の弦を利用して、大部分ま たは全ての弦の効果を模倣することが可能である。 一般に、楽器の低弦のオクターブを模倣するが、最良の模倣を可能にするオク ターブは、必ずしも弦の最も低いオクターブとは限らない。ピアノを模倣する場 合、最低の次のオクターブの弦を模倣することによって、弦結合及びダンパ・ペ ダルの効果の極めて優れた模倣が可能となる。 利用する弦が12未満の場合、その模倣において音符のファミリが抜け落ちる 可能性がある。例えば、F弦の模倣が抜ける場合、それより高いオクターブにお けるいくつかのFの音符応答が生じなくなる。ある音符ファミリの脱落は、脱落 する音符と弾かれた音符との結合が弱いものでしかない場合には、問題にはなら ない。模倣される音符がもとの信号と最も強く結合しているものであれば、模倣 する弦が12未満でも十分である。例えば、もとの信号が高いCの場合、低いC の弦は強く結合している。音楽で三度、四度、及び、五度音の周波数は主音と関 連しており、やはり、重要な役割を果たすことが可能である。 本発明の実施形態の1つでは、ウエーブガイド合成、とりわけ、図1Aに示す ような撥弦モデルが、弦エミュレータ201〜212に用いられる。撥弦モデル は、バス110の励起信号によって、サウンドが弦の共鳴振動を生じさせるのと 同じようにしてサウンド信号を発生することが可能になるので、弦結合の効果を 模倣するのに特に有効である。遅延線101の長さ及びサンプリング・レートを 同調することによって、低弦の周波数を整合させることが可能である。フィルタ 103及びフィルタ103を制御するパラメータを選択することによって、弦の 張力と密度を整合させることが可能である。撥弦楽器モデルは、弦の基音周波数 及びそれより高い倍音周波数のサウンド信号を発生する。 特定の実施形態に関連して本発明の説明を行ってきたが、この説明は、本発明 の適用例でしかなく、制限と解釈すべ音符ではない。すなわち、以上の説明の多 くは、ピアノ・ダンパ・ペダルの効果をシミュレートすることを狙いとしたもの であるが、本発明は、ピアノまたはダンパ・ペダルに限定されるものではない。 図2の実施形態は、より一般的に任意の信号に適用することが可能であり、共鳴 による弦結合のサウンドを追加することが望ましい。本発明の範囲を規定するの は下記の請求項のみである。
【手続補正書】 【提出日】1996年8月14日 【補正内容】 1.明細書1頁17行目「2メガバイトを超える16ビット振幅が必要になる。 」とあるを「サウンド振幅を示す16ビット値の2メガバイト以上の記憶容量が 必要になる。」と補正する。 2.明細書2頁1行目「より優れた」とあるを「より正確な」と補正する。 3.明細書2頁9行目「楽器を模倣する」とあるを「楽器のサウンドを模倣する 」と補正する。 4.請求の範囲の項を別紙の通り補正する。 請求の範囲 1.弦の共鳴を考慮してサウンド合成モデルを改良する方法において、 弦結合の強度を示す量だけサウンド合成モデルの出力信号にスケーリングを施 すステップと、 複数の単一弦エミュレータを利用して、スケーリングを施した出力信号から複 数の弦サウンド信号を発生するステップと、 サウンド合成モデルからの出力信号と複数の弦サウンド信号との和を求めるス テップと を有するサウンド合成モデルを改良する方法。 2.サウンド合成モデルが、弦を備えた楽器を模倣するものであって、 弦サウンド信号を発生するステップが、上記楽器の弦のサウンドを模倣する単 一弦エミュレータを利用する工程を有する請求項1に記載の方法。 3.サウンド合成モデルが、少なくとも12の弦を備えた楽器を模倣するもの であって、 弦サウンド信号を発生するステップが、1オクターブ内の音符を模倣した12 又は12以上の弦エミュレータを利用して、12又は12以上の弦サウンド信号 を発生する工程を更に有する請求項1に記載の方法。 4.サウンド合成モデルが、ピアノを模倣するものであって、 弦サウンド信号を発生するステップが、ピアノの最低オクターブと隣り合う弦 のサウンドを模倣する弦エミュレータを利用して、弦サウンド信号を発生する工 程から構成される請求項1に記載の方法。 5.弦の共鳴振動を考慮してサウンド合成モデルを改良する方法において、 サウンド合成モデルの出力信号と複数の単一弦エミュレータからの弦サウンド 信号を組み合わせて、組み合わせ信号を生じさせるステップと、 弦結合の強度を示す量だけ組み合わせ信号にスケーリングを施すステップと、 複数の単一弦エミュレータを利用して、スケーリングを施した組み合わせ信号 から複数の弦サウンド信号を発生するステップと、 サウンド合成モデルからの出力信号と複数の弦サウンド信号との和を求めて、 出力サウンド信号を得るステップと を有するサウンド合成モデルを改良する方法。 6.組み合わせるステップが、さらに、 複数の単一弦エミュレータからの弦サウンド信号の全ての和を求めるステップ と、 弦サウンド信号の和にスケーリングを施すステップと、 スケーリングを施した和とサウンド合成モデルからの出力信号を加算するステ ップとを有する請求項5に記載の方法。 7.サウンド合成モデルは、少なくとも12の弦を備えた楽器を模倣するもの であって、 弦サウンド信号を発生するステップが、さらに、1オクターブ内の音符を模倣 した12又は12以上の弦エミュレータを利用して、12又は12以上の弦サウ ンド信号を発生する工程を更に有する請求項6に記載の改良方法。 8.サウンド振幅を表したデジタル信号を受信するための入力バスと、スケー リングを施されたデジタル信号を伝送するための出力バスを備え、共鳴による弦 の振動の所望の強度に従ってデジタル値のスケーリングを行う手段と、 スケーリング手段の出力バスに結合され、それぞれ、スケーリングを施された デジタル信号に処理を加えて、弦の共鳴振動によって生じるサウンドを表した出 力デジタル信号を出力バスに発生する複数の単一弦エミュレータと、 単一弦エミュレータの出力バスに結合され、入力バスで得られたデジタル信号 の和を表す信号を出力バスに送り出す加算器と を有するサウンド・シンセサイザ。 9.複数の単一弦エミュレータが、12の単一弦エミュレータから構成され、 各単一弦エミュレータは半音階における音符に対応するサウンドを表わす信号 を発生する請求項8に記載のサウンド・シンセサイザ。 10.ピアノ・エミュレータと、 ピアノ・エミュレータとスケーリング手段の入力バスを結合するための手段と をさらに有する請求項8に記載のサウンド・シンセサイザ。 11.結合手段が、ピアノ・エミュレータからスケーリング手段の入力バスに 信号を選択的に送る、従って、ダンパ・ペダルを踏んだ状態または踏まない状態 のピアノ・サウンドを選択的に合成するスイッチを有する請求項10に記載のサ ウンド・シンセサイザ。 12.加算器の出力バスをスケーリング手段の入力バスに結合する手段を有す る請求項8に記載のサウンド・シンセサイザ。 13.結合手段が、 加算器の出力バスに結合された入力バスを備える第2のスケーリング手段と、 上記スケーリング手段の入力バスに結合された出力バス、第2のスケーリング 手段の出力バスに結合された第1の入力バス、及び、サウンド振幅を表したデジ タル信号を受信するための第2の入力バスを備えた第2の加算器と を有する請求項12に記載のサウンド・シンセサイザ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.弦の共鳴を考慮してサウンド合成モデルを改良する方法において、 弦結合の強度を示す量だけサウンド合成モデルの出力信号にスケーリングを施 すステップと、 複数の単一弦エミュレータを利用して、スケーリングを施した出力信号から複 数の弦サウンド信号を発生するステップと、 サウンド合成モデルからの出力信号と弦サウンド信号の全てとの和を求めるス テップと を有するサウンド合成モデルを改良する方法。 2.単一弦エミュレータがウエーブガイド合成を利用する請求項1に記載の方 法。 3.サウンド合成モデルが、弦を備えた楽器を模倣するものであって、 弦サウンド信号を発生するステップが、模倣される楽器の弦のサウンドを模倣 する弦エミュレータを利用して、弦サウンド信号を発生するステップを有する請 求項1に記載の方法。 4.単一弦エミュレータがウエーブガイド合成を利用する請求項3に記載の改 良方法。 5.サウンド合成モデルが、少なくとも12の弦を備えた楽器を模倣するもの でって、 弦サウンド信号を発生するステップが、さらに、1オクターブ内の各音符を模 倣した12以上の弦エミュレータを利用して、12以上の弦サウンド信号を発生 するステップを有する請求項1に記載の方法。 6.単一弦エミュレータがウエーブガイド合成を利用している請求項5に記載 の改良方法。 7.サウンド合成モデルが、ピアノを模倣するものであって、 弦サウンド信号を発生するステップが、ピアノの最低の次のオクターブにおけ る弦のサウンドを模倣する弦エミュレータを利用して、弦サウンド信号を発生す るステップから構成される請求項1に記載の方法。 8.弦の共鳴振動を考慮してサウンド合成モデルを改良する方法において、 サウンド合成モデルの出力信号と複数の単一弦エミュレータからの弦サウンド 信号を組み合わせて、組み合わせ信号を生じさせるステップと、 弦結合の強度を示す量だけ組み合わせ信号にスケーリングを施すステップと、 複数の単一弦エミュレータを利用して、スケーリングを施した組み合わせ信号 から複数の弦サウンド信号を発生するステップと、 サウンド合成モデルからの出力信号と弦サウンド信号の全てとの和を求めて、 出力サウンド信号を得るステップと を有するサウンド合成モデルを改良する方法。 9.組み合わせるステップが、さらに、 複数の単一弦エミュレータからの弦サウンド信号の全ての和を求めるステップ と、 弦サウンド信号の和にスケーリングを施すステップと、 スケーリングを施した和とサウンド合成モデルからの出力信号を加算するステ ップとを有する請求項8に記載の方法。 10.単一弦エミュレータがウエーブガイド合成を利用する請求項9に記載の 方法。 11.サウンド合成モデルは、少なくとも12の弦を備えた楽器を模倣するも のであって、 弦サウンド信号を発生するステップが、さらに、1オクターブ内の各音符を模 倣した12以上の弦エミュレータを利用して、12以上の弦サウンド信号を発生 するステップを有する請求項10に記載の改良方法。 12.サウンド振幅を表したデジタル信号を受信するための入力バスと、スケ ーリングを施されたデジタル信号を伝送するための出力バスを備え、共鳴による 弦の振動の所望の強度に従ってデジタル値のスケーリングを行う手段と、 スケーリング手段の出力バスに結合され、それぞれ、スケーリングを施された デジタル信号に処理を加えて、弦の共鳴振動によって生じるサウンドを表した出 力デジタル信号を出力バスに発生する複数の単一弦エミュレータと、 単一弦エミュレータの出力バスに結合され、入力バスで得られたデジタル信号 の和を表す信号を出力バスに送り出す加算器と を有するサウンド・シンセサイザ。 13.複数の単一弦エミュレータが、12の単一弦エミュレータから構成され 、 半音階における同じ音符に対応するサウンドを表した信号を発生する単一弦エ ミュレータは、その複数のエミュレータのうち2つと存在しない請求項12に記 載のサウンド・シンセサイザ。 14.さらに、 ピアノ・エミュレータと、 ピアノ・エミュレータとスケーリング手段の入力バスを結合するための手段と を有する請求項12に記載のサウンド・シンセサイザ。 15.結合手段が、ピアノ・エミュレータから乗算器の入力バスに信号を選択 的に送る、従って、ダンパ・ペダルペダルを踏んだ状態または踏まない状態のピ アノ・サウンドを選択的に合成するスイッチを有する請求項14に記載のサウン ド・シンセサイザ。 16.さらに、加算器の出力バスをスケーリング手段の入力バスに結合する手 段を有する請求項12に記載のサウンド・シンセサイザ。 17.結合手段が、 加算器の出力バスに結合された入力バスを備える第2のスケーリング手段と、 第1のスケーリング手段の人力バスに結合された出力バス、第2のスケーリン グ手段の出力バスに結合された第1の入力バス、及び、サウンド振幅を表したデ ジタル信号を受信するための第2の入力バスを備えた第2の加算器とを有する請 求項16に記載のサウンド・シンセサイザ。
JP7508273A 1993-09-02 1994-09-01 弦の共鳴を取り入れたサウンド合成モデル Pending JPH09501513A (ja)

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