JPH09500543A - アスペルギルス発現システム - Google Patents

アスペルギルス発現システム

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JPH09500543A JP7515688A JP51568895A JPH09500543A JP H09500543 A JPH09500543 A JP H09500543A JP 7515688 A JP7515688 A JP 7515688A JP 51568895 A JP51568895 A JP 51568895A JP H09500543 A JPH09500543 A JP H09500543A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、A.ジャポニカス(A.japonicus)型種を異種タンパク質の発現のための宿主細胞として使用する新規発現系に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 アスペルギルス発現システム 発明の分野 本発明は、組換えタンパク質の生産に有用な宿主細胞に関する。特に、本発明 は、組換えタンパク質、特に酵素の高レベル発現に利用できるアスペルギルス属 の真菌宿主細胞に関する。発明の背景 異種タンパク質の発現に組換え宿主細胞を使うことは、近年、他の方法ではそ れらの天然源からの精製によってのみ得られる商業的に有益なタンパク質の大量 生産を大きく単純化した。現在、特定の任意のタンパク質の生産のためには原核 および真核宿主を含む様々な発現系の選択肢がある。適当な発現系の選択は、し ばしば活性状態で妥当な収率でタンパク質を生産できる宿主細胞の能力に依存す るだけでなく、タンパク質の意図する最終用途によっても大きく左右されるだろ う。 哺乳動物細胞と酵母細胞が最も汎用されている真核宿主であるが、糸状菌が組 換えタンパク質生産用の宿主細胞として非常に有用であると現在認識され始めて いる。現在使われているかまたはそのような用途に提案されている糸状菌の中に は、ニューロスポラ・クラッサ(Neurospora crassa)、アクレモニウム・クリ ソゲナム(Acremonium chrysogenum)、トリポクラジウム・ゲオデス(Tolypocl adium geodes )、ムーコル・サーシネロイデス(Mucor circinelloides)および トリコデルマ・レーセイ(Trichoderma reesei)がある。加えて、アスペルギル ス属の幾つかの種は組換え タンパク質生産のための宿主細胞として有効に使われている。アスペルギルスは 、分生子柄から成る灌水器状物が頂嚢で終わり、この頂嚢が小柄またはフィアリ ド(小梗)と色々な名前で呼ばれる一層もしくは二層の同時形成された特殊細胞 を生み、そして分生子と呼ばれる無性胞子を形成することにより特徴づけられる 。アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)種は組換えプラスミ ドにより形質転換されると報告されている(Ballance他、Biochem.Biophys.Re s.Comm.112: 284-289,1983)が、形質転換はかなり低い頻度で起こることが わかった。アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)とアスペルギルス・ オリゼ(Aspergillus oryzae)両種も組換えタンパク質生産において有用である と記載されている。しかしながら、他のアスペルギルス種は異種タンパク質の発 現に有用であると示されておらず、実際に、貧弱な発現および/またはプロテア ーゼもしくはマイコトキシンの過剰生産のために、アスペルギルスの全ての種が この目的に宿主細胞として適するわけではないし、或る種から判断して次の種へ とこの能力を予測することもできない。理想的な発現系は、プロテアーゼおよび マイコトキシン並びに多量の内因性的に作られる分泌タンパク質の生産が実質的 になく、且つ既知の宿主細胞よりも高いレベルの発現が可能であるものである。 本発明は、それらの要件を満たす新規アスペルギルス発現系を提供する。発明の要約 本発明は、異種タンパク質をコードする核酸配列を含有する、アスペルギルス ・ジャポニカス(Aspergillus japonicus)型種、例えばアスペルギルス・ジャ ポニカス(Aspergillus Japonicus)、アスペルギルス・アクレータス(Asperg illus aculeatus )または アスペルギルス・ジャポニカス変種アクレータス(Aspergillus japonicus var .aculeatus )種の宿主細胞を提供する。「異種タンパク質」とは、宿主細胞に とって生来でないタンパク質、または生来の配列を変更する修正が行われている 生来のタンパク質を意味する。好ましい態様では、該タンパク質は異種酵素であ る。該核酸配列は、選択された宿主細胞中で該核酸配列の転写を指令することの できる適当なプロモーター配列に作用可能に連結される。 本発明はまた、組換えタンパク質の生産方法であって、異種タンパク質をコー ドする核酸配列を含有する上述した種のうちの1つの宿主細胞を、該タンパク質 の発現を促す条件下で培養し、そして培養物から該タンパク質を回収することを 含んで成る方法にも関する。好ましい態様では、該タンパク質は真菌タンパク質 であり、最も好ましくは真菌酵素である。 本発明の宿主細胞および方法は、意外にも、他の既知のアスペルギルス種、例 えばA.オリゼよりも、幾つかの真菌酵素の組換え生産においてより優れている 。発明の詳細な説明 アスペルギルス・ジャポニカス(Aspergillus japonicus)、アスペルギルス ・ジャポニカス変種アクレータス(Aspergillus japonicus var.aculeatus)ま たはアスペルギルス・アクレータス(Aspergillus aculeatus)種は全て、アス ペルギルス属の黒色(Nigri)部門に属する。アスペルギルス・ニガー(Aspergi llus niger )により代表されるような黒色部門のメンバーは、放射状分生子頭と 黒色気味の分生子集団;球状頂嚢;滑らかで透明な、または頂嚢の下が着色して いる菌柄;存在するかまたは欠けており、しばしば着色しているメツラ(基底梗 子)により特徴づけられる (“The Genus Aspergillus”,K.B.RaperおよびD.I.Fennel 著,The William s & WiKins Company,Baltimore,1965)。胞子色と装飾物、または他の微視形 態的特徴が異なるそれらの株の変異体もこの部門に含められる。アスペルギルス 属の黒色部門では、主な分類法が第一に基礎にしている(即ち、Raper およびFe nnel,前掲)コロニーの色と分生子形成構造が多様であるため、分類群の境界は 論争中である。Raper およびFennelにより認められたA.ジャポニカス関連分類 群はA.ジャポニカスとA.アクレータスである。SamsonおよびGams(“Advanc es In Penicillium and Aspergillus Systematics”,SamsonおよびPitt編,198 5)はA.ジャポニカスのみを認め、そしてAl-Mussallam(“Revision of the B lack Asperg-illus Species”,Ph.D.Thesis,University of Utrecht,1980) はA.ジャポニカス変種ジャポニカスとA.ジャポニカス変種アクレータスを認 めている。 A.ジャポニカス種は一般に、一列の小柄および球状〜半球状の顕著な棘状の 分生子により特徴づけられる。頂嚢は普通20〜35μであるが15〜45μにも及ぶ。 この種はSaito,Botan.Mag.20:61-63,1906により最初に記載された。より詳 しくは、この種は次のように特徴づけられる。Czapek溶液寒天上のコロニーは室 温(24〜26℃)で迅速に増殖し、ほとんどの株は10日間で5.0 〜6.0 cm、株によ ってはより小さいことがあり、密集した、白色の、不規則にしわの寄った基底菌 糸から成り、該菌糸はゆっくりと茶紫または黒紫色を帯びた分生子構造の密集鎖 になり、株によってはコロニーの中央領域に豊富な白〜クリーム色の球状菌核を 生成し;裏側は最初は無色で後に紫茶色になり、時には僅かに黄緑色を帯び;滲 出物が無く;臭いは時折非常に強いが特有ではない。分生子頭は多様で、小さく 、放射状であるかまたは幾つかの不明瞭な柱状部に割れ、まれに10日 で直径300 μを越えるが、老齢期には時々明瞭な円柱状で且つ長さが600 〜700 μまでであり、または同様な長さの2つの分岐した柱状部に割れ;分生子柄は滑 らかかまたは限られた表面粒点を有し、無色であるかまたは特に頂嚢のすぐ下が わずかに着色しており、波状で、大部分が500 〜1000μ×5〜10μであるが、そ れらの寸法は大きく異なり;頂嚢はいくらか黄褐色気味に着色しており、しばし ば幾分伸びた形であるが、加齢または成長と共に頭部はほとんど球状になり、大 部分は20〜30μ×25〜35μで、直径は15μ未満から45μまで異なり、正常な頭部 ではそれらの表面の大部分が稔性であるが小さな頭部では頂点のみが稔性であり ;梗子は一列で、5.5 〜 8.0μ×3.0 〜4.5μ、まれにそれらの正常サイズの二 倍に膨張し;分生子は大部分が球状、時に半球状で、多棘状であり、棘は分離し 規則的な間隔を有し、通常長さ0.5 μで時にはそれより長く、胞子体は大部分が 3.0 〜3.5 μであり;菌核は豊富に、ある株ではゆっくりと、白〜クリーム色で 球状の直径500 μまで生成する。肉エキス寒天上のコロニーは、迅速に室温で10 日日で直径7〜8cmに成長し、Czapek上よりも迅速に且つ多量に胞子形成し;分 生子頭はCzapek上よりも通常大きく且つ顕著な円柱状塊に割れ、通常10日間で50 0 μの直径に達し、頂嚢および軸測定値がより狭い範囲を示し;梗子および分生 子は上述した通りである。A.ジャポニカス変種アクレータス亜種は次の特徴に より区別される。Czapek寒天上のコロニーは14日間で直径5.5 cmになり、かなり 密集した、不規則的にしわの寄った、白色の基底フェルト状物から成り;ある株 は羊毛状気菌糸を生成し;裏側は最初は無色で加齢と共に茶色になり;分生子頭 は塊状で、Quaker Drab およびDusky Drabに近い紫がかった茶色で、球状〜放射 状で、明瞭に分離した柱状部に割れており、直径200 〜300 μであり;柄のある 分生子柄は滑らかで、透明かまたは 軸のところがわずかに着色しており、直立で、長さ350 〜4500μ、通常は1000〜 2000μ、幅9.0 〜13.5μであり;頂嚢は褐色で、直径30〜90μ、通常45〜67μで あり、大きな頂嚢では全面に密集したフィアリドを有しそして小さな頂嚢では上 側の3/4 にフィアリドを有し;フィアリドは7.5 〜10μ×4 〜5 μであり;分生 子は透明〜褐色で、多棘状で、半球状であるが大部分は楕円体で、4 〜5μ×3.5 〜4.5 μであり;ある株では密集帯に、球状〜半球状、直径450 〜675 μ、しか し800 μまでの菌核が豊富に生じる。 密接に関連した種であるA.アクレータスは、一列の梗子、および半球状から 明瞭な楕円形の多棘状の分生子により一般的に特徴づけられる。頂嚢は通常60〜 80μで、35〜100 μに及ぶ。より詳しくは、この種は次のように定義される。Cz apek溶液寒天上のコロニーは室温(24〜26℃)で迅速に増殖し、12日間で直径5 〜6cmであり、平坦であり、分生子構造の密集鎖を生じ、紫茶または紫黒色味を 帯びて全体に渡り激しく胞子形成し、しばしば淡い灰色−黄褐色表面の「花」を 有し;裏側は無色であるかまたはかなり棘状でコロニー中心が黄色から黒に近い 色を帯び、黄色色素が広がっており;滲出物または臭いは無く;株によっては白 色〜クリーム色の梗子がコロニー中心および隣接した縁のところに最も豊富に生 じる。分生子頭は、最初は球状で、次いで比較的数の少ない分離した密集型柱状 部に割れ、直径は1mmまでに達するが通常は500 〜700 μであり、脱落性の柱状 部によって容易に粉々になり、個々の頭部はしばしば色が多様であり、頂嚢に最 も近い分生子は淡い黄褐色を帯びており;分生子柄は無色であるかまたは頂嚢の 下がわずかに褐色であり、通常は1〜2mm×9〜13μであるが、長さは2.5 mmま でそして直径は18〜29μまでに及び、厚さ2.0 〜2.5 μまでの壁を有し、平滑で あるかまたは時折粒状物質の限定付着を示すことがあり;頂嚢は、若 い時は幾分伸びた形であるが、十分に発達した時には球状またはほとんど球状で あり、厚い壁を有し、普通は褐色気味に着色しそして直径60〜80μであるが、35 〜100 μに及ぶことができ、全面に渡り稔性であり;梗子は一列で、密に詰まっ ており、6.5 〜10.0μ×3.0 〜4.4 μであり;分生子は明瞭な楕円形から球状ま たはほとんど球状で、株間でまたは株内で異なり、大部分は3.5 〜4.0 μ×4.5 〜5.0 μであるが、時には細胞が4×7μほどの大きい寸法を示すことがあり、 数が増えると紫がかった色合いを示し、分離し且つより広く間隔のあいた棘を有 する多棘状である。この種はIizuka,J.Agr.Chem.Soc.Japan 27: 806,195 3中に最初に記載された。 本明細書および請求の範囲を通して、用語「A.ジャポニカス型種」の使用が 、上述した3つの種に含まれる生物だけでなく、既に記載されているかまたは別 の分類法において現在他の種と指定されているが、上記に定義したものと同じ形 態的および培養的特徴を有し、A.ジャポニカス、A.ジャポニカス変種アクレ ータスまたはA.アクレータスの別名であるかもしれないそれらの種も包含する ことは理解されよう。例えば、A.ジャポニカス/A.ジャポニカス変種アクレ ータスの別名としては、次のものが挙げられる(しかしそれらに限定されない) :A.ジャポニカス・サイトウ・変種カピラタス.ナカザワ,タケダおよびスエ マツ(A.Japonicus Saito var.capillatus Nakazawa,Takeda and Suematsu) 、A.マルバセウス・モサリー(A.malvaceus Mosseray)、A.アトロビオラ セウス・モサリー(A.atro-violaceus Mosseray)、A.アトロフスカス・モサ リー(A.atrofuscus Mosseray)、A.ビオラセオフスカス・ガスペリーニ(A .violaceo-fuscus Gasperini)、A.ブルネオビオラセウス・バトおよびマイ ア(A.brunneo-violaceus Bat.and Maia)(Al-Mussallam,前掲);およびA .ジャポニカス変種 アトロフスカス・イイズカ(A.japonicus var.atrofuscus Iizuka)(J.Agr .Chem.Soc.Japan 27: 807,1953)。A.アクレータス/A.ジャポニカス変 種アクレータスの別名としては、A.エゾエンシス・ササキ(A.yezoensis Sa saki)(Al-Mussallam,前掲)、A.ジャポニカ変種ビリジフラブス・イイズカ (A.japonicus var.viridiflavus Iizuka)(J.Agr.Chem.Soc.Japan 27:8 07,1953)およびA.ビオラセオフスカス・ガスペリーニ(A.violaceo-fuscus Gasperini)(Att.Soc.Toscana Sci.Nat.Pisa,8(2):326-328,1887)が挙 げられる(がそれらに限定されない)。 宿主細胞候補の最初の決定は、アスペルギルス属の異なる分類部門に属する15 以上の種からの様々な単離物により生産されるプロテアーゼのレベルの評価によ って行う。これは、各単離物を酸性、中性およびアルカリ性pHでのカゼイン透 明化平板アッセイにおいて試験することにより達成される。驚くべきことに、黒 色(Nigri)部門の幾つかのメンバーが、生産される任意の組換えタンパク質の 分解を潜在的に引き起こし得るプロテアーゼを最少量生産したという点で、最も 良く働くことがわかった。この基準に基づいて、更なる研究のために次の6種を 選択する:A.ジャポニカス(A.japo-nicus)、A.ジャポニカス変種アクレ ータス(A.japonicus var.aculeatus)、A.アクレータス(A.aculeatus)、 A.タマリィ(A.tamarii)、A.カルボナリウス(A.carbonarius)およびA .フェニシス(A.phoenicis)。 次いで、選択された種を形質転換することを試みる。最初の努力は標準的なA .オリゼ(A.orizae)形質転換技術の使用に集中する(Christensen他,Bio/Te chnology 6: 1419-1422,1988;EP出願第87 103 806.3号)。簡単に言えば、プ ロトプラスト形成、形質転換、およびamdSまたはヒグロマイシンB(hygB)マー カー遺伝子 についての選択に向けて、A.オリゼのプロトコールを使って同時形質転換体を 得る。発現ベクターは、異種コード配列に加えて、A.オリゼのTAKA−アミラー ゼ遺伝子と、A.ニガーのグルコアミラーゼ遺伝子からの転写終結シグナルを含 有する。形質転換頻度は、DNA1μgあたり1未満から約10まで異なる。下記 の実施例に詳述されるような発現ベクターを使った同時形質転換実験では、同時 形質転換の頻度は0〜60%の範囲である。 次いで形質転換された種を観察して様々な異種酵素の発現レベルを測定する。 試験した異種酵素としては、フミコーラ・ラヌギノーザ(Humicola lanuginosa )リパーゼ(HLL)、フミコーラ・インソレンス(Humicola insolens)キシ ラナーゼ(キシラナーゼ)、フミコーラ・インソレンス(Humicola insolens) セルラーゼ(セルラーゼ)、コプリナス・シネレウス(Coprinus cinereus)ペ ルオキシダーゼ(CiP)およびカンジダ・アンタークティカ(Candida antarc tica )リパーゼAが挙げられる。驚くべきことに、A.ジャポニカス様群の3つ の種は上記酵素の1または複数について良好な発現を示し、ある場合には、対照 のA.オリゼ株よりも良い酵素収率を示した。特にA.アクレータス、A.ジャ ポニカスおよびA.ジャポニカス変種アクレータスの各々の多数の株が振盪フラ スコ培養において非常に高いレベルのHLL(約1g/l)を生産する。加えて 、A.ジャポニカスは、A.オリゼ株およびA.ニガー株中でのこの酵素の生産 と比較して優れたキシラナーゼ生産を示す。更に、振盪フラスコ中のA.アクレ ータスは約1.0g/lの範囲でカンジダ・アンタークティカのリパーゼAを生産 し、このレベルは、同じ条件下で培養した対応するA.オリゼ形質転換体よりも 約3〜4倍高い。それらの試験結果の要約は表2に与えられる。 結果が明らかに示すように、各種の数個の単離物が異種タンパク 質を生産することができる。よって、この能力は単一の単離物または株に限定さ れるのではなく、むしろ全体としてこの種の集団の特徴であると理解される。当 業者は、それらの種の他の株または単離物も異種酵素の発現に利用できると認識 するだろう。各種の多数の株がATCC(the American Type Culture Collection; 12301 Park-lawn Drive,Rockville Maryland 20852);NRRL(Agricultural Re search Service Culture Collection;1815 North University Street,Peoria ,Illinois 61604);FGSC(Fungal Genetics Stock Center;Kansas);DSM(D eutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen;Mascheroder Weg 1 B,D-3300 Braunschweig,Germany);IAM(Institute of Applied Microbiolog y;113東京都文京区弥生町1丁目1−1、東京大学);IFO(Institute for Fer mentation;532 大阪府淀川区十三本町2丁目17−85)およびCBS(Centraal Bur eau voor Schimmelcultures;Oosterstraat 1,3740 AG Baarn,Netherlands)の 寄託機関において公に入手可能である。 当業者は、本明細書中に記載の宿主種の好結果の形質転換が、特に例示された ベクター、プロモーターおよび選択マーカーの使用に限定されないことも認識す るだろう。一般的に言って、A.オリゼ、A.ニガーおよびA.ニデュランスの 形質転換において有用であるそれらの技術は、本発明の宿主細胞にも有用である 。例えば、amdSおよびhygB選択マーカーが好ましいけれども、他の有用な選択マ ーカーとしてargB(A.ニデュランスまたはA.ニガー)、trpC(A.ニガーま たはA.ニデュランス)、またはpyrG(A.ニガーまたはA.ニデュランス)マ ーカーが挙げられる。プロモーターは、それらの種において強力な転写活性を示 す任意のDNA配列であることができ、そして細胞外と細胞内の両方のタンパク 質、例えばアミラ ーゼ、グルコアミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼおよび解糖酵素 をコードする遺伝子から誘導することができる。そのような適当なプロモーター は、A.オリゼのTAKAアミラーゼ、リゾムーコル・ミーヘイ(Rhizomucor miehe i )のアスパラギン酸プロテイナーゼ、A.ニガーのグルコアミラーゼ、A.ニ ガーの中性α−アミラーゼ、A.ニガーの酸安定性α−アミラーゼ、およびリゾ ムーコル・ミーヘイのリパーゼをコードする遺伝子から誘導することができる。 解糖酵素の遺伝子からのプロモーターの例は、TPI,ADHおよびPGKであ る。プロモーターは同種プロモーター、即ち生来のA.ジャポニカス型遺伝子の プロモーターであってもよい。本発明の好ましいプロモーターは、A.オリゼの TAKAアミラーゼプロモーターである。TAKAアミラーゼは公知のα−アミラーゼで ある(Toda他,Proc.Japan Acad.58 Ser.B.:208-212,1982)。プロモーター 配列と着目の遺伝子または選択されたシグナルペプチドまたはプレ領域との連結 を容易にする特定の制限部位を導入する目的で、プロモーター配列にリンカーを 提供してもよい。ターミネーターとポリアデニル化配列もプロモーターと同じ源 から誘導することができる。構成物中にエンハンサー配列を挿入することもでき る。 発現産物を獲得するのに細胞を破壊する必要性を回避するために、および細胞 内で起こりうる発現産物の分解の量を最小にするために、該産物が細胞の外に分 泌されることが好ましい。このために、好ましい態様では、着目の遺伝子は、発 現産物を細胞の分泌経路に差し向けることができるプレ領域、例えばシグナルペ プチドまたはリーダーペプチドに連結される。プレ領域は任意の生物からの任意 の分泌タンパク質の遺伝子から誘導してもよく、または生来のプレ領域であって もよい。そのようなプレ領域のための有用な入手源の中には、アスペルギルス種 からのグルコアミラーゼもしくはアミラーゼ 遺伝子、バシラス(Bacillus)種からのアミラーゼ遺伝子、リゾムーコル・ミー ヘイ(Rhizomucor miehei)からのリパーゼもしくはプロテイナーゼ遺伝子、サ ッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)からのα−因子遺伝子 、または子牛のプロキモシン遺伝子がある。最も好ましくは、プレ領域はA.オ リゼのTAKAアミラーゼ遺伝子、A.ニガーの中性α−アミラーゼ遺伝子、A.ニ ガーの酸安定性α−アミラーゼ遺伝子、B.リヘニフォルミス(B.Iicheniform is )のα−アミラーゼ遺伝子、バシラスNCIB 11837からのマルトース産生アミラ ーゼ遺伝子、B.ステアロサーモフィラス(B.stearothermophilus)のα−ア ミラーゼ遺伝子、またはB.リヘニフォルミス(B.Iicheniformis)のズブチリ シン遺伝子である。有効なシグナル配列はA.オリゼのTAKAアミラーゼシグナル 、リゾムーコル・ミーヘイのアスパラギン酸プロテアーゼシグナル、およびリゾ ムーコル・ミーヘイのリパーゼシグナルである。代わりのものとして、発現させ ようとする遺伝子にとって生来であるプレ領域を使ってもよい。 プロモーターおよびターミネーター配列に作用可能に連結された所望の生成物 の遺伝子は、選択マーカーを含むベクター中に含めることができ、または宿主株 のゲノム中に組み込むことができる別個のベクターもしくはプラスミド上に置く ことができる。ベクター系は単一のベクターもしくはプラスミドであることがで き、またはゲノム中に組み込もうとする全DNAを一緒になって含有する2以上 のベクターもしくはプラスミドであることができる。ベクターまたはプラスミド は直鎖状分子であっても閉環状分子であってもよい。本発明の好ましい態様によ れば、1つが選択マーカーを含み、そしてもう1つがプロモーター、所望のタン パク質をコードする遺伝子並びに転写ターミネーターおよびポリアデニル化配列 を含む導入し ようとする残りの異種DNAを含んで成る、2つのベクターを使って宿主を形質 転換させる。 本発明の宿主細胞種は、任意の原核または真核生物の着目の異種タンパク質を 発現させるのに用いることができ、好ましくは、真核生物のタンパク質を発現さ せるのに使われる。共に食品産業における使用が認可されているという点で、A .ジャポニカス種とA.アクレータス種が特に有用である(Regulatory Aspects of Microbial Food Enzymes,Third Edition,The Association of Microbial Food Enzyme Producers,Brussels,Belgium)。それらの種について特に着目さ れるのは、異種タンパク質、特に真菌酵素の発現におけるそれらの利用である。 カタラーゼ、ラッカーゼ、フェノールオキシダーゼ、オキシダーゼ、オキシドレ ダクターゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、ペルオキシダーゼ、リパーゼ、ヒドロ ラーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、プロテアーゼおよび他のタンパク質分解酵 素、アミノペプチダーゼ、カルボキシペプチダーゼ、フィターゼ、リアーゼ、ペ クチナーゼおよび他のペクチン分解酵素、アミラーゼ、グルコアミラーゼ、α− ガラクトシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、α−グルコシダーゼ、β−グルコシ ダーゼ、マンノシダーゼ、イソメラーゼ、インベルターゼ、トランスフェラーゼ 、リボヌクレアーゼ、キチナーゼ、並びにデオキシリボヌクレエアーゼのような 酵素を発現させるのに本発明の新規発現系を使うことができる。用語「真菌酵素 」は生来の真菌酵素だけでなく、アミノ酸の置換、削除、付加、または活性、熱 安定性、pH耐容性等を増強するために行うことができる他の修正により変更さ れているそれらの真菌酵素も包含することは、当業者により理解されるだろう。 本発明の宿主細胞は、宿主細胞にとって生来であるタンパク質の組換え生産に も用いることができる。そのような用法の非限定的例 としては、タンパク質の発現を増強するため、シグナル配列の使用によって着目 の生来のタンパク質の細胞外への輸送を促進するため、または主題の宿主細胞に より通常生産されるタンパク質のコピー数を増加させるために、異なるプロモー ターの調節下にA.ジャポニカス型の生来のタンパク質を置くことが挙げられる 。よって、本発明は、そのような発現が宿主細胞にとって生来でない遺伝要素の 使用、または宿主細胞中に通常は見られない様式で働くように操作されている生 来の要素の使用を含む限り、そのような同種タンパク質の組換え生産も包含する 。 本発明を次の非限定例により更に説明する。 I.プロテアーゼアッセイ 少なくとも15の異なる種からの50以上の株を試験し、各単離物により生産され るプロテアーゼの量を測定し、そしてそれらの細胞外タンパク質分布も観察する 。培養接種試料を調製するために、9cmのペトリ皿中の各株の7〜10日培養物に 10mlの滅菌蒸留水を加え、菌糸から静かに胞子をかき取り、濃厚な懸濁液を作る 。この懸濁液2.57 mlを使って100 mlのASPO4 培地に接種する〔ASPO4 培地は、 水道水中に1 g/l のCaCl2、2 g/l の酵母エキス、1 g/l のMgSO4、5 g/l のKH2P O4、2 g/l のクエン酸、0.57 mlの微量金属溶液(14.3g/l のZnSO4・7H2O,CuSO4 ・5H2O,0.5g/l のNiCl2・6H2O,13.8g/l のFeSO4・7H2O,8.5g/l のMnSO4・H2 Oおよび3 g/l のクエン酸から成る)、1 g/l の尿素、2 g/l の(NH4)2SO4、20 g /lのマルトデキストリン(8mlの25%原液、加圧滅菌後に加える)を含んで成り 、加圧滅菌前にpHを4.5 または6.5 に調整し、次いで加圧滅菌後に100 mlあた り8mlの0.1 Mクエン酸を使ってpH 4.5に調整した〕。フラスコを、200 rpm で 軌道振盪器上で振盪させながら、連 続した光の中で30および/または37℃で5日間インキュベートする。各々の培養 ブロスからの上清を2500 rpmで5分間遠心し、そしてカゼイン透明化平板アッセ イで使用し、様々な真菌種から生産されるプロテアーゼのレベルを測定して組換 えタンパク質発現の有力な候補として評価する。 カゼイン透明化平板アッセイは次のようにして行われる。平板培地は、20 g/l の脱脂粉乳、20 g/lのアガロース、およびpH 5とpH 7で行われる試験には0.2 M のクエン酸塩−リン酸塩緩衝液、pH 9で行われる試験にはグリシン−NaOH緩衝液 から成る。脱脂粉乳を100 mlの緩衝液と混合し、60℃に維持する。アガロースを 400 mlの緩衝液と混合し、そして5分間加圧滅菌する。わずかに冷却した後、温 かい脱脂粉乳混合物を添加し、混合物を穏やかに2〜3回反転させて混合する。 平板あたり50〜70mlを使ってこの培地を150 mmの平板に注ぎ、使用まで5℃で貯 蔵する。 使用直前に、寒天の中に平板あたり12個の穴を作る。各株の醗酵物からの上清 25μlを各pHの平板1枚に加え、37℃で一晩インキュベートする。pH 9の平板に は、0.5 M氷酢酸を加えてカゼインを沈澱させ、どんな透明帯でも可視化する。 次いで各平板を透明帯のサイズ(即ち、透明帯なしから直径>2cmまで)と透明 帯の型(即ち、透明、不透明または両方の型)について評価する。 各培養物の上清を使って、株の細胞外タンパク質生産も評価する。製造業者の 取扱説明書に従って調製したNovex(San Diego,CA)8 〜16%勾配ゲルを使って タンパク質分布を評価する。培養上清の75μl(3日および5日)試料を、20μ lの5×解離緩衝液(解離緩衝液=4 mlの1 M Tris-HCl,pH 6.8,1 g のSDS,6 17mgのジチオスレイトールを滅菌蒸留水で10mlにする)とグリセロール/ブロモ フェノールブルー(約10mlの80〜90%グリセロールに10〜20mgを加え、 沸騰した湯の中に1〜2時間置いて溶解させたもの)に添加し、5分間煮沸し、 冷却し、負荷し、そしてブロモフェノールブルー追跡色素がゲルの下端に達する まで60〜200 Vで泳動する。Biorad Silver Stain Plusプロトコール(Biorad L aboratories,Hercules,CA)に従ってゲルを銀染色する。多数のバンドを示す それらの単離物は有力な新規宿主としてあまり適当でないと見なし、一方でわず か1〜4本の少量バンドを有する比較的きれいな分布を示すものは更なる試験に かける。 プロテアーゼアッセイとタンパク質分布の組合せ結果を吟味すると、適当な有 力候補の大部分は黒色(Nigri)部門のメンバーの中に見つかる。それらの結果 に基づいて、次の単離物を形質転換実験のために選択した:A.ジャポニカス A 1438(CBS 568.65)、A.アクレータス N1136(CBS 101.43)、A.アクレータ ス A1454(CBS 172.66)、A.アクレータス A1455(CBS 186.67)、A.ジャポ ニカス変種アクレータス N0956(IAM 13871)、A.フェニシスA528(CBS 139.4 8)、A.フェニシス A530(CBS 137.52)、A.フェニシス E419(CBS 137.52 )、A.カルボナリウス A3993(IBT 4977)、A.カルボナリウス ATCC 1025、 A.タマリィ E112(ATCC 10836)、A.タマリィ N2266(IFO 4358)およびA .タマリィ N2267(IFO 4142)。それらの培養物は、ノボ・ノルディスク・バイ オテック・カルチャー・コレクション(Novo Nordisk Biotech Culture Collect ion;Davis,Callifornia)の一部としても維持される。 II.ベクターの作製 A.選択マーカーベクター 。ベクターpJaL77とpJaL154をヒグロマイシンB耐性 選択マーカーによる宿主細胞の形質転換に使用する。 このマーカーはE.コリのヒグロマイシンBホスホトランスフェラーゼ遺伝子に 基づいており、pJaL77中ではTAKAプロモーターの調節下にそしてpJaL154 中では amdSプロモーターの調節下に置かれる。簡単に言えば、それらのベクターは次の ようにして作製される。ヒグロマイシンBに対する耐性を付与する遺伝子を、Bo ehringer MannheimからプラスミドpHph-1として購入する。この遺伝子に、プラ イマー:5'-GCT CAG AAGCTT CCATCC TAC ACC TCA GCA ATG TCG CCT GAA CTC ACC GCG ACG TCT-3'(N−末端)と3'-CGT CCG AGG GCA AAG GAA TAG CTCCAG AGATC T CAT GCT-5'(C−末端)を使って、PCRによりアミノ末端とカルボキシ末端 に適当な制限部位並びにATGコドンを取り付ける。PCR断片を制限酵素BamH IとXhoIで切断し、次いでアスペルギルス発現ベクターpToC68(WP 91/17243中に 記載されている)中の対応部位にクローニングしてpJaL77を作製する。 プラスミドpJaL154 は次のようにして作製する。次のプライマー(下線領域は amdSプロモーターとの相同性を示す)CCT GGA TCC TCT GTG TTA GCT TAT AGおよ びCTT GCA TGC CGC CAG GAC CGA GCA AGを使ったPCRにより、プラスミドpCaH j406からamdSプロモーター変異体I9+I666(Hynes他,Mol.Cell.Biol.3(8) : 1430-1439,1983およびKatz 他,Mol.Gen.Gent.220: 373-376,1990)をク ローニングする。amdSプロモーターを含む694 bpのPCR断片をBamHI とSphIで 切断し、pJaL77のTAKAプロモーターがamdSプロモーターで置換されるようにpJaL 77中の対応部位にクローニングする。 amdSマーカーを含むプラスミドpToC90は、p3SR2 (Hynes他,前掲)からの2.7 Rb XbaI 断片を、XbaIで切断しそして脱リン酸したpUC19 プラスミド中にクロ ーニングすることにより作製する。pToC186と命名された誘導体は、プロモータ ー領域がamdS遺伝子の発現 を増強することが知られている2つの変異体(I9とI666)を含むこと以外はpT oC90と同じである(Hynes 他,前掲;Corrick 他,Gene 53: 63-71,1987)。B.発現ベクター 。 1. カンジダ・アンタークティカ(Candida antarctica)リパーゼ。カンジダ ・アンタークティカのリパーゼAの発現のために、C.アンタークティカ株LFO5 8(DSM 3855)の染色体DNAをYelton他の方法(PNAS USA 81: 1470-1474,1984 )に従って抽出する。精製したDNAをSau3A で部分的に切断しそしてアガロー スゲル電気泳動した後、3-9 kbの範囲の断片を単離する。サイジングされたSau3 A 断片を、BamHI で切断し脱リン酸したプラスミドpBR322(New Eng-land Biola bs)中に連結せしめる。連結混合物を用いてE.コリMT172 を形質転換させる。 約50,000のE.コリ形質転換体を得、その80%がLFO58 のDNA挿入断片を含有 する。 標準的なコロニーハイブリダイゼーション技術により、成熟C.アンタークテ ィカリパーゼから決定したN末端配列に基づいた縮重17マーである32P−リン酸 化オリゴヌクレオチドプローブNOR 440を使って、それらのコロニーをスクリー ニングする。34個のコロニーが低緊縮性での洗浄(41℃および6×SSC)後に 陽性を示す。それらのコロニーからプラスミドを調製し、そしてBstNI での制限 後にサザンハイブリダイゼーションにより分析する。サザン用プローブは、コロ ニーハイブリダイゼーションで使ったNOR 440プローブかまたは32P−標識プロ ーブNOR 438である。NOR 438プローブは、13番目の塩基が酵母と糸状菌のコドン 用法に基づいて選択されている、リパーゼのアミノ酸配列に相当するオリゴヌク レオチドである。 推測位置が指示されている。 唯一のプラスミドpMT1076 が、低緊縮性でNOR 440および幾分高い緊縮性(55 ℃および1×SSC)でNOR 438の 両方にハイブリダイズするバンドを含む。 pMT1076 の制限地図を作成し、Maxam-Gilbert 法により配列を決定する。その 配列を配列表の配列番号1に示す。転写解読枠は21アミノ酸の推定上のシグナル と、成熟リパーゼのN末端の前にある10アミノ酸のプロペプチドもコードする。 該プロペプチドの最後の2つのアミノ酸は、S.セレビシエ(S.cerevisiae)K EX-2 型の酵素によるタンパク質内分解プロセシングのための典型的な開裂部位 であるArg-Arg である。アミノ酸配列は配列表の配列番号2に与えられる。多数 の標準的なプラスミド操作(Maniatis他,Molecular Cloning.Cold Spring Har bor,NY,1982)を経て、C.アンタークティカのリパーゼAの転写解読枠をA .オリゼのα−アミラーゼプロモーターとA.ニガーのグルコアミラーゼ転写タ ーミネーターの間に正しい方向で配置する。得られた発現プラスミドはpMT1229 である。 2. フミコーラ・インソレンス(Humicola insolens)キシラナーゼ。ベクタ ーpHD414はプラスミドp775(EP 238 023)の誘導体である。このプラスミドとは 異なり、pHD414はTAKAプロモーターとAMG ターミネーターの間に一連のユニーク な制限部位を有する。該プラスミドは、ターミネーターの3′末端の長さ約200 bpの断片(望ましくないRE部位を含む)の除去に続き、プロモーターの5′ 末端の長さ約250 bpの断片(同じく望ましくない部位を含む)の除去により作製 される。NarI(pUCベクター中に存在する)とXbaI (ターミネーターのすぐ3′ 側)での消化により200 bp領域を除去し、次いで生成した末端をクレノウDNA ポリメラーゼ+dNTPを使ってフィルインし、ベクター断片をゲル上で精製し、そ してベクター断片を再連結する。このプラスミドをpHD413と命名する。pHD413を StuI(プロモーターの5′末端に位置する)とPvuII(pUCベクター中)で切断し 、ゲル上で分画しそして再連結し、pHD414を得る。pYES中に約1,100 bpのキシラ ナラーゼHindIII/XbaI cDNA 断片を含有するE.コリの株をDSM 6995としてDSM に寄託する。該キシラナーゼcDNA断片をHindIII/XbaIでの開裂によりクローン の1つから単離する。該断片をアガロースゲル電気泳動により精製し、電気溶出 させ、連結反応に向けて準備する。該cDNA断片をpHD414中に連結してpAXX40-1-1 を作製する。キシラナーゼ遺伝子およびタンパク質の配列は配列表の配列番号3 と4に与えられる。該遺伝子をDSM(Deutsche Sammlung von Mikroorganismen un d ZellKulturen GmbH)6995として寄託する。 3. フミコーラ・インソレンス(Humicola insolens)セルラーゼ。フミコー ラ・インソレンスのセルラーゼの詳細な特徴づけはWO91/17243中に見つかる。セ ルラーゼ発現に使った発現ベクターpCaHJ418は、制限酵素BamHI とSaIIでの開裂 によりpCaHj201から926 bpセルラーゼコード領域断片を切除することにより作製 される。この断片を標準技術を使った調製用ゲル電気泳動により精製し、そして BamHI とXhoIで処理しておいたpHD414(上述)と連結せしめる。得られた発現ベ クターpCaHj418は、A.オリゼのTAKAアミラーゼプロモーターとA.ニガーのグ ルコアミラーゼターミネーター領域の転写調節下にセルラーゼ遺伝子を含有する 。 4. フミコーラ・ラヌギノーザ(Humicola lanuginosa)リパーゼ。H.ラヌ ギノーザのリパーゼ遺伝子の単離および発現はEP 305216 中とUS出願第07/236,6 05号中に報告されており、その内容は参考として本明細書中に組み込まれる。簡 単に言えば、ホモジナイズしたH.ラヌギノーザ菌糸からBoel他(EMBO J.3: 1 097-1102,1984)とChirgwin他(Biochemistry 18: 5294-5299,1979)により記 載された方法を使って全RNAを抽出する。AvivおよびLeder(PNAS USA 69: 14 08-1412,1972)により記載されたようなオリゴ(dT)−セルロース上での2 度のアフィニティークロマトグラフィーにより、ポリ(A)含有RNAを得る。 次いでOkayama およびBerg(Mol.Cell.Biol.2:161-170,1982)により記載さ れた方法と、Noma他(Nature 319:640-646,1986)により記載されたベクターpS P62-K2とpCDVI-PLを使ってcDNAを合成する。合成したcDNAをE.コリMC1000のhs dR-,M+誘導体(Casadaban およびCohen,J.Mol.Biol.138: 179-207,1980) 中に形質転換せしめ、組換えクローンを作製する。 32個のペンタデカマー(15マー)オリゴデオキシリボヌクレオチドの混合物 (その1つは、Phe-Asn-Gln-Phe-Asn をコードする領域がH.ラヌギノーザのリ パーゼmRNAと相補的である)をApplied Biosystems,Inc.のDNA合成装置上で 合成し、PAGEにより精製する。H.ラヌギノーザcDNAライブラリーからの約10,0 00のE.コリ組換え体をWhatman 540 フイルターに移す。Gergen他(Nucleic Ac ids Res.7:2115-2135,1979)により記載されたようにコロニーを溶解させ固定 化する。Boel他(EMBO J.3: 1097-1102,1984)により記載され た通りに該フィルターを32P−標識H.ラヌギノーザリパーゼ特異的ペンタデカ マー混合物とハイブリダイズさせる。フィルターのハイブリダイゼーションと洗 浄をそれぞれ37℃と43℃で行い、次いで映像強化膜を使って24時間オートラジオ グラフィーを行う。標準手順(BirnboimおよびDoly,Nucleic Acids Res.7:151 3-1523,1979)により2つのハイブリダイズしているコロニーpHLL 702.3 とpHL L 702.4 からMiniprepプラスミドDNAを単離し、そしてMaxam およびGilbert (Methods Enzymol.65: 499-560,1980)の手順により該DNA挿入断片のDN A配列を決定する。 該cDNAを使った作製作業を更に容易にするために、次のようにしてユニーク制 限部位を含むDNA配列を該cDNAの5′末端と3′末端に付加する。3′非翻訳 領域中でcDNAを消化するSau961でpHLL 702.3を消化し、生じた末端をE.コリD NAポリメラーゼ(クレノウ断片)と4つのdNTPを使ってフィルインする。この DNAを次いで該cDNAのメチオニン開始コドンのすぐ3′側を1回切断するSacI で消化する。得られた0.9kb cDNA 断片をアガロースゲル電気泳動により精製し 、電気溶出し、そして連結反応に備える。5′アダプターとして2つのオリゴヌ クレオチド927 と928 を合成する。このアダプターは、cDNAのMet 開始コドンの すぐ5′にHindIIIとBamHI 部位を付加するようにデザインされる。この2つの オリゴをATPとT4ポリヌクレオチドキナーゼを使ってリン酸化し、互いにア ニーリングし、そしてHindIIIとHincIIで消化し0.7 %アガロースゲル上で精製 したpUC19 ベクター中の精製0.9 kb cDNA 配列に連結せしめる。得られたプラス ミドは、ポータブル0.9 kb BamHI断片としてH.ラヌギノーザのリパーゼcDNAを 担持している。BamHI 消化とアガロースゲル上での0.9 kb cDNA 断片の精製の後 、その断片をBamHI で消化されリン酸化されたp775と連結せしめ、p960を作製 する。p960中では、リパーゼcDNAがA.オリゼからのTAKAプロモーターとA.ニ ガーからのAMG ターミネーターの転写調節下に置かれている。 pMHan37 を調製するために、フミコーラ・ラヌギノーザのリパーゼ遺伝子のす ぐ上流のA.オリゼTAKAプロモーターの5′非翻訳領域の60塩基対を、A.ニデ ュランスのtpiA遺伝子(McKnight他,Cell 46: 143-147,1986)からの対応領域 により置換することにより、p960を変更する。非翻訳領域のすぐ外側にp960配列 と相同である20塩基対により各端において隣接されたA.ニデュランスのtpiA遺 伝子からの5′非翻訳領域を含む合成オリゴヌクレオチドを、TAKAプロモーター 領域中にBssHII部位を含む別のプライマーと一緒にPCR反応に使用する。変異 誘発プライマーはATG 開始コドンの近くにBamHI 部位を含むので、PCR断片を BamHI とBssHIIで消化し、そしてBssHIIで消化しBamHI で部分消化したp960中に 再クローニングする。MHan37中のATG コドンの上流の200 塩基をDNA配列分析 により確認する。p960とpMHan37 との配列の相違を下記に示す: BamHI 部位を包含するプライマーの配列: 5. コプリナス・シネレウス(Coprinus cinereus)ペルオキシダーゼ。コプ リナス・シネレウスのペルオキシダーゼ遺伝子の単離および発現はWO 92/16634 中に記載されている。簡単に言えば、Boel他(EMBO J.3:1097-1102,1984)とC hirgwin他(BioChemistry 18: 5294-5299,1979)により記載された通りに最大ペルオキシダーゼ活性の時 期に収集しホモジナイズしたコプリナス・シネレウス(IFO 8371)菌糸から全R NAを抽出する。AvivおよびLeder(PNAS USA 69: 1408-1412,1972)により記 載されたようなオリゴ(dT)−セルロース上での2度のアフィニティークロマ トグラフィーにより、ポリ(A)含有RNAを得る。製造業者の取扱説明書に従 ってInvitrogenからのcDNA合成キットを使ってcDNAを合成する。コプリナス・シ ネレウスcDNAライブラリーからの約50,000のE.コリ形質転換体をWhatman 540 濾紙に移す。Gergen他(Nucleic Acids Res.7:2115-2135,1979)により記載さ れたようにコロニーを溶解させ固定化する。該フィルター を0.2×SSC,0.1 %SDS中で32P−標識430 塩基対ペルオキシダーゼ特異的プローブとハイブリ ダイズさせる。フィルターのハイブリダイゼーションと洗浄を65℃で行い、次い で映像強化膜を使って24時間オートラジオグラフィーを行う。オートラジオグラ フィー後、増加する温度でフィルターを洗浄し、次いで映像強化膜を使って24時 間オートラジオグラフィーを行う。こうして、50以上の陽性クローンが同定され る。ハイブリダイズしているコロニーから標準手順(BirnboimおよびDoly,Nucl .Acids Res.7:1513-1523,1979)によりMiniprepプラスミドDNAを単離し、 そしてSangerのジデオキシ法(Sanger他,PNAS USA 74:5463-5467,1977)によ りcDNA挿入断片のDNA配列を決定する。このペルオキシダーゼcDNA断片をHind III/XhoIでの開裂によりベクターから切り出し、アガロースゲル電気泳動によ り精製し、電気溶出し、そして連結反応に備える。該cDNA断片をHindIII/XhoI で消化されたHD414 中に連結せしめ、該cDNAがA.オリゼからのTAKAプロモータ ーとA.ニガーからのAMG ターミネーターの転写調節下に置かれているpCipを作 製する。pCiPから、ペルオキシダーゼ開始コド ンのすぐ上流のSacI,KpnI,HindIII,PstI,SaIIおよびBamHI 制限部位が削除 されているプラスミドpJVi9 を調製する。 コプリナス・シネレウスのペルオキシダーゼをコードするcDNA配列は配列表の 配列番号5と6に示される。 作製した発現ベクターの要約を表1に与える。 III.アスペルギルス宿主の形質転換 例外を表記しない限り、試験した全ての株の形質転換において次の一般手順を 使用する。 100 mlのMY50培地に形質転換しようとする株の胞子を接種し、34℃で振盪しな がら1〜2日間インキュベートする。ミラクロス(Miracloth)を通した濾過に より菌糸を収集し、200 mlの0.6M MgSO4で洗浄する。菌糸を15mlの1.2M MgSO4, 10 mM NaH2PO4,pH=5.8中に懸濁する。この懸濁液を氷上で冷却し、それに120 m gの mlBSA(Sigma H25 型)を加え、顕微鏡下で観察した時に試料中に多数のプロ トプラストが見えるようになるまで穏やかに攪拌しながら37℃で1.5〜2.5時間イ ンキュベーションを続ける。 この懸濁液をミラクロスを通して濾過し、濾液を無菌試験管に移し、その上に 5mlの0.6 M ソルビトール,100 mM Tris-HCl,pH =7.0 を重層する。2500 rpm で15分間遠心を行い、MgSO4クッションの上部からプロトプラストを収集する。 2容のSTC(1.2 M ソルビトール,10 mM Tris-HCl pH =7.5,10 mM CaCl2) をプロトプラスト懸濁液に加え、混合物を1000×g で5分間遠心する。プロトプ ラスト・ペレットを37mlのSTC中に再懸濁し、再びペレット化する。これを繰 り返した後、プロトプラストを0.2 〜1mlのSTCに再懸濁する。 100μlのプロトプラスト懸濁液を10μlのSTC中の5〜25μgの適当なDN Aと混合する。着目の構造遺伝子を含む発現ベクター(表1参照)と選択マーカ ーを含むプラスミドを使って各株を同時形質転換せしめる。プラスミドpToC90と pToC186はA.ニデュランスamdS遺伝子を含み、形質転換および唯一の窒素源と してのアセトアミド上での増殖についての選択に使われる。プラスミドpJaL77と pJaL154 は形質転換およびヒグロマイシンB耐性の選択に使われる。 混合物を室温で25分間維持する。0.2 mlの60%PEG 4000(BDH 29576),10mM CaCl2および10mM Tris-HCl pH =7.5 を加え、注意深く2度混合し、最後に同じ 溶液0.85mlを加え、注意深く混合する。この混合物を室温で25分間維持し、2500 ×g で15分間遠心し、ペレットを2mlの1.2 M ソルビトール中に再懸濁する。も う1回沈澱させた後、プロトプラストを適当な平板上に塗抹する。1.0 M ショ糖 ,pH=7.0、窒素源としての10 mM アセトアミド(amdSが選択マーカーである時 )およびバックグラウンド増殖を阻害するための 20 mM CsClを含有する最少培地(Cove,Biochem.Biophys.Acta 113: 51-56,1 966)上にプロトプラストを塗抹する。hygBが選択マーカーである時、培地は窒 素源として10 mM 亜硝酸ナトリウムを使いそして150 μg/mlのヒグロマイシンB が存在する点で異なる。最終遠心段階、再懸濁および塗抹に代わるものとして、 8mlのSTCを加えてプロトプラストと混合し、3枚の選択用平板の各々に3ml を加え、次いで渦巻状に動かして平板全体に広げる。37℃で4〜7日間インキュ ベートした後、分生子を有するコロニーを取り、滅菌蒸留水に懸濁し、そして単 一コロニーの選択のために塗抹する。この手順を繰り返し、2回目の再単離後の 単一コロニーの胞子を限定された形質転換体として保存する。 IV.組換えタンパク質発現の評価 上記手順の後、選択された株の個々の単離物を表1に記載の発現ベクターのう ちの1つと前の実施例で言及した選択マーカーを含むプラスミドのうちの1つを 使って同時形質転換させる。次いで各々の同時形質転換体を適当なアッセイによ り試験して着目の遺伝子の発現を調べる。 A.リパーゼ リパーゼ活性の同時形質転換体を、1lの蒸留水中、50 g/lのマルトデキスト リン,2 g/l のMgSO4・7H2O,2 g/l のKH2PO4,3 g/lのK2SO4,4 g/lのクエン酸 ,8 g/l の酵母エキス,3 g/l の(NH4)2SO4,0.57mlの微量金属溶液,4mlの50 %尿素溶液(別々に加圧滅菌したもの),pH 6.0から成るM400Da培地中で培養し 、そして5 g/l の酵母エキスを水道水中に800ml作製する。加圧滅菌後、166mlの 濾過滅菌済の1 M 尿素(10 g/lの最終濃度を与える)と35.3mlの濾過滅菌済の1M NaNO3(0.3 %の最終濃度を与える)を加える。 基質としてp−ニトロフェニルブチレート(pNB)を使って培養濾液中のリパー ゼ活性を測定する。pNB の原液は、104.6μlのpNB を5mlのDMSOに加えること により調製する。ミクロタイタープレートの各ウエルに90μlの50 mM Tris,pH 7を加える。各ウエルに10μlの試料を加え、ミクロタイタープレートを約1分 間振盪することにより混合する。アッセイの直前に、20μlのpNB 原液を970 μ lの50 mM Tris緩衝液,pH 7と混合する。市販のプレートリーダーを使ってリパ ーゼ活性についてアッセイする直前に、100 μlのpNB −Tris混合物を各試料ウ エルに加え、3分間に渡り405 nmで吸光度を測定する。アッセイは温度感受性で あるので、各試料セットと共に内部標準を使用する。各試料について決定された 傾きはリパーゼ活性と正比例する;アッセイの直線領域は約0.005 〜5 μg リパ ーゼ/mlである。この型のアッセイにおいて、H.ラヌギノーザのリパーゼの比 活性は約4000 LU/mgであると決定され、一方でカンジダのリパーゼAの比活性は 約400 LU/ mgである。 B.キシラナーゼ 全てのキシラナーゼ形質転換体は次の組成(g/l で)を有する培地中で増殖さ せる:マルトデキストリン,50;MgSO4・7H2O,2.0;KH2PO4,10.0;K2SO4,2.0 ;クエン酸,2.0;酵母エキス,10.0;AMG 微量金属溶液,0.5 ml;尿素2.0;pH 6.0。全ての形質転換体は34℃で深部攪拌培養物として増殖させる。 培養ブロス中のキシラナーゼ活性は、クエン酸塩−リン酸塩緩衝液,pH 6.5中 に懸濁した 0.2%AZCL−キシラン(Megazyme Co.,Australia)を使って測定す る。培養液を通常は100 倍希釈し、希釈した培養液10μlを1mlの 0.2%AZCL− キシラン基質と混合する。この混合物を42℃で30分間インキュベートする。反応 混合物を5分毎によく混合する。インキュベーションの終わりに、10,000 rpmで の5分間の遠心により未消化の基質を沈澱させる。基質から放出された青色色素 を595 nmでの吸光度により定量し、そして既知の活性を有する酵素調製物を使っ て作った標準曲線から培養ブロス中の酵素活性の量を計算する。同一条件下で調 製した酵素標準物と比較してエンドキシラナーゼ単位(EXU)を決定する。 C.セルラーゼ セルラーゼ形質転換体をMY50培地(50 g/lのマルトデキストリン,2 g/l のMg SO4・7H2O,10 g/lのKH2PO4,2 g/l のK2SO4,2 g/lのクエン酸,10 g/lの酵母 エキス,0.5 mlの微量金属溶液,2.0 g の尿素)中で深部培養物として34℃で増 殖させる。 セルラーゼ活性は、0.1 M クエン酸塩−リン酸塩緩衝液,pH 6.5中に懸濁した 0.2%AZCL−HE−セルロース(Megazyme)を基質として使って測定する。培養液 を0.1 M クエン酸塩緩衝液,pH 6.5中に希釈し、希釈した培養液10μlを1mlの 0.2%AZCL−HE−セルロースと混合する。この混合物を振盪しながら42℃で30分 間インキュベートする。反応混合物を5分毎によく混合する。インキュベーショ ン後、10,000 rpmでの5分間の遠心により未消化の基質を沈澱させる。上清中の 青色色素を595 nmで分光光度的に定量し、そして既知のセルラーゼ標準物を使っ て作った標準曲線から酵素活性の量を決定する。同一条件下で調製した酵素標準 物と比較してエンドセルラーゼ単位(ECU)を決定する。 D.ペルオキシダーゼ CiP の同時形質転換体は、1lの蒸留水中、50 g/lのマルトデキストリン,2 g/l のMgSO4・7H2O,2 g/l のKH2PO4,3 g/l のK2SO4,4 g/l のクエン酸,8 g/ l の酵母エキス,3 g/l の(NH4)2SO4,0.5 mlの微量金属溶液,4mlの50%尿素 溶液(別々に加圧滅菌したもの),pH 6.0から成るM400Da培地中で培養する。 基質としてABTSを使ってまたは既知濃度の標準物に比較したロケット免疫電気 泳動により、ペルオキシダーゼ発現をモニタリングする。免疫拡散法のために、 TM緩衝液(1.3 g/l のTris塩基,0.6 g/lのマレイン酸,pH 7)中の1%アガ ロースを溶融し次いで55℃に冷却する。400 μlのCiP に対するウサギ抗血清を 15mlのアガロースと混合し、10cm×10cmの平板上に塗抹しそして凝固させる。C DM中で37℃で7日間増殖させたCiP 形質転換体のCDM寒天(1 g/l のK2PO4 ,30 g/l のショ糖,0.3 g/l のNaNO3,0.05 g/lのKCl,0.05 g/l のMgSO4・7H2 O,0.001 g/l のFeSO4・7H2O,0.001 g/l のZnSO4・7H2O,0.0005 g/lのCuSO4・ 5H2O,20 g/lのマルトデキストリン,15 g/lのアガロース)培養試料を、寒天平 板上に作った5mmの穴に適用する。タンパク質を48時間拡散させる。該平板をク ーマシーブルーRで染色してタンパク質−抗体沈澱帯を可視化する。標準溶液と して、500,1000および2000ペルオキシダーゼ単位(PODU)/mlの濃度で精製物 質を使用する。1PODUは、標準条件下で1分あたり1μモルの過酸化水素の変換 を触媒する酵素の量である。 ABTS〔2,2′−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホネー ト)〕法によりペルオキシダーゼを測定するために、2mlの2 mM ABTS〔0.1 M リン酸塩緩衝液(10.63 g のリン酸水素二ナトリウム二水和物 p.a.M6580 と5. 49 gのリン酸二水素カリウムp.a.M4873を脱イオン水中に溶かして1lにしたも の)中の0.110 g のABTS,Boehringer Mannheim No.102946〕を30℃で10分間予 熱する。これにガラス試験管中の10.6 mM H2O2溶液(1.0 g の して25mlにしたもの)と0.2 mlの試料または標準物質(標準物質=5.0 mgのKem- En-Tec,grade 1,No.4140Aをリン酸塩緩衝液に溶か して25mlに調整し、それを400 倍希釈したもの)を加える。反応を30℃で3分間 行う。試料の吸光度をMilli Q 脱イオン水に対して418 nmで測定し、3分間監視 する。ペルオキシダーゼ活性の最良の反映は吸光度差:ΔA=A(75 sec)−A(1 5 sec) により与えられる。吸光度差は試料では0.05〜0.1 PODU/mlに相当する0.1 5〜0.30の間にあるだろう。 VI.結果および考察 表2は、本発明の代用宿主により生産される様々な異種真菌酵素の発現レベル を要約する。全ての株が少なくとも1つの着目の遺伝子の発現に成功したことが この表から明らかである。幾つかの場合には、新規宿主株が意外にも高レベルの 酵素を与える。例えば、A.アクレータス、A.ジャポニカスおよびA.ジャポ ニカス変種アクレータスの各々の少なくとも1つの株が振盪フラスコ培養におい て驚くほど高いレベルのHLLを生産し(1lあたり約1g)、それらの種が多 量の異種タンパク質を発現できることを証明する。実際、それらの形質転換体に より生産されるHLLの生産レベルは、A.オリゼの最良の一次形質転換体と同 じ位またはそれより高いと思われる。 A.ジャポニカスもまた、A.オリゼおよびA.ニガー Bo80 に比べてキシラ ナーゼの生産のための優れた宿主であることがわかる。この酵素についての振盪 フラスコ収率は、最良のA.オリゼ形質転換体に見られるレベルの約2倍である 。 A.アクレータス A1455株もカンジダ・アンタークティカのリパーゼAの良好 な生産を示し、同じ条件下で培養した対応するA.オリゼー次形質転換体よりも 約3〜4倍優れている、g/l範囲の振盪フラスコ収率を与える。 与えられたデータからわかるように、A.ジャポニカス型種の多数の株が様々 な異種タンパク質を相当量生産することができ、従って標準的なA.ニガーおよ びA.オリゼ宿主系の代替物として有用であると確立され、またそれらの既知宿 主の使用よりも好ましい場合がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,E E,FI,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN, NO,NZ,PL,RO,RU,SD,SI,SK,T J,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 タカギ,シノブ アメリカ合衆国,カリフォルニア 95616, ディビス,#128,コウェル ブールバー ド 1880 (72)発明者 ブーミナザン,カラッパン チェッティア ー アメリカ合衆国,カリフォルニア 95616, ディビス,ハンボルト アベニュ 2233

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.プロモーターに作用可能に連結された異種タンパク質をコードする核酸配 列を含んで成る、アスペルギルス・ジャポニカス(Aspergillus japonicus)型 宿主細胞。 2.前記タンパク質が真菌タンパク質である、請求項1の宿主細胞。 3.前記プロモーターが真菌プロモーターである、請求項2の宿主細胞。 4.前記タンパク質が真菌酵素である、請求項2の宿主細胞。 5.前記酵素が、カタラーゼ、ラッカーゼ、フェノールオキシダーゼ、オキシ ダーゼ、オキシドレダクターゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、ペルオキシダーゼ 、リパーゼ、ヒドロラーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、プロテアーゼおよび他 のタンパク質分解酵素、アミノペプチダーゼ、カルボキシペプチダーゼ、フィタ ーゼ、リアーゼ、ペクチナーゼおよび他のペクチン分解酵素、アミラーゼ、グル コアミラーゼ、α−ガラクトシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、α−グルコシダ ーゼ、β−グルコシダーゼ、マンノシダーゼ、イソメラーゼ、インベルターゼ、 トランスフェラーゼ、リボヌクレアーゼ、キチナーゼ、並びにデオキシリボヌク レアーゼから成る群より選択される、請求項4の宿主細胞。 6.選択マーカーを更に含んで成る、請求項1の宿主細胞。 7.前記マーカーがargB,trpC,pyrG,amdSおよびhygBから成る群より選択さ れる、請求項6の宿主細胞。 8.前記プロモーターが、A.オリゼ(A.oryzae)のTAKAアミラーゼ、リゾ ムーコル・ミーヘイ(Rhizomucor miehei)のアスパラギン酸プロテイナーゼ、 A.ニガー(A.niger)のグルコアミラ ーゼ、A.ニガー(A.niger)の中性α−アミラーゼ、A.ニガーの(A.niger )酸安定性α−アミラーゼおよびリゾムーコル・ミーヘイ(Rhizomucor miehei )のリパーゼからのプロモーターから成る群より選択される、請求項2の宿主細 胞。 9.A.ジャポニカス(A.japonicus)、A.アクレータス(A.aculeatus) またはA.ジャポニカス変種アクレータス(A.japonicus var.aculeatus)種 のメンバーである、請求項1の宿主細胞。 10.真菌プロモーターに作用可能に連結された異種真菌酵素をコードする核酸 配列および選択マーカーを含んで成る、アスペルギルス・ジャポニカス(Asperg illus japonicus )型宿主細胞。 11.リパーゼ、キシラナーゼおよびセルラーゼから成る群より選択された真菌 酵素を含んで成る、請求項10の宿主細胞。 12.前記プロモーターが、A.オリゼ(A.oryzae)のTAKAアミラーゼ、リゾ ムーコル・ミーヘイ(Rhizomucor miehei)のアスパラギン酸プロテイナーゼ、 A.ニガー(A.niger)のグルコアミラーゼ、A.ニガー(A.niger)の中性α −アミラーゼ、A.ニガーの(A.niger)酸安定性α−アミラーゼおよびリゾム ーコル・ミーヘイ(Rhizomucor miehei)のリパーゼからのプロモーターから成 る群より選択される、請求項10の宿主細胞。 13.前記選択マーカーが、argB,trpC,pyrG,amdSおよびhygBから成る群より 選択される、請求項12の宿主細胞。 14.前記宿主細胞がA.ジャポニカス(A.japonicus)、A.アクレータス(A.aculeatus )またはA.ジャポニカス変種アクレータス(A.japonicus var.aculeatus )種のメンバーである、請求項10の宿主細胞。 15.TAKA−アミラーゼプロモーターに作用可能に連結された真菌 キシラナーゼをコードする核酸配列を含んで成り、そしてamdSまたはhygBマーカ ーを更に含んで成る、A.ジャポニカス宿主細胞である、請求項10の宿主細胞。 16.TAKA−アミラーゼプロモーターまたはAMG プロモーターに作用可能に連結 された真菌リパーゼをコードする核酸配列を含んで成り、そしてamdSマーカーを 更に含んで成る、A.ジャポニカス変種アクレータス宿主細胞である、請求項10 の宿主細胞。 17.TAKA−アミラーゼプロモーターに作用可能に連結された真菌リパーゼをコ ードする核酸配列を含んで成り、そしてamdSマーカーを更に含んで成る、A.ア クレータス宿主細胞である、請求項10の宿主細胞。 18.着目のタンパク質の生産方法であって、プロモーターに作用可能に連結さ れた異種タンパク質をコードする核酸配列を含んで成るアスペルギルス・ジャポ ニカス型宿主細胞を、該タンパク質の発現を可能にする条件下で培養し、そして 培養物から該タンパク質を回収することを含んで成る方法。 19.前記タンパク質が真菌タンパク質である、請求項18の方法。 20.前記プロモーターが真菌プロモーターである、請求項18の方法。 21.前記タンパク質が真菌酵素である、請求項20の方法。 22.前記酵素が、カタラーゼ、ラッカーゼ、フェノールオキシダーゼ、オキシ ダーゼ、オキシドレダクターゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、ペルオキシダーゼ 、リパーゼ、ヒドロラーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、プロテアーゼおよび他 のタンパク質分解酵素、アミノペプチダーゼ、カルボキシペプチダーゼ、フィタ ーゼ、リアーゼ、ペクチナーゼおよび他のペクチン分解酵素、アミラーゼ、グル コアミラーゼ、α−ガラクトシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、α −グルコシダーゼ、β−グルコシダーゼ、マンノシダーゼ、イソメラーゼ、イン ベルターゼ、トランスフェラーゼ、リボヌクレアーゼ、キチナーゼ、並びにデオ キシリボヌクレアーゼから成る群より選択される、請求項21の方法。 23.選択マーカーを更に含んで成る、請求項18の方法。 24.前記マーカーがargB,trpC,pyrG,amdSおよびhygBから成る群より選択さ れる、請求項23の方法。 25.前記プロモーターが、A.オリゼのTAKAアミラーゼ、リゾムーコル・ミー ヘイのアスパラギン酸プロテイナーゼ、A.ニガーのグルコアミラーゼ、A.ニ ガーの中性α−アミラーゼ、A.ニガーの酸安定性α−アミラーゼおよびリゾム ーコル・ミーヘイのリパーゼからのプロモーターから成る群より選択される、請 求項18の方法。 26.前記宿主細胞がA.ジャポニカス、A.アクレータスまたはA.ジャポニ カス変種アクレータス種のメンバーである、請求項18の方法。 27.プロモーターに作用可能に連結された異種タンパク質をコードする組換え 核酸配列を含んで成る、アスペルギルス・ジャポニカス型宿主細胞。 28.着目のタンパク質の生産方法であって、プロモーターに作用可能に連結さ れた異種タンパク質をコードする組換え核酸配列を含んで成るアスペルギルス・ ジャポニカス型宿主細胞を、該タンパク質の発現を可能にする条件下で培養し、 そして培養物から該タンパク質を回収することを含んで成る方法。
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