JPH0948724A - 入浴剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 袋体中に入浴剤成分を封入したタイプの入浴
剤における該袋体自体に品質成分とか効能書き等を記入
することにより、使用者に各種情報を伝えるとともに入
浴効果を高めることを目的とする。 【解決手段】 不織布で構成された多孔質の袋体１の表
面に、使用者に伝達する各種情報を印刷手段によって記
入し、該袋体１内に薬草その他の入浴剤成分を入れて封
入し、この袋体１を湯中に浸漬して使用する入浴剤を提
供する。袋体の表面に印刷するインクは耐薬品性を有
し、湯中で溶解しないインクを用いる。上記袋体１を透
明体で構成された包装袋７内に入れ、密封して製品とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は入浴剤に関し、特に
は不織布等で成る多孔質性の袋体の中に、薬草とかハー
ブ、温泉から抽出した成分及び香料等を封入しておき、
該袋体を浴槽中に浸漬して揉みだして使用するタイプの
入浴剤、即ち即ち袋体が常時湯の中に漂っている入浴剤
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】各家庭において入浴剤が広く使用されて
おり、古来から知られている菖蒲湯とか柚子湯等に代え
て、近時は特に健康志向とか薬用作用、ストレス解消の
ためのリラックス作用を主たる効能とする各種入浴剤が
豊富に市販されている。

【０００３】これらの入浴剤は、形状面からみて粉末状
とか顆粒状又は液体状のものに大別される。顆粒状の入
浴剤は湯中で炭酸ガス等を発生する発泡性を有する製品
が主流となっている。また、粉末状の入浴剤はそのまま
湯中に投入して溶解させるタイプと、不織布で成る多孔
質の袋体の中に前記薬草、ハーブ、温泉から抽出した成
分、香料及び色素等を封入しておき、該袋体ごと浴槽中
に浸漬して揉み出して使用するタイプとがある。

【０００４】上記の不織布で成る袋体中に各種成分を封
入したタイプの入浴剤は、この袋体を一個ずつ或は一定
数量をセットとして別に製作した包装容器とか包装袋中
に収納して製品としているのが通例であり、入浴剤の袋
体とは別体の包装容器とか包装袋の表面に入浴剤の原料
成分とか効能及び使用上の注意書き等が印刷されてい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の袋体中に各種成分を封入したタイプの入浴剤
では、袋体自体は該袋体を構成する不織布がそのまま用
いられているため、入浴中の使用者に品質成分とか効能
及び使用上の注意書き等を伝えることができないという
課題があった。

【０００６】即ち、各種成分を封入した袋体自体は無地
のままであり、袋体の色は不織布の材質そのものが本来
有する透明とか半透明もしくは白色が採用されていて、
この袋体自体に前記品質成分とか効能及び使用上の注意
書き等が記入されていないのが通例である。従って包装
容器とか包装袋の表面にこれらの品質成分とか効能及び
使用上の注意書き等が記入されていても、入浴中の使用
者はこれらの記入事項を確認することができないので、
心理的に入浴効果を高めることはできない。

【０００７】更に慌ただしい生活の中では、包装容器と
か包装袋の表面にこれらの品質成分とか効能及び使用上
の注意書き等が記入されていても、これを十分に読まれ
ないことが多々あった。そのため使用上の注意事項を順
守しないためのいくつかの弊害、例えば袋体の中に薬草
を配合した入浴剤においては、残り湯の中に洗濯物をつ
け置き等をした場合には、洗濯物が薬草の成分により染
色されて使用できなくなったこと等があった。

【０００８】また、近時施行された製造物責任法（ＰＬ
法）によれば、使用者に製品の注意事項を明確に伝達す
ることが要求されている。

【０００９】そこで本発明はこのような従来の袋体中に
各種成分を封入したタイプの入浴剤が有している課題を
解消して、上記袋体自体に品質成分とか効能及び使用上
の注意書き等を記入することにより、入浴中の使用者に
入浴時に各種情報を伝えてより入浴効果を高めることが
できる入浴剤を提供することを目的とするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、不織布で構成された多孔質の袋体内に薬
草、ハーブ、温泉から抽出した成分、香料等の入浴剤成
分を入れて封入し、該袋体を湯中に浸漬して揉み出して
使用する入浴剤、即ち袋体が常時湯の中に漂っている入
浴剤において、上記袋体の表面に、使用者に伝達する各
種情報を印刷手段によって記入した入浴剤を提供する。

【００１１】上記袋体の表面に印刷するインクは耐薬品
性を有し、かつ、湯中で溶解しないインクを用いる。袋
体の色は化学製品である不織布の材質により透明とか半
透明もしくは白色を採用する。

【００１２】前記各種情報は、製品名、品質表示、コマ
ーシャルメッセージ、効能書き、動物・植物等のキャラ
クタ、注意書き、製造元、企業名、企業情報、ペットマ
ーク、クイズから選択された単数もしくは複数の情報を
用いる。また、前記各種情報は、製造物責任法（ＰＬ
法）により使用者に伝達されることが要求されている製
品の注意事項を用いる。更に上記袋体を透明体で構成さ
れた包装袋内に入れ、密封して製品とする。

【００１３】かかる入浴剤によれば、表面に各種情報が
記入された袋体内に入浴剤成分を入れて封入し、この袋
体を包装袋内に入れてから該包装袋の開口部を封入して
製品となり、使用者は入浴直前に袋体を取り出してその
まま浴槽の湯内に浸漬して、揉みだすと、多孔質で成る
袋体の内部から封入された入浴剤成分が浸出して湯中に
拡散し、使用者に対して快適な使用感を与えると同時
に、使用者が袋体を手に取って表面に印刷された品質成
分とか効能書き等を読むことになり、使用者に各種情報
が伝えられて心理的にも入浴効果を高めることができ
る。よって、入浴中にゆったりとして気分で各種情報を
読むことができ、各種情報を正確に認識することができ
る。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明にかか
る入浴剤の一実施形態を説明する。図１に示す１は不織
布で構成された多孔質の袋体であり、開口部１ａを除く
周縁部１ｂが接合ライン１ｃにより接合固定されてい
る。この袋体１の色は化学製品である不織布の材質によ
って決定され、通常透明とか半透明もしくは白色が採用
される。

【００１５】この袋体１の表面には、製品名２、品質表
示３、コマーシャルメッセージ４、効能書き５及び動物
・植物等のキャラクタ６等の使用者に伝達する各種情報
が印刷等の手段によって記入されている。上記以外にも
各種情報として注意書きとか製造元、一口メモとかコラ
ム、企業名とか企業情報、ペットマークとかクイズ等を
記載してもよい。更に、製造物責任法（ＰＬ法）により
使用者に伝達されることが要求されている製品の注意事
項を記載してもよい。

【００１６】図２は透明ビニールで構成された包装袋７
を示しており、この包装袋７の開口部７ａは前記袋体１
が挿入可能な大きさとなっている。尚、包装袋７に代え
て包装容器を用いてもよい。

【００１７】上記袋体１の表面に印刷するためのインク
は、耐薬品性を有し、かつ、湯中で溶解しないものを選
択する必要がある。これによって湯中でのインクの溶解
及び薬草成分との反応が防止される。

【００１８】かかる構成によれば、予め表面に製品名２
等が印刷された袋体１内に所定量の薬草、ハーブ、温泉
から抽出した成分、香料等の入浴剤成分を入れてから開
口部１ａを封止し、この袋体１を開口部７ａから包装袋
７内に入れ、該開口部７ａを密封して製品とする。従っ
て袋体１は透明体で構成された包装袋７の上面から視認
することが出来る。尚、上記の温泉成分に加えて発泡成
分を加えても良い。

【００１９】入浴剤の使用者は、入浴直前に包装袋７内
から袋体１を取り出してそのまま浴槽の湯内に浸漬す
る。すると多孔質で成る袋体１の内部から薬草成分とか
ハーブ、温泉から抽出した成分及び香料等が浸出して湯
中に拡散し、使用者に対して薬効作用を与えるとともに
実際の温泉に浸っているような快適な気分を与える。

【００２０】この時に袋体１はそのまま湯中で浮遊して
いるか水面に漂っているため、当然使用者は袋体１を手
に取って表面に印刷された品質成分とか効能及び使用上
の注意書き等の各種情報を読むこととなり、入浴中の使
用者に各種情報が伝えられて心理的にも入浴効果を高め
ることができる。

【００２１】印刷内容として、上記品質成分とか効能及
び使用上の注意書き等以外にも企業名とか企業情報、ペ
ットマーク、クイズ等を記入することが可能であるか
ら、使用者に対して企業のキャラクターを浸透させると
いう効果がある。

【００２２】使用後の袋体１は廃棄してもよいが、不織
布中に残存するハーブとか薬草は酵素の作用によって観
用植物の肥料となるので、廃棄物の有効利用をはかるこ
とができる。

【００２３】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる入浴剤によれば、使用者が入浴直前に袋体をそのま
ま浴槽の湯内に浸漬して揉みだすことにより、該袋体の
内部から入浴剤成分が浸出して湯中に拡散し、快適な使
用感を与えるとともに使用者が袋体を手に取って表面に
印刷された品質成分とか効能及び使用上の注意書き等を
読むことによって各種情報が伝えられて心理的な入浴効
果を高めることができる。

【００２４】特に従来のように包装容器とか包装袋の表
面に品質成分とか効能書きが記入されていて、入浴剤が
封入された袋体は無地の不織布をそのまま使用した入浴
剤に比較して該袋体自体の利用効果が高められ、印刷内
容として品質成分とか効能及び使用上の注意書き等以外
に企業情報、或は製造物責任法（ＰＬ法）により使用者
に伝達されることが要求されている製品の注意事項その
他を記入することによって使用者に対して企業或は製品
の各種情報を伝えて浸透させるという効果をも有する入
浴剤が提供される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明で採用した袋体の一実施形態を示す外観
図。

【図２】本実施形態で採用した包装袋の一例を示す外観
図。

【符号の説明】

１…袋体 １ａ…開口部 １ｂ…周縁部 １ｃ…接合ライン ２…製品名 ３…品質表示 ４…コマーシャルメッセージ ５…効能書き ６…キャラクタ ７…包装袋 ７ａ…開口部

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 不織布で構成された多孔質の袋体内に薬
   草、ハーブ、温泉から抽出した成分、香料等の入浴剤成
   分を入れて封入し、該袋体を湯中に浸漬して揉み出して
   使用する入浴剤、即ち袋体が常時湯の中に漂っている入
   浴剤において、上記袋体の表面に、使用者に伝達する各
   種情報を印刷手段によって記入したことを特徴とする入
   浴剤。
2. 【請求項２】 前記袋体の表面に印刷するインクは耐薬
   品性を有し、かつ、湯中で溶解しないインクである請求
   項１記載の入浴剤。
3. 【請求項３】 前記袋体の色は化学製品である不織布の
   材質により透明とか半透明もしくは白色を採用した請求
   項１又は２記載の入浴剤。
4. 【請求項４】 前記各種情報は、製品名、品質表示、コ
   マーシャルメッセージ、効能書き、動物・植物等のキャ
   ラクタ、注意書き、製造元、企業名、企業情報、ペット
   マーク、クイズから選択された単数もしくは複数の情報
   である請求項１，２又は３記載の入浴剤。
5. 【請求項５】 前記各種情報は、製造物責任法（ＰＬ
   法）により使用者に伝達されることが要求されている製
   品の注意事項である請求項１，２又は３記載の入浴剤。
6. 【請求項６】 前記袋体を透明体で構成された包装袋内
   に入れて密封した請求項１，２，３，４又は５記載の入
   浴剤。