JPH0947986A - ロボットハンド及び位置姿勢補正ロボット並びに自動教示ロボット - Google Patents

ロボットハンド及び位置姿勢補正ロボット並びに自動教示ロボット

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JPH0947986A
JPH0947986A JP20331595A JP20331595A JPH0947986A JP H0947986 A JPH0947986 A JP H0947986A JP 20331595 A JP20331595 A JP 20331595A JP 20331595 A JP20331595 A JP 20331595A JP H0947986 A JPH0947986 A JP H0947986A
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JP
Japan
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work
robot
robot hand
teaching
distance
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Application number
JP20331595A
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English (en)
Inventor
Takao Kumada
隆夫 熊田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、簡単な構成でワークの位置・姿勢を
認識して自動的にロボットハンドの把持位置・姿勢を補
正する。 【解決手段】ロボットハンド3の各爪5、6の内面に複
数の距離センサ20を配置し、これら距離センサ20か
ら出力される距離情報に基づいてロボットハンド3の位
置及び姿勢を補正し、ロボットハンド3によりワーク8
を把持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークを把持する
ロボットハンド及びこのロボットハンドのワークに対す
る位置・姿勢の補正を行う位置姿勢補正ロボット並びに
ワークに対する作業の教示を行う自動教示ロボットに関
する。
【0002】
【従来の技術】図10はロボットの構成図である。取付
け台1には、多関節のロボットアーム2が動作自在に設
けられている。このロボットアーム2の先端部には、ロ
ボットハンド3が動作自在に連結され、かつCCDカメ
ラ4が取り付けられている。このうちロボットハンド3
は、各爪5、6を把持動作自在に設けられている。
【0003】又、CCDカメラ4の撮像により得られた
画像信号は、画像処理装置7に送られ、ここでワーク8
の位置・姿勢が認識されている。このような構成であれ
ば、ロボットに対するワーク8の把持等の作業に対する
教示が行われ、この教示に従ってロボットが動作する。
【0004】すなわち、ロボットアーム2の動作により
ロボットハンド3がワーク8の上方に配置され、この状
態にCCDカメラ4はワーク8を撮像してその画像信号
を出力する。
【0005】画像処理装置7は、CCDカメラ4からの
画像信号を取り込み、この画像信号からワーク8の位置
・姿勢を認識し、かつこの認識結果に基づいてワーク8
を把持するためにロボットハンド3の把持位置・姿勢を
補正する。
【0006】この把持位置・姿勢の補正の後、ロボット
アーム2を動作させるとともにロボットハンド3を把持
動作させてワーク8を把持し、このワーク8を例えば所
定位置に搬送する。
【0007】一方、図11は他のロボットの構成図であ
る。このロボットは、複数のワーク台(装置)、例えば
3台のワーク台10〜12にそれぞれ載っている各ワー
ク8に対して作業を行うものである。
【0008】これらワーク台10〜12の上方には、移
動レール13が配設され、この移動レール13に移動支
持部14を介してロボットアーム15が設けられてい
る。そして、このロボットアーム15の先端部には、ロ
ボットハンド16が動作自在に連結されている。
【0009】このような構成であれば、複数のワーク8
に対する各一点一点の把持ポイントの教示が行われ、こ
の教示に従ってロボットが動作する。すなわち、ロボッ
トアーム15の動作によりロボットハンド16が、先ず
ワーク台10上の所定のワーク8の上方に配置され、続
いてこのワーク8に対して把持を行い、所定位置に搬送
する。
【0010】この後、ロボットは、同じワーク台10上
の次のワーク8に対する把持、搬送の作業を行い、以
下、他のワーク台11、12に載せられている各ワーク
8に対する把持、搬送の作業を行う。
【0011】ところで、上記ワーク8を把持する各ロボ
ットでは、ワーク8に対する把持等の繰り返し作業によ
り、なんらかの影響でワーク8の位置・姿勢が変化する
ことがある。
【0012】このようにワーク8の位置・姿勢が変化し
た場合、ワーク8を正確に把持するためにロボットに対
して各ワーク8の一点一点に対する再教示が必要とな
る。そこで、CCDカメラ4によりワーク8の画像を取
り込んでワーク8の位置・姿勢を認識し、これをロボッ
トアーム2及びロボットハンドの位置・姿勢にフィード
バックすることで、ワーク8を把持できるシステムに構
築している。
【0013】しかしながら、このようなロボットでは、
ロボットアーム2の取付け台1とワーク8を載せている
ワーク台(作業台)との位置関係が不変な場合、例えば
ワーク台をメンテナンスするために移動したりすると、
このワーク台を再び元の位置に高精度に戻せるとは限ら
ない。
【0014】このため、ワーク台に載っている各ワーク
8に対する全ての把持ポイントをロボットに対して再教
示しなければならず、この再教示に非常に手間がかか
り、そのうえ生産ラインにおいては生産効率が低下す
る。
【0015】又、CCDカメラ4及び画像処理装置7を
用いてワーク8の位置・姿勢を認識するように構築して
も、ロボットのシステムとして大型となり、かつ高コス
トとなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上のように把持ポイ
ントが変わった場合には、ロボットに対して把持ポイン
トを再教示するのに非常に手間がかかり、又、ワーク8
の位置・姿勢を認識するように構築しても、ロボットの
システムとして大型化、高コストとなる。
【0017】そこで本発明は、簡単な構成で位置・姿勢
に対する補正ができるロボットハンドを提供することを
目的とする。又、本発明は、簡単な構成でワークの位置
・姿勢を認識して自動的にロボットハンドの把持位置・
姿勢を補正できる位置姿勢補正ロボットを提供すること
を目的とする。又、本発明は、ワークの位置ずれを認識
して自動的に再教示ができる自動教示ロボットを提供す
ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、少な
くとも互いに対向配置された各爪の内面に、少なくとも
1つの距離センサを設けて上記目的を達成しようとする
ロボットハンドある。請求項2によれば、少なくとも互
いに対向配置された各爪の内面に、少なくとも1対の投
受光センサを設けて上記目的を達成しようとするロボッ
トハンドある。
【0019】請求項3によれば、ワークを把持するとき
のロボットハンドの位置・姿勢を補正する位置姿勢補正
ロボットにおいて、少なくともロボットハンドにおける
各爪の内面に設けられた少なくとも1つの距離センサ
と、この距離センサから出力されるワークに対する距離
情報を読み込んでロボットハンドの位置及び姿勢を補正
する位置姿勢補正手段と、を備えて上記目的を達成しよ
うとする位置姿勢補正ロボットである。
【0020】請求項4によれば、ロボットハンドにおけ
る各爪の内面に複数の距離センサを縦横に配置した位置
姿勢補正ロボットである。請求項5によれば、位置姿勢
補正手段は、距離センサからの距離情報からワークに対
する爪の深度、爪の内面とワーク面とが平行であるか否
か、及びロボットハンドの中心とワークの中心とが一致
しているか否かを認識する機能を有する位置姿勢補正ロ
ボットである。
【0021】請求項6によれば、位置姿勢補正手段は、
爪の深度又はロボットハンドの中心とワークの中心とが
一致しているか否かの認識結果に基づいてロボットハン
ドの位置補正を行い、かつ爪の内面とワークの面とが平
行であるか否かの認識結果に基づいてロボットハンドの
姿勢補正を行う機能を有する位置姿勢補正ロボットであ
る。
【0022】請求項7によれば、ワーク台上に載置され
たワークに対する作業をロボットに教示して作業を実行
する自動教示ロボットにおいて、ロボットハンドにおけ
る少なくとも互いに対向配置された各爪の内面に設けら
れた少なくとも1対の投受光センサと、ワーク台に設け
られた少なくとも2本の基準ポールと、ロボットを動作
させてロボットハンドの各爪の間に各基準ポールを通過
させ、このときの投受光センサから出力される受光信号
に基づいて各基準ポールの位置を認識する位置認識手段
と、この位置認識手段により認識された各基準ポールが
位置ずれていれば、この位置ずれに基づいてワークに対
する作業をロボットに再教示する再教示手段と、を備え
て上記目的を達成しようとする自動教示ロボットであ
る。
【0023】請求項8によれば、ロボットハンドにおけ
る各爪の内面に複数対の投受光センサを直線的に配列し
た自動教示ロボットである。請求項9によれば、位置認
識手段は、ロボットハンドを基準ポールに対して互いに
直交する2方向に移動して各爪の間に各基準ポールを通
過させ、各基準ポールの平面及び高さ位置を認識する機
能を有する自動教示ロボットである。
【0024】請求項10によれば、ワーク台上に載置さ
れたワークに対する作業をロボットに教示して作業を実
行する自動教示ロボットにおいて、ロボットハンドにお
ける少なくとも互いに対向配置された各爪の内面に設け
られた少なくとも1つの距離センサと、ワーク台に設け
られた少なくとも2本の基準ポールと、ロボットを動作
させてロボットハンドの各爪の間に各基準ポールを通過
させ、このときの距離センサから出力される距離情報に
基づいて各基準ポールの位置を認識する位置認識手段
と、この位置認識手段により認識された各基準ポールの
位置に基づいてワークに対する作業をロボットに再教示
する再教示手段と、を備えて上記目的を達成しようとす
る自動教示ロボットである。
【0025】上記請求項1によれば、ロボットハンドに
おける各爪の内面に少なくとも1つの距離センサを設
け、この距離センサによって検出されるワークとの距離
情報に基づいてロボットハンドの位置・姿勢に対する補
正が簡単な構成で行える。
【0026】上記請求項2によれば、ロボットハンドに
おける各爪の内面に少なくとも1つの投受光センサを設
け、この投受光センサから出力される受光信号に基づい
てロボットハンドの位置・姿勢に対する補正が簡単な構
成で行える。
【0027】上記請求項3によれば、ロボットハンドに
よりワークを把持する場合、ロボットハンドの各爪の内
面に設けられた距離センサにより、例えば各爪の内面と
ワークとの距離情報を検出する。そして、位置姿勢補正
手段では、この距離センサから出力されるワークに対す
る距離情報を読み込み、この距離情報に基づいてロボッ
トハンドの位置及び姿勢を補正する。この位置及び姿勢
の補正の後、ロボットハンドによりワークが把持され
る。このように簡単な構成でワークの位置・姿勢を認識
して自動的にロボットハンドの把持位置・姿勢を補正が
できる。
【0028】上記請求項4によれば、ロボットハンドに
よりワークを把持する場合、ロボットハンドの各爪の内
面に縦横に複数の距離センサを設ければ、これら距離セ
ンサの距離情報に基づいてワークに対する爪の深度や爪
の内面とワーク面とが平行であるか否か、及びロボット
ハンドの中心とワークの中心とが一致しているかを認識
できるものとなる。
【0029】上記請求項5によれば、ロボットハンドに
よりワークを把持する場合、ロボットハンドの各爪の内
面に設けられた複数の距離センサにより、例えば各爪の
内面とワークとの複数の距離情報を検出する。そして、
位置姿勢補正手段では、これら距離センサから出力され
るワークに対する各距離情報を読み込み、この距離情報
に基づいて距離センサからの距離情報からワークに対す
る爪の深度、爪の内面とワーク面とが平行であるか否
か、及びロボットハンドの中心とワークの中心とが一致
しているか否かを認識する。
【0030】上記請求項6によれば、ロボットハンドに
よりワークを把持する場合、ロボットハンドの各爪の内
面に設けられた複数の距離センサにより検出された複数
の距離情報に基づいて距離センサからの距離情報からワ
ークに対する爪の深度、爪の内面とワーク面とが平行で
あるか否か、及びロボットハンドの中心とワークの中心
とが一致しているか否かを認識すると、ワークに対する
爪の深度及びロボットハンドの中心とワークの中心とが
一致しているか否かを認識結果に基づいてロボットハン
ドの位置補正を行い、かつ爪の内面とワークの面とが平
行であるか否かの認識結果に基づいてロボットハンドの
姿勢補正を行う。この位置及び姿勢の補正の後、ロボッ
トハンドによりワークが把持される。このように簡単な
構成でワークの位置・姿勢を認識して自動的にロボット
ハンドの把持位置・姿勢を補正ができる。
【0031】上記請求項7によれば、ワークに対する作
業をロボットに教示して作業を実行する場合、ワークの
位置ずれの補正は、ワーク台に設けられた基準ポールに
対してロボットハンドを移動させ、このロボットハンド
の各爪の間に基準ポールを通過させる。そうするとロボ
ットハンドの各爪の内面に設けられた投受光センサから
出力される受光信号に基づいて位置認識手段によって各
基準ポールの位置が認識され、この認識された各基準ポ
ールが位置ずれていれば、再教示手段により位置ずれに
基づいてロボットに対する作業の再教示が行われる。そ
して、この再教示された作業に従ってロボットの作業が
実行される。このようにワークの位置ずれを認識して自
動的に再教示ができる。
【0032】上記請求項8によれば、ロボットハンドに
おける各爪の内面に複数対の投受光センサを直線的に配
列することにより、これら投受光センサの各受光信号に
基づいて各基準ポールの平面及び高さ位置が認識できる
ものとなる。
【0033】上記請求項9によれば、ワークに対する作
業をロボットに教示して作業を実行する場合、ワークの
位置ずれの補正は、ワーク台に設けられた基準ポールに
対してロボットハンドを基準ポールに対して互いに直交
する2方向に移動させ、このロボットハンドの各爪の間
に基準ポールを通過させる。そうするとロボットハンド
に設けられた複数対の投受光センサから出力される各受
光信号に基づいて位置認識手段によって各基準ポールの
平面及び高さ位置が認識され、この認識結果から各基準
ポールが位置ずれていれば、再教示手段により位置ずれ
に基づいてロボットに対する作業の再教示が行われる。
そして、この再教示された作業に従ってロボットの作業
が実行される。このようにワークの位置ずれを認識して
自動的に再教示ができる。
【0034】上記請求項10によれば、ワークに対する
作業をロボットに教示して作業を実行する場合、ワーク
の位置ずれの補正は、ワーク台に設けられた基準ポール
に対してロボットハンドを移動させ、このロボットハン
ドの各爪の間に基準ポールを通過させる。そうするとロ
ボットハンドの各爪の内面に設けられた距離センサから
出力される距離情報に基づいて位置認識手段によって各
基準ポールの位置が認識され、この認識された各基準ポ
ールが位置ずれしていれば、再教示手段により位置ずれ
に基づいてロボットに対する作業の再教示が行われる。
そして、この再教示された作業に従ってロボットの作業
が実行される。このようにワークの位置ずれを認識して
自動的に再教示ができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
(1) 以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参
照して説明する。なお、図10と同一部分には同一符号
を付してその詳しい説明は省略する。図1は本発明の請
求項3〜6に対応する位置姿勢補正ロボットの構成図で
ある。
【0036】ロボットハンド3の各爪5、6の各内面に
は、少なくとも1つの距離センサ20、ここでは複数の
距離センサ20が配置されている。これら距離センサ2
0は、各爪5、6の各把持面に対して垂直方向の距離を
測定する機能を有している。
【0037】図2はロボットハンド3における複数の距
離センサ20の配置図である。これら距離センサ20
は、各爪5、6の各内面においてそれぞれ複数づつ縦横
に配列され、かつ各爪5、6において内設されている。
【0038】又、これら距離センサ20は、各爪5、6
にそれぞれ配列された各距離センサ20同士が互いに対
向しないようにずれて配置されている。一方、制御系に
ついて説明すると、主制御部21に対して入力部22及
び距離メモリ23が接続され、かつ主制御部21から発
せられる指令により教示部24及びロボット駆動部25
が作動するものとなっている。
【0039】このうち距離メモリ23には、入力部22
を通して各距離センサ20により測定された各距離情報
が記憶されるものとなっている。教示部24は、教示さ
れたワーク8に対する把持ポイントやその把持作業を記
憶し、かつワーク8に対する把持等の作業を実行する場
合に教示内容を読み出してロボット駆動部25に送る機
能を有している。
【0040】ロボット駆動部25は、教示部24から送
られてくる教示内容に従ってロボットアーム2及びロボ
ットハンド3を駆動する機能を有している。又、制御系
は、主制御部21から発せられる指令により作動する位
置姿勢補正手段26が備えられている。
【0041】この位置姿勢補正手段26は、深度演算部
27、平行配置部28、中心判定部29、位置補正部3
0及び姿勢補正部31の各機能を有している。深度演算
部27は、距離メモリ23に記憶された各距離情報に基
づき、各距離センサ20のうちワーク8までの距離を測
定している距離センサ20と、対向する爪5又は6の内
面までの距離を測定している距離センサとの境界を判定
し、この境界位置からワーク8に対するロボットハンド
3の高さつまり深度を認識する機能を有している。
【0042】平行配置部28は、距離メモリ23に記憶
された各距離情報に基づき、各距離センサ20のうちワ
ーク8までの距離を測定している各距離センサ20の各
距離が等しいか否かを判定し、各爪5、6の各内面がワ
ーク8の面に対して平行に配置されているかを認識する
機能を有している。
【0043】中心判定部29は、距離メモリ23に記憶
された各距離情報に基づき、一方の爪5に配置された各
距離センサ20によるワーク8の面までの測定距離と、
他方の爪6に配置された各距離センサ20によるワーク
8の面までの測定距離とが等しいか否かを判定し、ロボ
ットハンド3の中心がワーク8の中心に一致しているか
を認識する機能を有している。
【0044】位置補正部30は、深度演算部27により
認識されたワーク8に対するロボットハンド3の深度、
又は中心判定部29により認識されたロボットハンド3
の中心とワーク8の中心との一致の結果に基づいて、ロ
ボットハンド3の中心とワーク8の中心とを一致させる
ロボットハンド3の位置補正指令をロボット駆動部25
にフィードバックする機能を有している。
【0045】姿勢補正部31は、平行配置部28により
認識された各爪5、6の内面とワーク8の面との平行で
あるか否かの認識結果に基づいて、各爪5、6の内面と
ワーク8の面とを平行にするロボットハンド3の姿勢補
正指令をロボット駆動部25にフィードバックする機能
を有している。
【0046】主制御部21は、図3に示す把持位置・姿
勢の自動補正アルゴリズムに従って指令を発し、入力部
22、距離メモリ23、教示部24、ロボット駆動部2
5及び位置姿勢補正手段26を動作制御する機能を有し
ている。
【0047】次に上記の如く構成された位置姿勢補正ロ
ボットの動作について説明する。ロボットアーム2及び
ロボットハンド3を動作させてワーク8に対する把持等
の作業を行う場合、ステップ#1において、教示部24
は、教示されたワーク8に対する把持ポイントやその把
持作業等の教示内容を読み出し、この教示内容をロボッ
ト駆動部25に送る。
【0048】ロボット駆動部25は、教示部24から送
られてくる教示内容に従ってロボットアーム2及びロボ
ットハンド3を駆動する。これにより、ロボットハンド
3は、教示内容の目標位置及び姿勢に従ってワーク8の
上方、すなわち図2(a)(b)に示すようにワーク8を各爪
5、6の内側に存在する目標位置及び姿勢になるように
動作する。
【0049】次に各爪5、6内面に配置された各距離セ
ンサ20は、ステップ#2において、それぞれワーク8
の面との距離、又は対向する爪5又は6の内面までの距
離を測定し、その距離情報を出力する。これら距離セン
サ20から出力される各距離情報は、入力部22を通し
て距離メモリ23に記憶される。
【0050】このように各距離センサ20の各距離情報
が読み込まれると、ステップ#3に移り、ここで深度演
算部27は、距離メモリ23に記憶された各距離情報を
読み出し、これら距離情報に基づいて各距離センサ20
のうちワーク8までの距離を測定している距離センサ2
0と、対向する爪5又は6の内面までの距離を測定して
いる距離センサとの境界を判定し、この境界位置からワ
ーク8に対するロボットハンド3の深度を認識する。
【0051】続いてステップ#4において、平行配置部
28は、距離メモリ23に記憶された各距離情報を読み
出し、これら距離情報に基づいて各距離センサ20のう
ちワーク8までの距離を測定している各距離センサ20
の各距離が等しいか否かを判定し、各爪5、6の各内面
がワーク8の面に対して平行に配置されているかを認識
する。
【0052】さらにステップ#5において、中心判定部
29は、距離メモリ23に記憶された各距離情報を読み
出し、これら距離情報に基づいて一方の爪5に配置され
た各距離センサ20によるワーク8の面までの測定距離
と、他方の爪6に配置された各距離センサ20によるワ
ーク8の面までの測定距離とが等しいか否かを判定し、
ロボットハンド3の中心がワーク8の中心に一致してい
るかを認識する。
【0053】このような認識の結果、ワーク8に対する
ロボットハンド3の深度が許容範囲内にあり、各爪5、
6の内面とワーク8の面とが平行に配置され、かつロボ
ットハンド3の中心とワーク8の中心とが一致していれ
ば、ステップ#6に移り、ロボットハンド3に対する位
置・姿勢の補正を行わず、ロボットハンド3はワーク8
を把持する。
【0054】ところが、ワーク8に対するロボットハン
ド3の深度、又はロボットハンド3の中心とワーク8の
中心とが一致していなければ、ステップ#7に移り、こ
こで位置補正部30は、ワーク8に対するロボットハン
ド3の深度を許容範囲内になるようにロボットハンド3
の位置補正指令をロボット駆動部25にフィードバッ
ク、又はロボットハンド3の中心とワーク8の中心とを
一致させるロボットハンド3の位置補正指令をロボット
駆動部25にフィードバックする。
【0055】又、各爪5、6の内面とワーク8の面とが
平行でなければ、ステップ#8に移り、ここで姿勢補正
部31は、各爪5、6の内面とワーク8の面とを平行に
するロボットハンド3の姿勢補正指令をロボット駆動部
25にフィードバックする。
【0056】このような位置・姿勢の補正の後、ワーク
8に対するロボットハンド3の深度が許容範囲内とな
り、各爪5、6の内面とワーク8の面とが平行に配置さ
れ、かつロボットハンド3の中心とワーク8の中心とが
一致すれば、ステップ#6に移り、ロボットハンド3は
ワーク8を把持する。
【0057】このように上記第1の実施の形態において
は、ロボットハンド3の各爪5、6の内面に複数の距離
センサ20を配置し、これら距離センサ20から出力さ
れる距離情報基づいてロボットハンド3の位置及び姿勢
を補正し、ロボットハンド3によりワーク8を把持する
ようにしたので、簡単な構成でワーク8の位置・姿勢を
認識して自動的にロボットハンド3の把持位置・姿勢を
補正できる。
【0058】そのうえ、ワーク8に対する深度、爪5、
6の内面とワーク8面とが平行であるか否か、ロボット
ハンド3の中心とワーク8の中心とが一致しているか否
かを認識するので、正確にワーク8を把持できる位置に
ロボットハンド3の位置・姿勢を自動的にかつ高精度に
補正できる。
【0059】又、画像処理装置を備える必要がないの
で、システム的にも小型化を図ることができ、低コスト
を実現できる。さらに、ワーク8とロボットとの位置関
係にずれが生じた場合でも、ワーク8がロボットハンド
3の各爪5、6内に入る程度の誤差であれば、再教示の
必要はない。
【0060】最初に教示を行う場合、高精度に教示する
必要はなく、ロボット側で自動的に補正できる。なお、
上記第1の実施の形態は、次の通り変形してもよい。
【0061】例えば、距離センサ20は、図4に示すよ
うに各爪5、6の内面に限らず、各爪5、6の上面に複
数配置してもよい。このように複数の距離センサ20を
配置すれば、各爪5、6の上面に配置された各距離セン
サ20の各距離情報からワーク8の高さ情報を付加する
ことができる。又、これら距離センサ20の各距離情報
からワーク8の三次元情報を得ることができ、特に球体
に対する三次元情報を得ることができる。
【0062】又、距離センサ20は、ロボットハンド3
以外の自由度のあるロボットアーム2の部分に取り付け
ても同様の効果を奏することができる。 (2) 次に本発明の第2の実施の形態について説明する。
なお、図11と同一部分には同一符号を付してその詳し
い説明は省略する。
【0063】図5は本発明の請求項7〜9に対応する自
動教示ロボットの構成図である。ロボットハンド16の
各爪40、41の内面には、少なくとも一対の投受光セ
ンサ42が設けられている。
【0064】図6(a)(b)はかかるロボットハンド16に
おける各投受光センサ42の配置図である。すなわち、
ロボットハンド16の各爪40、41の内面には、5対
の投受光センサ42が、各爪40、41の元から先端に
向かって直線的に1列に配列されている。
【0065】これら投受光センサ42は、それぞれ発光
素子43と受光素子44とを対向配置したもので、一方
の爪40に5つの発光素子43を1列に配列し、他方の
爪41に5つの発光素子44を1列に配列している。
【0066】各ワーク台10〜12には、その両端部に
各基準ポール45が立設されている。すなわち、各ワー
ク台10〜12には、それぞれ2本の基準ポール45が
立設されている。
【0067】一方、制御系について説明すると、主制御
部46に対して入力部47及び受光メモリ48が接続さ
れ、かつ主制御部46から発せられる指令により教示部
49及びロボット駆動部50が作動するものとなってい
る。
【0068】このうち受光メモリ48には、入力部47
を通して各投受光センサ42から出力される各受光信号
が記憶されるものとなっている。教示部49は、教示さ
れたワーク8に対する把持ポイントやその把持作業を記
憶し、かつワーク8に対する把持等の作業を実行する場
合に教示内容を読み出してロボット駆動部50に送る機
能を有している。
【0069】このロボット駆動部50は、教示部49か
ら送られてくる教示内容に従って移動支持部14、ロボ
ットアーム15及びロボットハンド16を駆動する機能
を有している。
【0070】又、制御系は、主制御部46から発せられ
る指令により位置認識部51及び再教示部52が作動す
るものとなっている。このうち位置認識部51は、ロボ
ットハンド16を各基準ポール45に対して互いに直交
する2方向、つまりx軸方向及びy軸方向に移動して各
爪40、41の間に各基準ポール45を通過させ、これ
ら基準ポール45の平面及び高さ位置,つまりxyz座
標を認識する機能を有している。
【0071】なお、この位置認識部51には、各基準ポ
ール45の位置情報、例えばワーク台10において2本
の基準ポール45間の距離、ワーク台10上における位
置座標が記憶されている。
【0072】再教示部52は、位置認識部51により認
識された各基準ポール45のxyz座標に基づいて教示
部49に記憶されているワーク8に対する作業の教示内
容を再教示する機能を有している。
【0073】主制御部46は、図7に示す位置ずれの自
動補正アルゴリズムに従って指令を発し、入力部47、
受光メモリ48、教示部49、ロボット駆動部50、位
置認識部51及び再教示部52を動作制御する機能を有
している。
【0074】次に上記の如く構成された自動教示ロボッ
トの動作について説明する。ロボットアーム15及びロ
ボットハンド16を動作させてワーク8に対する把持等
の作業を行う場合、教示部49には、ステップ#10に
おいて各ワーク台(装置)10〜12上の各ワーク8の
相対位置が入力され、次のステップ#11において各ワ
ーク台10〜12の位置・向きが教示される。
【0075】続いて教示部49は、ステップ#12にお
いて、各ワーク8の各ワーク台10〜12上における相
対位置及び各ワーク台10〜12の位置・向きに基づい
て各ワーク8の相対位置を計算して求める。
【0076】次に教示部49は、ステップ#13におい
て、各ワーク台10〜12上の各ワーク8の相対位置が
所定の位置からずれているかを判断し、各ワーク8に位
置ずれがなければ、ステップ#14に移ってロボット駆
動部50に対し、教示されたワーク8に対する把持ポイ
ントやその把持作業等の教示内容を送る。
【0077】このロボット駆動部25は、教示部24か
ら送られてくる教示内容に従ってロボットアーム15及
びロボットハンド16を駆動する。これにより、ロボッ
トハンド3は、教示内容の目標位置及び姿勢に従ってワ
ーク8の上方に移動し、続いて各爪5、6によりワーク
8を把持動作する。
【0078】これ以降、ロボットは、同じワーク台10
上の次のワーク8に対する把持、搬送の作業を行い、以
下、他のワーク台11、12に載せられている各ワーク
8に対する把持、搬送の作業を繰り返し行う。
【0079】ところで、このような各ワーク8に対する
把持等の繰り返し作業により、なんらかの影響、例えば
各ワーク台10〜12のメンテナンス等による移動によ
り各ワーク8の位置・姿勢が変化することがある。
【0080】このようにワーク8の位置・姿勢が変化す
ると、ステップ#13からステップ#15に移って各ワ
ーク台10〜12の位置・向きの再教示が行われる。す
なわち、位置認識部51は、ロボットハンド16を各基
準ポール45に対してx軸及びy軸方向にそれぞれ移動
して各爪40、41の間に各基準ポール45を通過させ
る移動指令をロボット駆動部50に送出する。
【0081】このロボット駆動部50は、かかる移動指
令に従ってロボットアーム15及びロボットハンド16
を移動動作し、ロボットハンド16の各爪40、41の
間に各基準ポール45を通過させる。
【0082】例えば、ワーク台10の一方の基準ポール
45に対し、図8に示すようにロボットハンド16をy
軸方向に移動させ、各爪40、41の間に各基準ポール
45を通過させる。
【0083】このとき、各投受光センサ42間に基準ポ
ール45が通過すると、その受光素子44がオン状態か
らオフ状態になる。なお、これら受光素子44のオン状
態からオフ状態となる受光信号は、受光メモリ48に記
憶される。
【0084】位置認識部51は、この受光素子44のオ
ン状態からオフ状態に切り替わるときのロボットの位置
・姿勢状態をエンコーダ等により検知し、各爪40、4
1内の各発光素子43が発光する光の平面内に基準ポー
ル45が存在することが認識、すなわち基準ポール45
のx座標を認識する。
【0085】次に上記一方の基準ポール45に対し、図
8に示すようにロボットハンド16を90度回転させて
x軸方向に移動させ、各爪40、41の間に各基準ポー
ル45を通過させる。
【0086】このとき、上記同様に各投受光センサ42
間に基準ポール45が通過すると、その受光素子44が
オン状態からオフ状態になるので、位置認識部51は、
この受光素子44のオン状態からオフ状態に切り替わる
ときのロボットの位置・姿勢状態をエンコーダ等により
検知し、各爪40、41内の各発光素子43が発光する
光の平面内に基準ポール45が存在し、y座標を認識す
る。
【0087】このように位置認識部51は、基準ポール
45のx座標、y座標をそれぞれ認識することで、基準
ポール45のxy座標を認識する。次に位置認識部51
は、全ての投受光センサ42の各受光信号からオフ状態
に切り替わった投受光センサ42と切り替わらない投受
光センサ42との境界を判断し、この境界位置を基準ポ
ール45の高さ、つまりz座標を認識する。
【0088】このように位置認識部51は、2本の基準
ポール45のxyz座標を認識することになり、例えば
ワーク台10において2本の基準ポール45間の距離、
ワーク台10上における位置座標を認識しているので、
ワーク台10の位置・姿勢を認識し、さらにワーク台1
0に対する各ワーク8の相対位置座標が既知であること
からワーク台10上の全てのワーク8の位置座標を認識
する。
【0089】これにより位置認識部51は、各ワーク台
10〜12上の各ワーク8の位置ずれ前の座標を認識し
ているので、今回認識した各ワーク8の座標から位置ず
れ量を認識する。
【0090】次に再教示部52は、ステップ#16にお
いて、位置認識部51により認識された各ワーク8の位
置ずれ量に基づいて教示部49に記憶されている各ワー
ク8に対する作業の教示内容を再教示する。
【0091】この再教示の後、教示部49は、ステップ
#14に移ってロボット駆動部50に対し、再教示され
たワーク8に対する把持ポイントやその把持作業等の教
示内容を送る。
【0092】これにより、ロボットは、ワーク台10上
の各ワーク8に対する把持、搬送の作業を行い、以下、
他のワーク台11、12に載せられている各ワーク8に
対する把持、搬送の作業を繰り返し行う。
【0093】このように上記第2の実施の形態において
は、各ワーク台10〜12に設けられた各基準ポール4
5に対してロボットハンド16の各爪40、41を通過
させ、このときの各投受光センサ42から出力される各
受光信号に基づいて各基準ポール45のxyz座標を認
識し、各ワーク8に位置ずれがあれば、ロボットに対す
る作業の再教示を行うので、各ワーク8に対する把持等
の繰り返し作業により、なんらかの影響、例えば各ワー
ク台10〜12のメンテナンス等による移動により各ワ
ーク8の位置・姿勢が変化しても、各ワーク台10〜1
2の位置・向きを再教示するだけで、各ワーク8の位置
ずれに基づいて自動的に再教示ができる。
【0094】従って、各ワーク8の把持ポイントを一点
一点再教示しなくてもよく、段取り時間を削減できる。
そのうえ、微小な位置ずれを起こした場合でも、自動で
ワーク台10〜12だけの教示を行なうことで、人間が
行う再教示の手間を省き、段取り時間を短縮できる。
【0095】なお、上記第2の実施の形態は、次の通り
変形してもよい。例えば、ワーク台10〜12のずれが
180度回転していた場合、これらワーク台10〜12
上の基準ポール45を3本にすれば対応できる。
【0096】又、基準ポール45が高さ方向にずれるこ
とがなければ、投受光センサ42を一対のみ各爪40、
41間に設けるだけでもよい。又、投受光センサ42
は、ロボットハンド3以外の自由度のあるロボットアー
ム2の部分に取り付けても同様の効果を奏することがで
きる。 (3) 次に本発明の第3の実施の形態について説明する。
なお、図5と同一部分には同一符号を付してその詳しい
説明は省略する。
【0097】図9は本発明の請求項10に対応する自動
教示ロボットの構成図である。ロボットハンド16の一
方の爪40の内面には、少なくとも一対の距離センサ6
0、例えば5対の投受光センサ60が、各爪40、41
の元から先端に向かって直線的に1列に配列されてい
る。
【0098】なお、これら距離センサ60は、他方の爪
41の内面に配置されてもよい。一方、制御系について
説明すると、主制御部46に対して距離メモリ61が接
続され、かつ主制御部46から発せられる指令により位
置認識部62及び再教示部63が作動するものとなって
いる。
【0099】このうち位置認識部62は、ロボットハン
ド16を各基準ポール45に対して互いに直交する2方
向、つまりx軸方向及びy軸方向に移動して各爪40、
41の間に各基準ポール45を通過させ、このときの各
距離センサ60からの各距離情報に基づいて各基準ポー
ル45のxyz座標を認識する機能を有している。
【0100】再教示部63は、位置認識部62により認
識された各基準ポール45のxyz座標に基づいて教示
部49に記憶されているワーク8に対する作業の教示内
容を再教示する機能を有している。
【0101】次に上記の如く構成された自動教示ロボッ
トの動作について説明する。ワーク8に対する把持等の
作業を行う場合、教示部49には、各ワーク台(装置)
10〜12上の各ワーク8の相対位置が入力され、次に
各ワーク台10〜12の位置・向きが教示される。
【0102】続いて教示部49は、各ワーク8の各ワー
ク台10〜12上における相対位置及び各ワーク台10
〜12の位置・向きに基づいて各ワーク8の相対位置を
計算して求める。
【0103】次に教示部49は、各ワーク台10〜12
上の各ワーク8の相対位置が所定の位置からずれている
かを判断し、各ワーク8に位置ずれがなければ、ロボッ
ト駆動部50に対し、教示されたワーク8に対する把持
ポイントやその把持作業等の教示内容を送る。これによ
り、ロボットハンド3は、教示内容の目標位置及び姿勢
に従ってワーク8の上方に移動し、続いて各爪5、6に
よりワーク8を把持動作する。そして、ロボットは、各
ワーク台10〜12に載せられている各ワーク8に対す
る把持、搬送の作業を繰り返し行う。
【0104】ところで、このような各ワーク8に対する
把持等の繰り返し作業により、なんらかの影響、例えば
各ワーク台10〜12のメンテナンス等による移動によ
り各ワーク8の位置・姿勢が変化すると、各ワーク台1
0〜12の位置・向きの再教示が行われる。
【0105】すなわち、位置認識部62は、ロボットハ
ンド16を各基準ポール45に対してx軸及びy軸方向
にそれぞれ移動して各爪40、41の間に各基準ポール
45を通過させる移動指令をロボット駆動部50に送出
する。
【0106】例えば、ワーク台10の一方の基準ポール
45に対し、図8に示すと同様に、ロボットハンド16
をy軸方向に移動させ、各爪40、41の間に各基準ポ
ール45を通過させる。
【0107】このとき、各距離センサ60の前方に基準
ポール45が通過すると、これら距離センサ60は基準
ポール45までの距離を測定する。この測定された距離
情報は、距離メモリ61に記憶される。
【0108】この位置認識部62は、距離メモリ61に
記憶された距離情報を読み込んで基準ポール45のx座
標を認識する。次に上記一方の基準ポール45に対し、
図8に示すと同様に、ロボットハンド16を90度回転
させてx軸方向に移動させ、各爪40、41の間に各基
準ポール45を通過させる。
【0109】このとき、上記同様に各距離センサ60の
前方に基準ポール45が通過すると、この距離センサ6
0は基準ポール45までの距離を測定するので、位置認
識部62は、上記同様に、その距離情報から基準ポール
45のy座標を認識する。
【0110】次に位置認識部62は、全ての距離センサ
60の各距離情報から基準ポール45までの距離を測定
した距離センサ60と、対向する爪41の面までを測定
した距離センサ60との境界を判断し、この境界を基準
ポール45の高さつまりz座標として認識する。
【0111】このように位置認識部62は、2本の基準
ポール45のxyz座標を認識することになり、例えば
ワーク台10において2本の基準ポール45間の距離、
ワーク台10上における位置座標を認識しているので、
ワーク台10の位置・姿勢を認識し、さらにワーク台1
0に対する各ワーク8の相対位置座標が既知であること
からワーク台10上の全てのワーク8の位置座標を認識
する。
【0112】これにより位置認識部62は、各ワーク台
10〜12上の各ワーク8の位置ずれ前の座標を認識し
ているので、今回認識した各ワーク8の座標から位置ず
れ量を認識する。
【0113】次に再教示部63は、位置認識部62によ
り認識された各ワーク8の位置ずれ量に基づいて教示部
49に記憶されている各ワーク8に対する作業の教示内
容を再教示する。
【0114】この再教示の後、教示部49は、ロボット
駆動部50に対し、再教示されたワーク8に対する把持
ポイントやその把持作業等の教示内容を送る。これによ
り、ロボットは、ワーク台10上の各ワーク8に対する
把持、搬送の作業を行い、以下、他のワーク台11、1
2に載せられている各ワーク8に対する把持、搬送の作
業を繰り返し行う。
【0115】このように上記第3の実施の形態において
は、各ワーク台10〜12に設けられた各基準ポール4
5に対してロボットハンド16の各爪40、41を通過
させ、このときの各距離センサ60から出力される各距
離情報に基づいて各基準ポール45のxyz座標を認識
し、各ワーク8に位置ずれがあれば、ロボットに対する
作業の再教示を行うので、上記第2の実施例と同様の効
果を奏することは言うまでもない。
【0116】なお、上記第3の実施の形態は、次の通り
変形してもよい。例えば、ロボットハンド16の各爪4
0、41の内面に各変位ンサ60を一列に配列したが、
各爪40、41の内面に複数の変位ンサ60を縦横に配
列してもよい。
【0117】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1、
2によれば、簡単な構成で位置・姿勢に対する補正がで
きるロボットハンドを提供できる。又、本発明の請求項
3〜6によれば、簡単な構成でワークの位置・姿勢を認
識して自動的にロボットハンドの把持位置・姿勢を補正
できる位置姿勢補正ロボットを提供できる。
【0118】又、本発明の請求項6によれば、簡単な構
成で、ワークに対する爪の深度、爪の内面とワーク面と
が平行であるか否か及びロボットハンドの中心とワーク
の中心とが一致しているか否かを認識して自動的にロボ
ットハンドの把持位置・姿勢を補正できる位置姿勢補正
ロボットを提供できる。又、本発明の請求項7〜10に
よれば、ワークの位置ずれを認識して自動的に再教示が
できる自動教示ロボットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である位置姿勢補正
ロボットの構成図。
【図2】同ロボットにおけるロボットハンドの具体的な
構成図。
【図3】同ロボットにおける把持位置・姿勢の自動補正
アルゴリズムを示す図。
【図4】ロボットハンドの変形例を示す構成図。
【図5】本発明の第2の実施の形態である自動教示ロボ
ットの構成図。
【図6】同ロボットにおけるロボットハンドの具体的な
構成図。
【図7】同ロボットにおける位置ずれの自動補正アルゴ
リズムを示す図。
【図8】ロボットハンドによる基準ポールのxyz座標
の認識動作を示す図。
【図9】本発明の第3の実施の形態である自動教示ロボ
ットの構成図。
【図10】従来のロボットの構成図。
【図11】従来の他のロボットの構成図。
【符号の説明】
2,15…ロボットアーム、3,16…ロボットハン
ド、5,6,30,31…爪、8…ワーク、20…距離
センサ、21…主制御部、23…距離メモリ、24…教
示部、25…ロボット駆動部、26…位置姿勢補正手
段、27…深度演算部、28…平行配置部、29…中心
判定部、30…位置補正部、31…姿勢補正部、46…
主制御部、48…受光メモリ、49…教示部、50…ロ
ボット駆動部、51…位置認識部、52…再教示部、6
0…距離センサ、61…距離メモリ、62…位置認識
部、63…再教示部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも互いに対向配置された各爪の
    内面に、少なくとも1つの距離センサを設けたことを特
    徴とするロボットハンド。
  2. 【請求項2】 少なくとも互いに対向配置された各爪の
    内面に、少なくとも1対の投受光センサを設けたことを
    特徴とするロボットハンド。
  3. 【請求項3】 ワークを把持するときのロボットハンド
    の位置・姿勢を補正する位置姿勢補正ロボットにおい
    て、 少なくとも前記ロボットハンドにおける各爪の内面に設
    けられた少なくとも1つの距離センサと、 この距離センサから出力される前記ワークに対する距離
    情報を読み込んで前記ロボットハンドの位置及び姿勢を
    補正する位置姿勢補正手段と、を具備したことを特徴と
    する位置姿勢補正ロボット。
  4. 【請求項4】 前記ロボットハンドにおける各爪の内面
    に複数の距離センサを縦横に配置したことを特徴とする
    請求項3記載の位置姿勢補正ロボット。
  5. 【請求項5】 前記位置姿勢補正手段は、前記距離セン
    サからの距離情報から前記ワークに対する前記爪の深
    度、前記爪の内面と前記ワーク面とが平行であるか否
    か、及び前記ロボットハンドの中心と前記ワークの中心
    とが一致しているか否かを認識する機能を有することを
    特徴とする請求項3記載の位置姿勢補正ロボット。
  6. 【請求項6】 前記位置姿勢補正手段は、前記爪の深度
    又は前記ロボットハンドの中心と前記ワークの中心とが
    一致しているか否かの認識結果に基づいて前記ロボット
    ハンドの位置補正を行い、かつ前記爪の内面と前記ワー
    クの面とが平行であるか否かの認識結果に基づいて前記
    ロボットハンドの姿勢補正を行う機能を有することを特
    徴とする請求項3記載の位置姿勢補正ロボット。
  7. 【請求項7】 ワーク台上に載置されたワークに対する
    作業をロボットに教示して前記作業を実行する自動教示
    ロボットにおいて、 ロボットハンドにおける少なくとも互いに対向配置され
    た各爪の内面に設けられた少なくとも1対の投受光セン
    サと、 前記ワーク台に設けられた少なくとも2本の基準ポール
    と、 前記ロボットを動作させて前記ロボットハンドの各爪の
    間に前記各基準ポールを通過させ、このときの前記投受
    光センサから出力される受光信号に基づいて前記各基準
    ポールの位置を認識する位置認識手段と、 この位置認識手段により認識された前記各基準ポールの
    位置に基づいて前記ワークに対する作業を前記ロボット
    に再教示する再教示手段と、を具備したことを特徴とす
    る自動教示ロボット。
  8. 【請求項8】 前記ロボットハンドにおける各爪の内面
    に複数対の投受光センサを直線的に配列したことを特徴
    とする請求項7記載の自動教示ロボット。
  9. 【請求項9】 前記位置認識手段は、前記ロボットハン
    ドを前記基準ポールに対して互いに直交する2方向に移
    動して前記各爪の間に前記各基準ポールを通過させ、前
    記各基準ポールの平面及び高さ位置を認識する機能を有
    することを特徴とする請求項7記載の自動教示ロボッ
    ト。
  10. 【請求項10】 ワーク台上に載置されたワークに対す
    る作業をロボットに教示して前記作業を実行する自動教
    示ロボットにおいて、 ロボットハンドにおける少なくとも互いに対向配置され
    た各爪の内面に設けられた少なくとも1つの距離センサ
    と、 前記ワーク台に設けられた少なくとも2本の基準ポール
    と、 前記ロボットを動作させて前記ロボットハンドの各爪の
    間に前記各基準ポールを通過させ、このときの前記距離
    センサから出力される距離情報に基づいて前記各基準ポ
    ールの位置を認識する位置認識手段と、 この位置認識手段により認識された前記各基準ポールの
    位置に基づいて前記ワークに対する作業を前記ロボット
    に再教示する再教示手段と、を具備したことを特徴とす
    る自動教示ロボット。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012011531A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Yaskawa Electric Corp ロボット装置およびロボット装置による把持方法
JP2021523835A (ja) * 2018-03-16 2021-09-09 グレッセル アーゲーGressel Aktiengesellschaft 異なる位置間でクランプ装置を搬送するためのグリップおよび位置決めアセンブリ
WO2022019582A1 (ko) * 2020-07-21 2022-01-27 삼성전자주식회사 로봇 및 그 제어 방법
WO2023100667A1 (ja) * 2021-12-01 2023-06-08 ソニーグループ株式会社 把持装置及び把持方法

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