JPH0946878A - 電力ケーブルの終端処理部 - Google Patents

電力ケーブルの終端処理部

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JPH0946878A
JPH0946878A JP7192781A JP19278195A JPH0946878A JP H0946878 A JPH0946878 A JP H0946878A JP 7192781 A JP7192781 A JP 7192781A JP 19278195 A JP19278195 A JP 19278195A JP H0946878 A JPH0946878 A JP H0946878A
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JP
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cable
layer
cone
semi
outer periphery
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JP7192781A
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English (en)
Inventor
Takeshi Hagiwara
剛 萩原
Yoshinari Hane
良成 羽根
Kazuaki Ishihara
一昭 石原
Takao Iketani
隆夫 池谷
Mitsugi Saito
貢 斉藤
Masatoshi Maruyama
政利 丸山
Hideji Osoguchi
秀治 獺口
Shigeji Niwa
茂治 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Asahi Electric Works Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
Asahi Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検電用ユニットをストレスコーンとは別に設
けなくとも、検電を行える電力ケーブルの終端処理部を
提供する。 【解決手段】 電力ケーブル1をその端末で段剥ぎし
て、外被2の端部からケーブル遮蔽テープ層3とケーブ
ル外部半導電層4とケーブル絶縁層5とケーブル導体6
とを順次露出させ、露出されたケーブル絶縁層5の外周
にストレスコーン7を装着する。ストレスコーン7はコ
ーン部絶縁体21と、その基端側傾斜表面に浮遊電極の
状態で設けられたコーン部半導電層22とを備えた構造
とする。ストレスコーン7は、コーン部半導電層22の
一部がケーブル外部半導電層4の外周でこのケーブル外
部半導電層4に対して電気絶縁された状態で存在するよ
うにして、ケーブル絶縁層5の外周に装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ケーブル絶縁層の
外周にストレスコーンが装着されている電力ケーブルの
終端処理部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブルを電気機器に接続する場合
や、該電力ケーブルを相互に接続する場合には、該電力
ケーブルのケーブル絶縁層上のケーブル外部半導電層及
びケーブル遮蔽テープ層をその使用電圧に応じた長さで
段剥ぎして露出させ、且つケーブル外部半導電層の切断
端部に電界が集中して絶縁破壊を起さないように、該ケ
ーブル外部半導電層の露出部に電界緩和処理を種々な方
法で行っている。
【0003】次に、その代表的な各例について、図8,
図9と、図10,図11とを参照して説明する。
【0004】図8,図9は、電力ケーブルの気中用の終
端処理部の従来例を示したものである。この場合、電力
ケーブル1は、その端末で段剥ぎされて、ポリ塩化ビニ
ルの如き外被2の端部からケーブル遮蔽テープ層3とケ
ーブル外部半導電層4と架橋ポリエチレンの如きケーブ
ル絶縁層5とケーブル導体6とが順次露出され、露出さ
れたケーブル絶縁層5の外周にストレスコーン7が装着
されている。該ストレスコーン7は、電気絶縁性エチレ
ンプロピレンゴムよりなる中空円錐形座体8と、該中空
円錐形座体8の基端側傾斜表面とその延長上に設けられ
た半導電性エチレンプロピレンゴムよりなるコーン部半
導電層9と、該コーン部半導電層9の傾斜立上がり部分
と中空円錐形座体8の先端側とを電気絶縁性エチレンプ
ロピレンゴムで覆って設けられたコーン部絶縁体10と
の一体成形体で構成されている。このようなストレスコ
ーン7は、ケーブル外部半導電層4の切断端部の近くに
コーン部半導電層9が存在するようにして、ケーブル絶
縁層5の外周に装着されている。かかる状態で、ケーブ
ル遮蔽テープ層3とケーブル外部半導電層4とコーン部
半導電層9とを相互に電気的に接続するように半導電性
テープ層11がこれらの外周に設けられている。これに
よってケーブル外部半導電層4の切断端部における電界
緩和が図られている。
【0005】ケーブル導体6の先端には、端子12が圧
着又は半田付けで接続されている。また、該端子12の
基部とストレスコーン7の先端側傾斜表面とに跨がって
絶縁テープ層13が設けられている。更に、ストレスコ
ーン7の基端側表面と電力ケーブル1の外被2とに跨が
って絶縁テープ層13が設けられている。また、ケーブ
ル遮蔽テープ層3の接地が必要の場合には、軟銅線より
なる接地線14が該ケーブル遮蔽テープ層3の外周に巻
き付けられ半田付けされた後、外被2に添わされて外部
に引き出されている。
【0006】図10,図11は、電力ケーブルの機器接
続用の終端処理部の従来例を示したものである。この場
合、電力ケーブル1は、その端末で段剥ぎされて、ポリ
塩化ビニルの如き外被2の端部からケーブル遮蔽テープ
層3とケーブル外部半導電層4とケーブル絶縁層5とケ
ーブル導体6とが順次露出され、ケーブル外部半導電層
4に隣接してケーブル絶縁層5上には所定長さに亘って
半導電テープ層15が設けられ、露出されたケーブル絶
縁層5の外周にストレスコーン7が嵌合されている。該
ストレスコーン7は、前述した図9と同様な構造になっ
ている。
【0007】露出されたケーブル導体6は、被接続体で
ある機器側エポキシ樹脂絶縁体16内に設けられた機器
側導体17に挿入され、楔金具18等により該機器側導
体17に固定されている。かかる状態で、ストレスコー
ン7はその先端側が機器側エポキシ樹脂絶縁体16のテ
ーパ孔16aに挿入され、その反対側がスプリング付き
ストレスコーン押さえ手段19で押圧されるようになっ
ている。ストレスコーン7は、機器側エポキシ樹脂絶縁
体16に接続されて電力ケーブル1の外被2側に張り出
した保護ケース20で覆われ、該保護ケース20にスプ
リング付きストレスコーン押さえ手段19の基端が支持
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電力ケーブルの終端処理部では、いずれの場
合も、検電をしょうとすると、検電用ユニットをストレ
スコーンとは別に設けなければならず、このため該終端
処理部の構造が複雑化し、コストアップを招く問題点が
あった。
【0009】本発明の目的は、検電用ユニットをストレ
スコーンとは別に設けなくとも、検電を行える電力ケー
ブルの終端処理部を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、検電手段を有する特
殊なストレスコーンを用いても、より高い電圧で使用で
きる電力ケーブルの終端処理部を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、電力ケーブル
がその端末で段剥ぎされて、外被の端部からケーブル遮
蔽テープ層とケーブル外部半導電層とケーブル絶縁層と
ケーブル導体とが順次露出され、露出された前記ケーブ
ル絶縁層の外周にストレスコーンが装着されている電力
ケーブルの終端処理部を改良の対象としている。
【0012】本発明に係る電力ケーブルの終端処理部に
おいては、下記の構成を備えていることを特徴とする。
【0013】(A)前記ストレスコーンは、中心にケー
ブル嵌合孔を有するコーン部絶縁体と、その基端側傾斜
表面に浮遊電極の状態で設けられたコーン部半導電層と
を備えていること。
【0014】(B)該ストレスコーンは、前記コーン部
半導電層の一部が前記ケーブル外部半導電層の外周で該
ケーブル外部半導電層に対して電気絶縁された状態で存
在するようにして、前記ケーブル絶縁層の外周に装着さ
れていること。
【0015】このようにストレスコーンを、コーン部半
導電層の一部がケーブル外部半導電層の外周で該ケーブ
ル外部半導電層に対して電気絶縁された状態で存在する
ようにして、ケーブル絶縁層の外周に装着すると、該コ
ーン部半導電層が浮遊電極の状態で存在するので、該コ
ーン部半導電層を検電電極として兼用することができ
る。
【0016】このため検電用ユニットをストレスコーン
とは別に設ける必要がなくなり、電力ケーブルの終端処
理部の構造が複雑化せず、コストアップを防止すること
ができる。
【0017】また本発明に係る他の電力ケーブルの終端
処理部においては、下記の構成を備えていることを特徴
とする。
【0018】(a)前記ケーブル外部半導電層に接続し
て前記ケーブル絶縁層の露出部の外周に高誘電体層が設
けられていること。
【0019】(b)前記ストレスコーンは、中心にケー
ブル嵌合孔を有するコーン部絶縁体と、その基端側傾斜
表面に浮遊電極の状態で設けられたコーン部半導電層と
を備えていること。
【0020】(c)該ストレスコーンは、前記コーン部
半導電層の一部が前記ケーブル外部半導電層の外周で該
ケーブル外部半導電層に対して電気絶縁された状態で存
在するようにして、前記ケーブル絶縁層の外周に装着さ
れていること。
【0021】このようにストレスコーンを、コーン部半
導電層の一部がケーブル外部半導電層の外周で該ケーブ
ル外部半導電層に対して電気絶縁された状態で存在する
ようにして、ケーブル絶縁層の外周に装着すると、該コ
ーン部半導電層が浮遊電極の状態で存在するので、該コ
ーン部半導電層を検電電極として兼用することができ
る。
【0022】このため検電用ユニットをストレスコーン
とは別に設ける必要がなくなり、電力ケーブルの終端処
理部の構造が複雑化せず、コストアップを防止すること
ができる。
【0023】また、ケーブル外部半導電層に接続してケ
ーブル絶縁層の露出部の外周に高誘電体層を設けておく
と、本発明のような特殊なストレスコーンを用いても、
該ストレスコーンとケーブルとの界面における界面放電
開始電圧が上がり、より高い電圧の電力ケーブルの終端
処理部にも支障なく使用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明に係る電
力ケーブルの終端処理部の実施の形態の一例を示したも
のである。
【0025】本例の電力ケーブルの終端処理部において
は、ストレスコーン7として図2に示す構造のものを使
用する点に特徴がある。該ストレスコーン7は、中心に
ケーブル嵌合孔21aを有するコーン部絶縁体21と、
その基端側傾斜表面21bに浮遊電極の状態で設けられ
たコーン部半導電層22とを備えて構成されている。コ
ーン部絶縁体21は、シリコーンゴムの如き柔軟性に富
む絶縁性合成ゴムで形成され、その長手方向の両端にテ
ーパ状の基端側傾斜表面21bと先端側傾斜表面21c
とを有する円錐形状となっている。コーン部半導電層2
2は、導体抵抗が102 〜3 Ω-cm の半導電性塗料をコー
ン部絶縁体21の基端側傾斜表面21bに塗布するか、
或いは該半導電性塗料と同じ導体抵抗をもつ半導電性ゴ
ムの溶融体をコーン部絶縁体21の基端側傾斜表面21
bに塗布して構成されている。本例では、ケーブル外部
半導電層4に隣接してケーブル絶縁層5上に導体抵抗が
102 〜3 Ω-cm の半導電テープ層15が設けられてい
る。
【0026】このようなストレスコーン7は、図1に示
すように、コーン部半導電層22の一部がケーブル外部
半導電層4の外周で該ケーブル外部半導電層4に対して
電気絶縁された状態で存在するようにして、ケーブル絶
縁層5の外周に装着されている。
【0027】その他の点は、前述した図8と同様に構成
されている。
【0028】このようにストレスコーン7を、コーン部
半導電層22の一部がケーブル外部半導電層4の外周で
該ケーブル外部半導電層4に対して電気絶縁された状態
で存在するようにして、ケーブル絶縁層5の外周に装着
すると、該コーン部半導電層22が浮遊電極の状態で存
在するので、該コーン部半導電層22を検電電極として
兼用することができる。
【0029】このため検電用ユニットをストレスコーン
とは別に設ける必要がなくなり、電力ケーブル1の終端
処理部の構造が複雑化せず、コストアップを防止するこ
とができる。
【0030】図3〜図5は、検電するのに好適なストレ
スコーン7の具体例を示したものである。本例のストレ
スコーン7は、コーン部絶縁体21の基端側傾斜表面2
1bの頂部に段差部21dが設けられ、該段差部21d
の表面にもコーン部半導電層22が設けられ、該段差部
21dの外周に該コーン部半導電層22を介して導電性
の検電リング23が嵌着されている。検電リング23に
は、絶縁被覆付きリード線24が接続されている。コー
ン部半導電層22の表面には、絶縁テープの被覆又は溶
融絶縁体の被覆により絶縁層25が一体に設けられてい
る。
【0031】このようにコーン部絶縁体21の基端側傾
斜表面21bの頂部に段差部21dを設け、該段差部2
1dの表面にもコーン部半導電層22を設け、該段差部
21dの外周に該コーン部半導電層22を介して検電リ
ング23を設け、該検電リング23に絶縁被覆付きリー
ド線24を接続しておくと、該コーン部半導電層22に
誘起される小電力を検電リング23と絶縁被覆付きリー
ド線24とを介して外部に取り出すことができる。この
場合、絶縁被覆付きリード線24は、電力ケーブル1の
外被2に添わせて外部に引き出し、その後、該絶縁被覆
付きリード線24に端子を取り付け、該絶縁被覆付きリ
ード線24を覆うように外被2に絶縁テープを巻き付け
る。
【0032】かかる構造のストレスコーン7による検電
は、絶縁被覆付きリード線24の端子に、例えばネオン
ランプ又は発光ダイオードの如き発光体を接続し、該発
光体の点灯の有無によって行うことができる。
【0033】図6は、ケーブル外部半導電層4に隣接し
てケーブル絶縁層5上に導体抵抗が102 〜3 Ω-cm の半
導電テープ層15を設けて、ストレスコーン7を、その
コーン部半導電層22の一部がケーブル外部半導電層4
の外周で該ケーブル外部半導電層4に対して電気絶縁さ
れた状態で存在するようにして、ケーブル絶縁層5の外
周に装着した場合の本例の電力ケーブルの終端処理部の
電界緩和状況を示す概念図である。この例では、コーン
部絶縁体21の誘電率(ε)は3.4 、ケーブル絶縁層5
の誘電率(ε)は2.3 である。なお、図において、26
は等電位線である。
【0034】該図6から明らかなように、本例で用いる
ストレスコーン7のコーン部半導電層22は、従来のス
トレスコーン7のコーン部半導電層9と違って、ケーブ
ル遮蔽テープ層3とケーブル外部半導電層4とに電気的
に接続されておらず、該コーン部半導電層22とケーブ
ル外部半導電層4との間にコーン部絶縁体21が介在さ
れているので、半導電テープ層15の巻き終わり端部に
電界が集中する。例えば、電力ケーブル1に対地35KVの
交流電圧を印加した場合のケーブル外部半導電層4とス
トレスコーン7の界面における沿層方向のストレスは11
KV/mm となった。この値は、ケーブル外部半導電層4と
ストレスコーン7の界面放電開始電圧に近似する。つま
り、本例の電力ケーブルの終端処理部は、線間電圧6KV
用の電力ケーブル1に使用する場合は、実用上問題にな
らない。
【0035】しかしながら、本発明の電力ケーブルの終
端処理部を、線間電圧が22〜33KV以上の電力ケーブル1
に使用する場合は、何らかの改善策が必要になる。
【0036】図7は、より高い電圧の電力ケーブルで使
用できるように対策を施した本発明に係る電力ケーブル
の終端処理部の電界緩和状況を示す概念図を示したもの
である。
【0037】本例の電力ケーブルの終端処理部では、ケ
ーブル外部半導電層4に接続してケーブル絶縁層5の露
出部の外周に高誘電体層27が設けられている。この高
誘電体層27は、高誘電体(ε=20〜30)のテープをケ
ーブル外部半導電層4に跨がってケーブル絶縁層5に巻
くことにより形成されている。この高誘電体層27は、
ケーブル外部半導電層4の先から10mmの長さに亘ってケ
ーブル絶縁層5に設けられている。この例でも、コーン
部絶縁体21の誘電率(ε)は3.4 、ケーブル絶縁層5
の誘電率(ε)は2.3 である。その他の点は、図1及び
図2に示す例と同様に構成されている。
【0038】このような電力ケーブルの終端処理部によ
れば、該図7から明らかなように、高誘電体層27によ
ってケーブル外部半導電層4の端部側で電界が集中する
のが大幅に緩和され、半導電テープ層15を使用した場
合の沿層方向のストレスは11KV/mm に比較し、1.7 KV/m
m と極めてストレスが緩和されている。
【0039】以下、本願明細書に記載した複数の発明の
うち、いくつかの発明についてその構成要件を以下に記
載する。
【0040】(1) 電力ケーブルがその端末で段剥ぎ
されて、外被の端部からケーブル遮蔽テープ層とケーブ
ル外部半導電層とケーブル絶縁層とケーブル導体とが順
次露出され、露出された前記ケーブル絶縁層の外周にス
トレスコーンが装着されている電力ケーブルの終端処理
部において、前記ケーブル外部半導電層に接続して前記
ケーブル絶縁層の露出部の外周に半導電性テープ層が設
けられ、前記ストレスコーンは中心にケーブル嵌合孔を
有するコーン部絶縁体と、その基端側傾斜表面に浮遊電
極の状態で設けられたコーン部半導電層とを備え、該ス
トレスコーンは前記コーン部半導電層の一部が前記ケー
ブル外部半導電層の外周で該ケーブル外部半導電層に対
して電気絶縁された状態で存在するようにして前記ケー
ブル絶縁層の外周に装着されていることを特徴とする電
力ケーブルの終端処理部。
【0041】(2) 電力ケーブルがその端末で段剥ぎ
されて、外被の端部からケーブル遮蔽テープ層とケーブ
ル外部半導電層とケーブル絶縁層とケーブル導体とが順
次露出され、露出された前記ケーブル絶縁層の外周にス
トレスコーンが装着されている電力ケーブルの終端処理
部において、前記ケーブル外部半導電層に接続して前記
ケーブル絶縁層の露出部の外周に高誘電体テープ層が設
けられ、前記ストレスコーンは中心にケーブル嵌合孔を
有するコーン部絶縁体と、その基端側傾斜表面に浮遊電
極の状態で設けられたコーン部半導電層とを備え、該ス
トレスコーンは前記コーン部半導電層の一部が前記ケー
ブル外部半導電層の外周で該ケーブル外部半導電層に対
して電気絶縁された状態で存在するようにして前記ケー
ブル絶縁層の外周に装着されていることを特徴とする電
力ケーブルの終端処理部。
【0042】(3) 前記コーン部半導電層の導体抵抗
は102 〜3 Ω-cm である第1項又は第2項に記載の電力
ケーブルの終端処理部。
【0043】(4) 前記高誘電体テープ層の誘電率ε
は20〜30の範囲である第2項に記載の電力ケーブルの終
端処理部。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電力ケ
ーブルの終端処理部によれば、下記のような優れた効果
を得ることができる。
【0045】本発明では、ストレスコーンを、そのコー
ン部半導電層の一部がケーブル外部半導電層の外周で該
ケーブル外部半導電層に対して電気絶縁された状態で存
在するようにして、ケーブル絶縁層の外周に装着してい
るので、該コーン部半導電層が浮遊電極の状態で存在
し、このため該コーン部半導電層を検電電極として兼用
することができる。
【0046】それ故、本発明によれば、検電用ユニット
をストレスコーンとは別に設ける必要がなくなり、電力
ケーブルの終端処理部の構造が複雑化せず、コストアッ
プを防止することができる。
【0047】また、ケーブル外部半導電層に接続してケ
ーブル絶縁層の露出部の外周に高誘電体層を設けておく
ことにより、本発明のような特殊なストレスコーンを用
いても、該ストレスコーンとケーブルとの界面における
界面放電開始電圧が上がり、より高い電圧の電力ケーブ
ルの終端処理部にも支障なく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力ケーブルの終端処理部におけ
る実施の形態の一例の半縦断側面図である。
【図2】本例で用いているストレスコーンの半縦断側面
図である。
【図3】本発明で用いる検電を容易にしたタイプのスト
レスコーンの一例を示す半縦断側面図である。
【図4】図3で検電リングを除去したストレスコーンを
示す半縦断側面図である。
【図5】図3で用いている検電リングの半縦断側面図で
ある。
【図6】電界緩和層として半導電テープ層を用いている
本発明に係る電力ケーブルの終端処理部における電界緩
和状況を示す概念図である。
【図7】電界緩和層として高誘電体層を用いている本発
明に係る電力ケーブルの終端処理部における電界緩和状
況を示す概念図である。
【図8】従来の電力ケーブルの終端処理部における一例
の半縦断側面図である。
【図9】図8の電力ケーブルの終端処理部で用いている
ストレスコーンを示す半縦断側面図である。
【図10】従来の電力ケーブルの終端処理部における他
の例の半縦断側面図である。
【図11】図10の電力ケーブルの終端処理部で用いて
いるストレスコーンを示す半縦断側面図である。
【符号の説明】
1 電力ケーブル 2 外被 3 ケーブル遮蔽テープ層 4 ケーブル外部半導電層 5 ケーブル絶縁層 6 ケーブル導体 7 ストレスコーン 8 中空円錐形座体 9 コーン部半導電層 10 コーン部絶縁体 11 半導電性テープ層 12 端子 13 絶縁テープ層 14 接地線 15 半導電テープ層 16 機器側エポキシ樹脂絶縁体 16a テーパ孔 17 機器側導体 18 楔金具 19 スプリング付きストレスコーン押さえ手段 20 保護ケース 21 コーン部絶縁体 21a ケーブル嵌合孔 21b 基端側傾斜表面 21c 先端側傾斜表面 21d 段差部 22 コーン部半導電層 23 検電リング 24 絶縁被覆付きリード線 25 絶縁層 26 等電位線 27 高誘電体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽根 良成 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 石原 一昭 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 池谷 隆夫 神奈川県川崎市高津区久本1丁目8番1号 旭電機株式会社内 (72)発明者 斉藤 貢 神奈川県川崎市高津区久本1丁目8番1号 旭電機株式会社内 (72)発明者 丸山 政利 神奈川県川崎市高津区久本1丁目8番1号 旭電機株式会社内 (72)発明者 獺口 秀治 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 丹羽 茂治 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブルがその端末で段剥ぎされ
    て、外被の端部からケーブル遮蔽テープ層とケーブル外
    部半導電層とケーブル絶縁層とケーブル導体とが順次露
    出され、露出された前記ケーブル絶縁層の外周にストレ
    スコーンが装着されている電力ケーブルの終端処理部に
    おいて、 前記ストレスコーンは中心にケーブル嵌合孔を有するコ
    ーン部絶縁体と、その基端側傾斜表面に浮遊電極の状態
    で設けられたコーン部半導電層とを備え、 該ストレスコーンは前記コーン部半導電層の一部が前記
    ケーブル外部半導電層の外周で該ケーブル外部半導電層
    に対して電気絶縁された状態で存在するようにして前記
    ケーブル絶縁層の外周に装着されていることを特徴とす
    る電力ケーブルの終端処理部。
  2. 【請求項2】 電力ケーブルがその端末で段剥ぎされ
    て、外被の端部からケーブル遮蔽テープ層とケーブル外
    部半導電層とケーブル絶縁層とケーブル導体とが順次露
    出され、露出された前記ケーブル絶縁層の外周にストレ
    スコーンが装着されている電力ケーブルの終端処理部に
    おいて、 前記ケーブル外部半導電層に接続して前記ケーブル絶縁
    層の露出部の外周に高誘電体層が設けられ、 前記ストレスコーンは中心にケーブル嵌合孔を有するコ
    ーン部絶縁体と、その基端側傾斜表面に浮遊電極の状態
    で設けられたコーン部半導電層とを備え、 該ストレスコーンは前記コーン部半導電層の一部が前記
    ケーブル外部半導電層の外周で該ケーブル外部半導電層
    に対して電気絶縁された状態で存在するようにして前記
    ケーブル絶縁層の外周に装着されていることを特徴とす
    る電力ケーブルの終端処理部。
JP7192781A 1995-07-28 1995-07-28 電力ケーブルの終端処理部 Pending JPH0946878A (ja)

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JPH0946878A true JPH0946878A (ja) 1997-02-14

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JP7192781A Pending JPH0946878A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 電力ケーブルの終端処理部

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101469892B1 (ko) * 2014-05-16 2014-12-08 주식회사 평일 검전기 내장 접지형 엘보커넥터

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