JPH0946652A - インタラクティブ文字多重放送システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、双方向性（インタラクティブ）を備
えた一般家庭を対象とした情報交換システムを、既存の
環境設備を有効に利用して、利用者に追加コストの大き
な負担を強いることなく容易に実現できる、バーチャル
チャネル型のインタラクティブ文字多重放送システムを
提供することを課題とする。 【解決手段】放送局１には、映像信号に含まれる垂直帰
線消去期間内に於いて主放送とは独立した複数種の付加
情報を提供するためのスクリプトを送信する手段を有
し、テレビ受信機３には、スクリプトの実行処理手段
と、付加情報に従う転送データを受像機又は視聴者個人
に固有の識別情報とともにスクリプトに埋め込まれた転
送先情報に従う転送先に回線送出する手段とを有して、
主放送とは独立したバーチャルチャネル情報を視聴者に
提供することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、文字多重放送用テ
レビジョン電波の送信設備と、文字多重受信機能をもつ
家庭用受像機と、受像機に接続される回線設備とにより
構築されるバーチャルチャネル型のインタラクティブ文
字多重放送システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、地上波を利用した一般家庭用テレ
ビジョンの高機能、高精度化に伴い、マルチメディアの
一環として、一般家庭用テレビジョンの利用技術が注目
されている。現状では文字多重放送が実働しており、番
組に関連する情報サービスとしては、文字列表示によ
る、例えば料理材料案内、音声に同期した字幕表示等の
情報提供が行なわれ、番組に関連しない情報サービスと
しては、ニュース、天気予報、株式市況等の情報提供が
行なわれている。

【０００３】しかしながら、現在のこの種テレビジョン
は、放送局から一般家庭用テレビジョンへの一方向の情
報伝達のみであり、従ってその利用用途は狭い範囲に限
定されていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記したように、一般
家庭用テレビジョンを対象とした従来のテレビジョン放
送システムに於いては、放送局から一般家庭用テレビジ
ョンへの一方向の情報伝達のみであり、従ってその利用
用途は狭い範囲に限られていた。

【０００５】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
マルチメディア情報媒体の特徴のひとつである、利用者
による情報の選択、即ち双方向性（インタラクティブ）
を備えた一般家庭を対象とした情報交換システムを、既
存の環境設備（インフラストラクチャ）を有効に利用し
て、利用者に追加コストの大きな負担を強いることなく
容易に実現できる、バーチャルチャネル型のインタラク
ティブ文字多重放送システムを提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、マルチメディ
ア情報媒体の特徴のひとつである、利用者による情報の
選択、即ち双方向性（インタラクティブ）を備えた一般
家庭を対象とした情報交換システムを、既存の環境設備
（インフラストラクチャ）を有効に利用して、利用者に
追加コストの大きな負担を強いることなく容易に実現す
るためになされたもので、ここでは既存の環境設備とし
て、テレビジョン放送の持つ基本的特徴であるところの
広域性及び速報性、テレビジョン放送の垂直帰線消去期
間（ＶＢＬ）内に於ける符号化伝送方式、公衆電話回線
等を有効に利用し、経済的に有利なシステム構成で、一
般家庭を対象としたバーチャルチャネル型のインタラク
ティブ文字多重放送システムを構築している。

【０００７】即ち、本発明は、第１の発明として、文字
多重放送用テレビジョン電波の送信設備と、文字多重受
信機能をもつ家庭用受像機と、受像機に接続される回線
設備とにより構築されるバーチャルチャネル型のインタ
ラクティブ文字多重放送システムであって、テレビジョ
ン電波の送信設備には、映像信号に含まれる垂直帰線消
去期間内に於いて主放送とは独立した付加情報を提供す
るためのスクリプト、及びスクリプトに埋め込まれた転
送先情報を送信する手段を有し、受像機には、受像機又
は視聴者個人に固有の識別情報を格納する手段と、テレ
ビジョン電波を受信する受信手段と、受信したテレビジ
ョン電波からスクリプト及びスクリプトに埋め込まれた
転送先情報をそれぞれ弁別しバッファする手段と、付加
情報の表示出力要求信号及び付加情報の選択指示信号を
送信するための操作釦をもつ遠隔操作器と、遠隔操作器
より送信された信号を受信する遠隔操作受信器と、遠隔
操作受信器で受信した要求信号に従いスクリプトを実行
し複数種の付加情報から任意の付加情報を選択するため
の付加情報選択画面を生成し表示する手段と、遠隔操作
受信器で受信した選択指示信号を付加情報選択画面上に
反映させ、当該選択指示に従いスクリプトを実行して選
択された付加情報に従う転送データを受像機又は視聴者
個人に固有の識別情報とともにスクリプトに埋め込まれ
た転送先情報に従う転送先に回線送出する手段とを有
し、回線設備には、受像機又は視聴者個人を対象とした
加入者データベースと、受像機より送信された転送デー
タ及び識別情報に従い該当する加入者データベースの更
新を含む所定の処理を実行する手段とを有して、主放送
とは独立した情報を視聴者に提供し、当該情報に関連す
る視聴者の指示に従う情報を回線経由で自動送信するこ
とを特徴とする。

【０００８】又、第２の発明として、文字多重放送用テ
レビジョン電波の送信設備と、文字多重受信機能をもつ
家庭用受像機と、受像機に接続される回線設備とにより
構築されるバーチャルチャネル型のインタラクティブ文
字多重放送システムであって、テレビジョン電波の送信
設備には、映像信号に含まれる垂直帰線消去期間内に於
いて主放送とは独立した付加情報を提供するためのスク
リプト、及びスクリプトに埋め込まれた、付加情報各々
に個別の回線番号をもつ複数の転送先情報を送信する手
段を有し、受像機には、受像機又は視聴者個人に固有の
識別情報を格納する手段と、テレビジョン電波を受信す
る受信手段と、受信したテレビジョン電波からスクリプ
ト及びスクリプトに埋め込まれた転送先情報をそれぞれ
弁別し記憶する手段と、付加情報の表示出力要求信号及
び付加情報の選択指示信号を送信するための操作釦をも
つ遠隔操作器と、遠隔操作器より送信された信号を受信
する遠隔操作受信器と、遠隔操作受信器で受信した要求
信号に従いスクリプトを実行し複数種の付加情報から任
意の付加情報を選択するための付加情報選択画面を生成
し表示する手段と、遠隔操作受信器で受信した選択指示
信号を付加情報選択画面上に反映させ、当該選択指示に
従いスクリプトを実行して選択された付加情報に従う転
送データを受像機又は視聴者個人に固有の識別情報とと
もに、受信スクリプトに埋め込まれた、選択された付加
情報がもつ回線番号の転送先に回線送出する手段とを有
し、回線設備には、受像機又は視聴者個人を対象とした
加入者データベースと、受像機より送信された転送デー
タ及び識別情報に従い該当する加入者データベースの更
新を含む所定の処理を実行する手段とを有して、主放送
とは独立した情報を視聴者に提供し、当該情報に関連す
る視聴者の指示に従う情報を当該情報内容別に指定され
る回線番号の転送先に自動送信することを特徴とする。

【０００９】又、第３の発明として、上記第１、第２の
発明によるバーチャルチャネル型のインタラクティブ文
字多重放送システムに於いて、回線設備に於ける、所定
の処理には、視聴者の指定商品又は指定物品を認識し、
注文の受付け処理を実行する物品取り引き処理が含まれ
ることを特徴とする。

【００１０】又、第３の発明として、上記第１、第２の
発明によるバーチャルチャネル型のインタラクティブ文
字多重放送システムに於いて、回線設備に於ける、所定
の処理には、視聴者の指定商品又は指定物品を認識し、
相手受像機に取り引きの確認情報を送信する手段と、相
手受像機より取り引きの確認情報に対する確定通知情報
が返送されたとき、加入者データベースの参照及び更新
を伴う注文の受付け処理を実行する処理とが含まれるこ
とを特徴とする。

【００１１】又、第５の発明として、文字多重放送用テ
レビジョン電波の送信設備と、文字多重受信機能をもつ
家庭用受像機と、受像機に接続される回線設備とにより
構築されるバーチャルチャネル型のインタラクティブ文
字多重放送システムであって、テレビジョン電波の送信
設備には、映像信号に含まれる垂直帰線消去期間内に於
いて主放送とは独立した付加情報を提供するためのスク
リプト、及びスクリプトに埋め込まれた転送先応答サー
バの回線番号を送信する手段を有し、受像機には、受像
機又は視聴者個人に固有の識別情報を格納する手段と、
テレビジョン電波を受信する受信手段と、受信したテレ
ビジョン電波からスクリプト及びスクリプトに埋め込ま
れた転送先応答サーバの回線番号をそれぞれ弁別しバッ
ファする手段と、付加情報の表示出力要求信号及び付加
情報の選択指示信号を送信するための操作釦をもつ遠隔
操作器と、遠隔操作器より送信された信号を受信する遠
隔操作受信器と、遠隔操作受信器で受信した要求信号に
従いスクリプトを実行し複数種の付加情報から任意の付
加情報を選択するための付加情報選択画面を生成し表示
する手段と、遠隔操作受信器で受信した選択指示信号を
付加情報選択画面上に反映させ、当該選択指示に従いス
クリプトを実行して選択された付加情報に従う転送デー
タを、受像機又は視聴者個人に固有の識別情報ととも
に、スクリプトに埋め込まれた転送先応答サーバの回線
番号をもとに転送先応答サーバに回線送出する手段とを
有し、回線設備には、多数の受像機を送受信対象とする
応答サーバと、応答サーバを介して多数の受像機と情報
を送受する複数又は単数のステーションとを有して、主
放送とは独立した情報を視聴者に提供し、当該情報に関
連する視聴者の指示に従う情報を回線経由で自動送受信
することを特徴とする。

【００１２】又、第２の発明として、上記第１、第２、
第５の発明によるバーチャルチャネル型のインタラクテ
ィブ文字多重放送システムに於いて、回線設備には、相
手受像機との情報交換に伴い課金処理を実行する手段を
もつことを特徴とする。

【００１３】上記したような各種のシステム構築によ
り、既存の環境設備（インフラストラクチャ）として、
テレビジョン放送の持つ基本的特徴であるところの広域
性及び速報性、テレビジョン放送の垂直帰線消去期間
（ＶＢＬ）内に於ける符号化伝送方式、公衆電話回線等
を有効に利用し、経済的に有利なシステム構成で、一般
家庭を対象としたバーチャルチャネル型のインタラクテ
ィブ文字多重放送システムが構築できる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態を説明する。図１は本発明の概要を説明するための
システム構成を示す図である。本発明は、主放送とは独
立した情報交換を可能にしたバーチャルチャネル型のイ
ンタラクティブ文字多重放送システムであり、放送局１
の送信アンテナ２からは、主放送番組の垂直帰線消去期
間（ＶＢＬ）内に於いて主放送に関係のない独立した副
画像情報を提供するためのスクリプト（及び画面制御情
報）が送信される。

【００１５】尚、ここでは、ＶＢＬ内の文字多重信号伝
送期間に於いて送信される付加情報表示のためのビット
ストリーム全体を一部制御情報を除いて単にスクリプト
と称しており、従って、ここで言うスクリプトには、ヘ
ッダ、フォーム、リソース、プログラム部等が含まれ
る。

【００１６】家庭用のインタラクティブテレビ受像機
（ＴＶ）３は、放送局１から送信されたテレビジョン電
波を受信し、遠隔操作器（テレビ・リモコン）３０８の
釦操作で任意チャネルの番組提供を受けることができ
る。

【００１７】この際、インタラクティブテレビ受像機
（ＴＶ）３は、文字多重放送（符号化伝送方式文字放
送）による番組を受信すると、その文字多重信号を文字
放送受信回路で受信し、バッファする。

【００１８】そしてテレビ・リモコン３０８の釦操作で
文字放送番組が選択されると、その選択指示に従う文字
放送番組を文字多重デコーダによりデコードし所定の表
示形態で表示する。

【００１９】この発明に於いては、その受信した文字多
重信号による受信スクリプトにより、既存の文字放送番
組を、より発展させ、視聴者の指示に従い、付加情報表
示のための受信スクリプトをもとに、表番組に全く関係
しない多岐に亘る種々の付加情報を提供し情報交換する
ことができるようにしたものである。

【００２０】即ち、本発明に於いては、放送局１に、映
像信号に含まれる垂直帰線消去期間内に於いて主放送と
は独立した複数種の付加情報を提供するためのスクリプ
トを送信する手段を有し、テレビ受信機３に、スクリプ
トの実行処理手段と、付加情報に従う転送データを受像
機又は視聴者個人に固有の識別情報とともにスクリプト
に埋め込まれた転送先情報に従う転送先に回線送出する
手段とを有して、主放送とは独立したバーチャルチャネ
ルの情報を視聴者に提供することを特徴とする。

【００２１】この際、受信スクリプトにより表示可能な
付加情報としては、例えば、文字多重放送の番組選択メ
ニューの提供、カタログ請求、商品購入等を含めた物品
取引き、各種の加入手続き等が挙げられる。

【００２２】図２は上記したバーチャルチャネル型のイ
ンタラクティブ文字多重放送システムに於ける処理手順
の一例を示す図である。図２に於いて、（１）は放送局
１に於ける、文字多重放送（符号化伝送方式文字放送）
用テレビジョン電波の送信処理を示すもので、ここで
は、主放送の映像信号に含まれる垂直帰線消去期間（Ｖ
ＢＬ）内に於いて主放送に関係しない複数種の付加情報
を提供するためのスクリプト（ここでは処理手順を記述
したスクリプト本体部（プログラム部）に、ヘッダ、フ
ォーム、及びリソースを含みスクリプトと称している）
を送信する処理ステップを示す。

【００２３】（２）はインタラクティブテレビ受像機
（ＴＶ）３に於いてテレビジョン電波を受信し、受信ス
クリプトを記憶（バッファ）する処理ステップを示す。
（３）は視聴者がテレビ・リモコン３０８を操作して、
付加情報の表示出力要求信号を送出する処理ステップを
示す。

【００２４】（４）は視聴者からの付加情報表示出力要
求に従い、スクリプトを実行し複数種の付加情報から任
意の付加情報を選択するための付加情報選択画面を生成
して表示画面上の一部に表示する処理ステップを示す。

【００２５】（５）は視聴者がテレビ・リモコン３０８
を操作して、付加情報選択指示信号を送出する処理ステ
ップを示す。（６）は視聴者からの付加情報選択指示に
従い、選択指示された付加情報の詳細画面を表示する処
理ステップを示す。

【００２６】（７）は最終的に選択指示された付加情報
を確認するための画面を表示して、確認をとった後に、
その情報を応答サーバ４に送信する手続きの処理ステッ
プを示す。

【００２７】（８）はインタラクティブテレビ受像機
（ＴＶ）３の情報を応答サーバ４に送信する処理ステッ
プを示す。このようなテレビジョンを媒介物としたイン
タラクティブ機能により、例えば、文字多重放送の番組
選択メニューの提供や、カタログ請求、商品購入等を含
めた物品取引き、各種の加入手続き等の各種情報交換が
が実現可能となる。

【００２８】図３は上記した本発明の実施形態によるバ
ーチャルチャネル型のインタラクティブ文字多重放送シ
ステムに於ける各部の構成を示すブロック図であり、図
１と同一部分には同一符号を付してその説明を省略す
る。

【００２９】１１乃至２１はそれぞれ放送局１の構成要
素をなすもので、１１は番組制作のためのスタジオに設
置されたテレビカメラ、１２は同じく映像及び音声をビ
デオテープに記録し再生するビデオテープレコーダ、１
３は同じく主調整室、１４は同じくＣＧ（コンピュータ
グラフィック）処理を行なうＣＧレンダである。

【００３０】１５はインタラクティブ文字放送制作装置
であり、主放送（表番組）の映像信号に含まれるＶＢＬ
内に於いて主放送とは独立した複数種の付加情報を提供
するためのスクリプトデータを生成する。このスクリプ
トには、付加情報の種別毎に、固有のプログラムＩＤが
埋め込まれる。

【００３１】１６は文字放送制作装置であり、例えば天
気予報、株式概況等の既存の文字多重放送用伝送データ
を生成する。１７はインタラクティブ文字放送制作装置
１５で作成したスクリプトをテレビジョン電波の送信設
備に受け渡すアプリケーションサーバ、１８は外部回線
との回線接続制御を行なう局側インタフェース、１９は
本発明に係るスクリプトを含む文字放送伝送（ＶＢＬデ
ータ伝送）制御を司る送出制御装置、２０は主放送（表
番組）に文字放送（ＶＢＬデータ）を重畳する多重化装
置、２１は多重化されたテレビジョン電波（文字多重放
送用テレビジョン電波）を送信アンテナ２より送信出力
するための送信機である。

【００３２】３１乃至３４はそれぞれインタラクティブ
テレビ受像機（ＴＶ）３の構成要素をなすもので、３１
は送信アンテナ２より送信出力された文字多重放送用テ
レビジョン電波（放送波）を受信する文字多重放送用テ
レビジョン電波受信機（文字多重テレビ受信機）であ
り、３２は文字多重テレビ受信機３１で得られた主放送
（表番組）に加え、マルチメディア文字放送受信回路３
３で得られた通常の文字多重放送又は本発明に係るイン
タラクティブ文字多重放送を選択的に表示出力する表示
部（ＣＲＴ）である。

【００３３】３３は受信した放送波から文字放送データ
（ＶＢＬデータ）を弁別し取り込んで、通常の文字放送
番組のデータとインタラクティブ文字放送番組のデータ
（ここでは主放送とは独立した複数種の付加情報のデー
タ）とに分け、通常の文字放送番組の表示データ、及び
主放送とは独立した複数種の付加情報の表示データを生
成するマルチメディア文字放送受信回路である。このマ
ルチメディア文字放送受信回路３３は、受信スクリプト
を解釈し実行して、その中で、表示情報については文字
多重テレビ受信機３１の映像処理回路へ供給し、回線送
出する情報についてはモデム３４へ供給するもので、そ
の詳細は図４を参照して後述する。

【００３４】３４はマルチメディア文字放送受信回路３
３を公衆電話回線に回線接続するためのモデムであり、
このモデム３４を介して、マルチメディア文字放送受信
回路３３で扱うデータを、同受信回路３３のインタラク
ティブ文字多重放送用デコーダ部より与えられた（受信
スクリプトに埋め込まれた）回線接続先（例えば応答サ
ーバ４）に自動ダイアルして送信することが可能であ
る。即ち、テレビ・リモコン３０８の特定のキー入力操
作により、モデム３４を介し、後述するＲＯＭの機器管
理・個人識別情報の登録設定部［ＰＳ］に登録された情
報を発信元として、インタラクティブ文字多重放送用デ
コーダ部より与えられた（受信スクリプトに埋め込まれ
た）回線接続先（例えば応答サーバ４）に自動ダイアル
することができる。

【００３５】４１乃至４６はそれぞれ応答サーバ４の構
成要素をなすもので、４１，４１，…はマルチメディア
文字放送受信回路３３をもつ多数の一般家庭に於けるイ
ンタラクティブテレビ受像機（ＴＶ）３，３，…を対象
に、各テレビ受像機３，３，…のマルチメディア文字放
送受信回路３３と送受信を行なうＣＣＰファシリティで
ある。

【００３６】４２，４２，…は後述するセンターサーバ
ファシリティ４３の下に複数置かれて、多数のテレビ受
像機３，３，…を対象に送受信情報を分散処理する応答
サーバファシリティであり、加入者管理のための所定エ
リアの個人情報を蓄積したローカルデータベース（Ｌ−
ＤＢ）４２Ａをもつ。

【００３７】４３は応答サーバファシリティ４２，４
２，…で分散処理された結果を集計処理するセンターサ
ーバファシリティであり、加入者管理のための全エリア
の個人情報を蓄積したマスターデータベース（Ｍ−Ｄ
Ｂ）４３Ａをもつ。

【００３８】４４はインタラクティブテレビ受像機（Ｔ
Ｖ）３，３，…からの応答に対する処理指示を放送局１
から予め受け、又、インタラクティブテレビ受像機（Ｔ
Ｖ）３，３，…の応答結果を放送局１の希望する形で放
送局１へ返信する放送サーバファシリティである。

【００３９】４５はインタラクティブテレビ受像機（Ｔ
Ｖ）３，３，…からの応答に対する処理指示をネットワ
ークサービス５から予め受け、又、インタラクティブテ
レビ受像機（ＴＶ）３，３，…の応答結果をネットワー
クサービス５の希望する形でネットワークサービス５へ
返信するＩＰ／ＳＰサーバファシリティである。

【００４０】４６は上記各ファシリティからなる応答サ
ーバシステムを運用管理する運用管理ファシリティであ
る。図４は上記図３に示すマルチメディア文字放送受信
回路３３の内部の構成を示す機能ブロック図である。

【００４１】図４に於いて、３０１はマルチメディア文
字放送受信回路３３の制御を司るＣＰＵであり、ここで
は、主放送に関連する複数種の付加情報を提供するため
のスクリプトの処理装置をなすもので、このＣＰＵ３０
１が後述するＲＯＭ３０２内のスクリプト処理モジュー
ル［ＳＣＲ］の処理を実行することでインタラクティブ
文字多重放送用デコーダ部が実現される。ここでは、映
像信号（Video ）より弁別された受信スクリプトをＲＡ
Ｍ３０５にバッファ（記憶）し、解釈し、実行して、表
示データ（ＲＧＢ信号）を生成する等の各処理を行な
う。

【００４２】３０２はＣＰＵ３０１によりリードアクセ
スされる制御用メモリ（ＲＯＭ）であり、ＣＰＵ３０１
が実行する基本制御プログラム及び固定情報を格納して
なる。ここでは、スクリプト処理を実行するためのスク
リプト処理モジュール［ＳＣＲ］、文字放送処理を実行
するための文字放送処理モジュール［ＣＢＰ］等が格納
されるとともに、受像機毎に発番された機器固有のＩＤ
や個人識別ＩＤ等が登録される機器管理・個人識別情報
の登録設定部［ＰＳ］、漢字・文字類を格納し管理する
漢字・文字管理部［ＣＨＡ］、アイコン管理部［ＩＣＯ
Ｎ］等が設けられる。

【００４３】３０３は文字多重テレビ受信機３１で受信
した映像信号（Video ）より文字放送用データ、及びイ
ンタラクティブ文字放送用データ（即ち付加情報表示の
ためのスクリプト）を弁別して、その受信文字放送用デ
ータ及び受信スクリプトをＣＰＵ３０１の制御の下にＲ
ＡＭ３０５に貯えるデータ分離処理回路である。

【００４４】３０４は表示データを貯える表示用メモリ
（ＶＲＡＭ）であり、例えば描画処理プログラム［ＰＩ
ＣＭ］で描画処理された表示用データ等を貯える。３０
５はＣＰＵ３０１のワークメモリ等に供されるＲＡＭで
あり、ここでは、データ通信制御プログラム［ＤＣＯ
Ｍ］、描画処理プログラム［ＰＩＣＭ］、ユーザインタ
フェースプログラム［ＵＳＩＦ］、スクリプトバッファ
部［ＳＣＢ］、及び文字放送用データバッファ部等が設
けられる。

【００４５】３０７はテレビ・リモコン３０８の信号を
受信し、テレビ操作用コマンドと付加情報表示選択制御
用コマンドとに分離して、チャネル指定等のテレビ操作
用コマンドをテレビ受信回路に送出し、付加情報表示選
択制御用コマンドをＲＡＭ３０５のリモコン受信用バッ
ファレジスタに一時貯え、ビットパラレルでＣＰＵ３０
１に受け渡す選局用マイクロプロセッサ（選局ＭＰ）で
ある。

【００４６】３０８はインタラクティブテレビ受像機
（ＴＶ）３を遠隔操作するテレビ・リモコンであり、こ
こでは、図５に示すように、インタラクティブモードを
有効／無効に切り替えるモード切り替えキー（ｉキ
ー）、付加情報選択画面等に設けられた複数の選択子か
ら任意の選択子を選択するための方向指示キー（↑キ
ー、↓キー、←キー、→キー）、及び決定（確定）キー
等をもつ。

【００４７】尚、上記モード切り替えキー（ｉキー）は
インタラクティブモードの有効／無効が交互に切り替わ
るトグル式のキーであり、インタラクティブモードを有
効に設定したときは、図７に示すように、表示部（ＣＲ
Ｔ）３２の左上隅に「ｉ」マークが表示される。

【００４８】又、選局用マイクロプロセッサ（選局Ｍ
Ｐ）３０７は、インタラクティブモードが有効であると
き（即ち「ｉ」マークが表示されているとき）、一部の
キー（例えば数字キー）が表示中の付加情報のみに反映
される。

【００４９】又、インタラクティブモードの有効／無効
の設定は、テレビ・リモコン３０８の操作のみでなく、
特定の付加情報表示に於いて、スクリプトに埋め込んだ
コマンドに従い強制的にあるタイミングで有効に設定す
ることも可能である。

【００５０】図６はスクリプト（及び画面制御情報）の
伝送タイミングを示す図であり、ここでは、通常の文字
放送用データを伝送するためのＶＢＬ内水平走査期間
（現行文字多重信号）に加えて、図中の符号Ｃで示すＶ
ＢＬ内水平走査期間を利用して、スクリプト（及び画面
制御情報）を伝送するものとする。尚、図（Ａ）は偶数
フィールドを示し、図（Ｂ）は奇数フィールドを示して
いる。

【００５１】図７乃至図１２は、それぞれ本発明の一実
施形態に於ける画面遷移状態の一例を示す図であり、こ
こではバーチャルチャネルによるショッピングを例にと
って示している。

【００５２】ここで、本発明の実施形態に於ける動作の
一例を説明する。放送局１の送信アンテナ２からは、図
６に示すような伝送形態で、ＶＢＬ内にスクリプト、及
びスクリプトに転送先情報（例えば電話番号）を埋め込
んだ文字多重放送（符号化伝送方式文字放送）用テレビ
ジョン電波が送信される（図２ステップ（１）参照）。

【００５３】ここでは、主放送の映像信号に含まれる垂
直帰線消去期間（ＶＢＬ）内に於いて主放送とは独立し
た複数種の付加情報を提供するためのスクリプト（処理
手順を記述したスクリプト本体部（プログラム部）、ヘ
ッダ、フォーム、及びリソースを含む）、及びスクリプ
トに埋め込まれた電話番号を送信する。

【００５４】この説明では一例として、バーチャルチャ
ネルによるショッピング情報を取引先電話番号とともに
送信するものとする。インタラクティブテレビ受像機
（ＴＶ）３は、上記バーチャルチャネルによるショッピ
ング情報を乗せたテレビジョン電波（放送波）を受信
し、その放送波に含まれる受信スクリプトを記憶（バッ
ファ）する。即ち、インタラクティブテレビ受像機（Ｔ
Ｖ）３内に設けられたマルチメディア文字放送受信回路
３３は、受信した放送波からＶＢＬデータを弁別し、取
り込んで、通常の文字放送番組のデータとインタラクテ
ィブ文字放送番組のデータ（ここでは主放送とは独立し
た複数種の付加情報）とに分け、通常の文字放送番組の
表示データ、及び主放送とは独立した複数種の付加情報
の表示データを生成して、それぞれＲＡＭ３０５内に記
憶（バッファ）する（図２ステップ（２）参照）。

【００５５】ここで、視聴者がテレビ・リモコン３０８
のモード切り替えキー（ｉキー）を操作して、インタラ
クティブモードを有効にすると、表示部（ＣＲＴ）３２
の左上隅に図７に示すような「ｉ」マークが表示され、
インタラクティブモードになっていることを表示する
（図２ステップ（３）参照）。

【００５６】更に、上記モード切り替えキー（ｉキー）
の操作に伴い、ＣＰＵ３０１がＲＯＭ３０２内のスクリ
プト処理モジュール［ＳＣＲ］の処理を実行することで
実現されるインタラクティブ文字多重放送用デコーダ部
によるスクリプト処理の実行で、例えば図８に示すよう
な付加情報選択画面（ショッピング選択画面）が表示さ
れる（図２ステップ（４）参照）。

【００５７】この付加情報選択画面（ショッピング選択
画面）上で、視聴者がテレビ・リモコン３０８の方向指
示キー（ここでは←キー、又は→キー）を操作すること
により、選択指定された選択子が強調表示（例えば点滅
表示）され、指定選択子が明示される。この際、ショッ
ピングをする選択子が強調表示（点滅表示）されている
状態で「決定」（確定）キーが操作されると、図９に示
すようなショッピング情報の紹介及び選択画面が表示さ
れる（図２ステップ（５），（６）参照）。

【００５８】更にこの図９に示すショッピング情報の紹
介及び選択画面上で、或る商品を選択指定すると、その
取引き詳細又は商品詳細等の確認を兼ねた図１０に示す
ような画面が表示され、この画面上で「訂正」が選択さ
れると、図９の画面に戻る。

【００５９】又、上記図１０に示す取引き詳細又は商品
詳細と確認を兼ねた画面上で、「確認（注文）」が選択
されると、その取引き情報がモデム３４、及び電話回線
を介して受信した取引先電話番号をもとに応答サーバ４
に自動送信される。この際は、図１１に示すような取引
き処理中である旨を示す画面が表示される（図２ステッ
プ（７），（８）参照）。

【００６０】応答サーバ４は、インタラクティブテレビ
受像機（ＴＶ）３より、取引き情報を受信すると、その
情報に含まれる機器ＩＤ又は個人識別ＩＤに従いローカ
ルデータベース（Ｌ−ＤＢ）４２Ａを検索して、当該取
引き内容に従う確認処理及び登録処理を実行し、取引き
が成立することにより、その旨を示す情報を取引きのあ
ったインタラクティブテレビ受像機（ＴＶ）３に返送す
る。

【００６１】インタラクティブテレビ受像機（ＴＶ）３
は、モデム３４を介して応答サーバ４より、取引き成立
情報を受けると、その情報内容に従い、第１２に示すよ
うな画面を表示する。

【００６２】上記した実施形態では、単一のショッピン
グ情報のみを例示したが、例えばショッピングに関し
て、宝石類、食品類、衣料、不動産等、多岐に亘り、複
数種、取引きサービスできるインタラクティブシステム
に於いては、業種別、業者別等で電話番号を異ならせて
それぞれに自動送信することも可能である。この際は、
送信スクリプトに、業種、業者別等により別個に設定し
た複数の電話番号を埋め込み、インタラクティブテレビ
受像機（ＴＶ）３側で、取引きを確定したときに、その
取引き内容に該当する業種、業者別等の電話番号をモデ
ム３４に送出することで、複数の電話回線を用いた取引
きサービスが実現される。

【００６３】又、テレビ・リモコン３０８の特定のキー
入力操作により、モデム３４を介し、ＲＯＭ３０２の機
器管理・個人識別情報の登録設定部［ＰＳ］に登録され
た情報を発信元として、マルチメディア文字放送受信回
路３３より与えられた（受信スクリプトに埋め込まれ
た）回線接続先（例えば応答サーバ４）に自動ダイアル
することも可能である。

【００６４】

【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、既
存の環境設備として、テレビジョン放送の持つ基本的特
徴であるところの広域性及び速報性、テレビジョン放送
の垂直帰線消去期間（ＶＢＬ）内に於ける符号化伝送方
式、公衆電話回線等を有効に利用して、経済的に有利な
システム構成で、一般家庭を対象としたバーチャルチャ
ネル型のインタラクティブ文字多重放送システムが構築
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の概要を説明するためのシステム構成を
示す図。

【図２】本発明の実施形態に於ける処理手順の概要を示
す図。

【図３】本発明の実施形態によるインタラクティブ文字
多重放送システムに於ける各部の構成を示すブロック
図。

【図４】図３に示すマルチメディア文字放送受信回路３
３の内部の構成を示す機能ブロック図。

【図５】本発明の実施形態に於けるテレビ・リモコンの
釦構成例を示す図。

【図６】本発明の実施形態に於けるスクリプト（及び画
面制御情報）の伝送タイミングを示す図。

【図７】本発明の一実施形態に於ける画面遷移状態の一
例を示す図。

【図８】本発明の一実施形態に於ける画面遷移状態の一
例を示す図。

【図９】本発明の一実施形態に於ける画面遷移状態の一
例を示す図。

【図１０】本発明の一実施形態に於ける画面遷移状態の
一例を示す図。

【図１１】本発明の一実施形態に於ける画面遷移状態の
一例を示す図。

【図１２】本発明の一実施形態に於ける画面遷移状態の
一例を示す図。

【符号の説明】

１…放送局、２…送信アンテナ、３…インタラクティブ
テレビ受像機（ＴＶ）、４…応答サーバ、５…ネットワ
ークサービス（ＩＰ・ＳＰ会社）、１１…テレビカメ
ラ、１２…ビデオテープレコーダ、１３…主調整室、１
４…ＣＧレンダ、１５…インタラクティブ文字放送制作
装置、１６…文字放送制作装置、１７…アプリケーショ
ンサーバ、１８…局側インタフェース、１９…送出制御
装置、２０…多重化装置、２１…送信機、３１…文字多
重放送用テレビジョン電波受信機（文字多重テレビ受信
機）、３２…表示部（ＣＲＴ）、３３…マルチメディア
文字放送受信回路、３４…モデム、４１…ＣＣＰファシ
リティ、４２…応答サーバファシリティ、４２Ａ…ロー
カルデータベース（Ｌ−ＤＢ）、４３…センターサーバ
ファシリティ、４３Ａ…マスターデータベース（Ｍ−Ｄ
Ｂ）、４４…放送サーバファシリティ、４５…ＩＰ／Ｓ
Ｐサーバファシリティ、４６…運用管理ファシリティ、
３０１…ＣＰＵ、３０２…ＲＯＭ、３０３…データ分離
処理回路、３０４…表示用メモリ（ＶＲＡＭ）、３０５
…ＲＡＭ、３０７…選局用マイクロプロセッサ（選局Ｍ
Ｐ）、３０８…テレビ・リモコン、ＳＣＲ…スクリプト
処理モジュール、ＰＳ…機器管理・個人識別情報の登録
設定部、ＳＣＢ…スクリプトバッファ部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｎ 7/173

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 文字多重放送用テレビジョン電波の送信
   設備と、文字多重受信機能をもつ家庭用受像機と、受像
   機に接続される回線設備とにより構築されるバーチャル
   チャネル型のインタラクティブ文字多重放送システムで
   あって、 テレビジョン電波の送信設備には、 映像信号に含まれる垂直帰線消去期間内に於いて主放送
   とは独立した付加情報を提供するためのスクリプト、及
   びスクリプトに埋め込まれた転送先情報を送信する手段
   を有し、 受像機には、 受像機又は視聴者個人に固有の識別情報を格納する手段
   と、 テレビジョン電波を受信する受信手段と、 受信したテレビジョン電波からスクリプト及びスクリプ
   トに埋め込まれた転送先情報をそれぞれ弁別しバッファ
   する手段と、 付加情報の表示出力要求信号及び付加情報の選択指示信
   号を送信するための操作釦をもつ遠隔操作器と、 遠隔操作器より送信された信号を受信する遠隔操作受信
   器と、 遠隔操作受信器で受信した要求信号に従いスクリプトを
   実行し複数種の付加情報から任意の付加情報を選択する
   ための付加情報選択画面を生成し表示する手段と、 遠隔操作受信器で受信した選択指示信号を付加情報選択
   画面上に反映させ、当該選択指示に従いスクリプトを実
   行して選択された付加情報に従う転送データを受像機又
   は視聴者個人に固有の識別情報とともにスクリプトに埋
   め込まれた転送先情報に従う転送先に回線送出する手段
   とを有し、 回線設備には、 受像機又は視聴者個人を対象とした加入者データベース
   と、 受像機より送信された転送データ及び識別情報に従い該
   当する加入者データベースの更新を含む所定の処理を実
   行する手段とを有して、 主放送とは独立した情報を視聴者に提供し、当該情報に
   関連する視聴者の指示に従う情報を回線経由で自動送信
   することを特徴とするバーチャルチャネル型のインタラ
   クティブ文字多重放送システム。
2. 【請求項２】 文字多重放送用テレビジョン電波の送信
   設備と、文字多重受信機能をもつ家庭用受像機と、受像
   機に接続される回線設備とにより構築されるバーチャル
   チャネル型のインタラクティブ文字多重放送システムで
   あって、 テレビジョン電波の送信設備には、 映像信号に含まれる垂直帰線消去期間内に於いて主放送
   とは独立した付加情報を提供するためのスクリプト、及
   びスクリプトに埋め込まれた、付加情報各々に個別の回
   線番号をもつ複数の転送先情報を送信する手段を有し、 受像機には、 受像機又は視聴者個人に固有の識別情報を格納する手段
   と、 テレビジョン電波を受信する受信手段と、 受信したテレビジョン電波からスクリプト及びスクリプ
   トに埋め込まれた転送先情報をそれぞれ弁別し記憶する
   手段と、 付加情報の表示出力要求信号及び付加情報の選択指示信
   号を送信するための操作釦をもつ遠隔操作器と、 遠隔操作器より送信された信号を受信する遠隔操作受信
   器と、 遠隔操作受信器で受信した要求信号に従いスクリプトを
   実行し複数種の付加情報から任意の付加情報を選択する
   ための付加情報選択画面を生成し表示する手段と、 遠隔操作受信器で受信した選択指示信号を付加情報選択
   画面上に反映させ、当該選択指示に従いスクリプトを実
   行して選択された付加情報に従う転送データを受像機又
   は視聴者個人に固有の識別情報とともに、受信スクリプ
   トに埋め込まれた、選択された付加情報がもつ回線番号
   の転送先に回線送出する手段とを有し、 回線設備には、 受像機又は視聴者個人を対象とした加入者データベース
   と、 受像機より送信された転送データ及び識別情報に従い該
   当する加入者データベースの更新を含む所定の処理を実
   行する手段とを有して、 主放送とは独立した情報を視聴者に提供し、当該情報に
   関連する視聴者の指示に従う情報を当該情報内容別に指
   定される回線番号の転送先に自動送信することを特徴と
   するバーチャルチャネル型のインタラクティブ文字多重
   放送システム。
3. 【請求項３】 回線設備に於ける、所定の処理には、視
   聴者の指定商品又は指定物品を認識し、注文の受付け処
   理を実行する物品取り引き処理が含まれる請求項１又は
   ２記載のインタラクティブ文字多重放送システム。
4. 【請求項４】 回線設備に於ける、所定の処理には、視
   聴者の指定商品又は指定物品を認識し、相手受像機に取
   り引きの確認情報を送信する手段と、相手受像機より取
   り引きの確認情報に対する確定通知情報が返送されたと
   き、加入者データベースの参照及び更新を伴う注文の受
   付け処理を実行する処理とが含まれる請求項１又は２記
   載のインタラクティブ文字多重放送システム。
5. 【請求項５】 文字多重放送用テレビジョン電波の送信
   設備と、文字多重受信機能をもつ家庭用受像機と、受像
   機に接続される回線設備とにより構築されるバーチャル
   チャネル型のインタラクティブ文字多重放送システムで
   あって、 テレビジョン電波の送信設備には、 映像信号に含まれる垂直帰線消去期間内に於いて主放送
   とは独立した付加情報を提供するためのスクリプト、及
   びスクリプトに埋め込まれた転送先応答サーバの回線番
   号を送信する手段を有し、 受像機には、 受像機又は視聴者個人に固有の識別情報を格納する手段
   と、 テレビジョン電波を受信する受信手段と、 受信したテレビジョン電波からスクリプト及びスクリプ
   トに埋め込まれた転送先応答サーバの回線番号をそれぞ
   れ弁別しバッファする手段と、 付加情報の表示出力要求信号及び付加情報の選択指示信
   号を送信するための操作釦をもつ遠隔操作器と、 遠隔操作器より送信された信号を受信する遠隔操作受信
   器と、 遠隔操作受信器で受信した要求信号に従いスクリプトを
   実行し複数種の付加情報から任意の付加情報を選択する
   ための付加情報選択画面を生成し表示する手段と、 遠隔操作受信器で受信した選択指示信号を付加情報選択
   画面上に反映させ、当該選択指示に従いスクリプトを実
   行して選択された付加情報に従う転送データを、受像機
   又は視聴者個人に固有の識別情報とともに、スクリプト
   に埋め込まれた転送先応答サーバの回線番号をもとに転
   送先応答サーバに回線送出する手段とを有し、 回線設備には、 多数の受像機を送受信対象とする応答サーバと、 応答サーバを介して多数の受像機と情報を送受する複数
   又は単数のステーションとを有して、 主放送とは独立した情報を視聴者に提供し、当該情報に
   関連する視聴者の指示に従う情報を回線経由で自動送受
   信することを特徴とするバーチャルチャネル型のインタ
   ラクティブ文字多重放送システム。
6. 【請求項６】 回線設備には、相手受像機との情報交換
   に伴い課金処理を実行する手段をもつ請求項１又は２又
   は５記載のインタラクティブ文字多重放送システム。