JPH0946295A - 信号伝送装置 - Google Patents

信号伝送装置

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JPH0946295A
JPH0946295A JP7195380A JP19538095A JPH0946295A JP H0946295 A JPH0946295 A JP H0946295A JP 7195380 A JP7195380 A JP 7195380A JP 19538095 A JP19538095 A JP 19538095A JP H0946295 A JPH0946295 A JP H0946295A
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JP7195380A
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Kunio Yoshihara
邦夫 吉原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷から戻ってくる高周波のリターン電流を
減少させ、高周波特性を向上させた信号伝送装置を提供
すること。 【解決手段】 入力信号に応じた差動信号Io1,Io
2を一対の出力端子S1,S2からそれぞれ出力する差
動信号出力回路1を有する送信手段と、前記差動信号出
力回路1の一対の出力端子S1,S2に一端がそれぞれ
接続され、該一対の出力端子S1,S2から出力された
差動信号Io1,Io2をそれぞれ他端に伝送する伝送
線路対LINE01,LINE02を有する伝送手段
と、前記伝送線路対LINE01,LINE02から伝
送された前記差動信号Io1,Io2を単相信号に変換
するインピーダンス素子回路網Zl0〜Zl2,Ziを
有する信号変換手段とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザダイオード
あるいは受信回路等の負荷を駆動する信号を伝送する信
号伝送装置に係り、特に、高速ディジタル信号を伝送す
る信号伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信システムの光電変換部などに使用
されるレーザダイオードなどの電気・光変換素子あるい
は増幅回路等の負荷をディジタルパルス信号で駆動する
場合、駆動信号の出力回路から負荷に対し、良好な飽和
特性を持つ出力波形すなわちハイレベルとローレベルの
はっきりした出力波形を伝達することが要求される。こ
のため例えば従来のレーザダイオードを負荷とする信号
伝送装置では、一定電流の出力信号を安定して得るため
に、通常一個のレーザダイオードの駆動にあたり差動ト
ランジスタ対および定電流発生回路を備えた差動出力段
を使用している。
【0003】図10は、従来のこの種の信号伝送装置の
一例を示す図であり、FET(電界効果トランジスタ)
P1,P2および定電流源Ieeを備えたドライバIC1
01から差動信号の出力を行なう。FETP1のドレイ
ンはドライバIC101の外へボンディングワイヤなど
を介して引き出され、適当な伝送線路LINEを通って
レーザダイオードLDに供給される。このとき伝送線路
LINEの特性インピーダンスZ0とレーザダイオード
LDとの整合をとるため、しばしば整合抵抗Rmが挿入
される。また、一般的に電源Vbは高周波的に理想とは
ほど遠いため、ドライバIC101やレーザダイオード
LDの近くには、デカップリングキャパシタCdが接続
される。
【0004】ドライバIC01から出力された信号電流
は、ワイヤ接合部のインダクタLw3、伝送線路LIN
E、整合抵抗Rm、レーザダイオードLDの順に通過し
第1の電源端Vccまで到達した後、デカップリングキャ
パシタCdを通って第2の電源端Veeへ戻ってくる。す
なわち、負荷を流れる電流はすべてリターン電流として
デカップリングキャパシタCdを通ることになる。
【0005】ところで、上記したデカップリングキャパ
シタCdが理想的な周波数特性を持ち、他に余分な寄生
成分を持たなければ、上記信号伝送装置は全く問題なく
動作する。
【0006】しかしながら、一般には高周波特性に優れ
たマイクロ波用途のキャパシタは小容量のためリアクタ
ンスを無視できないという不具合がある。逆に、大容量
のキャパシタは誘電体等による損失増加が激しく、高周
波大電流を流すにはインピーダンスが大きすぎてしま
う。また、デカップリングキャパシタCdの接続方法、
例えばワイヤボンディング法では、直列にインダクタL
wが入りやすく、高周波電流を阻止する方向に働いてし
まう。さらに、ドライバIC101と電源系との接続部
のインダクタLw1,Lw2などの特性とあいまって、
従来の信号伝送装置におけるデカップリングキャパシタ
Cdは、しばしば信号経路(P1→LINE→Rm→L
D)以上に高周波特性を制限してしまうという問題があ
る。
【0007】図11は、従来の信号伝送装置の別の例を
示す図であり、差動出力回路1〜4およびレーザダイオ
ードLD401〜LD404についてそれぞれ四個の並
列(アレイ)化され、ドライバアレイIC102および
LDアレイ103が構成されている。ここで、差動出力
回路101a〜101dおよびレーザダイオードLD1
〜LD4は、基本的には一対一にひとつのチャンネルと
して独立に動作するものであるが、ドライバアレイIC
102、LDアレイ103ともに、その製法上一体のも
のとして製造されることが多く、また近接して配置する
ことによりその実装密度を上げたいとする要求を満たす
ため、それぞれを一体に形成している。
【0008】しかし、このような信号伝送装置において
は、負荷に伝送した高周波電流Io11,Io21,I
o31,Io41はリターン電流として必ずドライバア
レイIC102に戻ってくる。そのためドライバアレイ
IC102,LDアレイ103,デカップリングキャパ
シタCdは、それぞれ一つのレーザダイオードを駆動す
る場合に比べて四倍の高周波電流を処理しなければなら
ない。さらに、これら各チャンネルの高周波電流は、伝
送経路が共通になる部分、すなわちICチップ上のコモ
ン配線、LDアレイ103内のレーザダイオードLD4
01〜LD404におけるコモン電極(主に裏面の薄い
金属膜)による寄生抵抗Rp1〜Rp3ようなインピー
ダンスが大きくなる所でお互いに干渉しあい、チャンネ
ル間のクロストークとして悪影響を及ぼすという問題が
ある。
【0009】また、もう一方の差動出力Io12,Io
22,Io32,Io42は第1の電源端Vccへ直接接
続されるため、上記のようにアレイ化された場合、差動
出力電流Io12,Io22,Io32,Io42の合
計がかなり大きくなり、この合成電流が第1の電源端V
ccを流れるチップ上の他の電流と一緒になることから、
出力回路以外の内部回路へ与える電圧変動や、出力信号
の前段への戻り、ひいては発振などの誤動作の原因とも
なっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の信号伝送装置では、負荷から戻ってくる高周波のリタ
ーン電流により、高周波特性が制限されるという問題が
あった。さらに、複数チャンネルをアレイ化したもので
は、各チャンネルの高周波電流の伝送経路が共通になる
部分で互いに干渉しあい、チャンネル間のクロストーク
として悪影響を及ぼす問題があった。また、各チャンネ
ルの高周波電流が合成され電圧変動を引き起こし、これ
が誤動作の原因ともなっていた。
【0011】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、負荷から戻ってくる高周波のリターン電流を
減少させ、高周波特性を向上させた信号伝送装置を提供
することを目的とする。
【0012】また、本発明は、負荷から戻ってくる高周
波のリターン電流を減少させ、チャンネル間のクロスト
ークや誤動作を回避できる信号伝送装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、
入力信号に応じた差動信号を一対の出力端子からそれぞ
れ出力する差動信号出力回路を有する送信手段と、前記
差動信号出力回路の一対の出力端子に一端がそれぞれ接
続され、該一対の出力端子から出力された差動信号をそ
れぞれ他端に伝送する伝送線路対を有する伝送手段と、
前記伝送線路対から伝送された前記差動信号を単相信号
に変換するインピーダンス素子回路網を有する信号変換
手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】本発明では、まず、入力信号に基づいて差
動信号出力回路の一対の端子から差動信号が出力され
る。差動信号出力回路から出力された差動信号は、差動
信号出力回路の一対の端子にそれぞれ接続されている伝
送線路対によって伝送される。伝送経路対のそれぞれの
他端は、インピーダンス素子回路網に接続されている。
【0015】このインピーダンス素子回路網は、伝送線
路対から伝送された差動信号を単相信号へ変換する。変
換された単相信号は負荷に供給される。または、インピ
ーダンス素子回路網を構成するいずれかの回路素子自体
を負荷とすることもできる。
【0016】また、インピーダンス素子回路網は、上記
の変換を行なうとともに、差動信号を合流させて信号電
流における交流成分の除去を行なう。このように、本発
明によれば、差動信号を単相信号へ変換することで、差
動信号の双方の成分を負荷あるいは回路素子自体に対し
て供給することができる。このため、従来のように差動
信号における信号の片方のみを伝送させて負荷に供給す
る方法に比べて、信号電流を負荷に対して無駄無く有効
に供給することができる。
【0017】また、差動信号の双方の成分を伝送させる
ことで、差動信号を合流させて信号の交流成分を除去す
ることができる。つまり、伝送線路対から伝送された差
動信号が互いに打ち消し合うことでリターン電流の交流
成分は除去され、交流のリターン電流が電源系等に全く
戻らないか、もしくは著しく減少する。
【0018】したがって、リアクタンスの大きいキャパ
シタや寄生インダクタンスなどが存在しても、高周波動
作上の特性を維持・向上できる。本発明(請求項2)
は、電源線に接続された電気・光変換素子を駆動する信
号を伝送する信号伝送装置において、入力信号に応じた
差動信号を一対の出力端子からそれぞれ出力する差動信
号出力回路と、前記差動信号出力回路の一対の出力端子
に一端がそれぞれ接続され、該一対の出力端子から出力
された差動信号をそれぞれ他端に伝送する伝送線路対と
を備え、前記伝送線路対の一方の前記一端を、前記電気
・光変換素子の他端側に接続するとともに、該伝送線路
対の他方の前記他端を、該電気・光変換素子の他端側に
接続することを特徴とする。
【0019】電気・光変換素子は例えばレーザダイオー
ドであり、この場合、電気・光変換素子の一端とはカソ
ード、他端とはアノードに相当する。本発明では、ま
ず、入力信号に基づいて差動信号出力回路の一対の端子
から差動信号が出力される。差動信号出力回路から出力
された差動信号は、差動信号出力回路の一対の端子にそ
れぞれ接続されている伝送線路対によって伝送される。
伝送線路対の一方からの信号は、電気・光変換素子の一
端(例えばカソード)に伝えられ、電気・光変換がなさ
れる。そして、この信号は、電気・光変換素子の他端側
(例えばアノード側)で伝送線路対の他方からの信号と
合流される。つまり、2つの差動信号は電気・光変換素
子を挟んだ形で合流され、交流成分は打ち消されて電源
線へは流れ込まず、電源線へ流れる電流は直流成分のみ
となる。
【0020】このように、本発明によれば、差動信号の
双方の成分を伝送させ、伝送線路対から伝送された差動
信号を互いに打ち消し合うことでリターン電流の交流成
分を除去させるようにしたので、交流のリターン電流が
電源系等に全く戻らないか、もしくは著しく減少させる
ことができる。
【0021】したがって、リアクタンスの大きいキャパ
シタや寄生インダクタンスなどが存在しても、高周波動
作上の特性を維持・向上できる。なお、伝送線路対の一
方の他端は、電気・光変換素子の一端側(例えばカソー
ド側)に、整合抵抗を介して接続しても良い。伝送線路
対の他方の他端は、電気・光変換素子の他端側(例えば
アノード側)に、直接接続しても良いし、整合抵抗ある
いは容量性素子を介して接続しても良い。
【0022】また、電気・光変換素子の他端(例えばア
ノード)は、電源線に、直接接続しても良いし、誘導性
素子を介して接続しても良い。誘導性素子を介して接続
した場合、誘導性素子により交流のリターン電流はさら
に減少する。
【0023】本発明(請求項3)は、入力信号に応じた
差動信号を一対の出力端子からそれぞれ出力する差動信
号出力回路を、複数個アレイ化したドライバアレイと、
前記ドライバアレイの各々の差動信号出力回路の一対の
出力端子に一端がそれぞれ接続され、各々の一対の出力
端子から出力された差動信号を各々の他端に伝送する複
数の伝送線路対と、前記複数の伝送線路対の各々の他端
間に接続された複数個の電気・光変換素子をアレイ化す
るとともに、各々の電気・光変換素子の一端を電源線に
接続してなる電気・光変換アレイとを備えたことを特徴
とする。
【0024】本発明では、差動信号それぞれが電気・光
変換アレイ内部の電気・光変換素子に直接供給される。
すなわち、差動信号の交流成分が、電気・光変換アレイ
の各々の電気・光変換素子のコモン電極等の寄生抵抗を
またぐようには流れないので、高周波のリターン電流は
なくなり、チャンネル間クロストークの発生を回避する
ことができ、誤動作も防止することができる。
【0025】本発明(請求項4)は、複数の負荷にそれ
ぞれ与える信号を伝送する信号伝送装置において、入力
信号に応じた差動信号を一対の出力端子からそれぞれ出
力する差動信号出力回路を、複数個アレイ化したドライ
バアレイと、前記ドライバアレイの各々の差動信号出力
回路の一対の出力端子の一方に一端がそれぞれ接続さ
れ、各々の出力端子から出力された一方の差動信号を各
々の他端に伝送する複数の信号線と、前記ドライバアレ
イの各々の差動信号出力回路の他方の出力端子すべてに
共通して一端が接続され、各々の出力端子から出力され
た他方の差動信号すべてを重畳して他端に伝送する、前
記複数の信号線に沿わせて敷設された敷設線とを備え、
前記敷設線の他端と電源線とを、前記信号線を入力する
負荷と該電源線との接続点の近傍で接続することを特徴
とする。
【0026】本発明では、差動信号がそれぞれの負荷に
直接供給され、各々の差動信号の交流成分は互いに打ち
消し合い、高周波のリターン電流はなくなるので、チャ
ンネル間クロストークの発生を回避することができ、誤
動作も防止することができる。
【0027】さらに、各チャンネルの一方の差動信号を
1つにまとめ、敷設線により伝送するので、各チャンネ
ルごとに伝送線路対を使用するものに比べて信号線は半
分ですむ。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)まず、第1の実施の形態を説明す
る。本実施形態は、負荷を駆動する信号として差動信号
を発生し、これをほぼ対称な2本の配線により伝送し、
伝えられてきた差動信号を負荷端近傍に設けたインピー
ダンス素子回路網により単相信号に変換し、変換された
単相信号を単相負荷へ与えるようにしたものである。
【0029】図1に、本実施形態に係る信号伝送装置の
回路構成を示す。図1に示すように、差動出力回路1に
おいて入力端子IN1は図示されていない公知の入力回
路に接続され、電源端子V1,V2は図示されていない
公知の電源装置の電源供給線Vc,Veにそれぞれ接続
され、出力端子S1,S2は適当な伝送線路LINE0
1,LINE02の一端にそれぞれ接続されている。一
方、伝送線路LINE01,LINE02の他端には、
インピーダンス素子回路網が接続されている。
【0030】インピーダンス素子回路網は、インピーダ
ンス素子Zl0,Zl1,Zl2,Ziからなり、伝送
線路LINE01,LINE02の他端間にインピーダ
ンス素子Zl0が接続されるとともに、伝送線路LIN
E01,LINE02の他端には、それぞれ終端COM
1,COM2で終端されたインピーダンス素子Zl1,
Zl2が接続される。終端COM1,COM2は、回路
動作により電源供給線Vc,Veもしくは接地パターン
に等に接続される。また、伝送線路LINE01の他端
は、インピーダンス素子Ziを介して負荷端子Tに接続
されている。
【0031】ここで、差動出力回路1の出力端子S1,
S2から負荷に至る経路の中には原則として直流成分を
遮断する素子、例えばキャパシタなどを含まず、負荷に
対しては交流信号に直流成分を重畳させた信号が供給さ
れるものとする。
【0032】図1では、負荷端子Tに、負荷として負荷
回路2を接続してある。負荷回路2の電源端子V3,V
4は図示されていない公知の電源装置の電源供給線V
c,Veにそれぞれ接続され、出力端子S3,S4から
差動出力が出力される。なお、負荷回路2の一例として
差動出力回路を示してあるが、負荷回路2はどのような
回路であっても構わない。
【0033】さらに、電源系に高周波電流が流れること
を防止するために、デカップリングキャパシタCdを接
続している。なお、インダクタLc,Lw1〜Lw4は
接続によるインダクタを示す。
【0034】上記したほぼ対称な配線としての伝送線路
LINE01,LINE02には、フィーダ線などの平
衡伝送線路を用いるものとする。伝送線路LINE0
1,LINE02からなる平衡伝送線路は、偶モードの
特性インピーダンスZooと、夫々の奇モードの特性イ
ンピーダンスZe1,Ze2を有している。これらの素
子の定数は、反射を起こさずに伝送エネルギーを効率良
く負荷へ伝える役目を果たすよう決定するのが好まし
い。なお、若干の反射があっても負荷へ有効な信号が多
く伝達されるように決定してもよい。その際、当然、入
力回路のインピーダンスも考慮する。
【0035】次に、本実施形態の信号伝送装置の動作を
説明する。本実施形態においては、入力端子IN1には
負荷に与えるべき信号波形が入力される。例えば、二値
論理の信号が入力される。この入力信号に応じて差動出
力回路1から信号電流Io1,Io2が出力される。信
号電流Io1,Io2は伝送線路LINE01,LIN
E02により伝送される。伝送線路LINE01,LI
NE02により伝送された信号電流Io1,Io2は、
インピーダンス素子Zl0,Zl1,Zl2,Ziによ
り単相電流に変換されて負荷回路2に供給される。
【0036】一方、伝送された信号電流Io1,Io2
は、終端COM1,COM2を介して合流される。ここ
で、信号電流Io1,Io2は位相の180度異なる差
動信号なので互いの交流成分を打ち消し合い、その結
果、合成電流Io1+Io2はその直流成分のみにな
る。
【0037】このような本実施形態によれば、信号電流
Io1,Io2の双方を差動出力回路2に対して供給す
ることで、従来のように差動信号の片方しか伝送させな
い方式に比べて信号電流が無駄無く有効に伝送されるこ
とになる。
【0038】また、位相が180度異なる信号電流Io
1,Io2を共に負荷端子T近傍の終端COM1,CO
M2において合流させ、それぞれに含まれる交流成分を
打ち消し合わせている。そのため、終端COM1,CO
M2を介して接続された電源供給線等には交流のリター
ン電流は全く戻らないか、もしくは著しく減少する。す
なわち、デカップリングキャパシタCd等にも交流のリ
ターン電流は全く戻らないか、もしくは著しく減少す
る。したがって、デカップリングキャパシタCdに高周
波電流が流れることにより発生する問題が解消される。
あわせて、接続によるインダクタLc,Lw1〜Lw4
における高周波電流の阻止の問題もなくなるので、本実
施形態の信号伝送装置は高周波特性に優れ、さらに差動
出力回路1の誤動作等を防止することができる。
【0039】なお、上記では負荷として負荷端子Tに負
荷回路2を接続するものであったが、その代りに、イン
ピーダンス素子Zl0,Zl1,Zl2,Ziのいずれ
かを負荷とすることもできる。この場合も、上記と同様
の作用効果を得ることができる。
【0040】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態を説明する。図2に、本発明の第2実施形態に係る
信号伝送装置の回路構成を示す。
【0041】図2に示すように、本実施形態では、FE
TP1,P2および定電流源Ieeから差動出力回路1が
構成されている。FETP1,P2のゲートは図示され
ていない公知の差動出力回路に接続され、ソースは定電
流源Ieeの一端に共通接続され、ドレインはそれぞれ伝
送線路LINE01,LINE02の一端に接続されて
いる。定電流源Ieeの他端は、電源Vbにおける第2の
電源端Veeに接続されている。なお、FETP1,P2
には、GaAsFET、MOSFETを用いると好まし
い。また、FETP1,P2をNPNバイポーラトラン
ジスタに置き換えてもよい。その際、FETP1,P2
のゲート、ソース、ドレインは、NPNバイポーラトラ
ンジスタにおけるベース、エミッタ、コレクタにそれぞ
れ相当する。
【0042】伝送線路LINE01,LINE02は、
それぞれ独立した伝送線路であり、例えばマイクロスト
リップ線路が使用される。なお、伝送線路LINE0
1,LINE02には、同軸ケーブルを使用しても良い
し、フィーダ線などの平衡伝送線路を使用しても良い。
伝送線路LINE01,LINE02のそれぞれの他端
は、負荷であるレーザダイオードLDおよび整合抵抗R
mに接続されている。伝送線路LINE01,LINE
02は、接続点Aで終端され、電源Vbにおける第1の
電源端Vccに接続されている。整合抵抗Rmは、2つの
伝送線路LINE01,LINE02の特性インピーダ
ンスとレーザダイオードLDとの整合をとるために設け
られたものである。
【0043】第1の電源端Vccと第2の電源端Veeとの
間には、電源系に高周波電流が流れることを防止するた
めのデカップリングキャパシタCdが接続されている。
インダクタLw1〜Lw4は、接続によるインダクタを
示す。
【0044】次に、本実施形態の信号伝送装置の動作を
説明する。差動出力回路1におけるFETP1,P2の
ゲートには、差動信号が入力される。例えば、レーザダ
イオードLDをディジタル信号で駆動する場合は、一方
がハイレベル、他方がローレベルの二値論理の信号の系
列が入力される。この入力信号に応じて差動出力回路1
から信号電流Io1,Io2が出力される。本実施形態
では、信号電流Io1,Io2をFETP1,P2のド
レインから直接引き出して、直流成分と交流成分の和
(DC+AC)の信号電流が得られるようにしている。
【0045】差動出力回路1により出力された信号電流
Io1,Io2は、伝送線路LINE01,LINE0
2により夫々伝送される。しかして、伝送線路LINE
01により伝送され負荷(LDおよびRm)を流れた信
号電流Io1は、接続点AにおいてLINE02により
伝送された信号電流Io2と合流する。2つの信号電流
Io1,Io2は、差動信号であり、互いに逆位相(互
いに180度前後する位相)の関係にあるので、接続点
Aにおいて信号電流Io1,Io2に含まれる交流成分
は互いに打ち消し合い、交流成分は電源端Vccへ流れ込
まない。すなわち、電源端Vccへ流れる電流は、直流成
分Ieeのみとなる。
【0046】このように、信号電流Io1,Io2を接
続点Aにおいて合流させ交流成分を打ち消し合わせるこ
とで、合計のIo1+Io2は直流成分Ieeのみとな
り、電源端Vccには交流のリターン電流は全く戻らない
か、もしくは著しく減少する。つまり、電源系およびデ
カップリングキャパシタCdへは大きな高周波負荷電流
は流れず、直流成分のみをを取り扱えば良いことにな
り、ひいてはデカップリングキャパシタCd,インダク
タLc,Lw1〜Lw4における高周波電流の阻止の問
題も解消される。
【0047】したがって、本実施形態によれば、リアク
タンスの大きいキャパシタや寄生インダクタンスなどが
存在しても、高周波動作上の特性を維持・向上できる。 (第3の実施の形態)図3は、本発明の第3実施形態に
係る信号伝送装置の回路構成を示す図である。図3に示
すように本実施形態は、図2に示した第2実施形態にお
けるFETををPNP型バイポーラトランジスタに置き
換えたものであり、FET1,FET2はそれぞれ図3
におけるバイポーラトランジスタQ1,Q2に対応して
いる。PNP型バイポーラトランジスタQ1,Q2はP
チャンネル型MOSFETにしても良い。
【0048】図3では、伝送線路LINE01,LIN
E02として、それぞれ独立した伝送線路を示している
が、伝送線路LINE01,LINE02を平衡伝送線
路としてもよい。
【0049】このように本発明は、差動出力回路にMO
SFETを使用する場合にもバイポーラトランジスタを
使用する場合にも適用することが可能であり、伝送線路
に独立した伝送線路を使用する場合にも平衡伝送線路を
使用する場合にも適用可能である。この点は以下に説明
する他の実施形態においても同様であり、夫々の実施形
態で示すFETをバイポーラトランジスタに変え、バイ
ポーラトランジスタをFETに変え、もしくはFETを
バイポーラトランジスタ双方を組み合わせて構成するこ
とが可能であり、また、独立した伝送線路を平衡伝送線
路に変え、もしくは平衡伝送線路を独立した伝送線路に
変えて構成するこうが可能であることはいうまでもな
い。
【0050】次に、図4〜図9を参照して本発明の他の
実施形態を説明する。なお、以降の実施形態においては
図2と相対応する部分に同一符号を付して、第2実施形
態等との相違点を中心に述べる。
【0051】(第4の実施の形態)図4は、本発明の第
4実施形態に係る信号伝送装置の回路構成を示す図であ
る。本実施形態は、第2実施形態と同様、差動信号増幅
回路1のFET2のドレイン電流を直接引き出すことに
より交流成分と直流成分の和の信号電流を得る構成に加
え、FETP2のドレインに直流バイアス電流源Ibを
接続したものである。
【0052】伝送線路は例えばフィーダ線のような平衡
伝送線路LINESとして構成され、この平衡伝送線路
LINESには、負荷として、整合抵抗Rm1、整合抵
抗Rm2およびレーザダイオードLDが夫々接続されて
いる。
【0053】接続点Aと第1の電源端Vccとの間には、
高周波に対してリアクタンスの大きい素子として交流阻
止インダクタLbkが接続されている。交流阻止インダク
タLbkには、インピーダンス調節のために抵抗素子を直
列または並列に接続することができる。また、並列共振
を利用するためにキャパシタを接続することもできる。
【0054】本実施形態においては、上記のように独立
した伝送線路ではなく平衡伝送線路LINESにより信
号が伝達される。今、平衡伝送線路LINESの偶モー
ドインピーダンスを負荷に合わせて適当な値、例えば5
0Ωにに設定したとする。この場合、レーザダイオード
LDの内部抵抗が10Ωであるとすれば、整合抵抗Rm
1=15Ω、整合抵抗Rm2=25Ωとし、平衡伝送線
路LINESの偶モードインピーダンスと一致させるこ
とにより、接続点Aでの反射を最も少なくすることがで
きる。
【0055】さらに、一般に平衡伝送線路LINESで
は、奇モードインピーダンスは偶モードインピーダンス
よりも高く設計しやすく、従って接続点Aから第1の電
源端Vccへ接続する交流阻止インダクタLbkは、交流を
遮断しながら奇モードインピーダンスに整合を取ること
も容易である。奇モードインピーダンスが高いと言うこ
とはその成分の電流が少ないことを意味しているので、
たとえ整合がとれなくとも全体の動作に与える影響も少
なくてすむ。
【0056】また、単相信号を独立に取り扱うのではな
く、差動信号そのものをレーザダイオードLDに供給し
ているので、交流(高周波)信号電流は、第2実施形態
に比べほぼ倍になり、信号電流を効果的にとり出すこと
に成功している。
【0057】ところで、レーザダイオードLDはいわゆ
るダイオード特性としての非線形性を持っているので、
交流信号のピーク値からピーク値までの大きさの半分よ
りも直流電流成分が大きくなるように、レーザダイオー
ドLDに供給される電流には交流成分に直流成分を重畳
したもの信号を用いている。ところが、信号電流Io1
の大きさによってはFETP2のドレイン電流の直流成
分のみでは不足し、信号電流Io1の交流成分がレーザ
ダイオードLDを逆方向から流れた際、レーザダイオー
ドLDがオフ(電流がゼロ)となってしまう場合が考え
られる。
【0058】これに対して、本実施形態においては、F
ETP2のドレインを流れる電流に直流バイアス電流I
bを加えるようにしたので、信号電流Io2の直流成分
は信号電流Io1の直流成分と同じかそれより大きくな
り、信号電流Io1によってレーザダイオードLDがオ
フすることがなく、安定した動作をすることができる。
【0059】また、レーザダイオードLDに流すべき駆
動電流が大きい場合、整合抵抗を一つしか接続しないと
すると、整合抵抗による電圧降下が大きくなり、高い電
源電圧が必要となってくる。しかるに本実施形態におい
ては、整合抵抗を整合抵抗Rm1,整合抵抗Rm2と分
けたことで、レーザダイオードLDに流す駆動電流が大
きくなっても、整合抵抗Rm1,Rm2の配分を変更す
なわち整合抵抗Rm1を大きくしながら整合抵抗Rm2
を小さくすることで、平衡伝送線路LINESには同じ
く整合をとりながら、電源Vbの配分を整合抵抗Rm2
ではなくレーザダイオードLDに回すことができる。な
お、整合抵抗Rm1をゼロとし、レーザダイオードLD
のカソードを直接交流阻止インダクタLbkに接続するこ
ともできる。これは、レーザダイオードLDと整合抵抗
Rm2の電圧効果が同等のときがこれに該当する。
【0060】また、交流阻止インダクタLbkによって、
電源系やデカップリングキャパシタCdを流れる高周波
電流はさらに減少させることができる。 (第5の実施の形態)図5は、本発明の第5実施形態に
係る信号伝送装置の回路構成を示す図である。図5に示
すように本実施形態は、図4で示した第4実施形態にお
ける整合抵抗Rm1をキャパシタCxで置き換えたもの
である。なお、インダクタLxは、キャパシタCxの接
続によるインダクタである。
【0061】本実施形態においては、信号電流Io1の
交流成分のみがレーザダイオードLDのアノードに供給
される。先の第4実施形態では、信号電流Io1に直流
成分および交流成分が含まれているときには、接続点A
に供給される信号電流Io1は常にマイナスの値であっ
た。
【0062】しかし、本実施形態では、信号電流Io1
の直流成分をカットしたことで、接続点Aに供給される
信号は第1の電源端Vccの電位を中心としたプラス・マ
イナスに振れる交流信号になる。すなわち、信号電流I
o1に直流成分および交流成分が含まれているときに比
べ、等価的に電源Vbの電圧が上昇したことになる。
【0063】このためレーザダイオードLDに流れる直
流成分を確保しやすく、直流バイアス回路の簡略化、低
消費電力化等が可能となる。また、キャパシタCxの値
を調節することによって、広帯域ディジタル信号の通過
において、帯域上で特性を伸ばすためのピーキングをか
けることができる。
【0064】(第6の実施の形態)図6は、本発明の第
6実施形態に係る信号伝送装置の回路構成を示す図であ
る。図6に示すように本実施形態は、前述した第2実施
形態における差動出力回路1にFETP3,P4および
抵抗R0〜R2からなるソースフォロワ回路を設けると
ともに、定電流源をP3および抵抗R3によって構成し
たものである。
【0065】FETP1〜P5は、NPN型バイポーラ
トランジスタでも良い。また、伝送線路LINE01,
LINE02を平衡伝送線路として構成し、あるいは図
4に示した第4実施形態における交流阻止インダクタL
bkを設けるなどの変形を施すことが可能である。
【0066】このように本発明は、差動信号Io1,I
o2の出力をソースフォロワ回路を用いて実施すること
もできる。 (第7の実施の形態)図7は、本発明の第7実施形態に
係る信号伝送装置の回路構成を示す図である。本実施形
態は、第2実施形態において示したものと同様の構成を
複数チャンネル分アレイ化したものである。なお、本実
施形態では、4チャンネル分アレイ化した構成を一例と
して示しているが、アレイ化する差動出力回路およびレ
ーザダイオードのチャンネル数は任意に構成することが
できる。
【0067】図7に示すように、差動出力回路1a〜1
dおよびレーザダイオードLD1〜LD4を、それぞれ
が一対一に一つのチャンネルとして独立に動作するよう
にアレイ化してドライバアレイIC11およびLDアレ
イ12として一体化形成し、それぞれ平衡伝送線路LI
NES1〜LINES4によって接続したものである。
なお、寄生抵抗Rp1〜Rp3はコモン電極の寄生抵抗
を示し、図中では整合抵抗Rmは省略している。なお、
伝送線路は、各々独立した伝送線路、例えばマイクロス
トリップ線路等に置き換えても良い。
【0068】図8は、本実施形態の信号伝送装置の実装
構造を示す斜視図である。図8に示すように、誘電性基
板21上にドライバアレイIC11,平衡伝送線路LI
NES1〜LINES4,フェイスダウン実装されたL
Dアレイ12がそれぞれ設けられている。誘電性基板2
1の裏面は接地導体膜22となっている。ここで、ドラ
イバアレイIC11の表面に形成された差動端子につな
がる電極111,121,131,141と112,1
22,132,142は平衡伝送線路LINES1〜L
INES2の一方の端部にワイヤでそれぞれ接続されて
いる。電極111,121,131,141から出力さ
れる信号を伝送する平衡伝送線路LINES1〜LIN
ES4の端部は、LDアレイ12の表面に形成されたバ
ンプ電極に接続されている。電極112,122,13
2,142から出力される信号を伝送する平衡伝送線路
LINES1〜LINES4の端部はLDアレイ12の
裏面に形成された内部回路につながる電極221〜22
4にワイヤにより接続されている。また、LDアレイ1
2の裏面に形成された電極225は、チップキャパシタ
Lpの表面に形成された電極226にワイヤにより接続
されている。なお、電極221〜225の代りに、LD
アレイ12の裏面全体に電極を形成して、この電極にワ
イヤを接続しても良い。
【0069】本実施形態においては、信号電流(図7中
のIo11〜Io41,Io12〜Io42)は、それ
ぞれがLDアレイ12内部のレーザダイオードLD1〜
LD4に直接供給され、それぞれの接続点A1〜A4で
合流した際に差動成分同士が打ち消しあって直流成分の
みになる。そのため、信号電流の交流成分はコモン電極
である各チャンネルのアノード電極間、すなわち寄生抵
抗Ra1〜Ra3をまたぐようには流れない。そのため
高周波のリターン電流はなくなり、チャンネル間クロス
トークも発生せず、高周波特性の向上および電源系の配
線の簡略化が可能となる。
【0070】(第8の実施の形態)図9は、本発明の第
8実施形態に係る信号伝送装置の回路構成を示す図であ
る。図9に示すように本実施形態は、本発明をLSIの
高速ディジタルインターフェースに適用したものであ
る。すなわち、第2実施形態において示したものと同様
の構成の差動出力回路1a〜1dをアレイ化してドライ
バアレイLSI31として一体化した出力回路が構成さ
れ、同様にシングルエンドの入出力を持つレシーバ5a
〜5dをアレイ化してレシーバLSI32として一体化
した負荷が構成されている。
【0071】ドライバアレイLSI31とレシーバLS
I32との接続において、信号電流Io11〜Io41
は、それぞれ信号線LINE11〜LINE44を介し
てレシーバ5a〜5dへ伝送され、信号電流Io12〜
Io42は、第1の電源端Vccとは別端子で取り出され
信号線LINE11〜LINE44と平行に沿わせてレ
シーバLSI32付近まで敷設され第1の電源端Vccに
接続された敷設線LINE00により伝送される。
【0072】ここで、シングルエンドの入出力を持つ従
来のディジタルLSIにおいて、出力電流オン・オフに
伴う弊害として同時スイッチングノイズがある。これに
対し、出力回路構成を差動に変更するだけで同時スイッ
チングノイズをかなり防げることが知られている。しか
し信号配線に差動を適用すると、信号線数が二倍となっ
て、複雑なディジタル信号伝送装置では許容できない問
題となる。
【0073】しかるに本実施形態においては、信号電流
Io11〜Io41および信号電流Io12〜Io42
は互いに打ち消し合い、高周波のリターン電流はデカッ
プリングキャパシタCdにほとんど流れることがない。
そのためレシーバ5a〜5dにおけるスイッチングノイ
ズを押さえることができることに加え、信号電流Io1
2〜Io42を伝送する敷設線LINE00は束ねられ
ているので、上記した第1〜第7実施形態に比べて使用
する伝送線路の総量が減少し、複雑なディジタル信号伝
送装置においても容易に適用が可能となる。本発明は、
上述した実施の形態に限定されるものではなく、その技
術的範囲において種々変形して実施することができる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、差動信号出力回路の差
動出力の双方を負荷の近傍まで伝送線路対により伝送し
て該負荷に与えるとともに、負荷の近傍で差動出力の双
方を合流させるようにしたので、高周波のリターン電流
を著しく減少させることができ、高周波動作上の特性を
維持・向上することが可能となる。また、チャンネル間
クロストークや誤動作の発生も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る信号伝送装置
の回路構成を示す図
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る信号伝送装置
の回路構成を示す図
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る信号伝送装置
の回路構成を示す図
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る信号伝送装置
の回路構成を示す図
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る信号伝送装置
の回路構成を示す図
【図6】本発明の第6の実施の形態に係る信号伝送装置
の回路構成を示す図
【図7】本発明の第7の実施の形態に係る信号伝送装置
の回路構成を示す図
【図8】本発明の第7の実施の形態に係る信号伝送装置
の実装構造を示す斜視図
【図9】本発明の第8の実施の形態に係る信号伝送装置
の回路構成を示す図
【図10】従来の信号伝送装置の回路構成を示す図
【図11】従来の別の信号伝送装置の回路構成を示す図
【符号の説明】
IN1,IN2…入力端子 V1〜V4…電源端子 Vc,Ve…電源供給線 S1,S2…出力端子 T…負荷端 1,1a,1b,1c,1d…差動出力回路 2…負荷回路 LINE01,LINE02…伝送線路 Zoo,Ze1,Ze2…特性インピーダンス Zl0〜Zl2,Zi…インピーダンス素子 COM1〜COM2…終端 Cd…デカップリングキャパシタ Lc,Lw1〜Lw4…インダクタ Io1,Io11,Io21,Io31,Io41…信
号電流 Io2,Io12,Io22,Io32,Io42…信
号電流 P1〜P5…電界効果トランジスタ Iee…定電流源 LD,LD1〜LD4…レーザダイオード Rm,Rm1,Rm2…整合抵抗 Vb…電源 Vcc…第1の電源端 Vee…第2の電源端 A,A1〜A4…接続点 Q1,Q2…バイポーラトランジスタ Ib…直流バイアス電流源 LINES…平衡伝送線路 Lbk…交流阻止インダクタ Cx…キャパシタ Lx…インダクタ R0〜R3…抵抗 11…ドライバアレイIC 12…LDアレイ Rp1〜Rp3…寄生抵抗 LINES1〜LINES4…平衡伝送線路 Lb…インダクタ 21…誘電性基板 22…接地導体膜 111,112,121,122,131,132,1
41,142,221〜226…電極 5a,5b,5c,5d…レシーバ 31…ドライバLSI 32…レシーバLSI LINEL11〜INE44…信号線 LINE00…敷設線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/04 H04L 25/02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号に応じた差動信号を一対の出力端
    子からそれぞれ出力する差動信号出力回路を有する送信
    手段と、 前記差動信号出力回路の一対の出力端子に一端がそれぞ
    れ接続され、該一対の出力端子から出力された差動信号
    をそれぞれ他端に伝送する伝送線路対を有する伝送手段
    と、 前記伝送線路対から伝送された前記差動信号を単相信号
    に変換するインピーダンス素子回路網を有する信号変換
    手段とを備えたことを特徴とする信号伝送装置。
  2. 【請求項2】電源線に接続された電気・光変換素子を駆
    動する信号を伝送する信号伝送装置において、 入力信号に応じた差動信号を一対の出力端子からそれぞ
    れ出力する差動信号出力回路と、 前記差動信号出力回路の一対の出力端子に一端がそれぞ
    れ接続され、該一対の出力端子から出力された差動信号
    をそれぞれ他端に伝送する伝送線路対とを備え、 前記伝送線路対の一方の前記他端を、前記電気・光変換
    素子の一端側に接続するとともに、該伝送線路対の他方
    の前記他端を、該電気・光変換素子の他端側に接続する
    ことを特徴とする信号伝送装置。
  3. 【請求項3】入力信号に応じた差動信号を一対の出力端
    子からそれぞれ出力する差動信号出力回路を、複数個ア
    レイ化したドライバアレイと、 前記ドライバアレイの各々の差動信号出力回路の一対の
    出力端子に一端がそれぞれ接続され、各々の一対の出力
    端子から出力された差動信号を各々の他端に伝送する複
    数の伝送線路対と、 前記複数の伝送線路対の各々の他端間に接続された複数
    個の電気・光変換素子をアレイ化するとともに、各々の
    電気・光変換素子の一端を電源線に接続してなる電気・
    光変換アレイとを備えたことを特徴とする信号伝送装
    置。
  4. 【請求項4】複数の負荷にそれぞれ与える信号を伝送す
    る信号伝送装置において、 入力信号に応じた差動信号を一対の出力端子からそれぞ
    れ出力する差動信号出力回路を、複数個アレイ化したド
    ライバアレイと、 前記ドライバアレイの各々の差動信号出力回路の一対の
    出力端子の一方に一端がそれぞれ接続され、各々の出力
    端子から出力された一方の差動信号を各々の他端に伝送
    する複数の信号線と、 前記ドライバアレイの各々の差動信号出力回路の他方の
    出力端子すべてに共通して一端が接続され、各々の出力
    端子から出力された他方の差動信号すべてを重畳して他
    端に伝送する、前記複数の信号線に沿わせて敷設された
    敷設線とを備え、 前記敷設線の他端と電源線とを、前記信号線を入力する
    負荷と該電源線との接続点の近傍で接続することを特徴
    とする信号伝送装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003152653A (ja) * 2001-11-19 2003-05-23 Audio Technica Corp 赤外線受信装置
WO2013031275A1 (ja) * 2011-08-31 2013-03-07 住友電気工業株式会社 駆動回路および宅側装置
JP2013526065A (ja) * 2010-04-28 2013-06-20 ホーヤ コーポレイション ユーエスエイ 双方向光電子装置におけるクロストークの低減
JP2018093339A (ja) * 2016-12-01 2018-06-14 住友電気工業株式会社 光送信器用駆動回路

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