JPH094621A - タッピンねじ - Google Patents

タッピンねじ

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JPH094621A
JPH094621A JP15032595A JP15032595A JPH094621A JP H094621 A JPH094621 A JP H094621A JP 15032595 A JP15032595 A JP 15032595A JP 15032595 A JP15032595 A JP 15032595A JP H094621 A JPH094621 A JP H094621A
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JP
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screw
thread
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diameter
screw thread
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JP15032595A
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Masami Zaiki
政己 材木
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Nitto Seiko Co Ltd
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Nitto Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 タッピンねじにおけるねじり破断を解消しな
がら、ねじと相手部材との間の焼付きや雌ねじの剪断破
壊を防止できて、ねじばかトルクの低下を抑制でき、締
付保証トルクを向上させられるタッピンねじを提供す
る。 【構成】 タッピンねじの軸体2を増径すると共に、ね
じ山3基部に前記軸体2より更に大径となる段差径部4
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタッピンねじ、詳しくは
締付け時の軸体のねじり破断を防止すると共にねじの焼
付や相手部材に形成される雌ねじの剪断破壊を防止して
締付トルクを増大させ得る構成のタッピンねじに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、機器等における薄板等軽量部材の
組付けに際して、その部材にあらかじめ雌ねじを形成す
るタップ立て締結工程を省略できるタッピンねじが多用
されている。該タッピンねじは締結する相手部材にあら
かじめ雌ねじを形成しておく必要がなく、雄ねじに応じ
た下孔にタッピンねじ自体で雌ねじを形成しながら同時
に締結するように成されている。
【0003】しかしながら、かかるタッピンねじは、雌
ねじの形成されていない下孔に雌ねじを形成しながら強
引に螺入するので、ねじの軸体に大きなねじれ荷重が生
じ、該軸体のねじれ応力が増大して、該軸体にねじり破
断が発生するといった問題があった。そこで、前記ねじ
り破断を解消するための一策として、ねじの軸径を増大
させてねじり応力を補強することが考えられた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記条件の
タッピンねじの場合、相手部材に雌ねじを形成するに伴
い、その雌ねじ分の相手部材が前記タッピンねじのねじ
山に沿ってその谷側方向へ押出されるとタッピンねじの
平ら部と相手部材との間隔が狭いため相手部材とタッピ
ンねじの平ら部とが当接する。そのため、前記当接部に
大きな摩擦力が生じて、前記両者間で焼付きが生じ、雌
ねじの強度が低くなり、タッピンねじのねじ部により雌
ねじが剪断破壊を起こし、ねじばかトルクが著しく低下
する等といった問題があった。
【0005】本発明は前記問題点に鑑みて提案するもの
で、その目的は、タッピンねじの軸体(谷径)の細さに
起因するねじ自体のねじり破断を解消しながら、ねじの
焼付きや相手部材に形成される雌ねじの剪断破壊を防止
することができ、ねじばかトルクの低下を抑制できるタ
ッピンねじを提供することにある。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明は、前記目的達成のた
め、工具と係合する頭部を有した軸体の周面に螺旋状に
連続するねじ山を形成したタッピンねじにおいて、前記
軸体が増径されると共に、前記ねじ山の両側基部に、前
記軸体より大径となる段差径部を設けたことを特徴とす
るものである。
【0007】
【作用】前記構成により、軸体を増径したことにより軸
体のねじり応力を補強できると共に、前記とねじ山の両
側基部に、前記軸体より更に大径の段差径部を設けてい
ることで、締結時の前記ねじ山基部に作用する集中応力
を分散させることができる。また、雌ねじ形成時におけ
る雌ねじ分の相手部材がねじ山斜面に沿って押出され、
軸体の平ら部に当接しようとするが、前記段差径部によ
り軸方向へ誘導されるので、前記タッピンねじの平ら部
が相手部材と当接して摩擦することで前記両者が焼付き
を起すことはない。そのため、雌ねじの強度が低下する
ことなく、雌ねじが剪断破壊してねじばかトルクが低下
(螺締不能状態のこと)するのを防止できる。
【0008】
【実施例】本発明に係るタッピンねじを図面の一実施例
に基づいて説明する。図1は前記実施例の全体外観図
で、図2はその要部拡大図であり、図3は要部の具体的
な数値比率を説明するための図である。前記実施例は、
大別して頭部1と、軸体2と、その周面に螺旋状に連続
して形成されたねじ山3と、段差径部4とで構成されて
いる。
【0009】前記頭部1は、軸体2より大径な座面1b
を有する例えば丸頭、又はなべ頭に形成され、その頭部
には締付工具と係合する係合孔1a(十字孔、又は六角
孔等)が設けられている。前記軸体2は、前記座面1b
から一体的にかつ、その先端に向って頭部径に対応する
基準谷径より所定長さ増径されて延設され、軸体2のね
じ山間に平ら部2bが形成されており、さらにその先端
部2aは所定テーパ状に形成されている。
【0010】前記ねじ山3は、前記軸体2の基部2cか
ら先端部2aに至るまで、呼び径に適応する規格ピッチ
P間隔で断面三角形状に連続的に転造加工により形成さ
れている。また、前記ねじ山3は相手部材(図示せず)
の下孔5aに螺入し、前記下孔5a内面を塑成変形させ
て雌ねじを形成しながらこの雌ねじを螺合して相手部材
を締結するように成されている。
【0011】前記段差径部4は、前記ねじ山3の両側基
部に設けられ、前記平ら部2bより更に大径となる段差
4aと前記平ら部2bと平行に延びかつ前記ねじ山3の
両側部から各側方向に所定量突出させた平坦面4bとで
構成され、締結時におけるタッピンねじ(雄ねじ)の螺
入で形成される雌ねじ5b分の相手部材を前記軸体2の
平ら部2bに当接しないように軸方向に誘導するように
成されている。
【0012】然して前記実施例では、図3に示すように
ねじ山3の具体的な主要緒元を次の数値比率で設定して
いる。即ち、ねじ山3のねじ山外径をDとした場合、 平ら部2bから突起するねじ山3の高さH=Dx0.1
29% 平ら部2bから段差径部4までの段差F=Dx0.01
43%〜0.0286段差径部4がねじ山3の側方向へ
突出する長さW=Dx0.0143〜0.0214と成
されている。
【0013】因みに前記比率に基づいて形成された、例
えばD=φ1.4mmのねじ緒元寸法は、 H=0.18mm F=0.02〜0.04mm W=0.02〜0.03mmとなる。
【0014】尚この場合前記段差Fは、前記設定値の範
囲内にすることが好ましく、それ以下であれば形成され
た雌ねじ5bの膨出部分を軸体2の平ら部2bから有効
に離間させることが困難となり、又それ以上であれば雌
ねじの喰い込み量が少なくなり、締結時にねじばかトル
クを著しく低下させる。又前記段差径部4の長さWは、
前記設定値の範囲内にすることが好ましく、それ以下で
あれば形成される雌ねじ5bの膨出部分を軸方向に誘導
する効果が少なく、それ以上であればねじピッチP間を
連続に近い状態となすので、前記相手部材と前記段差径
部4との間で焼付きを生じる恐れがある。
【0015】次に以上のように成された実施例の作用に
ついて説明する。前記実施例に示したタッピンねじは、
主体となる相手部材に被締結部材(図示せず)を簡単に
締結するのに供される。具体的には、タッピンねじのね
じ山3が挿通可能な貫通孔を形成した被締結部材と、前
記タッピンねじのねじ山3が螺入する下孔のみを貫通し
た被装着部材とを締結する。
【0016】この場合、前記両部材を重合配置した上
で、被締結部材の貫通孔にタッピンねじを挿入しその先
端部2aを相手部材の下孔に臨ませ、頭部1の係合孔1
aに締付工具を係合させて押圧しながら締付方向に回動
する。これにより、前記タッピンねじのねじ山3が前記
相手部材の下孔に喰い込み、該下孔の内面を塑成変形し
て雌ねじ5bを形成しながら螺進する、そして前記頭部
1の座面1bが前記被締結部材に当接すると、前記被締
結部材と相手部材とを締結する。
【0017】この場合、雌ねじ5bが形成されていない
下孔に、タッピンねじのねじ山3が雌ねじを形成しなが
ら強引に螺入するのでその抵抗により前記タッピンねじ
の軸体2にねじり応力が増大する傾向となるが、該軸体
2を増径していることで前記応力に対応でき、軸体2が
ねじり破断を発生することがない。又、前記ねじ山3に
段差径部4を形成していることで、軸体2に課せられる
負荷の増大時、前記ねじ山基部に作用するねじり破断方
向の集中応力を有効に分散させることができると共に、
前記下孔の内面に形成される雌ねじ5b分の相手部材
が、ねじ山3の斜面に沿って軸体2の平ら部2bと当接
しようとするのを、前記段差径部4で軸方向に誘導する
ことができる。そもため、前記形成された雌ねじ5bが
前記平ら部2bと当接することに起因して発生するねじ
の焼付きが回避でき、雌ねじの強度を低下させることが
なく雌ねじ5bの剪断破壊を防止できると共に、ねじば
かトルクの低下を抑制できて、前記タッピンねじの保証
締付トルクを顕著に向上することができる。
【0018】因みに実施例における前記締付トルクの向
上率は、従来比して16〜20%であることが確認され
ている。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、タッピン
ねじにおける軸体を増径すると共に、ねじ山基部に段差
径部を設けた構成により、このタッピンねじの締結時は
前記ねじ山基部に作用するねじれ方向の集中応力を分散
できるので、軸体のねじり破断を防止できると共に、形
成された雌ねじの膨出部が前記平ら部に当接しようとす
るのを、軸方向に誘導して有効に回避でき、タッピンね
じと相手部材との間の焼付きや雌ねじの剪断破壊を防止
でき、ねじばかトルクの低下を抑制して締結保証トルク
を顕著に向上させることができる効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示す外観図である。
【図2】図2は図1の要部拡大図である。
【図3】図3はねじ山の主要緒元を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 頭部 2 軸体 2b 平ら部 3 ねじ山 4 段差径部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具と係合する頭部を有した軸体の周面
    に螺旋状に連続するねじ山を形成したタッピンねじにお
    いて、 前記軸体が増径されると共に、前記ねじ山の両側基部
    に、前記軸体より大径となる段差径部を設けたことを特
    徴とするタッピンねじ。
JP07150325A 1995-06-16 1995-06-16 タッピンねじ Expired - Fee Related JP3109980B2 (ja)

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