JPH0945873A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその製造方法

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JPH0945873A
JPH0945873A JP7197703A JP19770395A JPH0945873A JP H0945873 A JPH0945873 A JP H0945873A JP 7197703 A JP7197703 A JP 7197703A JP 19770395 A JP19770395 A JP 19770395A JP H0945873 A JPH0945873 A JP H0945873A
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JP
Japan
Prior art keywords
region
semiconductor
peripheral circuit
semiconductor well
conductivity type
Prior art date
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Application number
JP7197703A
Other languages
English (en)
Inventor
Naho Yamazaki
奈保 山崎
Hiroshi Onoda
宏 小野田
Natsuo Ajika
夏夫 味香
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH0945873A publication Critical patent/JPH0945873A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高電圧周辺回路におけるトランジスタの高耐
圧化を損なうことなく、低電圧周辺回路のトランジスタ
の駆動能力を確保し得る半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 pMOS高電圧トランジスタ45は、シ
リコン基板1にボトムnウェル8、nウェル11、およ
びpウェル16が形成されている。pウェル16はボト
ムnウェル8上にあり、pウェル16がソース/ドレイ
ンとなりチャネル領域を規定する。nウェル11もボト
ムnウェル8上にあり、かつpウェル16に隣接するよ
うに形成されている。また、ゲート電極24の端からサ
イドウォール絶縁膜29の幅だけ離れた位置に端部を有
する高濃度不純物領域33が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体記憶装置と
その製造方法に関し、特に特別な工程を付加することな
く、高電圧が印加される高電圧周辺回路のトランジスタ
の高耐圧化を実現し得る半導体記憶装置およびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、不揮発性半導体記憶装置にお
いては、現在のLSIの標準電源電圧である5V型以外
に10V程度以上(約10V〜約20V)の高電圧を使
用する回路が設けられている。これは、絶縁膜で囲まれ
たフローティングゲート電極に電荷の注入あるいは引出
しを行なうために、チャネルホットエレクトロン注入
(CHE注入)あるいはFN(Fowler-Nordheim )トン
ネル注入など強電界を必要とする物理現象を用いている
ためである。
【0003】ここで、半導体不揮発性記憶装置の一種で
あるDINOR型フラッシュメモリの構成を図59に基
づいて説明する。図59において10111〜10142
それぞれ、ソース領域と、ドレイン領域と、フローティ
ングゲート電極と、コントロールゲート電極とを有する
メモリセルである。ソース領域はn型の拡散層から形成
される。ドレイン領域はソース領域と離隔して形成され
るn型の拡散層から形成される。フローティングゲート
電極はソース領域とドレイン領域との間に位置するチャ
ネル領域上にトンネル酸化膜からなるゲート酸化膜を介
して形成される。コントロールゲート電極はフローティ
ングゲート電極に層間絶縁膜を介して対向配置される。
【0004】図59には説明の都合上、4行2列で、2
行2列単位で一括して消去動作が行なわれるブロック1
02a、102bしか示していない。しかしDINOR
型フラッシュメモリは複数行複数列のマトリックス状に
配置された複数のメモリセル101でメモリセルアレイ
を構成する。またメモリセルアレイは一括消去単位であ
るブロック102を複数有している。各ブロック102
は複数行、複数列のメモリセル101を有している。各
ブロック102を構成する複数のメモリセル101は、
後述するが、半導体基板に形成されたp型のウェル領域
に互いに離隔して形成された複数のn型のウェル領域の
1つのp型のウェル領域に形成されているものである。
メモリセル101はこのn型のウェル領域に基板電位が
与えられることにより、各ブロック102ごとに独立し
て基板電位が与えられる構成となっている。
【0005】なお、符号における添字の数字は行および
/または列を示し、アルファベットはブロック単位の別
を示しているものである。総称的に示すときに添字を省
略して示す。以下、同様である。
【0006】ワード線1031 〜1034 はそれぞれ対
応した行に配置され、対応した行に配置された複数のメ
モリセル101のコントロールゲート電極に接続され
る。ワード線1031 〜1034 はポリシリコン層と第
1の金属層とによって構成されている。ポリシリコン層
は第2層のポリシリコン層(フローティングゲート電極
が第1層のポリシリコン層によって形成されている)に
て形成されるコントロールゲート電極と一体形成され
る。第1層の金属層はこのポリシリコン層の上方に平行
に配置される。主ビット線1041 〜1042 はそれぞ
れ対応した列に配置されるものである。主ビット線10
1 〜1042 はワード線103の上方に配置された第
2層の金属層によって形成される。副ビット線1051a
〜1052bはそれぞれ対応した列にかつ対応したブロッ
ク102ごとに配置される。また副ビット線1051a
1052bは対応した列における対応したブロック102
の複数のメモリセル101のドレイン領域に接続され
る。また副ビット線1051a〜1052bはワード線10
3のポリシリコン層の上方に配置された第3層のポリシ
リコン層によって形成されている。
【0007】セレクトゲート1061a〜1062bはそれ
ぞれ対応した副ビット線104ごとに設けられる。セレ
クトゲート1061a〜1062bは対応した副ビット線1
04と対応した列に配置された主ビット線103との間
に接続されるnチャンネルMOSトランジスタから構成
される。セレクトゲート1061a〜1062bのゲート電
極は第2層のポリシリコン層によって形成されている。
ソース線107a〜107bはそれぞれ対応したブロッ
ク102ごとに設けられる。またソース線107a〜1
07bは対応したブロック102の複数のメモリセル1
01のソース領域に接続される。ウェル電位線108a
〜108bはそれぞれ対応したブロック102ごとに設
けられる。ウェル電位線108a〜108bはそれぞれ
対応したブロック102ごとに設けられる。ウェル電位
線108a〜108bは対応したブロック102の複数
のメモリセル101の基板電位を与えるために、これら
複数のメモリセル101が形成されるp型ウェル領域に
接続される。
【0008】ブロックセレクト信号線109a〜109
bはそれぞれ対応したブロック102ごとに設けられ
る。ブロックセレクト信号線109a〜109bは対応
したブロック102に対して設けられた複数のセレクト
ゲート106のゲート電極(制御電極)に接続される。
入出力線110はメモリセル101に書込むための情報
を伝達し、メモリセル101に蓄積された情報を読出す
ためのものである。トランスファゲート1111 〜11
2 はそれぞれ対応した主ビット線104ごとに設けら
れる。トランスファゲート1111 〜1112 は対応し
た主ビット線103と入出力線110との間に接続され
るnチャネルMOSトランジスタから構成される。トラ
ンスファゲート1111 〜1112 のゲート電極は第2
層のポリシリコン層によって形成されている。コラムセ
レクト信号線1121 〜1122 はそれぞれ対応したト
ランスファゲート111ごとに設けられる。また、コラ
ムセレクト信号線1121 〜1122 は対応したトラン
スファゲートのゲート電極(制御電極)に接続される。
【0009】ロウデコーダ113はロウアドレス信号と
書込/消去制御信号と電源電位(たとえば3.3V)よ
り高い第1の高電位(たとえば10V)と負電位(たと
えば−8V)とを受け、ロウアドレス信号に基づき、複
数のワード線103のうち所望の数(消去時にはブロッ
ク単位のワード線の数、書込および読出時は1つ)を選
択し、選択したワード線103に書込/制御信号に基づ
いて選択電位を与え、その他のワード線103を接地電
位の状態に維持する。選択電位は、たとえば、書込(こ
の例ではフローティングゲート電極に蓄積された電子を
引抜く動作を書込と称す)時に負電位、消去(この例で
はフローティングゲート電極に電子を注入する動作を消
去と称す)時に第1の高電位、読出時に電源電位とな
る。
【0010】ソース/ウェルデコーダ114はロウアド
レス信号の一部およびコラムアドレス信号の一部と書込
/消去制御信号と負電位(たとえば−8V)とを受け、
書込/消去制御信号とロウアドレス信号の一部およびコ
ラムアドレス信号の一部に基づいてソース線107およ
びウェル電位線108を所望の電位にし、その他のソー
ス線107およびウェル電位線108を接地電位とす
る。所望の電位にするとは、たとえば、書込時にすべて
のソース線107をフローティング(電気的に浮いた状
態)にするとともにすべてのウェル電位線108を接地
電位とすることである。また、読出時にすべてのソース
線107およびすべてのウェル電位線108を接地電位
とすることである。また、消去時にロウアドレス信号の
一部およびコラムアドレス信号の一部にて選択したブロ
ック102に対応するソース線107およびウェル電位
線108に負電位を与えることである。セレクトゲート
デコーダ115はロウアドレス信号の一部およびコラム
アドレス信号の一部と書込/消去制御信号と電源電位
(たとえば3.3V)より高く第1の高電位より低い第
2の高電位(たとえば6V)とを受け、ロウアドレス信
号の一部およびコラムアドレス信号の一部に基づき、複
数のブロックセレクト信号線109のうち1つを選択
し、選択したブロックセレクト信号線109に書込/消
去制御信号に基づいて選択電位を与え、その他のブロッ
クセレクト信号線109を接地電位の状態に維持する。
選択電位は、たとえば、書込時に第2の高電位、消去時
に接地電位、読出時に電源電位となる。
【0011】コラムデコーダ116はコラムアドレス信
号と書込/消去制御信号と電源電位(たとえば3.3
V)より高く第1の高電位より低い第2の高電位(たと
えば6V)とを受けコラムアドレス信号に基づき、複数
のコラムセレクト信号線112のうちの1つを選択し、
選択したコラムセレクト信号線112に書込/消去制御
信号に基づいて選択電位を与え、その他のコラムセレク
ト信号線112を接地電位の状態に維持する。選択電位
は、たとえば、書込時に第2の高電位、消去時に接地電
位、読出時に電源電位となる。アドレスバッファ回路1
17はアドレス入力パッド118に入力されたアドレス
信号(ロウアドレス信号およびコラムアドレス信号が時
系列に入力される)を受け、ロウデコーダ113とソー
ス/ウェルデコーダ114とセレクトゲートデコーダ1
15とコラムデコーダ116とにアドレス信号を与え
る。
【0012】書込回路119は書込/消去制御信号とデ
ータ情報と電源電位(たとえば3.3V)より高く第1
の高電位より低い第2の高電位(たとえば6V)とを受
け、書込/消去制御信号が書込時を示すとともに入出力
パッド121およびデータ入出力バッファ120を介し
て入力されたデータ情報がプログラムすることを示す
と、第2の高電位を入出力線110に与え、それ以外の
ときはその出力がハイインピーダンス状態である。セン
スアンプ122は書込/消去制御信号を受け、書込/消
去制御信号が読出時を示すと活性状態とされ、入出力線
110に低電位(たとえば1.2V)を与え、電流が流
れるか否かを検出し、増幅して選択されたメモリセル1
01からの読出情報をデータ入出力バッファ120を介
して入出力パッド121に出力する。
【0013】第2の高電圧発生回路123は書込/消去
制御信号を受け、この書込/消去制御信号に基づいてロ
ウデコーダ113に第1の高電位(たとえば10V)を
与える。第2の高電圧発生回路124は書込/消去制御
信号を受け、この書込/消去制御信号に基づいてセレク
トゲートデコーダ115とコラムデコーダ116と書込
回路119に第2の高電位(たとえば6V)を与える。
負電位発生回路125は書込/消去制御信号を受け、こ
の書込/消去制御信号に基づいてロウデコーダ113と
ソース/ウェルデコーダ114に負電位(たとえば−8
V)を与える。チップ126はロウデコーダ113とソ
ース/ウェルデコーダ114とセレクトゲートデコーダ
115とコラムデコーダ116と書込回路119とセン
スアンプ122と第1および第2の高電圧発生回路12
3および124と負電圧発生回路125に書込/消去制
御信号を与える書込/消去制御回路である。チップ12
7は不揮発性半導体記憶装置におけるチップを示してい
る。
【0014】なおロウデコーダ113とソース/ウェル
デコーダ114とセレクトゲートデコーダ115とコラ
ムデコーダ116とアドレスバッファ回路117と書込
回路119と入出力バッファ回路120とセンスアンプ
122と第1および第2の高電圧発生回路123および
124と負電圧発生回路125と書込/消去制御回路1
26はメモリセルアレイのメモリセル101に情報を書
込む、メモリセル101に蓄積された情報を読出す、メ
モリセル1に蓄積された情報を消去するための周辺回路
を構成しており、それぞれ複数のnチャネルMOSトラ
ンジスタおよび複数のpチャネルMOSトランジスタを
有しているものであり、それらのゲート電極は第2層の
ポリシリコン層によって形成されている。
【0015】次にこのフラッシュメモリの消去動作、書
込動作および読出動作について図59を用いて説明す
る。なお消去動作とは、この例では、フローティングゲ
ート電極に電子を注入する動作である。また書込動作と
は、この例では、フローティングゲート電極に蓄積され
た電子を引抜く動作である。
【0016】(消去動作)この実施の形態においてブロ
ック単位で一括消去されるものであり、ブロック102
aのメモリセル10111、10112、10121、101
22を一括消去し、その他のブロック102bのメモリセ
ル10131、10132、10141、101 42は消去しな
いものとする。
【0017】外部から一括消去を指示するための信号が
書込/消去制御回路126に入力される。すると書込/
消去制御回路126は消去を意味する書込/消去信号を
ロウデコーダ113とソース/ウェルデコーダ114と
セレクトゲートデコーダ115とコラムデコーダ116
と書込回路119とセンスアンプ122と第1および第
2の高電圧発生回路123および124と負電圧発生回
路125に与え、これらを一括消去が行なえる状態とす
る。
【0018】一方、アドレスバッファ回路117にはア
ドレス入力パッド118を介してアドレス信号が入力さ
れる。この場合、アドレス信号とはブロック102aを
選択することを意味する時系列に入力されるロウアドレ
ス信号およびコラムアドレス信号である。
【0019】書込/消去制御回路126からの消去の意
味する書込/消去信号およびアドレスバッファ117か
らのアドレス信号を受けたロウデコーダ113は、選択
するブロック102aのメモリセル10111、10
12、10121、10122に接続されるワード線103
1 、1032 に第1の高電圧発生回路123からの第1
の高電位(たとえば10V)を与え、選択しないブロッ
ク102bのメモリセル10131、10132、10
41、10142に接続されるワード線1033 、103
4 の電位を接地電位に維持する。
【0020】また、書込/消去制御回路126からの消
去を意味する書込/消去信号およびアドレスバッファ1
17からのアドレス信号を受けたソース/ウェルデコー
ダ114は、選択するブロック102aのメモリセル1
0111、10112、10121、10122に接続されるソ
ース線107aに負電圧発生回路125からの負電位
(たとえば−8V)を与え、選択しないブロック102
bのメモリセル10131、10132、10141、101
42に接続されるソース線107bの電位を接地電位に維
持するとともに、選択するブロック102aのメモリセ
ル10111、10112、10121、10122の基板に接
続されるウェル電位線108aに負電圧発生回路125
からの負電圧(たとえば−8V)を与え、選択しないブ
ロック102bのメモリセル10131、10132、10
41、10142の基板に接続されるウェル電位線108
bの電位を接地電位にする。ここで、選択するブロック
102aのメモリセル10111、10112、10121
10122の基板とは、図61に示した第2のウェル領域
304aである。また、選択しないブロック102bの
メモリセル10131、10132、10141、10142
基板とは、図61に示した第2のウェル領域304bで
ある。
【0021】さらに、書込/消去制御回路126からの
消去を意味する書込/消去信号およびアドレスバッファ
117からのアドレス信号を受けたセレクトゲートデコ
ーダ115は、すべてのブロックセレクト信号線109
a、109bの電位を接地電位に維持するため、セレク
トゲート1061a〜1062bは非導通状態を維持する。
主ビット線1041 、1042 と複数ビット線1051a
〜1052bとを電気的に非接続状態とする。また、副ビ
ット線1051a〜1052bは電気的に浮いた状態(フロ
ーティング)となっている。
【0022】またさらに、書込/消去制御回路126か
らの消去を意味する書込/消去信号およびアドレスバッ
ファ117からのアドレス信号を受けたコラムデコーダ
は、すべてのコラムセレクト信号線1121 、1122
の電位を接地電位に維持するため、トランスファゲート
1111 〜1112 は非導通状態を維持する。また、入
出力線110と主ビット線1041 、1042 とを電気
的に非接続状態とする。また、主ビット線1041 、1
042 は電気的に浮いた状態(フローティング)になっ
ている。
【0023】また、書込/消去制御回路126からの消
去を意味する書込/消去信号を受けた書込回路119は
その出力がハイインピーダンス状態になる。また、セン
スアンプ122は非活性状態とされているものである。
【0024】したがって、選択するブロック102aの
メモリセル10111、10112、10121、10122
おいては、コントロールゲート電極が第1の高電位(た
とえば10V)に、ソース領域が負電位(たとえば−8
V)に、ドレイン領域がフローティングに、基板(図6
1のウェル領域304a)が負電位(たとえば−8V)
にされるため、ソース領域とコントロールゲート電極と
の間、ソース領域とドレイン領域との間に位置する基板
表面領域、つまりチャネル領域とコントロールゲート電
極との間に高電界がかかるため、チャネル領域およびソ
ース領域からフローティングゲート電極へ、フローティ
ングゲート電極直下に位置し、チャネル領域およびソー
ス領域上に位置するゲート酸化膜を介してトンネル現象
によって電子が注入される。
【0025】その結果、フローティングゲートには電子
が蓄積され、メモリセルのしきい値が高くなることによ
って、メモリセルが消去されたことになる。
【0026】一方、選択しないブロック102bのメモ
リセル10131、10132、101 41、10142におい
ては、コントロールゲート電極が接地電位に、ソース領
域が接地電位に、ドレイン領域がフローティングにされ
ているため、コントロールゲート電極とソース領域、ド
レイン領域、チャネル領域との間には高電界が生じず、
フローティングゲート電極に電子が注入されることもな
い。また、フローティングゲート電極に蓄積された電子
の引抜きもないものである。
【0027】このようにして、ブロック単位ごとに一括
消去が行なわれるものである。 (書込動作)ブロック102aのメモリセル10111
対して情報を書込み(プログラム)、その他のメモリセ
ル10112、10121、10122およびその他のブロッ
ク102bのメモリセル10131、10132、10
41、10142に対しては情報を書込まないものとす
る。
【0028】外部から書込を指示するための信号が書込
/消去制御回路126に入力されると、書込/消去制御
回路126は書込を意味する書込/消去信号をロウデコ
ーダ113とソース/ウェルデコーダ114とセレクト
ゲートデコーダ115とコラムデコーダ116と書込回
路119とセンスアンプ122と第1および第2の高電
圧発生回路123および124と負電圧発生回路125
に与え、これら回路を書込が行なえる状態となす。
【0029】一方、アドレスバッファ回路117にはア
ドレス入力パッド118を介してアドレス信号が入力さ
れる。この場合、アドレス信号とはメモリセル10111
を選択することを意味する時系列に入力されるロウアド
レス信号およびコラムアドレス信号である。書込/消去
制御回路126からの書込を意味する書込/消去信号お
よびアドレスバッファ117からのアドレス信号を受け
たロウデコーダ113は、ロウアドレス信号に基づいて
選択するメモリセル10111に接続されるワード線10
1に負電圧発生回路125からの負電圧(たとえば−
8V)を与え、残りのワード線1032 、1033 、1
034 すべての電位を接地電位に維持する。
【0030】また、書込/消去制御回路126からの書
込を意味する書込/消去信号およびアドレスバッファ1
17からのアドレス信号を受けたソース/ウェルデコー
ダ114はすべてのソース線107a、107bをフロ
ーティングにするとともに、すべてのメモリセル基板に
接続されるウェル電位線108a、108bの電位を接
地電位に維持する。ここで、すべてのメモリセル基板と
は図61に示した第2のウェル領域304a、304b
である。
【0031】さらに、書込/消去制御回路126からの
書込を意味する書込/消去信号およびアドレスバッファ
117からのアドレス信号を受けたセレクトゲートデコ
ーダ115は、ロウアドレス信号の一部およびコラムア
ドレス信号の一部に基づいて選択するメモリセル101
11が存在するブロックに対応したブロックセレクト信号
線109aに第2の高電圧発生回路124からの第2の
高電位(たとえば6V)を与え、残りのブロックセレク
ト信号線109bの電位を接地電位に維持する。その結
果、ブロックセレクト信号線109aに接続されたセレ
クトゲート1061a、1062aは導通状態となり、主ビ
ット線1041 、1042 と副ビット線1051a、10
2aとは電気的に接続状態となり、副ビット線10
1a、105 2aには主ビット線1041 、1042 の電
位が伝達される。また、ブロックセレクト信号線109
bに接続されたセレクトゲート1061b、1062bは非
導通状態を維持し、主ビット線1041 、1042 と副
ビット線1051b、1052bとを電気的に非接続状態と
し、副ビット線1051b、1052bは電気的に浮いた状
態(フローティング)になっている。
【0032】またさらに、書込/消去制御回路126か
らの書込を意味する書込/消去信号およびアドレスバッ
ファ117からのアドレス信号を受けたコラムデコーダ
は、コラムアドレス信号に基づいて選択するメモリセル
10111が配置される列に配置される主ビット線104
1 に接続されたトランスファゲート1111 に接続され
たコラムセレクト信号線1121 に第2の高電圧発生回
路124からの第2の高電位(たとえば6V)を与え、
残りのコラムセレクト信号線1122 の電位を接地電位
に維持する。その結果、コラムセレクト信号線1121
に接続されたトランスファゲート1111 は導通状態と
なり、入出力線110と主ビット線1041 、1042
とは電気的に接続状態になり、主ビット線1041 には
入出力線110の電位が伝達される。また、コラムセレ
クト信号線1122 に接続されたトランスファゲート1
112 は非導通状態を維持し、入出力線110と主ビッ
ト線1042 と電気的に接続状態とし、主ビット線10
2 は電気的に浮いた状態(フローティング)になって
いる。
【0033】また、書込/消去制御回路126からの書
込を意味する書込/消去信号を受けた書込回路119
は、入出力パッド121からデータ入出力バッファ12
0を介して入力された情報に基つぎ、入出力線110に
第2の高電圧発生回路124からの第2の高電位(たと
えば6V)を与える。
【0034】書込/消去制御回路126からの書込を意
味する書込/消去信号を受けたセンスアンプ122は非
活性状態とされているものである。
【0035】したがって、選択するメモリセル10111
においては、コントロールゲート電極が負電位(たとえ
ば−8V)に、ソース領域がフローティングに、ドレイ
ン領域が第2の高電位(たとえば6V)に、基板(第2
のウェル領域304a)が接地電位にされるため、ドレ
イン領域とコントロールゲート電極との間に高電界がか
かるため、フローティングゲート電極に蓄積された電子
は、フローティングゲート電極直下に位置し、ドレイン
電極上に位置するゲート酸化膜を介してトンネル現象に
よってドレイン電極が引抜かれるものである。
【0036】また、ワード線1031 に接続された非選
択のメモリセル10112においては、コントロールゲー
ト電極が負電位(たとえば−8V)に、ソース領域がフ
ローティングに、ドレイン領域がフローティングに、基
板(図61の第2のウェル領域304a)が接地電位に
されているため、コントロールゲート電極とソース領
域、ドレイン領域、チャネル領域との間には高電界が生
じず、フローティングゲート電極に蓄積された電子が引
抜かれることもなく、またフローティングゲート電極に
電子が注入されることもないものである。
【0037】さらに、ワード線1032 に接続された非
選択のメモリセル10121、101 22においてはコント
ロールゲート電極が接地電位に、ソース領域がフローテ
ィングに、ドレイン領域がフローティングに、基板(図
61の第2のウェル領域304a)が接地電位にされて
いるため、コントロールゲート電極とソース領域、ドレ
イン領域、チャネル領域との間には高電界が生じず、フ
ローティングゲート電極に蓄積された電子が引抜かれる
こともなく、また、フローティングゲート電極に電子が
注入されることもないのである。
【0038】またさらに、ワード線1033 、1034
に接続された非選択のメモリセル10131、10132
10141、10142においては、コントロールゲート電
極が接地電位に、ソース領域がフローティングに、ドレ
イン領域がフローティングに、基板(図61の第2のウ
ェル領域304a)が接地電位にされているため、コン
トロールゲート電極とソース領域、ドレイン領域、チャ
ネル領域との間には高電界が生じず、フローティングゲ
ート電極に蓄積された電子が引抜かれることもなく、ま
た、フローティングゲート電極に電子が注入されること
もないものである。
【0039】このようにして、外部から入力されたロウ
アドレス信号およびコラムアドレス信号に基づいて選択
される1つのメモリセル10111に対してだけ、そのフ
ローティングゲート電極に蓄積された電子をドレイン電
極側に引抜くことができ、書込を行なえるものである。
【0040】(読出動作)ブロック102aのメモリセ
ル10111に対して記憶された情報を読出、その他のメ
モリセル10112、10121、10122およびその他の
ブロック102bのメモリセル10131、10132、1
0141、10142に対しては記憶された情報を読出さな
いものとする。
【0041】外部から読出を指示するための信号が書込
/消去制御回路126に入力されると、書込/消去制御
回路126は読出を意味する書込/消去信号をロウデコ
ーダ113とソース/ウェルデコーダ114とセレクト
ゲートデコーダ115とコラムデコーダ116と書込回
路119とセンスアンプ122と第1および第2の高電
圧発生回路123および124と負電圧発生回路125
に与え、これら回路の読出が行なえる状態となす。
【0042】一方、アドレスバッファ回路117にはア
ドレス入力パッド118を介してアドレス信号が入力さ
れる。この場合アドレス信号とはメモリセル10111
選択することを意味する時系列に入力されるロウアドレ
ス信号およびコラムアドレス信号である。
【0043】書込/消去制御回路126からの読出を意
味する書込/消去信号およびアドレスバッファ117か
らのアドレス信号を受けたロウデコーダ113は、ロウ
アドレス信号に基づいて選択するメモリセル10111
接続されるワード線1031に電源電位(たとえば3.
3V)を与え、残りのワード線1032 、1033 、1
034 すべての電位を接地電位に維持する。
【0044】また、書込/消去制御回路126からの読
出を意味する書込/消去信号およびアドレスバッファ1
17からのアドレス信号を受けたソース/ウェルデコー
ダ114は、すべてのソース線107a、107bとす
べてのメモリセル基板に接続されるウェル電位線108
a、108bの電位を接地電位に維持する。ここで、す
べてのメモリセル基板とは図61に示した第2のウェル
領域304a、304bである。
【0045】さらに、書込/消去制御回路126からの
読出を意味する書込/消去信号およびアドレスバッファ
117からのアドレス信号を受けたセレクトゲートデコ
ーダ115は、ロウアドレス信号の一部およびコラムア
ドレスの一部に基づいて、選択するメモリセル10111
が存在するブロックに対応したブロックセレクト信号線
109aに電源電位(たとえば3.3V)を与え、残り
のブロックセレクト信号線109bの電位を接地電位に
維持する。その結果、ブロックセレクト信号線109a
に接続されたセレクトゲート1061a、1062aは導通
状態となり、主ビット線1041 、1042 と副ビット
線1051a、1052aとを電気的に接続状態にする。ま
た、ブロックセレクト信号線109bに接続されたセレ
クトゲート1061b、1062bは非導通状態を維持し、
主ビット線1041 、1042 と副ビット線1051b
1052bとを電気的に非接続状態とし、副ビット線10
1b、1052bは電気的に浮いた状態(フローティン
グ)になっている。
【0046】またさらに、書込/消去制御回路126か
らの読出を意味する書込/消去信号およびアドレスバッ
ファ117からのアドレス信号を受けたコラムデコーダ
は、コラムアドレス信号に基づいて選択するメモリセル
10111が配置される列に配置される主ビット線104
1 に接続されたトランスファゲート1111 に接続され
たコラムセレクト信号線1121 に電源電位を与え、残
りのコラムセレクト信号線1122 の電位を接地電位に
維持する。その結果、コラムセレクト信号線1121
接続されたトランスファゲート1111 は導通状態とな
り、入出力線110と主ビット線1041 、1042
を電気的に接続状態にする。また、コラムセレクト信号
線1122 に接続されたトランスファゲート1112
非導通状態を維持し、入出力線110と主ビット線10
2 とを電気的に非接続状態とし、主ビット線1042
は電気的に浮いた状態(フローティング)になってい
る。
【0047】また、書込/消去制御回路126からの読
出を意味する書込/消去信号を受けた書込回路119
は、その出力がハイインピーダンス状態にされるので、
入出力線110に何ら影響を与えない。
【0048】書込/消去制御回路126からの読出を意
味する書込/消去信号を受けたセンスアンプ122は活
性状態とされ、入出力線110に低電位(たとえば1.
2V)を与え、入出力線110に電源が流れるか否かを
検出し、その検出情報を増幅して読出情報としてデータ
入出力バッファ120を介して入出力パッドに出力する
ものである。
【0049】したがって、選択するメモリセル10111
が情報を書込まれている場合、メモリセル10111のし
きい値電圧が低くなっているため、ワード線1031
電源電位が与えられることにより、メモリセル10111
は導通状態になっている。ここで、選択するメモリセル
10111が情報を書込まれている場合とはフローティン
グゲート電極に蓄積された電子が引抜されている場合で
ある。そのため、センスアンプ122から低電位が入出
力線110に与えられると、トランスファゲート111
1 、主ビット線1041 、セレクトゲート1061a、副
ビット線105 1aおよびメモリセル10111を介してソ
ース線107aに電流が流れ、センスアンプ122はそ
れを感知して、読出情報“1”としてデータ入出力バッ
ファ120に出力する。
【0050】一方、選択するメモリセル10111に情報
が書込まれていない場合は、メモリセル10111のしき
い値電圧が高くなっているため、ワード線1031 に電
源電位が与えられても、メモリセル10111は非導通状
態を維持したままになっている。ここで、選択するメモ
リセル10111に情報が書込まれていない場合とはフロ
ーティングゲート電極に電子が蓄積されている場合であ
る。そのため、センスアンプ122から低電位が入出力
線110に与えられても、ソース線107aに電流が流
れる経路が生じないため、電流は流れず、センスアンプ
122はそれを感知して、読出情報“0”としてデータ
入出力バッファ120に出力する。
【0051】このとき、選択するメモリセル10111
接続されていない残りのワード線3 2 〜34 すべては接
地電位にされているため、これらワード線1032 〜1
03 4 に接続されたメモリセル10121〜10142はす
べてその記憶情報にかかわらず、非導通状態を維持して
いるため、これらメモリセル10121〜10142を介し
て電流が流れる経路が生じることはない。また、選択す
るメモリセル10111が接続されているワード線103
1 に接続された残りのメモリセル10112は、その記憶
情報に応じて導通状態もしくは非導通状態になるもの
の、これらメモリセル10112が接続される主ビット線
1042 はトランスファゲート1112 によって入出力
線110とは電気的に非接続状態とされているため、こ
れらメモリセル10112を介して電流が流れる経路が生
じることはない。
【0052】このようにして、外部から入力されたロウ
アドレス信号およびコラムアドレス信号に基づいて選択
される1つのメモリセル10111に対してだけ、その記
憶情報に基づいて電流が流れるか否かをセンスアンプ1
22が検出できるため、メモリセル10111に記憶され
た情報を読出すことができるものである。
【0053】以上に説明したようにDINOR型フラッ
シュメモリにおいては、ブロック単位で複数のメモリセ
ルを一括消去する場合、メモリセルが形成されるウェル
領域にバックゲート(Vbb)電圧を印加することにな
るため、このウェル領域を半導体基板から電気的に絶縁
するために、このウェル領域をさらに取り囲むようにウ
ェル領域を設けるトリプルウェル構造をとる必要があ
る。ここでいうトリプルウェル構造とは、図61の30
3と304aの関係または303と304bとの関係で
ある。
【0054】このトリプルウェル構造を形成するため
に、現在用いられている方法として、高エネルギーイオ
ン注入により、ウェルを形成するというものがある。こ
の技術を用いると、ウェルの深さや、ウェル濃度、ウェ
ル注入範囲が制御しやすいという利点がある。また、以
上に説明したようにフラッシュメモリなどの不揮発性半
導体記憶装置の動作には、高電圧が必要となる。そのた
め、周辺回路には高電圧で動作する回路が設けられてい
る。このように高電圧で動作する回路を本明細書におい
ては、「高電圧周辺回路」と称することとする。この高
電圧周辺回路は、フラッシュメモリにおいては、主に書
込、消去動作のなどメモリセルに高電圧を印加する際に
使用される。
【0055】一方、周辺回路には通常の低電圧(たとえ
ば5V程度の電圧)で動作する回路も設けられている。
この低電圧で動作する周辺回路を「低電圧周辺回路」と
称することとする。以上説明したように、周辺回路には
高電圧周辺回路と低電圧周辺回路との2種類の回路が存
在する。
【0056】従来から、周辺回路の基本素子としては一
般に図60に示されるようなLDD(Lightly Doped Dr
ain )型トランジスタが用いられてきた。図60は、従
来から周辺回路の基本素子として用いられてきたLDD
型トランジスタの一例を示す。図60を参照して、p型
半導体基板201の主表面には、チャネル領域205を
規定するようにn型低濃度不純物領域206a、207
aが所定間隔を隔てて形成されている。チャネル領域2
05上には、ゲート絶縁膜202を介在してゲート電極
204が形成されている。また、p型半導体基板201
の主表面には、上記のn型低濃度不純物領域206a、
207aの端部よりもゲート電極204から離れた位置
に端部を有し、ゲート電極204から遠ざかる方向に延
びるn型高濃度不純物領域206b、207bが形成さ
れている。
【0057】このn型高濃度不純物領域206bとn型
低濃度不純物領域206aとからn型ドレイン領域20
6が形成されている。また、n型低濃度不純物領域20
7aとn型高濃度不純物領域207bとからn型ソース
領域207が形成されている。p型半導体基板201上
では、層間絶縁膜209が形成されており、この層間絶
縁膜209においてn型ドレイン領域206上に位置す
る部分にコンタクトホールが設けられている。このコン
タクトホール内表面から層間絶縁膜209上にかけて配
線層211が形成されている。
【0058】以上のように、周辺回路の基本素子として
LDD型トランジスタを用いることによって、高耐圧性
を確保しようとしてきたが、近年の素子の微細化に伴
い、LDD型トランジスタを用いても高耐圧を確保する
ことが困難となってきている。ここで、トランジスタの
耐圧について説明することとする。
【0059】トランジスタの耐圧には、一般にオフ耐圧
と呼ばれるものとオン耐圧と呼ばれるものがある。オフ
耐圧とは、ゲート電極に印加される電圧が0Vのときの
ソース、ドレイン間耐圧(BVDS0 )のことであり、オ
ン耐圧とは、ゲート電極に印加される電圧を変えた場合
のソース、ドレイン間耐圧の最小値(BVDS)をいうも
のである。通常のトランジスタにおいては、BVDS≧B
DS0 であるので、トランジスタの動作電圧(ソース、
ドレイン間)VDSは、少なくとも次の条件を満たさなけ
ればならない。
【0060】VDS>BVDS ところで、トランジスタの動作時のソース、ドレイン間
耐圧は、E. Sun, J. Moll, J. Berger, and B. Alders,
“Breakdown Mechanism in Short-Channel MOSTransist
ors, ”IEEE Tech Dig, Int. Electron Device Meet,
Washington D.C. 1978, p.478. によってその機構が解
析されているように、寄生バイポーラ効果の一種であ
る。図62は、寄生バイポーラ効果を説明するための説
明図である。短チャネルMOSFETにおいて、ドレイ
ン電圧を増加すると、チャネル方向の電界がドレイン近
傍で著しく大きくなりアバランシェブレークダウンが起
きる。それにより、大量の電子・ホール対が生成され
る。
【0061】この生成されたキャリアのうち、ホール
は、図62に示されるように、p型シリコン基板401
側に流れ、基板電流(Isub )となる他、一部はn型ソ
ース領域403に流入する。このn型ソース領域403
に流入するホール電流によって、n型ソース領域403
近傍の電圧が押し下げられ、ソース領域−基板間のpn
接合のビルトインポテンシャルより大きくなるとソース
領域−基板間のpn接合の順方向に電流が流れ始める。
【0062】すなわち、n型ソース領域403からp型
シリコン基板401に電子が流入することとなる。この
結果、ソース−基板−ドレインからなる寄生バイポーラ
トランジスタ動作が起こる。これがMOSトランジスタ
の耐圧降下現象となる。なお、図62においては、チャ
ネル領域上にはゲート絶縁膜404を介在してゲート電
極305が形成されている。また、チャネル領域を規定
するようにソース領域303およびドレイン領域302
が形成されている。
【0063】上記の耐圧降下の原因としては、次の式を
挙げることができる。 IH ×Rsub >Vbuild-in 上式において、IH は、ソース領域に流入する電流を示
しており、Rsub は、基板−ソース領域間のホール電流
が流れ込む経路に沿った抵抗を示している。また、V
build-inは、ソース領域−基板間のpn接合のビルトイ
ンポテンシャルを示している。
【0064】以上の説明より、トランジスタの耐圧を向
上させるためには、アバランシェブレークダウンにより
生ずるホール電流を減少させることが肝要であると言え
る。発生したホール電流の大部分からなる基板電流(I
sub )は、アバランシェブレークダウン現象の直接のバ
ロメータである。また、ホットキャリア劣化の予想に用
いられる重要なパラメータでもある。この基板電流は、
ドレイン領域近傍のチャネル方向の最大電界強度に強く
依存し、一般に次式で表わされる。
【0065】Isub ∝Id・Emn+1 上式において、Idは、ドレイン電流を示し、Emはチ
ャネル方向の最大電界強度を示している。また、n≒7
である。したがって、上記の式より、基板電流(ホール
電流)を減少させるためには、最大電界強度Emを減少
させる必要があると言える。
【0066】最大電界強度Emを減少させるための1つ
の方法としてはLDD型トランジスタにおいては、低濃
度不純物領域の幅を大きくすることが考えられる。それ
により、低濃度不純物領域にも十分空乏層を延ばすこと
ができ、その部分における電界強度を減少させることが
可能となる。図63(A)は、小柳,金子,清水,応用
物理学会講演予稿集(1983年秋)に開示された、低
濃度不純物領域幅とチャネル方向位置による電界強度と
の関係を示す図である。
【0067】図63(A)において、LSWは、低濃度不
純物領域のチャネル長方向の幅を示している。図63
(A)に示されているように、低濃度不純物領域幅を大
きくすることによって、この場合であればチャネル水平
方向電界εY の最大値が減少しているのがわかる。すな
わち、最大電界強度が減少していることになる。なお、
図63(B)は、トランジスタのソース、ドレイン間耐
圧とドレイン領域の濃度(/cm3 )との関係を示して
いるが、一般に、ドレイン領域の濃度が低くなれば、ソ
ース、ドレイン間領域の耐圧は向上しているのがわか
る。
【0068】以上説明したように、トランジスタの耐圧
BVDSを向上させるためには、その耐圧を決定している
寄生バイポーラ効果を抑制することが必要である。その
ためには、ホール電流を減少させなければならない。そ
れには最大電界強度Emを小さく抑える必要がある。そ
のための1つの方法としてLDD型のトランジスタの低
濃度不純物領域濃度を低くすることが有効であるといえ
る。
【0069】また、図63(B)に示されるように、こ
の低濃度不純物領域の濃度を制御することにより、耐圧
が制御できることもわかる。
【0070】また、最大電界強度Emを小さく抑えるも
う1つの方法として、ゲート酸化膜厚を厚くすることが
効果的である。
【0071】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、周辺回路においてソース、ドレイン間耐圧を
十分確保できるように、ドレイン領域近傍の低濃度不純
物領域の濃度を一律に低くした場合およびゲート酸化膜
厚を厚くした場合、次のような問題が生じることとな
る。
【0072】図63(C)は、ドレイン電流Id(m
A)と、低濃度不純物領域の不純物濃度との関係を示す
図である。低濃度不純物領域の抵抗は相対的に高いた
め、この低濃度不純物領域の濃度を低くすることによっ
てその部分の抵抗値が増大してしまう。それにより、図
63(C)に示されるように、低濃度不純物領域の濃度
を低くすることによってドレイン電流が減少してしま
う。
【0073】また、図63(D)は、ドレイン電流Id
(mA)と、ゲート酸化膜厚(Å)との関係を示す図で
ある。ゲート酸化膜厚が厚くなると、チャネル方向電界
を緩和するため、図63(D)に示されるようにやはり
ドレイン電流が減少してしまう。
【0074】すなわち、動作速度が低減してしまうこと
になる。その結果、トランジスタの駆動能力を劣化させ
るといった問題点が生じる。この問題は、特に読出時間
に大きく影響する。すなわち、低電圧周辺回路と高電圧
周辺回路とを一律にドレイン領域近傍の低濃度不純物領
域の濃度を低くする、あるいはゲート酸化膜厚を厚くす
ることは、結果として読出速度等の性能を劣化させてし
まう。一方、書込動作および消去動作に関しては、電子
の注入あるいは引抜きに要する時間が大部分を占めるた
め、周辺回路に使用されるトランジスタの駆動能力には
あまり依存しないといえる。
【0075】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、この発明の1つの目的は高
電圧周辺回路におけるトランジスタの高耐圧化を損なう
ことなく、低電圧周辺回路のトランジスタの駆動能力を
確保し得る半導体記憶装置を提供することである。
【0076】この発明の他の目的は、トリプルウェルを
用いた高電圧周辺回路トランジスタを形成することによ
り、より高い耐圧を確保し得る半導体記憶装置を提供す
ることである。
【0077】この発明の他の目的は、注入ウェルを用い
た高電圧周辺回路トランジスタを形成することにより、
耐圧の制御を行ないやすい半導体記憶装置を提供するこ
とである。
【0078】この発明の他の目的は、高電圧周辺回路に
おけるトランジスタの高耐圧化を損なうことなく、また
高電圧周辺回路におけるトランジスタの高耐圧化に伴う
著しい電流駆動能力の減少を避けることができる半導体
記憶装置を提供することである。
【0079】この発明の他の目的は、従来の製造工程に
余分な工程を付け加えることなく、高電圧周辺回路のト
ランジスタの高耐圧化と低電圧周辺回路のトランジスタ
の駆動能力の向上とが可能となる、半導体記憶装置の製
造方法を提供することである。
【0080】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の半導体
記憶装置は、半導体基板と、第1ないし第6の半導体ウ
ェル領域と、1対の高濃度不純物領域と、ゲート電極と
を備える。第1の半導体ウェル領域は、第2導電型であ
り、半導体基板内に埋込まれて形成される。第2と第3
の半導体ウェル領域は、第2導電型であり、第1の半導
体ウェル領域の上に接して形成され、互いに距離を隔て
て形成される。第4と第5の半導体ウェル領域は、第1
導電型であり、第1の半導体ウェル領域の上に接して形
成され、かつ第2と第3の半導体ウェル領域の間にそれ
ぞれに隣接して形成され、さらに互いに距離を隔てて形
成される。第6の半導体ウェル領域は、第2導電型であ
り、第4と第5の半導体ウェル領域の間に隣接して形成
され、かつ第1半導体ウェル領域の上に接して形成され
る。ゲート電極は第4と第5と第6の半導体ウェル領域
の上にゲート絶縁膜を介在させて形成される。1対の高
濃度不純物領域は、第1導電型であり、ゲート電極の両
側にあって第4と第5の半導体ウェル領域内にそれぞれ
形成され、かつ第4と第5の半導体ウェル領域よりも高
い不純物濃度を有する。
【0081】請求項2に記載の半導体記憶装置において
は、半導体基板と、第1と第2の半導体ウェル領域と、
ゲート電極と、1対の高濃度不純物領域とを備える。半
導体基板は第1導電型である。第1と第2の半導体ウェ
ル領域は第2導電型であり半導体基板内に互いに距離を
隔てて形成される。ゲート電極は第1と第2の半導体ウ
ェル領域と半導体基板の領域との上にゲート絶縁膜を介
在させて形成される。1対の高濃度不純物領域は第2導
電型であり、ゲート絶縁膜の両側にあって第1と第2の
半導体ウェル領域内にそれぞれ形成され、かつ第1と第
2の半導体ウェル領域よりも高い不純物濃度を有する。
【0082】請求項3に記載の半導体記憶装置は、半導
体基板と、第1ないし第4の半導体ウェル領域と、ゲー
ト電極と、1対の高濃度不純物領域とを備える。半導体
基板は第1導電型である。第1の半導体ウェル領域は第
2導電型であり、半導体基板に埋込まれて形成される。
第2と第3の半導体ウェル領域は第2導電型であり、第
1の半導体ウェル領域の上に接して形成され、互いに距
離を隔てて形成される。第4の半導体ウェル領域は第2
導電型であり第2と第3の半導体ウェル領域の間に形成
され、かつ第1半導体ウェル領域の上に接して形成され
る。ゲート電極は第4の半導体ウェル領域の両側の半導
体基板の領域と第4の半導体ウェル領域の上にゲート絶
縁膜を介在させて形成される。1対の高濃度不純物領域
は第1導電型であり、ゲート電極の両側にあって半導体
基板内にそれぞれ形成され、かつ半導体基板よりも高い
不純物濃度を有する。
【0083】請求項4に記載の半導体記憶装置は、半導
体基板と、第1ないし第4の半導体ウェル領域と、ゲー
ト電極と、1対の高濃度不純物領域と、低濃度不純物領
域とを備える。半導体基板は第1導電型である。第1の
半導体ウェル領域は第2導電型であり、半導体基板に埋
込まれて形成される。第2と第3の半導体ウェル領域は
第2導電型であり第1の半導体ウェル領域の上に接して
形成され、互いに距離を隔てて形成される。第4の半導
体ウェル領域は第1導電型であり、第1の半導体ウェル
領域の上に接して形成され、かつ第2と第3の半導体ウ
ェル領域の間に隣接して形成される。ゲート電極は第2
と第4の半導体ウェル領域の上にゲート絶縁膜を介在さ
せて形成される。1対の高濃度不純物領域は第1導電型
であり、ゲート電極の両側にあって第2の半導体ウェル
領域内にそれぞれ形成され、第4の半導体ウェル領域よ
りも高い不純物濃度を有する。低濃度不純物領域は第1
導電型であり、第2の半導体ウェル領域内に形成された
高濃度不純物領域の一方に接してゲート電極の側に延び
るように形成され、かつ高濃度不純物領域よりも低い不
純物濃度を有する。
【0084】請求項5に記載の半導体記憶装置は、半導
体基板と、第1ないし第3の半導体ウェル領域と、ゲー
ト電極と、1対の高濃度不純物領域と、低濃度不純物領
域とを備える。半導体基板は第1導電型である。第1の
半導体ウェル領域は第2導電型であり、半導体基板に埋
込まれて形成される。第2と第3の半導体ウェル領域は
第2導電型であり、第1の半導体ウェル領域の上に接し
て形成され、互いに距離を隔てて形成される。ゲート電
極は第2と第3の半導体ウェル領域の間の半導体基板の
領域と第2の半導体ウェル領域の上にゲート絶縁膜を介
在させて形成される。1対の高濃度不純物領域は第1導
電型であり、ゲート電極の両側にあって第2と第3の半
導体ウェル領域の間の半導体基板の領域内と第2の半導
体ウェル領域内にそれぞれ形成される。低濃度不純物領
域は第1導電型であり、第2の半導体ウェル領域内に形
成された高濃度不純物領域の一方に接してゲート電極の
側に延びるように形成され、かつ高濃度不純物領域より
も低い不純物濃度を有する。
【0085】請求項6に記載の半導体記憶装置は、半導
体基板と、半導体ウェル領域と、ゲート電極と、1対の
高濃度不純物領域と、低濃度不純物領域とを備える。半
導体基板は第1導電型である。半導体ウェル領域は第2
導電型であり、半導体基板内に形成される。ゲート電極
は半導体ウェル領域とそれに隣接した半導体基板の領域
との上にゲート絶縁膜を介在させて形成される。1対の
高濃度不純物領域は第2導電型であり、ゲート電極の両
側にあって半導体基板内と半導体ウェル領域内とにそれ
ぞれ形成される。低濃度不純物領域は第2導電型であ
り、半導体基板内に形成された高濃度不純物領域の一方
に接してゲート電極の側に延びるように形成され、かつ
高濃度不純物領域よりも低い不純物濃度を有する。
【0086】請求項7に記載の半導体記憶装置は、半導
体基板と、第1と第2の半導体ウェル領域と、ゲート電
極と、1対の高濃度不純物領域と、低濃度不純物領域と
を備える。半導体基板は第1導電型である。第1の半導
体ウェル領域は第2導電型であり半導体基板に形成され
る。第2の半導体ウェル領域は第1導電型であり半導体
基板内に形成され、第1の半導体ウェル領域に隣接して
形成される。ゲート電極は第1と第2の半導体ウェル領
域の上にゲート絶縁膜を介在させて形成される。1対の
高濃度不純物領域は第2導電型であり、ゲート電極の両
側にあって第1と第2の半導体ウェル領域内にそれぞれ
形成される。低濃度不純物領域は第2導電型であり、第
2の半導体ウェル領域内に形成された高濃度不純物領域
の一方に接してゲート電極の側に延びるように形成さ
れ、かつ高濃度不純物領域よりも低い不純物濃度を有す
る。
【0087】請求項8に記載の半導体記憶装置において
は、請求項1ないし7のいずれかに記載の半導体記憶装
置のゲート絶縁膜のドレイン側端部の厚みがゲート絶縁
膜の中央部の厚みよりも厚い。
【0088】請求項9に記載の半導体記憶装置の製造方
法は以下(a)〜(f)の工程を備える。
【0089】高電圧周辺回路の形成領域を含む第1導電
型の半導体基板に、 (a) 第1の注入深さで第2導電型の不純物イオンを
注入することにより半導体基板内部に第1半導体ウェル
領域を形成する工程。
【0090】(b) 第1の注入深さよりも浅い第2の
注入深さで第2導電型の不純物イオンを注入することに
より、第1の半導体ウェル領域の上に接するように第2
と第3の半導体ウェル領域を互いに距離を隔てて形成す
る工程。
【0091】(c) 第2の注入深さで第1導電型の不
純物イオンを注入することにより、第2と第3の半導体
ウェル領域の間にそれぞれに隣接して第4と第5の半導
体ウェル領域を互いに距離を隔てて形成する工程。
【0092】(d) 第2の注入深さで第2導電型の不
純物イオンを注入することにより、第6の半導体ウェル
領域を第4と第5の半導体ウェル領域の間に隣接して形
成する工程。
【0093】(e) 第4と第5と第6の半導体ウェル
領域上にゲート絶縁膜を介在させてゲート電極を形成す
る工程。
【0094】(f) 第2の注入深さよりも浅い第3の
注入深さで第1導電型の不純物イオンを注入することに
より、第4と第5の半導体ウェル領域よりも高い不純物
濃度を有する1対の第1導電型の高濃度不純物領域をゲ
ート電極の両側に形成する工程。
【0095】請求項10に記載の半導体記憶装置の製造
方法は以下(a)〜(c)の工程を備える。
【0096】高電圧周辺回路の形成領域を含む第1導電
型の半導体基板に、 (a) 第1の注入深さで第2導電型の不純物イオンを
注入することにより、半導体基板内に第1と第2の半導
体ウェル領域を互いに距離を隔てて形成する工程。
【0097】(b) 第1と第2の半導体ウェル領域と
半導体基板の領域との上にゲート絶縁膜を介在させてゲ
ート電極を形成する工程。
【0098】(c) ゲート電極の両側で第1と第2の
半導体ウェル領域のそれぞれに第1の注入深さよりも浅
い第2の注入深さで第2導電型の不純物イオンを注入す
ることにより、第1と第2の半導体ウェル領域よりも高
い不純物濃度を有する1対の第2導電型の高濃度不純物
領域を形成する工程。
【0099】請求項11に記載の半導体記憶装置の製造
方法は以下(a)〜(e)の工程を備える。
【0100】高電圧周辺回路の形成領域を含む第1導電
型の半導体基板に、 (a) 第1の注入深さで第2導電型の不純物イオンを
注入することにより、半導体基板内部に第1の半導体ウ
ェル領域を形成する工程。
【0101】(b) 第1の注入深さよりも浅い第2の
注入深さで第2導電型の不純物イオンを注入することに
より、第1の半導体ウェル領域の上に接するように第2
と第3の半導体ウェル領域を互いに距離を隔てて形成す
る工程。
【0102】(c) 第2の注入深さで第2導電型の不
純物イオンを注入することにより、第4の半導体ウェル
領域を第2と第3の半導体ウェル領域の間に第1の半導
体ウェル領域の上に接するように形成する工程。
【0103】(d) 第4の半導体ウェル領域と第4の
半導体ウェル領域の両側の半導体基板の領域との上にゲ
ート絶縁膜を介在させてゲート電極を形成する工程。
【0104】(e) 第2の注入深さよりも浅い第3の
注入深さで半導体基板内に第1導電型の不純物イオンを
注入することにより、半導体基板よりも高い不純物濃度
を有する1対の第1導電型の高濃度不純物領域をゲート
電極の両側に形成する工程。
【0105】請求項12に記載の半導体記憶装置の製造
方法は(a)〜(f)の工程を備える。
【0106】高電圧周辺回路の形成領域を含む第1導電
型の半導体基板に、 (a) 第1の注入深さで第2導電型の不純物イオンを
注入することにより、半導体基板内部に第1の半導体ウ
ェル領域を形成する工程。
【0107】(b) 第1の注入深さよりも浅い第2の
注入深さで第2導電型の不純物イオンを注入することに
より、第1の半導体ウェル領域の上に接するように第2
と第3の半導体ウェル領域を互いに距離を隔てて形成す
る工程。
【0108】(c) 第2の注入深さで第1導電型の不
純物イオンを注入することにより、第2と第3の半導体
ウェル領域の間に隣接して第4の半導体ウェル領域を形
成する工程。
【0109】(d) 第2と第4の半導体ウェル領域上
にゲート絶縁膜を介在させてゲート電極を形成する工
程。
【0110】(e) 第2の注入深さよりも浅い第3の
注入深さで第1導電型の不純物イオンを注入することに
より、1対の第1導電型の高濃度不純物領域をゲート電
極の両側であって第2と第4の半導体ウェル領域内にそ
れぞれ形成する工程。
【0111】(f) 第2の半導体ウェル領域内に形成
されるべき高濃度不純物領域の一方に接してゲート電極
の側に延びるように、高濃度不純物領域よりも低い不純
物濃度を有する第1導電型の低濃度不純物領域を形成す
る工程。
【0112】請求項13に記載の半導体記憶装置の製造
方法は(a)〜(e)の工程を備える。
【0113】高電圧周辺回路の形成領域を含む第1導電
型の半導体基板に、 (a) 第1の注入深さで第2導電型の不純物イオンを
注入することにより、半導体基板内部に第1の半導体ウ
ェル領域を形成する工程。
【0114】(b) 第1の注入深さよりも浅い第2の
注入深さで第2導電型の不純物イオンを注入することに
より、第1の半導体ウェル領域の上に接するように第2
と第3の半導体ウェル領域を互いに距離を隔てて形成す
る工程。
【0115】(c) 第2と第3の半導体ウェル領域の
間の半導体基板の領域と第2の半導体ウェル領域との上
にゲート絶縁膜を介在させてゲート電極を形成する工
程。 (d) 第2の注入深さよりも浅い第3の注入深さで第
1導電型の不純物イオンを注入することにより、1対の
第1導電型の高濃度不純物領域をゲート電極の両側でか
つ第2と第3の半導体ウェル領域の間の半導体基板の領
域内と第2の半導体ウェル領域内にそれぞれ形成する工
程。
【0116】(e) 第2の半導体ウェル領域内に形成
されるべき高濃度不純物領域の一方に接してゲート電極
の側に延びるように高濃度不純物領域よりも低い不純物
濃度を有する第1導電型の低濃度不純物領域を形成する
工程。
【0117】請求項14に記載の半導体記憶装置の製造
方法は(a)〜(d)の工程を備える。
【0118】高電圧周辺回路の形成領域を含む第1導電
型の半導体基板に、 (a) 第1の注入深さで第2導電型の不純物イオンを
注入することにより、半導体基板内に半導体ウェル領域
を形成する工程。
【0119】(b) 半導体ウェル領域とそれに隣接し
た半導体基板の領域との上にゲート絶縁膜を介在させて
ゲート電極を形成する工程。
【0120】(c) 第1の注入深さよりも浅い第2の
注入深さで第2導電型の不純物イオンを注入することに
より、1対の第2導電型の高濃度不純物領域をゲート電
極の両側でかつ半導体ウェル領域と半導体基板にそれぞ
れ形成する工程。
【0121】(d) 半導体基板内に形成される高濃度
不純物領域の一方に接してゲート電極の側に延び、かつ
高濃度不純物領域よりも低い不純物濃度を有する第2導
電型の低濃度不純物領域を半導体基板内に形成する工
程。
【0122】請求項15に記載の半導体記憶装置の製造
方法は(a)〜(e)の工程を備える。
【0123】高電圧周辺回路の形成領域を含む第1導電
型の半導体基板に、 (a) 第1の注入深さで第2導電型の不純物イオンを
注入することにより半導体基板に第1の半導体ウェル領
域を形成する工程。
【0124】(b) 第1の注入深さで第1導電型の不
純物イオンを注入することにより、第1の半導体ウェル
領域に隣接するように第2の半導体ウェル領域を形成す
る工程。
【0125】(c) 第1と第2の半導体ウェル領域の
上にゲート絶縁膜を介在させてゲート電極を形成する工
程。
【0126】(d) 第1の注入深さよりも浅い第2の
注入深さで第2導電型の不純物イオンを注入することに
より1対の第2導電型の高濃度不純物領域をゲート電極
の両側でかつ第1と第2の半導体ウェル領域内にそれぞ
れ形成する工程。
【0127】(e) 第2の半導体ウェル領域内に形成
される高濃度不純物領域の一方に接してゲート電極の側
に延び、かつ高濃度不純物領域よりも低い不純物濃度を
有する第2導電型の低濃度不純物領域を形成する工程。
【0128】請求項16に記載の半導体記憶装置の製造
方法は請求項9ないし15のいずれかに記載の半導体記
憶装置の製造方法に以下の工程を加える。
【0129】ゲート絶縁膜のドレイン側端部となるべき
部分に絶縁膜を形成する工程。請求項1ないし7に記載
の半導体記憶装置においては、ドレイン側に広い低濃度
層が存在するため、ドレイン側の電界強度を減少させる
ことができる。またドレイン側のウェルは注入ウェルで
ある。よって濃度、深さを制御しやすい。
【0130】請求項8に記載の半導体記憶装置において
は、ドレイン側に広い低濃度層が存在するため、ドレイ
ン側の電界強度を減少させることができる。また、ゲー
ト酸化膜全体を厚くするとドレイン電流が減少する。し
かし、ドレイン側のゲート酸化膜がゲート酸化膜中央部
に比べて厚みが厚くなっているので、ドレイン電流を必
要以上に減少させずにドレイン側の電界強度を減少させ
ることができる。また、ドレイン側のウェルは注入ウェ
ルである。よって、濃度、深さを制御しやすい。
【0131】請求項9ないし15に記載の半導体記憶装
置の製造方法においては、ドレイン側に広い低濃度拡散
層を形成する工程を備える。そのため、ドレイン側の電
界強度を減少させることができる。また、高電圧トラン
ジスタ領域51、52のソース、ドレインを低電圧トラ
ンジスタ領域53、54のウェルと同一工程で形成す
る。よって、マスクや工程を増やすことなく低電圧トラ
ンジスタの駆動能力を下げず、かつ高耐圧トランジスタ
を作ることができる。また、ドレイン側のウェルを注入
により形成する工程を備える。よって濃度、深さを制御
しやすい。
【0132】請求項16に記載の半導体記憶装置の製造
方法においては、ドレイン側に広い低濃度拡散層を形成
する工程を備える。よってドレイン側の電界強度を減少
させることができる。また、ドレイン側のゲート酸化膜
をゲート酸化膜中央部に比べ厚みを厚くする工程を備え
る。よって、ドレイン側の電界強度を減少させることが
できる。また、マスクや工程を増やすことなく低電圧ト
ランジスタの駆動能力を下げずかつ高耐圧トランジスタ
を作ることができる。また、ドレイン側のウェルを注入
によって形成する工程を備える。よって、濃度、深さを
制御しやすい。
【0133】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)実施の形態1は請求項1,2に記載の
半導体記憶装置および請求項9,10に記載の半導体記
憶装置の製造方法を開示するものである。以下、本発明
に従った半導体記憶装置およびその製造方法の実施の一
形態について図1〜図15を参照して説明する。
【0134】図1(A)は本願発明の半導体記憶装置の
実施の形態1の断面図である。図の左側51〜54が周
辺回路領域、右側55がメモリセル領域を示している。
【0135】図1(A)の本発明における高電圧トラン
ジスタ45、46について、その構造について説明す
る。
【0136】pMOS高電圧トランジスタ45は、シリ
コン基板1にボトムnウェル8、nウェル11およびp
ウェル16が形成されている。このpウェル16はボト
ムnウェル8上にあり、このpウェル16がソース/ド
レインとなり、チャネル領域を規定する。また、nウェ
ル11もボトムnウェル8上にあり、かつpウェル16
に隣接するように形成されている。
【0137】nMOS高電圧トランジスタ46は、シリ
コン基板1の主表面上にnウェルでソース/ドレイン1
2を形成し、チャネル領域を規定している。
【0138】またいずれの高電圧トランジスタ45、4
6も、チャネル領域上にはシリコン酸化膜21を介し
て、ゲート電極24が形成されている。ここで、nウェ
ル、pウェルの濃度は、望ましくは1013/cm2 程度
である。また、本発明における高電圧トランジスタのソ
ース/ドレインとして注入されるウェルは、そのゲート
側端が必ずゲート電極24の下に位置している。
【0139】またゲート電極24の側壁には、サイドウ
ォール絶縁膜29が形成されている。また、ゲート電極
24端からサイドウォール絶縁膜29の幅だけ離れた位
置に端部を有する高濃度不純物領域が形成されている。
また、ゲート電極24の上にはシリコン酸化膜36、シ
リコン窒化膜35、スムースコート膜34がそれぞれ形
成されている。これらの層にはコンタクトホール37が
形成されており、このコンタクトホール内表面から、ス
ムースコート膜34にわたってアルミニウム配線40が
所定形状に形成されている。このアルミニウム配線膜4
0およびスムースコート膜34上には、さらにスムース
コート膜41が形成されている。このスムースコート膜
41にも所定位置にコンタクトホール42が設けられ、
このコンタクトホール42内表面からスムースコート膜
41を上にわたって、アルミニウム配線層43が形成さ
れている。
【0140】図1(B)、(C)は、pMOS高電圧ト
ランジスタ45、およびnMOS高電圧トランジスタ4
6の平面図である。
【0141】また本発明に従った半導体記憶装置の製造
方法の実施の一形態について図2〜図15を参照して説
明する。
【0142】図2に示すように、p型で<100>のシ
リコン基板1の主表面上にシリコン酸化膜2を形成す
る。次にシリコン酸化膜2の上に多結晶シリコン膜3を
形成する。さらに多結晶シリコン膜3の上に、減圧CV
D(Chemical Vapor Deposition )法によりシリコン窒
化膜4を形成する。そしてシリコン窒化膜4の上にレジ
スト5を形成し、通常のフォトリソグラフィによりフィ
ールド酸化膜を形成すべき領域にあるレジスト5を除去
する。この際、フィールド酸化膜を形成すべき領域と
は、素子を分離するための領域である。
【0143】図3に示すように、フィールド酸化膜を形
成すべき領域のシリコン窒化膜4を除去し、シリコン窒
化膜4をマスクとしてフィールド酸化膜6を形成する。
そして、シリコン窒化膜4と多結晶シリコン膜3を除去
する。シリコン基板1の主表面全体にレジスト7を形成
し、メモリセル領域55、pMOS高電圧トランジスタ
領域51のみレジストを除去する。
【0144】図4に示すようにリンをイオン注入し、ボ
トムnウェル8が形成される。そしてレジスト7を除去
する。シリコン基板1の主表面全体にレジスト9を形成
し、pMOS低電圧トランジスタ領域53、pMOS高
電圧トランジスタ領域51において、ソース/ドレイン
領域以外の領域、nMOS高電圧周辺トランジスタ領域
52のソース/ドレイン領域、メモリセル領域55のウ
ェル領域のレジストを除去する。
【0145】図5に示すように、レジストをマスクとし
てnウェルのためのリンをイオン注入する。そしてレジ
スト9を除去する。シリコン基板1の主表面全体にレジ
スト14を形成し、nMOS低電圧トランジスタ領域5
4、pMOS高電圧周辺トランジスタ領域51のソース
/ドレイン領域、メモリセル領域55のメモリセルが形
成される領域のレジストを除去する。
【0146】図6に示すようにレジストをマスクとして
pウェルのためのボロンをイオン注入する。そしてレジ
スト14を除去する。シリコン基板1全体にトンネル酸
化膜層56、フローティングゲート層57、層間絶縁膜
層58を形成する。これら3層に所定のパターニングを
施し、メモリセル領域55にのみトンネル酸化膜層5
6、フローティングゲート層57、層間絶縁膜層58を
残す。その後、シリコン基板1の主表面全体にシリコン
酸化膜21を形成する。このシリコン酸化膜21の上に
多結晶シリコン膜22を形成する。多結晶シリコン膜2
2は、メモリセル領域55においてはコントロールゲー
トとなり、周辺領域51〜54においてはゲート電極と
なる。多結晶シリコン膜22の上にレジスト23を形成
し、所定のパターンを施す。
【0147】図7に示すように、周辺回路領域51〜5
4において、レジスト23をマスクとして多結晶シリコ
ン膜22をエッチング除去し、ゲート電極を形成する。
また、メモリセル領域55ではレジスト23をマスクと
して多結晶シリコン膜22、層間絶縁膜層58、フロー
ティングゲート層57、トンネル酸化膜層56をエッチ
ング除去し、トンネル酸化膜18、フローティングゲー
ト19、層間絶縁膜20、コントロールゲート24が形
成される。メモリセルのソース/ドレインを形成後、シ
リコン基板1の主表面全体にレジスト25を形成する。
レジスト25に所定のパターニングを施し、nMOS低
電圧トランジスタ領域54のみレジストを除去する。
【0148】図8に示すように、レジスト25およびゲ
ート電極24をマスクとしてリンをイオン注入し、n型
低濃度不純物層26を形成する。シリコン基板1の主表
面全体にレジスト27を形成する。レジスト27に所定
のパターニングを施し、pMOS低電圧トランジスタ領
域53のみレジストを除去する。
【0149】図9に示すように、レジスト27およびゲ
ート電極24をマスクとしてボロンをイオン注入し、p
型低濃度不純物層28を形成する。そしてレジスト27
を除去する。CVD法によりシリコン酸化膜をシリコン
基板1の主表面上に形成後、酸化膜異方性エッチングに
よりサイドウォール絶縁膜29を形成する。
【0150】図10に示すように、シリコン基板1の主
表面全体にレジスト30を形成後、所定のパターニング
を施し、メモリセル領域55、nMOS低電圧トランジ
スタ領域54およびnMOS高電圧トランジスタ領域5
2のみレジストを除去する。
【0151】図11に示すように、レジスト30、ゲー
ト電極24およびサイドウォール絶縁膜29をマスクと
してヒ素をイオン注入し、ソース/ドレインn型高濃度
不純物領域31を形成する。シリコン基板1の主表面全
体にレジスト32を形成後、所定のパターニングを施し
pMOS低電圧周辺回路領域53、およびpMOS高電
圧トランジスタ領域51のみレジストを除去する。
【0152】図12に示すように、レジスト30にゲー
ト電極24およびサイドウォール絶縁膜29をマスクと
してボロンをイオン注入し、ソース/ドレインp型高濃
度不純物領域33を形成する。さらにスムースコート膜
34、シリコン窒化膜35、シリコン酸化膜36を形成
する。
【0153】図13に示すように、コンタクトホール3
7を形成する。シリコン基板1の主表面全体にレジスト
38を形成後所定のパターニングを施し、nMOS低電
圧トランジスタ領域54、nMOS高電圧トランジスタ
領域52、メモリセル領域55のみレジストを除去す
る。そして、オーミックコンタクトをとるため、リンを
イオン注入する。
【0154】図14に示すように、シリコン基板1の主
表面全体にレジスト39を形成後、所定のパターニング
を施し、pMOS低電圧トランジスタ領域53およびp
MOS高電圧トランジスタ領域51のみレジストを除去
する。そして、オーミックコンタクトをとるため、ボロ
ンをイオン注入する。
【0155】図15に示すように、スムースコート膜3
4上にアルミニウム配線膜40をスパッタリングにより
形成し、コンタクトホール37を介してアルミニウム配
線膜40とメモリセル領域55内のソース領域とドレイ
ン領域、およびアルミニウム配線膜40と周辺トランジ
スタ領域51〜54のソース領域とドレイン領域を電気
的に接続する。そして、アルミニウム配線膜40に所定
のパターニングを施す。
【0156】図1に示すように、シリコン基板1の主表
面全体にスムースコート膜41を形成する。スムースコ
ート膜41にスルーホール42を形成する。そしてスム
ースコート膜41の上にアルミニウム配線膜43を形成
する。アルミニウム配線膜43とアルミニウム配線膜4
0とはスルーホールを介して電気的に接続される。
【0157】以上により、図1(A)に示す半導体記憶
装置が完成する。実施の形態1によって製造された半導
体記憶装置においてはドレイン側に広い低濃度不純物領
域が存在するため、ドレイン側の電界強度を減少させる
ことができる。したがってドレイン側近辺のチャンネル
方向電界を緩和することができ、トランジスタの耐圧を
向上させることができる。また高電圧トランジスタ領域
51、52ではドレイン側のウェルは注入ウェルであ
る。よって、濃度、深さを制御しやすい。その結果、ト
ランジスタの耐圧を制御しやすい。また、実施の形態1
に従ってウェハプロセスを行なえば、マスクや工程を増
やすことなく、低電圧トランジスタの駆動能力を下げる
ことなく、高電圧トランジスタを作ることができる。
【0158】(実施の形態2)実施の形態2は請求項3
に記載の半導体記憶装置および請求項11に記載の半導
体記憶装置の製造方法を開示する。本発明に従った半導
体記憶装置およびその製造方法の実施の一形態について
以下に説明する。
【0159】実施の形態1に従った半導体記憶装置の製
造工程において、実施の形態1とは異なった製造工程の
みを示す。実施の形態1の図5の工程において、図16
で示すように、pMOS高電圧トランジスタ領域51全
体にレジストを形成し、pMOS高電圧トランジスタの
ソース/ドレイン領域としてpウェルの領域を形成せ
ず、シリコン基板1と等濃度のソース/ドレイン領域を
形成する。この実施の形態に従って形成されたpMOS
高電圧トランジスタ61を図17に示す。その他の製造
工程は実施の形態1に準ずる。
【0160】図17の本発明におけるpMOS高電圧ト
ランジスタ61の構造について説明する。pMOS高電
圧トランジスタ61は、シリコン基板1にボトムnウェ
ル8、nウェル11が形成されている。基板1の領域が
ソース/ドレインとなり、チャネル領域を規定する。ま
た、nウェル11はボトムnウェル8上にある。また、
ゲート電極24の端縁からサイドウォール絶縁膜29の
幅だけ離れた位置に端部を有するp型高濃度不純物領域
33が形成されている。
【0161】(実施の形態3)実施の形態3は請求項4
に記載の半導体記憶装置および請求項12に記載の半導
体記憶装置の製造方法を開示する。本発明に従った半導
体記憶装置およびその製造方法の実施の一形態につい
て、以下に説明する。
【0162】実施の形態1に従った半導体記憶装置の製
造工程において、実施の形態1とは異なった製造工程の
みを示す。実施の形態1の図4の工程において、図18
で示すようにpMOS高電圧トランジスタ領域51のド
レイン領域を挟むようにレジスト9を除去し、この領域
にnウェルを形成するための不純物注入を行なう。そし
て実施の形態1の図5の工程において、図19で示すよ
うに、pMOS高電圧トランジスタ51のドレイン領域
のみレジスト14を除去し、この領域にpウェルを形成
するための不純物注入を行なう。実施の形態1の図8の
工程において、図20で示すように、pMOS高電圧ト
ランジスタ領域51のソース領域もレジスト27を除去
し、低濃度不純物領域を形成する。この実施の形態に従
って形成されたpMOS高電圧トランジスタ62を図2
1に示す。その他の製造工程は実施の形態1に準ずる。
【0163】図21の本発明におけるpMOS高電圧ト
ランジスタ62の構造について説明する。pMOS高電
圧トランジスタ62は、シリコン基板1にボトムnウェ
ル8、nウェル10、およびpウェル16が形成されて
いる。このpウェル16はボトムnウェル8上にある。
またnウェル10もボトムnウェル8上にあり、かつp
ウェル16に隣接するように形成されている。また、ゲ
ート電極24の端縁からサイドウォール絶縁膜29の幅
だけ離れた位置に端部を有するp型高濃度不純物領域3
3が形成されている。また、高濃度不純物領域の一方に
接してゲート電極の側に延びるようにp型低濃度不純物
領域28が形成されている。
【0164】(実施の形態4)実施の形態4は請求項5
に記載の半導体記憶装置および請求項13に記載の半導
体記憶装置の製造方法を開示する。本発明に従った半導
体記憶装置およびその製造方法の実施の一形態について
以下に説明する。
【0165】実施の形態1に従った半導体記憶装置の製
造工程において、実施の形態1とは異なった製造工程の
みを示す。実施の形態1の図4の工程において、図22
で示すように、pMOS高電圧トランジスタ領域51の
ドレイン領域を挟むようにレジスト9を除去し、この領
域にnウェルを形成するための不純物注入を行なう。そ
して実施の形態1の図5の工程において、図23で示す
ように、pMOS高電圧トランジスタ領域51のレジス
ト14は除去せず、pMOS高電圧トランジスタ領域5
1のドレイン領域の不純物濃度はシリコン基板1と等し
くなるようにする。実施の形態1の図8の工程におい
て、図24で示すように、pMOS高電圧トランジスタ
領域51のソース領域もレジスト27を除去し、低濃度
不純物領域を形成する。この実施の形態に従って形成さ
れたpMOS高電圧トランジスタ63を図25に示す。
その他の製造工程は実施の形態1に準ずる。
【0166】図25の本発明におけるpMOS高電圧ト
ランジスタ63の構造について説明する。pMOS高電
圧トランジスタ63は、シリコン基板1にボトムnウェ
ル8、nウェル10が形成されている。nウェル10は
ボトムnウェル8上にある。また、ゲート電極24の端
からサイドウォール絶縁膜29の幅だけ離れた位置に端
部を有するp型高濃度不純物領域33が形成されてい
る。また、高濃度不純物領域の一方に接してゲート電極
の側に延びるようにp型低濃度不純物領域28が形成さ
れている。
【0167】(実施の形態5)実施の形態5は請求項6
に記載の半導体記憶装置および請求項14に記載の半導
体記憶装置の製造方法を開示するものである。本発明に
従った半導体記憶装置およびその製造方法の実施の一形
態について以下に説明する。
【0168】実施の形態1に従った半導体記憶装置の製
造工程において、実施の形態1とは異なった製造工程の
みを示す。実施の形態1の図4の工程において、図26
で示すように、nMOS高電圧トランジスタ領域52上
のレジスト9をドレイン領域のみ除去し、この領域にn
ウェルを形成するための不純物注入を行なう。実施の形
態1の図7の工程において、図27で示すように、nM
OS高電圧トランジスタ領域52のソース領域もレジス
ト25を除去し、低濃度不純物領域を形成する。
【0169】この実施の形態に従って形成されたnMO
S高電圧トランジスタ64を図28に示す。その他の製
造工程は実施の形態1に準ずる。
【0170】図28の本発明におけるnMOS高電圧ト
ランジスタ64の構造について説明する。nMOS高電
圧トランジスタ64は、シリコン基板1にnウェル12
が形成されている。また、ゲート電極24の端からサイ
ドウォール絶縁膜29の幅だけ離れた位置に端部を有す
るn型高濃度不純物領域31が形成されている。また、
高濃度不純物領域の一方に接してゲート電極の側に延び
るようにn型低濃度不純物領域26が形成されている。
【0171】(実施の形態6)実施の形態6は請求項7
に記載の半導体記憶装置および請求項15に記載の半導
体記憶装置の製造方法を開示する。本発明に従った半導
体記憶装置およびその製造方法の実施の一形態について
以下に説明する。
【0172】実施の形態1に従った半導体記憶装置の製
造工程において、実施の形態1とは異なった製造工程の
みを示す。実施の形態1の図4の工程において、図29
で示すように、nMOS高電圧トランジスタ領域52の
ドレイン領域のみレジスト9を除去し、この領域にnウ
ェルを形成するための不純物注入を行なう。そして、実
施の形態1の図5の工程において、図30で示すよう
に、nMOS高電圧トランジスタ領域52のソースおよ
びチャネル領域のみレジスト14を除去し、pウェルを
形成するための不純物注入を行なう。実施の形態1の図
7の工程において、図31で示すように、nMOS高電
圧トランジスタ領域52のソース領域もレジスト25を
除去し、低濃度不純物領域を形成する。この実施の形態
に従って形成されたnMOS高電圧トランジスタ65を
図32に示す。その他の製造工程は実施の形態1に準ず
る。
【0173】ここで、図32の本発明におけるnMOS
高電圧トランジスタ65の構造について説明する。
【0174】nMOS高電圧トランジスタ65は、シリ
コン基板1にnウェル12およびpウェル44が形成さ
れている。nウェル12とpウェル44は隣接してい
る。また、ゲート電極24の端からサイドウォール絶縁
膜29の幅だけ離れた位置に端部を有する高濃度不純物
領域31が形成されている。また、n型高濃度不純物領
域31の一方に接してゲート電極の側に延びるようにn
型低濃度不純物領域26が形成されている。
【0175】(実施の形態7)実施の形態7は請求項1
に従属する請求項8に記載の半導体記憶装置および請求
項9に従属する請求項16に記載の半導体記憶装置の製
造方法を開示する。本発明に従った半導体記憶装置およ
びその製造方法の実施の一形態について以下に説明す
る。
【0176】実施の形態1に従った半導体記憶装置の製
造工程において、実施の形態1とは異なった製造工程の
みを示す。実施の形態1の図2の工程において、図33
で示すように、pMOS高電圧トランジスタ領域51の
ドレインのゲート側端領域のレジスト5も除去し、フィ
ールド酸化膜を形成する。この実施の形態に従って形成
されたpMOS高電圧トランジスタ66を図34に示
す。その他の製造工程は実施の形態1に準ずる。
【0177】ここで、図34の本発明におけるpMOS
高電圧トランジスタ66の構造について説明する。pM
OS高電圧トランジスタ66は、シリコン基板1に、ボ
トムnウェル8、nウェル11、およびpウェル16が
形成されている。このpウェル16はボトムnウェル8
上にある。このpウェル16がソース/ドレイン領域と
なり、チャネル領域を規定する。また、nウェル11も
ボトムnウェル8上にあり、かつpウェル16に隣接す
るように形成されている。また、ゲート電極24の端か
らサイドウォール絶縁膜29の幅だけ離れた位置に端部
を有するp型高濃度不純物領域33が形成されている。
また、ゲート酸化膜のドレイン側の厚みはゲート酸化膜
の中央部の厚みに比べて厚くなっている。
【0178】実施の形態7によって製造された半導体記
憶装置においては、ドレイン側に広い低濃度領域が存在
するため、ドレイン側の電界強度を減少させることがで
きる。したがって、トランジスタの耐圧を向上させるこ
とができる。また、ドレイン側のゲート酸化膜の厚みは
ゲート酸化膜中央部の厚みに比べて厚くなっている。そ
のため、ドレイン側のチャネル方向電界のみを緩和する
ため耐圧が向上する。また、ドレイン側のウェルは注入
ウェルである。よって、濃度、深さを制御しやすいの
で、耐圧を制御しやすい。また、実施の形態7に従って
ウェハプロセスを行なえば、マスクや工程を増やすこと
なく、低電圧トランジスタの駆動能力を下げることな
く、高電圧トランジスタを作ることができる。
【0179】(実施の形態8)実施の形態8は請求項2
に従属する請求項8に記載の半導体記憶装置および請求
項10に従属する請求項16に記載の半導体記憶装置の
製造方法を開示する。本発明に従った半導体記憶装置お
よびその製造方法の実施の一形態について、以下に説明
する。
【0180】実施の形態1に従った半導体記憶装置の製
造工程において、実施の形態1とは異なった製造工程の
みを示す。実施の形態1の図2の工程において、図35
で示すように、nMOS高電圧トランジスタ領域52の
ドレインのゲート側端領域のレジスト5を除去し、フィ
ールド酸化膜を形成する。この実施の形態に従って形成
されたnMOS高電圧トランジスタ67を図36に示
す。その他の製造工程は実施の形態1に準ずる。
【0181】ここで、図36の本発明におけるnMOS
高電圧トランジスタ67の構造について説明する。nM
OS高電圧トランジスタ67は、シリコン基板1の主表
面上にnウェルでソース/ドレイン12を形成し、チャ
ネル領域を規定している。また、ゲート電極24の端か
らサイドウォール絶縁膜29の幅だけ離れた位置に端部
を有するn型高濃度不純物領域31が形成されている。
またゲート酸化膜のドレイン側の厚みはゲート酸化膜の
中央部の厚みに比べて厚くなっている。
【0182】(実施の形態9)実施の形態9は請求項3
に従属する請求項8に記載の半導体記憶装置および請求
項11に従属する請求項16に記載の半導体記憶装置の
製造方法を開示する。本発明に従った半導体記憶装置お
よびその製造方法の実施の一形態について以下に説明す
る。
【0183】実施の形態1に従った半導体記憶装置の製
造工程において、実施の形態1とは異なった製造工程の
みを示す。実施の形態1の図2の工程において、図37
で示すように、pMOS高電圧トランジスタ領域51の
ドレインのゲート側端領域のレジスト5も除去し、フィ
ールド酸化膜を形成する。実施の形態1の図5の工程に
おいて、図38で示すように、pMOS高電圧トランジ
スタ領域51の全体にレジストを形成し、pMOS高電
圧トランジスタのソース/ドレイン領域としてpウェル
を形成せず、シリコン基板1と等濃度のソース/ドレイ
ン領域を形成する。この実施の形態に従って形成された
pMOS高電圧トランジスタ68を図39に示す。その
他の製造工程は実施の形態1に準ずる。
【0184】ここで、図39の本発明におけるpMOS
高電圧トランジスタ68の構造について説明する。pM
OS高電圧トランジスタ68は、シリコン基板1にボト
ムnウェル8、nウェル11が形成されている。nウェ
ル11はボトムnウェル8上にある。また、ゲート電極
24の端からサイドウォール絶縁膜29の幅だけ離れた
位置に端部を有するp型高濃度不純物領域33が形成さ
れている。また、ゲート酸化膜のドレイン側の厚みがゲ
ート酸化膜の中央部の厚みに比べて厚くなっている。
【0185】(実施の形態10)実施の形態10は請求
項4に従属する請求項8に記載の半導体記憶装置および
請求項12に従属する請求項16に記載の半導体記憶装
置の製造方法を開示する。本発明に従った半導体記憶装
置およびその製造方法の実施の一形態について以下に説
明する。
【0186】実施の形態1に従った半導体記憶装置の製
造工程において、実施の形態1とは異なった製造工程の
みを示す。実施の形態1の図2の工程において、図40
で示すように、pMOS高電圧トランジスタ領域51の
ドレインのゲート側端領域のレジスト5も除去し、フィ
ールド酸化膜を形成する。実施の形態1の図4の工程に
おいて、図41で示すように、pMOS高電圧トランジ
スタ領域51のドレイン領域を挟むようにレジスト9を
除去し、この領域にnウェルを形成するための不純物注
入を行なう。そして、実施の形態1の図5の工程におい
て、図42で示すように、pMOS高電圧トランジスタ
のドレイン領域のみレジスト14を除去し、この領域に
pウェルを形成するための不純物注入を行なう。実施の
形態1の図8の工程において、図43で示すように、p
MOS高電圧トランジスタのソース領域もレジスト27
を除去し、低濃度不純物領域を形成する。この実施の形
態に従って形成されたpMOS高電圧トランジスタ69
を図44に示す。その他の製造工程は実施の形態1に準
ずる。
【0187】ここで、図44の本発明におけるpMOS
高電圧トランジスタ69の構造について説明する。pM
OS高電圧トランジスタ69は、シリコン基板1にボト
ムnウェル8、nウェル10、およびpウェル16が形
成されている。このpウェル16はボトムnウェル8上
にある。また、nウェル10もボトムnウェル8上にあ
り、かつpウェル16に隣接するように形成されてい
る。また、ゲート電極24の端からサイドウォール絶縁
膜29の幅だけ離れた位置に端部を有するp型高濃度不
純物領域33が形成されている。また、p型高濃度不純
物領域33の一方に接してゲート電極の側に延びるよう
にp型低濃度不純物領域28が形成されている。また、
ゲート酸化膜のドレイン側の厚みはゲート酸化膜の中央
部の厚みに比べて厚くなっている。
【0188】(実施の形態11)実施の形態11は請求
項5に従属する請求項8に記載の半導体記憶装置および
請求項13に従属する請求項16に記載の半導体記憶装
置の製造方法を開示する。本発明に従った半導体記憶装
置およびその製造方法の実施の一形態について以下説明
する。
【0189】実施の形態1に従った半導体記憶装置の製
造工程において、実施の形態1とは異なった製造工程の
みを示す。実施の形態1の図2の工程において、図45
で示すように、pMOS高電圧トランジスタ領域51の
ドレインのゲート側端領域のレジスト5も除去し、フィ
ールド酸化膜を形成する。実施の形態1の図4の工程に
おいて、図46で示すように、pMOS高電圧トランジ
スタ領域51のドレイン領域を挟むようにレジスト9を
除去し、この領域にnウェルを形成するための不純物注
入を行なう。そして、実施の形態1の図5の工程におい
て、図47で示すように、pMOS高電圧トランジスタ
領域51のレジスト14は除去せず、pMOS高電圧ト
ランジスタのドレイン領域の不純物濃度はシリコン基板
1と等しくなるようにする。実施の形態1の図8の工程
において、図48で示すように、pMOS高電圧トラン
ジスタ領域51のソース領域もレジスト27を除去し、
低濃度不純物領域を形成する。この実施の形態に従って
形成されたpMOS高電圧トランジスタ70を図49に
示す。その他の製造工程は実施の形態1に準ずる。
【0190】ここで、図49の本発明におけるpMOS
高電圧トランジスタ70の構造について説明する。pM
OS高電圧トランジスタ70は、シリコン基板1に、ボ
トムnウェル8、nウェル10が形成されている。nウ
ェル10はボトムnウェル8上にあり、互いに距離を隔
てて形成されている。また、ゲート電極24の端からサ
イドウォール絶縁膜29の幅だけ離れた位置に端部を有
するp型高濃度不純物領域33が形成されている。ま
た、p型高濃度不純物領域33の一方に接してゲート電
極の側に延びるようにp型低濃度不純物領域28が形成
されている。また、ゲート酸化膜のドレイン側の厚さが
ゲート酸化膜の中央部の厚さに比べて厚くなっている。
【0191】(実施の形態12)実施の形態12は請求
項6に従属する請求項8に記載の半導体記憶装置および
請求項14に従属する請求項16に記載の半導体記憶装
置の製造方法を開示する。本発明に従った、半導体記憶
装置およびその製造方法の実施の一形態について以下に
説明する。
【0192】実施の形態1に従った半導体記憶装置の製
造工程において、実施の形態1とは異なった製造工程の
みを示す。実施の形態1の図2の工程において、図50
で示すように、nMOS高電圧トランジスタ領域52の
ドレインのゲート側端領域のレジスト5も除去し、フィ
ールド酸化膜を形成する。実施の形態1の図4の工程に
おいて、図51で示すように、nMOS高電圧トランジ
スタ領域52上のレジスト9をドレイン領域のみ除去
し、この領域にnウェルを形成するための不純物注入を
行なう。実施の形態1の図7の工程において、図52で
示すように、nMOS高電圧トランジスタ領域52のソ
ース領域もレジスト25を除去し、低濃度不純物領域を
形成する。この実施の形態に従って形成されたnMOS
高電圧トランジスタ71を図53に示す。その他の製造
工程は実施の形態1に準ずる。
【0193】ここで、図53の本発明におけるnMOS
高電圧トランジスタ71の構造について説明する。nM
OS高電圧トランジスタ71では、シリコン基板1にn
ウェル12が形成されている。また、ゲート電極24の
端からサイドウォール絶縁膜29の幅だけ離れた位置に
端部を有するn型高濃度不純物領域31が形成されてい
る。また、n型高濃度不純物領域31の一方に接してゲ
ート電極の側に延びるようにn型低濃度不純物領域26
が形成されている。また、ゲート酸化膜のドレイン側の
厚みがゲート酸化膜の中央部の厚みに比べて厚くなって
いる。
【0194】(実施の形態13)実施の形態13は請求
項7に従属する請求項8に記載の半導体記憶装置および
請求項15に従属する請求項16に記載の半導体記憶装
置の製造方法を開示する。本発明に従った半導体記憶装
置およびその製造方法の実施の一形態について、以下に
説明する。
【0195】実施の形態1に従った半導体記憶装置の製
造工程において、実施の形態1とは異なった製造工程の
みを示す。実施の形態1の図2の工程において、図54
で示すように、nMOS高電圧トランジスタ領域52の
ドレインのゲート側端領域のレジスト5も除去し、フィ
ールド酸化膜を形成する。実施の形態1の図4の工程に
おいて、図55で示すように、nMOS高電圧トランジ
スタのドレイン領域のみレジスト9を除去し、この領域
にnウェルを形成するための不純物注入を行なう。そし
て、実施の形態1の図5の工程において、図56で示す
ように、nMOS高電圧トランジスタ領域のソースおよ
びチャネル領域のみレジスト14を除去し、pウェルを
形成するための不純物注入を行なう。実施の形態1の図
7の工程において、図57で示すように、nMOS高電
圧トランジスタ領域52のソース領域もレジスト25を
除去し、低濃度不純物領域を形成する。この実施の形態
に従って形成されたnMOS高電圧トランジスタ72を
図58に示す。その他の製造工程は実施の形態1に準ず
る。
【0196】ここで、図58の本発明におけるnMOS
高電圧トランジスタ72の構造について説明する。nM
OS高電圧トランジスタ72では、シリコン基板1にn
ウェル12、pウェル44が隣接して形成されている。
また、ゲート電極24の端からサイドウォール絶縁膜2
9の幅だけ離れた位置に端部を有するn型高濃度不純物
領域31が形成されている。また、n型高濃度不純物領
域31の一方に接してゲート電極の側に延びるようにn
型低濃度不純物領域26が形成されている。
【0197】
【発明の効果】請求項1ないし7に記載の半導体記憶装
置においては上述のような作用のため、トランジスタの
耐圧を向上させることができる。また、トランジスタの
耐圧を制御しやすい。
【0198】請求項8に記載の半導体記憶装置において
は上述のような作用のためトランジスタの耐圧を向上さ
せることができる。また、耐圧を制御しやすい。
【0199】請求項9ないし15に記載の半導体記憶装
置の製造方法においては、上述のような作用のためトラ
ンジスタの耐圧を向上させることができる。また、マス
クや工程を増やすことなく、低電圧トランジスタの駆動
能力を下げることなく、高耐圧トランジスタを作ること
ができる。また、耐圧を制御しやすい。
【0200】請求項16に記載の半導体記憶装置の製造
方法においては上述のような作用のためトランジスタの
耐圧を向上させることができる。ドレイン側のゲート絶
縁膜のマスクや工程を増やすことなく、低電圧トランジ
スタの駆動能力を下げることなく、高耐圧トランジスタ
を作ることができる。また、耐圧を制御しやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明の半導体記憶装置の実施の形
態1の断面図であり、(B)は、(A)におけるPMO
S高電圧トランジスタ領域51の平面図であり、(C)
は(A)におけるNMOS高電圧トランジスタ領域52
の平面図である。
【図2】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施の
形態1の第1工程を示す断面図である。
【図3】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施の
形態1の第2工程を示す断面図である。
【図4】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施の
形態1の第3工程を示す断面図である。
【図5】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施の
形態1の第4工程を示す断面図である。
【図6】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施の
形態1の第5工程を示す断面図である。
【図7】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施の
形態1の第6工程を示す断面図である。
【図8】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施の
形態1の第7工程を示す断面図である。
【図9】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施の
形態1の第8工程を示す断面図である。
【図10】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態1の第9工程を示す断面図である。
【図11】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態1の第10工程を示す断面図である。
【図12】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態1の第11工程を示す断面図である。
【図13】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態1の第12工程を示す断面図である。
【図14】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態1の第13工程を示す断面図である。
【図15】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態1の第14工程を示す断面図である。
【図16】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態2の第4工程を示す断面図である。
【図17】 本発明の半導体記憶装置の実施の形態2を
示す断面図である。
【図18】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態3の第3工程を示す断面図である。
【図19】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態3の第4工程を示す断面図である。
【図20】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態3の第7工程を示す断面図である。
【図21】 本発明の半導体記憶装置の実施の形態3を
示す断面図である。
【図22】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態4の第3工程を示す断面図である。
【図23】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態4の第4工程を示す断面図である。
【図24】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態4の第7工程を示す断面図である。
【図25】 本発明の半導体記憶装置の実施の形態4を
示す断面図である。
【図26】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態5の第3工程を示す断面図である。
【図27】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態5の第6工程を示す断面図である。
【図28】 本発明の半導体記憶装置の実施の形態5を
示す断面図である。
【図29】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態6の第3工程を示す断面図である。
【図30】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態6の第4工程を示す断面図である。
【図31】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態6の第6工程を示す断面図である。
【図32】 本発明の半導体記憶装置の実施の形態6を
示す断面図である。
【図33】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態7の第1工程を示す断面図である。
【図34】 本発明の半導体記憶装置の実施の形態7を
示す断面図である。
【図35】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態8の第1工程を示す断面図である。
【図36】 本発明の半導体記憶装置の実施の形態8を
示す断面図である。
【図37】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態9の第1工程を示す断面図である。
【図38】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態9の第4工程を示す断面図である。
【図39】 本発明の半導体記憶装置の実施の形態9を
示す断面図である。
【図40】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態10の第1工程を示す断面図である。
【図41】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態10の第3工程を示す断面図である。
【図42】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態10の第4工程を示す断面図である。
【図43】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態10の第7工程を示す断面図である。
【図44】 本発明の半導体記憶装置の実施の形態10
を示す断面図である。
【図45】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態11の第1工程を示す断面図である。
【図46】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態11の第3工程を示す断面図である。
【図47】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態11の第4工程を示す断面図である。
【図48】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態11の第7工程を示す断面図である。
【図49】 本発明の半導体記憶装置の実施の形態11
を示す断面図である。
【図50】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態12の第1工程を示す断面図である。
【図51】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態12の第3工程を示す断面図である。
【図52】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態12の第6工程を示す断面図である。
【図53】 本発明の半導体記憶装置の実施の形態12
を示す断面図である。
【図54】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態13の第1工程を示す断面図である。
【図55】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態13の第3工程を示す断面図である。
【図56】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態13の第4工程を示す断面図である。
【図57】 本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施
の形態13の第6工程を示す断面図である。
【図58】 本発明の半導体記憶装置の実施の形態13
を示す断面図である。
【図59】 従来のDINOR型フラッシュメモリのブ
ロック図である。
【図60】 従来の半導体記憶装置の周辺回路領域に形
成されたLDD型のトランジスタを示す断面図である。
【図61】 従来のDINOR型フラッシュメモリの断
面図である。
【図62】 寄生バイポーラ効果を説明するためのトラ
ンジスタの断面図である。
【図63】 (A)はトランジスタのチャネル方向の位
置とチャネル水平方向の電界強度との関係を示す図であ
り、(B)はトランジスタのドレイン領域濃度(/cm
3 )と、ソース/ドレイン間耐圧(V)との関係を示す
図であり、(C)は、LDD型トランジスタの低濃度不
純物領域(μm)とドレイン電流(mA)との関係を示
す図であり、(D)は、トランジスタのゲート酸化膜厚
(Å)とドレイン電流(mA)との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 シリコン基板、6 フィールド酸化膜、8 ボトム
nウェル、10〜13nウェル、15〜17,44 p
ウェル、21 シリコン酸化膜、24 ゲート電極、2
6 n型低濃度不純物領域、28 p型低濃度不純物領
域、29 サイドウォール絶縁膜、31 n型高濃度不
純物領域、33 p型高濃度不純物領域、45,61,
62,63,66,68,69,70 pMOS高電圧
トランジスタ、46,64,65,67,71,72
nMOS高電圧トランジスタ、47 pMOS低電圧ト
ランジスタ、48 nMOS低電圧トランジスタ、49
メモリセル、51 pMOS高電圧トランジスタ領域、
52 nMOS高電圧トランジスタ領域、53 pMO
S低電圧トランジスタ領域、54 nMOS低電圧トラ
ンジスタ領域、55 メモリセル領域。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/792

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記憶するためのメモリセルアレイ
    と、前記メモリセルアレイの動作を制御する周辺回路領
    域とを有し、前記周辺回路領域は、相対的に高い電圧が
    印加される高電圧周辺回路と、相対的に低い電圧が印加
    される低電圧周辺回路とを含む半導体記憶装置であっ
    て、 前記高電圧周辺回路は、 第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板に埋込まれて形成された第2導電型の第
    1の半導体ウェル領域と、 前記第1の半導体ウェル領域の上に接して形成され、互
    いに距離を隔てて形成された第2導電型の第2と第3の
    半導体ウェル領域と、 前記第1の半導体ウェル領域の上に接して形成され、か
    つ前記第2と第3の半導体ウェル領域の間にそれぞれに
    隣接して形成され、さらに互いに距離を隔てて形成され
    た第1導電型の第4と第5の半導体ウェル領域と、 前記第4と第5の半導体ウェル領域の間に隣接して形成
    され、かつ前記第1の半導体ウェル領域の上に接して形
    成された第2導電型の第6の半導体ウェル領域と、 前記第4と第5と第6の半導体ウェル領域の上にゲート
    絶縁膜を介在させて形成されたゲート電極と、 前記ゲート電極の両側にあって、前記第4と第5の半導
    体ウェル領域内にそれぞれ形成され、かつ前記第4と第
    5の半導体ウェル領域よりも高い不純物濃度を有する1
    対の第1導電型の高濃度不純物領域とを備えた、半導体
    記憶装置。
  2. 【請求項2】 情報を記憶するためのメモリセルアレイ
    と、前記メモリセルアレイの動作を制御する周辺回路領
    域とを有し、前記周辺回路領域は、相対的に高い電圧が
    印加される高電圧周辺回路と、相対的に低い電圧が印加
    される低電圧周辺回路とを含む半導体記憶装置であっ
    て、 前記高電圧周辺回路は、 第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板内に互いに距離を隔てて形成された第2
    導電型の第1と第2の半導体ウェル領域と、 前記第1と第2の半導体ウェル領域と前記半導体基板の
    領域との上にゲート絶縁膜を介在させて形成されたゲー
    ト電極と、 前記ゲート電極の両側にあって、前記第1と第2の半導
    体ウェル領域内にそれぞれ形成され、かつ前記第1と第
    2の半導体ウェル領域よりも高い不純物濃度を有する1
    対の第2導電型の高濃度不純物領域とを備えた、半導体
    記憶装置。
  3. 【請求項3】 情報を記憶するためのメモリセルアレイ
    と、前記メモリセルアレイの動作を制御する周辺回路領
    域とを有し、前記周辺回路領域は、相対的に高い電圧が
    印加される高電圧周辺回路と、相対的に低い電圧が印加
    される低電圧周辺回路とを含む半導体記憶装置であっ
    て、 前記高電圧周辺回路は、 第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板に埋込まれて形成された第2導電型の第
    1の半導体ウェル領域と、 前記第1の半導体ウェル領域の上に接して形成され、互
    いに距離を隔てて形成された第2導電型の第2と第3の
    半導体ウェル領域と、 前記第2と第3の半導体ウェル領域の間に形成され、か
    つ前記第1半導体ウェル領域の上に接して形成された第
    2導電型の第4の半導体ウェル領域と、 前記第4の半導体ウェル領域の両側の前記半導体基板の
    領域と前記第4の半導体ウェル領域の上にゲート絶縁膜
    を介在させて形成されたゲート電極と、 前記ゲート電極の両側にあって、前記半導体基板内にそ
    れぞれ形成され、かつ前記半導体基板よりも高い不純物
    濃度を有する1対の第1導電型の不純物領域とを備え
    た、半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 情報を記憶するためのメモリセルアレイ
    と、前記メモリセルアレイの動作を制御する周辺回路領
    域とを有し、前記周辺回路領域は、相対的に高い電圧が
    印加される高電圧周辺回路と、相対的に低い電圧が印加
    される低電圧周辺回路とを含む半導体記憶装置であっ
    て、 前記高電圧周辺回路は、 第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板に埋込まれて形成された第2導電型の第
    1の半導体ウェル領域と、 前記第1の半導体ウェル領域の上に接して形成され、互
    いに距離を隔てて形成された第2導電型の第2と第3の
    半導体ウェル領域と、 前記第1の半導体ウェル領域の上に接して形成され、か
    つ前記第2と第3の半導体ウェル領域の間に隣接して形
    成された第1導電型の第4の半導体ウェル領域と、 前記第2と第4の半導体ウェル領域の上にゲート絶縁膜
    を介在させて形成されたゲート電極と、 前記ゲート電極の両側にあって、前記第2と第4の半導
    体ウェル領域内にそれぞれ形成された前記第4の半導体
    ウェル領域よりも高い不純物濃度を有する1対の第1導
    電型の高濃度不純物領域と、 前記第2半導体ウェル領域内に形成された前記高濃度不
    純物領域の一方に接して、前記ゲート電極の側に延びる
    ように形成され、かつ前記高濃度不純物領域よりも低い
    不純物濃度を有する第1導電型の低濃度不純物領域とを
    備えた、半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 情報を記憶するためのメモリセルアレイ
    と、前記メモリセルアレイの動作を制御する周辺回路領
    域とを有し、前記周辺回路領域は、相対的に高い電圧が
    印加される高電圧周辺回路と、相対的に低い電圧が印加
    される低電圧周辺回路とを含む半導体記憶装置であっ
    て、 前記高電圧周辺回路は、 第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板に埋込まれて形成された第2導電型の第
    1の半導体ウェル領域と、 前記第1の半導体ウェル領域の上に接して形成され、互
    いに距離を隔てて形成された第2導電型の第2と第3の
    半導体ウェル領域と、 前記第2と第3の半導体ウェル領域の間の前記半導体基
    板の領域と前記第2の半導体ウェル領域の上に、ゲート
    絶縁膜を介在させて形成されたゲート電極と、 前記ゲート電極の両側にあって、前記第2と第3の半導
    体ウェル領域の間の前記半導体基板の領域内と前記第2
    の半導体ウェル領域内にそれぞれ形成された第1導電型
    の1対の高濃度不純物領域と、 前記第2の半導体ウェル領域内に形成された前記高濃度
    不純物領域の一方に接して前記ゲート電極の側に延びる
    ように形成され、かつ前記高濃度不純物領域よりも低い
    不純物濃度を有する第1導電型の低濃度不純物領域とを
    備えた、半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 情報を記憶するためのメモリセルアレイ
    と、前記メモリセルアレイの動作を制御する周辺回路領
    域とを有し、前記周辺回路領域は、相対的に高い電圧が
    印加される高電圧周辺回路と、相対的に低い電圧が印加
    される低電圧周辺回路とを含む半導体記憶装置であっ
    て、 前記高電圧周辺回路は、 第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板内に形成された第2導電型の半導体ウェ
    ル領域と、 前記半導体ウェル領域とそれに隣接した前記半導体基板
    の領域との上にゲート絶縁膜を介在させて形成されたゲ
    ート電極と、 前記ゲート電極の両側にあって、前記半導体基板内と前
    記半導体ウェル領域内とにそれぞれ形成された1対の第
    2導電型の高濃度不純物領域と、 前記半導体基板内に形成された前記高濃度不純物領域の
    一方に接して前記ゲート電極の側に延びるように形成さ
    れ、かつ前記高濃度不純物領域よりも低い不純物濃度を
    有する第2導電型の低濃度不純物領域とを備えた、半導
    体記憶装置。
  7. 【請求項7】 情報を記憶するためのメモリセルアレイ
    と、前記メモリセルアレイの動作を制御する周辺回路領
    域とを有し、前記周辺回路領域は、相対的に高い電圧が
    印加される高電圧周辺回路と、相対的に低い電圧が印加
    される低電圧周辺回路とを含む半導体記憶装置であっ
    て、 前記高電圧周辺回路は、 第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板に形成された第2導電型の第1の半導体
    ウェル領域と、 前記半導体基板に形成され、前記第1の半導体ウェル領
    域に隣接して形成された第1導電型の第2の半導体ウェ
    ル領域と、 前記第1と第2の半導体ウェル領域の上にゲート絶縁膜
    を介在させて形成されたゲート電極と、 前記ゲート電極の両側にあって前記第1と第2の半導体
    ウェル領域内にそれぞれ形成された1対の第2導電型の
    高濃度不純物領域と、 前記第2の半導体ウェル領域内に形成された前記高濃度
    不純物領域の一方に接して前記ゲート電極の側に延びる
    ように形成され、かつ前記高濃度不純物領域よりも低い
    不純物濃度を有する第2導電型の低濃度不純物領域とを
    備えた、半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記ゲート絶縁膜のドレイン側端部の厚
    みが、前記ゲート絶縁膜の中央部の厚みよりも厚い、請
    求項1ないし7のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 情報を記憶するためのメモリセルアレイ
    と、前記メモリセルアレイの動作を制御する周辺回路領
    域とを有し、前記周辺回路領域は、相対的に高い電圧が
    印加される高電圧周辺回路と、相対的に低い電圧が印加
    される低電圧周辺回路とを含む半導体記憶装置の製造方
    法であって、 前記高電圧周辺回路の形成領域を含む第1導電型の半導
    体基板に、第1の注入深さで第2導電型の不純物イオン
    を注入することにより、前記半導体基板内部に第1の半
    導体ウェル領域を形成する工程と、 前記第1の注入深さよりも浅い第2の注入深さで第2導
    電型の不純物イオンを注入することにより、前記第1の
    半導体ウェル領域の上に接するように第2と第3の半導
    体ウェル領域を互いに距離を隔てて形成する工程と、 前記第2の注入深さで第1導電型の不純物イオンを注入
    することにより、前記第2と第3の半導体ウェル領域の
    間にそれぞれに隣接して第4と第5の半導体ウェル領域
    を互いに距離を隔てて形成する工程と、 前記第2の注入深さで第2導電型の不純物イオンを注入
    することにより、第6の半導体ウェル領域を前記第4と
    第5の半導体ウェル領域の間に隣接して形成する工程
    と、 前記第4と第5と第6の半導体ウェル領域上にゲート絶
    縁膜を介在させてゲート電極を形成する工程と、 前記第2の注入深さよりも浅い第3の注入深さで第1導
    電型の不純物イオンを注入することにより、前記第4と
    第5の半導体ウェル領域よりも高い不純物濃度を有する
    1対の第1導電型の高濃度不純物領域を前記ゲート電極
    の両側に形成する工程とを備えた、半導体記憶装置の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 情報を記憶するためのメモリセルアレ
    イと、前記メモリセルアレイの動作を制御する周辺回路
    領域とを有し、前記周辺回路領域は、相対的に高電圧が
    印加される高電圧周辺回路と、相対的に低い電圧が印加
    される低電圧周辺回路とを含む半導体記憶装置の製造方
    法であって、 前記高電圧周辺回路の形成領域を含む第1導電型の半導
    体基板に、第1の注入深さで第2導電型の不純物イオン
    を注入することにより前記半導体基板内に第1と第2の
    半導体ウェル領域を互いに距離を隔てて形成する工程
    と、 前記第1と第2の半導体ウェル領域と前記半導体基板の
    領域との上にゲート絶縁膜を介在させてゲート電極を形
    成する工程と、 前記ゲート電極の両側で前記第1と第2の半導体ウェル
    領域のそれぞれに前記第1の注入深さよりも浅い第2の
    注入深さで第2導電型の不純物イオンを注入することに
    より、前記第1と第2の半導体ウェル領域よりも高い不
    純物濃度を有する1対の第2導電型の高濃度不純物領域
    を形成する工程とを備えた、半導体記憶装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 情報を記憶するためのメモリセルアレ
    イと、前記メモリセルアレイの動作を制御する周辺回路
    領域とを有し、前記周辺回路領域は、相対的に高い電圧
    が印加される高電圧周辺回路と、相対的に低い電圧が印
    加される低電圧周辺回路とを含む半導体記憶装置の製造
    方法であって、 前記高電圧周辺回路の形成領域を含む第1導電型の半導
    体基板に、第1の注入深さで第2導電型の不純物イオン
    を注入することにより、前記半導体基板内部に第1の半
    導体ウェル領域を形成する工程と、 前記第1の注入深さよりも浅い第2の注入深さで第2導
    電型の不純物イオンを注入することにより、前記第1の
    半導体ウェル領域の上に接するように第2と第3の半導
    体ウェル領域を互いに距離を隔てて形成する工程と、 前記第2の注入深さで第2導電型の不純物イオンを注入
    することにより、第4の半導体ウェル領域を前記第2と
    第3の半導体ウェル領域の間に前記第1の半導体ウェル
    領域の上に接するように形成する工程と、 前記第4の半導体ウェル領域の両側の前記半導体基板の
    領域と前記第4の半導体ウェル領域上にゲート絶縁膜を
    介在させてゲート電極を形成する工程と、 前記第2の注入深さよりも浅い第3の注入深さで前記半
    導体基板内に第1導電型の不純物イオンを注入すること
    により、前記半導体基板よりも高い不純物濃度を有する
    1対の第1導電型の高濃度不純物領域を前記ゲート電極
    の両側に形成する工程とを備えた、半導体記憶装置の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 情報を記憶するためのメモリセルアレ
    イと、前記メモリセルアレイの動作を制御する周辺回路
    領域とを有し、前記周辺回路領域は、相対的に高い電圧
    が印加される高電圧周辺回路と、相対的に低い電圧が印
    加される低電圧周辺回路とを含む半導体記憶装置の製造
    方法であって、 前記高電圧周辺回路の形成領域を含む第1導電型の半導
    体基板に、第1の注入深さで第2導電型の不純物イオン
    を注入することにより、前記半導体基板内部に第1の半
    導体ウェル領域を形成する工程と、 前記第1の注入深さよりも浅い第2の注入深さで第2導
    電型の不純物イオンを注入することにより、前記第1の
    半導体ウェル領域の上に接するように第2と第3の半導
    体ウェル領域を互いに距離を隔てて形成する工程と、 前記第2の注入深さで第1導電型の不純物イオンを注入
    することにより、前記第2と第3の半導体ウェル領域の
    間に隣接して第4の半導体ウェル領域を形成する工程
    と、 前記第2と第4の半導体ウェル領域上にゲート絶縁膜を
    介在させてゲート電極を形成する工程と、 前記第2の注入深さよりも浅い第3の注入深さで第1導
    電型の不純物イオンを注入することにより、1対の第1
    導電型の高濃度不純物領域を前記ゲート電極の両側であ
    って前記第2と第4の半導体ウェル領域内にそれぞれ形
    成する工程と、 前記第2の半導体ウェル領域内に形成されるべき前記高
    濃度不純物領域の一方に接して前記ゲート電極の側に延
    びるように前記高濃度不純物領域よりも低い不純物濃度
    を有する第1導電型の低濃度不純物領域を形成する工程
    とを備えた、半導体記憶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 情報を記憶するためのメモリセルアレ
    イと、前記メモリセルアレイの動作を制御する周辺回路
    領域とを有し、前記周辺回路領域は、相対的に高い電圧
    が印加される高電圧周辺回路と、相対的に低い電圧が印
    加される低電圧周辺回路とを含む半導体記憶装置の製造
    方法であって、 前記高電圧周辺回路の形成領域を含む第1導電型の半導
    体基板に、第1の注入深さで第2導電型の不純物イオン
    を注入することにより、前記半導体基板内部に第1の半
    導体ウェル領域を形成する工程と、 前記第1の注入深さよりも浅い第2の注入深さで第2導
    電型の不純物イオンを注入することにより、前記第1の
    半導体ウェル領域の上に接するように第2と第3の半導
    体ウェル領域を互いに距離を隔てて形成する工程と、 前記第2と第3の半導体ウェル領域の間の前記半導体基
    板の領域と前記第2の半導体ウェル領域の上にゲート絶
    縁膜を介在させてゲート電極を形成する工程と、 前記第2の注入深さよりも浅い第3の注入深さで第1導
    電型の不純物イオンを注入することにより、1対の第1
    導電型の高濃度不純物領域を前記ゲート電極の両側でか
    つ前記第2と第3の半導体ウェル領域の間の前記半導体
    基板の領域内と前記第2の半導体ウェル領域内にそれぞ
    れ形成する工程と、 前記第2の半導体ウェル領域内に形成されるべき前記高
    濃度不純物領域の一方に接して前記ゲート電極の側に延
    びるように前記高濃度不純物領域よりも低い不純物濃度
    を有する第1導電型の低濃度不純物領域を形成する工程
    とを備えた、半導体記憶装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 情報を記憶するためのメモリセルアレ
    イと、前記メモリセルアレイの動作を制御する周辺回路
    領域とを有し、前記周辺回路領域は、相対的に高い電圧
    が印加される高電圧周辺回路と、相対的に低い電圧が印
    加される低電圧周辺回路とを含む半導体記憶装置の製造
    方法であって、 前記高電圧周辺回路の形成領域を含む第1導電型の半導
    体基板に、第1の注入深さで第2導電型の不純物イオン
    を注入することにより、前記半導体基板に半導体ウェル
    領域を形成する工程と、 前記半導体ウェル領域とそれに隣接した前記半導体基板
    の領域との上にゲート絶縁膜を介在させてゲート電極を
    形成する工程と、 前記第1の注入深さよりも浅い第2の注入深さで第2導
    電型の不純物イオンを注入することにより、1対の第2
    導電型の高濃度不純物領域を前記ゲート電極の両側でか
    つ前記半導体ウェル領域と前記半導体基板にそれぞれ形
    成する工程と、 前記半導体基板内に形成される前記高濃度不純物領域の
    一方に接して前記ゲート電極の側に延び、かつ前記高濃
    度不純物領域よりも低い不純物濃度を有する第2導電型
    の低濃度不純物領域を前記半導体基板内に形成する工程
    とを備えた、半導体記憶装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 情報を記憶するためのメモリセルアレ
    イと、前記メモリセルアレイの動作を制御する周辺回路
    領域とを有し、前記周辺回路領域は、相対的に高い電圧
    が印加される高電圧周辺回路と、相対的に低い電圧が印
    加される低電圧周辺回路とを含む半導体記憶装置の製造
    方法であって、 前記高電圧周辺回路の形成領域を含む第1導電型の半導
    体基板に、第1の注入深さで第2導電型の不純物イオン
    を注入することにより、前記半導体基板に第1の半導体
    ウェル領域を形成する工程と、 前記第1の注入深さで第1導電型の不純物イオンを注入
    することにより、前記第1の半導体ウェル領域に隣接す
    るように第2の半導体ウェル領域を形成する工程と、 前記第1と第2の半導体ウェル領域の上にゲート絶縁膜
    を介在させてゲート電極を形成する工程と、 前記第1の注入深さよりも浅い第2の注入深さで第2導
    電型の不純物イオンを注入することにより、1対の第2
    導電型の高濃度不純物領域を前記ゲート電極の両側でか
    つ前記第1と第2の半導体ウェル領域内にそれぞれ形成
    する工程と、 前記第2の半導体ウェル領域内に形成される前記高濃度
    不純物領域の一方に接して前記ゲート電極の側に延び、
    かつ前記高濃度不純物領域よりも低い不純物濃度を有す
    る第2導電型の低濃度不純物領域を形成する工程とを備
    えた、半導体記憶装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記ゲート絶縁膜のドレイン側端部と
    なるべき部分に絶縁膜を形成する工程をさらに備えた、
    請求項9ないし15のいずれかに記載の半導体記憶装置
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006319297A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Hynix Semiconductor Inc フラッシュメモリ素子およびその製造方法

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