JPH0943547A - ソフトコンタクトレンズ - Google Patents

ソフトコンタクトレンズ

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Publication number
JPH0943547A
JPH0943547A JP20851395A JP20851395A JPH0943547A JP H0943547 A JPH0943547 A JP H0943547A JP 20851395 A JP20851395 A JP 20851395A JP 20851395 A JP20851395 A JP 20851395A JP H0943547 A JPH0943547 A JP H0943547A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact lens
soft contact
lens
polyvinyl alcohol
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP20851395A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoji Honda
智士 本田
Isao Kaetsu
勲 嘉悦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKYO KEIKAKU KK
Original Assignee
TOKYO KEIKAKU KK
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Publication date
Application filed by TOKYO KEIKAKU KK filed Critical TOKYO KEIKAKU KK
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Publication of JPH0943547A publication Critical patent/JPH0943547A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な含水率の高い架橋ポリビニルアルコ−
ル製ソフトコンタクトレンズを提供することを目的と
し、具体的には、含水率30〜80%の架橋ポリビニル
アルコ−ルソフトコンタクトレンズを目的とする。 【解決手段】 90〜99.95重量%の酢酸ビニルと
0.05〜10重量%のトリアリルイソシアヌレ−トま
たは、下記化1〔構造式(1)〕で示されるジアリリデ
ンペンタエリスリットからなるレンズ状共重合体を重合
するにあたり、粘度を予め20センチポイズから200
センチポイズに予備重合したモノマ−を用いて成形し、
これを更に加水分解することにより得られることを特徴
とする含水率30〜80%の架橋ポリビニルアルコ−ル
ソフトコンタクトレンズ。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトコンタクト
レンズに関する。更に詳しく述べるなら、含水率30〜
80%の架橋ポリビニルアルコ−ルソフトコンタクトレ
ンズに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にポリビニルアルコ−ルは、ポリ酢
酸ビニルの加水分解によって得ることが出来るが、ポリ
ビニルアルコ−ルを架橋するのは簡単なことではない。
従来、ポリビニルアルコ−ルを架橋する方法は、ポリ酢
酸ビニルの加水分解によって得られたポリビニルアルコ
−ルをアルデヒド等により後から架橋することが行われ
てきた。しかし、この方法では、架橋の程度を精密にコ
ントロ−ルすることは、容易でない。又、ポリビニルア
ルコ−ル自体をレンズ状に成形することも難しく、従っ
て架橋ポリビニルアルコ−ル製の含水ソフトコンタクト
レンズは未だ実用化されていない。この意味から含水率
の高い架橋ポリビニルアルコ−ルソフトコンタクトレン
ズの開発が強く望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の要請
に応え、新規な含水率の高い架橋ポリビニルアルコ−ル
製ソフトコンタクトレンズを提供することを目的とす
る。具体的には、含水率30〜80%の架橋ポリビニル
アルコ−ルソフトコンタクトレンズを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の架橋ポリビニル
アルコ−ルソフトコンタクトレンズは、酢酸ビニルとト
リアリルイソシアヌレ−トまたは、ジアリリデンペンタ
エリスリットからなるレンズ状共重合体を重合するにあ
たり、粘度を予め20センチポイズから200センチポ
イズに予備重合したモノマ−を用いて成形し、これを更
に加水分解することによって得られる有用な架橋ポリビ
ニルアルコ−ル製ソフトコンタクトレンズである。
【0005】本発明の新規なポリビニルアルコ−ル製ソ
フトコンタクトレンズは、特定のモノマ−のラジカル共
重合によって得られる。本発明において用いられるモノ
マ−は、酢酸ビニルとトリアリルイソシアヌレ−トまた
は、下記化2〔構造式(1)〕で示されるジアリリデン
ペンタエリスリットであり、この3種類モノマ−はラジ
カル共重合性に富む。
【0006】
【化2】
【0007】本発明では、この共重合体レンズ状成形物
は90〜99.95重量%の酢酸ビニルと0.05〜1
0%のトリアリルイソシアヌレ−トまたは、90〜9
9.95重量%の酢酸ビニルと0.05〜10%のジア
リリデンペンタエリスリットを通常のラジカル重合開始
剤を用いて、レンズ状に塊状重合を行うことにより得ら
れる。本発明においてモノマ−の組成が90〜99.9
5重量%の酢酸ビニルと0.05〜10重量%のトリア
リルイソシアヌレ−トまたはジアリリデンペンタエリス
リットの範囲で使用される理由は、架橋成分としてのト
リアリルイソシアヌレ−トまたはジアリリデンペンタエ
リスリットが0.05重量%を下回ると加水分解後のポ
リビニルアルコ−ルの架橋が不十分で、ソフトコンタク
トレンズに適した強度のある含水ゲルにならないためで
ある。又、トリアリルイソシアヌレ−トまたはジアリリ
デンペンタエリスリットが10重量%を超えると架橋が
高すぎ、充分柔なんなゲルにならず、また本発明の高い
含水率を持つことが出来ないためである。
【0008】塊状重合は、本発明では、レンズ状成形物
を得るためのガラスや各種金属、ポリエチレンやポリプ
ロピレン、ポリテトラフロロエチレン等のプラスチック
製のコンタクトレンズ状に設計されたモ−ルド中に、9
0〜99.95重量%の酢酸ビニルと0.05〜10%
のトリアリルイソシアヌレ−トまたはジアリリデンペン
タエリスリットと適量のラジカル重合開始剤の混合物を
いれ、加温下に重合成形を行うが、酢酸ビニルは沸点が
低く、又粘度も低く、重合時の収縮が極めて大きいため
目的とする精度のよい成形が困難である。この為、本発
明ではモノマ−を予め予備重合を行い適度の粘度に調節
する。即ち、酢酸ビニルとトリアリルイソシアヌレ−ト
またはジアリリデンペンタエリスリットの混合モノマ−
に少量の重合開始剤(特に限定はないが通常、モノマ−
100重量部あたり重合開始剤0.2以下が使用され
る)をいれ、撹拌昇温し、粘度が20センチポイズから
200センチポイズに達した時点で、直ちに冷却し、重
合を停止させる。この際、通常の重合禁止剤を系内に入
れることも本発明では好ましい方法として用いることが
出来る。この様に適度な粘度に調節したモノマ−は冷却
して保存される。このモノマ−を使用して重合が行われ
るが、重合は、ラジカル重合開始剤の種類によって異な
るが、通常室温から100℃の間で行われ、透明な精度
のよいレンズ状成形体が得られる。次に、レンズ状に成
形された酢酸ビニルとトリアリルイソシアヌレ−トまた
はジアリリデンペンタエリスリットの共重合体は加水分
解され、ビニルアルコ−ル−ジアリリデンペンタエリス
リット共重合体レンズになる。
【0009】加水分解方法は特に、限定は無いが、アル
カリ性の水溶液にレンズ状共重合体をいれることにより
行われる。例えば、酢酸ビニルとトリアリルイソシアヌ
レ−トまたはジアリリデンペンタエリスリットの共重合
体成形物を予めメタノ−ルやエタノ−ル等の有機溶媒で
膨潤させておき、これを苛性ソ−ダ水溶液とメタノ−ル
やエタノ−ル等の有機溶媒との混合溶液中にいれ、加温
下に加水分解を行う。この際、鹸化の程度は、特に、限
定はないが本発明では、通常80から100%の鹸化度
のものがコンタクトレンズとして用いられる。本発明で
は、この様に加水分解された架橋されたビニルアルコ−
ル共重合体は多量の水で洗浄されコンタクトレンズとし
て供される。
【0010】通常、鹸化後の共重合体レンズの度数と鹸
化前の共重合体レンズの度数は異なる場合が多いので、
予めこの事を考慮して、重合時の酢酸ビニルとトリアリ
ルイソシアヌレ−トまたはジアリリデンペンタエリスリ
ット共重合体の成形を行う必要があることは、当然であ
る。この様にして得られた本発明になる架橋ポリビニル
アルコ−ルコンタクトレンズは、ポリビニルアルコ−ル
と言う極めて単純な構造を有しており、安全で含水率が
30〜80%と含水ソフトコンタクトレンズとして適当
であり、柔なんで、且つ長期に亘っての安定性に優れた
有用なソフトコンタクトレンズを提供するものである。
【0011】
【実施例】
実施例 (1) 蒸留、精製された酢酸ビニル 98.5 重量部 ジアリリデンペンタエリスリット 1.5 重量部 を混合し、ガラス製の容器に入れ、これにラウリルパ−
オキサイド0.1重量部を添加混合して、容器内を窒素
置換した。撹拌しながらがら50℃に昇温し予備重合を
行った。粘度が70センチポイズになった時点で重合禁
止剤のハイドロキノンを400ppmになる様にいれ、
更に−10℃に冷却して重合をストップさせ、保存し
た。このモノマ−100重量部に0.8重量部のラウリ
ルパ−オキサイドを添加し、予めシリコン系の離型剤を
コ−ティングしたコンタクトレンズ成型用のガラス製モ
−ルドに注入し、これを45℃のオ−ブン中にいれ、1
6時間保持した後、80℃まで徐々に昇温することによ
り重合を完結させた。モ−ルドから離型された、このレ
ンズ状に成形された共重合体レンズを室温でメタノ−ル
中にいれ膨潤させた。更に5g/l(リットル)の濃度
にNaOHを溶解させたメタノ−ル溶液中にいれ、50
℃で6時間加水分解を行った。レンズ成形体を取り出
し、多量の水でよく水洗し、架橋ポリビニルアルコ−ル
コンタクトレンズを得た。このゲルは透明でありかつ柔
なんで二つに折曲げても破砕しない丈夫なゲルであっ
た。赤外分光より、酢酸ビニルのビニルアルコ−ルへの
鹸化は、約100%進行していることを確認した。この
架橋ポリビニルアルコ−ルゲルの含水率は、約33%で
あった。含水率は、次式より求めた。 ここで Wh は水を飽和したゲルの重量 Wd は乾燥時のゲルの重量
【0012】実施例(2) 蒸留、精製された酢酸ビニル 99.8 重量部 トリアリルイソシアヌレ−ト 0.2 重量部 を混合し、これにラウリルパ−オキサイド0.1重量部
を添加混合してモノマ−溶液とした。実施例(1)と同
じ方法で予備重合を行い、室温で80センチポイズのモ
ノマ−を得た。更に、このモノマ−100重量部に0.
8重量部のアゾビスイソブチロニトリルを加え、実施例
(1)に準じた方法でレンズ状成形物をえた。更に、実
施例(1)と同じ方法で加水分解を行い架橋ポリビニル
アルコ−ルゲルを得た。このゲルは透明でありかつ柔な
んで二つに折曲げても破砕しない丈夫なゲルであった。
赤外分光より、酢酸ビニルのビニルアルコ−ルへの鹸化
は、約100%進行していることを確認した。この架橋
ポリビニルアルコ−ルゲルの含水率は、約72%であっ
た。
【0013】
【発明の効果】本発明のコンタクトレンズは、新規なポ
リビニルアルコ−ル製コンタクトレンズであって、含水
率が30〜80%に架橋され、柔なんで、且つ長期に亘
っての安定性に優れた有用なソフトコンタクトレンズを
提供するものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 226:00 224:00)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 90〜99.95重量%の酢酸ビニルと
    0.05〜10重量%のトリアリルイソシアヌレ−トま
    たは、下記化1〔構造式(1)〕で示されるジアリリデ
    ンペンタエリスリットからなるレンズ状共重合体を重合
    するにあたり、粘度を予め20センチポイズから200
    センチポイズに予備重合したモノマ−を用いて成形し、
    これを更に加水分解することにより得られることを特徴
    とする含水率30〜80%の架橋ポリビニルアルコ−ル
    ソフトコンタクトレンズ。 【化1】
JP20851395A 1995-07-25 1995-07-25 ソフトコンタクトレンズ Pending JPH0943547A (ja)

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JP20851395A JPH0943547A (ja) 1995-07-25 1995-07-25 ソフトコンタクトレンズ

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JP (1) JPH0943547A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09254267A (ja) * 1996-03-21 1997-09-30 Nasu Nikon:Kk プラスチックレンズの製造方法
WO1999006199A1 (fr) * 1997-07-31 1999-02-11 Seed Co., Ltd. Procede de preparation de lentilles de contact a base d'alcool polyvinylique

Cited By (4)

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