JPH0943388A - 反応塔および中性子吸収体並びにその製造方法 - Google Patents

反応塔および中性子吸収体並びにその製造方法

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JPH0943388A
JPH0943388A JP19380595A JP19380595A JPH0943388A JP H0943388 A JPH0943388 A JP H0943388A JP 19380595 A JP19380595 A JP 19380595A JP 19380595 A JP19380595 A JP 19380595A JP H0943388 A JPH0943388 A JP H0943388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中性子吸収能力が高い反応塔を提供する。 【解決手段】 互いに異なった相の液体を向流接触で反
応させる反応塔である。ほぼ上下に配置された大径筒部
21と、これらの大径筒部21を接続する小径筒部22
と、大径筒部21の中央部に設けられた中性子吸収体3
0とを備え、大径筒部21および中性子吸収体30とで
形成される空間に流体を流通させるようにした反応塔で
ある。中性子吸収体30は、大径筒部21に支持された
筒状部材31と、この筒状部材31の内部に収容された
含水素物質を成分とする中性子減速材からなるコア40
とを備えている。筒状部材31は、大径筒部21によっ
て支持される中性子吸収材32,34の間に、同中性子
吸収材32,34よりも中性子吸収能力が高い中性子吸
収層33を設けた構造を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パルスカラムな
どの反応塔およびその内部に収容する中性子吸収体並び
にその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、使用済核燃料再処理工場等で発
生する高レベル放射性溶液の精製には、互いに異なった
相を向流接触で反応させるパルスカラム(脈動塔)が一
般に使用されている。図3に示すように、従来のパルス
カラムは、円筒状をなす塔本体1の両端部に大径筒部2
を形成し、大径筒部2,2の中央部に中性子吸収体4,
5を配置して概略構成されている。ここで、大径筒部
2,2とそれらの中間の小径筒部3とはテーパ部2aに
よって連続させられ、これに対応して中性子吸収体4,
5は、円柱状をなすとともに小径筒部3側の端部が円錐
状をなしている。これにより、中性子吸収体4,5の周
囲の流通面積がほぼ一定とされ、内部を流通する高レベ
ル放射性溶液の臨界安全性が担保されている。また、図
中符号6はバッフル板、7は内部の流体に脈動を生じさ
せる圧空パルスを供給するための管である。
【0003】上記のようなパルスカラムでは、小径筒部
3に設けた上部ノズル8から内部に水を導入するととも
に、下部ノズル9から有機溶媒を導入する。これによ
り、水よりも比重の小さい有機溶媒は下降する水とは逆
に上方へと移動し、両者はバッフル板6,…の間で振動
が与えられながら向流接触によって反応する。そして、
大径筒部2に設けた上部排出ノズル10から反応液のう
ちの有機相を排出するとともに、下部排出ノズル11か
ら水相を排出する。水および有機溶媒のいずれかは放射
性液体であり、この放射性液体から発生する中性子は中
性子吸収体4,5によって吸収されるようになってい
る。
【0004】ここで、中性子吸収体4,5は、従来、内
部にタイロッド42,52や支材43,53を設けてボ
ロンコンクリートを充填したステンレス鋼製のケーシン
グ41,51に、内部に底板45,55やパイプ46,
56を設けてボロンコンクリートを充填したステンレス
鋼製のケーシング44,54を継ぎ足して構成されてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にボロンコンクリートを充填したケーシング継ぎ足して
中性子吸収体を製造するのは、ケーシングの長さを長く
すると、内部に気泡等を残さずにボロンコンクリートを
緻密に凝固させるのが困難だからである。ところが、上
記中性子吸収体では、上述のように、タイロッド42,
52や底板45,55、支材43,53など中性子吸収
能力の低い部分が存在しており、よって、中性子吸収能
力をさらに確実にするための改良が要望されていた。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、中性子吸収能力が高く、しかも、中性子吸収能力が
全体にわたって均一で安定のある反応塔を提供すること
を目的としている。また、本発明は中性子吸収体を軽量
化して建築費用を低減することができる反応塔を提供す
ることを目的としている。さらに、本発明は、中性子吸
収能力の高い中性子吸収体を安価に製造する技術を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の反応塔
は、互いに異なった相の液体を向流接触で反応させる反
応塔であって、ほぼ上下に配置された大径筒部と、これ
らの大径筒部を接続する小径筒部と、上記大径筒部の中
央部に設けられた中性子吸収体とを備え、上記大径筒部
および中性子吸収体とで形成される空間に上記流体を流
通させるようにした反応塔において、上記中性子吸収体
は、上記大径筒部に支持された筒状部材と、この筒状部
材の内部に収容された含水素物質を成分とする中性子減
速材からなるコアとを備え、上記筒状部材は、上記大径
筒部によって支持される中性子吸収材の間に、同中性子
吸収材よりも中性子吸収能力が高い中性子吸収層を設け
た構造を有していることを特徴としている。
【0008】上記構成の反応塔にあっては、中性子減速
材からなるコアを筒状部材で支持しているから、中性子
吸収能力が均一化される。しかも、中性子吸収材の間に
中性子吸収層を設けて筒状部材を構成しているから、内
部の液体から発生する中性子は中性子吸収層で吸収さ
れ、吸収しきれなかった中性子はコアによって減速され
た後に中性子吸収体に吸収されるので、中性子吸収性能
を向上させることができる。
【0009】また、請求項4に記載の反応塔は、請求項
1において、前記含水素物質がポリエチレンであるこ
と、前記中性子吸収層がカドミウムであること、前
記中性子吸収材がステンレス鋼であること、の少なくと
もいずれか1つを満足することを特徴としている。
【0010】上記構成の反応塔にあっては、コアをポリ
エチレンで構成することにより、中性子減速性を向上さ
せることができ、しかも軽量であるため固定構造物の建
築費用を割安にすることができる。また、中性子吸収性
能が優れたカドミウムを筒状部材に設けることにより、
中性子吸収能力をさらに向上させることができる。ま
た、中性子吸収材をステンレス鋼で構成することによ
り、中性子吸収層が例えばカドミウムであった場合に
は、カドミウムの酸化を防止するとともに筒状部材の強
度を確保することができる。
【0011】請求項5に記載の中性子吸収体は、円柱状
をなすとともに先端部がほぼ円錐状とされたコアと、こ
のコアと相似形とされ、後端開口部から同コアが収容さ
れる内筒と、この内筒の外周面に設けた中性子吸収層
と、上記コアと相似形とされ、後端開口部から上記中性
子吸収層が設けられた上記内筒が収容される外筒と、こ
の外筒の上記開口部を閉塞する蓋体とを備え、上記コア
は含水素物質を成分とする中性子減速材であり、上記内
筒および外筒は中性子吸収材であり、上記中性子吸収層
は、上記中性子吸収材よりも中性子吸収能力が高いこと
を特徴としている。
【0012】上記構成の中性子吸収体にあっては、中性
子減速材からなるコアを内筒の内部に収容しているか
ら、中性子吸収能力が均一化される。しかも、中性子吸
収材からなる内筒および外筒の間に中性子吸収層を設け
ているから、内部の液体から発生する中性子を効果的に
吸収することができ、吸収しきれなかった中性子はコア
によって減速された後に中性子吸収体に吸収される。よ
って、中性子吸収性能を向上させることができる。
【0013】請求項6に記載の中性子吸収体の製造方法
は、円柱状をなすとともに先端部がほぼ円錐状とされ、
含水素物質を成分とする中性子減速材コアを、このコア
と相似形とされ中性子吸収材からなる内筒にその後端開
口部から挿入し、上記内筒の外周面および先端部に、上
記内筒よりも高い中性子吸収能力を有する中性子吸収材
からなるシートを固着し、上記内筒を、上記コアと相似
形とされ中性子吸収材からなる外筒にその後端開口部か
ら挿入し、上記外筒の開口部を蓋体で閉塞することを特
徴としている。このように、外筒、内筒およびコアを順
次挿入することによって積層構造の中性子吸収体を製造
するので、例えば中性子吸収材等を1層づつ張り合わせ
て製造するような場合と比べて簡単に製造することがで
き、従来のボロンコンクリートのものと比べても製造コ
ストを割安にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(1)パルスカラムの構成 以下、図1および図2を参照しながら本発明の実施の形
態について説明する。図1は有機相連続式のパルスカラ
ムの上部構造を示す断面図である。なお、このパルスカ
ラムのその余の構成は、図3に示すものとほぼ同等であ
るため、図示並びに説明を省略する。図1において符号
20は塔本体である。塔本体20は図3に示すものと同
様に大径筒部21(下端部側は図示略)と小径筒部22
からなり、大径筒部21と小径筒部22とはテーパ部2
3によって連続させられている。大径筒部21の上端開
口部には、リング状をなすシール部材24が固定されて
いる。シール部材24には、パルスカラムの内部の液面
位置を検出するための計量ノズル25が貫通させられて
いる。なお、符号26は内部の液体のうち有機相を排出
するためのオーバーフローノズルである。上記のような
パルスカラムには、図3に符号8で示すような上部ノズ
ルから水が供給され、符号9で示すような下部ノズルか
ら有機溶媒が供給注入される。また、水または有機溶媒
のいずれか一方は、パルスカラムに導入された時点では
放射性溶液である。
【0015】次に、符号30は中性子吸収体であり、そ
の外周部はシール部材24の内周面に隙間なく密着して
いる。また、符号31は中性子吸収体30のケーシング
を構成する中性子吸収部(筒状部材)、符号32は中性
子吸収部31の内壁を構成する内筒である。内筒32
は、胴部が円筒状をなし下端部が円錐状をなしている。
内筒32はステンレス鋼などの中性子吸収材で構成され
ている。この内筒32の外周面の全域にはカドミウム層
(中性子吸収層)33が設けられている。
【0016】カドミウム層33の外周には、外筒34が
設けられている。外筒34は、内筒32と同じ材質で相
似形に構成されている。外筒34の上端面にはリング状
をなす下フランジ35が固定されている。このように構
成された中性子吸収部31の内部には、コア40が収容
されている。コア40は、円柱状をなすとともに下端部
が円錐状に形成されている。コア40は、含水素物質を
成分とする中性子減速材で構成され、この実施例ではポ
リエチレンが使用されている。コア40と内筒32およ
び外筒34の熱膨張係数に差があるため、コア40の外
周面と内筒34の内周面との間には隙間が設けられてい
る。そして、下フランジ35に円板状の上フランジ36
が固定されることにより、コア40は上フランジ36と
の間に隙間を設けた状態で内筒32の内部に密封され、
中性子吸収体30は、上フランジ36および下フランジ
35を貫通するボルト(図示略)によってシール部材2
4に取り付けられている。
【0017】(2)中性子吸収体の製造方法 次に、上記構成の中性子吸収体30の製造方法について
図2を参照して説明する。 外筒の製造 円筒部分34aを所定の内径および外径を有するステン
レス鋼のシームレス管を機械加工して製造する。なお、
シームレス管の代わりに板を巻いて溶接したものや鍛造
でラフ成形したものを機械加工で仕上げたものも使用す
ることができる。また、円錐部分34bは、鍛造によっ
てラフ成形し、機械加工によって所定寸法に仕上げて製
造する。次に、この円錐部分34bを円筒部分34aの
開口部に溶接にて接合する。また、円筒部分の他方の開
口部に下フランジ35を溶接で接合する。下フランジ3
5の材質は任意であるが、耐蝕性および強度に優れたス
テンレス鋼を使用するのが望ましい。
【0018】内筒の製造 内筒32は外筒34と同様にして製造し、その円筒部分
32aにカドミウムシート33aを接着する。また、内
筒32の円錐部分32bには、半円状のカドミウムシー
ト33bを貼着して円錐状とする。 コアの製造および組立 円柱状のポリエチレンの素材を機械加工して製造する。
その際、ポリエチレンの熱膨張代を考慮して、内筒32
の内周面との間に隙間を設ける。そして、このようにし
て製造したコア40を内筒32に挿入し、内筒32を外
筒34に挿入する。その際に、内筒32と外筒34の隙
間をシール溶接してカドミウムの酸化を防ぐ。また、下
フランジ35に上フランジ36を溶接等で固定し、内筒
32の内部を密閉する。
【0019】(3)パルスカラムの作用、効果 上記構成のパルスカラムにあっては、中性子減速材から
なるコア40をケーシングを構成する中性子吸収部31
で支持しているから、従来のようなタイロッド等が存在
せず中性子吸収能力が均一化される。しかも、中性子吸
収部31をステンレス鋼性の内筒32および外筒34の
間にカドミウム層33を設けた構造としているから、放
射性物質溶液L中から発生する中性子は中性子吸収部3
1で吸収され、吸収しきれなかった中性子はコア40に
よって減速された後に中性子吸収部31に吸収される。
よって、中性子吸収性能を向上させることができる。な
お、ボロンコンクリートを用いた従来の中性子吸収体と
同形同大の上記中性子吸収体30を設計し、その一例に
ついて両者の中性子の実効増倍率を計算したところ、前
者が0.882、後者が0.856となり、上記中性子
吸収体30の方が中性子吸収能力が優れていることが理
論的に立証された。
【0020】特に、上記パルスカラムにあっては、コア
40をポリエチレンで構成しているから、中性子減速性
を向上させることができ、しかも安価で軽量であるため
固定構造物の建築費用を含めた製造コストを低減するこ
とができる。また、ステンレス鋼性の内筒32および外
筒34の間に中性子吸収性能が優れたカドミウム層33
を設けているので、中性子吸収能力をさらに向上させる
ことができるのは勿論のこと、カドミウム層33の酸化
や変形を防止するとともに中性子吸収部31の強度を担
保することができる。
【0021】また、上記のような中性子吸収体30の製
造方法においては、外筒34、内筒32およびコア40
を順次挿入することによって積層構造の中性子吸収体3
0を製造するので、例えば中性子吸収材等を1層づつ張
り合わせて製造するような場合と比べて簡単に製造する
ことができ、従来のボロンコンクリートのものと比べて
も製造コストを割安にすることができる。
【0022】(4)変更例 コア40の材質としては、ポリエチレンの他に、シリ
コン樹脂などの樹脂類など水素を十分含有する材料であ
れば用いることができる。 中性子吸収層としては、カドミウムの他に、ボロン、
ガドリニウム、サマリウム、ユーロピウムなどを単体で
用いたり、またはそのような物質の化合物、あるいはそ
れらの物質や化合物と他の物質との複合物を用いること
ができる。さらに、上記のような中性子吸収材を例えば
プラスチックに混合して用いることができる。 上記中性子吸収部31のような3層構造に限らず、カ
ドミウム等の中性子吸収層と筒状体を交互に多層積層す
ることもできる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、中
性子減速材からなるコアを筒状部材で支持しているか
ら、中性子吸収能力が均一化され、しかも、筒状部材を
中性子吸収材の間に中性子吸収層を設けた構造としてい
るから、内部の溶液から発生する中性子は中性子吸収層
で吸収され、吸収しきれなかった中性子はコアによって
減速された後に中性子吸収層によって吸収される。よっ
て、中性子吸収性能を向上させることができる(請求項
1)。
【0024】また、コアをポリエチレンで構成すること
により、中性子減速性を向上させることができ、しかも
軽量であるため固定構造物を安価に製造することがで
き、中性子吸収性能が優れたカドミウムを筒状部材に設
けることにより、中性子吸収能力をさらに向上させるこ
とができる。また、中性子吸収材をステンレス鋼で構成
することにより、中性子吸収層が例えばカドミウムであ
った場合には、カドミウムの酸化を防止するとともに筒
状部材の強度を担保することができる(請求項4)。ま
た、本発明の中性子吸収体の製造方法では、外筒、内筒
およびコアを順次挿入することによって積層構造の中性
子吸収体を製造するので、簡単に製造することができ製
造コストを割安にすることができる(請求項6)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態であるパルスカラムの上
部構造を示す断面図である。
【図2】 本発明の中性子吸収体の製造方法の一例を示
す図である。
【図3】 従来のパルスカラムを示す断面図である。
【符号の説明】
21…大径筒部、22…小径筒部、30…中性子吸収
体、31…中性子吸収部(筒状部材)、32…内筒(中
性子吸収材)、33…カドミウム層(中性子吸収層)、
34…外筒(中性子吸収部材)、36…上フランジ(蓋
体)、40…コア。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なった相の液体を向流接触で反
    応させる反応塔であって、ほぼ上下に配置された大径筒
    部と、これらの大径筒部を接続する小径筒部と、上記大
    径筒部の中央部に設けられた中性子吸収体とを備え、上
    記大径筒部および中性子吸収体とで形成される空間に上
    記流体を流通させるようにした反応塔において、 上記中性子吸収体は、上記大径筒部に支持された筒状部
    材と、この筒状部材の内部に収容された含水素物質を成
    分とする中性子減速材からなるコアとを備え、 上記筒状部材は、上記大径筒部によって支持される中性
    子吸収材の間に、同中性子吸収材よりも中性子吸収能力
    が高い中性子吸収層を設けた構造を有していることを特
    徴とする反応塔。
  2. 【請求項2】 前記互いに異なった相の液体は水相の液
    体と有機相の液体とからなり、かつ、いずれか一方が内
    部へ導入した時点で放射性液体であることを特徴とする
    請求項1に記載の反応塔。
  3. 【請求項3】 核燃料物質を含む液体を精製するための
    パルスカラムであることを特徴とする請求項1または2
    に記載の反応塔。
  4. 【請求項4】 少なくとも以下のいずれか1つを満足す
    ることを特徴とする請求項1ないし3にいずれかに記載
    の反応塔。 前記含水素物質はポリエチレンである 前記中性子吸収層はカドミウムである 前記中性子吸収材はステンレス鋼である
  5. 【請求項5】 円柱状をなすとともに先端部がほぼ円錐
    状とされたコアと、このコアと相似形とされ、後端開口
    部から同コアが収容される内筒と、この内筒の外周面に
    設けた中性子吸収層と、上記コアと相似形とされ、後端
    開口部から上記中性子吸収層が設けられた上記内筒が収
    容される外筒と、この外筒の上記開口部を閉塞する蓋体
    とを備え、 上記コアは含水素物質を成分とする中性子減速材であ
    り、上記内筒および外筒は中性子吸収材であり、上記中
    性子吸収層は、上記中性子吸収材よりも中性子吸収能力
    が高いことを特徴とする中性子吸収体。
  6. 【請求項6】 円柱状をなすとともに先端部がほぼ円錐
    状とされ、含水素物質を成分とする中性子減速材コア
    を、このコアと相似形とされ中性子吸収材からなる内筒
    にその後端開口部から挿入し、上記内筒の外周面および
    先端部に、上記内筒よりも高い中性子吸収能力を有する
    中性子吸収材からなるシートを固着し、上記内筒を、上
    記コアと相似形とされ中性子吸収材からなる外筒にその
    後端開口部から挿入し、上記外筒の開口部を蓋体で閉塞
    することを特徴とする中性子吸収体の製造方法。
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JP2002372597A (ja) * 2001-06-13 2002-12-26 Toshiba Corp 中性子吸収材の製造方法およびこの方法により製造される中性子吸収材
CN104103329A (zh) * 2014-06-18 2014-10-15 中国核电工程有限公司 一种环状固体中子毒物分区布置的溶解器临界安全控制方法

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