JPH0943320A - 充電可能な電池の過放電検出装置 - Google Patents

充電可能な電池の過放電検出装置

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JPH0943320A
JPH0943320A JP7193252A JP19325295A JPH0943320A JP H0943320 A JPH0943320 A JP H0943320A JP 7193252 A JP7193252 A JP 7193252A JP 19325295 A JP19325295 A JP 19325295A JP H0943320 A JPH0943320 A JP H0943320A
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current
discharge
transistor
battery
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JP7193252A
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English (en)
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Tomonori Tsuchiya
智則 土屋
Yasuhisa Higashijima
泰久 東島
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Mitsumi Electric Co Ltd
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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電制御スイッチの電圧降下がある程度まで
上昇した時点でしきい値電圧を固定化できるようにす
る。 【解決手段】 充電可能な電池100と負荷200との
間に接続された過放電検出回路10は、電池100の電
池電圧Vccが放電を禁止すべき電圧値にまで低下したこ
とを検出する電圧比較部を含む。過放電検出ヒステリシ
ス回路40は、負荷200の軽重に応じて変化する負荷
電流IL に基づく所定部位の電圧Vc を検出し、この検
出した電圧Vc に応じて放電を禁止すべき電圧値を変化
させるが、検出した電圧Vc が所定の電圧以上のときに
は放電を禁止すべき電圧値をクランプさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充電可能な電池、
例えば、リチウムイオン電池を備えた電池ユニットに用
いられ、電池の過放電を検出する電池の過放電検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】充電可能な電池のうち、特にリチウムイ
オン電池は、過放電に弱いため、過放電状態を検出する
過放電検出装置が不可欠である。
【0003】図7を参照して、従来の過放電検出装置を
備えたリチウムイオン電池による電池ユニットについて
説明する。この電池ユニットでは、リチウムイオン電池
(以後、単に電池と呼ぶ)100に過放電検出回路10
´が並列に接続されている。すなわち、従来の過放電検
出装置は過放電検出回路10´のみによって構成されて
いる。過放電検出回路10´は、電池100の電池電圧
ccを後述するしきい値電圧と比較し、電池電圧Vcc
しきい値電圧よりも低くなると過放電と判定して、半導
体スイッチからなる放電制御スイッチ20をオフとす
る。このことにより、正側負荷電流ライン50pと負側
負荷電流ライン50nとの間に接続された負荷200と
電池100との接続を断として放電を禁止する。しきい
値電圧は、例えば、満充電時における電池電圧Vccの数
十パーセント程度に設定される。
【0004】過放電検出回路10´と放電制御スイッチ
20との組み合わせは過放電防止装置として働く。
【0005】図示の電池ユニットは、さらに、過電流状
態での放電を禁止するための過電流検出回路30を備え
ている。この過電流検出回路30は放電制御スイッチ2
0の電圧降下Vc に基づいて等価的に負荷電流IL を検
出する。すなわち、半導体スイッチである放電制御スイ
ッチ20は、それがオン状態の時に、等価的に低抵抗R
onとして表すことができる。この抵抗Ronは負荷200
の抵抗値RL より非常に低い(Ron<<RL )。この抵
抗Ronの電圧降下Vc を利用して、過電流検出回路40
は負荷200を流れる負荷電流IL を検出する(I=V
c /Ron)。
【0006】尚、従来の電池ユニットは、通常、過放電
防止装置の他に、図示しないが、充電の際に電池電圧V
ccが所定値を越えると充電を停止するための過充電防止
装置をも備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、電池100の
電池電圧Vccは、負荷電流IL と電池100の内部イン
ピーダンスとの積の分だけ低下する。また、端子電圧V
ccの電圧低下の度合いや放電停止後の電池電圧Vccの戻
り(電池電圧の上昇)の度合いは、放電時の負荷電流I
L の大きさに比例する。
【0008】このため、図7に示した例をも含め、電圧
値で放電を停止すべき電圧を決めている過放電検出装置
においては、前述したしきい値電圧や、放電停止後の電
池電圧Vccの戻りに対する過放電検出回路の復帰用のヒ
ステリシス電圧を、負荷電流IL の大きさに応じた値に
設定する必要がある。ところで、負荷電流IL は、その
平均値、最大値共に、電池ユニットに接続される負荷2
00の軽重によって異なる。
【0009】したがって、過放電検出装置は、負荷20
0の軽重に応じたしきい値電圧を持つのが好ましい。し
かしながら、これまでの過放電検出装置は、しきい値電
圧は一定であり、負荷200の軽重を考慮した動作を行
うようには構成されていない。
【0010】このため、例えば、電池100をその残容
量が10%程度の状態まで使用して放電を禁止したい場
合であっても、放電を禁止すべき電圧が一定値に設定さ
れた従来例では、前述したように電池電圧の電圧低下の
度合いが負荷の軽重によって異なるため、軽負荷時には
残容量が極めて少なくなった状態(残容量が10%より
もかなり小さい状態)ではじめて放電を禁止することに
なる一方、重負荷時には残容量が十分にある状態(残容
量が10%よりもかなり大きい状態)にも拘らず放電を
禁止してしまうという問題点がある。
【0011】また、上記しきい値電圧を半導体スイッチ
20での電圧降下Vc に基づいて変化させるようにした
場合、次のような問題がある。すなわち、半導体スイッ
チ20をオフして電池100の放電を停止させた場合、
半導体スイッチ20は等価的にグランドGNDから負荷
200へ順方向に接続されたダイオードとみなすことが
できる。したがって、前述したように、電池100の放
電時の半導体スイッチ20の抵抗Ronは低抵抗(Ron
<RL )であるが、電池100の放電停止時は、半導体
スイッチ20はハイインピーダンスとなる。すなわち、
ダイオードの逆方向抵抗Roff は負荷抵抗RL に比較し
て非常に高くなる(Roff >>RL )。その結果、図8
に示すように、電池100の放電時では電圧Vc は電池
電圧Vccに比べて十分に低いが、電池100の放電停止
時では電圧Vc がほぼ電池電圧Vccまで上昇してしま
う。したがって、図9に示すように、半導体スイッチ2
0での電圧降下Vc に比例して上記しきい値電圧Vs
低下させたのでは、電池100の放電停止時にしきい値
電圧Vs が下がり過ぎてしまう。従って、電圧Vc があ
る程度以上の電圧になった時点で、しきい値電圧を固定
化させる必要がある。
【0012】本発明の課題は、負荷の軽重に応じて放電
を禁止すべき電圧(しきい値電圧)を変えることのでき
る汎用性に優れた、充電可能な電池の過放電検出装置を
提供することにある。
【0013】本発明の他の課題は、放電制御スイッチの
電圧降下がある程度まで上昇した時点で上記しきい値電
圧を固定化できるようにした、充電可能な電池の過放電
検出装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、充電可
能な電池と負荷との間に接続され、前記電池の電池電圧
が放電を禁止すべき電圧値にまで低下したことを検出す
る電圧比較部を含む過放電検出回路と、前記負荷の軽重
に応じて変化する負荷電流に基づく所定部位の電圧を検
出し、該検出した電圧に応じて前記放電を禁止すべき電
圧値を、前記検出した電圧が所定の電圧以上のときにク
ランプさせるように、変化させる過放電検出ヒステリシ
ス回路とを有することを特徴とする充電可能な電池の過
放電検出装置が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施形態による充電可能な電池の過放電検出装置につ
いて説明する。図1は、本実施形態による過放電検出装
置60とリチウムイオン電池100と過電流検出回路3
0と放電制御スイッチ20とを有する電池ユニットを示
す図である。この電池ユニットも、従来同様、過充電防
止装置を備えるが、本発明の要旨ではないので、図示な
らびに説明は省略する。
【0016】過放電検出装置60は過放電検出回路10
と過放電検出ヒステリシス回路40とから成る。過放電
検出ヒステリシス回路40は放電制御スイッチ20での
電圧降下Vc に基づいてしきい値電圧Vs を後述するよ
うに変化させるが、電圧降下Vc が所定の電圧以上のと
きにはしきい値電圧Vs をクランプさせる。具体的に
は、過放電検出ヒステリシス回路40は過放電検出回路
10へ供給する制御電流I1 を変化せることにより上記
しきい値電圧Vs を変化させる。
【0017】過放電検出回路10は、図7に示した従来
例のものと同様に、リチウムイオン電池(以後、単に電
池と呼ぶ)100に並列に接続されており、電池100
の電池電圧Vccをしきい値電圧Vs と比較し、しきい値
電圧よりも低くなると過放電と判定して、半導体スイッ
チである放電制御スイッチ20をオフすることにより、
正側負荷電流ライン50pと負側負荷電流ライン50n
との間に接続された負荷200と電池100との接続を
断として放電を禁止する。
【0018】
【実施例】図2に過放電検出装置60の一実施例(過放
電検出回路10と過放電検出ヒステリシス回路40との
詳細)を示す。
【0019】過放電検出回路10は、抵抗R1 ,R2
3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 およびトランジスタ
1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 ,Q5 ,Q6 ,Q7 ,Q8 ,Q
9 ,Q10,Q11から構成される。正側負荷電流ライン5
0pと負側負荷電流ライン50nとの間に、トランジス
タQ1 ,抵抗R1 ,R2 ,R3 およびトランジスタQ2
が直列に接続されている。トランジスタQ2 のエミッタ
−ベース間に抵抗R4 が接続され、ベース−コレクタ間
に抵抗R5 が接続されている。トランジスタQ1 のエミ
ッタは正側負荷電流ライン50pに接続され、ベース−
コレクタ間は直接接続されている。したがって、トラン
ジスタQ1 は定電流源として働く。抵抗R1とR2 との
接続点には抵抗R6 の一端が接続され、抵抗R2 と抵抗
3 との接続点には抵抗R7 が接続されている。抵抗R
6 の他端から電池100の電池電圧Vccに比例した電圧
(電池検出電圧)が出力され、抵抗R7 の他端からしき
い値電圧Vs が出力される。抵抗R7 の他端には、過放
電検出ヒステリシス回路40から制御電流I1 が供給さ
れる。とにかく、トランジスタQ1 ,抵抗R1 ,R2
3 ,R4 ,R5 、トランジスタQ2 および抵抗R6
7 から成る回路は、電池100の電池電圧Vccを検出
して電池検出電圧を発生すると共にしきい値電圧Vs
設定する部分として作用する。
【0020】本例において、抵抗R1 ,R2 ,R3 ,R
4 ,R5 ,R6 ,R7 は、それぞれ、2.6MΩ,14
0kΩ,1.8MΩ,6.2MΩ,2MΩ,360k
Ω,360kΩである。このような条件の下で、しきい
値電圧Vs は下記の数式1で表される。
【0021】
【数1】
【0022】ここで、VT はサーマルボルテージを示
し、VT =kT/qと表され(kはボルツマン定数、T
は絶対温度、qは電荷の容量である)、VF (Q1 )は
トランジスタQ1 の順方向バイアス電圧、VF (Q2
はトランジスタQ2 の順方向バイアス電圧を示す。
【0023】後述するように、スイッチ20(図1)の
電圧降下Vc によって制御電流I1が変化する。抵抗R
6 の抵抗値は固定なので、上記数式1より、しきい値電
圧Vs は制御電流I1 によって可変する。
【0024】トランジスタQ3 のエミッタは正側負荷電
流ライン50pに接続され、ベースはトランジスタQ1
のベースに接続されている。このトランジスタQ3 は定
電流源として働く。トランジスタQ3 のコレクタには、
トランジスタQ5 およびQ6のエミッタ接続されてい
る。トランジスタQ5 のベースは抵抗R7 に接続され、
トランジスタQ6 のベースは抵抗R6 に接続されてい
る。トランジスタQ5 のコレクタはトランジスタQ7
コレクタに接続され、トランジスタQ6 のコレクタはト
ランジスタQ8 のコレクタに接続されている。トランジ
スタQ7 およびQ8のベース同士は互いに直接接続され
て、かつトランジスタQ7 のコレクタに接続されてい
る。トランジスタQ7 およびQ8 のエミッタは接地され
ている。すなわち、トランジスタQ7 およびQ8 はカレ
ントミラー回路を構成している。トランジスタQ3 ,Q
5 ,Q6 ,Q7 ,Q8 から成る回路は、電池検出電圧と
しきい値電圧Vs とを比較する電圧比較部として働く。
トランジスタQ8 のコレクタが電圧比較部の出力であ
る。
【0025】トランジスタQ4 のエミッタは正側負荷電
流ライン50pに接続され、ベースはトランジスタQ1
のベースに接続されている。このトランジスタQ4 は定
電流源として働く。トランジスタQ4 のコレクタには、
トランジスタQ9 のコレクタが接続されている。トラン
ジスタQ9 のベースは電圧比較部の出力に接続され、エ
ミッタは接地されている。トランジスタQ9 のコレクタ
にはトランジスタQ10およびQ11から成るカレントミラ
ー回路が接続されている。詳細に述べると、トランジス
タQ9 のコレクタは、トランジスタQ10のコレクタとト
ランジスタQ10およびQ11のベースとに接続されてい
る。トランジスタQ10およびQ11のエミッタは接地され
ている。トランジスタQ11のコレクタは後述する過放電
検出ヒステリシス回路40の定電流源に接続されてい
る。トランジスタQ4 ,Q9 ,Q10,Q11から成る回路
は電圧比較部の出力を増幅して出力する出力部として働
く。トランジスタQ11のコレクタが出力部の出力であっ
て、放電制御スイッチ20(図1)の制御端子(ゲー
ト)に接続されている。なお、この出力部において、ト
ランジスタQ10およびQ11からなるカレントミラー回路
を省略しても良い。
【0026】過放電検出ヒステリシス回路40は、抵抗
8 ,R9 およびトランジスタQ12,Q13,Q14
15,Q16,Q17,Q18から成る。
【0027】トランジスタQ12のエミッタは正側負荷電
流ライン50pに接続され、ベース−コレクタ間は直接
接続されている。このトランジスタQ12は定電流源とし
て働く。このトランジスタQ12のコレクタが過放電検出
回路10のトランジスタQ11のコレクタに接続されてい
る。トランジスタQ13のエミッタは正側負荷電流ライン
50pに接続され、ベースはトランジスタQ12のベース
に接続されている。このトランジスタQ13は一定の電流
2 を流す定電流源として働く。
【0028】トランジスタQ13のコレクタはトランジス
タQ14およびQ15から成るカレントミラー回路に接続さ
れている。詳細に述べると、トランジスタQ13のコレク
タはトランジスタQ14およびQ15のコレクタおよびベー
スに接続されている。トランジスタQ15のエミッタから
流れる電流をI3 およびトランジスタQ14のエミッタを
流れる電流をI4 とすると、定電流源(トランジスタQ
13)の電流I2 はこのカレントミラー回路によって、下
記の数式2に示すように分割される。
【0029】
【数2】
【0030】すなわち、トランジスタQ14およびQ15
ら成るカレントミラー回路は電流I2 を第1および第2
の分岐電流I3 およびI4 に分岐する。
【0031】トランジスタQ14のエミッタには、ベース
とコレクタが短絡したトランジスタQ16を介して電圧V
c が供給される。一方、トランジスタQ15のエミッタに
は、トランジスタQ17およびQ18から成るカレントミラ
ー回路が接続されている。詳細に述べると、トランジス
タQ15のエミッタにはトランジスタQ17のコレクタおよ
びベースと、トランジスタQ18のベースが接続されてい
る。トランジスタQ17のエミッタは抵抗R8 を介して接
地され、トランジスタQ18のエミッタは抵抗R9 を介し
て接地されている。本例において、抵抗R8 およびR9
の抵抗値は、それぞれ、400kΩおよび80kΩであ
る。
【0032】トランジスタQ14のエミッタとグラウンド
GNDとの間の電圧(以下、単にトランジスタQ14の電
圧と呼ぶ)V(Q14)およびトランジスタQ15とグラウ
ンドGNDとの間の電圧(以下、単にトランジスタQ15
の電圧と呼ぶ)V(Q15)は、それぞれ、下記の数式3
および数式4で表される。
【0033】
【数3】
【0034】
【数4】
【0035】ここで、Is は逆方向飽和電流を示し、V
F (Q16)はトランジスタQ16の順方向バイアス電圧、
F (Q17)はトランジスタQ17の順方向バイアス電圧
を示す。
【0036】また、トランジスタQ14の電圧V(Q14
とトランジスタQ15の電圧V(Q15)は互いに等しい。
すなわち、下記の数式5が成立する。
【0037】
【数5】
【0038】上記数式3から電流I3 は電圧Vc によっ
て決まることが分かる。図3に電圧Vc に対する第1お
よび第2の分岐電流I3 およびI4 の特性を示す。この
図3から第1の分岐電流I3 は電圧Vc に応じて大きく
なるが、電圧Vc が所定以上(図3の場合、300mV
以上)になると飽和してしまうことが分かる。
【0039】よって、しきい値電圧Vs を可変させる制
御電流I1 は、図4に示すような、特性を有する。すな
わち、電圧Vc の値が低い領域(トランジスタQ14およ
びQ15からなるカレントミラー回路のトランジスタQ14
の能動領域)では、制御電流I1 は、上記数式2〜5に
よって決まる第1の分岐電流I3 を、トランジスタQ17
およびQ18から成るカレントミラー回路で電流増幅させ
て決まる。すなわち、制御電流I1 は下記の数式6によ
って表される。
【0040】
【数6】
【0041】一方、電圧Vc の値が高い領域(トランジ
スタQ14およびQ15からなるカレントミラー回路のトラ
ンジスタQ14の飽和領域)では、第1の分岐電流I3
電流I2 にほぼ等しくなる。よって、制御電流I1 は、
電流I2 をトランジスタQ17およびQ18から成るカレン
トミラー回路で電流増幅させて決まる。すなわち、制御
電流I1 は下記の数式7によって表される。
【0042】
【数7】
【0043】したがって、しきい値電圧Vs は電圧Vc
に対して図5に示すような特性を呈する。このように、
本発明では、電圧Vc がある程度以上になった時点で、
しきい値電圧Vs を固定化させることができる。
【0044】図6に過放電検出ヒステリシス回路の変形
例を示す。本例の過放電検出ヒステリシス回路を参照符
号40aで示してある。この過放電検出ヒステリシス回
路40aは、トランジスタQ16の代わりに抵抗R10を使
用した点を除いて、図2に示した過放電検出ヒステリシ
ス回路40と同様の構成を有する。本例の場合、トラン
ジスタQ14の電圧V(Q14)は、上記数式3中のV
F (Q16)が(I3 ・R10)に置換されたものに等し
い。
【0045】本発明は上述した実施例に限定せず、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更・変形が可能で
ある。たとえば、過放電検出ヒステリシス回路は上述し
た実施例に限定せず、検出した電圧が所定の電圧以上の
ときにしきい値電圧をクランプさせることができるよう
に、図4に示すような制御電流I1 の特性を有するもの
であれば良い。
【0046】さらに、本発明は、リチウムイオン電池に
限らず、過放電からの保護を必要とする充電可能な電池
全般に適用可能であることはいうまでもない。
【0047】
【発明の効果】本発明による充電可能な電池の過放電検
出装置は、負荷の軽重に応じて変化する負荷電流に基づ
く所定部位の電圧を検出し、検出した電圧に応じて放電
を禁止すべき電圧値(しきい値電圧)を変化させている
ので、様々な負荷の軽重に対して容易に適応でき、汎用
性に優れている。さらに、本発明よる充電可能な電池の
過放電検出装置は、放電制御スイッチの電圧降下がある
程度まで上昇した時点で上記しきい値電圧を固定化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による充電可能な電池の過放
電検出装置が適用された電池ユニットを示すブロック図
である。
【図2】図1に示された過放電検出装置の一実施例を示
す回路図である。
【図3】図2に示した過放電検出ヒステリシス回路にお
ける、半導体スイッチの電圧降下Vc 対第1および第2
の分岐電流I3 およびI4 の特性を示す図である。
【図4】図2に示した過放電検出ヒステリシス回路にお
ける、半導体スイッチの電圧降下Vc 対制御電流I1
特性を示す図である。
【図5】図2に示した過放電検出装置における、半導体
スイッチの電圧降下Vc 対しきい値電圧Vs の特性を示
す図である。
【図6】図1に示された過放電検出装置の他の実施例を
示す回路図である。
【図7】従来の充電可能な電池の過放電検出装置を含む
電池ユニットを示すブロック図である。
【図8】電池の放電時および放電停止時における半導体
スイッチの電圧降下Vc の特性を示す図である。
【図9】上記電圧降下Vc に応じてしきい値電圧Vs
変化させる従来の一特性例を示す図である。
【符号の説明】
100 リチウムイオン電池(電池) 10 過放電検出回路 20 放電制御スイッチ(半導体スイッチ) 30 過電流検出回路 40 過放電検出ヒステリシス回路 50p 正側負荷電流ライン 50n 負側負荷電流ライン 60 過放電検出装置 200 負荷

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電可能な電池と負荷との間に接続さ
    れ、前記電池の電池電圧が放電を禁止すべき電圧値にま
    で低下したことを検出する電圧比較部を含む過放電検出
    回路と、 前記負荷の軽重に応じて変化する負荷電流に基づく所定
    部位の電圧を検出し、該検出した電圧に応じて前記放電
    を禁止すべき電圧値を、前記検出した電圧が所定の電圧
    以上のときにクランプさせるように、変化させる過放電
    検出ヒステリシス回路とを有することを特徴とする充電
    可能な電池の過放電検出装置。
  2. 【請求項2】 前記所定部位の電圧は、負側負荷電流ラ
    インにソース、ドレインを接続した半導体スイッチのソ
    ース・ドレイン間電圧である、請求項1記載の充電可能
    な電池の過放電検出装置。
  3. 【請求項3】 前記過放電検出ヒステリシス回路は、正
    側負荷電流ラインに接続されて一定の電流(I2 )を流
    す定電流源(Q13)と、前記一定の電流(I2 )を第1
    および第2の分岐電流(I3 およびI4 )に分岐する第
    1のカレントミラー回路(Q14,Q15)と、第1の分岐
    電流を電流増幅して制御電流(I1 )を前記過放電検出
    回路へ供給する第2のカレントミラー回路(Q17
    18)と、該第2のカレントミラー回路と前記負側負荷
    電流ラインとの間に接続された第1および第2の抵抗
    (R8 ,R9 )と、前記第2の分岐電流を前記所定部位
    へ流すトランジスタ(Q16)とを有する、請求項2記載
    の充電可能な電池の過放電検出装置。
  4. 【請求項4】 前記過放電検出ヒステリシス回路は、正
    側負荷電流ラインに接続されて一定の電流(I2 )を流
    す定電流源(Q13)と、前記一定の電流(I2 )を第1
    および第2の分岐電流(I3 およびI4 )に分岐する第
    1のカレントミラー回路(Q14,Q15)と、第1の分岐
    電流を電流増幅して制御電流(I1 )を前記過放電検出
    回路へ供給する第2のカレントミラー回路(Q17
    18)と、該第2のカレントミラー回路と前記負側負荷
    電流ラインとの間に接続された第1および第2の抵抗
    (R8 ,R9 )と、前記第2の分岐電流を前記所定部位
    へ流す第3の抵抗(R10)とを有する、請求項2記載の
    充電可能な電池の過放電検出装置。
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