JPH0942676A - 高熱量ガス器具における気化助勢装置 - Google Patents

高熱量ガス器具における気化助勢装置

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JPH0942676A
JPH0942676A JP19177795A JP19177795A JPH0942676A JP H0942676 A JPH0942676 A JP H0942676A JP 19177795 A JP19177795 A JP 19177795A JP 19177795 A JP19177795 A JP 19177795A JP H0942676 A JPH0942676 A JP H0942676A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カセット式ガスボンベからのガス供給に伴う
気化潜熱による液化ガスの温度低下を抑制し、燃焼開始
時の液化ガス充填量が低減した際にもガス供給の安定性
を確保するとともに、消火時にガスボンベ中の液化ガス
を使い切る。 【解決手段】 カセット式ガスボンベ9を交換可能にセ
ットし気化ガスを燃焼するバーナー7を備えた高熱量ガ
ス器具1で、一部をバーナー7の近傍に配設し他端をガ
スボンベ9に接触させて燃焼熱の一部をガスボンベ9に
供給して加熱する伝熱板15を設けるとともに、この伝熱
板15とガスボンベ9との接触位置に蓄熱部材20を、上記
伝熱板15に接触するとともにガスボンベ9の一部と接触
可能に配設してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノルマルブタン、
イソブタンその他の液化ガスを収容してなるカセット式
ガスボンベがセット可能な高熱量のガス器具における気
化助勢装置に関するものであり、詳しくは、カセット式
ガスボンベからのガスの供給を安定した火力が得られる
ように継続して行うとともに、ガスボンベ内に液化ガス
が残留しないように使い切れるようにするものである。
【0002】上記カセット式ガスボンベを用いたガス器
具、例えばカセット式こんろは携帯用調理器として広く
利用されている。このカセット式こんろでは調理の際の
熱容量の高いものが要望されるとともに、使い終わった
ガスボンベに液化ガスが残留すると廃品処理上の問題が
生起するので液化ガスを使いきることが要請されてい
る。これらの要望を満たすことにより、カセット式ガス
ボンベを使用するガス器具の利便さに加えて、さらに普
及が広がるものであり、本発明はこれに対応するもので
ある。
【0003】
【従来の技術】カセット式ガスこんろ、ガスストーブ等
のガス器具において、その燃焼熱量が1800kcal/hr
未満の低熱量ガス器具であれば、バーナーへのガスボン
ベよりのガス供給は常温の使用条件においては、特に支
障なく燃焼を継続することができ、ガスボンベ内の液化
ガスも容易に使い切れる。
【0004】これに対し、燃焼熱量が1800kcal/hr
以上の高熱量ガス器具の場合、バーナーへの供給ガス量
が増えることでガスボンベ中の液化ガスの気化量は増大
する。液化ガスの気化量の増大により気化潜熱も増大
し、この気化潜熱がガスボンベのボンベ缶と缶中の液化
ガスの熱容量および周囲よりの供給熱量を上回ると、ガ
スボンベ中の液化ガスの温度は低下し、これに伴い平衡
ガス圧も低下することになる。この平衡ガス圧の低下に
よりガスボンベ中より必要とされる気化ガス量の供給が
得られなくなり、バーナーでの燃焼火力が低下し、ガス
器具の使用に支障を来すことになるとともに、ガスボン
ベ内の液化ガスの使い切りが面倒となる。
【0005】すなわち、ガスボンベの温度が低下するこ
とでガス供給が低減し火力が弱くなった際に、使用者は
ガスが無くなったとしてガスボンベを交換しようとする
が、このガスボンベを振ってみると液化ガスが残留して
いるのが分かり、ガスボンベ温度が室温に上昇すると再
度ガスの供給が行えるが、すぐに温度が低下してガス供
給量が低下することになり、完全に使い切るのが煩雑と
なる。また、液化ガスが残っているのに良好な燃焼が得
られないのは、ガス器具またはガスボンベに欠陥がある
のではないかと使用者に思われて商品の信頼性を損なう
恐れがある。
【0006】上記のような点から、ガス器具において
は、ガスボンベ中に液化ガスが供給されている間は所定
の高熱量で燃焼が行われ、液化ガスを使い切ったときに
急激に火力が低下して消火するような特性で燃焼するの
が理想的な使い切り状態となる。
【0007】上記点につき、特開昭55−25757号
公報等に見られるように、伝熱板を設置してバーナーの
燃焼熱を利用してガスボンベを加熱するようにした構造
が知られている。すなわち、伝熱板の一部をバーナーの
近傍に配置してその熱を受け、他部をガス器具にセット
されたガスボンベに接触するように設置し、ガスボンベ
中の液化ガスの気化潜熱による液化ガス温度の低下を伝
熱板による伝熱量によって抑制し、気化助勢を行って供
給ガス量を確保するとともに液化ガスが使い切れるよう
にするものである。
【0008】しかし、上記のような伝熱板の熱伝導によ
る熱供給量をどの程度にするかの設計が困難である。ガ
ス器具が夏場に高温域で用いられる場合は、外気よりの
ガスボンベへの熱供給が大きくなるのと、伝熱板におけ
る熱伝導途中での熱放散が少なくなるため、伝熱板によ
る熱供給が多いとガスボンベが過熱状態となって内圧が
異常上昇することになることから、このような高温条件
においてもガスボンベの温度が過熱状態とならないよう
にこの条件を基準にして伝熱板の設計を行わなければな
らない。
【0009】一方、上記のような条件で設計された伝熱
板を取り付けたガス器具を冬場の低温条件で使用する
と、伝熱板によるガスボンベへの熱供給が不足状態とな
り、液化ガスが気化する際の気化潜熱によりガスボンベ
の温度が低下し、前述のようにガス供給量が低下してバ
ーナーでの燃焼火力が不足する問題を有する。さらに、
ガスボンベ中の液化ガス量(残量)が少ない場合には、
ガス供給に伴う気化潜熱によってガスボンベ中の液化ガ
スの熱容量が少ないため、液化ガス量が少ないほど温度
低下が大きくなる。
【0010】従って、バーナーの燃焼熱の一部を伝熱板
により伝熱してガスボンベに熱を供給して、ガスボンベ
の温度低下を抑制する方法は、ある特定条件下において
のみ目的が達成されることになる(後述の図14〜図1
6参照)。つまり、ガス器具での燃焼を開始してから所
定期間は伝熱板によるガスボンベへの熱供給は殆どな
く、所定時間(例えば6〜7分)後に伝熱量が安定して
得られるものであり、通常のガス器具の使用においては
この初期の時間で主たる高熱量使用が終了する場合も多
く、この間にガスボンベ中の液化ガス残量が少ないとき
には急激な温度低下を生じて火力低下もしくは液化ガス
の使い切りが困難となる問題を有する。
【0011】次に、バーナーへのガス供給に伴う液化ガ
スの気化潜熱による冷却を防止する他の方法として、特
開昭54−123726号公報等に見られるように、ガ
スボンベ中またはガスボンベに接して潜熱材による気化
補助剤を設け、気化潜熱でガスボンベ温度が低下するの
を潜熱材から発生する凝固熱の供給によって抑制するこ
とも考えられている。
【0012】この場合、潜熱材から長時間安定して熱を
供給することが困難な問題がある。つまり、燃焼熱量が
高くガス消費量の大きなガス器具では、ガスボンベでの
ガス気化量が大きいことから気化潜熱による液化ガスの
冷却速度が速く、潜熱材から容器材料を通しての熱供給
が初期において十分であっても、その後の経過で潜熱材
自身の内部における熱伝導と対流が十分でない場合は、
内部の熱が接触部分を通して十分に供給されなくなり、
潜熱材全体の熱容量としては不足しないのにガスボンベ
への伝熱量が不足してガスボンベの温度低下を生じて、
目的とする気化助勢効果が十分に発揮されない恐れがあ
る。特に、ガスボンベの液化ガス残量が低減した状態か
らの燃焼では、温度低下が急速で、上記現象が顕著とな
る。
【0013】さらに他のガスボンベの加熱方法として
は、実開昭54−100880号公報等に見られるよう
に、ガスボンベに接して熱伝導板を配設し、この熱伝導
板は周囲の大気との熱交換によって吸熱し、温度が低下
したガスボンベに熱を供給し、その温度低下を抑制する
ことも考えられている。
【0014】この場合、熱伝導板による熱供給量は、雰
囲気温度に顕著に依存し、長時間の使用での安定した熱
量の供給に難がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、バーナ
ーの燃焼熱を利用して伝熱板によってガスボンベに熱を
供給するようにしたものでは、使用雰囲気が高温条件の
場合でもガスボンベを過熱状態とすることがないように
伝熱量が過剰とならない範囲に規制される。このためバ
ーナーへ点火してから伝熱板を通して伝熱板の各部温度
が平衡に達するまでに6〜7分程度の時間を要し、この
間は伝熱板よりのガスボンベへの熱供給は不足する(図
20参照)。一方、潜熱材を使用してガスボンベに熱を
供給するようにしたものでは、ガスボンベへ潜熱材の顕
熱および融解潜熱の供給により使用初期には良好な熱供
給が行える反面、長時間の使用では潜熱材内部からの熱
移動が低減してガスボンベの温度が低下する傾向となる
ことが判明した(後述の図14〜図16参照)。また、
熱交換部材においても同様の傾向を有するものと考えら
れる。
【0016】ところで、図23はガス器具にガスボンベ
をセットして燃焼熱量を高火力(2500kcal/hr)に
設定して連続燃焼させたときの、ガスボンベの底部の温
度と火力の関係を示し、燃焼継続の可能範囲が求められ
る。ガスボンベの燃焼開始時の液化ガス量により温度変
化が異なるので、燃焼開始時のガスボンベの液化ガス充
填量を250g(満杯量),125g,60gと変えて
測定している。
【0017】この測定結果より、上記高火力に設定して
燃焼を開始すると、燃焼の経過とともにボンベ温度が低
下して火力も低減するものであり、火力を維持するには
最低6℃以上、好ましくは8℃以上の温度に保持する必
要がある。火力を変更してもほぼ同様のボンベ温度を必
要とするが、火力が低いと多少温度が低くなっても火力
維持は可能である。この点から、現用のブタンガスを組
成とするガスボンベで高火力での燃焼を維持するために
は、ガスボンベの温度が上記温度以上に保持されること
が必要である。
【0018】そこで本発明は、燃焼熱の一部を伝熱して
ガスボンベに熱を供給する伝熱板と、ガスボンベに接触
して温度差に応じて熱を供給する蓄熱部材または熱交換
部材の熱供給特性に着目し、使用温度雰囲気および使用
初期から継続使用状態のいずれにおいても良好な熱供給
を行ってガスボンベ温度の低下を抑制して気化助勢を行
い、火力低下を来さないとともにガスボンベ内の液化ガ
スを簡易に使い切れるようにした高熱量ガス器具におけ
る気化助勢装置を提供せんとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の気化助勢装置は、カセット式ガスボンベを交換可能
にセットし気化ガスを燃焼するバーナーを備えた高熱量
ガス器具に、一端を前記バーナーの近傍に配設し他端を
前記ガスボンベに接触させて燃焼熱の一部をガスボンベ
に供給して加熱する伝熱板を設けるとともに、前記伝熱
板とガスボンベとの接触位置に、蓄熱部材を上記伝熱板
に接触させるか、あるいは伝熱板に接触すると同時にそ
の一部がガスボンベと接触可能に配設したことを特徴と
するものである。
【0020】前記伝熱板と蓄熱部材との接触部分に、蓄
熱部材の伝熱板と接触する面以外の面に接触するととも
に伝熱板に接触する熱伝導部材を設けるのが好ましい。
【0021】前記蓄熱部材は、容器内に液状蓄熱材を収
容してなるもの、この液状蓄熱材としては、融点が4〜
14℃の潜熱蓄熱材を収容しその融解潜熱を利用するも
の、または、水を収容しその顕熱を利用するもの、さら
に、蓄熱部材を固形蓄熱材としてその顕熱を利用するも
のなどで構成する。
【0022】上記潜熱蓄熱材の融点を4〜14℃とする
のは、前記した通りガスボンベおよび液化ガスの温度を
維持し、ガス器具の熱量を維持させるためである。この
ため潜熱蓄熱材の融点はガス器具の熱量に応じて設定使
用することが必要である。また、このような潜熱蓄熱材
においては冷却過程で過冷却現象を起こすことを考慮し
て必要以上の融点のものを使用する。例えば、上記融点
としては、1800kcal/hrの場合には必要温度3〜6
℃に対して最低4℃、2200kcal/hrの場合には必要
温度4〜7℃に対して最低6℃、2500kcal/hrの場
合には必要温度6〜8℃に対して最低8℃程度を利用
し、融点の高温側は14℃程度のものの使用が実用的で
ある。
【0023】潜熱蓄熱材としてポリエチレングリコール
を使用する場合には、分子量の異なるポリエチレングリ
コールを配合して、融点を調整した混合液を収容するの
が望ましい。
【0024】上記潜熱を利用する蓄熱材は、その使用温
度範囲において凝固など1次の相転移に伴う熱放出を行
う材料で構成され、温度変化を生じないで熱放出が行わ
れる。また、顕熱を利用する蓄熱材は、上記のような凝
固等の物質の状態を変えずに、温度変化によって熱の放
出を行うものである。
【0025】前記潜熱を利用する蓄熱材としては、ポリ
エチレングリコールのほかに、無機塩類として、硫酸ナ
トリウム・10水塩が使用可能である。これに過冷却防
止剤として四ホウ酸ナトリウム・10水塩を、融点調整
材として塩化ナトリウムを加えたものを使用する。例え
ば、Na2 SO4 ・10H2 O/NaCl/Na2 4
7 ・10H2 Oを、78%:20%:2%に混合した塩で
は、融点が13℃である。
【0026】本発明の他の気化助勢装置は、一端をバー
ナーの近傍に配設し他端をガスボンベに接触させて燃焼
熱の一部をガスボンベに供給して加熱する伝熱板を設け
るとともに、前記伝熱板とガスボンベとの接触位置に、
外気との熱交換を行う熱交換部材を上記伝熱板に接触さ
せて配設したことを特徴とするものである。
【0027】上記熱交換部材は、前記伝熱板とガスボン
ベとの接触位置で、伝熱板と接触するとともにガスボン
ベの一部と接触可能に配設するようにしてもよい。この
熱交換部材は、金属板または金属箔を折曲加工して伝熱
板のガスボンベとの接触面の反対面に固着してなるも
の、または、ハニカムサンドイッチ構造に構成したも
の、フィン状の突起を有するもので構成可能である。
【0028】さらに、本発明の他の気化助勢装置は、空
気との熱交換を行う熱交換部材をガスボンベと接触可能
に設けるとともに、一端を前記バーナーの近傍に配設し
他端を前記熱交換部材に接触させて燃焼熱の一部を供給
する伝熱板を設けたことを特徴とするものである。
【0029】上記のような伝熱板と蓄熱部材を備えた気
化助勢装置では、ガス器具での高熱量燃焼に応じてガス
ボンベより気化した燃料ガスが供給されると、その気化
潜熱の吸熱により液化ガス温度が低下するが、燃焼初期
においては伝熱板による熱の供給は少なく、この初期段
階では低下したガスボンベ温度より温度が高くなった蓄
熱部材より温度差に基づき熱が供給され、ガスボンベ温
度の低下を抑制して気化助勢を行い火力低下を阻止す
る。その際、熱伝導部材を備えたものでは、この熱伝導
部材を介しても蓄熱部材より熱が供給され、熱供給量、
熱供給速度が高まり、より高熱量燃焼および液化ガス残
量の低下した状態からの燃焼における気化助勢が可能と
なる。
【0030】また、伝熱板と熱交換部材を備えた気化助
勢装置では、同様に伝熱板による熱供給が少ない燃焼初
期においては、熱交換部材より外気から吸熱した熱が供
給され、ガスボンベ温度の低下を抑制して気化助勢を行
い火力低下を阻止する。この熱交換部材によるものは、
外気温度とガスボンベとの温度差に応じて吸収した熱を
速やかに伝達し、かつ温度差が低減すると伝熱量も低減
し必要熱量以上に供給されることがない。特に、熱交換
部材を、熱伝導性が良く表面積の大きい材料および構造
に設けて熱交換性を高めると、熱量供給速度が速く高熱
量燃焼における気化潜熱速度に対応でき、より高熱量燃
焼および液化ガス残量の低下した状態からの燃焼におけ
る必要十分な気化助勢が行える。
【0031】燃焼がある程度継続すると、伝熱板を通し
て所定量の熱量が供給されてガスボンベが加熱され、そ
の他、このガスボンベには周囲の雰囲気からの熱の供
給、および蓄熱部材または熱交換部材からの熱伝達によ
る熱が供給されて、これらの熱供給と気化潜熱とが平衡
状態となり、安定した気化ガスの供給が行われて所定の
火力による燃焼が継続される。特に燃焼が継続された状
態では、伝熱板による伝熱量がほぼ一定となって安定し
た平衡状態が維持され、消火時にはガスボンベ内の液化
ガスを使い切った状態となる。
【0032】なお、蓄熱部材に潜熱蓄熱材を使用してい
る場合には、初期は液体状態であり、液化ガスの気化潜
熱に伴う吸熱により潜熱蓄熱材の比熱と量に応じて温度
が降下する。この温度が潜熱蓄熱材の融点に達すると該
蓄熱材は凝固を開始して凝固熱を放出し蓄熱材全体が凝
固するまで、温度変化がなく熱が放出される。
【0033】また、環境温度の上昇時には外部雰囲気か
らの熱供給が増大するとともに、伝熱板も途中の放熱量
が低減して、ガスボンベに対する伝熱量が増大する傾向
となるが、この伝熱板の端部はガスボンベに接触すると
ともに蓄熱部材または熱交換部材にも接触していること
で、伝熱板による伝熱の一部は蓄熱部材に吸熱される
か、熱交換部材を経て外気に放熱されてガスボンベが過
熱状態となることを防止する。
【0034】
【発明の効果】上記のような本発明によれば、バーナー
の燃焼熱の一部をガスボンベに供給して加熱する伝熱板
を設けるとともに、この伝熱板とガスボンベとの接触位
置に蓄熱部材または熱交換部材を伝熱板に接触させるか
或いはその一部をさらにガスボンベの一部と接触可能に
配設したことにより、燃焼開始初期の伝熱板による熱供
給が不十分なときには蓄熱部材または熱交換部材によっ
て速やかに熱供給を行い、燃焼が継続すると伝熱板によ
る熱供給が安定した状態で十分に行われ、ガスボンベの
液化ガス温度が気化潜熱で低下するのを抑制して気化助
勢を行い高熱量での燃焼が継続でき、燃焼開始時のガス
充填量が低減した場合でも良好な燃焼が維持でき、高熱
量ガス器具の使用上の問題を解消して安定した気化ガス
の供給が行えるとともに、ガスボンベが交換される際に
はその内部の液化ガスを全量使い切ることができる。
【0035】また、伝熱板の端部は蓄熱部材または熱交
換部材にも接触していることで、環境温度の上昇時に過
剰の熱が伝熱板によって伝熱されても、蓄熱材の加熱に
供されるか熱交換部材によって外気に放熱されてガスボ
ンベの過熱が防止できるものである。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態にお
ける気化助勢装置を備えたガス器具並びにその効果を確
認した実験例を図面に沿って説明する。
【0037】<第1の実施の形態>図1は本例のガス器
具を示す平面図、図2は断面図、図3は伝熱板の斜視図
である。
【0038】本例のガス器具1(簡易コンロ)は、器具
本体2が燃焼部3とボンベ収納部4とに仕切り板5によ
って区画され、燃焼部3の中央燃料ガスを燃焼するバー
ナー7が配置され、該バーナー7は混合管8によって器
具本体2の底面に固着されている。一方、カセット式ガ
スボンベ9をセットする前記ボンベ収納部4には開閉可
能なカバー11が設けられるとともに、一端部にはガバナ
装置12が設置されている。このガバナ装置12は、セット
されたガスボンベ9のガス供給部と連結して、そのステ
ムを押し込んでガスボンベ9より気化ガスを受け、この
気化ガスをガバナ機構によって調圧し所定圧力としたも
のを、コック13の開閉作動に応じた流量で前記混合管8
に送給して空気と混合し、バーナー7の火口から噴出す
るように設けられている。
【0039】そして、気化助勢装置としては、まず、図
3に示すような伝熱板15を備え、この伝熱板15はアルミ
ニウム板等の熱伝導率の高い材料による板部材で構成さ
れる。該伝熱板15は前記バーナー7とボンベ収納部4と
を連結するものであって、平坦状の中間部15b が前記器
具本体2の底面に沿って設けられ、その一端部がバーナ
ー7の近傍で起立して上端が水平に屈曲してなり、先端
受熱部15a がバーナー7の底部に固着されている。この
バーナー7の一部に接触した受熱部15a がガス燃焼によ
る熱量の一部を受け取り、他端の放熱部15c に接触する
ガスボンベ9に伝熱する。この伝熱板15の放熱部15c
は、中間部15b から起き上がって仕切り板5の下部を通
ってボンベ収納部4内に延び、ガスボンベ9の円筒状の
周面に沿う樋状に形成されている。この放熱部15c には
ガスボンベ9が載置され、ガスボンベ9の容器壁面と直
接接触し、バーナー7から受け取った熱量をガスボンベ
9の容器壁を通じ、液化ガスに伝えるようになってい
る。
【0040】具体例としては、伝熱板15として、厚さが
0.8mmの純アルミニウム板を使用し、幅80mm、長さ
205mmに形成してなる。この伝熱板15は、前記バーナ
ー7でのガスの燃焼に伴ってバーナー自身の温度が高く
なり、その熱で伝熱板15の受熱部15a が加熱され、この
熱が伝熱板15を他端部側に伝達し、放熱部15c の温度が
上昇して、ガスボンベ9を加熱する。
【0041】なお、図3において、バーナー側の受熱部
15a からの寸法記入は、後述の図21および図22での
測定における伝熱距離を示すものである。
【0042】また、ボンベ収納部4の底部における前記
伝熱板15の放熱部15c の下方には、蓄熱部材20が配設さ
れ、さらにその下方には熱伝導部材24が設けられてい
る。この蓄熱部材20は液状蓄熱材21を包装材22に収容し
てなるものであり、液状蓄熱材21としては、凝固点範囲
が4〜8℃のポリエチレングリコール#400と、凝固
点範囲が15〜25℃のポリエチレングリコール#60
0とを6:4の割合で配合し、融点が約10℃となるよ
うに調整した潜熱蓄熱材料を使用する。
【0043】この配合比率の変化により、凝固温度特性
を任意に設定できるとともに、他の潜熱蓄熱材を選択使
用することで、各種熱特性の異なる潜熱蓄熱材を構成す
ることが可能である。
【0044】上記蓄熱材21を例えば100mLの量、厚さ
0.2mmの軟質塩化ビニールフィルムで幅70mm、長さ
130mmの形状に形成した袋状包装材による容器22の内
部に封入して、蓄熱部材20を得た。この蓄熱部材20を、
前記伝熱板15の放熱部15c の下面に接触するとともに、
伝熱板15の前後に延びてガスボンベ9に直接接触するよ
うに配設し、さらに蓄熱部材20と伝熱板15との熱伝達を
良好に保つため、蓄熱部材20下部と伝熱板15の一部と
を、厚さ50μm、幅80mm、長さ100mmのアルミ箔
で構成された熱伝導部材24で覆ってなる。
【0045】本例のような構造によれば、ガスボンベ9
をボンベ収納部4にセットしてバーナー7での高火力燃
焼を開始すると、ガスボンベ9からの気化ガスの供給に
伴い、液化ガスが気化する気化潜熱で内部の液化ガスの
温度が低下するが、蓄熱部材20との温度差に応じて蓄熱
材21から熱が供給され、この蓄熱材21の温度が低下して
その凝固点となると凝固に伴う融解潜熱が放出されて、
ガスボンベ9に熱が供給される。この蓄熱部材20からガ
スボンベ9への熱伝達においては、熱伝導部材24によっ
て蓄熱部材20の底部側からも熱の伝達が行われ、熱量供
給速度の上昇が得られる。
【0046】また、バーナー7での燃焼の開始に伴い、
バーナー7の温度上昇によりその燃焼熱の一部が伝熱板
15を伝わり、放熱部15c からガスボンベ9に熱供給が行
われ、液化ガス温度の低下が抑制される。着火初期にお
いては主に蓄熱部材20から熱が供給され、ある程度燃焼
時間が経過(6〜7分)してから伝熱板15により熱が供
給される。
【0047】使用雰囲気の温度が上昇した場合には、伝
熱板15を伝わる熱はガスボンベ9に供給されるととも
に、これと接触している蓄熱部材20にも供給され、ガス
ボンベ9の加熱が過剰となるのが抑制される。
【0048】上記のような伝熱板15および蓄熱材21から
の熱の供給と気化潜熱による熱吸収とが平衡状態となる
と、ガスボンベ温度はある一定の温度に維持され、ガス
ボンベ9のガス圧はこの温度に対応する蒸気圧に保持さ
れ、所定量のガスの供給が安定して得られ、急速なガス
圧の低下およびガス供給量の減少が防止でき、火力低下
防止の効果が得られる。
【0049】以上のような構成のガス器具1を用い、液
化ブタンガス(ノルマルブタン70%、イソブタン30
%)を充填したガスボンベ9をセットして、初期の火力
を2200kcal/hrに設定調整して着火燃焼を行った
後、ガスを使い切り自然消火するまでの火力の変化を測
定した燃焼実験(後述の実験例1)の結果を、図14〜
図16に2点鎖線Aで示す。
【0050】図24はガスボンベに250g、125
g、60g、30gの液化ガスが存在する場合に、気化
助勢によってガスボンベの温度低下を理想的に抑制した
ときの火力変化の状態を示す。この火力変化の状態と後
述の各実験例での火力変化の状態を比較することによ
り、それぞれの燃焼安定の状況を見ることができる。こ
の理想的な状態では、一定の燃焼火力を安定して維持
し、終期において急激に火力が低下して消火し、消火時
点ではガスボンベ残量が0となるものである。
【0051】なお、上記蓄熱部材20の液状蓄熱材21とし
ては、ポリエチレングリコール、硫酸ナトリウム10水
塩のような潜熱蓄熱材を使用するほか、水、オイル等の
顕熱蓄熱材を使用して容器22に封入するようにしてもよ
い(水を蓄熱材とした燃焼実験の結果を図14〜図16
に1点鎖線Cで示す)。さらに、煉瓦、コンクリート、
粘度、プラスチック等の固体の顕熱蓄熱材を封入使用し
てもよい(紙粘土を蓄熱材とした燃焼実験の結果を図1
4〜図16に短破線Bで示す)。この使用する蓄熱材の
種類としては、後述の第2および第3の実施の形態にお
いても同様である。
【0052】<第2の実施の形態>本例の気化助勢装置
は図4に示し、伝熱板は第1の実施の形態と同様であ
り、蓄熱部材の他の例を示している。
【0053】伝熱板15は前例と同一形状で、バーナー7
の燃焼熱の一部を伝熱し、ガスボンベ9に熱供給する。
また、蓄熱部材25も同様にポリエチレングリコールによ
る液状蓄熱材21を袋状包装材による容器22に封入したも
のを、ボンベ収納部4に前記伝熱板15の放熱部15c の下
面に接触するとともに、伝熱板15の前後に延びてガスボ
ンベ9に直接接触するように配設してなる。前例と同一
構造には同一符号を付して説明を省略する。
【0054】本例では、前例に比べて、アルミ箔で構成
された熱伝導部材24の接触がなく、蓄熱部材25と伝熱板
15との熱伝達は両者の接触面のみとなっているが、熱量
が2200kcal/hrで通常の使用環境においては、バー
ナー7での連続燃焼における気化助勢効果は第1の実施
の形態とほぼ同様に得られる。
【0055】<第3の実施の形態>本例の気化助勢装置
は図5に示し、伝熱板15は第1の実施の形態と同様であ
り、蓄熱部材の他の例を示している。
【0056】蓄熱部材28は金属製の容器29に液状蓄熱材
21が封入されてなる。上記金属製の容器29は、例えばア
ルミニウムで構成され、上面はガスボンベ9の周面形状
に沿う樋状に設けられ、前記伝熱板15の放熱部15c に相
当する部分は、この伝熱板15と密着する形状に設けら
れ、この伝熱板15の放熱部15c の下部に配設され、そ
れを保持するように設けられている。その他は第1の実
施の形態と同様に構成されている。
【0057】本例の場合には、蓄熱部材28が金属製の容
器29で構成されていることで剛性が高く、ガスボンベ9
の支持強度が大きくなるものであり、気化助勢効果は第
1の実施の形態と同様に得られる。
【0058】なお、上記容器29は、銅、鉄、ステンレス
鋼などの他の金属で構成してもよく、また、プラスチッ
クの成型容器で構成してもよい。一方、前記第1および
第2の実施の形態の包装材による容器22についても、プ
ラスチックフィルムに代えて、金属箔または金属箔とプ
ラスチックフィルムの積層材で構成してもよい。
【0059】<第4の実施の形態>本例の気化助勢装置
は図6に示し、伝熱板15は第1の実施の形態と同様であ
り、蓄熱部材の他の例を示している。
【0060】蓄熱部材30は、煉瓦、金属塊、紙粘土、コ
ンクリート、成形樹脂等の固形蓄熱材で構成され、比熱
が大きく、熱伝導性の高い材料を使用するのが好適であ
る。この蓄熱部材30の形状は、前記第3の実施の形態に
おける金属容器29の外形と同様に形成され、伝熱板15の
放熱部15c と密着してその下部に配設される。
【0061】本例においては、蓄熱部材30はその比熱に
対応した熱容量に相当する顕熱蓄熱材であり、凝固等の
相変化を伴わないで、ガスボンベ9との温度差に応じた
熱の供給を行うものであり、第1の実施の形態とほぼ同
様の効果が得られる。
【0062】<第5の実施の形態>本例の気化助勢装置
は図7および図8に示し、伝熱板15は第1の実施の形態
と同様であり、蓄熱部材に代えて熱交換部材を設置した
例を示している。
【0063】前記伝熱板15の放熱部15c の下方には、外
気との熱交換を行う熱交換部材40が設けられている。こ
の熱交換部材40は、アルミニウム板等の熱伝導性の高い
板材料が折曲加工された波板40a が前記放熱部15c の裏
面に固着され、この波板40aの外側に裏板40b が接合さ
れてなるハニカムサンドイッチ構造に表面積が大きく設
けられている。
【0064】上記熱交換部材は、図8のように、前記伝
熱板15の放熱部15c の下面に固着するとともに、伝熱板
15の前後に延びて設けられ、この延長部分がガスボンベ
9の外面に直接接触するようにしてもよい。
【0065】具体的には、上記波板40a は厚さ0.2mm
のアルミニウム板を波数8、高さ5mmの波形状に加工
し、これを幅55mm、長さ130mmに形成してなり、裏
板40bは厚さ0.2mmのアルミニウム板を幅55mm、長
さ130mmに形成してなる。
【0066】本例のような構造によれば、ガスボンベ9
をセットしてバーナー7での高火力燃焼を開始すると、
ガスボンベ9からの気化ガスの供給に伴い、液化ガスが
気化する気化潜熱で内部の液化ガスの温度が低下する
が、外気との温度差に応じて熱交換部材40で外気から吸
収した熱が伝熱板15の放熱部15c を介してガスボンベ9
に供給される。
【0067】また、バーナー7での燃焼の開始に伴い、
その燃焼熱の一部が伝熱板15を伝わり、放熱部15c から
ガスボンベ9に熱供給が行われ、前記例と同様にある程
度燃焼時間が経過(6〜7分)してから安定した熱が伝
熱板15により供給される。上記のような伝熱板15および
熱交換部材40からの熱の供給と気化潜熱による熱吸収と
が平衡状態となると、ガスボンベ温度はある一定の温度
に維持され、この気化助勢によりガスボンベ9のガス圧
はこの温度に対応する蒸気圧に保持され、所定量のガス
の供給が安定して得られ、急速なガス圧の低下およびガ
ス供給量の減少が防止できる。
【0068】一方、使用雰囲気の温度が上昇することな
どにより、伝熱板15を伝わる熱量が必要量以上となった
際またはガスボンベ温度が外気温度より上昇した際に
は、この伝熱量の一部は熱交換部材40から外気に放熱さ
れ、ガスボンベ9の加熱が過剰となるのが抑制される。
【0069】以上のような伝熱板15と熱交換部材40を備
えた気化助勢装置を有するガス器具1を用い、液化ガス
を充填したガスボンベ9をセットして、初期の火力を2
600kcal/hrに設定して着火燃焼を行った後、ガスを
使い切り自然消火するまでの火力の変化を測定した燃焼
実験(後述の実験例2)の結果を、図17〜図19に短
破線Gで示す。
【0070】なお、上記例においては、伝熱板に熱交換
部材を固着して気化助勢装置を構成しているが、熱交換
部材をガスボンベに接触するように設け、この熱交換部
材に伝熱板の端部を接続して熱伝達が行えるように構成
してもよい。
【0071】具体的には、熱交換部材を表板と波板と裏
板とによるハニカムサンドイッチ状に設け、表板がガス
ボンベを支持するとともに熱的に接触するようにし、こ
の表板に伝熱板の放熱側の端部を熱的に連結して構成す
ればよいものである。この、伝熱板と熱交換部材との関
係は、後述の第6ないし第10の実施の形態においても
同様に構成可能である。
【0072】<第6の実施の形態>本例の気化助勢装置
は図9に示し、前例に対して熱交換部材の他の例を示し
ている。
【0073】本例の熱交換部材43は、アルミニウム(合
金)の押出加工等によって形成した表面の外殻部43a と
内部に多数の孔を有するハニカム部43b とによるハニカ
ム構造体を、前記伝熱板15の放熱部15c の裏面に前例と
同様に固着してなるものである。この熱交換部材43は、
熱伝導性の高い材料と表面積の大きい構造とによって、
外気との熱交換性が高く、外気から吸収した熱を供給し
て、気化助勢を行うとともに、余剰な熱は外気に放出し
てガスボンベ温度が異常に上昇するのを防止する。その
他は第5の実施の形態と同様に構成されている。
【0074】<第7の実施の形態>本例の気化助勢装置
は図10に示し、第5の実施の形態に対して熱交換部材
の他の例を示している。
【0075】本例の熱交換部材45は、アルミニウム(合
金)の押出加工等によって形成した、伝熱板15に固着さ
れる円弧状の表板45a と、これに下方に向けて平行に形
成された板状のフィン部45b とによるフィン構造体を、
前記伝熱板の裏面に同様に固着してなるものである。そ
の他は第5の実施の形態と同様に構成され同様の作用を
有する。
【0076】<第8の実施の形態>本例の気化助勢装置
は図11に示し、第5の実施の形態に対して熱交換部材
のフィン構造体の他の例を示している。
【0077】本例の熱交換部材47におけるフィン構造体
は、前記伝熱板15の裏面に固着する円弧状の表板47a
と、下方に向けて突設された断面T字状のフィン部47b
によって形成されている。その他は第5の実施の形態と
同様に構成され同様の作用を有する。
【0078】<第9の実施の形態>本例の気化助勢装置
は図12に示し、第5の実施の形態に対して熱交換部材
のの他の例を示している。
【0079】本例の熱交換部材49は、アルミ箔等の金属
箔を三角波形状に折曲加工して表面積を大きくしたコル
ゲ−ト体49a を、前記伝熱板15の裏面に固着してなるも
のである。その他は第5の実施の形態と同様に構成され
同様の作用を有する。
【0080】<第10の実施の形態>本例の気化助勢装
置は図13に示し、第9の実施の形態に対して熱交換部
材の形状が異なる他の例を示している。
【0081】本例の熱交換部材51は、アルミ箔等の金属
箔をパルス波形状に折曲げ加工して表面積を大きくした
コルゲ−ト体51a を、前記伝熱板の裏面に固着してなる
ものである。その他は第5の実施の形態と同様に構成さ
れ同様の作用を有する。
【0082】<実験例1>前記第1の実施の形態で、初
期の火力を2200kcal/hrに設定して燃焼を開始し、
ガスを使い切り自然消火するまでの火力の変化を測定し
た燃焼実験の結果を、伝熱板のみによる場合、蓄熱材の
みによる場合、伝熱板および蓄熱部材を有しない場合の
比較例の結果とともに図14〜図16に示す。図14は
燃焼開始時のガスボンベの液化ガスの充填量が250g
(満杯量)であり、図15はその充填量が125gの場
合、図16は充填量が60gの場合である。
【0083】この実験において、本発明品としては、第
1の実施の形態における伝熱板とポリエチレングリコー
ルによる蓄熱材を100mL収容した蓄熱部材を有する2
点鎖線Aで示す本発明1、同様の伝熱板と紙粘土による
固形蓄熱材を蓄熱部材とした短破線Bで示す本発明2、
同様の伝熱板と水による蓄熱材を100mL収容した蓄熱
部材を有する1点鎖線Cで示す本発明3である。
【0084】比較例としては、伝熱板のみによる実線D
で示す比較例1、ポリエチレングリコールによる蓄熱部
材のみによる点線Eで示す比較例2、伝熱板および蓄熱
部材の両方とも有しない長破線Fで示す比較例3であ
る。
【0085】上記結果において、まず伝熱板のみによる
比較例1(曲線D)と何もない比較例3(曲線F)とを
対比してみると、ガスボンベの充填量が250gの図1
4の場合には、伝熱板が取り付けられていれば、液化ガ
ス量が尽きるまで順調に燃焼が継続され、ガスボンベよ
りのガス供給による気化潜熱と伝熱板による熱供給とが
平衡がとれて燃焼している。これに対して、比較例3で
は、伝熱板による熱供給がないので、ガスボンベはガス
供給による気化潜熱で液化ガスは冷却され、ガス圧は低
下してガス供給量すなわち火力が大きく低減し、小さい
炎での燃焼継続となり、燃焼を中断すればガスボンベ中
に液化ガスが残留することになる。
【0086】同様に図15で両者を比較すると、燃焼初
期の充填量が少ないことから、火力に必要とされるガス
量を流出させると、液化ガスは急速に冷却されガス平衡
圧も急速に低下し、バーナー7へのガス供給は低減す
る。従って、比較例1(曲線D)においても、伝熱板に
よる熱供給は少なくなり、図14の場合では熱平衡が保
たれたが図15ではその熱平衡は保てず、火力は比較例
3(曲線F)のものよりはよいが、経時的に低下する。
この場合、前記と同様途中で炎が短くなり、燃焼を中断
するとガスボンベに液化ガスが残留することになる。さ
らに、図16のように燃焼初期の充填量が低減すると、
伝熱板だけでは熱平衡を得ることはできず、火力が急激
に低下するものである。
【0087】上記のように伝熱板を取り付けた比較例1
では、燃焼開始時の充填量が250gのときには燃焼が
継続できても、初期充填量が少ない場合には燃焼継続が
困難なことが分かる。一般にガス器具1の使用状況を考
えた場合、未使用のガスボンベをセットし、燃焼を開始
してからそのまま燃焼を継続して液化ガスを全部使い切
る使用例は少なく、途中で燃焼を停止して、次には充填
量の低減した状態から燃焼を開始する場合が多く生じる
ものである。そして、燃焼開始時のガスボンベ中の液化
ガス量により燃焼状態は大きく変わり、燃焼の継続およ
びガスボンベの液化ガスを使い切ることが困難となる。
【0088】ここで、比較例2(曲線E)の蓄熱部材
(ポリエチレングリコール:融点10℃)のみを設置し
た場合には、燃焼開始からの時間の経過に対する火力の
低下は、伝熱板による比較例1(曲線D)に比べ、全体
的には直線的に低下する傾向にある。また、同様に、充
填量が低減すると低下が急激となる傾向を有する。
【0089】上記蓄熱部材の特性は、燃焼開始初期にお
いてはガスボンベおよび液化ガスの温度低下に対して蓄
熱材よりの熱供給が速やかに行われるが、その伝熱は蓄
熱部材のガスボンベとの接触面に近い部分で行われ、蓄
熱部材内部より接触部分への熱伝達が不足する。この蓄
熱部材内部から熱伝導および対流による熱移動がガスボ
ンベの冷却に追随できずに遅れ、徐々にガスボンベの温
度が低下するものである。比較例1の伝熱板と比較する
と、燃焼開始初期の火力低下は比較例1の伝熱板の方が
大きく、ある程度の燃焼時間が経過すると逆転して蓄熱
材の方が火力が低下する。なお、蓄熱材として硫酸ナト
リウム10水塩を使用した場合には、図示してないが、
火力の低下傾向は比較例2のポリエチレングリコールと
同様に生じるが、この実験条件では火力の低下はポリエ
チレングリコールより小さくなる特性を示す。
【0090】上記のような比較例1〜3に対して、本発
明1〜3(曲線A〜C)によれば、伝熱板と蓄熱部材と
の併用により、良好な火力が維持できる。燃焼開始時の
ガスボンベ充填量が250gの図14の場合は比較例1
(曲線D)の伝熱板のみを取り付けた場合と大きな差異
はないが、充填量が少なくなった図15、図16の場合
の燃焼状態は大きく改善されている。
【0091】すなわち、燃焼初期には蓄熱部材による火
力の低下が抑制され伝熱板より良好であり、ある程度燃
焼時間が継続すると、伝熱板による火力の低下抑制が行
われ、蓄熱部材より火力低下が少ない良好な結果が得ら
れている。このような特性は、本発明1ないし本発明3
とではあまり差がなく、液状蓄熱材が潜熱蓄熱材として
のポリエチレングリコールであっても、顕熱蓄熱材とし
ての水であっても、さらに固形蓄熱材としての紙粘土で
あっても、ほぼ同様の結果が得られている。
【0092】なお、上記蓄熱材として水を使用する際
に、その使用量(封入量)は、伝熱板と併用しているこ
とでその影響は少ないが、水量を25mLに低減した場合
には燃焼開始充填量が60gに低減した場合に燃焼初期
の火力低下が多少大きくなるが、液化ガスが使い切れる
火力を維持することが別の実験で確認できた。
【0093】また、上記燃焼実験はガス器具1を常温雰
囲気で燃焼させた場合のものであり、環境温度が例えば
10℃以下のように低い場合で、潜熱蓄熱材としてのポ
リエチレングリコールが凝固しているときには上記潜熱
は利用することはできず、顕熱を利用した熱の供給でガ
スボンベの温度低下を抑制するものである。
【0094】一方、伝熱板と蓄熱部材との併用におい
て、環境温度が高い場合には伝熱板によるガスボンベへ
の熱供給が過多となると、この伝熱板よりの熱供給はガ
スボンベと蓄熱部材の両方に接触していることで両者に
行われ、ガスボンベが過熱状態となるのが防止される。
この点から、伝熱板の設計においても、伝熱板単独の場
合より伝熱量を大きくすることが可能となり、低温側で
の性能保証がより容易になるものである。
【0095】<実験例2>前記第5の実施の形態で初期
の火力を2600kcal/hrに設定して燃焼を開始し、ガ
スを使い切り自然消火するまでの火力の変化を測定した
燃焼実験の結果を、伝熱板のみによる場合、伝熱板およ
び熱交換部材を有しない場合の比較例の結果とともに図
17〜図19に示す。図17は燃焼開始時のガスボンベ
の液化ガスの充填量が250g(満杯量)であり、図1
8はその充填量が125gの場合、図19は充填量が6
0gの場合である。
【0096】この実験において、本発明品としては、第
5の実施の形態における伝熱板と熱交換部材を備えた短
破線Gで示す本発明4である。比較例としては、伝熱板
のみによる実線Dで示す比較例1、伝熱板および熱交換
部材の両方とも有しない長破線Fで示す比較例3であ
る。
【0097】上記結果において、伝熱板のみによる比較
例1(曲線D)と何もない比較例3(曲線F)を前記実
験例1の結果(図14〜図16)と比較してみると、設
定熱量が高いことから消火するまでの時間は短くなると
ともに、気化潜熱量の増大に伴い初期の火力低下が急な
ものとなっているが、全体的にはほぼ同様な傾向を示し
ている。
【0098】上記のような比較例に対して、本発明4
(曲線G)によれば、伝熱板と熱交換部材との併用によ
り、良好な火力が維持できる。特に、平衡状態となって
からの火力の低下が少なく、燃焼開始初期の液化ガス量
に関係なく比較例1(曲線D)の伝熱板のみを取り付け
た場合に比べて火力の維持が顕著であり、消火直前まで
高い火力を維持しており、図24に示す理想的な特性に
近付いており、良好な気化助勢機能が得られていること
が分かる。
【0099】<実験例3>ここで上記実験例1における
伝熱板による伝熱量を測定した結果を、図20〜図22
に沿って説明する。上記実験例1において、本発明1の
構成で、蓄熱部材を除去し伝熱板のみを取り付けた状態
で、前記図14と同様の条件で燃焼を行うと、伝熱板は
バーナーよりの熱伝達過程で放熱し、放熱部へかけて温
度傾斜を持つとともに、平衡温度に達するまで6〜7分
位の時間を要する。
【0100】すなわち、図20は燃焼を開始してからの
燃焼時間の経過と伝熱板の温度変化を示すもので、この
伝熱板温度の測定点は図3において受熱部15a より伝熱
距離が140mmの位置で、放熱部15c より少し前の位置
である。また、図21は燃焼時間が45分経過した時点
での各点での伝熱板温度を示している。これによれば、
伝熱板温度は、燃焼開始から急に上昇して7分後には安
定するとともに、伝熱板の各部位温度は受熱部からの伝
熱過程で外部へ放熱され距離に応じて低下している。
【0101】図22は上記のような温度測定に基づき、
伝熱板各部位への伝熱熱量を示す。前記図14の結果よ
り、実際の燃焼熱量は約2000kcal/hrであり、この
燃焼に必要な液化ガスの気化潜熱量は約14.5kcal/
hrであり、これに対して図22によれば、伝熱板の放熱
部15c (伝熱距離150〜200mm)での通過熱量すな
わち放熱量は3.5〜4kcal/hrであり、その供給比率
は約24〜28%である。
【0102】ここで、上記伝熱板による熱供給で問題に
なるのが、図20に示したように、燃焼が開始されてか
ら伝熱板温度が平衡状態となるまでの時間(約7分間)
であり、この間にガスボンベへの熱供給がなければ液化
ガス温度は急に低下することになるが、この領域では蓄
熱部材または熱交換部材によって熱供給が行われて急激
な温度低下を抑制する。
【0103】蓄熱部材による供給熱量の設定は、蓄熱材
の素材と量とによる熱容量の設定と、ガスボンベに対す
る接触面積の大きさと、接触部分の熱伝達特性の設定に
よって行うものであり、伝熱板による熱供給が十分とな
るまでの初期段階において、所要量の熱供給が行えるよ
うに設ける。同様に、熱交換部材による供給熱量の設定
は、素材の熱伝導性、形状・寸法による熱交換特性の設
定等によって行う。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すガス器具の平
面図
【図2】図1の概略断面図
【図3】図1の伝熱板の斜視図
【図4】第2の実施の形態を示すガス器具の概略断面図
【図5】第3の実施の形態を示すガス器具の概略断面図
【図6】第4の実施の形態を示すガス器具の概略断面図
【図7】第5の実施の形態を示すガス器具の概略断面図
【図8】図7のX−X線に沿う要部のみの概略断面図
【図9】第6の実施の形態を示すガス器具の要部概略断
面図
【図10】第7の実施の形態を示すガス器具の要部概略
断面図
【図11】第8の実施の形態を示すガス器具の要部概略
断面図
【図12】第9の実施の形態を示すガス器具の要部概略
断面図
【図13】第10の実施の形態を示すガス器具の要部概
略断面図
【図14〜図16】第1の実験例における燃焼時間に対
する火力変化の測定結果を示すグラフ
【図17〜図19】第2の実験例における燃焼時間に対
する火力変化の測定結果を示すグラフ
【図20】第3の実験例の燃焼時間に対する伝熱板温度
の測定結果を示すグラフ
【図21】第3の実験例の燃焼における伝熱板各部の温
度の測定結果を示すグラフ
【図22】第3の実験例による伝熱板の各部位の通過熱
量を求めた結果を示すグラフ
【図23】燃焼時間に対するボンベ底部温度の測定結果
を示すグラフ
【図24】理想的な気化助勢作用を得たときの燃焼にお
ける火力変化特性を示すグラフ
【符号の説明】
1 ガス器具 2 器具本体 3 燃焼部 4 ボンベ収納部 5 仕切り板 7 バーナー 9 ガスボンベ 15 伝熱板 15a 受熱部 15c 放熱部 20,25,28,30 蓄熱部材 21 液状蓄熱材 22,29 容器 24 熱伝導部材 40,43,45,47,49,51 熱交換部材

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセット式ガスボンベを交換可能にセッ
    トし気化ガスを燃焼するバーナーを備えた高熱量ガス器
    具において、 一端を前記バーナーの近傍に配設し他端を前記ガスボン
    ベに接触させて燃焼熱の一部をガスボンベに供給して加
    熱する伝熱板を設けるとともに、 前記伝熱板とガスボンベとの接触位置に、蓄熱部材を上
    記伝熱板に接触させて配設したことを特徴とする高熱量
    ガス器具における気化助勢装置。
  2. 【請求項2】 前記蓄熱部材は、前記伝熱板とガスボン
    ベとの接触位置で、伝熱板と接触するとともにガスボン
    ベの一部と接触可能に配設したことを特徴とする請求項
    1に記載の高熱量ガス器具における気化助勢装置。
  3. 【請求項3】 前記蓄熱部材は、容器内に液状蓄熱材を
    収容してなることを特徴とする請求項1または2に記載
    の高熱量ガス器具における気化助勢装置。
  4. 【請求項4】 前記液状蓄熱材として、融点が4〜14
    ℃の潜熱蓄熱材を収容しその融解潜熱を利用することを
    特徴とする請求項3に記載の高熱量ガス器具における気
    化助勢装置。
  5. 【請求項5】 前記液状蓄熱材として、分子量の異なる
    ポリエチレングリコールを配合して、融点を調整した混
    合液を収容したことを特徴とする請求項4に記載の高熱
    量ガス器具における気化助勢装置。
  6. 【請求項6】 前記液状蓄熱材として、水を収容しその
    顕熱を利用することを特徴とする請求項3に記載の高熱
    量ガス器具における気化助勢装置。
  7. 【請求項7】 前記蓄熱部材は、固形蓄熱材で構成した
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の高熱量ガス
    器具における気化助勢装置。
  8. 【請求項8】 前記伝熱板と蓄熱部材との接触部分にお
    いて、蓄熱部材の伝熱板と接触する面以外の面に熱伝導
    部材を接触させるとともに、この熱伝導部材の端部を前
    記伝熱板に接触伝熱させるように設けたことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の高熱量ガス器具における気
    化助勢装置。
  9. 【請求項9】 カセット式ガスボンベを交換可能にセッ
    トし気化ガスを燃焼するバーナーを備えた高熱量ガス器
    具において、 一端を前記バーナーの近傍に配設し他端を前記ガスボン
    ベに接触させて燃焼熱の一部をガスボンベに供給して加
    熱する伝熱板を設けるとともに、 前記伝熱板とガスボンベとの接触位置に、外気との熱交
    換を行う熱交換部材を上記伝熱板に接触させて配設した
    ことを特徴とする高熱量ガス器具における気化助勢装
    置。
  10. 【請求項10】 前記熱交換部材は、前記伝熱板とガス
    ボンベとの接触位置で、伝熱板と接触するとともにガス
    ボンベの一部と接触可能に配設したことを特徴とする請
    求項9に記載の高熱量ガス器具における気化助勢装置。
  11. 【請求項11】 前記熱交換部材が、金属板または金属
    箔を折曲加工してなり、伝熱板のガスボンベとの接触面
    の反対面に固着してなることを特徴とする請求項9に記
    載の高熱量ガス器具における気化助勢装置。
  12. 【請求項12】 前記熱交換部材が、ハニカムサンドイ
    ッチ構造であることを特徴とする請求項9に記載の高熱
    量ガス器具における気化助勢装置。
  13. 【請求項13】 前記熱交換部材が、フィン状の突起を
    有することを特徴とする請求項9に記載の高熱量ガス器
    具における気化助勢装置。
  14. 【請求項14】 カセット式ガスボンベを交換可能にセ
    ットし気化ガスを燃焼するバーナーを備えた高熱量ガス
    器具において、 空気との熱交換を行う熱交換部材をガスボンベと接触可
    能に設けるとともに、一端を前記バーナーの近傍に配設
    し他端を前記熱交換部材に接触させて燃焼熱の一部を供
    給する伝熱板を設けたことを特徴とする高熱量ガス器具
    における気化助勢装置。
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CN106705140A (zh) * 2017-02-27 2017-05-24 章祁荣 一种高温报警装置及安全型燃气装置

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