JPH0941729A - エアーテントの暗転装置 - Google Patents

エアーテントの暗転装置

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JPH0941729A
JPH0941729A JP21804995A JP21804995A JPH0941729A JP H0941729 A JPH0941729 A JP H0941729A JP 21804995 A JP21804995 A JP 21804995A JP 21804995 A JP21804995 A JP 21804995A JP H0941729 A JPH0941729 A JP H0941729A
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JP
Japan
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air
film
air chamber
flow
tent
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Pending
Application number
JP21804995A
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English (en)
Inventor
Toshio Sugawara
俊雄 菅原
Masataka Ota
正孝 太田
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアーテントの暗転を可能とする。 【解決手段】 エアーテント4を形成する光透過性の膜
4aと膜4bとの間には、透明な2枚の膜4c、4dが
配置され、空気室14aが形成されている。空気室14
aの周辺部には、空気室14aに連通する複数の給気口
20aが設けられ、一方、エアーテント4の中心部開口
側の空気室14aの周辺部には、空気室14aに連通す
る複数の排気口20bが形成されている。給気口20a
には送風管22aが、排気口20bには送風管22bが
それぞれ接続されている。暗転を行う場合には遮光性の
ビーズが送風管22aから空気室14a内に送り込ま
れ、空気室14a内に充填される。その結果、外光は遮
断され、エアーテント4の下は暗転状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアーテントの暗
転装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エアーテントは、柱を用いることなく大
空間を形成する手段として、野球場や競技場などに採用
されている。エアーテントはその構造により2つのタイ
プに分けられる。第1のタイプのエアーテントでは、天
膜を張り、内側から空気を送り込んで、天膜を膨張さ
せ、一定の内圧を維持してドーム状の形態を形成させ
る。第2のタイプのエアーテントでは、外側と内側の2
枚の膜によって空気室を形成し、その空気室内に空気を
送り込んで膨張させ、一定の内圧を維持して所定形状の
構造体を形成する。後者のエアーテントはここでは、空
気充填式膜構造のエアーテントと呼ぶ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなエアーテン
トを備えた施設で、昼間に各種のショーなどのイベント
を行う場合には、ステージ照明の効果を出すために暗転
が必要となる。普通の体育館、展示場などであれば採光
窓に暗膜を引き暗転状態の空間をつくることが可能であ
る。しかし、エアーテントではドーム状の屋根全体から
採光しているのため、暗膜で被うことは極めて困難であ
り、現在までのところエアーテントでの暗転は実現され
ていない。
【0004】そこで本発明の目的は、エアーテントの内
部空間を暗転させることが可能なエアーテントの暗転装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、屋根を成す膜の内側に空気を送り込み、所定
の空気圧を維持して形成したエアーテントに用いる暗転
装置であって、前記膜の内側に他の膜を、前記膜のほぼ
全面にわたり配設して前記膜と前記他の膜との間に形成
した空気室と、前記空気室の給気口と、前記空気室の排
気口と、空気の流動により移動可能で光を透過しない材
料で形成された小形で軽量な無数の遮光体を収容した槽
と、前記給気口と前記槽とを連結する第1の管と、前記
排気口と前記槽とを連結する第2の管と、前記第1また
は第2の管の一端部または途中に配設され、空気が前記
給気口から前記空気室内に送り込まれる方向に送風する
送風機と、空気を流通させつつ前記遮光体の流通を阻止
するか、あるいは空気および前記遮光体の両方を流通さ
せるかを選択でき、前記第1の管の一端部または途中に
配設された第1のフィルタと、空気を流通させつつ前記
遮光体の流通を阻止するか、あるいは空気および前記遮
光体の両方を流通させるかを選択でき、前記第2の管の
一端部または途中に配設された第2のフィルタとを備
え、前記膜および前記他の膜は光を透過する素材で形成
されていることを特徴とする。
【0006】本発明はまた、屋根を成す膜の内側に空気
を送り込み、所定の空気圧を維持して形成したエアーテ
ントに用いる暗転装置であって、前記膜の内側に他の2
枚の膜を、前記膜のほぼ全面にわたり配設して前記2枚
の膜の間に形成した空気室と、前記空気室の給気口と、
前記空気室の排気口と、空気の流動により移動可能で光
を透過しない材料で形成された小形で軽量な無数の遮光
体を収容した槽と、前記給気口と前記槽とを連結する第
1の管と、前記排気口と前記槽とを連結する第2の管
と、前記第1または第2の管の一端部または途中に配設
され、空気が前記給気口から前記空気室内に送り込まれ
る方向に送風する送風機と、空気を流通させつつ前記遮
光体の流通を阻止するか、あるいは空気および前記遮光
体の両方を流通させるかを選択でき、前記第1の管の一
端部または途中に配設された第1のフィルタと、空気を
流通させつつ前記遮光体の流通を阻止するか、あるいは
空気および前記遮光体の両方を流通させるかを選択で
き、前記第2の管の一端部または途中に配設された第2
のフィルタとを備え、前記膜および前記他の2枚の膜は
光を透過する素材で形成されていることを特徴とする。
【0007】本発明はまた、前記空気室が、側部が互い
に接する複数の副空気室に分割され、前記給気口と前記
排気口とは前記副空気室のそれぞれに設けられているこ
とを特徴とする。本発明はまた、前記他の膜または前記
他の2枚の膜のさらに内側に、光を透過するさらに別の
膜が配設され、最も外側に位置する膜と前記別の膜とに
より空気室が形成され、この空気室に空気を充填して所
定の内圧を維持し、前記エアーテントが形成されている
ことを特徴とする。本発明はまた、前記遮光体を乾燥さ
せる乾燥手段をさらに備えたことを特徴とする。本発明
はまた、前記遮光体が高分子化合物のビーズなどの粒状
体であることを特徴とする。
【0008】本発明によるエアーテントの暗転装置で
は、暗転させるときは、第1のフィルタは遮光体を阻止
しない状態とし、一方、第2のフィルタは遮光体を阻止
する状態とする。その結果、送風機によって流通する空
気により、槽内に収容された遮光体は第1の管を通じて
空気室内に送り込まれ、空気室内に充填される。遮光体
は光を透過しないため、エアーテント内は暗転となる。
一方、暗転を解除するときは、第1のフィルタは遮光体
を阻止する状態とし、第2のフィルタは遮光体を阻止し
ない状態とする。その結果、送風機によって流通する空
気により、空気室内に充填されている遮光体は、第2の
管を通じて槽内に戻され、暗転が解除される。
【0009】また、本発明によるエアーテントの暗転装
置では、空気室が複数の副空気室に分割されており、各
副空気室ごとに遮光体の充填あるいは排除を行える。従
って、副空気室に対して選択的に遮光体の充填あるいは
排除を行うことが可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について説明
する。まず、本発明の暗転装置を設置するエアーテント
について、図10の断面図、および図11の部分断面斜
視図を参照して概要を説明する。図10に示すように、
このエアーテント4は空気充填式膜構造のエアーテント
であり、本実施例では競技場2の屋根を構成している。
グランド6の周囲には、8本の組柱8(図では、2本の
みが示されている)が、略等間隔で立設され、その上に
リングトラス10がグランド6を囲んで配設されてい
る。リングトラス10の外側は、所定の骨組みによって
支持された天膜12により屋根が形成されている。な
お、天膜12は、ここでは光が透過しない素材により作
製されているものとする。
【0011】エアーテント4は上から見て環状であり、
本実施例では中心部に開口3が形成されている。エアー
テント4は、例えばテフロン製の外側の膜4aと、例え
ば同じくテフロン製の内側の膜4bとから成り、膜4a
と膜4bとの間に空気室14が形成されている。この空
気室14内には、送風機5によって、送風管7を通じて
空気室14周辺部に設けた給気口から、空気が送り込ま
れて充填され、その結果、空気室14内は適切な内圧P
となってエアーテント4は膨張し、図10、図11に示
すような形状を形成する。膜4a、4bにより形成され
た空気室14は、完全に気密を保つことは実際上不可能
である。従って、空気室14から漏洩した空気を補うた
め、送風機5により空気室14内に常時、適切な量の空
気が送り込まれ、エアーテント4の上記形状が維持され
る。なお、膜4a、4bはいずれも塗料などにより着色
されておらず、光はこれらの膜を透過するので、常時は
エアーテント4を通じて採光される。
【0012】エアーテント4の開口3の部分には、図1
1に示すように、引っ張りリング16a、16bが配置
されている。引っ張りリング16bは引っ張りリング1
6aの上方に、引っ張りリング16aに対して同心円を
形成して配置され、2つの引っ張りリング16a、16
bは鋼管による束材16cにより連結されている。
【0013】引っ張りリング16aとリングトラス10
の内周端とは、放射状に所定の角度間隔で配置した50
本程度のケーブル18aによって接続され、適切なケー
ブル張力により引っ張りリング16aを引っ張ってい
る。膜4bはこれらのケーブル18aにより支持されて
いる。引っ張りリング16bとリングトラス10の内周
端も、放射状に所定の角度間隔で配置した50本程度の
ケーブル18bによって接続され、適切なケーブル張力
が与えられている。これらのケーブル18bにより、膜
4aが上方に必要以上に膨張することが防止されてい
る。
【0014】次に、図1を参照して、本発明に直接係わ
るエアーテント4周辺について詳しく説明する。図1
は、図10のAの部分を拡大して示した部分断面図であ
る。エアーテント4を形成する膜4aと膜4bとの間に
は、平面視環状の、透明な例えば合成樹脂製のフィルム
をつなぎ合わせて成る2枚の膜4c、4dが、図1に示
すように配設され、膜4c、4dの間に空気室14aが
形成されている。空気室14aの周辺部の所定箇所に
は、空気室14a内に連通する複数の給気口20aが設
けられている。一方、エアーテント4の開口3側の空気
室14aの周辺部の所定箇所には、空気室14aに連通
する複数の排気口20bが形成されている。そして、給
気口20aには送風管22aが、排気口20bにはエア
ーテント4の内側或は外側に配設された送風管22bが
それぞれ接続されている。尚、空気室14aにより空気
室14は上下に分割されるが、この上下に分割された空
気室14の部分に前記送風機5から空気がそれぞれ供給
される。
【0015】一方、図10に示したグランド6周辺の所
定箇所には、図2に示すビーズ供給設備24が設置され
ている。このビーズ供給設備24は、ビーズタンク2
6、送風機28、ダンパ30、32などによって構成さ
れている。ビーズタンク26には、黒色のビーズ40が
無数に収容されている。ビーズ40としては、空気の流
動により移動可能で不透光性のもの、例えば、黒く着色
した中空のプラスチックの玉や、黒く着色した発泡スチ
ロールの玉などを用いることができる。ビーズ40の大
きさは直径を5〜10mm程度とすればよい。ビーズタ
ンク26の排出口26bは、ダンパ32を介して所定の
配管34により送風機28の吸入口28aに接続されて
いる。一方、ビーズタンク26の供給口26aは配管3
6およびダンパ30を介して上記送風管22bに接続さ
れている。また、送風機28の吐出口28bは上記送風
管22aに接続されている。なお、実施例ではビーズ4
0が遮光体に相当しているが、遮光体は、ビーズ40に
限定されず、空気の流動により移動可能で光を透過しな
い材料で形成された小形で軽量なものであればよい。
【0016】ダンパ30、32はそれぞれ、ビーズ40
および空気の通路を閉塞する電動式の羽根30a、32
aを備えている。これらの羽根30a、32aには、図
3に示すように、ビーズ40の粒径より小さい無数の孔
300が開設されている。従って、羽根30a、32a
がビーズ40および空気の通路を閉塞している状態(す
なわち、ダンパの閉塞状態)では、空気のみがダンパ3
0、32部を通過でき、一方、羽根30a、32aがビ
ーズ40および空気の通路を閉塞していない状態(すな
わち、ダンパの開放状態)では、ビーズ40および空気
の両方がダンパ30、32部を通過できる。
【0017】このような構成において、競技場2で例え
ば各種のショーを行う場合、ステージ照明の効果を出す
ために暗転を行うときは、電動式のダンパ32は、所定
の通電を行って開放状態とし、一方、電動式のダンパ3
0は、所定の通電を行って閉塞状態とする。
【0018】この状態で、送風機28を起動すると、空
気は、送風管22a内を送風機28からエアーテント4
の空気室14aに向かって移動し、そして空気室14a
を透過して送風管22bからダンパ30に至る。ここ
で、ダンパ30は閉塞状態となっているが、空気は通過
できるので、ダンパ30に到着した空気は、配管36を
通じてビーズタンク26内に入る。その結果、ビーズタ
ンク26内に収容されたビーズ40は押し出され、配管
34を通じてダンパ32に至る。ダンパ32は上述のよ
うに開放状態となっているので、ビーズ40はダンパ3
2を通過し、送風機28、送風管22aを通じ、給気口
20aから空気室14a内に入る。
【0019】この状態では、空気室14a内にはまだビ
ーズは蓄積されていないので、ビーズ40は排気口20
bから排出され、ダンパ30が閉塞状態となっているの
で、送風管22b内に蓄積する。このようにしてビーズ
タンク26から排出されたビーズ40は、送風管22b
内にしだいに蓄積し、送風管がビーズ40で満たされる
と、その後は、エアーテント4の空気室14a内に蓄積
し、最終的に、図4に示すように、空気室14aはビー
ズ40で満たされる。この状態で送風機28は停止させ
る。そして、ビーズ40は黒色のプラスチックから成
り、光を透過しないので、このとき外光は遮断され、競
技場2の内部は暗転となる。
【0020】逆に暗転を解消する場合には、電動式のダ
ンパ32は、所定の通電を行って上述の場合とは逆に閉
塞状態とし、一方、電動式のダンパ30は、所定の通電
を行って上述の場合とは逆に開放状態とする。この状態
で、送風機28を起動すると、空気室14a内に蓄積し
ているビーズ40は、送風機28からの空気によって押
し出され、開放状態のダンパ30を通過してビーズタン
ク26内に入る。ビーズタンク26内にビーズが蓄積し
ておらず、排出口26bから排出されたとしても、ダン
パ32は閉塞状態となっているので、ダンパ32で阻止
され、それ以上は移動しない。従って、ビーズタンク2
6内にしだいにビーズ40が蓄積し、エアーテント4の
空気室14aからビーズ40は完全に排除される。その
結果、外光はエアーテント4を透過して内部に侵入し暗
転が解消される。
【0021】このように、本実施例では、光を透過しな
いビーズ40をエアーテント4内に形成した空気室14
a内に充填することにより、容易に暗転を実現すること
ができる。
【0022】次に第2の実施例について説明する。この
実施例が上記実施例と異なるのは、一枚の膜を追加する
のみで、ビーズを充填する空気室を形成している点であ
る。図5は図1に対応する断面図である。この実施例の
エアーテント4’では、膜4aと膜4bとの間に、平面
視環状の、透明な例えば合成樹脂製のフィルムをつなぎ
合わせて成る1枚の膜4eが図4に示すように配設さ
れ、膜4aと膜4eとの間に空気室14bが形成されて
いる。空気室14bの周辺部の所定箇所には、空気室1
4b内に連通する複数の給気口20aが設けられてい
る。エアーテント4の開口3側の空気室14bの周辺部
の所定箇所にはまた、空気室14bに連通する複数の排
気口20bが形成されている。そして、給気口20aに
は送風管22aが、排気口20bには送風管22bがそ
れぞれ接続されている。
【0023】本実施例ではビーズ供給設備としては、上
記ビーズ供給設備24をそのまま用いるので、その説明
はここでは省略する。なお、送風管22a、22bは、
上記実施例の場合と同様、それぞれ送風機28の吐出口
28bおよびダンパ30に接続されている。エアーテン
ト4を暗転状態にする場合の動作は、上記実施例の場合
と同じであり、ビーズタンク26に収容されたビーズ4
0が送風機28により、空気室14b内に送り込まれ、
空気室14b内に充填される。その結果、外光は充填さ
れたビーズ40により遮断され、暗転状態となる。暗転
を解消する場合には、上述の場合と同様にして、送風機
28からの空気により空気室14b内のビーズ40を押
し出し、ビーズタンク26内に収容する。これにより外
光はエアーテント4を通過して内部に至り、暗転が解消
される。なお、空気室14bに送風機5からの空気を送
り込むための管体や弁を設けるなどは任意である。
【0024】次に第3の実施例について説明する。この
実施例は、膜4c、4dにより空気室14aが形成され
ている点では、第1の実施例と同じであるが、空気室1
4aが複数の空気室に分割されている点で第1の実施例
と異なっている。すなわち、図6の平面図に示すよう
に、本実施例のエアーテントでは、膜4c、4dが、半
径方向に伸びる6本の直線L1〜L6に沿って互いに縫
い合わされており、その結果、空気室14aは、空気室
14a−1〜14a−6の6つの空気室に分割されてい
る。そして、これらの各空気室ごとに第1の実施例の場
合と同様に給気口20aと排気口20bが設けられ、そ
れぞれに送風管22a、22bが接続されている。ビー
ズ供給設備24については、本実施例の場合、各空気室
14a−1〜14a−6ごとに設けられており、各空気
室ごとに独立にビーズ40の充填および排除を行えるよ
うになっている。従って、各空気室14a−1〜14a
−6に連通する送風管22a、22bはそれぞれ、各空
気室に対応するビーズ供給設備24に接続されている。
【0025】従って、この第3の実施例では、ビーズ4
0を充填する空気室14a−1〜14a−6の数を種々
に変えることにより、エアーテント下の暗さ、あるいは
明るさを様々に変化させることができる。また、空気室
14a−1〜14a−6に対して、例えば1つおきにビ
ーズ40を充填したり、あるいは種々にパターンを変え
ることにより、演出を行うこともできる。なお、各空気
室14a−1〜14a−6は、上述のように膜4c、4
dを縫い合わせて形成する以外にも、膜4c、4dを接
着して形成することも可能であり、さらには、膜4c、
4d間に例えば帯状の他の膜を、その面を鉛直にして各
直線L1〜L6に沿って配設し、上下の端部をそれぞれ
膜4c、4dに縫い合わせたり、あるいは接着するなど
して形成することも可能である。
【0026】また、第3の実施例では、各空気室14a
−1〜14a−6ごとに図2に示したビーズ供給設備2
4を設けるとしたが、図7に示すようなビーズ供給設備
25を1台設けて各空気室14a−1〜14a−6にビ
ーズを供給するようにしてもよい。すなわち、このビー
ズ供給設備25は、ダンパ32と送風機28とが6組設
けられ、各送風機28は各空気室14a−1〜14a−
6の給気口20aに送風管22aを通じて接続されてい
る。また、各ダンパ32はすべて配管340により槽2
6に接続されている。一方、ダンパ30は、6本の送風
管22bにより、各空気室14a−1〜14a−6の排
気口20bに接続されている。このような構成として
も、各空気室14a−1〜14a−6に対して選択的に
ビーズ40を供給し、充填することができる。また、こ
のビーズ供給設備25では送風機28は各送風管2aご
とに設けたが、送風機28は、配管340が1本になっ
て槽26に接続する箇所に1台設けたり、あるいは配管
36の途中に1台設ける構成としてもよい。
【0027】次に、図8及び図9を参照して、空気室1
4aに小形で軽量な無数のビーズ等の遮光体を充填し、
また、空気室14aから遮光体を排除するための別実施
例について説明する。この遮光体供給設備70は、遮光
体タンク72と、二つの送風機74A、74Bと、ダン
パ76、78などによって構成されている。空気室14
aの複数の給気口20aには送風管22Xが接続され、
空気室14aの複数の排気口20bには送風管22Yが
それぞれ接続され、送風管22Xの他端は遮光体タンク
72の排出口72Aに接続され、送風管22Yの他端は
遮光体タンク72の供給口72Bに接続されている。
【0028】前記一方の送風機74Aは送風管22Xに
介設され、送風機74Aの上流箇所と下流箇所にそれぞ
れ開閉弁75A、75Aが配設され、遮光体タンク72
と送風機74Aとの間の送風管22X箇所にダンパ76
が設けられている。また、前記送風機74Aが介設され
た箇所に、送風機74Aを迂回するようにバイパス路8
0が設けられ、バイパス路80の両端には開閉弁80
A、80Aが設けられている。
【0029】前記他方の送風機74Bは送風管22Yに
介設され、送風機74Bの上流箇所と下流箇所にそれぞ
れ開閉弁75B、75Bが配設され、空気室14aの排
気口20bと送風機74Bとの間の送風管22Y箇所に
ダンパ78が設けられている。また、前記送風機74B
が介設された箇所に、送風機74Bを迂回するようにバ
イパス路82が設けられ、バイパス路82の両端には開
閉弁82A、82Aが設けられている。なお、ダンパ7
6、78は前記ダンパ30、32と同一構造である。
【0030】そして、空気室14aに小形で軽量な無数
の遮光体を充填する場合には、図8に示すように、ダン
パ76、開閉弁75B、75B、80A、80Aを開と
し、ダンパ78、開閉弁75A、75A、82A、82
Aを閉として送風機74Bのみを駆動し、遮光体タンク
72内の遮光体を送風機74Aを通過させることなく空
気室14aに充填するようにし、また、空気室14aか
ら遮光体を排除する場合には、図9に示すように、ダン
パ78、開閉弁75A、75A、82A、82Aを開と
し、ダンパ76、開閉弁75B、75B、80A、80
Aを閉として、送風機74Aのみを駆動し、空気室14
aから遮光体を送風機74Bを通過させることなく排除
するようにしたものである。
【0031】ところで、これらのエアーテントの暗転装
置では、ビーズ40が空気室14a、14b、送風管2
2a、22b、75X、75Yあるいは配管34、36
等を円滑に移動することが必要であり、そうでない場合
には暗転あるいはその解消に支障を来すことになる。そ
して、ビーズ40の円滑な移動を阻む原因としては、ビ
ーズ40が湿気を帯びることが考えられる。そこで、例
えば図2に示したビーズ供給設備24にビーズ40の乾
燥装置を装備することが有効である。乾燥装置として
は、例えば、ビーズ40を収容する槽26で、例えば槽
26内に温風を吹き込み、一方、湿気を含んだ空気を槽
26から適切に排気するといった構成とすればよい。
【0032】なお、上記実施例では、エアーテントが空
気充填式膜構造のエアーテントであるとしたが、上述し
た第1のタイプのエアーテントの場合にも、所定材料の
膜から成る天膜2の下に膜4c、4dに相当する2枚の
膜または膜4eに相当する1枚の膜をさらに配設し、図
1または図5に示したような空気室14aあるいは空気
室14bを形成することができるので、本発明を適用し
て同様にエアーテントにおける暗転を実現することがで
きる。また、上記実施例では、送風機28はビーズタン
ク26と空気室14aまたは空気室14bの給気口20
aとの間に設置したが、送風機28は空気室14aまた
は空気室14bの排気口20bとビーズタンク26との
間に配置しても同様にビーズ40を移動する機能を果た
させることができる。なお、本発明に係わる膜4c、4
d、4eとしては、種々の高分子化合物のフィルムやシ
ートを用いることができ、また種々の高分子化合物の繊
維を織って布としたもの、あるいはこれらを貼り合わせ
たものを用いてもよい。さらに、ダンパ30は、ビーズ
タンク26の供給口26a、あるいは空気室14aまた
は空気室14bの排気口20bに直接接続する形で配置
してもよい。また、ダンパ32についても、ビーズタン
ク26の排出口26b、あるいは空気室14aまたは空
気室14bの給気口20aに直接接続する形で配置して
もよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるエアー
テントの暗転装置では、暗転させるときは、第1のフィ
ルタは遮光体を阻止しない状態とし、一方、第2のフィ
ルタは遮光体を阻止する状態とする。その結果、送風機
によって流通する空気により、槽内に収容された遮光体
は第1の管を通じて空気室内に送り込まれ、空気室内に
充填される。遮光体は光を透過しないため、エアーテン
ト内は暗転となる。一方、暗転を解除するときは、第1
のフィルタは遮光体を阻止する状態とし、第2のフィル
タは遮光体を阻止しない状態とする。その結果、送風機
によって流通する空気により、空気室内に充填されてい
る遮光体は、第2の管を通じて槽内に戻され、暗転が解
除される。従って、本発明によりエアーテントにおける
暗転を極めて容易に実現することができる。
【0034】また、本発明によるエアーテントの暗転装
置では、空気室が複数の副空気室に分割されており、各
副空気室ごとに遮光体の充填あるいは排除を行える。従
って、副空気室に対して選択的に遮光体の充填あるいは
排除を行うことができ、エアーテント下の暗さあるいは
明るさを種々に変化させたり、副空気室に対して1つお
きに遮光体を充填するなど、パターンを変えて様々な演
出を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わるエアーテントを
示す部分断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係わるビーズ供給設備
を示す構成図である。
【図3】図2のビーズ供給設備を構成するダンパの羽根
を示す平面図である。
【図4】ビーズが充填された状態の第1の実施例に係わ
るエアーテントを示す部分断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係わるエアーテントを
示す部分断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係わるエアーテントを
示す平面図である。
【図7】第3の実施例に係わる他のビーズ供給設備を示
す構成図である。
【図8】別実施例に係わる他のビーズ供給設備を示す構
成図である。
【図9】別実施例に係わる他のビーズ供給設備を示す構
成図である。
【図10】本発明のエアーテントの暗転装置を装備する
競技場の一例を示す断面側面図である。
【図11】図10の競技場を構成するエアーテントを示
す部分断面斜視図である。
【符号の説明】
2 競技場 3 開口 4、4’ エアーテント 4a、4b、4c、4d、4e 膜 5、28 送風機 7、22a、22b、75X、75Y 送風管 14、14a、14b、14a−1〜14a−6 空気
室 20a 給気口 20b 排気口 24、25 ビーズ供給設備 26 ビーズタンク 26a 供給口 26b 排出口 28a 吸入口 28b 吐出口 30、32 ダンパ 30a、32a 羽根 34、36 配管 40 ビーズ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根を成す膜の内側に空気を送り込み、
    所定の空気圧を維持して形成したエアーテントに用いる
    暗転装置であって、 前記膜の内側に他の膜を、前記膜のほぼ全面にわたり配
    設して前記膜と前記他の膜との間に形成した空気室と、 前記空気室の給気口と、 前記空気室の排気口と、 空気の流動により移動可能で光を透過しない材料で形成
    された小形で軽量な無数の遮光体を収容した槽と、 前記給気口と前記槽とを連結する第1の管と、 前記排気口と前記槽とを連結する第2の管と、 前記第1または第2の管の一端部または途中に配設さ
    れ、空気が前記給気口から前記空気室内に送り込まれる
    方向に送風する送風機と、 空気を流通させつつ前記遮光体の流通を阻止するか、あ
    るいは空気および前記遮光体の両方を流通させるかを選
    択でき、前記第1の管の一端部または途中に配設された
    第1のフィルタと、 空気を流通させつつ前記遮光体の流通を阻止するか、あ
    るいは空気および前記遮光体の両方を流通させるかを選
    択でき、前記第2の管の一端部または途中に配設された
    第2のフィルタとを備え、 前記膜および前記他の膜は光を透過する素材で形成され
    ている、 ことを特徴とするエアーテントの暗転装置。
  2. 【請求項2】 屋根を成す膜の内側に空気を送り込み、
    所定の空気圧を維持して形成したエアーテントに用いる
    暗転装置であって、 前記膜の内側に他の2枚の膜を、前記膜のほぼ全面にわ
    たり配設して前記2枚の膜の間に形成した空気室と、 前記空気室の給気口と、 前記空気室の排気口と、 空気の流動により移動可能で光を透過しない材料で形成
    された小形で軽量な無数の遮光体を収容した槽と、 前記給気口と前記槽とを連結する第1の管と、 前記排気口と前記槽とを連結する第2の管と、 前記第1または第2の管の一端部または途中に配設さ
    れ、空気が前記給気口から前記空気室内に送り込まれる
    方向に送風する送風機と、 空気を流通させつつ前記遮光体の流通を阻止するか、あ
    るいは空気および前記遮光体の両方を流通させるかを選
    択でき、前記第1の管の一端部または途中に配設された
    第1のフィルタと、 空気を流通させつつ前記遮光体の流通を阻止するか、あ
    るいは空気および前記遮光体の両方を流通させるかを選
    択でき、前記第2の管の一端部または途中に配設された
    第2のフィルタとを備え、 前記膜および前記他の2枚の膜は光を透過する素材で形
    成されている、 ことを特徴とするエアーテントの暗転装置。
  3. 【請求項3】 前記空気室は、側部が互いに接する複数
    の副空気室に分割され、前記給気口と前記排気口とは前
    記副空気室のそれぞれに設けられている請求項1まはた
    2記載のエアーテントの暗転装置。
  4. 【請求項4】 前記他の膜または前記他の2枚の膜のさ
    らに内側に、光を透過するさらに別の膜が配設され、最
    も外側に位置する膜と前記別の膜とにより空気室が形成
    され、この空気室に空気を充填して所定の内圧を維持
    し、前記エアーテントが形成されている請求項1、2、
    3のいずれかに記載のエアーテントの暗転装置。
  5. 【請求項5】 前記遮光体を乾燥させる乾燥手段をさら
    に備えた請求項1、2、3、4のいずれかに記載のエア
    ーテントの暗転装置。
  6. 【請求項6】 前記遮光体は高分子化合物のビーズなど
    の粒状体である請求項1、2、3、4、5のいずれかに
    記載のエアーテントの暗転装置。
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