JPH0940558A - トロンボキサンa2産生阻害剤 - Google Patents

トロンボキサンa2産生阻害剤

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JPH0940558A
JPH0940558A JP19688195A JP19688195A JPH0940558A JP H0940558 A JPH0940558 A JP H0940558A JP 19688195 A JP19688195 A JP 19688195A JP 19688195 A JP19688195 A JP 19688195A JP H0940558 A JPH0940558 A JP H0940558A
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JP
Japan
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alkyl
aryl
same
thromboxane
represented
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Application number
JP19688195A
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English (en)
Inventor
Masakuni Nishikawa
昌邦 西川
Hideaki Kido
秀明 木戸
Takeshi Uchida
武 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Green Cross Corp Japan
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Publication date
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  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 式(II)の化合物を代表例とする、式
(I) で表されるジヒドロピリジン誘導体およびその酸付加塩
を有効成分とするトロンボキサンA2 産生阻害剤。 【効果】 ジヒドロピリジン誘導体およびその酸付加塩
は、強いトロンボキサンA2 産生阻害作用を有するた
め、トロンボキサンA2 により誘導される疾患、例えば
血栓症、狭心症、気管支喘息等の予防または治療に有用
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後述の特定構造を有す
るジヒドロピリジン誘導体またはその酸付加塩を有効成
分とするトロンボキサンA2 (以下、TXA2 とする)
産生阻害剤に関する。
【0002】
【従来技術・発明が解決しようとする課題】後記ジヒド
ロピリジン誘導体(I)は、カルシウムチャンネル拮抗
作用を有しており、抗高血圧剤、および脳の血管拡張
剤、冠動脈治療剤(狭心症治療剤)として有用であるこ
とはすでに知られている(特開昭63−225356号
公報)。
【0003】本発明者らはこのジヒドロピリジン誘導体
(I)について各種研究を進めてきたところ、該化合物
は、さらに脳血流増加剤(特開平2−62824号公
報)、血管攣縮治療剤(特開平2−180826号公
報)、強心薬(特開平4−235168号公報)として
も極めて有用であることを見出している。
【0004】本発明の目的は、ジヒドロピリジン誘導体
(I)のさらなる用途を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは種々研究を重ねてきたところ、ジヒド
ロピリジン誘導体(I)がTXA2 産生阻害作用を有す
ることを見出し、さらに鋭意研究の結果、本発明を完成
するに到った。本発明は、一般式
【0006】
【化3】
【0007】〔式中、R1 、R2 およびR3 は同一また
は異なってアルキル、シクロアルキルまたはアルコキシ
アルキルを、R4 およびR5 は同一または異なって水素
原子、ハロゲン、ニトロ、ハロゲン化アルキル、アルキ
ルスルホニル、ハロゲン化アルコキシ、アルキルスルフ
ィニル、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、シア
ノ、アルコキシカルボニルまたはアルキルチオを(ただ
し、R4 およびR5 は同時に水素原子ではない。)、X
はビニレンまたはアゾメチンで表される基を、Aはアル
キレンを、Bは−N(R6)(R7)または
【0008】
【化4】
【0009】(R6 、R7 およびR8 は同一または異な
って水素原子、アルキル、シクロアルキル、アラルキ
ル、アリールまたはピリジルを、Arはアリールまたは
ピリジルを、nは0または1、2の整数をそれぞれ示
す。)で表される基を示す。〕
【0010】で表されるジヒドロピリジン誘導体〔以
下、ジヒドロピリジン誘導体(I)という〕またはその
酸付加塩(通常は、薬理学的に許容される酸付加塩)を
有効成分とするTXA2 産生阻害剤に関する。
【0011】特に、上記において、R1 、R2 およびR
3 が同一または異なってアルキル、R4 が水素原子、R
5 がニトロ、ハロゲン化アルキルまたはシアノ、R6
よびR7 が同一または異なってアルキル、アラルキル、
またはアリール、R8 がアリール、Arがアリール、n
が1である化合物が特に好ましい。
【0012】本発明で使用されるジヒドロピリジン誘導
体(I)およびその酸付加塩は、特に緩やかな作用発現
と長い持続時間を有し、しかもその毒性が極めて低いの
で、有効かつ安全性の極めて高いものである点に大きな
特徴を有している。
【0013】本明細書中で用いられている記号について
以下に説明する。R1 、R2 およびR3 で示されるアル
キルとしては、直鎖状、分岐状のいずれでもよく、炭素
数1〜6の低級アルキルが好ましく、例えばメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec-ブチル、t-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオ
ペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、とりわけ炭素数1
〜4のものが好ましい。これらアルキルの末端にさらに
炭素数3〜6の低級シクロアルキルアルキル(例えば、
シクロプロピルメチル、シクロブチルエチル、シクロペ
ンチルメチルなど)を有してもよい。
【0014】R1 、R2 およびR3 で示されるシクロア
ルキルとしては、炭素数3〜6の低級シクロアルキルが
好ましく、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられる。
【0015】またR1 、R2 およびR3 で示されるアル
コキシアルキルとしては、炭素数の合計が3〜7のもの
が好ましく、例えばメトキシエチル、エトキシエチル、
プロポキシエチル、イソプロポキシエチル、ブトキシエ
チル、メトキシプロピル、2−メトキシ−1−メチルエ
チル、2−エトキシ−1−メチルエチル、などが挙げら
れる。
【0016】R4 およびR5 で示される置換基は、同一
でも異なっていてもよく、また環上のいずれの位置に置
換されていてもよいが、特にジヒドロピリジン環との結
合位置に対して2位または/および3位であるものが好
ましい。
【0017】R4 およびR5 で示されるハロゲンとして
は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子が挙げられ、
とりわけフッ素原子または塩素原子が好ましい。R4
よびR5 で示されるアルキルおよびシクロアルキルとし
ては前記R1 〜R3 で例示したものが挙げられる。
【0018】R4 およびR5 で示されるアルコキシとし
ては、炭素数1〜3の低級アルコキシが好ましく、例え
ばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシな
どが挙げられる。
【0019】R4 およびR5 で示されるアルキルチオと
しては、炭素数1〜3のものが好ましく、例えばメチル
チオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオな
どが挙げられる。
【0020】R4 およびR5 で示されるアルコキシカル
ボニルとしては、炭素数2〜4のものが好ましく、例え
ばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキ
シカルボニルなどが挙げられる
【0021】ハロゲン化物のハロゲンも上記と同様のも
のが示され、R4 およびR5 で示されるハロゲン化アル
キルとは、その一部の水素原子がハロゲン化されたもの
〔例えば(CF3 2 CHCH2 −、CF3 CH2 −な
ど〕であっても、全部の水素原子がハロゲン化されたも
の(トリフルオロメチルなど)であってもよい。また、
ハロゲン化アルコキシも、その一部の水素原子がハロゲ
ン化されたものであっても、全部の水素原子がハロゲン
化されたものであってもよい。ハロゲン化アルキルおよ
びハロゲン化アルコキシの炭素数は各々1〜6、好まし
くは1〜4である。
【0022】R4 およびR5 で示されるアルキルスルホ
ニルおよびアルキルスルフィニルにおけるアルキルとし
ては、前記R1 〜R3 で例示したもの、即ち炭素数1〜
6(好ましくは炭素数1〜4)のものが挙げられる。
【0023】R4 としては水素原子が、R5 としてはシ
アノ、ニトロ、ハロゲン化アルキル(特に、トリフルオ
ロメチル)が好ましい。
【0024】R6 、R7 およびR8 で示されるアルキ
ル、シクロアルキルとしては、前記R 1 〜R3 で例示し
たものが挙げられる。
【0025】アラルキルとしては、ベンジル、α−フェ
ニルエチル、β−フェニルエチル、γ−フェニルエチル
などのフェニルC1-3 アルキルが挙げられる。アリール
としてはフェニルおよびナフチルが挙げられる。
【0026】これらの芳香環は任意の位置に同一または
異なる置換基を有していてもよく、これら芳香環上の置
換基の例としては、例えば前記R4 およびR5 として例
示されたものなどが挙げられる。
【0027】ピリジルとしては2−ピリジル、3−ピリ
ジル、4−ピリジルが挙げられ、これらは前記R4 およ
びR5 として例示された置換基を有していてもよい。
【0028】Aで示されるアルキレンとしては、直鎖状
または分岐状の炭素数2〜4のものが好ましく、具体的
にはエチレン、トリエチレン、テトラメチレン、1,2
−ジメチルエチレンなどが挙げられる。
【0029】Arで示されるアリールおよびピリジルと
しては、前記R6 、R7 およびR8で例示されたものが
挙げられ、同様の置換基を有していてもよい。
【0030】ジヒドロピリジンの4位置換基である
【0031】
【化5】
【0032】で表わされる環としては、Xがビニレン
(−CH=CH−)である場合はベンゼン環を、アゾメ
チン(−CH=N−)の時はピリジンをそれぞれ意味
し、これらはその任意の位置でジヒドロピリジンの4位
と結合していてもよい。
【0033】置換基R4 およびR5 は、ジヒドロピリジ
ンの4位に結合する炭素原子に対してオルト、メタ、パ
ラ位のいずれの位置で置換されてもよく、好ましくはオ
ルト位または/およびメタ位で置換される。
【0034】ジヒドロピリジン誘導体(I)およびその
酸付加塩としては、具体的には以下の表1に挙げたよう
な化合物およびその酸付加塩などが例示される。かかる
化合物としては、次の如きものが例示される。
【0035】
【表1】
【0036】ジヒドロピリジン誘導体(I)およびその
酸付加塩として、より好ましくは2−〔p−(4−ベン
ズヒドリルピペラジノ)フェニル〕エチルメチル−2,
6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)−1,4−
ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレート、2−
〔p−(4−ベンズヒドリルピペラジノ)フェニル〕エ
チルメチル−2,6−ジメチル−4−(4−シアノ−2
−ピリジル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジ
カルボキシレートおよびそれらの酸付加塩などが例示さ
れる。
【0037】ジヒドロピリジン誘導体(I)は、当該ジ
ヒドロピリジン誘導体(I)を構成する任意の部分と残
余部分とを自体公知の手段、特に脱水閉環反応に付すこ
とにより製造することができる。
【0038】具体的には、特開昭63−107975号
公報、特開昭63−112560号公報、特開昭63−
225356号公報、特開昭58−201765号公
報、特開昭63−99042号公報、特開昭63−15
2351号公報、特開昭61−260064号公報に記
載された製法を用いて製造される。
【0039】かくして製造されるジヒドロピリジン誘導
体(I)は公知の分離精製手段、例えば濃縮、抽出、ク
ロマトグラフィー、再沈澱、再結晶などを適宜用いるこ
とにより任意の純度のものとして採取できる。
【0040】ジヒドロピリジン誘導体(I)は塩基性基
を有するので、公知の手段により酸付加塩とすることも
できる。かかる塩としては薬理学的に許容され得るもの
であれば特に制限されず、例えば無機酸との塩(塩酸
塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩など)、有機酸と
の塩(酢酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマール酸
塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩)などが挙げられる。
【0041】
【作用・効果】本発明の有効成分であるジヒドロピリジ
ン誘導体(I)およびその酸付加塩は、強いTXA2
生阻害作用を有するため、TXA2 により誘導される疾
患、例えば血栓症、狭心症、気管支喘息等の予防または
治療に有用である。
【0042】ジヒドロピリジン誘導体(I)およびその
酸付加塩を上記の医薬品として用いる場合、薬理学的に
許容される添加剤(例えば、担体、賦形剤、希釈剤な
ど)などを、製薬上必要な成分と適宜混合し、粉末、顆
粒、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、注射剤などの態様
で医薬組成物とし、経口的または非経口的に投与するこ
とができる。
【0043】上記製剤中には、ジヒドロピリジン誘導体
(I)およびその酸付加塩の有効量が配合される。投与
量は、投与ルート、症状、患者の体重あるいは年齢など
によっても異なるが、たとえば成人患者に経口投与する
場合は、0.1〜100mg/ヒト/日、特に1〜20
mg/ヒト/日を1日1〜数回に分けて投与するのが望
ましい。また、静脈内投与の場合は、0.1〜300μ
g/ヒト/日、特に、5〜100μg/ヒト/日を1日
1〜数回に分けて投与するのが望ましい。
【0044】
【実験例・参考例】以下、実験例、参考例を以て本発明
をさらに詳しく説明するが、これらは本発明を限定する
ものではない。尚、 1H−NMR測定について、特に記
載のないものはCDCl3 を使用した。
【0045】ジヒドロピリジン誘導体(I)またはその
酸付加塩の血管壁における抗血栓性を以下の実験例で試
験した。
【0046】実験例1(正常血圧ラットにおける検討) モデルの作製 Wistar-Kyoto雄性ラット(WKY)をペントバルビター
ル−Na 50mg/kg i.p.にて麻酔し、胸部
大動脈を摘出した。氷冷下にて結合組織を取り除き、長
さ約2cmの標本を作製した。標本は37℃で、混合ガ
ス(95% O 2 ,5% CO2 )を通気したKreb
s−Henseleit溶液(100ml)中に移し、
120分間インキュベートし、安定させた。次いで各標
本を後記化合物2(0.01%DMSOに溶解)を含む
Krebs−Henseleit溶液(2ml)中で1
50分間インキュベートした。尚、上記Krebs−H
enseleit溶液の組成は以下の通りである。組成 mM NaCl 118.4 KCl 4.7 CaCl2 2.5 MgSO4 ・7H2 O 1.2 KH2 PO4 1.2 NaHCO3 25.0 グルコース 10.0 TXA2 量測定 各インキュベーション液中に遊離してきたTXA2 量の
測定は、その安定代謝物であるトロンボキサンB2 (以
下、TXB2 とする)量として酵素免疫測定法(EIA
キット;アマシャム社製)により測定した。最後に各標
本を80℃で24時間乾燥させ、その乾燥重量を測定し
た。
【0047】実験例2(高血圧ラットにおける検討) モデルの作製 後記化合物2(3%エタノール+1%Tween80に
溶解)を7日間連日経口投与された高血圧自然発症ラッ
ト(SHR)より大動脈弓を摘出し、上記の方法に従い
標本を90分間インキュベートし、安定させた。次いで
各標本をKrebs−Henseleit溶液(2m
l)中で120分間インキュベートした。 TXA2 量測定 各インキュベーション液中に遊離してきたTXA2 量の
測定は、上記と同様の方法で行われた。また、実験例1
では、化合物2(0.01%DMSOに溶解)に対する
対照として、0.01%DMSOを、実験例2では、化
合物2(3%エタノール+1%Tween80に溶解)
に対する対照として、3%エタノール+1%Tween
80を使用し、上記と同様の処置を施した後、TXA2
量の測定を行った。
【0048】実験例1および2のTXA2 遊離量の測定
結果を、表1および2に示す。尚、実験例1および2に
おいて、統計的解析は、一元配置分散分析(ANOV
A)の後に、多重比較検定(Dunnett’s me
thod)を行い、p<0.05の場合を有意差有りと
した。
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】結果 表1から、正常血圧ラットの大動脈において後記化合物
2は10-7M以上の濃度で、血管壁からのTXA2 遊離
を抑制することにより、血管壁をより抗血栓性に維持す
る可能性が示唆された。また、表2から、高血圧ラット
の大動脈においても同様に、後記化合物2は血管壁から
のTXA2 遊離を抑制することにより、血管壁をより抗
血栓性に維持する可能性が示唆された。
【0052】以上の実験例の結果より、ジヒドロピリジ
ン誘導体およびその酸付加塩は強いTXA2 産生阻害
(または遊離抑制)作用を有し、TXA2 により誘導さ
れる疾患、例えば血栓症、狭心症、気管支喘息等の予
防、或いは治療等に有用であることが判る。
【0053】参考例 2−〔p−(4−ベンズヒドリルピペラジノ)フェニ
ル〕エチルメチル−2,6−ジメチル−4−(3−ニト
ロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジ
カルボキシレート(化合物1)およびその塩酸塩(化合
物2)の合成:
【0054】100mlのナスフラスコに、3−ニトロ
ベンズアルデヒド(1.144g、7.57mmo
l)、アセト酢酸〔p−(4−ベンズヒドリルピペラジ
ノ)フェニル〕エチル(3.464g、7.59mmo
l)およびメチル 3−アミノクロトネート(873m
g、7.58mmol)を入れ、イソプロパノール(1
2ml)を加え、ジムロート冷却器を装着し、16時間
加熱還流した。反応溶媒を減圧留去し、残渣をカラムク
ロマトグラフィー〔シリカゲル、クロロホルム:メタノ
ール(45:1)〕およびカラムクロマトグラフィー
〔シリカゲル、酢酸エチル:n−ヘキサン(2:3)〕
により分離して得られた粗生成物を、高速液体クロマト
グラフィーにより精製し、標記化合物1を2.503g
得た(収率48%)。
【0055】IRνmax KBr cm-1:1680,15201 H−NMRδ:8.06(1H,t,J=2Hz),
7.97(1H,ddd,J=8; 2; 1Hz),
7.1−7.6(12H),7.03(2H,d,J=
8.6Hz),6.80(2H,d,J=8.6H
z),6.02(1H,s),5.07(1H,s),
4.26(1H,s),4.22(2H,t,J=7H
z),3.64(3H,s),3.15(4H,dd,
J=5; 4.7Hz),2.81(2H,t,J=7
Hz),2.55(4H,dd,J=5; 4.7H
z),2.33,2.28(それぞれ3H,s)
【0056】この化合物1(2.124g、3.16m
mol)を200mlのナスフラスコに入れ、セプタム
ラバーを装着した。フラスコ中に塩化メチレン(100
ml)を加え、内容物を溶解後、塩化水素のガスを導入
しながら、室温下、30分間攪拌した。析出結晶を濾取
し、標記化合物2を2.22g得た。
【0057】IRνmax KBr cm-1:2450,168
0,1525,13501 H−NMRδ:13.72(1H,brs),8.0
5−7.9(6H),7.82,7.26(4H,A2
B,J=8.6Hz),7.6−7.3(8H),6.
28(1H,s),5.2−5.05(2H),5.0
1(2H,s),4.27(2H,t,J=6.5H
z),4.3−4.1(2H),3.66(3H,
s),3.65−3.45(4H),2.95(2H,
t,J=6.5Hz),2.36,2.33(それぞれ
3H,s)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 401/04 211 C07D 401/04 211 //(C07D 401/04 211:90 213:57) (C07D 401/04 211:90 213:24)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R1 、R2 およびR3 は同一または異なってア
    ルキル、シクロアルキルまたはアルコキシアルキルを、
    4 およびR5 は同一または異なって水素原子、ハロゲ
    ン、ニトロ、ハロゲン化アルキル、アルキルスルホニ
    ル、ハロゲン化アルコキシ、アルキルスルフィニル、ア
    ルキル、シクロアルキル、アルコキシ、シアノ、アルコ
    キシカルボニルまたはアルキルチオを(ただし、R4
    よびR5 は同時に水素原子ではない。)、Xはビニレン
    またはアゾメチンで表される基を、Aはアルキレンを、
    Bは−N(R6)(R7)または 【化2】 (R6 、R7 およびR8 は同一または異なって水素原
    子、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリール
    またはピリジルを、Arはアリールまたはピリジルを、
    nは0または1、2の整数をそれぞれ示す。)で表され
    る基を示す。〕で表されるジヒドロピリジン誘導体また
    はその酸付加塩を有効成分とするトロンボキサンA2
    生阻害剤。
  2. 【請求項2】 ジヒドロピリジン誘導体またはその酸付
    加塩が、一般式(I)において、R1 、R2 およびR3
    は同一または異なってアルキル、R4 は水素原子、R5
    はニトロ、ハロゲン化アルキルまたはシアノ、R6 およ
    びR7 は同一または異なってアルキル、アラルキル、ま
    たはアリール、R8 はアリール、Arはアリール、nは
    1である請求項1記載のトロンボキサンA2 産生阻害
    剤。
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