JPH0939904A - 充填口の位置決め方法及び充填口位置決め装置 - Google Patents

充填口の位置決め方法及び充填口位置決め装置

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JPH0939904A
JPH0939904A JP19873695A JP19873695A JPH0939904A JP H0939904 A JPH0939904 A JP H0939904A JP 19873695 A JP19873695 A JP 19873695A JP 19873695 A JP19873695 A JP 19873695A JP H0939904 A JPH0939904 A JP H0939904A
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敏雅 中井
Koji Tajika
康二 田鹿
Yoshitoku Okabashi
良徳 岡橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性樹脂容器の自動液体充填装置におい
て、液体の充填を完全に自動化するために、可撓性樹脂
容器の充填口の位置合わせを行い、充填口を確実にピッ
キングする。 【解決手段】 充填口位置決め装置7の先端にテーパー
状のガイド部30を設けるとともに、ガイド部30に空
気噴出口30d・30dを設けて、ガイド部30が略充
填口に入った時点で、空気を噴出させることにより、樹
脂容器を膨らませ、ガイド部30の挿入深さを確保し、
確実な充填口の位置決めを行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動液体充填装置
において液体を充填する容器の充填口の位置を所定の位
置に案内するための充填口の位置決め方法及び充填口位
置決め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体を保存する容器を分類する場合の考
え方の一つとして、ガラス瓶やプラスチックボトル等の
ように充填前後の形状が変化せず、一定形状を保持する
定型容器と、液体の充填前後の形状が充填量に伴って大
きく変化するビニール袋などのように、柔軟性に富んだ
材料を用いて形成され、変形が可能な可撓性容器と分け
る場合がある。しかし、前者の場合、充填前あるいは使
用済みの容器を保管する場合にも、充填時の容器と同じ
容積を必要とするので、空き容器の保管や使用済み容器
の回収時等の取り扱いが何かと面倒である。また、後者
の場合には、液体が充填されていないときには、容器の
大きさを小さくすることができるので、容器のみの保管
は容易であるが、可撓性であるため液体充填時の形状が
不安定であり、また大型になればなるほど、充填時の保
管あるいは運搬時における取り扱いが困難になる。
【0003】そこで、図2(a)(b)に示すように、内
側には折り畳み可能な可撓性を有する樹脂容器17を用
いる一方、液体が充填されているときの樹脂容器の外面
に略密接して覆う形状を有し、折り畳み可能な段ボール
箱16を外側に用いる二重構造を有する容器15が考え
られている。この容器15は液体の充填時には、段ボー
ル箱16が樹脂容器17の変形を抑制するために、樹脂
容器17の壁を薄くすることができると同時に、段ボー
ルの使用とも相まって、軽量かつ積載性が良好で、取り
扱いの利便な容器15とすることができる。
【0004】通常、上記の樹脂容器17は充填前には、
図3に示すように、対角方向に内側へ折り畳まれるとと
もに、充填口17aが陥没するようになっている。そし
て、上記の容器15は液体が充填される直前に、段ボー
ル箱16を組み立て、樹脂容器17を挿入し、液体の充
填により樹脂容器17が形成される構成となっている。
従って、充填前には段ボール箱16が折り畳まれている
一方、同図に示すように、樹脂容器17・17を重ねる
ことにより、使用直前まで容器の嵩を小さくしたままに
しておけるので、容器保管時に占めるスペースが非常に
小さくなる。また、使用後においても、段ボール箱16
と樹脂容器17とを分離することにより、回収時の取り
扱いも容易となる。上記の容器15への液体の充填は、
例えば、図4に示す構成の自動液体充填装置により行っ
ている。この自動液体充填装置においては、段ボールが
段ボール製缶装置1から段ボール搬送路12を通ってパ
レット積載装置6で容器としてパレット上に積載される
までに、容器成形、液体充填、計量、ラベル貼りを行わ
せることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の自動液体充填装
置において、折り畳まれた樹脂容器17の充填口17a
は図3の一点鎖線に示す位置にあり、また、樹脂容器1
7は段ボール箱16に挿入されているので、自動液体充
填装置の液体充填工程における樹脂容器17への充填作
業を容易にするために、この充填口17aを実線で示す
位置に引き起こすとともに、充填ノズルが挿入可能な所
定の位置に充填口17aを保持する必要がある。以下、
上記の作業を充填口の位置決めと表現し、上記作業を行
う装置を充填口位置決め装置7と称することにする。
【0006】そして、上記の充填口17aの位置決めを
行うために、例えば、図15に示すように、先端側に、
空気の給排気により伸縮するゴム中空体41が設けられ
た充填口位置決め装置40を用いている。上記ゴム中空
体41を充填口17aに挿入した後にゴム中空体41内
に空気を送り込むことにより、ゴム中空体41が点線で
示すように膨張して、充填口17aの内径側にゴム中空
体41の表面が当接し、摩擦力により充填口17aを保
持するもので、その後、充填口位置決め装置40を引き
上げれば、充填口17aの引き起こしを行うことができ
る。
【0007】しかしながら、上記のように容器15は段
ボール箱16と樹脂容器17との二重構造であり、ま
た、段ボール箱16の大きさは、液体を充填したときの
樹脂容器17の大きさに設定されている。そして、液体
の充填により樹脂容器17が成形される構成とされてい
るために、充填前の樹脂容器17では、段ボール箱16
との間にがたが生じ、段ボール箱16の上面における充
填口17aの位置が大きくバラついてしまう。がたが少
なく、上記の充填口位置決め装置40の挿入が可能であ
れば位置決めが行えるが、がたが大きくなると、図16
に示すように、ゴム中空体41の先端が充填口17a内
に挿入されず、充填口17aの端部に当接して、充填口
17aを下方に押し下げてしまうことがある。
【0008】そこで、従来は、上記のような場合に、充
填口17aの位置を人手により、充填口位置決め装置4
0の位置に合わせていたため、完全な自動化を行うこと
ができずに、液体充填作業の効率を低下させる要因とな
っていた。もちろん、センサーを使用して充填口17a
の位置を検出し、充填口位置決め装置40側あるいは段
ボール箱16側を移動させて、充填口17aの位置決め
を行わせることも考えられるが、自動液体充填装置とし
ての構成が複雑になると同時に検出の為の時間がかか
り、コストの上昇と作業効率の低下を招く恐れがあっ
た。
【0009】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、簡単な構成で、自動液体
充填装置において、樹脂容器の充填口のピッキングを自
動化することができる充填口位置決め装置を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る充
填口の位置決め方法は、上記の課題を解決するために、
保管時には、充填口が陥没させられるとともに、折り畳
まれ、内容物の充填により所定の形状に成形される可撓
性樹脂容器に自動的に内容物の充填を行う際に、充填口
の内部にガイド部を挿入するとともに、樹脂容器内に空
気を送り込むことを特徴としている。上記の構成によ
り、樹脂容器が折り畳み状態にある結果、充填口内部側
において、充填口の位置決めを行うために必要な、ガイ
ド部の挿入可能深さが少ない場合でも、空気を送り込む
ことにより、樹脂容器が膨らみ、上記挿入深さが確保さ
れるとともに、膨らむ反動により、充填口が所定位置方
向側に移動することになるので、充填口の位置決めが容
易に行えるようになる。
【0011】請求項2の発明に係る充填口位置決め装置
は、上記の課題を解決するために、保管時には、充填口
が陥没させられるとともに、折り畳まれ、内容物の充填
により所定の形状に成形される可撓性樹脂容器の充填口
内部へのガイド部の挿入により充填口の位置決めを行う
充填口位置決め装置において、先端にテーパー状のガイ
ド部が形成されるとともに、該ガイド部に空気噴出口が
設けられていることを特徴としている。上記の構成によ
り、ガイド部に形成されたテーパーにより充填口のガイ
ドを行わせながら、空気噴出口から空気を噴出させて樹
脂容器を膨らませて、折り畳み状態にある樹脂容器の充
填口におけるガイド部の挿入深さを確保し、ガイド部を
所定の挿入状態として、充填口の位置決めを確実に行わ
せることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明に係る自動液体充填装置の実施
の一形態について図1ないし図11に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。上記自動液体充填装置は、図2
に示す容器15に所定量の液体を自動的に充填するもの
であり、容器15は、外側を覆い、容器15の形状を保
持する段ボール箱16と、該段ボール箱16の内壁に略
密着する外形状を有する可撓性の樹脂容器17とから構
成されている。
【0013】この樹脂容器17の断面は、通常、図3の
実線に示すような形状をしているが、側面17bと底面
17cとが内側に折り込まれると同時に、充填口17a
を陥没状態とすることにより、図3の一点鎖線で示す形
状となるので、同図に示すように、樹脂容器17同士を
重ねることが可能となり、保管時の容積を小さくするこ
とができる。この容器15は、予め組み立てておいた容
器15に液体を充填するのではなく、段ボールが搬送さ
れる間に、自動液体充填装置内を搬送されるにつれて、
容器組み立て、液体充填、計量、包装、ラベル貼りが行
われるもので、その構成は図4に示すように、段ボール
製缶装置1、ストックコンベア2、液体充填装置3、段
ボール封缶装置4、ラベル貼着装置5、パレット積載装
置6から構成されている。また、上記液体充填装置3内
には、充填口位置決め装置7、粗充填装置8、計量装置
11を備えた精密充填装置9、オートキャッパー10が
設けられている。
【0014】上記構成に基づいて、自動液体充填装置の
動作を以下に説明する。まず、段ボール製缶機1に、折
り畳まれている段ボール箱16を供給すると、段ボール
箱16が組み立てられて搬送される。ストックコンベア
2には折り畳まれた樹脂容器17が前記のように複数重
ねられた状態で積載されており、この樹脂容器17を一
つずつ段ボール箱16内に挿入することにより容器15
としての形態を成す。もちろん、この時点では、樹脂容
器17は折り畳まれた状態のままである。
【0015】上記容器15が、液体充填装置3上に搬送
されて、容器15における段ボール箱16が所定の位置
に配置されると、充填口位置決め装置7が充填口17a
の内部に挿入されて、充填口17aを引き起こすととも
に、図示しない充填口保持装置により固定する。次に、
粗充填装置8では粗充填ノズルが充填口17aに挿入さ
れて、粗充填が行われる。さらに、精密充填装置9で
は、精密充填ノズルが充填口17aに挿入されて計量装
置11で容器15の重量を計量しながら充填が行われ
る。そして、所定量の充填が終了すれば、オートキャッ
パー10で樹脂容器17の蓋が閉じられ、液体の充填が
終了する。
【0016】液体の充填が2段階に分かれているのは、
充填する重量により制御可能な最小液量が異なるからで
ある。口径の大きい粗充填ノズルを用いて、大量の液体
を迅速に充填するとともに、容器15に充填する液量の
誤差以下の制御が可能な小さい精密充填ノズルを用いて
精密充填を行っている。続いて、段ボール封缶装置4で
は、段ボール箱16の上蓋が閉じられテープで固定され
る。そして、ラベル貼着装置5では、目的や行き先など
を示すラベルが貼着され、最後にパレット積載装置6に
より、パレット上への積載が行われる。
【0017】この自動充填装置における充填口位置決め
装置7の動作の詳細を、図1、図5ないし図11に基づ
いて以下に説明する。図1に示すように、充填口位置決
め装置7は、充填口17a(図3)の引き起こしを行う
ピッキング部20と充填口位置決め装置7に対する充填
口17aのセンタリングを行うガイド部30とから構成
されている。そして、図5(a)に示すように、ピッキ
ング部20は、ボディ本体21と、ゴム中空体22とに
より構成されており、ゴム中空体22は、ボディ本体2
1を貫通する給排気口21aを覆うように設けられる一
方、給排気口21bには圧縮空気の配管23が接続さ
れ、ゴム中空体22に送り込む空気量を制御することに
より、充填口17aの内径側の保持及び非保持を切り換
えている。さらに、同図(b)に示すように、ボディ本
体21内部には、後述のガイド部30側に圧縮空気を送
出する空気孔21cが貫通して設けられるとともに、ガ
イド部30をボディ本体21に取り付けるための雌ねじ
部21dが中央に形成されている。また、上記空気孔2
1cにも圧縮空気の配管24が接続されている。
【0018】一方、ガイド部30は充填口17a(図
3)を傷つけないように先端を半球状に形成した頂角3
0°の円錐形状を有している。この頂角の角度は大きす
ぎるとガイドとしての役目を果たさず、充填口17aを
下方に押しつけることになり、また、頂角の角度が小さ
すぎると、ガイド部30の下方への移動量が折り畳み時
に充填口17aの下方に位置する樹脂容器17の側面1
7bにより制限されるため、水平面方向の充填口17a
の移動量が小さくなる。従って、ガイド部30の表面の
状態やピッキング部20の作動速度、樹脂容器17の材
質、充填口17aの断面形状等により変化するため、実
施条件に合わせて適宜設定すればよいが、実質的には4
5°以下であり、30°前後が良いことが実験的に判っ
ている。
【0019】また、ピッキング部20への取付面30a
側には、中央に雌ねじ部30bが形成されるとともに、
雌ねじ部30bを中心とする円形溝30cと、この円形
溝30cに連通する空気噴出口30dが円錐形状の中腹
部に開口している。そして、前記ピッキング部20とガ
イド部30とは雌ねじ部21d・30bとイモネジ25
により連結されている。このときに、上記空気孔21c
と空気噴出口30dとは、円形溝30cを介して導通し
ているが、これは、直結する穴とした場合には、取付面
30aや雌ねじ部21d・30b、イモネジ25の磨耗
により、ガイド部30とピッキング部20のボディ本体
21に形成された互いの穴の位置がずれて、空気の流れ
が阻止される可能性があるからである。
【0020】上記の充填口位置決め装置7の構成と図6
及び図11に基づいて、充填口位置決め時の動作を詳細
に説明する。まず、容器15が所定の位置にセットされ
ると、図6に示す矢印Y2 方向に充填口位置決め装置7
が下方に作動し始める。同図に示すように、ガイド部3
0のセンターに対して、充填口17aのセンターがずれ
ている場合、充填口位置決め装置7の下降に伴い、ガイ
ド部30の中腹部が、充填口17aの縁部のどこかに当
接することになる(図7)。
【0021】この状態から、充填口位置決め装置7を下
方に作動させると、充填口位置決め装置7側は矢印Y1
−Y2 方向にしか移動しないので、充填口17a側がガ
イド部30の斜面に沿って、水平方向に移動することに
なり(図7では矢印X1 方向)、充填口17aのセンタ
リングが行われることになる。さらに、充填口位置決め
装置7を矢印Y2 方向に移動させると、ガイド部30の
先端が、折り畳み状態にある樹脂容器17の側面17b
に当接することになる(図8)。最終的には、ゴム中空
体22を、充填口17aの保持が可能な位置に持ってく
る必要があり、充填口位置決め装置7を矢印Y2 方向に
移動させると、そのままでは、ガイド部30の先端に当
接する側面17bが下降してしまうので、それに引きず
られるように、充填口17aも下降してしまう。
【0022】そこで、ガイド部30の先端が、前記側面
17bに略当接する位置にきたときに、充填口位置決め
装置7の矢印Y2 方向への移動と同時に、ガイド部30
の中腹部に設けられている空気噴出口30bから空気を
吹き出させることにより、樹脂容器17が膨らみ始めて
樹脂容器17の側部17bが矢印Y2 方向に移動する一
方、充填口17a側は逆に矢印Y1 方向に移動し、充填
口17aが前記ゴム中空体22を覆う位置まで上昇する
(図9)。
【0023】上記で空気の噴出を開始するタイミング
は、充填口位置決め装置7の位置やタイマーなどを用い
て行わせればよく、また、噴出させる時間は、樹脂容器
17の容量や樹脂容器17の可撓性等の諸条件により異
なるが、充填口位置決め装置7が充填口17aに完全に
挿入されたときに、ガイド部30の先端が側部17bに
当接しない程度に空気が入った状態になればよく、この
状態になるように上記諸条件に合わせて、空気の噴射時
間を設定すればよい。そして、ゴム中空体22を膨らま
せれば、充填口位置決め装置7に対する充填口17aの
センタリングが完了する(図10)。また、ゴム中空体
22の膨張により、充填口17aが保持されているた
め、充填口位置決め装置7を矢印Y1 方向に移動させる
と、その移動に伴って、陥没していた充填口17aが引
き起こされる(図11)。その後、図示しない充填口保
持装置がフランジ17dを掴んで、所定の位置に充填口
17aを保持し、ゴム中空体22内の空気を抜いて充填
口位置決め装置7を外されば、充填口17aの位置決め
が完了し、粗充填や精密充填を行う際に、各充填ノズル
を移動させることなく、充填口17aへの挿入が可能と
なり、これにより、充填ノズルの挿入ミスによる液体の
漏れなどを心配することなく、確実に容器15内への液
体の充填が行えるようになる。
【0024】本実施の形態で示した自動液体充填装置に
おいては、上記の充填口位置決め装置7を用いることに
より、充填口17aのずれが大きくても、充填口位置決
め装置7のガイド部30によりその位置が修正可能とな
り、確実な充填口17aの引き起こしが行えるので、液
体の充填作業を完全に自動化することができ、充填作業
の効率を向上させることができる。
【0025】〔実施の形態2〕本発明にかかる自動液体
充填装置の実施の他の形態について図1及び図12ない
し図14に基づいて説明すれば、以下の通りである。な
お、説明の便宜上、実施の形態1で示した構成について
は、その説明を省略する。本実施の形態2において、実
施の形態1と異なる点は、充填口位置決め装置7である
ので、この構成と動作について、図12ないし図14に
基づいて以下に説明する。
【0026】この充填口位置決め装置7は図12に示す
ように、充填口17a(図3)の外側に設けられたフラ
ンジ部17dを係止することにより、充填口17aの引
き起こしを行う構成としており、中央部にテーパー状の
ガイド部32と、充填口17aの内径より少し小さい外
形を有するセンタリング部33からなる充填口ガイド3
1が設けられ、その両側に、上記フランジ部17dの外
形に沿った形状の係止部34・34が設けられており、
この係止部34・34は油圧により矢印X1 −X2 方向
に開閉作動することによりフランジ部17dの保持・非
保持を切り換えることができる。また、上記ガイド部3
2にも、実施の形態1で示した圧縮空気を噴出させる空
気噴出口32aが形成されている。
【0027】上記充填口位置決め装置の動作を図13及
び図14に基づいて、説明すれば以下の通りである。ま
ず、充填口位置決め装置7に対して、容器15が所定の
位置に配置される(図13(a))。そして、充填口1
7aに対して、充填口位置決め装置7が矢印Y2 方向に
移動させていくと、充填口位置決め装置7に対して、充
填口17aのセンターがあっていないと、図13(b)
に示すようにガイド部32の中腹部に充填口17aの縁
部が当接する。さらに、充填口位置決め装置7を矢印Y
2 方向に移動させていくと、ガイド部32が、樹脂容器
17の側面部17bに当接する(図14(a))。
【0028】そして、係止部34・34がフランジ部1
7dを係止可能な位置まで、充填口位置決め装置7を下
げる必要があるが、上記のように、ガイド部32の先端
が折り畳まれた状態の樹脂容器17の側面17bに当接
してしまう。そこで、空気噴出口32aから空気を噴出
させることにより、樹脂容器17が膨らんで、充填口1
7aの矢印Y1 方向への移動に伴って、センタリング部
33が充填口17aに挿入されて、充填口位置決め装置
7に対する充填口17aの位置決めが完了する一方、側
面17bが矢印Y2 方向に移動することにより、係止部
34とフランジ部17dとが係止する位置までガイド部
32を矢印Y2 方向に移動させることができる。そし
て、係止部34・34を作動させれば、充填口17aが
保持され、充填口17aの引き起しが可能となる(図1
4(b))。
【0029】上記においては、前記の実施の形態1で示
した充填口位置決め装置と異なり、充填口ガイド31と
係止部34が独立しているが、この場合、充填口ガイド
31のみによって、充填口17aの位置決めを行わせる
ために、充填口17aの内径より少し小さいセンタリン
グ部33を設ける必要があり、また、ガイド部32によ
る位置決めが確実に行われるためには、ガイド部32の
テーパー角度は30°前後がよいことを考えると、充填
口17aにおける十分な挿入深さを確保するために、ガ
イド部32の空気噴出口32aから空気を送りだして、
樹脂容器17を少し膨らませることが必要である。
【0030】上記に示した実施の形態1、2で示した何
れの充填口位置決め装置においても、折り畳み状態の可
撓性の樹脂容器17において、樹脂容器17内に空気を
送り込んで膨らませることにより、ガイド部30または
ガイド部32における位置決めを十分に行わせるための
挿入深さを確保することができるので、確実に充填口1
7aを保持して、引き起こすことができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明に係る充
填口の位置決め方法は、保管時には、充填口が陥没させ
られるとともに、折り畳まれ、内容物の充填により所定
の形状に成形される可撓性樹脂容器に自動的に内容物の
充填を行う際に、充填口の内部にガイド部を挿入すると
ともに、樹脂容器内に空気を送り込む構成である。それ
ゆえ、折り畳まれた樹脂容器が膨らみ、これにより、ガ
イド部の挿入深さが確保されると同時に、膨らむ反動に
伴って充填口が所定位置方向に移動するので、充填口の
位置決め作業が容易に行えるようになるという効果を奏
する。
【0032】また、請求項2の発明に係わる充填口位置
決め装置は、保管時には、充填口が陥没させられるとと
もに、折り畳まれ、内容物の充填により所定の形状に成
形される可撓性樹脂容器の充填口内部へのガイド部の挿
入により充填口の位置決めを行う充填口位置決め装置に
おいて、先端にテーパー状のガイド部が形成されるとと
もに、該ガイド部に空気噴出口が設けられている構成で
ある。それゆえ、折り畳み状態における樹脂容器の充填
口のガイド挿入可能深さが浅くても、ガイド部に設けら
れた空気噴出口から空気を噴出させることにより、樹脂
容器を膨らませ、ガイド部を充填口内に完全に挿入させ
るための深さを確保するとともに、テーパー形状によ
り、充填口がガイドされ、充填口の位置決めが確実に行
えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る充填口位置決め装置の一構成例を
示すものであり、同図(a)は側面図であり、同図
(b)は下面図である。
【図2】本発明において充填口位置決め装置が用いられ
る樹脂容器を示すものであり、同図(a)は上面図であ
り、同図(b)は側面図である。
【図3】図2(a)に示す樹脂容器のC−C矢視断面図
である。
【図4】本発明の適用が可能な自動液体充填装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図5】図1(b)に示す充填口位置決め装置の断面を
示すものであり、同図(a)は図1(b)のA−A矢視
断面図であり、同図(b)は図1(b)のB−B矢視断
面図である。
【図6】充填口位置決め装置の作動を示すもので、樹脂
容器が充填口位置決め装置下に配置された状態を示す概
略図である。
【図7】図6に続く充填口位置決め装置の作動を示すも
ので、充填口位置決め装置が下降しガイド部が充填口に
当接した状態を示す概略図である。
【図8】図7に続く充填口位置決め装置の作動を示すも
ので、さらに、充填口位置決め装置が下降し、ガイド部
の先端が折り畳まれた樹脂容器の側面に当接した状態を
示す概略図である。
【図9】図8に続く充填口位置決め装置の作動を示すも
ので、ガイド部の空気噴出口から空気が噴出された後の
充填口位置決め装置と樹脂容器の位置関係を示す概略図
である。
【図10】図9に続く充填口位置決め装置の作動を示す
もので、ゴム中空体により充填口のピッキングを行った
状態を示す概略図である。
【図11】図10に続く充填口位置決め装置の作動を示
すもので、充填口が引き起こされた状態を示す概略図で
ある。
【図12】本発明に係る充填口位置決め装置の他の構成
例を示すものであり、同図(a)は側面図であり、同図
(b)は、同図(a)における係止部のみのD−D矢視
断面図である。
【図13】本発明に係る充填口位置決め装置の他の構成
例において、充填口位置決め装置の作動を示すもので、
同図(a)は樹脂容器がピッキング部の位置に配置され
た状態を示す概略図であり、同図(b)はピッキング部
が充填口に当接した状態を示す概略図である。
【図14】本発明に係る充填口位置決め装置の他の構成
例において、図13に続く充填口位置決め装置の作動を
示すもので、同図(a)はガイド部の先端が折り畳まれ
た樹脂容器の側面に当接した状態を示す概略図であり、
同図(b)は、空気の噴出が行われ、充填口のピッキン
グが行われた状態を示す概略図である。
【図15】従来、自動液体充填装置に用いられていた充
填口位置決め装置の側面図である。
【図16】上記充填口位置決め装置の一作動状態を示す
概略図である。
【符号の説明】
7 充填口位置決め装置 15 容器 16 段ボール箱 17 樹脂容器 17a 充填口 30 ガイド部 30d 空気噴出口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】保管時には、充填口が陥没させられるとと
    もに、折り畳まれ、内容物の充填により所定の形状に成
    形される可撓性樹脂容器に自動的に内容物の充填を行う
    際に、充填口の内部にガイド部を挿入するとともに、樹
    脂容器内に空気を送り込むことを特徴とする充填口の位
    置決め方法。
  2. 【請求項2】保管時には、充填口が陥没させられるとと
    もに、折り畳まれ、内容物の充填により所定の形状に成
    形される可撓性樹脂容器の充填口内部へのガイド部の挿
    入により充填口の位置決めを行う充填口位置決め装置に
    おいて、 先端にテーパー状のガイド部が形成されるとともに、該
    ガイド部に空気噴出口が設けられていることを特徴とす
    る充填口位置決め装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004026177A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Ricoh Co Ltd 粉体充填方法および粉体充填システム
JP2019038584A (ja) * 2017-08-25 2019-03-14 凸版印刷株式会社 包装容器の成形及び充填装置

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