JPH0939845A - 空気抵抗低減装置 - Google Patents

空気抵抗低減装置

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JPH0939845A
JPH0939845A JP19342795A JP19342795A JPH0939845A JP H0939845 A JPH0939845 A JP H0939845A JP 19342795 A JP19342795 A JP 19342795A JP 19342795 A JP19342795 A JP 19342795A JP H0939845 A JPH0939845 A JP H0939845A
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の空気抵抗低減装置に比べて同等以上の
性能を得るようにする。 【解決手段】 車両等の物体3の前面3bに受ける空気
の抵抗を低減する装置4において、上記物体3の前面3
bに、その端縁3d,3eから所定距離h,vだけ中心
側に隔てられた位置で前方に延出された導風板5,6を
設け、その導風板5,6の前端に、所定角度だけ中心側
に屈折された屈折部5c,6cを形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気抵抗低減装置に
係り、特に、トラック等の車両、船舶の上部構造物或い
は建築物(ビル)等の物体に適用されてその前面に受け
る空気の抵抗を低減する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、図12を用いて、上記装置を有し
ない通常のトラックにおける、走行中の空気の流れにつ
いて説明する。なお、ここで例示するトラックは、キャ
ブの後方に箱(バン)型荷台を備え、その荷台がキャブ
ルーフより高い位置に突出するタイプのものである。
【0003】キャブa前面に当たってルーフb上にはね
上げられた空気流f1 は、そのルーフb上にて渦r1
発生させる。他方、渦r1 の上方の流れf1 は荷台cの
前面部dに衝突する。そしてこの衝突した流れf1 は、
衝突部eにてせき止められて流速がゼロとなり、流速に
よる速度エネルギの圧力エネルギへの変換により、衝突
部e付近に高圧を発生させる。この高圧は、トラックg
の走行方向と反対方向の抗力を発生させ、この抗力が空
気抵抗の大きな要因となる。
【0004】衝突部eにてせき止められた流れf1 と、
さらにその上方の流れf2 とは、荷台前面部dの上端縁
hで剥離して荷台c上で剥離渦r2 を生じさせる。この
剥離渦r2 に基づく剥離域の遅い流れは、後流中では流
体の運動量の欠損として観測され、結果としてトラック
gに対し抵抗として作用することになる。つまり、運動
量保存の法則より、流体の単位時間当りの運動量変化
は、その流体が受ける力に等しく、トラックgは流体即
ち空気流f1 ,f2 の運動量を減小させた分、その空気
流f1 ,f2 に力を加え、加えた力の反作用として抵抗
力を受けることになる。
【0005】このようなトラックの荷台が受ける空気抵
抗を低減するための従来装置を以下に示す。
【0006】図13に示すのはエアディフレクタ(以下
エアデフという)iと称されるもので、これはルーフb
前端縁と荷台前面部上端縁hとを結ぶ傾斜面jを有し
た、キャブルーフb上に設けられる略三角箱状のもので
ある。エアデフiは、その外形形状が略流線形に仕上げ
られて流れを整流し、流れの淀み点となる上記衝突部e
の高圧発生と、荷台c上の剥離に基づく後流中運動量欠
損による抵抗の発生とを防止するようになっている。
【0007】また、図14に示すのはフェンスkと称さ
れ、これは平板l1 ,l2 を水平及び垂直に井桁状に組
んで荷台前面部dに装着するものである。これにおいて
は、図19に示すように、荷台前方から対向してくる流
れf3 の一部が、水平平板l1 の前端縁で剥離して荷台
前面部dとの間で渦r3 を生じさせる。そしてこの渦r
3 は負圧を発生させ、つまりトラックgの走行方向に向
かう圧力を発生させて上記衝突部eでの高圧発生を防止
する。一方、渦r3 の上を通過する流れf3 は荷台上面
部mに沿う流れとなり、これによって上記剥離の発生も
防止し、抵抗を低減できる。このような整流効果は、荷
台c側部においても上下に延びた垂直平板l2 によって
同様に起こる。なお、このフェンスに関連する従来の報
告としては、SAE paper 931893、実開昭62-184092 号公
報及び特開昭60-110575 号公報がある。
【0008】そして、上記トラックとは別のトラック、
即ちトレーラをけん引するタイプのトラック(トラク
タ)においては以下のような装置を設けている。
【0009】図15はノーズコーンnを示し、これは荷
台cたるトレーラの前面部dに取り付けられた断面略半
円柱ないし山形の箱状のものである。また図16はエア
ベーンoを示し、これは荷台前面部dの上端縁及び両側
端縁に沿って、内向きに湾曲して設けられた羽根状のも
のである。いずれも、前記同様に流れを整流して、荷台
前面部での高圧発生及び荷台上面部での渦の発生を防止
する。なおエアベーンoにあっては、両側端縁の羽根が
荷台側面部での渦の発生をも防止する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来装置には以下のような欠点がある。
【0011】(1)エアデフ 大型で重量がかさみ、且つ高価である。
【0012】荷台側部での整流効果を期待できない。
【0013】図17に示すように、通常の小型・中型ト
ラックでは、キャブaのルーフbがフロア側に比べ幅狭
になっており、エアデフiの幅w1 は、そのルーフの幅
2 を超えることが法規制上許されていない。ルーフの
幅w2 は荷台の幅w3 に比べかなり小さいため、エアデ
フiの側方には比較的大きい空間が存在し、この空間が
エアデフiのない状態を作って空気流の衝突や渦の発生
を起こさせる。
【0014】荷台の高さが高い場合、エアデフの装着
が実質上不可能となる。
【0015】これは、荷台上面部の高さ位置がキャブル
ーフの高さ位置よりもかなり高い場合に生ずる問題で、
キャブルーフの前端と荷台前面部上端とを結ぶようにエ
アデフを形成しようとすれば、エアデフを縦長な巨大な
ものとせざるを得ず、上記の欠点を増長しかねない。
これに対し、エアデフの大きさを、荷台前面部上端に届
かない大きさで済まそうとすれば、荷台前面部にエアデ
フで覆われない部分ができてしまい、その効果をあまり
期待できない。また、 仮にエアデフを巨大として
も、その上端部付近で傾斜面の曲りがきつくなっ て
荷台上面部で剥離域ができ易くなる問題が生ずる。
【0016】特別架装車に装着できない。
【0017】図18に示すような特別架装車pにおいて
は、キャブルーフb上に架装物qが配置されており、エ
アデフを装着するスペースがない。
【0018】車種に応じて寸法を最適化した、複数の
バリエーションを用意することは実際上困難である。な
お、荷台の高さに応じて傾斜面角度を調節できるものも
あるが、構造が複雑で高価となる。
【0019】(2)フェンス フェンスはエアデフの上記欠点をある程度緩和するもの
で、即ち平板のみで構成されるため小型・軽量且つ安価
であり、垂直平板で荷台側部での整流効果を発揮すると
共に、荷台の高さによらず特別架装車でも装着でき(架
装物の前面に装着する)、平板の長さを調節するだけで
あらゆる車種に対応できるといったメリットがある。そ
してフェンスは、局所的な流れの方向を変化させるた
め、荷台の高さによらない整流効果を発揮することがで
きる。
【0020】しかしながら、以下のような欠点も存在す
る。
【0021】図19に示すように、水平平板l1 の下
側に淀み点としての衝突部sができてしまい、高圧が発
生する。
【0022】荷台上面部mに剥離域tがやや残る。
【0023】水平平板l1 の上側にくる流れf4 と下
側にくる流れf5 とが交互且つ非定常に入れ替わり、水
平平板l1 に一定角度で流れを与えられないため、効果
も低減する。(以上、これらは垂直平板についても言え
ることである) これらの理由から、フェンスの場合、空気抵抗低減効果
が最適形状のエアデフに比べ20〜30%劣ることが、模型
又は実車による風洞実験、及び実走試験結果等から確認
されている。
【0024】(3)ノーズコーン及びエアベーン エアデフと同様の欠点を有する。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両等の物体
の前面に受ける空気の抵抗を低減する装置において、上
記物体の前面に、その端縁から所定距離だけ中心側に隔
てられた位置で前方に延出された導風板を設け、この導
風板の前端に、所定角度だけ中心側に屈折された屈折部
を形成したものである。
【0026】上記装置をトラックの荷台前面部、特にそ
の上端部に設けた場合、屈折部は斜め下方に向けて傾斜
されるようになる。そしてその屈折部に当った空気流
は、その傾斜に合わせて荷台前面部の上端縁の前方に案
内される。そしてさらに上側の空気流により下方に押さ
れ、荷台上面部に沿うよう流れが変更されて、荷台上面
部に沿ってスムーズに流れるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下本発明の好適実施例を添付図
面に基づいて詳述する。
【0028】図1は、本発明に係る空気抵抗低減装置が
装備されたトラックを示す斜視図である。
【0029】図示するように、トラック1は、キャブ2
の後方に箱(バン)型荷台3(物体)を有し、荷台3
は、トラック即ち車両長手方向に長い直方体形状とされ
ている。荷台3は所定の幅W3 を有し、その幅W3 はキ
ャブルーフ(屋根)2aの幅W2 より大きい。荷台3の
上面部3aの高さ位置H3 は、キャブ2のルーフ(屋
根)2aの高さ位置H2 より高い位置に設定されてい
る。これによって荷台3は、キャブルーフ2aよりも高
い位置に突出するようになる。
【0030】キャブ2のルーフ2aの上方で、且つ荷台
3の前面部3bの前方の空間には本発明に係る空気抵抗
低減装置4が配置されている。空気抵抗低減装置4は、
荷台前面部3bからそれぞれ前方に延出された水平ビス
カスフラップ5(導風板)及び一対の垂直ビスカスフラ
ップ6(導風板)から主に構成される。
【0031】水平ビスカスフラップ(Horizontal Visco
us Flap 、以下H.V.F という)5は、金属、樹脂或いは
プラスチック等の平板を折曲成形して一体的に形成され
る。H.V.F 5は、荷台前面部3bの上端部に取り付けら
れると共に荷台3の幅方向に沿ってその全長に亘り延出
され、その後端部が荷台前面部3bに重ねて取り付けら
れて取付部5aを形成する。図2にも示すように、取付
部5aからは前方に向けて略直角の角度で折曲げられ、
これにより取付部5aに連続する水平部5bが一体的に
形成される。水平部5bより前方の部分は斜め下方に所
定の角度で折曲げられ、これにより水平部5bに連続す
る屈折部5cが一体的に形成されることになる。これら
取付部5a、水平部5b及び屈折部5cの前後長乃至前
後幅は荷台幅方向に沿って一定である。
【0032】ここで、水平部5b及び屈折部5cの各寸
法の決定方法について説明する。図2を参照して、荷台
3の高さ寸法をH、荷台前面部3bの上端縁3dから水
平部5bの後端位置までの間隔をhとして、hを次式に
より定める。
【0033】0.05H<h<0.15H …(1) (1) 式で求めたhから、水平部5bの前後長L1 を次式
により定める。
【0034】1.1h≦L1 ≦1.8h …(2) ここで、水平部5bの上面と荷台前面部3bとのなす角
をα(°)、屈折部5cの前後長をL2 、屈折部5cの
水平部5bに対する傾斜角をβ(°)とする。そして図
8乃至図10は、L2 /L1 、α及びβそれぞれに対す
るCd低減率(装置無装着のトラックのCd値に対する
比)ΔCdを示した実験結果に基づくグラフである。
【0035】図8はL2 /L1 とΔCdとの関係を示
し、これからL2 /L1 が0.7〜1.1の範囲内であ
ればCd低減効果が10%前後で安定するのが分かる。
従って、L2 /L1 の範囲を以下のように定める。
【0036】0.7≦L2 /L1 ≦1.1 …(3) これより、L2 の値は以下のようになる。
【0037】0.7L1 ≦L2 ≦1.1L1 …(3') 但し、必ずしもこの範囲とする必要はなく、この範囲外
でも良好なCd低減効果を得られるものも存在する。し
かしながら、この範囲外の値を採用する場合は、各種パ
ラメータに対するΔCdの値が急激に変化するので注意
を要する。
【0038】次に、図9においてはαとΔCdとの関係
が示されている。これによれば、L2 /L1 が0.7〜
1.1の範囲内で、αが90〜110(°)の範囲内で
あればCd低減効果が10%前後で安定するのが分か
る。従って、αの範囲を次式の通り定める。
【0039】90≦α≦110(°) …(4) ここで、グラフによれば、αが上記範囲内でも上限及び
下限付近においてΔCdがやや悪化傾向となる。よっ
て、α=93(°)の実験結果をもとに、図10に示す
グラフにおいてβの適用範囲を求めた。このグラフによ
れば、βが45〜55(°)の範囲内であれば十分なC
d低減効果が得られるのが分かる。よってβの範囲を次
式の通り定める。
【0040】45≦β≦55(°) …(5) 以上の結果は風洞実験により得られたもので、上記(1)
〜(5) 式に基づき水平部5b及び屈折部5cの各寸法を
決定することで、各パラメータの変動にそれ程影響を受
けない、常に安定した一定の効果を得ることができる。
【0041】次に図3は、H.V.F 5の荷台前面部3bへ
の取付方法を示す図で、H.V.F 5の取付部5aには、荷
台幅方向に沿った所定間隔でスタッドボルト11が取り
付けられている。またスタッドボルト11の位置に対応
して、荷台前面部3bにはボルト挿通孔7が設けられ
る。スタッドボルト11は、外側パッキン8を介してボ
ルト挿通孔7に荷台3外側から差し込まれ、荷台3内側
から内側パッキン9を介してナット10が締め込まれる
ことで、H.V.F 5を固定する。
【0042】以上のH.V.F 5についての構成及び各寸法
は、垂直ビスカスフラップ(Vertical Viscous Flap 、
以下V.V.F という)6についても同様に適用される。つ
まり、V.V.F 6は、H.V.F 5を90°回転させて高さ方向
に延出するよう配置し、荷台前面部3bの両側端部にそ
れぞれ取り付けたのと略同様の構成をとる。そしてV.V.
F 6は、荷台前面部3bの両側部に対称的に設けられ、
即ち前述のH.V.F 5の回転方向が互いに逆となるように
配置される。よってV.V.F 6は、H.V.F 5の取付部5
a、水平部5b及び屈折部5cに対応する取付部6a、
垂直部6b及び屈折部6cを有し、特に屈折部6cは、
それぞれのV.V.F 6について、荷台3の幅中心側に斜め
に折曲されるようになる。H.V.F 5の屈折部5cは荷台
3の高さ中心側に折曲されるから、各屈折部5c,6c
は荷台前面部3bの中心側にそれぞれ屈折されることに
なる。垂直部6bと荷台前面部3bの側端縁3eとの距
離vは前述のhと同じ値をとる。そして垂直部6b及び
屈折部6cの長さや角度の関係についてもH.V.F 5の場
合と同様である。
【0043】これらH.V.F 5とV.V.F 6とは本実施例で
は井桁状に組み合わされ、よってこれらのうち一方は分
割されて組立時に直線状とされ、或いは両者が井桁状に
一体的に形成されてもよい。
【0044】次にかかる装置4における、H.V.F 5によ
る空気の流れについて説明する。
【0045】図4に示すように、従来のフェンスにおい
て水平平板の下側に流れ込んでいた空気流F1 は、H.V.
F 5の屈折部5cがあるためこれに遮られ且つはね上げ
られて斜め上方に流れるようになる。そしてその一部は
水平部5b及び屈折部5cの接続点で剥離し、水平部5
b上且つ荷台前面部3bの前方の空間にて渦Sを生じさ
せる。この渦Sが負圧を発生させ、空気抵抗を低減する
のはフェンスの場合と同様である。他方、屈折部5cに
てはね上げられた空気流F1 は、屈折部5cの角度設定
により従来のフェンス平板の場合(f3 で示す)よりも
前方に案内され、それよりも上方の空気流F2 により下
方に押し下げられ、荷台前面部3bの上端縁3d付近の
位置では、水平方向即ち荷台上面部3aに沿う流れに変
更される。これにより、空気流F1 の荷台上面部3aで
の剥離域の発生は防止される。また、従来水平平板の上
側と下側とで交互に発生していた非定常な流れは、本装
置4では空気流が全て屈折部5cに案内されるようにな
るため発生しない。
【0046】また、以上のような空気の流れは荷台3側
部においても生じ得る。即ち、図5に示すように、V.V.
F 6の屈折部6cは、H.V.F 5の屈折部5cと同様に対
向してきた空気流F3 を、荷台側面部3cの表面に沿っ
て剥離を生じさせることなくスムーズに案内する。
【0047】図11には、従来装置と本装置4との性能
を比較したグラフが示されており、これから分かるよう
に、フェンスの場合エアデフに比べΔCd値がかなり落
ち込むのに対し(約30%減)、本装置4の場合はエアデ
フと同等の性能を得ることができる。
【0048】このように、かかる装置4によれば、従来
のフェンスに生じていた前述の欠点〜を解消するこ
とができ、またフェンスと同様の構成なためエアデフの
欠点も解消できて、小型・軽量且つ安価で、荷台の高さ
に制約を受けず、あらゆる車種に長さ調節のみで適用可
能なものとなる。換言すれば本装置4は、フェンスの利
点を損わずにその欠点を解消し、同時にエアデフと同等
以上の性能を得ることができるものである。
【0049】図6は変形実施例を示し、これにおいては
1枚のH.V.F 5と2枚のV.V.F 6とが全体としてコ字状
に組み合わされている。このように、H.V.F 5とV.V.F
6との組合せは任意に選択できる。
【0050】また図7に示すように、本装置4を特別架
装車に装着する場合は、前記同様の方法で架装物12の
前面部に取り付けるようにすればよい。なおこの場合、
前述のhは架装物12の高さ寸法H1 より小さくなる。
【0051】他にも変形実施例は様々考えられ、本発明
は上記実施例に限定されるものではない。またかかる装
置は、トラックの荷台に限らず、船舶の上部構造物、建
築物、或いは鉄道車両等の他の物体、特に箱形の構造物
に適用可能である。そしてトラックの荷台としては、箱
形のものに限らず、例えば貯液タンクの如き円柱乃至隋
円柱形状のものも考えられる。
【0052】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0053】(1) 従来の空気抵抗低減装置に比べ
て、簡便、小型、軽量、安価で同等以上の性能を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気抵抗低減装置が装備されたト
ラックを示す斜視図である。
【図2】H.V.F の構成を示す側面図である。
【図3】H.V.F の取付方法を示す分解縦断側面図であ
る。
【図4】H.V.F による空気の流れを示す側面図である。
【図5】V.V.F による空気の流れを示す平面図である。
【図6】変形実施例を示す斜視図である。
【図7】本装置の特別架装車への適用例を示す斜視図で
ある。
【図8】L2 /L1 とCd低減率との関係を示す実験結
果に基づくグラフである。
【図9】αとCd低減率との関係を示す実験結果に基づ
くグラフである。
【図10】βとCd低減率との関係を示す実験結果に基
づくグラフである。
【図11】従来装置と本装置との性能を比較するための
グラフである。
【図12】通常のトラックにおける空気の流れを示す側
面図である。
【図13】従来の空気抵抗低減装置(エアディフレク
タ)が装備されたトラックを示す斜視図である。
【図14】従来の空気抵抗低減装置(フェンス)が装備
されたトラックを示す斜視図である。
【図15】従来の空気抵抗低減装置(ノーズコーン)が
装備されたトラックを示す斜視図である。
【図16】従来の空気抵抗低減装置(エアベーン)が装
備されたトラックを示す斜視図である。
【図17】エアディフレクタによる空気の流れを示す平
面図である。
【図18】特別架装車を示す側面図である。
【図19】フェンスによる空気の流れを示す側面図であ
る。
【符号の説明】
3 荷台(物体) 3b 前面部(前面) 3d 上端縁(端縁) 3e 側端縁(端縁) 4 空気抵抗低減装置 5 水平ビスカスフラップ(導風板) 5c,6c 屈折部 6 垂直ビスカスフラップ(導風板) h,v 距離

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両等の物体の前面に受ける空気の抵抗
    を低減する装置において、上記物体の前面に、その端縁
    から所定距離だけ中心側に隔てられた位置で前方に延出
    された導風板を設け、該導風板の前端に、所定角度だけ
    中心側に屈折された屈折部を形成したことを特徴とする
    空気抵抗低減装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003031253A1 (fr) * 2001-09-27 2003-04-17 Kanki, Kenzo Procede et dispositif permettant de reduire la resistance atmospherique a un vehicule

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WO2003031253A1 (fr) * 2001-09-27 2003-04-17 Kanki, Kenzo Procede et dispositif permettant de reduire la resistance atmospherique a un vehicule

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