JPH0938719A - 形材の押出方法、形材の押出装置におけるダミーブロック及び形材の押出装置 - Google Patents
形材の押出方法、形材の押出装置におけるダミーブロック及び形材の押出装置Info
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- JPH0938719A JPH0938719A JP19324795A JP19324795A JPH0938719A JP H0938719 A JPH0938719 A JP H0938719A JP 19324795 A JP19324795 A JP 19324795A JP 19324795 A JP19324795 A JP 19324795A JP H0938719 A JPH0938719 A JP H0938719A
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Abstract
(57)【要約】
【解決課題】 ダミーブロックへの潤滑剤塗布による押
出欠陥がなく、しかも、アイドル時間をより短くして生
産性を向上させることができる形材の押出方法、及び押
出装置を提供すること。 【解決手段】 コンテナ２内にビレット１を挿入して形
材１０を押し出しながら、ステム３の先端に固定されて
いるダミーブロック４の先端部を当該ダミーブロック４
の内部から冷却すること。押出方向基端側より冷却媒体
が供給される空洞部４０を形成したダミーブロック４
を、ステム３の先端部に固定し、前記ステム３には、押
出方向基端部寄り外周から前記ダミーブロック４の空洞
部４０へ通じる冷却媒体の供給流路５と排出流路５０と
を形成したこと。
出欠陥がなく、しかも、アイドル時間をより短くして生
産性を向上させることができる形材の押出方法、及び押
出装置を提供すること。 【解決手段】 コンテナ２内にビレット１を挿入して形
材１０を押し出しながら、ステム３の先端に固定されて
いるダミーブロック４の先端部を当該ダミーブロック４
の内部から冷却すること。押出方向基端側より冷却媒体
が供給される空洞部４０を形成したダミーブロック４
を、ステム３の先端部に固定し、前記ステム３には、押
出方向基端部寄り外周から前記ダミーブロック４の空洞
部４０へ通じる冷却媒体の供給流路５と排出流路５０と
を形成したこと。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、形材の押出方
法，形材の押出装置におけるダミーブロック及び形材の
押出装置に関するものである。さらに具体的には、特に
アルミニウム形材の押出装置において、押し出し終了時
のディスカード（押かす）とダミーブロックとの離型性
を改善し、かつ、押出装置のアイドル時間の短縮を図る
ための押出方法と、その押出方法を実施するのに適する
ダミーブロック及び押出装置に関するものである。
法，形材の押出装置におけるダミーブロック及び形材の
押出装置に関するものである。さらに具体的には、特に
アルミニウム形材の押出装置において、押し出し終了時
のディスカード（押かす）とダミーブロックとの離型性
を改善し、かつ、押出装置のアイドル時間の短縮を図る
ための押出方法と、その押出方法を実施するのに適する
ダミーブロック及び押出装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】高温のディスカードとダミーブロックと
の離型性を改善する方法の一つとして、例えば特開平１
−１１３１１２号公報や特開平３−１４６２１４号公報
に記載されているように、形材を押し出す前に、ステム
の先端に固定されているダミーブロックの先端面に固形
潤滑剤を塗布する手段がある。これらの公報に記載され
ている手段によれば、ダミーブロックの押出方向前方へ
固形潤滑剤を保持する回転自在な保持部材を設置し、こ
の保持部材をアームに支持させている。そして、押出前
に前記アームを揺動させて前記保持部材を側方よりダミ
ーブロックの前方へ移動させ、前記固形潤滑剤をダミー
ブロックの先端面へ接触させ、前記保持部材をモータで
回転させることによって固形潤滑剤をダミーブロックの
先端面へ塗布し、その後前記アームを揺動させて前記保
持部材を側方へ退避させるように構成されている。
の離型性を改善する方法の一つとして、例えば特開平１
−１１３１１２号公報や特開平３−１４６２１４号公報
に記載されているように、形材を押し出す前に、ステム
の先端に固定されているダミーブロックの先端面に固形
潤滑剤を塗布する手段がある。これらの公報に記載され
ている手段によれば、ダミーブロックの押出方向前方へ
固形潤滑剤を保持する回転自在な保持部材を設置し、こ
の保持部材をアームに支持させている。そして、押出前
に前記アームを揺動させて前記保持部材を側方よりダミ
ーブロックの前方へ移動させ、前記固形潤滑剤をダミー
ブロックの先端面へ接触させ、前記保持部材をモータで
回転させることによって固形潤滑剤をダミーブロックの
先端面へ塗布し、その後前記アームを揺動させて前記保
持部材を側方へ退避させるように構成されている。
【０００３】その他の方法としては、例えば特開平４−
１９７５１４号公報や実開平３−８１２１４号公報に記
載されているように、形材の押出前に、ステムの先端に
固定されているダミーブロックの先端に、冷却液を噴射
することにより当該ダミーブロックの先端面を冷却する
手段がある。これらの手段によれば、冷却装置のノズル
により前記ダミーブロックの先端へ冷却液を噴射し、ダ
ミーブロックの先端面を２００〜３５０℃程度に冷却す
るように構成されている。
１９７５１４号公報や実開平３−８１２１４号公報に記
載されているように、形材の押出前に、ステムの先端に
固定されているダミーブロックの先端に、冷却液を噴射
することにより当該ダミーブロックの先端面を冷却する
手段がある。これらの手段によれば、冷却装置のノズル
により前記ダミーブロックの先端へ冷却液を噴射し、ダ
ミーブロックの先端面を２００〜３５０℃程度に冷却す
るように構成されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】特開平１−１１３１１
２号公報や特開平３−１４６２１４号公報のように、押
出前にダミーブロックの先端面へ潤滑剤を塗布する方法
によれば、押出形材表面に後方巻き込みやブリスター不
良が発生し易く、製品歩留りが低下する課題があった。
また、特開平４−１９７５１４号公報や実開平３−８１
２１４号公報のように、押出前に噴射ノズルから冷却液
を噴射してダミーブロックの先端面を冷却するのは、前
記冷却がアイドル時間中におこなわれ、かつ、ダミーブ
ロック先端面が必要温度まで冷却されるのに時間がかか
るので、アイドル時間が長くなって生産性が低下する課
題があった。
２号公報や特開平３−１４６２１４号公報のように、押
出前にダミーブロックの先端面へ潤滑剤を塗布する方法
によれば、押出形材表面に後方巻き込みやブリスター不
良が発生し易く、製品歩留りが低下する課題があった。
また、特開平４−１９７５１４号公報や実開平３−８１
２１４号公報のように、押出前に噴射ノズルから冷却液
を噴射してダミーブロックの先端面を冷却するのは、前
記冷却がアイドル時間中におこなわれ、かつ、ダミーブ
ロック先端面が必要温度まで冷却されるのに時間がかか
るので、アイドル時間が長くなって生産性が低下する課
題があった。
【０００５】この発明の目的は、ダミーブロックを冷却
することによって、ダミーブロックへの潤滑剤塗布によ
る前述のような押出欠陥がなく、しかも、アイドル時間
をより短くして生産性を向上させることができる形材の
押出方法を提供することにある。この発明の他の目的
は、前述の目的を達成することができる押出方法を実施
するのに最適なダミーブロック、及びそのダミーブロッ
クを利用した押出装置を提供することにある。
することによって、ダミーブロックへの潤滑剤塗布によ
る前述のような押出欠陥がなく、しかも、アイドル時間
をより短くして生産性を向上させることができる形材の
押出方法を提供することにある。この発明の他の目的
は、前述の目的を達成することができる押出方法を実施
するのに最適なダミーブロック、及びそのダミーブロッ
クを利用した押出装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述の課題
を解決するために、それぞれ以下のように構成されてい
る。すなわち、請求項１の発明による形材の押出方法
は、コンテナ２内にビレット１を挿入して形材１０を押
し出しながら、ステム３の先端に固定されているダミー
ブロック４の先端部を当該ダミーブロック４の内部から
冷却することを特徴としている。
を解決するために、それぞれ以下のように構成されてい
る。すなわち、請求項１の発明による形材の押出方法
は、コンテナ２内にビレット１を挿入して形材１０を押
し出しながら、ステム３の先端に固定されているダミー
ブロック４の先端部を当該ダミーブロック４の内部から
冷却することを特徴としている。
【０００７】請求項２の発明による形材の押出装置にお
けるダミーブロックは、押出方向基端側より冷却媒体が
供給される空洞部４０を形成したことを特徴としてい
る。
けるダミーブロックは、押出方向基端側より冷却媒体が
供給される空洞部４０を形成したことを特徴としてい
る。
【０００８】請求項３の発明による形材の押出装置は、
ステム３の先端部に請求項２に記載のダミーブロック４
が固定されており、前記ステム３には、押出方向基端部
寄り外周から前記ダミーブロック４の空洞部４０へ通じ
る冷却媒体の供給流路５と排出流路５０とが形成されて
いることを特徴としている。
ステム３の先端部に請求項２に記載のダミーブロック４
が固定されており、前記ステム３には、押出方向基端部
寄り外周から前記ダミーブロック４の空洞部４０へ通じ
る冷却媒体の供給流路５と排出流路５０とが形成されて
いることを特徴としている。
【０００９】請求項４の発明は、請求項３に記載の形材
の押出装置において、前記ステム３は、円筒状のステム
本体３０と、このステム本体３０内へ第１，第２及び第
３のＯリング３２，３３，３４を介して挿入状態に取り
付けられ、かつ、先端部が前記空洞部４０へ面する状態
に前記ダミイーブロック４へ固定されたロッド３１とか
ら構成されており、前記供給流路５は、前記第２のＯリ
ング３３と第３のＯリング３４とで区分された前記ステ
ム本体３０と前記ロッド３１との第１の隙間５２と、前
記ステム本体３０へその押出方向基端部寄り外周から前
記第１の隙間５２へ通じるように形成された注入孔５１
と、前記ロッド３１へ前記第１の間隙から前記ダミーブ
ロック４の空洞部４０へ通じるように形成された流通孔
５３とから構成され、前記排出流路５０は、前記第２の
Ｏリング３３と第１のＯリング３２とで区分された前記
ステム本体３０と前記ロッド３１との第２の隙間５５
と、前記ロッド３１へ前記ダミーブロック４の空洞部４
０から前記第２の隙間５５へ通じるように形成された流
通孔５４と、前記第２の間隙５５から前記ステム本体３
０の押出方向基端部寄り外周へ通じるように形成された
排出孔５６とから形成されていることを特徴としてい
る。このように構成することにより、請求項３の押出装
置における供給流路５と排出流路５０とを形成するのが
容易になる。
の押出装置において、前記ステム３は、円筒状のステム
本体３０と、このステム本体３０内へ第１，第２及び第
３のＯリング３２，３３，３４を介して挿入状態に取り
付けられ、かつ、先端部が前記空洞部４０へ面する状態
に前記ダミイーブロック４へ固定されたロッド３１とか
ら構成されており、前記供給流路５は、前記第２のＯリ
ング３３と第３のＯリング３４とで区分された前記ステ
ム本体３０と前記ロッド３１との第１の隙間５２と、前
記ステム本体３０へその押出方向基端部寄り外周から前
記第１の隙間５２へ通じるように形成された注入孔５１
と、前記ロッド３１へ前記第１の間隙から前記ダミーブ
ロック４の空洞部４０へ通じるように形成された流通孔
５３とから構成され、前記排出流路５０は、前記第２の
Ｏリング３３と第１のＯリング３２とで区分された前記
ステム本体３０と前記ロッド３１との第２の隙間５５
と、前記ロッド３１へ前記ダミーブロック４の空洞部４
０から前記第２の隙間５５へ通じるように形成された流
通孔５４と、前記第２の間隙５５から前記ステム本体３
０の押出方向基端部寄り外周へ通じるように形成された
排出孔５６とから形成されていることを特徴としてい
る。このように構成することにより、請求項３の押出装
置における供給流路５と排出流路５０とを形成するのが
容易になる。
【００１０】
押出装置におけるダミーブロック、及び押出装置の実施
例 図１には、この発明によるダミーブロックの実施例と、
そのダミーブロックを利用した押出装置の実施例が示さ
れている。この実施例による形材の押出装置におけるダ
ミーブロック４は、押出方向基端側より中ぐり状に空洞
部４０が形成されており、この空洞部４０には後述のよ
うに冷却媒体が供給される。この実施例において、ダミ
ーブロック４は、材質が熱間工具鋼（ＪＩＳ ＳＫＤ６
１）であり、外径＝２５０mm、長さ＝２５０mm、空洞部
４０の中ぐり部分の長さ＝１２０mm、内径＝９０mm、先
端部厚みｔ＝５５mmに設計されている。
例 図１には、この発明によるダミーブロックの実施例と、
そのダミーブロックを利用した押出装置の実施例が示さ
れている。この実施例による形材の押出装置におけるダ
ミーブロック４は、押出方向基端側より中ぐり状に空洞
部４０が形成されており、この空洞部４０には後述のよ
うに冷却媒体が供給される。この実施例において、ダミ
ーブロック４は、材質が熱間工具鋼（ＪＩＳ ＳＫＤ６
１）であり、外径＝２５０mm、長さ＝２５０mm、空洞部
４０の中ぐり部分の長さ＝１２０mm、内径＝９０mm、先
端部厚みｔ＝５５mmに設計されている。
【００１１】図において、１はコンテナ２内に挿入され
たアルミニウム合金のビレット、６はダイス、１０は押
し出された形材、３はステム、７はラムである。ステム
３の先端部には、前述のように構成されたダミーブロッ
ク４が固定されており、ステム３には、押出方向基端部
寄り外周から前記ダミーブロック４の空洞部４０へ通じ
る冷却媒体（この実施例では冷却水）の供給流路５と排
出流路５０とが形成されている。
たアルミニウム合金のビレット、６はダイス、１０は押
し出された形材、３はステム、７はラムである。ステム
３の先端部には、前述のように構成されたダミーブロッ
ク４が固定されており、ステム３には、押出方向基端部
寄り外周から前記ダミーブロック４の空洞部４０へ通じ
る冷却媒体（この実施例では冷却水）の供給流路５と排
出流路５０とが形成されている。
【００１２】この実施例の押出装置における前記ステム
３は、円筒状のステム本体３０と、このステム本体３０
内へ第１，第２及び第３のＯリング３２，３３，３４を
介して挿入状態に取り付けられたロッド３１とによって
構成されている。したがって、ステム本体３０の内周面
とロッド３１の外周面との間には、各Ｏリング３３，３
４によって区分された第１の隙間５２と、各Ｏリング３
２，３３によって区分された第２の隙間５５が形成され
ている。
３は、円筒状のステム本体３０と、このステム本体３０
内へ第１，第２及び第３のＯリング３２，３３，３４を
介して挿入状態に取り付けられたロッド３１とによって
構成されている。したがって、ステム本体３０の内周面
とロッド３１の外周面との間には、各Ｏリング３３，３
４によって区分された第１の隙間５２と、各Ｏリング３
２，３３によって区分された第２の隙間５５が形成され
ている。
【００１３】ステム本体３０の先端部は、ダミーブロッ
ク４の後端面へ接触した状態で固定されており、ロッド
３１の先端部は、前記空洞部４０の雌ねじ状の開口部４
１へねじ込まれた状態で前記ダミイーブロック４と固定
されている。ステム本体３０の押出方向後端部は、前記
ロッド３１とともにラム７へ固定されている。
ク４の後端面へ接触した状態で固定されており、ロッド
３１の先端部は、前記空洞部４０の雌ねじ状の開口部４
１へねじ込まれた状態で前記ダミイーブロック４と固定
されている。ステム本体３０の押出方向後端部は、前記
ロッド３１とともにラム７へ固定されている。
【００１４】この実施例における冷却媒体の供給流路５
は、第１の間隙５２と、ステム本体３０へその押出方向
基端部寄り外周から前記第１の隙間５２へ通じるように
形成された注入孔５１と、ロッド３１へ前記第１の間隙
５２から前記ダミーブロック４の空洞部４０へ通じるよ
うに形成された流通孔５３とから構成されている。他方
前記排出流路５１は、第２の隙間５５と、前記ロッド３
１へ前記第２の隙間５５へ通じるように形成された流通
孔５４と、前記第２の間隙５５から前記ステム本体３０
の押出方向基端部寄り外周へ通じるように形成された排
出孔５６とから形成されている。
は、第１の間隙５２と、ステム本体３０へその押出方向
基端部寄り外周から前記第１の隙間５２へ通じるように
形成された注入孔５１と、ロッド３１へ前記第１の間隙
５２から前記ダミーブロック４の空洞部４０へ通じるよ
うに形成された流通孔５３とから構成されている。他方
前記排出流路５１は、第２の隙間５５と、前記ロッド３
１へ前記第２の隙間５５へ通じるように形成された流通
孔５４と、前記第２の間隙５５から前記ステム本体３０
の押出方向基端部寄り外周へ通じるように形成された排
出孔５６とから形成されている。
【００１５】この実施例において、冷却媒体は、配管５
９中のポンプ５８により、前述の供給流路５からダミー
ブロック４の空洞部４０へ供給され、ダミーブロック４
の先端をその内部から冷却した後、前述の排出流路５０
から排出され、前記配管５９中の熱交換器５７で冷却さ
れる。
９中のポンプ５８により、前述の供給流路５からダミー
ブロック４の空洞部４０へ供給され、ダミーブロック４
の先端をその内部から冷却した後、前述の排出流路５０
から排出され、前記配管５９中の熱交換器５７で冷却さ
れる。
【００１６】この実施例の押出装置は、冷却媒体が前述
のように循環することによって、形材１０の押出中、前
記ダミーブロック４の先端部が連続的に冷却されて適性
温度に保たれるため、ダミーブロック４と高温のビレッ
ト１におけるディスカード１１との離型性が向上する。
また、潤滑剤を使用することなく連続的に押し出される
ため、押出形材１０の表面の後方巻き込みやブリスター
不良の発生率が低下して、製品歩留りが向上する。さら
に、ダミーブロック４の先端部は、形材１０の押出中前
述のように内部から連続的に冷却され、その冷却のため
に押出装置のアイドル時間を延長させることはないの
で、生産性が向上する。
のように循環することによって、形材１０の押出中、前
記ダミーブロック４の先端部が連続的に冷却されて適性
温度に保たれるため、ダミーブロック４と高温のビレッ
ト１におけるディスカード１１との離型性が向上する。
また、潤滑剤を使用することなく連続的に押し出される
ため、押出形材１０の表面の後方巻き込みやブリスター
不良の発生率が低下して、製品歩留りが向上する。さら
に、ダミーブロック４の先端部は、形材１０の押出中前
述のように内部から連続的に冷却され、その冷却のため
に押出装置のアイドル時間を延長させることはないの
で、生産性が向上する。
【００１７】押出方法の実施例 前述の押出装置を使用し、熱交換器５７により、供給流
路５からダミーブロック４の空洞部４０に供給される冷
却水の温度を室温程度（１５℃前後）に保ち、冷却液を
平均７．０リットル／ｍｉｎで供給してダミーブロック
４を連続的に冷却しながら、６０６３合金のビレットを
６．５ｍ／ｍｉｎの速度で２０本押し出した。各押出後
にダミーブロック４の先端部の表面温度を測定したとこ
ろ、表−１のような結果であった。
路５からダミーブロック４の空洞部４０に供給される冷
却水の温度を室温程度（１５℃前後）に保ち、冷却液を
平均７．０リットル／ｍｉｎで供給してダミーブロック
４を連続的に冷却しながら、６０６３合金のビレットを
６．５ｍ／ｍｉｎの速度で２０本押し出した。各押出後
にダミーブロック４の先端部の表面温度を測定したとこ
ろ、表−１のような結果であった。
【００１８】
【００１９】表−１のように、循環させる冷却媒体とし
て室温程度に保たれた冷却水を使用した場合、４〜５本
の押し出し以後はダミーブロック４の先端の表面温度が
３５０℃前後に保たれ、ダミーブロック４とディスカー
ド１１との離型性に問題はなかった。また、押出形材表
面の後方巻き込みやブリスター不良などの押出欠陥は発
生せず、アイドル時間を長くすることなく形材を押出加
工することができた。
て室温程度に保たれた冷却水を使用した場合、４〜５本
の押し出し以後はダミーブロック４の先端の表面温度が
３５０℃前後に保たれ、ダミーブロック４とディスカー
ド１１との離型性に問題はなかった。また、押出形材表
面の後方巻き込みやブリスター不良などの押出欠陥は発
生せず、アイドル時間を長くすることなく形材を押出加
工することができた。
【００２０】前記実施例において、冷却媒体としてより
低温の冷却液や液体窒素ガス等を使用すれば、押出中に
おけるダミーブロックの先端表面温度をさらに低温に冷
却することができる。
低温の冷却液や液体窒素ガス等を使用すれば、押出中に
おけるダミーブロックの先端表面温度をさらに低温に冷
却することができる。
【００２１】
【発明の効果】請求項１の押出方法によれば、ダミーブ
ロックは形材押出中にその内部から冷却されるので、冷
却のためにアイドル時間を長くすることなく形材を押し
出すことができ、生産性が向上する。また、ダミーブロ
ックとディスカードとの離型のために潤滑剤を使用しな
いので、押出形材の後方巻き込みやブリスター不良の発
生率を低下させ、製品歩留りも向上する。
ロックは形材押出中にその内部から冷却されるので、冷
却のためにアイドル時間を長くすることなく形材を押し
出すことができ、生産性が向上する。また、ダミーブロ
ックとディスカードとの離型のために潤滑剤を使用しな
いので、押出形材の後方巻き込みやブリスター不良の発
生率を低下させ、製品歩留りも向上する。
【００２２】請求項２のダミーブロックによれば、押出
方向後端部から冷却媒体が供給される空洞部を形成した
ので、請求項１の押出方法を実施する押出装置のダミー
ブロックとして最適である。
方向後端部から冷却媒体が供給される空洞部を形成した
ので、請求項１の押出方法を実施する押出装置のダミー
ブロックとして最適である。
【００２３】請求項３の押出装置は、ステムの先端部に
請求項２に記載のダミーブロックを固定し、ステムに
は、押出方向基端部寄り外周から前記ダミーブロックの
空洞部へ通じる冷却媒体の供給流路と排出流路とを形成
したので、請求項１の発明による押出方法を円滑に実施
することができる。
請求項２に記載のダミーブロックを固定し、ステムに
は、押出方向基端部寄り外周から前記ダミーブロックの
空洞部へ通じる冷却媒体の供給流路と排出流路とを形成
したので、請求項１の発明による押出方法を円滑に実施
することができる。
【００２４】請求項４の押出装置は、ステムが円筒状の
ステム本体と、その内部へ第１〜第３のＯリングを介し
て設けたロッドから構成したので、請求項３の押出装置
における供給流路と排出流路とを形成するのが容易であ
る。
ステム本体と、その内部へ第１〜第３のＯリングを介し
て設けたロッドから構成したので、請求項３の押出装置
における供給流路と排出流路とを形成するのが容易であ
る。
【図１】この発明によるダミーブロックと押出装置の一
実施例を示す部分拡大断面図である。
実施例を示す部分拡大断面図である。
１ ビレット １０ 押出形材 １１ ディスカード ２ コンテナ ３ ステム ３０ ステム本体 ３１ ロッド ３２，３３，３４ 第１〜第３のＯリング ４ ダミーブロック ４０ 空洞部 ４１ 開口部 ５ 冷却媒体の供給流路 ５０ 冷却媒体の排出流路 ５１ 注入孔 ５２ 第１の隙間 ５３，５４ 流通路 ５５ 第２の隙間 ５６ 排出孔 ５７ 熱交換器 ５８ ポンプ ５９ 配管 ６ ダイス ７ ラム
Claims (4)
- 【請求項１】 コンテナ２内にビレット１を挿入して形
材１０を押し出しながら、ステム３の先端に固定されて
いるダミーブロック４の先端部を当該ダミーブロック４
の内部から冷却することを特徴とする、形材の押出方
法。 - 【請求項２】 押出方向基端側より冷却媒体が供給され
る空洞部４０を形成したことを特徴とする、形材の押出
装置におけるダミーブロック。 - 【請求項３】 ステム３の先端部に請求項２に記載のダ
ミーブロック４が固定されており、前記ステム３には、
押出方向基端部寄り外周から前記ダミーブロック４の空
洞部４０へ通じる冷却媒体の供給流路５と排出流路５０
とが形成されていることを特徴とする、形材の押出装
置。 - 【請求項４】 前記ステム３は、円筒状のステム本体３
０と、このステム本体３０内へ第１，第２及び第３のＯ
リング３２，３３，３４を介して挿入状態に取り付けら
れ、かつ、先端部が前記空洞部４０へ面する状態に前記
ダミイーブロック４へ固定されたロッド３１とから構成
されており、 前記供給流路５は、前記第２のＯリング３３と第３のＯ
リング３４とで区分された前記ステム本体３０と前記ロ
ッド３１との第１の隙間５２と、前記ステム本体３０へ
その押出方向基端部寄り外周から前記第１の隙間５２へ
通じるように形成された注入孔５１と、前記ロッド３１
へ前記第１の間隙から前記ダミーブロック４の空洞部４
０へ通じるように形成された流通孔５３とから構成さ
れ、 前記排出流路５０は、前記第２のＯリング３３と第１の
Ｏリング３２とで区分された前記ステム本体３０と前記
ロッド３１との第２の隙間５５と、前記ロッド３１へ前
記ダミーブロック４の空洞部４０から前記第２の隙間５
５へ通じるように形成された流通孔５４と、前記第２の
間隙５５から前記ステム本体３０の押出方向基端部寄り
外周へ通じるように形成された排出孔５６とから形成さ
れている、 請求項３に記載の形材の押出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19324795A JPH0938719A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 形材の押出方法、形材の押出装置におけるダミーブロック及び形材の押出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19324795A JPH0938719A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 形材の押出方法、形材の押出装置におけるダミーブロック及び形材の押出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0938719A true JPH0938719A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16304787
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19324795A Pending JPH0938719A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 形材の押出方法、形材の押出装置におけるダミーブロック及び形材の押出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0938719A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110202020A (zh) * | 2019-06-28 | 2019-09-06 | 安徽嘉岳金属科技有限公司 | 一种快换式缸筒反挤压模具 |
-
1995
- 1995-07-28 JP JP19324795A patent/JPH0938719A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110202020A (zh) * | 2019-06-28 | 2019-09-06 | 安徽嘉岳金属科技有限公司 | 一种快换式缸筒反挤压模具 |
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