JPH093710A

JPH093710A - 胸当て付きの水作業用オーバーズボン

Info

Publication number: JPH093710A
Application number: JP8027900A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Nakai; 大之中井
Original assignee: KUBO SEISAKUSHO KK
Current assignee: KUBO SEISAKUSHO KK
Priority date: 1995-04-21
Filing date: 1996-02-15
Publication date: 1997-01-07
Anticipated expiration: 2016-02-15
Also published as: JP2908306B2

Abstract

(57)【要約】【課題】肩かけベルトがなくても、着用したときに胸
当てが着用者の胸に沿って起立する胸当て付きの水作業
用オーバーズボンを提供する。【解決手段】胸当て部１に、着用者の腹と、脇腹とを
覆う大きさに形成されている弾性パッド２を設けた、胸
当て付きの水作業用オーバーズボンを着用すると、弾性
パッド２の両側が湾曲することによって、胸当て部１が
自立する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、漁師、水産加工
業者等、水に濡れる作業場おいて着衣の上から着用す
る、胸当て付きのオーバーズボンに関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、このようなオーバーズボンは、図１０および図１１
に示すものがある。このオーバーズボンには胸当て部１
６が設けられており、この胸当て部１６は、一対の肩か
けベルト１７によって吊り上げられている。

【０００３】ところで、このようなオーバーズボンを着
用して上記した水作業に従事していると、肩かけベルト
が煩わしく感じられて、肩こりや、作業効率の低下を招
くという問題があった。

【０００４】また、オーバーズボンの着用中には、肩か
けベルトが着用者の背中にあるために、着用者が作業
中、不意に機械に近づいたような場合に、この背中の肩
かけベルトが機械の動作部分に引っ掛かって、人身事故
を引き起こすおそれがあるという問題もあった。

【０００５】そこでこの発明は、肩かけベルトがなくて
も、着用したときに胸当てが着用者の胸に沿って起立す
るようにすることを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明では、胸当て部に弾性パッドを有し、こ
の弾性パッドを、着用者の腹と、脇腹とを覆う大きさに
形成して、胸当て付きの水作業用オーバーズボンを構成
した。

【０００７】上記のように、この発明の胸当て付きの水
作業用オーバーズボンを構成したことにより、このオー
バーズボンを着用すると、胸当ては、着用者の体に沿っ
て湾曲されるが、着用者の腹と脇腹とを覆う大きさの弾
性パッドを有するので、自立する。また、着用者が体を
前傾させた際にも、弾性パッドは着用者の体に沿って湾
曲するので、着用者が胸部に大きな抵抗を感じることが
ない。その後、着用者が体をもとに戻すと、弾性パッド
の弾性によって、胸当ては再び自立することとなる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
添付図面に基づいて説明する。

【０００９】図１および図２に示される胸当て付き水作
業用オーバーズボンは、胸当て部１に弾性パッド２を有
し、この弾性パッド２が、着用者の腹と、脇腹とを覆う
大きさに形成されている。そして、胸当て部を有しない
ウェスト部３の上縁には、ゴム地で形成された伸縮自在
なギャザー部４が設けられており、ウェスト部３を締め
つけるための補助手段として、ひもの通し孔５がウェス
ト部３に取り付けられている。

【００１０】このオーバーズボンの表面と裏面とは、と
もに耐油性、耐寒性を有するポリ塩化ビニルで形成さ
れ、肌ざわりを考慮して、裏面にポリエステルの布張り
が設けられている。

【００１１】また、前記胸当て部に設けられた弾性パッ
ド２は、３ｍｍ程度の厚さで一枚のポリウレタンの薄板
によって形成されている。このポリウレタンの薄板は、
任意の方向に折り曲げても曲げ作用を解除すると、自然
にもとの状態に復帰する。

【００１２】この胸当て付き水作業用オーバーズボンを
着用し、前記ギャザー部４がウェスト部３を締めつける
と、胸当て部１の両側が、着用者の体に沿って曲げられ
る。そして、ポリウレタン性の弾性パッド２によって、
この胸当て部１が自立することとなる。また、この状態
から着用者が前傾しても、胸当て部は、弾性パッド２の
有する弾性によって、着用者の胸部に大きな抵抗を加え
ることなく前方に曲がる。さらに胸当て部１は、着用者
が体をもとに戻すと、弾性パッド２の弾性によって復帰
し、再び自立する。また、前記ギャザー部４は、着用者
の体にあわせて伸縮するので、このオーバーズボンは、
常に着用者の体にフィットすることとなる。

【００１３】次に、この発明の他の実施の形態を示す。

【００１４】図３から図７に示す胸当て付き水作業用オ
ーバーズボンは、前記実施の形態と同様に、胸当て部６
にポリウレタン性の弾性パッド７を有し、この弾性パッ
ド７が、着用者の腹と、脇腹とを覆う大きさに形成され
ている。

【００１５】そして、ウェスト部８の背の部分に、両端
にウェスト部８の外面に開口するベルト引出し孔９、９
を有するベルト収容ポケット１０が設けられている。こ
のベルト収容ポケット１０にはベルト１１が挿通され、
このベルト１１の両端部は、ベルト収容ポケット１０の
ベルト引出し９、９からウェスト部８の外面に引き出さ
れて、ウェスト部８に設けた複数のベルト通し孔１２
に、ウェスト部８の外面側から内面側、内面側から外面
側へと交互に通されている。

【００１６】また、上記ベルト収容ポケット１０には、
ファスナー１３を設けた開口部が設けられており、ま
た、ウェスト部８の背の部分には、上記ベルト１１の両
端部に設けられた面ファスナーと結合分離自在となるよ
うに、他の面ファスナーが設けられている。

【００１７】さらに、図８に示すように、このベルト１
１は、その中間部にゴムベルト製の伸縮部１４が設けら
れており、また、このベルト１１の一方の面の全面と、
他方の面のそれぞれの両端部寄りとに、面ファスナーが
設けられている。この伸縮部１４の両端には、この伸縮
部１４がベルト収容ポケット１０の両端のベルト引出し
孔９、９から引き出されないようにする抜け止め具とし
て、このベルト引出し孔９、９の径より大きな、矩形リ
ング１５、１５が取り付けられている。

【００１８】このように構成されたオーバーズボンは、
全体のサイズを大きくしても、ベルト１１を引き締める
ことによって、着用者の体にフィットするようになるの
で、着用時には、長靴等を履いたままでも楽に着用する
ことができるし、様々な体型の人でも着用できる。

【００１９】そして、図４に示すように、上記ベルト１
１を、ウェスト部８の背の部分に面ファスナーによって
係止すると、このベルト１１は、図９のように着用者の
体を引き締める。あるいは、ベルト１１の両端部を、面
ファスナーを介してそれぞれ結合しても、同様に着用者
の体を引き締めることができる。このとき、弾性パッド
７の両側が着用者の体に沿って湾曲するので、胸当て部
６は、前記の実施の形態と同様に自立する。

【００２０】また、ベルト１１は、前記ベルト収容ポケ
ット１０に収容されているので、作業中においても、ウ
ェスト部８からはずれ出ることがない。

【００２１】さらに、ファスナー１３を開くと、ベルト
収容ポケット１０が開口されるので、この開口部からベ
ルト１１を簡単に取り出すことができる。

【００２２】なお、上記胸当ての弾性パッドとして、ポ
リウレタンの薄板を用いたが、弾性を有し、曲げ作用の
繰り返しにある程度耐えることができる材質であれば、
他の材質を用いてもよい。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、この発明の胸当て
付きの水作業用オーバーズボンは、弾性パッドによって
胸当てが自立し、肩かけベルトを必要としないので、作
業中に肩かけベルトを煩わしく感じることがない。その
ため、肩こりを起こしたり、作業効率の低下を招いたり
しないだけでなく、肩かけベルトが機械の動作部分に引
っ掛かって、人身事故を引き起こすというおそれもな
い。

【００２４】また、ウェスト部にベルトを設けると、全
体のサイズを大きくしても、ベルトによって着用者にフ
ィットさせることができるため、着用時には大きく開口
することができるので、長靴等を履いたままでも、楽に
着用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の一形態を示す正面図

【図２】図１に示すオーバーズボンの側面図

【図３】（Ａ）は、この発明の実施の他の形態を示す前
方よりの斜視図（Ｂ）は、この発明の実施の他の形態を示す後方よりの
斜視図

【図４】（Ａ）は、ベルトをウェスト部に係止した図３
のオーバーズボンを示す、前方よりの斜視図（Ｂ）は、ベルトをウェスト部に係止した図３のオーバ
ーズボンを示す、後方よりの斜視図

【図５】図３に示すオーバーズボンの正面図

【図６】図３に示すオーバーズボンの背面図

【図７】図３に示すオーバーズボンの右側面図

【図８】図３に示すオーバーズボンの要部斜視図

【図９】図３に示すオーバーズボンを着用した状態を示
す斜視図

【図１０】従来のオーバーズボンを示す正面図

【図１１】図１０のオーバーズボンの背面図

【符号の説明】

１胸当て部２弾性パッド３ウェスト部４ギャザー部５通し孔６胸当て部７弾性パッド８ウェスト部９ベルト引出し孔１０ベルト収容ポケット１１ベルト１２ベルト通し孔１３ファスナー１４伸縮部１５矩形リング１６胸当て部１７肩かけベルト

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】胸当て部に弾性パッドを有し、この弾性
パッドが、着用者の腹と、脇腹とを覆う大きさに形成さ
れている、胸当て付きの水作業用オーバーズボン。
【請求項２】ウェスト部の背の部分に、両端にウェス
ト部の外面に開口するベルト引出し孔を有するベルト収
容ポケットを設け、このベルト収容ポケットにベルトを
挿通し、ベルト収容ポケットのベルト引出し孔からウェ
スト部の外面に引き出されたベルトの両端をそれぞれ、
ウェスト部に設けた複数のベルト通し孔に、ウェスト部
の外面側から内面側、内面側から外面側へと交互に通
し、ウェスト部の外面に引き出されたベルトの両端部
に、互いに結合分離自在な結合部材を設けた、請求項１
に記載の胸当て付きの水作業用オーバーズボン。
【請求項３】上記ベルト収容ポケット内に挿通されて
いるベルトの中間部に、ゴムベルト製の伸縮部を設け、
この伸縮部の両端に、伸縮部がベルト収容ポケットの両
端のベルト引出し孔から引き出されないようにする抜け
止め具を取り付けてある、請求項２に記載の胸当て付き
の水作業用オーバーズボン。
【請求項４】上記ベルト収容ポケットが、ファスナー
を設けた開口部を有する、請求項２または３に記載の胸
当て付きの水作業用オーバーズボン。
【請求項５】上記ベルトの両端部に設けた互いに結合
分離自在な結合部材が、面ファスナーである、請求項
２、３または４に記載の胸当て付き水作業用オーバーズ
ボン。
【請求項６】上記ウェスト部の背の部分の外面に、上
記ベルトの両端部に設けた面ファスナーと結合分離自在
となる他の面ファスナーを設けた、請求項２、３、４ま
たは５に記載の胸当て付き水作業用オーバーズボン。