JPH0936784A - 騒音制御型送受話器 - Google Patents

騒音制御型送受話器

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JPH0936784A
JPH0936784A JP7187467A JP18746795A JPH0936784A JP H0936784 A JPH0936784 A JP H0936784A JP 7187467 A JP7187467 A JP 7187467A JP 18746795 A JP18746795 A JP 18746795A JP H0936784 A JPH0936784 A JP H0936784A
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Kenichi Terai
賢一 寺井
Hiroyuki Hashimoto
裕之 橋本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R3/00—Circuits for transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R3/005—Circuits for transducers, loudspeakers or microphones for combining the signals of two or more microphones

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  • Telephone Set Structure (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】送話マイクに混入した騒音を適応フィルタで減少させ
た音声信号を、本人にトークハ゛ックと、通信相手に送信して高
騒音環境下においても自然な通話を可能とする。 【構成】送受話器の外側に設置された無指向性特性を有
する騒音検出器1と、その出力信号を入力する第1の適応フ
ィルタ3及び第2の適応フィルタ5と、送話者の口元近傍に設置さ
れた双指向性特性を有する送話マイク10と、送話マイク信号を
入力する遅延器2と、送受話器の耳元近傍に設置された制
御スヒ゜ーカ6と、送受話器の耳元近傍に設置された誤差検出
器8とを有し、遅延器2の出力信号から第1の適応フィルタ群の
各々の出力信号を減算し、この減算信号が小さくなる様
に第1の適応フィルタ群の各々の係数を更新し、誤差検出器の
出力信号が小さくなる様に第2の適応フィルタ群の各々の係
数を更新し、第2の適応フィルタ群の各々の出力信号と前記減
算信号と受信器からの受話信号とを加算し、制御スヒ゜ーカ6
に入力し、前記減算信号を送信器への送話出力信号とす
る構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は騒音環境下における能動
的騒音制御を用いた騒音制御型送受話器に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】近年、環境騒音をスピーカからの制御音
により耳元の騒音を消音する能動的騒音制御型受話器が
提案されている。
【０００３】従来、この種の騒音制御型受話器は図１３
に示す構成が一般的であった。以下、その構成について
図１３を参照しながら説明する。図において、送受話器
１３の誤差検出器８の出力信号はゲイン位相調整器１８
で処理され、制御スピーカ６より制御音が発音され、誤
差検出器８にネガティブフィードバックされる。一方、
受話信号入力端子１１からの信号はゲイン位相調整器１
８の出力と加算されてスピーカ６より発音される。送話
マイク１０の検出信号は送話信号出力端子１２に出力さ
れる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の騒音制御型送受話器では騒音下環境で通話するとき
に騒音と本人の音声の区別なく制御されるため、本人の
音声が聞え難く、また送話マイクに騒音が混入し、通信
相手も聞き取り難いという通信の双方に自然な通話がで
きないという課題があった。
【０００５】本発明は上記課題を解決するものであり、
騒音環境下でも本人の音声が聞き取れ、通信相手にも騒
音の影響を少なくすることができる騒音制御型送受話器
を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、第１に、送受話器の外側に設置されたｎ個
（ｎは整数であり、ｎ≧１）の騒音検出器と、各騒音検
出器の出力信号を入力するｎ個からなる第１の適応フィ
ルタ群と、各騒音検出器の出力信号を入力するｎ個から
なる第２の適応フィルタ群と、送話者の口元近傍に設置
された送話マイクと、送受話器の耳元近傍に設置された
制御スピーカと、送受話器の耳元近傍に設置された誤差
検出器とを有し、送話マイクの出力信号から第１の適応
フィルタ群の各々の出力信号を減算して、この減算信号
が小さくなるように第１の適応フィルタ群の各々の係数
を更新し、誤差検出器の出力信号が小さくなるように第
２の適応フィルタ群の各々の係数を更新し、第２の適応
フィルタ群の各々の出力信号と前記減算信号と受信器か
らの受話信号とを加算して、制御スピーカに入力し、前
記減算信号を送信器への送話出力信号としてなる。
【０００７】第２に、送受話器の外側に設置されたｎ個
（ｎは整数であり、ｎ≧１）の無指向性特性を有する騒
音検出器と、各騒音検出器の出力信号を入力するｎ個か
らなる第１の適応フィルタ群と、各騒音検出器の出力信
号を入力するｎ個からなる第２の適応フィルタ群と、送
話者の口元近傍に設置され、口元方向に対して双指向性
特性の最大感度方向に向けた送話マイクと、送話マイク
信号を入力する遅延器と、送受話器の耳元近傍に設置さ
れた制御スピーカと、送受話器の耳元近傍に設置された
誤差検出器とを有し、遅延器の出力信号から第１の適応
フィルタ群の各々の出力信号を減算して、この減算信号
が小さくなるように第１の適応フィルタ群の各々の係数
を更新し、誤差検出器の出力信号が小さくなるように第
２の適応フィルタ群の各々の係数を更新し、第２の適応
フィルタ群の各々の出力信号と前記減算信号と受信器か
らの受話信号とを加算して、制御スピーカに入力し、前
記減算信号を送信器への送話出力信号としてなる。
【０００８】第３に、送受話器の外側に設置されたｎ個
（ｎは整数であり、ｎ≧１）の騒音検出器と、各騒音検
出器の出力信号を入力するｎ個からなる第１の適応フィ
ルタ群と、各騒音検出器の出力信号を入力するｎ個から
なる第２の適応フィルタ群と、送話者の口元近傍に設置
された送話マイクと、送話マイク信号を入力する音声検
出器と、音声検出器の出力により、各適応フィルタの係
数更新の制御をするための２ｎ個のスイッチ群と、送受
話器の耳元近傍に設置された制御スピーカと、送受話器
の耳元近傍に設置された誤差検出器とを有し、音声検出
器の出力が発生しない場合に、送話マイクの出力信号か
ら第１の適応フィルタ群の各々の出力信号を減算して、
この減算信号が小さくなるように第１の適応フィルタ群
の各々の係数を更新し、誤差検出器の出力信号が小さく
なるように第２の適応フィルタ群の各々の係数を更新
し、音声検出器の出力が発生した場合には、上記各適応
フィルタ群の係数を更新しないように前記スイッチを制
御すし、第２の適応フィルタ群の各々の出力信号と前記
減算信号と受信器からの受話信号とを加算して、制御ス
ピーカに入力し、前記減算信号を送信器への送話出力信
号としてなる。
【０００９】第４に、ｎ個（ｎは整数であり、ｎ≧１）
の騒音検出器と、騒音検出器の全部または一部が固定さ
れる頭部固定器具と、各騒音検出器の出力信号を入力す
るｎ個からなる第１の適応フィルタ群と、各騒音検出器
の出力信号を入力するｎ個からなる第２の適応フィルタ
群と、送話者の口元近傍に設置された送話マイクと、送
受話器の耳元近傍に設置された制御スピーカと、送受話
器の耳元近傍に設置された誤差検出器とを有し、送話マ
イクの出力信号から第１の適応フィルタ群の各々の出力
信号を減算して、この減算信号が小さくなるように第１
の適応フィルタ群の各々の係数を更新し、誤差検出器の
出力信号が小さくなるように第２の適応フィルタ群の各
々の係数を更新し、第２の適応フィルタ群の各々の出力
信号と前記減算信号と受信器からの受話信号とを加算し
て、制御スピーカに入力し、前記減算信号を送信器への
送話出力信号としてなる。
【００１０】
【作用】本発明は上記した第１の構成の、第１の適応フ
ィルタ群により送話マイクに混入した騒音を低減して、
スピーカより発音させることにより本人の音声がトーク
バックされ、また同じくその騒音の低減した音声を通信
相手に送信するので通信の双方が自然な通話が可能とな
る。
【００１１】また、第２の構成の遅延器と騒音検出マイ
クの設置位置と無指向性特性と送話マイクの双指向特性
により、音声中の騒音をより精度良く低減できる。
【００１２】また、第３の構成の音声検出器により、適
応フィルタの音声による誤動作をのぞくことができ、よ
り明瞭度の向上した音声通信が可能となる。
【００１３】また、第４の構成の頭部固定器具により、
制御スピーカと騒音検出器の距離を大きくとることによ
り、適応フィルタの演算時間の余裕ができ、より騒音制
御の精度が向上し、騒音をより一層低減できる。
【００１４】
【実施例】以下本発明の第１の実施例について、図１を
参照しながら説明する。
【００１５】本実施例は送話マイクに混入した騒音を低
減して、本人の音声のトークバックと通信相手の通話明
瞭度が改善される特徴を有する。
【００１６】図１において、１は騒音検出器、３、５は
適応フィルタ、６は制御スピーカ、８は誤差検出器、１
０は送話マイク、１１は受話信号入力端子、１２は送話
信号出力端子、１３は送受話器である。
【００１７】騒音検出器１は送受話器の外壁に設置さ
れ、外から到来する騒音を検出する。適応フィルタ３は
その騒音検出信号を処理して制御出力を送受話器内部の
制御スピーカ６に出力する。一方送受話器の外部から内
部に侵入した騒音と制御スピーカの制御音との合成され
た誤差音を誤差検出器８で検出し、この誤差検出信号が
小さくなるようにＬＭＳ（Ｌｅａｓｔ Ｍｅａｎ Ｓｑ
ｕａｒｅ）法などにより適応フィルタ３の係数を調整す
る。このことにより耳元付近の騒音は減少する。また騒
音検出信号は適応フィルタ５にも入力され、その処理出
力信号を送話マイク１０の検出信号より減算する。この
減算信号により適応フィルタ５の係数をこの減算信号が
小さくなるようにＬＭＳ法等により調整する。このこと
によりこの送話信号に含まれる騒音は減少し、この減算
信号を適応フィルタの制御出力信号に受話信号とともに
加算して制御スピーカ６より発音させることによりＳＮ
比の良い本人の音声がトークバックされ、本人にとっ
て、騒音のみ低減されるので声は良く聞こえるという自
然な通話環境が実現できる。
【００１８】また、この減算信号を送話信号として送信
することにより、通信相手にとっても、騒音を低減した
音声を聞くことができる。従って、騒音環境下でもお互
いに本実施例の装置を使用することにより、ＳＮ比の良
い自然な通話ができる。
【００１９】次に本発明の第２の実施例について、図
２、３、４、５を参照しながら説明する。本実施例は第
１の実施例の効果に加えて、前記減算信号の残留騒音を
より低減できる特徴を有する。
【００２０】図２において２は遅延器である。騒音検出
器１は、送話マイク１０の近傍に設置されており、しか
もその指向特性は図３に示す無指向性に設定されてい
る。また送話マイク１０の特性は第４図に示す双指向性
に設定し、図５に示すように双指向性の正の位相の音−
電圧変換出力が得られる向きを口元に向ける構成となっ
ている。その他の構成は第１の実施例と同様である。
【００２１】この構成によりまず、騒音検出器１を送話
マイク１０の近傍に設置することにより、騒音検出器１
の出力信号と送話マイク１０の検出信号の騒音成分の相
関性が高くなり、また遅延器２により送話信号を一定時
間遅延させることにより、適応フィルタ５の演算時間に
余裕ができるので精度良く送話信号中の騒音成分を減少
させることができる。また、騒音検出器１を無指向性
に、送話マイク１０を双指向性に設定することにより減
算信号の合成指向特性としては、図６のように騒音到来
方向に谷を持つ指向特性が得られ、騒音に対して感度を
低くすることができる。ここで、図６に表された、騒音
到来方向を示す矢印の向きは、口元から遠ざかる方向を
指している。従って、本実施例は第１の実施例に加え
て、減算信号の騒音信号をより大きく低減できる。
【００２２】次に本発明の第３の実施例について、図７
を参照しながら説明する。本実施例は第２の実施例の効
果に加えて、より減算信号中の音声信号の明瞭度が向上
する特徴を有する。
【００２３】図７において１５は音声検出器、１６、１
７はスイッチである。その他の構成は第２の実施例と同
様である。この構成により、音声検出器１５は送話マイ
クの出力信号に音声信号が有るか無いかを検出し、音声
が有る場合に検出信号を出力する。この検出には時間窓
毎の音声信号帯域における周波数特性のパターンにより
騒音との差を検出するなど音声処理の一般的は手法を用
いることができる。この音声検出器１５の出力はスイッ
チ１６とスイッチ１７の開閉を制御する。これにより、
適応フィルタ３への誤差入力信号の入力が遮断され、又
適応フィルタ５への減算信号の入力が遮断されるので、
適応フィルタ３、５の係数更新演算が停止される。この
ことにより、通常音声が検出されない時は、騒音信号に
より、適応フィルタ３、５は係数更新を行い、騒音及び
送話マイク中の騒音信号を制御、減少させ、音声が検出
された時は、上記動作を一時停止し、音声による適応フ
ィルタの誤動作を回避できる。このことにより、音声信
号が消音されるなどの悪影響を取り除くことができ、明
瞭な音声通信が可能となる。
【００２４】次に本発明の第４の実施例について、図８
を参照しながら説明する。本実施例は第２の実施例をヘ
ッドセットに応用した構成を示している。この実施例は
第２の実施例の特徴に加えて、ヘッドセットの両チャン
ネルの独立した騒音制御に対して１つの騒音検出器です
む特徴と、前方からの騒音に対して、耳元騒音をより大
きく低減できる特徴を有する。図８において４は適応フ
ィルタ、７は制御スピーカ、９は誤差検出器、１４はヘ
ッドセットであり、その他の構成は第２の実施例と同様
である。この構成により、両チャンネルの騒音検出器１
を共通にでき、本来独立に騒音検出器を設ける場合に比
べて、騒音検出器を１つ省略できる。また、共通の騒音
検出器１を口元の送話マイクの近傍に設置することによ
り、耳元の両制御スピーカとの距離をとることができ、
適応フィルタ３、及び適応フィルタ４の演算時間の余裕
ができ、精度良く両チャンネルの騒音を減少できる。
【００２５】次に本発明の第５の実施例について、図９
を参照しながら説明する。本実施例は第４の実施例（図
８参照）の騒音検出器をヘッドセットの外側に両チャン
ネル分すなわち２個設置し、各々の出力信号をそれぞれ
適応フィルタ２個（即ち、適応フィルタ４、３４と適応
フィルタ３、３３のそれぞれ２個）で処理した構成を示
している。この実施例は、独立した２つの騒音検出器を
設けることで、側方からの騒音に対して、耳元騒音をよ
り大きく低減できる特徴を有する。
【００２６】図９において１、４１は騒音検出器、３
３、３４、３５は適応フィルタである。その他の構成要
素は第４の実施例と同様である。
【００２７】この構成により、たとえば騒音検出器１の
出力信号は適応フィルタ３及び５だけでなく、適応フィ
ルタ４に入力される。そして、適応フィルタ４の処理出
力は、騒音検出器４１の出力を処理する適応フィルタ３
４の処理出力と加算されて、制御スピーカ７に入力され
る。このことにより左右両側方からの騒音に対して制御
スピーカ７の制御音により精度良く制御され、低減でき
る。同様にして騒音検出器４１の出力信号についても同
様の処理を行うことによって制御スピーカ６の制御音に
より左右両側方からの騒音に対して精度良く制御され、
低減できる。また送話マイク１０に混入する騒音信号に
ついても、適応フィルタ５と適応フィルタ３５により制
御信号を減算することにより、騒音検出器が１個の場合
にくらべてより減算信号に残留する騒音信号は良く低減
できる。
【００２８】次に本発明の第６の実施例について、図１
０を参照しながら説明する。本実施例は第１の実施例
（図１参照）の騒音検出器を送受話器の外側に３個設置
し、各々の出力信号をそれぞれ適応フィルタ３個で処理
した構成を示している。この実施例は、独立した３つの
騒音検出器を設けることで、複数の方向からの騒音に対
して、耳元騒音をより大きく低減できる特徴を有する。
【００２９】図１０において４１、４２、４３は騒音検
出器、３３、３４、３５、３６は適応フィルタである。
その他の構成要素は第１の実施例と同様である。
【００３０】この構成により、騒音検出器１の出力信号
を適応フィルタ３で処理するだけでなく、騒音検出器４
１及び騒音検出器４２の出力をそれぞれ適応フィルタ３
３及び適応フィルタ３４で処理して各適応フィルタの出
力を加算して制御スピーカ６に入力する。このことによ
り、複数の方向から到来する騒音についても制御スピー
カ６の制御音により良く制御され、低減できる。また送
話マイク１０に混入する騒音についても第３の実施例
（図７参照）と同様に、適応フィルタ５、３５、３６の
制御出力を遅延器２の出力信号から減算することにより
残留する騒音信号を良く低減できる。
【００３１】なおこの騒音検出器を任意のｎ個（ｎは整
数であり、ｎ≧１）の数設置しても本実施例と同様な効
果が得られることは勿論である。
【００３２】次に本発明の第７の実施例について、図１
１、１２を参照しながら説明する。本実施例はヘッドセ
ットがヘルメット等の帽子形状の頭部固定器具に取り付
けられた場合に、第５の実施例（図９参照）の騒音検出
器を頭部固定器具の外壁部に設置する構成を示してい
る。図１２はさらに、つばを有する頭部固定器具のつば
の端部に騒音検出器を設置する構成を示している。図１
１、１２において１、４１、４２、４３、４４は騒音検
出器である。その他の構成要素は第５の実施例と同様で
ある。図１１に示す騒音検出器４２、４３はそれぞれ上
部方向、後方の騒音を検出する作用があり、第５の実施
例と同様の処理によって全方向からの騒音に対して、制
御し、低減できる。さらに図１２に示す様に、騒音検出
器１、４１、４３、４４を頭部固定器具のつばの端部に
設置することにより、制御スピーカと騒音検出器との距
離を広げることができ、適応フィルタの演算時間の余裕
ができ、騒音制御の精度が向上して、より騒音を低減で
きる。なお本実施例は帽子形状の頭部固定器具について
説明したが、騒音検出器を取り付ける器具の形状はこの
他にもアンテナあるいは針状形状など頭部前面を覆わな
い形状のものでも本実施例の効果が発揮できるのは勿論
である。
【００３３】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、第１に、適応フィルタ群により送話マイク
に混入した騒音を低減して、スピーカより発音させるこ
とにより本人の音声がトークバックされ、また同じくそ
の騒音の低減した音声を通信相手に送信するので通信の
双方が自然な通話が可能となる。
【００３４】また第２に、遅延器と騒音検出マイクの設
置位置と無指向性特性と送話マイクの双指向特性によ
り、音声中の騒音をより精度良く低減できる。
【００３５】また第３に、音声検出器により、適応フィ
ルタの音声による誤動作をのぞくことができ、より明瞭
度の向上した音声通信が可能となる。
【００３６】また第４に、頭部固定器具により、制御ス
ピーカと騒音検出器の距離を大きくとることにより、適
応フィルタの演算時間の余裕ができ、より騒音制御の精
度が向上し、騒音をより一層低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施例の構成図である。
【図２】本発明の第２の実施例の構成図である。
【図３】本発明の第２の実施例の騒音検出器の指向特性
図である。
【図４】本発明の第２の実施例の送話マイクの指向特性
図である。
【図５】本発明の第２の実施例の騒音検出器と送話マイ
クの設置図である。
【図６】本発明の第２の実施例の減算信号の指向特性図
である。
【図７】本発明の第３の実施例の構成図である。
【図８】本発明の第４の実施例の構成図である。
【図９】本発明の第５の実施例の構成図である。
【図１０】本発明の第６の実施例の構成図である。
【図１１】本発明の第７の実施例の構成図である。
【図１２】本発明の第７の実施例の他の構成図である。
【図１３】従来の騒音制御型送受話器の構成図である。
【符号の説明】
１、４１、４２ 騒音検出器 ２ 遅延器 ３、４、５、３３、３４、３５、３６ 適応フィルタ ６、７ 制御スピーカ ８、９ 誤差検出器 １０ 送話マイク １１ 受話信号入力端
子 １２ 送話信号出力端
子 １３ 送受話器 １４ ヘッドセット １５ 音声検出器 １６、１７ スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】送受話器の外側に設置されたｎ個（ｎは整
    数であり、ｎ≧１）の騒音検出器と、 各騒音検出器の出力信号を入力するｎ個からなる第１の
    適応フィルタ群と、 各騒音検出器の出力信号を入力するｎ個からなる第２の
    適応フィルタ群と、 送話者の口元近傍に設置された送話マイクと、 送受話器の耳元近傍に設置された制御スピーカと、 送受話器の耳元近傍に設置された誤差検出器とを有し、 送話マイクの出力信号から第１の適応フィルタ群の各々
    の出力信号を減算して、この減算信号が小さくなるよう
    に第１の適応フィルタ群の各々の係数を更新し、誤差検
    出器の出力信号が小さくなるように第２の適応フィルタ
    群の各々の係数を更新し、第２の適応フィルタ群の各々
    の出力信号と前記減算信号と受信器からの受話信号とを
    加算して、制御スピーカに入力し、前記減算信号を送信
    器への送話出力信号とすることを特徴とする騒音制御型
    送受話器。
  2. 【請求項２】送受話器の外側に設置されたｎ個（ｎは整
    数であり、ｎ≧１）の無指向性特性を有する騒音検出器
    と、 各騒音検出器の出力信号を入力するｎ個からなる第１の
    適応フィルタ群と、 各騒音検出器の出力信号を入力するｎ個からなる第２の
    適応フィルタ群と、 送話者の口元近傍に設置され、口元方向に対して双指向
    性特性の最大感度方向に向けた送話マイクと、 送話マイク信号を入力する遅延器と、 送受話器の耳元近傍に設置された制御スピーカと、 送受話器の耳元近傍に設置された誤差検出器とを有し、 遅延器の出力信号から第１の適応フィルタ群の各々の出
    力信号を減算して、この減算信号が小さくなるように第
    １の適応フィルタ群の各々の係数を更新し、誤差検出器
    の出力信号が小さくなるように第２の適応フィルタ群の
    各々の係数を更新し、第２の適応フィルタ群の各々の出
    力信号と前記減算信号と受信器からの受話信号とを加算
    して、制御スピーカに入力し、前記減算信号を送信器へ
    の送話出力信号とすることを特徴とする騒音制御型送受
    話器。
  3. 【請求項３】送受話器の外側に設置されたｎ個（ｎは整
    数であり、ｎ≧１）の騒音検出器と、 各騒音検出器の出力信号を入力するｎ個からなる第１の
    適応フィルタ群と、 各騒音検出器の出力信号を入力するｎ個からなる第２の
    適応フィルタ群と、 送話者の口元近傍に設置された送話マイクと、 送話マイク信号を入力する音声検出器と、 音声検出器の出力により、各適応フィルタの係数更新の
    制御をするための２ｎ個のスイッチ群と、 送受話器の耳元近傍に設置された制御スピーカと、 送受話器の耳元近傍に設置された誤差検出器とを有し、 音声検出器の出力が発生しない場合に、送話マイクの出
    力信号から第１の適応フィルタ群の各々の出力信号を減
    算して、この減算信号が小さくなるように第１の適応フ
    ィルタ群の各々の係数を更新し、誤差検出器の出力信号
    が小さくなるように第２の適応フィルタ群の各々の係数
    を更新し、音声検出器の出力が発生した場合には、上記
    各適応フィルタ群の係数を更新しないように前記スイッ
    チを制御すし、第２の適応フィルタ群の各々の出力信号
    と前記減算信号と受信器からの受話信号とを加算して、
    制御スピーカに入力し、前記減算信号を送信器への送話
    出力信号とすることを特徴とする騒音制御型送受話器。
  4. 【請求項４】ｎ個（ｎは整数であり、ｎ≧１）の騒音検
    出器と、 騒音検出器の全部または一部が固定される頭部固定器具
    と、 各騒音検出器の出力信号を入力するｎ個からなる第１の
    適応フィルタ群と、 各騒音検出器の出力信号を入力するｎ個からなる第２の
    適応フィルタ群と、 送話者の口元近傍に設置された送話マイクと、 送受話器の耳元近傍に設置された制御スピーカと、 送受話器の耳元近傍に設置された誤差検出器とを有し、 送話マイクの出力信号から第１の適応フィルタ群の各々
    の出力信号を減算して、この減算信号が小さくなるよう
    に第１の適応フィルタ群の各々の係数を更新し、誤差検
    出器の出力信号が小さくなるように第２の適応フィルタ
    群の各々の係数を更新し、第２の適応フィルタ群の各々
    の出力信号と前記減算信号と受信器からの受話信号とを
    加算して、制御スピーカに入力し、前記減算信号を送信
    器への送話出力信号とすることを特徴とする騒音制御型
    送受話器。
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