JPH0936651A - 携帯無線機器用アンテナ - Google Patents
携帯無線機器用アンテナInfo
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- JPH0936651A JPH0936651A JP7207844A JP20784495A JPH0936651A JP H0936651 A JPH0936651 A JP H0936651A JP 7207844 A JP7207844 A JP 7207844A JP 20784495 A JP20784495 A JP 20784495A JP H0936651 A JPH0936651 A JP H0936651A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 超短波帯以上の高周波電波を使用する無線機
器にも使用できるとともに、構造や製造が容易になると
ともに、小型・薄型に形成することができる携帯無線機
器用アンテナを提供する。 【解決手段】 本体1の側部、または該本体1を装着す
るためのバンド部2aに、金属板、金属薄膜等からなる
パッチ型導電体13、バンド部の材質またはテフロン等
の誘電体12、金属板、金属薄膜等からなる地板11を
積層したパッチアンテナを設け、送受信用アンテナとし
て用いる。また、上記誘電体12にテフロン等の1.0
以上の比誘電率εを有する材質を用いて、パッチ型導電
体13の長さをλ/(4√ε)以下とし、小型化を図
る。
器にも使用できるとともに、構造や製造が容易になると
ともに、小型・薄型に形成することができる携帯無線機
器用アンテナを提供する。 【解決手段】 本体1の側部、または該本体1を装着す
るためのバンド部2aに、金属板、金属薄膜等からなる
パッチ型導電体13、バンド部の材質またはテフロン等
の誘電体12、金属板、金属薄膜等からなる地板11を
積層したパッチアンテナを設け、送受信用アンテナとし
て用いる。また、上記誘電体12にテフロン等の1.0
以上の比誘電率εを有する材質を用いて、パッチ型導電
体13の長さをλ/(4√ε)以下とし、小型化を図
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腕時計型の無線放
送受信機、トランシーバ、携帯電話、無線呼び出し端
末、通信機機等における送受信を行うための携帯無線機
器用アンテナに関する。
送受信機、トランシーバ、携帯電話、無線呼び出し端
末、通信機機等における送受信を行うための携帯無線機
器用アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、小型・軽量で携帯性に優れた
利便性から、腕時計程度の超小型サイズの携帯無線機器
が各種提案されている。この携帯無線機器では、腕時計
のように、腕に装着して使用するため、その形状・寸法
の大きさの制約から、特に、無線電波を受信、あるいは
送信する空中線アンテナ部の小型化が望まれていた。
利便性から、腕時計程度の超小型サイズの携帯無線機器
が各種提案されている。この携帯無線機器では、腕時計
のように、腕に装着して使用するため、その形状・寸法
の大きさの制約から、特に、無線電波を受信、あるいは
送信する空中線アンテナ部の小型化が望まれていた。
【0003】これは、集積回路技術の進歩により、無線
回路部分の小型化や低電力化は、急速に進歩し、電源と
なる小型電池や充電電池も小型、高性能、高容量のもの
が使用できるようになってきたのに対して、空中線アン
テナの小型化は、取り出し得る電力が無線電波が横切っ
た面積で制約されたり、同調検波の性能が電波の波長と
密接に関係する空中線アンテナの長さ寸法で制約される
ため、実現が困難であったためである。
回路部分の小型化や低電力化は、急速に進歩し、電源と
なる小型電池や充電電池も小型、高性能、高容量のもの
が使用できるようになってきたのに対して、空中線アン
テナの小型化は、取り出し得る電力が無線電波が横切っ
た面積で制約されたり、同調検波の性能が電波の波長と
密接に関係する空中線アンテナの長さ寸法で制約される
ため、実現が困難であったためである。
【0004】そこで、例えば、限られた寸法の腕時計型
の無線機器では、従来、AMラジオ受信機等、中波領域
の電波用にはバー・アンテナ等をケースに内蔵して用い
たり、VHF帯のFMラジオや無線呼び出し端末(ペー
ジャー)等では、イヤホン兼用のひも型アンテナ、ある
いは、腕時計のバンド部を利用したループ型のバンド・
アンテナ等を用いている。
の無線機器では、従来、AMラジオ受信機等、中波領域
の電波用にはバー・アンテナ等をケースに内蔵して用い
たり、VHF帯のFMラジオや無線呼び出し端末(ペー
ジャー)等では、イヤホン兼用のひも型アンテナ、ある
いは、腕時計のバンド部を利用したループ型のバンド・
アンテナ等を用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の携帯無線機器用アンテナでは、バー・アンテナ
や、ひも型アンテナ、ループ型のバンド・アンテナを用
いていたため、以下の問題があった。 (イ)腕時計型の無線機器におけるケース内蔵のバー・
アンテナ等では、近年、数百MHz帯、さらには数GH
z帯へと高周波化が進む、無線呼び出し端末や携帯電
話、無線通信機器付き携帯情報機器において所望の性能
が得られない。また、ケース部分に内蔵するためには、
ケース材質に金属などの導電性の材質を用いることを避
けなければならない等の問題があった。
た従来の携帯無線機器用アンテナでは、バー・アンテナ
や、ひも型アンテナ、ループ型のバンド・アンテナを用
いていたため、以下の問題があった。 (イ)腕時計型の無線機器におけるケース内蔵のバー・
アンテナ等では、近年、数百MHz帯、さらには数GH
z帯へと高周波化が進む、無線呼び出し端末や携帯電
話、無線通信機器付き携帯情報機器において所望の性能
が得られない。また、ケース部分に内蔵するためには、
ケース材質に金属などの導電性の材質を用いることを避
けなければならない等の問題があった。
【0006】(ロ)また、FMラジオ受信機等のイヤホ
ン兼用のひも型アンテナでは、使用時に取り付けたり、
巻き出したりしなければならず、使い勝手や形態上に問
題があった。 (ハ)また、ループ型のバンド・アンテナでは、ループ
を構成するために、腕バンドのバックル部でアンテナを
接続する等、構造や製造が複雑になり、アンテナ部のコ
ストアップにつながるという問題があった。また、腕の
寸法により、ループ・アンテナの大きさが変わり、アン
テナ長が変化するので、アンテナ特性を一定にするため
には、別個の調整回路を設けて、アンテナ長の変化を補
う必要があった。
ン兼用のひも型アンテナでは、使用時に取り付けたり、
巻き出したりしなければならず、使い勝手や形態上に問
題があった。 (ハ)また、ループ型のバンド・アンテナでは、ループ
を構成するために、腕バンドのバックル部でアンテナを
接続する等、構造や製造が複雑になり、アンテナ部のコ
ストアップにつながるという問題があった。また、腕の
寸法により、ループ・アンテナの大きさが変わり、アン
テナ長が変化するので、アンテナ特性を一定にするため
には、別個の調整回路を設けて、アンテナ長の変化を補
う必要があった。
【0007】(ニ)また、腕時計型の携帯無線機器にお
いて、腕に装着するためのバンド部に金属導体を張り付
けても、寸法上の制約や、アンテナループ内に導電体で
誘電体である人体の腕が入るため、特性が不安定にな
り、所望の受信感度や安定した受信や通信を行うことが
できないという問題があった。 (ホ)また、ループ・アンテナでは、一般に、その入力
抵抗に対する放射抵抗の割合が小さく、さらに入力リア
クタンスを打ち消して用いる必要があるため、アンテナ
系としての効率が極めて悪い状態で使用しなければなら
ないという問題があった。
いて、腕に装着するためのバンド部に金属導体を張り付
けても、寸法上の制約や、アンテナループ内に導電体で
誘電体である人体の腕が入るため、特性が不安定にな
り、所望の受信感度や安定した受信や通信を行うことが
できないという問題があった。 (ホ)また、ループ・アンテナでは、一般に、その入力
抵抗に対する放射抵抗の割合が小さく、さらに入力リア
クタンスを打ち消して用いる必要があるため、アンテナ
系としての効率が極めて悪い状態で使用しなければなら
ないという問題があった。
【0008】そこで本発明は、超短波帯以上の高周波電
波を使用する無線機器にも使用できるとともに、ループ
を構成する必要がないので、構造や製造が容易になると
ともに、小型・薄型に形成することができる携帯無線機
器用アンテナを提供することを目的とする。
波を使用する無線機器にも使用できるとともに、ループ
を構成する必要がないので、構造や製造が容易になると
ともに、小型・薄型に形成することができる携帯無線機
器用アンテナを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による携帯無線機器用アンテナは、本
体に設けられたバンド部によって、利用者に装着される
携帯無線機器のアンテナとして用いられる携帯無線機器
用アンテナにおいて、前記バンド部に配設され、誘電体
をバンド部の表裏の両側から挟む2枚の導電体板からな
ることを特徴とする。
求項1記載の発明による携帯無線機器用アンテナは、本
体に設けられたバンド部によって、利用者に装着される
携帯無線機器のアンテナとして用いられる携帯無線機器
用アンテナにおいて、前記バンド部に配設され、誘電体
をバンド部の表裏の両側から挟む2枚の導電体板からな
ることを特徴とする。
【0010】また、好ましい態様として、前記2枚の導
電体板は、例えば請求項2記載のように、上方に設けら
れたパッチ型導電体板と下方に設けられ、地板となる地
板導電体板とからなり、パッチ型導電体板と地板導電体
板との一外端部同士を電気的に短絡し、各々の略中央部
に給電点を設け、短絡部から反対側の外端部までの長さ
を1/4波長とし、逆Fアンテナして作用するようにし
てもよい。
電体板は、例えば請求項2記載のように、上方に設けら
れたパッチ型導電体板と下方に設けられ、地板となる地
板導電体板とからなり、パッチ型導電体板と地板導電体
板との一外端部同士を電気的に短絡し、各々の略中央部
に給電点を設け、短絡部から反対側の外端部までの長さ
を1/4波長とし、逆Fアンテナして作用するようにし
てもよい。
【0011】また、好ましい態様として、前記2枚の導
電体板は、例えば請求項3記載のように、上方に設けら
れたパッチ型導電体板と下方に設けられ、地板となる地
板導電体板とからなり、パッチ型導電体板と地板導電体
板との一外端部同士を電気的に短絡し、前記パッチ型導
電体板の短絡部の反対側の外端部を前記地板導電体板の
方向に直角に折曲げ、各々の略中央部に給電点を設け、
短絡部から反対側の外端部までの長さを1/4波長と
し、逆Fアンテナして作用するようにしてもよい。
電体板は、例えば請求項3記載のように、上方に設けら
れたパッチ型導電体板と下方に設けられ、地板となる地
板導電体板とからなり、パッチ型導電体板と地板導電体
板との一外端部同士を電気的に短絡し、前記パッチ型導
電体板の短絡部の反対側の外端部を前記地板導電体板の
方向に直角に折曲げ、各々の略中央部に給電点を設け、
短絡部から反対側の外端部までの長さを1/4波長と
し、逆Fアンテナして作用するようにしてもよい。
【0012】また、請求項4記載の発明による携帯無線
機器用アンテナは、パッチ型導電体とが形成された第1
導電体層と、前記パッチ型導電体の給電点となる位置
に、貫通孔が設けられた地板導電体が形成された第2導
電体層と、前記第1導電体層と前記第2導電体層との間
に形成された第1誘電体層と、前記パッチ型導電体の給
電点へ電力を供給するためのストリップ線路が形成され
た第3導電体層と、前記第2導電体層と前記第3導電体
層との間に形成された第1誘電体層とから形成されるこ
とを特徴とする。
機器用アンテナは、パッチ型導電体とが形成された第1
導電体層と、前記パッチ型導電体の給電点となる位置
に、貫通孔が設けられた地板導電体が形成された第2導
電体層と、前記第1導電体層と前記第2導電体層との間
に形成された第1誘電体層と、前記パッチ型導電体の給
電点へ電力を供給するためのストリップ線路が形成され
た第3導電体層と、前記第2導電体層と前記第3導電体
層との間に形成された第1誘電体層とから形成されるこ
とを特徴とする。
【0013】また、請求項5記載の発明による携帯無線
機器用アンテナは、給電点に電力を供給するためのスト
リップ線路が設けられたパッチ型導電体が形成された第
1導電体層と、地板導電体が形成された第2導電体層
と、前記第1導電体層と前記第2導電体層との間に形成
された第1誘電体層とから形成されることを特徴とす
る。
機器用アンテナは、給電点に電力を供給するためのスト
リップ線路が設けられたパッチ型導電体が形成された第
1導電体層と、地板導電体が形成された第2導電体層
と、前記第1導電体層と前記第2導電体層との間に形成
された第1誘電体層とから形成されることを特徴とす
る。
【0014】また、請求項6記載の発明による携帯無線
機器用アンテナは、パッチ型導電体と、該パッチ型導電
体とは別体で、パッチ型導電体の給電点に電力を供給す
るための第1のストリップ線路とが形成された第1導電
体層と、地板導電体と、該地板導電体とは別体で、前記
第1のストリップ線路の一端と前記パッチ型導電体の給
電点を接続する第2のストリップ線路とが形成されてる
第2導電体層と、前記第1導電体層と前記第2導電体層
との間に形成された第1誘電体層とから形成されること
を特徴とする。
機器用アンテナは、パッチ型導電体と、該パッチ型導電
体とは別体で、パッチ型導電体の給電点に電力を供給す
るための第1のストリップ線路とが形成された第1導電
体層と、地板導電体と、該地板導電体とは別体で、前記
第1のストリップ線路の一端と前記パッチ型導電体の給
電点を接続する第2のストリップ線路とが形成されてる
第2導電体層と、前記第1導電体層と前記第2導電体層
との間に形成された第1誘電体層とから形成されること
を特徴とする。
【0015】本発明では、本体の側部または該本体を装
着するためのバンド部に、誘電体をバンド部の表裏の両
側から挟む方形状の2枚の導電体板からなるパッチアン
テナを設け、送受信用アンテナとして用いる。したがっ
て、超短波帯以上の高周波電波を使用する無線機器にも
使用することが可能であり、ループを構成する必要がな
いので、構造や製造が容易になるとともに、小型・薄型
に形成することが可能となる。
着するためのバンド部に、誘電体をバンド部の表裏の両
側から挟む方形状の2枚の導電体板からなるパッチアン
テナを設け、送受信用アンテナとして用いる。したがっ
て、超短波帯以上の高周波電波を使用する無線機器にも
使用することが可能であり、ループを構成する必要がな
いので、構造や製造が容易になるとともに、小型・薄型
に形成することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、携
帯無線機器用アンテナを適用した腕時計型無線機器を一
実施例として、図面を参照して説明する。
帯無線機器用アンテナを適用した腕時計型無線機器を一
実施例として、図面を参照して説明する。
【0017】A.第1実施例 (1)携帯無線機器の構成 図1は、本発明の第1実施例による携帯無線機器用アン
テナを適用した腕時計型無線機器の構成を示す正面図お
よび断面図である。図において、腕時計型無線機器は、
大きく分けて、時計機能、無線機能等の電子部品が格納
されている本体部1、該本体部1を腕に固定するための
バンド部2a,2bから構成されている。本体部1に
は、上述したように、電子部品が内蔵されており、その
上面には、LCD等から構成される表示部3が配設され
ている。表示部3の上部には、表示部3を保護するため
のカバーガラス4が配設されている。また、本体部1の
側部には、動作モードや表示切替等のためのスイッチ5
が設けられている。
テナを適用した腕時計型無線機器の構成を示す正面図お
よび断面図である。図において、腕時計型無線機器は、
大きく分けて、時計機能、無線機能等の電子部品が格納
されている本体部1、該本体部1を腕に固定するための
バンド部2a,2bから構成されている。本体部1に
は、上述したように、電子部品が内蔵されており、その
上面には、LCD等から構成される表示部3が配設され
ている。表示部3の上部には、表示部3を保護するため
のカバーガラス4が配設されている。また、本体部1の
側部には、動作モードや表示切替等のためのスイッチ5
が設けられている。
【0018】上述した本体部1には、特に、本発明に係
わる部品として、無線回路部6と、該無線回路部6を駆
動するための電池7とが内蔵されている。無線回路部6
は、後述するパッチアンテナ9に電力を供給する一方、
パッチアンテナ9で受信した受信電力を取り出す電子回
路から構成されている。該無線回路部6は、同軸線路8
を介してパッチアンテナ9に接続されている。パッチア
ンテナ9は、本体部1の側部に並設されたアンテナ収納
部10に格納されている。
わる部品として、無線回路部6と、該無線回路部6を駆
動するための電池7とが内蔵されている。無線回路部6
は、後述するパッチアンテナ9に電力を供給する一方、
パッチアンテナ9で受信した受信電力を取り出す電子回
路から構成されている。該無線回路部6は、同軸線路8
を介してパッチアンテナ9に接続されている。パッチア
ンテナ9は、本体部1の側部に並設されたアンテナ収納
部10に格納されている。
【0019】(2)パッチアンテナの構成 次に、図2は、上述したパッチアンテナ9の構成を示す
正面図およびその断面図である。図において、パッチア
ンテナ9は、導電体からなる地板11、バンド部の材
質、テフロン等からなる誘電体12、および有効長が≦
λ/(4√ε)、あるいは≦λ/4(λ=波長)である
導電体からなるパッチ型導電体13からなる3層積層構
造を有している。地板11およびパッチ型導電体13
は、給電点14において同軸線路8に接続されている。
パッチ型導電体13の本体1側の外端部は、L字状に屈
曲して地板11に電気的に短絡されている。このよう
に、本実施例では、携帯無線機器用アンテナとして、絶
縁層を挟んだ2枚の導電体により構成されたパッチアン
テナ9を用いている。次に、パッチアンテナの原理につ
いて説明する。
正面図およびその断面図である。図において、パッチア
ンテナ9は、導電体からなる地板11、バンド部の材
質、テフロン等からなる誘電体12、および有効長が≦
λ/(4√ε)、あるいは≦λ/4(λ=波長)である
導電体からなるパッチ型導電体13からなる3層積層構
造を有している。地板11およびパッチ型導電体13
は、給電点14において同軸線路8に接続されている。
パッチ型導電体13の本体1側の外端部は、L字状に屈
曲して地板11に電気的に短絡されている。このよう
に、本実施例では、携帯無線機器用アンテナとして、絶
縁層を挟んだ2枚の導電体により構成されたパッチアン
テナ9を用いている。次に、パッチアンテナの原理につ
いて説明する。
【0020】B.パッチアンテナの原理 (1)マイクロストリップアンテナ プリント基板上に作成されるマイクロストリップアンテ
ナは、作りやすいことや、平面構造であるため、アレイ
アンテナの素子や小型アンテナとして普及し始めてい
る。マイクロストリップアンテナは、図3に示すよう
に、誘電体板15の両面に接着した薄い導体板のうち、
一方を地板16としてそのまま残し、他方の導体板をエ
ッチング等で帯状(ストリップ)にしたマイクロストリ
ップ線路(以下、ストリップ線路という)17を形成し
たものであり、同軸線路に比べ、微細構造の伝送線路で
ある。
ナは、作りやすいことや、平面構造であるため、アレイ
アンテナの素子や小型アンテナとして普及し始めてい
る。マイクロストリップアンテナは、図3に示すよう
に、誘電体板15の両面に接着した薄い導体板のうち、
一方を地板16としてそのまま残し、他方の導体板をエ
ッチング等で帯状(ストリップ)にしたマイクロストリ
ップ線路(以下、ストリップ線路という)17を形成し
たものであり、同軸線路に比べ、微細構造の伝送線路で
ある。
【0021】地板16とストリップ線路17に電源を接
続すると、図4(a)に示すように、等価的にはストリ
ップのイメージ(点線)が地板16の下にできた2本の
平行ストリップの伝送線路となる。この伝送線路の終端
を開放にすると、図4(b)に示すように、定在波が生
じ、終端の電界(実線)は最大になり、電流(破線)は
「0」になる。この時のストリップ線路17を図4
(c)に示すように、終端から半波長の位置で切断し、
伝送線路の代わりにストリップの中心からずれた点Pを
地板16の下側から同軸線路18で給電したのがマイク
ロストリップアンテナである。
続すると、図4(a)に示すように、等価的にはストリ
ップのイメージ(点線)が地板16の下にできた2本の
平行ストリップの伝送線路となる。この伝送線路の終端
を開放にすると、図4(b)に示すように、定在波が生
じ、終端の電界(実線)は最大になり、電流(破線)は
「0」になる。この時のストリップ線路17を図4
(c)に示すように、終端から半波長の位置で切断し、
伝送線路の代わりにストリップの中心からずれた点Pを
地板16の下側から同軸線路18で給電したのがマイク
ロストリップアンテナである。
【0022】伝送線路の終端を開放にすると、反射係数
は「1」になり、全電力が反射され、終端では電界は最
大になる。これに対して、電流は「0」で、磁界も
「0」になる。逆に、終端を短絡すると、電界は
「0」、磁界は最大になるが、この場合には文字通り終
端には導体壁がある。これに対して、終端が開放の場合
は、電界と磁界の様子は逆になるが、類似の現象である
ため、終端を磁壁で終端したと考えることができる。電
界と導体壁の関係は、磁界と磁壁との関係と同じである
から、磁壁に平行な磁界は「0」であり、磁界は常に磁
壁に垂直になる。
は「1」になり、全電力が反射され、終端では電界は最
大になる。これに対して、電流は「0」で、磁界も
「0」になる。逆に、終端を短絡すると、電界は
「0」、磁界は最大になるが、この場合には文字通り終
端には導体壁がある。これに対して、終端が開放の場合
は、電界と磁界の様子は逆になるが、類似の現象である
ため、終端を磁壁で終端したと考えることができる。電
界と導体壁の関係は、磁界と磁壁との関係と同じである
から、磁壁に平行な磁界は「0」であり、磁界は常に磁
壁に垂直になる。
【0023】マイクロストリップアンテナは、ストリッ
プ線路17を切断して開放したものであるから、ストリ
ップ線路17の周囲を磁壁で短絡した性質を有する。こ
のように切断したストリップ線路は、パッチ(Patch)
とも言われる。パッチの周囲を磁壁で短絡すれば、電波
は放射されないので、アンテナとして矛盾するが、パッ
チ内部の電磁界や共振周波数の最も簡単な近似解を求め
るときに利用され、「磁壁モデル」という。ここで、方
形パッチと座標系を図5(a)に示す。図において、パ
ッチ型導電体20と地板21の間の電界は、y方向成分
のみであるが、伝送線路からわかるように、共振したと
きは、次の数式1で表すことができる。
プ線路17を切断して開放したものであるから、ストリ
ップ線路17の周囲を磁壁で短絡した性質を有する。こ
のように切断したストリップ線路は、パッチ(Patch)
とも言われる。パッチの周囲を磁壁で短絡すれば、電波
は放射されないので、アンテナとして矛盾するが、パッ
チ内部の電磁界や共振周波数の最も簡単な近似解を求め
るときに利用され、「磁壁モデル」という。ここで、方
形パッチと座標系を図5(a)に示す。図において、パ
ッチ型導電体20と地板21の間の電界は、y方向成分
のみであるが、伝送線路からわかるように、共振したと
きは、次の数式1で表すことができる。
【0024】
【数1】
【0025】ここで、2aはストリップ線路の半波長、
基板の誘電率を「ε」とすると、2a=λ/(2√ε)
(λは自由空間波長)となる。よく使用されるテフロン
基板の比誘電率εは「2.4」なので、次の数式2で示
すようになる。
基板の誘電率を「ε」とすると、2a=λ/(2√ε)
(λは自由空間波長)となる。よく使用されるテフロン
基板の比誘電率εは「2.4」なので、次の数式2で示
すようになる。
【0026】
【数2】
【0027】波長は、自由空間波長λの6割強となる。
伝送線路の終端を開放すると、大部分の電力は反射され
るが、一部の電力は図5(b)に示すように外部に漏れ
る。これは、ちょうど導体板に切られたスロットから電
界がもれる様子に似ている。すなわち、図6(a)に示
すように、大きい導体板22の中央にスロット23があ
る場合には、電界24が導体板22の上側に漏れる。図
6(b)には、同位置に微小ダイポールによる電流があ
る場合、それによってできる磁界25で上半分のみを示
している。図6(a)に示すスロット23からの電界2
4と、図6(b)に示すダイポール電流による磁界25
は、共に、極座標でφ方向成分のみで全く同じ形にな
る。これは、電流によってできる電界(磁界)と対応さ
せると、スロット23に流れる磁流によって磁界(電
界)ができると考えることもでき、スロット23から放
射される電磁界は、既によく知られた電流から放射され
る電磁界のうち、電界と磁界を入れ替えれば求めること
ができる。
伝送線路の終端を開放すると、大部分の電力は反射され
るが、一部の電力は図5(b)に示すように外部に漏れ
る。これは、ちょうど導体板に切られたスロットから電
界がもれる様子に似ている。すなわち、図6(a)に示
すように、大きい導体板22の中央にスロット23があ
る場合には、電界24が導体板22の上側に漏れる。図
6(b)には、同位置に微小ダイポールによる電流があ
る場合、それによってできる磁界25で上半分のみを示
している。図6(a)に示すスロット23からの電界2
4と、図6(b)に示すダイポール電流による磁界25
は、共に、極座標でφ方向成分のみで全く同じ形にな
る。これは、電流によってできる電界(磁界)と対応さ
せると、スロット23に流れる磁流によって磁界(電
界)ができると考えることもでき、スロット23から放
射される電磁界は、既によく知られた電流から放射され
る電磁界のうち、電界と磁界を入れ替えれば求めること
ができる。
【0028】次に、マイクロストリップアンテナの指向
性は、磁流から求められるが、磁流によってできる電界
は、その磁流と同じ形の電流によりできる磁界に対応し
ている。例えば、図5(b)に示すパッチ型導電体20
の周囲には、図示するような電界ができているから、ア
ンテナとしての波源は、図7(a)に示す磁流となる。
この磁流と同じ分布の電流を波源とするアンテナは、図
7(b)に示すように、周囲が1波長の方形ループアン
テナであり、y方向に強い電波が放射される。図7
(a)の磁流のなかで、x方向の磁流は、互いに反対方
向で大きさも小さいので、z方向の2個の磁流が主な波
源となる。したがって、ダイポールアンテナがz方向に
2個並んだアレイアンテナとほぼ同じ指向性を持つ。前
述した数式1や図5(b)に示すパッチ型導電体20の
周囲の電界分布からわかるように、z軸上の電界は
「0」であるので、パッチ型導電体20の中心を短絡し
ても電磁界分布は変わらない。
性は、磁流から求められるが、磁流によってできる電界
は、その磁流と同じ形の電流によりできる磁界に対応し
ている。例えば、図5(b)に示すパッチ型導電体20
の周囲には、図示するような電界ができているから、ア
ンテナとしての波源は、図7(a)に示す磁流となる。
この磁流と同じ分布の電流を波源とするアンテナは、図
7(b)に示すように、周囲が1波長の方形ループアン
テナであり、y方向に強い電波が放射される。図7
(a)の磁流のなかで、x方向の磁流は、互いに反対方
向で大きさも小さいので、z方向の2個の磁流が主な波
源となる。したがって、ダイポールアンテナがz方向に
2個並んだアレイアンテナとほぼ同じ指向性を持つ。前
述した数式1や図5(b)に示すパッチ型導電体20の
周囲の電界分布からわかるように、z軸上の電界は
「0」であるので、パッチ型導電体20の中心を短絡し
ても電磁界分布は変わらない。
【0029】したがって、図8(a)に示すように、パ
ッチ型導電体30を半分の大きさにしても、アンテナと
して作用するので、小型アンテナとして有用である。図
において、パッチアンテナは、パッチ型導電体30の端
部を短絡板31によって地板32に接地し、パッチ面の
途中から同軸線路33によって給電する構造を有してい
る。図示のパッチアンテナは、前述した図1および図2
に示すものと同じ構造である。この場合、x方向の長さ
は、λ/4になるので、例えば、自動車電話などの90
0MHz帯では、基板の比誘電率を「1」とすると、約
8.3cmになるが、携帯電話機のアンテナとしては、
小さいとは言えない大きさである。
ッチ型導電体30を半分の大きさにしても、アンテナと
して作用するので、小型アンテナとして有用である。図
において、パッチアンテナは、パッチ型導電体30の端
部を短絡板31によって地板32に接地し、パッチ面の
途中から同軸線路33によって給電する構造を有してい
る。図示のパッチアンテナは、前述した図1および図2
に示すものと同じ構造である。この場合、x方向の長さ
は、λ/4になるので、例えば、自動車電話などの90
0MHz帯では、基板の比誘電率を「1」とすると、約
8.3cmになるが、携帯電話機のアンテナとしては、
小さいとは言えない大きさである。
【0030】上記パッチアンテナの横軸であるz軸方向
の長さは、周波数帯域幅に関係するが、横幅が小さい
と、帯域幅が狭くなるため、ある程度大きい必要があ
る。例えば、自動車電話機のように、10%近い帯域幅
が要求されるときには、パッチ型導電体30はほぼ正方
形に近い形状にする必要がある。これは、横幅を大きく
すると、電波が放射されやすくなり、帯域幅が広くなる
ためである。横幅は磁流ダイポールの長さでもあり、ダ
イポールは長いほど放射抵抗が大きくなり、電波が効率
よく放射される。
の長さは、周波数帯域幅に関係するが、横幅が小さい
と、帯域幅が狭くなるため、ある程度大きい必要があ
る。例えば、自動車電話機のように、10%近い帯域幅
が要求されるときには、パッチ型導電体30はほぼ正方
形に近い形状にする必要がある。これは、横幅を大きく
すると、電波が放射されやすくなり、帯域幅が広くなる
ためである。横幅は磁流ダイポールの長さでもあり、ダ
イポールは長いほど放射抵抗が大きくなり、電波が効率
よく放射される。
【0031】上述したパッチアンテナをさらに小型化す
る工夫を施したのが、図8(b)に示すアンテナであ
る。図において、パッチアンテナは、短絡板31の大部
分を除去して細い導体線34で短絡する。細い導体線3
4はインダクタンスになるから、パッチ型導電体30に
インダクタンスが装荷されたことになる。また、パッチ
型導電体30の先端を下方向に折曲げることにより、先
端に強い電界ができる容量が装荷される。一般に、アン
テナにインピーダンスを装荷すると小型になり、このよ
うにすることで、パッチ型導電体の長さを≦λ/4、す
なわちλ/4の半分近くまで短縮できる。
る工夫を施したのが、図8(b)に示すアンテナであ
る。図において、パッチアンテナは、短絡板31の大部
分を除去して細い導体線34で短絡する。細い導体線3
4はインダクタンスになるから、パッチ型導電体30に
インダクタンスが装荷されたことになる。また、パッチ
型導電体30の先端を下方向に折曲げることにより、先
端に強い電界ができる容量が装荷される。一般に、アン
テナにインピーダンスを装荷すると小型になり、このよ
うにすることで、パッチ型導電体の長さを≦λ/4、す
なわちλ/4の半分近くまで短縮できる。
【0032】従来より、アンテナには、半波長線状アン
テナを途中で折曲げた、図8(c)に示す逆Lアンテナ
があり、例えば中波の1MHzでは波長300mでλ/
4でも75mになる。これは、半波長線状アンテナを垂
直に張るのが困難なため、途中で横方向に曲げたもの
で、このアンテナの整合をよくするために、パッチ面の
途中から給電したのが、図8(d)に示す逆Fアンテナ
である。線状アンテナでは、導体線を太くすると、周波
数帯域は広くする性質を持つので、図8(d)に示す横
方向の導体線を極端に太くして、板状にしたものが、マ
イクロストリップアンテナから変形した図8(b)に示
すパッチアンテナとなる。
テナを途中で折曲げた、図8(c)に示す逆Lアンテナ
があり、例えば中波の1MHzでは波長300mでλ/
4でも75mになる。これは、半波長線状アンテナを垂
直に張るのが困難なため、途中で横方向に曲げたもの
で、このアンテナの整合をよくするために、パッチ面の
途中から給電したのが、図8(d)に示す逆Fアンテナ
である。線状アンテナでは、導体線を太くすると、周波
数帯域は広くする性質を持つので、図8(d)に示す横
方向の導体線を極端に太くして、板状にしたものが、マ
イクロストリップアンテナから変形した図8(b)に示
すパッチアンテナとなる。
【0033】次に、図9ないし図11は、各々、異なる
形状を有するパッチアンテナの構造を示す正面図、断面
図および電流−電圧特性図である。図9において、パッ
チアンテナは、導電体からなる地板40、テフロン等の
誘電体41および有効長が2a(=λ/(2√ε))で
ある導電体からなるパッチ型導電体42からなる3層積
層構造を有し、半波長パッチアンテナを形成している。
同軸線路43は、給電点44を介して、上記地板40お
よびパッチ型導電体42に接続されている。また、図1
0は、前述した図8(a)に示す1/4波長逆Fパッチ
アンテナであり、導電体からなる地板50、テフロン等
の誘電体51および有効長がa(=λ/(4√ε))で
ある導電体からなるパッチ型導電体52からなる3層積
層構造を有している。パッチ型導電体52の側端部は、
短絡板53によって地板50に電気的に短絡されてい
る。また、図11は、前述した図8(b)に示す小型化
された1/4半波長逆Fパッチアンテナであり、導電体
からなる地板60、テフロン等の誘電体61および有効
長がa(≦λ/(4√ε))である導電体からなるパッ
チ型導電体62からなる3層積層構造を有している。パ
ッチ型導電体62の外端部は、短絡板63によって地板
60に電気的に短絡されている。また、パッチ型導電体
62の他方の外端部は、下方向にL字状に折曲げられて
いる。本発明においては、上述した形状のうち、どのパ
ッチアンテナを用いてもよいことは言うまでもない。
形状を有するパッチアンテナの構造を示す正面図、断面
図および電流−電圧特性図である。図9において、パッ
チアンテナは、導電体からなる地板40、テフロン等の
誘電体41および有効長が2a(=λ/(2√ε))で
ある導電体からなるパッチ型導電体42からなる3層積
層構造を有し、半波長パッチアンテナを形成している。
同軸線路43は、給電点44を介して、上記地板40お
よびパッチ型導電体42に接続されている。また、図1
0は、前述した図8(a)に示す1/4波長逆Fパッチ
アンテナであり、導電体からなる地板50、テフロン等
の誘電体51および有効長がa(=λ/(4√ε))で
ある導電体からなるパッチ型導電体52からなる3層積
層構造を有している。パッチ型導電体52の側端部は、
短絡板53によって地板50に電気的に短絡されてい
る。また、図11は、前述した図8(b)に示す小型化
された1/4半波長逆Fパッチアンテナであり、導電体
からなる地板60、テフロン等の誘電体61および有効
長がa(≦λ/(4√ε))である導電体からなるパッ
チ型導電体62からなる3層積層構造を有している。パ
ッチ型導電体62の外端部は、短絡板63によって地板
60に電気的に短絡されている。また、パッチ型導電体
62の他方の外端部は、下方向にL字状に折曲げられて
いる。本発明においては、上述した形状のうち、どのパ
ッチアンテナを用いてもよいことは言うまでもない。
【0034】次に、上述したパッチアンテナのうち、一
例として、図10に示すパッチアンテナをとり上げ、該
パッチアンテナをバンド部2aに形成する方法およびそ
の構造を具体的に説明する。
例として、図10に示すパッチアンテナをとり上げ、該
パッチアンテナをバンド部2aに形成する方法およびそ
の構造を具体的に説明する。
【0035】C.第2実施例 図12は、本発明の第2実施例によるアンテナの略構成
を示す概念図であり、図13は上記アンテナの一部断面
図、図14(a)〜(c)は、同アンテナの層構造を示
す正面図である。なお、図1に対応する部分には同一の
符号を付けて説明を省略する。図12および図13にお
いて、バンド部2aには、三層積層構造のパッチアンテ
ナ70が内挿または一体成形されて配設されており、パ
ッチ型導電体71と地板導電体72とは、ストリップ線
路73によって本体部に内蔵されている無線回路部6と
接続されている。パッチ型導電体71は、バンド部2a
の長手方向に沿って全長a(≦λ/(4√ε))を有し
ており、地板導電体72とは誘電体74を貫通して形成
された線路75によって接続され、上記ストリップ線路
73とは同誘電体74を貫通して形成された線路76に
よって接続されている。ストリップ線路73による接続
点が給電点77となる。
を示す概念図であり、図13は上記アンテナの一部断面
図、図14(a)〜(c)は、同アンテナの層構造を示
す正面図である。なお、図1に対応する部分には同一の
符号を付けて説明を省略する。図12および図13にお
いて、バンド部2aには、三層積層構造のパッチアンテ
ナ70が内挿または一体成形されて配設されており、パ
ッチ型導電体71と地板導電体72とは、ストリップ線
路73によって本体部に内蔵されている無線回路部6と
接続されている。パッチ型導電体71は、バンド部2a
の長手方向に沿って全長a(≦λ/(4√ε))を有し
ており、地板導電体72とは誘電体74を貫通して形成
された線路75によって接続され、上記ストリップ線路
73とは同誘電体74を貫通して形成された線路76に
よって接続されている。ストリップ線路73による接続
点が給電点77となる。
【0036】上記パッチアンテナ70の導電層は、三層
積層構造となっており、第1層には、図14(a)に示
すように、パッチ型導電体71と、本体部の無線回路部
に接続するための接続端子(パッチ側、地板側)78,
79とが形成されている。また、第2層には、図14
(b)に示すように、給電点となる位置に貫通孔80が
設けられた地板導電体72が形成されている。さらに、
第3層には、図14(c)に示すように、給電点から第
1層目の接続端子78に延びるストリップ線路73が形
成されている。
積層構造となっており、第1層には、図14(a)に示
すように、パッチ型導電体71と、本体部の無線回路部
に接続するための接続端子(パッチ側、地板側)78,
79とが形成されている。また、第2層には、図14
(b)に示すように、給電点となる位置に貫通孔80が
設けられた地板導電体72が形成されている。さらに、
第3層には、図14(c)に示すように、給電点から第
1層目の接続端子78に延びるストリップ線路73が形
成されている。
【0037】上述した構造によれば、バンド部2aの長
さは、一般に時計本体より長くできるので、約6〜8c
m長までのパッチ型のアンテナ素子を形成できる。ま
た、アンテナ素子の2枚の導電体(パッチ型導電体71
および地板導電体72)の時計本体側の外端部をストリ
ップ線路75によって互いに電気的に短絡しているの
で、1/4波長型のアンテナとして用いることができ、
半波長型の線状アンテナ等に対してアンテナ長を半分の
長さにできる。また、給電点77を外端部より幾分ずら
した中間点(中央よりやや本体側にずれた位置)に設け
ているので、いわゆる逆F型1/4波長アンテナとして
作用する。
さは、一般に時計本体より長くできるので、約6〜8c
m長までのパッチ型のアンテナ素子を形成できる。ま
た、アンテナ素子の2枚の導電体(パッチ型導電体71
および地板導電体72)の時計本体側の外端部をストリ
ップ線路75によって互いに電気的に短絡しているの
で、1/4波長型のアンテナとして用いることができ、
半波長型の線状アンテナ等に対してアンテナ長を半分の
長さにできる。また、給電点77を外端部より幾分ずら
した中間点(中央よりやや本体側にずれた位置)に設け
ているので、いわゆる逆F型1/4波長アンテナとして
作用する。
【0038】また、パッチアンテナを形成する2枚の導
電体71,72の間にテフロン等の誘電体(あるいは時
計バンドを材質を誘電体として)74を挟んでサンドイ
ッチ型の積層構造とすることによって、マイクロストリ
ップ型高周波用伝送線路となるように構成したので、パ
ッチ型のマイクロストリップアンテナとして、波長に対
するアンテナ長をλ/4√ε以下に短くでき、小型化で
きる。上述したパッチ型導電体71、地板導電体72お
よびストリップ線路73は、共に、バンド部2a上に型
抜き、あるいはプリント−エッチング等で容易に形成で
きる。また、各層を金属薄膜配線で形成するので、バン
ド部2aに内蔵できる薄型のパッチアンテナを実現でき
る。
電体71,72の間にテフロン等の誘電体(あるいは時
計バンドを材質を誘電体として)74を挟んでサンドイ
ッチ型の積層構造とすることによって、マイクロストリ
ップ型高周波用伝送線路となるように構成したので、パ
ッチ型のマイクロストリップアンテナとして、波長に対
するアンテナ長をλ/4√ε以下に短くでき、小型化で
きる。上述したパッチ型導電体71、地板導電体72お
よびストリップ線路73は、共に、バンド部2a上に型
抜き、あるいはプリント−エッチング等で容易に形成で
きる。また、各層を金属薄膜配線で形成するので、バン
ド部2aに内蔵できる薄型のパッチアンテナを実現でき
る。
【0039】D.第3実施例 次に、図15(a)〜(d)は、各々、本発明の第3実
施例によるアンテナの略構成を示す正面図、一部断面
図、および層構造を示す正面図である。なお、図1、ま
たは図12および図13に対応する部分には同一の符号
を付けて説明を省略する。図15(a),(b)におい
て、バンド部2aには、第2実施例と同様に、三層積層
構造のパッチアンテナ85が内挿、または一体成形され
て配設されている。パッチ型導電体86と地板導電体8
7とは、テフロン等の誘電体(あるいは時計バンドを材
質を誘電体として)88を挟んで、本体側の外端部にお
いて、上記誘電体を貫通して形成されたストリップ線路
89,89によって接続されている。パッチ型導電体8
6は、バンド部2aの長手方向に沿って全長a(≦λ/
(4√ε))を有しており、外端部より幾分ずらした中
間点(中央よりやや本体側にずれた位置)を給電点90
とし、該給電点90から時計本体方向へ延び、接続端子
91を形成するストリップ線路92を設けている。
施例によるアンテナの略構成を示す正面図、一部断面
図、および層構造を示す正面図である。なお、図1、ま
たは図12および図13に対応する部分には同一の符号
を付けて説明を省略する。図15(a),(b)におい
て、バンド部2aには、第2実施例と同様に、三層積層
構造のパッチアンテナ85が内挿、または一体成形され
て配設されている。パッチ型導電体86と地板導電体8
7とは、テフロン等の誘電体(あるいは時計バンドを材
質を誘電体として)88を挟んで、本体側の外端部にお
いて、上記誘電体を貫通して形成されたストリップ線路
89,89によって接続されている。パッチ型導電体8
6は、バンド部2aの長手方向に沿って全長a(≦λ/
(4√ε))を有しており、外端部より幾分ずらした中
間点(中央よりやや本体側にずれた位置)を給電点90
とし、該給電点90から時計本体方向へ延び、接続端子
91を形成するストリップ線路92を設けている。
【0040】上記パッチアンテナ85の導電層は、二層
構造となっており、第1層には、図15(b)に示すよ
うに、ストリップ線路92が設けられたパッチ型導電体
86と、本体部1の無線回路部6に接続するための接続
端子(地板側)93とが形成されている。また、第2層
には、図15(d)に示すように、上記第1層目に形成
された接続端子93に接続するための凸部94を設けた
地板87が形成されている。このように、本第3実施例
では、パッチ型導電体86と地板導電体87からなる2
層の導電体を形成するのみでよく、また、相互の絶縁体
層の数も少なくできるので、前述した第2実施例に比
べ、さらに構造が簡単になり、安価に製造できるととも
に、さらに薄型のパッチアンテナ85が実現できる。
構造となっており、第1層には、図15(b)に示すよ
うに、ストリップ線路92が設けられたパッチ型導電体
86と、本体部1の無線回路部6に接続するための接続
端子(地板側)93とが形成されている。また、第2層
には、図15(d)に示すように、上記第1層目に形成
された接続端子93に接続するための凸部94を設けた
地板87が形成されている。このように、本第3実施例
では、パッチ型導電体86と地板導電体87からなる2
層の導電体を形成するのみでよく、また、相互の絶縁体
層の数も少なくできるので、前述した第2実施例に比
べ、さらに構造が簡単になり、安価に製造できるととも
に、さらに薄型のパッチアンテナ85が実現できる。
【0041】E.第4実施例 次に、図16(a)〜(d)は、各々、本発明の第4実
施例によるアンテナの略構成を示す正面図、一部断面
図、および層構造を示す正面図である。なお、図1、ま
たは図12および図13に対応する部分には同一の符号
を付けて説明を省略する。図16(a),(b)におい
て、バンド部2aには、第2実施例および第3実施例と
同様に、三層積層構造のパッチアンテナ100が内挿ま
たは一体成形されて配設されている。パッチ型導電体1
01と地板導電体102とは、テフロン等の誘電体(あ
るいは時計バンドを材質を誘電体として)103を挟ん
で、上記誘電体103を貫通して形成されたストリップ
線路104によって接続されている。パッチ型導電体1
01は、バンド部2aの長手方向に沿って全長a(≦λ
/(4√ε))を有しており、外端部より幾分ずらした
中間点(中央よりやや本体側にずれた位置)を給電点1
05とし、該給電点から一旦、バンド部2aの長手方向
に対して直角に外端まで延ばした後、L字状に屈曲させ
て時計本体方向へ延ばし、一方の接続端子106を形成
するストリップ線路107を設けている。
施例によるアンテナの略構成を示す正面図、一部断面
図、および層構造を示す正面図である。なお、図1、ま
たは図12および図13に対応する部分には同一の符号
を付けて説明を省略する。図16(a),(b)におい
て、バンド部2aには、第2実施例および第3実施例と
同様に、三層積層構造のパッチアンテナ100が内挿ま
たは一体成形されて配設されている。パッチ型導電体1
01と地板導電体102とは、テフロン等の誘電体(あ
るいは時計バンドを材質を誘電体として)103を挟ん
で、上記誘電体103を貫通して形成されたストリップ
線路104によって接続されている。パッチ型導電体1
01は、バンド部2aの長手方向に沿って全長a(≦λ
/(4√ε))を有しており、外端部より幾分ずらした
中間点(中央よりやや本体側にずれた位置)を給電点1
05とし、該給電点から一旦、バンド部2aの長手方向
に対して直角に外端まで延ばした後、L字状に屈曲させ
て時計本体方向へ延ばし、一方の接続端子106を形成
するストリップ線路107を設けている。
【0042】上記パッチアンテナ100の導電層は、前
述した第3実施例と同様に、二層構造となっており、第
1層には、図16(c)に示すように、パッチ型導電体
101、該パッチ型導電体101から延び、終端が接続
端子106となるストリップ線路107、および本体部
1の無線回路部6に接続するための接続端子(地板側)
108とが形成されている。また、第2層には、図16
(d)に示すように、上記第1層目に形成された接続端
子108に接続するための凸部109が設けられた地板
導電体102が形成されている。このように、本第4実
施例においても、パッチ型導電体101と地板導電体1
02からなる2層の導電体を形成するのみでよく、ま
た、相互の絶縁体層の数も少なくできるので、前述した
第2実施例に比べ、さらに構造が簡単になり、安価に製
造できるとともに、さらに薄型のパッチアンテナ100
が実現できる。
述した第3実施例と同様に、二層構造となっており、第
1層には、図16(c)に示すように、パッチ型導電体
101、該パッチ型導電体101から延び、終端が接続
端子106となるストリップ線路107、および本体部
1の無線回路部6に接続するための接続端子(地板側)
108とが形成されている。また、第2層には、図16
(d)に示すように、上記第1層目に形成された接続端
子108に接続するための凸部109が設けられた地板
導電体102が形成されている。このように、本第4実
施例においても、パッチ型導電体101と地板導電体1
02からなる2層の導電体を形成するのみでよく、ま
た、相互の絶縁体層の数も少なくできるので、前述した
第2実施例に比べ、さらに構造が簡単になり、安価に製
造できるとともに、さらに薄型のパッチアンテナ100
が実現できる。
【0043】F.第5実施例 次に、図17(a)〜(d)は、各々、本発明の第5実
施例によるアンテナの略構成を示す正面図、一部断面
図、および層構造を示す正面図である。なお、図1、ま
たは図12および図13に対応する部分には同一の符号
を付けて説明を省略する。図17(a),(b)におい
て、バンド部2aには、前述した実施例と同様に、三層
積層構造のパッチアンテナ120が内挿または一体成形
されて配設されている。パッチ型導電体121と地板導
電体122とは、テフロン等の誘電体(あるいは時計バ
ンドを材質を誘電体として)123を挟んで、上記誘電
体123を貫通して形成されたストリップ線路124に
よって接続されている。パッチ型導電体121は、バン
ド部2aの長手方向に沿って全長a(≦λ/(4√
ε))を有しており、外端部より幾分ずらした中間点
(中央よりやや本体側にずれた位置)に給電点125を
設けている。
施例によるアンテナの略構成を示す正面図、一部断面
図、および層構造を示す正面図である。なお、図1、ま
たは図12および図13に対応する部分には同一の符号
を付けて説明を省略する。図17(a),(b)におい
て、バンド部2aには、前述した実施例と同様に、三層
積層構造のパッチアンテナ120が内挿または一体成形
されて配設されている。パッチ型導電体121と地板導
電体122とは、テフロン等の誘電体(あるいは時計バ
ンドを材質を誘電体として)123を挟んで、上記誘電
体123を貫通して形成されたストリップ線路124に
よって接続されている。パッチ型導電体121は、バン
ド部2aの長手方向に沿って全長a(≦λ/(4√
ε))を有しており、外端部より幾分ずらした中間点
(中央よりやや本体側にずれた位置)に給電点125を
設けている。
【0044】上記パッチアンテナ120の導電層は、前
述した実施例と同様に、二層構造となっており、第1層
には、図17(c)に示すように、パッチ型導電体12
1と、地板導電体122を無線回路部に接続するための
接続端子(地板側)126と、上記パッチ型導電体12
1とは別体に、一端が上記給電点125に並び、終端が
接続端子(パッチ型導電体側)127となるストリップ
線路128が形成されている。また、第2層には、図1
3(b)に示すように、上記第1層目に形成された接続
端子126に接続するための凸部129を有し、上記給
電点125からストリップ線路の一端まで切れ込んだ欠
部130を有する地板導電体122が形成されている。
上記欠部130には、第1層に形成されたパッチ型導電
体121とストリップ線路128の一端とを接続するた
めのストリップ線路131が形成されている。このよう
に、本第5実施例においても、パッチ型導電体121と
地板導電体122からなる2層の導電体を形成するのみ
でよく、また、相互の絶縁体層の数も少なくできるの
で、前述した第2実施例に比べ、さらに構造が簡単にな
り、安価に製造できるとともに、さらに薄型のパッチア
ンテナ120が実現できる。
述した実施例と同様に、二層構造となっており、第1層
には、図17(c)に示すように、パッチ型導電体12
1と、地板導電体122を無線回路部に接続するための
接続端子(地板側)126と、上記パッチ型導電体12
1とは別体に、一端が上記給電点125に並び、終端が
接続端子(パッチ型導電体側)127となるストリップ
線路128が形成されている。また、第2層には、図1
3(b)に示すように、上記第1層目に形成された接続
端子126に接続するための凸部129を有し、上記給
電点125からストリップ線路の一端まで切れ込んだ欠
部130を有する地板導電体122が形成されている。
上記欠部130には、第1層に形成されたパッチ型導電
体121とストリップ線路128の一端とを接続するた
めのストリップ線路131が形成されている。このよう
に、本第5実施例においても、パッチ型導電体121と
地板導電体122からなる2層の導電体を形成するのみ
でよく、また、相互の絶縁体層の数も少なくできるの
で、前述した第2実施例に比べ、さらに構造が簡単にな
り、安価に製造できるとともに、さらに薄型のパッチア
ンテナ120が実現できる。
【0045】G.応用例 次に、上述したパッチアンテナを用いた携帯無線機器に
ついて説明する。 G−1.腕時計型のFMステレオラジオおよびFM文字
多重放送受信機 図18は、上述したパッチアンテナを受信用アンテナと
して用いた腕時計型のFMステレオラジオおよびFM文
字多重放送受信機の構成を示すブロック図である。図に
おいて、パッチアンテナ140で受信した電波信号は、
バンドパスフィルタ141を介して、FMフロントエン
ド142に供給される。FMフロントエンド142で
は、制御回路155の制御に従って、PLL等による局
部発振器との混合回路等、周波数変換手段によって中間
周波を生成し、所望するチャンネルの信号を検波し、中
間周波信号として中間周波トランス143を介してIF
増幅器144へ供給する。IF増幅器144は、中間周
波信号を増幅し、バンドパスフィルタ145、FM検波
回路146を介してステレオ復調器147およびバンド
パスフィルタ149へ供給する。ステレオ増幅器147
は、増幅された中間周波信号からステレオ音声信号のL
(左)音声信号、R(右)音声信号を復調し、音声増幅
器148へ供給する。L音声信号およびR音声信号は、
各々、音声増幅器148によって増幅され、スピーカS
P(L)、SP(R)で発音される。
ついて説明する。 G−1.腕時計型のFMステレオラジオおよびFM文字
多重放送受信機 図18は、上述したパッチアンテナを受信用アンテナと
して用いた腕時計型のFMステレオラジオおよびFM文
字多重放送受信機の構成を示すブロック図である。図に
おいて、パッチアンテナ140で受信した電波信号は、
バンドパスフィルタ141を介して、FMフロントエン
ド142に供給される。FMフロントエンド142で
は、制御回路155の制御に従って、PLL等による局
部発振器との混合回路等、周波数変換手段によって中間
周波を生成し、所望するチャンネルの信号を検波し、中
間周波信号として中間周波トランス143を介してIF
増幅器144へ供給する。IF増幅器144は、中間周
波信号を増幅し、バンドパスフィルタ145、FM検波
回路146を介してステレオ復調器147およびバンド
パスフィルタ149へ供給する。ステレオ増幅器147
は、増幅された中間周波信号からステレオ音声信号のL
(左)音声信号、R(右)音声信号を復調し、音声増幅
器148へ供給する。L音声信号およびR音声信号は、
各々、音声増幅器148によって増幅され、スピーカS
P(L)、SP(R)で発音される。
【0046】一方、上記FM検波回路146からのFM
復調混合信号は、バンドパスフィルタ149を介して、
副搬送波多重信号が取り出されてMSK復調器150へ
供給される。MSK復調器150では、副搬送波多重信
号を復調して、文字多重情報を取り出し、LPF151
を介して、復号器152およびクロック再生器153へ
供給する。復号器152は、復調された信号からコード
データを復号し、制御回路155へ供給する。一方、ク
ロック再生器153は、復調された信号から基本クロッ
クを再生し、同期回路154へ供給する。同期回路15
4は、上記基本クロックに同期する同期クロックを生成
し、制御回路155へ供給する。
復調混合信号は、バンドパスフィルタ149を介して、
副搬送波多重信号が取り出されてMSK復調器150へ
供給される。MSK復調器150では、副搬送波多重信
号を復調して、文字多重情報を取り出し、LPF151
を介して、復号器152およびクロック再生器153へ
供給する。復号器152は、復調された信号からコード
データを復号し、制御回路155へ供給する。一方、ク
ロック再生器153は、復調された信号から基本クロッ
クを再生し、同期回路154へ供給する。同期回路15
4は、上記基本クロックに同期する同期クロックを生成
し、制御回路155へ供給する。
【0047】制御回路155は、入力部156からの動
作モードの選択や、ラジオ受信機に関する操作、時計機
能に関する操作等を指示に従って、選局チャンネルをF
Mフロントエンド142へ供給したり、メモリ157、
エラー訂正器158、表示制御器160を制御する。上
述した受信した文字情報は、制御回路155の制御に基
づいて、メモリ157へ記憶される。このとき、エラー
訂正器158によって、メモリ157の内容の訂正等が
行われる。C.G.(キャラクタ・ジェネレータ)15
9は、メモリ157に記憶された文字情報に従って、キ
ャラクタデータを生成し、表示制御器160へ供給す
る。表示制御器160は、制御回路155の制御に従っ
て、LCD161を制御し、上記キャラクタデータを表
示する。
作モードの選択や、ラジオ受信機に関する操作、時計機
能に関する操作等を指示に従って、選局チャンネルをF
Mフロントエンド142へ供給したり、メモリ157、
エラー訂正器158、表示制御器160を制御する。上
述した受信した文字情報は、制御回路155の制御に基
づいて、メモリ157へ記憶される。このとき、エラー
訂正器158によって、メモリ157の内容の訂正等が
行われる。C.G.(キャラクタ・ジェネレータ)15
9は、メモリ157に記憶された文字情報に従って、キ
ャラクタデータを生成し、表示制御器160へ供給す
る。表示制御器160は、制御回路155の制御に従っ
て、LCD161を制御し、上記キャラクタデータを表
示する。
【0048】G−2.腕時計型のFMワイヤレスマイク
またはFM文字コード送信器 次に、図19は、上述したパッチアンテナを送信用アン
テナとして用いた腕時計型のFMワイヤレスマイクおよ
びFM文字コード送信器の構成を示すブロック図であ
る。図において、マイク170で集音された音声信号
は、低周波増幅器171で増幅され、信号選択部172
へ供給される。一方、入力部173から入力された文字
情報は、制御部174へ供給される。入力された文字情
報は、メモリ175に格納される。メモリ175に格納
された文字情報は、制御部174の制御に従って、表示
データレジスタ176に転送する。C.G.(キャラク
タ・ジェネレータ)177は、メモリ175に記憶され
た文字情報に従って、キャラクタデータを生成し、表示
制御器178へ供給してLCD179に表示する。
またはFM文字コード送信器 次に、図19は、上述したパッチアンテナを送信用アン
テナとして用いた腕時計型のFMワイヤレスマイクおよ
びFM文字コード送信器の構成を示すブロック図であ
る。図において、マイク170で集音された音声信号
は、低周波増幅器171で増幅され、信号選択部172
へ供給される。一方、入力部173から入力された文字
情報は、制御部174へ供給される。入力された文字情
報は、メモリ175に格納される。メモリ175に格納
された文字情報は、制御部174の制御に従って、表示
データレジスタ176に転送する。C.G.(キャラク
タ・ジェネレータ)177は、メモリ175に記憶され
た文字情報に従って、キャラクタデータを生成し、表示
制御器178へ供給してLCD179に表示する。
【0049】一方、メモリ175に格納された文字情
報、すなわち、入力部173から入力された文字情報
は、P−S(パラレル−シリアル)変換部180によっ
てシリアルデータに変換された後、FSK変調部181
によって変調され、信号選択部172に供給される。信
号選択部172は、制御部174の制御に従って、上述
した音声信号あるいは変調された文字情報を、所定のフ
ォーマットに従ってFM変調器182に供給する。音声
信号または文字情報は、FM変調器182において、発
振器183で発生された周波数で変調され、逓倍器18
4で逓倍された後、電力増幅器185で増幅された後、
パッチアンテナ186から輻射される。
報、すなわち、入力部173から入力された文字情報
は、P−S(パラレル−シリアル)変換部180によっ
てシリアルデータに変換された後、FSK変調部181
によって変調され、信号選択部172に供給される。信
号選択部172は、制御部174の制御に従って、上述
した音声信号あるいは変調された文字情報を、所定のフ
ォーマットに従ってFM変調器182に供給する。音声
信号または文字情報は、FM変調器182において、発
振器183で発生された周波数で変調され、逓倍器18
4で逓倍された後、電力増幅器185で増幅された後、
パッチアンテナ186から輻射される。
【0050】G−3.腕時計型の携帯電話機 次に、図20は、上述したパッチアンテナを送受信用ア
ンテナとして用いた腕時計型の携帯電話機の構成を示す
ブロック図である。図において、送受信用アンテナとし
てのパッチアンテナ190で受信された受信信号は、送
信/受信を振り分けるRFスイッチ191を介して、R
F部(周波数変換部)192に供給され、受信側で図示
しないPLLシンセサイザから出力される所定周波数の
局部発振信号と混合されることにより、1.9GHz帯
から1MHz帯付近のIF(中間周波)信号に周波数変
換され、モデム部193の復調器193aへ供給され
る。次に、モデム部193の復調器193aは、RF部
192からのIF信号を復調し、IQデータに分離して
データ列として、TDMAチャネル・リンク制御回路1
94へ送出する。次に、TDMAチャネル・リンク制御
回路194の受信部は、モデム部193から供給される
受信データから所定のタイミングで1スロット分のデー
タを取り出し、このデータの中からユニークワード(同
期信号)を抽出して、フレーム同期信号を生成し、か
つ、制御データ部および音声データ部のスクランブル等
を解除する。そして、制御データは制御回路196へ送
出され、音声データは音声コーディック部195へ送出
される。次に、上述した音声コーディック部195は、
AD−PCM符号器復号器195aによって、TDMA
チャネル・リンク制御回路194から供給されるADP
CM音声信号(4ビット×8KHz=32Kbps)を
PCM音声信号(8ビット×8KHz=64Kbps)
に復号化することにより伸張し、オーディオインターフ
ェース195bによって、アナログ音声信号へ変換し、
スピーカSPから発音させる。
ンテナとして用いた腕時計型の携帯電話機の構成を示す
ブロック図である。図において、送受信用アンテナとし
てのパッチアンテナ190で受信された受信信号は、送
信/受信を振り分けるRFスイッチ191を介して、R
F部(周波数変換部)192に供給され、受信側で図示
しないPLLシンセサイザから出力される所定周波数の
局部発振信号と混合されることにより、1.9GHz帯
から1MHz帯付近のIF(中間周波)信号に周波数変
換され、モデム部193の復調器193aへ供給され
る。次に、モデム部193の復調器193aは、RF部
192からのIF信号を復調し、IQデータに分離して
データ列として、TDMAチャネル・リンク制御回路1
94へ送出する。次に、TDMAチャネル・リンク制御
回路194の受信部は、モデム部193から供給される
受信データから所定のタイミングで1スロット分のデー
タを取り出し、このデータの中からユニークワード(同
期信号)を抽出して、フレーム同期信号を生成し、か
つ、制御データ部および音声データ部のスクランブル等
を解除する。そして、制御データは制御回路196へ送
出され、音声データは音声コーディック部195へ送出
される。次に、上述した音声コーディック部195は、
AD−PCM符号器復号器195aによって、TDMA
チャネル・リンク制御回路194から供給されるADP
CM音声信号(4ビット×8KHz=32Kbps)を
PCM音声信号(8ビット×8KHz=64Kbps)
に復号化することにより伸張し、オーディオインターフ
ェース195bによって、アナログ音声信号へ変換し、
スピーカSPから発音させる。
【0051】一方、マイクMICから入力された音声信
号は、オーディオインターフェース195bによってデ
ジタル信号に変換された後、AD−PCM符号器復号器
195aで、ADPCM音声信号に符号化されることに
より圧縮されてTDMAチャネル・リンク制御回路19
4へ送出される。次に、TDMAチャネル・リンク制御
回路194の送信部は、音声コーディック部195から
供給される音声データに制御データ等を付加するととも
に、スクランブル等を付与した後にユニークワード等を
付加して、1スロット分の送信データを作成し、所定タ
イミングでフレーム内の所定スロットに挿入してモデム
部193に送出する。次に、モデム193の変調部19
3bでは、TDMAチャネル・リンク制御回路194か
ら供給されるデータからIQデータを作成して、π/4
シフトQPSKの変調をして、RF部192へ送出す
る。次に、RF部192の送信部は、モデム部193の
変調部193bから供給されるπ/4シフトQPSKの
変調波を、図示しないPLLシンセサイザから出力され
る所定周波数の局部発振信号と混合することにより、
1.9GHz帯に周波数変換し、RFスイッチ190を
介して、パッチアンテナ190から輻射する。
号は、オーディオインターフェース195bによってデ
ジタル信号に変換された後、AD−PCM符号器復号器
195aで、ADPCM音声信号に符号化されることに
より圧縮されてTDMAチャネル・リンク制御回路19
4へ送出される。次に、TDMAチャネル・リンク制御
回路194の送信部は、音声コーディック部195から
供給される音声データに制御データ等を付加するととも
に、スクランブル等を付与した後にユニークワード等を
付加して、1スロット分の送信データを作成し、所定タ
イミングでフレーム内の所定スロットに挿入してモデム
部193に送出する。次に、モデム193の変調部19
3bでは、TDMAチャネル・リンク制御回路194か
ら供給されるデータからIQデータを作成して、π/4
シフトQPSKの変調をして、RF部192へ送出す
る。次に、RF部192の送信部は、モデム部193の
変調部193bから供給されるπ/4シフトQPSKの
変調波を、図示しないPLLシンセサイザから出力され
る所定周波数の局部発振信号と混合することにより、
1.9GHz帯に周波数変換し、RFスイッチ190を
介して、パッチアンテナ190から輻射する。
【0052】制御回路196は、上述したRFスイッチ
191や、TDMAチャネル・リンク制御回路194、
音声コーディック部195等を制御するとともに、表示
制御部197に表示データを送出し、LCD198に表
示させる。IDメモリ199には、携帯電話機の使用者
を識別するためのデータが格納されている。また、入力
部200は、相手先の電話番号を入力する数値キーや、
オンフック/オフフックを行うスイッチ、音声出力を変
えるボリュームスイッチ等から構成されており、これら
キーやスイッチの状態を制御回路196に供給する。
191や、TDMAチャネル・リンク制御回路194、
音声コーディック部195等を制御するとともに、表示
制御部197に表示データを送出し、LCD198に表
示させる。IDメモリ199には、携帯電話機の使用者
を識別するためのデータが格納されている。また、入力
部200は、相手先の電話番号を入力する数値キーや、
オンフック/オフフックを行うスイッチ、音声出力を変
えるボリュームスイッチ等から構成されており、これら
キーやスイッチの状態を制御回路196に供給する。
【0053】このように、本実施例のパッチアンテナ
は、腕時計型のFMステレオラジオおよびFM文字多重
放送受信機、腕時計型のFMワイヤレスマイクおよびF
M文字コード送信器、または腕時計型の携帯電話機等に
用いることができ、腕時計型の送受信装置であれば十分
に活用できる。
は、腕時計型のFMステレオラジオおよびFM文字多重
放送受信機、腕時計型のFMワイヤレスマイクおよびF
M文字コード送信器、または腕時計型の携帯電話機等に
用いることができ、腕時計型の送受信装置であれば十分
に活用できる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、本体の側部または該本
体を装着するためのバンド部に、誘電体をバンド部の表
裏の両側から挟む方形状の2枚の導電体板からなるパッ
チアンテナを設け、送受信用アンテナとして用いるよう
にしたので、以下の効果が得られる。 (1)バー・アンテナを用いないので、超短波帯以上の高
周波電波を使用する無線機器にも使用できる。 (2)また、イヤホン兼用のひも型アンテナのように、使
用時に取り付けたり、巻き出したりする必要がなく、使
い勝手が向上する。 (3)また、バックル部を介してループを構成しないの
で、バックル部の構造や製造が簡単になり、容易に製造
できる。 (4)また、層構造にすることができるので、小型・薄型
に形成できる。 (5)また、利用者の腕の太さ等に影響を受けないので、
アンテナ長が変化せず、アンテナ特性や無線装置の感度
や性能、安定性を向上できる。
体を装着するためのバンド部に、誘電体をバンド部の表
裏の両側から挟む方形状の2枚の導電体板からなるパッ
チアンテナを設け、送受信用アンテナとして用いるよう
にしたので、以下の効果が得られる。 (1)バー・アンテナを用いないので、超短波帯以上の高
周波電波を使用する無線機器にも使用できる。 (2)また、イヤホン兼用のひも型アンテナのように、使
用時に取り付けたり、巻き出したりする必要がなく、使
い勝手が向上する。 (3)また、バックル部を介してループを構成しないの
で、バックル部の構造や製造が簡単になり、容易に製造
できる。 (4)また、層構造にすることができるので、小型・薄型
に形成できる。 (5)また、利用者の腕の太さ等に影響を受けないので、
アンテナ長が変化せず、アンテナ特性や無線装置の感度
や性能、安定性を向上できる。
【図1】本発明の第1実施例による携帯無線機器用アン
テナを適用した腕時計型無線機器の構成を示す正面図お
よび断面図である。
テナを適用した腕時計型無線機器の構成を示す正面図お
よび断面図である。
【図2】本第1実施例によるパッチアンテナの構成を示
す正面図およびその断面図である。
す正面図およびその断面図である。
【図3】本第1実施例によるパッチアンテナの原理を説
明するためのマイクロストリップ線路の構成を示す斜視
図である。
明するためのマイクロストリップ線路の構成を示す斜視
図である。
【図4】マイクロストリップ線路の等価回路を示す回路
図、電流および電圧分布の概念図、およびマイクロスト
リップアンテナの断面図である。
図、電流および電圧分布の概念図、およびマイクロスト
リップアンテナの断面図である。
【図5】マイクロストリップ線路を方形パッチとした場
合の座標系を示す概念図、およびその電力放射を示す概
念図である。
合の座標系を示す概念図、およびその電力放射を示す概
念図である。
【図6】大きい導体板の中央にスロットがある場合にお
ける電界を示す概念図、および微小ダイポールによる電
流による磁界を示す概念図である。
ける電界を示す概念図、および微小ダイポールによる電
流による磁界を示す概念図である。
【図7】パッチによるアンテナの磁流を示す概念図、お
よび該磁流と同じ分布の電流を有する方形ループアンテ
ナを示す概念図である。
よび該磁流と同じ分布の電流を有する方形ループアンテ
ナを示す概念図である。
【図8】パッチアンテナの一例を示す斜視図、小型化し
たパッチアンテナの他の例を示す斜視図、逆Lアンテナ
を示す概念図、および逆Fアンテナを示す概念図であ
る。
たパッチアンテナの他の例を示す斜視図、逆Lアンテナ
を示す概念図、および逆Fアンテナを示す概念図であ
る。
【図9】パッチアンテナの一例の構造を示す正面図、断
面図および電流−電圧特性図である。
面図および電流−電圧特性図である。
【図10】他のパッチアンテナの構造を示す正面図、断
面図および電流−電圧特性図である。
面図および電流−電圧特性図である。
【図11】他のパッチアンテナの構造を示す正面図、断
面図および電流−電圧特性図である。
面図および電流−電圧特性図である。
【図12】本発明の第2実施例によるアンテナの略構成
を示す概念図である。
を示す概念図である。
【図13】本第2実施例によるアンテナの一部断面図で
ある。
ある。
【図14】本第2実施例によるアンテナの層構造を示す
正面図である。
正面図である。
【図15】本発明の第3実施例によるアンテナの略構成
を示す正面図、一部断面図、および層構造を示す正面図
である。
を示す正面図、一部断面図、および層構造を示す正面図
である。
【図16】本発明の第4実施例によるアンテナの略構成
を示す正面図、一部断面図、および層構造を示す正面図
である。
を示す正面図、一部断面図、および層構造を示す正面図
である。
【図17】本発明の第5実施例によるアンテナの略構成
を示す正面図、一部断面図、および層構造を示す正面図
である。
を示す正面図、一部断面図、および層構造を示す正面図
である。
【図18】本発明の応用例として、パッチアンテナを受
信用アンテナとして用いた腕時計型のFMステレオラジ
オおよびFM文字多重放送受信機の構成を示すブロック
図である。
信用アンテナとして用いた腕時計型のFMステレオラジ
オおよびFM文字多重放送受信機の構成を示すブロック
図である。
【図19】本発明の応用例として、パッチアンテナを送
信用アンテナとして用いた腕時計型のFMワイヤレスマ
イクおよびFM文字コード送信器の構成を示すブロック
図である。
信用アンテナとして用いた腕時計型のFMワイヤレスマ
イクおよびFM文字コード送信器の構成を示すブロック
図である。
【図20】本発明の応用例として、パッチアンテナを送
受信用アンテナとして用いた腕時計型の携帯電話機の構
成を示すブロック図である。
受信用アンテナとして用いた腕時計型の携帯電話機の構
成を示すブロック図である。
1 本体部 2a,2b バンド部 3 表示部 4 カバーガラス 5 スイッチ 6 無線回路部 8 同軸線路 9 パッチアンテナ 地板11 誘電体12 パッチ型導電体 給電点14 70 パッチアンテナ 71 パッチ型導電体 72 地板導電体 73 ストリップ線路 74 誘電体 75 短絡接続線路 76 接続線路 77 給電点 78,79 接続端子 80 貫通孔 85 パッチアンテナ 86 パッチ型導電体 87 地板導電体 88 誘電体 89 短絡接続線路 90 給電点 91 接続端子 92 ストリップ線路 93 接続端子 94 凸部 100 パッチアンテナ 101 パッチ型導電体 102 地板導電体 103 誘電体 104 短絡接続線路 105 給電点 106 接続端子 107 ストリップ線路 108 接続端子 120 パッチアンテナ 121 パッチ型導電体 122 地板導電体 123 誘電体 124 短絡接続線路 125 給電点 126 接続端子 127 接続端子 128 ストリップ線路 129 凸部 130 欠部 131 ストリップ線路 140,186,190 パッチアンテナ
Claims (6)
- 【請求項1】 本体に設けられたバンド部によって、利
用者に装着される携帯無線機器のアンテナとして用いら
れる携帯無線機器用アンテナにおいて、 前記バンド部に配設され、誘電体をバンド部の表裏の両
側から挟む2枚の導電体板からなることを特徴とする携
帯無線機器用アンテナ。 - 【請求項2】 前記2枚の導電体板は、上方に設けられ
たパッチ型導電体板と下方に設けられ、地板となる地板
導電体板とからなり、パッチ型導電体板と地板導電体板
との一外端部同士を電気的に短絡し、各々の略中央部に
給電点を設け、短絡部から反対側の外端部までの長さを
1/4波長とし、逆Fアンテナして作用することを特徴
とする請求項1記載の携帯無線機器用アンテナ。 - 【請求項3】 前記2枚の導電体板は、上方に設けられ
たパッチ型導電体板と、下方に設けられ、地板となる地
板導電体板とからなり、パッチ型導電体板と地板導電体
板との一外端部同士を電気的に短絡し、前記パッチ型導
電体板の短絡部の反対側の外端部を前記地板導電体板の
方向に直角に折曲げ、各々の略中央部に給電点を設け、
短絡部から反対側の外端部までの長さを1/4波長と
し、逆Fアンテナして作用することを特徴とする請求項
1記載の携帯無線機器用アンテナ。 - 【請求項4】 パッチ型導電体が形成された第1導電体
層と、 前記パッチ型導電体の給電点となる位置に、貫通孔が設
けられた地板導電体が形成された第2導電体層と、 前記第1導電体層と前記第2導電体層との間に形成され
た第1誘電体層と、 前記パッチ型導電体の給電点へ電力を供給するためのス
トリップ線路が形成された第3導電体層と、 前記第2導電体層と前記第3導電体層との間に形成され
た第1誘電体層とから形成されることを特徴とする携帯
無線機器用アンテナ。 - 【請求項5】 給電点に電力を供給するためのストリッ
プ線路が設けられたパッチ型導電体が形成された第1導
電体層と、 地板導電体が形成された第2導電体層と、 前記第1導電体層と前記第2導電体層との間に形成され
た第1誘電体層とから形成されることを特徴とする携帯
無線機器用アンテナ。 - 【請求項6】 パッチ型導電体と、該パッチ型導電体と
は別体で、パッチ型導電体の給電点に電力を供給するた
めの第1のストリップ線路とが形成された第1導電体層
と、 地板導電体と、該地板導電体とは別体で、前記第1のス
トリップ線路の一端と前記パッチ型導電体の給電点を接
続する第2のストリップ線路とが形成されている第2導
電体層と、 前記第1導電体層と前記第2導電体層との間に形成され
た第1誘電体層とから形成されることを特徴とする携帯
無線機器用アンテナ。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7207844A JPH0936651A (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 携帯無線機器用アンテナ |
US08/649,854 US5886669A (en) | 1995-05-10 | 1996-05-03 | Antenna for use with a portable radio apparatus |
MYPI96001695A MY117981A (en) | 1995-05-10 | 1996-05-04 | Antenna for use with a portable radio apparatus. |
KR1019960014869A KR100188864B1 (ko) | 1995-05-10 | 1996-05-07 | 휴대 무선 기기용 안테나 |
EP96107369A EP0742604A3 (en) | 1995-05-10 | 1996-05-09 | Antenna for use with a portable radio apparatus |
CN961051558A CN1065076C (zh) | 1995-05-10 | 1996-05-10 | 用于便携式无线电装置的天线 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7207844A JPH0936651A (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 携帯無線機器用アンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0936651A true JPH0936651A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16546470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7207844A Pending JPH0936651A (ja) | 1995-05-10 | 1995-07-20 | 携帯無線機器用アンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0936651A (ja) |
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JPWO2018212163A1 (ja) * | 2017-05-19 | 2020-02-27 | 日立金属株式会社 | 平面アレイアンテナおよび無線通信モジュール |
-
1995
- 1995-07-20 JP JP7207844A patent/JPH0936651A/ja active Pending
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A02 | Decision of refusal |
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