JPH0935423A - ディスク状記録媒体の再生方法及びその装置 - Google Patents

ディスク状記録媒体の再生方法及びその装置

Info

Publication number
JPH0935423A
JPH0935423A JP18019195A JP18019195A JPH0935423A JP H0935423 A JPH0935423 A JP H0935423A JP 18019195 A JP18019195 A JP 18019195A JP 18019195 A JP18019195 A JP 18019195A JP H0935423 A JPH0935423 A JP H0935423A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
sector
replacement
recording medium
address
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18019195A
Other languages
English (en)
Inventor
Norichika Mitsune
範親 三根
Masao Taniyama
正朗 谷山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP18019195A priority Critical patent/JPH0935423A/ja
Publication of JPH0935423A publication Critical patent/JPH0935423A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクに対する再生時のアクセス速度の
向上を図ることを課題とする。 【解決手段】 LRAによる交替セクタが専用のトラッ
クに設定される光磁気ディスクのドライブにおいて、S
DLの登録交替セクタのデータを保持するバッファメモ
リ64と、これらを関連づけるキャッシュテーブルデー
タ63dと、ホスト側からのリードコマンド発行時に、
LBAがキャッシュテーブルデータ63dに含まれるか
否かを判断する判断手段60gと、対象が交替セクタの
場合に、上記キャッシュテーブルデータ63dの内容を
参照して、当該交替セクタのデータを、上記バッファメ
モリ64から読み出す読み出し/書き込み制御手段60
bとで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光磁気ディ
スクドライブ等に適用して好適なディスク状記録媒体の
再生方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、データの書き込みの可能
な光ディスクとして、例えば光磁気ディスクが提案され
ている。光磁気ディスクの製造時には、ディスクサーテ
ィファイ等と称する処理が行われている。このディスク
サーティファイにおいては、書き込んだ情報と、この書
き込み後に読み出した情報の照合(ベリファイ)が行わ
れる。そして、書き込んだ情報と読み出した情報が一致
しない場合には、当該セクタは欠陥(ディフェクト)セ
クタであるものとされる。そして、光磁気ディスク上に
欠陥セクタが検出された場合には、その欠陥セクタの隣
のセクタが交替セクタとされる。そしてその情報は、光
磁気ディスクの所定のエリアに記録される。
【0003】光磁気ディスクの記録時には、記録のため
にアクセスされたセクタが、欠陥セクタの場合には、当
該情報は、当該欠陥セクタの隣の交替セクタに記録され
る。一方、光磁気ディスクの再生時には、再生のために
アクセスされたセクタが、欠陥セクタの場合には、その
欠陥セクタのの交替セクタに記録されているデータが読
み出される。
【0004】以上説明した技術は、一般にSSA(Se
ctor Slipping Algorithm)と
称されている。また、このSSAによって交替された欠
陥セクタの位置情報、交替先の位置情報等からなるテー
ブルは、一般にPDL(Primary Defect
List)と称され、ディスクの所定エリアに記録さ
れる。
【0005】そして、出荷後に、新たに欠陥セクタが発
生した場合には、欠陥セクタの交替セクタ専用の領域に
その欠陥セクタの交替セクタが設定され、その交替セク
タに本来欠陥セクタに記録すべきデータが記録されると
共に、その情報が光磁気ディスクの所定のエリアに記録
される。この技術は、一般にLRA(LinearRe
placement Algorithm)と称されて
いる。また、このLRAによって交替された欠陥セクタ
の位置情報、交替先の位置情報等からなるテーブルは、
一般にSDL(Secondary Defect L
ist)と称され、ディスクの所定エリアに記録され
る。
【0006】そして、再生時においては、先ず、ディス
クの所定エリアに記録されているDDS(Disk D
efinition Structure)がリードさ
れ、これによって、上記PDL及びSDLのスタートア
ドレス等が得られ、これに基いて上記PDL及びSDL
の情報からテーブルが生成され、ホストコンピュータ等
から供給されるアドレスデータが上記テーブルで物理ア
ドレスデータに変換され、変換された物理アドレスデー
タにより、要求されたデータがアクセスされる。
【0007】図10は光磁気ディスクに欠陥セクタが発
生した場合に、どのようにしてSSAによる処理、LR
Aによる処理が行われるのかを説明するための説明図で
ある。
【0008】この図は、光磁気ディスクの最内周領域か
ら最外周領域を概念的に表したものである。図におい
て、横軸はセクタを示し、セクタ“0”からセクタ“2
4”までで1トラックとしている。また、縦軸はトラッ
クを示し、“a”、“k”、“n”は夫々トラック数を
示し、トラック“0”からトラック“2a+k+n−
1”までが1枚の光磁気ディスクの全トラックである。
【0009】この図に示すように、先頭のトラック0
(最内周)から“a”トラック分は欠陥情報記録領域D
Faに割り当てられ、次の“k”トラック分はデータ領
域DAaに割り当てられ、次の“n”トラック分は交替
領域REaに割り当てられ、次の“a”トラック分は上
記欠陥情報記録領域DFaに割り当てられる。
【0010】図においては、フォーマット時においてデ
ータ領域DAaに発生した欠陥セクタに対し、SSAに
よりセクタが交替処理された光磁気ディスクが、フォー
マット後に、データ領域DAaに発生した欠陥セクタに
対し、LRAによりデータ領域DAaのセクタが、交替
領域REaのセクタに交替処理された例を示している。
【0011】〔フォーマット時に欠陥セクタが発生した
場合〕データ領域DAa中の、“(a+k−1)/2”
の位置に、斜線で示されているセクタは、欠陥セクタで
ある。この欠陥セクタは、SSAにより、その隣にドッ
トが付されて示されている、隣接セクタ“3”、即ち、
位置“(a+k−1)/3”のセクタに、交替処理され
る。ここで、上記“(a+k−1)”は、夫々トラック
の意味であり、上記“2”及び“3”は、夫々セクタの
意味である。
【0012】SSAによる交替処理が行われた場合、上
記欠陥セクタのアドレスが、PDLに登録され、このP
DLが、欠陥情報記録領域DFaに記録される。この例
では、登録されるアドレスは、“(a+k−1)/2”
である。
【0013】〔フォーマット後に欠陥セクタが発生した
場合〕データ領域DAa中の、“6/22”の位置に、
斜線で示されているセクタは、フォーマット後に発生し
た欠陥セクタである。この欠陥セクタは、LRAによ
り、交替領域REa中のドットが付されて示されてい
る、位置“(a+k)/24”のセクタに、交替処理さ
れる。尚、「フォーマット後」は、「出荷後」と読み変
えて差し支えない。
【0014】LRAによる交替処理が行われた場合、上
記欠陥セクタ及びこの欠陥セクタの交替セクタのアドレ
スが、SDLに登録され、このSDLが、欠陥情報記録
領域DFaに記録される。この例では、登録されるアド
レスは、欠陥セクタのアドレスとして、“6/22”、
交替セクタのアドレスとして、“(a+k)/24”と
なる。
【0015】次に、図11及び図12を参照して、SS
AやLRAによって交替処理の施された光磁気ディスク
をアクセスする場合について説明する。ここでは、再
生、記録とはせずに、単にアクセスとする。欠陥セクタ
に対するアクセスは、再生時及び記録時の何れの場合に
おいても行われるからである。
【0016】光磁気ディスクが、光磁気ディスクドライ
ブにセットされると、上記欠陥情報記録領域DFaに記
録されているDDSが、読み出される。このDDSに
は、既に説明したように、光磁気ディスクの構造等を示
す情報の他、上記PDLやSDLのアドレス等が記録さ
れている。よって、このDDSが読み取られることによ
り、PDL及びSDLのアドレスが認識されて、PDL
及びSDLが読み出される。読み出されたPDLやSD
Lは、光磁気ディスクドライブのRAMに保持される。
【0017】〔SSAによって交替処理された欠陥セク
タをアクセスする場合〕図11は、SSAにより交替処
理された欠陥セクタをアクセスする場合について説明す
るための説明図である。この図11に示すPDLは、上
述したように、RAMに保持されているものである。
【0018】外部からアクセスが行われると、PDLの
参照により、アクセス範囲内に欠陥セクタが有るか否か
が判断され、もしも、欠陥セクタが有るものと判断され
た場合は、その欠陥セクタの隣のセクタがアクセス対象
とされる。この例では、PDLに、“(a+k−1)/
2”の位置を示すアドレスデータが登録されており、ア
クセス範囲内の、上記“(a+k−1)/2”の位置の
セクタが、欠陥セクタDefであることを示している。
この場合においては、欠陥セクタDefがアクセスされ
た場合、その隣の交替セクタである、“3”の位置のセ
クタが交替セクタとしてアクセスされることを示してい
る。
【0019】図12は、LRAにより交替処理された欠
陥セクタをアクセスする場合について説明するための説
明図である。この図12に示すSDLは、上述したよう
に、RAMに保持されているものである。また、この図
に示す各符号は、図10に示した各符号に対応してい
る。
【0020】外部からのアクセスがあると、SDLの参
照により、アクセス範囲内に欠陥セクタが有るか否かが
判断され、もしも、欠陥セクタが有るものと判断された
場合は、その欠陥セクタの交替セクタとして設定されて
いる、交替領域内の交替セクタがアクセス対象とされ
る。この例では、SDLに、“6/22”の位置のセク
タが欠陥セクタであることが示され、上記“6/22”
の位置のセクタの交替セクタが、“(a+k)/24”
の位置の交替セクタであることが示されている。即ち、
この場合においては、“6/22”の位置の欠陥セクタ
がアクセスされた場合、その交替セクタである、“(a
+k)/24”の位置のセクタが交替セクタとしてアク
セスされることを示している。
【0021】尚、アクセス中に、欠陥セクタが新たに発
生した場合には、上述したLRAによる交替処理が行わ
れ、上記SDLの内容が更新される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来では、製造時に欠陥セクタが発生した場合には、S
SAにより交替処理が行われ、製造後に欠陥セクタが発
生した場合には、LRAにより交替処理が行われてい
た。そして使用時には、上記SSAによって生成された
PDLが参照されることで、交替セクタがアクセスさ
れ、上記LRAによって生成されたSDLが参照される
ことで、交替セクタにアクセスされる。よって、欠陥セ
クタがいつ発生しても、以上の処理が自動的に行われる
ので、光磁気ディスクを何等問題なく使用することがで
きる。
【0023】しかしながら、以上の説明から明かなよう
に、LRAによって交替処理が施された欠陥セクタに対
してアクセスが行われた場合、光磁気ディスクドライブ
のコントローラは、光学ピックアップを、正常なセクタ
をアクセスする場合よりも、より多くの処理と時間を費
やさなければならない。欠陥セクタに対してアクセスす
る場合には、次のようなよけいなステップが必要とな
る。
【0024】1.光学ピックアップを、当該欠陥セクタ
の交替セクタの存在する、交替領域REaの交替セクタ
までシークする。 2.目的の交替セクタが、光学ピックアップの読み取り
位置となるまでに回転待ちを行う。 3.交替セクタに対するリード若しくはライトを行う。 4.欠陥セクタの存在する、元の位置にシークする。
【0025】正常なセクタに対してアクセスを行う場合
と比較すると、上記1及び4の処理が、欠陥セクタであ
るがゆえ、必要となってしまうよけいな処理である。上
記1及び4の処理は、何れもシークであるから、欠陥セ
クタに対してアクセスが行われる場合には、その交替セ
クタに対してアクセスが行われるので、結果的にリード
及びライトの処理時間が大幅に長くなり、これが、光磁
気ディスク等のような記録再生可能なディスク状記録媒
体のアクセス速度を低下させている原因の1つとなって
いる。
【0026】本発明はこのような点を考慮してなされた
もので、アクセス速度をより向上させることのできるデ
ィスク状記録媒体の再生方法及びその装置を提案しよう
とするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスク状記
録媒体上のセクタの内、使用不能となったセクタの代わ
りのセクタが、当該使用不能セクタの含まれる領域以外
の領域に設けられ、当該ディスク状記録媒体の上記使用
不能セクタのアドレスと、上記使用不能セクタの上記交
替セクタのアドレスとからなる交替テーブル情報が、上
記ディスク状記録媒体の所定領域に記録され、上記ディ
スク状記録媒体に対してアクセスを行うのに際して、上
記交替テーブル情報が参照されることにより、上記使用
不能セクタの代わりに、上記交替セクタがアクセスされ
るようになされたディスク状記録媒体の再生方法であっ
て、上記交替テーブル情報に登録されている全ての交替
セクタのデータをバッファメモリに確保する前処理ステ
ップと、上記ディスク状記録媒体に対して再生のための
アクセスが行われたときに、アクセス対象となる上記使
用不能セクタの交替セクタのデータを、上記バッファメ
モリから読み出す、読み出しステップを含むものであ
る。
【0028】上述せる本発明によれば、前処理ステップ
において、上記交替テーブル情報に登録されている全て
の交替セクタのデータがバッファメモリに確保され、上
記ディスク状記録媒体に対して再生のためのアクセスが
行われたときに、読み出しステップにおいて、アクセス
対象となる上記使用不能セクタの交替セクタのデータ
が、上記バッファメモリから読み出される。これによっ
て、交替セクタからデータを読み出さすところを、バッ
ファメモリから同じデータを読み出すので、交替セクタ
に対してアクセスが行われたときの読み出し速度を、交
替セクタから読み出すのに比して高速化することができ
る。
【0029】また本発明は、ディスク状記録媒体上のセ
クタの内、使用不能となったセクタの代わりのセクタ
が、当該使用不能セクタの含まれる領域以外の領域に設
けられ、当該ディスク状記録媒体の上記使用不能セクタ
のアドレスと、上記使用不能セクタの上記交替セクタの
アドレスとからなる交替テーブル情報が、上記ディスク
状記録媒体の所定領域に記録され、上記ディスク状記録
媒体に対してアクセスを行うのに際して、上記交替テー
ブル情報が参照されることにより、上記使用不能セクタ
の代わりに、上記交替セクタがアクセスされるようにな
されたディスク状記録媒体の再生装置であって、上記デ
ィスク状記録媒体の所定位置に記録されている上記交替
テーブル情報に登録されている、交替セクタのデータを
保持するバッファメモリと、上記ディスク状記録媒体上
の交替セクタと、上記バッファメモリに保持されている
交替セクタのデータとを関連づけるキャッシュテーブル
と、ホスト側から再生のためのアクセスがあったとき
に、当該アクセス対象が交替セクタか否かを判断する判
断手段と、上記判断手段によって、当該アクセス対象が
交替セクタであるものと判断された場合には、上記キャ
ッシュテーブルの内容を参照することにより、当該交替
セクタのデータを、上記バッファメモリから読み出す読
み出し手段とを備えたものである。
【0030】上述せる本発明によれば、上記ディスク状
記録媒体の所定位置に記録されている上記交替テーブル
情報に登録されている、交替セクタのデータを、バッフ
ァメモリに保持し、ホスト側から再生のためのアクセス
があったときに、判断手段が、上記ディスク状記録媒体
上の交替セクタと、上記バッファメモリに保持されてい
る交替セクタのデータとを関連づけるキャッシュテーブ
ルを参照し、当該アクセス対象が交替セクタか否かを判
断し、上記判断手段によって、当該アクセス対象が交替
セクタであるものと判断された場合には、読み出し手段
が、上記キャッシュテーブルの内容を参照することによ
り、当該交替セクタのデータを、上記バッファメモリか
ら読み出す。これによって、交替セクタからデータを読
み出さすところを、バッファメモリから同じデータを読
み出すので、交替セクタに対してアクセスが行われたと
きの読み出し速度を、交替セクタから読み出すのに比し
て高速化することができる。
【0031】また、本発明は、上述の各発明において、
上記バッファメモリに記憶した交替セクタのデータに対
し、上記バッファメモリにおける記憶の優先度を示す優
先度情報を決定するものである。
【0032】上述せる本発明によれば、上述の各発明に
おいて、上記バッファメモリに記憶した交替セクタのデ
ータに対し、上記バッファメモリにおける記憶の優先度
を示す優先度情報を決定する。これによって、バッファ
メモリ上において、優先度の高いデータを常に残すこと
ができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、図を順次参照して本発明
の実施の形態について詳細に説明する。
【0034】本発明の実施の形態の説明は、次に示す項
目説明を各項目の先頭に記載し、各項目について次に示
す順序で説明する。
【0035】*発明の概要 A.交替領域の交替セクタの内容のバッファリングの説
明(図1参照) *実施の形態 B.光磁気ディスクドライブの構成及びその動作説明
(図2参照) C.図2に示した光ディスクドライブのドライブコント
ローラの構成及びその動作説明(図3参照) D.図3に示したドライブコントローラのコントローラ
の構成及びその動作説明(図4参照) E.キャッシュテーブル及びバッファメモリの関係の説
明(図5参照) F.スピンアップ時における動作説明(図6参照) G.リードコマンド受信時における動作説明(図7及び
図8参照) H.LBAから8セクタ分のデータをリードする場合の
動作説明(図9参照)
【0036】[発明の概要]
【0037】A.交替領域の交替セクタの内容のバッフ
ァリングの説明(図1参照)
【0038】図1は、発明の概要を説明するための説明
図である。図1Aは、ディスクに対するアクセスの概念
図、図1Bは、バッファメモリの概念図、図1Cは、S
DLを示す説明図、図1Dは、キャッシュテーブルを示
す説明図である。
【0039】既に説明したように、製造時において欠陥
セクタが発生した場合には、その欠陥セクタの隣接セク
タを交替セクタとし、製造後において欠陥セクタが発生
した場合には、交替領域に交替セクタが設定される。し
かしながら、LRAによって設定される交替セクタのデ
ィスク上における位置は、欠陥セクタの位置から離れて
いるので、アクセス速度が大幅に低下する。そこで、本
例においては、ディスクがセットされたときに、LRA
の処理によって交替領域に設定された交替セクタのデー
タを、バッファメモリに全て記憶しておき、再生時に、
欠陥セクタの交替セクタからデータを再生せずに、バッ
ファメモリから、交替セクタのデータと同じデータを読
み出すようにする。
【0040】このようにすれば、交替セクタからデータ
を読み出す場合に必要な、2回のシークと回転待ち、即
ち、ディスク上における欠陥セクタから交替セクタまで
のシーク、この位置における交替セクタを読み出すため
回転待ち、この交替セクタから元の欠陥セクタのあるト
ラックまでのシークをなくすことができ、よって、この
分だけアクセス速度が向上するからである。
【0041】図1Cに示すSDLには、欠陥セクタと、
その欠陥セクタの交替セクタのアドレスが登録されてい
る。ディスクドライブは、上記登録データの内、交替セ
クタのアドレスにより、ディスク上から交替セクタのデ
ータを全て読み出し、読み出した交替セクタのデータ
を、バッファメモリに記憶する。図1Bには、バッファ
メモリの記憶空間を示している。
【0042】一方、ディスクドライブは、上記処理を行
うだけでなく、図1Dに示すキャッシュテーブルを生成
する。このキャッシュテーブルは、図1Dに示すよう
に、データのアクセス元が発生するLBA(Logic
al Block Address)の内容と同じ内容
のLBAデータ、並びにバッファメモリにおけるバッフ
ァアドレスデータからなる。キャッシュテーブルに登録
されるLBAデータは、ディスクドライブにより、上記
欠陥セクタのアドレスデータに対応して得られるもので
ある。
【0043】〔欠陥セクタに対してアクセスがあった場
合のデータの読み出し〕図1Aにおいて、水平方向の2
つの矢印で示す領域が欠陥セクタのない正常な領域、破
線部分が欠陥セクタであるものとして、どのようにして
処理が行われるかについて、以下、説明する。
【0044】通常、図1Aの破線部分に対して再生のた
めにアクセスが行われると、図1Aにおいて、上部に短
い矢印で示すように、交替領域のデータが読み出され
る。しかしながら、本例においては、ディスクドライブ
は、外部からのLBAと同じ内容のLBAが、キャッシ
ュテーブルに登録されているか否かを判断し、登録され
ているものと判断した場合には、そのLBAに対応する
バッファアドレスデータを、キャッシュテーブルから読
み、このバッファアドレスデータにより、バッファメモ
リから、対応するデータを読み出す。
【0045】図1Bには、この様子を示しており、図1
Aにおいて破線で示す欠陥セクタに対してアクセスが行
われた場合には、この図1Bに示すように、バッファメ
モリから、対応する斜線部分のデータが読み出される。
従って、本例においては、交替領域に記録されているデ
ータは、ディスクがセットされたとき等に、1回だけア
クセスされ、以降は、バッファメモリに保持されたデー
タがアクセスされる。
【0046】〔概要説明から導き出される効果〕以上説
明したように、ディスクの装着時に、欠陥セクタの交替
セクタのデータを全てバッファリングしておき、欠陥セ
クタがアクセスされたときに、キャッシュテーブルを参
照することにより、交替セクタからではなく、バッファ
メモリから対応データを読み出し、これを再生データと
して出力することができるので、既に説明したように、
2回のシークと、1回の回転待ちをなくし、これらの処
理で費やされる時間よりも格段に短いメモリのアクセス
時間が費やされるだけなので、ディスクのアクセス速度
を、格段に向上させることができるといった効果があ
る。以下、より具体的な例を、実施の形態として説明す
る。
【0047】[実施の形態]
【0048】B.光磁気ディスクドライブの構成及びそ
の動作説明(図2参照)
【0049】図2は本発明ディスク状記録媒体の再生方
法及びその装置が適用される光磁気ディスクドライブの
構成例を示す構成図である。
【0050】〔接続及び構成〕図2において、ドライブ
1は、光磁気ディスク4に対するデータの記録、光磁気
ディスク4からのデータの再生を行う。ドライブコント
ローラ2は、上記ドライブを制御する。ホストコンピュ
ータ3は、SCSI(Small Computer
Systems Interface)専用の入出力端
子io1を介して上記ドライブコントローラ2に接続さ
れる。そして、ホストコンピュータ3は、このドライブ
コントローラ2を介して光磁気ディスク4に対してアク
セスを行う。
【0051】ドライブ1は、光磁気ディスク4をローデ
ィングするためのローディング機構5、ローディング機
構5によりローディングされた光磁気ディスク4を回転
させるためのスピンドルモータ6、このスピンドルモー
タ6を駆動するドライバ7、光学ブロック8、この光学
ブロック8のレーザーダイオード13を駆動するドライ
バ14、この光学ブロック8からの再生信号等をI−V
(電流/電圧)変換し、その電圧を複数の系に供給する
I−V/マトリクスアンプ16、光磁気ディスク4に磁
界を与えるための磁気ヘッド17及びこの磁気ヘッド1
7を駆動するためのドライバ18で構成される。
【0052】光学ブロック8は、光磁気ディスク4にレ
ーザーダイオード13からのレーザー光を照射するため
の対物レンズ9、光学ブロック8を光磁気ディスク4の
径方向に移動させるためのスライドモータ10、トラッ
キング用のガルバノミラー11、フォーカス用のフォー
カスアクチュエータ12、レーザーダイオード13で構
成される。
【0053】この磁気ヘッド17の駆動用のドライバ1
8は、入力端子1を介してドライブコントローラ2の出
力端子2o1に接続される。レーザーダイオード13の
駆動用のドライバ14は、入力端子1i2及び1i3を
夫々介して、ドライブコントローラ2の出力端子2o2
及び2o3に接続される。I−V/マトリクスアンプ1
6は、出力端子1o1、1o2、1o3、1o4、1o
5を夫々介して、ドライブコントローラ2の入力端子2
i1、2i2、2i3、2i4、2i5に夫々接続され
る。フォーカスアクチュエータ12は、入力端子1i4
を介して、ドライブコントローラ2の出力端子2o4に
接続される。ガルバノミラー11は、入力端子1i5を
介して、ドライブコントローラ2の出力端子2o5に接
続される。スライドモータ10は、入力端子1i6を介
して、ドライブコントローラ2の出力端子2o6に接続
される。スピンドルモータ6のドライバ7は、入出力端
子1ioを介して、ドライブコントローラ2の入出力端
子2ioに接続される。ローディング機構5は、入力端
子1i7を介して、ドライブコントローラ2の出力端子
2o7に接続される。
【0054】〔動作〕コマンド及びデータの授受のため
の処理は、ドライブコントローラ2により行われる。記
録時において、ドライブコントローラ2は、ホストコン
ピュータ3からのデータに対し、CRCやエラー訂正コ
ード等を付加し、このデータを、ドライブ1に渡す。一
方、再生時において、ドライブコントローラ2は、ドラ
イブ1からのデータに対し、エラー訂正処理を施し、ユ
ーザデータ部分のみをホストコンピュータ3に転送す
る。上記データの記録時、並びにデータの再生時におけ
るドライブ1のサーボ系及び各ブロックに対する指令
は、ドライブコントローラ2によって行われる。
【0055】C.図2に示した光磁気ディスクドライブ
のドライブコントローラの構成及びその動作説明(図3
参照)
【0056】図3は図2に示したドライブコントローラ
2の構成例を示す構成図である。
【0057】〔接続及び構成〕図において、入出力回路
31は、ディジタル信号処理回路53から、バス43を
介して供給されるレーザーダイオード13のバイアスデ
ータを、D−Aコンバータ32及び出力端子2o2を介
して、図2に示したドライバ18に供給する。セレクタ
/クランプ回路33は、図2に示したI−V/マトリク
スアンプ16から入力端子2i1及び2i2を夫々介し
て供給される再生RF信号を、後述するサーボ系タイミ
ングジェネレータ40からのタイミング信号に基いて選
択し、この選択した出力を、クランプする。
【0058】A−Dコンバータ34は、セレクタ/クラ
ンプ回路33からの出力を、セレクタ41によって選択
されたサーボ系クロック信号、またはデータ系クロック
信号に基いて、ディジタルデータに変換する。データ系
クロック生成回路35は、データ系クロック信号を、サ
ーボ系クロック生成回路39からのサーボ系クロック信
号に基いて生成する。データ系タイミングジェネレータ
36は、データ系タイミング信号を、データ系クロック
信号に基いて発生する。
【0059】データ位相制御回路37は、A−Dコンバ
ータ34から供給される再生データ中から抽出した位相
の基準データに基いて、データ系クロック生成回路35
からのデータ系クロック信号の位相を制御し、この位相
制御したデータ系クロック信号を、読み出し/書き込み
回路38に対し、読み出し時のクロックとして供給する
と共に、読み出し/書き込み回路38からの書き込み位
置制御信号の位相を制御し、この位相を制御した書き込
み位置制御信号を、出力端子2o1を介して出力する。
【0060】読み出し/書き込み回路38は、再生時に
おいては、A−Dコンバータ34の出力を、データ系ク
ロック生成回路35からのデータ系クロック信号、デー
タ系タイミングジェネレータ36からのデータ系タイミ
ング信号に基いて、コントローラ44に供給する。そし
て、この読み出し/書き込み回路38は、記録時におい
ては、コントローラ44からのデータを、出力端子2o
1及び図2に示した入力端子1i1を介して、ドライバ
18に供給する。
【0061】サーボ系クロック生成回路39は、A−D
コンバータ34の出力からサーボ系クロック信号を生成
し、このサーボ系クロック信号を、サーボ系タイミング
ジェネレータ40、セレクタ41及びアドレスデコーダ
42に夫々供給する。サーボ系タイミングジェネレータ
40は、サーボ系クロック生成回路39からのサーボ系
クロック信号に基いて、サーボ系タイミング信号を生成
し、このサーボ系タイミング信号を、セレクタ41、ア
ドレスデコーダ42、セレクタ/クランプ回路33に夫
々供給する。そして、更にこのサーボ系タイミングジェ
ネレータ40は、上記サーボ系タイミング信号を、出力
端子2o3及び図2に示した入力端子1i3を介して、
レーザーダイオード13のドライバ14に供給する。
【0062】マルチプレクサ45は、図2に示したI−
V/マトリクスアンプ16から入力端子2i3、2i4
及び2i5を夫々介して供給されるフロントAPC信
号、フォーカスエラー信号及びプルイン信号を、A−D
コンバータ46に供給する。入出力回路47は、A−D
コンバータ46の出力を、バス43を介してディジタル
信号処理回路53に供給する。PWM(パルス幅変調)
回路48は、ディジタル信号処理回路53からバス43
を介して供給される、光学ブロック8の駆動用のデータ
を、変調する。ドライバ49は、図2に示したフォーカ
スアクチュエータ12を、駆動する。ドライバ50は、
図2に示したガルバノミラー11を、駆動する。ドライ
バ51は、図2に示したスライドモータ11を駆動す
る。
【0063】ドライバ49は、出力端子2o4及び図2
に示した入力端子1i4を介して、フォーカスアクチュ
エータ12に、接続される。ドライバ50は、出力端子
2o5及び図2に示した入力端子1i5を介して、ガル
バノミラー11に接続される。ドライバ51は、出力端
子2o6及び図2に示した入力端子1i6を介して、ス
ライドモータ10に接続される。
【0064】入出力回路52は、ディジタル信号処理回
路53からの駆動信号を、入出力端子2io及び図2に
示したドライバ7を介して、スピンドルモータ6に供給
する。ディジタル信号処理回路53は、上記各ブロック
の制御や駆動処理を、バス43を介して行う。また、こ
のディジタル信号処理回路53は、太い実線で示すバス
を介してコントローラ44に接続される。
【0065】〔動作〕ディジタル信号処理回路53は、
光磁気ディスク4がローディング機構5によりスピンド
ルモータ6に装着された状態において、ホストコンピュ
ータ3からの要求により、あるいは設定されている自動
スピンアップモードによる処理により、ローディング機
構5が、光磁気ディスク4をローディングすると、スピ
ンドルモータ6を回転駆動することを示す指示を、入出
力回路52を介して、ドライバ7に通知する。
【0066】ドライバ7は、スピンドルモータ6が所定
の回転数になると、ロック信号を、ディジタル信号処理
回路53に供給する。これによって、ディジタル信号処
理回路53は、スピンドルモータ6の回転が安定したこ
とを、認識する。この間、ディジタル信号処理回路53
は、制御信号を、PWM回路48を介してドライバ50
に与えることより、レーザーダイオード13からのレー
ザービームを、光磁気ディスク4のユーザエリア外に位
置させ、更に、制御信号を、PWM回路48を介してド
ライバ51に与えることにより、光学ブロック8を、光
磁気ディスク4の外周又は内周側に移動させる。
【0067】感度の高いディスクのデータは、ユーザエ
リアでフォーカスの引き込みが行われたときに、誤って
消去される可能性がある。そこで、このような誤消去を
防止するために、ユーザエリア外に光学ブロック8が移
動され、そのユーザエリア外でフォーカスの引き込みが
行われる。
【0068】ディジタル信号処理回路53は、スピンド
ルモータ6が一定回転になり、光学ブロック8が例えば
外周側に移動すると、制御信号を、入出力回路31及び
D−Aコンバータ32を介して、ドライバ14に供給す
ることにより、光学ブロック8に設けられているレーザ
ーダイオード13のバイアス電流を設定する。一方、サ
ーボ系タイミングジェネレータ40は、レーザーダイオ
ード13のオン、オフを制御する制御信号を、ドライバ
14に供給することにより、レーザーダイオード13か
ら、レーザーを出射させる。
【0069】レーザーダイオード13から出射されたレ
ーザービームは、光学ブロック8に設けられているフォ
トディテクタ15に入射し、このフォトディテクタ15
により電気信号に変換され、検出出力としてI−V/マ
トリクスアンプ16に供給されて電流から電圧に変換さ
れ、フロントAPC信号としてマルチプレクサ45に供
給される。
【0070】このフロントAPC信号は、上記マルチプ
レクサ45により時分割的に選択された信号として、A
−Dコンバータ46によりディジタル化され、入出力回
路47及びバス43を介して、ディジタル信号処理回路
53に供給される。ディジタル信号処理回路53は、デ
ィジタル化されたフロントAPC信号により、レーザー
ダイオード13から出射されるレーザービームの光量を
認識する。そして、ディジタル信号処理回路53は、こ
の認識に基いて、図示しないディジタルフィルタにより
計算される光量制御データを、上記入出力回路31及び
D−Aコンバータ32を介して、ドライバ14に帰還す
ることにより、レーザーダイオード13のパワーが一定
となるよう制御する。
【0071】次に、ディジタル信号処理回路53は、P
WM回路48を介してドライバ49に電流を流すことに
より、光学ブロック8のフォーカスアクチュエータ12
を、上下方向に駆動し、フォーカスアクチュエータ12
を、フォーカスサーチ状態にする。このとき光磁気ディ
スク4で反射されたレーザービームは、フォトディテク
タ15の受光面に入射する。フォトディテクタ15で受
光されたレーザービームは、電気信号に変換され、検出
出力としてI−V/マトリクスアンプ16に供給され
る。このI−V/マトリクスアンプ16により電圧に変
換され増幅された検出出力は、フォーカスエラー信号と
してマルチプレクサ45に供給される。
【0072】このフォーカスエラー信号は、フロントA
PC信号と同様に、マルチプレクサ45により時分割的
に選択された信号として、A−Dコンバータ46により
ディジタル化される。ディジタル化されたフォーカスエ
ラー信号は、入出力回路47及びバス43を介して、デ
ィジタル信号処理回路53に供給される。ディジタル信
号処理回路53は、ディジタル化されたフォーカスエラ
ー信号に対し、ディジタル的にフィルタ処理を施して得
られるフォーカス制御データを、PWM回路48からド
ライバ49に帰還することによって、フォーカス制御用
のサーボループを構成する。フォーカス制御が安定する
と、フォトディテクタ15から出力され、I−V/マト
リクスアンプ16を経て得られるRF信号は、その振幅
がある程度一定になる。そしてこのRF信号は、セレク
タ/クランプ回路33によって所定の電位にクランプさ
れた後、A−Dコンバータ34によってディジタル化さ
れる。
【0073】このときのクロックはサーボ系クロック生
成回路39が、フリーラン状態のときの周波数となる。
クランプを行うためのタイミングパルスも、このフリー
ラン状態のときの周波数を、所定の値で分周して得られ
る信号が、用いられる。
【0074】サーボ系クロック生成回路39は、A−D
コンバータ34でディジタル化されたRF信号の振幅差
を見ることにより、光磁気ディスク4上に形成されたピ
ットのパターンをチェックし、サーボエリアのピット列
と同じパターンを探す。パターンが見つかると、次のパ
ターンが現れるべき位置にウインドウを開くよう、クロ
ックセレクタ41を制御し、そこで再びパターンが一致
するか否かを確認する。
【0075】この動作がある一定の回数連続して確認で
きると、サーボ系クロック生成回路39は、光磁気ディ
スク4のピットのパターンにロックしたものと見なす。
位相情報は、サーボエリア内のウォブルピットの両肩の
振幅差が取られることで得られる。更に2個のウォブル
ピットの両方から得られた位相情報が加算され、これに
よって、トラッキング位置による振幅変化から生じるゲ
イン変動が、吸収される。
【0076】サーボ系クロック生成回路39がロックす
ると、セグメント単位の位置が明確になり、光磁気ディ
スク4上に形成されたセグメントマークピットの位置も
認識できるようになる。この後、セグメントマークピッ
ト、アドレスマークピット、セクタフラグ1ピット及び
セクタフラグ2ピットについて、所定の複数の位置Ar
1、Ar2、Ar3及びAr4でサンプリングされたR
F信号の内で最大振幅となる位置が探される。
【0077】その結果がAr1であるときはアドレスマ
ークであり、このセグメントがアドレスセグメントであ
るので、フレームの先頭を認識することができる。従っ
て、フレーム同期は、フレームカウンタのクリアによっ
て行うことができる。1フレームが14セグメントで構
成されている場合は、14セグメント毎にウインドウを
開くようにクロックセレクタ41が制御され、アドレス
マークとして連続して認識できるときには、フレーム同
期がロックしたものと判断される。
【0078】フレーム同期がかかると、光磁気ディスク
4上のアドレスの記録位置が認識できるので、アドレス
デコーダ42は、トラックアドレス及びフレームコード
のデコードを行う。このアドレスデコーダ42は、4ビ
ットずつグレーコード化されているパターンを、グレー
コードテーブルとの一致を見ることにより行う。但し、
4ビットのみではなく、全体でグレーコード化されてい
るので、単純に一致を見るのではなく、上位4ビットの
内のLSBが「1」か「0」かによって反転したテーブ
ルとの比較を行う。
【0079】ここで、回転同期がかかったものとされる
条件は、最初にデコードされたフレームコードが、フレ
ームカウンタにロードされ、このフレームカウンタが、
フレーム毎にインクリメントされて得られる数値と、実
際に再生されたフレームコードとの一致が、連続するこ
とが確認できることである。回転同期がかかると、フレ
ームカウンタにより得られる数値は、フレームコードと
してディジタル信号処理回路53に返され、これによっ
て、ディフェクト等が多少あってもフレーム位置の誤認
識が防止される。
【0080】また、ディジタル信号処理回路53は、先
のグレーコード化されたトラックアドレスを読みながら
光学ブロック8の速度を演算し、PWM回路48及びド
ライバ51を介して光学ブロック8のスライドモータ1
0を制御することにより、光学ブロック8を、光磁気デ
ィスク4上の目的のトラックに移動する。
【0081】そして、光学ブロック8の位置が目的のト
ラックの位置となると、トラッキング動作が開始され
る。上述したように、トラッキングエラー信号は、サー
ボエリアにある2つのウォブルピットから得られるRF
信号の振幅値の差分を取ることで得られる。ディジタル
信号処理回路53は、上記振幅値をディジタル的にフィ
ルタ処理を施して得られるトラッキング制御データに基
いて、PWM回路48及びドライバ50を介して、光学
ブロック8のガルバノミラー11を制御することによっ
て、低周波数成分の変動を制御し、更に、レーザーダイ
オード13からのレーザービームのスポットが、光磁気
ディスク4のトラックの中心に位置するようトラッキン
グ制御を行う。
【0082】ディジタル信号処理回路53は、このよう
にトラッキングをかけた状態で、目的のセクタの先頭位
置を、検出する。上述のように、各セクタの先頭となる
セグメントとその1つ前のセグメントには、夫々セクタ
マークがある。そして、セレクタ41は、上記4つの位
置Ar1、Ar2、Ar3及びAr4に対してウインド
ウを開くよう制御される。上記セクタマークが、上記4
つの位置Ar1、Ar2、Ar3及びAr4で夫々サン
プリングされ、その結果得られる4つのRF信号のなか
で最大振幅となるRF信号に対応する位置が、位置Ar
2であるときに、そのセクタマークが示すセグメント
は、セクタの先頭セグメントであり、上記4つのRF信
号のなかで最大振幅となるRF信号に対応する位置が、
位置Ar3であるときに、そのセクタマークが示すセグ
メントは、セクタの先頭の1つ前のセグメントである。
【0083】基本的にセクタの先頭となるセグメント
は、ホストコンピュータ3から与えられるセクタアドレ
スを物理セクタに変換し、この物理セクタがどのトラッ
クの何番目のセグメントであるかを演算することにより
決定される。しかしながら、上記2種類のセクタマーク
が同時にディフェクトになる確率は非常に少なく、これ
による不良セクタの発生確率は極めて小さい。
【0084】また、データ系クロック生成回路35は、
サーボ系クロック生成回路39からのフレーム同期のか
かったサーボクロックを、M/N倍してデータクロック
を生成し、このデータクロックを、データ系タイミング
ジェネレータ36及び読み出し/書き込み回路38に夫
々与える。
【0085】記録動作モード時には、ホストコンピュー
タ3からの記録データが、コントローラ44を介して、
読み出し/書き込み回路38に、供給される。そして、
読み出し/書き込み回路38は、上記記録データに対
し、例えば127周期の乱数を加算(排他的論理和)し
て、セクタ単位でスクランブル処理を行い、スクランブ
ルした記録データを、データクロックに同期したNRZ
I系列のデータに変調する。このとき、読み出し/書き
込み回路38は、初期値を、各セグメント毎に「0」と
し、その変調信号を、ドライバ18を介して磁気ヘッド
17に供給する。
【0086】磁気ヘッド17は、変調信号に応じた磁界
を発生し、この磁界を、光磁気ディスク4のデータエリ
アに印加する。このとき、光磁気ディスク4は、レーザ
ーダイオード13が出射するレーザービームにより、キ
ュリー温度まで加熱されている。よって、上記NRZI
系列のデータは、光磁気ディスク4に、記録される。
【0087】また、再生動作モード時には、フォトディ
テクタ15の検出出力が、I−V/マトリクスアンプ1
6によって再生信号として出力される。そして、この出
力信号が、セレクタ/クランプ回路33によって所定の
電位にクランプされる。このクランプ後の出力は、A−
Dコンバータ34に供給され、このA−Dコンバータ3
4よってディジタル化され、この後、読み出し/書き込
み回路38に供給される。読み出し/書き込み回路38
は、A−Dコンバータ34からのディジタル出力に対
し、ディジタルフィルタ処理、ビダビ復号処理を施し、
NRZI系列のデータを再生する。そして、このNRZ
I系列のデータは、セグメント単位にNRZ系に変換さ
れた後に、セクタ単位でデ・スクランブル処理されて再
生データに変換され、この後、コントローラ44を介し
てホストコンピュータ3に転送される。
【0088】C.図3に示したドライブコントローラの
コントローラの構成及びその動作説明(図4参照)
【0089】図4は図3に示したコントローラ44の構
成例を示す構成図である。
【0090】〔接続及び構成〕
【0091】この図4に示すコントローラ44は、CP
U60にアドレス、データ及びコントロールバスからな
るバス61が接続され、このバス61に、各種プログラ
ムデータやパラメータデータ等が記憶されているROM
62、ワーク用のエリア及び各種テーブルデータの記憶
用として用いられるRAM63、後述する交替セクタの
データの保持用のバッファメモリ64、入出力ポート6
5が夫々接続され、更にこの入出力ポート65に、EC
Cによるエラー訂正処理を施すためのデコーダ67、E
CCを付加するためのエンコーダ68、バッファ70及
びホストコンピュータ3との通信を行うためのインター
フェース(SCSIインターフェース)回路71が接続
されて構成される。
【0092】尚、この図4においては、説明の便宜上、
バッファメモリ64と、バッファ70を別々に示してい
るが、バッファメモリ64とバッファ70はハードウエ
アとして1つのものを、領域分割して使用している。
【0093】ここで、上記RAM63には、図に示すよ
うに、PDLデータ63a、SDLデータ63b、変換
テーブルデータ63c及びキャッシュテーブルデータ6
3dが夫々記憶される。
【0094】PDLデータ63a及びSDLデータ63
bの取得は、CPU60が、光学ブロック8を制御する
ことにより、光学ブロック8に対し、光磁気ディスク4
上のDDSの情報を読み取らせ、このDDSの情報によ
り、CPU60が、光学ブロック8を制御することによ
り、光学ブロック8に対し、光磁気ディスク4上のPD
L及びSDLを読み取らせることにより行われる。CP
U60は、光学ブロック8により読み取られたPDLデ
ータ63a及びSDLデータ63bを、RAM63に記
憶する。
【0095】また、CPU60は、RAM63に記憶さ
れたPDLデータ63a及びSDLデータ63bに基い
て、変換テーブルデータ63cを生成し、生成した変換
テーブルデータ63cを、RAM63に記憶する。この
変換テーブルデータ63cは、ホストコンピュータ3か
らの論理アドレスデータを、光磁気ディスク4の物理ア
ドレスデータに変換するためのテーブルデータである。
ここで、論理アドレスは、欠陥セクタ等をも含めた通し
アドレス、且つ、ホスト側から見たアドレスであり、一
方、物理アドレスは、欠陥セクタを除くアドレス、且
つ、ドライブ側から見たアドレスである。
【0096】再生時においては、CPU60は、ホスト
コンピュータ3からのLBAを、上記変換テーブルデー
タ63cを用いて、物理アドレスデータ(トラック/セ
クタ)に変換し、この物理アドレスデータを用いて、光
磁気ディスク4に対するデータのアクセスを行う。ま
た、欠陥セクタが発生した場合においては、CPU60
は、上述したLRAによる交替処理を行い、その情報を
上記RAM63に記憶されているSDLデータ63bに
登録すると共に、光磁気ディスク4に記録されているS
DLデータを、上記RAM63に記憶されているSDL
データ63bに書き換える。
【0097】また、CPU60は、上記RAM63に保
持されているSDLデータ63bの内、交替領域の交替
セクタのアドレスデータ(トラック/セクタ)を読み、
そのアドレスデータに基いて、光学ブロック8を制御
し、光学ブロック8が交替領域から読み取ったデータ
を、バッファメモリ64に記憶する。既に説明したよう
に、再生時において、光磁気ディスク4上のアクセス領
域内に、欠陥セクタが存在する場合には、その欠陥セク
タの交替セクタに記録されているデータと同じデータ
が、バッファメモリ64から再生データとして読み出さ
れる。上記キャッシュテーブルデータ63dは、1若し
くは連続する複数個の欠陥セクタの交替セクタの代わり
に、対応するデータを、上記バッファメモリ64から読
み出すための、テーブルデータである。
【0098】入出力端子io2は、図2に示した読み出
し/書き込み回路38、並びに、スイッチ66の可動接
点66cに夫々接続される。このスイッチ66の一方の
固定接点aは、デコーダ67の入力端子に接続され、ス
イッチ66の他方の固定接点bは、エンコーダ68の出
力端子に接続される。
【0099】また、デコーダ67のデータ用の出力端子
は、スイッチ69の一方の固定接点aに接続され、エン
コーダ68の入力端子は、スイッチ69の他方の固定接
点bに接続され、このスイッチ69の可動接点cは、バ
ッファ70の入出力端子に接続される。また、バッファ
70の入出力端子は、インターフェース回路71の入出
力端子に接続され、このインターフェース回路71の入
出力端子は、入出力端子io1を介して、図2に示した
ホストコンピュータ3の入出力端子に接続される。
【0100】入出力ポート65に接続される入出力端子
72は、図3に示したディジタル信号処理回路53のバ
ス43に接続され、出力端子73は、図3に示した読み
出し/書き込み回路38のアック信号Ack用の入力端
子に接続され、入力端子74は図3に示した読み出し/
書き込み回路38のリクエスト信号Req用の出力端子
に接続される。
【0101】〔CPU60が有する機能〕図中、一点鎖
線の枠内の各ブロックは、CPU60が有する多数の機
能の内、本例において最も重要な機能を示すものであ
る。
【0102】*コマンド発行手段60a ドライブ1に対するリードコマンドやライトコマンド等
の発行を行う機能を有する。 *読み出し/書き込み制御手段60b RAM63及びバッファメモリ64に対する読み出し、
書き込み制御を行う機能を有する。 *計算手段60c 交替領域から読み出した交替セクタに対応するLBA
の、バッファメモリ64の記憶空間上におけるアドレス
の計算を行う機能、並びに、バッファメモリ64に記憶
されているセクタ数の計算を行う機能を有する。 *テーブル制御手段60d PDLデータ63a、SDLデータ63b、変換テーブ
ルデータ63c及びキャッシュテーブルデータ63dに
対するアクセスを、読み出し/書き込み手段60bを制
御して行う機能を有する。 *データ制御手段60e ホストコンピュータ3からの
コマンドから、LBA及びレングスデータを取得する機
能、交替セクタのトラック/セクタからLBAへ変換す
る機能、並びに、LBAをトラック/セクタに変換する
機能を有する。 *優先度決定手段60f バッファメモリ64に保持するデータの優先度を決定
し、その決定に従ったフラグデータを生成する機能を有
する。 *判断手段60g LBAがキャッシュテーブルに登録されているか否かの
判断、並びに、レングスデータが“0”か否かの判断を
行うためのものである。 *入出力制御手段60h スイッチ66及び69の切り換え制御、デコーダ67、
エンコーダ68、バッファ70及びインターフェース回
路71の制御を行う機能を有する。
【0103】以下、動作について説明するが、上記各手
段を主体とした動作説明は、図6〜図8に示すフローチ
ャートを参照して後に詳述し、ここでは、上記各手段以
外の構成要素を制御動作の主体とする。
【0104】〔記録時の動作〕先ず、光磁気ディスク4
に対し、ホストコンピュータ3から転送されたデータを
記録する場合について説明する。
【0105】上述したように、CPU60は、フォーマ
ット時に記録されたPDLデータ、フォーマット後に記
録されたSDLデータに基いて得た変換テーブルデータ
63cにより、ホストコンピュータ3からの要求アドレ
スデータを、物理アドレスデータに変換し、この物理ア
ドレスデータを用いてアクセスを行う。
【0106】先ず、CPU60は、入出力ポート65を
介してスイッチ66及び69にスイッチング制御信号を
供給し、スイッチ66及び69の各可動接点cを各固定
接点bに接続させる。これによって、ホストコンピュー
タ3から転送される記録すべきデータは、バッファ70
から読み出された後にスイッチ69を介してエンコーダ
68に供給され、このエンコーダ68によってパリティ
が付加された後に、スイッチ66及び入出力端子io2
を介して、図3に示した読み出し/書き込み回路38に
供給され、この後、光学ブロック8により、光磁気ディ
スク4のユーザエリアに記録される。
【0107】このとき、サーボエラー等が発生した場
合、CPU60は、上述したLRAによる交替処理を行
い、その情報を、RAM63に保持しているSDLデー
タ63bに登録する。尚、SDLデータ63bは、交替
処理後直ちに光磁気ディスク4のSDLデータの記録位
置に上書きされる。
【0108】次に、光磁気ディスク4に記録されている
データを再生する場合について説明する。
【0109】CPU60は、スイッチング制御信号を、
入出力ポート64を介して、スイッチ66及び69に夫
々供給し、スイッチ66及び69の各可動接点cを、各
固定接点aに夫々接続させる。そして、CPU60は、
ホストコンピュータ3からの論理アドレスデータを、上
記変換テーブルデータ63cを用いて物理アドレスデー
タに変換し、この物理アドレスデータを用いて、光磁気
ディスク4に対するアクセスを行う。このアクセスによ
って光磁気ディスク4から読み出された再生データは、
デコーダ67に供給され、このデコーダ67において、
パリティによるエラー検出、訂正処理が施され、スイッ
チ69、バッファ70、インターフェース回路71及び
入出力端子io1を介して、図2に示したホストコンピ
ュータ3に再生データとして供給される。
【0110】このとき、CPU60は、エラーの発生し
たデータを、パリティを用いてセクタ単位で回復すると
共に、訂正不能のエラーが発生した場合、上記訂正不能
のエラーの発生したセクタを欠陥セクタと見なし、この
欠陥セクタと見なしたセクタに対してLRAによる交替
処理を行う。CPU60は、上記訂正不能のエラーの発
生したセクタを欠陥セクタと見なし、この欠陥セクタと
見なしたセクタに対してLRAによる交替処理を行う。
即ち、CPU60は、パリティを用いて回復したセクタ
データを、光学ブロック8を用いて交替先のセクタに記
録し、この記録データについてベリファイを行い、その
結果がOKであれば、欠陥セクタと見なされたセクタの
位置情報と、この欠陥セクタと見なされたセクタの交替
セクタの位置情報を、RAM63で保持しているSDL
に登録する。もしも、ベリファイの結果がOKでなけれ
ば、更にLRAにより交替処理を行い、その情報をRA
M63に保持しているSDLデータ63bに登録する。
尚、SDLデータ63bは、交替処理の直後に光磁気デ
ィスク4のSDLデータの記録位置に上書きされる。
【0111】E.キャッシュテーブル及びバッファメモ
リの関係の説明(図5参照)
【0112】図5は、キャッシュテーブル及びバッファ
メモリの関係をより詳しく説明するための説明図であ
る。図5Aはキャッシュテーブルを、図5Bは、図4に
示したバッファメモリ64の記憶空間を示す。
【0113】キャッシュテーブルは、図5Aに示すよう
に、バッファメモリ64のアドレスデータ、レングスデ
ータ、LBAデータ、及びフラグデータからなる。ここ
でレングスデータは、連続する欠陥セクタに対応するL
BAを全て求めたときに、LBAがいくつ連続するのか
を示す値である。LBAデータは、CPU60が、SD
Lに登録されている欠陥セクタの物理アドレスデータを
得、続いて当該物理アドレスデータに対応する論理アド
レスデータを、変換テーブルデータ63cの内容から求
めることのできる論理アドレスデータであり、このLB
Aは、ホストコンピュータ3が出力するLBAと同じ内
容を示すものである。
【0114】フラグデータは、バッファメモリ64に記
憶しているデータの優先度を示すデータであり、このフ
ラグデータが示す優先度が高い程、バッファメモリ64
において、小さいアドレスに対応する記憶エリアに記憶
されると共に、バッファメモリ64上に残される度合い
が高い。フラグデータは、“1”が優先度が高く、
“0”が優先度が低いことを意味する。本実施の形態に
おいては、“1”は、交替セクタのデータについて優先
的に付けられ、一般的なキャッシュデータよりも優先さ
れる。バッファメモリ64の記憶可能容量がフルになっ
た場合、優先度の低いデータから順に消去されることに
なる。
【0115】例えば、図5Aに示すキャッシュテーブル
に登録されているアドレス“add1”及びレングス
“1”は、図5Bに示すバッファメモリ64の記憶空間
上において、アドレス“add1”から、レングス
“1”だけ記憶されていることを示し、更に、このデー
タは、ホストコンピュータ3から供給されるリードコマ
ンドから得られるLBAが、“LBA1”のときに読み
出すデータであることを示している。
【0116】また、図5Aに示すキャッシュテーブルに
登録されているアドレス“add2”及びレングス
“2”は、図5Bに示すバッファメモリ64の記憶空間
上において、アドレス“add2”から、レングス
“2”だけ記憶されていることを示し、更に、このデー
タは、ホストコンピュータ3から供給されるリードコマ
ンドから得られるLBAが、“LBA2”及び“LBA
2+1”のときに読み出すデータであることを示してい
る。
【0117】F.スピンアップ時における動作説明(図
6参照)
【0118】図6は、スピンアップ時における動作を説
明するためのフローチャートである。
【0119】ステップS1では、図3に示したディジタ
ル信号処理回路53が、スピンアップを示す制御信号
を、図2に示したスピンドルモータ6に与える。そして
ステップS2に移行する。
【0120】ステップS2では、図4に示したテーブル
制御手段60dの制御の元に、読み出し/書き込み制御
手段60bが、RAM63に記憶されているSDLデー
タ63bを、読み出す。読み出されたSDLデータ63
bは、テーブル制御手段60dに供給される。テーブル
制御手段60dは、上記SDLデータ63b中の交替セ
クタを示すアドレスデータの数から、交替セクタの全デ
ータ量を検出する。そして、テーブル制御手段60d
は、検出した交替セクタの全データ量を示す、データ量
データ、並びに、このデータ量データが示す分だけ記憶
エリアを確保することを示す制御信号を、読み出し/書
き込み制御手段60bに供給する。
【0121】読み出し/書き込み制御手段60bは、上
記制御信号により、データ量データが示す分に等しい記
憶容量を有する記憶エリアとなるよう、バッファメモリ
64に設定する先頭アドレス及び最後尾アドレスを求
め、これを読み出し/書き込み制御用のデータとして保
持する。そして、ステップS3に移行する。
【0122】ステップS3では、図4に示したテーブル
制御手段60dの制御の元に、読み出し/書き込み制御
手段60bが、RAM63に記憶されているSDLデー
タ63b中から、交替セクタのアドレスデータを読み出
す。読み出された交替セクタのアドレスデータは、図3
に示したディジタル信号処理回路53に供給される。ま
た、コマンド発行手段60aからのリードコマンドが、
図3に示したディジタル信号処理回路53に供給され
る。これによって、ディジタル信号処理回路53の制御
により、光学ブロック8の位置が、光磁気ディスク4上
の上記交替セクタを含むトラック位置となり、目的とす
る交替セクタのデータが、光磁気ディスク4上から読み
出される。
【0123】光学ブロック8によって読み取られた交替
セクタのデータは、図4に示す入出力端子io2及びス
イッチ66を介してデコーダ67に供給され、このデー
タ67においてエラー訂正処理が施された後に、入出力
ポート64及びバス64を介してバッファメモリ64に
供給される。このとき、読み出し/書き込み制御手段6
0bは、バッファメモリ64に対し、上記記憶エリアの
先頭アドレスデータから、順次インクリメントするアド
レスデータを、バッファメモリ64に供給する。よっ
て、バッファメモリ64には、交替セクタから再生され
たデータが、上記記憶エリア内に収まるように記憶され
る。
【0124】以上の処理は、SDLデータ63b中の交
替セクタを示すアドレスデータについて全て行われる。
そして、全ての交替セクタから読み出されたデータが、
バッファメモリ64に記憶されると、ステップS4に移
行する。
【0125】ステップS4では、図4に示したデータ制
御手段60eが、SDLデータ63b中の全ての交替セ
クタのアドレスデータを、LBAに変換する。そしてス
テップS5に移行する。ここでいう「LBA」は、図5
に示した「LBA」に対応する。図5においては、“L
BA1”、“LBA2”等が上記「LBA」の値の一例
である。
【0126】ステップS5では、図4に示した計算手段
60cが、ステップS4において、データ制御手段60
eが求めたLBAに対応する、バッファメモリ64上に
おけるアドレスデータ及びレングスを求める。そしてス
テップS6に移行する。ここでいう「アドレスデータ」
は、図5に示した「アドレス」に対応する。図5におい
ては、“add1”、“add2”等が上記「アドレ
ス」の値の一例である。また、ここでいう「レングス」
は、図5に示した「レングス」に対応する。図5におい
ては、“1”、“2”等が上記「レングス」の値の一例
である。
【0127】ステップS6では、優先度決定手段が、バ
ッファメモリ64に記憶した、交替セクタの各データ
を、1若しくは複数の交替セクタのデータ単位毎に優先
度を決定し、その決定に基いたフラグデータを生成す
る。ここで、「1若しくは複数」としているのは、
「1」の場合は、その交替セクタのデータに対応する欠
陥セクタが1つであることを意味し、「複数」の場合
は、その交替セクタのデータに対応する欠陥セクタが複
数セクタ分だけ連続していることを意味する。また、こ
こでいう「フラグ」は、図5に示した「フラグ」に対応
する。図5においては、“1(オン)”、“0(オ
フ)”等が上記「フラグ」の値の一例である。
【0128】テーブル制御手段60dの制御の元に、読
み出し/書き込み制御手段60bは、上記アドレスデー
タ、レングスデータ、LBAデータ及びフラグデータ
を、キャッシュテーブルデータ63dとして、RAM6
3に記憶する。そして終了する。以上のようにして、キ
ャッシュテーブルデータ63dが、RAM63に記憶さ
れると、光磁気ディスク4が取り出されない限りは、以
後行われる、リード実行時には、必ず、キャッシュテー
ブルデータ63dが参照され、リードコマンドによる、
光磁気ディスク4上のリードの対象エリアに、欠陥セク
タが存在する場合には、その欠陥セクタの交替セクタの
代わりに、バッファメモリ64に記憶されている対応デ
ータが再生データとして読み出される。
【0129】G.リードコマンド受信時における動作説
明(図7及び図8参照)
【0130】図7及び図8は、リードコマンドの受信時
における制御動作を説明するためのフローチャートであ
る。ここでいうリードコマンドは、ホストコンピュータ
3から供給されるものであり、LBA及びレングスデー
タをも含む。
【0131】ステップS10では、図4に示したデータ
制御手段60eが、ホストコンピュータ3から供給され
るリードコマンドから、LBAデータ及びレングスデー
タを得る。そしてステップS10に移行する。
【0132】ステップS11では、図4に示したテーブ
ル制御手段60dの制御の元に、読み出し/書き込み制
御手段60bが、RAM63に保持されているキャッシ
ュテーブルデータ63dの内のLBAデータを読み出
す。RAM63から読み出されたLBAデータは、図4
に示したテーブル制御手段60dに供給される。テーブ
ル制御手段60dは、RAM63から順次供給されてく
る全てのLBAデータと、ステップS10において、リ
ードコマンドから取得されたLBAデータとを比較し、
一致したか否かを判断し、「YES」であればステップ
S12に移行し、「NO」であれば図8に示すフローチ
ャートのステップS17に移行する。ここで、キャッシ
ュテーブルデータ63d中の全てのLBAデータと、ス
テップS10においてリードコマンドから取得したLB
Aデータとの比較を行うのは、リードコマンドによりリ
ードすべき、光磁気ディスク4上の読み出し対象領域内
に、欠陥セクタが有るか否かを判断することができるか
らである。つまり、このステップにおいて、バッファメ
モリ64から、交替エリアのデータを読み出すか否かを
判断しているのである。
【0133】ステップS12では、図4に示したテーブ
ル制御手段60dが、リードコマンドから取得したLB
Aデータを、読み出し/書き込み制御手段60bに供給
する。読み出し/書き込み制御手段60bは、テーブル
制御手段60dからのLBAデータに対応する、レング
スデータを、RAM63に保持されているキャッシュテ
ーブルデータ63d中から読み出す。RAM63から読
み出されたレングスデータは、計算手段60cに供給さ
れる。計算手段60cは、上記LBAデータと、LBA
の連続する数を示すレングスデータから、上記リードコ
マンドにより読み出すべき光磁気ディスク4上の読み出
し領域内の連続する欠陥セクタの数、即ち、これらの欠
陥セクタの交替セクタの数を示すセクタ数データxを算
出し、算出した交替セクタ数データxを、入出力制御手
段60hに供給する。そしてステップS13に移行す
る。
【0134】ステップS13では、図4に示した入出力
制御手段60hの制御の元に、読み出し/書き込み制御
手段60bが、バッファメモリ64から、セクタ単位で
データを読み出す。バッファメモリ64から読み出され
たデータは、バス61、入出力ポート64、バッファ7
0及びインターフェース回路71を介して、図2に示し
たホストコンピュータ3に供給される。そしてステップ
S14に移行する。
【0135】ステップS14では、図4に示した計算手
段60cが、変数LBAに、現在のLBAデータの値に
上記交替セクタ数データxを加算した値を代入する。そ
してステップS15に移行する。
【0136】ステップS15では、図4に示した計算手
段60cが、変数LENGTHに、現在アクセスしてい
るバッファメモリ64上の交替セクタのレングスデータ
の値から上記交替セクタ数データxを減算して得た値
を、代入する。そしてステップS16に移行する。
【0137】ステップS16では、図4に示した判断手
段60gが、上記変数LENGTHの値が“0”か否か
を判断し、「YES」であれば終了し、「NO」であれ
ば再びステップS11に移行する。
【0138】図8に示すフローチャートのステップS1
7では、図4に示したデータ制御手段60eの制御の元
に、読み出し/書き込み制御手段60bが、リードコマ
ンドから取得されたLBAデータに対応するアドレスデ
ータを、バッファメモリ63に保持されている変換テー
ブルデータ63中から読み出す。読み出されたアドレス
データは、データ制御手段60e及び計算手段60cに
供給される。即ち、リードコマンドから取得されたLB
Aデータが、アドレスデータに変換される。そしてステ
ップS18に移行する。
【0139】ステップS18では、計算手段60cが、
アドレスデータ及びリードコマンドから取得されたレン
グスデータに基いて、リードコマンドにより読みだすべ
き、光磁気ディスク4上の対応領域内において連続する
セクタ数yを決定する。そしてステップS19に移行す
る。
【0140】ステップS19では、図4に示したデータ
制御手段60eが、アドレスデータを、バス61及び入
出力ポート64を介して、図3に示したディジタル信号
処理回路53に供給する。また、コマンド発行手段60
aは、リードコマンドを、バス61及び入出力ポート6
4を介して、図3に示したディジタル信号処理回路53
に供給する。これによって、ディジタル信号処理回路5
3の制御により、光学ブロック8の位置が、光磁気ディ
スク4上の目的とするセクタを含むトラックの位置とな
り、目的とするセクタのデータが、光学ブロック8によ
り、光磁気ディスク4上から読み出される。そしてステ
ップS20に移行する。
【0141】ステップS20では、図4に示した計算手
段60cが、変数LBAに、現在のLBAデータの値に
上記セクタ数データyを加算した値を代入する。そして
ステップS21に移行する。
【0142】ステップS21では、図4に示した計算手
段60cが、変数LENGTHに、現在アクセスしてい
る光磁気ディスク4上のセクタのレングスデータの値か
ら上記セクタ数データyを減算して得た値を、代入す
る。そしてステップS22に移行する。
【0143】ステップS22では、図4に示した判断手
段60gが、上記変数LENGTHの値が“0”か否か
を判断し、「YES」であれば終了し、「NO」であれ
ば再びステップS11に移行する。
【0144】H.LBAから8セクタ分のデータをリー
ドする場合の動作説明(図9参照)
【0145】図9は、LBAから8セクタ分のデータを
リードする場合の動作を説明するための説明図である。
この図は、光磁気ディスク4の記録領域の一部を概念的
に示したものであり、LBA+0、LBA+1、・・・
・LBA+7は夫々光磁気ディスク4上における論理的
ブロックアドレスである。また、図に示す本来のLBA
+3の位置に示されている“×”は、このセクタが欠陥
セクタであることを示す。そして、この欠陥セクタは、
LRAの処理により交替処理されており、その交替セク
タのアドレスは、LBA+3である。また、図に示す本
来のLBA+6の位置に示されている“×”は、このセ
クタが欠陥セクタであることを示す。そして、この欠陥
セクタは、SSAの処理により、交替処理されており、
その交替セクタのアドレスは、LBA+6である。
【0146】矢印に付している符号は、処理ステップを
示すためのものであり、以下、この処理ステップ毎に動
作について説明する。尚、説明の便宜上、LBA+4及
びLBA+5のデータは、バッファメモリ64に記憶
(キャッシング)されているものとする。ここでいうキ
ャッシングは、交替セクタのデータのバッファリングで
はなく、通常のデータのキャッシングの意味であり、こ
の意味においては、上記バッファメモリ64は、キャッ
シュメモリでもある。
【0147】〔ステップST1〕図2に示したホストコ
ンピュータ3からのリードコマンドが供給されると、図
4に示したデータ制御手段60eが、リードコマンドか
ら、LBAデータ及びレングスデータを取得する。図4
に示したテーブル制御手段60dが、LBAデータの内
容と同じ内容のLBAデータが、RAM63のキャッシ
ュテーブルデータ63dに保持されているか否かを判断
する。この例では、“LBA+3”がキャッシュテーブ
ルデータ63d中に含まれるので、図中、矢印で示すよ
うに、先ず、LBA+0〜LBA+2までの読み出しが
行われる。つまり、図4に示したデータ制御手段60e
により、論理的ブロックアドレスである“LBA+0”
が、図4に示した変換テーブルデータ63dが用いられ
て、物理アドレスデータに変換される。そして、このア
ドレスデータは、図3に示したディジタル信号処理回路
53に供給される。一方、コマンド発行手段60aから
のリードコマンドが、ディジタル信号処理回路53に供
給される。
【0148】これによって、光学ブロック8の位置が目
的とするセクタを含むトラックの位置にされ、この後、
光学ブロック8によって読み取られたデータが、読み出
し/書き込み回路38を介して、図4に示すコントロー
ラに供給される。この間、計算手段60cにおいては、
残りのレングスの確認が行われ、これが“0”になるま
で、セクタからのデータの読み取りを行うべく、コマン
ド発行手段60aが、リードコマンドを、図3に示した
ディジタル信号処理回路53に供給する。また、上記デ
ータ制御手段60eが、次のLBAを物理アドレスデー
タに変換し、この物理アドレスデータを、図3に示した
ディジタル信号処理回路53に供給する。
【0149】〔ステップST2〕論理アドレスデータで
ある“LBA+3”は、欠陥セクタであり、LRAによ
り交替処理が施されているので、バッファメモリ64か
ら対応するデータが読み出されることになる。即ち、図
4に示したデータ制御手段63eが、上記論理アドレス
が“LBA+3”の欠陥セクタの交替セクタの物理アド
レスデータを、LBAに変換する。そして、図4に示し
たテーブル制御手段60dの制御の元に、読み出し/書
き込み制御手段60bが、上記LBAと同じLBAにつ
いてキャッシュテーブルデータ63dに含まれている、
バッファメモリ63のアドレスデータとレングスデータ
を読み出す。計算手段60cは、上記レングスデータか
ら、セクタ数を計算する。入出力制御手段60hの制御
の元に、読み出し/書き込み制御手段60dが、バッフ
ァメモリ64からのデータの読み出しを行う。この間、
判断手段は、読み出すべきデータを全て読み出したか否
かの判断を行う。判断手段60gが、バッファメモリ6
4から、読み出すべきデータを、全て読み出したものと
判断した場合には、読み出し/書き込み制御手段60b
は、バッファメモリ64からのデータの読み出しを停止
する。以上のようにして、バッファメモリ64に保持さ
れている、交替セクタのデータが読み出される。
【0150】〔ステップST3〕このステップST3に
おいて、リードの対象となる光磁気ディスク4上の領域
は、論理的ブロックアドレスが、“LBA+4”及び
“LBA+5”の対応領域である。これらの領域のリー
ド処理については、ステップST1と同様にして行われ
る。
【0151】〔ステップST4〕このステップST4に
おいて、リードの対象となる光磁気ディスク4上の領域
は、“×”の付されている領域であるが、この領域は欠
陥セクタであり、SSAによる処理により、論理的ブロ
ックアドレスが、“LBA+6”の領域に交替処理され
ている。そして、この論理的ブロックアドレスが、“L
BA+6”の次の論理的ブロックアドレスが、“LBA
+7”の領域が連続している。よって、これらの領域の
リード処理は、ステップST1におけるリード処理と同
様にして行われる。
【0152】〔実施の形態における効果〕以上説明した
ように、本例においては、光磁気ディスク4が、ドライ
ブ1にセットされたときに、LRAによる交替セクタの
位置を、SDLから認識し、SDLに登録されている、
全ての交替セクタのデータを、バッファメモリ64に保
持すると共に、各交替セクタのLBA、レングス、バッ
ファメモリ64上のアドレス、優先度を示すフラグから
なるキャッシュテーブルデータ63dを生成し、以後、
ホストコンピュータ3からリードコマンドが発行された
ときには、このリードコマンドからLBAとレングスを
取得し、このLBAがキャッシュテーブルデータ63d
に含まれているか否かを判別し、含まれているときに
は、対応する交替セクタのデータを、バッファメモリ6
4から読み出すようにした。
【0153】従って、既に説明したように、光磁気ディ
スク4上の交替セクタを読み取るために必要とされる、
2回のシーク、並びに1回の回転待ちを行わなくても済
ませることができ、よって、アクセス速度の飛躍的な向
上を図ることができる。
【0154】
【発明の効果】上述せる本発明によれば、前処理ステッ
プにおいて、上記交替テーブル情報に登録されている全
ての交替セクタのデータがバッファメモリに確保され、
上記ディスク状記録媒体に対して再生のためのアクセス
が行われたときに、読み出しステップにおいて、アクセ
ス対象となる上記使用不能セクタの交替セクタのデータ
が、上記バッファメモリから読み出されるので、交替セ
クタからデータを読み出さすところを、バッファメモリ
から同じデータを読み出すので、交替セクタに対してア
クセスが行われたときの読み出し速度を、交替セクタか
ら読み出すのに比して高速化することができ、これによ
って、ディスク状記録媒体に対する読み出しのためのア
クセス速度を大幅に向上させることができるという効果
がある。
【0155】また上述せる本発明によれば、上記ディス
ク状記録媒体の所定位置に記録されている上記交替テー
ブル情報に登録されている、交替セクタのデータを、バ
ッファメモリに保持し、ホスト側から再生のためのアク
セスがあったときに、判断手段が、上記ディスク状記録
媒体上の交替セクタと、上記バッファメモリに保持され
ている交替セクタのデータとを関連づけるキャッシュテ
ーブルを参照し、当該アクセス対象が交替セクタか否か
を判断し、上記判断手段によって、当該アクセス対象が
交替セクタであるものと判断された場合には、読み出し
手段が、上記キャッシュテーブルの内容を参照すること
により、当該交替セクタのデータを、上記バッファメモ
リから読み出すので、交替セクタからデータを読み出さ
すところを、バッファメモリから同じデータを読み出す
ので、交替セクタに対してアクセスが行われたときの読
み出し速度を、交替セクタから読み出すのに比して高速
化することができ、これによって、ディスク状記録媒体
に対する読み出しのためのアクセス速度を大幅に向上さ
せることができるという効果がある。
【0156】また、上述せる本発明によれば、上述の各
発明において、上記バッファメモリに記憶した交替セク
タのデータに対し、上記バッファメモリにおける記憶の
優先度を示す優先度情報を決定するので、バッファメモ
リ上において、優先度の高いデータを常に残すことがで
き、これによって、よりディスク状記録媒体からのデー
タの読み出しの効率を向上させることができ、もって、
ディスク状記録媒体に対する読み出しのためのアクセス
速度を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を説明するための説明図である。
【図2】本発明ディスク状記録媒体の再生方法及びその
装置が適用される光磁気ディスクドライブの一例を示す
構成図である。
【図3】図2に示したドライブコントローラの構成例を
示す構成図である。
【図4】図3に示したコントローラの構成例を示す構成
図である。
【図5】キャッシュテーブル及びバッファメモリの関係
を示す説明図である。
【図6】スピンアップ時の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図7】リード時の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図8】リード時の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図9】LBAから8セクタ分のデータをリードする場
合の動作を説明するための説明図である。
【図10】背景技術の説明に用いる、SSA及びLRA
の処理を説明するための説明図である。
【図11】背景技術の説明に用いる、SSAの処理を説
明するための説明図である。
【図12】背景技術の説明に用いる、LRAの処理を説
明するための説明図である。
【符号の説明】
1 ドライブ 2 ドライブコントローラ 3 ホストコンピュータ 4 光磁気ディスク 60 CPU 61 バス 62 ROM 63 RAM 63a PDLデータ 63b SDLデータ 63c 変換テーブル 63d キャッシュテーブル 64 バッファメモリ 65 入出力ポート 66、69 スイッチ 67 デコーダ 68 エンコーダ 70 バッファ 71 インターフェース回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/12 9295−5D G11B 20/12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体上のセクタの内、使
    用不能となったセクタの代わりのセクタが、当該使用不
    能セクタの含まれる領域以外の領域に設けられ、当該デ
    ィスク状記録媒体の上記使用不能セクタのアドレスと、
    上記使用不能セクタの上記交替セクタのアドレスとから
    なる交替テーブル情報が、上記ディスク状記録媒体の所
    定領域に記録され、上記ディスク状記録媒体に対してア
    クセスを行うのに際して、上記交替テーブル情報が参照
    されることにより、上記使用不能セクタの代わりに、上
    記交替セクタがアクセスされるようになされたディスク
    状記録媒体の再生方法であって、 上記交替テーブル情報に登録されている全ての交替セク
    タのデータをバッファメモリに確保する前処理ステップ
    と、 上記ディスク状記録媒体に対して再生のためのアクセス
    が行われたときに、アクセス対象となる上記使用不能セ
    クタの交替セクタのデータを、上記バッファメモリから
    読み出す、読み出しステップを含むディスク状記録媒体
    の再生方法。
  2. 【請求項2】 上記前処理ステップは、 上記ディスク状記録媒体の所定位置に記録されている上
    記交替テーブル情報を読み出す、交替テーブル情報読み
    出しステップと、 上記交替テーブル情報に登録されたセクタ数分だけ、上
    記バッファメモリ上に記憶エリアを確保する記憶エリア
    確保ステップと、 上記バッファメモリに確保された記憶エリアに、上記交
    替テーブル情報に登録された全ての交替セクタの記録デ
    ータを書き込む、書き込みステップと、 上記交替セクタの各論理アドレスを求めるステップと、 上記論理アドレスに対応する上記バッファメモリ上のア
    ドレスを求めるアドレス取得ステップと、 上記交替セクタの各論理アドレス、上記バッファメモリ
    上のアドレスを、キャッシュテーブル情報として保持す
    るキャッシュテーブル生成ステップとを含む請求項1記
    載のディスク状記録媒体の再生方法。
  3. 【請求項3】 上記バッファメモリに記憶した交替セク
    タのデータの、上記バッファメモリにおける記憶の優先
    度を示す優先度情報を決定する、優先度情報決定ステッ
    プを更に含む、 上記キャッシュテーブル生成ステップにおいて、上記優
    先度情報をもキャッシュテーブル情報として保持する請
    求項2記載のディスク状記録媒体の再生方法。
  4. 【請求項4】 上記読み出しステップは、 ホスト側から与えられる読み出しコマンドから、上記論
    理アドレス及び読み出すべきセクタの長さを示す長さデ
    ータを取得するステップと、 上記論理アドレスの内容と同じ内容の論理アドレスが、
    上記キャッシュテーブル情報に含まれているか否かを判
    断する判断ステップと、 上記判断ステップにおいて、上記論理アドレスの内容と
    同じ内容の論理アドレスが、上記キャッシュテーブル情
    報に含まれているものと判断された場合に、当該論理ア
    ドレスに対応する、上記キャッシュテーブル情報の内の
    アドレスデータによって、上記バッファメモリからデー
    タを読み出し、当該論理アドレスに対応する、上記キャ
    ッシュテーブル情報の内の長さデータによって、読み出
    しを制御するバッファメモリデータ読み出しステップ
    と、 上記判断ステップにおいて、上記論理アドレスの内容と
    同じ内容の論理アドレスが、上記キャッシュテーブル情
    報に含まれていないものと判断された場合に、当該論理
    アドレスを、物理アドレスに変換する、論理アドレス/
    物理アドレス変換ステップと、 ディスク状記録媒体上における上記物理アドレスを先頭
    に、読み出すべきセクタ数を決定する読み出しセクタ数
    決定手段と、 上記物理アドレスによって、上記ディスク状記録媒体か
    らデータを読み出し、上記セクタ数決定手段において決
    定された読み出すべきセクタ数によって、読み出しを制
    御する記録データ読み出しステップとを含む請求項1記
    載のディスク状記録媒体の再生方法。
  5. 【請求項5】 ディスク状記録媒体上のセクタの内、使
    用不能となったセクタの代わりのセクタが、当該使用不
    能セクタの含まれる領域以外の領域に設けられ、当該デ
    ィスク状記録媒体の上記使用不能セクタのアドレスと、
    上記使用不能セクタの上記交替セクタのアドレスとから
    なる交替テーブル情報が、上記ディスク状記録媒体の所
    定領域に記録され、上記ディスク状記録媒体に対してア
    クセスを行うのに際して、上記交替テーブル情報が参照
    されることにより、上記使用不能セクタの代わりに、上
    記交替セクタがアクセスされるようになされたディスク
    状記録媒体の再生装置であって、 上記ディスク状記録媒体の所定位置に記録されている上
    記交替テーブル情報に登録されている、交替セクタのデ
    ータを保持するバッファメモリと、 上記ディスク状記録媒体上の交替セクタと、上記バッフ
    ァメモリに保持されている交替セクタのデータとを関連
    づけるキャッシュテーブルと、 ホスト側から再生のためのアクセスがあったときに、当
    該アクセス対象が交替セクタか否かを判断する判断手段
    と、 上記判断手段によって、当該アクセス対象が交替セクタ
    であるものと判断された場合には、上記キャッシュテー
    ブルの内容を参照することにより、当該交替セクタのデ
    ータを、上記バッファメモリから読み出す読み出し手段
    とを備えたディスク状記録媒体の再生装置。
  6. 【請求項6】 上記バッファメモリに記憶した交替セク
    タのデータの、上記バッファメモリにおける記憶の優先
    度を示す優先度情報を決定する、優先度情報決定手段を
    有する請求項5記載のディスク状記録媒体の再生装置。
  7. 【請求項7】 ディスク状記録媒体上のセクタの内、使
    用不能となったセクタの代わりのセクタが、当該使用不
    能セクタの含まれる領域以外の領域に設けられ、当該デ
    ィスク状記録媒体の上記使用不能セクタのアドレスと、
    上記使用不能セクタの上記交替セクタのアドレスとから
    なる交替テーブル情報が、上記ディスク状記録媒体の所
    定領域に記録され、上記ディスク状記録媒体に対してア
    クセスを行うのに際して、上記交替テーブル情報が参照
    されることにより、上記使用不能セクタの代わりに、上
    記交替セクタがアクセスされるようになされたディスク
    状記録媒体の再生装置であって、 上記ディスク状記録媒体の所定位置に記録されている上
    記交替テーブル情報に登録されている、交替セクタのデ
    ータを、上記ディスク状記録媒体から読み出す読み出し
    手段と、 上記読み出し手段によって読み出された交替セクタのデ
    ータを保持するバッファメモリと、 ホスト側から与えられる読み出しコマンドからの、上記
    論理アドレス及び読み出すべきセクタの長さを示す長さ
    データの取得、上記交替セクタの物理アドレスから論理
    アドレスへの変換、並びに論理アドレスから物理アドレ
    スへの変換を行うデータ制御手段と、 上記論理アドレスに対応する上記バッファメモリ上のア
    ドレスを求める計算手段と、 上記交替セクタの各論理アドレス、上記バッファメモリ
    上のアドレスを、キャッシュテーブル情報として保持す
    るテーブル制御手段と、 上記論理アドレスの内容と同じ内容の論理アドレスが、
    上記キャッシュテーブル情報に含まれているか否かを判
    断する判断手段と、 上記判断手段により、上記論理アドレスの内容と同じ内
    容の論理アドレスが、上記キャッシュテーブル情報に含
    まれているものと判断された場合に、当該論理アドレス
    に対応する、上記キャッシュテーブル情報の内のアドレ
    スデータによって、上記バッファメモリからデータを読
    み出し、当該論理アドレスに対応する、上記キャッシュ
    テーブル情報の内の長さデータによって、読み出しを制
    御を行う読み出し/書き込み手段と、 上記判断手段により、上記論理アドレスの内容と同じ内
    容の論理アドレスが、上記キャッシュテーブル情報に含
    まれていないものと判断された場合に、上記データ制御
    手段によって変換された物理アドレスに基いて、上記デ
    ィスク状記録媒体からデータを読み出す読み出し手段と
    を有するディスク状記録媒体の再生装置。
  8. 【請求項8】 上記バッファメモリに記憶した交替セク
    タのデータの、上記バッファメモリにおける記憶の優先
    度を示す優先度情報を決定する、優先度情報決定手段を
    有する請求項7記載のディスク状記録媒体の再生装置。
JP18019195A 1995-07-17 1995-07-17 ディスク状記録媒体の再生方法及びその装置 Pending JPH0935423A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18019195A JPH0935423A (ja) 1995-07-17 1995-07-17 ディスク状記録媒体の再生方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18019195A JPH0935423A (ja) 1995-07-17 1995-07-17 ディスク状記録媒体の再生方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0935423A true JPH0935423A (ja) 1997-02-07

Family

ID=16078992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18019195A Pending JPH0935423A (ja) 1995-07-17 1995-07-17 ディスク状記録媒体の再生方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0935423A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002037495A1 (fr) * 2000-11-06 2002-05-10 Sony Corporation Processeur d'informations, procede de traitement d'informations et procede de traitement d'informations pour support d'enregistrement
US6466532B1 (en) 1998-11-10 2002-10-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Recording medium having spare area for defect management and information on defect management, and method and apparatus of allocating spare area and managing defects
US6574699B1 (en) 1999-12-07 2003-06-03 International Business Machines Corporation Fast track reassign in a rotating storage media
US6578163B2 (en) 1998-11-10 2003-06-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Recording medium having spare area for defect management and information on defect management, and method of allocating spare area and method of managing defects
US6708300B2 (en) 1998-11-10 2004-03-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Recording medium having spare area for defect management and information on defect management, and method of allocating spare area and method of managing defects
JP2008508655A (ja) * 2004-07-29 2008-03-21 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 情報記録媒体、記録/再生装置及び記録/再生方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7174487B2 (en) 1998-11-10 2007-02-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Recording medium having spare area for defect management and information on defect management, and method of allocating spare area and method of managing defects
US7640464B2 (en) 1998-11-10 2009-12-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Recording medium having spare area defect management and information on defect management, and method of allocating spare area and method of managing defects
US6578163B2 (en) 1998-11-10 2003-06-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Recording medium having spare area for defect management and information on defect management, and method of allocating spare area and method of managing defects
US7076701B2 (en) 1998-11-10 2006-07-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Recording medium having spare area for defect management and information on defect management, and method of allocating spare area and method of managing defects
US6868511B2 (en) 1998-11-10 2005-03-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Recording medium having spare area for defect management and information on defect management, and method of allocating spare area and method of managing defects
US6466532B1 (en) 1998-11-10 2002-10-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Recording medium having spare area for defect management and information on defect management, and method and apparatus of allocating spare area and managing defects
US7911894B2 (en) 1998-11-10 2011-03-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Recording medium having spare area for defect management and information on defect management, and method of allocating spare area and method of managing defects
US6708300B2 (en) 1998-11-10 2004-03-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Recording medium having spare area for defect management and information on defect management, and method of allocating spare area and method of managing defects
US7197672B2 (en) 1998-11-10 2007-03-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Recording medium having spare area for defect management and information on defect management, and method of allocating spare area and method of managing defects
US7213181B2 (en) 1998-11-10 2007-05-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Recording medium having spare area for defect management and information of defect management, and method of allocating spare area and method of managing defects
US7266736B2 (en) 1998-11-10 2007-09-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Recording medium having spare area for defect management and information on defect management, and method of allocating spare area and method of managing defects
US7752509B2 (en) 1998-11-10 2010-07-06 Samsung Electronics Co., Ltd Recording medium having spare area for defect management and information on defect management, and method of allocating spare area and method of managing defects
US6574699B1 (en) 1999-12-07 2003-06-03 International Business Machines Corporation Fast track reassign in a rotating storage media
WO2002037495A1 (fr) * 2000-11-06 2002-05-10 Sony Corporation Processeur d'informations, procede de traitement d'informations et procede de traitement d'informations pour support d'enregistrement
US7065671B2 (en) * 2000-11-06 2006-06-20 Sony Corporation Information processor, information processing method and medium recording information processing method
JP2008508655A (ja) * 2004-07-29 2008-03-21 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 情報記録媒体、記録/再生装置及び記録/再生方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0297634B1 (en) Alternate storage areas in magnetooptical media
KR100378249B1 (ko) 데이터기록재생방법및장치,데이터전송방법및장치
JP3694895B2 (ja) データ記録・再生方法,データ再生装置及び記録媒体
US6279076B1 (en) Reproducing apparatus and caching method
US6661758B2 (en) High speed data recording and/or reproducing method and apparatus with increased sector access speed
JPH0935423A (ja) ディスク状記録媒体の再生方法及びその装置
US6563776B1 (en) Information storage apparatus for monitoring a number of defective sectors included in a zone so as to select a substitutional area from a different zone
JP2001176204A (ja) 光学的情報記録再生装置
US7719945B2 (en) Information recording method allowing improved access to a recording start position of user data in an information recording medium and apparatus performing the same
EP0425048B1 (en) Apparatus for verification of data established on a record carrier during write
KR100518554B1 (ko) 백업된 시스템 정보를 가지는 단일 헤드 디스크 드라이브및 단일 헤드 디스크 드라이브의 시스템 정보 기록 및독출 방법
JP3287841B2 (ja) データ再生装置とディスク再生装置
JPH0950678A (ja) ディスク状記録媒体の再生方法及びその装置
US7082086B2 (en) Disc apparatus
US7522502B2 (en) Data read/write device and data read/write method
US5500840A (en) Method and apparatus for accessing reading and/or writing means to a desired region on an information recording medium on which a plurality of tracks are spirally formed, in accordance with an estimated arrival position
JPH09190680A (ja) 情報記録媒体
JPS6358669A (ja) 情報処理装置
JP2766172B2 (ja) 光学情報記録装置
JP3680008B2 (ja) 光ディスクデータ読み出し装置、光ディスクデータコピー装置、及び光ディスクデータ読み出し速度制御方法
JP2860956B2 (ja) 光カード記録方法
JP2836561B2 (ja) ディスク装置
JPH06318371A (ja) ディスク状記録媒体及びディスク再生装置
JPS6358671A (ja) 情報処理装置
JPH08195033A (ja) データ記録方法、データ再生方法、データ記録再生方法及びディスク状記録媒体