JPH0935320A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JPH0935320A
JPH0935320A JP7186932A JP18693295A JPH0935320A JP H0935320 A JPH0935320 A JP H0935320A JP 7186932 A JP7186932 A JP 7186932A JP 18693295 A JP18693295 A JP 18693295A JP H0935320 A JPH0935320 A JP H0935320A
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昌彦 中山
Hiroshi Akiyama
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/13Optical detectors therefor
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  • Optics & Photonics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 S/Nの向上を図り、信号検出を確実に行う
ことが可能な光ピックアップ装置を提供することを課題
とする。 【解決手段】 光ディスク7からの反射光Aのうち、主
にトラック方向Tの1次光20bが現われる第一光領域
1 (特に最短ピットに対応する信号が集中している光
量変化が顕著な部分の光束)の出力信号から、トラック
方向Tのピット端部をほとんど含まない部分に対応する
第二光領域A2 (特に最短ピットに対応する信号がほと
んど検出されない光量変化がほとんど生じない部分の光
束)の出力信号を差し引いて情報信号を検出することに
よって、信号振幅を維持したまま、ノイズ成分のみを低
減させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクドライ
ブ装置、光カード装置等の光情報記録再生装置の光ピッ
クアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における光ピックアップ装置の一例
を図16に基づいて説明する。レーザ光源としての半導
体レーザ(LD)1から出射した発散光は、コリメート
レンズ2により略平行光となり、ビームスプリッタ3を
透過して、偏向プリズム4により上方に向けて偏向さ
れ、λ/4板5を介して、対物レンズ6により集光され
光情報記録媒体としての光ディスク7の記録面上に照射
される。そして、光ディスク7からの反射光Aは、対物
レンズ6により略平行光とされ、λ/4板5により偏光
方向を変えられ、偏向プリズム4を介して、ビームスプ
リッタ3により反射されて信号検出光学系8内に導かれ
る。この信号検出光学系8に入射した光ディスク7から
の反射光Aは、検出レンズ9により収束され、ビームス
プリッタ10により一部の光が透過して受光素子11に
導かれ、一部の光が反射され受光素子12に導かれる。
受光素子11はa〜fの6つの受光面に分割され、受光
素子12はg,h,iの3つの受光面に分割されてい
る。これにより、情報信号(記録面に記録された信号)
Rf、フォーカスエラー信号Fe(ビームサイズ法)、
トラックエラー信号Teは、 Rf=a+b+c+d+e+f+g+h+i …(1) Fe=(a+d+c+f+h)−(b+e+g+i) …(2) Te=(a+b+c)−(d+e+f) …(3) として求めることができる。
【0003】また、図17は、信号検出光学系8に関す
る他の従来例を示す。図17(a)の信号検出光学系8
では、検出レンズ9により集光された反射光Aは、非点
収差発生レンズ13により非点収差が与えられ、受光素
子14に導かれる。受光素子14はa〜dの4つの受光
面に分割されている。これにより、情報信号Rf、フォ
ーカスエラー信号Fe(非点収差法)、トラックエラー
信号Teは、 Rf=a+b+c+d …(4) Fe=(a+c)−(b+d) …(5) Te=(a+d)−(b+c) …(6) として求めることができる。
【0004】図17(b)の信号検出光学系8では、検
出レンズ9により集光された反射光Aは、ナイフエッジ
プリズム15により一部の光がカットされ、カットされ
なかった光は受光素子16に導かれ、カットされた光は
受光素子17に導かれる。受光素子16はa,bの2つ
の受光面に分割され、受光素子17はc,dの2つの受
光面に分割されている。これにより、情報信号Rf、フ
ォーカスエラー信号Fe(ナイフエッジ法)、トラック
エラー信号Teは、 Rf=a+b+c+d、又は、c+d …(7) Fe=a−b …(8) Te=c−d …(9) として求めることができる。
【0005】ここで、光ディスク7の記録面上での回折
原理を図18及び図19に基づいて述べる。図18
(a)に示すように、対物レンズ6により集光された光
スポットPは、光ディスク7(通常のCDの場合)のピ
ット列により回折される。図19(a)は、予め凹凸が
形成されたROMタイプのディスク面(凹部がピット
部、凸部が非ピット部)を示す。ピット部と非ピット部
とでそれぞれ反射された光は位相差が生じ干渉を起こ
す。位相差はΔ=2πnh/λ(ただし、h:ピット高
さ、n:基板反射率、λ:レーザ波長)として表わされ
る。なお、図19(b)に示すように、相変化型記録方
式の場合には、マーク部22aと非マーク部22bとに
より反射された光が位相差を生じることにより干渉を起
こす。
【0006】このようにして光ディスク7のピット列に
より回折された光(反射光A)は、開口数NAの対物レ
ンズ6に戻ることによって、主に0次光20aと高次成
分として1次光20bの回折光とが取り込まれ、その後
受光素子11,12(図16の光学系の場合)に導かれ
る。0次光20aと、1次光20bとが干渉することに
よって光量が変化し、これによりピット(情報信号とし
て検出されるものであり、ここでは、凹凸による位相ピ
ット、ミラー面と反射率の異なるドットを総称してい
う)を検出することができる。このような回折原理によ
って、0次光20aと1次光20bの回折光とが、例え
ば受光素子11,12に導かれると、前記(1)式によ
り光量全体の総和として情報信号Rfの値を得ることが
できる。
【0007】なお、ピットが小さい(短いピット)ほ
ど、回折角θが大きくなり、また、ピットが非常に短く
なる(最短ピット)と、0次光20aと1次光20bと
の重複領域が少なくなり、ピットが検出できなくなる。
すなわち、短いピットの信号変化は、ピットが小さく高
密度になればなるほど検出光ファーフィールドパターン
(FFP)の周辺部に集中するのに対して、大きなピッ
ト(長いピット)の信号変化は、回折角θが小さく検出
光FFPの中心部に集中する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来例(例えば図16
参照)において、光ディスク7に記録されたピットの情
報を示す情報信号Rf((1)式参照)は、ピット形状
に対応して光量が変化する0次光20aと1次光20b
とが重複する重複領域(図18(a)参照)の成分と、
光量変化が少なくノイズ成分の多い0次光20aの成分
との光量全体の総和により求められている。しかし、こ
のように単に光量全体の変化を検出するだけでは、前述
したようにピットが小さく高密度な記録媒体になるほ
ど、0次光20aの成分に対する重複領域の成分の割合
が小さくなってノイズ成分の割合が大きくなるため、S
/Nが低下してしまうことになる。
【0009】ここで、記録媒体としてCDを例にとる
と、最短ピットに対応する最も短い信号は3T信号であ
り、最長ピットに対応する最も長い信号は11T信号で
ある(Tは基本クロックの周期)。この場合、高密度に
記録されたピットをS/Nよく読取るためには、3Tの
信号振幅を上げて分解能を向上させるか、3T信号のノ
イズを低減してS/Nを向上させなければならない。前
者の最短ピットから検出される振幅を向上させるには、
読取り用の光スポットPのスポット径を小さくしスポッ
ト自体の分解能を上げなければ実現することができず、
LDの波長を短くしたり対物レンズのNAを大きくする
必要があるが、現状ではLDの波長は635nm、対物
レンズのNAは0.6程度が限界である。また、後者の
3T信号のノイズを低減させる方式としては、反射光A
のうちノイズとなる0次光20aの成分を除去すればよ
いわけであるが、従来の信号検出方式では前述したよう
に受光される光量全体の変動により情報信号Rfを求め
ている。従って、CDが高密度に記録された場合におい
てノイズを低減させることができず、S/Nが低下し正
確な信号検出を行うことができない。
【0010】なお、近年、高密度な記録・再生を行うた
めに、超解像と呼ばれる研究開発がなされ、前述した図
16の従来例よりも分解能の高い光ピックアップ装置が
提案されている(光学、第21巻第5号、1992年5 月、
p.342〜p.345参照)。この超解像を利用した方式は、集
光前のビームの中心付近の光強度又は位相を変えること
によって回折限界を超える微小な光スポットを実現す
る。その光スポットは比較的強いサイドローブを形成す
るため、再生の場合はサイドローブ成分をスリットを用
いて遮光し、メインローブ成分のみを切り出して受光し
再生信号を得る。しかし、このような超解像を利用して
高密度な記録を行う方式では、遮光用のスリットを用い
るため光利用効率が低下するという欠点があり、スリッ
トのスポット径も約100μm以下と微小であり、スリ
ットの位置精度も小型化を考慮すると厳しいものとな
る。
【0011】また、超解像による信号再生方式には、メ
ディア(超解像光磁気ディスク)を用いたもの(応用物
理、第61巻、第3号、1992年、p.250〜p.253参照)も
あるが、いまだ研究段階であり汎用性に欠ける。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、情報信号再生手段により、主にトラック方向の
0次光と1次光とが重複する部分(特にピット端部に応
じて光量変化が顕著に生じる部分)に対応する第一光領
域と、そのトラック方向の1次光がほとんど含まれない
残りの0次光の部分(ピット凹凸があっても光量変化が
ほとんど生じない部分)に対応する第二光領域とに分割
して検出し、これら分割された第一光領域から得られる
信号と第二光領域から得られる信号との差分を求めるこ
とによって、ピットが特に最短ピットの場合、最短ピッ
トに対応して検出される信号が集中している部分の光束
(第一光領域)の光量から、その最短ピットに対応する
信号がほとんど検出されない部分の光束(第二光領域)
の光量を差し引くことができ、これにより、最短ピット
の信号振幅を低下させずにノイズ成分のみを低減させて
情報信号を得ることが可能となる。また、0次光と1次
光とが重複する第一光領域は、ピット端部に対応して光
量変化が顕著に生じるため、受光量の総和により情報信
号を検出する従来方式に比べて分解能を高め、ピット端
部位置を正確に求めることができる。
【0013】請求項2記載の発明においては、情報信号
再生手段により、反射光のトラック方向に3分割された
光束のうち両端部に位置する第一光領域と、この両端部
の第一光領域に挾まれた中央部に位置する第二光領域に
分割して検出し、第一光領域から得られる信号と、第二
光領域から得られる信号との差分を求めることによっ
て、信号振幅を低下させずにノイズ成分に対応する光束
をさらに効果的に低下させることができる。
【0014】請求項3記載の発明においては、情報信号
再生手段により、反射光のうち周辺部に対応する第一光
領域と、この第一光領域に囲まれた中心部に対応する第
二光領域とに分割して検出し、第一光領域から得られる
信号と、第二光領域から得られる信号との差分を求める
ことによって、信号振幅を低下させずにノイズ成分に対
応する光束をさらに効果的に低下させることができる。
【0015】請求項4記載の発明においては、情報信号
再生手段により、反射光のうちトラック方向に分割され
た周辺部の第一光領域と、この第一光領域以外の部分に
対応する第二光領域に分割して検出し、第一光領域から
得られる信号と、第二光領域から得られる信号との差分
を求めることによって、信号振幅を低下させずにノイズ
成分に対応する光束をさらに効果的に低下させることが
できる。
【0016】請求項5記載の発明においては、光束分割
手段により光情報記録媒体からの反射光をトラック方向
の複数の領域に分割し、これら複数の領域に分割された
反射光を受光手段に各々別個に導くことによって、分離
された各光束の集光点近傍の微小な領域で受光すること
ができ、受光面積を小さくし帯域を向上させることがで
きる。
【0017】請求項6記載の発明においては、プリズム
により光情報記録媒体からの反射光を分離することによ
って、光束の分離方向を比較的自由に設定することが可
能となる。
【0018】請求項7記載の発明においては、ホログラ
ムにより光情報記録媒体からの反射光を分離することに
よって、光束の分離方向を自由に設定できると共に、光
束分離機能を単板を用いて容易に得ることができる。
【0019】請求項8記載の発明においては、複数の異
なる光束分割領域により光束を分離させることによっ
て、情報信号の他に、フォーカスエラー信号やトラック
エラー信号を得るための各種信号検出方式(非点収差
法、ナイフエッジ法、プッシュプル法等)を1つの素子
で作ることが可能となる。
【0020】請求項9記載の発明においては、複数の反
射光を同一基板上に設けられた複数個の受光素子に導く
ことによって、部品点数を削減することができる。
【0021】請求項10記載の発明においては、同一の
筐体内にレーザ光源と受光素子を配置したことによっ
て、組付け調整が容易となる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
〜図4に基づいて説明する(請求項1記載の発明に対応
する)。なお、従来例(図16〜図18参照)と同一部
分についての説明は省略し、その同一部分については同
一符号を用いる。
【0023】図2は、光ピックアップ装置の全体構成を
示す。LD1からの出射光が光ディスク7に向かう光路
上には、コリメートレンズ2と、ビームスプリッタ3
と、偏向プリズム4と、対物レンズ6とが配置されてい
る。光ディスク7からの反射光Aがビームスプリッタ3
により反射された信号検出光学系8内の光路上には、検
出レンズ9と、ビームスプリッタ10とが配置されてい
る。そして、反射光Aがビームスプリッタ10により反
射された光路上には情報信号検出用の受光素子21が配
置されている。なお、反射光Aがビームスプリッタ10
を透過した光路上には、サーボ信号(フォーカスエラー
信号、トラックエラー信号)検出用の受光素子23とが
配置されている。
【0024】反射光Aは、図1(a)に示すように、0
次光20aと、±1次光20b(以下、±の記号は省略
する)とからなっている。この反射光Aのうち、トラッ
ク方向Tの両端部に位置する2つの第一光領域A1 (ハ
ッチング領域で示す)は、主に0次光20aと1次光2
0bとが重複する重複領域となっている。中央部の第二
光領域A2 は、1次光20bはほとんど含まれず、主に
0次光20aの部分からなっている。
【0025】受光素子21は、図1(b)に示すよう
に、トラック方向(ジッタ方向)Tに対して3分割さ
れ、受光面a,b,cが形成されている。この受光面
a,b,cには、光ディスク7のディスク面(記録面)
から反射された反射光Aが導かれる。受光面a,bは、
反射光Aのうちのトラック方向Tの両端部に位置する2
つの第一光領域A1 を受光し、受光面cは、反射光Aの
うちの中央部に位置する第二光領域A2 を受光する。こ
れら受光面a〜cを有する受光素子21と、これら受光
した信号を再生処理する手段とによって情報信号再生手
段が構成される。
【0026】このような構成において、LD1からの出
射光は、コリメートレンズ2により略平行光となり、ビ
ームスプリッタ3、偏向プリズム4を介して、対物レン
ズ6により集光され光ディスク7の記録面上に照射され
る。図1(c)は、光ディスク7のディスク面(記録
面)上の様子を示す。このディスク面のトラック18上
には、トラック方向Tにピット列(長さが異なるピット
19からなる)が形成されている。このピット列により
反射回折された反射光Aには、0次光20aと1次光2
0bとが含まれており、ビームスプリッタ3により反射
されて信号検出光学系8内の検出レンズ9により収束さ
れ、ビームスプリッタ10により一部の光が反射されて
受光素子21に導かれ、これにより情報信号Rfが検出
される。
【0027】この場合、0次光20aと1次光20bと
からなる反射光Aのうち、重複領域の第一光領域A1
は、0次光20aと1次光20bとの干渉による光量変
化が現われるが、その重複領域の大きさはトラック方向
Tのピット長さに対応して変化する。すなわち、トラッ
ク方向Tのピット長さが短くなるにつれて、1次光20
bはほとんど現われなくなり、0次光20aと1次光2
0bとの干渉領域が小さくなる。従って、反射光Aのう
ち、第一光領域A1 (記録されたピット情報に対応する
重複領域)はピット長さに応じて光量変化が顕著に生じ
る領域となり、第二光領域A2 (ノイズに対応する0次
光20aの領域)はピット形状が変化してもそれほど光
量変化がほとんど生じない領域となる。
【0028】そして、このように光量変化の異なる第一
光領域A1 と第二光領域A2 とからなる反射光Aが、受
光素子21のトラック方向Tに3分割された受光面a,
b,cに導かれる。このとき、両端部の受光面a,bに
は第一光領域A1 のほとんどの光束が導かれ、中央部の
受光面cには第二光領域A2 のほとんどの光束が導かれ
る。そして、情報信号再生手段により、反射光Aの第一
光領域A1 に対応して受光面a,bにより検出された信
号(X)と、反射光Aの第二光領域A2 に対応して受光
面cにより検出された信号(Y)との差分(=X−Y)
を求めることによって、光ディスク7に記録された情報
信号Rfを再生することができる。このとき再生される
情報信号Rfは、 Rf=(a+b)−c …(10) として求められる。これにより、信号振幅を低下させる
ことなく、ノイズ成分のみを低下して信号検出を行うこ
とができる。
【0029】上述したように、0次光20aと1次光2
0bとを含む反射光Aを、第一光領域A1 と第二光領域
2 に分離して受光素子21に検出し、周辺部の光束
(主に、トラック方向Tの0次光20aと1次光20b
との重複領域からなる第一光領域A1 )と、中心部の光
束(1次光20bをほとんど含まない主に0次光20a
からなる第二光領域A2 )との光量差を求めることによ
って、信号の総受光量を減少させる一方で、特に最短ピ
ットに対応して検出される信号の信号振幅を減少させず
に情報信号Rfの再生を行うことができる。これによ
り、反射光Aに含まれるノイズ(LD1のノイズ、受光
素子21のノイズ、光ディスク7のノイズ等)を低減さ
せて分解能を高めることができる。このような理由か
ら、S/Nを向上させることができ、高密度な記録媒体
に対しても高感度な信号再生を行うことが可能となる。
【0030】次に、本発明の実施の第二の形態を図2〜
図5に基づいて説明する(請求項2,3,4記載の発明
に対応する)。なお、前述した実施の形態と同一部分に
ついての説明は省略し、その同一部分については同一符
号を用いる。
【0031】図3に示すように、受光素子21は、トラ
ック方向Tに対して3分割されることにより両端部の受
光面a,bが形成され、トラック方向Tに直交する方向
に対して2分割されることにより中央部の受光面c,d
が形成されている。このように構成された受光素子21
は、図2に示す信号検出光学系8内に配置されている。
この場合、光ディスク7からの反射光Aのうち、第一光
領域A1 (最短ピットに対応する信号が集中している両
端部の1次光20bからなる光束)は受光面a,bに導
かれ、第二光領域A2 (最短ピットに対応する信号がほ
とんど検出されない中央部の0次光20aからなる光
束)は受光面c,dに導かれる。この受光素子21の受
光面a,bと受光面c,dから得られる信号の出力差を
求めることによって、情報信号Rfを再生することがで
きる(情報信号再生手段)。また、受光面c,dからト
ラックエラー信号Teを検出することもできる。この場
合、情報信号Rf、トラックエラー信号Teは、 Rf=(a+b)−(c+d) …(11) Te=c−d …(12) により求めることができる。
【0032】従って、このように反射光Aを受光素子2
1に導いて3分割された光束のうち、両端部の主に1次
光20bの光束(第一光領域A1 )と、中央部の主に0
次光20aの光束(第二光領域A2 )との光量差を求め
ることによって、信号振幅を低下させることなく反射光
Aに含まれるノイズを低減させ、情報信号RfのS/N
を向上させることができる。なお、図2の信号検出光学
系8に受光素子23を配置することにより、周知の信号
検出方式(非点収差法、ナイフエッジ法等)を用いてフ
ォーカスエラー信号Feを検出するようにしてもよい。
【0033】次に、変形例を図4及び図5に基づいて説
明する。まず、図4(a)に示すように、受光素子21
を、周辺部の受光面aと、この受光面aに囲まれた中心
部の受光面b(長方形)に分割して構成してもよい。こ
の受光素子21は、図2の信号検出光学系8内に配置さ
れる。この場合、光ディスク7からの反射光Aのうち、
第一光領域A1 (最短ピットに対応する信号が集中して
いる周辺部の光束)は周辺部の受光面aに導かれ、第二
光領域A2 (最短ピットに対応する信号がほとんど検出
されない中心部の光束)は受光面bに導かれる。この受
光素子21の受光面a,bの周辺部と中心部とから得ら
れる信号の光量差を求めることによって、ノイズを低減
して情報信号Rfを感度よく再生することができる(情
報信号再生手段)。この場合、情報信号Rfは、 Rf=a−b …(13) により求めることができる。また、図4(b)に示すよ
うに中央部の受光面bを楕円状にしたり、図4(c)に
示すようにトラック方向Tに対して分割された受光面
a,bと、中心部の受光面c(円)との3分割にして受
光素子21を構成しても同様な効果を得ることができ
る。なお、図4(c)の情報信号Rfは、前記(10)
式と同様にして求められる。
【0034】また、図5(a)(b)に示すように、受
光素子21を、トラック方向Tに対して分割された周辺
部の受光面a,bと、その周辺部以外の領域の受光面c
とに分割して構成してもよい。ただし、受光面a,bの
中央部分では、3T信号が集中して現われる分布形状に
合わせて、トラック方向Tに対して湾曲に限定して形成
されている。このように受光面a,bの形状を湾曲にし
て形成し、トラック方向Tの周辺光束に限定して検出す
るようにした理由は、前記図1(a)にも示したよう
に、ラジアル方向(トラック方向Tに直交する方向)の
端部にはほとんど3T信号成分が存在しないからであ
る。
【0035】そして、光ディスク7からの反射光Aのう
ち、第一光領域A1 (最短ピットに対応する信号が集中
している周辺部の光束)は周辺部に位置する受光面a,
bに導かれ、第二光領域A2 (最短ピットに対応する信
号がほとんど検出されない中心部の光束)は中心部に位
置する受光面cに導かれる。このように受光素子21の
周辺部とそれ以外の部分とから得られる信号の光量差を
求めることによって、ノイズを低減して情報信号Rfを
感度よく再生することができる(情報信号再生手段)。
情報信号Rfは、前記(10)式と同様にして求めるこ
とができる。
【0036】次に、本発明の実施の第三の形態を図6〜
図8に基づいて説明する(請求項5,6,7記載の発明
に対応する)。なお、前記各実施の形態と同一部分につ
いての説明は省略し、その同一部分については同一符号
を用いる。
【0037】図6に示すように、光ディスク7からの反
射光Aがビームスプリッタ10により反射された光路上
には、光束分割手段としてのプリズム24が配置されて
いる。図7(a)はそのプリズム24の形状を示すもの
であり、領域24a,24b,24cの3つに分割して
形成されている。上下の領域24a,24bは反射光A
の第一光領域A1 の光束(1次光20b)が導かれる大
きさとされ、中央の領域24cは反射光Aの第一光領域
1 以外の第二光領域A2 の光束(0次光20a)が導
かれる大きさとされている。そして、このようなプリズ
ム24は、領域24a,24b,24cがトラック方向
Tに対して分割された状態となるように光路中に配置さ
れる。また、プリズム24により分離した3つの光束2
5a,25b,25cを各々別個に検出できるような受
光面a,b,cを有する受光手段としての受光素子21
が設けられている。ここでは、受光素子21の各受光面
a,b,cは、各光束25a,25b,25cの集光点
の近傍に配置されている。なお、受光手段としては、受
光面a,b,cを有する1個の受光素子21を用いる代
わりに、複数個の受光素子を用いて構成してもよい。
【0038】このようにして構成されたプリズム24と
受光素子21を光路中に配置した状態で、光ディスク7
からの反射光Aをプリズム24に入射させる。このと
き、反射光Aのうち、上方の第一光領域A1 (最短ピッ
トに対応する信号が集中している周辺部の光束)はプリ
ズム24の上方の領域24aに導かれ、下方の第一光領
域A1 はプリズム24の下方の領域24bに導かれ、中
央の第二光領域A2 (最短ピットに対応する信号がほと
んど検出されない中央部の光束)はプリズム24の中央
の領域24cに導かれる。これにより、プリズム24を
通過した反射光Aは、図7(b)に示すように、上下2
本の光束25a,25b(第一光領域A1)と、中央の
光束25c(第二光領域A2 )との合計3本に分割され
る。これら3本の光束25a,25b,25cは、3分
割された受光面a,b,cをもつ受光素子21に各々別
個に検出される。すなわち、光束25aを受光面aに導
き、光束25bを受光面bに導き、光束25cを受光面
cに導くことによって、(10)式と同様にして情報信
号Rfを求めることができる(情報信号再生手段)。こ
れにより、ノイズを低減して情報信号Rfを感度よく再
生することができる。また、ここでは、各光束25a,
25b,25cを受光素子21の各受光面a,b,cに
集光点近傍で受光させているため、受光面積を小さくす
ることができ、これにより帯域を向上させることも可能
となる。
【0039】また、図8に示すように、光束分割手段と
して、前記プリズム24の代わりに、ホログラム26を
用いてもよい。ホログラム26は、グレーティングが形
成された上下の領域26a,26bと、グレーティング
が存在しない中央の領域26cとから構成される。この
場合、上下の領域26a,26bには反射光Aの第一光
領域A1 の光束が導かれる大きさに形成され、中央の領
域26cは反射光Aの第一光領域A1 以外の第二光領域
2 の光束が導かれる大きさに形成されている。そし
て、このようなホログラム26をその領域26a,26
b,26cがトラック方向Tに対して分割された状態と
なるように光路中に配置し、反射光Aを入射させること
によって、プリズム24と同様に3本の光束25a,2
5b,25cに分割して検出することができ、これによ
りノイズを低減して情報信号Rfを感度よく再生するこ
とができる。この場合にも、(10)式と同様にして情
報信号Rfを求めることができる。
【0040】次に、本発明の実施の第四の形態を図9〜
図12に基づいて説明する(請求項8,9記載の発明に
対応する)。なお、前記各実施の形態と同一部分につい
ての説明は省略し、その同一部分については同一符号を
用いる。
【0041】図9の信号検出光学系8内には、光束分割
手段としてのプリズム27と、このプリズム27により
分離された複数の光束を受光する受光素子28とが配設
されている。プリズム27は、図10に示すように、複
数の異なる領域27a〜27e(光束分割領域)に分割
されている。ここでいう「異なる領域」とは、入射した
光束の屈折方向が異なるという意味である。そして、こ
のように構成されたプリズム27に光ディスク7からの
反射光Aが入射することによって、領域27a〜27e
にそれぞれ対応して光束29a〜29eが発生し、これ
ら5つの光束29a〜29eは受光素子28の受光面2
8a〜28e(ただし、28d,28eは図示せず)に
導かれる。
【0042】これにより、例えば領域27dを透過した
光束29d又は領域27eを透過した光束29eを、2
分割された受光面d又はeに受光することによって、ナ
イフエッジ法を用いてフォーカスエラー信号Feを検出
することができる。また、例えば領域27b,27cに
より屈折された光束29b,29cを受光面b,cで受
光し差信号を求めることによって、トラックエラー信号
Teを検出することができる。また、情報信号Rfは、
受光面a〜e(中心部にa、周辺部にb〜e)に受光さ
れる反射光Aのうち周辺部の光束(第一光領域A1 )か
ら得られる信号と、中心部の光束(第二光領域A2 )か
ら得られる信号との差分をとることによって検出するこ
とができる。各種信号Fe,Te,Rfは、 Fe=d1−d2又はe1−e2 …(14) Te=b−c …(15) Rf=(d+e)−a、又は、(b+c+d+e)−a …(16) ただし、d1,d2は受光面dの2分割された面 e1,e2は受光面eの2分割された面 により求めることができる。
【0043】また、図11に示すように、光束分割手段
として、プリズム27の代わりに、ホログラム30を用
いてもよい。このホログラム30は、複数の異なる領域
30a〜30d(光束分割領域)に分割されている。領
域30a,30b,30cには、グレーティングが形成
されている。ここでいう「異なる領域」とは、入射した
光束の回折方向が異なるという意味である。このように
構成されたホログラム30に反射光Aを入射させること
によって、例えば領域30aで回折された光束によりナ
イフエッジ法を用いてフォーカスエラー信号Feを検出
し、領域30b,30cで回折された光束によりトラッ
クエラー信号Teを検出し、反射光Aのうち周辺部の光
束(第一光領域A1 )と中心部の光束(第二光領域A
2 )との差分から情報信号Rfを検出することができ
る。この場合、例えば、受光素子28がホログラム30
の領域30a〜30dに対応して受光面a〜dに分割さ
れているとすると、情報信号Rfは、 Rf=d−(a+b+c) …(17) により求めることができる。
【0044】また、図12に示すように、ホログラム3
0により分離された複数の光束を、同一の基板31上に
一体に取付けられた4つの受光素子32a〜32dの各
受光面a1,a2〜dに各々別個に導くようにしてもよ
い。各種信号Fe,Te,Rfは、 Fe=a1−a2 …(18) Te=b−c …(19) Rf=(a1+a2+b+c)−d …(20) により求めることができる。このように受光素子32a
〜32dを基板31に一体に設けることによって、組付
け調整が容易になる。
【0045】次に、本発明の実施の第五の形態を図13
〜図15に基づいて説明する(請求項10記載の発明に
対応する)。なお、前記各実施の形態と同一部分につい
ての説明は省略し、その同一部分については同一符号を
用いる。
【0046】図13に示すように、筐体としてのLD−
PDユニット33内には、LD1と、4個の受光素子3
4a〜34dとが設けられている。図14はLD−PD
ユニット33の正面図を示すものである。中央にはLD
1が配置され、その周囲には受光素子34a〜34dが
配置されている。
【0047】このように構成されたLD−PDユニット
33のLD1から出射した光は、ミラー35により反射
されてユニット外部に進行していき、コリメートレンズ
2を介して、偏光分離機能(例えばS偏光を透過させP
偏光を回折する機能)を有する偏光ホログラム36に入
射する。その出射光は、偏光ホログラム36を透過して
偏向プリズム4により進行方向を変え、λ/4板5を介
して、対物レンズ6により集光されて光ディスク7に照
射される。この光ディスク7からの反射光Aは、逆の光
路を辿っていき、λ/4板5を再度通過することにより
出射光とは偏光方向が90°異なる直線偏光に変えら
れ、偏光ホログラム36により回折されて出射光路とは
異なる光路を進んでいき、LD−PDユニット33内の
受光素子34a〜34dに導かれる。これにより、例え
ば前記図12の構成の場合と同様な原理によって、各種
信号Rf、Fe、Teを検出することができる。このよ
うにLD−PDユニット33を用いてLD1と4個の受
光素子34a〜34dを近接配置することによって、入
出射光路を略一方向に向けて単純化させ、光学系スペー
スの省略化を図ることができる。
【0048】また、図15の装置は、前記図13の装置
のコリメートレンズ2と偏向プリズム4を省き、各素子
を一体にして取付けた場合の例である。これにより、部
品点数を削減できると共に、装置の小型化を一段と図る
ことができる。
【0049】なお、ピットを有する光情報記録媒体とし
ては、光ディスク(CD)のように周辺部に対してディ
スクの厚み方向に段差(凹凸)が形成されたものに限ら
ず、追記型CDや相変化型ディスクのような、周辺部と
反射率の異なるものを用いるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、情報信号再生手
段を用い、光情報記録媒体からの0次光と1次光とを含
む反射光のうち、主にトラック方向の1次光が現われる
第一光領域(特に最短ピットに対応する信号が集中して
いる部分の光束、すなわち、ピット端部の形状変化に応
じて光量変化が顕著に生じる領域)と、トラック方向の
1次光をほとんど含まない0次光からなる第二光領域
(最短ピットに対応する信号がほとんど検出されない部
分の光束、すなわち、ピット形状が変化しても光量変化
がほとんど生じない領域)とに分割し、これら第一光領
域により得られる信号から第二光領域により得られる信
号を差し引いて情報信号を再生するようにしたので、信
号振幅を低下させることなくノイズ成分のみを低減させ
ることができ、これにより、S/Nを格段に向上させる
ことができ、高密度な記録媒体に対しても信号検出精度
を高めることができる。また、ピット端部に対応して光
量変化が顕著に生じる0次光と1次光とが重複した第一
光領域と、主に0次光からなる第二光領域との差分から
信号検出を行うため、受光量の総和により情報信号を検
出する従来方式に比べて分解能を高めてピット端部位置
を正確に求めることができ、これにより、常に正確な信
号を得ることができる。さらに、情報信号は、第一光領
域の光量と第二光領域の光量との差分によって容易に得
ることができるため、回路構成が簡単で安価な装置を提
供することができる。
【0051】請求項2記載の発明は、情報信号再生手段
を用い、光情報記録媒体からの反射光のうち、トラック
方向に3分割された光束の両端部に位置する第一光領域
と、これら第一光領域に挾まれた中央部に位置する第二
光領域に分割し、第一光領域からの信号と第二光領域か
らの信号との差分を求めて情報信号を再生するようにし
たので、請求項1記載の発明の効果に加えて、信号振幅
を低下させることなく、ノイズ成分のみをさらに効果的
に低減させることができ、これにより、S/Nを格段に
向上させることができる。
【0052】請求項3記載の発明は、情報信号再生手段
を用い、光情報記録媒体からの反射光のうち、周辺部に
対応する第一光領域と、第一光領域に囲まれた中心部に
対応する第二光領域に分割し、第一光領域からの信号と
第二光領域からの信号との差分を求めて情報信号を再生
するようにしたので、請求項1記載の発明の効果に加え
て、信号振幅を低下させることなく、ノイズ成分のみを
さらに効果的に低減させることができ、これにより、S
/Nを格段に向上させることができる。
【0053】請求項4記載の発明は、情報信号再生手段
を用い、光情報記録媒体からの反射光のうち、トラック
方向に分割された周辺部の第一光領域と、この周辺部の
第一光領域以外の第二光領域に分割し、第一光領域から
の信号と第二光領域からの信号との差分を求めて情報信
号を再生するようにしたので、請求項1記載の発明の効
果に加えて、信号振幅を低下させることなくノイズ成分
のみをさらに効果的に低減させることができ、これによ
り、S/Nを格段に向上させることができる。
【0054】請求項5記載の発明は、光情報記録媒体か
らの反射光を光束分割手段によりトラック方向の複数の
領域に分割し、これら複数の領域に分割された反射光を
受光手段により各々別個に受光するようにしたので、各
光束を集光点近傍で受光させ受光面積を小さくすること
ができ、これにより、帯域を向上させ、高分解能で高速
読取りが可能な装置を提供することができる。
【0055】請求項6記載の発明は、光束分割手段とし
てプリズムを用いたので、光束の分離方向を比較的自由
に設定でき、これにより、受光素子の設定位置などの設
計の自由度を高めることができる。
【0056】請求項7記載の発明は、光束分割手段とし
てホログラムを用いたので、光束分離機能を簡単な構造
で得ることができ、これにより、量産性に優れ低コスト
で、小型・軽量な装置を得ることができる。また、光束
の分離方向を自由に設定できるため、受光素子の設定位
置などの設計の自由度を高めることもできる。
【0057】請求項8記載の発明は、光束分割手段に複
数の異なる光束分割領域を形成したので、各種信号(情
報信号、フォーカスエラー信号、トラックエラー信号)
の検出を1個の素子で行うことができ、これにより、部
品を共通化して部品点数を削減することができ、小型で
低コストな装置を提供することができる。
【0058】請求項9記載の発明は、光情報記録媒体か
らの反射光を各々別個に受光する複数個の受光素子を同
一基板上に形成したので、作製や組付け調整が容易とな
り、これにより、低コストで一段と小型な装置を提供す
ることができる。
【0059】請求項10記載の発明は、レーザ光源と受
光素子を同一の筐体内に一体に設けたので、部品点数を
大幅に削減して組付け調整を一段と容易に行うことがで
き、これにより、小型で信頼性の高い装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態を示すものであり、
(a)は光ディスクからの反射光を示す正面図、(b)
はその反射光が受光素子の3分割受光面に受光されてい
る様子を示す正面図、(c)は各種形状のピットが形成
されている光ディスク面上の様子を示す平面図である。
【図2】光ピックアップ装置の全体構成を示す構成図で
ある。
【図3】本発明の実施の第二の形態を示すものであり、
反射光をトラック方向に分割して受光している様子を示
す正面図である。
【図4】反射光を周辺部と中心部に分割して受光してい
る様子を示すものであり、(a)は中心部の受光面が長
方形の場合の正面図、(b)は中心部の受光面が楕円の
場合の正面図、(c)は中心部の受光面が円の場合の正
面図である。
【図5】反射光をトラック方向に分割して受光している
様子を示すものであり、(a)は分割境界線の一部が楕
円状をなしている場合の正面図、(b)は分割境界線の
一部が円状をなしている場合の正面図である。
【図6】本発明の実施の第三の形態である光ピックアッ
プ装置の全体構成を示す構成図である。
【図7】(a)はプリズムの正面図、(b)はその側面
図である。
【図8】(a)はホログラムの正面図、(b)はその側
面図である。
【図9】本発明の実施の第四の形態である光ピックアッ
プ装置の全体構成を示す構成図である。
【図10】(a)は複数の異なる光束分割領域を有する
プリズムの斜視図、(b)はその正面図である。
【図11】複数の異なる光束分割領域を有するホログラ
ムの正面図である。
【図12】複数個の受光素子を同一の基板に取付けた場
合の正面図である。
【図13】本発明の実施の第五の形態である光ピックア
ップ装置の全体構成を示す構成図である。
【図14】レーザ光源と受光素子を筐体内に一体に取付
けた場合の正面図である。
【図15】図13の変形例を示す構成図である。
【図16】従来の光ピックアップ装置を示す構成図であ
る。
【図17】(a)は非点収差法により信号検出を行う場
合の光学系を示す構成図、(b)はナイフエッジ法によ
り信号検出を行う場合の光学系を示す構成図である。
【図18】(a)は光ディスク面での回折原理を示す説
明図、(b)は反射光を構成する0次光と1次光に対応
する光強度分布を示す説明図である。
【図19】(a)は位相ピットにより回折が生じる原理
を示す側面図、(b)は相変化型光ディスクにより回折
が生じる原理を示す側面図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源 6 対物レンズ 7 光情報記録媒体 18 トラック 19 ピット 20a 0次光 20b 1次光 21 受光手段(受光素子) 24 光束分割手段(プリズム) 26 光束分割手段(ホログラム) 27 光束分割手段(プリズム) 27a〜27e 光束分割領域 30 光束分割手段(ホログラム) 30a〜30d 光束分割領域 31 基板 32a〜32d 受光素子 33 筐体 34a〜34d 受光素子

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源から出射したレーザ光を対物
    レンズにより集光して光情報記録媒体の所定のトラック
    上に形成されたピットに照射し、前記光情報記録媒体か
    らの反射光を検出することにより記録された情報の再生
    を行う光ピックアップ装置において、前記光情報記録媒
    体からの0次光と1次光とを含む反射光のうち、主にト
    ラック方向の前記0次光と前記1次光とが重複する部分
    に対応する第一光領域と、トラック方向の前記1次光を
    ほとんど含まない主に前記0次光の部分に対応する第二
    光領域との差分から情報信号を再生する情報信号再生手
    段を設けたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 レーザ光源から出射したレーザ光を対物
    レンズにより集光して光情報記録媒体の所定のトラック
    上に形成されたピットに照射し、前記光情報記録媒体か
    らの反射光を検出することにより記録された情報の再生
    を行う光ピックアップ装置において、前記光情報記録媒
    体からの反射光のうち、トラック方向に3分割された光
    束の両端部に位置する第一光領域と、これら両端部の第
    一光領域に挾まれた中央部に位置する第二光領域との差
    分から情報信号を再生する情報信号再生手段を設けたこ
    とを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 レーザ光源から出射したレーザ光を対物
    レンズにより集光して光情報記録媒体の所定のトラック
    上に形成されたピットに照射し、前記光情報記録媒体か
    らの反射光を検出することにより記録された情報の再生
    を行う光ピックアップ装置において、前記光情報記録媒
    体からの反射光のうち、周辺部の第一光領域と、この第
    一光領域に囲まれた中心部の第二光領域との差分から情
    報信号を再生する情報信号再生手段を設けたことを特徴
    とする光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 レーザ光源から出射したレーザ光を対物
    レンズにより集光して光情報記録媒体の所定のトラック
    上に形成されたピットに照射し、前記光情報記録媒体か
    らの反射光を検出することにより記録された情報の再生
    を行う光ピックアップ装置において、前記光情報記録媒
    体からの反射光のうち、トラック方向に分割された光束
    の周辺部に位置する第一光領域と、この第一光領域以外
    の第二光領域との差分から情報信号を再生する情報信号
    再生手段を設けたことを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  5. 【請求項5】 情報信号再生手段は、光情報記録媒体か
    らの反射光をトラック方向の複数の領域に分割する光束
    分割手段と、これら複数の領域に分割された反射光を各
    々別個に受光する受光手段とを備えたことを特徴とする
    請求項1,2,3又は4記載の光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】 光束分割手段は、プリズムからなること
    を特徴とする請求項5記載の光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】 光束分割手段は、ホログラムからなるこ
    とを特徴とする請求項5記載の光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 光束分割手段は、複数の異なる光束分割
    領域を有することを特徴とする請求項5,6又は7記載
    の光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 光情報記録媒体からの反射光を各々別個
    に受光する複数個の受光素子を設け、これら複数個の受
    光素子を同一基板上に取付けたことを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5,6,7又は8記載の光ピックアッ
    プ装置。
  10. 【請求項10】 レーザ光源と受光素子を、同一の筐体
    内に一体に設けたことを特徴とする請求項8又は9記載
    の光ピックアップ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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