JPH0935294A - 二軸アクチュエータ - Google Patents
二軸アクチュエータInfo
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- JPH0935294A JPH0935294A JP17764195A JP17764195A JPH0935294A JP H0935294 A JPH0935294 A JP H0935294A JP 17764195 A JP17764195 A JP 17764195A JP 17764195 A JP17764195 A JP 17764195A JP H0935294 A JPH0935294 A JP H0935294A
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- objective lens
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 対物レンズの光軸が情報記録媒体の情報記録
面に対して垂直状態を保ちつつ移動する二軸アクチュエ
ータを提供する。 【構成】 永久磁石５が固着される第一のヨーク４ａの
対物レンズ８の光軸方向の高さを、永久磁石５が第一の
ヨーク４ａに固着される対物レンズ８の光軸方向の高さ
より突出させ、突出する量を永久磁石５の対物レンズ８
の光軸方向およびトラッキング方向と垂直方向の寸法の
０．５倍以上１倍以下とする。 【効果】 可動部に固着された対物レンズは、対物レン
ズの光軸が情報記録媒体の情報記録面に対して垂直状態
を保ちつつ移動し、対物レンズにより集光されるビーム
スポットに収差が生じないので、ノイズ等が重畳されな
い良質な再生信号を得ることができる。
面に対して垂直状態を保ちつつ移動する二軸アクチュエ
ータを提供する。 【構成】 永久磁石５が固着される第一のヨーク４ａの
対物レンズ８の光軸方向の高さを、永久磁石５が第一の
ヨーク４ａに固着される対物レンズ８の光軸方向の高さ
より突出させ、突出する量を永久磁石５の対物レンズ８
の光軸方向およびトラッキング方向と垂直方向の寸法の
０．５倍以上１倍以下とする。 【効果】 可動部に固着された対物レンズは、対物レン
ズの光軸が情報記録媒体の情報記録面に対して垂直状態
を保ちつつ移動し、対物レンズにより集光されるビーム
スポットに収差が生じないので、ノイズ等が重畳されな
い良質な再生信号を得ることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体に情報を
記録、または、情報記録媒体に記録された情報を再生す
る光学ピックアップ用の二軸アクチュエータに関し、さ
らに詳しくは、磁気回路を構成し、永久磁石が固着され
るヨーク形状に関する。
記録、または、情報記録媒体に記録された情報を再生す
る光学ピックアップ用の二軸アクチュエータに関し、さ
らに詳しくは、磁気回路を構成し、永久磁石が固着され
るヨーク形状に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、光学ピックアップ用二軸アクチュ
エータは、情報記録媒体に情報を記録する、または、情
報記録媒体に記録された情報を再生するために用いられ
ている。そして、二軸アクチュエータは、光ビームを情
報記録媒体の情報記録面に集光させる対物レンズをフォ
ーカシング方向（対物レンズの光軸方向）およびトラッ
キング方向（光軸と直交する方向）に各々移動させ得る
構成となっている。近年、情報記録媒体の高密度化は顕
著であり、二軸アクチュエータに具備される対物レンズ
のＮＡ（Numerical Aperture) は大きい数値となる傾向
となっている。よって、可動部に固着される対物レンズ
が、対物レンズの光軸と情報記録媒体の情報記録面との
垂直状態を保ちつつ移動することが要求されており、こ
れが一つの大きな課題となっている。
エータは、情報記録媒体に情報を記録する、または、情
報記録媒体に記録された情報を再生するために用いられ
ている。そして、二軸アクチュエータは、光ビームを情
報記録媒体の情報記録面に集光させる対物レンズをフォ
ーカシング方向（対物レンズの光軸方向）およびトラッ
キング方向（光軸と直交する方向）に各々移動させ得る
構成となっている。近年、情報記録媒体の高密度化は顕
著であり、二軸アクチュエータに具備される対物レンズ
のＮＡ（Numerical Aperture) は大きい数値となる傾向
となっている。よって、可動部に固着される対物レンズ
が、対物レンズの光軸と情報記録媒体の情報記録面との
垂直状態を保ちつつ移動することが要求されており、こ
れが一つの大きな課題となっている。
【０００３】以下、従来の技術について図６、図７を参
照して、説明する。
照して、説明する。
【０００４】従来例１ 図６（ａ）は、二軸アクチュエータの概略平面図であ
り、同図（ｂ）は、同図（ａ）の概略Ｅ−Ｅ断面図であ
る。可動部１には、対物レンズ８、フォーカシング用コ
イル６、およびトラッキング用コイル７が接着等により
固着され、さらに光軸方向に対向する少なくとも一対の
弾性部材３を介して固定部２に支持されている。そし
て、永久磁石５から放射される主な磁束１０は、空隙部
９に在るフォーカシング用コイル６ａ部、トラッキング
用コイル７および非磁性体で成形された可動部１を貫い
て軟鉄等で構成される第二のヨーク４ｂに達し、第一の
ヨーク４ａに戻る磁気回路が構成されている。
り、同図（ｂ）は、同図（ａ）の概略Ｅ−Ｅ断面図であ
る。可動部１には、対物レンズ８、フォーカシング用コ
イル６、およびトラッキング用コイル７が接着等により
固着され、さらに光軸方向に対向する少なくとも一対の
弾性部材３を介して固定部２に支持されている。そし
て、永久磁石５から放射される主な磁束１０は、空隙部
９に在るフォーカシング用コイル６ａ部、トラッキング
用コイル７および非磁性体で成形された可動部１を貫い
て軟鉄等で構成される第二のヨーク４ｂに達し、第一の
ヨーク４ａに戻る磁気回路が構成されている。
【０００５】従って、フォーカシング用コイル６、およ
びトラッキング用コイル７に電流を流せば、電磁相互作
用により可動部１をフォーカシング、トラッキングの二
方向に各々移動させ得る駆動力が生じる。
びトラッキング用コイル７に電流を流せば、電磁相互作
用により可動部１をフォーカシング、トラッキングの二
方向に各々移動させ得る駆動力が生じる。
【０００６】しかしながら、永久磁石５が固着される第
一のヨーク４ａの対物レンズ８の光軸方向の高さ、およ
びトラッキング方向の幅のいずれとも同一面となる構成
であると、永久磁石５からはフォーカシング用コイル６
ｂ部を貫いて第一のヨーク４ａに戻る漏れ磁束１１が大
である。そして、フォーカシング用コイル６ａ部を流れ
る電流の方向と、フォーカシング用コイル６ｂ部を流れ
る電流の方向とは１８０度逆であるため、フォーカシン
グ用コイル６ａ部とフォーカシング用コイル６ｂ部で生
じる駆動力が１８０度逆となり、可動部１は図６（ｂ）
で示す如く、対物レンズ８の光軸に対して時計方向、あ
るいは反時計方向に傾斜することとなる。
一のヨーク４ａの対物レンズ８の光軸方向の高さ、およ
びトラッキング方向の幅のいずれとも同一面となる構成
であると、永久磁石５からはフォーカシング用コイル６
ｂ部を貫いて第一のヨーク４ａに戻る漏れ磁束１１が大
である。そして、フォーカシング用コイル６ａ部を流れ
る電流の方向と、フォーカシング用コイル６ｂ部を流れ
る電流の方向とは１８０度逆であるため、フォーカシン
グ用コイル６ａ部とフォーカシング用コイル６ｂ部で生
じる駆動力が１８０度逆となり、可動部１は図６（ｂ）
で示す如く、対物レンズ８の光軸に対して時計方向、あ
るいは反時計方向に傾斜することとなる。
【０００７】本来は、磁束１０とフォーカシング用コイ
ル６ａ部を流れる電流との電磁相互作用によって、対物
レンズ８の光軸が情報記録媒体（図示せず）の情報記録
面に対して垂直状態を保ちつつ情報記録媒体と対物レン
ズ８の間隔が一定となるように制御するものであるが、
上述した如く、対物レンズ８の光軸が情報記録媒体の情
報記録面に対して傾斜して移動すると、以下のような問
題がある。
ル６ａ部を流れる電流との電磁相互作用によって、対物
レンズ８の光軸が情報記録媒体（図示せず）の情報記録
面に対して垂直状態を保ちつつ情報記録媒体と対物レン
ズ８の間隔が一定となるように制御するものであるが、
上述した如く、対物レンズ８の光軸が情報記録媒体の情
報記録面に対して傾斜して移動すると、以下のような問
題がある。
【０００８】第一の問題として、対物レンズ８により集
光されるビームスポットに収差が生じ、再生信号にノイ
ズ等が重畳されて再生特性等の劣化を招き、再生不能の
虞があった。特に対物レンズ８のＮＡが大きい数値であ
る場合に顕著となる。
光されるビームスポットに収差が生じ、再生信号にノイ
ズ等が重畳されて再生特性等の劣化を招き、再生不能の
虞があった。特に対物レンズ８のＮＡが大きい数値であ
る場合に顕著となる。
【０００９】第二の問題として、可動部１が共振して、
フォーカシングやトラッキングのサーボ性能を阻害する
虞があった。
フォーカシングやトラッキングのサーボ性能を阻害する
虞があった。
【００１０】第三の問題として、対物レンズ８が情報記
録媒体と接触し、情報記録媒体に傷等を付ける、あるい
は、対物レンズ８と情報記録媒体のいずれにも傷が付く
等の不都合が生じる虞があった。
録媒体と接触し、情報記録媒体に傷等を付ける、あるい
は、対物レンズ８と情報記録媒体のいずれにも傷が付く
等の不都合が生じる虞があった。
【００１１】従来例２ 図７は、二軸アクチュエータの概略断面図であり、図６
（ａ）、（ｂ）で示した漏れ磁束１１がフォーカシング
用コイル６ｂ部を貫くことを防止するサブヨーク１２を
設けたものである。このような構成であれば、漏れ磁束
１１はサブヨーク１２に吸収され、漏れ磁束１１がフォ
ーカシング用コイル６ｂを貫くことは防止することがで
きる。しかしながら、二軸アクチュエータの構成部品数
の増加や組み立て工数の増加等の不都合が生じ、不都合
であった。
（ａ）、（ｂ）で示した漏れ磁束１１がフォーカシング
用コイル６ｂ部を貫くことを防止するサブヨーク１２を
設けたものである。このような構成であれば、漏れ磁束
１１はサブヨーク１２に吸収され、漏れ磁束１１がフォ
ーカシング用コイル６ｂを貫くことは防止することがで
きる。しかしながら、二軸アクチュエータの構成部品数
の増加や組み立て工数の増加等の不都合が生じ、不都合
であった。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、対物
レンズの光軸が情報記録媒体の情報記録面に対して垂直
状態を保ちつつ移動する二軸アクチュエータを提供する
ことである。本発明の他の課題は、フォーカシング、ト
ラッキングのサーボ性能を阻害する共振の無い二軸アク
チュエータを提供することである。本発明のさらに他の
課題は、上記二つの課題を二軸アクチュエータの構成部
品数が増加することなく実現することである。
レンズの光軸が情報記録媒体の情報記録面に対して垂直
状態を保ちつつ移動する二軸アクチュエータを提供する
ことである。本発明の他の課題は、フォーカシング、ト
ラッキングのサーボ性能を阻害する共振の無い二軸アク
チュエータを提供することである。本発明のさらに他の
課題は、上記二つの課題を二軸アクチュエータの構成部
品数が増加することなく実現することである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明では、永
久磁石が固着される第一のヨーク固着面の対物レンズの
光軸方向の高さを、永久磁石が第一のヨークに固着され
る対物レンズの光軸方向の高さより突出させ、突出する
量を永久磁石の対物レンズの光軸方向およびトラッキン
グ方向と垂直方向の寸法の０．５倍以上１倍以下とする
ことにより、上記課題を達成する。
久磁石が固着される第一のヨーク固着面の対物レンズの
光軸方向の高さを、永久磁石が第一のヨークに固着され
る対物レンズの光軸方向の高さより突出させ、突出する
量を永久磁石の対物レンズの光軸方向およびトラッキン
グ方向と垂直方向の寸法の０．５倍以上１倍以下とする
ことにより、上記課題を達成する。
【００１４】請求項２の発明では、永久磁石が固着され
る第一のヨーク固着面のトラッキング方向の幅を、永久
磁石が第一のヨークに固着される部位よりトラッキング
方向の両方向に略均等に突出させ、突出する量を永久磁
石の対物レンズの光軸方向およびトラッキング方向と垂
直方向の寸法の０．５倍以上１倍以下とすることによ
り、上記課題を達成する。
る第一のヨーク固着面のトラッキング方向の幅を、永久
磁石が第一のヨークに固着される部位よりトラッキング
方向の両方向に略均等に突出させ、突出する量を永久磁
石の対物レンズの光軸方向およびトラッキング方向と垂
直方向の寸法の０．５倍以上１倍以下とすることによ
り、上記課題を達成する。
【００１５】請求項３の発明では、永久磁石が固着され
る第一のヨーク固着面の対物レンズの光軸方向の高さ
を、永久磁石が第一のヨークに固着される対物レンズの
光軸方向の高さより突出させ、また、ヨーク固着面のト
ラッキング方向の幅も永久磁石がヨークに固着される部
位よりトラッキング方向の両方向に略均等に突出させる
ものであり、突出する量を永久磁石の対物レンズの光軸
方向およびトラッキング方向と垂直方向の寸法の０．５
倍以上１倍以下とすることにより、上記課題を達成す
る。
る第一のヨーク固着面の対物レンズの光軸方向の高さ
を、永久磁石が第一のヨークに固着される対物レンズの
光軸方向の高さより突出させ、また、ヨーク固着面のト
ラッキング方向の幅も永久磁石がヨークに固着される部
位よりトラッキング方向の両方向に略均等に突出させる
ものであり、突出する量を永久磁石の対物レンズの光軸
方向およびトラッキング方向と垂直方向の寸法の０．５
倍以上１倍以下とすることにより、上記課題を達成す
る。
【００１６】
【作用】本発明では、対物レンズの光軸が情報記録媒体
の情報記録面に対して垂直状態を保ちつつ移動するの
で、対物レンズにより集光されるビームスポットに収差
は生じない。
の情報記録面に対して垂直状態を保ちつつ移動するの
で、対物レンズにより集光されるビームスポットに収差
は生じない。
【００１７】対物レンズの光軸が情報記録媒体の情報記
録面に対して垂直状態を保ちつつ移動するので、可動部
に共振が生じない。
録面に対して垂直状態を保ちつつ移動するので、可動部
に共振が生じない。
【００１８】また、対物レンズ８と情報記録媒体との接
触が生じない。
触が生じない。
【実施例】以下、本発明の実施例について、図１〜図５
を参照して説明する。なお、図中の構成要素で従来の技
術と同様の構造を成しているものについては、同一の参
照番号を付すものとする。また、可動部１をフォーカシ
ング、トラッキングの二方向に各々移動させる手段につ
いての説明は、従来例１と同様であるので省略する。
を参照して説明する。なお、図中の構成要素で従来の技
術と同様の構造を成しているものについては、同一の参
照番号を付すものとする。また、可動部１をフォーカシ
ング、トラッキングの二方向に各々移動させる手段につ
いての説明は、従来例１と同様であるので省略する。
【００１９】実施例１ 本実施例は、請求項１について説明するものである。図
１（ａ）は、二軸アクチュエータの概略平面図であり、
同図（ｂ）は、同図（ａ）における概略Ａ−Ａ断面図で
ある。図２は図１（ｂ）における概略Ｂ部拡大図であ
る。第一のヨーク４ａは、第一のヨーク４ａに固着され
た永久磁石５の対物レンズ８の光軸方向の高さよりも光
軸方向に突出している。そして、図２で示す如く、突出
する量ｔは、永久磁石５の対物レンズ８の光軸方向およ
びトラッキング方向と垂直方向の寸法Ｔの０．５倍以上
１倍以下となるように構成されている。
１（ａ）は、二軸アクチュエータの概略平面図であり、
同図（ｂ）は、同図（ａ）における概略Ａ−Ａ断面図で
ある。図２は図１（ｂ）における概略Ｂ部拡大図であ
る。第一のヨーク４ａは、第一のヨーク４ａに固着され
た永久磁石５の対物レンズ８の光軸方向の高さよりも光
軸方向に突出している。そして、図２で示す如く、突出
する量ｔは、永久磁石５の対物レンズ８の光軸方向およ
びトラッキング方向と垂直方向の寸法Ｔの０．５倍以上
１倍以下となるように構成されている。
【００２０】このような構成とすれば、漏れ磁束１１は
第一のヨーク４ａの突出する量ｔの部分に吸収され、フ
ォーカシング用コイル６ｂを貫かないので、可動部１に
固着された対物レンズ８は、対物レンズ８の光軸が情報
記録媒体の情報記録面に対して垂直状態を保ちつつ移動
することとなる。
第一のヨーク４ａの突出する量ｔの部分に吸収され、フ
ォーカシング用コイル６ｂを貫かないので、可動部１に
固着された対物レンズ８は、対物レンズ８の光軸が情報
記録媒体の情報記録面に対して垂直状態を保ちつつ移動
することとなる。
【００２１】上述した事例の如く、突出する量ｔを永久
磁石５の対物レンズ８の光軸方向およびトラッキング方
向と垂直方向の寸法Ｔの０．５倍以上１倍以下としたの
は、二軸アクチュエータの対物レンズ８の光軸方向の高
さを考慮するものである。つまり、突出する量ｔを永久
磁石５の対物レンズ８の光軸方向およびトラッキング方
向と垂直方向の寸法Ｔの１倍以上とすると、第一のヨー
ク４ａと情報記録媒体との間隔が狭くなり接触する虞れ
が大となり不都合となる理由による。
磁石５の対物レンズ８の光軸方向およびトラッキング方
向と垂直方向の寸法Ｔの０．５倍以上１倍以下としたの
は、二軸アクチュエータの対物レンズ８の光軸方向の高
さを考慮するものである。つまり、突出する量ｔを永久
磁石５の対物レンズ８の光軸方向およびトラッキング方
向と垂直方向の寸法Ｔの１倍以上とすると、第一のヨー
ク４ａと情報記録媒体との間隔が狭くなり接触する虞れ
が大となり不都合となる理由による。
【００２２】実施例２ 本実施例は、請求項２について説明するものである。図
３は、二軸アクチュエータの概略平面図であり、図４
は、図３における概略Ｃ部拡大図である。第一のヨーク
４ａは、第一のヨーク４ａに固着された永久磁石５の部
位よりトラッキング方向の両方向に略均等に突出してい
る。そして、図４で示す如く、突出する量ｗは、永久磁
石５の対物レンズ８の光軸方向およびトラッキング方向
と垂直方向の寸法Ｔの０．５倍以上１倍以下となるよう
に構成されている。
３は、二軸アクチュエータの概略平面図であり、図４
は、図３における概略Ｃ部拡大図である。第一のヨーク
４ａは、第一のヨーク４ａに固着された永久磁石５の部
位よりトラッキング方向の両方向に略均等に突出してい
る。そして、図４で示す如く、突出する量ｗは、永久磁
石５の対物レンズ８の光軸方向およびトラッキング方向
と垂直方向の寸法Ｔの０．５倍以上１倍以下となるよう
に構成されている。
【００２３】このような構成とすれば、漏れ磁束１１は
第一のヨーク４ａの突出する量ｗの部分に吸収され、フ
ォーカシング用コイル６ｂを貫かないので、可動部１に
固着された対物レンズ８は、は対物レンズ８の光軸が情
報記録媒体の情報記録面に対して垂直状態を保ちつつ移
動することとなる。
第一のヨーク４ａの突出する量ｗの部分に吸収され、フ
ォーカシング用コイル６ｂを貫かないので、可動部１に
固着された対物レンズ８は、は対物レンズ８の光軸が情
報記録媒体の情報記録面に対して垂直状態を保ちつつ移
動することとなる。
【００２４】上述した事例の如く、突出する量ｗを永久
磁石５の対物レンズ８の光軸方向およびトラッキング方
向と垂直方向の寸法Ｔの０．５倍以上１倍以下としたの
は、二軸アクチュエータのトラッキング方向の大きさを
考慮するものである。つまり、一例として情報記録媒体
が光ディスクであれば、突出する量ｗを永久磁石５の対
物レンズ８の光軸方向およびトラッキング方向と垂直方
向の寸法Ｔの１倍以上とすると、二軸アクチュエータの
トラッキング方向の大きさが大となり、光ディスクを回
転駆動するモータと接触して光ディスクの内周に記録さ
れた情報が再生できない等の虞れが大となり不都合とな
る理由による。
磁石５の対物レンズ８の光軸方向およびトラッキング方
向と垂直方向の寸法Ｔの０．５倍以上１倍以下としたの
は、二軸アクチュエータのトラッキング方向の大きさを
考慮するものである。つまり、一例として情報記録媒体
が光ディスクであれば、突出する量ｗを永久磁石５の対
物レンズ８の光軸方向およびトラッキング方向と垂直方
向の寸法Ｔの１倍以上とすると、二軸アクチュエータの
トラッキング方向の大きさが大となり、光ディスクを回
転駆動するモータと接触して光ディスクの内周に記録さ
れた情報が再生できない等の虞れが大となり不都合とな
る理由による。
【００２５】実施例３ 本実施例は、請求項３について説明するものである。図
５（ａ）は、二軸アクチュエータの概略平面図であり、
同図（ｂ）は、同図（ａ）における概略Ｄ−Ｄ断面図で
ある。本実施例は、本発明をより効果的にするものであ
り、同図（ａ）、同図（ｂ）で示した如く、実施例１で
示した突出する量ｔおよび実施例２で示した突出する量
ｗを第一のヨーク４ａに設けたものである。このような
構成とすれば、漏れ磁束１１は第一のヨーク４ａの突出
する量ｔおよびｗの部分により多く吸収され、フォーカ
シング用コイル６ｂを貫かないので、可動部１に固着さ
れた対物レンズ８は、対物レンズ８の光軸が情報記録媒
体の情報記録面に対して垂直状態を保ちつつ移動するこ
ととなる。
５（ａ）は、二軸アクチュエータの概略平面図であり、
同図（ｂ）は、同図（ａ）における概略Ｄ−Ｄ断面図で
ある。本実施例は、本発明をより効果的にするものであ
り、同図（ａ）、同図（ｂ）で示した如く、実施例１で
示した突出する量ｔおよび実施例２で示した突出する量
ｗを第一のヨーク４ａに設けたものである。このような
構成とすれば、漏れ磁束１１は第一のヨーク４ａの突出
する量ｔおよびｗの部分により多く吸収され、フォーカ
シング用コイル６ｂを貫かないので、可動部１に固着さ
れた対物レンズ８は、対物レンズ８の光軸が情報記録媒
体の情報記録面に対して垂直状態を保ちつつ移動するこ
ととなる。
【００２６】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、可動部に固着された対物レンズは、対物レンズの
光軸が情報記録媒体の情報記録面に対して垂直状態を保
ちつつ移動し、対物レンズにより集光されるビームスポ
ットに収差が生じないので、ノイズ等が重畳されない良
質な再生信号を得ることができる。
れば、可動部に固着された対物レンズは、対物レンズの
光軸が情報記録媒体の情報記録面に対して垂直状態を保
ちつつ移動し、対物レンズにより集光されるビームスポ
ットに収差が生じないので、ノイズ等が重畳されない良
質な再生信号を得ることができる。
【００２７】また、可動部は、対物レンズの光軸が情報
記録媒体の情報記録面に対して垂直状態を保ちつつ移動
するので、フォーカシング、トラッキングのサーボ性能
を阻害するような共振は生じない。
記録媒体の情報記録面に対して垂直状態を保ちつつ移動
するので、フォーカシング、トラッキングのサーボ性能
を阻害するような共振は生じない。
【００２８】さらに、可動部は、対物レンズの光軸が情
報記録媒体の情報記録面に対して垂直の姿勢を保って移
動するので、対物レンズ８と情報記録媒体とが接触する
ことがなく、よって、対物レンズおよび情報記録媒体の
いずれにも傷が付く等の不都合は生じない。
報記録媒体の情報記録面に対して垂直の姿勢を保って移
動するので、対物レンズ８と情報記録媒体とが接触する
ことがなく、よって、対物レンズおよび情報記録媒体の
いずれにも傷が付く等の不都合は生じない。
【００２９】上述した効果を、二軸アクチュエータの構
成部品数の増加や組み立て工数の増加等を必要とせず、
実現することができる。
成部品数の増加や組み立て工数の増加等を必要とせず、
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明を説明した実施例１を示し、（ａ）
は、二軸アクチュエータの概略平面図である。（ｂ）
は、（ａ）における概略Ａ−Ａ断面図である。
は、二軸アクチュエータの概略平面図である。（ｂ）
は、（ａ）における概略Ａ−Ａ断面図である。
【図２】 本発明を説明した実施例１を示し、図１
（ｂ）における概略Ｂ部拡大図である。
（ｂ）における概略Ｂ部拡大図である。
【図３】 本発明を説明した実施例２を示した二軸アク
チュエータの概略平面図である。
チュエータの概略平面図である。
【図４】 本発明を説明した実施例２を示し、図３にお
ける概略Ｃ部拡大図である。
ける概略Ｃ部拡大図である。
【図５】 本発明を説明した実施例３を示し、（ａ）
は、二軸アクチュエータの概略平面図である。（ｂ）
は、（ａ）における概略Ｄ−Ｄ断面図である。
は、二軸アクチュエータの概略平面図である。（ｂ）
は、（ａ）における概略Ｄ−Ｄ断面図である。
【図６】 従来例１を示し、（ａ）は、二軸アクチュエ
ータの概略平面図である。（ｂ）は、（ａ）における概
略Ｅ−Ｅ断面図である。
ータの概略平面図である。（ｂ）は、（ａ）における概
略Ｅ−Ｅ断面図である。
【図７】 従来例２を示した二軸アクチュエータの概略
断面図である。
断面図である。
１ 可動部 ２ 固定部 ３ 弾性部材 ４ ヨーク ４ａ 第一のヨーク ４ｂ 第二のヨーク ５ 永久磁石 ６ フォーカシング用コイル ６ａ、６ｂ フォーカシング用コイル ７ トラッキング用コイル ８ 対物レンズ ９ 空隙部 １０ 磁束 １１ 漏れ磁束 １２ サブヨーク Ｔ 永久磁石の対物レンズの光軸方向およびト
ラッキング方向と垂直方向の寸法 ｔ 突出する量 ｗ 突出する量
ラッキング方向と垂直方向の寸法 ｔ 突出する量 ｗ 突出する量
Claims (3)
- 【請求項１】 対物レンズ、フォーカシング用コイルお
よびトラッキング用コイルが固着された可動部と、 前記可動部を前記対物レンズの光軸方向およびトラッキ
ング方向のいずれとも垂直である、少なくとも一対の弾
性部材を介して支持する固定部と、 前記固定部に一端が固着され、前記対物レンズの光軸方
向およびトラッキング方向のいずれとも垂直である方向
に延在するヨーク基部と、 前記ヨーク基部の中間部に在り、前記対物レンズの光軸
方向に突設された第一のヨークと、 前記第一のヨークに固着された永久磁石と、 前記ヨーク基部の他の一端に在り、前記対物レンズの光
軸方向に突設された第二のヨークと、 前記ヨーク基部、前記第一のヨーク、前記第二のヨーク
および前記永久磁石で構成され、前記永久磁石と前記第
二のヨーク間に空隙部を有する磁気回路と、 前記空隙部の磁界中に前記フォーカシング用コイルおよ
びトラッキング用コイルが配置された二軸アクチュエー
タにおいて、 前記第一のヨークは、前記第一のヨークに固着された前
記永久磁石の前記対物レンズの光軸方向の高さより突出
するとともに、 前記突出する量は、前記永久磁石の前記対物レンズの光
軸方向およびトラッキング方向のいずれとも垂直方向の
寸法の、０．５倍以上１倍以下とすることを特徴とす
る、二軸アクチュエータ。 - 【請求項２】 対物レンズ、フォーカシング用コイルお
よびトラッキング用コイルが固着された可動部と、 前記可動部を前記対物レンズの光軸方向およびトラッキ
ング方向のいずれとも垂直である、少なくとも一対の弾
性部材を介して支持する固定部と、 前記固定部に一端が固着され、前記対物レンズの光軸方
向およびトラッキング方向のいずれとも垂直である方向
に延在するヨーク基部と、 前記ヨーク基部の中間部に在り、前記対物レンズの光軸
方向に突設された第一のヨークと、 前記第一のヨークに固着された永久磁石と、 前記ヨーク基部の他の一端に在り、前記対物レンズの光
軸方向に突設された第二のヨークと、 前記ヨーク基部、前記第一のヨーク、前記第二のヨーク
および前記永久磁石で構成され、前記永久磁石と前記第
二のヨーク間に空隙部を有する磁気回路と、 前記空隙部の磁界中に前記フォーカシング用コイルおよ
びトラッキング用コイルが配置された二軸アクチュエー
タにおいて、 前記第一のヨークは、前記第一のヨークに固着された前
記永久磁石のトラッキング方向の幅より両方向に略均等
に突出するとともに、 前記突出する量は、前記永久磁石の前記対物レンズの光
軸方向およびトラッキング方向のいずれとも垂直方向の
寸法の、０．５倍以上１倍以下とすることを特徴とす
る、二軸アクチュエータ。 - 【請求項３】 対物レンズ、フォーカシング用コイルお
よびトラッキング用コイルが固着された可動部と、 前記可動部を前記対物レンズの光軸方向およびトラッキ
ング方向のいずれとも垂直である、少なくとも一対の弾
性部材を介して支持する固定部と、 前記固定部に一端が固着され、前記対物レンズの光軸方
向およびトラッキング方向のいずれとも垂直である方向
に延在するヨーク基部と、 前記ヨーク基部の中間部に在り、前記対物レンズの光軸
方向に突設された第一のヨークと、 前記第一のヨークに固着された永久磁石と、 前記ヨーク基部の他の一端に在り、前記対物レンズの光
軸方向に突設された第二のヨークと、 前記ヨーク基部、前記第一のヨーク、前記第二のヨーク
および前記永久磁石で構成され、前記永久磁石と前記第
二のヨーク間に空隙部を有する磁気回路と、 前記空隙部の磁界中に前記フォーカシング用コイルおよ
びトラッキング用コイルが配置された二軸アクチュエー
タにおいて、 前記第一のヨークは、前記第一のヨークに固着された前
記永久磁石の前記対物レンズの光軸方向の高さより突出
し、かつ、トラッキング方向の幅より両方向に略均等に
突出するとともに、 前記突出する量は、前記永久磁石の前記対物レンズの光
軸方向およびトラッキング方向のいずれとも垂直方向の
寸法の、０．５倍以上１倍以下とすることを特徴とす
る、二軸アクチュエータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17764195A JPH0935294A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 二軸アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17764195A JPH0935294A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 二軸アクチュエータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0935294A true JPH0935294A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16034549
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17764195A Pending JPH0935294A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 二軸アクチュエータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0935294A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1003160A2 (en) * | 1998-11-18 | 2000-05-24 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Pickup actuator |
| US6788638B1 (en) | 1999-12-23 | 2004-09-07 | Lg Electronics Inc. | Optical pickup actuator having a magnetic flux-controlling member |
-
1995
- 1995-07-13 JP JP17764195A patent/JPH0935294A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1003160A2 (en) * | 1998-11-18 | 2000-05-24 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Pickup actuator |
| EP1003160A3 (en) * | 1998-11-18 | 2000-06-28 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Pickup actuator |
| US6788638B1 (en) | 1999-12-23 | 2004-09-07 | Lg Electronics Inc. | Optical pickup actuator having a magnetic flux-controlling member |
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