JPH09331202A - フィルタ回路 - Google Patents

フィルタ回路

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Publication number
JPH09331202A
JPH09331202A JP15239796A JP15239796A JPH09331202A JP H09331202 A JPH09331202 A JP H09331202A JP 15239796 A JP15239796 A JP 15239796A JP 15239796 A JP15239796 A JP 15239796A JP H09331202 A JPH09331202 A JP H09331202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microstrip line
dielectric resonator
line
trap
frequency
Prior art date
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Pending
Application number
JP15239796A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Sakai
秋雄 酒井
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Yagi Antenna Co Ltd
Original Assignee
Yagi Antenna Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yagi Antenna Co Ltd filed Critical Yagi Antenna Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】マイクロストリップ線路上に誘電体共振器を蜜
結合させてなるトラップ回路において、トラップ周波数
近傍における通過帯域の特性劣化を改善する。 【解決手段】フィルタケース10の上部開口面に蓋を設
けると共に、フィルタケース10内に基板12を設け、
この基板12にマイクロストリップ線路13を形成す
る。このマイクロストリップ線路13は、フィルタケー
ス10の両側部に設けられた入力端コネクタ14、出力
端コネクタ15に接続する。また、上記基板12上に
は、マイクロストリップ線路13に直接結合するよう
に、つまり蜜結合となるように誘電体共振器16が設け
られる。そして、上記マイクロストリップ線路13に
は、誘電体共振器16との結合点端に対応させて先端開
放の並列容量性スタブ17を形成する。この容量性スタ
ブ17の長さは、マイクロストリップ線路13の伝送波
長をλgとしたとき、λg/4より短く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体共振器とマ
イクロストリップ線路によるフィルタであるトラップ回
路において、トラップ周波数と信号帯域が割合近い条件
下で誘電体共振器がマイクロストリップ線路上に接する
場合の特性を改善したフィルタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロストリップ線路において、特定
の周波数あるいは割合狭い周波数帯を阻止する目的でト
ラップ回路を形成するとき、共振回路のQが高いことか
ら、図1に示すように誘電体共振器が用いられる。すな
わち、図1(a)に示すように、入力端子1及び出力端
子3を備えたマイクロストリップ線路2に対し、所定の
間隔を保って誘電体共振器4を配置している。この場
合、マイクロストリップ線路2と誘電体共振器4との間
隔を変化させて共振回路との結合量を変えることで、信
号の阻止量を調整することができる。
【0003】上記信号の阻止量を大きくする目的で、図
1(b)に示すように誘電体共振器4をマイクロストリ
ップ線路2に近接させ、あるいは図1(c)に示すよう
に誘電体共振器4をマイクロストリップ線路2上に直接
結合させることが考えられる。しかし、図1(c)に示
すように誘電体共振器4をマイクロストリップ線路2に
蜜結合させた場合、トラップ周波数近傍に、所要信号帯
域があると、所要の信号に対し、挿入損失が大きくな
り、又、反射損失が劣化し、回路整合性が悪くなるた
め、従来では、図1(a),(b)に示すようにマイク
ロストリップ線路2に対し、ある程度の間隔を保って誘
電体共振器4を配置し、マイクロストリップ線路2と誘
電体共振器4との間を疎結合にしている。この場合、減
衰量を大きくするには、複数個の誘電体共振器を線路に
適当の間隔で配置する。但し、この時には、線路が長く
にるため、回路全体が大きくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9は図1(a)に示
すように誘電体共振器4をマイクロストリップ線路2に
疎結合させた時の伝送特性、図10は図1(b)に示す
ように誘電体共振器4をマイクロストリップ線路2に図
1(a)より更に近付けて結合させた時の伝送特性、図
11は図1(c)に示すように誘電体共振器4をマイク
ロストリップ線路2に蜜結合させた時の伝送特性(挿入
損失S21、反射損失S11)を示している。図9〜図11
は、横軸に周波数(29GHz〜31GHz)をとり、
縦軸に損失量(dB)をとって示した。また、図中F0
はトラップ周波数(例えば29.41GHz)、ΔFは
例えばトラップ周波数F0 の約2%離調点である。
【0005】上記図9及び図10から、トラップ周波数
F0 の約2%離調点ΔFでの特性は、誘電体共振器4を
マイクロストリップ線路2に近付けるに従って挿入損失
S21が増加し、反射損失S11は減少することを示してい
る。
【0006】更に、阻止量を大きくしていくと、つま
り、図1(c)に示すようにマイクロストリップ線路2
上に、誘電体共振器4を直接結合した場合には、トラッ
プ回路の影響を受け、トラップ周波数より高い近傍周波
数の伝送特性(挿入損失S21、反射損失S11)の劣化が
無視できなくなってくる。特に信号の通過帯域が、トラ
ップ周波数の1〜2%の近傍にある場合には、この特性
の劣化は回路構成上重要な問題になってくる。
【0007】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、このマイクロストリップ線路上にて蜜結合
した誘電体共振器からなるトラップ回路を備えたフィル
タ回路において、トラップ周波数近傍における信号通過
帯域の特性劣化を良好に改善することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、マイクロスト
リップ線路と、このマイクロストリップ線路上にて蜜結
合した誘電体共振器からなるトラップ回路を備えたフィ
ルタ回路において、上記誘電体共振器とマイクロストリ
ップ線路との結合している接点位置に、トラップ回路に
対して信号出力側にマイクロストリップ線路で構成した
トラップ周波数に対し容量性スタブを並列に設け、トラ
ップ回路の挿入によって劣化したトラップ周波数より高
い近傍周波数の伝送特性を改善したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図2は本発明の一実施形態に係る
フィルタ回路の平面図、図3は側断面図、図4はマイク
ロストリップ線路及び誘電体共振器部分を取出して示す
図である。
【0010】図2及び図3において、10はフィルタケ
ースで、その上面開口部に蓋11が設けられる。そし
て、フィルタケース10内には、基板12が設けられ、
その上面にマイクロストリップ線路13が形成される。
このマイクロストリップ線路13は、フィルタケース1
0の両側部に設けられた入力端コネクタ14、出力端コ
ネクタ15に接続される。また、上記基板12上には、
マイクロストリップ線路13に直接結合するように、つ
まり蜜結合となるように誘電体共振器16が設けられ
る。そして、上記マイクロストリップ線路13には、図
4に示すように誘電体共振器16との結合点端に対応さ
せて先端開放の並列容量性スタブ17を形成する。この
容量性スタブ17の長さは、マイクロストリップ線路1
3の伝送波長をλgとしたとき、λg/4より短く設定
する。この場合、改善する周波数と反射減衰量は、容量
性スタブ17の長さを調整することで可変設定すること
ができる。
【0011】図6は、本フィルタ回路の動作周波数帯に
おけるマイクロストリップ線路13だけの伝送特性(挿
入損失S21、反射損失S11)を示し、図7は、図5に示
すようにマイクロストリップ線路13に容量性スタブ1
7を装荷した場合(誘電体共振器16のない状態)の伝
送特性(挿入損失S21、反射損失S11)を示す。この特
性は、図6のストリップラインの特性に対し、途中に挿
入した容量性スタブの影響を表している。この容量性ス
タブの共振周波数は、少くとも31GHzより、はるか
に高い周波数であることを示している。
【0012】また、図8は、図2ないし図4に示した本
実施形態に係るフィルタ回路の改善された伝送特性(挿
入損失S21、反射損失S11)を示す。この図8から明ら
かなようにマイクロストリップ線路13に容量性スタブ
17を設けることにより、阻止量を大きく設定しても伝
送特性を改善でき、挿入損失S21及び反射損失S11共に
誘電体共振器16がない時に近い特性が得られ、ΔF点
における挿入損失S21を非常に少なくすることができ
る。すなわち、トラップ回路の挿入によって劣化したト
ラップ周波数より高い近傍周波数の伝送特性を改善する
ことができる。
【0013】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、マ
イクロストリップ線路に誘電体共振器を蜜結合させたト
ラップ回路を有するフィルタ回路において、誘電体共振
器とマイクロストリップ線路とを結合している接点位置
で、かつトラップ回路に対して信号出力側に容量性スタ
ブを設けているので、大きな阻止量が得られると共に、
トラップ回路の挿入によって劣化したトラップ周波数よ
り高い近傍周波数の伝送特性(挿入損失、反射損失)を
改善することができる。又、誘電体共振器1個で、25
dB以上の減衰量を与えることができ、かつ、信号帯の
伝送特性が良いばかりか、小型で低コストで、更には、
誘電体の温度補償により、トラップ周波数の対温度特性
も良好に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象とするフィルタ回路におけるマイ
クロストリップ線路と誘電体共振器の相対位置を示す
図。
【図2】本発明の一実施形態に係るフィルタ回路の構成
を示す平面図。
【図3】同実施形態における側断面図。
【図4】同実施形態における主要部の構成を示す図。
【図5】マイクロストリップ線路に並列に容量性スタブ
を装荷した状態を示す図。
【図6】マイクロストリップ線路のみの伝送特性を示す
図。
【図7】マイクロストリップ線路に並列容量性スタブを
装荷したときの伝送特性を示す図。
【図8】本発明に係るフィルタ回路の伝送特性を示す
図。
【図9】誘電体共振器が疎結合の時の伝送特性を示す
図。
【図10】誘電体共振器が中結合の時の伝送特性を示す
図。
【図11】誘電体共振器が蜜結合の時の伝送特性を示す
図。
【符号の説明】
10 フィルタケース 11 蓋 12 基板 13 マイクロストリップ線路 14 入力端コネクタ 15 出力端コネクタ 16 誘電体共振器 17 並列容量性スタブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】上記信号の阻止量を大きくする目的で、図
1(b)に示すように誘電体共振器4をマイクロストリ
ップ線路2に近接させ、あるいは図1(c)に示すよう
に誘電体共振器4をマイクロストリップ線路2上に直接
結合させることが考えられる。しかし、図1(c)に示
すように誘電体共振器4をマイクロストリップ線路2に
蜜結合させた場合、トラップ周波数近傍に、所要信号帯
域があると、所要の信号に対し、挿入損失が大きくな
り、又、反射損失が劣化し、回路整合性が悪くなるた
め、従来では、図1(a),(b)に示すようにマイク
ロストリップ線路2に対し、ある程度の間隔を保って誘
電体共振器4を配置し、マイクロストリップ線路2と誘
電体共振器4との間を疎結合にしている。この場合、減
衰量を大きくするには、複数個の誘電体共振器を線路に
適当の間隔で配置する。但し、この時には、線路が長く
なるため、回路全体が大きくなる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9は図1(a)に示
すように誘電体共振器4をマイクロストリップ線路2に
疎結合させた時の伝送特性、図10は図1(b)に示す
ように誘電体共振器4をマイクロストリップ線路2に図
1(a)より、更に近付けて結合させた時の伝送特性、
図11は図1(c)に示すように誘電体共振器4をマイ
クロストリップ線路2に蜜結合させた時の伝送特性(挿
入損失S21、反射損失S11)を示している。図9〜図1
1は、横軸に周波数(29GHz〜31GHz)をと
り、縦軸に損失量(dB)をとって示した。また、図中
F0 はトラップ周波数(例えば29.41GHz)、Δ
Fは例えばトラップ周波数F0 の約2%離調点である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロストリップ線路と、このマイク
    ロストリップ線路上にて蜜結合した誘電体共振器からな
    るトラップ回路を備えたフィルタ回路において、 上記誘電体共振器とマイクロストリップ線路との結合し
    ている接点位置に、トラップ回路に対して信号出力側に
    マイクロストリップ線路で構成したトラップ周波数に対
    し容量性スタブを並列に設け、トラップ回路の挿入によ
    って劣化したトラップ周波数より高い近傍周波数の伝送
    特性を改善したことを特徴とするフィルタ回路。
JP15239796A 1996-06-13 1996-06-13 フィルタ回路 Pending JPH09331202A (ja)

Priority Applications (1)

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JP15239796A JPH09331202A (ja) 1996-06-13 1996-06-13 フィルタ回路

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JP15239796A JPH09331202A (ja) 1996-06-13 1996-06-13 フィルタ回路

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JPH09331202A true JPH09331202A (ja) 1997-12-22

Family

ID=15539627

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JP15239796A Pending JPH09331202A (ja) 1996-06-13 1996-06-13 フィルタ回路

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JP (1) JPH09331202A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9461350B2 (en) 2013-02-01 2016-10-04 Siemens Aktiengesellschaft Coaxial cable arrangement with a standing wave trap comprised of an adjustable dielectric resonator device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9461350B2 (en) 2013-02-01 2016-10-04 Siemens Aktiengesellschaft Coaxial cable arrangement with a standing wave trap comprised of an adjustable dielectric resonator device
CN103972627B (zh) * 2013-02-01 2017-01-11 西门子公司 具有介电表面波陷波器的导体装置

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