JPH09329500A - 焦電型赤外線センサ - Google Patents

焦電型赤外線センサ

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JPH09329500A
JPH09329500A JP8150778A JP15077896A JPH09329500A JP H09329500 A JPH09329500 A JP H09329500A JP 8150778 A JP8150778 A JP 8150778A JP 15077896 A JP15077896 A JP 15077896A JP H09329500 A JPH09329500 A JP H09329500A
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JP
Japan
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plate
pyroelectric
elastic thin
thin plate
infrared rays
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JP8150778A
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English (en)
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Katsumi Imada
勝巳 今田
Takahiro Nishikura
孝弘 西倉
Osamu Kawasaki
修 川▲崎▼
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電チョッパの基本特性を確保し、信頼性の
高い焦電型赤外線センサを実現する。 【解決手段】 物体から放出される赤外線16を検出す
る赤外線検出部15と、赤外線検出部15へ入射する赤
外線16を遮蔽する遮蔽板12と、一端を固定し他端に
遮蔽板12を取付けた平板状の弾性シム材10と、弾性
シム材10の一部の領域を除いて両面に形成した圧電セ
ラミック11a,11bとを備えている。弾性シム材1
0と圧電セラミック11a,11bと遮蔽板12とによ
り、赤外線検出部15への赤外線16の入射および遮蔽
を制御する圧電チョッパを構成している。遮蔽板12を
取り付けた弾性シム材10を、圧電セラミック11a,
11bを形成していない腕部10aと、圧電セラミック
11a,11bを形成した駆動部10bとからなる2つ
の部位に分けたことにより、遮蔽板12を大きく変位さ
せ、圧電チョッパの基本特性を確保し、高い信頼性を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物体から放出さ
れる赤外線を非接触で検知する焦電型赤外線センサに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、焦電型赤外線センサは、電子レン
ジにおける調理物の温度測定や、エアコンにおける人体
の位置検出などの幅広い分野で利用されている。この焦
電型赤外線センサは、LiTaO3 単結晶等の焦電体に
よる焦電効果を利用したものである。
【0003】焦電体は自発分極を有しており常に表面電
荷を発生しているが、大気中における定常状態では大気
中の電荷と結びついて電気的に中性を保っている。この
焦電体に赤外線が入射すると焦電体の温度が変化し、こ
れにともない表面の電荷状態も中性状態が壊れて変化す
る。この表面に発生する電荷を検知して、赤外線入射量
を測定するのが焦電型赤外線センサである。
【0004】物体はその温度に応じた赤外線を放射して
おり、このセンサを用いることにより、物体の温度や位
置を測定することができる。焦電効果は赤外線の入射量
の変化に起因するものであり、焦電型赤外線センサとし
て物体の温度を検出する場合には赤外線入射量を変化さ
せる必要がある。この手段として用いられるのがチョッ
パであり、入射する赤外線を強制的に断続し検出物体の
温度を検出する。従来のチョッパとしては、電磁モータ
および圧電アクチュエータ等を利用したチョッパが主に
用いられていた。
【0005】このチョッパとして用いられる圧電アクチ
ュエータは、金属等の弾性薄板に圧電セラミックを接着
して貼合わせ素子を構成して片端を保持固定し、圧電セ
ラミックに電圧を印加した時のひずみにより屈曲運動を
発生させるようにしている。一般に、弾性薄板の両面に
圧電セラミックを接着したものはバイモルフ型、片面に
のみ接着したものはユニモルフ型と呼ばれ、また、弾性
薄板は弾性シム材と呼ばれており、以下、そのように記
すことにする。
【0006】図15は、バイモルフ型の圧電アクチュエ
ータをチョッパとして用いた従来の焦電型赤外線センサ
の構成を示す斜視図である。図15において、10は弾
性シム材、11a,11bは圧電セラミック、12は遮
蔽板、13は台座、14は固定具、15は赤外線検出
部、16は対象物から放射される赤外線である。弾性シ
ム材10の両面には、圧電セラミック11a,11bが
それぞれ接着され、バイモルフ型素子が構成されてい
る。圧電セラミック11a,11bはそれぞれの表面に
電極(図示せず)が形成され、また厚さ方向に分極処理
が施されており、圧電セラミック11a,11bそれぞ
れの分極の方向は、弾性シム材10と圧電セラミック1
1a,11bそれぞれの間に加えられる電界の向きによ
り異なるが、圧電セラミック11a,11bが常に互い
に逆の方向にひずみを発生するように決められる。すな
わち、圧電セラミック11a,11bのうち一方が伸び
る方向で歪むとき、他方は縮むように、印加電界の方向
と分極方向が決められる。
【0007】バイモルフ型素子は台座13と固定具14
とにより、弾性シム材10の一部分と圧電セラミック1
1a,11bの一部分が同時に挟み込まれることにより
保持されている。バイモルフ型素子の自由端の先端部分
には遮蔽板12が取り付けられている。遮蔽板12の近
傍には赤外線検出部15が遮蔽板12およびバイモルフ
型素子に接触しないように配置されている。
【0008】弾性シム材10と圧電セラミック11a,
11bの間にそれぞれ電界が印加されると、バイモルフ
型素子は片端固定の屈曲運動を発生し、先端に取り付け
られた遮蔽板12は電界の印加方向の変化に応じて往復
運動を行う。この遮蔽板12の往復運動により赤外線検
出部15に入射する赤外線16が断続される。なお、遮
蔽板12は、その全面で赤外線16を遮蔽するものであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の焦電型赤外
線センサは、弾性シム材10と圧電セラミック11a,
11bと遮蔽板12とからなる圧電チョッパの駆動周波
数と共振周波数がある関係を満たせば、目的の振動と異
なる振動も励振され、いわゆるチョッパの暴走状態に陥
る。その結果、圧電チョッパの基本特性と信頼性の確保
に大きな妨げとなっていた。ここで、チョッパの基本特
性は、所定の周波数で透過−非透過を繰り返すことと、
所定の透過から非透過への移行時間でチョッピング動作
を繰り返すことであり、これを上記の圧電チョッパの基
本特性として言い換えると、所定周波数で駆動すること
と、所定変位量を確保することである。図16に、チョ
ッパが暴走状態に陥った場合の変位量と経過時間の関係
を示すが、チョッパが暴走状態に陥ると、駆動周波数に
別の周波数が付加されるとともに、変位量の大きな揺ら
ぎも同時に発生する。このため、圧電チョッパの基本特
性である所定周波数で駆動することと、所定変位量を確
保することは不可能である。また、駆動周波数に別の周
波数が付加されることにより、素子には複数個の振動モ
ードの発生による極端な応力集中や、変位量の急激な増
大により、バイモルフ型素子部でのひずみが限界値を超
えることが起こるため、信頼性を確保することは非常に
困難であった。
【0010】また、上記従来の焦電型赤外線センサは、
対象物から放射される赤外線16と遮蔽板12との温度
差を検出するものであり、対象物の温度を正確に計測す
るためには遮蔽板12の温度を正確に測定することが重
要である。従来、遮蔽板12から大きく離れた部分の赤
外線検出部15付近などに設置した温度検出素子で温度
を測定し、それを遮蔽板12の温度と仮定していたた
め、対象物の正確な温度を測定するができなかった。
【0011】また、圧電チョッパを駆動するためには、
圧電体(圧電セラミック11a,11b)に電力の供給
を行わなければならない。従来、電力供給用の配線とし
て電線を用い、その電線をはんだあるいは導電性ペース
トを用いて、圧電体の表面の電極に接続し、電力の供給
を行っていた。また、他の方法としては、図17,図1
8に示すように、フレキ板21を用い、そのフレキ板2
1をはんだあるいは導電性ペーストを用いて、圧電体の
表面の電極に接続し、電力の供給を行っていた。これら
の電力供給用の配線が圧電チョッパの基本特性を左右す
ることが判った。また、長時間の連続振動により配線と
圧電体との接合部が剥離を起こすことも判った。
【0012】この発明の第1の目的は、圧電チョッパの
基本特性を確保し、信頼性の高い焦電型赤外線センサを
提供することである。また、この発明の第2の目的は、
第1の目的に加え、遮蔽板等の温度を正確に測定して、
対象物の温度を正確に測定できる焦電型赤外線センサを
提供することである。
【0013】また、この発明の第3の目的は、第1また
は第2の目的に加え、圧電体へ信頼性の高い電力供給を
行える焦電型赤外線センサを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の焦電型赤
外線センサは、物体から放出される赤外線を検出する焦
電センサ部と、焦電センサ部へ入射する赤外線を遮蔽す
る遮蔽板と、一端を固定し他端に遮蔽板を鉤状に取付け
た平板状の弾性薄板と、弾性薄板の一端から他端までの
間の一部領域を除く両面または片面に形成され、電圧印
加により伸縮して弾性薄板を屈曲運動させる圧電体とを
備え、弾性薄板を赤外線の入射方向と平行に配置し、弾
性薄板の屈曲運動により遮蔽板が物体から焦電センサ部
へ放出される赤外線の遮蔽およびその解除を行うように
している。
【0015】この構成によれば、遮蔽板を取り付けた弾
性薄板を、圧電体を形成していない部位と、圧電体を形
成した部位とに分けたことにより、遮蔽板を大きく変位
させ、圧電チョッパの基本特性を確保し、信頼性の高い
焦電型赤外線センサを実現することができる。請求項2
記載の焦電型赤外線センサは、物体から放出される赤外
線を検出する焦電センサ部と、焦電センサ部へ入射する
赤外線を遮蔽する遮蔽板と、平板をU字形に折り曲げて
一端を固定し他端に遮蔽板を鉤状に取付けた弾性薄板
と、弾性薄板の一端から他端までの間の一部領域を除く
両面または片面に形成され、電圧印加により伸縮して弾
性薄板を屈曲運動させる圧電体とを備え、弾性薄板のU
字形の対向する2片のうち遮蔽板を取付けた片を赤外線
の入射方向と平行に配置し、弾性薄板の屈曲運動により
遮蔽板が物体から焦電センサ部へ放出される赤外線の遮
蔽およびその解除を行うようにしている。
【0016】この構成によれば、請求項1と同様の効果
に加え、弾性薄板をU字形とし、U字形の対向する2片
の振動を別々に設計することができるため、設計精度が
向上する。また、U字形の対向する2片の振動を別々に
制御することも可能であるため、振幅をより大きくする
ように駆動条件を設定することが可能である。また、弾
性薄板をU字形にしたことにより、装置の小型化を図る
ことができる。
【0017】請求項3記載の焦電型赤外線センサは、物
体から放出される赤外線を検出する焦電センサ部と、焦
電センサ部へ入射する赤外線を遮蔽する遮蔽板と、平板
をL字形に折り曲げて一端を固定し他端に遮蔽板を鉤状
に取付けた弾性薄板と、弾性薄板の一端から他端までの
間の一部領域を除く両面または片面に形成され、電圧印
加により伸縮して弾性薄板を屈曲運動させる圧電体とを
備え、弾性薄板のL字形となる2片のうち遮蔽板を取付
けた片を赤外線の入射方向と平行に配置し、弾性薄板の
屈曲運動により遮蔽板が物体から焦電センサ部へ放出さ
れる赤外線の遮蔽およびその解除を行うようにしてい
る。
【0018】この構成によれば、請求項2と同様の効果
を得ることができる。さらに、弾性薄板をL字形とした
ことにより、L字形を構成する2片の振動の方向を90
度ずらせて振動を分離しているため、より設計精度を向
上させることができる。請求項4記載の焦電型赤外線セ
ンサは、請求項1,2または3記載の焦電型赤外線セン
サにおいて、遮蔽板の弾性薄板への取付角を直角にした
ことを特徴とする。
【0019】このように、遮蔽板の弾性薄板への取付角
を直角にすることにより、弾性薄板の振動(遮蔽板の長
さ方向の運動)に対して、遮蔽板の長さ方向の移動量
(赤外線入射方向と直角方向の移動量)が最大になる。
したがって、赤外線を焦電センサ部に入射させた状態か
ら赤外線を焦電センサ部に入射させない状態への移行時
間を短くでき、優れたチョッパ特性を実現することがで
きる。また、遮蔽板の移動量を最大にすることができる
ため、素子印加電圧を小さく抑えることが可能となり、
信頼性の向上や消費電力の削減が可能となる。
【0020】請求項5記載の焦電型赤外線センサは、請
求項1,2または3記載の焦電型赤外線センサにおい
て、遮蔽板の弾性薄板への取付角を鋭角にしたことを特
徴とする。このように、遮蔽板の取付角を鋭角のうち所
定の角度に設定することにより、基本モードと高次モー
ドの位置をそれぞれ独立的に変化させ、高次モードの発
生を抑制することができる。
【0021】請求項6記載の焦電型赤外線センサは、請
求項1,2または3記載の焦電型赤外線センサにおい
て、遮蔽板の弾性薄板への取付角を鈍角にしたことを特
徴とする。このように、遮蔽板の取付角を鈍角のうち所
定の角度に設定することにより、基本モードと高次モー
ドの位置をそれぞれ独立的に変化させ、高次モードの発
生を抑制することができる。
【0022】請求項7記載の焦電型赤外線センサは、請
求項1,2,3,4,5または6記載の焦電型赤外線セ
ンサにおいて、遮蔽板の少なくとも焦電センサ部と対向
する面の赤外線に対する反射率を低くするとともに、遮
蔽板の近傍に温度検出素子を設置したことを特徴とす
る。この構成により、遮蔽板の温度を温度検出素子によ
り正確に測定でき、遮蔽板と赤外線を放出する物体(対
象物)との温度差を焦電センサ部で検出することによ
り、対象物の温度を正確に計測することができる。
【0023】請求項8記載の焦電型赤外線センサは、請
求項1,2,3,4,5または6記載の焦電型赤外線セ
ンサにおいて、遮蔽板の少なくとも焦電センサ部と対向
する面の赤外線に対する反射率を高くするとともに、焦
電センサ部の近傍に温度検出素子を設置したことを特徴
とする。この構成により、焦電センサ部の近傍の温度を
温度検出素子により正確に測定でき、焦電センサ部の近
傍と赤外線を放出する物体(対象物)との温度差を焦電
センサ部で検出することにより、対象物の温度を正確に
計測することができる。
【0024】請求項9記載の焦電型赤外線センサは、請
求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の焦電型
赤外線センサにおいて、弾性薄板を絶縁性樹脂で形成
し、絶縁性樹脂の表面に圧電体の一方の電極を形成する
とともに他方の電極を圧電体の表面に形成したことを特
徴とする。このように、弾性薄板を絶縁性樹脂で形成す
ることにより、金属薄板を用いた場合に比べて、同特性
で小型化が可能となる。
【0025】請求項10記載の焦電型赤外線センサは、
請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の焦電
型赤外線センサにおいて、弾性薄板を導電性樹脂で形成
し、導電性樹脂が圧電体の一方の電極を兼ねるとともに
他方の電極を圧電体の表面に形成したことを特徴とす
る。このように、弾性薄板を導電性樹脂で形成すること
により、金属薄板を用いた場合に比べて、同特性で小型
化が可能となる。また、導電性樹脂からなる弾性薄板が
電極を兼ね、絶縁性樹脂を用いた場合のように電極を形
成する必要がなく、製造が容易になる。
【0026】請求項11記載の焦電型赤外線センサは、
請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9または10
記載の焦電型赤外線センサにおいて、圧電体に電力を供
給するための配線および電極を形成し先端が2つに分か
れた可撓板を、弾性薄板および圧電体の横側に配置し
て、可撓板の2つに分かれた先端で弾性薄板および圧電
体を挟み込むようにしたことを特徴とする。
【0027】このように、電力供給用の可撓板を、弾性
薄板および圧電体の横側に配置して、可撓板の2つに分
かれた先端で弾性薄板および圧電体を挟み込むようにし
たことにより、圧電チョッパのヤング率が支配的とな
り、共振周波数に大きな影響がみられず、素子特性に及
ぼす影響が小さく、信頼性の高い電力供給を実現するこ
とができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。 〔第1の実施の形態〕図1はこの発明の第1の実施の形
態の焦電型赤外線センサの第1の構成を示す斜視図であ
る。図1において、10aは弾性シム材10の腕部、1
0bは弾性シム材10の駆動部であり、その他、従来例
の図15と対応する部分には同一符号を付している。
【0029】この焦電型赤外線センサは、バイモルフ型
の圧電アクチュエータを圧電チョッパとして利用したも
のであり、物体から放出される赤外線16を検出する赤
外線検出部(焦電センサ部)15と、赤外線検出部15
へ入射する赤外線16を遮蔽する遮蔽板12と、一端を
固定し他端に遮蔽板12を取付けた平板状の弾性シム材
(弾性薄板)10と、弾性シム材10の一部の領域を除
いて両面に形成した圧電セラミック(圧電体)11a,
11bとを備えている。ここで、弾性シム材10と圧電
セラミック11a,11bと遮蔽板12とにより、赤外
線検出部15への赤外線16の入射および遮蔽を制御す
る圧電チョッパを構成している。
【0030】この実施の形態では、弾性シム材10とし
て金属薄板を用い、この金属薄板のみからなる部分を腕
部10aとし、弾性シム材10を中央にして表面と裏面
に圧電セラミック11a,11bを貼り合わせてバイモ
ルフ型素子を構成して駆動部10bとしている。弾性シ
ム材10はその平板面が赤外線16の入射方向と平行に
なるように、その一端を圧電セラミック11a,11b
とともに台座13に固定具14で取り付けている。そし
て、遮蔽板12を、赤外線検出部15へ入射する赤外線
16を遮蔽するように弾性シム材10の腕部10aに対
し直角に取り付けている。
【0031】なお、圧電セラミック11a,11bのそ
れぞれの両表面には電極(図示せず)が形成され、厚さ
方向に分極がなされており、弾性シム材10への貼り合
わせに際しては分極の方向は印加する電界の向きを加味
し、圧電セラミック11a,11bは互いに逆方向のひ
ずみを発生するようにそれぞれ一方の電極面で弾性シム
材10と貼り合わされている。ところが、通常、接着層
(接合層)は数ミクロン〜10ミクロン程度であり、電
極面には数ミクロン〜10ミクロン程度の凹凸が存在す
る。このため、例え接着層(接合層)が非導電性であっ
ても接合面の電極と接着層(接合層)の間に電気的な接
合があり、弾性シム材10と接合面の電極は電気的に同
一となる。
【0032】この構成により、弾性シム材10と圧電セ
ラミック11aの間に電界を印加し、弾性シム材10と
圧電セラミック11bの間に電界を印加すると、駆動部
10bには撓み振動が励起され、その振動が腕部10a
に伝播し、先端の遮蔽板12を駆動する。このように、
赤外線検出部15に向かう赤外線16は、駆動された遮
蔽板12によって断続的に赤外線検出部15に入射す
る。
【0033】以上の機能を実現するには、2種類の駆動
方法がある。1つは、駆動部10bに励振された振動を
腕部10aの共振を利用して拡大し、遮蔽板12を大き
く駆動する駆動法で、他の一つは、駆動部10bの共振
と腕部10aの共振を近くに設定することにより、駆動
部10bに励振された振動と腕部10aの振動の結合を
利用して大振幅を取り出し、遮蔽板12を大きく駆動す
る駆動法である。前者では、取り出し変位量を大きくし
ても、圧電セラミック11a,11bに発生するひずみ
をセラミックの脆性破壊ひずみに比べ十分に小さくで
き、圧電セラミック11a,11bが脆性破壊すること
を防止することができる。また、後者では、大きな取り
出し変位量を得ることのできる周波数範囲が大きくな
り、材料のばらつき、加工のばらつき、組立のばらつき
などを相殺することができる。
【0034】この実施の形態によれば、先端に遮蔽板1
2を取り付けた弾性シム材10を、圧電セラミック11
a,11bを形成していない腕部10aと、圧電セラミ
ック11a,11bを形成した駆動部10bとからなる
2つの部位に分けたことにより、遮蔽板12を大きく変
位させ、圧電チョッパの基本特性を確保し、信頼性の高
い焦電型赤外線センサを実現することができる。圧電チ
ョッパの基本特性は、従来例でも述べたように、所定周
波数で駆動することと、所定変位量を確保することであ
るが、これは、上記2つのいずれの駆動方法によって
も、印加する駆動波形の周波数でチョッピング周波数が
決定され、所定周波数で駆動することを確保できる。ま
た、いずれの駆動方法によっても、数mmと大きな変位
量を確保することができるため、必要変位量が大きくて
も所定の変位量を確保することができる。また、必要変
位量が0.5mm程度と大きくない場合には、印加電圧
を小さく抑えることが可能となり、信頼性の向上や消費
電力の削減が可能となる。また、必要変位量が小さくて
も圧電チョッパの変位量を大きく維持することにより、
赤外線16を赤外線検出部15に入射させない遮断状態
から入射させる非遮断状態への移行時間を短くし、赤外
線検出部15に入射させる時間を長くすることにより、
赤外線検出部15を飽和状態にし検出精度を向上するこ
とができる。
【0035】また、遮蔽板12の弾性シム材10への取
付角を直角にしたことにより、弾性シム材10の振動
(遮蔽板12の長さ方向の運動)に対して、遮蔽板12
の長さ方向の移動量(赤外線16の入射方向と直角方向
の移動量)が最大になる。したがって、赤外線16を赤
外線検出部15に入射させない遮断状態から入射させる
非遮断状態への移行時間を短くでき、より優れたチョッ
パ特性を実現することができる。そして、遮蔽板12の
移動量を最大にすることができることにより、素子印加
電圧を小さく抑えることが可能となり、信頼性の向上や
消費電力の削減に寄与する。
【0036】また、図2は第1の実施の形態の焦電型赤
外線センサの第2の構成を示す斜視図である。図2にお
いて、10cは金属薄板の弾性シム材10のみからなる
脚部であり、その他、図1と対応する部分には同一の符
号を付している。この図2の焦電型赤外線センサは、圧
電セラミック11a,11bの貼り付け位置が図1と異
なる。具体的には、弾性シム材10は、腕部10aと駆
動部10bと脚部10cの3つの部分より構成され、腕
部10aの先端には遮蔽板12が取り付け固定され、駆
動部10bには、弾性シム材10を中央にして表面と裏
面に圧電セラミック11a,11bが貼り合わされてい
る。そして、脚部10cは台座13に固定具14で取り
付けられている。
【0037】以上の構成により、図1と同等の効果が得
られるとともに、圧電セラミック11a,11bを台座
13および固定具14に直接固定していないため、固定
部近傍での圧電セラミック11a,11bの脆性破壊を
防止することができる。また、図3は第1の実施の形態
の焦電型赤外線センサの第3の構成を示す斜視図であ
る。図3において、10cは金属薄板の弾性シム材10
のみからなる脚部であり、その他、図1と対応する部分
には同一の符号を付している。
【0038】この図3の焦電型赤外線センサは、圧電セ
ラミック11a,11bの貼り付け位置が図1と異な
る。具体的には、弾性シム材10は、駆動部10bと脚
部10cの2つの部分より構成され、駆動部10bは弾
性シム材10を中央にして表面と裏面に圧電セラミック
11a,11bが貼り合わされ、先端には遮蔽板12が
取り付け固定されている。そして、脚部10cは台座1
3に固定具14で取り付けられている。
【0039】以上の構成により、図1と同等の効果が得
られるとともに、圧電セラミック11a,11bを台座
13および固定具14に直接固定していないため、固定
部近傍での圧電セラミック11a,11bの脆性破壊を
防止することができる。なお、上記図1〜図3に示す実
施の形態では、駆動部10bをバイモルフ型素子とした
が、ユニモルフ型素子にしても同様の効果が得られる。
【0040】また、上記図1〜図3に示す実施の形態で
は、1つの圧電チョッパと赤外線検出部15とで構成し
たが、圧電チョッパを赤外線検出部15を挟んで両側に
設け、2つの圧電チョッパと赤外線検出部15とで構成
し、2つの圧電チョッパの遮蔽板12により赤外線検出
部15上を遮蔽するようにしてもよく、その場合は、2
つの圧電チョッパの駆動部10bへの印加電圧を1つの
圧電チョッパを用いた場合と同じにして、2つの遮蔽板
12による赤外線検出部15上の開閉口径を2倍にする
ことができ、また、1つの圧電チョッパを用いた場合と
開閉口径を同じにして、2つの駆動部10bへの印加電
圧を1/2にすることができる。
【0041】また、圧電セラミック11a,11bの代
わりに、同様に圧電性を有する高分子材料などを用いて
も同様の効果が得られることは言うまでもなく、このこ
とは、以下の各実施の形態においても同様である。 〔第2の実施の形態〕図4はこの発明の第2の実施の形
態の焦電型赤外線センサの構成を示す斜視図であり、図
1と対応する部分には同一の符号を付している。
【0042】この第2の実施の形態における第1の実施
の形態との基本的な違いは、弾性シム材10の形状であ
る。具体的には、弾性シム材10をU字形に折り曲げ、
U字形の対向する2つの片を腕部10aと駆動部10b
としている。なお、腕部10aの先端に遮蔽板12を、
赤外線検出部15へ入射する赤外線16を遮蔽するよう
に腕部10aに対し直角に取り付け、駆動部10bに
は、弾性シム材10を中央にして表面と裏面に圧電セラ
ミック11a,11bを貼り合わせ、駆動部10bの端
を台座13に固定具14で取り付けていることは、図1
と同様である。また、弾性シム材10をU字形にしたこ
とにより、台座13および固定具14の配置および駆動
部10bの取付方を図1とは変えている。
【0043】この第2の実施の形態によれば、第1の実
施の形態と同様の効果に加え、腕部10aの振動と駆動
部10bの振動とを別々に設計することができるため、
設計精度が向上する。また、腕部10aの振動と駆動部
10bの振動とを別々に制御することも可能であるた
め、振幅をより大きくするように駆動条件を設定するこ
とが可能である。また、弾性シム材10をU字形にした
ことにより、装置の小型化を図ることができる。
【0044】また、第1の実施の形態同様、弾性シム材
10のU字形の対向する2つの片を、腕部10aと〔駆
動部10b+脚部10c〕とすれば、図2の場合と同様
の効果が得られ、駆動部10bと脚部10cとすれば、
図3の場合と同様の効果が得られる。なお、第1の実施
の形態同様、駆動部10bをバイモルフ型素子にする場
合だけでなくユニモルフ型素子にしても同様の効果が得
られることや、圧電チョッパを2つにすることにより開
閉口径を変えずに印加電圧を1/2にしたり、印加電圧
を変えずに開閉口径を2倍にすることができることや、
圧電セラミックの代わりに同様に圧電性を有する高分子
材料などを用いても同様の効果が得られることは言うま
でもない。
【0045】〔第3の実施の形態〕図5はこの発明の第
3の実施の形態の焦電型赤外線センサの構成を示す斜視
図であり、図1,図4と対応する部分には同一の符号を
付している。この第3の実施の形態における第1,第2
の実施の形態との基本的な違いは、弾性シム材10の形
状である。具体的には、弾性シム材10をL字形に折り
曲げ、L字形を構成する2つの片を腕部10aと駆動部
10bとしている。なお、腕部10aの先端に遮蔽板1
2を、赤外線検出部15へ入射する赤外線16を遮蔽す
るように腕部10aに対し直角に取り付け、駆動部10
bには、弾性シム材10を中央にして表面と裏面に圧電
セラミック11a,11bを貼り合わせ、駆動部10b
の端を台座13に固定具14で取り付けていることは、
図1と同様である。また、弾性シム材10をL字形にし
たことにより、台座13の形状および駆動部10bの取
付方を図1,図4とは変えている。
【0046】この第3の実施の形態によれば、第2の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。また、第2
の実施の形態では、腕部10aの振動と駆動部10bの
振動が同一方向の振動であったため、僅かではあるが駆
動部10bの振動が腕部10aの振動の固定条件に影響
を及ぼしていた。具体的には、腕部10aの振動の設計
では、支持条件を一義的に決めることは困難であり、そ
れにより設計がやや困難であった。そこで、この第3の
実施の形態では、L字形の弾性シム材10を用いること
により、腕部10aの振動と駆動部10bの振動の方向
を90度ずらせて振動を分離しているため、第2の実施
の形態よりも設計精度を向上させることができる。
【0047】また、第1の実施の形態同様、弾性シム材
10のL字形の対向する2つの面を、腕部10aと〔駆
動部10b+脚部10c〕とすれば、図2の場合と同様
の効果が得られ、駆動部10bと脚部10cとすれば、
図3の場合と同様の効果が得られる。なお、第1の実施
の形態同様、駆動部10bをバイモルフ型素子にする場
合だけでなくユニモルフ型素子にしても同様の効果が得
られることや、圧電チョッパを2つにすることにより開
閉口径を変えずに印加電圧を1/2にしたり、印加電圧
を変えずに開閉口径を2倍にすることができることや、
圧電セラミックの代わりに同様に圧電性を有する高分子
材料などを用いても同様の効果が得られることは言うま
でもない。
【0048】〔第4,第5の実施の形態〕図6はこの発
明の第4の実施の形態の焦電型赤外線センサの構成を示
す斜視図であり、図1と対応する部分には同一の符号を
付している。図6に示す第4の実施の形態では、遮蔽板
12の弾性シム材10への取付角が、図1に示す第1の
実施の形態と異なっている。すなわち、第1の実施の形
態では、遮蔽板12の取付角を直角にしていたが、この
第4の実施の形態では、遮蔽板12の取付角を鋭角にし
てあり、その他の構成は図1と同様である。
【0049】また、図7はこの発明の第5の実施の形態
の焦電型赤外線センサの構成を示す斜視図であり、図1
と対応する部分には同一の符号を付している。図7に示
す第5の実施の形態では、遮蔽板12の弾性シム材10
への取付角が、図1に示す第1の実施の形態と異なって
いる。すなわち、第1の実施の形態では、遮蔽板12の
取付角を直角にしていたが、この第5の実施の形態で
は、遮蔽板12の取付角を鈍角にしてあり、その他の構
成は図1と同様である。
【0050】以上の第4および第5の実施の形態によれ
ば、第1の実施の形態と同様の効果に加えて、第1の実
施の形態での問題点である駆動時の高次モードの発生に
対して、遮蔽板12の取付角を鋭角または鈍角として適
切に選択することにより、基本モードと高次モードの位
置をそれぞれ独立的に変化させ、高次モードの発生を抑
制することができる。これにより、基本振動の動作が安
定し、信頼性を向上することができる。通常、遮蔽板1
2を鈍角に取り付けた場合には、直角に取り付けた場合
に比べ、高次の共振を殆ど移動させず、基本共振を低く
することができる。また、鋭角に取り付けた場合には、
その逆の効果、すなわち、直角に取り付けた場合に比
べ、高次の共振を殆ど移動させず、基本共振を高くする
ことができる。
【0051】また、ここでは、図1に示す第1の実施の
形態の構成を基に、第4,第5の実施の形態を適用した
場合について述べたが、図2,図3に示す第1の実施の
形態や、第2の実施の形態および第3の実施の形態に適
用しても同様の効果を得ることができる。 〔第6の実施の形態〕図8はこの発明の第6の実施の形
態の焦電型赤外線センサの構成を示す斜視図である。図
8において、18は遮蔽板10の温度を検出するための
サーミスタ等の温度検出素子であり、その他、図1と対
応する部分には同一の符号を付している。
【0052】この第6の実施の形態では、遮蔽板12の
少なくとも赤外線検出部15に向かい合う面の赤外線1
6に対する反射率を低くし、遮蔽板12の近傍に温度検
出素子18を設けたことが、図1に示す第1の実施の形
態と異なり、その他の構成は図1と同様である。具体的
には、遮蔽板12を、赤外線16に対して低い反射率を
有する材料、例えば、カーボンを含有した材料を用いた
ものとしたり、あるいは遮蔽板12の少なくとも赤外線
検出部15に向かい合う面に、赤外線16に対して低い
反射率を有する材質を、印刷法やそれに類する手法(艶
消し処理)により塗布したものを用いる。また、遮蔽板
12の近傍に、サーミスタ等の温度検出素子18を設置
する。
【0053】この実施の形態によれば、遮蔽板12が赤
外線検出部15への赤外線16を遮断している際には、
遮蔽板12の温度が赤外線検出部15で検出される。ま
た、赤外線16が赤外線検出部15に入射している際に
は、計測対象物から放射される赤外線が検出されてい
る。したがって、赤外線検出部15は、遮蔽板12と計
測対象物との温度差を検出し、遮蔽板12の温度は温度
検出素子18により正確に測定されるため、計測対象物
の温度を正確に計測することができ、高性能な焦電型赤
外線センサを実現できる。
【0054】また、ここでは、図1に示す第1の実施の
形態の構成を基に、第6の実施の形態を適用した場合に
ついて述べたが、図2,図3に示す第1の実施の形態
や、第2,第3,第4,第5の実施の形態に適用して
も、同様の効果を得ることができる。 〔第7の実施の形態〕図9はこの発明の第7の実施の形
態の焦電型赤外線センサの構成を示す斜視図である。図
9において、18は赤外線検出部15の近傍の温度を検
出するためのサーミスタ等の温度検出素子であり、その
他、図1と対応する部分には同一の符号を付している。
【0055】この第7の実施の形態では、遮蔽板12の
少なくとも赤外線検出部15に向かい合う面の赤外線1
6に対する反射率を高くし、赤外線検出部15の近傍に
温度検出素子18を設けたことが、図1に示す第1の実
施の形態と異なり、その他の構成は図1と同様である。
具体的には、遮蔽板12を、赤外線16に対して高い反
射率を有する材料、例えば、金などの金属材料を用いた
ものとしたり、あるいは遮蔽板12の少なくとも赤外線
検出部15に向かい合う面に、赤外線16に対して高い
反射率を有する材質を、印刷法やそれに類する手法によ
り塗布したものを用いる。また、赤外線検出部15の近
傍に、サーミスタ等の温度検出素子18を設置する。
【0056】この実施の形態によれば、遮蔽板12が赤
外線検出部15への赤外線16を遮断している際には、
赤外線検出部15付近の発熱による赤外線を遮蔽板12
で反射し、赤外線検出部15で検出する。また、赤外線
16が赤外線検出部15に入射している際には、計測対
象物が放射する赤外線が検出されている。したがって、
赤外線検出部15は、赤外線検出部15近傍と計測対象
物との温度差を検出し、赤外線検出部15近傍の温度は
温度検出素子18により正確に測定されるため、遮蔽板
12近傍の温度を測定することなしに、計測対象物の温
度を正確に計測することができ、高性能な焦電型赤外線
センサを実現できる。また、温度検出素子18を赤外線
検出部15近傍に設置することにより、遮蔽板12の近
傍に設置するより構成が容易となる。
【0057】また、ここでは、図1に示す第1の実施の
形態の構成を基に、第7の実施の形態を適用した場合に
ついて述べたが、図2,図3に示す第1の実施の形態
や、第2,第3,第4,第5の実施の形態に適用して
も、同様の効果を得ることができる。 〔第8の実施の形態〕図10はこの発明の第8の実施の
形態の焦電型赤外線センサの要部の構成を示す斜視図で
あり、19は電極である。この第8の実施の形態は、上
記第1〜第7の実施の形態に適用できるものである。
【0058】前述した第1〜第7の実施の形態では、弾
性シム材10は金属薄板からなるものとしたが、この実
施の形態では、弾性シム材10が絶縁性樹脂からなり、
その表面と裏面にそれぞれ圧電セラミック11a,11
bの一方の電極19を形成している。なお、前述したよ
うに圧電セラミック11a,11bの表面に他方の電極
(図示せず)が形成されている。
【0059】具体的には、弾性シム材10は、例えば、
PPS(ポリフェニレンサルファイド)などのエンジニ
アリングプラスチックなどの絶縁性を有する樹脂であ
り、その表面と裏面に、例えば、スクリーン印刷などの
手法により電極19が形成されている。この実施の形態
によれば、弾性シム材10に樹脂を用いることにより、
射出成形法などの手法で形成することが可能となり、均
一な弾性シム材10を得ることが容易となる。また、弾
性シム材10に樹脂を用いることにより、金属薄板を用
いた場合に比べて、同特性で小型化が可能となる。これ
は、バイモルフ型素子の特性を決定する要素である共振
周波数は、材質のヤング率の1/2乗に比例し、素子の
全長の2乗に反比例するため、ヤング率の小さい樹脂を
弾性シム材10として用いることにより、弾性シム材1
0に金属薄板を用いた場合と同じ共振周波数に設定する
には素子の全長を短くすることができるためである。な
お、バイモルフ型素子の代わりに、ユニモルフ型素子の
場合も、同様に、共振周波数は、材質のヤング率の1/
2乗に比例し、素子の全長の2乗に反比例する。
【0060】〔第9の実施の形態〕図11はこの発明の
第9の実施の形態の焦電型赤外線センサの要部の構成を
示す斜視図である。この第9の実施の形態は、上記第1
〜第7の実施の形態に適用できるものである。
【0061】前述した第1〜第7の実施の形態では、弾
性シム材10は金属薄板からなるものとしたが、この実
施の形態では、弾性シム材10が導電性樹脂からなる。
これは、例えば、PPSに炭素や銀の粉体を含有するこ
とにより導電性を持たせた樹脂である。この導電性樹脂
からなる弾性シム材10は、金属薄板を用いた場合と同
様、圧電セラミック11a,11bの一方の電極とな
り、また、前述したように圧電セラミック11a,11
bの表面に他方の電極(図示せず)を形成している。
【0062】この実施の形態によれば、第8の実施の形
態と同様の効果が得られる。加えて、導電性樹脂を用い
たことにより、第8の実施の形態のように樹脂製の弾性
シム材10に電極19(図10)を形成する必要がな
く、製造工法が容易になる。 〔第10の実施の形態〕図12はこの発明の第10の実
施の形態の焦電型赤外線センサの要部の構成を示す斜視
図であり、17は電力供給用の配線20を形成したフレ
キ板(可撓板)、20aは配線20の先端の電極部であ
る。この第10の実施の形態は、上記第1〜第9の実施
の形態に適用できるものである。
【0063】この実施の形態は、上記第1〜第9の実施
の形態において、圧電セラミック11a,11bの表面
に形成した電極(図示せず)への電力供給を、フレキ板
17を用いて行うようにしている。フレキ板17は、弾
性シム材10および圧電セラミック11a,11bから
なるバイモルフ型素子の横に、バイモルフ型素子の平面
と平行に配置され、フレキ板17の先端が2つに分割し
てあり、その2つに分割された先端で、バイモルフ型素
子(弾性シム材10および圧電セラミック11a,11
b)を挟み込むようにしてバイモルフ型素子を保持す
る。また、フレキ板17の2つに分割されたそれぞれの
先端に1個以上の電極部20aが形成されている。そし
て、それぞれの先端の電極部20aはそれぞれ圧電セラ
ミック11a,11bの表面に形成した電極(図示せ
ず)に接続される。このフレキ板17の電極部20aと
圧電セラミック11a,11bの表面の電極(図示せ
ず)との接続には、半田付け、導電性の接着剤を用いる
ことにより高い信頼性を得ることができる。
【0064】なお、配線20の本数については、圧電セ
ラミック11a,11bの分極方向と貼り合わせ方向に
依存する。圧電セラミック11a,11bを弾性シム材
10に貼り合わせた状態で、分極方向がそれぞれの圧電
セラミック11a,11bで異なる場合、すなわち、そ
れぞれの圧電セラミック11a,11bの分極方向が弾
性シム材10の方向を向いている場合やそれぞれの圧電
セラミック11a,11bの分極方向が弾性シム材10
の方向と反対の方向を向いている場合には、2つの電極
部20aをそれぞれ別の配線20に接続し、配線間に交
流的な信号を印加することにより、たわみ振動をバイモ
ルフ型素子に励起することができる。また、圧電セラミ
ック11a,11bを弾性シム材10に貼り合わせた状
態で、分極方向がそれぞれの圧電セラミック11a,1
1bで同一の場合には、2つの電極部20aを同一の配
線20に接続し、配線20と弾性シム材10間に交流的
な信号を印加することにより、たわみ振動をバイモルフ
型素子に励起することができる。
【0065】なお、従来例における図18に示すよう
に、電力供給用のフレキ板21を板厚方向に設置した場
合には、特性を支配する共振周波数はフレキ板21の板
厚に比例し、大きくなるが、この実施の形態では、フレ
キ板17をバイモルフ型素子の横に配置して、2つの先
端でバイモルフ型素子を挟み込むようにしているため、
圧電チョッパのヤング率が支配的となり、共振周波数に
大きな影響がみられない。したがって、素子特性に及ぼ
す影響が小さく、信頼性の高い電力供給を実現すること
ができる。
【0066】また、電力供給用のフレキ板17をバイモ
ルフ型素子の一方の横に配置するだけでなく、左右の両
側に1つずつ配置してもよいことは言うまでもない。な
お、第8の実施の形態や第9の実施の形態のように、樹
脂製の弾性シム材10を用いる場合には、図13,図1
4に示すように、弾性シム材10に、フレキ板17の役
割である電力供給機能を付加することも可能である。図
13では、絶縁性樹脂からなる弾性シム材10を用いた
第8の実施の形態において、電極19に接続した取り出
し電極19aを設けるとともに、圧電セラミック11
a,11bの表面に形成した電極(図示せず)に接続す
る電極取り出し部22および取り出し電極22aを設け
ている。また、図14では、導電性樹脂からなる弾性シ
ム材10を用いた第9の実施の形態において、圧電セラ
ミック11a,11bの表面に形成した電極(図示せ
ず)に接続する電極取り出し部24を設け、絶縁性樹脂
層23を形成して電極取り出し部24に接続する取り出
し電極24aを設けている。
【0067】また、バイモルフ型素子の代わりに、弾性
シム材10の片面にのみ圧電セラミック等の圧電体を接
着したユニモルフ型素子を用いる場合にも、先端を2つ
に分割した電力供給用のフレキ板17をユニモルフ型素
子の一方の横または両側に配置して、2つに分割された
先端でユニモルフ型素子を挟み込むようにして保持する
とともに、圧電セラミックの表面の電極とフレキ板17
に形成された電極部20aとを接続することにより、同
様の効果が得られる。なお、このユニモルフ型素子の場
合、電極部20aを2つに分割された先端の少なくとも
一方に形成し、フレキ板17と弾性シム材10間で電力
供給を行うようにするか、または、電極部20aを2つ
に分割された先端の両方に形成し、フレキ板17のみで
電力供給を行うようにする。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載の焦電型赤外線センサは、
物体から放出される赤外線を検出する焦電センサ部と、
焦電センサ部へ入射する赤外線を遮蔽する遮蔽板と、一
端を固定し他端に遮蔽板を鉤状に取付けた平板状の弾性
薄板と、弾性薄板の一端から他端までの間の一部領域を
除く両面または片面に形成され、電圧印加により伸縮し
て弾性薄板を屈曲運動させる圧電体とを備え、弾性薄板
を赤外線の入射方向と平行に配置し、弾性薄板の屈曲運
動により遮蔽板が物体から焦電センサ部へ放出される赤
外線の遮蔽およびその解除を行うようにしている。
【0069】この構成によれば、遮蔽板を取り付けた弾
性薄板を、圧電体を形成していない部位と、圧電体を形
成した部位とに分けたことにより、遮蔽板を大きく変位
させ、圧電チョッパの基本特性を確保し、信頼性の高い
焦電型赤外線センサを実現することができる。また、請
求項2記載の焦電型赤外線センサは、弾性薄板をU字形
にしてあり、請求項1と同様の効果に加え、弾性薄板の
U字形の対向する2片の振動を別々に設計することがで
きるため、設計精度が向上する。また、U字形の対向す
る2片の振動を別々に制御することも可能であるため、
振幅をより大きくするように駆動条件を設定することが
可能である。また、弾性薄板をU字形にしたことによ
り、装置の小型化を図ることができる。
【0070】また、請求項3記載の焦電型赤外線センサ
は、弾性薄板をL字形にしてあり、請求項2と同様の効
果を得ることができ、さらに、弾性薄板のL字形となる
2片の振動の方向を90度ずらせて振動を分離している
ため、より設計精度を向上させることができる。さら
に、請求項4記載の焦電型赤外線センサは、遮蔽板の弾
性薄板への取付角を直角にしたことにより、弾性薄板の
振動(遮蔽板の長さ方向の運動)に対して、遮蔽板の長
さ方向の移動量(赤外線入射方向と直角方向の移動量)
が最大になる。したがって、赤外線を焦電センサ部に入
射させた状態から赤外線を焦電センサ部に入射させない
状態への移行時間を短くでき、優れたチョッパ特性を実
現することができる。また、遮蔽板の移動量を最大にす
ることができるため、素子印加電圧を小さく抑えること
が可能となり、信頼性の向上や消費電力の削減が可能と
なる。
【0071】また、請求項5記載の焦電型赤外線センサ
は、遮蔽板の弾性薄板への取付角を鋭角にしてあり、遮
蔽板の取付角を鋭角のうち所定の角度に設定することに
より、基本モードと高次モードの位置をそれぞれ独立的
に変化させ、高次モードの発生を抑制することができ
る。また、請求項6記載の焦電型赤外線センサは、遮蔽
板の弾性薄板への取付角を鈍角にしてあり、遮蔽板の取
付角を鈍角のうち所定の角度に設定することにより、基
本モードと高次モードの位置をそれぞれ独立的に変化さ
せ、高次モードの発生を抑制することができる。
【0072】さらに、請求項7記載の焦電型赤外線セン
サは、遮蔽板の少なくとも焦電センサ部と対向する面の
赤外線に対する反射率を低くするとともに、遮蔽板の近
傍に温度検出素子を設置したことにより、遮蔽板の温度
を温度検出素子により正確に測定でき、遮蔽板と赤外線
を放出する物体(対象物)との温度差を焦電センサ部で
検出することにより、対象物の温度を正確に計測するこ
とができる。
【0073】また、請求項8記載の焦電型赤外線センサ
は、遮蔽板の少なくとも焦電センサ部と対向する面の赤
外線に対する反射率を高くするとともに、焦電センサ部
の近傍に温度検出素子を設置したこと焦電センサ部の近
傍の温度を温度検出素子により正確に測定でき、焦電セ
ンサ部の近傍と赤外線を放出する物体(対象物)との温
度差を焦電センサ部で検出することにより、対象物の温
度を正確に計測することができる。
【0074】さらに、請求項9記載の焦電型赤外線セン
サは、弾性薄板を絶縁性樹脂で形成し、絶縁性樹脂の表
面に圧電体の一方の電極を形成するとともに他方の電極
を圧電体の表面に形成したことにより、弾性薄板に金属
薄板を用いた場合に比べて、同特性で小型化が可能とな
る。また、請求項10記載の焦電型赤外線センサは、弾
性薄板を導電性樹脂で形成し、導電性樹脂が圧電体の一
方の電極を兼ねるとともに他方の電極を圧電体の表面に
形成したことにより、弾性薄板に金属薄板を用いた場合
に比べて、同特性で小型化が可能となる。また、導電性
樹脂からなる弾性薄板が電極を兼ね、絶縁性樹脂を用い
た場合のように電極を形成する必要がなく、製造が容易
になる。
【0075】さらに、請求項11記載の焦電型赤外線セ
ンサは、圧電体に電力を供給するための配線および電極
を形成し先端が2つに分かれた可撓板を、弾性薄板およ
び圧電体の横側に配置して、可撓板の2つに分かれた先
端で弾性薄板および圧電体を挟み込むようにしたことに
より、圧電チョッパのヤング率が支配的となり、共振周
波数に大きな影響がみられず、素子特性に及ぼす影響が
小さく、信頼性の高い電力供給を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の焦電型赤外線セ
ンサの第1の構成を示す斜視図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態の焦電型赤外線セ
ンサの第2の構成を示す斜視図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態の焦電型赤外線セ
ンサの第3の構成を示す斜視図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態の焦電型赤外線セ
ンサの構成を示す斜視図である。
【図5】この発明の第3の実施の形態の焦電型赤外線セ
ンサの構成を示す斜視図である。
【図6】この発明の第4の実施の形態の焦電型赤外線セ
ンサの構成を示す斜視図である。
【図7】この発明の第5の実施の形態の焦電型赤外線セ
ンサの構成を示す斜視図である。
【図8】この発明の第6の実施の形態の焦電型赤外線セ
ンサの構成を示す斜視図である。
【図9】この発明の第7の実施の形態の焦電型赤外線セ
ンサの構成を示す斜視図である。
【図10】この発明の第8の実施の形態の焦電型赤外線
センサの要部の構成を示す斜視図である。
【図11】この発明の第9の実施の形態の焦電型赤外線
センサの要部の構成を示す斜視図である。
【図12】この発明の第10の実施の形態の焦電型赤外
線センサの要部の構成を示す斜視図である。
【図13】第8の実施の形態における弾性シム材に電力
供給機能を付加した構成を示す図である。
【図14】第9の実施の形態における弾性シム材に電力
供給機能を付加した構成を示す図である。
【図15】従来例の焦電型赤外線センサの構成を示す斜
視図である。
【図16】従来例においてチョッパが暴走状態に陥った
場合の変位量と経過時間の関係を示す図である。
【図17】従来例において電力供給用のフレキ板を用い
た構成を示す図である。
【図18】従来例において電力供給用のフレキ板を用い
た構成を示す図である。
【符号の説明】
10 弾性シム材(弾性薄板) 10a 腕部 10b 駆動部 10c 脚部 11a,11b 圧電セラミック(圧電体) 12 遮蔽板 13 台座 14 固定具 15 赤外線検出部 16 赤外線 17 フレキ板(可撓板) 18 温度検出素子 19 電極 20 配線 20a 配線の電極部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体から放出される赤外線を検出する焦
    電センサ部と、 前記焦電センサ部へ入射する赤外線を遮蔽する遮蔽板
    と、 一端を固定し他端に前記遮蔽板を鉤状に取付けた平板状
    の弾性薄板と、 前記弾性薄板の前記一端から前記他端までの間の一部領
    域を除く両面または片面に形成され、電圧印加により伸
    縮して前記弾性薄板を屈曲運動させる圧電体とを備え、 前記弾性薄板を赤外線の入射方向と平行に配置し、前記
    弾性薄板の屈曲運動により前記遮蔽板が前記物体から前
    記焦電センサ部へ放出される赤外線の遮蔽およびその解
    除を行うようにした焦電型赤外線センサ。
  2. 【請求項2】 物体から放出される赤外線を検出する焦
    電センサ部と、 前記焦電センサ部へ入射する赤外線を遮蔽する遮蔽板
    と、 平板をU字形に折り曲げて一端を固定し他端に前記遮蔽
    板を鉤状に取付けた弾性薄板と、 前記弾性薄板の前記一端から前記他端までの間の一部領
    域を除く両面または片面に形成され、電圧印加により伸
    縮して前記弾性薄板を屈曲運動させる圧電体とを備え、 前記弾性薄板のU字形の対向する2片のうち前記遮蔽板
    を取付けた片を赤外線の入射方向と平行に配置し、前記
    弾性薄板の屈曲運動により前記遮蔽板が前記物体から前
    記焦電センサ部へ放出される赤外線の遮蔽およびその解
    除を行うようにした焦電型赤外線センサ。
  3. 【請求項3】 物体から放出される赤外線を検出する焦
    電センサ部と、 前記焦電センサ部へ入射する赤外線を遮蔽する遮蔽板
    と、 平板をL字形に折り曲げて一端を固定し他端に前記遮蔽
    板を鉤状に取付けた弾性薄板と、 前記弾性薄板の前記一端から前記他端までの間の一部領
    域を除く両面または片面に形成され、電圧印加により伸
    縮して前記弾性薄板を屈曲運動させる圧電体とを備え、 前記弾性薄板のL字形となる2片のうち前記遮蔽板を取
    付けた片を赤外線の入射方向と平行に配置し、前記弾性
    薄板の屈曲運動により前記遮蔽板が前記物体から前記焦
    電センサ部へ放出される赤外線の遮蔽およびその解除を
    行うようにした焦電型赤外線センサ。
  4. 【請求項4】 遮蔽板の弾性薄板への取付角を直角にし
    たことを特徴とする請求項1,2または3記載の焦電型
    赤外線センサ。
  5. 【請求項5】 遮蔽板の弾性薄板への取付角を鋭角にし
    たことを特徴とする請求項1,2または3記載の焦電型
    赤外線センサ。
  6. 【請求項6】 遮蔽板の弾性薄板への取付角を鈍角にし
    たことを特徴とする請求項1,2または3記載の焦電型
    赤外線センサ。
  7. 【請求項7】 遮蔽板の少なくとも焦電センサ部と対向
    する面の赤外線に対する反射率を低くするとともに、前
    記遮蔽板の近傍に温度検出素子を設置したことを特徴と
    する請求項1,2,3,4,5または6記載の焦電型赤
    外線センサ。
  8. 【請求項8】 遮蔽板の少なくとも焦電センサ部と対向
    する面の赤外線に対する反射率を高くするとともに、前
    記焦電センサ部の近傍に温度検出素子を設置したことを
    特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の焦
    電型赤外線センサ。
  9. 【請求項9】 弾性薄板を絶縁性樹脂で形成し、前記絶
    縁性樹脂の表面に圧電体の一方の電極を形成するととも
    に他方の電極を前記圧電体の表面に形成したことを特徴
    とする請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載
    の焦電型赤外線センサ。
  10. 【請求項10】 弾性薄板を導電性樹脂で形成し、前記
    導電性樹脂が圧電体の一方の電極を兼ねるとともに他方
    の電極を前記圧電体の表面に形成したことを特徴とする
    請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の焦電
    型赤外線センサ。
  11. 【請求項11】 圧電体に電力を供給するための配線お
    よび電極を形成し先端が2つに分かれた可撓板を、弾性
    薄板および圧電体の横側に配置して、前記可撓板の2つ
    に分かれた先端で前記弾性薄板および圧電体を挟み込む
    ようにしたことを特徴とする請求項1,2,3,4,
    5,6,7,8,9または10記載の焦電型赤外線セン
    サ。
JP8150778A 1995-11-13 1996-06-12 焦電型赤外線センサ Pending JPH09329500A (ja)

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US08/746,570 US5739532A (en) 1995-11-13 1996-11-13 Pyroelectric IR sensor
US08/944,892 US6069359A (en) 1995-11-13 1997-10-06 Pyroelectric IR sensor

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60104226A (ja) * 1983-11-11 1985-06-08 Kureha Chem Ind Co Ltd 赤外線センサ
JPH06147995A (ja) * 1992-11-06 1994-05-27 Murata Mfg Co Ltd 赤外線検出装置
WO1996014687A1 (fr) * 1994-11-07 1996-05-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Actionneur piezoelectrique et detecteur pyroelectrique a infrarouge comprenant un tel actionneur

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