JPH09328985A - オーガの掘削制御方法 - Google Patents
オーガの掘削制御方法Info
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- JPH09328985A JPH09328985A JP15097796A JP15097796A JPH09328985A JP H09328985 A JPH09328985 A JP H09328985A JP 15097796 A JP15097796 A JP 15097796A JP 15097796 A JP15097796 A JP 15097796A JP H09328985 A JPH09328985 A JP H09328985A
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- excavation
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スクリューにかかる抵抗を無くしながら掘削
効率を上げることができ、掘削ヘッドの消耗率を下げ、
工期を短縮し、経済的に完全な掘削作業を、オペレータ
の経験とカンに頼ることなく、自動化して容易に行うこ
とができる。 【解決手段】 先端に掘削ヘッド8を接続する圧密コテ
13付のスクリューロッド11に圧密コテもスクリューもな
い棒状の継ぎ足しロッド14を継続させるオーガにおい
て、オーガの回転駆動負荷計測手段17と、掘削ヘッド8
への荷重計測手段18とを備え、オーガの回転駆動負荷計
測手段17で計測する回転駆動負荷が基準範囲内であれば
掘削孔周辺の間隙率が低下したものとして、掘削ヘッド
8への荷重計測手段18で把握する掘削ヘッド8への荷重
を高めるように掘削速度を上げることを特徴とするオー
ガの掘削制御方法。
効率を上げることができ、掘削ヘッドの消耗率を下げ、
工期を短縮し、経済的に完全な掘削作業を、オペレータ
の経験とカンに頼ることなく、自動化して容易に行うこ
とができる。 【解決手段】 先端に掘削ヘッド8を接続する圧密コテ
13付のスクリューロッド11に圧密コテもスクリューもな
い棒状の継ぎ足しロッド14を継続させるオーガにおい
て、オーガの回転駆動負荷計測手段17と、掘削ヘッド8
への荷重計測手段18とを備え、オーガの回転駆動負荷計
測手段17で計測する回転駆動負荷が基準範囲内であれば
掘削孔周辺の間隙率が低下したものとして、掘削ヘッド
8への荷重計測手段18で把握する掘削ヘッド8への荷重
を高めるように掘削速度を上げることを特徴とするオー
ガの掘削制御方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築、土木の分野
で基礎工事としての杭孔掘削を行うオーガの掘削制御方
法に関するものである。
で基礎工事としての杭孔掘削を行うオーガの掘削制御方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6に示すが、アースオーガは周知なよ
うにクローラ等の重機1にリーダーマスト2を立設し、
このリーダーマスト2のトップシーブ3から駆動装置4
を吊り下げ、かつ、この駆動装置4はリーダーマスト2
のリーダーに係合させてリーダーマスト2に沿って上下
動する。
うにクローラ等の重機1にリーダーマスト2を立設し、
このリーダーマスト2のトップシーブ3から駆動装置4
を吊り下げ、かつ、この駆動装置4はリーダーマスト2
のリーダーに係合させてリーダーマスト2に沿って上下
動する。
【0003】そして、駆動装置4にはスクリューロッド
5を接続して吊り下げ、その先端にはオーガヘッド6を
設ける。図中25は中間および下部の振れ止めであり、
5′は予備のスクリューロッドである。
5を接続して吊り下げ、その先端にはオーガヘッド6を
設ける。図中25は中間および下部の振れ止めであり、
5′は予備のスクリューロッドである。
【0004】前記駆動装置4は油圧または電動のモータ
ーと減速機からなり、この駆動装置4を吊り下げるワイ
ヤーは重機1に設けたウインチ7で巻き取り、繰り出し
を行う。
ーと減速機からなり、この駆動装置4を吊り下げるワイ
ヤーは重機1に設けたウインチ7で巻き取り、繰り出し
を行う。
【0005】このようにして駆動装置4を駆動すれば、
スクリューロッド5およびオーガヘッド6が回転し、こ
れが錐揉み状に地盤に挿入されて掘削が行われる。そし
て掘削制御は経験のあるオペレータがモーターの電流計
または油圧計、およびワイヤーロープの張っている状況
を見ながら行っている。
スクリューロッド5およびオーガヘッド6が回転し、こ
れが錐揉み状に地盤に挿入されて掘削が行われる。そし
て掘削制御は経験のあるオペレータがモーターの電流計
または油圧計、およびワイヤーロープの張っている状況
を見ながら行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6に示すような従来
のアースオーガでは、掘削された孔の崩壊が同時に抵抗
力としてかかるために、大きな掘削負荷がかかり、しか
もこれが深度を増すごとに大きくなる。
のアースオーガでは、掘削された孔の崩壊が同時に抵抗
力としてかかるために、大きな掘削負荷がかかり、しか
もこれが深度を増すごとに大きくなる。
【0007】そして掘削制御についてはオペレータの経
験とカンに頼り、自動化が困難であったとともに、この
ようにオーガヘッド先端の掘削抵抗ばかりでなく、掘削
された孔の崩壊が同時に抵抗力としてかかるために、掘
削を更に進めるべきか、そこで回転だけさせていればよ
いかの判断がつきづらいことも原因である。
験とカンに頼り、自動化が困難であったとともに、この
ようにオーガヘッド先端の掘削抵抗ばかりでなく、掘削
された孔の崩壊が同時に抵抗力としてかかるために、掘
削を更に進めるべきか、そこで回転だけさせていればよ
いかの判断がつきづらいことも原因である。
【0008】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、スクリューにかかる抵抗を無くしながら掘削効率を
上げることができ、掘削ヘッドの消耗率を下げ、工期を
短縮し、経済的に完全な掘削作業を、オペレータの経験
とカンに頼ることなく、自動化して容易に行うことがで
きるオーガの掘削制御方法を提供することにある。
し、スクリューにかかる抵抗を無くしながら掘削効率を
上げることができ、掘削ヘッドの消耗率を下げ、工期を
短縮し、経済的に完全な掘削作業を、オペレータの経験
とカンに頼ることなく、自動化して容易に行うことがで
きるオーガの掘削制御方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、先端に掘削ヘッドを接続する圧密コ
テ付のスクリューロッドに圧密コテもスクリューもない
棒状の継ぎ足しロッドを継続させるオーガにおいて、オ
ーガの回転駆動負荷計測手段と、掘削ヘッドへの荷重計
測手段とを備え、オーガの回転駆動負荷計測手段で計測
する回転駆動負荷が基準範囲内であれば掘削孔周辺の間
隙率が低下したものとして、掘削ヘッドへの荷重計測手
段で把握する掘削ヘッドへの荷重を高めるように掘削速
度を上げることを要旨とするものである。
するため、第1に、先端に掘削ヘッドを接続する圧密コ
テ付のスクリューロッドに圧密コテもスクリューもない
棒状の継ぎ足しロッドを継続させるオーガにおいて、オ
ーガの回転駆動負荷計測手段と、掘削ヘッドへの荷重計
測手段とを備え、オーガの回転駆動負荷計測手段で計測
する回転駆動負荷が基準範囲内であれば掘削孔周辺の間
隙率が低下したものとして、掘削ヘッドへの荷重計測手
段で把握する掘削ヘッドへの荷重を高めるように掘削速
度を上げることを要旨とするものである。
【0010】第2に、オーガの回転駆動負荷計測手段で
計測する回転駆動負荷が基準範囲外であれば、掘削孔周
辺の間隙率が低下するまでその位置でオーガを回転させ
た状態で上下動させ、孔壁の圧密を行うことを要旨とす
るものである。
計測する回転駆動負荷が基準範囲外であれば、掘削孔周
辺の間隙率が低下するまでその位置でオーガを回転させ
た状態で上下動させ、孔壁の圧密を行うことを要旨とす
るものである。
【0011】請求項1記載の本発明によれば、崩壊しな
い掘削孔を造成するには孔壁周辺の間隙率を下げること
に着目して、孔周辺の間隙率の低下を掘削制御の判断要
素とすることにより、スクリューにかかる土圧(摩擦抵
抗)を無くしながら掘削することができ、地盤の掘削に
重要な掘削ヘッドの先端ビットの面圧の調整が図れる。
い掘削孔を造成するには孔壁周辺の間隙率を下げること
に着目して、孔周辺の間隙率の低下を掘削制御の判断要
素とすることにより、スクリューにかかる土圧(摩擦抵
抗)を無くしながら掘削することができ、地盤の掘削に
重要な掘削ヘッドの先端ビットの面圧の調整が図れる。
【0012】このように先端ビットの調整ができれば、
掘削速度を上げ、先端ビットの消耗率を下げ、工期を短
縮し、経済的に完全な掘削作業ができる。
掘削速度を上げ、先端ビットの消耗率を下げ、工期を短
縮し、経済的に完全な掘削作業ができる。
【0013】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、オーガの回転駆動負荷計測手段が間隙率とし
ての役割を有し、このオーガの回転駆動負荷計測手段で
計測する回転駆動負荷が基準範囲外であれば、掘削孔周
辺の間隙率が低下するまでその位置でオーガを回転させ
た状態で上下動させ、孔壁の圧密を行うことで、スクリ
ューにかかる土圧(摩擦抵抗)を無くして掘削ヘッドの
先端ビットの面圧の調整がスムーズに図れる。
に加えて、オーガの回転駆動負荷計測手段が間隙率とし
ての役割を有し、このオーガの回転駆動負荷計測手段で
計測する回転駆動負荷が基準範囲外であれば、掘削孔周
辺の間隙率が低下するまでその位置でオーガを回転させ
た状態で上下動させ、孔壁の圧密を行うことで、スクリ
ューにかかる土圧(摩擦抵抗)を無くして掘削ヘッドの
先端ビットの面圧の調整がスムーズに図れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明のオーガの掘削
制御方法を示す側面図で、先に本発明方法で使用するオ
ーガについて説明する。
の形態を詳細に説明する。図1は本発明のオーガの掘削
制御方法を示す側面図で、先に本発明方法で使用するオ
ーガについて説明する。
【0015】図2にも示すように、先端にビット9を植
設した掘削ヘッド8を接続する圧密コテ13付のスクリュ
ーロッド11に圧密コテもスクリューもない棒状の継ぎ足
しロッド14を継続させるオーガである。
設した掘削ヘッド8を接続する圧密コテ13付のスクリュ
ーロッド11に圧密コテもスクリューもない棒状の継ぎ足
しロッド14を継続させるオーガである。
【0016】スクリューロッド11は本実施形態では、約
半ピッチ分のスクリュー羽根12を断続的に設けるもの
で、圧密コテ13は上下段のスクリュー羽根12の外周先端
部相互に渡すように適宜個所に設けた湾曲縦板による。
半ピッチ分のスクリュー羽根12を断続的に設けるもの
で、圧密コテ13は上下段のスクリュー羽根12の外周先端
部相互に渡すように適宜個所に設けた湾曲縦板による。
【0017】かかるオーガは、重機15に設けたリーダー
16を上下する駆動装置19に上端を接続し、ここから垂下
して回転駆動される。
16を上下する駆動装置19に上端を接続し、ここから垂下
して回転駆動される。
【0018】本発明は、オーガの回転駆動負荷計測手段
17として電流計(駆動装置19が電動モータの場合)また
は油圧計(駆動装置19が油圧モータの場合)を設け、ま
た、掘削ヘッド8への荷重計測手段18としてオーガおよ
びセットしたスクリューの重量を図るロードセルを設け
た。
17として電流計(駆動装置19が電動モータの場合)また
は油圧計(駆動装置19が油圧モータの場合)を設け、ま
た、掘削ヘッド8への荷重計測手段18としてオーガおよ
びセットしたスクリューの重量を図るロードセルを設け
た。
【0019】この掘削ヘッド8への荷重計測手段18とし
て、前記ロードセルの他に他の実施形態としては、重機
15に設けたウインチ20から繰り出される駆動装置19を吊
り下げるワイヤーロープ21の張力を図る張力計、もしく
は掘削ヘッド8のビット9等に設ける面圧計をもってこ
れに代えてもよい。
て、前記ロードセルの他に他の実施形態としては、重機
15に設けたウインチ20から繰り出される駆動装置19を吊
り下げるワイヤーロープ21の張力を図る張力計、もしく
は掘削ヘッド8のビット9等に設ける面圧計をもってこ
れに代えてもよい。
【0020】また、掘削深度距離計22として前記ワイヤ
ーロープ21の移動量をパルス発信させ、これを変換する
ことにより掘削深度・掘削速度を計測するエンコーダを
トップシーブ23に設けた。
ーロープ21の移動量をパルス発信させ、これを変換する
ことにより掘削深度・掘削速度を計測するエンコーダを
トップシーブ23に設けた。
【0021】これら回転駆動負荷計測手段17、荷重計測
手段18、掘削深度距離計22はそれぞれ掘削の自動制御を
行うための制御装置としてのコンピュータ(図示せず)
に接続される。
手段18、掘削深度距離計22はそれぞれ掘削の自動制御を
行うための制御装置としてのコンピュータ(図示せず)
に接続される。
【0022】次に、このようなオーガを用いて行う本発
明のオーガの掘削制御方法についで説明する。駆動装置
19を駆動して掘削ヘッド8、スクリューロッド11、ロッ
ド14を回転させこれを地盤に錐揉み状の挿入して掘削を
行う場合、掘削ヘッド8のビット9での切削された土砂
は掘削ヘッド8から上部のロッド11に至り、圧密コテ13
の外周面で孔壁に圧密される。
明のオーガの掘削制御方法についで説明する。駆動装置
19を駆動して掘削ヘッド8、スクリューロッド11、ロッ
ド14を回転させこれを地盤に錐揉み状の挿入して掘削を
行う場合、掘削ヘッド8のビット9での切削された土砂
は掘削ヘッド8から上部のロッド11に至り、圧密コテ13
の外周面で孔壁に圧密される。
【0023】通常、このような掘削ロッドにかかる土圧
(摩擦抵抗)土の粒子の崩壊運動によるものと考えられ
る。なお、土の粒子と間隙率の関係は以下の通りであ
る。 (A)土の粒子 0.004mm以下の場合 間隙率は60〜70% (B)土の粒子 0.0048〜1.9mm以下の場合 間隙率は35〜50% (C)土の粒子 2.0mm以上の場合 間隙率は25〜40% (玉石から転石)
(摩擦抵抗)土の粒子の崩壊運動によるものと考えられ
る。なお、土の粒子と間隙率の関係は以下の通りであ
る。 (A)土の粒子 0.004mm以下の場合 間隙率は60〜70% (B)土の粒子 0.0048〜1.9mm以下の場合 間隙率は35〜50% (C)土の粒子 2.0mm以上の場合 間隙率は25〜40% (玉石から転石)
【0024】崩壊の無い掘削孔を造成するには、孔壁周
辺の地層の間隙率を下げる。このようにして前記オーガ
を使用することにより掘削土砂を従来のようにら旋型ス
クリューで地上に排出するのではなく、圧密コテ13で孔
壁周辺に押入し、ボイド率(間隙率)を下げながら掘削
するため、孔壁は崩壊しないものとなる。また、掘削土
砂は地上に排出しない。
辺の地層の間隙率を下げる。このようにして前記オーガ
を使用することにより掘削土砂を従来のようにら旋型ス
クリューで地上に排出するのではなく、圧密コテ13で孔
壁周辺に押入し、ボイド率(間隙率)を下げながら掘削
するため、孔壁は崩壊しないものとなる。また、掘削土
砂は地上に排出しない。
【0025】従って、スクリューロッド11に掛かる土圧
(摩擦抵抗)がなくなり、地盤の掘削に重要な掘削ヘッ
ド8の先端ビット9の面圧の調整が計れる。先端ビット
9の調整ができれば、掘削速度を上げ、先端ビット9の
消耗率を下げ、工期を短縮し経済的に完全な掘削作業が
できる。
(摩擦抵抗)がなくなり、地盤の掘削に重要な掘削ヘッ
ド8の先端ビット9の面圧の調整が計れる。先端ビット
9の調整ができれば、掘削速度を上げ、先端ビット9の
消耗率を下げ、工期を短縮し経済的に完全な掘削作業が
できる。
【0026】このような掘削制御を行うのに、第1の工
程として、本発明は前記オーガの回転駆動負荷計測手段
17で計測する許容電流(または油圧)を基準とし、かか
る許容電流(または油圧)が予め設定した基準範囲内で
あれば圧密コテ13での圧密で掘削孔周辺の間隙率がスム
ーズに低下しているものとして、掘削ヘッド8への荷重
計測手段18で把握する掘削ヘッド8への荷重を高めるよ
うに掘削速度を上げる。
程として、本発明は前記オーガの回転駆動負荷計測手段
17で計測する許容電流(または油圧)を基準とし、かか
る許容電流(または油圧)が予め設定した基準範囲内で
あれば圧密コテ13での圧密で掘削孔周辺の間隙率がスム
ーズに低下しているものとして、掘削ヘッド8への荷重
計測手段18で把握する掘削ヘッド8への荷重を高めるよ
うに掘削速度を上げる。
【0027】回転駆動負荷計測手段17の測定値は図4に
示すような計器24aに、荷重計測手段18の測定値は同図
に示すような計器24bに表示するようにしたが、回転駆
動負荷計測手段17を間隙率計とて用いることによりその
値を図5に示すような間隙率を示す計器24cに表示する
ようにしてもよい。また、荷重計測手段18の測定値を面
圧計の計器24dに表示するようにしてもよい。
示すような計器24aに、荷重計測手段18の測定値は同図
に示すような計器24bに表示するようにしたが、回転駆
動負荷計測手段17を間隙率計とて用いることによりその
値を図5に示すような間隙率を示す計器24cに表示する
ようにしてもよい。また、荷重計測手段18の測定値を面
圧計の計器24dに表示するようにしてもよい。
【0028】なお、前記許容電流(または油圧)の予め
設定した基準範囲は柱状図を基に地層の状態によって基
準値が異なるが、これを経験則で決定しておく。また、
掘削速度が上がったことの確認は掘削深度距離計22でで
きる。
設定した基準範囲は柱状図を基に地層の状態によって基
準値が異なるが、これを経験則で決定しておく。また、
掘削速度が上がったことの確認は掘削深度距離計22でで
きる。
【0029】一方、第2の工程として、オーガの回転駆
動負荷計測手段17で計測する許容電流(または油圧)が
基準範囲外であれば、圧密コテ13での圧密が不十分であ
り、掘削孔周辺の間隙率が低下するまでその位置でオー
ガを回転させた状態で上下動させ、孔壁の圧密を行う。
前記第1の工程と第2の工程とを適宜繰り返しながら掘
削を続行する。
動負荷計測手段17で計測する許容電流(または油圧)が
基準範囲外であれば、圧密コテ13での圧密が不十分であ
り、掘削孔周辺の間隙率が低下するまでその位置でオー
ガを回転させた状態で上下動させ、孔壁の圧密を行う。
前記第1の工程と第2の工程とを適宜繰り返しながら掘
削を続行する。
【0030】前記荷重計測手段18の役割は、地盤(柱状
図により)に応じた推進力を維持するため、ワイヤーロ
ープ21に設定された範囲の張力を維持するようにウイン
チ20の速度を制御することにもある。例えば、オーガの
回転駆動負荷計測手段17で計測する許容電流(または油
圧)が基準範囲内であるが、ワイヤーロープ21がゆるん
でいる状態ではウインチ20を止めるか、巻き取るかさ
せ、一定の推力を維持させるようにしないと、食い込み
過ぎたり、回転負荷が急速に上昇し、オーガの回転停止
等が生じるおそれがあるからである。また、このような
事態は切削刃の破損の原因ともなる。
図により)に応じた推進力を維持するため、ワイヤーロ
ープ21に設定された範囲の張力を維持するようにウイン
チ20の速度を制御することにもある。例えば、オーガの
回転駆動負荷計測手段17で計測する許容電流(または油
圧)が基準範囲内であるが、ワイヤーロープ21がゆるん
でいる状態ではウインチ20を止めるか、巻き取るかさ
せ、一定の推力を維持させるようにしないと、食い込み
過ぎたり、回転負荷が急速に上昇し、オーガの回転停止
等が生じるおそれがあるからである。また、このような
事態は切削刃の破損の原因ともなる。
【0031】図3はオーガの他例を示すものであるが、
スクリューロッド11の圧密コテ13は、ロッドの表面から
湾曲する周面を有するような張出部材を上下に厚さ幅の
あるスクリュー羽根状に設けるものとしてもよい。この
圧密コテ13の周面は特殊鋼棒による表面ハードフェイシ
ングとして形成した。
スクリューロッド11の圧密コテ13は、ロッドの表面から
湾曲する周面を有するような張出部材を上下に厚さ幅の
あるスクリュー羽根状に設けるものとしてもよい。この
圧密コテ13の周面は特殊鋼棒による表面ハードフェイシ
ングとして形成した。
【0032】なお、通常にスムーズに掘削が行われてい
る場合は掘削深度が深くなってもスクリューロッド11に
かかる羽根への摩擦面積は変わらず一定しており、ロッ
ド14には摩擦が加えられることはないので、前記のごと
く回転駆動負荷計測手段17を間隙率計として用いること
により地層の間隙率の計測も可能である。
る場合は掘削深度が深くなってもスクリューロッド11に
かかる羽根への摩擦面積は変わらず一定しており、ロッ
ド14には摩擦が加えられることはないので、前記のごと
く回転駆動負荷計測手段17を間隙率計として用いること
により地層の間隙率の計測も可能である。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように本発明のオーガの掘削
制御方法は、スクリューにかかる抵抗を無くしながら掘
削効率を上げることができ、掘削ヘッドの消耗率を下
げ、工期を短縮し、経済的に完全な掘削作業を、オペレ
ータの経験とカンに頼ることなく、自動化して容易に行
うことができるものである。
制御方法は、スクリューにかかる抵抗を無くしながら掘
削効率を上げることができ、掘削ヘッドの消耗率を下
げ、工期を短縮し、経済的に完全な掘削作業を、オペレ
ータの経験とカンに頼ることなく、自動化して容易に行
うことができるものである。
【図1】本発明のオーガの掘削制御方法を示す全体の側
面図である。
面図である。
【図2】本発明のオーガの掘削制御方法を示す要部の側
面図である。
面図である。
【図3】本発明で使用するオーガの他の例を示す側面図
である。
である。
【図4】計器の一例を示す正面図である。
【図5】計器の他例を示す正面図である。
【図6】従来のアースオーガの側面図である。
1…重機 2…リーダーマス
ト 3…トップシーブ 4…駆動装置 5,5′…スクリューロッド 6…オーガヘッド 7…ウインチ 8…掘削ヘッド 9…ビット 11…スクリューロ
ッド 12…スクリュー羽根 13…圧密コテ 14,14′…ロッド 15…重機 16…リーダー 17…回転駆動負荷計測手段 18…荷重計測手段 19…駆動装置 20…ウインチ 21…ワイヤーロープ 22…掘削深度距離
計 23…トップシーブ 24a,24b,24
c,24d…計器 25…振れ止め
ト 3…トップシーブ 4…駆動装置 5,5′…スクリューロッド 6…オーガヘッド 7…ウインチ 8…掘削ヘッド 9…ビット 11…スクリューロ
ッド 12…スクリュー羽根 13…圧密コテ 14,14′…ロッド 15…重機 16…リーダー 17…回転駆動負荷計測手段 18…荷重計測手段 19…駆動装置 20…ウインチ 21…ワイヤーロープ 22…掘削深度距離
計 23…トップシーブ 24a,24b,24
c,24d…計器 25…振れ止め
Claims (2)
- 【請求項1】 先端に掘削ヘッドを接続する圧密コテ付
のスクリューロッドに圧密コテもスクリューもない棒状
の継ぎ足しロッドを継続させるオーガにおいて、オーガ
の回転駆動負荷計測手段と、掘削ヘッドへの荷重計測手
段とを備え、オーガの回転駆動負荷計測手段で計測する
回転駆動負荷が基準範囲内であれば掘削孔周辺の間隙率
が低下したものとして、掘削ヘッドへの荷重計測手段で
把握する掘削ヘッドへの荷重を高めるように掘削速度を
上げることを特徴とするオーガの掘削制御方法。 - 【請求項2】 オーガの回転駆動負荷計測手段で計測す
る回転駆動負荷が基準範囲外であれば、掘削孔周辺の間
隙率が低下するまでその位置でオーガを回転させた状態
で上下動させ、孔壁の圧密を行う請求項1記載のオーガ
の掘削制御方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8150977A JP3012900B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | オーガの掘削制御方法 |
TW85108093A TW301684B (en) | 1996-06-12 | 1996-07-04 | The drill controlling method for drilling-rod of digging machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8150977A JP3012900B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | オーガの掘削制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09328985A true JPH09328985A (ja) | 1997-12-22 |
JP3012900B2 JP3012900B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=15508594
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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