JPH09328221A

JPH09328221A - 空気運搬ダクトを離れる靴下類を順にグループ分けするピックアップ装置

Info

Publication number: JPH09328221A
Application number: JP9057460A
Authority: JP
Inventors: Stefano Conti; ステファノ・コンティ
Original assignee: ETSUSEDOUE SARL; Essedue Srl
Current assignee: ETSUSEDOUE SARL; Essedue Srl
Priority date: 1996-03-18
Filing date: 1997-03-12
Publication date: 1997-12-22
Also published as: ITMI960529A0; EP0796944B1; EP0796944A3; IT1283272B1; EP0796944A2; ITMI960529A1

Abstract

(57)【要約】【課題】靴下類製造装置や靴下類を裏返すための装置
に設けられる空気運搬ダクトを離れる靴下類を、その順
番に自動的にグループ分けするピックアップ装置を提供
して、作業に要する労力を少なくし、不良品を減らす。【解決手段】靴下のグループ用の支持部材３を、可動
部材２上で互いに離して配置する。靴下用空気運搬ダク
トの端部に配置した靴下伸展装置５の下方に支持部材３
を一つずつ順に位置決めして、支持部材３が、伸展装置
５によって順に放出される靴下３０を毎回所定数受ける
ように可動部材２を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、空気運搬ダクトを
離れる靴下類を順にグループ分けするためのピックアッ
プ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】現代の靴下製造装置は、一般に、その装
置での製造最終段階で靴下を拾い上げて装置から取り出
し、これらを回収用コンテナに運ぶ空気運搬ダクトを備
えている。

【０００３】同様の空気運搬装置は、つま先部分の縫合
工程の最終段階で靴下を裏返す装置の出口にも設けられ
ている。

【０００４】回収用コンテナ内に放出された靴下をオペ
レータがピックアップする。オペレータは、靴下に製造
上の欠陥がないことを確認した後、その数を数えて、予
め定めた数の靴下をまとめて束にする。

【０００５】現代の靴下製造装置は、一般に、装置の異
常運転を表示可能な機構を備えていて、靴下の製造中の
あらゆる欠陥を認識してその製造を停止できるようにな
っているうえ、時間的な制約もあるため、靴下を製造装
置から回収したコンテナから取り出すオペレータの検査
が一般に不十分になりがちで、場合によってはサンプリ
ング検査になることも多い。

【０００６】現代の靴下製造装置は運転の信頼性が高い
が、起こり得るすべての製造上の欠陥を発見できるわけ
ではない。例えば、靴下製造装置の針の先端が折れた場
合、装置に設けられた制御機構はこの不具合を即座には
検出できない。したがって装置は、先端の折れた針によ
って、伝線した靴下の製造を続けることになる。

【０００７】靴下が回収用コンテナ内に整理せずに放出
されるため、靴下の検査担当のオペレータが最後に放出
された靴下を検査するという保証はなく、したがって、
上記欠陥を即座に発見するという保証もない。つまり、
次に製造される靴下にも必然的に再度この欠陥が生じ
る。

【０００８】このように、この製造方法は、靴下を製造
する装置または靴下を正しく裏返す装置から靴下を制御
してグループ分けするのにたくさんのオペレータを要す
るという問題と、靴下の製造上の欠陥すべてをすぐには
検出できないという問題を必然的に伴うので、結果とし
て、多数の不良品により製造コストが上昇することにな
る。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的は、
靴下類を製造するための装置や靴下類を正しく裏返すた
めの装置に設けられるタイプの空気運搬ダクトを離れる
靴下類を、その順に自動的にグループ分けすることので
きるピックアップ装置を提供することによって上述の問
題を解消し、これらの作業に要する労力を大幅に少なく
することである。

【００１０】この目的の範囲内において、本発明の課題
は、靴下類を空気運搬ダクトを離れる順にグループ分け
することにより、オペレータがどのような製造上の欠陥
でも発見しやすいようにし、それによって、オペレータ
による靴下類製造装置の即時の操作を可能にし、ひいて
は製造不良を少なくすることのできるピックアップ装置
を提供することである。

【００１１】本発明の他の課題は、構造が簡単で動作の
信頼性が高いピックアップ装置を提供することである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】以下に明らかになるこの
目的やこれらの課題その他のものは、空気運搬ダクトを
離れる靴下類を順にグループ分けする、以下の特徴を有
するピックアップ装置によって達成される。このピック
アップ装置は、靴下類のグループ分けのための複数の支
持手段を有する可動部材を備え、支持手段は可動部材上
で互いに離れている。また、この装置には、靴下類用空
気運搬ダクトの端部に配置された靴下類伸展装置の下方
に上記支持手段の一つを順に位置決めするように上記可
動部材を駆動する手段が設けられている。そして、支持
手段が、伸展装置により連続的に放出される靴下類を、
各回、あらかじめ設定した数だけ受けるようになってい
る。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る装置につい
ての好適ではあるが唯一ではない実施形態を添付図面を
参照して詳細に説明し、本発明における上記以外の特徴
や利点を明らかにする。

【００１４】図において、全体を参照符号１で示した本
発明に係るピックアップ装置は、靴下のグループのため
の支持手段３を有する可動部材２を備えている。支持手
段３は、可動部材２上で互いに離れている。また、この
ピックアップ装置１は、空気運搬ダクト６の端部に配置
された靴下伸展装置５の下方に支持手段３の一つを順に
位置決めするように可動部材２を駆動する手段４を備え
ており、伸展装置５によって連続的に放出される靴下３
０を、支持手段３の一つで、あらかじめセットした個数
受けるようにしている。

【００１５】伸展装置５は、例えば、正しく広げられた
靴下３０を重力によって下方へ放出する下面ドア７を備
えたタイプの従来の伸展装置によって構成することがで
きる。

【００１６】可動部材２は、支持構造体９によって、水
平に配置されたそれ自体の軸心８ａのまわりで回転可能
に支持された回転台部材８で構成することが好ましい。
回転台部材８は、軸心８ａから放射状に広がるアーム１
０を備え、アーム１０は、靴下のグループのための支持
手段３を、軸心８ａに対して反対側の端部で支持してい
る。

【００１７】図示した実施形態では４本のアーム１０が
設けられているが、アーム１０は、必要に応じ、２本だ
けにしたり、それよりも多い本数にしたりすることがで
きる。いずれの場合でも、アーム１０は軸心８ａの回り
で等間隔に配置され、したがって支持手段３が軸心８ａ
の周囲で等角度に配置されている。

【００１８】支持手段３はフック状部材１１で構成する
のが好ましい。各フック状部材１１は、その軸心が軸心
８ａに平行に配置されたシャフト１２によって支持され
ている。シャフト１２は、回転台部材８の対応するアー
ム１０によって、その軸心回りで回転可能に支持されて
いる。各フック状部材１１は、回転台部材８が軸心８ａ
の回りで回転する際も、それ自体の重量のために、常に
鉛直になった状態を維持する。

【００１９】回転台部材８はメインシャフト１３の端部
に固定されている。メインシャフト１３は、その軸心が
軸心８ａと一致し、支持構造体９によってそれ自体の軸
心の回りで回転可能に支持されている。

【００２０】可動部材２を駆動するための手段４は、ギ
ヤモータ１４（例えば電気モータを備えたギヤモータ）
で構成するのが都合よい。ギヤモータ１４は支持構造体
９に装着され、その出力軸がメインシャフト１３と連結
されている。

【００２１】回転台部材８の回転を制御するための手段
が都合よく設けられており、ギヤモータ１４用の駆動部
材１５に対して機能的に連結されている。

【００２２】回転台部材８の回転を制御するための手段
は、補助アーム１７に装着されたセンサ１６を備えてい
る。センサ１６は、センサ１６用の読み取りマーク１８
が付されたメインシャフト１３上の部分１３ａに対して
径方向から面している。

【００２３】読み取りマーク１８は、軸心８ａの回り
で、アーム１０、つまりフック状部材１１の分離角度に
対応するように角度配分されている。センサ１６が読み
取りマーク１８を検出するたびに、センサ１６は回転台
部材８の回転を停止する。これによって、以下に明らか
になるようにフック状部材１１が伸展装置５の下方で正
確に位置決めされる。

【００２４】補助アーム１７は、メインシャフト１３の
回りに同軸配置されたリング１９に固定され、リング１
９は、例えばスリーブ２０を介して支持構造体９に支持
されている。スリーブ２０はメインシャフト１３が軸方
向に貫通しており、メインシャフト１３は、支持構造体
９に固定されたスリーブ２０に対してその軸心回りで回
転可能である。リング１９はスリーブ２０に対して軸心
８ａの回りで回転可能である。また、リング１９は、例
えばつまみ２１を有する止めネジで構成することのでき
るロック部材によって所定位置に固定でき、それによっ
て、伸展装置５の下方でのフック状部材１１の停止位置
を調整できるようになっている。

【００２５】センサ１６は、メインシャフト１３の部分
１３ａの隆起した領域によって読み取りマーク１８を構
成する場合には、感応センサ(inductive sensor)で構成
することができる。また、センサ１６は、読み取りマー
ク１８として部分１３ａの他の部分とは異なった反射を
するものを採用する場合には、光電管で構成することが
できる。さらに、センサ１６は、他の一般的なセンサで
構成することもできる。

【００２６】回転台部材８の回転を制御するための手段
は、ギヤモータの出力軸の回転またはギヤモータのモー
タの回転を制御するエンコーダで構成することもでき
る。

【００２７】本発明に係るピックアップ装置の動作は以
下のとおりである。

【００２８】それぞれの場合、ギヤモータ１４の動作に
より、フック状部材１１が伸展装置５の下方に配置され
る。

【００２９】伸展装置５の下方へ移動したフック状部材
１１の位置は、フック状部材１１が、伸展装置５の中で
のばされた靴下３０の長さ範囲の中間部を通る鉛直線上
に位置するようにセットされている。

【００３０】靴下を伸展装置５から重力によって放出し
たとき、靴下は、常に、伸展装置５の下方に位置してい
るフック状部材１１にまたがるように落下する。回転台
部材８は、あらかじめ設定した数の靴下を伸展装置５が
放出するまではこの位置を保つ。

【００３１】放出された靴下は、靴下を製造したのと同
じ装置によって、もしくは靴下を裏返す装置によって、
または伸展装置５の下面ドア７の開く周期を検出するよ
うに伸展装置５に設けられた靴下カウンタ２９によっ
て、カウントすることができる。

【００３２】このカウンタ、または靴下製造装置もしく
は靴下を裏返す装置は、フック状部材１１に掛かった靴
下が設定数に達したときに、回転台部材８をそれ自体の
軸心８ａの回りで回転させるギヤモータ１４を駆動する
駆動部材１５に機能的に連結され、次に位置する空のフ
ック状部材１１を伸展装置５の下方へ移動させて、靴下
の他の１グループを受けるようになっている。

【００３３】回転台部材８の回転はセンサ１６によって
制御され、次のフック状部材１１を伸展装置５の下方で
正確に位置決めできるようにしている。

【００３４】すべてのフック状部材１１が予め定めた数
からなる１グループの靴下を受けると、担当のオペレー
タが組になった靴下を束ねてフック状部材１１から外
し、上述の靴下ローディング工程を改めて行えるように
する。

【００３５】靴下が、それらを製造した装置またはそれ
らを裏返す装置からから離れるのと同じ順序でフック状
部材１１に掛けられるため、靴下に製造上の欠陥がない
かどうかを検査するために靴下の束を取り外すオペレー
タは、ピックアップ装置にローディングされた靴下の最
後の組の中の最後の靴下だけを検査すればよい。もし最
後の靴下に製造上の欠陥がなければ、それより先に放出
された他のすべての靴下に欠陥がないことは確かであ
る。逆に、もし最後の靴下が欠陥品であれば、オペレー
タは、装置を正しく動作させるようにすぐに修復操作
し、さらなる不良品の製造を阻止する。

【００３６】靴下を取り出すときに既に正確にグループ
分けされていて、オペレータが靴下を外す作業が少な
く、しかも早くなるため、本発明に係る装置によれば、
必要な労力が低減される。

【００３７】実際、本発明に係る装置によれば、靴下製
造装置または靴下を裏返す装置を離れる靴下を自動的に
グループ分けするようにしたことによって、この作業に
要する労力が低減され、しかも製造不良が大幅に制限さ
れるので、所期の目的を十分に達成できることが観察さ
れた。

【００３８】本発明のピックアップ装置は、多くの修正
や変更をすることができ、それらの全ては本発明の概念
の中に含まれる。また、細部に関しては、技術的に同等
の他の要素と置き換えることができる。

【００３９】実際、使用している材料や寸法は、条件や
技術状態に応じてどのようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るピックアップ装置の概略斜視図
である。

【図２】可動部材を支持するための手段の詳細を示す
斜視図である。

【符号の説明】１ピックアップ装置２可動部材３支持手段４可動部材を駆動するための手段５靴下伸展装置６空気運搬ダクト７下面ドア８回転台部材８ａ軸心９支持構造体１０アーム１１フック状部材１２シャフト１３メインシャフト１３ａ部分１４ギヤモータ１５ギヤモータ駆動部材１６センサ１７補助アーム１８読み取りマーク１９リング２０スリーブ２１つまみ２９靴下カウンタ３０靴下

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】空気運搬ダクトを離れる靴下類（３０）
を順にグループ分けするピックアップ装置であって、靴下類（３０）のグループ用の複数の支持手段（３）を
備えた可動部材（２）を有し、該支持手段（３）は、該
可動部材（２）上で互いに離れており、さらに、靴下類用空気運搬ダクトの端部に配置された靴
下類伸展装置（５）の下方に上記支持手段（３）の一つ
を順に位置決めして、該支持手段（３）の一つが、毎
回、上記伸展装置（５）によって順に放出される靴下類
（３０）を所定数受けるように、上記可動部材（２）を
駆動する手段（４）を備えたことを特徴とするピックア
ップ装置。
【請求項２】上記可動部材（２）が、それ自体の軸心
（８ａ）の回りで命令を受けて回転可能な回転台部材
（８）で構成され、靴下類（３０）のグループ用の上記
支持手段（３）が、該回転台部材の軸心（８ａ）の回り
で互いに角度を隔てて配置されていることを特徴とする
請求項１記載のピックアップ装置。
【請求項３】上記回転台部材（８）をそれ自体の水平
軸（１３）を中心として回転可能に支持する支持構造体
（９）を備えたことを特徴とする請求項２記載のピック
アップ装置。
【請求項４】靴下類（３０）のグループ用の上記支持
手段（３）がフック状部材（１１）を備えており、該フック状部材（１１）は、上記回転台部材（８）の軸
心（８ａ）に平行な個々の回転軸（１２）の回りで該回
転台部材（２）に回転可能に支持され、かつ、該回転台
部材（８）の軸心（８ａ）の回りで互いに等間隔に配置
されていることを特徴とする請求項２記載のピックアッ
プ装置。
【請求項５】上記フック状部材（１１）が、上記回転
台部材（８）の軸心（８ａ）から径方向へ突出する回転
台部材（８）のアーム（１０）に装着されたことを特徴
とする請求項４記載のピックアップ装置。
【請求項６】上記可動部材（２）を駆動する手段
（４）が、上記支持構造体（９）に装着されたギヤモー
タ（１４）を備え、該ギヤモータ（１４）の出力軸が、
上記回転台部材（８）に同軸固定されたメインシャフト
（１３）に連結されたことを特徴とする請求項３記載の
ピックアップ装置。
【請求項７】上記可動部材（２）を駆動する手段
（４）を駆動するための部材（１５）に機能的に連結さ
れており、回転台部材（８）の回転を制御する手段を備
えたことを特徴とする請求項６記載のピックアップ装
置。
【請求項８】上記制御手段がセンサ（１６）を備え、
該センサ（１６）は、上記メインシャフト（１３）上に
おいてその軸心の回りで互いに回転台部材（８）のアー
ム（１０）間の間隔に対応する角度を隔てた位置に配置
された該センサ（１６）用読み取りマーク（１８）を構
成する部分に径方向から面しており、上記アーム（１
８）の一つがあらかじめセットした位置に到達して対応
するフック状部材（１１）が上記伸展装置（５）の下方
に位置したときに上記回転台部材（２）の回転を停止
し、該伸展装置（５）から放出された靴下類が該伸展装
置（５）の下方に位置するフック状部材（１１）に落下
してまたがるように構成されたことを特徴とする請求項
７記載のピックアップ装置。
【請求項９】上記回転台部材（８）がその軸心（８
ａ）回りに回転するときに伸展装置（５）の下方に毎回
位置する上記フック状部材（１１）の位置を調整するた
めに、上記センサ（１６）の上記メインシャフト（１
３）の軸心回りの位置を調整することが可能であること
を特徴とする請求項８記載のピックアップ装置。
【請求項１０】上記伸展装置（５）によって放出され
た靴下類（３０）をカウントするためのカウンタ部材
（２９）を備え、該カウンタ部材（２９）が、上記可動
部材（２）を駆動する手段（４）を駆動するための部材
（１５）に機能的に連結されたことを特徴とする請求項
７記載のピックアップ装置。