JPH09327250A - 養殖用資材及びその製造方法 - Google Patents

養殖用資材及びその製造方法

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JPH09327250A JP17058196A JP17058196A JPH09327250A JP H09327250 A JPH09327250 A JP H09327250A JP 17058196 A JP17058196 A JP 17058196A JP 17058196 A JP17058196 A JP 17058196A JP H09327250 A JPH09327250 A JP H09327250A
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iron
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海水中における人為的な栄養分の供給、及び
それによる海藻養殖の生産性の向上と沿海域の水質改善
を可能ならしめる養殖用資材を得る。 【解決手段】 多孔体、若しくは繊維構造体からなる基
材に海藻や植物プランクトンの成育に有効な栄養分を配
合した溶液を含浸させた。また、上記多孔体、若しくは
繊維構造体からなる基材に第一鉄錯塩を溶解した溶液を
含浸させた。そして、上記基材が合成繊維製の網糸を用
いて製網してなる網状体に、鉄粉を吹付けて網糸繊維表
面を粗面化すると共に、上記鉄粉の一部を網糸繊維表面
或いは繊維間に食い込ませたものであっても良い。その
製造に際しては、網状体をその網目が一致しないように
ずらして折り重ねた状態で該網状体に鉄粉を吹付けるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、養殖用資材及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】海苔,若布,昆布を始めとする海藻や、
植物プランクトン等、海の食物連鎖の基となっている生
物の成育には、陸上の木や草と同様に窒素,リン,ケイ
素等の栄養分やミネラルが必要であり、特に、鉄分はこ
れらの生物の成育に不可欠であることが指摘されてい
る。植物は先に鉄分を体内に取り入れないと窒素を取り
込むことができない構造になっており、海水中の鉄分と
生物生産とは密接な相関関係にある。にも拘らず、海水
中では恒常的に鉄分が不足する傾向にあり、磯焼けが広
がっている海域等では、海水中の鉄分の濃度が極端に低
くなっていることが認められている。
【0003】海藻、例えば海苔の養殖に好適な海域は、
主に、大きな河川の流入する内湾であり、これは鉄分を
始めとする窒素,リン,ケイ素等の養分が河川によって
豊富に供給されることと、低塩分の海水とによる。こと
に、沿岸がコンクリートの護岸堤防で覆われ雨水が直接
海に流入し難くなるにつれて、海への鉄分の供給源とし
ての河川の役割は益々重要になるが、豊富な栄養を育む
森林の伐採や、水流を停滞させる巨大ダムや河口堰の建
設等によって、河川の鉄分を始めとする栄養分の供給源
としての能力が低下する傾向は否めず、生産性が低下し
たり、生産可能な海域が縮小するという事態が生じた。
【0004】となれば、陸上における農業生産のように
肥料を人為的に供給し「土地やせ」ならぬ「海やせ」と
も言うべき事態を打開することも考えられそうである
が、水質管理が可能な室内培養を除けば栄養分の供給を
専ら自然の海水に依存していた、と言うより、海水中で
の栄養分の供給ということ自体にさほど関心が払われな
かった海藻養殖の現状において、上記の見地に立脚した
養殖方法や、養殖用資材は皆無であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
のこのような点に鑑みて、海水中における人為的な栄養
分の供給、及びそれによる海藻養殖の生産性の向上と沿
海域の水質改善を可能ならしめる養殖用資材を得ること
を目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】多孔体、若しくは繊維構
造体からなる基材に海藻や植物プランクトンの成育に有
効な栄養分を配合した溶液を含浸させた。また、上記多
孔体、若しくは繊維構造体からなる基材に第一鉄錯塩を
溶解した溶液を含浸させた。そして、上記基材が合成繊
維製の網糸を用いて製網してなる網状体に、鉄粉を吹付
けて網糸繊維表面を粗面化すると共に、上記鉄粉の一部
を網糸繊維表面或いは繊維間に食い込ませたものである
ことが好適である。その製造に際しては、網状体をその
網目が一致しないようにずらして折り重ねた状態で該網
状体に鉄粉を吹付けるようにした。
【0007】
【発明の実施の形態】実施の形態について図面と共に説
明する。
【0008】図1は、本発明養殖用資材を海苔養殖用海
苔網として実施した実施形態を示すものである。図にお
いて、海苔網は、網糸2を製網機により編網して菱目形
状の網目を形成した網状体1(基材)に、縦・横セット
を行い、次いで、耳綱3を縫着した後、所定長にカット
し、更に両切断端に幅綱4を縫着している。5は吊綱で
あり、網状体1の四隅や図中省略したが、適宜間隔で耳
綱3の中間部にも設けられる。
【0009】網糸2に使用される原糸は、従来海苔網に
使用されてきた合繊糸を使用でき、例えば、その性能要
求から親水性,吸水性の良好なビニロン糸を主体とし、
必要に応じてナイロン,ポリエチレン,ポリプロピレン
等を混撚した三つ撚,二つ撚等の撚糸を用いる。編網方
式についても、特に限定されるものではなく、従来海苔
網に採用されている蛙股網等の有結節網や無結節網を使
用できる。
【0010】そして、上記網状体1の形成後、該網状体
1に対して鉄粉の吹付けを行う。吹付けに使用する鉄粉
は、粒子が微細で尖鋭なりょう角を有する鉄粉を用いる
ことが好ましい。この鉄粉の吹付けは、例えば図4に示
す如きブラスト加工機41を用いて行う。長尺な海苔網
1をフィードローラ42,43及びローラコンベア44
等により一定速度で搬送しながらノズル45,46によ
り上下両方向から鉄粉を連続的に吹付け、ボビン47に
巻上げる。
【0011】この際、網状体1は図5に示す如く、網糸
2の結節点2aが重なり合わないように、即ち、網目が
かさなり合わないように網目をずらせて長手方向に沿っ
て折り重ねることが好適である。これにより、吹付け幅
が狭くなり加工機1の規模を小さくできる上、網目の空
隙に折り重ねた網糸2が位置することで、網状体1を素
通りする鉄粉を最小限に抑え、吹付け効率を向上でき
る。尚、図5では四つ折りにする場合を示したが、折返
す回数はこれ以外でも良く、また、二枚の別の網状体1
を網目をずらせて重ねたり、長手方向・幅方向の両方向
に折り重ねることも可能である。
【0012】また、吹付けの範囲は網状体1の全面とし
ても良いし、耳綱3,幅綱4に沿った周辺部分を除く網
状体1の中央部分に限定して行ったり、網状体1の中央
部分に、互いに独立的に分布した複数の小領域のみに行
うようにしても良い。鉄粉の吹付けは網状体1の強度に
殆ど影響を与えるものではないが、それでも吹付け部分
の耐摩耗性等の相対的な低下は否めないので、耳綱3,
幅綱4等には鉄粉の吹付けを行わないようにしても良
い。
【0013】上述の通り、鉄粉の吹付けを行った網状体
1は、網糸2を約10倍に拡大した図2、及び、顕微鏡
により観察された網糸表面の約40倍の拡大図である図
3(b)や図3(a)に示す如く、合成繊維6a,6b
からなる網糸2の滑らかな繊維表面が粗面化され、微細
な凹凸を形成すると共に、吹付けられた鉄粉7の一部は
網糸2の繊維表面或いは繊維間に食い込むことで、その
まま網糸2の表面や内部に保持されることになる。因み
に、鉄粉の吹付けを行った網糸2を解繊してみたとこ
ろ、網糸2の表層部のみならず、中心部にも多数の鉄粉
の存在が確認された。これは、鉄粉の吹付けを行うブラ
ストエアーが旦に鉄粉を吹き飛ばすだけでなく、鉄粉を
網糸2の内部に圧入する作用も果たしていることを示す
ものである。
【0014】次に、鉄粉の吹付けを行った網状体1に海
苔の成育に有効な栄養分であるビタミン,ミネラル,ア
ミノ酸,酵素,有機酸,糖質等を有効成分として配合し
た栄養液を含浸させる。この栄養は、先述した鉄粉粒子
7から鉄イオンが溶出するのにはある程度時間を要し、
即ち、鉄粉粒子7は持続性がある代わりに遅効性の栄養
分(鉄分)を供給するものであるのに対し、採苗時にお
ける速効性の栄養分を供給するものである。
【0015】この栄養液としては例えば、上記の各栄養
分を含有する蜂蜜を希釈した水溶液や、ミネラルの中で
も水溶性(電解質)の鉄分、特に、生体に吸収され易い
2価の鉄イオンを供給する第一鉄塩、例えば硫酸第一鉄
等を溶解した水溶液が好適であり、後者の場合、鉄の酸
化を防止し、2価の鉄イオンを錯体として安定的に保持
させるため、酸化防止剤(鉄イオン封鎖剤,キレート
剤)を混入することが好ましい。鉄イオン封鎖剤として
はEDTA等のアミノカルボン酸型キレート剤,グルコ
ン酸やヘプトン酸等のオキシカルボン酸型キレート剤,
縮合リン酸塩等のうち第一鉄イオンのキレート化に適し
たものを用いることができる。即ち、安定で溶解性の有
る第一鉄イオンのキレート化合物(錯塩)を形成し、そ
の水溶液を海苔網に含浸させる。上記鉄イオン封鎖剤は
上述の第一鉄塩から溶解した鉄イオンの封鎖剤として作
用する他に、海苔網に吹付けられた鉄粉の酸化防止剤と
しての機能も有するものである。尚、抗酸化物質のグル
コン酸やアスコルビン酸(ビタミンC)等は蜂蜜を希釈
した水溶液中にも含有されている。
【0016】そして、これらの栄養液を海苔網に含浸さ
せた後、乾燥,脱水し、海苔網に蜂蜜の栄養分や鉄分を
残留保持させる。上記溶液の含浸に際して、海苔網は先
述の通り鉄粉の吹付けにより網糸繊維面が粗面化され微
細な凹凸が形成されているので溶液の吸収が極めて良好
であり、そのまま溶液中に浸漬するだけでも30%程度
の吸収率が見込めるが、真空含浸機を用いて減圧槽中に
て含浸処理を行うことにより短時間で高吸収率(45%
程度)の含浸が可能となる。
【0017】図6はその一例を示すものであり、図にお
いて真空含浸機61は、減圧槽62,真空ポンプ63,
含浸液槽64と、それらを連結する管65,66,67
及びバルブ68等より構成されている。そして、減圧槽
62内には先述のブラスト加工機41により鉄粉の吹付
けを行った後ボビン47(メッシュ状)にロール状に巻
上げた海苔網1を図示の如くセットし、バルブ68を閉
じた状態で真空ポンプ63を作動させて、減圧槽62内
を減圧し、海苔網1の内部の空気を抜出した状態で、バ
ルブ68を開くと、含浸液槽64中の栄養液69が減圧
槽62内に吸入され、ロール状に巻上げられた海苔網1
の内側から外側に向けて浸透し含浸される。このよう
に、海苔網1をその網目をずらして折り重ねつものをボ
ビン47に巻上げることにより、鉄粉の吹付けから栄養
液の含浸までの処理を効率的に行うことができる。尚、
鉄粉の吹付けを行った海苔網1を巻上げずに折り重ねた
状態のまま減圧槽(62)内に挿入して含浸処理を行う
ようにしても良い。
【0018】また、乾燥,脱水は遠赤外線の照射により
低温(約20℃)で行い、15〜20%の水分を除去す
ることにより、25〜30%程度の栄養分が海苔網に残
留することになる。
【0019】次に、上記実施形態の海苔網の海苔養殖過
程における作用について説明する。
【0020】上述の処理を施した海苔網を貝殻糸状体を
培養した水槽内に浸漬させ、海苔網に採苗を行うと、網
糸2の繊維表面が粗面化され、表面積が増大した分、着
生する胞子数が増加するいることに加え、遠赤外線照射
により、充分な乾燥,脱水がなされているため、培養液
の吸収が良好で、胞子の着生率が大幅に向上される。
【0021】更に、採苗及び育苗過程において、海苔網
に残留している栄養分、特に海苔胞子の成育に有効なビ
タミン,ミネラル,アミノ酸,酵素,有機酸等や第一鉄
イオンとして溶出する鉄分が直接胞子に供給されること
により発芽及び増芽が促進され、採苗時に大量に着生し
た胞子を効率的に健全育成することができる。
【0022】そして、採苗を行った海苔網を海に張り育
苗を行い、次いで、育苗を終えた種網を本張りして海苔
の養殖を行う過程において、海水中に浸漬された網状体
1の表面や内部に保持されている鉄粉粒子7から鉄分が
少しずつ鉄イオンとして溶出し、海水中に供給され、該
鉄分を成育過程にある海苔が吸収することによって、そ
の成育が促進され、先述の着生胞子数増加及び、海苔網
に含浸した速効性の栄養分による発芽,増芽の促進と相
俟って、海苔の生産性を大幅に向上することができる。
【0023】従って、採苗,育苗時には、海苔網に含浸
した栄養液により発芽及び増芽に必要な栄養分が供給さ
れ、更に、本張り養殖時には先述の通り海苔網表面に保
持されている鉄粉粒子から溶出する鉄イオンにより海苔
の成育時に必要な鉄分が長期間に亘り供給されるという
海苔の成育過程に応じた適切な栄養分の供給により、海
苔養殖の生産性を大幅に向上できる。
【0024】尚、上記実施形態では、養殖用資材を海苔
網として実施した場合について述べたが、養殖用資材に
海藻を直接着生させる場合以外に、海藻の養殖を行う海
域に張設して海水中に栄養供給を行ったり、それにより
増殖される植物プランクトンにより該植物プランクトン
を餌とする魚介類の養殖、更には水質改善等に役立てる
ことができる。また、上記実施形態では網状体1に鉄粉
の吹付けを行う場合のみを示したが、鉄粉を吹付けずに
網状体にそのまま栄養液を含浸させることも勿論可能で
ある。
【0025】更に、養殖用資材の基材には海苔網の如き
繊維構造体の他、セラミックス等の多孔体を用いること
ができる。このセラミックスを基材とする場合、海藻或
いは植物プランクトンの成育に有効なミネラルを予め混
入することが好適であり、円板形状等適宜形状に成型し
焼成する。そして、綱等で連結して養殖を行う海中に支
持したり、海藻胞子を養殖用資材に直接着生させるよう
にしても良い。
【0026】
【発明の効果】本発明の養殖用資材は、上述の通り、多
孔体、若しくは繊維構造体からなる基材に海藻や植物プ
ランクトンの成育に有効な栄養分を配合した溶液を含浸
させたので、育苗時に養殖用資材に含まれている栄養分
が溶出して該養殖用資材に着生した胞子及び付近の海水
中に直接供給されることで、発芽及び増芽が促進され、
採苗時に大量に付着した胞子を効率的に健全育成でき、
海藻養殖の生産性を大幅に向上することができる。
【0027】また、請求項2記載の養殖用資材では、上
記多孔体、若しくは繊維構造体からなる基材に第一鉄錯
塩を溶解した溶液を含浸させたので、海藻の成育に特に
有効な鉄分の供給を、生物が吸収し易い2価の鉄イオン
の状態で速やかに行うことができ、色や香りの良い高品
質の海藻を生産できる。
【0028】そして、請求項3記載の養殖用資材では、
上記基材が、合成繊維製の網糸を用いて製網してなる網
状体に、鉄粉を吹付けて網糸繊維表面を粗面化すると共
に、上記鉄粉の一部を網糸繊維表面或いは繊維間に食い
込ませたものであるので、網糸の繊維の表面積が増大
し、海苔網として用いる場合、採苗時における海苔網へ
の着生胞子数を増大できると共に、本張り養殖時には、
鉄粉粒子から鉄分が鉄イオンとして海水中に溶出し、こ
れを成育過程にある海苔が吸収することにより、その成
育が促進され、上述の効果が更に助長されて色や香りの
良い高品質の海苔が生産でき、海苔養殖の生産性を大幅
に向上することができる。また、鉄粉の吹付けにより網
糸繊維表面が粗面化されたことで栄養分の含浸を効率良
く行える。
【0029】そして、請求項4に記載の上記養殖用資材
の製造方法は、網状体をその網目が一致しないようにず
らして折り重ねた状態で該網状体に鉄粉を吹付けるよう
にしたので、網状体に接触せずに通過してしまう鉄粉を
最小限に抑えると共に、網状体の全面に短時間でむら無
く鉄粉の吹付けを行うことができ、鉄粉の吹付け効率を
向上する上で有利である。
【0030】本発明はこのように、専ら自然環境に依存
していた鉄分や他の栄養分の供給を養殖用資材を通して
人為的、且つ、計画的に行うことにより、河川や沿岸等
の海を取りまく環境が変化し、「土地やせ」ならぬ「海
やせ」とも言うべき状況が進行する中で、海藻養殖の方
向性に一石を投じる上で特筆すべきものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明養殖用資材の海苔養殖用海苔網としての
実施形態を示す平面図である。
【図2】網糸を示す部分拡大図である。
【図3】(a)は網糸の拡大断面図、(b)は網糸繊維
を示す部分拡大断面図である。
【図4】鉄粉の吹付けを行う装置を示す概略側面図であ
る。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】真空含浸機の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
1 網状体 2 網糸 6a,6b 網糸繊維 7 鉄粉 41 ブラスト加工機 61 真空含浸機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月9日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、乾燥,脱水は遠赤外線の照射により
低温(約30℃)で行い、15〜20%の水分を除去す
ることにより、25〜30%程度の栄養分が海苔網に残
留することになる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔体、若しくは繊維構造体からなる基
    材に海藻や植物プランクトンの成育に有効な栄養分を配
    合した溶液を含浸させたことを特徴とする養殖用資材。
  2. 【請求項2】 多孔体、若しくは繊維構造体からなる基
    材に第一鉄錯塩を溶解した溶液を含浸させたことを特徴
    とする養殖用資材。
  3. 【請求項3】 基材が、合成繊維製の網糸を用いて製網
    してなる網状体に、鉄粉を吹付けて網糸繊維表面を粗面
    化すると共に、上記鉄粉の一部を網糸繊維表面或いは繊
    維間に食い込ませたものであることを特徴とする請求項
    1または2記載の養殖用資材。
  4. 【請求項4】 網状体をその網目が一致しないようにず
    らして折り重ねた状態で該網状体に鉄粉を吹付けること
    を特徴とする請求項3記載の養殖用資材の製造方法。
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