JPH09326633A - 周波数共用アンテナ装置 - Google Patents
周波数共用アンテナ装置Info
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- JPH09326633A JPH09326633A JP8141398A JP14139896A JPH09326633A JP H09326633 A JPH09326633 A JP H09326633A JP 8141398 A JP8141398 A JP 8141398A JP 14139896 A JP14139896 A JP 14139896A JP H09326633 A JPH09326633 A JP H09326633A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 携帯用無線機では送信周波数と受信周波数と
が広く離れており、一つのアンテナでその周波数帯域を
カバーすることは困難であった。 【解決手段】 逆Ｆアンテナであって、その放射素子部
が、整合用ショートスタグ部５をもつ第１の放射素子部
１と、前記第１の放射素子部１に対しスリット３により
直流的に分離されるとともに結合用コンデンサー６を介
して交流的に結合され、かつ、給電部８を有する第２の
放射素子部２で構成され、前記第２の放射素子部２とグ
ランド板４間にスイッチング素子であるＰＩＮダイオー
ド７をもつスイッチング回路を設け、前記スイッチング
回路を切り換えて送受信の共振周波数を切り換えるべ
く、前記第２の放射素子部２に送受信の制御信号電圧を
印加する周波数共用アンテナ装置の構成とする。
が広く離れており、一つのアンテナでその周波数帯域を
カバーすることは困難であった。 【解決手段】 逆Ｆアンテナであって、その放射素子部
が、整合用ショートスタグ部５をもつ第１の放射素子部
１と、前記第１の放射素子部１に対しスリット３により
直流的に分離されるとともに結合用コンデンサー６を介
して交流的に結合され、かつ、給電部８を有する第２の
放射素子部２で構成され、前記第２の放射素子部２とグ
ランド板４間にスイッチング素子であるＰＩＮダイオー
ド７をもつスイッチング回路を設け、前記スイッチング
回路を切り換えて送受信の共振周波数を切り換えるべ
く、前記第２の放射素子部２に送受信の制御信号電圧を
印加する周波数共用アンテナ装置の構成とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯用無線機に用
いられるアンテナ装置に関し、特に送信と受信に異なる
周波数を用いる小型化されたアンテナ装置に関する。
いられるアンテナ装置に関し、特に送信と受信に異なる
周波数を用いる小型化されたアンテナ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の携帯用無線機において、無線機筐
体内に内蔵可能なアンテナとして、逆Ｆアンテナが広く
用いられている。しかしながら、送信周波数ftと受信周
波数frとが広く離れている場合、たとえば衛星通信シス
テムに用いられる周波数帯として送信周波数ft＝２．５
GHz、受信周波数fr＝１．６GHzの場合、アンテナ装置と
しては、１．６GHz〜２．５GHzの０．９GHzの帯域をカ
バーする必要がある。この場合２．０５GHzを中心周波
数として比帯域４３．９％（０．９／２．０５）の広帯
域なアンテナが必要となる。しかし比帯域１０％を超え
る広帯域な小型アンテナは、簡単には実現できない。
体内に内蔵可能なアンテナとして、逆Ｆアンテナが広く
用いられている。しかしながら、送信周波数ftと受信周
波数frとが広く離れている場合、たとえば衛星通信シス
テムに用いられる周波数帯として送信周波数ft＝２．５
GHz、受信周波数fr＝１．６GHzの場合、アンテナ装置と
しては、１．６GHz〜２．５GHzの０．９GHzの帯域をカ
バーする必要がある。この場合２．０５GHzを中心周波
数として比帯域４３．９％（０．９／２．０５）の広帯
域なアンテナが必要となる。しかし比帯域１０％を超え
る広帯域な小型アンテナは、簡単には実現できない。
【０００３】なぜならば、アンテナの周波数帯域特性は
自然共振現象によるアンテナ（１／２λダイポールアン
テナ）に比べ、インダクター等の何らかの集中定数を装
荷して共振周波数を下げてアンテナを小型化する場合の
帯域幅は狭くなることが知られている。すなわちアンテ
ナの小型化とその周波数広帯域化は相反する特性であ
る。また強制的に整合回路でマッチングを取った場合に
は、挟帯域化するとともに、その整合回路の挿入損失に
よりアンテナ効率が低下する。上記のように送受信の周
波数帯域が離れている場合、一つのアンテナで送受信の
周波数帯域をカバーしつつ、さらに小型で高効率のアン
テナの実現は困難であった。
自然共振現象によるアンテナ（１／２λダイポールアン
テナ）に比べ、インダクター等の何らかの集中定数を装
荷して共振周波数を下げてアンテナを小型化する場合の
帯域幅は狭くなることが知られている。すなわちアンテ
ナの小型化とその周波数広帯域化は相反する特性であ
る。また強制的に整合回路でマッチングを取った場合に
は、挟帯域化するとともに、その整合回路の挿入損失に
よりアンテナ効率が低下する。上記のように送受信の周
波数帯域が離れている場合、一つのアンテナで送受信の
周波数帯域をカバーしつつ、さらに小型で高効率のアン
テナの実現は困難であった。
【０００４】従来技術として、特開平４−２１３９０７
号公報に記載の例を図６に示す。このアンテナは図６に
示すように、整合用ショートスタブ５をもつ逆Ｆアンテ
ナの放射素子部２とグランド板４間にスイッチング素子
であるＰＩＮダイオード７を接続し、送受信制御電圧Ｖ
を前記放射素子部２を介して前記ＰＩＮダイオード７に
印加して、前記整合用ショートスタブ５部分を短絡する
構成である。図中の８は給電点、１０は送受信制御電圧
Ｖの印加電路に挿入されたチョークコイル、１３は前記
給電点８に接続された高周波信号源である。
号公報に記載の例を図６に示す。このアンテナは図６に
示すように、整合用ショートスタブ５をもつ逆Ｆアンテ
ナの放射素子部２とグランド板４間にスイッチング素子
であるＰＩＮダイオード７を接続し、送受信制御電圧Ｖ
を前記放射素子部２を介して前記ＰＩＮダイオード７に
印加して、前記整合用ショートスタブ５部分を短絡する
構成である。図中の８は給電点、１０は送受信制御電圧
Ｖの印加電路に挿入されたチョークコイル、１３は前記
給電点８に接続された高周波信号源である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記アンテナでは、い
かなるときにおいても、スイッチング素子であるＰＩＮ
ダイオード７の両端の電位は直流的に整合用ショートス
タブ５によりショート（短絡）状態であり、グランド板
４と同電位であって、送受信制御電圧Ｖを加えてもスイ
ッチングできないと言う欠点があった。
かなるときにおいても、スイッチング素子であるＰＩＮ
ダイオード７の両端の電位は直流的に整合用ショートス
タブ５によりショート（短絡）状態であり、グランド板
４と同電位であって、送受信制御電圧Ｖを加えてもスイ
ッチングできないと言う欠点があった。
【０００６】本発明は前記従来の問題に留意し、送受信
の周波数帯域をカバーしつつ、さらに小型で高効率の周
波数共用アンテナ装置の実現を目的とし、小型の携帯型
無線機に寄与するものである。
の周波数帯域をカバーしつつ、さらに小型で高効率の周
波数共用アンテナ装置の実現を目的とし、小型の携帯型
無線機に寄与するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、逆Ｆアンテナにおける放射素子を、整合用
ショートスタブを有する第１の放射素子部と、前記第１
の放射素子部に対し直流的に分離されるとともに交流的
に結合され、かつ、給電部を有する第２の放射素子で構
成し、前記第２の放射素子部とグランドとの間に設けた
スイッチング回路を送受信の制御信号電圧を印加して切
換えて送受信の共振周波数を切り換える周波数共用アン
テナ装置の構成とする。
に本発明は、逆Ｆアンテナにおける放射素子を、整合用
ショートスタブを有する第１の放射素子部と、前記第１
の放射素子部に対し直流的に分離されるとともに交流的
に結合され、かつ、給電部を有する第２の放射素子で構
成し、前記第２の放射素子部とグランドとの間に設けた
スイッチング回路を送受信の制御信号電圧を印加して切
換えて送受信の共振周波数を切り換える周波数共用アン
テナ装置の構成とする。
【０００８】本発明によれば、前記のように送受信の制
御信号電圧で電気的にアンテナの共振周波数を切り換え
でき、送受信の周波数帯域をカバーしつつ、さらに小型
で高効率の周波数共用アンテナ装置の実現できる。
御信号電圧で電気的にアンテナの共振周波数を切り換え
でき、送受信の周波数帯域をカバーしつつ、さらに小型
で高効率の周波数共用アンテナ装置の実現できる。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、逆Ｆアンテナであって、その放射素子が、整合用シ
ョートスタブを有する第１の放射素子部と、前記第１の
放射素子部に対し直流的に分離されるとともに交流的に
結合され、かつ、給電部を有する第２の放射素子で構成
され、前記第２の放射素子部とグランドとの間にスイッ
チング回路を設け、前記スイッチング回路を切換えて送
受信の共振周波数を切り換えるべく、前記第２の放射素
子部に送受信の制御信号電圧を印加するようにした周波
数共用アンテナ装置であり、整合用ショートスタブをも
つ第１の放射素子部とは直流的に分離された第２の放射
素子部に接続されたスイッチング回路が送受信の制御信
号電圧で切り換えられて整合用ショートスタブとなる位
置が選択され、これによりアンテナの共振周波数が切り
換えられ、送受信の周波数帯域をカバーしつつ、さらに
小型で高効率の周波数共用アンテナ装置とする作用を有
する。
は、逆Ｆアンテナであって、その放射素子が、整合用シ
ョートスタブを有する第１の放射素子部と、前記第１の
放射素子部に対し直流的に分離されるとともに交流的に
結合され、かつ、給電部を有する第２の放射素子で構成
され、前記第２の放射素子部とグランドとの間にスイッ
チング回路を設け、前記スイッチング回路を切換えて送
受信の共振周波数を切り換えるべく、前記第２の放射素
子部に送受信の制御信号電圧を印加するようにした周波
数共用アンテナ装置であり、整合用ショートスタブをも
つ第１の放射素子部とは直流的に分離された第２の放射
素子部に接続されたスイッチング回路が送受信の制御信
号電圧で切り換えられて整合用ショートスタブとなる位
置が選択され、これによりアンテナの共振周波数が切り
換えられ、送受信の周波数帯域をカバーしつつ、さらに
小型で高効率の周波数共用アンテナ装置とする作用を有
する。
【００１０】本発明の請求項２に記載の発明は、逆Ｆア
ンテナであって、その放射素子部が、スリットにより直
流的に分離され、かつ、コンデンサーを介して交流的に
結合された第１の放射素子部と第２の放射素子部で構成
され、前記第１の放射素子部には整合用ショートスタブ
部を設け、第２の放射素子部には給電点を設け、前記第
２の放射素子部の給電点側の前記コンデンサー付近とグ
ランド間にスイッチング素子を有するスイッチング回路
を設け、送受信の制御信号電圧を前記第２の放射素子部
を介して前記スイッチング回路に印加することにより前
記スイッチング回路を切り換える手段を有し、前記スイ
ッチング回路の切り換えにより送受信の共振周波数を切
り換える周波数共用アンテナ装置であり、整合用ショー
トスタブをもつ第１の放射素子部とはスリットで直流的
に分離された第２の放射素子部に接続されたスイッチン
グ回路のスイッチング素子が送受信の制御信号電圧で切
り換えられて整合用ショートスタブとなる位置が選択さ
れ、これによりアンテナの共振周波数が切り換えられ、
送受信の周波数帯域をカバーする高効率の周波数共用ア
ンテナ装置とする作用を有する。
ンテナであって、その放射素子部が、スリットにより直
流的に分離され、かつ、コンデンサーを介して交流的に
結合された第１の放射素子部と第２の放射素子部で構成
され、前記第１の放射素子部には整合用ショートスタブ
部を設け、第２の放射素子部には給電点を設け、前記第
２の放射素子部の給電点側の前記コンデンサー付近とグ
ランド間にスイッチング素子を有するスイッチング回路
を設け、送受信の制御信号電圧を前記第２の放射素子部
を介して前記スイッチング回路に印加することにより前
記スイッチング回路を切り換える手段を有し、前記スイ
ッチング回路の切り換えにより送受信の共振周波数を切
り換える周波数共用アンテナ装置であり、整合用ショー
トスタブをもつ第１の放射素子部とはスリットで直流的
に分離された第２の放射素子部に接続されたスイッチン
グ回路のスイッチング素子が送受信の制御信号電圧で切
り換えられて整合用ショートスタブとなる位置が選択さ
れ、これによりアンテナの共振周波数が切り換えられ、
送受信の周波数帯域をカバーする高効率の周波数共用ア
ンテナ装置とする作用を有する。
【００１１】本発明の請求項３に記載の発明は、請求項
２の周波数共用アンテナ装置において、スイッチング回
路切り換え用の送受信制御信号電圧を、送受信制御回路
部よりアンテナ用給電線を介して印加させる構成とした
ものであり、簡単な電圧印加回路でアンテナの共振周波
数が切り換えができるという作用を有する。
２の周波数共用アンテナ装置において、スイッチング回
路切り換え用の送受信制御信号電圧を、送受信制御回路
部よりアンテナ用給電線を介して印加させる構成とした
ものであり、簡単な電圧印加回路でアンテナの共振周波
数が切り換えができるという作用を有する。
【００１２】以下、本発明の周波数共用アンテナ装置の
実施の形態を図面を用いて説明する。
実施の形態を図面を用いて説明する。
【００１３】（実施の形態１）図１は本発明の実施の形
態１の周波数共用アンテナ装置の斜視図を示し、図２は
同周波数共用アンテナ装置の部分断面図、図３、図４同
周波数共用アンテナ装置の動作説明図である。
態１の周波数共用アンテナ装置の斜視図を示し、図２は
同周波数共用アンテナ装置の部分断面図、図３、図４同
周波数共用アンテナ装置の動作説明図である。
【００１４】図１、図２、図３、図４に示すように、逆
Ｆアンテナの放射素子部は、整合用ショートスタブ５を
有する第１の放射素子部１と、この第１の放射素子部１
に対しスリット３によって直流的に分離され、かつ、結
合用コンデンサー６を介して交流的に結合された第２の
放射素子部２によって構成されている。前記第２の放射
素子部２のスリット側近くは、スイッチング素子である
ＰＩＮダイオード７を介してグランド板４に接続されて
いる。また、前記第２の放射素子部２は給電点８を有
し、この給電点８に高周波信号源１３を接続している。
さらに、前記第２の放射素子部２には、送受信制御部１
１から制御電圧Ｖを制御信号線９により印加するように
してあり、前記制御信号線９には高周波信号カットのた
めのチョークコイル１０を挿入している。図中の１２は
アンテナ給電用高周波コネクターである。
Ｆアンテナの放射素子部は、整合用ショートスタブ５を
有する第１の放射素子部１と、この第１の放射素子部１
に対しスリット３によって直流的に分離され、かつ、結
合用コンデンサー６を介して交流的に結合された第２の
放射素子部２によって構成されている。前記第２の放射
素子部２のスリット側近くは、スイッチング素子である
ＰＩＮダイオード７を介してグランド板４に接続されて
いる。また、前記第２の放射素子部２は給電点８を有
し、この給電点８に高周波信号源１３を接続している。
さらに、前記第２の放射素子部２には、送受信制御部１
１から制御電圧Ｖを制御信号線９により印加するように
してあり、前記制御信号線９には高周波信号カットのた
めのチョークコイル１０を挿入している。図中の１２は
アンテナ給電用高周波コネクターである。
【００１５】上記構成において、図４に示すように、送
受信制御電圧Ｖがチョークコイル１０、第２の放射素子
部２を介してＰＩＮダイオード７に印加されると、逆Ｆ
アンテナを構成する第２の放射素子部２のスリット部分
の端面が短絡された形となり、図３に示すように、この
アンテナは高い周波数fHに共振する。
受信制御電圧Ｖがチョークコイル１０、第２の放射素子
部２を介してＰＩＮダイオード７に印加されると、逆Ｆ
アンテナを構成する第２の放射素子部２のスリット部分
の端面が短絡された形となり、図３に示すように、この
アンテナは高い周波数fHに共振する。
【００１６】次に送受信制御電圧Ｖが印加されないと、
逆Ｆアンテナを構成する第２の放射素子部２と第１の放
射素子部１は結合用コンデンサー６で結合された形とな
り、図３に示すように、このアンテナは低い周波数fLに
共振する。このようにして、送受信制御信号により整合
用ショートスタブ５の位置を切り換えることとなり、送
受信の共振周波数が切り換えられる。
逆Ｆアンテナを構成する第２の放射素子部２と第１の放
射素子部１は結合用コンデンサー６で結合された形とな
り、図３に示すように、このアンテナは低い周波数fLに
共振する。このようにして、送受信制御信号により整合
用ショートスタブ５の位置を切り換えることとなり、送
受信の共振周波数が切り換えられる。
【００１７】（実施の形態２）図５は本発明の実施の形
態２の周波数共用アンテナ装置の断面図を示す。
態２の周波数共用アンテナ装置の断面図を示す。
【００１８】この周波数共用アンテナ装置は、前述の実
施の形態１の周波数共用アンテナ装置の構成において、
送受信制御部１９が高周波阻止用チョークコイル１８、
制御信号線１５を介してアンテナ給電用信号線１４に接
続されており、また、無線回路部（送信回路、受信回
路）２０が直流阻止用コンデンサー１７、高周波信号供
給用信号線１６を介してアンテナ給電用信号線１４に接
続されており、そして、前記アンテナ給電用信号線１４
が第２の放射素子部２の給電点８に接続された構成とな
っている。
施の形態１の周波数共用アンテナ装置の構成において、
送受信制御部１９が高周波阻止用チョークコイル１８、
制御信号線１５を介してアンテナ給電用信号線１４に接
続されており、また、無線回路部（送信回路、受信回
路）２０が直流阻止用コンデンサー１７、高周波信号供
給用信号線１６を介してアンテナ給電用信号線１４に接
続されており、そして、前記アンテナ給電用信号線１４
が第２の放射素子部２の給電点８に接続された構成とな
っている。
【００１９】上記構成において、無線回路部２０から送
信された高周波出力信号は、直流成分阻止用のコンデン
サー１７を通り、アンテナ給電用信号線１４を介して給
電点８に供給される。この場合、送信周波数fTが信周波
数fRより高い場合、送受信制御部１９は高周波阻止用チ
ョークコイル１８を通して、アンテナ給電用信号線１４
を介して送受信制御電圧Ｖを第２の放射素子部２の給電
点８に印加する。この印加された電圧Ｖにより、ＰＩＮ
ダイオード７が動作状態になり、逆Ｆアンテナを構成す
る第２の放射素子部２のスタブ部分の端面が短絡された
形となり、図３に示すように、このアンテナは高い周波
数fHに共振し、自由空間に電波が送信される。
信された高周波出力信号は、直流成分阻止用のコンデン
サー１７を通り、アンテナ給電用信号線１４を介して給
電点８に供給される。この場合、送信周波数fTが信周波
数fRより高い場合、送受信制御部１９は高周波阻止用チ
ョークコイル１８を通して、アンテナ給電用信号線１４
を介して送受信制御電圧Ｖを第２の放射素子部２の給電
点８に印加する。この印加された電圧Ｖにより、ＰＩＮ
ダイオード７が動作状態になり、逆Ｆアンテナを構成す
る第２の放射素子部２のスタブ部分の端面が短絡された
形となり、図３に示すように、このアンテナは高い周波
数fHに共振し、自由空間に電波が送信される。
【００２０】次に受信周波数fRが送信周波数fTより低い
ため、受信する場合は、送受信制御電圧を０（グランド
電位）とすることによりＰＩＮダイオード７が非動作状
態となり、逆Ｆアンテナを構成する第２の放射素子部２
と第１の放射素子部１は結合用コンデンサー６で結合さ
れた形となり、図３に示すように、このアンテナは低い
周波数fLに共振し、所望の受信周波数fRの高周波信号が
給電点８を経て、アンテナ給電用信号線１４を介して、
直流成分の阻止用の直流阻止用コンデンサー１７を通
り、無線回路（受信回路）に供給される。
ため、受信する場合は、送受信制御電圧を０（グランド
電位）とすることによりＰＩＮダイオード７が非動作状
態となり、逆Ｆアンテナを構成する第２の放射素子部２
と第１の放射素子部１は結合用コンデンサー６で結合さ
れた形となり、図３に示すように、このアンテナは低い
周波数fLに共振し、所望の受信周波数fRの高周波信号が
給電点８を経て、アンテナ給電用信号線１４を介して、
直流成分の阻止用の直流阻止用コンデンサー１７を通
り、無線回路（受信回路）に供給される。
【００２１】上記のように、送受信制御信号電圧を高周
波成分の阻止用の高周波阻止用チョークコイル１８を通
した後、アンテナ給電用信号線１４を介して第２の放射
素子部２の給電点８に印加することにより、ＰＩＮダイ
オード７の切り換えを制御し、送受信の共振周波数を切
り換えることができる。
波成分の阻止用の高周波阻止用チョークコイル１８を通
した後、アンテナ給電用信号線１４を介して第２の放射
素子部２の給電点８に印加することにより、ＰＩＮダイ
オード７の切り換えを制御し、送受信の共振周波数を切
り換えることができる。
【００２２】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、送受信の周波数帯域をカバーしつつ、さらに
小型で高効率のアンテナ装置を実現し、小型の携帯型無
線機用のアンテナ装置として、その効果は大きい。
によれば、送受信の周波数帯域をカバーしつつ、さらに
小型で高効率のアンテナ装置を実現し、小型の携帯型無
線機用のアンテナ装置として、その効果は大きい。
【図１】本発明の実施の形態１の周波数共用アンテナ装
置の構成を示す斜視図
置の構成を示す斜視図
【図２】同周波数共用アンテナ装置の部分断面図
【図３】同周波数共用アンテナ装置の動作説明図
【図４】同周波数共用アンテナ装置の動作説明図
【図５】本発明の実施の形態２の周波数共用アンテナ装
置の断面図
置の断面図
【図６】従来例のアンテナ装置の構成図
１ 第１の放射素子部 ２ 第２の放射素子部 ３ スリット ４ グランド板 ５ 整合用ショートスタブ ６ 結合用コンデンサー ７ ＰＩＮダイオード ８ 給電点 ９ 制御信号線 １０ チョークコイル １１ 送受信制御部 １２ コネクター １３ 高周波信号源 １４ 給電用信号線 １５ 制御信号線 １６ 高周波信号線 １７ 直流阻止用コンデンサー １８ 高周波阻止用チョークコイル １９ 送受信制御部 ２０ 無線回路部
Claims (3)
- 【請求項１】逆Ｆアンテナであって、その放射素子が、
整合用ショートスタブを有する第１の放射素子部と、前
記第１の放射素子部に対し直流的に分離されるとともに
交流的に結合され、かつ、給電部を有する第２の放射素
子で構成され、前記第２の放射素子部とグランドとの間
にスイッチング回路を設け、前記スイッチング回路を切
換えて送受信の共振周波数を切り換えるべく、前記第２
の放射素子部に送受信の制御信号電圧を印加するように
したことを特徴とする周波数共用アンテナ装置。 - 【請求項２】逆Ｆアンテナであって、その放射素子部
が、スリットにより直流的に分離され、かつ、コンデン
サーを介して交流的に結合された第１の放射素子部と第
２の放射素子部で構成され、前記第１の放射素子部には
整合用ショートスタブ部を設け、第２の放射素子部には
給電点を設け、前記第２の放射素子部の給電点側の前記
コンデンサー付近とグランド間にスイッチング素子を有
するスイッチング回路を設け、送受信の制御信号電圧を
前記第２の放射素子部を介して前記スイッチング回路に
印加することにより前記スイッチング回路を切り換える
手段を有し、前記スイッチング回路の切り換えにより送
受信の共振周波数を切り換える構成としたことを特徴と
する周波数共用アンテナ装置。 - 【請求項３】スイッチング回路切り換え用の送受信制御
信号電圧を、送受信制御回路部よりアンテナ用給電線を
介して印加させる構成としたことを特徴とする請求項２
記載の周波数共用アンテナ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8141398A JPH09326633A (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 周波数共用アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8141398A JPH09326633A (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 周波数共用アンテナ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09326633A true JPH09326633A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15291078
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8141398A Pending JPH09326633A (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 周波数共用アンテナ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09326633A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2371924A (en) * | 2001-02-01 | 2002-08-07 | Nokia Mobile Phones Ltd | Capacitive antenna tuning |
| WO2005048403A1 (en) * | 2003-11-12 | 2005-05-26 | Amc Centurion Ab | Antenna device and portable radio communication device comprising such an antenna device |
| WO2006098310A1 (ja) * | 2005-03-14 | 2006-09-21 | National Institute Of Information And Communications Technology | マイクロストリップアンテナ |
| JP2008512935A (ja) * | 2004-09-13 | 2008-04-24 | エイエムシー センチュリオン アクチボラグ | アンテナ・デバイス及びアンテナ・デバイスを備えた携帯無線通信デバイス |
-
1996
- 1996-06-04 JP JP8141398A patent/JPH09326633A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2371924A (en) * | 2001-02-01 | 2002-08-07 | Nokia Mobile Phones Ltd | Capacitive antenna tuning |
| WO2005048403A1 (en) * | 2003-11-12 | 2005-05-26 | Amc Centurion Ab | Antenna device and portable radio communication device comprising such an antenna device |
| JP2008512935A (ja) * | 2004-09-13 | 2008-04-24 | エイエムシー センチュリオン アクチボラグ | アンテナ・デバイス及びアンテナ・デバイスを備えた携帯無線通信デバイス |
| WO2006098310A1 (ja) * | 2005-03-14 | 2006-09-21 | National Institute Of Information And Communications Technology | マイクロストリップアンテナ |
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