JPH09325333A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH09325333A
JPH09325333A JP14334396A JP14334396A JPH09325333A JP H09325333 A JPH09325333 A JP H09325333A JP 14334396 A JP14334396 A JP 14334396A JP 14334396 A JP14334396 A JP 14334396A JP H09325333 A JPH09325333 A JP H09325333A
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JP
Japan
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liquid crystal
display device
crystal display
film
layer
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Application number
JP14334396A
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English (en)
Inventor
Eiji Chino
英治 千野
Masayuki Yazaki
正幸 矢崎
Hidekazu Kobayashi
英和 小林
Yutaka Tsuchiya
豊 土屋
Shuhei Yamada
周平 山田
Hideto Iizaka
英仁 飯坂
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】偏光板を使用しない液晶表示装置において、紫
外線による影響が抑制され、信頼性に優れた液晶表示装
置を提供する。 【解決手段】ガラス基板10とガラス基板30との間に
調光領域20を設け、ガラス基板30上に粘着剤層40
を介してフィルム層50を貼り付け、フィルム層50上
に紫外線吸収層60およびハードコート層70を設け
る。調光領域20にはガラス基板10、20間にて互い
に配向しかつ分散した構造をとる高分子及び液晶による
高分子分散型液晶の調光層を形成する。このように高分
子分散型液晶を使用するので偏光板を必要とせず、しか
も、紫外線吸収層60を設けているので、紫外線による
影響が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置に関
し、特に高分子分散型液晶を用いた液晶表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器の小型軽量化が進行し、
それに搭載するディスプレイも省電力化が求められてい
る。小表示容量機器にはTNモードによる液晶表示装置
が、中表示容量機器にはFTNモードによる液晶表示装
置がディスプレイとして実用化され、これらの液晶表示
装置には明るさが要求されている。
【0003】しかしながら、これらのTN方式、FTN
方式による液晶表示装置では偏光板を使用するため光の
利用効率が低く、暗い表示となり課題となっていた。
【0004】一方、最近では、偏光板を使用しない明る
い液晶表示装置が開発されつつある。たとえば、液晶と
高分子が互いに分散した高分子分散型液晶を用いて、電
界印加で透明、電界無印加で光散乱となるように制御す
る液晶表示装置(特公昭58−501631など)や、
電界印加で散乱、電界無印加で透明、あるいは光吸収と
なるように制御する液晶表示装置(ヨーロッパ公開特許
EPO488116A2、特開平4−227684、特
開平5−119302など)が開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、高分子分
散型液晶を用いた液晶表示装置では、偏光板を使用しな
いので明るい表示が得られるが、その反面、偏光板を使
用しないので偏光板による紫外線吸収効果が得られず、
紫外線によるダメージを受けて信頼性が低下するという
問題があった。
【0006】従って、本発明の目的は、偏光板を使用し
ない液晶表示装置において、紫外線による影響を抑制
し、信頼性に優れた液晶表示装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、透明な
第1の基板と、第2の基板と、液晶を含む調光層であっ
て前記第1の基板の第1の主面と前記第2の基板の第2
の主面との間に挟持された調光層とを備え、前記調光層
はそれ自体で光の透過量を調整可能な調光層である液晶
表示装置において、前記透明な第1の基板の前記第1の
主面とは反対側の第3の主面側に紫外線吸収手段を設け
たことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
【0008】このように、液晶を含む調光層が、それ自
体で光の透過量を調整可能な調光層である場合には、T
NモードやFTNモード等の場合とは異なり、偏光板を
設ける必要がなく、明るい表示が得られる。そして、本
発明では、このような液晶表示装置において、紫外線吸
収手段を設けているから、紫外線による影響が抑制され
る。その結果、明るい表示が得られると共に信頼性の高
い液晶表示装置が提供される。
【0009】本発明は、前記調光層が、液晶と高分子と
を含有する高分子分散型液晶から構成されている液晶表
示装置に好適に適用される。
【0010】そして、本発明は、前記調光層が、このよ
うな液晶と高分子とを含有する高分子分散型液晶のう
ち、前記第1の基板と前記第2の基板との間に液晶と高
分子とを互いに配向分散させた高分子分散型液晶から構
成されている場合に特に好ましく適用される。
【0011】さらに、本発明は、前記第1の主面上およ
び前記第2の主面上には第1の配向膜および第2の配向
膜がそれぞれ形成され、前記液晶を含む調光層が、高分
子または高分子前駆体と液晶組成物とを混合した液晶性
混合材料から高分子を析出させて液晶と高分子とを相分
離して形成した高分子分散型液晶から構成されている液
晶表示装置に特に好ましく適用され、この液晶表示装置
は、電圧印加で散乱、電圧無印加で透明または光吸収の
いわゆるリバースモードとなる。
【0012】また、本発明は、前記調光層が、液晶材料
中に二色性色素を含有したゲスト・ホスト型の調光層で
ある場合にも好適に適用される。
【0013】また、本発明の液晶表示装置においては、
前記紫外線吸収手段が、紫外線をそれ自体で吸収するフ
ィルムであることが好ましい。
【0014】また、本発明の液晶表示装置においては、
前記第1の基板の前記第3の主面上にフィルムがさらに
設けられ、前記紫外線吸収手段が前記フィルム上に設け
られた紫外線吸収層であることも好ましく、この場合に
は、前記紫外線吸収層は、接着剤に紫外線吸収剤を混合
したものを前記フィルム上に塗布して形成したものであ
ることが好ましい。そして、この場合の接着剤として
は、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂が好
ましく用いられる。
【0015】また、本発明の液晶表示装置においては、
前記紫外線吸収手段が、紫外線吸収剤を練り込んだフィ
ルムであることが好ましい。
【0016】そして、このフィルムに熱可塑性樹脂を使
用する場合には、加熱溶融して押し出し成形する前にあ
らかじめ紫外線吸収剤を混合しておくことが好ましい。
【0017】さらに、本発明の液晶表示装置において
は、前記第1の基板の前記第3の主面上にフィルムがさ
らに設けられ、前記紫外線吸収手段が、紫外線吸収剤が
混合されている粘着剤であって前記第3の主面上に前記
フィルムを貼付している粘着剤であることも好ましい。
【0018】本発明のように、紫外線吸収手段を設ける
場合に、液晶表示装置のパネル製造工程の途中でガラス
等の基板に紫外線吸収手段を貼るようにすると、その後
の洗浄や真空処理によりその紫外線吸収手段が劣化して
しまう。従って、紫外線吸収手段を設ける工程はパネル
製造の最終工程、すなわち、パネルが組み上がった後と
なる。そして、このように組み上がったパネルに紫外線
吸収物を直接塗布等で形成するのは困難だから、例え
ば、紫外線吸収層を用いる場合には、その基材としての
フィルムが必要となり、このフィルムを組み上がったパ
ネルに貼ることによって紫外線吸収層を組み上がったパ
ネルに設けることになる。また、このように、フィルム
を用いる場合には、そのフィルム自体を紫外線を吸収す
るフィルムとしてもよく、フィルム内に紫外線吸収剤を
練り込んでもよく、いずれの場合も、パネルが組み上が
った後にフィルムを貼ることによって紫外線吸収手段を
設けることができる。また、このように、フィルムを貼
るのであるから、フィルムを貼る際に使用される粘着剤
に紫外線吸収剤を混合してもよい。
【0019】なお、前記フィルムの厚さが10乃至20
0μmであることが好ましく、より好ましくは15〜1
50ミクロンである。10ミクロン以下では、フィルム
自体に腰がなく、パネルに張り付けるときに気泡、シ
ワ、弛みなどが発生しやすく、製品の歩留まりが低下す
る。200ミクロン以上ではフィルム自身の光吸収特
性、あるいはフィルム自身の光散乱のために、液晶表示
装置の表示品位が低下する。
【0020】フィルム形成材料としては、フィルム形成
能力のあるもので、かつフィルムにしたときの光透過率
が70%以上、望ましくは80%以上であるものが好ま
しく使用でき、具体的には、前記フィルムは、塩化ビニ
ル樹脂、ポリエチレン、ポロプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリエステル、セロファン、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂、ポリアリレート樹脂およびウレタン樹脂か
らなる群より選ばれるいずれかからなっていることが好
ましい。
【0021】そして、紫外線に対する変色性等を考慮す
れば、前記フィルムはポリエチレンテレフタレート樹脂
からなっていることをが特に好ましい。
【0022】また、前記紫外線吸収剤は、ベンゾフェノ
ン系、ベンゾトリアゾール系またはサリチル酸フェニル
系の材料からなっていることが好ましく、具体的には、
2,4−ジヒドロキシ−ベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、4−ドデシロキシ−
2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
メトキシ−5−スルフォベンゾフェノン、2(2’ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
(2’−ヒドロキシ−3’,5’ジターシャルブチル)
ベンゾトリアゾール、フェニルサリシレイト、p−オク
チルフェニルサリシレイト、p−ターシャルブチルフェ
ニルサリシレートからなる群より選ばれる1以上の化合
物からなっていることがより好ましい。
【0023】これらの紫外線吸収剤は、450nm以
下、望ましくは430nm以下に吸収波長領域を持つこ
とが望ましい。450nm以上に吸収波長領域を持つ
と、可視光域を吸収することになり、液晶表示素子が暗
くなる。紫外線吸収剤をフィルム形成剤に添加する量
は、0.05〜10重量部、望ましくは0.1〜8重量
部がよい。0.05重量部未満では紫外線吸収量が小さ
いので添加した効果が小さい。10重量部を超えると紫
外線吸収剤の析出、しみ出し、べとつき、フィルムの着
色などの問題が生じる。またこれらの紫外線吸収剤の4
50nm以下、望ましくは430nm以下の紫外線透過
率は、透過率60%以下、更には40%以下が望まし
い。透過率が60%を超えると、紫外線吸収層を設置し
た効果が小さい。
【0024】また、粘着剤としては、天然ゴム、合成ゴ
ムに代表されるゴム系粘着剤、エチルアクリレート、オ
クチルアクリレートに代表されるアクリル系粘着剤、メ
チルフェニルポリシロキサン樹脂、フェニルビニルシロ
キサン樹脂に代表されるシリコーン系粘着剤、酢酸ビニ
ル、ラウリル酸ビニルに代表されるビニル系粘着剤など
が好ましく用いられ、これらの粘着剤の少なくとも1以
上の粘着剤からなることが好ましい。
【0025】また、本発明の液晶表示装置では、前記紫
外線吸収手段および前記フィルムのうち外側にあるもの
の上にハードコート層が設けられていることが好まし
い。本発明においては、紫外線吸収用のフィルムを設け
たり、紫外線吸収剤を混合したりするので、これらを保
護する上でもハードコート層が設けられていることが好
ましい。また、ハードコート層を設けることによって、
液晶表示装置の表面に傷がつきにくくすることができ、
その結果、表示品質を長く良好に保つことができるよう
になる。
【0026】前記ハードコート層が、SiO2 、TiO
2 などに代表される無機酸化物、ポリカーボネート、エ
ポキシ樹脂などに代表される有機樹脂、Siカップリン
グ剤、Tiカップリング剤、Alカップリング剤などに
代表される無機カップリング剤などからなっていること
が好ましく、特に、SiO2 、TiO2 、ポリカーボネ
ート、エポキシ樹脂、Siカップリング剤、Tiカップ
リング剤およびAlカップリング剤からなる群より選ば
れる1以上のものよりなっていることをが好ましい。
【0027】前記ハードコート層が、SiO2 、TiO
2 等の無機酸化物、Siカップリング剤、Tiカップリ
ング剤、Alカップリング剤等の無機カップリング剤か
らなっている場合、特に、SiO2 、TiO2 、Siカ
ップリング剤、Tiカップリング剤およびAlカップリ
ング剤からなる群より選ばれる1以上のものよりなって
いる場合には、前記ハードコート層の厚みが100乃至
20,000オングストロームであることが好ましい。
100オングストローム未満では、ハードコート層とし
ての機能が不十分であり、20、000オングストロー
ムを超えるとひび割れ、はがれなどの問題が生じる。
【0028】また、前記ハードコート層が、ポリカーボ
ネート、エポキシ樹脂等の有機樹脂、特にポリカーボネ
ートまたはエポキシ樹脂からなっている場合には、前記
ハードコート層の厚みが0.5乃至500μmであるこ
とをが好ましい。0.5ミクロン未満ではハードコート
層としての効果が不十分で、500ミクロンを超えると
気泡の発生、ひび割れ、はがれなどの問題が生じる。
【0029】なお、SiO2 、TiO2 等の無機酸化物
は、蒸着、スパッタリングなどにより好ましく成膜され
る。また、ポリカーボネート、エポキシ樹脂等の有機樹
脂、Siカップリング剤、Tiカップリング剤、Alカ
ップリング剤等の無機カップリング剤はスピンコート、
ロールコート、ドクターブレード、フレキソ印刷、ナイ
フエッジ、グラビア印刷などの通常の印刷成膜方法によ
り好ましく成膜される。
【0030】なお、ハードコート層は、好ましくは、紫
外線吸収手段またはフィルムの上に直接設ける。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0032】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態の液晶表示装置を説明するための断面図
である。
【0033】本実施の形態の液晶表示装置100は、ガ
ラス基板10とガラス基板30との間に調光領域20が
設けられ、ガラス基板30上に粘着剤層40を介してフ
ィルム層50が貼り付けられ、フィルム層50上には紫
外線吸収層60が設けられ、紫外線吸収層60上には、
ハードコート層70が設けられている。
【0034】ガラス基板10の上面にはクロムからなる
反射電極(図示せず。)が設けられ、ガラス基板20の
下面にはITO(Indium Tin Oxide)からなる透明電極
(図示せず。)が形成されている。これら両ガラス基板
10、20上には、ポリイミド膜が形成され、ポリイミ
ド膜のラビング処理を施すことにより配向膜(図示せ
ず。)がそれぞれ形成されている。2枚のガラス基板1
0、20は、まず、所定の間隔にて組み合わせられて空
パネルが形成され、次に、この空パネルのガラス基板1
0、20間には、液晶、高分子前駆体等の混合物が封入
される。その後、紫外線を照射して高分子を重合させる
ことにより、混合物中から高分子を析出させて、調光領
域20を有する液晶表示装置のパネルが組み上げられ
る。液晶は、紫外線照射前の配向状態を示し、高分子及
び液晶は、ガラス基板10、20間にて互いに配向し、
かつ分散した構造をとる。なお、本実施の形態において
は、液晶としてTL−202(メルク社製)とMJ92
786(メルク社製)を混合して用い、これにカイラル
成分としてR1011(メルク社製)を、二色性色素と
してM361、SI512、及びM137(いずれも三
井東厚圧染料社製)をそれぞれ混合して用いた。高分子
前駆体として、ビフェニルメタクリレートを用いた。
【0035】本実施の形態においては、カイラル成分、
二色性色素ならびにガラス基板10、20間にて互いに
配向しかつ分散した構造をとる高分子及び液晶により調
光層が形成されている。
【0036】本実施の形態の液晶表示装置では、電圧印
加により反射率が増加するノーマリーブラック特性が得
られる。すなわち、電圧オフ時で、二色性色素の吸収に
よる黒表示が得られ、電圧を十分に印加した場合は、液
晶が電界方向に配向するので高分子と液晶との配向方向
が異なるようになって媒体内で屈折率の不連続点が発生
するために、光散乱状態となる。この時、二色性色素も
電界方向に配向するので吸収が非常に小さくなり、白表
示が得らる。
【0037】フィルム層50はポリエチレンテレフタレ
ート樹脂からなっており、その膜厚は25μmである。
ポリウレタン樹脂からなる接着剤に紫外線吸収剤として
2,4−ジヒドロキシ−ベンゾフェノンを0.1%混合
したものをフィルム層50上に塗布して膜厚10μmの
紫外線吸収層60を形成し、紫外線吸収層60上には膜
厚5μmのアクリル樹脂からなるハードコート層70が
形成されている。
【0038】このようにして紫外線吸収層60およびハ
ードコート層70が設けられたフィルム層50を、上記
のようにして組み上がったパネルのガラス基板30上に
メチルフェニルポリシロキサン樹脂からなる粘着剤層4
0を介してフィルム層50を貼り付けて、本実施の形態
の液晶表示装置を作成した。
【0039】このように、本実施の形態においては、ガ
ラス基板10、30間にて互いに配向しかつ分散した構
造をとる高分子及び液晶により調光層が形成されている
ので、偏光板を必要とせず、明るい表示が得られ。しか
も、紫外線吸収層60を設けているから、紫外線による
影響が抑制され、信頼性に優れた液晶表示装置100が
得られる。
【0040】(第2の実施の形態)図2は、本発明の第
2の実施の形態の液晶表示装置を説明するための断面図
である。
【0041】第1の実施の形態では、紫外線吸収層60
をフィルム層50とハードコート層70との間に設けた
が、本実施の形態では、紫外線吸収層60を設けずに、
フィルム層50自体を紫外線を吸収するフィルムから構
成し、フィルム層50上に直接ハードコート層70を設
けた点が第1の実施の形態と異なるが他の点は同様であ
り、ハードコート層70を設けたフィルム層50を組み
上がったパネルのガラス基板30上に粘着剤層40を介
して貼り付ける点も同様である。
【0042】なお、本実施の形態では、フェノキシ樹
脂、YPB−40(東都化成(株)製)とイソシアネー
ト樹脂、コロネートL(日本ポリウレタン(株)製)を
等重量混合したのち膜厚10μmに成膜し、更に200
℃で2時間処理したフィルム層50の上に、ハードコー
ト層70としてSiO2 をスパッタリングにより約20
00オングストロームの膜厚にフィルム層50上に直接
形成した。また、フェニルビニルシロキサン樹脂から粘
着剤層40を形成した。
【0043】本実施の形態においても、ガラス基板1
0、30間にて互いに配向しかつ分散した構造をとる高
分子及び液晶により調光層が形成されているので、偏光
板を必要とせず、明るい表示が得られ。しかも、それ自
体が紫外線を吸収するフィルム層50を設けているか
ら、紫外線による影響が抑制され、信頼性に優れた液晶
表示装置100が得られる。
【0044】(第3の実施の形態)次に、再び図2を参
照して、本発明の第3の実施の形態の液晶表示装置を説
明する。
【0045】第1の実施の形態では、紫外線吸収層60
をフィルム層50とハードコート層70との間に設けた
が、本実施の形態では、紫外線吸収層60を設けずに、
フィルム層50として、ポリエチレンテレフタレート樹
脂にフェニルサリシレートからなる紫外線吸収剤を混合
したものを加熱溶融して押し出し成形したフィルム層5
0を使用し、フィルム層50上に直接ハードコート層7
0を設けた点が第1の実施の形態と異なるが他の点は同
様であり、ハードコート層70を設けたフィルム層50
を、組み上がったパネルのガラス基板30上に粘着剤層
40を介して貼り付ける点も同様である。
【0046】なお、本実施の形態では、塩化ビニル樹脂
を成膜して膜厚10μmのフィルム層50を形成し、ハ
ードコート層としてSiO2 をスパッタリングにより約
2000オングストロームの膜厚にフィルム層50上に
直接形成した。また、フェニルビニルシロキサン樹脂か
らなる粘着剤層40を形成した。
【0047】本実施の形態においても、ガラス基板1
0、30間にて互いに配向しかつ分散した構造をとる高
分子及び液晶により調光層が形成されているので、偏光
板を必要とせず、明るい表示が得られ。しかも、紫外線
吸収剤を混合したフィルム層50を設けているから、紫
外線による影響が抑制され、信頼性に優れた液晶表示装
置100が得られる。
【0048】(第4の実施の形態)次に、さらに、図2
を参照して、本発明の第4の実施の形態の液晶表示装置
を説明する。
【0049】第1の実施の形態では、紫外線吸収層60
をフィルム層50とハードコート層70との間に設けた
が、本実施の形態では、紫外線吸収層60を設けずに、
フィルム層50上に直接ハードコート層70を設け、そ
のフィルム層50を、粘着剤としてのメチルフェニルポ
リシロキサン樹脂と紫外線吸収剤としての2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノンとを混合した粘着剤層
40で、組み上がったパネルのガラス基板30上に貼り
付けた点が第1の実施の形態と異なるが他の点は同様で
ある。
【0050】なお、本実施の形態では、フィルム層50
はポリエチレンテレフタレート樹脂からなっており、そ
の膜厚は25μmとした。また、ハードコート層70と
してSiO2 をスパッタリングにより約2500オング
ストロームの膜厚にフィルム層50上に直接形成した。
【0051】本実施の形態においても、ガラス基板1
0、30間にて互いに配向しかつ分散した構造をとる高
分子及び液晶により調光層が形成されているので、偏光
板を必要とせず、明るい表示が得られ。しかも、紫外線
吸収剤を混合した粘着剤層40を設けているから、紫外
線による影響が抑制され、信頼性に優れた液晶表示装置
100が得られる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、偏光板を使用しない液
晶表示装置において、紫外線による影響が抑制され、信
頼性に優れた液晶表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の液晶表示装置を説
明するための断面図である。
【図2】本発明の第2乃至第4の実施の形態の液晶表示
装置を説明するための断面図である。
【符号の説明】
10…ガラス基板 20…調光領域 30…ガラス基板 40…粘着剤層 50…フィルム層 60…紫外線吸収層 70…ハードコート層 100…液晶表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/137 500 G02F 1/137 500 // C09K 3/00 104 C09K 3/00 104Z 19/60 19/60 (72)発明者 土屋 豊 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 山田 周平 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 飯坂 英仁 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明な第1の基板と、第2の基板と、液晶
    を含む調光層であって前記第1の基板の第1の主面と前
    記第2の基板の第2の主面との間に挟持された調光層と
    を備え、前記調光層はそれ自体で光の透過量を調整可能
    な調光層である液晶表示装置において、前記透明な第1
    の基板の前記第1の主面とは反対側の第3の主面側に紫
    外線吸収手段を設けたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記調光層が、液晶と高分子とを含有する
    高分子分散型液晶から構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記調光層が、前記第1の基板と前記第2
    の基板との間に液晶と高分子とを互いに配向分散させた
    高分子分散型液晶から構成されていることを特徴とする
    請求項2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記第1の主面上および前記第2の主面上
    には第1の配向膜および第2の配向膜がそれぞれ形成さ
    れ、前記液晶を含む調光層が、高分子または高分子前駆
    体と液晶組成物とを混合した液晶性混合材料から高分子
    を析出させて液晶と高分子とを相分離して形成した高分
    子分散型液晶から構成されていることを特徴とする請求
    項3記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記調光層が、液晶材料中に二色性色素を
    含有したゲスト・ホスト型の調光層であることを特徴と
    する請求項1記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記紫外線吸収手段が、紫外線をそれ自体
    で吸収するフィルムであることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記第1の基板の前記第3の主面上にフィ
    ルムがさらに設けられ、前記紫外線吸収手段が前記フィ
    ルム上に設けられた紫外線吸収層であることを特徴とす
    る請求項1乃至5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】前記紫外線吸収層が、接着剤に紫外線吸収
    剤を混合したものを前記フィルム上に塗布して形成した
    ものであることを特徴とする請求項7記載の液晶表示装
    置。
  9. 【請求項9】前記紫外線吸収手段が、紫外線吸収剤を練
    り込んだフィルムであることを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】前記第1の基板の前記第3の主面上にフ
    ィルムがさらに設けられ、前記紫外線吸収手段が、紫外
    線吸収剤が混合されている粘着剤であって前記第3の主
    面上に前記フィルムを貼付している粘着剤であることを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の液晶表示
    装置。
  11. 【請求項11】前記フィルムの厚さが10乃至200μ
    mであることを特徴とする請求項6乃至10のいずれか
    に記載の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】前記フィルムは、塩化ビニル樹脂、ポリ
    エチレン、ポロプロピレン、ポリスチレン、ポリエステ
    ル、セロファン、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポ
    リアリレート樹脂およびウレタン樹脂からなる群より選
    ばれるいずれかからなっていることを特徴とする請求項
    6乃至11のいずれかに記載の液晶表示装置。
  13. 【請求項13】前記フィルムはポリエチレンテレフタレ
    ート樹脂からなっていることを特徴とする請求項12記
    載の液晶表示装置。
  14. 【請求項14】前記紫外線吸収剤は、ベンゾフェノン
    系、ベンゾトリアゾール系またはサリチル酸フェニル系
    の材料からなっていることを特徴とする請求項8乃至1
    0のいずれかに記載の液晶表示装置。
  15. 【請求項15】前記紫外線吸収剤は、2,4−ジヒドロ
    キシ−ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
    ベンゾフェノン、4−ドデシロキシ−2−ヒドロキシベ
    ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−ス
    ルフォベンゾフェノン、2(2’ヒドロキシ−5−メチ
    ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2(2’−ヒドロキ
    シ−3’,5’ジターシャルブチル)ベンゾトリアゾー
    ル、フェニルサリシレイト、p−オクチルフェニルサリ
    シレイト、p−ターシャルブチルフェニルサリシレート
    からなる群より選ばれる1以上の化合物からなっている
    ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の
    液晶表示装置。
  16. 【請求項16】前記粘着剤が、天然ゴム、合成ゴム、エ
    チルアクリレート、オクチルアクリレート、メチルフェ
    ニルポリシロキサン樹脂、フェニルビニルシロキサン樹
    脂、酢酸ビニルおよびラウリル酸ビニルからなる群より
    選ばれる1以上の粘着剤からなっていることを特徴とす
    る請求項10記載の液晶表示装置。
  17. 【請求項17】前記紫外線吸収手段および前記フィルム
    のうち外側にあるものの上にハードコート層が設けられ
    ていることを特徴とする請求項6乃至16のいずれかに
    記載の液晶表示装置。
  18. 【請求項18】前記ハードコート層が、SiO2 、Ti
    2 、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、Siカップリ
    ング剤、Tiカップリング剤およびAlカップリング剤
    からなる群より選ばれる1以上のものよりなっているこ
    とを特徴とする請求項17記載の液晶表示装置。
  19. 【請求項19】前記ハードコート層が、SiO2 、Ti
    2 、Siカップリング剤、Tiカップリング剤および
    Alカップリング剤からなる群より選ばれる1以上のも
    のよりなっており、前記ハードコート層の厚みが100
    乃至20,000オングストロームであることを特徴と
    する請求項18記載の液晶表示装置。
  20. 【請求項20】前記ハードコート層が、ポリカーボネー
    トまたはエポキシ樹脂からなっており、前記ハードコー
    ト層の厚みが0.5乃至500μmであることを特徴と
    する請求項18記載の液晶表示装置。
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