JPH09325102A - 抽出器、排出ガス希釈装置及び排出ガス測定システム - Google Patents

抽出器、排出ガス希釈装置及び排出ガス測定システム

Info

Publication number
JPH09325102A
JPH09325102A JP14285496A JP14285496A JPH09325102A JP H09325102 A JPH09325102 A JP H09325102A JP 14285496 A JP14285496 A JP 14285496A JP 14285496 A JP14285496 A JP 14285496A JP H09325102 A JPH09325102 A JP H09325102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow
exhaust gas
divided
extractor
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14285496A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3685870B2 (ja
Inventor
Mitsunobu Sekiya
光伸 関谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ono Sokki Co Ltd
Original Assignee
Ono Sokki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ono Sokki Co Ltd filed Critical Ono Sokki Co Ltd
Priority to JP14285496A priority Critical patent/JP3685870B2/ja
Publication of JPH09325102A publication Critical patent/JPH09325102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3685870B2 publication Critical patent/JP3685870B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの排気ガスの一部を総流量に対して
常に一定の比率で抽出・分割し、その成分を高精度で測
定する排気ガス測定システム等を提供する。 【解決手段】 流れ方向に垂直な平面内の直線又は曲線
によって定義される方向に対し、流れ方向速度分布が一
様である流れより、一部を総流量に対して一定の比率で
抽出する抽出器において、主断面が前記直線又は曲線に
よって定義される方向に、2以上の領域に分割されてい
る多分割流路を備え、前記多分割流路に流入する前記流
れのうち、1又は2以上の前記領域に流入した流れを抽
出する抽出器(10)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン、焼却炉
等の燃焼装置における排出ガスの一部を抽出、希釈して
その成分を測定する排出ガス測定システム等に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護の観点から、自動車のエ
ンジン等に対し種々の排出ガス規制が設けられている。
このために、エンジンの排出ガス成分を精度よく分析・
測定することが求められている。エンジンの排出ガス成
分の測定は、通常、全量希釈装置を用いて、定められた
希釈条件に基づき行われる。これは、エンジンの排出ガ
スの全量を風洞に導入し、そこで、希釈空気と混合・希
釈するものである。これにより、現実に走行している自
動車における排出ガスの状態が模擬的に再現されるので
ある。
【0003】しかしながら、全量希釈装置では、排出ガ
スの全量を所定条件で希釈するため、風洞、空調等の設
備が巨大、高額となる。そこで、設備費等の負担を軽減
すべく、いわゆる部分希釈装置を用いた測定が行われて
いる。ここで、部分希釈装置とは、エンジン排出ガスか
ら、一定比率でその一部を抽出し、全量希釈装置におい
て定められたのと同じ条件で抽出した排出ガスを希釈す
る希釈装置をいう。つまり、部分希釈装置では、例えば
全排出ガスの1/100を抽出し、これを全量希釈装置
において用いる1/100の量の大気により希釈する。
したがって、部分希釈装置では、風洞及び風洞に導入さ
れる大気の温度調整を行う空調等について、全量希釈装
置の場合に比べて格段に小型のものを用いることがで
き、その結果、設備費等を軽減することを可能としてい
る。
【0004】図9は、従来の部分希釈装置を用いた排出
ガス測定システムの構成を示す模式図である。以下、図
9を用いて従来の部分希釈装置について説明する。流路
100は、エンジンの排気管に接続され、排出ガスを多
管式分割器105へ導入する円管である。
【0005】多管式分割器105は、導入された排出ガ
スを複数の流れに分割し、その中の一部を外部へ抽出す
るためのものである。図10は、多管式分割器105の
断面図である。多管式分割器105は、図10に示すよ
うに同径同長の複数の分流管110より構成され、流入
した排出ガスは各分流管110へ流入することにより分
割される。多管式分割器105の後端に設置されている
サージタンク120は、多管式分割器105において分
割された流れを一の流れに合わせ、流路125へ排出す
るためものである。
【0006】導入管115は、分流管110の1本を多
管式分割器105の外部へ折り曲げ、さらに希釈トンネ
ル135まで延長したものである。導入管115へ流入
した排出ガスは、希釈トンネル135まで導かれ、希釈
トンネル135内へ放出される。希釈トンネル135
は、導入管115によって導入された排出ガスを希釈す
るための風洞である。希釈トンネル135には、吸引ブ
ロワ145によって吸引され、バタフライバルブ130
によってその流量を調整された希釈空気が流れる。
【0007】定容量サンプリング装置160及び排出ガ
ス分析計150は、排出ガスの成分を分析等するための
装置である。希釈トンネル135で希釈された排出ガス
の一部は、定容量サンプリング装置160に吸引され、
補修フィルタ155において、吸引された排出ガスに含
まれる微粒子が採取される。また、排出ガスの他の一部
は、排出ガス分析計150によって採取され、その成分
が分析等される。
【0008】上記のように、部分希釈装置では、排出ガ
スの一部が抽出され、希釈トンネル内へ導入、希釈され
る。このような部分希釈装置において、排出ガスの成分
測定を正確に行うためには、排出ガス分割装置105で
分割・抽出する排出ガスの全排出ガスに対する比率(以
下「抽出比率」という)を定められた一定値に保つこと
が重要となる。なぜならば、抽出比率が不安定では、部
分希釈装置に流す希釈流体の流量が定められず、全量希
釈装置において行われる希釈条件と同じ希釈条件を実現
できなくなるからである。
【0009】しかし、一般に、管内流から一定の抽出比
率を保ちつつ、その一部を抽出することは大変困難なこ
とである。これは、管内流が流量等によって複雑に変化
する流速分布を有することに起因する。図11(A)
(B)は、それぞれ異なる時間におけるエンジンの排気
管内流の流れ方向速度分布を例示する図である。図に示
されるように、排気管内流の速度分布は、流量等の条件
により著しく変化する。図11(A)では、排気管の主
軸Lの付近において紡錘形の速度分布となっているが、
同図(B)では、比較的平坦な分布となっている。した
がって、多管式分割器105では、分流管110に流入
する排出ガス流量は、その分流管の位置(図10のA及
びB参照)により異なり、また、排出ガス流量によって
も変化する。この結果、抽出比率は、排出ガス流量等の
違いにより著しく変化する不安定なものとなっている。
【0010】このために、従来の部分希釈装置では、排
出ガス流量によらず一定の抽出比率を得るために、導入
管115における排出ガス流量を調整するフィードバッ
ク機構を設けている。フィードバック機構は、例えば導
入管115及び分流管110の出口圧力を測定する静圧
検出器170、175及び排出ガス放出端の近傍に高圧
ガスを噴出する分割比調整ノズル180等から構成され
る。このフィードバック機構では、静圧検出器170及
び175の検出する圧力が等しくなるように、分割比調
整ノズルから噴出される高圧ガスの流量を調整し、これ
により、抽出比率を一定に維持している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の部分希釈装置を用いた排出ガス測定システムでは、フ
ィードバック機構が抽出比率を一定に調整するために、
所定の希釈条件を得るまでに必ず一定の調整時間を必要
とする。したがって、エンジンが定常運転を行っている
場合には、所定の希釈条件を実現し測定を行うことが平
均的には可能であったが、時間と共にエンジン回転数及
び排出ガス流量が増減するいわゆる過渡運転に対して
は、抽出比率が不安定になり、排出ガスの希釈条件が一
定せず、測定精度が著しく低下するという問題があっ
た。また、上記と同様の理由から、従来のシステムで
は、排出ガスの脈動までを考慮した場合に、常に一定の
希釈条件が実現されていたわけではなく、事実上、一般
的に求められる測定精度を得ていなかったという問題が
あった。
【0012】そこで、本発明の課題は、エンジン、焼却
炉等の燃焼装置における排出ガスの一部を総流量に対し
て常に一定の比率で抽出・分割し、その成分を高精度で
測定する排出ガス測定システム等を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、流れ方向に垂直な平面内の
直線又は曲線によって定義される方向に対し、流れ方向
速度分布が一様である流れより、一部を総流量に対して
一定の比率で抽出する抽出器において、主断面が前記直
線又は曲線によって定義される方向に、2以上の領域に
分割されている多分割流路を備え、前記多分割流路に流
入する前記流れのうち、1又は2以上の前記領域に流入
した流れを抽出することを特徴とする。
【0014】請求項2に係る発明は、軸対称流より、一
部を総流量に対して一定の比率で抽出する抽出器におい
て、軸対称形の主断面を有する流路であって、前記主断
面が円周方向に2以上の領域に分割されている多分割流
路を備え、前記多分割流路に流入する前記軸対称流のう
ち、1又は2以上の前記領域に流入した流れ体を抽出す
ることを特徴とする。
【0015】請求項3に係る発明は、請求項2に記載の
抽出器において、前記主断面は環状の形状を有すること
を特徴とする。請求項4に係る発明は、2次元流より、
一部を総流量に対して一定の比率で抽出する抽出器にお
いて、前記2次元流の流れ方向に対し直交する1の方向
にほぼ一様な形状の主断面を有する流路であって、前記
主断面が前記流れ方向に対し直交する1の方向に2以上
の領域に分割されている多分割流路を備え、前記多分割
流路に導入された前記2次元流のうち、1又は2以上の
前記領域に流入した流れを抽出することを特徴とする。
【0016】請求項5に係る発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の抽出器であって、前記多分割流路
は、前記直線又は曲線によって定義される方向、前記円
周方向又は前記流れ方向に対し直交する1の方向に均等
な、2以上の領域に分割されていることを特徴とする。
【0017】請求項6に係る発明は、請求項1〜5のい
ずれか1項に記載の抽出器において、前記主断面は、管
状部材により2以上の領域に分割されていることを特徴
としている。
【0018】請求項7に係る発明は、燃焼装置の排出ガ
スの一部を抽出する抽出手段と、前記抽出手段において
抽出されたガスを希釈する希釈手段とを備える排出ガス
希釈装置において、前記抽出手段は、請求項1〜6のい
ずれか1項に記載の抽出器を有することを特徴とする。
【0019】請求項8に係る発明は、燃焼装置の排出ガ
スの一部を抽出、希釈して、その成分を測定する排出ガ
ス測定システムにおいて、請求項6に記載の排出ガス希
釈装置と、前記希釈手段内の排出ガスを採取する採取手
段と、前記採取手段によって採取された前記排出ガスの
成分を測定する測定手段とを備えることを特徴としてい
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
に係る一実施形態について、さらに詳しく説明する。図
1は、本発明に係る排出ガス測定システムの模式図であ
る。本実施形態は、2つの主な流路を有している。第1
の流路は、試験対象であるディーゼルエンジン200が
排出する排出ガスの全部を流入させ、その内部において
流動させる流路である。この第1の流路は、排出ガス分
割装置10及び非抽出流を排出させる排気管40等より
構成されている。
【0021】排出ガス分割装置10は、導入される流れ
の一部を総流量に対して一定の比率(抽出比率)で分割
・抽出する装置である。排出ガス分割装置10は、試験
対象であるディーゼルエンジン200の排気管205に
接続されている。したがって、ディーゼルエンジン20
0が排出する排出ガスは、その全部が排出ガス分割装置
10に流入し、一定の抽出比率に分割される。なお、排
出ガス分割装置10のより詳細な構成については後述す
る。
【0022】排気管40は、排出ガス分割装置10の流
体排出側に接続された円管等である。排気管40は、排
出ガス分割装置10において抽出されず排出された排出
ガスを、例えば本実施形態が設置されている部屋等の外
部まで案内し、排出する。
【0023】第2の流路は、温度等の条件を空調等で一
定に調整された大気(以下「希釈流体」という)を一定
流量で流動させる流路である。この第2の流路は、フィ
ルタ45、希釈トンネル50及び定流量ポンプ65等よ
り構成されている。
【0024】希釈トンネル50は、排出ガス分割装置1
0より抽出した排出ガスの供給を受け、それを希釈流体
と混合・希釈する風洞である。希釈トンネル50は、排
出ガスの混合・希釈を確実に行うべく、内部にオリフィ
ス53を備えている。オリフィス53を通過した流体
は、その下流において一様に攪拌、混合される。
【0025】希釈トンネル50の下流端には、希釈トン
ネル50内に一定流量の流れを発生させるための定流量
ポンプ65が備えられている。一方、希釈トンネル50
の上流端には、フィルタ45が設置されている。フィル
タ45は、通過する流体を濾過・清浄化するためのもの
である。このフィルタ45の存在により、希釈トンネル
50へは、常に清浄な希釈流体が流入する。
【0026】さらに、希釈トンネル50の下流領域に
は、ガス採取管55及び粒子採取管60とが設置されて
いる。ガス採取管55は、希釈トンネル50内を流動す
る流体を採取するものである。ガス採取管55によって
採取された流体は、ガス成分分析器70へ送られ、その
成分を分析・測定される。粒子採取管60は、希釈トン
ネル50内の流体と共に流動する粒子を採取するための
ものである。粒子採取管60によって採取された粒子
は、粒子サンプリング装置75へ送られ、その重量等を
測定される。
【0027】次に、本実施形態の排出ガス分割装置10
について、さらに詳しく説明する。図2は、排出ガス分
割装置10の縦断面(A)及び横断面(B)を示す図で
ある。図2に示されるように、排出ガス分割装置10
は、主に調流部12、拡大部14、及び分岐管部20と
から構成されている。
【0028】調流部12は、排出ガス分割装置10の主
軸Mに対し軸対称な形状をした流路、すなわち主軸Mを
その中心軸とする円管である。調流部12は、排気管2
05より流入した排出ガスを、その流れ方向速度分布が
主軸Mに対し軸対称な流れ(以下「軸対称流」という)
に整える流路である。一般に、調流部12の上記機能
は、調流部12を流れ方向に十分に長い円管とすること
により得られる。また、調流部12内には、整流板、整
流管等を設け、その機能をより効果的に発揮させること
も可能である。
【0029】拡大部14は、調流部12より流入する軸
対称流を、流れ方向に垂直な断面形状が環状である流れ
(以下「環状流」という)に変える部位である。拡大部
14は、内周面の形状が円錐の一部である外筒16と、
外筒16の内側へ、中心軸が主軸Mと重なるように配置
された円錐形の芯部材18とからなる。
【0030】外筒16と芯部材18との間には、調流部
12より流入する排出ガスが流動可能な間隙19が設け
られている。間隙19の断面は、拡大部14の入り口で
は、図2(B)のb−b断面に示すように円形の形状
(その中心部を芯部材18の先端部により占有された状
態をも含む)を有しているが、それより下流の領域で
は、芯部材18の存在のために環状の形状となる。ま
た、その内外径の半径は、下流へ行くほど大きくなる
(図2(B)のc−c断面参照)。このように、間隙1
9の断面形状を半径方向に拡大するのは、間隙19の円
周方向長さを長くとり、後に分岐管部20においてこれ
を分割するときに、分割できる数を多くするためであ
る。
【0031】なお、間隙19の幅は、拡大部14と排気
管205とが流量的に等価となるように設定されてい
る。ここで、「流量的に等価」とは、単位時間当たりに
同一流量の流体がその中を流れた場合に、その流体が受
ける単位長さ当たりの圧力損失が同じであることをいう
(以下、同じ)。
【0032】分岐管部20は、拡大部14より流入する
環状流を、等流量の複数の流れに分割する部位である。
分岐管部20では、間隙19に、同一形状をした複数の
管状部材24が、円周方向に隙間なく配置されている。
図2(B)のd−d断面は、分岐管部20の流体流入口
の断面図である。図に見られるように、管状部材24の
断面形状は、主軸Mを中心とする扇形の一部となってい
る。したがって、間隙19は、管状部材24により、い
ずれの半径方向位置においても、円周方向に均等に分割
されている。なお、分岐管部20における間隙19の断
面(管状部材24を除く部分)は、本発明に係る抽出器
の主断面に相当する。
【0033】管状部材24は、下流に行くにしたがい、
その断面形状を円形に変化させる。このために、下流端
における分岐管部20の断面では、図2(B)のe−e
断面に示すように、間隙19に複数の円管の断面が見ら
れる。なお、管状部材24の断面積は、管状部材24の
すべてと排気管205とが流量的に等価となるように設
定されている。また、各管状部材24は、相互にも流量
的に等しくなるように、各々の管径、管長、曲がりの角
度、回数等を調整してある。
【0034】管状部材24のうち1本は、希釈トンネル
50まで延び、その下流端を希釈トンネル50の中に配
置している。以下、この管状部材24を特に抽出管24
aと呼ぶことにする。分岐管部20において分割された
排出ガスの一部は、抽出管24aを通り希釈トンネル5
0に導入される。抽出管24a以外の管状部材24は、
排気管40へ接続されており、排出ガスを排気管40へ
排出する。
【0035】次に本実施形態の動作及び排出ガスの流れ
について説明する。本実施形態では、まず測定対象であ
るディーゼルエンジン200を駆動し、それが排出する
排出ガスを排気管205を介して排出ガス分割装置10
へ導入する。ここで、ディーゼルエンジン200は、定
常状態で動作させることであってもよく、また、過渡状
態で動作させることであってもよい。
【0036】図3は、排気管205から排出ガス分割装
置10へ導入された排出ガスの流れ方向平均速度分布の
一例を示す図である。図に示すように、排出ガス分割装
置10に導入された排出ガスは、調流部12の入口近辺
において、はじめ乱れた速度分布を有しているものの
(図3(a))、調流部12に達すまでにその速度分布
を主軸Mを中心とする軸対称な分布に変化させる(図3
(b))。これは、流れが、調流部12の管壁から摩擦
等の影響を受けることに起因するものである。
【0037】軸対称流に整えられた排出ガスは、次に拡
大部14の間隙19へ流入し、環状流となる(図3
(c))ここで、芯部材18の中心軸は、主軸Mと一致
していることから、拡大部14内の環状流は主軸Mに対
する軸対称性を失わない。したがって、図3の(c)及
び(d)における流れの平均速度分布は、主軸M側に偏
りがあるものの、主軸Mに対して対称な形状の分布とな
っている。
【0038】拡大部14の内の環状流は、外筒16の内
周面、及び芯部材18の外周面から摩擦の影響を受ける
ために、下流へ行くにしたがい次第にその速度分布を変
化させる。しかし、間隙19の断面形状は、主軸Mに対
し軸対称であることから、その中の流れの速度分布は、
図3(e)及び(f)に示すように主軸Mに対しての軸
対称性を失わない。言い換えると、拡大部14内の排出
ガスの流れは、常に円周方向に均一な流れとなって分岐
管部20に達する。ここで「常に」とは、エンジンが過
渡運転されているために排出ガスの流量が変化する場合
であっても、また、流れが脈動していても常にという意
味である。
【0039】一方、分岐管部20での間隙19は、前述
のように、いずれの半径方向位置においても、管状部材
24により円周方向に均等に分割されている。したがっ
て、本実施形態では、排出ガスの流れは、各々流量が同
一である複数の流れに分割されながら各管状部材24に
流入する。
【0040】分岐管部20において分割された排出ガス
の一部は、抽出管24aを介して希釈トンネル50内へ
導入される。一方、他の排出ガスは、排出管を介して排
気管40へ放出される。希釈トンネル50へ導入された
排出ガスは、前述したようにオリフィス53の下流にお
いて希釈流体と混合・希釈され、さらに、ガス採取管5
5、粒子採取管60、ガス成分分析器70及び粒子サン
プリング装置75からなる本実施形態の測定系により、
そのガス成分等を測定される。
【0041】以上説明したように、本実施形態の排出ガ
ス分割装置10は、主軸Mに対して軸対称形の断面形状
を有する間隙19を管状部材24によって、円周方向に
均等に分割している。したがって、間隙19に軸対称流
を導入すると、その軸対称流は、その流量の大小、又は
流量の時間的変化に関わらず、相互に等流量である複数
の流れに分割されて管状部材24に流入する。この結
果、本実施形態では、脈動するエンジンの排出ガスを排
出ガス分割装置10に導入した場合であっても、その脈
動流(排出ガス)を均等に分割・抽出することが可能で
ある。また、エンジンが過渡運転されており、排出ガス
の流量が急激に変化する場合であっても、何らの補正手
段を用いることなく、その排出ガスを均等に分割・抽出
することが可能である。
【0042】また、本実施形態において間隙19は、環
状の断面形状を有し、その環状断面は、下流方向に内外
周面の半径を増大させるものとなっている。これによ
り、間隙19は円周方向長さが長くなり、分岐管部20
において間隙19をより多くの領域に分割することが可
能となっている。すなわち、本実施形態では、比較的小
さな抽出比率まで対応することが可能である。
【0043】さらに、本実施形態では、分岐管部20に
おいて間隙19を分割するのに、管状部材24を用いて
いる。したがって、本実施形態では、下流側から管状部
材24を間隙19に挿入する等の比較的簡単な行程によ
り、分岐管部20を製作することが可能となっている。
また同時に、管状部材24の中から任意の1本又は2本
以上を排出ガス分割装置10の外部へ延長することによ
り、容易に一定分割比に分割された排出ガスを外部へ抽
出することが可能となっている。
【0044】また、本実施形態では、排出ガス分割装置
10によって分割・抽出された排出ガスを希釈トンネル
50において希釈することとしている。よって、分割・
抽出される排出ガスの流量を調整するフィード・バック
機構等を設ける必要がなく、簡素かつ安価であり、なお
かつ過渡運転されているエンジンの排出ガスであっても
所定の条件で正確に希釈する部分希釈装置を提供するこ
とを可能としている。同時に、本実施形態は、希釈トン
ネル50において希釈された排出ガスを採取し、その成
分を測定することとしているので、エンジンの運転状態
や排気脈動に影響されず、排出ガスの成分濃度、粒子物
質の排出量を高精度で測定することが可能な排出ガス測
定システムの提供を可能としている。
【0045】(その他の実施形態)なお、本発明は、上
記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態
は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された
技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効
果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技
術的範囲に包含される。
【0046】1)上記実施形態では、管状部材24は、
流体流入口の断面形状が主軸Mを中心とする扇形の一部
である場合について説明したが、これは、間隙19を円
周方向に均等に分割する断面形状の部材であれば、例示
したもの以外のものであってもよい。例えば、図4に示
すように円形の断面形状を有するものでも良い。なお、
この場合には、各管状部材の間に流体の通れない壁部1
7が生じるので、各壁部17の上流側には、図中に示す
ような案内部22を設けることが望ましい。なぜなら
ば、壁部17が存在する場合には、そこで流れが急激に
方向を変化させると共に、よどみ点が生じ(図中、破線
a参照)、慣性の影響で流れに追従できなかった排出ガ
ス中の微粒子が付着・堆積するおそれがあるからであ
る。図中に示すように、案内部22を設置することによ
り、流れは、なめらかに管状部材24の開口部へその方
向を変え、微粒子等を搬送しながら管状部材24へ流入
する。
【0047】2)上記実施形態では、調流部12と分岐
管部20との間に拡大部14を設けている場合について
説明したが、拡大部14は、必ずしも本発明の必須の構
成要件ではなく、調流部12と分岐管部20を直接接続
することであってもよい。ただし、この場合には、分岐
管部20は調流部12と同一径の円管であって、その内
部は、主軸Mを中心とした半径方向に延び、円周方向に
等間隔に配置されたしきり23を備えたものとなる(図
5)。
【0048】3)上記実施形態では、1の管状部材24
のみを抽出管24aとし、希釈トンネル50へ接続して
いるが、これは、2以上の管状部材24を抽出管24a
とすることであってもよい。つまり、本実施形態では、
抽出管24aの本数を増減させることにより、抽出比率
を自由に変えることが可能となっている。
【0049】4)排出ガス分割装置10は、断面形状が
主軸Mに対して軸対称な形状の流路(間隙19)を有す
るものであれば、図2等に示した形状以外の流路であっ
てもよい。すなわち、排出ガス分割装置10は、例えば
図6に示すように、円管部330と、2つの平行に配置
された平板によりなる拡大部332とを互いに直交する
ように接続した形状の流路であってもよい。なお、図6
において、(A)は円管部330の主軸を含む流路の断
面図であり、(B)は流路を(A)に示すの矢印方向か
ら見た図である。また、図中番号334を付した管状部
材は、管状部材24と同等の機能を果たすものである。
管状部材334の先端部(流体流入口)の配置される位
置は、管状部材334aのように円管部330との接続
部位近傍であってもよく、あるいは、その接続部から半
径方向へ所定距離だけ離れたところであってもよい。
【0050】5)上記実施形態において、排出ガス分割
装置10は、断面形状が主軸Mに対して軸対称な形状の
流路(間隙19)を有する例について説明したが、断面
形状は、軸対称形状に限定されるものではない。本発明
に係る排出ガス分割装置の本質は、流れ方向の速度分布
が、流れ方向に垂直な平面内の直線又は曲線によって定
義される方向(以下「特定方向」という)に一様である
流れを、その特定方向に均等に分割することにある。上
記実施形態の場合には、特定方向は間隙19の円周方向
であったが、特定方向は、このほかに例えば、流れ方向
に直交する1つの直線により定義される1つの方向、又
は、流れ方向に直交する、2つの直線のそれぞれにより
定義される2つの方向であってもよい。前者の流れの例
としては、平行平板間流れに代表される2次元流があ
る。一方、後者の流れの例としては、絞りノズルの出口
直後における断面方向に一様な流れがある(図7参
照)。
【0051】図8は、本発明に係る排出ガス分割装置で
あって、上記2次元流を分割する排出ガス分割装置30
0を示す図である。排出ガス分割装置300は、主に拡
大部305と分岐管部310とからなる。拡大部305
は、排気管205と分岐管部310との間に位置する部
位である。拡大部305の断面形状は、流体流入口で
は、排気管205と同じ円形等であるが、下流に行くに
従い、主軸Pに直交する軸Qの方向へ拡大し、流体流出
口においては、分岐管部310と同一となっている。
【0052】分岐管部310は、2枚の平板310a、
bを平行に対向させ、その両端を半円管310c、31
0d等で閉じた構造を有している。また、分岐管部31
0の内部には、複数の管状部材320が配置され、分岐
管部310の断面を軸Q方向に均等に分割している。
【0053】排出ガス分割装置300に流入した排出ガ
スは、はじめ拡大部305において徐々に軸Q方向に拡
大されることにより、軸対称流等から、軸Q方向に流れ
方向速度分布が一様な2次元流に変換される(312a
〜312c参照)。次に、排出ガスは、分岐管部310
において軸Q方向にほぼ均等に分割されながら、各管状
部材320へ流入する。つまり、管状部材320に流入
する排出ガスの流量は、排出ガス分割装置10のときと
同様に、それぞれの管状部材320の間で等しくなる。
【0054】上記において「軸Q方向にほぼ均等に分割
されながら」とあるのは、分岐管部310の両端部31
0c、dの断面形状が、管状部材320のそれと異なる
からである。つまり、排出ガス分割装置300では、両
端部310c、dの存在により、排出ガスは完全に均等
に分割されるわけではなく、若干の誤差が生じる。ただ
し、分岐管部310を軸Q方向に十分長いものとし、両
端部310c、dの総断面積に占める割合を無視しうる
ほどに小さくすることにより、上記誤差の影響は実質的
に排除される。なお、両端部c、dの形状は、図に例示
したように半円管の形状であることは必須ではなく、例
えば、管状部材320と同一の断面形状を有するもので
あってももちろんよい。
【0055】6)上記実施形態では、間隙19を複数の
管状部材24によって分割する場合について説明した
が、これは、1つの管状部材24を間隙19へ設置する
ことであってもよい。従来、部分希釈装置等で使用され
ていた排出ガス分割装置では、排出ガスを円管内に導
き、その円管内にさらに管状部材24に相当する管状部
材を1つ挿入することにより排出ガスの一部分を分割・
抽出していた。しかし、この場合には、管状部材を円管
内のいずれの位置に挿入したかにより、分割・抽出され
る排出ガスの流量が著しく異なるという問題があった。
これに対し、間隙19では、排出ガスの流れが円周方向
に一様であるために、管状部材24を円周方向のいずれ
に挿入しても、分割・抽出される排出ガスの量は、管状
部材24の断面積と、間隙19の断面積の比により決定
され、一定の分割比で排出ガスを分割・抽出することが
可能となる。
【0056】7)なお、上記において説明を省略した
が、上記実施形態又はその他の実施形態では、排出ガス
が流動する流路(間隙19等)の内壁は、壁面の影響に
より流れが乱されることがないよう、流体力学的に滑ら
かに加工されている。 8)また、上記実施形態は、エンジンの排出ガスを抽出
し、希釈し、成分測定を行う場合について説明している
が、本発明に係る抽出器、排出ガス希釈装置及び排出ガ
ス測定システムは、焼却炉等、内部において燃料又は可
燃物を燃焼させる燃焼装置からの排出ガスを抽出し、希
釈し、成分測定を行うときに利用可能である。
【0057】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1、
2、4又は5のいずれか1項に係る発明によれば、脈動
する流れ、又はその流量が時間と共に変化する流れを一
定の抽出比率で分割・抽出することが可能である。請求
項3に係る発明によれば、流れを分割する数を増大さ
せ、分割・抽出する時の抽出比率を小さくすることが可
能である。請求項6に係る発明によれば、請求項1〜5
のいずれか1項に係る抽出器を容易に製造可能であり、
また、分割した流れを容易に外部を抽出することが可能
である。
【0058】請求項7に係る発明によれば、脈動する排
出ガス、及び過渡運転を行っているエンジンの排出ガス
を所定の希釈条件にしたがい、正確に希釈することが可
能である。請求項8に係る発明によれば、排出ガス成分
の測定精度を向上させると共に、脈動する排出ガス、及
び過渡運転を行っているエンジンの排出ガスについて精
度の良い測定を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排出ガス分割装置の模式図であ
る。
【図2】本発明に係る排出ガス分割装置の縦断面及び横
断面を示す図である。
【図3】本発明に係る排出ガス分割装置へ導入された排
出ガスの流れ方向平均速度分布の一例を示す図である。
【図4】実施形態で説明した排出ガス分割装置と異なる
排出ガス分割装置の構造を示す図である。
【図5】実施形態で説明した分岐管部と異なる分岐管部
の断面形状を示す図である。
【図6】軸対称な流路を有する排出ガス分割装置の一例
を示す図である。
【図7】絞りノズル及びその出口直後における流れを示
す模式図である。
【図8】本発明に係る排出ガス分割装置であって、2次
元流を分割する排出ガス分割装置を示す図である。
【図9】従来の部分希釈装置を用いた排出ガス測定シス
テムの構成を示す模式図である。
【図10】従来の部分希釈装置において用いられていた
多管式分割器の断面形状を示す図である。
【図11】排気管内流れの流れ方向平均速度分布を例示
する図である。
【符号の説明】 10 排出ガス分割装置 45 フィルタ 12 調流部 50 希釈トンネ
ル 14 拡大部 53 オリフィス 16 外筒 55 ガス採取管 17 壁部 60 粒子採取管 18 芯部材 65 定流量ポン
プ 19 間隙 70 ガス成分分
析器 20 分岐管部 75 粒子サンプ
リング装置 22 案内部 300 排出ガス
分割装置 23 しきり 305 拡大部 24 管状部材 310 分岐管部 24a 抽出管 320 管状部材 40 排気管

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流れ方向に垂直な平面内の直線又は曲線
    によって定義される方向に対し、流れ方向速度分布が一
    様である流れより、一部を総流量に対して一定の比率で
    抽出する抽出器において、 主断面が前記直線又は曲線によって定義される方向に、
    2以上の領域に分割されている多分割流路、 を備え、 前記多分割流路に流入する前記流れのうち、1又は2以
    上の前記領域に流入した流れを抽出する、 ことを特徴とする抽出器。
  2. 【請求項2】 軸対称流より、一部を総流量に対して一
    定の比率で抽出する抽出器において、 軸対称形の主断面を有する流路であって、前記主断面が
    円周方向に2以上の領域に分割されている多分割流路、 を備え、 前記多分割流路に流入する前記軸対称流のうち、1又は
    2以上の前記領域に流入した流れを抽出する、 ことを特徴とする抽出器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の抽出器において、 前記主断面は環状の形状を有する、 ことを特徴とする抽出器。
  4. 【請求項4】 2次元流より、一部を総流量に対して一
    定の比率で抽出する抽出器において、 前記2次元流の流れ方向に対し直交する1の方向にほぼ
    一様な形状の主断面を有する流路であって、前記主断面
    が前記流れ方向に対し直交する1の方向に2以上の領域
    に分割されている多分割流路、 を備え、 前記多分割流路に導入された前記2次元流のうち、1又
    は2以上の前記領域に流入した流れを抽出する、 ことを特徴とする抽出器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の抽
    出器であって、 前記多分割流路は、前記直線又は曲線によって定義され
    る方向、前記円周方向又は前記流れ方向に対し直交する
    1の方向に均等な、2以上の領域に分割されている、 ことを特徴とする抽出器。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の抽
    出器において、 前記主断面は、管状部材により2以上の領域に分割され
    ている、 ことを特徴とする抽出器。
  7. 【請求項7】 燃焼装置の排出ガスの一部を抽出する抽
    出手段と、 前記抽出手段において抽出されたガスを希釈する希釈手
    段と、 を備える排出ガス希釈装置において、 前記抽出手段は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    抽出器を有する、 ことを特徴とする排出ガス希釈装置。
  8. 【請求項8】 燃焼装置の排出ガスの一部を抽出、希釈
    して、その成分を測定する排出ガス測定システムにおい
    て、 請求項7に記載の排出ガス希釈装置と、 前記希釈手段内の排出ガスを採取する採取手段と、 前記採取手段によって採取された前記排出ガスの成分を
    測定する測定手段と、 を備えることを特徴とする排出ガス測定システム。
JP14285496A 1996-06-05 1996-06-05 抽出器、排出ガス希釈装置及び排出ガス測定システム Expired - Fee Related JP3685870B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14285496A JP3685870B2 (ja) 1996-06-05 1996-06-05 抽出器、排出ガス希釈装置及び排出ガス測定システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14285496A JP3685870B2 (ja) 1996-06-05 1996-06-05 抽出器、排出ガス希釈装置及び排出ガス測定システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09325102A true JPH09325102A (ja) 1997-12-16
JP3685870B2 JP3685870B2 (ja) 2005-08-24

Family

ID=15325171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14285496A Expired - Fee Related JP3685870B2 (ja) 1996-06-05 1996-06-05 抽出器、排出ガス希釈装置及び排出ガス測定システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3685870B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1113257A2 (en) 1999-12-28 2001-07-04 Ono Sokki Co., Ltd. Exhaust gas dilution apparatus
JP2015514976A (ja) * 2012-03-14 2015-05-21 エイヴィエル エミッション テスト システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングAVL Emission Test Systems GmbH 内燃機関の排ガス試料を採取する装置
US20230043215A1 (en) * 2021-07-20 2023-02-09 Korea Institute Of Machinery & Materials Apparatus for diluting exhaust gas

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1113257A2 (en) 1999-12-28 2001-07-04 Ono Sokki Co., Ltd. Exhaust gas dilution apparatus
US6694728B2 (en) 1999-12-28 2004-02-24 Ono Sokki Co., Ltd. Exhaust gas dilution apparatus
EP1113257A3 (en) * 1999-12-28 2004-04-21 Ono Sokki Co., Ltd. Exhaust gas dilution apparatus
JP2015514976A (ja) * 2012-03-14 2015-05-21 エイヴィエル エミッション テスト システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングAVL Emission Test Systems GmbH 内燃機関の排ガス試料を採取する装置
US20230043215A1 (en) * 2021-07-20 2023-02-09 Korea Institute Of Machinery & Materials Apparatus for diluting exhaust gas

Also Published As

Publication number Publication date
JP3685870B2 (ja) 2005-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5090258A (en) Multiple flow-dividing dilution tunnel system
US3699814A (en) Gas sampler
US5756360A (en) Method and apparatus for providing diluted gas to exhaust emission analyzer
US7100459B2 (en) Method and apparatus for mixing gases
EP1243908B1 (en) Particulate sampling probe and dilution tunnel
JP6072086B2 (ja) 内燃機関の排ガス試料を採取する装置
JP5249467B2 (ja) 内燃機関から排ガスサンプルを採取する装置
CN109752224B (zh) 浓缩装置及气动聚焦系统
US10996144B2 (en) Process and device for diluting an aerosol
JPH09325102A (ja) 抽出器、排出ガス希釈装置及び排出ガス測定システム
JP3607118B2 (ja) 排ガス希釈装置
JP2914080B2 (ja) 自動車用排出ガスサンプリング装置
JP3628116B2 (ja) 排出ガス希釈装置、抽出器及び排出ガス測定システム
JP3628126B2 (ja) 抽出装置及び希釈装置
JPH04143632A (ja) 排気分流採取装置
JP2580749B2 (ja) 排気ガス導入装置の排気ガス分析方法
JPH0619074Y2 (ja) 排気ガスサンプル取り出し装置
US20230204475A1 (en) Dilution gas mixing unit and exhaust gas analysis system
KR920010292B1 (ko) 다관식 분류 희석 터널 장치
US6122980A (en) Mixing system
JP3011046B2 (ja) 分流希釈トンネル装置
JP3030355B2 (ja) 多管式分流希釈トンネル及びその制御方法
JPH03131740A (ja) 排気分流採取装置
KR20040095087A (ko) 시료가스 고속 샘플링장치
JPH0678848U (ja) 自動車用排出ガスサンプリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040811

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041116

A521 Written amendment

Effective date: 20050114

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20050531

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20050601

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees