JPH09324846A - 静圧ねじ - Google Patents

静圧ねじ

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JPH09324846A
JPH09324846A JP14242296A JP14242296A JPH09324846A JP H09324846 A JPH09324846 A JP H09324846A JP 14242296 A JP14242296 A JP 14242296A JP 14242296 A JP14242296 A JP 14242296A JP H09324846 A JPH09324846 A JP H09324846A
Authority
JP
Japan
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nut
flank
groove
screw
pressurized fluid
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP14242296A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikotaro Itani
彦太郎 猪谷
Susumu Taniguchi
邁 谷口
Yoshihito Fujita
善仁 藤田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に成形加工することができると共に、加
工する穴数が少なくて済む静圧ねじを提供する。 【解決手段】 ねじ軸と、このねじ軸に螺合するナット
1と、ナット1のフランク1aに形成され且つ外部から
の加圧流体を当該ナット1のフランク1aと上記ねじ軸
のフランクとの隙間に送り出す溝1dとを備えてなる静
圧ねじであって、上記溝1dをナット1のつる巻線に沿
うように螺旋状をなして上記フランク1aに連続して形
成することにより、当該溝1dを旋盤等で簡単に形成で
きるようにすると共に、加圧流体を送給する外部の図示
しないポンプと上記溝1dとを連通させる分配路1bが
少なくて済むようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械や精密測
定器などのテーブルのように滑らかな動きが要求される
移動機構に適用される静圧ねじに関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械や精密測定器などのテーブルの
ように滑らかな動きが要求される移動機構には、静圧ね
じがよく用いられている。この静圧ねじの従来の構造を
図5〜7を用いて説明する。
【0003】図5に示すように、図示しない上記テーブ
ル等に取り付けられる外筒13の内部には、ナット11
が嵌合している。ナット11には、一端に駆動モータ等
を連結されたねじ軸12が螺合している。ナット11の
外面とねじ穴との間には、当該ナット11の軸線に沿う
ようにして分配路11bが形成されており、当該分配路
11bは、当該ナット11の周方向へ所定の間隔で複数
設けられている。
【0004】図6,7に示すように、ナット11のフラ
ンク11aには、ポケット11dが当該ナット11の周
方向に沿って所定の間隔で複数形成されている。これら
ポケット11dと前記分配路11bとは、毛細管絞り1
1cで各々連通している。図5に示すように、ナット1
1の上記分配路11bの一端部には、配管14の一端が
取付口14aを介して各々連結されている。これら配管
14の他端は、潤滑油や空気などの加圧流体を送給する
図示しないポンプに連結されている。
【0005】このような静圧ねじによれば、前記ポンプ
から配管14を介してナット11の各分配路11bに加
圧流体を送給することにより、毛細管絞り11cを介し
てポケット11dに上記加圧流体が流入し、ナット11
のフランク11aとねじ軸12のフランク12aとの隙
間に当該加圧流体が充填されるようになるので、前記駆
動モータ等を作動してねじ軸12を回転させると、上記
加圧流体の静圧潤滑作用により、ナット11のフランク
11aとねじ軸12のフランク12aとが直接接触する
ことなく上記ナット11がねじ軸12に沿って移動する
ようになる。したがって、ナット11に取り付けられて
いる前記テーブルを滑らかに移動させることができるの
である。
【0006】なお、ナット11のフランク11aとねじ
軸12のフランク12aとの隙間に供給された加圧流体
は、ナット11の谷底または山の頂に形成された図示し
ない排出口から当該ナット11および前記外筒13に形
成された図示しない排出路を介して外部へ送り出される
ようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したような静圧ね
じには、以下のような問題があった。 (1)ナット11のフランク11aに多数のポケット1
1dをエンドミル等で各々加工すると共に、各ポケット
11d毎に毛細管絞り11cをそれぞれ加工するため、
加工に多大な手間がかかってしまい、製作コストが高く
なってしまう。 (2)ナット11のねじ山が多い場合には、軸線方向中
央部分のフランク11aに前記ポケット11dを加工す
ることが困難である。 (3)ナット11に分配路11bを複数形成するため、
ナット11の強度が弱くなってしまい、耐久性に問題を
生じてしまう虞がある。 (4)各分配路11b毎にナット11の一端側に配管1
4が連結しているため、ナット11の一端側が非常に煩
わしくなってしまい、移動運動に支障を来す虞がある。
【0008】このようなことから、本発明は、簡単に成
形加工することができると共に、加工する穴数が少なく
て済む静圧ねじを提供することを目的とした。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、本発明による静圧ねじは、ねじ軸と、前記ねじ
軸に螺合するナットと、前記ナットのフランクに形成さ
れ、外部からの加圧流体を当該ナットのフランクと前記
ねじ軸のフランクとの隙間に送り出す溝とを備えてなる
静圧ねじであって、前記溝が前記ナットのつる巻線に沿
うように螺旋状をなして前記フランクに連続して形成さ
れていることを特徴とする。
【0010】上記静圧ねじにおいては、前記ナットの外
面の軸線方向外寄りに形成され、当該ナットの外面とね
じ穴とを連通する取付孔と、前記取付孔に嵌合し、前記
ナットの前記フランクを連続させると共に、前記溝を堰
止める堰止ブロックとを備えてなることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明による静圧ねじの実施の形
態を図1〜4を用いて説明する。なお、図1は、そのナ
ットの概略構造を表す軸線方向に沿った断面図、図2
は、そのナットのフランクを軸線方向から見た図、図3
は、図1の矢線 III部の抽出拡大図、図4は、図3の矢
線IV方向からの外観図である。
【0012】図1,2に示すように、ナット1のフラン
ク1aの中央部分には、当該ナット1のつる巻線に沿う
ように螺旋状をなす一本の連続した溝1dが形成されて
いる。ナット1の外面とねじ穴との間には、当該ナット
1の軸線に沿うようにして分配路1b(二本)が形成さ
れている。当該分配路1bと上記溝1dとは、各フラン
ク1a毎にピッチ間隔で設けた毛細管絞り1cを介して
接続されている。
【0013】図1に示すように、ナット1の外面の軸線
方向両外寄りには、当該ナット1の外面とねじ穴とを連
通する取付孔1eが各々形成されている。当該取付孔1
eには、前記溝1dを堰止める堰止ブロック5が嵌合し
ており、当該堰止ブロック5は、上記ナット1のフラン
ク1aを連続させるように、その先端がナット1のねじ
形状と同一の形状をなしている。
【0014】このような堰止ブロック5は、次のように
して設けられる。まず、図3,4に示すように、座部5
aと円柱部5bとを有する形状に製作し、ねじ切り前の
ナット1の前記取付孔1eに嵌合した後、ナット1のね
じ切りを行うことにより、円柱部5bの先端をナット1
のねじ形状と同一形状に形成する。続いて、ナット1の
取付孔1eから取り外し、ナット1のフランク1aに旋
盤等で前記溝1dを形成した後、上記取付孔1eに再び
嵌合して固定する。このようにしてナット1に堰止ブロ
ック5を設けることにより、ナット1の前記溝1dの両
端側を堰止めながらもナット1のフランク1aを軸線方
向全長に亙って連続させることが容易にできるので、ナ
ット1のフランク1aへの溝1dの加工を容易にできる
ようになる。
【0015】一方、前記分配路1bの一端には、潤滑油
や空気などの加圧流体を送給する図示しないポンプが図
示しない配管を介して連結している。ナット1は、図示
しない駆動モータ等に連結された図示しないねじ軸に螺
合しており、当該ねじ軸の回転により、当該ねじ軸に沿
って移動できるようになっている。
【0016】このような静圧ねじにおいては、前記ポン
プから分配路1bに加圧流体を送給し、毛細管絞り1c
を介して溝1dに当該加圧流体を送り込むことにより、
ナット1のフランク1aと前記ねじ軸のフランクとの隙
間に加圧流体が充填され、前記駆動モータ等を作動して
上記ねじ軸を回転させることにより、上記加圧流体の静
圧潤滑作用から、ナット1のフランクと上記ねじ軸のフ
ランクとを直接接触させることなくナット1を当該ねじ
軸に沿って移動させることができ、工作機械や精密測定
器などのテーブルのように滑らかな動きが要求される移
動機構に何ら問題なく適用することができる。
【0017】このように、上述したような静圧ねじによ
れば、従来の静圧ねじと同様な滑動機能を発現すること
ができるのはもちろんのこと、前述したような構造とな
っているので、次のような効果を得ることができる。
【0018】(1)ナット1のフランク1aに一本の連
続した溝1dを形成するようにしたので、当該溝1dを
旋盤等で連続して加工することができ、加工にかかる作
業が非常に簡単になり、加工コストを低減することがで
きると共に、ねじ山が多い場合でも、軸線方向中央部分
のフランク1aへ当該溝1dを容易に加工することがで
きる。 (2)ナット1のピッチ毎に毛細管絞り1cを形成する
だけで済むようになるので、加工する毛細管絞り1cの
数量が少なくて済み、加工にかかる手間を大幅に省略し
て、加工コストを低減することができる。 (3)ナット1に形成する分配路1bの数が少なくて済
むようになるので、ナット1の強度低下を抑えることが
でき、耐久性の低下を抑えることができる。 (4)ナット1に連結する配管の数が少なくて済むよう
になるので、ナット1の端部周辺が非常に簡素化され、
移動運動しやすくなる。
【0019】なお、本実施の形態では、分配路1bを二
本形成したが、加圧流体の流量や流圧などの条件を満た
すことができれば一本だけでもよい。しかしながら、加
圧流体の前記隙間への流入バランスを考慮すると、二本
ある方が望ましい。
【0020】
【発明の効果】本発明の静圧ねじによれば、簡単に成形
加工することができ、加工する穴数が少なくて済むよう
になるので、製作コストを大幅に低減することができる
と共に、ナットの強度低下を抑えることができるだけで
なく、ナットに連結される部材が少なくて済むようにな
り、移動運動がしやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による静圧ねじの実施の形態のナットの
概略構造を表す軸線方向に沿った断面図である。
【図2】ナットのフランクを軸線方向から見た概略構造
図である。
【図3】図1の矢線 III部の抽出拡大図である。
【図4】図3の矢線IV方向からの外観図である。
【図5】従来の静圧ねじの要部の概略構造を表す軸線方
向に沿った断面図である。
【図6】図5の矢線VI部の抽出拡大図である。
【図7】ナットのフランクを軸線方向から見た概略構造
図である。
【符号の説明】
1 ナット 1a フランク 1b 分配路 1c 毛細管絞り 1d 溝 1e 取付孔 5 堰止ブロック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ軸と、 前記ねじ軸に螺合するナットと、 前記ナットのフランクに形成され、外部からの加圧流体
    を当該ナットのフランクと前記ねじ軸のフランクとの隙
    間に送り出す溝とを備えてなる静圧ねじであって、 前記溝が前記ナットのつる巻線に沿うように螺旋状をな
    して前記フランクに連続して形成されていることを特徴
    とする静圧ねじ。
  2. 【請求項2】 前記ナットの外面の軸線方向外寄りに形
    成され、当該ナットの外面とねじ穴とを連通する取付孔
    と、 前記取付孔に嵌合し、前記ナットの前記フランクを連続
    させると共に、前記溝を堰止める堰止ブロックとを備え
    てなることを特徴とする請求項1に記載の静圧ねじ。
JP14242296A 1996-06-05 1996-06-05 静圧ねじ Withdrawn JPH09324846A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14242296A JPH09324846A (ja) 1996-06-05 1996-06-05 静圧ねじ

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JP14242296A JPH09324846A (ja) 1996-06-05 1996-06-05 静圧ねじ

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JPH09324846A true JPH09324846A (ja) 1997-12-16

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ID=15314968

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JP14242296A Withdrawn JPH09324846A (ja) 1996-06-05 1996-06-05 静圧ねじ

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JP (1) JPH09324846A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105805255A (zh) * 2016-05-06 2016-07-27 山东大学 内部可变节流静压螺母副
CN105822739A (zh) * 2016-05-06 2016-08-03 山东大学 内置式滑阀节流静压螺母副

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CN105805255A (zh) * 2016-05-06 2016-07-27 山东大学 内部可变节流静压螺母副
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Effective date: 20030805