JPH09323697A - 舶用フィンスタビライザ装置 - Google Patents
舶用フィンスタビライザ装置Info
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- JPH09323697A JPH09323697A JP16835496A JP16835496A JPH09323697A JP H09323697 A JPH09323697 A JP H09323697A JP 16835496 A JP16835496 A JP 16835496A JP 16835496 A JP16835496 A JP 16835496A JP H09323697 A JPH09323697 A JP H09323697A
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- Japan
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- fin
- vent pipe
- oil
- stabilizer device
- marine
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B39/00—Equipment to decrease pitch, roll, or like unwanted vessel movements; Apparatus for indicating vessel attitude
- B63B39/06—Equipment to decrease pitch, roll, or like unwanted vessel movements; Apparatus for indicating vessel attitude to decrease vessel movements by using foils acting on ambient water
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、船舶の航行時の横揺れを抑制する
ためのフィンスタビライザに関し、特に引込式のフィン
を格納するフィンボックス内に潤滑油の漏洩を生じた場
合、これを検知できるようにした。 【解決手段】 引込式フィン10を格納するフィンボック
ス１の内部に、フィン駆動用の油圧駆動ユニット12が設
けられ、同ユニットからの漏洩油を検知できるように、
フィンボックス１の最上部に連通接続されたベント管３
が、外部水面Ｗよりも上方の上部開口８ａまで到達する
ように設けられるとともに、同ベント管３の中間部に透
明壁部付き油分漏洩検知手段４が設けられている。上記
漏洩油の検知は、ベント管３の内部の水面上の油層を上
記透明壁部を通じ目視して行なわれる。
ためのフィンスタビライザに関し、特に引込式のフィン
を格納するフィンボックス内に潤滑油の漏洩を生じた場
合、これを検知できるようにした。 【解決手段】 引込式フィン10を格納するフィンボック
ス１の内部に、フィン駆動用の油圧駆動ユニット12が設
けられ、同ユニットからの漏洩油を検知できるように、
フィンボックス１の最上部に連通接続されたベント管３
が、外部水面Ｗよりも上方の上部開口８ａまで到達する
ように設けられるとともに、同ベント管３の中間部に透
明壁部付き油分漏洩検知手段４が設けられている。上記
漏洩油の検知は、ベント管３の内部の水面上の油層を上
記透明壁部を通じ目視して行なわれる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、航行時に船体の動
揺を抑制するためのフィンスタビライザに関し、特にフ
ィンボックス内における油分の漏洩を検知できるように
した舶用フィンスタビライザ装置に関する。
揺を抑制するためのフィンスタビライザに関し、特にフ
ィンボックス内における油分の漏洩を検知できるように
した舶用フィンスタビライザ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】船体の横揺れを抑制するフィンスタビラ
イザの一型式として、引込式フィンスタビライザがあ
る。船体の横断面形状の理由からフィンを船体の外に常
時設置しておくとフィンが障害となって接岸できなかっ
たり、横揺れ抑制作用をしていないときに水流の抵抗に
より船速が低下したりするため、不要時にはフィンを船
体内側に格納できる構造が採用されている。上述のよう
な引込式フィンスタビライザを装備する船は、主にカー
フェリーや客船等の船体横断面形状が矩形のものが多
く、かつ海水面から船底までの距離が小さい船が殆どで
ある。
イザの一型式として、引込式フィンスタビライザがあ
る。船体の横断面形状の理由からフィンを船体の外に常
時設置しておくとフィンが障害となって接岸できなかっ
たり、横揺れ抑制作用をしていないときに水流の抵抗に
より船速が低下したりするため、不要時にはフィンを船
体内側に格納できる構造が採用されている。上述のよう
な引込式フィンスタビライザを装備する船は、主にカー
フェリーや客船等の船体横断面形状が矩形のものが多
く、かつ海水面から船底までの距離が小さい船が殆どで
ある。
【０００３】図２は、代表的な引込式フィンスタビライ
ザの取付け状態を船体横断面図で示したものであり、フ
ィンボックス１は、船体11の外板に溶接等により固定さ
れる。そしてフィンボックス１の中には、フィン10（図
は格納された状態を示している）の他に、フィン10を減
揺のため作動させたり、フィン10の張出しや格納を行な
ったりするための油圧駆動部分を一つのケーシングにま
とめた油圧駆動ユニット12が納められている。
ザの取付け状態を船体横断面図で示したものであり、フ
ィンボックス１は、船体11の外板に溶接等により固定さ
れる。そしてフィンボックス１の中には、フィン10（図
は格納された状態を示している）の他に、フィン10を減
揺のため作動させたり、フィン10の張出しや格納を行な
ったりするための油圧駆動部分を一つのケーシングにま
とめた油圧駆動ユニット12が納められている。
【０００４】油圧駆動ユニット12（図に破線で示す）は
フィン10より大きく、同ユニット12を納めるためにフィ
ンボックス１は、フィン10よりもかなり大きい寸法とな
っている。また、フィンボックス１の船体への取付け位
置については、フィン先端が船体中心から最も離隔する
ように配慮されている。しかし、フィン10は、波等によ
り船体が横揺れしても水面Ｗの上方に出ないように、で
きる限り深い位置にあって初めてその機能を果たすもの
である。したがつて、フィン10を船体側部の、しかも水
面Ｗの下の深い部分に設けるとなると、図２のように船
体側面が幾分斜めになった箇所に限定される。
フィン10より大きく、同ユニット12を納めるためにフィ
ンボックス１は、フィン10よりもかなり大きい寸法とな
っている。また、フィンボックス１の船体への取付け位
置については、フィン先端が船体中心から最も離隔する
ように配慮されている。しかし、フィン10は、波等によ
り船体が横揺れしても水面Ｗの上方に出ないように、で
きる限り深い位置にあって初めてその機能を果たすもの
である。したがつて、フィン10を船体側部の、しかも水
面Ｗの下の深い部分に設けるとなると、図２のように船
体側面が幾分斜めになった箇所に限定される。
【０００５】さらに、油圧駆動ユニット12は、フィン10
の張出しと引込みとを行なえるように、図３に示すごと
くフィンボックス１に対し軸受13を介して回動可能に取
付けられている。図３は油圧駆動ユニット12の取付け状
態を示しており、油圧駆動ユニット12の内部には、同ユ
ニット12に組み込まれている機構の摺動部の潤滑性を保
つために潤滑油が充填されている。そして、軸受13の部
分には、潤滑油が油圧駆動ユニット12から外部へ出ない
ように、シール機構14が施されている。その他、油圧駆
動ユニット12には、その点検や分解、組立を容易に行な
えるように、各所に内部との隔離のためのシール機構を
伴った数か所の接合部15が設けられている。
の張出しと引込みとを行なえるように、図３に示すごと
くフィンボックス１に対し軸受13を介して回動可能に取
付けられている。図３は油圧駆動ユニット12の取付け状
態を示しており、油圧駆動ユニット12の内部には、同ユ
ニット12に組み込まれている機構の摺動部の潤滑性を保
つために潤滑油が充填されている。そして、軸受13の部
分には、潤滑油が油圧駆動ユニット12から外部へ出ない
ように、シール機構14が施されている。その他、油圧駆
動ユニット12には、その点検や分解、組立を容易に行な
えるように、各所に内部との隔離のためのシール機構を
伴った数か所の接合部15が設けられている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な従来の装置における最も大きな技術的問題点は、フィ
ンボックス１が傾斜して取付けられているために、船体
が進水してフィンスタビライザ10が没水した後でも、フ
ィンボックス１の内部に空気溜まり17ができることであ
る。また、機器故障等により油圧駆動ユニット12から潤
滑油がフィンボックス１内に流出した場合、水との比重
差から潤滑油は水の上に浮くが、これがフィンボックス
１の内部に溜まるため、潤滑油漏れの発見が遅くなる。
潤滑油の減少は、ヘッドタンク16の油量減少により、あ
る程度の確認はできるが、必ずしも内部潤滑油がフィン
ボックス１の外部に漏れ出るばかりでなく、外部の水が
油圧駆動ユニット12の内部へ浸入することもあり得るた
め、ヘッドタンク16の油量監視は必ずしも確実な検知手
段ではない。
な従来の装置における最も大きな技術的問題点は、フィ
ンボックス１が傾斜して取付けられているために、船体
が進水してフィンスタビライザ10が没水した後でも、フ
ィンボックス１の内部に空気溜まり17ができることであ
る。また、機器故障等により油圧駆動ユニット12から潤
滑油がフィンボックス１内に流出した場合、水との比重
差から潤滑油は水の上に浮くが、これがフィンボックス
１の内部に溜まるため、潤滑油漏れの発見が遅くなる。
潤滑油の減少は、ヘッドタンク16の油量減少により、あ
る程度の確認はできるが、必ずしも内部潤滑油がフィン
ボックス１の外部に漏れ出るばかりでなく、外部の水が
油圧駆動ユニット12の内部へ浸入することもあり得るた
め、ヘッドタンク16の油量監視は必ずしも確実な検知手
段ではない。
【０００７】よって、没水後は船体内部から空気溜まり
の様子（油漏れの状態）を確認することはできず、ダイ
バー等によるチェックしか方法がなかった。そこで、本
発明は、上述のような従来技術の問題点の解消をはかる
ことを課題としている。
の様子（油漏れの状態）を確認することはできず、ダイ
バー等によるチェックしか方法がなかった。そこで、本
発明は、上述のような従来技術の問題点の解消をはかる
ことを課題としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明の舶用フィンスタビライザ装置は、船側下部
に設けられ外水中へ連通するように構成されたフィンボ
ックスと、同フィンボックス内における格納状態から外
水中へ突き出されて使用されるフィンと、同フィンの駆
動を行なうべく上記フィンボックス内に設けられた油圧
駆動ユニットとをそなえ、上記フィンボックスの最上部
に連通接続されたベント管が、船内を経由し外部水面よ
りも上方で船外へ開いた上部開口に到達するように設け
られて、同ベント管の中間部分に上記油圧駆動ユニット
からの油分漏洩を検知する手段が設けられたことを特徴
としている。
め、本発明の舶用フィンスタビライザ装置は、船側下部
に設けられ外水中へ連通するように構成されたフィンボ
ックスと、同フィンボックス内における格納状態から外
水中へ突き出されて使用されるフィンと、同フィンの駆
動を行なうべく上記フィンボックス内に設けられた油圧
駆動ユニットとをそなえ、上記フィンボックスの最上部
に連通接続されたベント管が、船内を経由し外部水面よ
りも上方で船外へ開いた上部開口に到達するように設け
られて、同ベント管の中間部分に上記油圧駆動ユニット
からの油分漏洩を検知する手段が設けられたことを特徴
としている。
【０００９】上述の本発明の舶用フィンスタビライザ装
置では、船体が進水すると、フィンボックス内の空気は
ベント管を通じて上昇し、上部開口を介して大気と連通
するようになっている。そして上記ベント管の途中に外
部水面と同じレベルの内部水面が形成されるようにな
る。この状態で、万一フィンボックス内の油圧駆動ユニ
ットから油の漏洩を生じた場合は、その漏洩油が上記ベ
ント管内を上昇して、内部水面上に油層を形成すること
になる。
置では、船体が進水すると、フィンボックス内の空気は
ベント管を通じて上昇し、上部開口を介して大気と連通
するようになっている。そして上記ベント管の途中に外
部水面と同じレベルの内部水面が形成されるようにな
る。この状態で、万一フィンボックス内の油圧駆動ユニ
ットから油の漏洩を生じた場合は、その漏洩油が上記ベ
ント管内を上昇して、内部水面上に油層を形成すること
になる。
【００１０】したがって、上記ベント管の中間部分に設
けられた検知手段で、上記漏洩油の検知を的確に行なう
ことができる。上述のような油分の検知は、油が電気的
絶縁性を有していることを利用したオイルセンサーなど
によっても容易に行なえるが、本発明の請求項２の装置
では、上記油分漏洩を検知する手段が、上記ベント管の
中間部分で管内の液面付近を目視しうる透明壁部をそな
えて構成されたことを特徴としている。
けられた検知手段で、上記漏洩油の検知を的確に行なう
ことができる。上述のような油分の検知は、油が電気的
絶縁性を有していることを利用したオイルセンサーなど
によっても容易に行なえるが、本発明の請求項２の装置
では、上記油分漏洩を検知する手段が、上記ベント管の
中間部分で管内の液面付近を目視しうる透明壁部をそな
えて構成されたことを特徴としている。
【００１１】このように、ベント管の途中の管壁が透明
壁部になっていると、漏洩油を生じた場合はベント管内
の水面上に形成された油層が見えるので、フィンボック
ス内での油分の漏洩を目視によって確実に検知すること
ができる。
壁部になっていると、漏洩油を生じた場合はベント管内
の水面上に形成された油層が見えるので、フィンボック
ス内での油分の漏洩を目視によって確実に検知すること
ができる。
【００１２】さらに、本発明の請求項３の装置では、上
記ベント管が、上記フィンボックスの最上部に第１のバ
ルブを介して連通接続されるとともに、同バルブよりも
上方で上記ベント管から分岐し第２のバルブをそなえた
分岐管が設けられていることを特徴としている。
記ベント管が、上記フィンボックスの最上部に第１のバ
ルブを介して連通接続されるとともに、同バルブよりも
上方で上記ベント管から分岐し第２のバルブをそなえた
分岐管が設けられていることを特徴としている。
【００１３】上述の本発明の装置では、上記ベント管内
に漏洩油の油層を生じた場合、これを排除する操作が次
のように行なわれる。まず第１のバルブを閉じて上記ベ
ント管をフィンボックスから遮断し、ついで第２のバル
ブを開けば、分岐管を通じて油分を含んだベント管内の
海水が排出されるようになる。
に漏洩油の油層を生じた場合、これを排除する操作が次
のように行なわれる。まず第１のバルブを閉じて上記ベ
ント管をフィンボックスから遮断し、ついで第２のバル
ブを開けば、分岐管を通じて油分を含んだベント管内の
海水が排出されるようになる。
【００１４】また、本発明の請求項４の装置では、上記
上部開口から上記ベント管内への外水浸入を防止しうる
開閉手段が設けられたことを特徴としており、これによ
り波浪時やメンテナンスの際には、上記開閉手段を閉じ
て上記ベント管内ヘの外水浸入を簡便に防止することが
できる。
上部開口から上記ベント管内への外水浸入を防止しうる
開閉手段が設けられたことを特徴としており、これによ
り波浪時やメンテナンスの際には、上記開閉手段を閉じ
て上記ベント管内ヘの外水浸入を簡便に防止することが
できる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としての舶用フィンスタビライザ装置について説明
すると、図１は本装置をそなえた船舶の船体横断面図で
ある。図１に示すように、船体11の左右の船側下部にお
いて、それぞれ外水中へ連通するように構成されたフィ
ンボックス１が設けられ、同フィンボックス１には、そ
の内部に格納された状態から外水中へ突き出されて使用
されるフィン10が、従来と同様に設けられている。そし
て、フィン10を駆動するための油圧駆動ユニット12も、
フィンボックス１の内部に従来と同様に設けられてい
る。
形態としての舶用フィンスタビライザ装置について説明
すると、図１は本装置をそなえた船舶の船体横断面図で
ある。図１に示すように、船体11の左右の船側下部にお
いて、それぞれ外水中へ連通するように構成されたフィ
ンボックス１が設けられ、同フィンボックス１には、そ
の内部に格納された状態から外水中へ突き出されて使用
されるフィン10が、従来と同様に設けられている。そし
て、フィン10を駆動するための油圧駆動ユニット12も、
フィンボックス１の内部に従来と同様に設けられてい
る。
【００１６】本実施形態の装置では、特にフィンボック
ス１の最上部にベント管取付けポート２が形成されて、
同ポート２にベント管３の下端が第１のバルブ19を介し
て接続されている。
ス１の最上部にベント管取付けポート２が形成されて、
同ポート２にベント管３の下端が第１のバルブ19を介し
て接続されている。
【００１７】このようにして、フィンボックス１の最上
部に連通可能に接続されたベント管３は、船内を経由
し、曲管５，開閉弁６および水平管８を介して、外部水
面Ｗよりも上方で船外へ開いた上部開口８ａに到達する
ように設けられている。
部に連通可能に接続されたベント管３は、船内を経由
し、曲管５，開閉弁６および水平管８を介して、外部水
面Ｗよりも上方で船外へ開いた上部開口８ａに到達する
ように設けられている。
【００１８】また、ベント管３の中間部分には、管内の
液面付近を目視しうる透明壁部をそなえた油分漏洩検知
手段４が設けられるほか、同検知手段４と第１のバルブ
19との間でベント管３から分岐し第２のバルブ７および
排水口９をそなえるようにした分岐管18が設けられてい
る。
液面付近を目視しうる透明壁部をそなえた油分漏洩検知
手段４が設けられるほか、同検知手段４と第１のバルブ
19との間でベント管３から分岐し第２のバルブ７および
排水口９をそなえるようにした分岐管18が設けられてい
る。
【００１９】本実施形態の舶用フィンスタビライザ装置
は上述のように構成されているので、第１のバルブ19お
よび開閉弁６を開き第２のバルブ７を閉じた状態で船体
が進水すると、フィンボックス１内の空気はベント管３
を通じて上昇し、上部開口８ａを介して大気と連通する
ようになる。
は上述のように構成されているので、第１のバルブ19お
よび開閉弁６を開き第２のバルブ７を閉じた状態で船体
が進水すると、フィンボックス１内の空気はベント管３
を通じて上昇し、上部開口８ａを介して大気と連通する
ようになる。
【００２０】そしてベント管３の途中に外部水面と同じ
レベルの内部水面が形成されるようになる。この状態
で、万一フィンボックス１内の油圧駆動ユニット12から
油の漏洩を生じた場合は、その漏洩油がベント管３内を
上昇して、内部水面上に油層を形成することになる。し
たがって、ベント管３の中間部分に設けられた検知手段
で、上記漏洩油の検知を的確に行なうことができる。
レベルの内部水面が形成されるようになる。この状態
で、万一フィンボックス１内の油圧駆動ユニット12から
油の漏洩を生じた場合は、その漏洩油がベント管３内を
上昇して、内部水面上に油層を形成することになる。し
たがって、ベント管３の中間部分に設けられた検知手段
で、上記漏洩油の検知を的確に行なうことができる。
【００２１】上述のような油分の検知は、油が電気的絶
縁性を有していることを利用したオイルセンサーなどに
よっても容易に行なえるが、本実施形態の装置では、ベ
ント管３の途中の管壁を透明壁部にした検知手段４が設
けられているので、漏洩油を生じた場合はベント管３内
の水面上に形成された油層が見えるようになり、フィン
ボックス１内での油分の漏洩を検知手段４における目視
によって確実に検知することができる。
縁性を有していることを利用したオイルセンサーなどに
よっても容易に行なえるが、本実施形態の装置では、ベ
ント管３の途中の管壁を透明壁部にした検知手段４が設
けられているので、漏洩油を生じた場合はベント管３内
の水面上に形成された油層が見えるようになり、フィン
ボックス１内での油分の漏洩を検知手段４における目視
によって確実に検知することができる。
【００２２】また、ベント管３内に漏洩油の油層を生じ
た場合、これを排除する操作は次のように行なわれる。
まず第１のバルブ19を閉じてベント管３をフィンボック
ス１から遮断し、ついで第２のバルブ７を開けば、分岐
管18を通じて油分を含んだベント管３内の海水が排出さ
れるようになる。
た場合、これを排除する操作は次のように行なわれる。
まず第１のバルブ19を閉じてベント管３をフィンボック
ス１から遮断し、ついで第２のバルブ７を開けば、分岐
管18を通じて油分を含んだベント管３内の海水が排出さ
れるようになる。
【００２３】さらに、本実施形態の装置では、上部開口
８ａからベント管３の内部への外水の侵入を防止しうる
開閉手段として開閉弁６をそなえているので、波浪時や
メンテナンスの際には、開閉弁６を閉じてベント管３内
ヘの外水侵入を簡便に防止することができる。
８ａからベント管３の内部への外水の侵入を防止しうる
開閉手段として開閉弁６をそなえているので、波浪時や
メンテナンスの際には、開閉弁６を閉じてベント管３内
ヘの外水侵入を簡便に防止することができる。
【００２４】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の舶用フィ
ンスタビライザ装置によれば次のような効果が得られ
る。 (１) 船体が進水すると、フィンボックス内の空気はベ
ント管を通じて上昇し、上部開口を介して大気と連通す
るようになり、上記ベント管の途中に外部水面と同じレ
ベルの内部水面が形成されるようになるので、この状態
で、万一フィンボックス内の油圧駆動ユニットから油の
漏洩を生じた場合は、その漏洩油が上記ベント管内を上
昇して、内部水面上に油層を形成することになり、上記
ベント管の中間部分に設けられた検知手段で、上記漏洩
油の検知を的確に行なうことができる。 (２) 上記ベント管の中間部分で管壁を透明壁部とした
油分検知手段が設けられていると、漏洩油を生じた場合
は上記ベント管内の水面上に形成された油層が見えるの
で、フィンボックス内での油分の漏洩を目視によって確
実に検知することができる。 (３) 上記ベント管内に漏洩油の油層を生じた場合、こ
れを排除する際には、まず第１のバルブを閉じて上記ベ
ント管をフィンボックスから遮断し、ついで分岐管にお
ける第２のバルブを開くことにより、同分岐管を通じて
油分を含んだ上記ベント管内の海水の排出が容易に行な
われる。 (４) 波浪時やメンテナンスの際には、上記ベント管の
上部開口のための開閉手段を閉じて上記ベント管内ヘの
外水浸入を簡便に防止することができる。
ンスタビライザ装置によれば次のような効果が得られ
る。 (１) 船体が進水すると、フィンボックス内の空気はベ
ント管を通じて上昇し、上部開口を介して大気と連通す
るようになり、上記ベント管の途中に外部水面と同じレ
ベルの内部水面が形成されるようになるので、この状態
で、万一フィンボックス内の油圧駆動ユニットから油の
漏洩を生じた場合は、その漏洩油が上記ベント管内を上
昇して、内部水面上に油層を形成することになり、上記
ベント管の中間部分に設けられた検知手段で、上記漏洩
油の検知を的確に行なうことができる。 (２) 上記ベント管の中間部分で管壁を透明壁部とした
油分検知手段が設けられていると、漏洩油を生じた場合
は上記ベント管内の水面上に形成された油層が見えるの
で、フィンボックス内での油分の漏洩を目視によって確
実に検知することができる。 (３) 上記ベント管内に漏洩油の油層を生じた場合、こ
れを排除する際には、まず第１のバルブを閉じて上記ベ
ント管をフィンボックスから遮断し、ついで分岐管にお
ける第２のバルブを開くことにより、同分岐管を通じて
油分を含んだ上記ベント管内の海水の排出が容易に行な
われる。 (４) 波浪時やメンテナンスの際には、上記ベント管の
上部開口のための開閉手段を閉じて上記ベント管内ヘの
外水浸入を簡便に防止することができる。
【図１】本発明の一実施形態としての舶用フィンスタビ
ライザ装置を示す船体横断面図である。
ライザ装置を示す船体横断面図である。
【図２】従来の舶用フィンスタビライザ装置を示す船体
要部横断面図である。
要部横断面図である。
【図３】図２の装置における油圧駆動ユニットの取付け
状態を示す横断面図である。
状態を示す横断面図である。
１ フィンボックス ２ ベント管取付けポート ３ ベント管 ４ 透明壁部付き油分漏洩検知手段 ５ 曲管 ６ 開閉弁（開閉手段） ７ 第２のバルブ ８ 水平管 ８ａ 上部開口 ９ 排水口 10 フィン 11 船体 12 油圧駆動ユニット 13 軸受 14 シール機構 15 接合部 16 潤滑油用ヘッドタンク 17 空気溜まり Ｗ 外部水面
Claims (4)
- 【請求項１】 船側下部に設けられ外水中へ連通するよ
うに構成されたフィンボックスと、同フィンボックス内
における格納状態から外水中へ突き出されて使用される
フィンと、同フィンの駆動を行なうべく上記フィンボッ
クス内に設けられた油圧駆動ユニットとをそなえ、上記
フィンボックスの最上部に連通接続されたベント管が、
船内を経由し外部水面よりも上方で船外へ開いた上部開
口に到達するように設けられて、同ベント管の中間部分
に上記油圧駆動ユニットからの油分漏洩を検知する手段
が設けられたことを特徴とする、舶用フィンスタビライ
ザ装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載の舶用フィンスタビライ
ザ装置において、上記油分漏洩を検知する手段が、上記
ベント管の中間部分で管内の液面付近を目視しうる透明
壁部をそなえて構成されたことを徴とする、舶用フィン
スタビライザ装置。 - 【請求項３】 請求項１または２に記載の舶用フィンス
タビライザ装置において、上記ベント管が、上記フィン
ボックスの最上部に第１のバルブを介して連通接続され
るとともに、同バルブよりも上方で上記ベント管から分
岐し第２のバルブをそなえた分岐管が設けられているこ
とを特徴とする、舶用フィンスタビライザ装置。 - 【請求項４】 請求項１〜３のいずれか１つに記載の舶
用フィンスタビライザ装置において、上記上部開口から
上記ベント管内への外水浸入を防止しうる開閉手段が設
けられたことを特徴とする、舶用フィンスタビライザ装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16835496A JPH09323697A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 舶用フィンスタビライザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16835496A JPH09323697A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 舶用フィンスタビライザ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09323697A true JPH09323697A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15866525
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16835496A Withdrawn JPH09323697A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 舶用フィンスタビライザ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09323697A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014174390A1 (en) | 2013-04-26 | 2014-10-30 | Fincantieri S.P.A. | A stabilizing device for a ship or craft, a ship comprising such device, a method for moving the stabilizing device |
| ITMI20131517A1 (it) * | 2013-09-13 | 2015-03-14 | Fincantieri Cantieri Navali It | Sistema di lubrificazione di supporti per organi di movimentazione di una pinna stabilizzatrice per imbarcazioni |
| JP2016078477A (ja) * | 2014-10-09 | 2016-05-16 | 三菱重工業株式会社 | フィンスタビライザ及びフィンスタビライザの作動油の脱水方法 |
-
1996
- 1996-06-07 JP JP16835496A patent/JPH09323697A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014174390A1 (en) | 2013-04-26 | 2014-10-30 | Fincantieri S.P.A. | A stabilizing device for a ship or craft, a ship comprising such device, a method for moving the stabilizing device |
| ITMI20131517A1 (it) * | 2013-09-13 | 2015-03-14 | Fincantieri Cantieri Navali It | Sistema di lubrificazione di supporti per organi di movimentazione di una pinna stabilizzatrice per imbarcazioni |
| WO2015036899A1 (en) * | 2013-09-13 | 2015-03-19 | Fincantieri Cantieri Navali Italiani S.P.A. | Lubrication system for bearings of mechanical members for moving the stabilizing fin of a vessel |
| JP2016078477A (ja) * | 2014-10-09 | 2016-05-16 | 三菱重工業株式会社 | フィンスタビライザ及びフィンスタビライザの作動油の脱水方法 |
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