JPH09323549A - トラックカバーの開閉機構 - Google Patents

トラックカバーの開閉機構

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JPH09323549A
JPH09323549A JP16523396A JP16523396A JPH09323549A JP H09323549 A JPH09323549 A JP H09323549A JP 16523396 A JP16523396 A JP 16523396A JP 16523396 A JP16523396 A JP 16523396A JP H09323549 A JPH09323549 A JP H09323549A
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JP
Japan
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cover
opening
spring
truck
closing
Prior art date
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JP16523396A
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Inventor
Tokio Igawa
時雄 井川
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SHINWA JIDOSHA KOGYO KK
Original Assignee
SHINWA JIDOSHA KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックのカバーの開閉を小さな能力の作動
手段で、比較的迅速に、開閉可能とすると共に、その開
閉をコンパクトな装置で実現せんとする。 【解決手段】 電動機72により回転する送り用ねじ7
1と、この送り用ねじ71に螺合し送り用ねじの回転に
よって送り用ねじの軸方向に移動する可動部5とを備
え、可動部5の移動を伝達手段1によってカバーaに伝
達してカバーaを開閉させる。エアの圧力及びスプリン
グ9によって、可動部5を、カバーaが開く方向に付勢
し、カバーの開き始める際に要する力を小さくし、カバ
ーを閉じ終わる際にはブレーキが掛かるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、トラックカバーの開
閉機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりトラックでは、図1に示すよう
に、カバーa、即ち、荷室の左右の天部a1から側壁部
a2を、回動可能に構成し、上方にはね上げるようにし
て開口するものが知られている。その具体的な構成とし
ては、天部a1の基部の回動軸を、電動機を回転動力源
として開閉するものである。通常、電動機と回動軸と
は、歯車やラック等の伝達手段によって接続され、カバ
ーaの上昇のために必要なトルクを得るようにしてい
る。ところが、電動機はトラックに積載する必要上、そ
の能力に限りがあるため、回転速度を落としてトルクを
高める必要があり、その結果、カバーaの開閉動作に時
間がかかると言った欠点がある。
【0003】他の方法としては、油圧シリンダによっ
て、カバーaの天部a1の先端側を押し上げるようにし
たものも知られている。より詳しくは、図13に示すよ
うに、カバーaの天部a1の先端側に油圧シリンダv1
のピストンロッドの先端v2を回動可能に取り付け、油
圧シリンダv1のシリンダの基部v3をトラックの基台
(具体的には横梁b2)に回動可能に支持させる。そし
て、ピストンロッドを伸長させることによって、カバー
aを押し上げるものである。図14は、この方法での静
止状態におけるカバーaの回動に要する油圧シリンダv
1の力を示したものである。この図において、ベクトル
u80,u40,u10,u0は、夫々、カバーaの開
度が80度、40度、10度、0度におけるカバーaの
回動に要する油圧シリンダv1の力を示す。ここで、カ
バーaの天部a1の長さを1215mmとし、側壁の高さ
を2000mmとした場合のベクトルu80を1とする
と、ベクトルu40は0.79、ベクトルu10は1.
44、ベクトルu0は6.13である。この図から明ら
かなように、油圧シリンダv1の力は、開度0〜10度
の範囲で極端に大きくなってしまう。その結果、カバー
aを開く場合には、開度0〜10度の範囲、即ち、開き
始める際に大きな力を要し、開き始めの作動が円滑にな
されないおそれがある。また逆に、カバーaを閉じる際
には、開度10〜0度の範囲、即ち、閉じ終わりに大き
な力を必要として、閉じぎわに加速されるように閉じ、
最悪の場合には、回動の慣性も加わり、基台等にぶつか
るようにして大きな衝撃を伴ってカバーが閉じることと
なる。しかも、油圧シリンダv1の能力は、開度0〜1
0度の範囲のためにのみ、大きな能力を必要とすること
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記の事
情に鑑み、トラックのカバーの開閉を小さな能力の作動
手段で、比較的迅速に、開閉可能とすると共に、その開
閉をコンパクトな装置で実現せんとするものである。ま
た、本願発明の他の目的は、カバーの開き始める際に要
する作動手段の力を小さくし、言わば軽くカバーを開く
ことができるようにし、他方、カバーを閉じ終わる際に
はブレーキが掛かるようにし、極力小さな衝撃でカバー
を閉じることができるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本願発明は、次の
構成を特徴とするトラックカバーの開閉機構を提供する
ことにより、上記の課題を解決する。
【0006】本願の第1の発明は、天部と天部から下方
に垂下する側壁部とを備え、天部の基部が回動可能にト
ラック本体に取り付けられたトラックのカバーを開閉さ
せる機構において、カバーの開度によって付勢力が変化
する付勢手段によって、トラックのカバーを開方向に間
接或いは直接に付勢し、且つ、この開方向の付勢下に
て、作動手段によって、トラックのカバーを開閉するこ
とを特徴とするトラックカバーの開閉機構を提供する。
トラックのカバーは、一般に、天部から側壁部が垂下し
ているため、カバーの自重による回動軸における回転ト
ルクは、約30度付近で最も大きくなり、それ以下、或
いはそれ以上において、漸次、減少する。そして、カバ
ーに加えられる作動手段の力点の位置等の変化によっ
て、開閉に要する力は、さらに変化する。他方、作動手
段(例えば、油圧シリンダ、電動機による送り螺子等)
は、一般に、一定の出力を有している。そこで、作動手
段に加えて、カバーの開度によって付勢力が変化する付
勢手段によって付勢することにより、この付勢手段によ
る付勢力と、開閉に要する力とを均衡状態に近づけ、作
動手段による出力を、より小さなもので足るようにし
た。
【0007】本願の第2の発明は、上記の第1の発明に
おいて、トラックのカバーの開度が0度から所定の角度
までの間においては、上記の開方向への付勢力が、カバ
ーの自重による閉方向への力より、上回っていることを
特徴とするトラックカバーの開閉機構を提供する。これ
により、従来とは逆に、カバーを開く場合には、付勢力
によってカバーが開くに足る力が付与されるため、作動
手段によるカバーの開き始めの力が極めて小さなもので
足りる。逆に、カバーの閉じ終わりには、付勢力がカバ
ーの自重を越えるため、閉動作にブレーキが掛かり、こ
のブレーキに抗して、作動手段によりカバーが閉まるこ
ととなる。トラックのカバーの開度が0度から所定の角
度までの間においては、上記の開方向への付勢力が、カ
バーの自重による閉方向への力より、上回っていること
を特徴とするトラックカバーの開閉機構を提供する。こ
の所定の開度は、15〜30度とすることが適切である
が、カバーの開き始め(閉じ終わり)の区間の力を考慮
するものであるため、所定の開度は、1度や2度程度の
少ない区間であってもよい。また、0度からカバーの全
開までの全区間において、開方向への付勢力が、カバー
の自重による閉方向への力より、上回っているものであ
ってもよい。
【0008】本願の第3の発明は、上記の第1又は第2
の発明において、上記の作動手段が伸縮式の作動手段で
あり、この伸縮式の作動手段が略水平に配位されると共
に、その一端側がトラックの基台に回動可能に支持さ
れ、その他端側がカバーの天部の基部側に回動可能に接
続され、この伸縮式の作動手段を収縮させることによっ
て、トラックのカバーが開くことを特徴とするトラック
カバーの開閉機構を提供する。この機構によって、カバ
ーの開閉に要する作動手段の伸縮方向の力(図4の推力
t参照)の変化が、比較的小さな幅となると共に、開度
の変化に比例したものとなる。その結果、この変化に対
応した付勢手段、即ち、前述のように、カバーの開度に
よって付勢力が変化する付勢手段を採用して、荷重と付
勢力との均衡を得やすくすることができる。尚、伸縮式
の作動手段とは、直線移動する可動部を備えた作動手段
であって、例えば、第4の発明に係る送りねじによるも
のや、油圧シリンダ等の流体圧シリンダを挙げることが
できる。
【0009】本願の第4の発明は、上記の第1又は第2
又は第3の発明において、上記の作動手段が、電動機等
の回転動力源により回転する送り用ねじと、この送り用
ねじに螺合し送り用ねじの回転によって送り用ねじの軸
方向に移動する可動部と、可動部の移動をカバーに伝達
してカバーを開閉させる伝達手段とを備えており、上記
の付勢手段がスプリングであり、このスプリングによっ
て可動部を付勢したことを特徴とするトラックカバーの
開閉機構を提供する。この第4の発明では、付勢力とし
て、スプリングを用いる。一般にスプリングは、圧縮時
には付勢力が大きく、伸長するに従って、付勢力が小さ
くなるが、この性質を利用して、本願のカバーの開度に
よって付勢力が変化する付勢手段とする。そして、送り
用ねじを用の電動機等の出力は、この付勢手段による付
勢を受けている分、小さくて済み、比較的低出力の電動
機でも、高速の回転で、送りねじを迅速に送ることがで
き、開閉に要する時間を少なくすることができる。しか
も、送りねじの採用によって、適当な開度で作動手段を
非作動状態にした場合にも、その開度を維持することが
できる。
【0010】第5の発明では、第4の発明に係るスプリ
ングに加えて、空気圧により可動部が付勢され、この空
気圧による可動部の付勢がカバーを開く方向又は閉じる
方向に付勢するものであることを特徴とするトラックカ
バーの開閉機構を提供することによって、トラックカバ
ーの開閉機構の完成後においても、付勢力を調整するこ
とができる。特に、トラックカバーの重量は種々多様に
渡るが、その第5の発明では、各種のトラックカバーの
重量やそのバランスに応じて、付勢力を調整することに
よって、最も適する付勢力を選択することができる。
【0011】本願の第6の発明は、第1乃至第3の発明
において、上記の作動手段が油圧シリンダであり、上記
の付勢手段がスプリングであり、このスプリングによっ
て油圧シリンダの可動部を付勢したことを特徴とするト
ラックカバーの開閉機構を提供する。この第6の発明で
は、作動手段として油圧シリンダを用いるが、その際、
これに加えて、スプリングによって油圧シリンダの可動
部を付勢することによって、本願のカバーの開度によっ
て付勢力が変化する付勢手段としたものである。
【0012】本願の第7の発明は、第1乃至第2の発明
において、上記の作動手段が、電動機等の回転動力源に
より回転する送り用ねじと、この送り用ねじに螺合し送
り用ねじの回転によって送り用ねじの軸方向に移動する
可動部と、可動部の移動をリンク機構によりカバーに伝
達してカバーを開閉させる伝達手段とを備えており、上
記の付勢手段がスプリングであり、このスプリングによ
って可動部又は伝達手段を付勢したことを特徴とするも
のを提供する。この第7の発明では、付勢力として、ス
プリングを用いる。一般にスプリングは、圧縮時には付
勢力が大きく、伸長するに従って、付勢力が小さくなる
が、この性質を利用して、本願のカバーの開度によって
付勢力が変化する付勢手段とする。そして、送り用ねじ
を用の電動機等の出力は、この付勢手段による付勢を受
けている分、小さくて済み、比較的低出力の電動機で
も、高速の回転で、送りねじを迅速に送ることができ、
開閉に要する時間を少なくすることができる。しかも、
送りねじの採用によって、適当な開度で作動手段を非作
動状態にした場合にも、その開度を維持することができ
る。
【0013】本願の第8の発明は、第7の発明におい
て、上記のスプリングに加えて、空気ばねにより可動部
又は伝達手段が付勢され、この空気ばねによる付勢がカ
バーを開く方向又は閉じる方向に付勢するものであるこ
とを特徴とするトラックカバーの開閉機構を提供する。
この第8の発明では、空気圧による付勢を行うものの、
アエシリンダ等を用いずに、エアの供給及びそれに伴う
回路を不要とした空気ばねを用いるため、製造や保守等
を容易に行うことができる。
【0014】本願の上記の各発明は、カバーの側壁部が
一枚物のものにも採用し得るが、本願の第9の発明のよ
うに、カバーの側壁部が、上下に2以上の壁部に分割さ
れ、下方の壁部が上方の壁部に対して回動可能に取り付
けられていることを特徴とするものにも採用し得る。こ
のように、カバーの側壁部が、上下に2以上の壁部に分
割されている結果、カバーを開いた際の開口率を大きく
することができ、クレーンでの搬出搬入等を容易になす
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の実
施の形態を説明する。まず、本願発明のカバーを備えた
トラックについて、図1を参照して、簡単に説明してお
くと、トラックの荷台には、4本の支柱b1が四隅に立
設され、前後夫々における左右の支柱b1,b1間には
横梁b2が渡されている。前後の横梁b2間には、中央
梁b3が渡されている。カバーaは、トラックの右半分
と左半分に夫々設けられているが、図1では、片方のみ
を図示している。このカバーaは、天部a1の基部が前
後の横梁b2,b2間に回動可能に支持されている。
【0016】次に、図2は、本願発明の第1の実施の形
態に係る開閉機構を示す正面図であり、図3は同平面図
である。この開閉機構は、1つのカバーaについて、前
後に各1個ずつ、トラック全体で4個設けられている
が、この図2はその一つを拡大して示している。この開
閉機構は、作動手段と付勢手段とが、一つの装置とされ
ており、以下、この装置を、開閉用アクチュエータAと
称する。
【0017】この図2において、o1は、カバーaの天
部a1の基部の回動軸を示す。このカバー回動軸o1寄
りの天部a1には、回動力の伝達手段として、伝達アー
ム1の一端が取りつけられている。この伝達アーム1の
他端には、開閉用アクチュエータAにおける可動部2の
先端3が回動可能に取りつけられており、可動部2が基
端方向に移動することによってカバーaが開き、先端方
向に移動することによってカバーaが閉じる。以下、伝
達アーム1の他端と可動部2の先端3とを接続する回動
軸を、先端回動軸o2という。尚、図では、可動部2を
含む開閉用アクチュエータAが略水平に配位されている
ため、基端方向とは右方向となり、先端方向とは左方向
となるが、開閉用アクチュエータAを垂直方向等に取り
付けることも可能である。
【0018】可動部2は、先端の接続体3と、外筒体4
と、ピストン体5とを備える。外筒体4は、基端が開口
した筒状をなし、先端に接続体3が固定される。ピスト
ン体5は、先端が外筒体4の先端に固定されたピストン
軸51と、ピストン軸51の基端に設けられたピスント
部52とを有する。
【0019】この接続体3と、外筒体4と、ピストン体
5との固定の構造をより詳しく説明しておくと、ピスト
ン軸51の先端に雄ねじが形成され、この雄ねじが、外
筒体4の先端側の雌ねじ部41に螺合して、この雌ねじ
部41を貫通している。この貫通した雄ねじの先端には
接続体3の基端の雌ねじが螺合しているものである。
尚、この固定の構造は単なる一例を示したものであり、
その構造は自由に変更可能であり、また、接続体3と、
外筒体4と、ピストン体5とは一体に形成してもよい。
【0020】外筒体4の周壁には、軸方向に長孔42が
形成されている。また、外筒体4の基端には、径内方向
にバネ止め部43が突出形成されている。ピストン体5
には、被送りねじ53が形成されている。この実施の形
態では、被送りねじ53は、ピストン部52の中央に軸
方向に貫通する雌ねじとして実施されている。そして、
被送りねじ53から先端方向には、ピストン軸51の中
央を貫くようにして、送りねじ収納するための収納孔5
4が形成されている。
【0021】次に、上述の可動部2を摺動させるために
送りねじ部7が設けられている。この送りねじ部7は、
前述の被送りねじ53に螺合する雄ねじとして実施され
ている送りねじ71と、送りねじ71の基端に設けられ
た回転駆動装置としての電動機72とを備える。送りね
じ71と電動機72の駆動軸とは直接接続してもよい
が、ギア等の適当な伝達手段を介して接続してもよい。
電動機72の種類は特に限定はなく、直流、交流も問わ
ないが、望ましくは、ブレーキ付きモータ(電源を切っ
た際に自動的に駆動軸がロックされて回動不能となるモ
ータ)を採用する。
【0022】次に、上述の可動部2は、エアの圧力で基
端方向に付勢される。このエアの圧力の付勢手段とし
て、シリンダ部8が設けられている。このシリンダ部8
は、筒部81と、筒部81の先端に設けられたロッドカ
バー82と、筒部81の基端に設けられた収容部88と
が、一体に形成されているが、当然、両者は別体に形成
することもできる。収容部88には、上記の電動機72
が収容されていると共に、収容部88の基端寄りには、
回動支持部89が設けられ、この回動支持部89が前述
の横梁b2に固定されている。
【0023】前述のピストン部52は、ロッドカバー8
2を摺動可能に貫通している。尚、図示は省略するが、
ロッドカバー82とピストン部52との間には気密を保
つためのOリング等のシールが設けられ、筒部81内壁
と前述のピストン部52との間にも気密を保つためのO
リング等のシールが設けられている。シリンダ部8に
は、シリンダ内に流体(エアー)を導入するための導入
口83が形成されている。この実施の形態では、導入口
83がロッドカバー82に設けられているが、シリンダ
部8に設けてもよい。導入口83には、導入管84がシ
リンダの外周方向に突出し、この導入管84には、エア
チューブ85が接続されている。エアチューブ85は、
エアレギュレータ86を介してエアコンプレッサー(図
示せず)等のエア圧力の供給源に接続されている。エア
レギュレータ86は、調整ツマミ86aとメータ86b
とを有し、メータによって圧力を監視しながら、供給す
る圧力を調整して適当な値に設定し得る。尚、エアチュ
ーブ85は、前述の外筒体4の周壁に形成された長孔4
2を貫通して外部に突出しているため、エアチューブ8
5によって外筒体4の摺動が妨げられることはない。ま
た、シリンダ部8の先端から外周方向には、バネ止め部
87が、突出形成されている。
【0024】次に、可動部2とシリンダ部8との間に
は、付勢力が変化する付勢手段として、スプリング9が
配位されている。詳しくは、外筒部4及びピストン体5
と、シリンダ部8との間に、適宜本数(この実施の形態
では3本)の圧縮コイルスプリング9,9,9が配位さ
れている。さらに詳しくは、上記のシリンダ部8の先端
のバネ止め部87と、前述の外筒体4の基端のバネ止め
部43との間に、圧縮コイルスプリング9が1本配位さ
れ、また、前述のピストン部52とロッドカバー82と
の間に圧縮コイルスプリング9が2本配位されている。
尚、スプリング9は、複数のスプリングを組み合わせ、
スプリングコンピネーションを図って、所望の付勢力を
得るようにしてもよいが、必要最小限、可動体2を基端
方向に移動させる方向に少なくとも1本設ければ足り
る。例えば、外筒部4とシリンダ部8との間のスプリン
グ9を省略することにより、外筒部4自体も不要とな
り、ピストン体5を直接、接続体3に接続することがで
きる。また、スプリング9を設ける位置も、可動体2の
適宜位置(接続体3と、外筒体4と、ピストン体5の適
宜位置)で良く、また、伝達アーム1に設けることも可
能である。また、圧縮スプリング以外、引っ張りコイル
スプリングを用いて可動体2を基端方向に移動させる方
向に付勢してもよい。さらに、複数のスプリングを組み
合わせ、スプリングコンピネーションを図る場合には、
全体としては、可動体2を基端方向に移動させる方向に
付勢するが、その一本乃至数本を、可動体2を先端方向
に移動させる方向に付勢するものとして、全体の付勢力
を調整するようにしてもよい。
【0025】次に、この実施の形態の使用方法を説明す
る。まず、図2の状態(非作動状態)において、スプリ
ング9によって、可動部2(具体的には、外筒部4及び
ピストン体5)が、基端方向(図の右方向)に付勢され
ている。この状態からメインスイッチ(図示せず)を入
れることによって、エアの加圧と電動機72の作動がな
される。即ち、シリンダ部8内のエア圧が高まり、ピス
トン体5を、基端方向(図の右方向)に付勢すると共
に、電動機72が回転して送りねじ71が回転する。こ
れにより、被送りねじ52が基端方向に送られ、可動部
2全体が基端方向に移動して、伝達アーム1が回動して
カバーaを開く。他方、カバーaを閉じるには、電動機
72が逆回転して送りねじ71が逆回転し、被送りねじ
52が先端方向に送られ、可動部2全体が先端方向に移
動して、伝達アーム1が逆方向に回動してカバーaが閉
じる。可動部2の移動に伴い、全体の長さが変化するた
め、収容部88の基端寄りの回動支持部89に支持され
て、全体が上下に回動する。以下、この回動軸を、基端
回動軸o3という。
【0026】ここで、図4のグラフを参照して、カバー
aを回動させるのに必要を力を説明する。まず、カバー
aの荷重による伝達アーム1先端(より正確には、伝達
アーム1と可動部2先端の接続体3との回動の中心点、
即ち先端回動軸o2)におけるアームの旋回力をmで示
す。この旋回力mは、カバーaの回動角度(開度θ1)
によって変化するが、カバーaは天部a1の基端を回動
軸(カバー回動軸o1)として立ち上がるように開くた
め、カバーaの開度θ1が大きくなるに従って小さくな
る。但し、カバーaは天部a1と、この天部a1の先端
から垂下する側壁部a2を有するため、カバーa全体の
モーメントは、カバーaの開度が30度付近で最大とな
り、約30度以下の開度では、旋回力mは、カバーaの
開度が小さくなるに従って小さくなる。尚、この例で
は、天部a1の横幅を1165mm、側壁部a2の高さを
2000mmとした。
【0027】また、tは、旋回力mの基端回動軸o3方
向のベクトルであり、このベクトルが、旋回力mと釣り
合うのに要する可動部2の推力となる。この釣合い推力
tは、m/cosθ2で求められる。但し、mは上記の
旋回力、θ2は、旋回力mの方向と、先端回動軸o2と
基端回動軸o3とをつなぐ線分とがなす角である。この
釣合い推力tは、カバーの開度が大きくなるに従って、
小さくなる傾向を示している。尚、このような傾向を示
すためには、θ1が30度前後(約20〜40度)にお
いて、θ2が90度となるように設定しておくことが望
ましい。
【0028】一方、上記のスプリング9による付勢力
は、可動部2を基端方向に移動させるように作用し、伝
達アーム1を介して、カバーaを開く方向に回動させる
トルクとして作用する。このスプリング9により可動部
2を基端方向に移動させるように作用する付勢力、即
ち、スプリング付勢力f1は、圧縮コイルスプリングの
特性から、スプリングが圧縮状態から開放状態になるに
従って、小さくなる。従って、スプリング付勢力f1
は、カバーaの開度が大きくなるに従い小さくなるもの
である。そして、望ましくは、釣合い推力tの変化と、
略等しい変化を示すスプリングを採用する。この実施の
形態では、スプリング付勢力f1が釣合い推力tを若干
下回っている。
【0029】次に、エアの加圧による付勢力も、可動部
2を基端方向に移動させるように作用し、伝達アーム1
を介して、カバーaを開く方向に回動させるトルクとし
て作用する。このエアの加圧による付勢力、即ち、エア
付勢力f2は、エアの圧力を一定に保つことによって、
カバーaの開度に係わらず、一定となる。そして、スプ
リング付勢力f1とエア付勢力f2との和(以下、総合
付勢力fという)は、望ましくは、所定の開度(例え
ば、約20〜30度)以下において、釣合い推力tより
若干大きくなるように設定する。この総合付勢力fの設
定は、スプリング9の設計によって予め設定できること
は勿論、実際に、トラックカバーに採用した後において
も、前述のエアレギュレータ86によって、エアの加圧
による付勢力f2を変更することにより調整できる。特
に、この実施の形態では、メータ86bを見ながら、調
整ツマミ86aによって、現場でも簡単に調整し得る。
【0030】従って、総合付勢力fが釣合い推力tより
大きい所定の開度(例えば、約20〜30度)以下にお
いては、総合付勢力fによってカバーaは開くこととな
るが、ピストン体5の被送りねじ53と送りねじ部7の
送りねじ71との螺合によって、被送りねじ53に対し
て基端方向への軸力が加わった状態で停止している。即
ち、軸力は、所定の開度(例えば、約20〜30度)以
下においては基端方向に加わり、所定の開度(例えば、
約20〜30度)以上においては先端方向に加わる。そ
して、この軸力に抗して、ねじに回転トルクを加えるこ
とによって、カバーaが開閉するものであり、この回転
トルクを電動機72の作動によって加えるものである。
【0031】ここで、ねじの回転に必要なトルクは、一
般に下記の式1と式2とで求められる。但し、Qは軸
力、M1は軸力Qのもとに一方のねじが他方のねじのま
わりを軸力に逆らって回転する場合のトルク、M2は軸
力Qのもとに一方のねじが他方のねじのまわりを軸力に
逆らわずに回転する場合のトルク、d2 はねじの有効
径、ρはねじ面における摩擦角、βはねじ山のリード角
とする。
【0032】
【数1】 M1=Q(d2 /2)tan(ρ+β) (式1)
【0033】
【数2】 M2=Q(d2 /2)tan(ρ−β) (式2)
【0034】従って、カバーaを開く場合には、所定の
開度(例えば、約20〜30度)以下の場合には式2
で、所定の開度(例えば、約20〜30度)以上の場合
には式1で、必要なトルクが求められ、また、カバーa
を閉じる場合には、所定の開度(例えば、約20〜30
度)以下の場合には式1で、所定の開度(例えば、約2
0〜30度)以上の場合には式2で、必要なトルクが求
められる。そして、何れの場合の何れの角度でも、総合
付勢力fと釣合い推力tとが略釣り合っている結果、電
動機72の作動による回転トルクは小さなもので足り、
小型の電動機で、速い開閉速度を得ることができるもの
である。しかも、カバーaを閉状態から開く場合には、
所定の開度(例えば、約20〜30度)以下までは式2
となるため、初期開閉に要する回転トルクがより小さく
なる。また、カバーaを開状態から閉じる場合には、所
定の開度(例えば、約20〜30度)以下となると式1
となるため、カバーを閉じるのに要する回転トルクが開
度約20度以上の場合よりも大きくなり、カバーaが閉
じ切る前でブレーキがかかった状態となり安全な開閉が
実現する。
【0035】次に、図5に基づき、他の実施の形態を説
明する。以下の各実施の形態では、開閉用アクチュエー
タが、先の実施の形態の開閉用アクチュエータAの機構
と一部相違する他は、実質的に同一であり、開閉用アク
チュエータを中心に図示すると共に説明を行うが、同一
の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省
略する。
【0036】先の実施の形態と同様のカバーaに、同様
の伝達アーム1が設けられているが、この伝達アーム1
の他端に、開閉用アクチュエータBにおける可動部B2
の先端B3が回動可能に取りつけられており、可動部B
2が基端方向に移動することによってカバーaが開き、
先端方向に移動することによってカバーaが閉じる。
尚、図では、開閉用アクチュエータBが略水平に配位さ
れているため、基端方向とは右方向となり、先端方向と
は左方向となるが、開閉用アクチュエータBを垂直方向
等に取り付けることも可能である。
【0037】可動部B2は、先端の接続体B3と、ロッ
ドB4と、ピストン体B5とを備える。ロッドB4の先
端は、接続体B3に対して長さ調整可能に固定されてお
り、ロッドB4の基端は、ピストン体B5に対して、支
点(基端回動軸o3)を中心として上下に回動可能に取
り付けられている。
【0038】ピストン体B5は、筒状をなすシリンダ部
B8の内部に摺動可能に配位されている。このシリンダ
部B8の先端の開口内周に主調整用ボルトB81が螺合
している。この主調整用ボルトB81は、中空筒状とな
っており、その中空の貫通孔の内径は前述のロッドB4
の外径より充分余裕をもった大きさとされている。即
ち、ロッドB4は、主調整用ボルトB81の中空の貫通
孔に対して摺動可能であると共に、上下に移動可能とな
っている。そして、主調整用ボルトB81とピストン体
B5との間に、付勢手段として、圧縮コイルスプリング
B9が配位されており、このスプリングB9によってピ
ストン体B5を基端方向に付勢している。尚、主調整用
ボルトB81を回動して、シリンダ部B8へのねじ込み
深さを調整することによって、スプリングB9の付勢力
を調整し得る。このシリンダ部B8の基端には、次に述
べる送りねじ部B7を回動可能に支持する軸受けB82
が設けられている。
【0039】次に、送りねじ部B7は、ピストン体B5
の中央に形成された被送りねじB51に螺合する雄ねじ
として実施されている送りねじB71と、送りねじB7
1の基端側に設けられた中央部B72と、中央部B72
の基端側に設けられた調整用軸部B73とを備える。中
央部B72は、上記の軸受けB82に支持されていると
共に、ドライブギアB74が設けられている。このドラ
イブギアB74は、減速機B75付きの電動機B76の
駆動軸にギアB77を介して接続されている。尚、駆動
源及び動力の伝達機構は適宜変更し得る。減速機B75
付きの電動機B76は、シリンダ部B8の基端の外周に
設けられているが、その取り付け位置は適宜変更し得
る。
【0040】シリンダ部B8の基端には、釣合い部B1
0が設けれている。この釣合い部B10には、調整用軸
部B73を基端方向に付勢するサブスプリングB11が
配位されている。より詳しくは、シリンダ部B8の基端
から、基端方向に開口する筒部B12を設け、この筒部
B12内に摺動可能にサブスプリング受けB13を取り
付ける。調整用軸部B73は、このサブスプリング受け
B13を貫通しており、その端部には、副調整用ナット
B14を螺合している。従って、サブスプリングB11
の付勢力は、サブスプリング受けB13、副調整用ナッ
トB14を経て、調整用軸部B73を含む送りねじ部B
7を基端方向に付勢する。尚、副調整用ナットB14の
螺合深さを調整することによって、この付勢力は調整で
き、また、サブスプリング受けB13と副調整用ナット
B14との間に圧力インジケータB15を配位すること
によって、その付勢力を確認することができる。
【0041】この開閉用アクチュエータBは、先の実施
の形態の開閉用アクチュエータAとは異なり、横梁b2
に固定(回動不能に固定)されているが、その代わり、
前述のように、ロッドB4がピストン体B5に対して支
点(基端回動軸o3)を中心として回動可能であるた
め、作動に関しては問題がない。
【0042】この実施の形態においては、前述のよう
に、スプリングB9と、サブスプリングB11とが、送
りねじ部B7を基端方向に付勢する。この両者の付勢力
の和が、先の実施の形態における総合付勢力fに相当
し、前述と同様、釣合い推力tと略釣合いを執ることに
よって、送りねじ部B7の回動に要する回転トルクを小
さくすることができる等、先の実施の形態と同様の作用
効果を得ることができるものである。尚、スプリングB
9、サブスプリングB11の付勢力は、前述の通り副調
整用ナットB14の螺合深さを調整すること等によって
調整できることは勿論、最適な条件となるように、複数
のスプリングを組み合わせて使用することが望ましい。
【0043】次に、図6は、上記の図5の実施の形態に
ついて、釣合い部B10のみを変更した開閉用アクチュ
エータCに関するものである。即ち、開閉用アクチュエ
ータBのサブスプリングに代えて、空気ばねC10を用
いて、調整用軸部B73を含む送りねじ部B7を基端方
向に付勢したものである。この空気ばねC10の圧力の
調整は、空気ばねC10に設けられたインジケータC1
1で確認をしながら、エアレギュレータC12によって
行うことができる。
【0044】次に、図7は、他の実施の形態に係る開閉
用アクチュエータDの内部構造の説明図であるが、この
例は、先の実施の形態と異なり、可動部D2が先端方向
に付勢される、言わば押しタイプのものである。従っ
て、先の実施の形態の開閉用アクチュエータとは、逆の
位置に(即ち、伝達アーム1を中心として左右対称の位
置に)配位して実施される。
【0045】この開閉用アクチュエータDの可動部D2
は、先端の接続体D3と、外筒体D4と、ピストン体D
5とを備える。外筒体D4は、基端が開口した筒状をな
し、先端に接続体D3が固定される。ピストン体D5
は、先端が外筒体D4の先端に固定されたピストン軸D
51と、ピストン軸D51の基端に設けられたピスント
部D52とを有する。
【0046】次に、この可動部D2は、送りねじ部D7
によっ作動させられる。送りねじ部D7は、ピストン体
D5に設けられた被送りねじD53に螺合する送りねじ
D71と、送りねじD71の基端に設けられた回転駆動
装置としての電動機D72とを備える。可動部D2を、
エアの圧力によって付勢するシリンダ部D8は、筒部D
81と、筒部D81の先端に設けられピストン部D52
が貫通するロッドカバーD82とを有し、筒部D81の
基端D83には上記の電動機D72が設けられている。
【0047】次に、筒部D81の基端D83とピスント
部D52との間には、付勢手段として、スプリングD9
1が配位されている。また、ロッドカバーD82と外筒
部D4との間にも、付勢手段として、スプリングD92
が配位されている。これらのスプリングD91,D92
は、可動部D2を先端方向(図では左方向)に付勢して
いる。
【0048】そして、シリンダ内、即ち、ピスント部D
52とロッドカバーD82との間に、エアが導入され、
エア圧力によって、ピスント部D52を基端方向に付勢
する。従って、この実施の形態では、エアの付勢方向
(基端方向)は、スプリングの付勢方向(先端方向)と
逆となり、スプリングの付勢力を調整する役目を果たす
もので、スプリングの付勢方向(先端方向)の付勢力の
方が、エアの付勢方向(基端方向)の付勢力よりも大き
く設定される。この実施の形態においても、カバーの開
度によって付勢力が変化するスプリングによって、トラ
ックのカバーを開方向に付勢し、これを下回る力でエア
圧力による付勢力を閉方向に加え、且つ、この開方向の
付勢下にて、ねじの送りよる作動手段によって、トラッ
クのカバーを開閉するものである。
【0049】尚、第1、第3、第4の実施の形態におい
ては、エア圧力を利用しているが、これについて、図8
を参照して、若干の説明を加えておく。各実施の形態に
おけるエア圧力は、開放系として、作動時にエアを開閉
用アクチュエータへ供給し、作動終了後には大気中に放
出させてもよく、また、閉鎖系として、作動終了後には
エアの付勢手段のシリンダ内から供給源に戻すようにし
てもよい。この開放系の場合は勿論、閉鎖系の場合にも
エア漏れによる減圧を考慮して、外部からエアを補給す
る。図8では、開閉用アクチュエータA(図ではAとし
たが、開閉用アクチュエータC、Dであってもよい)
は、左右のカバー用に、前後1個ずつ、合計4個用意さ
れ、各開閉用アクチュエータAと低圧タンク101と
が、バルブ102を介して接続されている。この低圧タ
ンク101には、トラックに搭載したコンプレッサー
(図示せず)を接続してもよく、或いは、別個の高圧タ
ンク102を接続してもよい。高圧タンク102には、
定期的に、外部のコンプレッサー(図示せず)か、又は
トラックに搭載したコンプレッサーから圧力を供給す
る。そして、作動時には、バルブ102を開いて所定の
圧力を各開閉用アクチュエータAに供給するようにすれ
ばよい。尚、供給圧力は、インジケータで確認をしなが
ら、エアレギュレータで予め設定しておけばよい。
【0050】以上、上述した各実施の形態は、夫々、組
み合わせて実施できるものであり、これを整理すると、
下記の通りとなる。 可動部を、電動機等の駆動源によって、送りねじを
回転させて、可動部を摺動させる。 付勢手段の付勢は、基端方向(引き形)であっても
よく、先端方向(押し形)であってもよい。 付勢手段としては、カバーの開度によって付勢力が
変化するスプリングを採用し、これに加えて、エア圧力
を採用する。 スプリングは、1又は複数のスプリングを組み合わ
せて使用でき、その付勢力を調整する。エア圧力の付勢
方向は、主となるスプリングの付勢方向と同方向であっ
てもよく、逆方向であってもよい。 エア圧力の回路は、閉鎖回路としてもよく、非閉鎖
回路として外部からエア圧力を供給されるものであって
もよい。 駆動源としては、各種の電動機の他、エアモータ、
油圧モータ等の他の駆動源を採用し得る。駆動源は、正
逆回転可能とするが、回転方向の変換は、ギア等の伝達
手段で行ってもよい。また、任意の開閉角度で、カバー
を確実に停止させるために、ブレーキ付きのものが好ま
しいが、ブレーキ付きでなくとも、送りねじによって可
動部を摺動させるため、任意の位置での停止は可能であ
る。
【0051】次に、図9は、他の実施の形態を示すもの
である。前述の各実施の形態では、伸縮式の作動手段と
して送りねじを利用したが、この図9では、油圧シリン
ダを利用するものであり、油圧シリンダに対して、スプ
リングの付勢力を加えるようにしたものである。即ち、
油圧シリンダE1のピストンロッドE2側を可動部とし
て、シリンダE3側を固定する。そして、このピストン
ロッドE2側とシリンダE3側との間に付勢手段として
のスプリングE4を配位し、ピストンロッドE2を基端
側に付勢する。具体的には、シリンダE3から基端方向
に支持部E31を延設し、その基端に基端回動軸o3
(横梁等への回動可能な固定部)を設け、先端側には、
シリンダ側のスプリング受け部E32を設ける。ピスト
ンロッドE2の先端側には、伝達アーム(図示せず)に
回動可能に接続する接続部E21を設け、基端側には、
ピストンロッド側のスプリング受け部E22を設けて、
両スプリング受け部E22,E32間に、スプリングE
4を配位するものである。尚、油圧シリンダE1を付勢
するスプリングの位置は、適宜変更し得る。この実施の
形態の場合においても、スプリングの付勢力によって、
カバーの荷重と略釣り合わせることができ、油圧シリン
ダは、低油圧のコンパクトなもので足ると共に、その駆
動に必要な油圧ホンプ等の油圧ユニットも小型のものを
利用でき、トラックの荷台の上部等にも搭載できるもの
となる。
【0052】最後に、図10はさらに他の実施の形態の
内部構造を示す側面図であり、図11は同斜視図であ
る。この実施の形態の開閉用アクチュエータFでは、前
述の各実施の形態と異なり、伝達手段としてリンク機構
F1を用いている。詳しくは、リンク機構F1と、この
リンク機構を作動させる作動手段と、付勢手段とが、箱
状のケーシングF2に収められている。
【0053】このケーシングF2は、基端側(図の右
側)の基端壁F21と、この基端壁F21の両側から先
端方向に伸びる一対の側壁F22,F22とを備える。
基端壁F21には、作動手段として、送りねじ部F3が
取りつけられている。送りねじ部F3は、送りねじF3
1と、この送りねじF31を回転させる電動機F32と
を備える。この電動機F32は、基端壁F21の外側に
取りつけられ、基端壁F21を貫いて、送りねじF31
が先端方向に伸びる。この送りねじF31には、可動部
としての被送りねじF4が螺合され、送りねじF31の
回転によって、前後に移動し、この移動によって、リン
ク機構F1が作動する。
【0054】リンク機構F1は、L字状の第1アームF
11と、第1アームF11の先端に軸o11によって回
動可能に取り付けられた第2アームF12とを備える。
この第1アームF11のL字の屈曲部分は、一対の側壁
F22,F22間に、軸o11によって、回動可能に支
持されている。第2アームF12の先端は、カバーaの
天部a1の中程に軸o13によって回動可能に取り付け
られている。そして、第1アームF11の基端には、上
記の被送りねじF4が軸o14によって回動可能に支持
されている。図中o1は、カバーaの天部a1の基部の
回動軸を示す。従って、送りねじF31の回転によっ
て、被送りねじF4が基端方向に移動すると、第1アー
ムF11が軸o12を中心に時計回りに回転し、第1ア
ームF11の先端が上昇し、第2アームがF12が反時
計回りに回転して、天部a1を押し上げて、カバーaを
開く。尚、図11に示すように、第1アームF11及び
第2アームF12は、一対ずつ設けられ、これらを、上
記の各軸で接続している。
【0055】そして、カバーaを開く方向に、このリン
ク機構F1の第1アームF11を、スプリングが付勢し
ている。より詳しくは、第1アームF11の軸o12と
軸o14との間において、第1のスプリングF5が設け
られており、第1アームF11の軸o12と軸o11と
の間において、第2のスプリングF6が設けられてい
る。
【0056】第1のスプリングF5は、第1アームF1
1の軸o12と軸o14との間に、回動可能に軸F51
を設け、この軸F51を図の右方向に付勢している。即
ち、一対の側壁F22,F22間に渡された固定板F5
2に、軸F51を貫通させ、軸F15の先端にバネ止め
F52を設ける。そして、スプリングF5を、固定板F
52とバネ止めF52との間に配位して、軸F51を図
の右方向に付勢する。尚、軸F51をボルトとし、バネ
止めF52をナットとすることによって、バネ止めF5
2の位置を調整できるようにし、スプリングF5の付勢
力を調整可能としてもよい。
【0057】第2のスプリングF6は、第1アームF1
1の軸o12と軸o11との間に、回動可能に軸F61
を設け、この軸F61を図の上方向に付勢している。即
ち、軸F61の先端方向に、固定板F62を、一対の側
壁F22,F22間に渡して固定する。尚、軸F61と
固定板F62とは固定されていない。そして、軸F61
の基端にバネ受け板F63を設け、固定板F62とバネ
受け板F63との間に第2のスプリングF6を配位し
て、バネ受け板F63を上方に付勢する。尚、軸F61
とバネ受け板F63とは、固定しておいてもよいが、第
1のスプリングの場合のように、ボルトナットとして、
バネ受け板F63の位置を調整可能としてもよい。
【0058】これらのスプリングは、先の各実施の形態
のように、圧縮コイルスプリングが用いられ、カバーa
を開く方向に付勢しており、且つ、カバーaが開くに従
って、スプリングの圧縮が開放して、その付勢力が減衰
する。そして、第1の実施の形態にて説明したのと同
様、カバーaの自重による釣合い推力の変化と、略等し
い変化を示すスプリングを採用するものである。尚、こ
の実施の形態においても、先の各実施の形態と同様、圧
縮コイルスプリングを、板バネ等の他のスプリングに変
更してもよい。
【0059】さらに、この実施の形態においては、空気
ばねF7によって、カバーaを開く方向に、このリンク
機構F1の第1アームF11を、付勢している。詳しく
は、第1アームF11の軸o12と軸o11との間にお
いて、空気ばねF7が設けられている。即ち、一対の側
壁F22,F22間に固定板F71を渡し、一対の第1
アームF11,F11間に受け板F72を設け、固定板
F71と受け板F72との間に空気ばねF7を配位し
て、第1アームF11を付勢しているものである。空気
ばねF7は、一般に用いられるものを採用することがで
き、空気調整弁や補助空気室を併用してもよい。
【0060】以上、この実施の形態においても、スプリ
ングF5,F6や空気ばねF7によって、カバーaを開
く方向に付勢して、カバーaの自重によるカバーaを閉
じる方向への力を減少させ、より好ましくは、20〜3
0度以下のカバーaの開度においては、スプリングF
5,F6や空気ばねF7の付勢力がカバーaの自重によ
るカバーaを閉じる方向への力を上回るようにして、送
りねじF31の回転によるカバーの開閉をなすものであ
る。そして、この実施の形態では、ケーシングによっ
て、各構成が一つに纏められており、既存のトラックへ
の取り付けが容易であることは勿論、筒状のシリンダを
も用いていないため、各部がむき出しとなって、その製
造、組立、並びに保守が容易であると言った利点があ
る。尚、この実施の形態においても、前述の図1〜図8
に関してまとめた〜の事項が当てはまるものであ
る。また、スプリングF5,F6や空気ばねF7を設け
る位置は、図示のものに限らず、伝達手段や可動部等の
適宜位置に設けることができ、その個数も適宜変更して
実施し得る。
【0061】以上各実施の形態は、図1に示すトラック
のカバーの開閉に利用し得るが、その他、カバーとして
は、図1に示すものの他、左右何れか片側のみを開くも
のであってもよく、また、図12に示すものであっても
よい。この図12のものは、カバーの側壁部a2が、上
下に2の壁部に分割され、下方の壁部a4が上方の壁部
a3に対して回動可能に取り付けられている。そして、
カバーを開く時には、側壁部が2つ折りになる結果、カ
バーを開いた際の開口率を大きくすることができ、クレ
ーンでの搬出搬入等を容易になすことができる。尚、下
方の壁部a4は、上方の壁部a3に対して、自重で回動
するものとしてもよいが、各種の駆動手段で、強制的に
開閉するようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上、本願の第1の発明は、トラックの
カバーの開閉を小さな能力の作動手段で、比較的迅速
に、開閉可能とすると共に、その開閉をコンパクトな装
置で実現することができたものである。
【0063】本願の第2の発明は、上記の効果に加え
て、カバーの開き始める際に要する作動手段の力を小さ
くし、言わば軽くカバーを開くことができるようにし、
他方、カバーを閉じ終わる際にはブレーキが掛かるよう
にし、極力小さな衝撃でカバーを閉じることができると
言った効果を有するトラックカバーの開閉機構を提供す
ることができたものである。
【0064】本願の第3の発明は、上記の各効果に加え
て、カバーの開閉に要する作動手段の伸縮方向の力の変
化を、比較的小さな幅とすることができたものであり、
その結果、付勢手段による、カバーの荷重と付勢力との
均衡を得やすくすることができたものである。
【0065】本願の第4の発明は、上記の各作用効果に
加えて、作動手段として、電動機等の回転動力源により
回転する送り用ねじを採用したため、適当な開度で作動
手段を非作動状態にした場合にも、その開度を維持する
ことができるものとなった。しかも、本願のカバーの開
度によって付勢力が変化する付勢手段として、スプリン
グを用いることにより、比較的簡単な構造で、装置の一
体化を図ることができたものである。さらに、付勢手段
による付勢を受けている分、比較的低出力の電動機で
も、高速の回転で、送りねじのを迅速に送ることがで
き、開閉に要する時間を少なくすることができたもので
ある。しかも、従来のような油圧シリンダを必要としな
いため、油圧ユニットの搭載や配管が不要となり、配管
等からの油漏れによって荷を汚すおそれも皆無となる。
【0066】第5の発明では、第4の発明に係るスプリ
ングに加えて、空気圧により可動部が付勢されているも
のであるため、付勢力の調整を随時なすことができ、各
種のトラックのカバーに最も適する付勢力を選択するこ
とができるものである。
【0067】本願の第6の発明は、第1乃至第3の発明
において、作動手段として油圧シリンダを採用するが、
スプリングによって油圧シリンダの可動部を付勢したこ
とにより、その分、油圧シリンダには、低圧、小型のも
のを採用でき、トラックの搭載に適したものとすること
ができたものである。
【0068】本願の第7の発明は、本願の第1又は第2
の発明の各効果に加えて、カバーの開閉に要する作動手
段の伸縮方向の力を、リンク機構によって、カバーに伝
達し、付勢手段による、カバーの荷重と付勢力との均衡
を得やすくすることができたものである。
【0069】本願の第8の発明では、第7の発明の効果
に加えて、空気ばねを用いることによって、エアシリン
ダ等や油圧シリンダ等を用いる場合に必要な回路設計を
不要としたものである。
【0070】本願の第9の発明では、上記の各発明の効
果に加えて、カバーの側壁部が、上下に2以上の壁部に
分割されている結果、カバーを開いた際の開口率を大き
くすることができ、クレーンでの搬出搬入等を容易にな
すことができようになっものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るトラックカバーの開閉機構が適
用されるトラックの斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係るトラックカバーの開閉
機構の内部構造を示す側面図である。
【図3】同開閉機構の平面図である。
【図4】同開閉機構の開閉に要する力を示すピクトグラ
ムである。
【図5】第2の実施の形態に係るトラックカバーの開閉
機構の内部構造を示す側面図である。
【図6】第3の実施の形態に係るトラックカバーの開閉
機構の側面図である。
【図7】第4の実施の形態に係るトラックカバーの開閉
機構の内部構造を示す側面図である。
【図8】各実施の形態の開閉機構に適用される空気圧回
路図である。
【図9】第5の実施の形態に係るトラックカバーの開閉
機構の内部構造を示す側面図である。
【図10】第6の実施の形態の内部構造を示す側面図で
ある。
【図11】同実施の形態の斜視図である。
【図12】本願発明に係るトラックカバーの開閉機構が
適用されるトラックの他の背面図である。
【図13】従来のトラックカバーの開閉機構を示す側面
図である。
【図14】従来の開閉機構の開閉に要する力を示す説明
図である。
【符号の説明】
1…伝達アーム、2…可動部、5…ピストン体、7…送
りねじ部、8…シリンダ部、9…スプリング、71…送
りねじ、72…電動機、a…カバー。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天部と天部から下方に垂下する側壁部と
    を備え、天部の基部が回動可能にトラック本体に取り付
    けられたトラックのカバーを開閉させる機構において、 カバーの開度によって付勢力が変化する付勢手段によっ
    て、トラックのカバーを開方向に間接或いは直接に付勢
    し、且つ、この開方向の付勢下にて、作動手段によっ
    て、トラックのカバーを開閉することを特徴とするトラ
    ックカバーの開閉機構。
  2. 【請求項2】 トラックのカバーの開度が0度から所定
    の角度までの間においては、上記の開方向への付勢力
    が、カバーの自重による閉方向への力より、上回ってい
    ることを特徴とする請求項1記載のトラックカバーの開
    閉機構。
  3. 【請求項3】 上記の作動手段が伸縮式の作動手段であ
    り、この伸縮式の作動手段が略水平に配位されると共
    に、その一端側がトラックの基台に回動可能に支持さ
    れ、その他端側がカバーの天部の基部側に回動可能に接
    続され、この伸縮式の作動手段を収縮させることによっ
    て、トラックのカバーが開くことを特徴とする請求項1
    又は2記載のトラックカバーの開閉機構。
  4. 【請求項4】 上記の作動手段が、電動機等の回転動力
    源により回転する送り用ねじと、この送り用ねじに螺合
    し送り用ねじの回転によって送り用ねじの軸方向に移動
    する可動部と、可動部の移動をカバーに伝達してカバー
    を開閉させる伝達手段とを備えており、 上記の付勢手段がスプリングであり、このスプリングに
    よって可動部又は伝達手段を付勢したことを特徴とする
    請求項1乃至3の何れかに記載のトラックカバーの開閉
    機構。
  5. 【請求項5】 上記のスプリングに加えて、空気圧によ
    り可動部又は伝達手段が付勢され、この空気圧による可
    動部の付勢がカバーを開く方向又は閉じる方向に付勢す
    るものであることを特徴とする請求項4記載のトラック
    カバーの開閉機構。
  6. 【請求項6】 上記の作動手段が油圧シリンダであり、 上記の付勢手段がスプリングであり、このスプリングに
    よって油圧シリンダの全体或いは油圧シリンダの可動部
    を付勢したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに
    記載のトラックカバーの開閉機構。
  7. 【請求項7】 上記の作動手段が、電動機等の回転動力
    源により回転する送り用ねじと、この送り用ねじに螺合
    し送り用ねじの回転によって送り用ねじの軸方向に移動
    する可動部と、可動部の移動をリンク機構によりカバー
    に伝達してカバーを開閉させる伝達手段とを備えてお
    り、 上記の付勢手段がスプリングであり、このスプリングに
    よって可動部又は伝達手段を付勢したことを特徴とする
    請求項1又は2記載のトラックカバーの開閉機構。
  8. 【請求項8】 上記のスプリングに加えて、空気ばねに
    より可動部又は伝達手段が付勢され、この空気ばねの付
    勢がカバーを開く方向又は閉じる方向に付勢するもので
    あることを特徴とする請求項7記載のトラックカバーの
    開閉機構。
  9. 【請求項9】 カバーの側壁部が、上下に2以上の壁部
    に分割され、下方の壁部が上方の壁部に対して回動可能
    に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至8
    の何れかに記載のトラックカバーの開閉機構。
JP16523396A 1996-06-04 1996-06-04 トラックカバーの開閉機構 Pending JPH09323549A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013104229A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Shiroki Corp パワードア

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013104229A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Shiroki Corp パワードア

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